JP2000011663A - 制御信号生成回路およびそれを用いた半導体集積回路装置 - Google Patents

制御信号生成回路およびそれを用いた半導体集積回路装置

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JP2000011663A
JP2000011663A JP17884698A JP17884698A JP2000011663A JP 2000011663 A JP2000011663 A JP 2000011663A JP 17884698 A JP17884698 A JP 17884698A JP 17884698 A JP17884698 A JP 17884698A JP 2000011663 A JP2000011663 A JP 2000011663A
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delay
clock signal
control signal
signal
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JP17884698A
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English (en)
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Masamichi Fujito
正道 藤戸
Kazufumi Suzukawa
一文 鈴川
Yozo Kawai
洋造 河合
Yutaka Shinagawa
裕 品川
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度、プロセス、電源電圧などの条件の影響
が小さい制御信号を生成することができ、さらに動作周
波数を低くしてもセンスアンプの制御期間を一定時間以
下に抑えることができる制御信号生成回路、およびそれ
を用いたセンスアンプの制御に好適な半導体集積回路装
置を提供する。 【解決手段】 センスアンプの制御信号生成回路であっ
て、クロック信号を成形する監視回路1と、入力信号を
遅延する遅延回路2,3と、遅延信号を使用してクロッ
ク信号を生成する組み合わせ論理回路4とから構成さ
れ、クロック信号CKMの周波数が高いときはクロック
信号CKMの立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジそれ
ぞれを使用し、一方周波数が低いときには立ち上がりエ
ッジのみを使用して、信号レベルのハイ期間が長くなる
ことなく、所定範囲内のハイ期間を持つクロック信号C
SAを生成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック信号を受
けて制御信号を生成する回路技術に関し、特にセンスア
ンプの制御信号を高精度に生成する方式として好適な制
御信号生成回路およびそれを用いた半導体集積回路装置
に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、本発明者が検討した技術とし
て、半導体集積回路装置の制御信号生成回路において
は、センスアンプの制御信号を、(1) インバータを直列
接続した遅延回路で遅延させてモジュールクロック信号
を生成する技術、(2) 複数の遅延信号の論理演算を行っ
てセンスアンプの制御信号を生成する技術、などが考え
られる。
【0003】なお、このような半導体集積回路装置に関
する技術としては、たとえば昭和59年11月30日、
株式会社オーム社発行、社団法人電子通信学会編の「L
SIハンドブック」P449〜P692の文献に記載さ
れる技術などが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な制御信号生成回路の技術について、本発明者が検討し
た結果、以下のような問題点があることが明らかとなっ
た。この検討結果を、制御信号生成回路の概念ブロック
例と各ノードの信号波形例を示す図13および図14を
用いて説明する。
【0005】前記(1) の技術では、たとえば図13(a)
のように、クロック信号CKMを遅延回路2で遅延させ
て遅延信号D1を生成し、さらに遅延回路3で遅延させ
て遅延信号D2を生成し、この生成された2つの遅延信
号D1と遅延信号D2とを組み合わせ論理回路4により
論理演算して、遅延信号D1の立ち上がりエッジで立ち
上がり、遅延信号D2の立ち上がりエッジで立ち下がる
制御信号CSAを生成している。
【0006】この図13(a) の構成で、クロック信号C
KMの立ち上がりエッジのみを使用している場合、動作
周波数が低い場合でもセンスアンプ制御信号のタイミン
グは変わらず、センスアンプの消費電力の無駄が少な
い。また、差動センス方式を用い、かつセンス時に一方
のビット線をPMOSトランジスタでプルアップする方
式では、プルアップ時間が長くなるとデータ線電位が高
くなってデータディスターブ特性が悪くなるが、クロッ
ク信号CKMの立ち上がりエッジのみを使用しているた
め、この心配はない。
【0007】ところが、図13(a) の構成において、正
常動作時には、図13(b) のように、ハイ(Highレ
ベル)期間、ロー(Lowレベル)期間を持つ波形にお
いて、所定のハイ期間の制御信号CSAを生成すること
ができるが、温度が低い場合、電流が多いプロセスの場
合、電源電圧が高い場合などのように条件が大きくばら
つく際には、図13(c) のように、制御信号CSAのハ
イ期間が短くなり、誤動作の原因となる。このように、
異常動作時には遅延時間が温度や製造プロセスによって
大きくばらつくため、センスアンプ制御信号のタイミン
グ精度が低くなることが考えられる。
【0008】一方、前記(2) の技術では、たとえば図1
4(a) のように、クロック信号CK1を遅延回路2で遅
延させて遅延信号D1を生成し、またクロック信号CK
1を位相反転させたクロック信号CK2を遅延回路3で
遅延させて遅延信号D2を生成し、この生成された2つ
の遅延信号D1と遅延信号D2とを組み合わせ論理回路
4により論理演算して、遅延信号D1の立ち上がりエッ
ジで立ち上がり、遅延信号D2の立ち上がりエッジで立
ち下がる制御信号CSAを生成している。
【0009】この図14(a) の構成では、制御信号CS
Aのタイミング精度を上げるため、クロック信号CK1
の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジをそれぞれ遅延
させた信号を使ってセンスアンプの制御信号を生成して
いる。本構成では、動作周波数が高い場合には、図14
(b) のように所定のハイ期間の制御信号CSAを生成す
ることができるが、動作周波数が低い場合には、図14
(c) のように、制御信号CSAのハイ期間が長くなり、
センスアンプの動作時間が長くなって消費電力の無駄が
大きくなることが考えられる。
【0010】そこで、本発明の目的は、温度、プロセ
ス、電源電圧などの条件の影響が小さい制御信号を生成
することができ、さらに動作周波数を低くしてもセンス
アンプの制御期間を一定時間以下に抑えることができる
制御信号生成回路、およびそれを用いたセンスアンプの
制御に好適な半導体集積回路装置を提供するものであ
る。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0013】すなわち、本発明による制御信号生成回路
は、クロック信号を遅延させる遅延手段と論理手段とを
有し、論理手段により、遅延手段での遅延時間とクロッ
ク信号のハイ期間またはロー期間とを比較して、遅延時
間の方が大きい場合はクロック信号をそのまま出力し、
遅延時間の方が小さい場合は遅延手段を通して生成した
クロック信号を出力するようにしたものである。
【0014】この構成において、さらに遅延回路と組み
合わせ論理回路とを有し、入力されたクロック信号を遅
延手段および論理手段で成形し、入力されたクロック信
号の周波数が高いときはこのクロック信号の立ち上がり
エッジ、立ち下がりエッジそれぞれを遅延させた遅延信
号を使用し、周波数が低いときは立ち上がりエッジを遅
延させた遅延信号のみを使用して、所定範囲内のハイ期
間を持つクロック信号を生成して出力するようにしたも
のである。
【0015】特に、複数の遅延回路と複数の組み合わせ
論理回路とを有する構成においては、各遅延回路の入力
クロック信号および出力クロック信号を任意に組み合わ
せて各組み合わせ論理回路を通して論理演算して、複数
種類のクロック信号を生成して出力するようにしたもの
である。
【0016】また、本発明による半導体集積回路装置
は、前記制御信号生成回路を用いた構成において、クロ
ック信号による制御信号を生成するための制御信号生成
回路と、複数のメモリセルからなるメモリアレイと、メ
モリセルのデータを検知して増幅するためのセンス回路
とを有し、メモリセルに接続されたデータ線の制御に制
御信号生成回路を通して生成された制御信号を使用する
ようにしたものである。
【0017】あるいは、本発明による半導体集積回路装
置は、前記制御信号生成回路、メモリアレイおよびセン
ス回路を有する構成において、センス回路のセンスアン
プの制御に制御信号生成回路を通して生成された制御信
号を使用するようにしたものである。
【0018】特に、この半導体集積回路装置の構成にお
いて、制御信号生成回路は、外部電源電圧に依存せず、
この外部電源電圧より低い一定電圧が供給されているも
のである。
【0019】よって、前記制御信号生成回路およびそれ
を用いた半導体集積回路装置によれば、温度、プロセ
ス、電源電圧の影響が小さい制御信号を生成することが
できる。この結果、製品の信頼性を向上させることがで
きる。これは、入力されたクロック信号の立ち上がりエ
ッジのみを使う場合、動作周期と同程度の遅延回路が必
要となるが、クロック信号の立ち上がり、立ち下がりそ
れぞれのエッジを使う場合、動作周期の半分程度の遅延
回路があればよく、遅延回路は遅延時間が長くなるほ
ど、温度、プロセス、電源電圧による誤差が大きくなる
ため、遅延時間を短くすると制御信号の時間精度が上が
るためである。
【0020】さらに、動作周波数を低くしてもセンスア
ンプの制御期間が一定時間以上になることがない。この
結果、動作周波数が低いときの消費電力の無駄を減らす
ことができ、かつ動作周波数が低いときのデータディス
ターブ特性を改善することができる。これは、入力され
たクロック信号の立ち上がり、立ち下がりそれぞれのエ
ッジを使うと、動作周波数が低いときに制御信号のパル
ス幅が大きくなり、制御回路の消費電力の無駄が大きく
なってしまうが、本回路構成では、動作周波数が低いと
きでも制御信号のパルス幅が一定であるため、制御回路
の消費電力の無駄を減らすことができるためである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一の部材には同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
【0022】図1は本発明の一実施の形態である制御信
号生成回路の概念を示すブロック図と各ノードの信号を
示す波形図、図2は本実施の形態において、具体的な制
御信号生成回路を示すブロック図、図3〜図6は制御信
号生成回路内の各内部回路を示す回路図、図7は本実施
の形態の制御信号生成回路を用いた半導体集積回路装置
の概念を示す概略構成図、図8は半導体集積回路装置内
のセンス回路を示す回路図、図9は半導体集積回路装置
の動作を示す波形図、図10は具体的な制御信号生成回
路の変形例を示すブロック図、図11および図12は制
御信号生成回路内の監視回路の変形例を示す回路図であ
る。
【0023】まず、図1により本実施の形態の制御信号
生成回路の概念構成および動作を説明する。(a) は制御
信号生成回路の概念を示すブロック図であり、(b) は動
作周波数が高い場合、(c) は動作周波数が低い場合の各
ノードの信号を示す波形図である。
【0024】本実施の形態の制御信号生成回路は、たと
えば半導体集積回路装置におけるセンスアンプの制御信
号を生成する回路とされ、図1(a) のように、入力され
たクロック信号CKMを成形する監視回路1と、この監
視回路1により成形されたクロック信号Aをゲート回路
を通して処理し、この処理された信号CKMRを遅延す
る第1の遅延回路2と、この遅延回路2により遅延され
た遅延信号D2をさらに遅延する第2の遅延回路3と、
この遅延回路2、遅延回路3により遅延させた遅延信号
D2,D1を使用して、所定範囲内のハイ期間を持つク
ロック信号CSAを生成する組み合わせ論理回路4とか
ら構成されている。
【0025】この構成において、制御信号生成回路は、
入力されたクロック信号CKMの動作周波数に基づいて
以下のように動作する。
【0026】たとえば、入力されたクロック信号CKM
の周波数が高いときは、図1(b) のように、クロック信
号CKMの立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジそれぞ
れを使用する。この際に、監視回路1の出力はローレベ
ルの信号Aとなる(詳細は後述)。ゲート回路を通し
て、クロック信号CKMの立ち上がりエッジで立ち上が
り、立ち下がりエッジで立ち下がるクロック信号CKM
Rを生成する。さらに、生成されたクロック信号CKM
Rを遅延回路2を通して遅延させて遅延信号D2を生成
し、この遅延信号D2からさらに遅延回路3を通して遅
延させて遅延信号D1を生成する。
【0027】そして、組み合わせ論理回路4において、
生成された2つの遅延信号D2,D1を論理演算し、遅
延信号D1の立ち上がりエッジで立ち上がり、遅延信号
D2の立ち下がりエッジで立ち下がるクロック信号CS
Aを出力する。この出力されたクロック信号CSAは、
温度が低い場合、電流が多いプロセスの場合、電源電圧
が高い場合などのように条件がばらつき、遅延回路の遅
延時間が短くなるときでも、信号レベルのハイ期間が著
しく短くなることなく、所定範囲内のハイ期間を持つ信
号となる。
【0028】一方、入力されたクロック信号CKMの周
波数が低いときには、図1(c) のように、クロック信号
CKMの立ち上がりエッジのみを使用する。この際に、
監視回路1の出力はクロック信号CKMの立ち上がりエ
ッジを遅延させて立ち上がり、立ち下がりエッジで立ち
下がる信号Aとなる(詳細は後述)。ゲート回路を通し
て、クロック信号CKMの立ち上がりエッジで立ち上が
り、信号Aの立ち上がりエッジで立ち下がるクロック信
号CKMRを生成する。さらに、生成されたクロック信
号CKMRを遅延回路2を通して遅延させて遅延信号D
2を生成し、この遅延信号D2からさらに遅延回路3を
通して遅延させて遅延信号D1を生成する。
【0029】そして、組み合わせ論理回路4において、
生成された2つの遅延信号D2,D1を論理演算し、遅
延信号D1の立ち上がりエッジで立ち上がり、遅延信号
D2の立ち下がりエッジで立ち下がるクロック信号CS
Aを出力する。この出力されたクロック信号CSAは、
クロック信号CKMの周波数が低くなるときでも、信号
レベルのハイ期間が長くなることなく、所定範囲内のハ
イ期間を持つ信号となる。
【0030】具体的に、この制御信号生成回路は、たと
えば図2のように構成することができる。図2に示すよ
うに、制御信号生成回路は、前記図1の構成と同様に動
作する監視回路11、直列接続された3つの遅延回路1
2〜14、および並列接続された3つのレベル変換機能
を持つ組み合わせ論理回路15〜17と、組み合わせを
制御する組み合わせ制御回路18とからなり、クロック
信号CKMが監視回路11の前段のゲート回路に入力さ
れ、また制御信号が組み合わせ制御回路18に入力さ
れ、監視回路11およびゲート回路を通して生成された
信号N1、この信号N1から順に遅延回路12〜14を
通して遅延させた遅延信号N2〜N4を使用して、組み
合わせ論理回路15〜17からそれぞれ制御信号CT1
〜CT3が出力されるように構成されている。この構成
において、遅延回路12〜14には内部クランプ電圧が
供給され、また組み合わせ論理回路15〜17、組み合
わせ制御回路18には外部電源電圧が供給されている。
【0031】この図2に示す制御信号生成回路におい
て、組み合わせ制御回路18は、制御信号により動作モ
ードを判定して、読み出しモードと判定されたなら、ゲ
ート回路を開いてクロック信号CKMを直列接続された
遅延回路12〜14の入力に伝える。各遅延回路12〜
14の入力信号N1とその遅延信号N2〜N4は、並列
接続された組み合わせ論理回路15〜17に伝えられ
る。これらの組み合わせ論理回路15〜17は、内部ク
ランプ電圧に対応した信号レベルの遅延信号N1〜N4
を受けて制御信号CT1〜CT3を生成する。これらの
制御信号CT1〜CT3は、後述するプリチャージ動
作、センスアンプ動作およびディスチャージ動作に対応
し、かつ外部電源電圧で動作するプリチャージ回路、セ
ンスアンプおよびディスチャージ回路に対応した信号レ
ベルに変換される。
【0032】また、各遅延回路12〜14には、制御端
子cが備えられており、組み合わせ制御回路18からの
制御端子cに供給される制御信号Cにより遅延時間が切
り換えられるようになっている。この組み合わせ制御回
路18からの制御信号Cにより、動作モードの読み出し
モードにおいて、各制御信号CT1〜CT3の時間マー
ジンをより厳しい条件に設定してプリチャージ回路、セ
ンスアンプおよびディスチャージ回路の動作マージンを
保証することができる。
【0033】次に、図3〜図6を用いて、制御信号生成
回路を構成する、監視回路11、遅延回路12〜14、
レベル変換機能を持つ組み合わせ論理回路15〜17、
組み合わせ制御回路18の構成および動作を順に説明す
る。
【0034】図3は、監視回路11の一例を示す説明図
である。(a) は監視回路11の回路図であり、(b) は動
作周波数が高い場合、(c) は動作周波数が低い場合の各
ノードの信号を示す波形図である。
【0035】この監視回路11は、図3(a) のように、
初段が、入力されたクロック信号CKMを遅延させる遅
延手段であるインバータIV1,IV2と、このインバ
ータIV1,IV2による遅延信号と入力されたクロッ
ク信号CKMとを論理演算する論理手段である論理積ゲ
ートAND1とからなり、このインバータと論理積ゲー
トとが複数段から構成される。本図においては、インバ
ータIV1〜IV6と論理積ゲートAND1〜AND3
とが3段に直列接続されて遅延および論理演算が繰り返
され、出力段でインバータIV7および論理積ゲートA
ND4を通してクロック信号CKMRが生成されて出力
されるように構成されている。
【0036】この構成において、論理積ゲートAND1
〜AND3は、インバータIV1〜IV6による遅延時
間と入力されたクロック信号CKMのハイ期間またはロ
ー期間とを比較して、このクロック信号CKMのハイ期
間またはロー期間の時間に対して、遅延時間の方が大き
い場合はクロック信号CKMをそのまま出力し、遅延時
間の方が小さい場合はインバータIV1〜IV6を通し
て生成したクロック信号を出力し、所定範囲内のハイ期
間を持つクロック信号CKMRを生成するように動作す
る。
【0037】この動作において、たとえば40MHzな
どのようにクロック信号CKMの周波数が高い場合に
は、図3(b) のように、初段のインバータIV1,IV
2および論理積ゲートAND1において、クロック信号
CKMの立ち上がりエッジを遅延させて立ち上がり、立
ち下がりエッジで立ち下がる遅延信号n1を生成し、こ
の遅延信号n1をさらに次段、終段のインバータIV3
〜IV6および論理積ゲートAND2,AND3により
遅延および論理演算を繰り返して遅延信号n2,n3を
生成する。この際に、遅延信号n3のハイ期間がなくな
る。これにより、入力されたクロック信号CKMをスル
ーさせて、クロック信号CKMの立ち上がりエッジと立
ち下がりエッジを使って、立ち上がりエッジで立ち上が
り、立ち下がりエッジで立ち下がる出力のクロック信号
CKMRを生成することができる。
【0038】一方、たとえば20MHzなどのようにク
ロック信号CKMの周波数が低い場合には、図3(c) の
ように、周波数が高い場合と同様に、初段、次段、終段
のインバータIV1〜IV6および論理積ゲートAND
1〜AND3により遅延および論理演算を繰り返して、
遅延信号n1,n2,n3を生成する。この際に、周波
数が高い場合と異なり、周波数が低いために遅延信号n
3のハイ期間がなくなることがない。これにより、遅延
されたクロック信号の立ち上がりエッジを使って生成さ
れるクロック信号のハイ期間が制限される。すなわち、
クロック信号CKMの立ち上がりエッジと遅延された遅
延信号n3の立ち上がりエッジを使って、クロック信号
CKMの立ち上がりエッジで立ち上がり、遅延信号n3
の立ち上がりエッジで立ち下がる出力のクロック信号C
KMRを生成することができる。
【0039】図4は、遅延回路12〜14の一例を示す
回路図である。(a) は固定の遅延時間を持つ単位回路を
示し、インバータIV8,IV9とキャパシタC1とか
らなり、インバータIV8,IV9を縦列接続し、その
間に遅延量を調整するためのキャパシタC1が接続され
ている。(b) は可変遅延時間を持つ単位回路を示し、イ
ンバータIV10,IV11とキャパシタC2とNMO
SトランジスタTN1とからなり、(a) と同様なインバ
ータIV10,IV11の間に、制御信号Cによりスイ
ッチング制御されるNMOSトランジスタTN1を接続
してキャパシタC2を選択的に接続させるように構成さ
れている。すなわち、NMOSトランジスタTN1をオ
ン状態にしてキャパシタC2を接続した場合には、NM
OSトランジスタTN1をオフ状態にした場合に比べて
大きな遅延量を得ることができる。
【0040】この図4(a) の回路または図4(b) の回
路、あるいは図4(a) と図4(b) との回路を組み合わせ
て遅延回路12〜14が構成される。そして、組み合わ
せ制御回路18により、動作モードが設定されると制御
信号Cを発生させて、この制御信号CによりNMOSト
ランジスタTN1をオフ状態に制御して、パルス幅を設
定する遅延時間を短くし、あるいは制御信号CT1とC
T2との時間差を設定する遅延時間を短くするなどし
て、動作条件を厳しくして読み出し動作を行うようにす
る。このような厳しい条件で実際のメモリ動作での動作
を保証することができる。
【0041】図5(a) は、レベル変換機能を持つ組み合
わせ論理回路15〜17のうち、組み合わせ論理回路1
5の一例を示す回路図である。この組み合わせ論理回路
15は、複数のPMOSトランジスタTP1〜TP4と
複数のNMOSトランジスタTN2〜TN4とインバー
タIV12とからなり、クロック信号CKMの立ち上が
りエッジにのみ応答した制御信号CT1を生成する。入
力信号N1とその反転信号N1N、遅延回路12により
遅延された遅延信号N2とその反転信号N2Nが入力さ
れ、これらの信号を組み合わせ、入力信号N1とその反
転信号N1Nの立ち上がりエッジに対応し、遅延回路1
2の遅延時間に対応したパルス幅の出力信号OUTを生
成する。
【0042】このような論理機能を実現するために、入
力信号N1は、PMOSトランジスタTP1とNMOS
トランジスタTN3のゲートに供給され、反転信号N2
Nは、PMOSトランジスタTP3とNMOSトランジ
スタTN2のゲートに供給される。NMOSトランジス
タTN2,TN3が直列形態にされ、PMOSトランジ
スタTP1,TP3は実質的に並列形態に接続されてい
ることにより、否定論理積ゲート回路の構成になってい
る。
【0043】この例では、レベル変換機能を付加するた
めに、入力信号N1を受けるPMOSトランジスタTP
1と出力ノードAとの間にPMOSトランジスタTP2
が直列形態に挿入されている。そして、反転の入力信号
N1Nは、ソースが接地電位に接続されたNMOSトラ
ンジスタTN4のゲートに供給され、そのドレインと電
源電圧との間に接続されたPMOSトランジスタTP4
のゲートに、否定論理積ゲート回路の出力ノードAの信
号が供給される。このPMOSトランジスタTP4とN
MOSトランジスタTN4の出力ノードBの信号は、P
MOSトランジスタTP2のゲートに供給される。これ
により、2つの回路をラッチ形態にしてレベル変換動作
を行わせる。
【0044】入力信号N1がハイレベルになると、NM
OSトランジスタTN3がオン状態になり、その反転信
号N1NのローレベルによりNMOSトランジスタTN
4がオフ状態になる。このとき、反転信号N2Nがハイ
レベルであるので、NMOSトランジスタTN2がオン
状態であるため、NMOSトランジスタTN3のオン状
態に対応して出力ノードAはローレベルに変化する。
【0045】出力ノードAのローレベルへの変化によ
り、PMOSトランジスタTP4がオン状態となり、出
力ノードBを電源電圧までハイレベルに立ち上げる、従
って、PMOSトランジスタTP2がカットオフ状態に
なる。これにより、入力信号N1が電源電圧以下の定電
圧であることにより、PMOSトランジスタTP1,T
P2、NMOSトランジスタTN2,TN3の経路に直
流電流を流さず、回路を接地電位のようなローレベルに
することができる。
【0046】反転信号N2Nが遅延時間遅れてローレベ
ルに変化すると、NMOSトランジスタTN2がオフ状
態になり、PMOSトランジスタTP3がオン状態とな
る。これにより、ノードAはローレベルから電源電圧に
対応してハイレベルに変化する。この出力ノードAが電
源電圧のようなハイレベルに変化することに対応してP
MOSトランジスタTP4がカットオフ状態になる。従
って、出力ノードBはハイインピーダンス(フローティ
ング)状態でハイレベルを維持する。従って、PMOS
トランジスタTP2のオフ状態を維持している。
【0047】以下、入力信号N1がローレベルに変化
し、反転信号N1Nがハイレベルに変化すると、NMO
SトランジスタTN4をオン状態にして出力ノードBを
ローレベルにする。この結果、PMOSトランジスタT
P2がオン状態になって2入力の否定論理積ゲート回路
としての動作を行うようになるが、入力信号N1のロー
レベルに対して遅れて反転信号N2Nがハイレベルにな
るため、出力ノードAは、PMOSトランジスタTP
1,TP2により電源電圧のようなハイレベルを維持す
る。ノードAの信号は、同じく電源電圧で動作するイン
バータIV12を通して反転されて出力信号OUT(C
T1)として出力される。
【0048】この構成により、遅延時間に対応したパル
ス幅の制御信号CT1を形成することができる。しか
も、入力信号N1とその反転信号N2などが内部クラン
プ電圧に対応した小振幅であっても、前記のように電源
電圧にレベル変換した出力信号OUTを生成することが
できる。つまり、前記のような否定論理積ゲート回路と
レベル変換回路とを組み合わせて同様な回路機能を実現
する場合に比べて、遅延時間のばらつきや回路素子数を
低減することができる。
【0049】図5(b) は、レベル変換機能を持つ組み合
わせ論理回路16の一例を示す回路図である。この組み
合わせ論理回路16は、複数のPMOSトランジスタT
P5〜TP10と複数のNMOSトランジスタTN5〜
TN10とインバータIV13とからなり、センスアン
プアクティブ信号のように一定のパルス幅の制御信号C
T2を生成する。入力信号N2とその反転遅延信号N2
DN、遅延回路13により設定された遅延時間だけ遅れ
た遅延信号N3とその反転遅延信号N3DNが入力さ
れ、これらの信号を組み合わせ、入力信号N2およびそ
の反転遅延信号N2DNと、遅延信号N3およびその反
転遅延信号N3DNとの位相差、つまり遅延回路13の
遅延時間に対応したパルス幅の出力信号OUTを生成す
る。反転遅延信号N2DN,N3DNは、遅延回路13
の内部に設けられたインバータ回路、あるいは次段遅延
回路の中間から形成される遅延信号である。
【0050】このような論理機能を実現するために、入
力信号N2は、PMOSトランジスタTP6とNMOS
トランジスタTN6のゲートに供給され、反転遅延信号
N2DNは、PMOSトランジスタTP5とNMOSト
ランジスタTN5のゲートに供給される。NMOSトラ
ンジスタTN5,TN6が直列形態にされ、PMOSト
ランジスタTP5,TP6とが並列形態に接続されてい
ることにより、否定論理積ゲート回路の構成になってい
る。
【0051】同様に、遅延信号N3は、PMOSトラン
ジスタTP9とNMOSトランジスタTN9のゲートに
供給され、反転遅延信号N3DNは、PMOSトランジ
スタTP8とNMOSトランジスタTN8のゲートに供
給される。NMOSトランジスタTN8,TN9が直列
形態にされ、PMOSトランジスタTP8,TP9とが
並列形態に接続されていることにより、否定論理積ゲー
ト回路の構成になっている。
【0052】そして、レベル変換機能を付加するため
に、2つの否定論理積ゲート回路の出力ノードA,Bに
は、PMOSトランジスタTP7,TP10が接続さ
れ、出力ノードA,Bと回路の接地電位にはNMOSト
ランジスタTN7,TN10が接続されている。PMO
SトランジスタTP7とNMOSトランジスタTN7お
よびPMOSトランジスタTP10とNMOSトランジ
スタTN10のゲートは共通化され、互いに他方の出力
ノードB,Aの信号が供給される。
【0053】出力ノードAがハイレベルで出力ノードB
がローレベルの初期状態においては、出力ノードA側の
PMOSトランジスタTP7がオン状態になり、出力ノ
ードB側のPMOSトランジスタTP10がオフ状態に
なる。つまり、入力信号N2DNのローレベルによりオ
ン状態にされるPMOSトランジスタTP5により出力
ノードAが電源電圧のようなハイレベルにされ、PMO
SトランジスタTP10をオフ状態にする。
【0054】入力信号N2がハイレベルになると、NM
OSトランジスタTN6がオン状態になり、その反転信
号N2DNのハイレベルによりオン状態にされているN
MOSトランジスタTN5による電流パスが形成されて
出力ノードAをハイレベルからローレベルに変化させ
る。このとき、出力ノードAのローレベルへの変化によ
り、PMOSトランジスタTP10がオン状態にされて
遅延信号N3のローレベルによりオン状態にされている
PMOSトランジスタTP9を通して出力ノードBがハ
イレベルに変化する。つまり、出力ノードAと出力ノー
ドBは、前記のようなラッチ回路での正帰還ループが作
用して高速にハイレベルとローレベルとに切り換えられ
る。遅れて反転遅延信号N2DNがローレベルとなり、
NMOSトランジスタTN5をオフ状態に、PMOSト
ランジスタTP5をオン状態に切り換えるが、出力ノー
ドAとBには変化は生じない。
【0055】入力信号N3が遅延時間だけ遅れてハイレ
ベルになると、NMOSトランジスタTN9がオン状態
になり、その反転信号N3DNのハイレベルによりオン
状態にされているNMOSトランジスタTN8による電
流パスが形成されて出力ノードBをハイレベルからロー
レベルに変化させる。このとき、出力ノードBのローレ
ベルへの変化により、PMOSトランジスタTP7がオ
ン状態にされて信号N2DNのローレベルによりオン状
態にされているPMOSトランジスタTP5を通して出
力ノードAをハイレベルに変化させる。つまり、出力ノ
ードAと出力ノードBは、前記同様にラッチ回路での正
帰還ループが作用して高速にハイレベルとローレベルと
に切り換えられる。遅れて反転遅延信号N3DNがロー
レベルとなり、NMOSトランジスタTN8をオフ状態
に、PMOSトランジスタTP8をオン状態に切り換え
るが、出力ノードAとBには変化は生じない。
【0056】以上のように、反転遅延信号N2DN,N
3DNは、信号N2,N3のハイレベルへの変化による
切り換えをラッチ回路により高速にするとともに、その
ラッチ回路の切り換え動作によって各入力信号N2,N
2DN,N3,N3DNのハイレベルによりウィークリ
ーにオン状態にされるPMOSトランジスタとNMOS
トランジスタとの間で定常的に直流電流が流れてしまう
のを阻止することができる。
【0057】また、レベル変換機能を持つ組み合わせ論
理回路17についても、前記図5の回路と同様に構成す
ることにより、遅延回路14の入力信号N3とその反転
遅延信号、遅延回路14により設定された遅延時間だけ
遅れた遅延信号N4とその反転遅延信号が入力され、こ
れらの信号を組み合わせ、遅延回路14の遅延時間に対
応したパルス幅の出力信号OUT(CT3)を生成する
ことができる。
【0058】図6は、組み合わせ制御回路18の一例を
示す回路図である。この組み合わせ制御回路18は、否
定論理積ゲートNAND1と否定論理和ゲートNOR1
とからなり、モード信号MD、モジュールセレクト信号
MS、リード信号RD、リセット信号RSTを入力と
し、論理演算して、モジュールセレクト信号MSおよび
リード信号RDがハイレベルのときにハイレベルとなる
信号Bが出力され、リセット信号RSTが入力されると
出力信号Bはローレベルに変化する。なお、モード信号
MDは遅延回路12〜14の遅延時間を制御するため、
出力信号Cとして出力される。
【0059】以上のように構成される制御信号生成回路
は、たとえば図7に示すように、半導体集積回路装置を
構成する、不揮発性メモリ(たとえばフラッシュEEP
ROMなど)などのメモリモジュールに内蔵されて用い
られる。このメモリモジュールには、前記制御信号生成
回路を含む制御回路21と、複数のメモリセルからなる
メモリマット22と、メモリセルのデータを検知して増
幅するためのセンス回路23と、データを外部に入出力
するためのインタフェース回路24などが設けられてい
る。このメモリモジュールにおいて、制御回路21はク
ロック信号CKM、メモリ制御信号MS&RDを受けて
各種制御信号CT1〜CT3を生成し、センス回路23
に供給する構成となっている。
【0060】図8は、センス回路23の一例を示す回路
図である。このセンス回路23は、並列カレントミラー
型のセンスアンプを備えており、一対のデータ線D,/
Dに接続される、2つのNMOSトランジスタTN2
1,TN22からなるプリチャージ回路、2つのNMO
SトランジスタTN23,TN24からなるディスチャ
ージ回路、複数のPMOSトランジスタTP21〜TP
24と複数のNMOSトランジスタTN25〜TN30
からなる差動型センスアンプとから構成されている。ま
た、データ線Dにはプルアップ用のPMOSトランジス
タTP25が接続されている。
【0061】このセンス回路23は、メモリマット22
において、一対のデータ線D,/Dとワード線WL1,
WL2との交点にメモリセルMC1,MC2が接続さ
れ、このメモリセルMC1,MC2に対して書き込み動
作、消去動作および読み出し動作が行われる。図におい
ては、代表として例示的に2つのメモリセルMC1,M
C2を示しているが、このようなメモリセルは複数のデ
ータ線対と複数のワード線との交点に格子状に配置され
て構成される。
【0062】たとえば、メモリマット22のメモリセル
MC1は、フローティングゲートの電荷の注入または放
出を行わせることにより、書き込みや消去を行ってワー
ド線WL1の選択レベルに対して大きなしきい値電圧を
持つものと、小さなしきい値電圧を持つようにされる。
たとえば、ワード線WL1を選択レベルにしてメモリセ
ルMC1からデータ線Dに読み出した信号を得る場合、
それと対にされたデータ線/Dもカラムスイッチにより
選択する。そして、選択されたデータ線Dに対応した読
み出し電流をPMOSトランジスタTP25を通して注
入する。この結果、もしもメモリセルMC1のしきい値
電圧がワード線WL1の選択レベルに対して小さいため
にオン状態なら、データ線Dの電位は読み出し電流の供
給にも係わらずプリチャージ電圧に対してローレベルに
変化する。
【0063】これに対して、メモリセルMC1のしきい
値電圧がワード線WL1の選択レベルに対して大きいた
めにオフ状態なら、読み出し電流の供給によってプリチ
ャージ電圧に対してハイレベルに変化する。このとき、
データ線/Dをプリチャージ電位に維持させる。この結
果、選択されたデータ線Dのハイレベル/ローレベル
は、データ線/Dのプリチャージ電圧を基準にして変化
することとなり、センスアクティブ信号(CT2)によ
り動作状態にされる並列カレントミラー型のセンスアン
プにより増幅される。
【0064】データ線D,/Dにはプリチャージ用のN
MOSトランジスタTN21,TN22が接続され、プ
リチャージ信号(CT1)によってデータ線D,/Dを
電源電圧側にプリチャージさせる。また、データ線D,
/Dには、ディスチャージ用のNMOSトランジスタT
N23,TN24が接続され、ディスチャージ信号(C
T3)によってデータ線D,/Dを回路の接地電位にデ
ィスチャージさせることができる。
【0065】以上のように構成されるセンス回路23を
含むメモリモジュールは、図9のタイミングに基づいて
動作する。図9において、(a) は動作周波数が高い場
合、(b) は動作周波数が低い場合のクロック信号CK
M、メモリ制御信号MS&RD、プリチャージ信号CT
1、センスアクティブ信号CT2、ディスチャージ信号
CT3を示す波形図である。
【0066】たとえば、クロック信号CKMの周波数が
高い場合は、図9(a) のように、ディスチャージ信号C
T3がハイレベルからローレベルに変化してセンス回路
23のNMOSトランジスタTN23,TN24がオフ
状態にされてディスチャージ動作が終了するとともに、
プリチャージ信号CT1がローレベルからハイレベルに
変化してNMOSトランジスタTN21,TN22をオ
ン状態にさせる。これにより、データ線D,/Dは、回
路の接地電位のようなディスチャージレベルから電源電
圧に対応したプリチャージレベルに変化する。
【0067】プリチャージ信号CT1がハイレベルから
ローレベルに変化してプリチャージ動作の終了と前後し
て、センスアンプアクティブ信号CT2がローレベルか
らハイレベルに変化して、PMOSトランジスタTP2
1,TP22とNMOSトランジスタTN25〜TN2
7、PMOSトランジスタTP23,TP24とNMO
SトランジスタTN28〜TN30からなるセンスアン
プが活性化される。これと同時に、読み出し電流が選択
されたデータ線Dに電流を流すので、データ線D,/D
には、メモリセルの記憶情報に対応した電位差が発生
し、それをセンスアンプが増幅する。このセンスアンプ
の増幅動作においては、センスアンプの動作期間の間に
2×Idの直流電流が流れ続ける。この2×Idの直流
電流が流れ続ける期間は、周波数が高い場合は問題とな
ることがない。
【0068】一方、クロック信号CKMの周波数が低い
場合には、図9(a) のように、クロック信号CKMのハ
イ期間に対応してメモリ制御信号MS&RDのハイ期間
も長くなるが、前述したような監視回路11、遅延回路
12〜14、レベル変換機能を持つ組み合わせ論理回路
15〜17、組み合わせ制御回路18から構成される制
御信号生成回路を制御回路21に含むことで、周波数が
高い場合と同様のハイ期間を持つプリチャージ信号CT
1、センスアクティブ信号CT2、ディスチャージ信号
CT3により制御できる。よって、周波数が低いときで
も、制御信号CT1〜CT3のアクティブ期間は周波数
に依存せず、1サイクル内のセンスアンプに流れ続ける
2×Idの直流電流の流れる期間は一定にすることがで
きる。ただし、温度や電源電圧には依存するが、周波数
が低いため制御信号の精度は低くてよい。
【0069】従って、本実施の形態の制御信号生成回
路、およびそれを用いた半導体集積回路装置によれば、
監視回路11を含むことにより、入力されたクロック信
号CKMの立ち上がりエッジのみを使う場合、動作周期
と同程度の遅延回路が必要となるが、クロック信号CK
Mの立ち上がり、立ち下がりそれぞれのエッジを使う場
合、動作周期の半分程度の遅延回路があればよく、遅延
回路は遅延時間が長くなるほど温度、プロセス、電源電
圧による誤差が大きくなるため、遅延時間を短くすると
制御信号の時間精度が上がるので、温度、プロセス、電
源電圧の影響が小さい制御信号を生成することができ
る。
【0070】さらに、入力されたクロック信号CKMの
立ち上がり、立ち下がりそれぞれのエッジを使うと、周
波数が低いときに制御信号のパルス幅が大きくなり、制
御回路の消費電力の無駄が大きくなってしまうが、監視
回路11を含む構成によって、周波数が低いときでも制
御信号のパルス幅が一定であるため、制御回路の消費電
力の無駄を減らすことができ、かつ周波数が低いときの
データディスターブ特性を改善することができる。
【0071】以上、本発明者によってなされた発明をそ
の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前
記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0072】たとえば、前記実施の形態においては、具
体的に図2に示すような制御信号生成回路の構成例に適
用した場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、図10に示すような構成例、さらに内部の監
視回路についても図11および図12のような回路例と
することも可能である。
【0073】図10に示す制御信号生成回路は、監視回
路11aを遅延回路12〜14の次段に接続し、これに
伴ってフリップフロップ回路31が追加され、さらに入
力のゲート回路が異なる構成となっている。この監視回
路11aは、内部クランプ電圧が供給されるために、レ
ベル変換機能を有している。他の遅延回路12〜14、
レベル変換機能を持つ組み合わせ論理回路15〜17、
組み合わせ制御回路18は前記と同様に構成され、また
フリップフロップ回路31も通常のセット・リセットラ
ッチ回路構成となっている。この構成においては、監視
回路11a内の遅延時間が短くてすむために回路面積を
小さくすることができる。
【0074】図11に示す監視回路11aは、複数のイ
ンバータIVと否定論理積ゲートNANDとが3段に直
列接続され、出力段にPMOSトランジスタTPおよび
NMOSトランジスタTNによるレベル変換回路が接続
されて構成されている。この構成において、入力のクロ
ック信号の遅延および論理演算が繰り返され、レベル変
換されて出力されるようになっている。この構成は、監
視回路11aにおける遅延時間の電源電圧依存性を小さ
くしたい場合に用いられる。
【0075】図12に示す監視回路11aの変形例にお
いては、逆にレベル変換回路が入力段に接続されて構成
されている。この構成は、監視回路11aにおける遅延
時間の精度は低くてよい場合、または内部クランプ電圧
からの電力消費を抑えたい場合に用いられる。
【0076】さらに、前記実施の形態においては、フラ
ッシュEEPROMなどの不揮発性メモリに適用した場
合について説明したが、たとえばEEPROM、EPR
OM、PROM、ROMなどの他の不揮発性メモリや、
DRAM、SRAM、RAMなどの揮発性メモリなどに
ついても広く適用可能である。さらに、メモリ搭載のマ
イクロコンピュータなどの半導体集積回路装置について
も適用することができる。
【0077】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0078】(1).入力されたクロック信号の遅延手段
と、この遅延手段での遅延時間とクロック信号のハイ期
間またはロー期間との比較結果に基づいて所定範囲内の
ハイ期間を持つクロック信号を出力する論理手段とを有
することで、温度、プロセス、電源電圧の影響が小さい
制御信号を生成することができるので、製品の信頼性を
向上させることが可能となる。
【0079】(2).前記(1) の構成において、クロック信
号の周波数が高いときは立ち上がりエッジおよび立ち下
がりエッジ、周波数が低いときは立ち上がりエッジのみ
をそれぞれ使用する組み合わせ論理回路を有すること
で、動作周波数を低くしてもセンスアンプの制御期間が
一定時間以上になることがないので、動作周波数が低い
ときの消費電力の無駄を低減することが可能となる。
【0080】(3).前記(2) の構成において、動作周波数
を低くしてもセンスアンプの制御期間が一定時間以上に
なることがないので、動作周波数が低いときのデータデ
ィスターブ特性を改善することが可能となる。
【0081】(4).前記(1) 〜(3) により、複数のメモリ
セルからなるメモリマット、メモリセルのデータを検知
して増幅するためのセンス回路を有する不揮発性メモリ
などの半導体メモリ、メモリ搭載のマイクロコンピュー
タなどの半導体集積回路装置に適用することで、データ
線、センスアンプなどの制御信号を高精度に生成するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c) は本発明の一実施の形態である制
御信号生成回路の概念を示すブロック図と各ノードの信
号を示す波形図である。
【図2】本発明の一実施の形態において、具体的な制御
信号生成回路を示すブロック図である。
【図3】(a),(b),(c) は本発明の一実施の形態におい
て、制御信号生成回路内の監視回路を示す回路図と各ノ
ードの信号を示す波形図である。
【図4】(a),(b) は本発明の一実施の形態において、制
御信号生成回路内の遅延回路を示す回路図である。
【図5】(a),(b) は本発明の一実施の形態において、制
御信号生成回路内の組み合わせ論理回路を示す回路図で
ある。
【図6】本発明の一実施の形態において、制御信号生成
回路内の組み合わせ制御回路を示す回路図である。
【図7】本発明の一実施の形態において、制御信号生成
回路を用いた半導体集積回路装置の概念を示す概略構成
図である。
【図8】本発明の一実施の形態において、半導体集積回
路装置内のセンス回路を示す回路図である。
【図9】(a),(b) は本発明の一実施の形態において、半
導体集積回路装置の動作を示す波形図である。
【図10】本発明の一実施の形態において、具体的な制
御信号生成回路の変形例を示すブロック図である。
【図11】本発明の一実施の形態において、制御信号生
成回路内の監視回路の変形例を示す回路図である。
【図12】本発明の一実施の形態において、制御信号生
成回路内の監視回路の他の変形例を示す回路図である。
【図13】(a),(b),(c) は本発明の前提となる制御信号
生成回路の概念を示すブロック図と各ノードの信号を示
す波形図である。
【図14】(a),(b),(c) は本発明の前提となる他の制御
信号生成回路の概念を示すブロック図と各ノードの信号
を示す波形図である。
【符号の説明】
1 監視回路 2〜3 遅延回路 4 組み合わせ論理回路 11,11a 監視回路 12〜14 遅延回路 15〜17 組み合わせ論理回路 18 組み合わせ制御回路 21 制御回路 22 メモリマット 23 センス回路 24 インタフェース回路 31 フリップフロップ回路 AND1〜AND4 論理積ゲート C1,C2 キャパシタ IV1〜IV13,IV インバータ MC1,MC2 メモリセル NAND1,NAND 否定論理積ゲート NOR1 否定論理和ゲート TN1〜TN10,TN21〜TN30,TN NMO
Sトランジスタ TP1〜TP10,TP21〜TP25,TP PMO
Sトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴川 一文 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 河合 洋造 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 品川 裕 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 Fターム(参考) 5B015 HH01 JJ03 JJ41 JJ45 KA33 KB03 KB22 KB82 QQ18 5B024 AA01 AA15 BA07 BA09 BA21 BA23 CA07 5B025 AA02 AC01 AD03 AD06 AD11 AD15 AE08 5B079 CC02 CC11 CC14 DD05 DD06 DD13 DD17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号を遅延させる遅延手段と、
    この遅延手段による遅延時間と前記クロック信号のハイ
    期間またはロー期間とを比較して、このクロック信号の
    ハイ期間またはロー期間の時間に対して、前記遅延時間
    の方が大きい場合は前記クロック信号をそのまま出力
    し、前記遅延時間の方が小さい場合は前記遅延手段を通
    して生成したクロック信号を出力する論理手段とを有す
    ることを特徴とする制御信号生成回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の制御信号生成回路であっ
    て、入力されたクロック信号を成形する前記遅延手段お
    よび前記論理手段と、この成形されたクロック信号を遅
    延する遅延回路と、前記入力されたクロック信号の周波
    数が高いときはこのクロック信号の立ち上がりエッジ、
    立ち下がりエッジそれぞれを前記遅延回路を通して遅延
    させた遅延信号を使用し、前記入力されたクロック信号
    の周波数が低いときはこのクロック信号の立ち上がりエ
    ッジを前記遅延回路を通して遅延させた遅延信号のみを
    使用して、所定範囲内のハイ期間を持つクロック信号を
    生成して出力する組み合わせ論理回路とを有することを
    特徴とする制御信号生成回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の制御信号生成回路であっ
    て、複数の前記遅延回路と複数の前記組み合わせ論理回
    路とを有し、各遅延回路の入力クロック信号および出力
    クロック信号を任意に組み合わせて各組み合わせ論理回
    路を通して論理演算して、複数種類のクロック信号を生
    成して出力することを特徴とする制御信号生成回路。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の制御信号生
    成回路を用いた半導体集積回路装置であって、クロック
    信号による制御信号を生成するための前記制御信号生成
    回路と、複数のメモリセルからなるメモリマットと、メ
    モリセルのデータを検知して増幅するためのセンス回路
    とを有し、前記メモリセルに接続されたデータ線の制御
    に前記制御信号生成回路を通して生成された制御信号を
    使用することを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3記載の制御信号生
    成回路を用いた半導体集積回路装置であって、クロック
    信号による制御信号を生成するための前記制御信号生成
    回路と、複数のメモリセルからなるメモリマットと、メ
    モリセルのデータを検知して増幅するためのセンス回路
    とを有し、前記センス回路のセンスアンプの制御に前記
    制御信号生成回路を通して生成された制御信号を使用す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の半導体集積回路
    装置であって、前記制御信号生成回路は、外部電源電圧
    に依存せず、この外部電源電圧より低い一定電圧が供給
    されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
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