JP2000009490A - 磁歪式変位検出装置 - Google Patents
磁歪式変位検出装置Info
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Abstract
を補償し、高い精度で変位を検出できる安価な磁歪式変
位検出装置を提供する。 【解決手段】磁歪線1の軸線方向に電流パルスを流すこ
とにより、磁歪線に沿って移動可能な検出用永久磁石9
の近接する磁歪線の部位でねじり弾性波を発生させ、受
信用コイル7aまでのねじり弾性波の伝播時間を計測す
ることにより、検出用永久磁石9に与えられる機械的変
位を検出する。電流パルスの印加と異なるタイミングで
磁歪線に基準電圧信号を印加する基準電圧発生回路16
と、基準電圧回路16と磁歪線1との間に接続される固
定抵抗器17と、固定抵抗器17と磁歪線1との間の分
圧電圧を検出し、磁歪線1の抵抗値を検出する抵抗検出
手段18と、検出された抵抗値から周囲温度に対応して
ねじり弾性波の伝播速度を補償する補償手段12とを備
える。
Description
体の機械的変位や液面の変位などを検出する磁歪式変位
検出装置に関するものである。
に示すように、磁歪線30にパルス発生回路31から電
流パルスを流すことにより、磁歪線30に沿って移動可
能な永久磁石32の近接する磁歪線の部位でねじり弾性
波(超音波)を発生させ、磁歪線30の始端側に設けた
受信器33までのねじり弾性波の伝播時間を計測するこ
とにより、永久磁石32に与えられる機械的変位を検出
するものが知られている(例えば特開昭61−1129
23号公報参照)。磁歪線30の両端部は、支持部材3
4,35によって張力を持って支持されている。
を示す波形図である。Aは電流パルス、Bは受信器33
で受信された波形、Cは波形Bを成形した波形である。
電流パルスAの供給から波形C1 の到達までの時間tを
計測すれば、次式により、永久磁石32に与えられる変
位xを計測できる。 x=v・t なお、vはねじり弾性波の伝播速度である。
波と円周方向の成分である横波とが含まれているが、縦
波と横波とではその伝播速度が異なる。縦波の伝播速度
vL 、横波の伝播速度vT はそれぞれ次式で与えられ
る。 vL =√(E/ρ) vT =√(G/ρ) なお、Eは磁歪線の縦弾性係数、Gは剛性率、ρは密度
である。
うな恒弾性材料では、縦弾性係数Eおよび剛性率Gは温
度に関係なく一定であるが、NS−1のような材料で
は、縦弾性係数E,剛性率Gが温度によってかなり大き
く変化する。例えば、磁歪式変位検出装置を原子炉の制
御棒駆動装置の制御棒駆動軸の位置検出に使用する場
合、周囲温度が約350℃にも達するため、温度変化に
よる伝播速度の変動を無視できなくなる。
この温度センサの検出信号に基づいて伝播速度を補正す
ることは可能であるが、これでは温度センサなどの格別
な温度検出手段を必要とするので、コスト高になるばか
りか、温度センサが磁歪線の温度を正確に検出できると
は限らない。
ねじり弾性波の伝播速度の変動を補償し、高い精度で変
位を検出できる安価な磁歪式変位検出装置を提供するこ
とにある。
に、請求項1に記載の発明は、磁歪線の軸線方向に電流
パルスを流すことにより、磁歪線に沿って移動可能な検
出用永久磁石の近接する磁歪線の部位でねじり弾性波を
発生させ、磁歪線の特定部位に設けた受信器までのねじ
り弾性波の伝播時間を計測することにより、検出用永久
磁石に与えられる機械的変位を検出する装置において、
上記電流パルスの印加と異なるタイミングで磁歪線に基
準信号を印加する基準信号発生手段と、上記基準信号発
生手段と磁歪線との間の信号変化から磁歪線の抵抗値を
検出する抵抗検出手段と、検出された抵抗値から周囲温
度に対応して検出用永久磁石に与えられる機械的変位を
補償する補償手段と、を備えた磁歪式変位検出装置を提
供する。
の抵抗値を検出している。例えば磁歪線として重量比で
Ni50%,Fe50%の合金(NS- 1(商品名))
を用いた場合、その抵抗値は図3のように周囲温度によ
ってほぼ直線的に変化する。一方、伝播速度も図4のよ
うに周囲温度によってほぼ直線的に変化する。したがっ
て、磁歪線の抵抗値を検出すれば、周囲温度つまり伝播
速度をほぼ正確に知ることができる。このようにして周
囲温度に対応してねじり弾性波の伝播速度を補償すれ
ば、温度が大きく変化しても、常に正確な変位測定を行
なうことが可能となる。
値から周囲温度に対応してねじり弾性波の伝播速度を補
償する場合に限らない。例えば、検出用永久磁石の他に
磁歪線の特定部位に固定永久磁石を設け、この永久磁石
からの受信波形を利用して伝播速度を相殺する検出方法
を用いた場合(例えば特開昭61−226615号公報
参照)には、固定永久磁石と受信器との距離を温度補償
すればよい。また、電流パルスを流すと、磁歪線の終端
で縦波が発生するので、この縦波を利用して伝播速度の
影響を相殺することも可能であるが、この場合も磁歪線
の長さを温度補償すればよい。
歪線との間に固定抵抗器を接続し、固定抵抗器と磁歪線
との間の分圧電圧を検出することで、磁歪線の抵抗値を
検出するのが望ましい。磁歪線の終端部はパルス発生回
路のアースに戻されているので、磁歪線の抵抗値を容易
に検出できる。なお、固定抵抗器は、温度変化に対して
安定、つまり温度が変化しても抵抗値が殆ど変化しない
ものを用いるのが望ましい。なお、基準信号発生手段と
して定電流源を用い、この定電流源と磁歪線との間の電
圧変化を検出することで、磁歪線の抵抗値を検出しても
よい。この場合には、固定抵抗器が不要である。
格別な検出装置が不要であり、コストを低減できる。し
かも、温度変化によって影響を受ける磁歪線そのものの
温度を検出しているので、温度センサなどを用いる場合
に比べてより正確に温度を検出できる。
挿通配置されたねじり弾性波受信用コイルを用い、この
コイルの近傍に軸方向の偏向磁場を与えるバイアス用永
久磁石を配置し、コイルで磁歪線を伝播するねじり弾性
波の成分のうちの縦波を検出するのが望ましい。すなわ
ち、磁歪線に電流パルスを印加すると、検出用永久磁石
の近接する磁歪線の部位でねじり弾性波が発生し、この
ねじり弾性波は磁歪線を伝播して受信器で検出される。
ねじり弾性波には円周方向の横波成分と軸方向の縦波成
分とがあるが、ねじり弾性波の横波を検出した場合に
は、受信器と検出用永久磁石との距離が離れると、振幅
が大きく減衰してしまう。これに対し、ねじり弾性波の
縦波を検出すると、横波に比べて伝播距離による減衰が
少なく、検出用永久磁石が磁歪線の軸方向に広範囲に動
いても明確な検出波形が得られる。
弾性波の横波を検出した場合と縦波を検出した場合の、
受信器と永久磁石間の距離によるねじり弾性波の減衰を
比較したものである。縦波では横波に比べて減衰が少な
く、受信器と永久磁石間の距離が4mとなっても、縦波
の減衰量は20%程度に抑えられることがわかる。
度が磁歪線の磁気変態点を超えると、磁気現象が消失し
てしまうために機能しなくなる。また、周囲温度が磁気
変態点を超えないまでも、同点に近づくだけで、発生す
るねじり弾性波の振幅が減衰することから、使用できる
周囲温度範囲の制限を受ける。磁歪線の材質としては恒
弾性材料であるNi−Cr−Fe−Ti−Al系合金
(例えばNi−SpanC(商品名))が一般的に用い
られるが、Ni−SpanCの磁気変態点は150℃前
後であり、周囲温度の上昇によるねじり弾性波の減衰の
ために、実用上は周囲温度が100℃程度までの環境で
しか使用できない。磁歪式変位検出装置を原子炉の制御
棒駆動装置の制御棒駆動軸の位置検出に使用する場合、
周囲温度が約350℃に達するため、磁歪線としてNi
−SpanCを用いることはできない。
御棒駆動装置にも使用することができるようにするため
に、磁歪線として様々な材料を試してみた結果、例えば
上記のNS- 1を用いると、周囲温度が室温から350
℃まで上昇してもねじり弾性波の振幅の温度変化による
減衰が小さいことを発見した。
温度の変化によるねじり弾性波の減衰を示す。NS−1
では周囲温度を室温から350℃まで上昇させても、ね
じり弾性波の温度変化による減衰量は40%程度であ
る。
−1を用いた変位検出装置に本発明を適用したものであ
る。これによって、ねじり弾性波の温度変化による減衰
量が小さく、かつ温度変化による伝播速度の変動も小さ
い、高性能な変位検出装置が得られる。
ると、周囲温度が上昇してもねじり弾性波の温度変化に
よる減衰量が小さいという利点はあるが、その反面、N
S−1はねじり弾性波が磁歪線を伝播して受信器に到達
するまでの間の減衰量、すなわちねじり弾性波の伝播距
離の長さによる減衰量がNi−SpanCに比べて大き
いという性質がある。そこで、磁歪線の材質としてNS
−1を用い、ねじり弾性波の縦波を検出するようにすれ
ば、一層効果的である。
検出装置の一例を示し、図8はその各部の信号波形図で
ある。磁歪線1は重量比でNi50%,Fe50%の合
金(NS- 1(商品名))を用いている。NS- 1は周
囲温度が室温から350℃まで上昇してもねじり弾性波
の振幅の温度変化による減衰が少ない。磁歪線1の始端
は基台2上に固定されたクランプ部材3によってクラン
プされ、終端はスプリング4を介して支持部材5によっ
て支持されている。そのため、磁歪線1には常に一定の
張力が与えられる。なお、磁歪線1の始端部にはねじり
弾性波を吸収するシリコーンゴムなどのダンピング材6
が塗布されており、クランプ部材3からの反射波などを
吸収している。受信器7は磁歪線1の始端側に配置され
ており、内蔵したコイル7aの中心部を磁歪線1が無接
触で貫通している。コイル7aはヴィラリー効果を利用
して磁歪線1を伝播するねじり弾性波の到来を検出する
ものである。コイル7aの負極は接地され、正極は増幅
器8に接続される。
(x方向)に移動可能な検出用永久磁石9が配置されて
いる。なお、この実施例の永久磁石9は円環状で、軸方
向に着磁したものであるが、これに限らず、ヴィーデマ
ン効果によって磁歪線1にねじり弾性波を発生させるこ
とができるものであれば、形状や着磁方向は問わない。
また、円環状永久磁石9を磁歪線1に挿通してもよい。
部、特にダンピング材6の近傍には、コイル7aの近傍
に軸方向の偏向磁場を与えるバイアス用永久磁石10が
配置されている。この実施例では、円板状永久磁石10
の両端面にN,S極を着磁したものであるが、軸方向の
偏向磁場を与えるものであれば、永久磁石の形状や着磁
方向、取付位置は限るものではない。例えば、軸方向に
着磁した棒状のバイアス用永久磁石10をコイル7aの
半径方向外側に配置してもよい。
端には電流パルス発生回路11から電流パルスが周期的
(例えば100Hz〜1kHz)に供給され、磁歪線1
の終端からスプリング4を介してパルス発生回路11の
アースに戻される。電流パルスが供給されると、ヴィー
デマン効果により永久磁石9の近接する磁歪線1の部位
でねじり弾性波が発生し、受信器7で検出される。検出
されたねじり弾性波は増幅器8で増幅され、検出回路1
2に送られる。検出回路12は入力された信号を波形成
形するとともに、所定の信号処理を行って永久磁石9に
与えられる機械的変位xを検出する。なお、検出回路1
2による機械的変位xの検出方法は、例えば特開昭61
−112923号公報,特開平5−187854号公報
などにより公知であるため、ここでは説明を省略する。
との間には第1スイッチ13が接続され、電流パルス発
生回路11の電流パルスAは遅延回路14にも入力され
る。遅延回路14は、電流パルスAの発生から一定時間
遅れてタイミング信号C1 ,C 2 を発生する。遅延回路
14のタイミング信号C1 によって第1スイッチ13が
OFFし、タイミング信号C2 によって第2スイッチ1
5がONする。タイミング信号C1 とC2 は同時であっ
てもよいし、異なるタイミングであってもよいが、電流
パルスAの印加時に第2スイッチ15がONにならない
ように制御すればよい。第2スイッチ15の一端は、基
準電圧発生回路16と固定抵抗器17を介して接続さ
れ、他端は磁歪線1の始端に接続されている。そのた
め、基準電圧発生回路16からの基準電圧Vsは固定抵
抗器17と磁歪線1とによって分圧される。分圧電圧V
aは、サンプルホールド回路18によってサンプルホー
ルドされる。サンプルホールド回路18には遅延回路1
4からタイミング信号C1 ,C2よりやや遅れてサンプ
リング信号Dが入力されており、このサンプリング信号
Dに同期してサンプルホールドを行なう。サンプルホー
ルドされた分圧電圧Vaは、検出回路12へ入力され、
温度補償が行なわれる。
けることなく、電流パルス発生回路11側と基準電圧発
生回路16側とに選択的に切り換わる1個のスイッチで
あってもよいし、スイッチ13を省略することも可能で
ある。また、スイッチ13,15としては、リレーやト
ランジスタなどの公知の切換手段を用いることができ
る。
の変位検出装置の作動を説明する。まず、パルス発生回
路11から電流パルスAを磁歪線1に供給すると、永久
磁石9の近接する磁歪線1の部位でねじり弾性波が発生
する。このねじり弾性波は受信器7で検出され、増幅器
8で波形Bのように増幅される。この波形Bには、必要
とする検出波形B1 ,B2 の他に、電流パルスAの印加
に伴う電磁的ノイズB0も含まれているが、このノイズ
はマスキング回路などで容易に除去することができる。
次の電流パルスAの発生の直前に、遅延回路14からタ
イミング信号C1,C2 が発生され、タイミング信号C2
からやや遅れてサンプリング信号Dが発生される。サ
ンプリング信号Dをタイミング信号C2 から遅らせたの
は、第2スイッチ15がONし、基準電圧Vsが印加さ
れた後、磁歪線1による電圧降下が起こるまである程度
の時間を必要とするからである。タイミング信号C1 に
よって第1スイッチ13がOFFされるとともに、タイ
ミング信号C2 によって第2スイッチ15がONされ
る。これによって、固定抵抗器17と磁歪線1との中間
部の電位Eは、基準電圧VsからVaへと降下する。そ
して、サンプルホールド回路18はサンプリング信号に
同期して分圧電圧Vaをサンプルホールドし、Fのよう
な信号を得る。サンプルホールド信号Fのうち、Va1
は前回の分圧電圧、Va2 は今回の分圧電圧である。上
記サンプルホールド信号Fは検出回路12に入力され、
これによってねじり弾性波の伝播速度が温度補償され、
温度変化による変動の少ない正確な検出値xを得ること
ができる。
から磁歪線1の抵抗値Rmを知るには、次のようにすれ
ばよい。すなわち、磁歪線1の抵抗値をRm、固定抵抗
器17の抵抗値をRc、基準電圧をVs、分圧電圧をV
aとすると、抵抗値Rmは次式で求めることができる。 Rm=Va・Rc/(Vs−Va)
温度との関係は既知であるから、分圧された電圧信号V
aによって周囲温度を知ることができる。さらに、ねじ
り弾性波の伝播速度と温度との関係も図4によって既知
であるから、結局、分圧電圧Vaからその時の温度にお
ける伝播速度を知ることができる。
電圧Vaをサンプルホールドし、伝播速度を温度補償す
るようにすれば、急激に温度が変化した場合でも、常に
高い精度で変位を検出できる。また、変位検出装置を検
出回路12,パルス発生回路11,遅延回路14,基準
電圧発生回路16,固定抵抗器17,サンプルホールド
回路18などのアナログ回路で構成すれば、極めて安価
に構成でき、しかも調整しやすい。
9の近接する部位で発生したねじり弾性波は受信用コイ
ル7aで検出されるが、このときコイル7aの近傍には
軸方向の偏向磁場を与えるバイアス用永久磁石10が配
置されているので、ねじり弾性波のうち横波成分が抑圧
され、縦波成分のみが強調される。図5に示したよう
に、縦波は横波に比べて伝播距離による減衰が少ないの
で、永久磁石9が例えば0m〜4mもの広範囲を移動す
る場合であっても、明瞭な検出波形をコイル7aで受信
することができる。
とで、図6に示すように、周囲温度が室温から350℃
まで上昇してもねじり弾性波の振幅の温度変化による減
衰が小さい。しかし、磁歪線1としてNS- 1を用いる
と、振幅の温度変化が小さくなる反面、伝播速度の温度
変化が40ppm/℃にもなるが、本発明を用いること
で、伝播速度の変動の影響をほぼ無視できる程度まで低
減できる。したがって、ねじり弾性波の縦波を検出し、
磁歪線としてNS- 1を用い、かつねじり弾性波の伝播
速度を温度補償することにより、原子炉の制御棒駆動装
置のように温度変化が大きく、変位量も大きな装置に最
適な変位検出装置を得ることができる。
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
上記実施例では、磁歪線の抵抗値と温度との関係、およ
びねじり弾性波の伝播速度と温度との関係が、図3,図
4に示すように共に線形な関係にある材料を磁歪線とし
て用いたが、これに限るものではなく、非線形な関係に
ある材料を用いてもよい。また、上記実施例では、電流
パルスを磁歪線に流し、この磁歪線を伝播するねじり弾
性波を検出するようにしたが、特開昭59- 16241
2号公報に記載のように、磁歪線をチューブ状とし、そ
の中に電流パルスを供給するための導線を挿通するよう
にしてもよい。受信用コイルとして1個のコイルを用い
たが、2個のコイルを軸方向に配置し、これらコイルの
出力を差動的に取り出すようにしてもよい。この場合に
は、2個のコイルに共通に入るノイズを相殺することが
できる。ねじり弾性波を検出する方法としては、上記の
ように受信器にコイルを使用し、ヴィラリー効果によっ
てねじり弾性波を検出するものに限らず、触子を磁歪線
に対してほぼ直交して接触させ、ねじり弾性波を触子の
軸方向力に変換し、触子の端部に取り付けた圧電素子や
コイルなどでねじり弾性波の到来を触子の軸方向変位の
形で検出するものでもよい。したがって、ねじり弾性波
の縦波だけでなく、横波を検出してもよいことは勿論で
ある。
よれば、電流パルスの印加と異なるタイミングで磁歪線
に基準信号を印加する基準信号発生回路と、基準信号発
生手段と磁歪線との間の信号変化から磁歪線の抵抗値を
検出する抵抗検出手段とを設けたので、磁歪線の抵抗値
を検出すれば、周囲温度をほぼ正確に知ることができ
る。このように求めた周囲温度に対応して補償手段によ
りねじり弾性波の伝播速度などを補償することで、機械
的変位を温度補償したので、大きく温度が変化しても、
常に正確な変位測定を行なうことが可能となる。
センサが不要であり、コストを低減できる。しかも、温
度変化によって影響を受ける磁歪線そのものの温度を検
出しているので、温度センサなどを用いる場合に比べて
より正確に温度を検出できる。
る。
図である。
と検出用永久磁石の軸方向距離との関係を示す比較図で
ある。
である。
成図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】磁歪線の軸線方向に電流パルスを流すこと
により、磁歪線に沿って移動可能な検出用永久磁石の近
接する磁歪線の部位でねじり弾性波を発生させ、磁歪線
の特定部位に設けた受信器までのねじり弾性波の伝播時
間を計測することにより、検出用永久磁石に与えられる
機械的変位を検出する装置において、上記電流パルスの
印加と異なるタイミングで磁歪線に基準信号を印加する
基準信号発生手段と、上記基準信号発生手段と磁歪線と
の間の信号変化から磁歪線の抵抗値を検出する抵抗検出
手段と、検出された抵抗値から周囲温度に対応して検出
用永久磁石に与えられる機械的変位を補償する補償手段
と、を備えたことを特徴とする磁歪式変位検出装置。 - 【請求項2】上記基準信号発生手段は、基準電圧信号を
発生する基準電圧発生手段であり、上記基準電圧発生手
段と磁歪線との間に固定抵抗器が接続され、上記抵抗検
出手段は、固定抵抗器と磁歪線との間の分圧電圧から、
磁歪線の抵抗値を検出することを特徴とする請求項1に
記載の磁歪式変位検出装置。 - 【請求項3】上記受信器は、磁歪線に挿通配置されたね
じり弾性波受信用コイルであり、このコイルの近傍に軸
方向の偏向磁場を与えるバイアス用永久磁石を配置し、
上記コイルで磁歪線を伝播するねじり弾性波の成分のう
ちの縦波を検出することを特徴とする請求項1または2
に記載の磁歪式変位検出装置。 - 【請求項4】上記磁歪線は、実質的な重量比がNi50
%,Fe50%の合金よりなることを特徴とする請求項
1ないし3のいずれかに記載の磁歪式変位検出装置。
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JP2001320106A (ja) * | 2000-05-02 | 2001-11-16 | Nohken:Kk | 磁歪線、および磁歪線を備えた変位検出装置、ならびに磁歪線の製造方法 |
CN110427067A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-11-08 | 贵州恒芯微电子科技有限公司 | 一种用模拟电路来提高电流采样精度的方法 |
CN113188635A (zh) * | 2021-04-30 | 2021-07-30 | 郑州永邦测控技术有限公司 | 一种储油罐油厚精确测量装置及其测量方法 |
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