JP2000008819A - 気筒の作動を停止可能な内燃機関 - Google Patents

気筒の作動を停止可能な内燃機関

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JP2000008819A
JP2000008819A JP10182119A JP18211998A JP2000008819A JP 2000008819 A JP2000008819 A JP 2000008819A JP 10182119 A JP10182119 A JP 10182119A JP 18211998 A JP18211998 A JP 18211998A JP 2000008819 A JP2000008819 A JP 2000008819A
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valve
carrier
cylinder
internal combustion
combustion engine
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Mukund Joshi Basant
バサント、ムクンド、ジョシー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気筒の作動を停止可能な内燃機関を提供す
る。 【解決手段】 個々の気筒毎に気筒の作動を停止可能な
内燃機関は、負荷に比例した数のアクティブモードの気
筒のみにおいて燃焼が生じるようにすることにより、部
分負荷域における燃料効率を改善し汚染を減少させる。
気筒モードの変更による出力サージは、他の気筒若しく
は補助原動機の出力を同時に調整することにより弱めら
れる。弁カムは、気筒モードの変更をシリンダサイクル
に同期させる、新規なカム形状を有する。電気モータ発
電機、流体アキュムレータ若しくははずみ車に連結され
た、改良された内燃機関を備える複合エンジンは、その
通常損失の一部分をエンジンの予備パワーとして得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気筒毎に気筒の作
動を停止可能な内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】日本の特許出願平成6年第114913
号には、負荷状態に応じて各気筒毎にアクティブモード
若しくはパッシブモードを選択できる、燃料を効率よく
かつクリーンに燃焼させることが可能な内燃機関が記載
されている。部分的な負荷の下では、燃焼はいくつかの
アクティブモードにある気筒に制限され、パッシブモー
ドにある他の気筒には燃料が供給されず燃焼は生じな
い。弁作動、混合気の給気、圧縮若しくは排気ガスの掃
気に伴うパワーの浪費は、パッシブモードの気筒には生
じない。そして、これらの気筒およびそれらのピストン
リングの下方における圧縮の欠如は、ピストン組立体と
側壁との間およびコネクティングロッドの下端部におけ
る摩擦を減少させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、具合の悪い
ことには、上述のエンジンは大きくて複雑である。ま
た、気筒のモードを変更する際の応答が遅く、かつ複数
の気筒のモード変更と同時にパワー出力の大きな変動が
生じ、パワー出力の制御が困難である。
【0004】そこで、本発明の目的は、上述した従来技
術が有する問題点を解消し、より少なくかつ小さくて単
純な構成要素を用いつつ、気筒毎のモード変更が可能な
内燃機関を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の内燃機関は、開いた位置と閉じた位置との
間でボディに対して移動可能な少くとも1つの気筒弁
と、前記気筒弁を閉じるための弁閉鎖手段と、アクティ
ブ部分および前記アクティブ部分を実質的に含まないモ
ード変更部分が形成された少なくとも一つの弁カムを有
する回転カムシャフトと前記アクティブ部分において前
記気筒弁を開く弁開放手段と、アクティブ位置とパッシ
ブ位置との間で移動可能な少くともひとつのキャリヤ
と、前記弁カムの前記モード変更部分において前記アク
ティブ位置と前記パッシブとの間で前記キャリヤを動か
すためのモード選択手段と、を備える。そして、前記キ
ャリヤは、前記カムシャフトの少くとも1つの回転位置
において、前記パッシブ位置で前記弁開放手段を作動不
能にするとともに、前記アクティブ位置で前記弁開放手
段を作動可能とする。
【0006】すなわち、モード選択手段を操作してキャ
リヤをパッシブ位置に移動させると、キャリヤが弁開放
手段を作動不能とする。これにより、気筒弁が開かれな
くなるので、その気筒はパッシブモード、すなわち停止
状態となる。これに対して、モード選択手段を操作して
キャリヤをアクティブ位置に移動させると、キャリヤが
弁開放手段を作動可能とする。これにより、回転カムシ
ャフトの回転に伴って気筒弁が開閉するので、その気筒
はアクティブモード、すなわち作動状態となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の各
実施形態を、図1乃至図10を参照して詳細に説明す
る。ここで、図1はパッシブモードにあるブースティン
グ気筒のためのモード変更要素を吸気ストロークに対応
したカムシャフト位置で示す正面図、図2は図1中に示
したA−A矢視線に沿った平面断面図、図3はアクティ
ブモードのために再配置されたモード変更要素を吸気ス
トロークに対応したカムシャフト位置で示す正面図、図
4は図3に示した内燃機関の要部を示す平面図、図5は
本発明に係る内燃機関のモード変更要素を分解した状態
で示す斜視図、図6はモード変更の間における各モード
構成要素の作動タイミングを示す説明図、図7はモード
変更の間におけるシフタ、キャリヤおよびロックの中間
位置を示す平面図、図8はモード変更の間における、シ
フタ、キャリヤおよびロックの中間位置を示す平面図、
図9はアイドリング状態におけるパワーコントローラお
よび比率コントローラ組立体を示す平面図、図10は一
定のエンジン速度でアクセルペダルの位置を変化させた
場合における、個々の気筒の出力と全体出力とを負荷の
増減に応じて示す線図、図11は本発明に係る第2実施
形態の内燃機関におけるロッカ組立体の構成部品を示す
斜視図、図12は本発明に係る第3実施形態におけるロ
ッカ組立体の構成部品を示す斜視図、図13はモータサ
イクルエンジンに適した本発明に係る第4実施形態の内
燃機関の要部を分解して示す斜視図、図14は個々の気
筒モードの電子制御に適した本発明に係る第5実施形態
の内燃機関の要部を示す斜視図である。なお、以下の説
明においては、同一の部分には同一の符号を用いるとと
もに、その説明を簡単なものとする。
【0008】特に明言しない限り、以下の図面および記
載は、4ストローク、スパーク点火、1気筒当たり2
弁、1オーバーヘッドカムシャフトの直列3気筒自動車
用エンジンに関する。アイドリング気筒として言及され
る1つの気筒は、アイドリングおよび小さな外部負荷の
ための全てのパワーを生み出す。そしてその出力は、キ
ャブレタ内において混合気の流れを絞ることによって制
御可能である。ブースティング気筒として言及される残
りの2つの気筒は、空気および燃料の混合物が絞られる
ことなく与えられ、すべてのアクティブモードサイクル
において実質的な出力を生み出す。ブースティング気筒
は、連続的に負荷が増加すると連続的にアクティブモー
ドに変化するとともに、負荷が連続的に減少すると連続
的にパッシブモードに戻る。
【0009】第1実施形態 まず最初に図1乃至図10および表1乃至表2を参照
し、本発明に係る第1実施形態の内燃機関について詳細
に説明する。
【0010】表1および図10は、異なるアクセルペダ
ル位置における内燃機関の全出力、および各気筒毎の出
力を示す。負荷が増加すると、アイドリング気筒IDと
第1および第2のブースティング気筒B1,B2は、そ
れぞれアクセルペダル位置B2、C2およびD2におい
て、それぞれアクティブモードに変化する。負荷が減少
すると、各気筒は、D1,C1およびB1において反対
の順序でパッシブモードに戻る。
【表1】
【0011】巡航中の車両の押し下げられないアクセル
ペダルは位置Aに上昇し、そのエンジンの全ての気筒が
パッシブモードで作動することを許容する。位置B2へ
のアクセルペダルの最初の押し下げは、正味のプラス出
力を生成させるためにアイドリング気筒IDを活性化さ
せる。これは、またアイドリングのためのデフォルト状
態でもある。図5に示したソレノイドストッパ55は、
エンジンのエンストを防止するために、アイドリング速
度の下側120%において、アクセルペダルの最高位置
を常に位置B2に押し下げる。アイドリング気筒IDの
出力が位置C2まで徐々に増加すると、第1ブースティ
ング気筒B1がアクティブ化されるが、第1ブースティ
ング気筒B1の出力の正味の増加は、アイドリング気筒
IDにおける出力の減少と等しい。アイドリング気筒I
Dの出力がアクセルペダル位置D2まで着々と増加する
と、第2ブースティング気筒B2がアクティブ化される
が、第2ブースティング気筒B2の出力の正味の増加
は、アイドリング気筒IDにおける出力の減少と等し
い。その後、アイドリング気筒IDの出力は、妨害され
ることなく増加する。最大燃料効率の位置Eを越える
と、各ブースティング気筒B1,B2もまた定格出力位
置Fまで出力を増加させる。
【0012】負荷が減少すると、表1および図10に示
したように、アイドリング気筒IDの出力の増加を伴い
つつ、各ブースティング気筒B2,B1はそれぞれ位置
D1およびC1において直ちにパッシブモードに戻るア
イドリング気筒IDは位置B1においてパッシブモード
に戻るが、それはアクセルペダルがアイドリング速度よ
り120%上のエンジン速度で、ソレノイドストッパ5
5によって持ち上げられたときにのみ可能である。
【0013】図1および図5に示したように、すべての
気筒の上方には、ボディ1に支持されて各気筒が並ぶ方
向に延びる、吸気側のロッカホルダシャフト1Sおよび
排気側のロッカホルダシャフト1Sによって、吸気側の
ロッカホルダ5Sおよび排気側のロッカホルダ5Eの基
端部が、それぞれ揺動自在に支持されている。また、各
ロッカホルダ5S,5Eの揺動端側に貫設して設けられ
た円筒部分5aには、吸気側のロッカ4Sおよび排気側
のロッカ4Eが、それぞれ回動自在に外嵌されつつサー
クリップ21によって抜け止めされている。さらに、前
記円筒部分5aには、反対側のロッカホルダシャフト1
S,1Eがその内側を貫通している。
【0014】また、各ロッカホルダ5S,5Eの揺動端
には、それぞれ支持したロッカ4の上方に位置する天蓋
5cをそれぞれ有している。図2に示したように、ボデ
ィ1に対するロッカホルダ5S,5Eの揺動は、各ロッ
カ4S,4Eを、弁カム3および吸気弁14,排気弁1
5に対して、その通常位置から引き上げ若しくは通常位
置に降下させる。
【0015】ボディ1は、吸気側および排気側にそれぞ
れ設けられた左右一対の筒状の固定ガイド6S,6E
と、吸気側に回転可能に配置されたパワーコントローラ
11および比率コントローラ28をそれぞれ支持してい
る。また、ボディ1には、各気筒のそばに、上下方向に
延びる支持軸22がそれぞれ設けられている。そして、
前記支持軸22には、その底部から頂部にかけて積層さ
れた排気側ロック25、レバー7および吸気側ロック2
4が、それぞれ回動自在に嵌装されている。
【0016】図2に示したように、左右一対の前記固定
ガイド6S,6Eにはそれぞれ、その内側にシフタ23
S,23Eがスライド自在に内嵌されるとともに、その
外側にはリニアベアリング42によって支持された筒状
のキャリヤ17S,17Eが、固定ガイド6S,6Eの
軸線方向に移動可能にそれぞれ外嵌されている。前記シ
フタ23とその端部に固定されたブッシユ43は、一対
のワッシャ20の間に予圧縮されたモードスプリング1
9を保持している。また、前記キャリヤ17に貫通支持
された一対のキャリヤピン18は、固定ガイド6、シフ
タ23、およびブッシユ43にそれぞれ設けられたスロ
ット内を自由に通過している。これにより、シフタ23
が軸線方向のいずれかの方向に移動すると、モードスプ
リング19およびワッシャ20がシフタ23と一体に移
動し、モードスプリング19の弾発力により移動方向前
方側のキャリヤピン18、したがってキャリヤ17を押
動する。
【0017】シフタ23は、その前記支持軸22側の端
部がフォーク状に形成されている。また、固定ガイド6
S,6Eは、その支持軸22側の壁面に、支持軸22に
対向するとともに軸線方向に延びるスロットが形成され
ている。前記レバー7の両端部はそれぞれ、固定ガイド
6S,6Eにそれぞれ形成された前記スロット内に挿通
された後、シフタ23のフォーク状端部内に挿入されて
いる。そして、シフタ23のフォーク状端部に保持され
た垂直ピンが、レバー7の両端部にそれぞれ形成された
スロット内に挿通されている。
【0018】レバー7は、両シフタ23の軸線方向の移
動量を等しくする。吸気側のシフタ23Sに保持された
垂直ピンは、固定ガイド6Sに形成された卵形のスロッ
トを貫通し、リニアベアリング42を介して固定ガイド
6S上に移動可能に支持されたカムフォロワ56に接続
されている。カムフォロワ56の外周面に突設されて水
平に延びるピン56aは、パワーコントローラ11のド
ラム11D上のモード溝内に入り込んでいる。パワーコ
ントローラ11のドラム11Dは、すべての気筒に対し
て、カムフォロワ56のピン56aと係合するモード溝
を有している。各モード溝は、一対の円弧状部分の間に
形成された螺旋状部分を有している。アイドリング気筒
IDと第1および第2のブースティング気筒B1,B2
のためのカムフォロワ56のピン56aは、アクセルペ
ダル位置B1−B2、C1−C2およびD1−D2に対
応するパワーコントローラ11の回転位置の間で、それ
らのモード溝の螺旋形の溝部分に入り込んでいる。
【0019】図2に示したように、排気側のキャリヤ1
7Eは、排気側固定ガイド6Eの下方を支持軸22側に
延在し、排気側ロック25と同一平面内に延びる、平面
視でコ字型に形成された延長部分17Eaを有してい
る。また、吸気側のキャリヤ17Sは、吸気側固定ガイ
ド6Sの上方を支持軸22側に延在し、吸気側ロック2
4と同一平面内に延びる、平面視でコ字型に形成された
延長部分17Saを有している。なお、この延長部分1
7Saは、カムフォロワ56の下方に、排気側ロック2
5と同一平面の位置まで延在している。
【0020】吸気側ロック24および排気側ロック25
は、それぞれ一対の爪部材から構成されている。そし
て、これらの爪部材は、それぞれロックスプリング26
によって付勢され、各爪部材の先端が、排気側キャリヤ
17Eの前記延長部分17Eaおよび吸気側キャリヤ1
7Sの前記延長部分17Saと、それぞれ係合するよう
になっている。これにより、アクティブモード若しくは
パッシブモードのいずれかに安定した状態においては、
吸気側ロック24および排気側ロック25のいずれかの
爪部材が、吸気側キャリヤ17Sの延長部分17Saお
よび排気側キャリヤ17Eの延長部分17Eaのいずれ
かの端部に係合し、吸気側キャリヤ17Sおよび排気側
キャリヤ17Eが軸線方向の反対側に変位することを阻
止する。
【0021】レバー7は、その排気側の端部に、吸気側
ロック24と同一平面内で延びるピン7aを支持してい
る。レバー7の回転の最終段階においては、前記ピン7
aは、吸気側キャリヤの移動を妨げている吸気側ロック
24を、図6のプロット5aおよび5bに示すようにそ
のロック位置から後退させ、プロット6で示すように、
圧縮されたモードスプリング19による吸気側キャリヤ
17Sの軸線方向の変位を可能とする。
【0022】吸気側ロック24の解放前にシフタ23が
ほぼ完全に軸線方向に動くことは、他の関係する構成要
素の付帯的な運動とともに、カムシャフトサイクルの半
分より短いモード変更可能期間内におけるキャリヤ17
の軸線方向の動きを完了させる、モードスプリング19
の適切な圧縮を確実なものとする。排気側キャリヤ17
Eの運動を妨げている排気側ロック25は、排気側ロッ
ク25の平面内に位置する吸気側キャリヤ17S上のコ
字型延長部分17Saによって、ロック位置から後退さ
せられる。このことは、排気側モードスプリング19の
圧縮の適切性に関する条件の事前の達成を確実なものと
するばかりでなく、吸気弁のモード変更を排気弁のモー
ド変更の前提条件とする。図7および図8は、気筒モー
ドを変更する際における、図6中に7(a)および7
(b)と、8(c)および8(d)で示される、中間状
態における吸気側ロック24および排気側ロック25の
解放の順序を示す。各キャリヤ17は、軸線方向の変位
が完了すると、最初にその変位を妨げていた爪部材とは
反対側の爪部材と係合し、新しい位置にロックされる。
【0023】一方、キャリヤ17S,17Eは、その下
方に位置するロッカホルダ5S,5Eが有する天蓋5c
に対向するナイフエッジ17bをそれぞれ有している。
アクティブモードにおけるキャリヤ17S,17Eの軸
線方向位置では、ナイフエッジ17bは天蓋5cのV溝
5d上に配置される。ボディ1と各ロッカホルダ5S,
5Eとの間にそれぞれ介装されたリフトスプリング44
は、キャリヤ17のナイフエッジ17bをそのV溝5d
内に置くために、ロッカホルダ5を持ち上げる。これに
より、ロッカ4が通常の作動位置を取るので、弁カム3
による吸気弁14および排気弁15の作動が行われる。
キャリヤ17がパッシブモードに対応する軸線方向位置
にあるときには、キャリヤ17のナイフエッジ17bと
天蓋5cのV溝5dとは干渉しない。これにより、リフ
トスプリング44がロッカホルダ5を高く持ち上げるの
で、ロッカ4は弁および弁カム3から遠く隔てられ、弁
カム3による吸気弁14および排気弁15の作動は行わ
れない。
【0024】改善された吸気弁カム3Sおよび排気弁カ
ム3Eの膨出部以外の部分は、一定でない半径を有す
る。各弁カム3S,3Eの基礎半径は、閉じた吸気弁1
4および排気弁15とロッカ4との間に、標準的なタペ
ットクリアランスを提供する。吸気弁カム3Sは、吸気
側ロッカ4Sの下方に、図6のプロット2に示すよう
に、膨張行程および排気行程に対応する部分に、ベース
半径より小さい逃げ半径を有している。排気弁カム3E
もまた同様に、図6のプロット3に示すように、排気ロ
ッカ4Eの下方において、吸気行程および圧縮行程に対
応する部分に逃げ半径を有している。ロッカホルダ5が
安定したアクティブモード位置にあるときには、弁カム
3の逃げ半径はロッカ4に対して何らの影響をも与えな
い。
【0025】気筒モードの変更は、キャリヤ17の末端
位置間における軸線方向の変位によって始められるが、
ロッカホルダ5の天蓋5cのV溝5dとテーパエッジ5
eとの間における頂部5fをナイフエッジ17bが通過
するためには、ロッカホルダ5は一時的に、そのアクテ
ィブモード位置よりも降下する必要がある。V溝5dの
傾斜表面若しくはロッカホルダ5のテーパエッジ5dに
対するキャリヤ17のモードスプリング19による付勢
力は、リフトスプリング44の付勢力に打ち勝つに十分
な垂直方向の分力を有している。ロッカホルダ5は、ロ
ッカ4が同様に動作するときにのみ、そのアクティブモ
ード位置より降下することができる。ロッカ4の閉じた
吸気弁14若しくは排気弁15上の端部は、ロッカホル
ダ5の垂直方向下側への力によってロッカ4の反対側の
端部を弁カム2の逃げ半径内に下げるための支点とな
り、ロッカホルダ5がモード変更可能な弁カム位置にお
いてアクティブモード位置よりも降下することを許容
し、モード変更のためにキャリヤ17が末端位置間で軸
線方向に移動することを可能とする。
【0026】シフター23およびブッシュ43内のモー
ドスプリング19の予圧縮は、その運動の終りまでキャ
リヤ17に対する付勢力を保つ。ロッカホルダ5を持ち
上げて、その天蓋5cのV溝5d若しくはテーパエッジ
5eをキャリヤ17のナイフエッジ17bに対向させ
る、弁カム3の逃げ半径から出るロッカ4の上昇は、モ
ード変更可能期間の終りにおける不完全なキャリヤ17
の動きを終了させ若しくは中断させる。
【0027】図9は、図10に示したように気筒出力を
産み出すパワーコントローラ11を示す。アクセルペダ
ル8を押し下げる力は、パワーコントローラ11上のア
クセルケーブル9を巻き解き、その回転を生じさせる。
図2に示したように、筒状のパワーコントローラ11の
内側には、アイドリングコントローラ51のスピンドル
51Sが、リニアベアリング42を介して軸線方向に相
対変位自在に支持されている。そして、前記スピンドル
51Sは、パワーコントローラ11の外側に配置された
3つのドラム51Dを、一対の段付きノックピン51N
とサークリップ51Cとによって支持している。ノック
ピン51Nが、パワーコントローラ11に形成された軸
線方向に延びるスロット11S内に挿通されていること
により、アイドリングコントローラ51は、軸線方向に
限られた相対運動は許容されるものの、パワーコントロ
ーラ11に対して相対的に回転運動することはできな
い。ブースティング気筒B1,B2の隣に位置するアイ
ドリングコントローラ51のドラム51DB1,51D
B2がそれぞれ有する半円形のガイド溝は、半径方向に
わずかに重なり合っている。そして、これらのガイド溝
51GB1,51GB2は、アクセルペダルの範囲内に
おいて、延長されたキャリヤピン18B1,18B2を
移動させる。アイドリング気筒IDの隣に位置するアイ
ドリングコントローラ51のドラム51DIDは、スロ
ットル弁29のクランクピン54を案内する螺旋形の溝
を有している。
【0028】アイドリングから第1ブースティング気筒
のアクティブ化に至るまでは、第1ブースティング気筒
B1の吸気側キャリヤ17Sから延在するキャリヤピン
18B1の一端は、アイドリングコントローラ51のド
ラム51DB1上の半円形の溝によって案内される。キ
ャリヤピン18B1は、アイドリングコントローラ51
を、第1ブースティング気筒B1のアクティブ化までは
一方の端部位置に保つが、第1ブースティング気筒のア
クティブ化後には中間位置に保つ。第2ブースティング
気筒B2の延長されたキャリヤピン18B2は、第1ブ
ースティング気筒B1のキャリヤピン18B1がドラム
51DB1上の半円形の溝を出ると、ドラム51DB2
上の半円の溝に入る。第2ブースティング気筒B2のキ
ャリヤピン18B2は、アイドリングコントローラ51
を、第2ブースティング気筒B2のアクティブ化までは
中間位置に維持し続けるが、アクティブ化後には反対側
の軸線方向端部に維持する。アイドリングコントローラ
51の軸線方向の運動は、負荷を減少させると反対向き
となる。
【0029】アイドリング気筒IDの隣に位置するドラ
ム51DIDが有する螺旋形溝内におけるクランクピン
54の運動は、アイドリング気筒IDの出力を制御する
スロットル弁29の開度を滑らかに制御する。しかしな
がら、図10に示したように、クランクピン54は、各
ブースティング気筒B1,B2のモード変更の間、アイ
ドリングコントローラ51の軸線方向の運動により同じ
経路を迅速にたどる。
【0030】燃料ピストン33は、アクティブモードに
あるブースティング気筒B1,B2のすべての吸気スト
ロークにおいて、吸気マニホルド40内の絞られない空
気中に制御された量の燃料を混合する。比率コントロー
ラ28の偏心ジャーナル軸受によって揺動自在に支持さ
れたポンプレバー27は、吸気ロッカ4と吸気弁14と
の間に保持された自由端を有している。スプリング53
は、燃料ピストン33を、ポンプ本体30のナットに対
してストップ位置まで持ち上げる。ポンプレバー27に
よって燃料ピストン33上に支持された位置調節可能な
スクリュ27Sは、燃料ピストン33のストロークを、
ポンプレバー27の一杯のストローク位置に対して制限
する。
【0031】燃料ピストン33は、上昇している間には
ポンプ本体30側の逆止弁を通って燃料が流入すること
を許容するとともに、その下方への運動に伴ってポンプ
本体30内の燃料圧力がポンプスプリング31の弁プレ
ート32に対する付勢力を上回ると、吸気マニホルド4
0内に燃料を噴射する。
【0032】アクセルペダル位置がAとEとの間におい
ては、比率コントローラ28はスプリング41によって
その回転位置の端部に維持され、ブースティング気筒B
1,B2の各ポンプレバー27と各燃料ピストン33と
の間に一定のギャップを維持する。アクセルペダル位置
がEを越えて効率よりもパワーが重要となると、アクセ
ルケーブル9上のプラグ57がスプリング41の付勢力
に抗して比率コントローラ28を回転させることによ
り、ブースティング気筒B1,B2への給気は次第にリ
ッチとなる。これにより、ポンプレバー27を支持して
いる比率コントローラ28の偏心ジャーナル軸受が下げ
られるので、燃料ピストン33の作動ストロークを増加
させる。
【0033】次に、本第1実施形態の内燃機関の作動に
ついて説明する。
【0034】本第1実施形態の内燃機関の作動は、第1
ブースティング気筒のモード変更の間における、カムシ
ャフトサイクルがA乃至Eの関連するタイミングを示し
た図4のプロット1乃至プロット10によって描かれて
いる。各カムシャフトサイクルは、4つのストローク1
乃至4から構成されている。
【表2】
【0035】図6中のサイクルAにおいては、アクセル
ペダルは表1におけるC1とD1との間にあり、かつ第
1ブースティング気筒B1のための構成要素は、図4お
よび図7(a)に示したようにアクティブモードにあ
る。アクセルペダル8の上昇は、アクセルスプリング1
0がパワーコントローラ11およびアイドリングコント
ローラ51を回転させることを許容し、キャブレタ内の
絞りを増加させ、かつアイドリング気筒IDの出力を減
少させる。アクセルペダルがC1にあるときには、第1
ブースティング気筒B1のためのカムフォロワ56は軸
線方向のパッシブ位置に移動し、次のカムシャフトサイ
クルから気筒モードを変更する。図7(a)と図7
(b)および図8(a)と図8(b)は、モード変更の
間における吸気側キャリヤ17S,排気側キャリヤ17
Eおよび吸気ロック24,排気ロック25の中間位置に
おける一連の配置を示している。パッシブモードにおけ
る構成部分の配置は、図2および図8(d)に示されて
いる。
【0036】アクセルペダルをC2位置に押すことによ
って生じるパワーコントローラ11の逆回転は、図6の
サイクルM、NおよびOに示したように、かつ構成部品
の配置を図4および図7(a)に示したようにブーステ
ィング気筒の弁の動きを元に戻すが、モード変更のため
の構成部品はサイクルA、BおよびCのタイミングにし
たがう。
【0037】第2実施形態 次に、図11を参照し、本発明に係る第2実施形態の内
燃機関について説明する。
【0038】図8aに示した本第2実施形態の内燃機関
は、第1実施形態の内燃機関に対し、そのロッカ組立体
に異なる構成部品を有する。変更されたロッカ組立体は
3つの部分、すなわちフォロワ45、揺動レバー46お
よびロッカロック47を有するが、これらはそれぞれボ
ディ1に固定されたロッカホルダ5のまわりに回転可能
に保持されている。ボディ1に固定されたリテーナ12
は、結合された揺動レバー46およびフォロワ45の軸
線方向位置を維持する。ロッカロック47の溝は、延長
されたキャリヤピン18の自由端を支持し、ロッカロッ
ク47をキャリヤ17と共に移動させる。フォロワ45
および揺動レバー46は、それぞれその内側にキー溝4
5a,46aを有するが、前者のキー溝45aは後者の
キー溝46aより広くなっている。ロッカロック47
は、揺動レバー46とフォロワ45のキー溝45a,4
6a内に突出する、揺動レバー46のキー溝と等しい幅
のキー47aを有している。このキー47aの片側に
は、そのテーパエッジ47bに隣接するVノッチ47c
が設けられている。フォロワ45のキー溝45aは、図
11に示すように内側ナイフエッジ45bを有してい
る。
【0039】キャリヤ17の軸線方向の端部位置に対応
するロッカロック47の軸線方向の端部位置において
は、フォロワ45のキー溝45aのナイフエッジ45b
は、ロッカロック47のキー47aのVノッチ47c若
しくはテーパエッジ47b上に位置する。ロッカロック
47は、アクティブモードにおいては揺動レバー46に
接近し、フォロワ45のナイフエッジ45bを、そのV
ノッチ47c内に支持する。フォロワ45、揺動レバー
46およびロッカロック47の結果として生ずる配置
は、通常のロッカと同様の機能を果たす。
【0040】パッシブモードにおいては、ロッカロック
47は、そのキー47aのテーパエッジ47bのみをフ
ォロワ45のキー溝内に残しつつ、揺動レバー46から
引き抜かれる。このことは、ロッカロック47のキー4
7aのテーパエッジ47bと、フォロワ45のナイフエ
ッジ45bとが干渉することなく、フォロワ45が弁カ
ムの突出部上に持ち上がり、かつ揺動レバー46と折り
重なることを許容する。フォロワ45の動きがロッカロ
ック47および揺動レバー46に伝達されないので、吸
気弁および排気弁はカムサイクルを通して閉じたままと
なる。
【0041】気筒モードを変更するためには、フォロワ
45のキー溝におけるナイフエッジ45bは、ロッカロ
ック47のテーパエッジ47bとVノッチ47cとの間
の頂部を通り過ぎなければならない。これは、フォロワ
45が、モード変更可能な弁カム位置において弁カム輪
郭の逃げ半径上に降下するときにのみ可能である。モー
ド変更のタイミングは、前述した第1実施形態および図
6のタイミングダイアグラムと同様である。
【0042】第3実施形態 次に、図12を参照し、本発明に係る第3実施形態の内
燃機関について説明する。
【0043】本第3実施形態の内燃機関においては、排
気マニホルドを介したガスの自由な呼吸を許容し、パッ
シブモードにある気筒の内側の温度を高く維持するため
に、パッシブモードの全体にわたって排気弁が部分的に
開いた状態に保たれる。
【0044】図12は、この目的のためになされた上述
の第2実施形態の内燃機関例に対する改良を示すが、こ
の改良は、 )延長された吸気側ロッカロック47の頂部に設けたハ
ンプ47Hと、 )吸気側ロッカロック47の固定されたロッカホルダの
上に乗っている、排気側揺動レバー46のとがった先端
部46aと、 を含んでいる。排気弁15は、パッシブモード位置にあ
る排気ロッカロックに起因して、パッシブモードにおい
ては排気弁カムによって開かれない。しかしハンプ47
Hは、気筒をパッシブモードに変更する前に、最後のア
クティブな排気行程の間に前記先端部46aの下方に移
動し、パッシブモードの全体にわたって、閉じた排気弁
15上における、弁スプリング16による排気側揺動レ
バーの完全なリターンを防ぐ。ハンプ47Hは、アクテ
ィブモードに変化する前に、パッシブな排気行程の最後
において揺動レバー46の下方から後退し、最初のアク
ティブな吸気ストロークにおいて、吸気弁14の開口に
先立って排気弁15が閉じることを許容する。本第3実
施形態の結果として生ずる排気弁のタイミングは、図6
に10bとしてプロットされている。
【0045】第4実施形態 次に、図13を参照し、本発明に係る第4実施形態の内
燃機関について説明する。
【0046】図13に示した本第4実施形態の内燃機関
は、モータサイクル用一気筒エンジンのための、手動操
作によって作動するモード変更部品を示している。アク
セルハンドル36およびバックストッパ37は、リテー
ナ38によって、ハンドルバー35上に独立して回転可
能に保持されている。アクセルケーブル9は、バックス
トッパ37に保持された外被48aとアクセルハンドル
36の円筒部分に巻きつけられたコア48bとを有して
いる。アクセルハンドル36を中立位置から一方の側に
回転させると、アクセルケーブル9のコア48bがその
外被48aから引っ込められ、加速を生じさせる。アク
セルハンドル36を他方の側に回転させると、バックス
トッパ37がスプリング39の付勢力に抗して移動し、
アクセルケーブル9のコア48bがその外皮48aに対
して変位する。すると、アクセルケーブル9のコア48
bの他方の端部が、通常のアクティブモード位置のため
の圧縮スプリング50の付勢力に抗して、吸気側シフタ
23を軸線方向に直接引っ張ってパッシブモード位置に
変位させるので、パッシブモードへの変更が開始され
る。
【0047】第5実施形態 次に、図14を参照し、本発明に係る第5実施形態の内
燃機関について説明する。
【0048】図14に示した本第5実施形態の内燃機関
は、個々のソレノイド弁によってその気筒の独立した制
御を許容する。各気筒のための閉じた液圧空洞内部のポ
ペット13は、ソレノイド弁49の液圧作動によって、
いずれかの端部位置に移動する。本第5実施形態におけ
るレバー7は、図示されない吸気側シフタおよびガイド
6を貫通して延在し、ポペット13上の溝に係合するピ
ン7eを支持している。この係合により、各ソレノイド
弁49は、いくつかの基準、例えばアクセルペダル位
置、エンジン速度、エンジン始動後の経過時間、現在の
作動モードにおいて費やされたサイクル数若しくは時
間、冷却液およびオイルの温度、エンジンに対する補助
負荷等を考慮することにより、ブーリアン若しくはファ
ジー理論に基づいて予めプログラムされたアルゴリズム
の通りに、気筒モードを独立に制御する。ブースティン
グ気筒をアクティブ化させる順序は、気筒内の温度およ
び摩耗を等しくするために、定期的に変えられる。
【0049】先進のエレクトロニクス技術により、アイ
ドリングコントローラ、パワーコントローラ、レバー、
ロックおよびシフタ等の機械的構成部品のタイミングお
よび制御機能は電子的に行われ、かつキャリヤはモータ
若しくはソレノイド駆動のアクチュエータによって直接
動かされる。
【0050】以上、本発明に係る内燃機関の各実施形態
ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態に
よって限定されるものではなく、種々の変更が可能であ
ることは言うまでもない。
【0051】本発明のより大きなモード選択エンジン
と、電気モータや小さいエンジンのような他の主要な原
動機、またはスプリングやはずみ車若しくは圧縮された
流体のようなエネルギ貯蔵装置との組合せは、パッシブ
モードにある気筒の作動によって、エンジンのより高い
パワーの保存とより少ない損失とをもたらす。最小限の
数のアクティブな気筒の断続的な作動により、エネルギ
を貯蔵するためにバッテリが充電され、スプリングやガ
ス若しくは液体が圧縮され、はずみ車が増速された後、
貯蔵されたエネルギーは、エンジンの全ての気筒をパッ
シブモードで作動させることにより、より長期間にわた
って利用される。
【0052】本発明は、雄型部材すなわちナイフエッジ
と、異なる雌型部材すなわちV溝若しくはテーパエッジ
との交互の係合を、異なる気筒モードの各々において生
じさせる。各係合における相違に起因する異なったジオ
メトリは、異なった弁作動を生じさせる。雄型部材およ
び雌型部材は、記載された実施例の通りの他の構成部品
と関連して用いられるとき、異なった係合において、ロ
ッカ組立体の同じように異なるジオメトリを産み出す、
様々に異なった構造を取ることができることは明らかで
ある。例えば、上述した実施形態において、雄型部材お
よび雌型部材は反対の位置関係を取ることができる。例
えば、第1実施例のナイフエッジは、ロッカホルダ上に
設けることができ、かつキャリヤはV溝とテーパエッジ
との組合せを有することができる。
【0053】発明の通りのパッシブモードは、アクティ
ブモードと比較したときに弁の開口度合いやタイミング
が異なる、気筒弁にとって異なる作動モードとすること
ができる。第1実施形態のロッカホルダ上に互いに隣接
する異なる深さの一対のV溝を設けるとともに、キャリ
ヤの下のナイフエッジが、それぞれの作動モードにおい
てそれぞれのV溝内に代わる代わる位置するようにすれ
ば、より深いV溝とナイフエッジとの係合によって弁の
動作が小さくなることが明らかである。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の内燃機関は、機械的若しくは液圧式のロッカ若しくは
タペット、いかなる数の気筒および弁、構造および配置
が異なる気筒を有した、あるゆる種類の圧縮若しくは火
花点火式エンジンにとって有益である。ポンプ、圧縮
機、およびカムによって作動する弁若しくは他の装置を
有した同様の機械は、本発明によって提供される交互に
作動するモードの利益を得ることができる、本発明は、
全範囲にわたって、アクセルペダルの位置に比例してパ
ワー出力を与える。その弁カムの輪郭は、気筒のモード
変更と作動サイクルとの同期を保証する。
【図面の簡単な説明】
【図1】パッシブモードにあるブースティング気筒のた
めのモード変更要素を、吸気ストロークに対応したカム
シャフト位置で示す正面図。
【図2】図1中に示したA−A矢視線に沿った平面断面
図。
【図3】アクティブモードのために再配置されたモード
変更要素を、吸気ストロークに対応したカムシャフト位
置で示す正面図。
【図4】図3に示した内燃機関の要部を示す平面図。
【図5】本発明に係る内燃機関のモード変更要素を分解
した状態で示す斜視図。
【図6】モード変更の間における各モード構成要素の作
動タイミングを示す説明図。
【図7】モード変更の間における、シフタ、キャリヤお
よびロックの中間位置を示す平面図。
【図8】モード変更の間における、シフタ、キャリヤお
よびロックの中間位置を示す平面図。
【図9】アイドリング状態におけるパワーコントローラ
および比率コントローラ組立体を示す平面図。
【図10】一定のエンジン速度でアクセルペダルの位置
を変化させた場合における、個々の気筒の出力と全体出
力とを負荷の増減に応じて示す線図。
【図11】本発明に係る第2実施形態の内燃機関におけ
るロッカ組立体の構成部品を示す斜視図。
【図12】本発明に係る第3実施形態におけるロッカ組
立体の構成部品を示す斜視図。
【図13】モータサイクルエンジンに適した本発明に係
る第4実施形態の内燃機関の要部を分解して示す斜視
図。
【図14】個々の気筒モードの電子制御に適した本発明
に係る第5実施形態の内燃機関の要部を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ボディ 2 カムシャフト 3 弁カム 4 ロッカ 5 ロッカホルダ 6 ガイド 7 レバー 8 アクセルペダル 9 アクセルケーブル 10 アクセルスプリング 11 パワーコントローラ 12 リテーナ 13 ポペット 14 吸気弁 15 排気弁 16 弁スプリング 17 キャリヤ 18 キャリヤピン 19 モードスプリング 20 ワッシャ 21 サークリップ 22 支持軸 23 シフタ 24 吸気側ロック 25 排気側ロック 26 ロックスプリング 27 ポンプレバー 28 比率コントローラ 29 スロットル弁 30 ポンプ本体 31 ポンプスプリング 32 弁プレート 33 燃料ピストン 34 サークリップ 35 ハンドルバー 36 アクセルハンドル 37 バックストッパ 38 リテーナ 39 スプリング 40 吸気マニホルド 41 スプリング 42 リニアベアリング 43 ブッシユ 44 リフトスプリング 45 フォロワ 46 揺動レバー 47 ロッカロック 48 アクセルケーブル 49 ソレノイド弁 50 スプリング 51 アイドリングコントローラ 52 ベアリング 53 スプリング 54 クランクピン 55 ソレノイドストッパ 56 カムフォロワ 57 プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G092 AA01 AA11 AA14 CA03 CB02 DA01 DA02 DA05 DA11 DA12 DG02 DG03 DG09 EA11 EA13 EA25 EA26 EA27 FA05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開いた位置と閉じた位置との間でボディに
    対して移動可能な少くとも1つの気筒弁と、 前記気筒弁を閉じるための弁閉鎖手段と、 アクティブ部分および前記アクティブ部分を実質的に含
    まないモード変更部分が形成された少なくとも一つの弁
    カムを有する回転カムシャフトと前記アクティブ部分に
    おいて前記気筒弁を開く弁開放手段と、 アクティブ位置とパッシブ位置との間で移動可能な少く
    ともひとつのキャリヤと、 前記弁カムの前記モード変更部分において前記アクティ
    ブ位置と前記パッシブとの間で前記キャリヤを動かすた
    めのモード選択手段と、を備え、 かつ前記キャリヤは、前記カムシャフトの少くとも1つ
    の回転位置において、前記パッシブ位置で前記弁開放手
    段を作動不能にするとともに、前記アクティブ位置で前
    記弁開放手段を作動可能とすることを特徴とする気筒の
    作動を停止可能な内燃機関。
  2. 【請求項2】前記カムシャフトがいかなる回転位置にあ
    っても、前記パッシブ位置にある前記キャリヤが前記弁
    開放手段若しくは前記弁閉鎖手段を作動不能とすること
    を特徴とする請求項1に記載の気筒の作動を停止可能な
    内燃機関。
  3. 【請求項3】前記内燃機関が吸気行程、圧縮行程、膨張
    行程、排気行程の4行程で作動する内燃機関であり、前
    記気筒弁の1つは吸気弁であり、他の前記気筒弁は排気
    弁であり、前記弁カムはそれぞれ前記気筒弁を作動さ
    せ、前記吸気弁および前記排気弁に対する前記弁カムの
    前記モード変更部分が、前記4行程のうち、前記膨張行
    程および前記排気行程と、前記吸気行程および前記排気
    行程の範囲内にある、ことを特徴とする請求項1に記載
    の気筒の作動を停止可能な内燃機関。
  4. 【請求項4】前記モード選択手段が、前記弁カムの回転
    位置のうち前記モード変更部分に対応する回転位置おい
    て、前記キャリヤを前記アクティブ位置と前記パッシブ
    位置との間で動かす、少くとも1つのモードスプリング
    を付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1
    に記載の気筒の作動を停止可能な内燃機関。
  5. 【請求項5】前記モードスプリングが、いかなるカムシ
    ャフト速度においても前記弁カムのモード変更部分にお
    いて前記キャリヤを前記アクティブ位置と前記パッシブ
    位置との間で動かすための、既知の大きさの応力を有す
    るとともに、前記モード選択手段が、前記キャリヤを前
    記アクティブ位置および前記パッシブ位置のいずれかに
    係止する手段と、前記モードスプリングの既知の大きさ
    の応力よりも大きい応力により前記係止手段を使用不能
    とする不能手段と、を有することを特徴とする請求項4
    に記載の気筒の作動を停止可能な内燃機関。
  6. 【請求項6】前記弁開放手段の下方に位置する前記弁カ
    ムの前記モード変更部分が、その他の部分よりも小さい
    半径を有することを特徴とする請求項1に記載の気筒の
    作動を停止可能な内燃機関。
  7. 【請求項7】前記排気弁のキャリヤのための前記係止手
    段を使用不能にする不能手段が前記吸気弁のためのキャ
    リヤを有し、かつ前記吸気弁キャリヤのアクティブ位置
    およびパッシブ位置への接近が、それぞれ前記係止手段
    による前記排気弁キャリヤの前記パッシブ位置および前
    記アクティブ位置への係止をもたらすことを特徴とする
    請求項3または5に記載の気筒の作動を停止可能な内燃
    機関。
  8. 【請求項8】前記パッシブ位置における前記キャリヤ手
    段が、前記弁開放手段を使用不能にする手段であること
    を特徴とする請求項1に記載の気筒の作動を停止可能な
    内燃機関。
  9. 【請求項9】パッシブ位置にある前記キャリヤのうちの
    1つが、前記吸気弁のための前記弁開放手段および前記
    排気弁のための弁閉鎖手段を使用不能とすることを特徴
    とする請求項3または5に記載の気筒の作動を停止可能
    な内燃機関。
  10. 【請求項10】前記弁開放手段が、ボディにより移動可
    能に保持されたロッカホルダによって保持された、前記
    弁カムと前記弁とを接続するロッカ手段と、前記ボディ
    上に保持されたガイドとを有し、前記キャリヤは、前記
    ロッカホルダと前記ガイドとの間で移動可能であり、前
    記キャリヤは、前記アクティブ位置において、前記パッ
    シブ位置にあるときよりも前記ロッカホルダを前記ガイ
    ドから遠くに隔てるようにされ、 かつ前記キャリヤは、前記パッシブ位置において、前記
    ロッカホルダと前記ガイドの間の前記キャリヤロックの
    より小さい部分によって前記弁開放手段を使用不能にす
    るようにされて、前記弁開放手段を使用不能にするため
    に、前記弁カムと前記弁の少くともひとつから前記ロッ
    カを遠くに隔てるための手段であることを特徴とする請
    求項8に記載の気筒の作動を停止可能な内燃機関。
  11. 【請求項11】前記弁開放手段が、前記弁カムに接続さ
    れるフォロワと、ボディに固定されたロッカホルダのま
    わりに移動可能な、前記気筒弁に接続される揺動レバー
    と、前記フォロワと前記揺動レバーとの間で前記キャリ
    ヤによって移動可能なロッカロックと、前記キャリヤが
    アクティブ位置にあるときに前記フォロワと前記揺動レ
    バーとの間に位置する、前記キャリヤが前記パッシブ位
    置にあるときよりも大きい、前記ロッカロックに形成さ
    れた大きい部分とを備え、前記弁手段は、前記ロッカロ
    ックの大きい部分を含み、前記キャリヤは、前記パッシ
    ブ位置において、前記フォロワと前記揺動レバーとの間
    に位置する小さな部分によって前記弁開放手段を不能と
    する、ことを特徴とする請求項1に記載のことを特徴と
    する請求項1に記載の気筒の作動を停止可能な内燃機
    関。
  12. 【請求項12】前記モード選択手段が、より大きな荷重
    によって前記キャリヤを前記アクティブ位置に動かすと
    ともに、より小さい荷重によって前記キャリヤを前記パ
    ッシブ位置に動かすための手段を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の気筒の作動を停止可能な内燃機関。
  13. 【請求項13】アクセルハンドルをさらに備え、前記ア
    クセルハンドルは、そのアイドリング位置に対して一方
    の側が動力を出力するための位置とされ、かつ前記アイ
    ドリング位置の他方の側が、前記モード選択手段を構成
    することを特徴とする請求項1に記載の気筒の作動を停
    止可能な内燃機関。
  14. 【請求項14】前記キャリヤは、前記アクティブ位置と
    前記パッシブ位置との間の少くとも1つの中間位置にお
    いて、前記アクティブ位置にあるときよりも前記ロッカ
    ホルダを前記ガイドから大きく隔てることを特徴とする
    請求項10に記載の気筒の作動を停止可能な内燃機関。
  15. 【請求項15】前記ロッカロックが、前記アクティブ位
    置と前記パッシブ位置との間の少なくとも一つの中間位
    置において、前記アクティブ位置における前記ロッカロ
    ックの前記部分と比較して、より大きい部分を前記フォ
    ロワと前記揺動レバーとの間に有することを特徴とする
    請求項11に記載の気筒の作動を停止可能な内燃機関。
  16. 【請求項16】前記キャリヤを前記パッシブ位置および
    前記アクティブ位置に動かすための前記モード選択手段
    が、他の動力源からの動力出力を、それぞれ増加させ若
    しくは減少させる手段であることを特徴とする請求項1
    に記載の気筒の作動を停止可能な内燃機関。
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