JP2000007970A - インクジェット用ホットメルト型インク組成物 - Google Patents

インクジェット用ホットメルト型インク組成物

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JP2000007970A
JP2000007970A JP18070198A JP18070198A JP2000007970A JP 2000007970 A JP2000007970 A JP 2000007970A JP 18070198 A JP18070198 A JP 18070198A JP 18070198 A JP18070198 A JP 18070198A JP 2000007970 A JP2000007970 A JP 2000007970A
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ink composition
pigment
wax
melt
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Tsutomu Maekawa
勉 前川
Akiyoshi Ouchi
明美 大内
Atsushi Tsunoda
角田  敦
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Koki Holdings Co Ltd
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Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホットメルトインク組成物において、高耐光
性マゼンタ顔料はビヒクル中への分散が困難なため、イ
ンクとして溶融粘度を低下するために低濃度として彩度
の低い印刷を行うか、耐候性の劣る顔料を使用する必要
があり、色特性と耐候性を両立することが実現できなか
った。 【解決手段】 室温で固体のインク組成物を加熱により
液化させて記録媒体上に噴射させ記録ドットを形成する
インクジェット用ホットメルト型インク組成物の特性
を、記録媒体上での最大彩度C*が65以上、この時の
色相角H0が−20〜0°の範囲とし、且つ340nm
での光量が0.35W/m2のキセノン光を100h照
射したときの色差△E*が5以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインクジェ
ット記録装置に用いられるホットメルトインク組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェット記録用インク組
成物としては、水溶性液体インク組成物が広く使われて
いる。しかしながら、インクのしみ込みやすい紙への記
録では「にじみ」が生じてしまい、記録媒体は加工紙に
限定される。またオーバヘッドプロジェクタ(OHP)
シートへの記録でも、インクの乾燥性が悪いためシート
表面に特殊な処理が必要である。このため、紙質に関係
なく良好な印字品質を提供するインク組成物として、室
温で固体のワックス等を素材としたホットメルト型イン
ク組成物を用いて、加熱等により液化し、何らかのエネ
ルギーを加えて噴射させ、記録媒体上に付着しつつ冷却
固化し記録ドットを形成するホットメルト型インクジェ
ット記録方式が提案されている。
【0003】上記インクジェット方式の大きな利点とし
て、該インクは室温で固体状であるため取扱い時に汚れ
ないし、また、溶融時のインクの蒸発量を最小限にでき
るためノズルの目詰まりがない。更に、付着後直ちに固
化するため「にじみ」もなく、和紙から画用紙、葉書と
いったさまざまな記録媒体を前処理等なしで用いること
ができる。米国特許4,390,369、4,484,948、5,350,78
9、5,703,145には、紙質に関係なく良好な印刷品質を提
供するインク組成物が記述されている。また、特開平5
−311101号公報にはポリアミド及び脂肪酸アミド、特開
平5−194897号公報、特開平6−107987号公報には、グリ
セライドを使用し光透過性の優れたインクジェット用ホ
ットメルト型インク組成物が記述されている。
【0004】他方、印刷物の耐候性を向上するために、
インクの着色剤として顔料を用いることが一般的で、レ
ーザプリンタ、溶融転写型プリンタ、液体インクジェッ
トプリンタ及びソリッドインクジェットプリンタ等の各
種のプリンタのインクとして使用されている。例えば、
ソリッドインクジェットプリンタに用いる顔料インクに
関して、特開平3−37278号公報、特開平4−339871号公
報、特開平5−16343号公報、特開平5−105832号公報、
特開平6−49400号公報、特開平6−228479号公報、特開
平6−228480号公報、特開平6−306319号公報、特開平7
−109432号公報、特開平7−196968号公報、特開平7−27
8477号公報、特開平7−306319号公報、特開平7−316479
号公報、特開平7−331141号公報、特開平8−295836号公
報等多くの報告がなされている。特開昭61−159470号公
報では、炭素数18〜24のアルコールを含含むビヒク
ル中に、これと相溶性の油キャリヤ中に予め分散させた
黒鉛を含んで成るホットメルトインクが記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記ホットメ
ルト型インク組成物は、一般に成分間の相溶性の維持が
困難で、特に耐候性に優れる有機顔料を着色剤として用
いた場合に溶融状態で分離しやすいと言う欠点を有して
いた。液中に分散した粒子の沈降は、周知のごとく、粒
子の粒径、分散媒体の粘度及び沈降時間に依存して変化
し、分散媒体の粘性は高粘度ほど沈降しにくい。一方、
インクジェットプリンタで印刷を実施するに際しては、
使用するインクの粘度はより低い方が高速化、高密度化
に対して有利で高信頼性印刷に適しており、両者は互い
に相反する特性にあった。
【0006】耐候性に優れる有機顔料を着色剤として用
いたホットメルト型インクジェット記録方式は先述のと
おり、染料を用いたインクジェット記録方式に比べて多
くの利点があるので、OA機器、一般家庭用プリンタ、
ファクシミリ等にとどまらず室内外用ポスター、大型看
板、車やエレベータの装飾、さらには布へのプリントな
どへ応用が期待されている。しかし、前記のようにイン
クの分離及び高信頼性印字品質の両立が得られないとい
う問題があり、これが製品化の隘路となっていた。顔料
色材のうちでも比較的ビヒクル樹脂に分散しやすい種類
は一般的に耐候性に劣るトレードオフに遭遇する場合が
多かった。
【0007】本発明の課題は微細なノズルからインク滴
を噴射させるに十分な、流動安定性に優れた低粘度でか
つ分離のない、この両立を図った顔料を用いたソリッド
インクジェットプリンタ用インク組成物を提供すること
にある。本発明の更に重要な課題は高彩度のマゼンタ色
を実現するソリッドインクジェットプリンタ用インク組
成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の要旨は、室温で固体のインク組成物を加熱により液
化させて記録媒体上に噴射させ記録ドットを形成するイ
ンクジェット用ホットメルト型インク組成物の特性を、
記録媒体上の最大彩度C*が60以上、この時の色相角
H0が−20〜0°の範囲とし、且つ340nmでの光
量が0.35W/m2のキセノン光を100h照射した
ときの色差△E*が5以下とすることである。
【0009】好ましくは、前記インク組成物が、色材と
してカラーインデックスにおけるピグメントレッド12
2に属する顔料、あるいは、ヒドロキシル価が20以上
150以下のアルコール型ワックスを含有するとよい。
【0010】更に好ましくは、印刷時の溶融粘度が15
mPa・s以下であるとよい。
【0011】また、前記インク組成物は、顔料及びワッ
クスを高温に保持したビーズミルにより2,000rpm以上の
回転数で混練して製造しされたものである。
【0012】本発明に使用する色特性はC光源、視角2
°で測定したCIE:L*、a*、b*表色系で定義され
る。類似の他の定義、例えばD65光源、視角10°等
にもとづく測定結果を本発明で指定した値に対応するに
は吸収スペクトル、色度関数等を用いた数値上の変換が
必要である。ここで、彩度C*、色相角H0及び色差△
E*は下記で定義され、H0は角度単位(反時計回りで
定義)、他は無次元数である。
【0013】
【数1】
【0014】本発明に使用するキセノン灯及びその使用
光量は耐候性試験で一般的に使用される条件であって、
特殊なものではない。340nmの波長は一般的な有機
材料の紫外線劣化によく対応することが周知であり、
0.35W/m2の光量は太陽光に対応する標準的な条
件である。この条件で日光直射に対して5〜10倍程度
の照射量に相当するとの報告がなされている。これに関
しての詳細は多くの出版物があり、例えばF.E.クル
ードソン著マテリアルライフ学会資料(1992)、L.S.Cr
ump著ATLAS Sun Spots、3rd/4th Quarter、p1−6(199
6)、耐候性試験機機種選択ガイド(1989)(東洋精
機)、Xenotest資料(1986)(Heraerus)、中野他著、
コンバーテック誌、p56−59(1998.4)などがある。
【0015】本発明のインク組成物における、記録媒体
上での最大彩度C*60以上、この時の色相角H0−2
0〜0°、色差△E*5以下は、本発明のマゼンタ色イ
ンクで得られる実用上十分な色特性及び耐光性の範囲を
限定したものである。記録媒体上でのインク組成物の彩
度がインク量、色材濃度、印刷条件で変化することは周
知であり、本発明に述べる最大彩度とは、インク量、色
材濃度を可能な全範囲で変化したときの最大値でそのイ
ンクで実現し得る最大の彩度と定義する。インク量、色
材濃度を増大すると彩度は向上し特定の最大値に達して
後、再び減少する(暗色化)特性に対応している。
【0016】本発明にはマゼンタ及びレッド(赤)顔料
が使用される。これらには、例えば下記カラーインデッ
クスで示される顔料がある。
【0017】例えば、ピグメントレッド 3、5、1
9、22、31、38、43、48:1、48:2、4
8:3、48:4、48:5、49:1、53:1、5
7:1、57:2、58:4、63:1、81、81:
1、81:2、81:3、81:4、88、104、1
08、112、122、123、144、146、14
9、166、168、169、170、177、17
8、179、184、185、208、216、22
6、238、257、ピグメントバイオレット 3、1
9、23、29、30、37、50、88、ピグメント
オレンジ 13、16、20、36などである。
【0018】しかしながら、本発明の課題達成に最適の
顔料はピグメントレッド122に属する通常キナクリド
ンマゼンタと称される顔料で、多くの良好な特性におい
て周知の材料である。図1に分子構造を示す。顔料中で
も最も良好なレベルの耐光性(耐紫外線退色性)を有
し、更に色材としては理想的なマゼンタ色相の発色を示
す。このカラーインデックスに属する顔料として、例え
ば下記する素顔料及び処理顔料があるが、本発明は特に
これらに限定されるものではない。
【0019】Chromofine magenta 6878、6880、6886、6
887(以上大日精化製)、ColortexRed UG276、UG515、F
SL−M(以上山陽色素製)、Liogen Magenta RR−122
(東洋インキ製)、Toner Magenta E02、Hostaperm Pin
k E、EB、E02、PV Fast Pink E01、E 02(以上Hoechist
製)、KET Red310、309、346、Fastogen Super Magenta
RG、RTS、R、RE−01、RE−02、RE−03、RE−03T、RTS
−D、RTS−D2(以上大日本インキ製)、M−122(森下産
業製)、Monaprin Rubine 3BE、3B、Monolite Red 3BE
−HD、Monolite Rubine 3B、Polymon Red 6BED、Vynamo
n Red 6B−FW(以上ICI製)、Sunfast Magenta 12
2、Quinacridone Magenta 22(以上Sun Chemical製)、
Red EPCF−117、HPA−117、PEC−117(以上住化製)、S
andorin Brilliant Red 6BLN、Sandrin Magenta BLTE
(以上Clariant製)、Aqua Plus Magenta Paste WR−95
25、Quindo Magenta Presscake RV−6827、6831、Quind
o Magenta RV−6803、6823、6828、6832(以上Miles
製)などがある。素顔料を直接使用するのに加え、あら
かじめ顔料を適当な樹脂、例えばカルナウバワックス、
アクリル樹脂、ポリエチレン、インクビヒクルの一部な
どの中に分散したマスターバッチを製造しこれを利用す
ることも可能である。
【0020】ビヒクル素材は本発明のホットメルトイン
ク組成物として特に限定されず、モノアミド、ビスアミ
ド、テトラアミド、ポリアミド、エステルアミド、ポリ
エステル、ポリ酢酸ビニル、アクリル酸系及びメタクリ
ル酸系高分子、スチレン系高分子、エチレン酢酸ビニル
共重合体、ポリケトン、シリコーン樹脂、クマロン樹
脂、脂肪酸エステル、トリグリセライド、天然樹脂、天
然及び合成ワックス等から選択された1ないし多成分か
ら成ることが可能である。しかしながら、本発明に特に
使用されるキナクリドンマゼンタ顔料の発色性(添加濃
度当たりの色濃度)は必ずしも高くなく、加えて均質の
微粒子分散体の製造が困難なため、高濃度とすると過剰
に溶融粘度が増大する現象があって、ソリッドインクと
しては従来実用化されていなかった。
【0021】本発明には特に上記のビヒクル材料のう
ち、特にアルコール型ワックス材料が好適に用いられ
る。この材料は有機顔料、特に本発明の顔料に極めて例
外的に相性がよく、比較的容易に凝集状態を解離した分
散体を製造することが可能であることを見出した。この
理由は分明ではないが、ヒドロキシル基と顔料分子中の
官能基との何らかの相互作用にもとづく可能性がある。
これに従い、十分な彩度の得られる高濃度で且つ使用時
の溶融粘度がインクジェット記録に適した低粘度となる
特性を達成したものである。
【0022】アルコール型ワックスとして、更に好まし
くは、アルコールとエテンのホモポリマーであるか、ま
たはパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ペトロラタムを原料とする酸化反応により製造され
たワックスであり、このホモポリマーが炭素数24以上
55以下のアルコールを含む。
【0023】本発明のアルコール型ワックスとしては、
直鎖状の完全飽和タイプであり、かつ水酸基の位置がす
べての炭素に均等に付いている等、従来の分留法によっ
て得られるアルコールよりも反応性に富むものが望まし
い。
【0024】具体的には、UNILIN350、UNILIN425、UNIL
IN550、UNILIN700、またこれらをエトキシ化して得られ
たユニトックス420、ユニトックス450、ユニトックス48
0、ユニトックス520、ユニトックス550、ユニトックス7
20、ユニトックス750(東洋ペトロライト製)等が使用
できる。さらに、パラフィンワックス、マイクロクリス
タリンワックス、ペトロラタムを原料とする酸化反応に
より製造されたアルコールリッチなアルコール型ワック
スとしてOX1949、OX020T、NPS9210、NPS9125、NPS9035
(日本精蝋製)等が望ましい。また、KOW、VLTN−4、VL
TN−5、VLTN−6(川研ファインケミカル製)等も挙げら
れる。特に望ましいのは、UNILIN425、UNILIN550、OX19
49である。
【0025】本発明のインク組成物におけるヒドロキシ
ル基価は20以上150以下が好ましいが、最も好まし
いのは60〜130程度である。ヒドロキシル基価が2
0未満では、前述した顔料の分散が不十分で沈殿を生じ
やすく、かつ150を超えると過剰な分極性が顔料とビ
ヒクルの分離を生じる。
【0026】ここでヒドロキシル基価(水酸基価)はAS
TM E222改で定義された測定方法に基づくものである。
分子量に対するヒドロキシル基価の目安としては、ヒド
ロキシル基価/(57×分子量)の値が1ないしはそれ
以下、好ましくは1〜0.5のアルコール型ワックスが
好適である。
【0027】本発明のインク組成物における印刷時の溶
融粘度は5〜50mPa・s、好ましくは5〜30mPa・sが望
ましい。5mPa・s未満の粘度では顔料の沈降を防止でき
ず、50mPa・sを超える粘度ではインクジェット記録を
行うことが困難である。
【0028】主としてこの粘度の要件に関連して、好ま
しいアルコール型ワックスの炭素数は、18〜100程
度び値が選定され、特に好ましくは25〜55である。
炭素数25未満のワックスは粘度が過小で顔料の分散安
定性が不十分となり、100を超えると粘度が過大でイ
ンクジェット記録が困難となる。同様の理由により、分
子量としては、200〜1500程度、好ましくは30
0〜700の範囲が望ましい。
【0029】本発明のインク組成物の融点はインクの噴
射安定性および印刷物の保管安定性の点から、50以上
120℃以下が望ましい。特に望ましいのは70℃以上
100℃以下である。熱および光に対する安定性が必要
であるため、酸価は12.0以下、ヨウ素価は3以下が
特に望ましく、これらはインクジェット用インクの主成
分として十分な印刷物保管安定性が得られる。
【0030】これらの化合物は、キャンデリラワック
ス、カルナバワックス、カストルワックス、木ろうに代
表される植物系ワックスと良い相溶性を示し混合して用
いることができる。その他にも例えばパラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワック
ス、ポリエチレンワックス、ステアリン酸、ベヘン酸等
の高級飽和及び不飽和脂肪酸、ステアロン、ラウロン等
のケトン、脂肪酸エステルアミド、飽和あるいは不飽和
脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、ヒマシ油、硬化ヒマシ
油等を含む飽和及び不飽和脂肪酸グリセライド、さらに
ロジン系樹脂、炭化水素系樹脂、アミド系樹脂、ポリエ
ステル、ポリ酢酸ビニル、アクリル酸系及びメタクリル
酸系高分子、スチレン系高分子、エチレン酢酸ビニル共
重合体、ポリケトン、シリコーン、クマロン等の高分子
量の樹脂等を添加して特性を向上することもできる。本
発明に使用するビヒクル系は他の顔料にも広く適用する
ことも可能である。
【0031】顔料をビヒクル中に沈降しないよう安定に
分散することも更に重要である。北原編「分散・凝集の
解明と応用技術」テクノシステム(平成8年)及びその
他の多くの成書に記述されているように、一般に微粒子
の液中での分散安定性は粘度と逆比例の関係に有り、こ
れを両立するという本質的な課題がある。本発明の系は
低粘度を達成した点からも推定できるように、十分な顔
料分散安定性も達成した。
【0032】本発明と組み合わせる他の色のインクある
いはマゼンタ色を補助するための着色剤としては本発明
のビヒクルに良分散して熱安定性に優れた多くの顔料が
使用できる。特に限定されるわけではないが、例えばカ
ラーインデックスに記載される下記の番号の有機又は無
機顔料が使用できる。
【0033】青またはシアン顔料としては、ピグメント
ブルー1、15、15:1、15:2、15:3、1
5:4、15:6、16、17-1、22、27、2
8、29、36、60、緑顔料としては、ピグメントグ
リーン7、26、36、50、黄顔料としては、ピグメ
ントイエロー1、3、12、13、14、17、34、
35、37、55、74、81、83、93、94、9
5、97、108、109、110、128、137、
138、139、151、153、154、155、1
57、166、167、168、180、185、19
3、黒顔料としては、ピグメントブラック7、28、2
6などが目的に応じて使用できる。
【0034】本発明のマゼンタ顔料の色相に適した他の
色相のインクとして、特にピグメントイエロー93、9
4、95又は128、ピグメントブルー15:4及びピ
グメントブラック7などが特に好適に使用できる。
【0035】また、着色剤として更に溶解性染料(Solv
ent Dye)も併用できる。
【0036】更に、他のインク成分と適応性である限
り、油性染料等の任意の着色剤が使用できる。色の調整
等で2種類以上の着色剤を適時混合して使用できる。
【0037】本発明のインク組成物に更に機能性を発現
するため、各種の表面処理剤、界面活性剤、粘度低下
剤、酸化防止剤、老化防止剤、架橋促進剤、紫外線吸収
剤、可塑剤、防腐剤、分散剤、染料等を混合することが
できる。
【0038】顔料の添加量はインク全体の1〜5重量
%、特に2重量%以上が適量である。特に望ましくは、
2〜4重量%である。1重量%未満では彩度が不十分
で、5重量%より多いとインク粘度特性に悪影響を与
え、且つ色相がマゼンタ色から外れて赤色を帯び彩度も
低下してしまう。添加量が色相に大きな影響を与えるこ
とは周知であり、マゼンタ色として使用するために色相
角H0が負の角度、特に−20〜0°の負の範囲が必要
であり、かつ彩度はC*で55以上特に好ましくは60
以上である。
【0039】更に、ビヒクルと顔料の間の特定の相互作
用にもとづき同一の顔料の同一の添加量においても異な
る色調が生じることがある。更に、粒径によっても色調
が異なる。本発明の最適混合量はこれらの作用を考慮し
て前述の最適彩度、色相及び耐光性にもとづき決定され
る。本発明では、彩度の高い高濃度においても、使用時
の低溶融粘度、例えば15mPa・s以下、を確保できる点
が大きな特長である。
【0040】上記したビヒクル、着色剤及びその他の成
分の混合、分散には周知の各種の粉砕又は分散装置が使
用できる。これらには、高速回転ミル、ローラーミル、
容器駆動媒体ミル、媒体撹拌ミル、ジェットミル等の区
分があり、例えば、ハイスピードデイスパーサ、インペ
ラデイスパーザ、ゲートミキサ、ビーズミル、サンドミ
ル、パールミル、コブラミル、ピンミル、モリネックス
ミル、撹拌ミル、ユニバーサルミル、センチュリーミ
ル、プレッシャミル、アジテータミル、2本ロールエク
ストルーダ、2本ロールミル、3本ロールミル、ニッチ
ェミル、ニーダ、ミキサ、コロイドミル、ストーンミ
ル、ケーデイミル、遊星ミル、ボールミル、パドルミキ
サ、アトライタ、フロージェットミキサ、スラッシャー
ミル、ペグミル、マイクロフルダイザ、クレアミック
ス、ライノミル、ホモジナイザ、ピン付きビーズミル、
横型ビーズミル等がある。
【0041】混練時間は、装置により各種設定される。
混練には、周知の成分を一括して溶融混練する方法、着
色剤をあらかじめ高濃度に混合してマスタバッチとし希
釈する方法、成分を順次追加混合する方法、液体中で分
散し固相中に導入するフラッシュ方法等、塗料、イン
キ、樹脂着色等に使用される各種の方法が使用できる。
【0042】本発明においては上記のうち特に高速回転
のビーズミルを使用する。回転数は特に重要な因子であ
り、同様の方法でも回転数が低いと粉砕効率が劣るため
製造に長時間を要する。回転数としては、1,000rpm以上
が適当である。特に好ましくは、2,000〜4,000rpmの範
囲である。1,000rpm未満では粉砕分散が不十分で、製造
に過大な時間を要し、4,000rpmを超えると高温で高速回
転を保持するために装置上過大な設備を要し実際的では
ない。
【0043】混練に用いるビースの材質は特に制限はな
いが、ジルコン、ジルコニア、スチール等が使用され
る。ビース径は過大では破砕効率は高いが粒径が十分微
細化できず、過小では混練に長時間を要するため、適当
な範囲が選択される。0.5〜5mmφが適当で、特に好
ましくは0.5〜2mmφである。
【0044】高品質のインクジェット用インクの調製に
は多くの重要な因子のバランスを必要とする。本発明の
インクは、ホットメルト型インクジェットプリンタに適
用するために、周知の幾つかの要件を満足する。すなわ
ち、このインクは室温で十分な硬度と安定性があり、印
刷前の保管および印刷後の画質に信頼性がある。記録媒
体に付着後は十分な透明性と彩度を有し、かつ均一な薄
膜を形成して良好な画質の印刷物を与える。これらの要
件は複雑で、本発明のインクについて必ずしも明瞭に数
値化できるわけではないが、例えば、融点が相対的に低
いホットメルトインクは典型的に滲みやすく、オフセッ
トが発生しやすい。40℃保管状態でも印刷物を重ねて
おいた状態で、オフセットが発生しないことが必要であ
る。しかし、インクの融点が高いと粘度が高くなるが、
印刷時の溶融粘度としては50mPa・s以下、特に5〜1
5mPa・sの範囲が装置上望ましい。過剰な粘度は噴射時
により大きなエネルギーが必要となり、またあまりに低
粘度の材料では室温での保存安定性に問題を生じる。室
温(25℃)での粘度は10,000mPa・s以上である。
【0045】印刷物の折り曲げ特性としてはトランスペ
アレンシーフィルムを用いたマンドレル試験において5
mmφ以下特に3mmφ以下の試験に合格することが望まし
い。
【0046】印刷時のインクを溶融する温度としては、
装置を簡便で低価格にするために、100〜150℃の
範囲が最適である。溶融時の表面張力は30mN/m以
下が望ましい。溶融状態から固体に転移する際の体積変
化は10%以下が望ましい。さらに、この組成物は、印
刷を必要とするときのみインク小滴を噴射させる、従来
公知のインクジェットプリンタ例えば、オフィス用プリ
ンタ、工業用マーキングに使用されているプリンタ、ワ
イドフォーマット型プリンタ、刷版及び製版用プリン
タ、ラベルプリンタおよびこの典型的操作を持つすべて
のタイプのプリンタに使用可能である。
【0047】記録媒体としては、紙、プラスチックフィ
ルム、カプセル、ジェル、金属箔、布等が挙げられる
が、非接触印刷が可能なだけに媒体の形状は広範なもの
が使用でき、これに限定されるものではない。一旦転写
体に記録し、記録媒体に転写する方法、加圧加熱装置等
の処理を含む記録方法も使用できる。
【0048】
【発明の実施の形態】次に本発明を具体的に説明する
が、記載例に限定されるものではない。
【0049】〔実施例1〕ビヒクルとしてアルコール型
ワックス(東洋ペトロライト製、商品名:UNILIN350)
80重量%及び他のアルコール型ワックス(日本精蝋
製、OX1949)20重量%を使用し、これに対して着色剤
としてカラーインデックスピグメントレッド122に属
するマゼンタ顔料(大日本インキ製、商品名:KET Red3
09)を濃度を全量に対して0.5〜5重量%の範囲で各
種変化して加え、ビーズミル(アイガー製モータミルM
−250、ビーズ:ジルコン1φ)により130℃で、均
質な溶融混合物が得られるまで2,500rpmの回転数で加
熱、混練し、続いて加熱加圧ろ過を行い不純物等を除去
し、室温で放冷して均質なマゼンタ色のインク組成物を
得た。
【0050】これらのインクを手塗工又はインクジェッ
トプリンタ(日立工機製JOLT SJO1A)に入れてプリント
を行い、色差計(日本電色製Σ90)で彩度C*及び色
相H0を測定した。結果を図2に示す。
【0051】顔料濃度が2重量%未満では彩度が低く、
C*が60以上となる望ましい彩度は1.7重量%以上
で得られる。この場合最大彩度は約70で濃度2.5〜
3.5重量%の範囲である。反面、色相角H0は次第に
赤色(負→正)へと変化し、色相角H0が望ましい−2
0〜0°となる色相は約4重量%以下の範囲であった。
【0052】顔料濃度2重量%(H0約−12°)の1
30℃における溶融粘度を回転粘度計(トキメック製E
DLモデル)を用いて測定したところ、約12mPa・sで
あった。本実施例の顔料を2.0重量%含むインク組成
物による印刷は、340nmの光量が0.35W/m2
に制御したキセノン灯試験装置(アトラス製SunChex)
で100h照射(試料温度60℃)した試験で、色差△
Eが2.3と良好な耐光性を示した。
【0053】〔実施例2〕ビヒクルとしてアルコール型
ワックス(東洋ペトロライト製、商品名:UNILIN425)
を用い、着色剤としてピグメントレッド122に属する
マゼンタ顔料(大日本インキ製、商品名:KET Red310:
実施例2)又はピグメントレッド81に属するマゼンタ
顔料(大日精化製、商品名ファストローズコンク:比較
例1)を全量に対して各々2.3及び0.5重量%を含
む混合物全300gを実施例1の装置(ビーズミル)を
用いて、同様に均質な溶融混合物が得られるまで加熱、
混練(3時間)し、続いて加熱加圧ろ過を行い不純物等
を除去し、室温で放冷して均質なマゼンタインク組成物
を得た。なお、ビーズミルの回転数は2,500rpmである。
【0054】
【表1】
【0055】130℃の溶融粘度は順に11及び10mP
a・sであった。表1に示すように、ピグメントレッド1
22の顔料インクはC*:70、H0:−8.0の良好
なマゼンタ特性及び△E*:2.2の良好な耐光性を与
えるのに比べ、ピグメントレッド81のインクの特性は
不十分であった。
【0056】なお、本実施例のインクの更なる長期キセ
ノン灯耐光性試験を行い、△E*の値は各々3.4(3
00h)、3.9(500h)、4.4(700h)の
値を得て、本発明のインクが極めて耐光性に優れること
が確認された。
【0057】〔実施例3〕ビヒクルとしてアルコール型
ワックス(東洋ペトロライト製、商品名:UNILIN550)
を50重量%、エステルアミド(川研ファインケミカル
製、商品名:カワスリップSA)を50重量%、および
着色剤としてピグメントレッド122に属するマゼンタ
顔料(山陽色素製、商品名:Colortex Red UG276)を全
量に対して2.5重量%含む混合物全300gを実施例
1の装置(ビーズミル:実施例3)及び攪拌ミル(栗本
鐵工所製乾式・湿式ミル:比較例2)、アトライタ(三
井鉱山製MA01SC型:比較例2)を用いて、同様に
均質な溶融混合物が得られるまで加熱、混練(3時間)
し、続いて加熱加圧ろ過を行い不純物等を除去し、室温
で放冷して均質なマゼンタインク組成物及びインク類似
物を得た。なお、攪拌ミルの回転数は450rpm、アトライ
タの回転数は100及び300rpmである。一方、ビーズミル
の回転数は2,000、2,500及び4,000rpmである。
【0058】得られた各インク及びインク類似物は12
mmφの試験管に入れ、135℃で3日間放置して、イン
ク層の分離(分離割合を%表示)を観察し、実施例1と
同様の方法で130℃の溶融粘度を測定した。
【0059】
【表2】
【0060】結果を表2に示すが、本発明の製造方法に
よる実施例3の各インク組成物はいずれも15mPa・s以
下の粘度及び良好な分散安定性を示すのに比べ、低い回
転数で製造したインク類似物は分散安定性が不良で、い
ずれもインク層の大幅な分離が認められた。
【0061】〔実施例4〕ビヒクルとしてアルコール型
ワックス(日本精蝋製、商品名:OX020T)およびカワス
リップSAをそれぞれ50重量%、30重量%、ポリ酢
酸ビニル(アライドケミカル製、商品名:AC401)を2
0重量%および着色剤としてピグメントレッド122に
属する処理マゼンタ顔料(山陽色素製、商品名:Colort
ex Red UG515:実施例4)、ピグメントレッド48:2
に属する赤顔料(山陽色素製、商品名:Colortex Red P
625:比較例3)、ピグメントレッド57:1に属する
赤顔料(大日本インキ製、商品名:KET Red 337:比較
例3)を各々全量に対して表2に示す2〜0.5重量%
含む混合物とし、実施例1と同様に均質な溶融混合物が
得られるまで加熱、混練(約6時間)し、続いて加熱加
圧ろ過を行い不純物等を除去し、室温で放冷して均質な
マゼンタインク組成物及び2種のインク類似物を得た。
【0062】
【表3】
【0063】結果は表3に示すように、実施例1と同様
の評価を行うと、いずれのインクも良好な分散安定性と
溶融粘度を示したが、ピグメントレッド48:2及び5
7:1に属する顔料のインクは、前者はC*が65以上
の値は得たものの、いずれもH0が正の値となる鮮明な
赤(レッド)色調であり、マゼンタインクとしては使用
できなかった。
【0064】ピグメントレッド122に属する本発明の
インク組成物の印刷物は実施例1と同様のキセノン灯照
射試験(100h)において、色差△Eが5以下の良好
な耐光性を示すのに比べ、ピグメントレッド48:2及
び57:1のインク類似物はいずれも△Eは20以上に
達する退色が認められた。
【0065】〔実施例5〕ビヒクルとしてUNILIN550お
よびOX1949(日本精蝋製)をそれぞれ50重量%、およ
び着色剤としてピグメントレッド122に属するマゼン
タ顔料Liogen Magenta RR−122(東洋インキ製造)2重
量%を含む混合物全500gをビーズミルにより130
℃で、均質な溶融混合物が得られるまで加熱、混練(約
6時間)し、続いて加熱加圧ろ過を行い不純物等を除去
し、室温で放冷して均質なマゼンタインク組成物を得
た。
【0066】このインク組成物を130℃に加熱し、実
施例1と同様に、溶融粘度を測定した。5回測定した平
均値は10mPa.sを示した。
【0067】このインクを実施例1と同様にインクジェ
ットプリンタに入れて全ノズルからインクが噴射し、3
日間溶融状態のまま放置後も全てに問題なく噴射するこ
とを確認した。更に、実施例1と同様に径12mmの試験
管に入れたインクを135℃に溶融したまま放置したと
ころ、1週間分散液に分離は見られなかった。
【0068】〔比較例4〕実施例1と同様の組成の混合
物を撹拌混合機(ヤマト製ラボスターラLR-41B、回転数
100rpm)にて、加熱、混練(2時間)し、マゼンタイン
ク類似物を作製した。
【0069】このインク類似物を130℃に加熱し、実
施例1と同様に、回転粘度計を用いて溶融粘度を測定し
た。5回測定した平均値は9mPa・sを示した。
【0070】このインク類似物を実施例1と同様にイン
クジェットプリンタに入れてインク類似物が噴射してい
ることを確認し、3日間溶融状態のまま放置し再び噴射
を行った際不能になったノズル数を調べたところ、約5
0%(50ノズル)に噴射不良が発生した。更に、実施
例1と同様に径12mmの試験管に入れたインク類似物を1
35℃に溶融したまま放置したところ、1週間後分散液
の上部に着色剤を含まない上層が約80%程度出現し液
が2層に分離することが判明した。
【0071】〔比較例5〕ビヒクルとしてモノアミド
(Witco製Kemamide S−180)を100%を用い、着色剤
としてマゼンタ顔料Hostaperm Pink E(ヘキスト製)
1.5重量%を含む混合物全500gをビーズミルによ
り130℃で、均質な溶融混合物が得られるまで加熱、
混練(約6時間)し、続いて加熱加圧ろ過を行い不純物
等を除去し、室温で放冷して均質なイエローインク類似
物を得た。
【0072】このホットメルトインク類似物を130℃
に加熱し、実施例1と同様に、回転粘度計を用いて溶融
粘度を測定した。5回測定した平均値は20mPa.sを示
した。
【0073】このインク類似物を実施例1と同様にイン
クジェットプリンタに入れてインク類似物の噴射を調べ
たところ、初期は全ノズルからインク類似物が噴射した
が、3日間溶融状態のまま放置後噴射した際、 通常以
上の高電圧を印加しても約30%(30ノズル)に噴射
不良が発生した。更に、実施例1と同様に径12mmの試験
管に入れたインク類似物を135℃に溶融したまま放置
したところ、2日目から分散液の上部に着色剤を含まな
い上層が約18%程度出現し、液が2層に分離すること
が判明した。
【0074】
【発明の効果】本発明のインクジェット用ホットメルト
型インク組成物は、従来キナクリドンマゼンタ顔料を着
色剤とする場合に問題とされていた分散安定性と噴射特
性の両立が図られるため、従来のマゼンタ着色剤とした
インクに比べ耐光性に優れ、用途が広いインクの製造が
可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインク組成物の一例となる顔料の分
子構造を示す図。
【図2】 顔料濃度と彩度および色相の関係を示すグラ
フ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J039 AD01 AD06 BB04 BE01 DA05 EA15 EA16 EA17 EA20 EA21 EA34 EA41 EA44 EA46 EA47 FA01 FA02 FA03 GA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室温で固体のインク組成物を加熱により液
    化させて噴射させ、記録媒体上に記録ドットを形成して
    印刷を行なうためのインクジェット用ホットメルト型イ
    ンク組成物において、 該インク組成物の記録媒体上での最大彩度C*が60以
    上、この時の色相角H0が−20〜0°の範囲にあり、
    且つ340nmの波長での光量が0.35W/m2のキ
    セノン光を100h照射したときの色差△E*が5以下
    であることを特徴とするインクジェット用ホットメルト
    型インク組成物。
  2. 【請求項2】前記インク組成物は、色材としてカラーイ
    ンデックスにおけるピグメントレッド122に属する顔
    料を含有することを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェット用ホットメルト型インク組成物。
  3. 【請求項3】前記インク組成物は、ヒドロキシル価が2
    0以上150以下のアルコール型ワックスを含有するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット
    用ホットメルト型インク組成物。
  4. 【請求項4】前記インク組成物の印刷時の溶融粘度が1
    5mPa・s以下であることを特徴とする請求項1ないし3
    記載のインクジェット用ホットメルト型インク組成物。
  5. 【請求項5】前記インク組成物は、顔料及びワックスを
    高温に保持したビーズミルにより2,000rpm以上の回転数
    で混練して製造されたものであることを特徴とする請求
    項1ないし4記載のインクジェット用ホットメルト型イ
    ンク組成物。
JP18070198A 1998-06-26 1998-06-26 インクジェット用ホットメルト型インク組成物 Pending JP2000007970A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7290873B2 (en) 2004-03-18 2007-11-06 Ricoh Printing Systems, Ltd. Ink jet recording method

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