JP2000005574A - 膜処理方法及び膜処理装置 - Google Patents
膜処理方法及び膜処理装置Info
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Abstract
ができて、同時にフラックスの増量を図ることのできる
膜処理方法及び膜処理装置を提供すること。 【解決手段】原液の流入圧によりヘッドタンクに原液を
満たし、該ヘッドタンクのヘッド圧により該ヘッドタン
クとは別に設けられた膜装置内の並設された瀘過膜間に
形成される膜間流路内の原液から濾液を取り出し、該膜
間流路内の液を前記ヘッドタンクに返送する際の循環系
に循環ポンプを設けて前記濾過膜の洗浄を行うことを特
徴とする膜処理方法であり、循環ポンプに依存する膜間
流路内の液流速は、0.5〜1.9m/secであり、
上記濾過膜は、膜間差圧が1kg/cm2以下で濾過可
能な膜であることが好ましい。
Description
内の汚泥、反応槽から移送されてきた汚泥又はそれらの
濃縮汚泥、生物処理前のし尿廃水、凝集剤添加による凝
集反応液又はその反応液を沈殿槽で分離した濃縮汚泥及
びその上澄み液等の原液を膜瀘過するための膜処理方法
及び膜処理装置に関し、詳しくはコストを低く抑えるこ
とができて尚且つフラックスの増量化を図ることができ
る膜処理方法及び膜処理装置に関する。
物、窒素、リン等を含有する廃水は、一般に生物処理に
よって清澄な水に処理され、河川等に放流されている。
従来、重力沈降式の沈殿槽が用いられていたが、最近で
は設置スペースの減少、メンテナンスの容易性等から膜
分離技術が用いられるようになってきた。
られることが極めて重要な課題であるが、一般に瀘液量
が時間とともに低下していくことは避けられない。この
原因の一つとして、膜表面に分離濃縮物質等が沈積して
ゲル層を形成し、このゲル層が成長して瀘液の透過の妨
げとなることが考えられている。このゲル層の厚みは、
汚泥中の汚濁物質濃度が高く、かつ透過瀘液量が多いほ
ど厚くなり易くなる。従って、膜分離技術では、上記ゲ
ル層の厚みをいかに少なく抑えていくか、生成したゲル
層をいかに除去させるか、が重要となる。
9445号の図4に記載されているものが知られている
(図3参照)。図3において、10は膜装置、11は汚泥等
の原液が貯溜される反応槽、12は加圧ポンプである。13
は図示しないパッキンを外し分解が可能なフレーム板で
あり、該フレーム板13内に複数の膜付き板14が着脱可能
に固定されている。膜付き板14は膜支持部材17と平膜18
とからなっており、該膜支持部材17の両側面に間隙17a
を介して平膜18が固定され、該膜付き板14の上下には液
流路を形成するための開口15,16が形成されている。19
は瀘液の排出溝、20はフレーム板に設けられた原液流入
口、21は濃縮液流出口、22は原液あるいは濃縮液が流れ
る膜間流路である。
液流入口20に導入され、開口16を介して膜間流路22に入
り、平膜18を透過した瀘液と濃縮液とに分離される。瀘
液は瀘液の排出溝19を介して外部に取り出され、濃縮液
は濃縮液流出口21を介して反応槽11に戻されて該反応槽
11内の原液と混合される。上記の循環操作は加圧ポンプ
12の作動により繰り返し行われる。
は、該膜間流路22内を流れる液の流速によって決まる。
また、この流量は、膜付き板14の上下に形成された開口
15,16の口径によっても規制され、この開口15,16の口
径は、所望の透過瀘液量を得るために循環流量を多く確
保する目的で比較的大きく形成されており(例えば1開
口当り65mmφ)、それに見合うように反応槽11から膜間
流路22を経て反応槽11に戻るという循環経路を構成する
ための配管や、該配管に介設された各種アクセサリーも
大きなものとなり、それだけ設備コストが増加する原因
となる。
の膜処理装置においては、ゲル層の成長を抑え且つ流量
を確保するために、膜間流路22内における液の循環流速
を 2〜2.5 m/sec程度と速くする手法が採られていた。
しかし、一般に動力は流速の2乗に比例するため、反応
槽11内の原液を膜間流路22まで供給するための加圧ポン
プ12の動力は大きくならざるを得ず、フラックスは大き
いものの、動力コストの増大化は避けられないものであ
った。
圧力をかけて運転すると、透過瀘液量が一時的には高く
なるが、透過瀘液量を高くすることによって、膜表面の
ゲル層の成長が早くなり、瀘液量は低下してしまう。高
い透過瀘液量を維持しようとすると、さらに動力コスト
が高くなる。
フレームを分解して洗浄することにより完全にゲル層を
除去することができる。このため、仮に汚泥の閉塞が発
生しても膜の機能を完全に回復することができる利点が
ある。しかし、膜の分解点検作業は汚れ作業になるの
で、この作業回数を少なくすることが望まれている。
具有する問題点を解決する膜処理装置として、特願平8
−99445号の図1に記載されている吸引型の膜処理
装置が提案されている(図4参照)。
うに、膜支持部材34の両側面に平膜33を固定してなる前
記加圧型の膜処理装置と同様の膜付き板32を縦方向に複
数並設して該膜付き板32間に膜間流路38と瀘液の排出部
34a を交互に形成し、且つ該膜間流路38の下端部に微細
気泡の吐出部60を設けてなる膜装置30と、該吐出部60に
空気を供給する散気装置と、該膜装置30へ濃縮原液を導
入する流入口39a と該膜装置30から濃縮原液を排出する
流出口39b に連結された循環タンク40と、前記瀘液を吸
引する吸引ポンプ50とによって少なくとも構成されてい
る。
ら原液供給部41a へ原液が供給される一方、余分な濃縮
液を濃縮液排出部41b からオーバーフローさせて原液槽
へ戻すようになっている。そして、散気装置により上記
吐出部60に空気を供給して微細気泡を放出させることに
よって、膜間流路38中の気泡を含有した原液と循環タン
ク40から新たに供給される原液との間に密度差を生じさ
せ、この密度差によって膜装置30と循環タンク40との間
に液流を生じさせて循環流を作り出す一方、瀘液は瀘液
の排出溝37を介して吸引ポンプ50によって外部に取り出
すようにしている。なお、31はフレーム板、35,36は膜
付き板32の上下に形成された開口、61は散気管である。
止でき、所定の透過瀘液量を維持しつつ汚泥の閉塞を防
止でき、しかも膜全体の汚泥閉塞をバラツキなく防止で
きると共に、フレームの分解洗浄回数を減少でき、また
動力の大きな加圧ポンプをなくすことができてコストの
大幅な低減に寄与することができるものである。
の膜処理装置では、前記した加圧型の膜処理装置に比べ
てコストを大幅に低減することができて省コスト化を図
ることができる反面、循環流を散気装置による微細気泡
の放出によって作り出しているだけであるため、膜間流
路を流れる液の流速は極めて小さく、膜面積当りの透過
量(フラックス)が小さい。このため、従来では動力コ
ストを低く抑えることができて尚且つフラックスの増量
が図れる技術の開発が望まれていた。
いるが、吸引ポンプを用いると、コストアップにつなが
り、設備面及び動力面での低コストによる濾液の取り出
しができる手法の開発が望まれる。
コストを低く抑えることができて、同時にフラックスの
増量を図ることのできる膜処理方法及び膜処理装置を提
供することを課題とする。
決するため鋭意検討した結果、本発明に至ったものであ
り、即ち、請求項1に記載の発明は、原液の流入圧によ
りヘッドタンクに原液を満たし、該ヘッドタンクのヘッ
ド圧により該ヘッドタンクとは別に設けられた膜装置内
の並設された瀘過膜間に形成される膜間流路内の原液か
ら濾液を取り出し、該膜間流路内の液を前記ヘッドタン
クに返送する際の循環系に循環ポンプを設けて前記濾過
膜の洗浄を行うことを特徴とする膜処理方法である。
存する膜間流路内の液流速が、0.5〜1.9m/se
cであることを特徴とする請求項1記載の膜処理方法で
ある。
膜間差圧が1kg/cm2以下で濾過可能な膜であることを特
徴とする請求項1又は2記載の膜処理方法である。
部流通口が開設された複数の仕切り板により複数ブロッ
クに区画されると共に、各ブロック内に上部開口と下部
開口を有する膜支持部材の両側面に平膜状の瀘過膜を固
定した膜付き板を縦方向に並設してなる膜装置と、該膜
装置に並設され圧送された原液を貯留するヘッドタンク
とを有し、該ヘッドタンクと該膜装置は循環ポンプを介
して循環系を構成し、前記ヘッドタンク内の液面が、該
膜装置の上部流通口のセンターより高い位置にあること
を特徴とする膜処理装置である。
ッドタンクから原液を前記膜装置へ導入する導入管と、
該膜装置内の膜間流路と、該膜装置から排出される循環
濃縮液を前記ヘッドタンクへ返送する返送管によって構
成され、該導入管のライン中に循環ポンプを配してなる
ことを特徴とする請求項4記載の膜処理装置である。
はラインポンプであることを特徴とする請求項4又は5
記載の膜処理装置である。
膜間差圧が1kg/cm2以下で濾過可能な膜であることを特
徴とする請求項4、5又は6記載の膜処理装置である。
詳述する。
に限定されず、例えば限外濾過膜、精密濾過膜等のいず
れでもよく、膜の形態としては平膜が好ましく、更に膜
間差圧として1kg/cm2以下で濾過できる平膜が好まし
い。
物処理の反応槽内の汚泥、反応槽から移送されてきた汚
泥又はそれらの濃縮汚泥、生物処理前のし尿廃水、凝集
剤添加による凝集反応液又はその反応液を沈殿槽で分離
した濃縮汚泥及びその上澄み液等が挙げられる。また、
本発明は、廃水の再利用、有価物の回収、雨水の利用、
各種分離濃縮、各種分離濃縮精製等にも適用できる。従
って、かかる目的を達成する範囲で、本発明の原液には
各種原液が含まれる。
クには原液が満たされており、その原液は原液ポンプの
圧力により圧送され、ヘッドタンク内で所定の高さを有
している。ヘッドタンク内での原液の高さがヘッド圧で
ある。
の瀘過膜を有しており、その瀘過膜間に膜間流路が形成
されている。
の入口)と、膜間流路の出口(膜装置の出口)からヘッ
ドタンクとは配管によって連結されており、循環系が形
成されており、ヘッドタンク内の原液は膜間流路の入口
から入り、膜間流路の出口から排出されてヘッドタンク
に戻るようになっている。
間流路を進んでいく濃縮循環液と、膜を透過していく濾
液に分離される。これが膜濾過あるいは膜分離である。
濃縮循環液はヘッドタンクに返送され、ヘッドタンク内
で原液と混合する。
合には、ヘッドタンクに返送された濃縮循環液のうち、
ヘッドタンクでのオーバーフロー分は反応槽へ返送さ
れ、その返送過程で、あるいは返送後に、その一部は余
剰汚泥として処理(脱水等)される。
プが設けられており、その循環ポンプによって濾過膜の
洗浄を行っている。
出すのに吸引ポンプのような格別の動力を用いていない
点である。
圧により、膜濾過を行っているのであり、循環ポンプの
圧力にも依存していない。循環ポンプの押し込み圧があ
れば、そのポンプだけで濾液は得られる訳だが、本発明
ではこの循環ポンプの圧力に起因して濾液を得ることは
意図していない。
0.5〜1.9m/secの範囲になる程度の圧力(膜
間の圧損を考慮して)になるようにしており、この流速
は従来の気泡利用の吸引型の膜処理装置における膜間流
速よりも早いが、従来の加圧型の膜処理装置における膜
間流速よりはおそく設定されるのである。
することによって、循環液流により膜表面洗浄が可能と
なり、ゲル層の成長速度も抑え、長期間の連続濾過が可
能となる。
よいが、ヘッドタンクから膜間の流路に液を送り出す部
位(膜間流路の入口)のライン中に設けることが好まし
い。
濾過可能な膜を用いることが好ましく、その場合に差圧
が確保できるヘッド圧が必要である。
好ましい処理装置の形態を図面に基づいて説明する。
略構成図、図2は図1に示す膜処理装置に用いられる膜
装置の一例を示す要部断面図である。
液とに分離する膜装置、2は膜装置1に原液を供給する
と共に原液及び膜装置1により分離された循環濃縮液が
返送(還流)されて貯溜されるヘッドタンク、3は膜装
置1とヘッドタンク2との間で循環流を作り出す循環ポ
ンプである。
けられたフレーム板101 ,102 により開枠可能な側枠を
構成し、このフレーム板101 ,102 の間に複数の仕切り
板103 を縦方向に設け、該フレーム板101 ,102 の間を
複数のブロックに区画している。図1の形態では6枚の
仕切り板103 によって7つのブロックS1〜S7に区画
した例を示している。
流通口104 が形成され、この流通口104 によって隣接す
るブロック同士が連絡されている。この仕切り板103
は、図1に示すように、隣接する仕切り板103 で流通口
104 が上下交互に配置されるようにして、隣接するブロ
ック内の液の流れが上向きと下向きとに交互に形成され
るようにすることが好ましい。
置1の各ブロック内には、それぞれ膜付き板105 が縦方
向に複数並設されている。
106 ,107 を形成した膜支持部材108 と、その両側面に
固定された平膜109 とからなっており、該平膜109 は上
下の開口106 ,107 にそれぞれ嵌着されたシールリング
110 ,111 によって膜支持部材108 に固定されている。
れ、その表面は断面波形の凹凸状に形成されている。平
膜109 は、この膜支持部材108 の両側面において該膜支
持部材108 との間に若干の間隙を確保して平膜109 を透
過した瀘液の排出部112 を形成している。
れば特に限定されず、限外濾過膜、精密濾過膜等のいず
れでもよいが、膜間差圧として1kg/cm2以下で濾過でき
る膜が好ましい。
瀘液の排出溝であり、それぞれ瀘液集合管301 と連結
し、瀘液を瀘液集合管301 を介して外部に取り出し可能
に構成されている。
付き板105 とフレーム板101 ,102の間及び膜付き板105
と仕切り板103 との間には、膜付き板105 の外縁に沿
ってパッキン114 が設けられ、液の外部漏れを防止して
いる。従って、膜装置1は、側枠を構成するフレーム板
101 ,102 とパッキン114 とによって水密状に形成され
ている。
き板105 同士、膜付き板105 とフレーム板101 ,102 と
の間及び膜付き板105 と仕切り板103 との間にそれぞれ
原液或いは循環濃縮液が流れる膜間流路115 を形成して
いる。従って、この膜間流路115 の間隔はパッキン114
によって規制され、このパッキン114 の厚みを調整する
ことによって膜間流路115 の間隔を調整することができ
る。
を防止する観点から1.5mm 以上が好ましく、より好まし
くは3.0mm 以上である。上限は膜装置1の体積効率のた
めに8.0mm 以下が好ましく、より好ましくは6.0mm 以下
である。
て膜支持部材108 の両側面に平膜109 の外縁を固定する
機能も果たしている。
(仕切り板103 の枚数+1)及び各ブロック内に設けら
れる膜付き板105 の枚数は、フラックスや処理量、後述
する循環ポンプ3の容量等の諸条件を勘案して適宜決め
られるものであり、図示する例に限定されない。
1 に原液を導入するための流入口116 が形成され、他方
のフレーム板102 に循環濃縮液を流出するための流出口
117 が形成され、それぞれ配管201 ,202 によってヘッ
ドタンク2に連結されている。
板101 の下部に形成され、また流出口117 がフレーム板
102 の上部に形成されており、配管201 を経て流入口11
6 から導入されたヘッドタンク2内の原液が、膜装置1
の流入口116 、各ブロックS1〜S7内の膜間流路115
、開口106 ,107 、流通口104 を流通して各ブロック
S1〜S7内を上向き、下向きに交互に流れた後、流出
口117 及び配管202 を経てヘッドタンク2に戻る循環流
路を構成している。
図示に限定されず、ヘッドタンク2内の液面と同程度で
もよい。
から供給される原液及び膜装置1から排出された循環濃
縮液を貯溜し、膜装置1に新たな原液を供給するために
膜装置1に並設されている。該ヘッドタンク2には図示
しない原液槽から原液が供給される原液供給部203 を下
部に有している。また膜装置1の前記流出口117 からヘ
ッドタンク2内に流出された循環濃縮液をオーバーフロ
ーさせて原液槽へ戻す循環濃縮液排出部204 を配管202
の接合部位よりも上部にそれぞれ有している。
の濃縮物質濃度が上昇するので、濃度上昇防止のために
ヘッドタンク2に原液供給部203 から原液を供給し、ヘ
ッドタンク2の余分な原液或いは循環濃縮液を循環濃縮
液排出部204 からオーバーフローさせて原液槽へ戻すよ
うにしている。これによって膜処理装置内の濃縮物質濃
度が異常に高くならないようにしている。
h1 は、該膜装置内の上部流通口104のセンターまでの
高さh2 よりも上にあればよく、好ましくはh1とh2
の差が、少なくとも0.5m以上ある。差を設け過ぎる
と設備が過大になる割りには濾液量の増加につながらな
いので、上限は約5m程度である。なお、h1 とh2 の
高さは同一基準面よりの高さである。
液を抜いて上水を入れて循環させることによって簡単に
膜の洗浄ができ、特別な洗浄装置を用意する必要がな
い。このヘッドタンク2に薬品を投入すれば簡単に薬液
洗浄もできる。
れる循環流路途上には循環ポンプ3が介設され、上記循
環流路内に液を循環流通させるようにしている。循環ポ
ンプ3としては、ラインポンプが好ましく用いられる。
原液は、平膜109 を透過して瀘過され、その瀘過された
瀘液は、瀘液排出部113 及び瀘液集合管301 を介して膜
装置1の外部に取り出される。一方、循環濃縮液は、各
膜間流路115 、開口106 ,107 、流通口104 を経て流出
口117 及び配管202 からヘッドタンク2に戻されて原液
と混合される。
上記循環流路途上におけるヘッドタンク2と膜装置1の
流入口116 とに亘って連結されている配管201 に介設さ
れることが好ましい。
ンク2との間で構成される上記循環流路内に液を循環流
通させるために用いられ、しかも、膜装置1内を流通す
る原液は吸引ポンプを用いていないため設備面でも動力
面でもコスト低減となる。
り板103 で複数ブロックに区画すると共に、各ブロック
内に膜付き板105 を設け、ヘッドタンク2と膜装置1と
の間で構成される循環流路途上に循環ポンプ3を介設し
て液を循環させ、濾液はヘッドタンクのヘッド圧により
取り出すようにしたことにより、所定のフラックスを得
る上で、加圧ポンプを用いた従来の加圧型の膜処理装置
のように動力を大きく必要がなく、設備の増大化を招く
こともなく、また従来の吸引ポンプを用いた気泡洗浄型
の膜処理装置よりもフラックスの増量を図ることが可能
となるのみならず更に前述のように吸引ポンプを用いて
いないので設備面でも動力面でもコスト低減可能であ
る。
置1を一体としてユニット化することができ、そのユニ
ット数の増減により処理量の増減に対応できる。
数にかかわらず、反応槽内の原液をヘッドタンク2内に
移送するための原液ポンプ1台で該原液を各ユニットに
供給できるため、コストダウンに寄与する。
8 として表面に凹凸を有する板材を用いた場合について
説明したが、これに限定されず、膜支持部材がポーラス
構造の板材であってもよいし、膜支持部材が合成繊維製
の板材であってもよい。
て、テストを行った結果を以下に示す。
数、Pは膜間流路の数を示す。) 膜銘柄:IRIS−3038(ポリアクリロニトリル
製) 分画分子量:20,000 膜枚数:80枚 膜面積:28m2 膜間隔:3mm循環ポンプ ラインポンプ(テラルキョクトウ社製):1.2 m3/min
×5.5 KW原液 (し尿処理場の活性汚泥液) MLSS:10,000mg/リットルヘッドタンクの仕様 液面h1 の高さ:1530mm 液面h1 と上部流通口センター高さh2 の高さの差:7
60mm(h1 とh2 の高さの基準面:下部開口のセン
ター) ヘッドタンクへの供給量:8.4 m3/hr
における各膜付き板間の膜間流速を1.2 m/secとしたと
きの膜処理装置内を循環流通する液流量は55m3/hrとな
り、また濾液量は1.4m3/hrが得られた。
できれば、吸引ポンプを用いることなく、濾液が得ら
れ、また低動力の循環ポンプによって膜洗浄が可能とな
ることがわかった。
構成図
施の形態を示す一部切欠する要部断面図
Claims (7)
- 【請求項1】原液の流入圧によりヘッドタンクに原液を
満たし、該ヘッドタンクのヘッド圧により該ヘッドタン
クとは別に設けられた膜装置内の並設された瀘過膜間に
形成される膜間流路内の原液から濾液を取り出し、該膜
間流路内の液を前記ヘッドタンクに返送する際の循環系
に循環ポンプを設けて前記濾過膜の洗浄を行うことを特
徴とする膜処理方法。 - 【請求項2】循環ポンプに依存する膜間流路内の液流速
が、0.5〜1.9m/secであることを特徴とする
請求項1記載の膜処理方法。 - 【請求項3】上記濾過膜は、膜間差圧が1kg/cm2以下で
濾過可能な膜であることを特徴とする請求項1又は2記
載の膜処理方法。 - 【請求項4】上部流通口と下部流通口が開設された複数
の仕切り板により複数ブロックに区画されると共に、各
ブロック内に上部開口と下部開口を有する膜支持部材の
両側面に平膜状の瀘過膜を固定した膜付き板を縦方向に
並設してなる膜装置と、該膜装置に並設され圧送された
原液を貯留するヘッドタンクとを有し、該ヘッドタンク
と該膜装置は循環ポンプを介して循環系を構成し、前記
ヘッドタンク内の液面が、該膜装置の上部流通口のセン
ターより高い位置にあることを特徴とする膜処理装置。 - 【請求項5】循環系が前記ヘッドタンクから原液を前記
膜装置へ導入する導入管と、該膜装置内の膜間流路と、
該膜装置から排出される循環濃縮液を前記ヘッドタンク
へ返送する返送管によって構成され、該導入管のライン
中に循環ポンプを配してなることを特徴とする請求項4
記載の膜処理装置。 - 【請求項6】上記循環ポンプはラインポンプであること
を特徴とする請求項4又は5記載の膜処理装置。 - 【請求項7】上記濾過膜は、膜間差圧が1kg/cm2以下で
濾過可能な膜であることを特徴とする請求項4、5又は
6記載の膜処理装置。
Priority Applications (6)
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