JP2000005336A - 消火設備に用いられる消火薬剤タンク - Google Patents

消火設備に用いられる消火薬剤タンク

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JP2000005336A
JP2000005336A JP17611098A JP17611098A JP2000005336A JP 2000005336 A JP2000005336 A JP 2000005336A JP 17611098 A JP17611098 A JP 17611098A JP 17611098 A JP17611098 A JP 17611098A JP 2000005336 A JP2000005336 A JP 2000005336A
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JP
Japan
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diaphragm
fire
fire extinguishing
tank
tank body
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JP17611098A
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Koki Hirai
弘毅 平井
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Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】施工工作を容易にし、ダイヤフラムが良好に保
護されるようにし、また、ダイヤフラムに消火薬剤を残
留させることなく送出する。 【解決手段】本発明は、タンク本体1内にダイヤフラム
10を収納保持して、ダイヤフラム10内部に泡消火原
液を包蔵させ、タンク本体1内面とダイヤフラム10の
外表面間に加圧水を導入加圧して、内部に包蔵されてい
る泡消火原液を押し出し得るようにした消火剤タンクに
おいて、前記ダイヤフラム1の内表面に設けられた柔軟
性を有する原液送出筒11とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、消火設備に用い
られる消火薬剤タンクに関し、更に詳しくは、消火薬剤
を包蔵するダイヤフラム内の原液送出路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の泡消火原液タンクには、筒状のダ
イヤフラムを泡消火原液タンク上下部のフランジ等で保
持し、ダイヤフラムの中に消火薬剤、例えば泡消火原液
を入れ、ダイヤフラム外部から加圧して泡消火原液タン
ク上下部の送液口から送液するものが多く用いられてい
た。
【0003】しかし、このような泡消火原液タンクで
は、ダイヤフラムを圧力流体、例えば加圧水の注入によ
り収縮させながら泡消火原液を送出するが、収縮したダ
イヤフラムは対向するダイヤフラム又は周囲のダイヤフ
ラムと密着することにより閉空間を形成する。
【0004】例えば、図7に示すように横長式の泡消火
原液タンク51において、泡消火原液の取り出し口52
が上部に存在する場合には、加圧水の注入と共にダイヤ
フラム60の側面どうしが接近するように矢印B、B’
方向に接近し、密着することとなり、ダイヤフラムはそ
の下半分において閉空間54を形成することになる。
【0005】従って、当該閉空間54に泡消火原液が残
留することとなり無駄なく当該ダイヤフラム外へ泡消火
原液を送出することができないという問題があった。
【0006】このため、従来、図8に示すように、この
種の泡消火原液タンク71においては、タンク本体71
内部に吊り金具82により固定保持したダイヤフラム8
0内に導入した塩化ビニール樹脂製の中空パイプ70の
一端70aを送液口となる開口筒73に差込むことによ
り固定し、当該中空パイプ70を開口筒73の中心部か
ら当該ダイヤフラム80の内部に逆T字型に配設してい
た。
【0007】従って、ダイヤフラム80の収縮によりダ
イヤフラム80の下半分に本来生じる閉空間に残留した
泡消火原液を送出するための原液送出路としていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、当該泡消火原
液タンク内にダイヤフラムを設置した後に、このような
構造をしたパイプを当該ダイヤフラム内に設けるための
上記作業を行うのは、施工工作上の難点があるほか、当
該パイプ自体が内面で一種の突起物となり、ダイヤフラ
ムに擦過傷を与えて破損の原因になるなどの問題点があ
った。
【0009】また、加圧水注入時のダイヤフラムの収縮
は乱雑なものとなることが多く、必ずしも、上記に示し
たようにダイヤフラムの下半分において閉空間を形成す
るとは限らない。
【0010】この場合には、上記逆T字型に配設した中
空パイプでは、当該閉空間に残留した泡消火原液を送出
することができない。
【0011】本発明は、かかる従来技術の欠点を除去す
ることを目的とする。
【0012】
【発明を解決するための手段】本発明は、タンク本体内
にダイヤフラムを収納保持して、ダイヤフラム内部に消
火薬剤を包蔵させ、タンク本体内面とダイヤフラム外表
面間に加圧流体を導入加圧して、内部に包蔵されている
消火薬剤を押し出し得るようにした消火設備に用いられ
る消火薬剤タンクにおいて、前記ダイヤフラムの内表面
に柔軟性を有する原液送出手段から構成されるものであ
る。
【0013】また、本発明は、タンク本体内にダイヤフ
ラムを収納保持して、ダイヤフラム内部に消火薬剤を包
蔵させ、タンク本体内面とダイヤフラム外表面間に加圧
流体を導入加圧して、内部に包蔵されている消火薬剤を
押し出し得るようにした消火設備に用いられる消火薬剤
タンクにおいて、前記ダイヤフラムの内表面に原液送出
手段を形成するための柔軟性を有する構造物から構成さ
れるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】第1実施形態.図1は本発明の第
1の実施形態の断面図である。
【0015】1は横型のタンク本体で、支持脚2で支持
され、長手方向の上部中間部に蓋4付きの開口筒3が設
けられている。開口筒3の上方外部には先端が図示しな
い混合器、例えばラインプロポーショナに接続された泡
消火原液の送り出し管5、タンク本体1の下方外部には
泡消火原液の交換に用いるバルブ7付きの取り出し管6
がそれぞれ接続されている。また、8はタンク本体1の
長手方向に開口筒3の左右に設けられ、タンク本体1内
に開口した加圧水の導入用給水管である。タンク本体1
においては、導入用給水管8がタンク本体1内に開口し
ている部分よりも下方に散水板9が設けられている。ダ
イヤフラム10は前記開口筒3の開口部からタンク本体
1内に一杯に配されて、タンク本体1内の長手方向の数
カ所で吊り金具12により固定保持された、強靱性、可
撓性並びに柔軟性のある容袋状ダイヤフラムであり、消
火薬剤、例えば泡消火原液を充填し内包する。尚、ダイ
ヤフラム10は、天然ゴムや合成ゴム等からできてい
る。また、ダイヤフラム10の内表面には、原液送出手
段としての円筒中空状の原液送出筒11が複数、タンク
本体1の縦横方向にそれぞれ所定の間隔をあけて、例え
ば横方向は底部に所定の間隔で1列にほぼダイヤフラム
10の内表面の端から端まで、また、縦方向は開口筒部
3のフランジ3a付近から下方フランジ3b付近までダ
イヤフラム10の内表面の半円周分にわたって所定の間
隔で設けられている。
【0016】ここで、原液送出筒11は、ダイヤフラム
10と同様天然ゴムや合成ゴムからできており、ダイヤ
フラム10に加硫接着により固定されている。13はタ
ンク本体1内の内底部に設けられた加圧水排除のための
バルブ14付きの排水管である。
【0017】尚、15,16は、ダイヤフラム10の長
手方向両端部に位置する部位で他の部位よりも圧肉に構
成されている。
【0018】また、17は側面フランジである。側面フ
ランジ17は、当該フランジ17の外周部に固定された
図示しないボルトにより、タンク本体1の左端開口部1
8外周に固定されている。ダイヤフラム10をタンク本
体1内に取り付ける場合には、当該ボルト(図示せず)
を外し、フランジ17をタンク本体1から取り外す。そ
して、タンク本体1の左端開口部18からダイヤフラム
10を折り畳んだ状態で入れ、吊り金具12に取り付
け、タンク本体1内で展開する。
【0019】尚、ダイヤフラム10及び原液送出筒11
は、上記のように天然ゴム、合成ゴムで形成される他、
樹脂等の強靱性、可撓性並びに柔軟性のあるものであれ
ばこれらには限定されず、例えばシリコンゴムのような
ものや表面がゴム加工された布地でもよい。また、ダイ
ヤフラム10及び原液送出筒11の接着方法もこれらの
材質により適宜選択される。
【0020】また、上記実施形態では、円筒中空状の原
液送出筒11が、ダイヤフラム10の内表面に、横方向
は底部に所定の間隔で1列にほぼ端から端まで、また、
縦方向は開口筒部3のフランジ3a付近から下方フラン
ジ3b付近までダイヤフラム内表面を半円周分にわたっ
て設けられている例を示したが、この円筒中空状の原液
送出筒11は、ダイヤフラム10の内表面の縦横方向に
全面にわたって所定の間隔で設けるようにしてもよい。
【0021】次に動作について説明する。
【0022】導入用給水管8から加圧水を導入すると、
この給水管8の開口部からタンク本体1内に噴出される
加圧水は、まず散水板9に衝突し、ここで噴流速度、即
ち、水の勢いが効果的に減殺されると共に、受け入れら
れた加圧水は、下方周囲にむらなく拡散されて、タンク
本体1の内面とダイヤフラム10の外表面との間に導入
注水され、当該ダイヤフラム10の全外表面部に直接衝
突することがないので、当該外表面部に加圧水による損
傷を与えるおそれがない。
【0023】また、この加圧水の注水と共にダイヤフラ
ム10は収縮しながら泡消火原液を送出することにな
り、収縮したダイヤフラムは反対側のダイヤフラムと周
方向全体にわたって接近することとなる。
【0024】このとき、原液送出筒11が設けられてい
ないダイヤフラム10の内表面上ににおいては、互いに
対向するダイヤフラム10、10どうしが密着し、泡消
火原液の移動は遮断されることとなる。
【0025】しかし、原液送出筒11が設けられている
ダイヤフラム10の内表面においては、原液送出筒11
が接着されているダイヤフラム10に接近しつつある対
向するダイヤフラム10は、原液送出筒11に密着する
こととなる。ここで、原液送出筒11は合成ゴム等の適
当な硬さを有するものからなるので、当該反対側のダイ
ヤフラム10に押しつぶされることなく、中空部11b
が保持されるとともに、原液送出筒11の近傍ではダイ
ヤフラム10同士の密着が阻止される。
【0026】このため、図示しないラインプロポーショ
ナによる送り出し管5からの負圧と導入用給水管8から
の加圧水による加圧とにより、泡消火原液は各原液送出
筒11の中空部11bを介して送出されることになる。
【0027】その結果、ダイヤフラム10、10が密着
することにより泡消火原液の移動が遮断されることとな
っても、当該原液送出筒11の中空部を介してダイヤフ
ラム10に包蔵されている泡消火原液を送出することが
できる。即ち、泡消火原液を残留させる閉空間を生じさ
せることがない。
【0028】また、原液送出筒11が適当な長さに切断
されており、しかも、可撓性を有するものであるので、
ダイヤフラム10を折り畳んで運搬し、タンク本体1の
左端開口部18からダイヤフラム10を折り畳んだまま
導入することが可能である。このため、ダイヤフラム1
0をタンク本体1内に据え付けてから原液送出路を取り
付ける必要がなく、施工工作の点からも有利である。
【0029】尚、原液送出筒11は、図2に示すように
合成ゴム等の平面状のシートをΩ状に曲げ、平面部11
aをダイヤフラム10の内表面10aに加硫接着により
固定するようにしてもよい。このように構成すると、当
該原液送出筒11に平面部11aが設けられているため
に、当該原液送出筒11とダイヤフラム10の内表面1
0aの接触面積が広くなり、このため、接着強度をより
増すことができる。
【0030】尚、円筒中空状の原液送出筒11を、ダイ
ヤフラム10の内表面の縦横方向全面にわたって所定の
間隔で設けるようにした場合には、泡消火原液の移動を
遮断するダイアフラム10,10の密着がダイヤフラム
10のいかなる場所に生じても、泡消火原液を送出する
ことができる。即ち、ダイヤフラム10のいかなる場所
にも泡消火原液を残留させる閉空間を生じさせることが
ない。
【0031】第2実施形態.図3は本発明の第2実施形
態の断面図である。
【0032】本実施形態は上記第1実施形態と異なる点
は、円筒中空状の原液送出筒11を用いる代わりに、複
数個の可撓性の中実の原液送出用円柱20をダイヤフラ
ム10の内表面に設けてなる点である。
【0033】ここで、可撓性の原液送出用円柱20は上
記の原液送出筒11と同様、合成ゴム又は天然ゴム等か
らできており、その他の点も中実と中空の違いを除いて
上記第1実施形態と同様である。尚、第1実施形態と共
通する部分については同様の番号で示す。
【0034】上記第1実施形態の場合と同様、この加圧
水の注水と共にダイヤフラム10は収縮しながら泡消火
原液を送出することとなり、収縮したダイヤフラム10
は反対側のダイヤフラムと周方向全体にわたって接近す
ることとなる。
【0035】このとき、原液送出筒11が設けられてい
ないダイヤフラム10の内表面上ににおいては、互いに
対向するダイヤフラム10、10どうしが密着し、泡消
火原液の移動は遮断されることとなる。
【0036】しかし、原液送出筒11が設けられている
ダイヤフラム10の内表面においては、原液送出筒11
が接着されているダイヤフラム10と反対側のダイヤフ
ラム10は、原液送出筒11に密着することとなる。
【0037】このとき、当該原液送出用円柱20は反対
側のダイヤフラム10の内表面から圧力を受ける。この
ため、図4に示すように圧力を受けた原液送出用円柱2
0は、原液送出用円柱20と当該原液送出用円柱20の
設けられているダイヤフラム10の内表面との接着面近
傍に凹部21が形成される。
【0038】このため、図示しないラインプロポーショ
ナによる送り出し管5からの負圧と導入用給水管8から
の加圧水による加圧とにより、泡消火原液は各原液送出
円柱20の近傍に形成される凹部21を介して送出され
ることになる。
【0039】その結果、ダイヤフラム10、10が密着
することにより泡消火原液の移動が遮断されることとな
っても、各凹部21を介してダイヤフラム10に包蔵さ
れている泡消火原液を送出することができる。即ち、泡
消火原液を残留させる閉空間を生じさせることがない。
【0040】即ち、本実施形態においては、上記凹部2
1が原液送出手段としての役割を果たす。
【0041】尚、その他の動作については、第1実施形
態と同様である。
【0042】また、本実施形態では、原液送出用円柱2
0を用い、原液送出用円柱20が適当な長さに切断され
ており、しかも、可撓性であるため、ダイヤフラム10
を折り畳んで運搬し、タンク本体1の左端開口部18か
らダイヤフラム10を折り畳んだまま導入することが可
能である。このため、ダイヤフラム10をタンク本体1
内に据え付けてから原液送出路を取り付ける必要がな
く、施工工作の点からも有利である。
【0043】尚、円筒中実状の原液送出用円柱20を、
ダイヤフラム10の内表面の縦横方向に全面にわたって
所定の間隔で設けるようにした場合には、泡消火原液を
残留させる閉空間がダイヤフラム10のいかなる場所に
生じても、当該閉空間内に残留した泡消火原液を送出す
ることができる。
【0044】第3実施形態.図5は本発明の第3実施形
態の断面図である。
【0045】本実施形態は上記第1実施形態と異なる点
は、原液送出筒を用いる代わりに、強靱性、可撓性並び
に柔軟性のある複数の板状片(例えば、ニトリルゴム等
のような合成ゴムからなるもの)40をダイヤフラム1
0の内表面にほぼ全面又は1部に間隔を空けて貼り付け
る点である。
【0046】即ち、当該板状片を貼り付けない部分をダ
イヤフラム10の内表面に設けることにより、例えばタ
ンク本体1の各々縦横方向にわたって、原液送出手段と
しての溝30を設けるようにする。また、この溝30
は、幅を狭く、深くなるように形成する。例えば、幅2
0ミリメートルに対して深さ30ミリメートルが望まし
い。
【0047】尚、図5は上記板状片をダイヤフラム10
の内表面の1部に複数貼り付けた例を示している。
【0048】また、尚、第1実施形態と共通する部分に
ついては同様の番号を付す。
【0049】本実施形態の場合も上記第1実施形態の場
合と同様、この加圧水の注水と共にダイヤフラム10は
収縮しながら泡消火原液を送出することとなり、収縮し
たダイヤフラム10の内表面上においては、互いに対向
するダイヤフラム10、10どうしが密着し、泡消火原
液の移動は遮断されることになる。
【0050】このとき、ダイヤフラム10の収縮と共に
ダイヤフラム10の内表面どうしが接触し密着するた
め、溝30の上面は、他方のダイヤフラム10の内表面
で覆われる。しかし、溝30は、上記のように幅を狭
く、深くなるように形成してあるので、溝30の底面3
0aと他方のダイヤフラム10の内表面がたとえ密に接
触したとしても、図6に示すように、底面30aと他方
の当該ダイヤフラム10の内表面とにより空隙31が形
成される。このため、図示しないラインプロポーショナ
による送り出し管5からの負圧と導入用給水管8からの
加圧水による加圧とにより、泡消火原液は各溝30或い
は空隙31を介して送出されることになる。
【0051】即ち、本実施形態においては、上記溝30
又は空隙31が原液送出手段としての役割を果たす。
【0052】その結果、ダイヤフラム10,10が密着
することにより泡消火原液の移動が遮断されることとな
っても、当該各溝30或いは空隙31を介してダイヤフ
ラム10に包蔵されている泡消火原液を送出することが
できる。即ち、泡消火原液を残留させる閉空間を生じさ
せることはない。
【0053】本実施形態においては、ダイヤフラム10
の内表面に可撓性及び柔軟性のある板状片40を貼り付
け、溝30を設けたので、ダイヤフラム10を折り畳ん
で運搬し、タンク本体1の左端開口部18からダイヤフ
ラム10を折り畳んだまま導入することが可能である。
このため、ダイヤフラム10をタンク本体1内に据え付
けてから原液送出路を取り付ける必要がなく、施工工作
の点からも有利である。 尚、本実施形態では、ダイヤ
フラム10の内表面に、タンク本体1の各々縦横方向に
わたって、原液送出手段としての溝30を設けるように
したので、ダイヤフラム内表面どうしの密着により閉空
間がダイヤフラム10内のいかなる場所にダイヤフラム
10内に泡消火原液を残留させることなく、ダイヤフラ
ム10に包蔵されている泡消火原液を送出することがで
きる。
【0054】また、本実施形態においては、上記板状片
40をダイヤフラム10の内表面のほぼ全面に貼り付け
ることにより、当該板状片40を貼り付けない部分を溝
30として、原液送出路としての機能を持たせたが、当
該板状片を所定の形、例えば、矩形状に切断したものを
ダイヤフラム10の内表面の縦横方向に所定の間隔で複
数個貼り付けるようにして、第2実施形態の場合と同様
に、ダイヤフラム10の内表面に凸部を形成するように
してもよい。尚、この場合の動作は第2実施形態のもの
と同様である。
【0055】尚、上記各実施形態において、ダイヤフラ
ム成型後に、原液送出筒、原液送出円柱、溝等を設ける
ようにしたが、これらはダイヤフラム製造時に一体的に
成型されるようにしてもよく、例えば、ダイヤフラム内
表面の全体又は一部に複数の突起状の構造物を設けるよ
うにしてもよい。
【0056】尚、原液送出筒、原液送出円柱、溝等は、
上記各実施形態に開示された形態には限定されず、本発
明の目的を達成することができるものであればいかなる
形態のものであってもよい。
【0057】また、上記各実施形態において、タンク本
体は横長式のものを例としたが、本発明は縦長式のもの
にも適用が可能である。
【0058】また、上記実施形態においては、消火薬剤
が泡消火原液の場合を例にとり説明したが、消火薬剤の
例は、これに限定されず、他の液状の消火薬剤、例え
ば、強化剤、又は、粉末状の消火薬剤であってもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明は上記のように構成してなるの
で、施工工作が容易になり、ダイヤフラムを良好に保護
でき、また、消火設備に用いられる消火薬剤収納タンク
内のダイヤフラムに消火薬剤を残留させることなく送出
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態における原液送出筒の別
形態を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態の断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態においてダイヤフラムの
内表面どうしが接触した状態を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態の断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態においてダイヤフラムの
内表面どうしが接触した状態を示す拡大断面図である。
【図7】従来技術を示す縦断面図である。
【図8】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 タンク本体 2 支持脚 3 開口筒 4 蓋 5 送り出し管 6 取り出し管 7 バルブ 8 導入用給水管 9 散水板 10 ダイヤフラム 11 原液送出筒 12 吊り金具 13 排水管 14 バルブ 20 原液送出用円柱 21 凹部 30 溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンク本体内にダイヤフラムを収納保持し
    て、ダイヤフラム内部に消火薬剤を包蔵させ、タンク本
    体内面とダイヤフラム外表面間に加圧流体を導入加圧し
    て、内部に包蔵されている消火薬剤を押し出し得るよう
    にした消火設備に用いられる消火薬剤タンクにおいて、 前記ダイヤフラムの内表面に柔軟性を有する原液送出手
    段を設けたことを特徴とする消火設備に用いられる消火
    薬剤タンク。
  2. 【請求項2】前記原液送出手段が、前記ダイヤフラムの
    内表面に、複数個離間して設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の泡消火原液タンク。
  3. 【請求項3】タンク本体内にダイヤフラムを収納保持し
    て、ダイヤフラム内部に消火薬剤を包蔵させ、タンク本
    体内面とダイヤフラム外表面間に加圧流体を導入加圧し
    て、内部に包蔵されている消火薬剤を押し出し得るよう
    にした消火設備に用いられる消火薬剤タンクにおいて、 前記ダイヤフラムの内表面に原液送出手段を形成するた
    めの柔軟性を有する構造物を設けたことを特徴とする消
    火設備に用いられる消火薬剤タンク。
  4. 【請求項4】前記構造物が、前記ダイヤフラムの内表面
    に、複数個離間して設けられていることを特徴とする請
    求項4記載の消火設備に用いられる消火薬剤タンク。
JP17611098A 1998-06-23 1998-06-23 消火設備に用いられる消火薬剤タンク Pending JP2000005336A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002325858A (ja) * 2001-02-16 2002-11-12 Miyake Engineering Kk 建造物の消火方法及び消火設備ユニットを設置した建造物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002325858A (ja) * 2001-02-16 2002-11-12 Miyake Engineering Kk 建造物の消火方法及び消火設備ユニットを設置した建造物

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