JP2000004887A - アミノ酸配列 - Google Patents

アミノ酸配列

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Abstract

(57)【要約】 式(I)のアミノ酸配列: A1−A2−A3−A4−A5−A6−A7−A8−A
9−A10−A11−A12−A13−A14−A15
−A16−A17−A18−A19−A20−A21−
A22 (I)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、アミノ酸配列に関する。本発明はまた、この
アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列に関する。
【0001】特に、本発明は、酵素活性に影響を与え得
るアミノ酸配列に関する。本発明はまた、このアミノ酸
配列をコードするヌクレオチド配列に関する。
【0002】ペクチンは、今日の産業において重要な商
品である。例えば、これは、濃化剤またはゲル化剤とし
て、ジャムの調製におけるような、食品産業で使用され
得る。
【0003】ペクチンは、通常、植物細胞壁にプロトペ
クチンの形態で見いだされる構造多糖類である。ペクチ
ンの骨格は、少数の1,2結合したα−L−ラムノース
単位で断続されるα−1’4結合したガラクツロン酸残
基を含む。さらに、ペクチンは、ほとんど交互になって
いるラムノ−ガラクツロナン鎖とともに高度に分枝した
領域を含む。これらの高度に分枝した領域はまた、ラム
ノース単位のC3またはC4原子、あるいはガラクツロ
ン酸単位のC2またはC3原子へのグリコシド結合によ
って結合される他の糖単位(例えば、D−ガラクトー
ス、L−アラビノース、およびキシロース)を含む。α
−1’4結合したガラクツロン酸残基の長鎖は、通常
「平滑」領域と呼ばれるが、一方、高度に分枝した領域
は、通常「毛状領域」と呼ばれる。
【0004】ガラクツロン残基のカルボキシル基のいく
つかはエステル化される(例えば、カルボキシル基はメ
チル化される)。代表的には、カルボキシル基のエステ
ル化は、ガラクツロン酸残基の重合化後に生じる。しか
し、すべてのカルボキシル基がエステル化(例えば、メ
チル化)されることは非常にまれである。通常、エステ
ル化の程度は0〜90%で変化する。50%以上のカル
ボキシル基がエステル化されると、得られるペクチン
は、「高エステルペクチン」(略して「HEペクチ
ン」)または「高メトキシルペクチン」と呼ばれる。5
0%未満のカルボキシル基がエステル化されると、得ら
れるペクチンは「低エステルペクチン」(略して「LE
ペクチン」)または「低メトキシルペクチン」と呼ばれ
る。50%のカルボキシル基がエステル化されると、得
られるペクチンは「中エステルペクチン」(略して「M
Eペクチン」)または「中メトキシルペクチン」と呼ば
れる。ペクチンが全くまたは2、3しかエステル化した
基を含まなければ、通常、ペクチン酸と呼ばれる。
【0005】ペクチンの構造、特にエステル化(例え
ば、メチル化)の程度は、ペクチンの多くの結果として
もたらされる物理学的および/または化学的特性を指示
する。例えば、ペクチンのゲル化は、ペクチンの化学的
性質、特にエステル化の程度に依存する。しかし、さら
に、ペクチンのゲル化はまた、可溶性固体含量、pH、
および遊離のカルシウムイオン濃度に依存する。後者に
関しては、カルシウムイオンが、カルボキシル基、特に
LEペクチン上の遊離のカルボキシル基と複合体を形成
すると考えられる。
【0006】ペクチン酵素は、ペクチン分子のガラクツ
ロナン部分への攻撃の様式に従って分類される。いくつ
かのペクチン酵素の総説は、PilnikおよびVor
agen(Food Enzymology, P.
F.Fox編; Elsevier; (1991);
303−337頁)によって作成されている。特に、
ペクチンメチルエステラーゼ(EC 3.1.1.1
1)(他にPMEと呼ばれる)は、HEペクチンをLE
ペクチンまたはペクチン酸に脱エステル化する。対照的
に、および例として、ペクチンデポリメラーゼは、ガラ
クツロノシルメチルエステル残基間のグリコシル結合を
分裂させる。
【0007】より詳細には、PME活性は、遊離のカル
ボキシル基および遊離のメタノールを生成する。遊離の
カルボキシル基の増加は、自動滴定によって容易にモニ
ターされ得る。これに関して、初期の研究は、いくつか
のPMEが、1つより多くのペクチン鎖上のエステル化
した(例えば、メチル化した)ガラクツロン酸残基のい
ずれかを脱エステル化するという意味で、ランダムな様
式でペクチンを脱エステル化することを示している。ペ
クチンをランダムに脱エステル化するPMEの例は、A
spergillus aculeatus(WO 9
4/25575を参照のこと)およびAspergil
lus japonicus(Ishiiら 1980
J Food Sci 44 611−14頁)のよ
うな真菌供給源から得られ得る。Baronら(198
0 Lebensm. Wiss. M−Techno
l 13 330−333頁)は明らかに、Asper
gillus nigerから真菌PMEを単離してい
る。この真菌PMEは、39000Dの分子量、3.9
の等電点、4.5の至適pH、および3のKm値(mg
/ml)を有することが報告されている。
【0008】対照的に、いくつかのPMEは、それら
が、非還元末端または遊離カルボキシル基の隣のいずれ
かでペクチンを攻撃し、次いで一本鎖機構によって、ペ
クチン分子に沿って進行し、それにより、カルシウム感
受性であり得る非エステル化ガラクツロン酸単位のブロ
ックを作製すると考えられるという意味で、ブロック様
式(Block−wise)における脱エステル化ペク
チンとして公知である。ブロック様式の酵素学的にペク
チンを脱エステル化するような酵素の例は、植物PME
である。12までのPMEのイソ型は、柑橘類に存在す
ることが示唆されている(Pilnik W.およびV
oragen A.G.J.(FoodEnzymol
ogy(P.F.Fox編);Elsevier;(1
991);303−337頁)。これらのイソ型は、異
なる特徴を有する。
【0009】遊離カルボキシル基のランダムまたはブロ
ック様式分布は、高速イオン交換クロマトグラフィーに
よって区別され得る(Scholsら Food Hy
drocolloids 1989 6 115−12
1頁)。これらの試験は、しばしば、低温殺菌後の柑橘
類ジュースにおける、所望でない残留PME活性を調べ
るために使用される。なぜなら、残留PMEは、オレン
ジジュース中で、ジュース中のメタノールを蓄積するの
に加えて、いわゆる「濁り損失(Cloudlos
s)」を引き起こし得るからである。
【0010】Versteegら(J Food Sc
i 45(1980)969−971頁)は明らかに、
オレンジからPMEを単離した。この植物PMEは、種
々の特性の複数のイソ型を生じることが報告される。イ
ソ型Iは、36000Dの分子量、10.0の等電点、
7.6の至適pH、および0.083のKm値(mg/
ml)を有する。イソ型IIは、36200Dの分子
量、11.0の等電点、8.8の至適pH、および0.
0046のKm値(mg/ml)を有する。イソ型II
I(HMW−PE)は、54000Dの分子量、10.
2の等電点、8の至適pH、および0.041のKm
(mg/ml)を有する。しかし、今日までの、このよ
うなPMEについての配列データは、非常に限定されて
いる。
【0011】PilnikおよびVoragen(同
書)によれば、PMEは、多数の他の高等植物(例え
ば、リンゴ、アプリコット、アボカド、バナナ、ベリ
ー、ライム、グレープフルーツ、マンダリン、チェリ
ー、干しぶどう、ブドウ、マンゴ、パパイヤ、パッショ
ンフルーツ、モモ、西洋ナシ、プラム、マメ、ニンジ
ン、カリフラワー、キュウリ、ニラ、タマネギ、エンド
ウマメ、ジャガイモ、ラディッシュ、およびトマト)に
見いだされ得る。しかし、同様に、今日までの、このよ
うなPMEについてのデータは、非常に限定されてい
る。
【0012】植物PMEは、WO−A−97/0357
4に報告されている。このPMEは、以下の特徴を有す
る:約36kD〜約64kDの分子量;0.15M N
aCl中0.5%のライムペクチンで測定した場合、7
〜8の至適pH;少なくとも50℃の至適温度;10゜
〜少なくとも40℃の範囲での温度安定性;0.07%
のKm値;約0.25M NaClのレベルでの最大活
性;約0.2M Na2SO4のレベルでの最大活性;お
よび約0.3M NaNO3のレベルでの最大活性。
【0013】別のPMEは、WO 97/31102に
報告されている。
【0014】PMEは、産業における重要な用途を有す
る。例えば、PMEは、カルシウムイオンを隔離する試
薬において、またはそのような試薬として使用され得
る。これに関して、およびPilnikおよびVora
gen(同書)によれば、給餌が、水酸化カルシウムの
スラリーを、果汁濃縮後の柑橘類の皮に添加することに
よって調製され得る。添加後、高いpHおよびカルシウ
ムイオンは、皮中の任意のネガティブPMEを活性化し
て、ペクチンの迅速な脱エステル化を引き起こし、そし
てペクチン酸カルシウムの凝集を生じる。あわされた液
体相は放出され、そして容易に絞り出され、その結果、
最初の水分含量の画分のみが、高価な熱乾燥によって除
去される必要がある。次いで、圧縮液は、動物食餌とし
て使用される。
【0015】上記のように、PMEは、Aspergi
llus aculeatusから得られている(WO
94/25575)。明らかに、このPMEは、ペク
チン含有物質の堅固を改良するため、またはペクチンを
脱メチル化するため、またはペクチン含有物質の粘度を
増加するために使用され得る。
【0016】ペクチンを含む果実または野菜材料から調
製された食品(例えば、ジャムまたは保存剤)の調製に
おいて、PMEが使用することが一般的になった。例え
ば、WO−A−94/25575は、Aspergil
lus aculeatusから得られたPMEを用い
て、オレンジマーマレードおよびトマトペーストの調製
をさらに報告する。
【0017】JP−A−63/209553は、ペクチ
ンメチルエステラーゼの作用によって、多価金属イオン
の存在下で、高メトキシポリα1,4−D−ガラクツロ
ニド(galacturonide)鎖を主要な成分と
して含むペクチンポリサッカライドにおいて得られるゲ
ル、およびそれらの産生のためのプロセスを開示する。
【0018】PilnikおよびVoragen(同
書)は、内因性PMEの用途を列挙する。これは、果実
に由来するペクチンを多く含みすぎる場合、ジュースの
粘性を減少するために果汁へのPMEの添加、無処置の
果汁断片からの皮および他の膜の除去を容易にするため
に、20℃〜40℃のコア温度に加熱されている柑橘類
果実の反射率における気体気泡へのペクチナーゼ溶液と
してのPMEの添加(US−A−4284651)、お
よびリンゴ(Wiley & Lee 1970Foo
d Technol 24 1168−70)、缶詰の
トマト(Hsuら 1965 J Food Sci
30 583−588頁)、およびジャガイモ(Bar
tolome & Hoff 1972 J Agri
c Food Chem 20 262−266頁)の
ような、いくつかの加工された果実および野菜の触感お
よび堅固さを保護および改良することにおけるPMEの
使用を含む。
【0019】GlahnおよびRolin(1994
Food IngredientsEurope, C
onf Proceedings 252−256頁)
は、乳酸飲料との相互作用のための、産業用「GENU
ペクチンYM−100型」の仮の適用を報告する。どの
ようにGENUペクチンYM−100型が調製されるか
についての詳細は全く示されていない。
【0020】EP−A−0664300は、カルシウム
感受性ペクチンを調製するための化学分画法を開示す
る。このカルシウム感受性ペクチンは、食品産業に有利
であるといわれる。
【0021】従って、ペクチンおよび脱エステル化ペク
チンは、PMEに加えて、産業的重要性を有する。
【0022】本発明は以下を提供する: 1.式(I)のアミノ酸配列: A1−A2−A3−A4−A5−A6−A7−A8−A
9−A10−A11−A12−A13−A14−A15
−A16−A17−A18−A19−A20−A21−
A22 (I)であって、ここで、 A1は、疎水性もしくは極性アミノ酸または中性アミノ
酸 A2は、疎水性アミノ酸 A3は、疎水性アミノ酸 A4は、極性アミノ酸A5は、極性もしくは荷電アミノ
酸または中性アミノ酸 A6は、極性アミノ酸 A7は、極性または荷電または疎水性アミノ酸 A8は、疎水性アミノ酸 A9は、疎水性または極性アミノ酸 A10は、疎水性または極性アミノ酸 A11は、荷電アミノ酸 A12は、荷電または極性または疎水性アミノ酸 A13は、疎水性もしくは荷電アミノ酸または中性アミ
ノ酸 A14は、疎水性もしくは極性アミノ酸または荷電もし
くは中性アミノ酸 A15は、荷電または極性または疎水性アミノ酸 A16は、極性もしくは疎水性もしくは荷電アミノ酸ま
たは中性アミノ酸 A17は、極性または荷電アミノ酸または中性アミノ酸 A18は、極性または荷電または疎水性アミノ酸 A19は、極性アミノ酸または中性アミノ酸 A20は、疎水性または極性アミノ酸 A21は、疎水性アミノ酸 A22は、極性または疎水性アミノ酸 である、アミノ酸配列。
【0023】2.項目1に規定される式(I)のアミノ
酸配列をコードする、ヌクレオチド配列。
【0024】3.改変されたPMEであって、ここで、
該改変されたPMEは、式(I)のアミノ酸配列を含ま
ない最初のPMEを提供すること;および改変されたP
MEが、項目1に規定される式(I)のアミノ酸配列を
含むように該最初のPMEを改変することによって入手
可能である。
【0025】4.改変されたPMEであって、ここで、
該改変されたPMEは、式(I)のアミノ酸配列を含む
最初のPMEを提供すること;および改変されたPME
が、項目1に規定される式(I)のアミノ酸配列を含ま
ないように該最初のPMEを改変することによって入手
可能である。
【0026】5.改変されたPMEをコードする遺伝子
であって、ここで、該改変されたPMEをコードする遺
伝子は、式(I)のアミノ酸配列をコードする配列を含
まないPMEをコードする最初の遺伝子を提供するこ
と;および項目1に規定される式(I)のアミノ酸配列
をコードするヌクレオチド配列を含むようにPMEをコ
ードする該最初の遺伝子を改変することによって入手可
能である。
【0027】6.改変されたPMEをコードする遺伝子
であって、ここで、該改変されたPMEをコードする遺
伝子は、式(I)のアミノ酸配列をコードする配列を含
むPMEをコードする最初の遺伝子を提供すること;お
よび項目1に規定される式(I)のアミノ酸配列をコー
ドするヌクレオチド配列を含まないようにPMEをコー
ドする該最初の遺伝子を改変することによって入手可能
である。
【0028】7.PMEを改変するプロセスであって、
式(I)のアミノ酸配列を含まない最初のPMEを提供
する工程;および項目1に規定される式(I)のアミノ
酸配列を含むように該最初のPMEを改変する工程を包
含する、プロセス。
【0029】8.PMEを改変するプロセスであって、
式(I)のアミノ酸配列を含む最初のPMEを提供する
工程;および項目1に規定される式(I)のアミノ酸配
列を含まないように該最初のPMEを改変する工程を包
含する、プロセス。
【0030】9.改変されたPMEをコードする遺伝子
を調製する方法であって、式(I)のアミノ酸配列をコ
ードする配列を含まないPMEをコードする最初の遺伝
子を提供する工程;および項目1に規定される式(I)
のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含むよ
うにPMEをコードする該最初の遺伝子を改変する工程
を包含する、プロセス。
【0031】10.改変されたPMEをコードする遺伝
子を調製する方法であって、式(I)のアミノ酸配列を
コードする配列を含むPMEをコードする最初の遺伝子
を提供する工程;および項目1に規定される式(I)の
アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含まない
ようにPMEをコードする該最初の遺伝子を改変する工
程を包含する、プロセス。
【0032】11.PME活性に影響を及ぼすための、
式(I)のアミノ酸配列の使用。
【0033】12.酵素活性に影響を及ぼすための、式
(I)のアミノ酸配列の使用。
【0034】13.項目1に規定される式(I)のアミ
ノ酸配列を含む、改変された酵素。
【0035】14.項目1に規定される式(I)のアミ
ノ酸配列の使用によって調製される、食品。
【0036】15.前記食品がペクチンである、項目1
4に記載の食品。
【0037】16.項目1に規定される式(I)のアミ
ノ酸配列を含む、改変されたPME。
【0038】17.ペクチンを脱メチル化するプロセス
であって、ペクチンを、項目1に規定される式(I)の
アミノ酸配列を含む改変されたPMEと接触させる工程
を包含する、プロセス。
【0039】18.食品を調製するプロセスであって、
脱メチル化ペクチンを用いる工程を包含し、ここで、該
脱メチル化ペクチンが、ペクチンを、項目1に規定され
る式(I)のアミノ酸配列を含む改変されたPMEと接
触させる工程によって調製される、プロセス。
【0040】19.実質的に本明細書中に記載されるア
ミノ酸配列。
【0041】本発明者らは、現在、かなり短いアミノ酸
配列への挿入、かなり短いアミノ酸からの欠失、かなり
短いアミノ酸をPME内で変換することによって、PM
Eの酵素活性に影響し得ることを見いだした。これに関
して、PMEの酵素活性は、特定のアミノ酸を挿入また
は欠失することによって、あるいは配列を特定のアミノ
酸配列に変換することによって改変され得る。しかし、
重要なことに、得られるPMEは、PMEとして作用し
得るままである。
【0042】本発明に従って、式(I)の改良されたア
ミノ酸配列: A1−A2−A3−A4−A5−A6−A7−A8−A
9−A10−A11−A12−A13−A14−A15
−A16−A17−A18−A19−A20−A21−
A22 (I)であり、ここで、 A1は、疎水性もしくは極性アミノ酸または中性アミノ
酸 A2は、疎水性アミノ酸 A3は、疎水性アミノ酸 A4は、極性アミノ酸 A5は、極性もしくは荷電アミノ酸または中性アミノ酸 A6は、極性アミノ酸 A7は、極性または荷電または疎水性アミノ酸 A8は、疎水性アミノ酸 A9は、疎水性または極性アミノ酸 A10は、疎水性または極性アミノ酸 A11は、荷電アミノ酸 A12は、荷電または極性または疎水性アミノ酸 A13は、疎水性もしくは荷電アミノ酸または中性アミ
ノ酸 A14は、疎水性もしくは極性アミノ酸または荷電もし
くは中性アミノ酸 A15は、荷電または極性または疎水性アミノ酸 A16は、極性もしくは疎水性もしくは荷電アミノ酸ま
たは中性アミノ酸 A17は、極性または荷電アミノ酸または中性アミノ酸 A18は、極性または荷電または疎水性アミノ酸 A19は、極性アミノ酸または中性アミノ酸 A20は、疎水性または極性アミノ酸 A21は、疎水性アミノ酸 A22は、極性または疎水性アミノ酸 である。
【0043】示されるように、本発明者らは、式(I)
のアミノ酸配列が、PME活性に影響することを見いだ
した。
【0044】特に、本発明者らは、PMEが、PME基
質をブロック様式脱エステル化し得るか、またはPME
基質をランダムに脱エステル化し得るかどうかにおい
て、式(I)のアミノ酸配列が役割を果たすことを見い
だした。
【0045】より詳細には、本発明者らは、PME中の
式(I)のアミノ酸配列の存在が、PMEは、PME基
質をブロック様式脱エステル化し得ることを意味するこ
とを見いだした。一方、PME中の式(I)のアミノ酸
配列のいくつかまたは全ての非存在は、PMEが、PM
E基質をランダムに脱エステル化し得ることを意味す
る。
【0046】比較的短いアミノ酸配列が、酵素(特にP
ME)の活性の型の少なくともいくらかの伸長を支配し
得る点において、これらの結果は驚きである。
【0047】本発明はまた、酵素活性に影響を及ぼすた
めの、式(I)のアミノ酸配列の使用を包含する。
【0048】本発明はまた、式(I)のアミノ酸配列を
含む改変された酵素を包含する。
【0049】本発明はまた、式(I)のアミノ酸配列の
使用によって調製された食品を包含する。
【0050】好ましくは、食品はペクチンである。
【0051】本発明はまた、式(I)のアミノ酸配列を
含む改変PMEを包含する。
【0052】本発明はまた、ペクチンを、式(I)のア
ミノ酸配列を含む改変PMEと接触させる工程を含む脱
メチル化されたペクチンのプロセスを包含する。
【0053】本発明はまた、脱メチル化ペクチンを用い
る工程を含む食品を調製するプロセスを包含し、ここで
脱メチル化ペクチンは、ペクチンを、式(I)のアミノ
酸配列を含む改変PMEと接触させる工程によって調製
される。
【0054】特に、本発明はまた、式(I)のアミノ酸
配列を含むPME酵素を包含する。しかし、この実施態
様において、本発明は、天然のPMEがその天然の環境
に存在する場合、およびその天然の環境にもまた存在す
るその天然のヌクレオチドコード配列によって発現され
ている場合、およびそのヌクレオチドが、その天然の環
境にもまた存在するその天然のプロモーターの制御下に
ある場合、天然のPMEを包含しない。簡単には、本発
明のこの実施態様は「非天然PME」と称される。
【0055】本発明はまた、式(I)のアミノ酸配列を
コードするヌクレオチド配列を包含する。
【0056】従って、本発明はまた、式(I)のアミノ
酸配列を含むPME酵素をコードするヌクレオチド配列
を包含する。しかし、この実施態様において、本発明
は、天然のPMEコード遺伝子がその天然の環境に存在
する場合、およびその遺伝子が、その天然の環境にもま
た存在するその天然のプロモーターの制御下にある場
合、天然のPMEコード遺伝子を包含しない。簡単に
は、本発明のこの実施態様は、「非天然PMEコード遺
伝子」と称される。
【0057】本発明はまた、式(I)のアミノ酸配列−
大きなアミノ酸配列の部分であることを含む(例えば、
PME酵素)−および/または本発明のヌクレオチド配
列を含むかまたは発現し得る、構築物、ベクター、プラ
スミド、細胞、組織、器官、および生物を包含する。
【0058】本発明の他の局面は、ヌクレオチド配列、
構築物、プラスミド、ベクター、細胞、組織、器官また
は生物、ならびにそれらの産物のいずれか1つを発現す
るか、または発現を可能にするか、または形質転換する
方法を包含する。
【0059】本発明はまた、式(I)のアミノ酸配列と
少なくとも80%相同であるアミノ酸配列、好ましく
は、式(I)のアミノ酸配列と少なくとも85%相同で
あるアミノ酸配列、好ましくは、式(I)のアミノ酸配
列と少なくとも90%相同であるアミノ酸配列、好まし
くは、式(I)のアミノ酸配列と少なくとも95%相同
であるアミノ酸配列、好ましくは、式(I)のアミノ酸
配列と少なくとも98%相同であるアミノ酸配列を包含
する。高度に好ましい実施態様において、アミノ酸配列
は、式(I)のアミノ酸配列と同一である。
【0060】特に、本明細書中で用いられる用語「相
同」は、用語「同一」と同等であり得る。ここで、本発
明のヌクレオチド配列に関する配列相同性は、任意の1
つ以上の配列を別の配列と簡単に「眼球(eyebal
l)」比較(すなわち、厳密な比較)して、他の配列
が、配列(単数または複数)に少なくとも75%同一で
あるかどうかを見ることによって決定され得る。相対配
列相同性(すなわち、配列同一性)もまた、2つ以上の
配列間の%相同性を計算し得る市販のコンピュータープ
ログラムによって決定され得る。このようなコンピュー
タープログラムの代表的な例は、CLUSTALであ
る。
【0061】本発明はまた、式(I)のアミノ酸配列と
少なくとも80%相同であるアミノ酸配列、好ましく
は、式(I)のアミノ酸配列と少なくとも85%相同で
あるアミノ酸配列、好ましくは、式(I)のアミノ酸配
列と少なくとも90%相同であるアミノ酸配列、好まし
くは、式(I)のアミノ酸配列と少なくとも95%相同
であるアミノ酸配列、好ましくは、式(I)のアミノ酸
配列と少なくとも98%相同であるアミノ酸配列をコー
ドするヌクレオチド配列を包含する。高度に好ましい実
施態様において、アミノ酸配列は、式(I)のアミノ酸
配列と同一である。
【0062】同様に、ここで、本明細書中で用いられる
用語「相同」は、用語「同一」と同等であり得る。ここ
で、本発明のヌクレオチド配列に関する配列相同性は、
任意の1つ以上の配列を別の配列と簡単に「眼球」比較
(すなわち、厳密な比較)して、他の配列が、配列(単
数または複数)に少なくとも75%同一であるかどうか
を見ることによって決定され得る。相対配列相同性(す
なわち、配列同一性)もまた、2つ以上の配列間の%相
同性を計算し得る市販のコンピュータープログラムによ
って決定され得る。このようなコンピュータープログラ
ムの代表的な例は、CLUSTALである。
【0063】用語「ベクター」は、発現ベクターおよび
形質転換ベクターを含む。
【0064】用語「発現ベクター」は、インビボまたは
インビトロで発現が可能である構築物を意味する。用語
「形質転換ベクター」は、1つの種から別の種へ−例え
ば、E.coliから糸状菌(例えば、Aspergi
llus)または非糸状菌(例えば、Pichia)へ
−移入され得る構築物を意味する。これは、さらに、
E.coliからAgrobacteriumまで、植
物への移入され得る構築物であり得る。
【0065】用語「組織」は、単離された組織および器
官内の組織を含む。組織は、植物組織であり得る。
【0066】本発明に関する用語「生物」は、本発明の
ヌクレオチド配列を含み得る任意の生物(微生物および
単細胞生物を含む)および/またはそれらから得られる
産物を含み、ここで本発明のヌクレオチド配列は、生物
に存在する場合に発現され得る。好ましい生物は、As
pergillusまたは酵母のような微生物−例え
ば、真菌−である。生物はまた、植物であり得る。
【0067】形質転換細胞または生物は、細胞または生
物から容易に取り戻せる所望のPMEの受容可能な量を
調製し得る。
【0068】好ましくは、本発明の構築物は、本発明の
ヌクレオチド配列、およびプロモーターを含む。
【0069】用語「プロモーター」は、当該分野の通常
の意味(例えば、遺伝子発現のJacob−Monod
理論におけるRNAポリメラーゼ結合部位)において使
用される。
【0070】1つの局面において、本発明のプロモータ
ーは、本発明のヌクレオチド配列を発現し得る。
【0071】1つの局面において、本発明のヌクレオチ
ド配列(例えば、本発明のPMEをコードするもの)
は、細胞または組織特異的プロモーターであり得るプロ
モーターの制御下にあり得る。例えば、生物が植物であ
る場合、プロモーターは、任意の1つ以上の果実、種
子、幹、芽、根、および葉の組織におけるヌクレオチド
配列の発現に影響するものであり得る。プロモーターは
さらに、適切な宿主における発現を確実にするかまたは
増加するという特徴を含む。例えば、この特徴は、Pr
ibnow BoxまたはTATAボックスのような保
存された領域であり得る。
【0072】本発明の構築物は、本発明のヌクレオチド
配列の発現のレベルに影響する(例えば、維持、増強、
減少)他の配列さえ含み得る。例えば、適切な他の配列
は、Sh1−イントロンまたはADHイントロンを含
む。他の配列は、誘導性エレメント(例えば、温度、化
学物質、光、またはストレス誘導性エレメント)を含
む。また、転写または翻訳を増強するのに適切なエレメ
ントを存在させ得る。後者のエレメントの例は、TMV
5'シグナル配列である(Sleat Gene21
7[1987]217−225;およびDawson
Plant Mol.Biol. 23[1993]9
7を参照のこと)。
【0073】本発明はまた、タンパク質または組換え酵
素および/もしくはエレメントをコードするプロモータ
ーおよび/またはヌクレオチド配列の組合せを包含す
る。
【0074】式(I)のアミノ酸配列は、PME基質の
ブロック様式の脱エステル化を示すことが可能であり得
るPME酵素についてスクリーニングするのにさえ使用
され得る。例えば、スクリーニングは、コンピューター
データベースにおいて実行され得る。あるいは、または
さらに、式(I)のアミノ酸配列は、式(I)のアミノ
酸配列と同じである配列との、検出可能な免疫応答/反
応を誘発し得る抗体を作製するのに使用され得る。次い
で、これらの抗体は、PME基質のブロック様式脱エス
テル化を示すことが可能であり得るPME酵素について
のスクリーニングに使用され得る。
【0075】従って、本発明はまた、式(I)のアミノ
酸配列またはPME基質のブロック様式脱エステル化を
示すことが可能であり得るPME酵素についてのスクリ
ーニングするための、式(I)のアミノ酸またはそれに
対する抗体の使用を包含する。
【0076】抗体は、N HarboeおよびA In
glid(「Immunization, Isola
tion of Immunoglobulins,
Estimation of Antibody Ti
tre」、A Manualof Quantitat
ive Immunoelectrophoresi
s, Methods and Applicatio
ns, N H Axelsenら(編)、Unive
rsitetsforlaget, Oslo, 19
73)およびT G Cooper(「The Too
ls of Biochemistry」、John
Wiley&Sons, New York, 197
7)に記載の手順に従って、精製酵素をウサギに注射
し、そして抗血清からイムノグロブリンを単離すること
によって、本発明の酵素に対して産生させ得る。例示の
目的で、式(I)のアミノ酸配列は、ジフテリアトキソ
イドキャリアに架橋され得る。次いで、抗体は、結合体
に対して産生され得る。次いで、式(I)のアミノ酸配
列を含むPMEについてのスクリーニングは、特に、抗
体およびSDS−PAGEを用いて行われ得る(Mar
cussenおよびPoulsen、1991 Ana
lytical Biochem 198:318−3
23)。
【0077】本発明はまた、このようなスクリーニング
によって同定されるPME酵素を包含する。
【0078】式(I)のアミノ酸配列、またはさらにそ
れとハイブリダイズし得る配列(好ましくは、ストリン
ジェントな条件下で(例えば、65℃および0.1×S
SC(1×SSC=0.15M NaCl、0.015
クエン酸Na3 pH7.0))をコードするヌクレオ
チド配列もまた、PME基質のブロック様式脱エステル
化を示すことが可能であり得るPME酵素をコードする
遺伝子をスクリーニングするのに使用され得る。例え
ば、スクリーニングは、クローンのライブラリーにおい
て、またはコンピューターデータベースにおいてさえも
実行され得る。
【0079】従って、本発明はまた、PME基質のブロ
ック様式脱エステル化を示すことが可能であり得るPM
E酵素をコードする遺伝子をスクリーニングするため
の、式(I)のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド
配列、またはそれとハイブリダイズし得る配列の使用を
包含する。
【0080】本発明はまた、このようなスクリーニング
によって同定されたPME酵素をコードする遺伝子を包
含する。
【0081】本発明のヌクレオチド配列はまた、式
(I)のアミノ酸配列をコードする領域を含むPMEコ
ード遺伝子を沈黙させることが可能であるアンチセンス
配列を考案するために使用され得る。従って、アンチセ
ンスヌクレオチド配列は、PMEを選択的にスイッチオ
フすることが可能であり得る。
【0082】本発明は、比較的短いアミノ酸配列および
/またはこれをコードするヌクレオチド配列の使用によ
って、PME活性に影響する手段を提供する点で有利で
ある。
【0083】式(I)のアミノ酸配列は、適切な化学物
質または生物学的技術の使用によって、存在するPME
に導入され得る。適切なら何処でも、式(I)のアミノ
酸配列は、部分的、全体的、または巨大なフラグメント
の一部としてさえ導入され得る。好ましくは、得られる
式(I)のアミノ酸配列は、PME活性部位のC末端部
分の付近に配置される。
【0084】この点に関して、本発明者らは、PME活
性部位(これは、触媒部位と称され得る)は、代表的に
は、式(II):N−N−N−N−N−N−N−N−N
−N−N−N−N−N−N−H−H−N−H−N−N−
N−N−N−N−N−N−N−N−N−N−N−H−N
−N−N−P−C−P−H−N−H−N−N−N−N−
N−N−N−N−N−N−N−N−N−N−N−N−N
−N−N−N−N−N−N−H−N−G−N−N−C−
N−H−H−G−N−N−N (II)のアミノ酸配列
によって特徴づけられ得ると考え、ここで、Hは、独立
して、疎水性アミノ酸を表し、Cは、独立して、荷電ア
ミノ酸を表し、Pは、独立して、極性アミノ酸を表し、
Gは、グリシンを表し、Nは、独立して、グリシン、疎
水性アミノ酸、荷電アミノ酸、または極性アミノ酸を表
す。
【0085】式(II)のアミノ酸配列について:疎水
性アミノ酸の例としては:Ala(A)、Val
(V)、Phe(F)、Pro(P)、Met(M)、
Ile(I)、Leu(L)が挙げられる;荷電のアミ
ノ酸の例としては、Asp(D)、Glu(E)、Ly
s(K)、Arg(R)が挙げられる;そして極性アミ
ノ酸の例としては:Ser(S)、Thr(T)、Ty
r(Y)、His(H)、Cys(C)、Asn
(N)、Gln(Q)、Trp(W)が挙げられる。
【0086】本発明者らは、式(II)のアミノ酸配列
は、活性部位を規定するために重要であると考える。な
ぜなら、以前の研究によって、Aspergillus
PMEアミノ酸14が、ヒスチジンのアラニンへの変
化がPME活性の損失を引き起こしたので、活性部位に
関与することが示されているからである(Duweおよ
びKhanh(1996)Biotechn Lett
ers 第18巻:621−626)。
【0087】あるいは、例えば、部位特異的化学改変の
使用によって1つ以上のアミノ酸をより極性にすること
によって、PME内に含まれる実存のアミノ酸配列を改
変し、そしてそうすることにより、アミノ酸配列を、式
(I)を有する配列に変換し、従って、PME基質をブ
ロック様式脱エステル化し得るPMEに、PMEを変換
することが可能である。
【0088】あるいは、PMEのコード配列は、式
(I)のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列の
挿入または欠失または置換によって改変され得る。適切
なら何処でも、式(I)のアミノ酸配列をコードするヌ
クレオチド配列は、部分的、全体的、または巨大なフラ
グメントの部分としてさえも導入され得る。巨大なフラ
グメントの手段による挿入は、例えば、2つの適切な制
限部位が、正確な要求位置に存在しない場合、適切であ
り得る。この点に関して、最初の遺伝子から巨大なフラ
グメントを除去し、次いで式(I)のアミノ酸配列をコ
ードするヌクレオチド配列を含む第2のフラグメントと
置換することが必要であり得、そしてここで、ヌクレオ
チド配列は、除去されているヌクレオチド配列フラグメ
ントの少なくとも一部に少なくとも実質的に類似の配列
によって、1つまたは両方の側に隣接され得る。好まし
くは、式(I)のアミノ酸をコードする、得られるヌク
レオチド配列は、PME活性部位の3'末端付近に位置
する。
【0089】この点に関して、ブロック様式脱エステル
化特性を通常示すPME酵素に適応させることが所望さ
れる場合、式(I)のアミノ酸配列をコードするヌクレ
オチドコード配列の1つ以上のコドンを除去または置換
することが(または、このヌクレオチド配列に1つ以上
のさらなるコドンを添加することさえ)可能であり、そ
してそうすることにおいて、ヌクレオチド配列を、式
(I)のアミノ酸配列をコードするものから、式(I)
のアミノ酸をコードしないものに変換し、従って、PM
Eの活性を変化させ、その結果、ランダムな脱エステル
化特性を示し得る。
【0090】この点に関して、ランダムな脱エステル化
特性を通常示すPME酵素に適応させることが所望され
る場合、次いで、PMEコード配列(その活性部位では
ない)内に含まれるヌクレオチドコード配列の1つ以上
のコドン−を除去または置換することが(または、この
ヌクレオチド配列に1つ以上のさらなるコドンを添加す
ることさえ)可能であり、そしてそうすることにおい
て、ヌクレオチド配列を、式(I)のアミノ酸配列をコ
ードしないものから、式(I)のアミノ酸をコードする
ものに変換し、従って、PMEの活性を変化させ、その
結果、ブロック様式脱エステル化特性を示し得る。
【0091】例示の目的で、例えば、Aspergil
lusからのPMEコード遺伝子の一部分をスプライシ
ングし、次いでその部分を、式(I)のアミノ酸配列を
コードするヌクレオチド配列と置換することが可能であ
る。次いで、得られる改変Aspergillus P
MEは、PME基質においてブロック様式脱エステル化
特性を示し得る。
【0092】従って、本発明は改変PMEを包含し、こ
こで、この改変PMEは、式(I)のアミノ酸配列を含
まない最初のPMEを提供する工程;および最初のPM
Eを改変し、その結果、式(I)のアミノ酸配列を含む
ようにする工程から入手可能である。
【0093】本発明はまた、改変PMEを包含し、ここ
で、この改変PMEは、式(I)のアミノ酸配列を含む
最初のPMEを提供する工程;および最初のPMEを改
変し、その結果、式(I)のアミノ酸配列を含まないよ
うにする工程から入手可能である。
【0094】本発明はまた、改変PMEを包含し、ここ
で、この改変PMEは、式(I)のアミノ酸配列を含ま
ない最初のPMEを提供する工程;および最初のPME
を改変し、その結果、式(I)のアミノ酸配列を含むよ
うにする工程から得られる。
【0095】本発明はまた、改変PMEを包含し、ここ
で、この改変PMEは、式(I)のアミノ酸配列を含む
最初のPMEを提供する工程;および最初のPMEを改
変し、その結果、式(I)のアミノ酸配列を含まないよ
うにする工程から得られる。
【0096】さらに、本発明は、PMEを改変するプロ
セスを包含し、これは、式(I)のアミノ酸配列を含ま
ない最初のPMEを提供する工程;および最初のPME
を改変し、その結果、式(I)のアミノ酸配列を含むよ
うにする工程を包含する。
【0097】本発明はまた、PMEを改変するプロセス
を包含し、これは、式(I)のアミノ酸配列を含む最初
のPMEを提供する工程;および最初のPMEを改変
し、その結果、式(I)のアミノ酸配列を含まないよう
にする工程を包含する。
【0098】本発明はまた、改変PMEを包含し、ここ
でこの改変PMEは、式(I)の最初のアミノ酸配列を
含む最初のPMEを提供する工程;および最初のPME
を改変し、その結果、それが式(I)の改変アミノ酸配
列を含む工程から入手可能であり、ここで、式(I)の
最初のアミノ酸配列は、式(I)の改変アミノ酸配列と
は異なる。
【0099】本発明はまた、改変PMEを包含し、ここ
でこの改変PMEは、式(I)の最初のアミノ酸配列を
含む最初のPMEを提供する工程;および最初のPME
を改変し、その結果、それが式(I)の改変アミノ酸配
列を含む工程から得られ、ここで、式(I)の最初のア
ミノ酸配列は、式(I)の改変アミノ酸配列とは異な
る。
【0100】さらに、本発明は、PMEを改変するプロ
セスを包含し、これは、式(I)の最初のアミノ酸配列
を含む最初のPMEを提供する工程;および最初のPM
Eを改変し、その結果、それが式(I)の改変アミノ酸
配列を含み、ここで、式(I)の最初のアミノ酸配列
は、式(I)の改変アミノ酸配列とは異なる、工程を含
む。
【0101】これらの最後の3つの局面は、異なるブロ
ック様式脱エステル化活性を導入することが所望される
場合、重要であり得る。
【0102】本発明に従って、式(I)のアミノ酸配列
の全てまたは部分(例えば、式(I)の1つ以上のアミ
ノ酸配列)を、PMEに挿入することが可能であり、そ
の結果、得られる改変PMEは、式(I)のアミノ酸配
列の全てを含む。本発明の改変局面はまた、PMEに存
在するアミノ酸残基を改変し、その結果、得られるPM
Eが、式(I)のアミノ酸配列を含む、工程を含む。
【0103】示されるように、改変工程は、1つ以上の
アミノ酸のいずれか1つ以上の付加、置換、または欠失
を含み得る。
【0104】改変酵素の正確な折り畳みパターンを確実
にするために、1つ以上のアミノ酸残基を除去すること
が必要であり得る。1つ以上のアミノ酸残基を除去する
ことが必要である場合、次いで、通常これらの残基(単
数または複数)は、式(I)のアミノ酸配列の全てまた
は部分の挿入の時点で除去される。例示の目的で、式
(I)の全長アミノ酸配列が、配列に挿入されて、改変
酵素が形成される場合、酵素から22アミノ酸部分を除
去することが必要であり得る。当然、除去工程は、挿入
工程の前、間、または後に行われ得る。
【0105】本発明はまた、改変PMEをコードする遺
伝子を包含し、ここでこの改変PMEをコードする遺伝
子は、式(I)のアミノ酸配列をコードする配列を含ま
ないPMEをコードする最初の遺伝子を提供する工程;
およびPMEをコードする最初の遺伝子を改変して、そ
の結果、それが式(I)のアミノ酸配列をコードするヌ
クレオチド配列を含む工程から入手可能である。
【0106】本発明はまた、改変PMEをコードする遺
伝子を包含し、ここでこの改変PMEをコードする遺伝
子は、式(I)のアミノ酸配列をコードする配列を含む
PMEをコードする最初の遺伝子を提供する工程;およ
びPMEをコードする最初の遺伝子を改変して、その結
果、それが式(I)のアミノ酸配列をコードするヌクレ
オチド配列を含まない工程から入手可能である。
【0107】本発明はまた、改変PMEをコードする遺
伝子を包含し、ここでこの改変PMEをコードする遺伝
子は、式(I)のアミノ酸配列をコードする配列を含ま
ないPMEをコードする最初の遺伝子を提供する工程;
およびPMEをコードする最初の遺伝子を改変して、そ
の結果、それが式(I)のアミノ酸配列をコードするヌ
クレオチド配列を含む工程から入手可能である。
【0108】本発明はまた、改変PMEをコードする遺
伝子を包含し、ここでこの改変PMEをコードする遺伝
子は、式(I)のアミノ酸配列をコードする配列を含む
PMEをコードする最初の遺伝子を提供する工程;およ
びPMEをコードする最初の遺伝子を改変して、その結
果、それが式(I)のアミノ酸配列をコードするヌクレ
オチド配列を含まない工程から得られる。
【0109】本発明はまた、改変PMEをコードする遺
伝子を調製する方法を包含し、これは、式(I)のアミ
ノ酸配列をコードする配列を含まないPMEをコードす
る最初の遺伝子を提供する工程;およびPMEをコード
する最初の遺伝子を改変して、その結果、それが式
(I)のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を
含む工程を含む。
【0110】本発明はまた、改変PMEをコードする遺
伝子を調製する方法を包含し、これは、式(I)のアミ
ノ酸配列をコードする配列を含むPMEをコードする最
初の遺伝子を提供する工程;およびPMEをコードする
最初の遺伝子を改変して、その結果、それが式(I)の
アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含まない
工程を含む。
【0111】本発明はまた、改変PMEをコードする遺
伝子を包含し、ここでこの改変PMEをコードする遺伝
子は、式(I)の最初のアミノ酸配列をコードする配列
を含むPMEをコードする最初の遺伝子を提供する工
程;およびPMEをコードする最初の遺伝子を改変し
て、その結果、それが式(I)の改変アミノ酸配列をコ
ードするヌクレオチド配列を含み、ここで式(I)の最
初のアミノ酸配列が、式(I)の改変アミノ酸配列とは
異なる工程から入手可能である。
【0112】本発明はまた、改変PMEをコードする遺
伝子を包含し、ここで改変PMEをコードする遺伝子
は、式(I)の最初のアミノ酸配列をコードする配列を
含むPMEをコードする最初の遺伝子を提供する工程;
およびPMEをコードする最初の遺伝子を改変して、そ
の結果、それが式(I)の改変アミノ酸配列をコードす
るヌクレオチド配列を含み、ここで式(I)の最初のア
ミノ酸配列が、式(I)の改変アミノ酸配列とは異なる
工程から得られる。
【0113】本発明はまた、改変PMEをコードする遺
伝子を調製する方法を包含し、これは、式(I)の最初
のアミノ酸配列をコードする配列を含むPMEをコード
する最初の遺伝子を提供する工程;およびPMEをコー
ドする最初の遺伝子を改変して、その結果、それが式
(I)の改変アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配
列を含み、ここで式(I)の最初のアミノ酸配列が、式
(I)の改変アミノ酸配列とは異なる工程を含む。
【0114】これらの最後の3つの局面は、異なるブロ
ック様式脱エステル化活性を導入することが所望される
場合、重要であり得る。
【0115】本発明に従って、式(I)のアミノ酸配列
をコードするヌクレオチド配列の全てまたは一部(例え
ば、式(I)のアミノ酸配列をコードする1つ以上のヌ
クレオチド配列)を、PMEをコードする遺伝子に挿入
して、その結果、得られる遺伝子は、式(I)のアミノ
酸配列の全てを含む改変PMEをコードすることもまた
可能である。
【0116】示されるように、改変工程は、1つ以上の
アミノ酸のいずれか1つ以上の付加、置換、または欠失
を含み得る。
【0117】得られた発現改変酵素の正確な折り畳みパ
ターンを確実にするために、1つ以上のアミノ酸残基を
除去することが必要であり得る。1つ以上のアミノ酸残
基を除去することが必要である場合、通常これらの残基
(単数または複数)は、式(I)のアミノ酸配列の全て
または部分の挿入の時点で除去される。例示の目的で、
式(I)の全長アミノ酸配列が、配列に挿入されて、改
変酵素が形成される場合、次いで、酵素から22アミノ
酸部分を除去することが必要であり得る。当然、除去工
程は、挿入工程の前、間、または後に行われ得る。
【0118】本発明のPMEはまた、天然供給源からの
PMEを改変する工程から得られ得るか、または天然の
供給源から得られ得るか、または化学的に合成され得
る。例えば、改変のためのPMEは、真菌から入手可能
であり得る(例えば、例示の目的で、真菌起源のPME
(すなわち、真菌から得られたPME))。あるいは、
改変のためのPMEは、細菌から入手可能であり得る
(例えば、例示の目的で、細菌起源のPME(すなわ
ち、細菌から得られたPME))。あるいは、改変のた
めのPMEは、植物から入手可能である(例えば、例示
の目的で、植物起源のPME(すなわち、植物から得ら
れたPME)。1つの好ましい実施態様において、本発
明のPMEは、組換えDNA技術の使用によって調製さ
れる。
【0119】同様に、本発明のPMEをコードする遺伝
子は、天然供給源からのPMEを改変する工程から得ら
れ得るか、または天然の供給源から得られ得るか、また
は化学的に合成され得る。例えば、改変のためのPME
をコードする遺伝子は、真菌から入手可能であり得る
(例えば、例示の目的で、真菌起源のPMEをコードす
る遺伝子(すなわち、真菌から得られたPMEをコード
する遺伝子))。あるいは、改変のためのPMEをコー
ドする遺伝子は、細菌から入手可能であり得る(例え
ば、例示の目的で、細菌起源のPMEをコードする遺伝
子(すなわち、細菌から得られたPMEをコードする遺
伝子))。あるいは、改変のためのPMEをコードする
遺伝子は、植物から入手可能である(例えば、例示の目
的で、植物起源のPMEをコードする遺伝子(すなわ
ち、植物から得られたPMEをコードする遺伝子)。1
つの好ましい実施態様において、本発明のPMEは、組
換えDNA技術の使用によって調製される。
【0120】従って、本発明の鍵となる要素は、式
(I)のアミノ酸配列、ならびにこれをコードするヌク
レオチド配列に関する。
【0121】好ましくは、A1は疎水性アミノ酸であ
る。
【0122】好ましくは、A5は極性アミノ酸である。
【0123】好ましくは、A7は極性アミノ酸である。
【0124】好ましくは、A9は疎水性アミノ酸であ
る。
【0125】好ましくは、A10は疎水性アミノ酸であ
る。
【0126】好ましくは、A12は荷電アミノ酸であ
る。
【0127】好ましくは、A13は疎水性アミノ酸であ
る。
【0128】好ましくは、A14は疎水性アミノ酸であ
る。
【0129】好ましくは、A15は荷電アミノ酸であ
る。
【0130】好ましくは、A16は極性アミノ酸であ
る。
【0131】好ましくは、A17は極性アミノ酸であ
る。
【0132】好ましくは、A18は極性アミノ酸であ
る。
【0133】好ましくは、A20は疎水性アミノ酸であ
る。
【0134】好ましくは、A22は極性アミノ酸であ
る。
【0135】示されるように、式(I)のアミノ酸配列
は、1つ以上の疎水性アミノ酸、極性アミノ酸、荷電ア
ミノ酸、および中性アミノ酸の群を含む。任意の1つ以
上の疎水性アミノ酸、極性アミノ酸、荷電アミノ酸、ま
たは中性アミノ酸は、非天然のアミノ酸であり得る。こ
の点に関して、例えば、極性アミノ酸になるように、非
極性の天然に存在するアミノ酸を誘導体化することが可
能であり得る。非天然アミノ酸に関する教示は、Cre
ighton(1984 Proteins:Stru
ctures and Molecula Princ
iples.W.H.Freeman and Com
pany, New York, USA)に見い出さ
れ得る。この参考文献はまた、アミノ酸残基の改変(例
えば、グリコシル化、リン酸化、およびアセチル化)に
関するいくつかの一般的な教示を提供する。
【0136】しかし、1つの好ましい局面において、疎
水性アミノ酸、極性アミノ酸、荷電アミノ酸、および中
性アミノ酸は、天然に存在するアミノ酸である。
【0137】式(I)のアミノ酸配列について、疎水性
アミノ酸の好ましい例としては:Ala(A)、Val
(V)、Phe(F)、Pro(P)、Met(M)、
Ile(I)、Leu(L)が挙げられる。
【0138】式(I)のアミノ酸配列について、荷電の
アミノ酸の好ましい例としては:Asp(D)、Glu
(E)、Lys(K)、Arg(R)が挙げられる。
【0139】式(I)のアミノ酸配列について、極性ア
ミノ酸の好ましい例としては:Ser(S)、Thr
(T)、Tyr(Y)、His(H)、Cys(C)、
Asn(N)、Gln(Q)、Trp(W)が挙げられ
る。
【0140】式(I)のアミノ酸配列について、中性ア
ミノ酸の好ましい例としては、グリシン(G)が挙げら
れる。
【0141】好ましくは、A1は、A、V、G、または
Tである。
【0142】好ましくは、A2は、VまたはLである。
【0143】好ましくは、A3は、L、F、またはIで
ある。
【0144】好ましくは、A4は、Qである。
【0145】好ましくは、A5は、N、D、K、G、ま
たはSである。
【0146】好ましくは、A6は、CまたはSである。
【0147】好ましくは、A7は、D、Q、K、E、
Y、またはLである。
【0148】好ましくは、A8は、I、L、またはFで
ある。
【0149】好ましくは、A9は、H、N、V、M、ま
たはLである。
【0150】好ましくは、A10は、A、C、I、P、
L、C、またはSである。
【0151】好ましくは、A11は、Rである。
【0152】好ましくは、A12は、K、R、L、Q、
またはYである。
【0153】好ましくは、A13は、P、G、またはR
である。
【0154】好ましくは、A14は、N、G、M、A、
L、R、またはSである。
【0155】好ましくは、A15は、S、K、E、P、
またはDである。
【0156】好ましくは、A16は、G、Y、H、N、
K、またはVである。
【0157】好ましくは、A17は、Q、G、またはK
である。
【0158】好ましくは、A18は、K、Q、F、Y、
T、またはSである。
【0159】好ましくは、A19は、N、C、またはG
である。
【0160】好ましくは、A20は、M、L、I、T、
V、H、またはNである。
【0161】好ましくは、A21は、VまたはIであ
る。
【0162】好ましくは、A22は、T、L、またはS
である。
【0163】一旦、改変PMEが本発明に従って調製さ
れているか、または本発明のスクリーニングを用いて同
定されているPMEの量が調製されていると、次いで、
本発明のPMEは、1つ以上のPME基質に添加され得
る。PME基質は、異なる供給源から入手可能であり
得、そして/または異なる化学組成物であり得る。
【0164】好ましい実施態様において、少なくとも1
つのPME基質はペクチンであるか、またはペクチンか
ら誘導され得るものであるか、もしくはペクチンに由来
する基質(例えば、ペクチン誘導体)である。
【0165】用語「ペクチンに由来する」は、誘導体化
ペクチン、分解(例えば、部分分解)ペクチン、および
改変ペクチンを含む。改変ペクチンの例は、PMEのよ
うな酵素で事前に処理されているペクチンである。ペク
チン誘導体の例は、化学処理−例えば、アミド化−され
ているペクチンである。
【0166】さらに、本発明のPMEは、さらなる(お
よび必要に応じて異なる)PME(単数または複数)と
組み合わせて使用され得る。
【0167】1つより多いPMEが存在する場合、次い
で、PMEは、異なる供給源から入手可能であり得、そ
して/または異なる組成物であり得、そして/または異
なる反応性プロフィール(例えば、異なるpH至適およ
び/または異なる温度至適)を有し得る。
【0168】本発明を用いて、本発明のPME酵素は、
ランダムな様式またはブロック(block−wis
e)様式において、PME基質を脱エステル化し得る。
1つより多いPMEが存在する場合、次いで、各PME
は、ランダムな様式においてPME基質(単数または複
数)を脱エステル化し得るPME、またはブロック−ワ
イズ様式においてPME基質(単数または複数)を脱エ
ステル化し得るPMEから独立して選択される。
【0169】1つの好ましい実施態様において、本発明
の(または少なくとも1つの)改変PME酵素は、ブロ
ック様式においてPME基質(単数または複数)を脱エ
ステル化する。
【0170】さらに好ましい実施態様において、本発明
の改変PME酵素は、低いpH至適(例えば、pH2〜
5、好ましくはpH2.5〜4.5)、およびペクチン
に対する高い親和性(例えば、<1mg/ml)、およ
びブロック様式においてペクチンを脱エステル化する能
力を有する。
【0171】1つより多いPMEが存在する場合、各P
MEは、ナトリウムイオンに対して感受性(Na−感受
性)であるPME酵素、またはナトリウムイオンに対し
て非感受性(Na−非感受性)であるPME酵素から独
立して選択される。1つの好ましい実施態様において、
本発明の(または少なくとも1つの)PME酵素は、N
a−感受性であるPME酵素である。
【0172】さらなるPMEは、天然の供給源から入手
可能であり得るか、または天然の供給源から入手される
か、または化学的に合成され得る。例えば、さらなるP
MEは、真菌から入手可能であり得る(例えば、例示の
目的で、真菌起源のPME(すなわち、真菌から得られ
ているPME))。あるいは、さらなるPMEは、細菌
から入手可能であり得る(例えば、例示の目的で、細菌
起源のPME(すなわち、細菌から得られているPM
E))。あるいは、さらなるPMEは、植物から入手可
能である(例えば、例示の目的で、植物起源のPME
(すなわち、植物から得られているPME))。1つの
好ましい実施態様において、さらなるPMEは、組換え
DNA技術の使用によって調製される。例えば、さらな
るPMEは、WO−A−97/03574に開示される
組換えPME、または、WO−A−94/25575ま
たはWO−A−97/31102のいずれかに開示され
るPME、ならびにこれらの特許出願に開示される配列
の改変体、誘導体、またはホモログであり得る。1つの
好ましい実施態様において、さらなるPMEは、WO−
A−97/03574(その内容を、本明細書中で参考
として援用する)の組換えPMEおよび/またはWO−
A−94/25575(その内容を、本明細書中で参考
として援用する)のPME、またはその改変体、誘導
体、もしくはホモログである。
【0173】改変PMEによって脱エステル化されたペ
クチンは、非改変PMEによって脱エステル化されたも
のとは異なる構造を有し得ると考えられる。この点に関
して、非改変PMEは式(I)のアミノ酸配列を含まな
いが、改変PMEは含む場合、次いで、改変PMEによ
って処理されたペクチンは、非改変PMEとのランダム
な様式とは反対に、ブロック様式において、少なくとも
部分的に脱エステル化され得る。さらに、PME処理ペ
クチンのカルシウム感受性のような局面はまた、改変P
MEが、式(I)のアミノ酸配列を含むか否かに依存し
て変化し得る。改変PMEが、式(I)のアミノ酸配列
を含む場合、次いで、PME処理ペクチンは、未改変P
MEによって処理したペクチンのものより高いカルシウ
ム感受性を有し得ると考えられる。
【0174】PMEのペクチンに対する全体的な親和性
は、改変に基づいて変更し得るとも考えられる。
【0175】改変に基づくPMEのpH至適における変
化が存在し得るとも考えられる。
【0176】このことは、改変PMEを個々の要求(例
えば、至適反応条件)に適するように変更することが可
能であり得ることを意味する。従って、高いpH至適お
よびブロック様式においてペクチンを脱エステル化する
能力を有する植物PMEを、高いpH至適を有したまま
の改変PMEに改変することが可能であり得るが、ここ
で、このPMEは、ランダムな様式において、単に式
(I)のアミノ酸配列またはこれをコードする配列を除
去、改変、またはサイレンシングする(例えば、選択的
アンチセンス技術によって)ことによって、ペクチンを
脱エステル化する能力を有する。同様に、低いpH至
適、およびランダムな様式においてペクチン脱エステル
化する能力を有する真菌PMEまたは細菌PMEを、低
いpH至適を有したままの改変PMEに改変することが
可能であり得るが、ここで、このPMEは、少なくとも
部分的なブロック様式において、単に式(I)のアミノ
酸配列を導入するか、またはこのアミノ酸に対する配列
の存在する切片を変換し、そして/またはこのアミノ酸
をコードするコード配列を改変することによって、ペク
チンを脱エステル化する能力を有する。
【0177】本発明のPMEは、食品を調製するのに使
用され得る。
【0178】用語「食品」は、ヒトおよび/または動物
消費のための食物を含み得る。代表的な食品としては、
ジャム、マーマレード、ゼリー、乳製品(例えば、牛乳
またはチーズ)、肉製品、鳥肉製品、魚製品、およびパ
ン製品が挙げられる。食品は、飲料でさえあり得る。飲
料は、飲用ヨーグルト、フルーツジュース、または乳漿
タンパク質を含む飲料であり得る。
【0179】本発明のPMEは、他の型の酵素と組み合
わせて使用され得る。
【0180】他の型の酵素の例としては、他のペクチナ
ーゼ、ペクチンデポリメラーゼ、ポリガラクツロナー
ゼ、ペクチン酸リアーゼ、ペクチンリアーゼ、ラムノ−
ガラクツロナーゼ、ガラクタナーゼ(galactan
ase)、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、エンド−β−
グルカナーゼ、アラビナーゼ(arabinase)、
アセチルエステラーゼ、またはペクチン放出酵素、ある
いはそれらの組み合わせが挙げられる。
【0181】式(I)のアミノ酸配列の例は以下を含
む: AVLQNCDIHARKPNSGQKNMVT AVLQDCDINARRPNSGQKNMVT VVFQKCQLVARKPGKYQQNMVT VVFQKCQLVARKPGKYQQNMVT VVFQKSQLVARKPMSNQKNMVT GVFQNCKLVCRLPAKGQQCLVT AVFQNCEFVIRRPMEHQQCIVT VVFQGCKIMPRQPLSNQFNTIT FFVQSCKIMPRQPLPNQFNTIT AVFQNCYLVLRLPRKKGYNVIL TVIQNSLILCRKGSPGQTNHVT。
【0182】上記のように、本発明は、式(I)アミノ
酸配列をコードするヌクレオチド配列を包含する。当然
のことながら、当業者は、式(I)のアミノ酸配列をコ
ードし得るヌクレオチド配列を最終的に生じるコドンの
適切な収集物を選択し得る。非限定的な例示の目的で、
式(I)の適切なアミノ酸配列の例は以下であり: AVLQNCDIHARKPNSGQKNMVT そして、適切なヌクレオチドコード配列は以下である: GCCGTGTTACAAAATTGTGACATCC
ATGCACGAAAGCCCAATTCCGGCCA
AAAAAATATGGTCACA。
【0183】本発明に従って、形質転換細胞、形質転換
器官、または形質転換生物を調製することが可能であ
り、ここで、内因性PME産生は、停止、または抑制、
または除去されており、そしてここで、本発明による外
因性改変PMEが、その代わりに発現される。細胞は、
植物細胞であり得る。器官は、植物器官であり得る。好
ましくは、生物は、真菌(例えば、Aspergill
usまたは酵母)である。生物は、植物でさえあり得
る。本発明のこの局面は、例えば、本発明にしたがって
形質転換された細胞が、成熟において、非改変植物細胞
とは1つ以上異なる型のペクチンを産生する点におい
て、利点を有する。
【0184】WO−A−97/03574は、式(I)
のアミノ酸配列はいうまでもなく、本発明のPMEを示
唆さえしないとしても、その教示は、本発明によるPM
Eを、PMEをコードする改変遺伝子の使用(例えば、
上記の概要の改変の1つの目的で)によってどのように
調製するかにおいて、いくつかの有用な教示を提供す
る。さらに、これらの教示はまた、式(I)のアミノ酸
配列単独および大きな成分の部分(例えば、本発明のP
MEの部分)を発現し得る、形質転換細胞、形質転換器
官、および形質転換生物をどのように調製するかにおい
て、良好な背景を提供する。これらの教示のいくつか
は、以下に引用される。
【0185】組換えPMEを発現するために、宿主生物
は、原核生物または真核生物であり得る。適切な原核生
物宿主の例としては、E.coliおよびBacill
ussubtilisが挙げられる。原核生物宿主の形
質転換の教示は、当該分野において良好に考証される。
例えば、Sambrookら(MolecularCl
oning, A Laboratory Manua
l,第2版、1989, Cold Spring H
arbor Laboratory Press)。次
いで、原核生物宿主が使用される場合、遺伝子は、形質
転換される前に、適切に(例えば、イントロンの除去に
よって)改変される必要があり得る。
【0186】1つの実施態様において、宿主生物は、A
spergillus属(例えば、Aspergill
us niger)であり得る。トランスジェニックA
spergillusは、以下の教示によって調製され
得る:Rambosek,JおよびLeach,J.1
987(Recombinant DNA in fi
lamentous fungi:Progress
and Prospects. CRC Crit.R
ev.Biotechnol. 6:357−39
3)、Davis R.W.1994(Heterol
ogous gene expression and
protein secretion in Asp
ergillus. In:Martinelli
S.D., Kinghorn,J.R.(編)Asp
ergillus:50 yearson. Prog
ress in industrial microb
iology 第29巻.Elsevier Amst
erdam 1994.525−560頁)、Ball
ance,D.J.1991(Transformat
ion systems for Filamento
us Fungi and an Overview
of Fungal Gene structure.
In:Leong,S.A.,Berka R.M.
(編)Molecular Industrial M
ycology. Systems and Appl
ications for Filamentous
Fungi. Marcel Dekker Inc.
New York 1991.1−29頁)、および
Turner G.1994(Vectors for
genetic manipulation. I
n:Martinelli S.D., Kingho
rn,J.R.(編)Aspergillus:50y
ears on. Progress in indu
strial microbiology 第29巻.
Elsevier Amsterdam 1994.6
41−666頁)。しかし、以下の注釈は、トランスジ
ェニックAspergillusを産生するためのこれ
らの教示の要旨を提供する。
【0187】ほとんど一世紀の間、糸状菌は、有機化合
物および酵素の産生のために、多くの型の産業で幅広く
使用されてきた。例えば、伝統的な日本の麹および大豆
発酵は、Aspergillus spを使用してい
る。また、今世紀において、Aspergillus
nigerは、有機酸(特にクエン酸)の産生のため、
および産業における使用のための種々の酵素の産生のた
めに使用されている。
【0188】糸状菌が、産業において、非常に幅広く使
用されてきた2つの主な理由が存在する。第1に、糸状
菌は、高量の細胞外産物(例えば、酵素、および抗生物
質または有機酸のような有機化合物)を産生し得る。第
2に、糸状菌は、低コストの基質(例えば、穎果、糠、
ビートの髄など)で増殖し得る。同じ理由が、糸状菌
を、組換えPMEを異種発現するための宿主として魅力
的な生物にしている。
【0189】トランスジェニックAspergillu
sを調製するために、発現構築物は、必要なヌクレオチ
ド配列を、糸状菌において発現されるように設計された
構築物に挿入することによって調製される。
【0190】異種発現のために使用されるいくつかの型
の構築物が開発されている。これらの構築物は、真菌に
おいて活性であるプロモーターを含み得る。プロモータ
ーの例としては、高度に発現された細胞外酵素のための
真菌プロモーター(例えば、グルコアミラーゼプロモー
ターまたはα−アミラーゼプロモーター)が挙げられ
る。ヌクレオチド配列は、ヌクレオチド配列によってコ
ードされるタンパク質を指向するシグナル配列に融合さ
れて、分泌され得る。通常、真菌起源のシグナル配列が
使用される。真菌において活性なターミネーターは、発
現系を終了する。
【0191】別の型の発現系は、ヌクレオチド配列が、
安定なタンパク質をコードする真菌遺伝子のより小さな
またはより大きな部分に融合され得る真菌において開発
されている。このことは、ヌクレオチド配列によってコ
ードされるタンパク質を安定化し得る。このような系に
おいて、切断部位(特定のプロテアーゼによって認識さ
れる)は、真菌タンパク質と、ヌクレオチド配列によっ
てコードされるタンパク質との間に導入され得、そし
て、産生された融合タンパク質は、この位置で、特定の
プロテアーゼによって切断され得、従ってヌクレオチド
配列によってコードされるタンパク質を遊離させる。例
示の目的で、あるものは、少なくともいくつかのAsp
ergilliに見いだされるKEX−2様ペプチダー
ゼによって認識される部位を導入し得る。このような融
合は、インビボでの切断を導き、発現された産物の保護
を生じるが、より大きな融合タンパク質ではない。
【0192】Aspergillusにおける異種発現
は、細菌、真菌、脊椎動物、および植物タンパク質をコ
ードするいくつかの遺伝子について報告されている。タ
ンパク質は、ヌクレオチド配列が、シグナル配列に融合
されない場合、細胞内に沈着され得る。このようなタン
パク質は、細胞質において蓄積し、そして通常グリコシ
ル化されず、このことは、いくつかの細菌タンパク質に
ついての利点であり得る。ヌクレオチド配列が、シグナ
ル配列に装着される場合、タンパク質は細胞外に蓄積す
る。
【0193】産物安定性および宿主株改変に関して、い
くつかの異種タンパク質は、真菌の培養液に分泌される
場合、あまり安定ではない。ほとんどの真菌は、異種タ
ンパク質を分解するいくつかの細胞外プロテアーゼを産
生する。この問題を回避するために、減少したプロテア
ーゼ産生を伴う特別の真菌株が、異種産生のための宿主
として使用されている。
【0194】糸状菌の形質転換のために、いくつかの形
質転換プロトコルが、多くの糸状菌のために開発されて
いる(Ballance 1991、同書)。それらの
多くは、PEGおよびCa2+イオンを用いる、プロトプ
ラストの調製、およびDNAのプロトプラストへの導入
に基づく。次いで、形質転換プロトプラストは再生し、
そして形質転換真菌は、種々の選択マーカーを用いて選
択される。形質転換のために使用されるマーカーには、
多数の栄養要求性マーカー(例えば、argB、trp
C、niaD、およびpyrG)、抗生物質耐性マーカ
ー(例えば、ベノミル耐性、ハイグロマイシン耐性、お
よびフェレオマイシン(pheleomycin)耐
性)がある。一般的に使用される形質転換マーカーは、
A.nidulansのamdS遺伝子であり、これは
高コピー数において、真菌を、唯一の窒素源としてのア
クリルアミドで増殖するようにする。
【0195】別の実施態様において、トランスジェニッ
ク生物は、酵母であり得る。この点に関して、酵母はま
た、異種遺伝子発現のビヒクルとして、幅広く使用され
ている。Saccharomyces cerevis
iae種は、産業用途の長い歴史を有し、これは、異種
遺伝子発現のためのその使用を含む。Saccharo
myces cerevisiaeにおける異種遺伝子
の発現は、Goodeyら(1987, Yeast
Biotechnology, D R Berryら
編、401−429頁、Allen and Unwi
n, London)およびKingら(1989,
Molecular and CellBiology
of Yeasts, E F Waltonおよび
G TYarronton編、107−133頁、Bl
ackie, Glasgow)によって概説されてい
る。
【0196】いくつかの理由のために、Sacchar
omyces cerevisiaeは、異種発現に十
分適している。第1に、ヒトに対して非病原性であり、
そして特定の内毒素を産生し得ない。第2に、種々の目
的のための商業活用の世紀後の安全な使用の長い歴史を
有する。このことは、幅広い公共的な受容性を導く。第
3に、生物に費やされた広範な商業用途および探索は、
豊富な遺伝学および生理機能についての知識、ならびに
Saccharomyces cerevisiaeの
大規模発酵特徴を生じる。
【0197】Saccharomyces cerev
isiaeにおける異種遺伝子発現および遺伝子産物の
分泌の理論の概説は、E Hinchliffe E
Kenny(1993,「Yeast as a vi
hicle for theexpression o
f heterologous genes」、Yea
sts,第5巻、Anthony H Roseおよび
J StuartHarrison編、第2版、Aca
demic Press Ltd.)によって与えられ
る。
【0198】いくつかの型の酵母ベクターが入手可能で
あり、これは、組み込みベクター(これは、それらの維
持のために、宿主ゲノムとの組換えを必要とする)およ
び自己複製プラスミドベクターを含む。
【0199】トランスジェニックSaccharomy
cesを調製するために、発現構築物は、ヌクレオチド
配列を、酵母における発現のために設計された構築物に
挿入することによって調製される。異種発現のために使
用されるいくつかの型の構築物が開発されている。構築
物は、ヌクレオチド配列に融合する酵母において活性な
プロモーターを含み、通常は酵母起源のプロモーター
(例えば、GAL1プロモーター)が使用される。通常
は、酵母起源のシグナル配列(例えば、SUC2シグナ
ルペプチドをコードする配列)が使用される。酵母にお
いて活性なターミネーターは、発現系を終了させる。
【0200】酵母の形質転換のために、いくつかの形質
転換プロトコルが開発されている。例えば、トランスジ
ェニックSaccharomycesは、Hinnen
らの教示にしたがって、調製され得る(1978, P
roceedings ofthe National
Academy of Sciences ofth
e USA 75, 1929);Beggs,J D
(1978, Nature, London, 27
5, 104);およびIto,Hら(1983, J
Bacteriology 153,163−16
8)。
【0201】形質転換酵母細胞は、種々の選択マーカー
を用いて選択される。形質転換のために使用されるマー
カーには、多数の栄養要求性マーカー(例えば、LEU
2、HIS4、およびTRP1)および優性抗生物質耐
性マーカー(例えば、アミノグリコシド抗生物質マーカ
ー(例えば、G418))がある。
【0202】別の宿主生物は植物である。この点に関し
て、当該分野は、トランスジェニック植物を調製するた
めの参考文献を十分備えている。トランスジェニック植
物を調製するのに使用され得る技術の型に関するいくつ
かの背景注釈を提供する2つの文章は、EP−B−04
70145およびCA−A−2006454であり、こ
の注釈のいくつかは以下に示される。
【0203】遺伝的改変植物の構築における基本的な理
論は、挿入される遺伝物質の安定な維持を得るように、
植物ゲノムにおける遺伝情報を挿入する。
【0204】遺伝情報を挿入することについていくつか
の技術が存在し、2つの主な理論は、遺伝情報の直接的
導入、およびベクター系の使用による遺伝情報の間接的
導入である。一般的な技術の概説は、Potrykus
(Annu Rev Plant Physiol P
lant Mol Biol [1991] 42:2
05−225)およびChristou(Agro−F
ood−Industry Hi−Tech Marc
h/April 1994 17−27)による文献に
見いだされ得る。
【0205】植物に適切な形質転換系は、1つのベクタ
ーを含み得るが、2つのベクターを含み得る。2つのベ
クターの場合、ベクター系は、通常、バイナリーベクタ
ー系といわれる。バイナリーベクター系は、Gynhe
ung Anら、(1980), Binary Ve
ctors, Plant Molecular Bi
ology Manual A3, 1−19において
さらに詳細に記載される。
【0206】所定のプロモーターまたはヌクレオチドの
配列または構築物を用いる、1つの広範に使用される植
物細胞形質転換系は、Anら(1986)、Plant
Physiol.81, 301−305およびBu
tcher D.N.ら(1980)、Tissue
Culture Methods for Plant
Pathologists, D.S.Ingram
sおよびJ.P.Helgeson編, 203−20
8に記載されるような、Agrobacterium
tumefaciensからのTiプラスミドまたはA
grobacterium rhizogenesから
のRiプラスミドの使用に基づく。
【0207】いくつかの異なるTiプラスミドおよびR
iプラスミドが構築されており、これらは、上記の植物
または植物細胞構築物の構築に適切である。このような
Tiプラスミドの非限定例は、pGV3850である。
【0208】ヌクレオチド配列または構築物は、好まし
くは、T−DNAの末端配列の間に、またはT−DNA
配列に隣接して、Tiプラスミドに挿入され、その結
果、T−DNAボーダーを直接取り囲む配列の破壊を回
避するべきである。なぜなら、これらの領域の少なくと
も1つは、改変T−DNAの植物ゲノムへの挿入のため
に必須であるようだからである。
【0209】上記の説明から理解されるように、生物が
植物である場合、ベクター系は、好ましくは、植物に感
染するのに必要な配列(例えば、vir領域)および少
なくとも1つのT−DNA配列のボーダー部分を含むベ
クター系であり、ボーダー部分は、遺伝構築物と同じベ
クターに位置する。好ましくは、ベクター系は、Agr
obacterium tumefaciens Ti
プラスミドもしくはAgrobacterium rh
izogenes Riプラスミドまたはそれらの改変
体である。なぜなら、これらのプラスミドは周知であ
り、トランスジェニック植物の構築に幅広く使用され、
これらのプラスミドまたはその誘導体に基づく多くのベ
クター系が存在するからである。
【0210】トランスジェニック植物の構築において、
ヌクレオチド配列は、微生物において最初に構築され得
る。この微生物においてベクターは複製され得、そして
この微生物は植物への挿入前に操作するのが容易であ
る。有用な微生物の1例はE.coliであるが、上記
の特性を有する他の微生物が使用され得る。上記で定義
したようなベクター系のベクターが、E.coliにお
いて構築されている場合、必要ならば、このベクター
は、適切なAgrobacterium株(例えば、A
grobacterium tumefaciens)
に移入される。従って、ヌクレオチド配列または構築物
を保有するTiプラスミドは、好ましくは、適切なAg
robacterium株(例えば、A.tumefa
ciens)に移入され、その結果、ヌクレオチド配列
を保有するAgrobacterium細胞を得て、こ
のDNAは続いて、植物細胞に移入されて改変される。
【0211】CA−A−2006454に報告されるよ
うに、大量のクローニングベクターが入手可能であり、
これらは、E.coliにおける複製系および形質転換
細胞の選択を可能にするマーカーを含む。ベクターは、
例えば、pBR 322、pUCシリーズ、M13 m
pシリーズ、pACYC 184などを含む。
【0212】このようにして、ヌクレオチド配列は、ベ
クターの適切な制限位置に導入され得る。含まれるプラ
スミドは、E.coliにおける形質転換のために使用
される。E.coli細胞は、適切な栄養培地で培養さ
れ、次いで採集され、そして溶解される。次いで、プラ
スミドが回収される。分析の方法としては、一般的に使
用される配列分析、制限分析、電気泳動、およびさらな
る生化学的−分子生物学的方法がある。各操作の後、使
用されるDNA配列は制限処理され得、そして次のDN
A配列と接続され得る。各配列は、同じかまたは異なる
プラスミドにおいてクローン化され得る。
【0213】所望のプロモーターまたは構築物またはヌ
クレオチド配列の植物における各導入方法の後、さらな
るDNA配列の存在および/または挿入が必要であり得
る。例えば、形質転換のために植物細胞のTiプラスミ
ドまたはRiプラスミドが使用される場合、Tiおよび
RiプラスミドT−DNAの少なくとも右側の境界、し
かししばしば右および左の境界(導入した遺伝子の隣接
領域として)が接続され得る。植物細胞の形質転換のた
めのT−DNAの使用は、集中的に研究されており、そ
して以下に記載される:EP−A−120516;Ho
ekema,The Binary Plant Ve
ctor System Offset−drukke
rij Kanters B.B., Alblass
erdam, 1985,第V章;Fraleyら、C
rit.Rev.Plant Sci., 4:1−4
6;およびAnら、EMBO J.(1985)4:2
77−284。
【0214】Agrobacteriumによる植物組
織の直接感染は簡単な技術であり、この技術は幅広く使
用されており、そしてButcher D.N.ら(1
980)、Tissue Culture Metho
ds for PlantPathologists,
D,S,IngramsおよびJ.P.Helgeso
n編, 203−208に記載される。この話題のさら
なる教示については、Potrykus(Annu R
ev Plant Physiol Plant Mo
l Biol [1991]42:205−225)お
よびChristou(Agro−Food−Indu
stry Hi−Tech 1994年3月/4月 1
7−27)を参照のこと。この技術を用いて、植物の感
染は、植物の特定の部分または組織(すなわち、葉、
根、茎の部分、または植物の別の部分)でなされ得る。
【0215】代表的には、本発明のプロモーターおよび
ヌクレオチド配列を保有するAgrobacteriu
mによる植物組織の直接感染を用いて、感染される植物
は、例えば、かみそりで植物を切断することによって、
または針で植物を穿刺することによって、または研磨剤
で植物を擦ることによって傷付けられる。次いで、損傷
に、Agrobacteriumが接種される。次い
で、接種された植物または植物部分を適切な培養培地で
増殖させ、そして成熟植物に発達させる。
【0216】植物細胞が構築される場合、これらの細胞
は、周知の組織培養法に従って(例えば、アミノ酸、植
物ホルモン、ビタミンなどの必要な増殖因子を補充した
適切な培養培地で細胞を培養することによって)、増殖
および維持され得る。形質転換細胞の一般的な改変植物
への再生は、細胞または組織培養物からの植物の再生の
ための公知の方法を用いて、例えば、形質転換シュート
を抗生物質を用いて選択し、そして適切な栄養素、植物
ホルモンなどを含む培地でシュートを継代培養すること
によって達成され得る。
【0217】植物を形質転換するための別の技術は、バ
リスティック形質転換である。Agrobacteri
um tumefaciensによる形質転換に不応性
である植物種の安定な形質転換体を作製するために当初
は開発された、植物組織のバリスティック形質転換(こ
れは、金属粒子の表面上で細胞にDNAを導入する)
は、一過性発現の間の遺伝構築物の性能を試験すること
における有用性を見いだしている。このようにして、遺
伝子発現は、一過性形質転換細胞において、目的の遺伝
子の安定な取り込みを伴わずに、そしてそれにより、安
定な形質転換体の作製に時間をかけずに研究され得る。
【0218】より詳細には、バリスティック形質転換技
術(他には、パーティクルボンバードメント技術として
公知)は、Kleinら(1987)、Sanford
ら(1987)、およびKleinら(1988)によ
って最初に記載され、そして、操作が容易なこと、およ
び目的の細胞または組織の前処理が不要なことに起因し
て普及した。
【0219】パーティクルボンバードメント技術の原理
は、駆動力(例えば、放電または圧縮空気)による、D
NAコート微粒子(microprojectile)
のインタクトな植物細胞への直接送達である。微粒子
は、わずかな損傷しか伴わずに、細胞壁および膜を貫通
し、次いで、形質転換された細胞は、プロモーター構築
物を発現する。
【0220】行われ得る1つのパーティクルボンバード
メント技術は、粒子流入銃(Particle Inf
low Gun:PIG)を使用し、この粒子流入銃
は、Finerら(1992)およびVainら(19
93)によって開発および記載された。PIGは、流動
ヘリウムの流れの中の微粒子を、部分的減圧を介して、
植物細胞へ加速する。
【0221】PIGの利点の1つは、微粒子の加速が、
タイマー中継ソレノイドによって、および提供されたヘ
リウム圧を調節することによって制御され得ることであ
る。駆動力としての加圧ヘリウムの使用は、不活性であ
ること、残留物を残さないこと、および再現性のある加
速を与えることという利点を有する。減圧は、粒子の抵
抗を減少させ、そして衝突前のヘリウムガスの分散によ
る組織損傷を低減する(Finerら、1992)。
【0222】植物を形質転換するための他の技術として
は、シリコンホイスカー技術およびウイルス形質転換技
術が挙げられる。
【0223】植物形質転換についてのさらなる教示は、
EP−A−0449375、US−A−538775
7、US−A−5569831、US−A−51070
65、EP−A−0341885、EP−A−0271
988、EP−A−0416572、EP−A−024
0208、EP−A−0458367、WO−A−97
/37023、WO−A−94/21803、WO−A
−93/23551、WO−A−95/23227に見
いだされ得る。
【0224】式(I)のアミノ酸配列が、PMEのブロ
ック様式の脱エステル化特性において重要な役割を果た
すと考えられるとしても、本発明者らはまた、この配列
が、他の酵素についての配列に存在する場合、これらの
他の酵素の酵素活性にも影響し得ると考える。例えば、
式(I)のアミノ酸配列は、ペクチンアセチルエステラ
ーゼまたはラムノガラクツロナンアセチルエステラーゼ
のような酵素に導入され得る。このことに関して、式
(I)のアミノ酸配列の存在は、ブロック様式で(例え
ば、それぞれ、テンサイペクチンまたはいくつかのペク
チンにおける「毛状領域」)を脱アセチル化し得る、ア
セチルエステラーゼを生じ得る。式(I)のアミノ酸配
列は、キシランアセチルエステラーゼのような酵素にさ
え導入され得る。このことに関して、式(I)のアミノ
酸配列の存在は、ブロック様式においてキシランを脱ア
セチル化し得るアセチルエステラーゼを生じ得る。それ
ゆえ、改変PMEに関する本発明の上記の実施態様の各
々はまた、一般的な意味における改変酵素に適用可能で
あり得る。
【0225】上記のように、本発明はまた、本発明の配
列のホモログを包含する。また示されるように、相同性
(または同一性)の程度は、任意の1つ以上の配列と、
別の配列との単純な「眼球」比較(すなわち、精密比
較)によって、または2つ以上の配列間の相同性%を計
算し得る、市販のコンピュータープログラムを用いるこ
とによって決定され得る。
【0226】市販のプログラムが使用される場合、配列
相同性(または同一性)は、任意の適切な相同性アルゴ
リズムを用いて、例えば、デフォルトパラメーターを用
いて決定され得る。都合良く、BLASTアルゴリズム
が用いられ、パラメーターとともにデフォルト値を設定
する。BLASTアルゴリズムは、http://ww
w.ncbi.nih.gov/BLAST/blas
help.htmlで詳細に記載され、これは、本
明細書中で参考として援用される。検索パラメーター
は、以下のように規定され、そして規定されたデフォル
トパラメーターに都合良く設定される。
【0227】都合良く、「実質的相同性」は、BLAS
Tによって評価する場合、少なくとも約7、好ましくは
少なくとも約9、および最も好ましくは10以上の推定
値と一致する配列に等しい。BLAST検索における推
定値についてのデフォルト閾値は、通常10である。
【0228】BLAST(Basic Local A
lignment SearchTool)は、プログ
ラムblastp、blastn、blastx、tb
lastn、およびtblastxに使用される帰納的
検索アルゴリズムである;これらのプログラムは、いく
つかの補強を有するKarlinおよびAltschu
lの統計的方法を用いて、有意性をそれらの発見に割り
当てる(ascribe)(http://www.n
cbi.nih.gov/BLAST/blast
elp.htmlを参照のこと)。BLASTプログラ
ムは、配列類似性検索にあわせて、例えば、問い合わせ
配列に対するホモログを同定するために調整された。こ
のプログラムは、モチーフ様式検索に一般的に有用であ
るわけではない。配列データベースの類似性検索におけ
る基本的な論点の議論については、Altschulら
(1994)Nature Genetics 6:1
19−129を参照のこと。
【0229】http://www.ncbi.nl
m.nih.govで利用可能な5つのBLASTプロ
グラムは、以下のタスクを実行する:blastpは、
タンパク質配列データベースに対して、アミノ酸問い合
わせ配列を比較する;blastnは、ヌクレオチド配
列データベースに対して、ヌクレオチド問い合わせ配列
を比較する;blastxは、タンパク質配列データベ
ースに対して、ヌクレオチド問い合わせ配列(両鎖)の
6フレームの概念的翻訳産物を比較する;tblast
nは、全ての6つのリーディングフレーム(両鎖)にお
いて動的に翻訳されたヌクレオチド配列データベースに
対して、タンパク質問い合わせ配列を比較する;tbl
astxは、ヌクレオチド配列データベースの6フレー
ム翻訳物に対して、ヌクレオチド問い合わせ配列の6フ
レーム翻訳物を比較する。
【0230】BLASTは、以下の検索パラメーターを
使用する:ヒストグラム(HISTGRAM)。各検索
のスコアのヒストグラムを表示する;デフォルトはye
sである。(BLAST Manualにおけるパラメ
ーターHを参照のこと)。
【0231】記載(DESCRIPTIONS)。報告
される一致配列の短い記載の数を、特定された数に制限
する;デフォルトの制限記載は100である。(マニュ
アルの頁におけるパラメーターVを参照のこと)。期待
値およびカットオフもまた参照のこと。
【0232】アラインメント(ALIGNMENT
S)。データーベース配列を、高スコアのセグメント対
(HSP)が報告される数に特定された数に制限する;
デフォルト制限は50である。これ以上のデータベース
配列が、報告のための統計的有意性閾値をたまたま満た
した場合(以下の期待値およびカットオフを参照のこ
と)、最大の統計的な有意性が報告される一致のみが割
り当てられる。(BLASTManualにおけるパラ
メーターBを参照のこと)。
【0233】期待値(EXPECT)。データベース配
列に対する一致を報告するための統計的有意性閾値;デ
フォルト値は10であり、その結果10個の一致は、偶
然によって、KarlinおよびAltschul(1
990)の確率モデルにしたがって、見いだされること
が予測される。一致に割り当てられた統計的有意性が、
期待値閾値より大きい場合、一致は報告されない。より
低い期待値閾値は、より厳密であり、一致が報告される
機会をより少なくする。分数の値は基準を満たす。(B
LAST ManualにおけるパラメーターEを参照
のこと)。
【0234】カットオフ(CUTOFF)。高スコアセ
グメント対を報告するためにスコアを切り捨てる。デフ
ォルト値は、期待値(上記を参照のこと)から計算され
る。HSPは、それらに割り当てられた統計的有意性
が、少なくともカットオフ値に等しいスコアを有する孤
立HSPに割り当てられるものと同様に高い場合にの
み、データベース配列について報告される。より高いカ
ットオフ値は、より厳密であり、一致が報告される機会
をより少なくする。(BLAST Manualにおけ
るパラメーターSを参照のこと)。代表的には、有意性
閾値は、期待値を用いて、より直観的に処理され得る。
【0235】マトリクス(MATRIX)。BLAST
P、BLASTX、TBLASTN、およびTBLAS
TXについての別のスコアマトリクスを特定する。デフ
ォルトマトリクスは、BLOSUM62である(Hen
ikoffおよびHenikoff,1992)。確実
な別の選択は以下を含む:PAM40、PAM120、
PAM250、およびIDENTITY。別のスコアマ
トリクスは、BLASTNについては利用可能ではな
い;BLASTN要求に指向的なマトリクスを特定する
と、誤応答を返す。
【0236】鎖(STRAND)。TBLASTN検索
を、データベース配列の正しい頂部鎖または底部鎖へと
制限するか;または、BLASTN、BLASTX、ま
たはTBLASTX検索を、問い合わせ配列の頂部鎖ま
たは底部鎖上の正しいリーディングフレームへと制限す
る。
【0237】フィルタ(FILTER)。Wootto
nおよびFederhen(1993)Compute
rs and Chemistry 17:149−1
63のSEGプログラムによって決定されるような、組
成の複雑さが低い問い合わせ配列のセグメント、または
ClaverieおよびStates(1993)Co
mputers and Chemistry 17:
191−201のXNUプログラムによって、もしくは
BLASTNについては、TatusovおよびLip
manのDUSTプログラム(http://www.
ncbi.nlm.nih.govを参照のこと)によ
って決定されたような、短周期性内部反復からなるセグ
メントを遮断する(mask off)。フィルタリン
グは、blastアウトプットからの、統計的に有意で
あるが生物学的に興味深くない報告(例えば、共通の酸
性、塩基性、またはプロリンリッチ領域に対するヒッ
ト)を排除し得、データベース配列に対する特異的一致
に利用可能である問い合わせ配列の、より生物学的に興
味深い領域を残す。
【0238】フィルタプログラムによって見いだされる
複雑度が低い配列は、ヌクレオチド配列における文字
「N」(例えば、「NNNNNNNNNNNNN」)お
よびタンパク質配列における文字「X」(例えば、「X
XXXXXXXX」)を用いて置換される。
【0239】フィルタリングは、問い合わせ配列(また
はその翻訳産物)にのみ適用され、データベース配列に
は適用されない。デフォルトフィルタリングは、BLA
STNについてはDUST、他のプログラムについては
SEGである。
【0240】SWISS−PROTに配列が適用された
場合は、SEG、XNU、またはその両方によって遮断
されるものが全く何もないことは普通であり、そのた
め、フィルタリングがいつも効果を生じると期待すべき
ではない。さらに、いくつかの場合において、配列は、
その全体が遮断される。このことは、フィルタリングし
ていない問い合わせ配列に対して報告される任意の一致
の統計的有意性が、疑わしいことを示している。
【0241】NCBI−gi。登録名および/または遺
伝子座名(locus name)に加えて、アウトプ
ットに示されるためのNCBI gi識別名を生じる。
【0242】最も好ましくは、配列比較は、http:
//www.ncbi.nlm.nih.gov/BL
ASTで提供される、単純なBLAST検索アルゴリズ
ムを用いて行われる。
【0243】2つの配列の間の同一性および類似性を決
定するための他のコンピュータープログラム法として
は、GCGプログラムパッケージ(Devereux
ら、1984 Nucleic Acids Rese
arch 12:387)およびFASTA(Atsc
hulら、1990 J Molec Biol 40
3−410)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0244】配列同一性を決定する場合には、ギャップ
ペナルティ(Gap Penalties)が使用され
るべきであり、次いで、好ましくは、以下のパラメータ
ーが使用される: BLASTについて ギャップオープン(GAP OPEN) 0 ギャップ長さ(GAP EXTENSION) 0 CLUSTALについて DNA ワードサイズ(WARD SIZE) 2 ギャップペナルティ 10 ギャップ長さ 0.1 本明細書中で使用されるように、用語「改変体」、「ホ
モログ」、「フラグメント」、および「誘導体」は、配
列の対立遺伝子改変体を包含する。
【0245】用語「改変体」もまた、本明細書中に示さ
れるヌクレオチド配列にハイブリダイズし得る配列に相
補的な配列を包含する。
【0246】いくつかの例において、式(I)のA2と
A3との間にトリプトファンを配置することが所望され
る。この実施態様において、トリプトファンは、実際に
第3位となる。しかし、重大なアミノ酸の順番は同じま
まである。便宜上、本発明者らは、この式(I)の改変
物を、式(IA)と称する。
【0247】従って、1つの局面において、本発明はま
た、式(IA)のアミノ酸配列を包含する: A1−A2−W−A3−A4−A5−A6−A7−A8
−A9−A10−A11−A12−A13−A14−A
15−A16−A17−A18−A19−A20−A2
1−A22 (IA) ここでWは、トリプトファンを示し、A1は、疎水性も
しくは極性のアミノ酸または中性アミノ酸であり、A2
は、疎水性アミノ酸であり、A3は、疎水性アミノ酸で
あり、A4は、極性アミノ酸であり、A5は、極性もし
くは荷電アミノ酸または中性アミノ酸であり、A6は、
極性アミノ酸であり、A7は、極性または荷電または疎
水性のアミノ酸であり、A8は、疎水性アミノ酸であ
り、A9は、疎水性または極性のアミノ酸であり、A1
0は、疎水性または極性のアミノ酸であり、A11は、
荷電アミノ酸であり、A12は、荷電または極性または
疎水性のアミノ酸であり、A13は、疎水性もしくは荷
電アミノ酸または中性アミノ酸であり、A14は、疎水
性もしくは極性のアミノ酸または荷電もしくは中性のア
ミノ酸であり、A15は、荷電または極性または疎水性
のアミノ酸であり、A16は、極性もしくは疎水性もし
くは荷電のアミノ酸または中性アミノ酸であり、A17
は、極性または荷電アミノ酸または中性アミノ酸であ
り、A18は、極性または荷電または疎水性のアミノ酸
であり、A19は、極性アミノ酸または中性アミノ酸で
あり、A20は、疎水性または極性のアミノ酸であり、
A21は、疎水性アミノ酸であり、A22は、極性また
は疎水性のアミノ酸である。
【0248】この局面において、式(I)に関する全て
の教示およびその好ましい局面は、式(IA)に等しく
適用可能である。
【0249】例示の目的で、式(IA)によって包含さ
れる例のN末端配列は、以下を含む: RAWFHECDI.... AVWFQNCDI.... AVWFQNCDI....。
【0250】さらに、または別の面では、A9および/
またはA10および/またはA22は削除され得る。便
宜上、本発明者らは、この式(I)および/または式
(IA)の改変を、式(IB)と称する。
【0251】従って、1つの局面において、本発明はま
た、式(IB)のアミノ酸配列を包含する: A1−A2−W−A3−A4−A5−A6−A7−A8
−A9−A10−A11−A12−A13−A14−A
15−A16−A17−A18−A19−A20−A2
1−A22 (IB) ここでWは、必要に応じてトリプトファンを示し、A1
は、疎水性もしくは極性のアミノ酸または中性アミノ酸
であり、A2は、疎水性アミノ酸であり、A3は、疎水
性アミノ酸であり、A4は、極性アミノ酸であり、A5
は、極性もしくは荷電アミノ酸または中性アミノ酸であ
り、A6は、極性アミノ酸であり、A7は、極性または
荷電または疎水性のアミノ酸であり、A8は、疎水性ア
ミノ酸であり、A9は、必要に応じて疎水性または必要
に応じて極性のアミノ酸であり、A10は、必要に応じ
て疎水性または必要に応じて極性のアミノ酸であり、A
11は、荷電アミノ酸であり、A12は、荷電または極
性または疎水性のアミノ酸であり、A13は、疎水性も
しくは荷電アミノ酸または中性アミノ酸であり、A14
は、疎水性もしくは極性のアミノ酸または荷電もしくは
中性のアミノ酸であり、A15は、荷電または極性また
は疎水性のアミノ酸であり、A16は、極性もしくは疎
水性もしくは荷電のアミノ酸または中性アミノ酸であ
り、A17は、極性もしくは荷電アミノ酸または中性ア
ミノ酸であり、A18は、極性または荷電または疎水性
のアミノ酸であり、A19は、極性アミノ酸または中性
アミノ酸であり、A20は、疎水性または極性のアミノ
酸であり、A21は、疎水性アミノ酸であり、A22
は、必要に応じて極性のアミノ酸または必要に応じて疎
水性のアミノ酸である。
【0252】この局面において、式(I)に関する教示
の全ておよびその好ましい局面は、式(IB)に等しく
適用可能である。
【0253】例示の目的で、式(IB)によって包含さ
れる配列の例は、以下を含む: AV−FQNCDIHARKPNDGQKNMV AVWFQNCDIHARKPNDGQKNMV AVWFQNCDI−−RKPNDGQKNMV AV−FQNCDIHARKPNDGQKNMV。
【0254】本発明は、ここで例示の目的のためにのみ
記載される。
【0255】実施例1 式(I)のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列
(例えば、以下に示されるもの)を、ブロック様式脱エ
ステル化特性を示さないPME(例えば、Asperg
illus nigerからのPME)をコードする遺
伝子に導入する。
【0256】挿入のための配列: GCCGTGTTACAAAATTGTGACATCC
ATGCACGAAAGCCCAATTCCGGCCA
AAAAAATATGGTCACA この配列は、合成配列であり得るか、組換えDNA技術
の使用によって産生され得る。
【0257】この配列の配置は、PME活性部位をコー
ドする遺伝子部分の3'末端付近である。
【0258】挿入部位の直ぐ隣の66ヌクレオチド配列
を除去する。
【0259】次いで、Aspergillus nig
erから得られる改変PMEを、例えば、Asperg
illus形質転換についての上記の教示および参考文
献を適切に適応させることによってAspergill
usを形質転換することにより産生する。次いで、適切
な反応環境においてペクチンを改変PMEと接触させる
ことによって、改変PMEを使用してペクチンを改変す
る。改変PMEサンプルは、単離されたサンプルおよび
/または純粋なサンプルであり得るか、または粗抽出物
であり得る。
【0260】ブロック様式脱エステル化特性PMEおよ
びそのPMEによって処理したペクチンの特性を、以下
に示すプロトコルによって決定し得る。
【0261】驚くべきことに、発現した改変PMEは、
異なるPMEプロフィールを示し、特に、少なくともい
くらかのブロック様式脱エステル化特徴(すなわち、少
なくとも部分的なブロック様式脱エステル化特徴)を示
す。
【0262】実施例2 式(I)のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列
を、ブロック様式脱エステル化特徴を示すPME−例え
ば、オレンジからのPME−をコードする遺伝子から除
去する。
【0263】除去される配列は以下の通りである: GCCGTGTTACAAAATTGTGACATCC
ATGCACGAAAGCCCAATTCCGGCCA
AAAAAATATGGTCACA。
【0264】次いで、66ヌクレオチド配列を、除去部
位に挿入する。この66ヌクレオチド配列は、式(I)
のアミノ酸配列をコードしない。
【0265】次いで、オレンジから得られた改変PME
を、例えば、適切な宿主細胞−例えば、植物細胞−を植
物形質転換についての上記の教示および参考文献に適切
に順応させることによって形質転換することによって、
産生する。次いで、改変PMEを使用して、適切な反応
環境において、ペクチンを改変PMEと接触するように
導くことによって、ペクチンを改変する。改変PMEサ
ンプルは、単離されたサンプルおよび/または純粋なサ
ンプルであり得るか、または粗抽出物であり得る。
【0266】PMEのランダム脱エステル化特徴および
そのPMEによって処理したペクチンの特徴を、以下に
示すプロトコルによって決定し得る。
【0267】驚くべきことに、発現した改変PMEは、
異なるPMEプロフィールを示し、特に、ランダム脱エ
ステル化特徴を示す。
【0268】実施例3 式(I)のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列
を、ブロック様式脱エステル化特徴を示すPME−例え
ば、トマトからのPME−をコードする遺伝子から除去
する。
【0269】除去される配列は以下の通りである: GCCGTGTTACAAAATTGTGACATCC
ATGCACGAAAGCCCAATTCCGGCCA
AAAAAATATGGTCACA。
【0270】次いで、66ヌクレオチド配列を、除去部
位に挿入する。この66ヌクレオチド配列は、式(I)
のアミノ酸配列をコードしない。
【0271】次いで、トマトから得られた改変PME
を、例えば、適切な宿主細胞−例えば、植物細胞−を植
物形質転換についての上記の教示および参考文献に適切
に順応させることによって形質転換することによって、
産生する。次いで、改変PMEを使用して、適切な反応
環境において、ペクチンを改変PMEと接触するように
導くことによって、ペクチンを改変する。改変PMEサ
ンプルは、単離されたサンプルおよび/または純粋なサ
ンプルであり得るか、または粗抽出物であり得る。
【0272】PMEのランダム脱エステル化特徴および
そのPMEによって処理したペクチンの特徴を、以下に
示すプロトコルによって決定し得る。
【0273】驚くべきことに、発現した改変PMEは、
異なるPMEプロフィールを示し、特に、ランダム脱エ
ステル化特徴を示す。
【0274】この実施例において、改変PMEの発現
を、種々の植物型(例えば、トマト遺伝子型)に、カリ
フラワーモザイクウイルス(CaMV)35Sプロモー
ターを利用することによって達成する。この高度に発現
した構成プロモーターは、幅広く利用可能である、他の
プロモーターもまた、利用され得る。構成CaMV 3
5Sプロモーターを、提案した実験のために最初に使用
する。なぜなら、このプロモーターは、ほとんどの植物
生物(トマト果実を含む)において、高レベルのタンパ
ク質産生を促進することが示されているからである。
【0275】最初に、DNA構築物を作製する。これ
は、改変PMEをコードするヌクレオチド配列を包含す
る。最小限に、このDNA構築物は、トマト植物におい
て転写を促進するのに有効なプロモーター、改変PME
をコードするcDNAクローン、および転写を終結する
ために有効な配列を含む。標準的な分子生物学的方法を
用いて、CaMV35Sプロモーター配列を、コードす
る配列に結合させる。適切な終結配列(例えば、ノパリ
ンシンターゼ3'ターミネーター)を、cDNAインサ
ートから下流に配置する。DNA構築物を、植物形質転
換に適切なベクターに配置する。Agrobacter
ium媒介性形質転換のために、プロモーター/cDN
A/ターミネーター構築物を、好ましくは、Tiベース
のプラスミド(例えば、pBI121、標準的なバイナ
リーベクター)に配置する。一般的には、形質転換を、
好ましくは、2つの標準的Agrobacterium
バイナリーベクター:pBI121(Clontech
Laboratories, Palo Alto
Calif.によって販売される)およびpGA643
(ワシントン州立大学でG.Anによって開発された)
を用いて行う。pBI121は、CAMVプロモーター
およびGUSレポーター遺伝子を含む。GUSコード配
列を、SstIおよびSmaIで消化することによって
除去する(平滑末端)。使用する改変PMEコード配列
を、適切な制限酵素での消化によって産生し得る。粘着
/平滑末端は、pBI121への指向性クローニングを
可能にする。切断、連結、およびE.coli形質転換
のための標準的な方法を使用する。
【0276】植物形質転換のために、一般的に、McC
ormick(1986,Plant Cell Re
porter 5:81−84)およびPlant T
issue Culture Manual B6:1
−9(1991)Kluwer Academic P
ublishersの方法に従うことが可能である。こ
の後者の参考文献は、トマトのAgrobacteri
um媒介性形質転換のための種々の手順を編集する/比
較する。
【0277】プロトコル プロトコルI カルシウム感受性指数(CF) カルシウム感受性を、57.6mgカルシウム/gペク
チンで溶液に溶解したペクチンの粘度を、溶液中(しか
し、カルシウムを添加しない)の正確に同じ量のペクチ
ンの粘度で割ったものとして測定する。カルシウム非感
受性ペクチンは、1のCF値を有する。
【0278】4.2gのペクチンサンプルを、550m
lの熱水に、効率的に撹拌しながら溶解する。溶液を約
20℃まで冷却し、そしてpHを1N HClで1.5
に調整する。ペクチン溶液を、水で700mlに調整
し、そして撹拌する。この溶液の145gを、4つの粘
度グラス中にて個々に測定する。10mlの水を2つの
グラス(二重測定)に添加し、そして10mlの250
mM CaCl2溶液を、他の2つのグラスに撹拌しな
がら添加する。
【0279】50mlの酢酸緩衝液(0.5M、pH約
4.6)を、効率的に磁気撹拌しながら4つ全ての粘度
グラスに添加し、それによりペクチン溶液のpHをpH
4.0より高くする。磁石を除去し、そしてグラスを2
0℃にて一晩放置する。粘度を、Brookfield
粘度計で、翌日測定する。カルシウム感受性指数を、以
下のように計算する: CF=(57.6mgCa2+/gペクチンを含む溶液の
粘度)/(0.0mgCa2+/gペクチンを含む溶液の
粘度)。
【0280】プロトコルII エステル化の程度(%DE) 50mlの60%イソプロパノールおよび5%HCl溶
液に、2.5gのペクチンサンプルを添加し、そして1
0分間撹拌する。ペクチン溶液を、ガラスフィルターを
通して濾過し、そして15mlの60%イソプロパノー
ル/5%HCl溶液で6回洗浄し、続いて60%イソプ
ロパノールで、濾液が塩化物を含まなくなるまでさらに
洗浄する。濾液を80℃にて一晩乾燥させる。
【0281】20.0mlの0.5N NaOHおよび
20.0mlの0.5N HClをコニカルフラスコで
組み合わせ、そして2滴のフェノールフェタレインを添
加する。これを、0.1N NaOHで、恒久的な色変
化を得るまで適定する。0.5N HClは、0.5N
NaOHよりわずかに強いはずである。0.1NNa
OHの添加容量を、V0として示す。
【0282】0.5gの乾燥ペクチンサンプル(濾液)
を、コニカルフラスコに計り取り、そしてこのサンプル
を、96%エタノールで湿らせる。100mlの煮沸お
よび冷却したばかりの蒸留水を添加し、そして得られる
溶液を、ペクチンが完全に溶解するまで撹拌する。次い
で、5滴のフェノールフェタレインを添加し、そしてこ
の溶液を、0.1N NaOHで適定する(色の変化お
よびpHが8.5になるまで)。本明細書中で使用した
0.1N NaOHの量を、V1として記す。20.0
mlの0.5N NaOHを添加し、そしてフラスコを
激しく振盪し、次いで、15分間静置する。20.0m
lの0.5N HClを添加し、そしてフラスコを、ピ
ンク色がなくなるまで振盪する。次いで、3滴のフェノ
ールフェタレインを添加し、次いで得られる溶液を、
0.1N NaOHで適定する。使用した0.1N N
aOHの容量をV2として記す。
【0283】エステル化の程度(%DE:全カルボキシ
ル基の%)を、以下のように計算する: %DE=(V2−V0)/{V1+(V2−V0)}。
【0284】プロトコルIII 試飲 酸性化乳飲料系においてペクチンをスクリーニングする
ための小規模方法 1.序文 長い賞味期限を有する酸性化乳飲料は、特に極東で、非
常に普及している。長い賞味期限を得るために、加熱処
理が必要であり、そして加熱の間および後のタンパク質
の沈殿を回避するために、ペクチンを安定剤として添加
する。酸性化乳飲料の品質は、使用したペクチンの特性
および濃度に強く依存するので、ペクチン安定化の効果
は、異なるモデル系において調査されている。
【0285】KRAVTCHENKOら(1)は、ベー
スとして市販のヨーグルトを使用した。ヨーグルトを均
質化し、そしてその後加熱処理を全くせずに、ペクチン
溶液を添加した。GLAHN(2)は、再生したスキム
ミルク粉末を、グルコノ−d−ラクトン(GDL)で酸
性化した。砂糖に分散したペクチンの添加の後、混合物
を均質化し、熱処理し、そして2回目の均質化をした。
FOLEYおよびMULCAHY(3)は、最後の均質
化を省いたが、ほとんど同じ手順を使用した。AMIC
EQUEMENEURら(4)も、GDLまたはヨーグ
ルト培養物のいずれかで酸性化した再生スキムミルク粉
末を使用した。ヨーグルトベースを、ペクチン水溶液に
添加し、そしてUltra−Turraxで均質化した
が、加熱処理は適用しなかった。PEDERSENおよ
びJORGENSEN(5)は、ペクチンとカゼインの
水性混合物を、均質化および加熱処理をせずに使用し
た。
【0286】これらの研究において使用した系のほとん
どは、かなり大量のペクチンを必要とする。別の制限
は、ほとんどの場合において、1つの型のペクチンのみ
を使用したことである。ペクチンの安定化粉末は、化学
構造および機能特性に非常に依存するので、他の型のペ
クチンでなされた同じ試験は、牛乳タンパク質の安定化
に関与する機構に関する異なる結論を導く。それゆえ、
ペクチンの多くのサンプル(例えば、実験用研究室サン
プル)の試験を可能にする系を確立することは価値があ
る。ペクチンの研究室産生は、通常、非常に少量のサン
プルしか得られないので、このようなモデル系が、少量
のペクチンのみを必要とすることは重要である。
【0287】以下は、可能な限り少量の約1.7gのペ
クチンを使用するのみのプロトコルを記載する。この系
の効率を評価するのに使用した方法は、粘度測定、遠心
分離沈殿、および粒子サイズ決定であった。
【0288】2. 材料および方法 2.1 材料 約36%のタンパク質を有するスキムミルク粉末を、M
ejeriernesFaelles Indkob
(Kolding、Denmark)から得た。試験の
ためのペクチンを、本発明の改変PMEでのペクチンの
処理によって得た。これらのペクチンは、使用した改変
PMEの型に依存して、エステル化の程度および分子量
のような異なる特性を有し得る。
【0289】2.2 乳飲料の調製 乳飲料を、酸性化乳溶液およびペクチン溶液を混合する
ことによって作製し、続いてさらに処理した。
【0290】乳溶液を、68℃にて蒸留水に17%(w
/w)スキムミルク粉末を溶解させ、そして30分間撹
拌することによって作製した。次いで、乳溶液を、3%
(w/w)グルコノ−d−ラクトン(GDL)の添加に
よって、30℃にてpH4.1に酸性化した。
【0291】ペクチン溶液を、いくつかの工程において
作製した。最初のペクチンを、3:2の重量比で、デキ
ストロースと乾燥混合し、次いでこの混合物の1.11
%(w/w)溶液を蒸留水中で作製した。ペクチン溶液
の調製における最後の工程は、17.8%(w/w)の
最終濃度までスクロースを添加することであった。
【0292】次いで、乳飲料を、1部の乳溶液を1.1
3部(w/w)のペクチン溶液と混合し、続いて、加熱
処理し(3.2節を参照のこと)、そしてMini J
etHomogeniser(Burgaudら、19
90)を用いて20−22MPaおよび20℃にて均質
化することによって調製した。この手順に続いて、乳飲
料におけるペクチンの最終濃度を、0.3%(w/w)
にした。全てのサンプルを、二連に生成し、5℃で保存
し、そして次の日に、粘度、粒子サイズ、および沈殿に
ついて試験した。
【0293】2.3 粘度測定 粘度を、Bohlin VOR Rheometerシ
ステム(BohlinInstruments, Me
tric Group Ltd., Gloucest
ershire, Great Britain)を用
いて測定した。サーモスタットでの調温を、Bohli
n低部プレート温度制御ユニットによって達成した。粘
度を、91.9s-1の剪断速度で測定した。測定温度は
20℃であり、そしてサンプルを、測定前に20℃にて
約1時間維持した。使用した測定系は、C14(同軸円
柱状系)であった。使用したトルクエレメントは、0.
25g cmであった。取り込み時間は5s、測定間隔
は30s、そして自動照準は使用しなかった。装置制御
および一次データ処理を、Bohlin Rhemet
er Softwareバージョン4.05とともにP
Cで行った。
【0294】2.4 粒子サイズ測定 粒子平均直径D[4.3]を、Malvern Mas
tersizer Micro Plus(Malve
rn Instruments Limited, W
orcestershire, UK)で測定した。装
置設定を以下のようにした:提示コード:5NBD、お
よび分析モデル:多分散。装置制御および一次データ処
理を、Windows用のMastersizer M
icroplusバージョン2.15を用いてPCで行
った。
【0295】4番のペクチンから作製した酸性化乳飲料
のバッチから得た超遠心分離透過物を、希釈に用いた。
超遠心分離を、GR61PP膜(20.000Daの分
子量カットオフを有する)を装着したDDS UF L
ab 20−0.36モジュールを用いて行った。
【0296】2.5 沈殿 沈殿測定を、IEC Centra−8R Centr
ifuge(International Equip
ment, Needham Hts, MA, US
A)を用いて、サンプルの遠心分離によって行った。
2.5gの酸性化乳飲料を、20℃にて25分間および
2400gで遠心分離した。上清を除去し、管を15分
間逆さまにし、そして沈殿物の重量を決定し、そして
(使用した乳飲料の量の)割合として示した。二重測定
を、各サンプルで行った。
【0297】3.結果および議論 3.1 試験系のサイズ この新規なシステムを、以前の試験系と小部分比較する
が、550gの酸性化乳飲料に基づいて示す試験系と同
じ特性を維持するままである。酸性化乳飲料においてペ
クチンを試験するためのモデル系を作製する最も簡単な
方法は、ペクチン溶液とヨーグルトを単に撹拌しながら
混合し、そしてこの混合物の測定を行うことである。こ
のことはまた、任意の規模で実際に行い得るという利点
を有する。しかし、GLAHNおよびROLIN(6)
は、均質化は、安定化に必要なペクチンの量を減少さ
せ、そして均質化および加熱処理の両方は、安定性にお
いて非常に重要な効果を有することを示した。均質化お
よび加熱処理は、550g規模(産業プロセスの規模)
で存在する系に組み込まれたので、両方の処理もまた、
小規模系に存在することが必要であった。産業におい
て、上流(加熱前)および下流(加熱後)均質化の両方
を使用する。このモデル系において、本発明者らは、均
質化を加熱処理後におくことを選択した。なぜなら、こ
のことは、より均質なサンプルを生じ、それにより例え
ば、粘度の再現性測定を得ることを容易にするからであ
る。
【0298】Mini Jet Homogenise
rでの再現性均質化を達成するために、そして、サンプ
ル移入の間の種々の欠失を補うために、40mlのサン
プルで均質化段階を操作することが所望された。8〜9
mlのみが、試験に必要であったので(粘度測定につい
て2.5ml、沈降について5ml、および粒子サイズ
決定について0.5〜1ml)、大量のサンプルを必要
とする工程は、均質化であり、それゆえ、結果は、存在
する試験系は、550gから40g乳飲料にスケールダ
ウンした。
【0299】3.2 加熱処理 スケールダウン系模倣を作製するために、それに可能な
限り近い存在する試験系は、加熱処理工程に対する改変
を行うことが所望された。存在する550g系で、加熱
は、600ml Blue−capボトルにおいて、3
0分間、75℃の水浴中で、5分毎に撹拌しながら行っ
た。
【0300】新たな40g系で、加熱処理を、水で満た
した600ml Blue−capボトルの内側に設置
した50mlプラスチック遠心管において行った。ここ
で、75℃の水浴では加熱に強すぎ、これはおそらく、
水の熱伝導度が、凝固牛乳のものより高いからである。
それゆえ、70から75℃の異なる温度を試験し、そし
て72℃で30分間(撹拌せず)が、大きな系における
温度プロフィールによい近似を与えることを見いだし
た。
【0301】3.3 小規模系の試験 本発明の改変PMEで処理したペクチンで安定化した乳
飲料が、ほとんど沈殿および小粒子を示さなかった場
合、次いで、このことは、使用のための良好なペクチン
を示し、そしてさらに本発明の改変PMEがこのような
使用に適切であることを示す。
【0302】4.総括 酸性化乳飲料の安定化粉末であるペクチンを試験するた
めの系は、550gの乳飲料から40gの乳飲料へと首
尾良くスケールダウンされており、これは、ペクチンの
必要量が、約1.7gから約0.15gに減少されるこ
とを意味する。これは、本発明の改変ペクチンで処理し
た実験用ペクチンサンプルのスクリーニングを可能にす
るのに十分少ない。2つの方法の間の粒子サイズ、粘
度、および沈殿について得られた結果の間の高い相関関
係が、実証されている。加熱および均質化を含むままで
あるが、スケールダウン方法は、比較的単純であり、こ
れは、産業関連性にとって重要であると考えられる。
【0303】便宜上、本発明者らは、アミノ酸について
使用したコードを示す表を提示する。 アミノ酸 3文字表記 1文字記号 アラニン Ala A アルギニン Arg R アスパラギン Asn N アスパラギン酸 Asp D システイン Cys C グルタミン Gln Q グルタミン酸 Glu E グリシン Gly G ヒスチジン His H イソロイシン Ile I ロイシン Leu L リジン Lys K メチオニン Met M フェニルアラニン Phe F プロリン Pro P セリン Ser S スレオニン Thr T トリプトファン Trp W チロシン Tyr Y バリン Val V 任意の残基 Xaa X 上記明細書にて言及した全ての刊行物を、本明細書中で
参考として援用する。本発明の記載した方法および系の
種々の改変および変更は、本発明の精神および範囲を逸
脱しないことが、当業者には明らかである。本発明は、
特定の好ましい実施態様と関連して記載されていおる
が、請求される発明は、このような特定の実施態様に過
度に限定されるべきではないことが理解されるべきであ
る。実際には、生化学およびバイオテクノロジーまたは
関連分野の当業者に想到される、本発明を行うための記
載した態様の種々の改変は、以下の請求項の範囲内であ
ることが意図される。
【0304】(1)KRAVTCHENKO,T.
P.,PARKER,A.,TRESPOEY,A.:
In Food Macromolecules an
d Colloids(E.Dickinsonおよび
D.Lorient編)TheRoyal Socie
ty of Chemistry,Cambridge
(1995) (2)GLAHN,P.−E.:Progress i
n Food Nutrient Science 6
171−177(1982) (3)FOLEY,J.,MULCAHY,A.J.:
Irish Journal of Food Sci
ence and Technology 13 43
−50(1989) (4)AMICE−QUEMENEUR,N.,HAL
UK,J.−P.,HARDY,J:Journal
of Dairy Science 78(12)26
83−2690(1995) (5)AMBJERG PEDERSEN,H.C.,
JORGENSEN,B.B.:Food Hydro
colloids 5(4)323−328(199
7) (6)GLAHN,P.E.,ROLIN,C.:Fo
od Ingredients Europe,Con
f.Proc.252−256(1994) (7)BURGAUD,I.,DICKlNSON,
E.,Nelson,E.:Internationa
l Journal of Food Science
and Technology 25,39−46
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le inflowgun for DNA deli
very to plant cellsPlant
cell Reports 11 : 323−328 Klein TM,Wolf ED,Wu R & S
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acids into living cells Nature 327:70−73 Sanford JC, Klein TM, Wol
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process Particulate Science and T
echnology5:27−37 Vain P, Keen N, Murillo
J, Rathus C, Nemes C & Fi
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le InflowGun Plant cell, Tissue and Or
gan Culture 33:237−246

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)のアミノ酸配列: A1−A2−A3−A4−A5−A6−A7−A8−A
    9−A10−A11−A12−A13−A14−A15
    −A16−A17−A18−A19−A20−A21−
    A22 (I)であって、 ここで、 A1は、疎水性もしくは極性アミノ酸または中性アミノ
    酸 A2は、疎水性アミノ酸 A3は、疎水性アミノ酸 A4は、極性アミノ酸 A5は、極性もしくは荷電アミノ酸または中性アミノ酸 A6は、極性アミノ酸 A7は、極性または荷電または疎水性アミノ酸 A8は、疎水性アミノ酸 A9は、疎水性または極性アミノ酸 A10は、疎水性または極性アミノ酸 A11は、荷電アミノ酸 A12は、荷電または極性または疎水性アミノ酸 A13は、疎水性もしくは荷電アミノ酸または中性アミ
    ノ酸 A14は、疎水性もしくは極性アミノ酸または荷電もし
    くは中性アミノ酸 A15は、荷電または極性または疎水性アミノ酸 A16は、極性もしくは疎水性もしくは荷電アミノ酸ま
    たは中性アミノ酸 A17は、極性または荷電アミノ酸または中性アミノ酸 A18は、極性または荷電または疎水性アミノ酸 A19は、極性アミノ酸または中性アミノ酸 A20は、疎水性または極性アミノ酸 A21は、疎水性アミノ酸 A22は、極性または疎水性アミノ酸 である、アミノ酸配列。
  2. 【請求項2】 請求項1に規定される式(I)のアミノ
    酸配列をコードする、ヌクレオチド配列。
  3. 【請求項3】 改変されたPMEであって、ここで、該
    改変されたPMEは、式(I)のアミノ酸配列を含まな
    い最初のPMEを提供すること;および改変されたPM
    Eが、請求項1に規定される式(I)のアミノ酸配列を
    含むように該最初のPMEを改変することによって入手
    可能である。
  4. 【請求項4】 改変されたPMEであって、ここで、該
    改変されたPMEは、式(I)のアミノ酸配列を含む最
    初のPMEを提供すること;および改変されたPME
    が、請求項1に規定される式(I)のアミノ酸配列を含
    まないように該最初のPMEを改変することによって入
    手可能である。
  5. 【請求項5】 改変されたPMEをコードする遺伝子で
    あって、ここで、該改変されたPMEをコードする遺伝
    子は、式(I)のアミノ酸配列をコードする配列を含ま
    ないPMEをコードする最初の遺伝子を提供すること;
    および請求項1に規定される式(I)のアミノ酸配列を
    コードするヌクレオチド配列を含むようにPMEをコー
    ドする該最初の遺伝子を改変することによって入手可能
    である。
  6. 【請求項6】 改変されたPMEをコードする遺伝子で
    あって、ここで、該改変されたPMEをコードする遺伝
    子は、式(I)のアミノ酸配列をコードする配列を含む
    PMEをコードする最初の遺伝子を提供すること;およ
    び請求項1に規定される式(I)のアミノ酸配列をコー
    ドするヌクレオチド配列を含まないようにPMEをコー
    ドする該最初の遺伝子を改変することによって入手可能
    である。
  7. 【請求項7】 PMEを改変するプロセスであって、式
    (I)のアミノ酸配列を含まない最初のPMEを提供す
    る工程;および請求項1に規定される式(I)のアミノ
    酸配列を含むように該最初のPMEを改変する工程を包
    含する、プロセス。
  8. 【請求項8】 PMEを改変するプロセスであって、式
    (I)のアミノ酸配列を含む最初のPMEを提供する工
    程;および請求項1に規定される式(I)のアミノ酸配
    列を含まないように該最初のPMEを改変する工程を包
    含する、プロセス。
  9. 【請求項9】 改変されたPMEをコードする遺伝子を
    調製する方法であって、式(I)のアミノ酸配列をコー
    ドする配列を含まないPMEをコードする最初の遺伝子
    を提供する工程;および請求項1に規定される式(I)
    のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含むよ
    うにPMEをコードする該最初の遺伝子を改変する工程
    を包含する、プロセス。
  10. 【請求項10】 改変されたPMEをコードする遺伝子
    を調製する方法であって、式(I)のアミノ酸配列をコ
    ードする配列を含むPMEをコードする最初の遺伝子を
    提供する工程;および請求項1に規定される式(I)の
    アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含まない
    ようにPMEをコードする該最初の遺伝子を改変する工
    程を包含する、プロセス。
  11. 【請求項11】 PME活性に影響を及ぼすための、式
    (I)のアミノ酸配列の使用。
  12. 【請求項12】 酵素活性に影響を及ぼすための、式
    (I)のアミノ酸配列の使用。
  13. 【請求項13】 請求項1に規定される式(I)のアミ
    ノ酸配列を含む、改変された酵素。
  14. 【請求項14】 請求項1に規定される式(I)のアミ
    ノ酸配列の使用によって調製される、食品。
  15. 【請求項15】 前記食品がペクチンである、請求項1
    4に記載の食品。
  16. 【請求項16】 請求項1に規定される式(I)のアミ
    ノ酸配列を含む、改変されたPME。
  17. 【請求項17】 ペクチンを脱メチル化するプロセスで
    あって、ペクチンを、請求項1に規定される式(I)の
    アミノ酸配列を含む改変されたPMEと接触させる工程
    を包含する、プロセス。
  18. 【請求項18】 食品を調製するプロセスであって、脱
    メチル化ペクチンを用いる工程を包含し、ここで、該脱
    メチル化ペクチンが、ペクチンを、請求項1に規定され
    る式(I)のアミノ酸配列を含む改変されたPMEと接
    触させる工程によって調製される、プロセス。
  19. 【請求項19】 実質的に本明細書中に記載されるアミ
    ノ酸配列。
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