JP2000002702A - 検尿機能付き便器装置 - Google Patents

検尿機能付き便器装置

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JP2000002702A
JP2000002702A JP16992898A JP16992898A JP2000002702A JP 2000002702 A JP2000002702 A JP 2000002702A JP 16992898 A JP16992898 A JP 16992898A JP 16992898 A JP16992898 A JP 16992898A JP 2000002702 A JP2000002702 A JP 2000002702A
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urine sensor
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裕幸 阿部
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隆 磯山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し使用可能な尿センサーを長時間有効
に使用できる。 【解決手段】 尿に含まれる糖、タンパク、潜血、ビタ
ミン等の尿中物質の濃度を検出する尿センサーを備えた
検尿機能付き便器装置1において、前記センサー収納装
置内に移動可能な移動機構41と、前記移動機構の移動
により前記尿センサー31が収納可能な空間部Sを形成
するセンサー収納装置6と、前記空間部に前記尿センサ
ーを保存する保存液を供給することを特徴とする検尿機
能付き便器装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糖、タンパク、潜血、
ビタミン等の尿中の濃度を検出する検尿機能付き便器装
置に関し、特に便器内に排尿され該便器内に溜められて
いる水によって希釈された希釈尿に含まれる糖、タンパ
ク、潜血、ビタミン等の尿中の濃度を検出する検尿機能
付き便器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平06−258315号公
報、特開平07−234178号公報には、便器や温水
洗浄便座に糖やタンパクなどの尿検査機能を持たせて、
トイレ内で健康状態を判定しようという技術が開示され
ている。
【0003】特開平06−258315号公報は採尿ノ
ズルを検尿時に待機位置から採尿位置に駆動するアクチ
ュエータと、採尿後に待機位置に復帰した採尿ノズルに
散水する洗浄シャワーと、採尿容器に採尿した尿を分析
する検尿位置本体と、検尿後に採尿容器へ洗浄水を供給
するウォータポンプと、検尿時に尿を採尿ノズルから採
尿容器へ吸入し、かつ検尿後に採尿容器の尿及び洗浄水
を排出させるエア圧発生源を設けた技術が開示されてい
る。
【0004】また特開平07−234178号公報に
は、便座の下面に洗浄室を形成し、採尿容器の側方に洗
浄ノズルを配置し、洗浄室の入口には開閉型の洗浄室カ
バーを設け、採尿容器が洗浄室に戻るとカバーを閉じ、
洗浄水を噴射し、使用済の洗浄水は排水路を介してボウ
ルに排出される技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術は、検尿後、尿センサに洗浄水を散水して、次の検尿
を行う構成が開示されているが、尿センサはそのコスト
的な問題から、再使用可能な尿センサーを使用する必要
がある。再使用可能な尿センサーとして、例えばグルコ
ースオキシダーゼを用いた酵素電極方式の尿糖センサ等
を使用した場合に、尿センサー使用後、尿センサーを使
用しないとき、尿センサーが乾燥、PH変動等の影響が
生じ、尿センサーからの正確な測定ができない。
【0006】本発明は、上記課題を解決するものであっ
て、尿センサーの洗浄と保存の両方の機能を保持したセ
ンサー収納装置を構成し、また尿センサーの移動機構に
用いるモーター数を低減することができる簡便な構造と
し、特に種々の機能が収納された人体局部洗浄装置へ組
み込むときの小型化に有利となる検尿機能付き便器装置
を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
(以下、第1の技術的手段と称する。)は、尿に含まれ
る糖、タンパク、潜血、ビタミン等の尿中物質の濃度を
検出する尿センサーを備えた検尿機能付き便器装置にお
いて、前記センサー収納装置内に移動可能な移動機構
と、前記移動機構の移動により前記尿センサーが収納可
能な空間部を形成するセンサー収納装置と、前記空間部
に前記尿センサーを保存する保存液を供給することを特
徴とする検尿機能付き便器装置にある。
【0008】上記第1の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0009】尿センサーが収納可能な空間部に保存液を
保存することにより、尿センサーの乾燥、PH変動等の
影響を受けることなく、尿センサーを保存することがで
きるので、繰り返し使用可能な尿センサーを長時間有効
に使用でき、尿センサーからの正確な測定ができるとい
った効果を有する。特に酵素電極による尿センサー(バ
イオーセンサー)には特に有効である。
【0010】本発明の請求項2において講じた技術的手
段(以下、第2の技術的手段と称する。)は、前記移動
機構の先端には前記移動機構の移動によって前記センサ
ー収納部の開口部を閉止可能にする閉止部が形成され、
該閉止部とセンサー収納部の開口部との間で前記空間部
が形成されることを特徴とする請求項1記載の検尿機能
付き便器装置にある。
【0011】上記第2の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0012】閉止部とセンサー収納部から形成された空
間部に保存液が供給されるので、空間部からの保存液の
漏れがなくなり尿センサーの保存状態が良好となる。
【0013】本発明の請求項3において講じた技術的手
段(以下、第3の技術的手段と称する。)は、前記セン
サー収納部の空間部に、前記尿センサーを洗浄する洗浄
水装置及び前記尿センサーを保存する保存液装置から交
互に、洗浄水及び保存液を供給する制御手段を備えたこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の検尿機能付
き便器装置にある。
【0014】上記第3の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0015】尿センサーの洗浄と保存の両方の機能を保
持することができ、簡便な構造となり、特に種々の機能
が収納された人体局部洗浄装置へ組み込むときの小型化
に有利となる。
【0016】本発明の請求項4において講じた技術的手
段(以下、第4の技術的手段と称する。)は、前記移動
機構が伸びた状態になったとき尿を採取する尿採取モー
ドと、前記便器内に溜められている水から移動し前記の
採取された尿を計測する尿計測モードと、前記尿センサ
ーを洗浄する洗浄モードと、前記尿センサーを前記空間
部に収納された位置で保存液を供給する保存モードから
なる制御手段を有することを特徴とする請求項1又は請
求項2又は請求項3記載の検尿機能付き便器装置にあ
る。
【0017】上記第4の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0018】尿検知スタートスイッチを押すことにより
尿検知と尿センサーの洗浄と保存の機能等が自動的に働
くことができる。
【0019】本発明の請求項5において講じた技術的手
段(以下、第5の技術的手段と称する。)は、前記移動
機構には1つの駆動手段が連結し、該駆動手段により前
記尿センサーの洗浄水及び保存液の供給が行われること
を特徴とする請求項3又は請求項4記載の検尿機能付き
便器装置にある。
【0020】上記第5の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0021】尿センサーの洗浄と保存の両方の機能を保
持し、尿センサーの移動機構に用いる駆動用のモーター
数を低減することができる。特に種々の機能が収納され
た人体局部洗浄装置へ組み込むときの小型化に有利とな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面に基づいて説明する。
【0023】(第1実施形態)本第1実施例の検尿機能
付き便器装置の主構成は、図1に示されるように便器1
の開口部上面に載置される温水による洗浄を可能にする
便器装置において、前記便器1内に溜められている水に
排尿され希釈された尿に含まれる糖、タンパク、潜血、
ビタミン等の尿中物質の濃度を測定する尿中物質測定手
段3と、尿中物質測定手段3を、前記便器1内に溜めら
れ尿が希釈されている水内に挿入する尿センサー31
と、希釈尿が希釈倍率を算出する希釈率算出手段(導電
率計)37と、算出された尿の希釈倍率を用いて、測定
された糖、タンパク、潜血、ビタミン等の尿中物質の濃
度を演算する演算手段(図示せず)と、演算された尿中
物質の濃度を表示する表示手段(図示せず)とからなる
検尿装置8を備えたものである。
【0024】尿中物質測定手段3が、尿糖計測手段とし
て使用される場合、図2に示されるように希釈尿に浸さ
れる検出ヘッド30に配設されたグルコースオキシサー
ゼ層(グルコース酸化酵素GOD)が固定された白金電
極33と、対極電極34とからなる尿センサー31によ
って構成され、複数のリード線によって演算手段に接続
されている。希釈率算出手段(導電率計)37は、希釈
尿の導電率を測定する。この希釈率算出手段37は、便
器1内溜り水内の溜り水に希釈された希釈尿の測定時の
希釈率を求めるための電気伝導率計測用の導電率電極と
して、白金電極33の近傍に配置される。
【0025】また、上記白金電極33等の尿センサー3
1近傍には、白金電極33の酵素の活性度の高い温度域
である30〜37°Cに加温するためにヒータ36が配
置されている。
【0026】可動機構4は、図1に示されるように検出
ヘッド30に配設された尿センサー31を上下動させ、
尿センサー31を、便器内に溜められ尿が希釈されてい
る水内に挿入し、センサー収納装置6内に収納する上下
動機構41とからなる。なおセンサー収納装置6は円筒
形状である。センサー収納装置6の開口部6aは後述す
るロッド415に形成されたフランジ35の上端と閉止
される空間部Sを形成する(図4の(a)、(e)参
照)上下動機構41は、図1から図3に示されるように
段付きワイヤ411が巻き取られている巻取ドラム41
0と、この巻取ドラム410に巻き取られている段付き
ワイヤ411の送り出し及び巻き取りを制御するピニオ
ンギヤを回転駆動するロッド駆動モータ412と、段付
きワイヤ411をガイドするガイドローラ413と、段
付きワイヤ411の一端が係止されるとともに先端に検
出ヘッド30が配設されオートアンテナのように伸縮自
在のロッド415とシリンダー414とからなる。
【0027】図3に示すように、ロッド415の検出ヘ
ッド30には、センサー収納装置6の開口部6aを閉止
可能なように円形状のフランジ部35が設けられてい
る。このフランジ部35の大きさはセンサー収納装置6
の内径より大径となっており、センサー収納装置6の開
口部6aとフランジ部35の上部が当接したとき、洗浄
水や保存液等が漏れないようなシール機能を有する。ま
た検出ヘッド30の上端部面は検出ヘッドが上方に作動
したとき、シリンダ414の開口下部面と当接する構造
となっている。
【0028】洗浄装置9は、ロッド415とシリンダー
414が引き上げられた状態における検出ヘッド30に
対向して配設され洗浄水を供給する洗浄水供給路91
と、水道に連絡し洗浄水の供給を開閉制御する洗浄水開
閉弁92と、洗浄タンク93とからなる。
【0029】保存液装置10はロッド415とシリンダ
ー414が引き上げられた状態における検出ヘッド30
に対向して配設され洗浄水(水道水)を供給する洗浄水
供給路101と、保存液が保存された保存装置10に連
絡し、保存液の供給を開閉制御する保存液開閉弁10
2、保存タンク103とからなる。この保存液はリン酸
バッファーあるいは生理食塩水等からなる。
【0030】また洗浄水開閉弁92、保存液開閉弁10
2、及びシリンダー414にはその開閉動作を制御する
コントローラ110(制御手段)と接続されている。こ
のコントローラ110には測定開始スイッチSWが接続
されている。
【0031】図4は、本発明の第1実施形態の装置によ
る各作動モードにおける作動状態の概略図を示してい
る。
【0032】図4(a)〜(e)に示されるようにピニ
オンギヤ413を回転駆動するロッド駆動モータ412
によって巻き取りドラム410に段付きワイヤ411が
巻き取られ、尿センサー31の検出ヘッド30が引き上
げられる。
【0033】図4において、(a)保存→(b)尿採取
→(c)尿計測→(d)洗浄→(e)保存→(a)のサ
イクルで検尿を繰り返す。図5は上記(a)〜(e)ま
での各モードにおける時間と各部材(ロッド駆動モー
タ、尿センサー位置、洗浄水開閉弁、保存液開閉弁、尿
センサー、導電率計、センサチップヒータ)の作動状態
を表わした図である。
【0034】上記サイクルにより、便器1内に溜められ
ている水に尿が希釈され、希釈された尿に含まれる糖、
タンパク、潜血、ビタミン等の尿中物質の濃度が検出さ
れる。次にその各モードの作業状態を図4及び図5を参
照して説明する。
【0035】モード:保存状態「図4(a)、図5保存
モード」 被検査者によって便器1内に排尿され、検査を開始させ
る測定開始スイッチSW(図1参照)が押される前は、
ロッド駆動モータ412は停止状態であり、尿センサー
31は最上部にあり、センサー収納装置6内に位置して
いる。また洗浄水開閉弁92、保存液開閉弁102は閉
鎖状態である。センサー収納6の溶液には保存液が保持
されている。
【0036】なお、尿センサー31は順バイアスとなっ
ている。これは、尿センサー31の安定化を行うため行
われる。
【0037】モード:尿採取「図4(b)、図5(b)
尿採取モード」 尿検査を開始させる測定開始スイッチSWが押される
と、ロッド駆動モータ412が段付きワイヤ411を介
しロッド415を下方に送出する。そのため、尿センサ
ー31が最下部に位置し、便器1の尿の溜り水中に位置
し停止する。
【0038】このように、ピニオンギヤを回転駆動する
ロッド駆動モータ412によって巻き取りドラム410
に巻き取られていた段付きワイヤ411が送り出される
ことにより、シリンダー414、ロッド415が斜め下
方に伸びることによって、尿センサー31の検出ヘッド
30が便器1内に溜められ尿が希釈されている水の水面
下に挿入される。
【0039】モード:尿計測「図4(c)、図5(c)
尿計測」 開始から1分後、ロッド駆動モータ412が逆回転し、
段付きワイヤ411を巻取り、ロッド415は途中で停
止し、尿センサー31が中間部にて停止する。その停止
前に尿センサー31近傍に位置するヒータ36が加温さ
れる。このモードにおいて、尿センサー31により計測
が行われ、かつ導電率計35の計測及び演算により、最
終的に尿糖値等を表示、保存(図示せず)する。
【0040】すなわち、尿センサー31の検出ヘッド3
0が尿が希釈されている水内に挿入されると、尿中物質
測定手段を構成する尿センサー31の検出ヘッド30に
配設されたグルコースオキシダーゼ層32が固定された
白金電極33と、対極電極34が希釈尿に浸され、接触
している希釈尿における尿中物質の濃度が複数のリード
線を介して接続された演算手段に出力されるのである。
【0041】尿センサー31の各電極が配設されたヘッ
ド30には希釈率算出手段37を構成する一対の導電率
電極371、372が、接触している希釈尿の導電率を
測定して、複数のリード線を介して接続されて演算手段
に出力される。
【0042】演算手段は、希釈率算出手段によって求め
られた導電率による尿の希釈倍率を用いて、尿センサー
31によって希釈尿により測定された糖、タンパク、潜
血、ビタミン等の尿中物質の濃度を演算する。
【0043】また、希釈尿の導電率と希釈率との関係
は、予め演算装置の記憶装置(ROM)内にデータとし
て予め格納されており、導電率を測定すれば上記データ
により希釈率が算出できるようプログラムされている。
【0044】モード:洗浄「図4(d)、図5(d)洗
浄」 開始から3分後に、ロッド駆動モータ412を駆動し、
その巻取りの最中に(ロッド415が最上部に位置しな
い前)に洗浄水開閉弁92を開放する。その結果、洗浄
水が洗浄タンク93から洗浄水供給路91を通り、洗浄
水が尿センサー31、ロッド415を洗浄する。その
後、洗浄水開閉弁92を閉鎖する。
【0045】上記測定が終了すると、ピニオンギヤを回
転駆動するロッド駆動モータ412によって巻取ドラム
410に段付きワイヤ411が巻き取られ、水面下に位
置する尿センサー31を配設した検出ヘッド30が引き
上げられ、洗浄位置に位置決めされる。
【0046】検出ヘッド30が洗浄位置に位置決めされ
ると、洗浄装置9において、水道に連絡した開閉弁92
によって洗浄水の供給を開閉制御するので、洗浄水供給
路91から、検出ヘッド30に洗浄水が噴射され、検出
ヘッド30、つまり尿センサー31が洗浄される。
【0047】検出ヘッド30が洗浄されると、ピニオン
ギヤを回転駆動するロッド駆動モータ412によって、
段付きワイヤ411が巻取ドラム410に巻き取られ、
尿センサー31が配設された検出ヘッド30が最上位位
置まで引き上げられる。
【0048】モード:洗浄「図4(e)、図5(e)保
存」 開始から6分後に、ロッド駆動モータ412をさらに逆
回転し、尿センサー31が最上部まで巻き込まれた位置
にて停止し、センサー収納装置6内に尿センサー31が
収納される状態になる。この時、フランジ35の上部と
センサー収納装置6の開口部とが当接し、密閉状態にな
った空間部Sが形成される。その後、保存液開閉弁10
2を開放し、センサー収納装置6内の空間部Sに保存液
が供給され、保存液が保持される。この時尿センサー3
1は逆バイアスから順バイアスになる。これによって、
尿センサー31の安定化が行なわれる。
【0049】その後、図4(a)、図5(a)保存のモ
ードに戻り、センサー収納装置6の空間部S内に保存さ
れた状態になる。なおこの一定期間後保存液を流出して
交換する作動を行ってもよい。
【0050】このように、本発明は、尿センサーの洗浄
と保存の両方の機能を保持したセンサー収納装置を構成
し、また尿センサーの移動機構に用いるモーター数を低
減することができる簡便な構造とし、特に種々の機能が
収納された人体局部洗浄装置へ組み込むときの小型化に
有利となる検尿機能付き便器装置である。
【0051】また尿センサーのキャリブレーション(測
定)を行いたい場合、センサー収納装置を利用して水道
水で、0設定した後、キャリブレーションすることも可
能であり、保存液を交換して、0設定した後、キャリブ
レーションを行うことも可能となる。
【0052】(第2実施形態)図5は本発明の他の実施
例である。この実施例は尿センサーの移動作動をロッド
415、シリンダ414による伸縮ではなく、ワイヤ1
41による吊下げ構造に変更した第2実施形態を示す。
【0053】第1実施形態と同様な構造については、同
一の番号を示しその内容については省略する。段付きワ
イヤ411には、ワイヤ141が連結されており、その
先端には尿センサー131が配設されている。この尿セ
ンサー31はセンサー収納装置106に収納自在となっ
ており、第1実施例と同様、洗浄水と保存液が交互に供
給される。
【0054】この第2実施形態による効果は、シリンダ
414、及びロッド415を用いないため、よりコンパ
クトになり、ロッド方式で必要となる便器形状による調
整が簡単になるという効果を示す。
【0055】
【発明の効果】第1の技術的手段による効果は、以下の
ようである。
【0056】即ち、本発明は、尿に含まれる糖、タンパ
ク、潜血、ビタミン等の尿中物質の濃度を検出する尿セ
ンサーを備えた検尿機能付き便器装置において、前記セ
ンサー収納装置内に移動可能な移動機構と、前記移動機
構の移動により前記尿センサーが収納可能な空間部を形
成するセンサー収納装置と、前記空間部に前記尿センサ
ーを保存する保存液を供給することを特徴とする検尿機
能付き便器装置にあるので、保存液により尿センサーを
保存することができるため、繰り返し使用可能な尿セン
サーを長時間有効に使用できるといった効果を有する。
特に酵素電極によるバイオーセンサーには特に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の検尿機能付き便器装置
の概略を示す断面図。
【図2】本発明の第1実施形態の尿センサー等が配設さ
れた検出ヘッド先端部付近を示す概略図。
【図3】本発明の第1実施形態の検尿装置において、図
1のA−A線断面図付近の概略を示す断面図。
【図4】本発明の第1実施形態の検尿装置における尿セ
ンサーの配設したロッドの伸縮状態と洗浄水、保存液の
供給状態等の各作動モードを示す概略図。
【図5】各モードにおける時間と各部材(ロッド駆動モ
ータ、尿センサー位置、洗浄水開閉弁、保存液開閉弁、
尿センサー、導電率計、センサチップヒータ)の作動状
態を表わした図。
【図6】本発明の第2実施形態の検尿機能付き便器装置
の概略を示す断面図。
【符号の説明】
1…便器装置 6…センサー収納装置 6a…開口部 9…洗浄水装置 10…保存液装置 31…尿センサー 41…移動機構 110…コントローラ(制御手段) S…空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯山 隆 東京都目黒区駒場4−8−RA−305 Fターム(参考) 2D038 JF04 ZA03 2G045 AA16 AA21 AA36 BB14 BB54 BB55 CB03 DA30 DA31 DA36 DA51 DA57 FB01 FB05 HA09 HA14 JA07 JA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】尿に含まれる糖、タンパク、潜血、ビタミ
    ン等の尿中物質の濃度を検出する尿センサーを備えた検
    尿機能付き便器装置において、前記センサー収納装置内
    に移動可能な移動機構と、前記移動機構の移動により前
    記尿センサーが収納可能な空間部を形成するセンサー収
    納装置と、前記空間部に前記尿センサーを保存する保存
    液を供給することを特徴とする検尿機能付き便器装置。
  2. 【請求項2】前記移動機構の先端には前記移動機構の移
    動によって前記センサー収納部の開口部を閉止可能にす
    る閉止部が形成され、該閉止部とセンサー収納部の開口
    部との間で前記空間部が形成されることを特徴とする請
    求項1記載の検尿機能付き便器装置。
  3. 【請求項3】前記センサー収納部の空間部に、前記尿セ
    ンサーを洗浄する洗浄水装置及び前記尿センサーを保存
    する保存液装置から交互に、洗浄水及び保存液を供給す
    る制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の検尿機能付き便器装置。
  4. 【請求項4】前記移動機構が伸びた状態になったとき尿
    を採取する尿採取モードと、前記便器内に溜められてい
    る水から移動し前記の採取された尿を計測する尿計測モ
    ードと、前記尿センサーを洗浄する洗浄モードと、前記
    尿センサーを前記空間部に収納された位置で保存液を供
    給する保存モードからなる制御手段を有することを特徴
    とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の検尿機
    能付き便器装置。
  5. 【請求項5】前記移動機構には1つの駆動手段が連結
    し、該駆動手段により前記尿センサーの洗浄水及び保存
    液の供給が行われることを特徴とする請求項3又は請求
    項4記載の検尿機能付き便器装置。
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