JP2000001219A - 圧縮空気を利用した輸送システム - Google Patents

圧縮空気を利用した輸送システム

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JP2000001219A
JP2000001219A JP18141198A JP18141198A JP2000001219A JP 2000001219 A JP2000001219 A JP 2000001219A JP 18141198 A JP18141198 A JP 18141198A JP 18141198 A JP18141198 A JP 18141198A JP 2000001219 A JP2000001219 A JP 2000001219A
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slit
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compressed air
luggage vehicle
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JP18141198A
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Kenichi Konno
今野建一
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TOKYO DENKI KOMUSHO CO Ltd
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TOKYO DENKI KOMUSHO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷物車の走行安定性を向上させるとともに、
できるだけ少ない消費エネルギーで荷物車を高速に走行
させることが可能な圧縮空気を利用した輸送システムを
安価に製造できるようにする。 【解決手段】 輸送管1の上部にスリットパイプ2を配
置するとともに、上記輸送管1の長手方向に沿って走行
レール14を配設して、上記輸送管1の内部に荷物車3
を走行自在と成し、且つ上記スリットパイプ2内を移動
する推進中子21に設けられたフックプレート22を上
記荷物車3に連結し、さらに、上記輸送管1内に空気を
送給して上記荷物車3を走行させるようにする空気送給
装置5を設けて、上記空気送給装置5から送給する風量
を、上記荷物車3の走行速度に応じて制御することによ
り、上記荷物車3の走行速度を上昇させたときに圧縮空
気の消費量が飛躍的に上昇するのを抑えることができる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮空気を利用した
輸送システムの改良に関し、特に、圧縮空気を利用して
荷物車を高速に走行させるために用いて好適な輸送シス
テムの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、搬送物の搬送を行うために
様々な形状・形態の輸送システムが用いられている。そ
の中の一つとして、本出願人は先に、特願平7−573
4号に示した様な圧縮空気を利用した輸送システムを提
案した。
【0003】上記圧縮空気を利用した輸送システムは、
スリットが形成されたスリットパイプと、スリットパイ
プ内に配設され、その内側からスリットを防ぐスリット
シール部材と、上記スリットパイプの内周面に沿って移
動する推進中子より成るものであって、上記推進中子に
は、スリットパイプのスリットから突出して外部移動体
と連結するフックプレートと、スリットパイプの管路部
分を塞ぐ受圧部材とが装着されているものである。
【0004】そして、上記スリットパイプの管路部分を
塞ぐ推進中子の受圧部材と、スリットパイプのスリット
を防ぐスリットシール部材とで気密が保たれたスリット
パイプ内に圧縮空気を供給することによって推進中子を
移動させ、この推進中子に連接されたフックプレートを
介して上記推進中子の移動を外部に伝達し、搬送物の搬
送を行うようにしている。
【0005】上記圧縮空気を利用した輸送システムによ
る搬送物の搬送は、推進中子に連接されたフックプレー
トから搬送物を吊り下げた状態で行うように構成されて
いる。したがって、上記従来の輸送システムによれば、
圧縮空気の圧力を大きくすることにより、非常に速い速
度で搬送することが可能であるが、搬送速度を速くする
とそれに比例して空気抵抗が大きくなるので、圧縮空気
の消費量が飛躍的に増大してしまい、高速化を図るのに
限界が生じていた。
【0006】また、走行速度が上昇すると、風の影響を
顕著に受けるようになるので、高速度で安定走行させる
ためには、上記スリットパイプを大がかりな支持装置で
強固に支持しなければならず、製造コストが高騰してし
まう問題があった。
【0007】上述したような問題を解決するために、大
きな輸送管内に荷物車を走行可能に配設するとともに、
上記輸送管内に圧縮空気を送給し、上記圧縮空気の圧力
によって上記荷物車を走行させるようにすることが考え
られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、荷物車
を大きな輸送管内で走行させるようにすれば、風の影響
を顕著に受けることなく走行速度を上昇させることが可
能となる。しかし、大きな輸送管内に荷物車を走行可能
に配設した場合、上記輸送管と上記荷物車との間の気密
を確保することが非常に困難であり、上記荷物車を走行
させるために必要な圧縮空気の量が膨大になってしまう
問題があった。
【0009】そこで、大きな輸送管内に荷物車を走行可
能に配設するとともに、上記荷物車を特願平7−573
4に示した様な圧縮空気を利用した搬送装置を駆動力と
して用いることが考えられる。
【0010】しかし、このようにした場合も、荷物車を
高速で走行させると、上記輸送管内に存在する空気抵抗
が飛躍的に大きくなることにより、圧縮空気の消費量に
比例させて上記荷物車の走行速度を向上させることがで
きない問題があった。
【0011】本発明は上述の問題点にかんがみ、荷物車
の走行安定性を向上させるとともに、圧縮空気の使用量
をできる限り少なくして荷物車を高速に走行させること
が可能な圧縮空気を利用した輸送システムを安価に提供
できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の圧縮空気を利用
した輸送システムは、スリット24が形成されたスリッ
トパイプ2と、上記スリットパイプ2内に配設されその
内側から前記スリット24を塞ぐスリットシール部材2
5と、上記スリットパイプ2の内周面に沿って移動する
推進中子21より成り、上記推進中子21が上記スリッ
トパイプ2のスリット24から突出するフックプレート
22と、上記スリットパイプ2の管路部分を塞ぐ受圧部
材26とを備え、上記受圧部材26と上記スリットシー
ル部材25とで気密が保たれたスリットパイプ2内に圧
縮空気を供給することによって、上記スリットパイプ2
内に配設された推進中子21を移動させ、上記推進中子
21に連接されたフックプレート22を介して推進中子
21の移動を上記スリットパイプ2の外部に伝達する圧
縮空気を利用した輸送システムに於いて、上記スリット
パイプ2を輸送管1の上部の長手方向に沿って配置する
とともに、上記輸送管1の下部にはその長手方向に沿っ
て走行レール14を配設して、且つ上記荷物車3の周面
に、上記走行レール14上を走行する走行車輪8を取り
付けて上記荷物車3を上記輸送管1内において走行自在
となし、さらに、上記スリットパイプ2内を移動する推
進中子21に連接されたフックプレート22を上記荷物
車3に連結して、上記荷物車3を走行させる第1の駆動
系を構成するとともに、上記輸送管1内に空気を送給し
て上記荷物車3を走行させる空気送給装置5を設けて第
2の駆動系を構成し、上記空気送給装置5から送給する
風量を、上記推進中子21によって走行される上記荷物
車3の走行速度に応じて制御することにより、上記第1
の駆動系と上記第2の駆動系とを相互に関連させながら
上記荷物車3を上記輸送管1内において走行させるよう
にしたことを特徴としている。
【0013】また、本発明の他の特徴とするところは、
上記荷物車3の走行方向の下流側における上記輸送管1
内の空気を排出して上記荷物車3が走行する際の空気抵
抗を軽減させるようにする空気排出装置6を設けたこと
を特徴としている。
【0014】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記荷物車3の側面に、上記空気送給装置5から送
給される空気を受けて上記荷物車3の走行力を向上させ
るための推進空気受け板11を設けたことを特徴として
いる。
【0015】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記推進空気受け板11の角度を変化させるための
受け板回転用モータ13を設けたことを特徴としてい
る。
【0016】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記荷物車3の側面に、上記空気送給装置5から送
給される空気を受けて上記荷物車3を浮上させるように
するための浮上羽根12を設けたことを特徴としてい
る。
【0017】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記輸送管1は、円形断面を有する鉄、セメント、
プラスチック等より成り、道路16の側部に立設された
支柱17で支持することにより、前記輸送管1を道路1
6に沿って配設されていることを特徴としている。
【0018】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記輸送管1及び前記荷物車3のそれぞれに第1の
磁石9及び第2の磁石10を配設して、上記第1の磁石
9及び第2の磁石10の磁気反発力を利用して上記荷物
車3を浮上させるようにして、上記荷物車3を走行させ
るのに要するエネルギーを軽減することを特徴としてい
る。
【0019】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記スリットパイプ2に沿って圧縮空気補給管23
を配設し、上記スリットパイプ2で消費される圧縮空気
を上記圧縮空気補給管23から補充することを特徴とし
ている。
【0020】
【作用】本発明は上記技術的手段よりなるので、荷物車
3は、輸送管1の内部において、輸送管1の上部に配設
されたスリットパイプ2に沿って走行するので、荷物車
3は外気の影響を受けることなく走行可能となり、安定
した高速走行性が得られ、荷物車3が高速走行を行う際
の揺れを防止できる。
【0021】また、上記荷物車3の走行速度に応じた風
量で、上記輸送管1の内部に空気を送給するので、圧縮
空気による推進力を有効に利用することが可能となり、
圧縮空気の使用量を飛躍的に増大させることなく、荷物
車3の走行速度を大幅に向上させることができる。
【0022】また、上記荷物車3の荷重を、主として走
行レール14に負担させることができるので、上記推進
中子21に荷物車3の荷重を負担させなくても済むこと
により、推進中子21の移動を円滑にすることができて
圧縮空気の使用効率を向上させることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の圧縮空気を利用し
た輸送システムの一実施形態を図面を参照して説明す
る。図1及び図2に示すように、本実施の形態の圧縮空
気を利用した輸送システムは、大きな輸送管1内に荷物
車3を走行自在に収納している。そして、本実施の形態
においては、上記荷物車3を高速走行させる駆動系とし
て、スリットパイプ2内で走行する推進中子21の駆動
力を利用した第1の駆動系と、上記輸送管1内に空気を
送給して上記荷物車3自体を押圧して走行させるように
する第2の駆動系の両方を用いている。
【0024】上記荷物車3は、前後を流線形に形成され
た略円筒型に構成されていて、その周面には、図示を省
略するが、内部に収納する荷物7を出し入れするための
開閉蓋が取り付けられている。また、図1に示したよう
に、上記輸送管1を並列に2本配設することにより、1
つの輸送管1においては荷物車3を一方通行にして、ス
ムースな走行を可能にしている。
【0025】上記スリットパイプ2を上記輸送管1の上
部に配設するとともに、上記輸送管1の長手方向に沿っ
て走行レール14を配設している。一方、上記荷物車3
の下部には、上記走行レール14上を走行させる走行車
輪8を配設し、上記輸送管1の内部において上記荷物車
3を走行自在と成している。
【0026】上記スリットパイプ2内に圧縮空気を送給
するエアーコンプレッサ4を配設し、上記スリットパイ
プ2内を移動可能に配設されている推進中子21を、上
記エアーコンプレッサ4から供給する圧縮空気によって
移動させるようにしている。そして、上記推進中子21
に連接されたフックプレート22に上記荷物車3を連結
して、上記エアーコンプレッサ4から供給する圧縮空気
によって上記荷物車3を走行させるようにしている。す
なわち、上述のようにして第1の駆動系を構成してい
る。
【0027】また、本実施の形態においては、上記スリ
ットパイプ2に沿って圧縮空気補給管23を配設し、上
記スリットパイプ2で消費される圧縮空気を上記圧縮空
気補給管23から補充するようにしている。これによ
り、上記スリットパイプ2内で消費される圧縮空気を常
に補充することができ、荷物車3を効率良く走行させる
ことができる。
【0028】一方、上記輸送管1内に空気を送給して、
上記輸送管1内において走行する荷物車3の走行を補助
する空気送給装置5を設けて第2の駆動系を構成してい
る。そして、上記空気送給装置5から送給する風量を、
上記推進中子21によって走行される上記荷物車3の走
行速度に応じて制御することにより、上記第1の駆動系
と上記第2の駆動系とを相互に関連させながら上記荷物
車3を上記輸送管1内において効率良く走行させるよう
にしている。
【0029】また、上記輸送管1の走行方向の下流側
に、上記輸送管1内の空気を排出して上記荷物車3が走
行する際の空気抵抗を軽減させるようにする空気排出装
置6を設けている。これにより、上記荷物車3を上記輸
送管1内において高速走行させる際の空気抵抗を大幅に
減少させることができ、圧縮空気の使用効率を大幅に向
上させることができる。
【0030】また、上記圧縮空気の使用効率を向上させ
るための他の手段として、上記荷物車3の側面に推進空
気受け板11を設け、上記空気送給装置5から輸送管1
の内部に送給される空気を上記推進空気受け板11で受
けて、上記荷物車3の走行力を向上させるようにしてい
る。
【0031】上記推進空気受け板11は、上記荷物車3
が主として第1の駆動力で走行している場合には、上記
荷物車3が高速走行する際の空気抵抗を増大させてしま
うように作用する場合がある。そこで、荷物車3に搭載
したバッテリー15から供給される電力で動作する受け
板回転用モータ13を配設し、上記推進空気受け板11
の角度を変化させるようにして、上記荷物車3の走行状
態によっては上記推進空気受け板11がエネルギーの損
失原因になるのを防止している。上記推進空気受け板1
1の角度制御は、上記荷物車3の走行速度に基づいて、
荷物車3に搭載したコンピュータシステムにより行って
いる。
【0032】さらに、上記荷物車3の底面側に浮上羽根
12を設け、上記荷物車3が走行する際の空気を受けて
上記荷物車3を浮上させるようにしている。これによ
り、上記荷物車3が上記走行レール14上を走行する際
の摩擦抵抗を減少させることができ、圧縮空気の使用効
率を向上させることができる。
【0033】また、上記輸送管1及び前記荷物車3のそ
れぞれに第1の磁石9及び第2の磁石10を配設し、上
記第1の磁石9及び第2の磁石10の磁気反発力を利用
して上記荷物車3を浮上させるようにして、上記荷物車
3を走行させるのに要するエネルギーを軽減するように
している。
【0034】上記第2の駆動系は、上述したように、上
記輸送管1内に空気を送給する空気送給装置5、及び上
記輸送管1内の空気を排気する空気排出装置6とにより
構成している。これにより、上記荷物車3はその走行方
向の後方から、上記空気送給装置5から送給される空気
により押圧されるとともに、上記荷物車3の下流側にお
ける空気が排出されることで、空気抵抗が大幅に減少す
るので、荷物車3を高速に走行させることが可能とな
る。
【0035】また、本実施の形態においては、上記空気
送給装置5から送給する風量を、上記推進中子21によ
って走行される上記荷物車3の走行速度に応じて制御す
るようにしているので、上記荷物車3を走行させる際の
圧縮空気の使用効率を大幅に向上させることが可能とな
り、上記荷物車3の走行速度を圧縮空気の消費量に比例
させて上昇させることができる。
【0036】また、上記荷物車3の走行方向の下流にお
いては、空気排出装置6を動作させて上記輸送管1内の
空気を排気しているので、上記荷物車3が上記輸送管1
内において高速走行する際の空気抵抗を可及的に小さく
することができ、荷物車3を高速走行させるために必要
な圧縮空気の量を節約することができる。
【0037】上記輸送管1は、円形断面を有する鉄、セ
メント、プラスチック等よりなる管によって構成されて
おり、道路16の側部に立設された支柱17で支持する
ことにより、前記輸送管1を道路16に沿って配設して
いる。なお、輸送管1としては、例えば波付硬質ポリエ
チレン管を用いることにより、強度を向上させたプラス
チック管を安価に構成することができる。
【0038】また、輸送管1の断面は必ずしも円形でな
くともよい。なお、上記輸送管1の周面の所定箇所に透
明樹脂より覗き窓(図示せず)を設け、外部から輸送管
1の内部の様子を見ることができるようになされてい
る。
【0039】図6に示した様に、上記スリットパイプ2
は、スリット24が形成されたスリットパイプ2と、上
記スリットパイプ2内に配設され、その内側からスリッ
ト24を塞ぐスリットシール部材25と、上記スリット
パイプ2の内周面に沿って移動する推進中子21より成
るものである。
【0040】上記推進中子21には、上述したように、
上記スリットパイプ2のスリット24から突出するフッ
クプレート22と、上記スリットパイプ2の管路部分を
塞ぐ受圧部材26とが装着されているとともに、上記ス
リットパイプ2内での推進中子21の移動を円滑にする
ために、スリットパイプ2の内周面に当接する複数のベ
アリング27が配設されている。
【0041】そして、上記スリットパイプ2の管路部分
を塞ぐ推進中子21の受圧部材26と、スリットパイプ
2のスリット24を塞ぐスリットシール部材25とで気
密が保たれたスリットパイプ2内に圧縮空気を供給する
ことによって、上記スリットパイプ2内に配設された推
進中子21を移動させ、それと同時に、推進中子21に
連結されたフックプレート22を介して推進中子21の
移動力を荷物車3に伝達するようにしている。
【0042】さらに、本実施の形態では、上記スリット
パイプ2が、スリットパイプ2内に供給される圧縮空気
の圧力に耐える強度を有するスリットパイプ2a本体
と、スリットパイプ2内の気密を保つための弾力性を有
する内側体2bとの二重構造に構成している。
【0043】次に、上記構成に基づき、本実施形態の圧
縮空気を利用した輸送システムの作動について説明す
る。上記スリットパイプ2の管路部分を塞ぐ推進中子2
1の受圧部材26と、スリットパイプ2のスリット24
を塞ぐスリットシール部材25とでスリットパイプ2内
の気密が保たれるので、スリットパイプ2内に圧縮空気
が供給されると、スリットパイプ2内に配設された推進
中子21が移動する。そして、この移動が上記推進中子
21に連結されたフックプレート22を介して荷物車3
に伝達され、荷物車3がスリットパイプ2に沿って輸送
管1の内部を走行する。
【0044】これにより、荷物車3は外気の影響を受け
ることなく走行することが可能となり、高速走行時に上
下方向、左右方向に揺れるのを防止することができ、走
行安定性をより一層向上させることができる。これによ
り、例えば150〜250Km/H程度の高速走行を実
現することができる。
【0045】しかも、輸送管1で遮蔽した状態で荷物車
3を走行させるので、上記荷物車3を猛スピードで走行
させても他の物体と衝突の危険がなく安全である。ま
た、第3者が輸送管1の内部に侵入しないようにするこ
とができるので、十分な安全性を確保することができ、
工場内や建設現場、或いは発電所等、種々の場所に設置
して安全に機能させることができる。
【0046】また、本実施形態においては、上記輸送管
1内に空気を送給する第2の駆動系を設けて、上流側か
ら空気を送給して荷物車3を押圧するとともに、下流側
から空気を排出するようにして荷物車3が走行するとき
の空気抵抗を減少させる空気排出装置6を設けているの
で、荷物車3を更に高速に走行させることができる。
【0047】しかも、本実施の形態においては、上記空
気送給装置5から送給する風量を、上記推進中子21に
よって走行される上記荷物車3の走行速度に応じて制御
しているので、上記荷物車3を走行させるのに要する圧
縮空気の量を節約することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明は上述したように、本発明の圧縮
空気を利用した輸送システムは、輸送管の内部において
スリットパイプに沿って荷物車3が走行するので、荷物
車は外気の影響を受けることなく走行することが可能と
なり、高速走行性を向上できるとともに、荷物車が高速
走行を行う際の揺れを防止できる。
【0049】また、本発明の他の特徴によれば、上記荷
物車の走行速度に応じた風量で、上記輸送管の内部に空
気を送給するので、圧縮空気を利用した第1の駆動系の
推進力と、第2の駆動系の両方の推進力を有効に利用す
ることが可能となり、上記荷物車の走行速度を大幅に向
上させることができる。
【0050】また、本発明の他の特徴によれば、上記荷
物車の荷重を、主として上記走行レールに負担させるよ
うにすることができるので、上記推進中子に上記荷物車
の荷重を負担させなくても済むことにより、上記スリッ
トパイプ内を上記推進中子が移動するのを円滑にするこ
とができて圧縮空気の使用効率を向上させることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮空気を利用した輸送システムの一
例を示す全体構成図である。
【図2】荷物車を拡大して側面方向から見た図である。
【図3】荷物車の横断面図である。
【図4】推進空気受け板の全体を示す断面図である。
【図5】輸送管を道路の側部に設置した様子を示す図で
ある。
【図6】スリットパイプ部分の詳細を示す一部断面を含
む側面図である。
【符号の説明】
1 輸送管 2 スリットパイプ 3 荷物車 4 エアーコンプレッサ 5 空気送給装置 6 空気排出装置 7 荷物 8 走行車輪 9 第1の磁石 10 第2の磁石 11 推進空気受け板 12 浮上羽根 13 受け板回転用モータ 14 走行レール 15 バッテリー 21 推進中子 22 フックプレート 23 圧縮空気補給管 24 スリット 25 スリットシール部材 26 受圧部材 27 ベアリング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリット24が形成されたスリットパイ
    プ2と、上記スリットパイプ2内に配設されその内側か
    ら前記スリット24を塞ぐスリットシール部材25と、
    上記スリットパイプ2の内周面に沿って移動する推進中
    子21より成り、上記推進中子21が上記スリットパイ
    プ2のスリット24から突出するフックプレート22
    と、上記スリットパイプ2の管路部分を塞ぐ受圧部材2
    6とを備え、上記受圧部材26と上記スリットシール部
    材25とで気密が保たれたスリットパイプ2内に圧縮空
    気を供給することによって、上記スリットパイプ2内に
    配設された推進中子21を移動させ、上記推進中子21
    に連接されたフックプレート22を介して推進中子21
    の移動を上記スリットパイプ2の外部に伝達する圧縮空
    気を利用した輸送システムに於いて、 上記スリットパイプ2を輸送管1の長手方向に沿う上部
    に配置するとともに、上記輸送管1の下部にはその長手
    方向に沿って走行レール14を配設して、且つ上記荷物
    車3の下部の周面に、上記走行レール14上を走行する
    走行車輪8を取り付けて上記荷物車3を上記輸送管1内
    において走行自在となし、 さらに、上記スリットパイプ2内を移動する推進中子2
    1に連接されたフックプレート22を上記荷物車3に連
    結して、上記荷物車3を走行させる第1の駆動系を構成
    するとともに、上記輸送管1内に空気を送給して上記荷
    物車3を走行させる空気送給装置5を設けて第2の駆動
    系を構成し、 上記空気送給装置5から送給する風量を、上記推進中子
    21によって走行される上記荷物車3の走行速度に応じ
    て制御することにより、上記第1の駆動系と上記第2の
    駆動系とを相互に関連させながら上記荷物車3を上記輸
    送管1内において走行させることを特徴とする圧縮空気
    を利用した輸送システム。
  2. 【請求項2】 上記荷物車3の走行方向の下流側におけ
    る上記輸送管1内の空気を排出して上記荷物車3が走行
    する際の空気抵抗を軽減させる空気排出装置6を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気を利用した
    輸送システム。
  3. 【請求項3】 上記荷物車3の側面に、上記空気送給装
    置5から送給される空気を受けて上記荷物車3の走行力
    を向上させるための推進空気受け板11を設けたことを
    特徴とする請求項1または2に記載の圧縮空気を利用し
    た輸送システム。
  4. 【請求項4】 上記推進空気受け板11の角度を変化さ
    せるための受け板回転用モータ13を設けたことを特徴
    とする請求項3に記載の圧縮空気を利用した輸送システ
    ム。
  5. 【請求項5】 上記荷物車3の側面に、上記空気送給装
    置5から送給される空気を受けて上記荷物車3を浮上さ
    せるようにする浮上羽根12を設けたことを特徴とする
    請求項1〜4の何れか1項に記載の圧縮空気を利用した
    輸送システム。
  6. 【請求項6】 上記輸送管1は、円形断面を有する鉄、
    セメント、プラスチックの何れかより成り、道路16の
    側部に立設された支柱17で支持することにより、前記
    輸送管1を道路16に沿って配設されていることを特徴
    とする請求項1〜5の何れか1項に記載の圧縮空気を利
    用した輸送システム。
  7. 【請求項7】 上記輸送管1及び前記荷物車3のそれぞ
    れに第1の磁石9及び第2の磁石10を配設して、上記
    第1の磁石9及び第2の磁石10の磁気反発力を利用し
    て上記荷物車3を浮上させるようにして、上記荷物車3
    を走行させるのに要するエネルギーを軽減することを特
    徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の圧縮空気を
    利用した輸送システム。
  8. 【請求項8】 上記スリットパイプ2に沿って圧縮空気
    補給管23を配設し、上記スリットパイプ2で消費され
    る圧縮空気を上記圧縮空気補給管23から補充すること
    を特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の圧縮空
    気を利用した輸送システム。
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