JP2000000237A - 聴診器、聴診器用パッド - Google Patents

聴診器、聴診器用パッド

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JP2000000237A
JP2000000237A JP18564698A JP18564698A JP2000000237A JP 2000000237 A JP2000000237 A JP 2000000237A JP 18564698 A JP18564698 A JP 18564698A JP 18564698 A JP18564698 A JP 18564698A JP 2000000237 A JP2000000237 A JP 2000000237A
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JP
Japan
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stethoscope
pad
chest piece
diaphragm
elastic body
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JP18564698A
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English (en)
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Hisami Kato
久▲視▼ 加藤
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NIPPON PACK KK
Original Assignee
NIPPON PACK KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 痩せ形タイプなどの被診察者であっても、チ
ェストピースの内部空間が音感的に十分に密封されるた
め、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうこと
がなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることができる
聴診器、及び聴診器用パッドを提供することを目的とす
るものである。 【解決手段】 上記チェストピースB20の診察部への
押圧面に、柔軟な弾性体によって診察部の形状に合わせ
て変形自在に成されて、上記チェストピースの内側空間
を音感的に密封可能な円環状に形成されるパッドS1を
配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、診察用の聴診器に
関するものであり、特に、チェストピースにおける音感
的なシールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、診察用の聴診器は、チューブによ
ってチェストピースとイヤーチップが連通されて、診察
部の音を診察者に伝達するべく形成されている。また、
上記チェストピースは、通常、背中合わせに一対に形成
されたデュアルヘッドタイプであり、一方にダイアフラ
ムと他方にオープンベルが配設されて、各各高周波音用
と低周波音用に用いられる。そして、上記何れか一方の
チェストピースを、診察者が被診察者の診察部に押し当
てることによって、診察者が検出音を聞くことができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記聴診器に
おいては、上記チェストピースがステンレスなどの金属
類によって形成されているため、硬質に形成されてい
る。そのため、上記チェストピースを胸部表面に強く押
し付けても、硬質な上記チェストピースとの間に、間隙
ができてしまい音感的に十分に密封できなかった。その
ため、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうた
め、診察者が十分に検出音を聞き取ることが困難な場合
があった。特に、低周波音用のオープンベルの場合に
は、振動板を有していないとともに、老人や痩せ形のタ
イプで脂肪が少ない被診察者や小児用として胸の幅が狭
い部分に用いられるため、診察者が十分に検出音を聞き
取ることが困難な場合があった。そこで、本発明は、痩
せ形タイプなどの被診察者であっても、上記チェストピ
ースの内部空間が音感的に十分に密封されるため、検出
すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、
診察者が十分に検出音を聞き取ることができる聴診器、
及び聴診器用パッドを提供することを目的とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、チュ
ーブによってチェストピースとイヤーチップが連通され
て、診察部の音を診察者に伝達する診察用の聴診器であ
って、上記チェストピースの診察部への押圧面に、柔軟
な弾性体によって診察部の形状に合わせて変形自在に成
されて、上記チェストピースの内側空間を音感的に密封
可能な円環状に形成されるパッドを有することを特徴と
するものである。この第1の構成の聴診器においては、
診察時において、痩せ形タイプなどの被診察者であって
も、上記聴診器を診察部に押し当てると、診察部の形状
に合わせて柔軟な弾性体からなる上記パッドが変形する
ため、上記パッドと上記診察部との間に隙間が生じるこ
とがなく、上記チェストピースの内部空間を音感的に十
分に密封することができる。従って、検出すべき音が漏
れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分
に検出音を聞き取ることが可能になる。
【0005】また、第2には、上記第1の構成におい
て、上記弾性体が、ゴムであることを特徴とするもので
ある。また、第3には、上記第1の構成において、上記
弾性体が、合成樹脂であることを特徴とするものであ
る。よって、安価な材料によって、具体的に、診察部の
形状に合わせて変形自在となる柔軟な上記弾性体を構成
することが可能になる。
【0006】また、第4には、柔軟な弾性体によって診
察部の形状に合わせて変形自在に成されて、内側空間を
音感的に密封可能な円環状に形成されるとともに、聴診
器のチェストピースに着脱自在な着脱手段を有すること
を特徴とするものである。この第4の構成の聴診器用パ
ッドにおいては、上記着脱手段によって上記聴診器の上
記チェストピースに該聴診器用パッドを接続することに
よって、診察時において、痩せ形タイプなどの被診察者
であっても、上記聴診器を診察部に押し当てると、診察
部の形状に合わせて柔軟な弾性体からなる上記聴診器用
パッドが変形するため、上記聴診器用パッドと上記診察
部との間に隙間が生じることがなく、上記チェストピー
スの内部空間を音感的に十分に密封することができる。
従って、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまう
ことがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可
能になる。また、被診察者が痩せ形タイプなどでない場
合には、上記聴診器用パッドを使用せずにそのままの状
態で上記チェストピースを使用する。つまり、必要な時
のみ上記聴診器用パッドを使用するなどの使い分けが可
能になる。さらに、被診察者毎に、上記聴診器用パッド
を交換して用いることも可能になる。それによって、衛
生的に聴診器を使用した診察を行うことが可能になる。
【0007】また、第5には、上記第4の構成におい
て、上記着脱手段が、両面テープであることを特徴とす
るものである。また、第6には、上記第4の構成におい
て、上記着脱手段が、磁石であることを特徴とするもの
である。よって、安価で簡略な手段によって、具体的
に、上記着脱手段を構成することが可能になる。また、
第7には、上記第4又は5又は6の構成において、上記
弾性体が、ゴムであることを特徴とするものである。ま
た、第8には、上記第4又は5又は6の構成において、
上記弾性体が、合成樹脂であることを特徴とするもので
ある。よって、安価な材料によって、具体的に、診察部
の形状に合わせて変形自在となる柔軟な上記弾性体を構
成することが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての第1
実施例を図面を利用して説明する。本第1実施例に基づ
く聴診器A1は、図1に示されるように、デュアルヘッ
ドB1、チューブC1、両耳用チューブD1、イヤーチ
ップE1、及びパッドS1を有している。上記デュアル
ヘッドB1は、図1〜図3に示すように、大径側のチェ
ストピース(以下ダイアフラムB10という)、小径側
のチェストピース(以下オープンベルB20という)、
タレットB30、スピンドルB40を有している。ま
た、上記ダイアフラムB10、上記オープンベルB2
0、上記タレットB30は、図2に示すように、ステン
レスなどによって一体的に形成される。上記ダイアフラ
ムB10は、図3に示すように、大径の略吸盤状に形成
されて、口径全体に隔膜(振動板)B12が配設され
て、高周波音用に用いられる。また、外周部全周に、エ
ッジなどによる診察部への傷付けを防止すべくカバーB
10aが環装される。
【0009】上記オープンベルB20は、図3に示すよ
うに、小径の略吸盤状に形成されて、低周波音用に用い
られる。また、外周部全周に、エッジなどによる診察部
への傷付けを防止すべくカバーB20aが環装される。
上記タレットB30は、図3に示すように、上記ダイア
フラムB10と上記オープンベルB20を、背中合わせ
に一対に接続するとともに、上記ダイアフラムB10側
と上記オープンベルB20側を音響的に接続すべく、上
記タレットB30の略中心部を横方向に穿設する連通孔
B30aが形成される。さらに、上記スピンドルB40
を挿嵌するとともに、上記連通孔B30aとT字状に交
差して連通する挿嵌溝B30bが形成される。
【0010】上記スピンドルB40は、図3に示すよう
に、内部が中空なパイプ状に形成されるとともに、上記
挿嵌溝B30bに回転自在に挿嵌すべく、上記挿嵌溝B
30bの内径よりも若干小さい外形寸法に形成される。
また、上記スピンドルB40には、上記挿嵌溝B30b
への挿嵌時に、図3に示すように、上記連通孔B30a
と略同一な中心軸となる位置に、上記連通孔B30aと
上記スピンドルB40の内部空間とを連通すべく、連通
孔B40aが形成される。さらに、上記スピンドルB4
0の下端部には、上記チューブC1を嵌合して固定可能
な、嵌合部B40bが形成される。
【0011】そして、上記スピンドルB40を上記挿嵌
溝B30bに挿嵌するとともに、上記嵌合部B40bに
上記チューブC1を嵌合する。従って、図1に示すよう
に、上記チューブC1によって、上記デュアルヘッドB
1と上記チューブC1の他端側に上記両耳用チューブD
1を介して接続される上記イヤーチップE1が連通さ
れ、上記ダイアフラムB10或いは上記オープンベルB
20が検出した検出音を診察者の耳に伝達可能になされ
ている。また、上記スピンドルB40が上記挿嵌溝B3
0bに回転自在に挿嵌されるため、上記スピンドルB4
0を回動して、上記連通孔B40aの向きを変えること
によって、上記イヤーチップE1への連通を、上記ダイ
アフラムB10側と上記オープンベルB20側とに切り
替えて使用するように構成されている。上記パッドS1
は、略ゼラチン状に柔軟(指先で軽く押した程度でも容
易に変形可能)なウレタンゴム(弾性体)によって、図
1、図2、図3に示すように、外径が上記オープンベル
B20と略一致する大きさの円環状に形成される。そし
て、上記パッドS1は、図3に示すように、上記オープ
ンベルB20と同一軸心で、上記オープンベルB20の
表面(診察部への押圧面)側に、エポキシ樹脂などの接
着剤S20によって接着される。
【0012】次に、そのような構成からなる本第1実施
例による聴診器A1の、使用状態及び作用効果について
説明する。図4は、被診察者Q1が、老人や小児、或い
は痩せ形のタイプで脂肪が少なく、胸部表面(診察部)
Q10が骨っぽく凹凸が大きい場合を示している。この
ような場合に、上記オープンベルB20側を用いて上記
聴診器A1を使用する場合に、上記オープンベルB20
は硬質であるため、上記パッドS1と上記胸部表面Q1
0との間に多少の隙間が生じるが、上記デュアルヘッド
B1をさらに上記胸部表面Q10に押し付けることによ
って、図4に示すように、上記胸部表面Q10の形状に
合わせて略ゼラチン状の上記パッドS1が柔軟に変形す
る。
【0013】そのため、上記パッドS1と上記胸部表面
Q10との上記隙間が解消されて、上記オープンベルB
20の内部空間を音感的に十分に密封することができ
る。従って、上記オープンベルB20から検出すべき音
が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が
十分に検出音を聞き取ることが可能になる。また、上記
ダイアフラムB10側を使用する場合は、通常通りの基
本的な聴診器の使用と変わるところはなく同様である。
なお、上記ダイアフラムB10は、上記隔膜B12を有
しているため、一般的に上記隔膜B12が振動すれば聞
こえるため、上記オープンベルB20ほどには、検出す
べき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうおそれが少な
い。そのため、本第1実施例においては、上記パッドS
1を上記オープンベルB20側のみに設ける構成として
いる。
【0014】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。本第2実施例による聴診器A2は、上述した第1実
施例に対して、図5及び図6に示すように、上記オープ
ンベルB20への上記パッドS1の固着に加えて、上記
ダイアフラムB10にもパッドS2を固着する点が異な
る。従って、上記デュアルヘッドB1の上記オープンベ
ルB20側の使用においては、上記第1実施例とはまっ
たく同一な作用及び効果を有している。具体的な構成と
しては、上記第1実施例の構成に加えて、上記パッドS
2が、略ゼラチン状に柔軟なウレタンゴムによって、図
5及び図6に示すように、外径が上記ダイアフラムB1
0と略一致する大きさの円環状に形成される。そして、
上記パッドS2は、図6に示すように、上記ダイアフラ
ムB10と同一軸心で、上記ダイアフラムB10の表面
側に、エポキシ樹脂などの接着剤S20によって接着さ
れる。
【0015】次に、そのような構成からなる本第2実施
例による聴診器A2の、使用状態及び作用効果について
説明する。上述したように、上記第1実施例と同様に被
診察者Q1が、老人や小児、或いは痩せ形のタイプで脂
肪が少なく、胸部表面Q10が骨っぽく凹凸が大きい場
合(図4参照)に、上記ダイアフラムB10及び上記オ
ープンベルB20は硬質であるため、上記パッドS1又
は上記パッドS2と上記胸部表面Q10との間に隙間が
生じるが、上記デュアルヘッドB1をさらに上記胸部表
面Q10に押し付けることによって、上記第1実施例と
同様に、上記胸部表面Q10の形状に合わせて略ゼラチ
ン状の上記パッドS1又は上記パッドS2が柔軟に変形
する。
【0016】そのため、上記パッドS1又は上記パッド
S2と上記胸部表面Q10との上記隙間が解消されて、
上記ダイアフラムB10及び上記オープンベルB20の
内部空間を音感的に十分に密封することができる。従っ
て、上記ダイアフラムB10及び上記オープンベルB2
0から検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうこ
とがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可能
になる。つまり、本第2実施例においては、上記オープ
ンベルB20のみならず、上記ダイアフラムB10の使
用時においても、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾っ
てしまうのを防止することができる。
【0017】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。本第3実施例による聴診器用パッドT1は、略ゼラ
チン状に柔軟なウレタンゴム(弾性体)によって、図7
及び図8に示すように、外径が汎用の標準的な聴診器U
1における上記オープンベルB20と略一致する大きさ
の円環状に形成される。また、上記聴診器用パッドT1
には、図7及び図8に示すように、一側の側面部に、上
記聴診器用パッドT1と略同一な外径の略円環状に形成
された磁石(着脱手段)V1が、接着剤などによって上
記聴診器用パッドT1に固着される。
【0018】次に、そのような構成からなる本第3実施
例による聴診器用パッドT1の、使用状態及び作用効果
について説明する。上述した図4に示したように、被診
察者Q1が、老人や小児、或いは痩せ形のタイプで脂肪
が少なく、上記胸部表面Q10が骨っぽく凹凸が大きい
場合などには、上記磁石V1が固着された上記聴診器用
パッドT1を、図7に示すように、使用する聴診器U1
の上記オープンベルB20と同一軸心で、上記オープン
ベルB20の表面側に、上記磁石V1を用いて固着し、
その状態で、上記聴診器U1を使用する。この場合に、
上記オープンベルB20は硬質であるため、上記聴診器
用パッドT1と上記胸部表面Q10との間に隙間が生じ
るが、上記デュアルヘッドB1をさらに上記胸部表面Q
10に押し付けることによって、上記第1実施例と同様
に、上記胸部表面Q10の形状に合わせて略ゼラチン状
の上記聴診器用パッドT1が柔軟に変形する。
【0019】そのため、上記聴診器用パッドT1と上記
胸部表面Q10との上記隙間が解消されて、上記オープ
ンベルB20の内部空間を音感的に十分に密封すること
ができる。従って、上記オープンベルB20から検出す
べき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診
察者が十分に検出音を聞き取ることが可能になる。そし
て、診察終了後は、上記聴診器用パッドT1を、上記磁
石V1固着面で上記オープンベルB20から剥がすこと
によって、容易に上記聴診器用パッドT1を上記聴診器
U1から容易に脱着することができ、通常の上記聴診器
用パッドT1を用いない状態とすることができる。ま
た、被診察者が痩せ形タイプなどでない場合には、上記
聴診器用パッドT1を使用せずにそのままの状態で上記
オープンベルB20を使用する。つまり、必要な時のみ
上記聴診器用パッドT1を使用するなどの使い分けが可
能になる。さらに、上記聴診器用パッドT1が磁石V1
を用いた安価な構成であるため、被診察者毎に、上記聴
診器用パッドT1を交換して用いることも可能になる。
それによって、衛生的に、聴診器を用いて診察を行うこ
とが可能になる。
【0020】また、上記ダイアフラムB10側を使用す
る場合は、通常通りの基本的な聴診器の使用と変わると
ころはなく同様である。なお、上述した第2実施例に示
すように、上記聴診器用パッドT1を上記ダイアフラム
B10の外径に合わせて形成して磁石を固着して、上記
ダイアフラムB10側に上記磁石によって上記聴診器用
パッドT1を固着することによって、上記ダイアフラム
B10側にも上記聴診器用パッドT1を使用する構成と
することも可能である。そのように構成したことによっ
て、上記聴診器用パッドT1の一側の側面部に、上記聴
診器用パッドT1と略同一な外径の略円環状に形成され
た磁石V1を、接着剤などによって固着する安価で簡略
な構成によって、具体的に、上記聴診器U1から上記聴
診器用パッドT1を着脱する着脱手段を構成することが
可能になる。
【0021】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。本第4実施例は、上述した第3実施例に対して、上
記聴診器U1から上記聴診器用パッドT1を着脱する着
脱手段として、上記磁石V1に代えて両面テープを用い
た構成の例を示すものである。本第4実施例による聴診
器用パッドT2は、略ゼラチン状に柔軟なウレタンゴム
(弾性体)によって、図9及び図10に示すように、外
径が汎用の標準的な聴診器U1における上記オープンベ
ルB20と略一致する大きさの円環状に形成される。ま
た、上記聴診器用パッドT2には、図9及び図10に示
すように、一側の側面部に、上記聴診器用パッドT2と
略同一な外径の略円環状に形成された両面テープ(着脱
手段)V2が貼付される。
【0022】次に、そのような構成からなる本第4実施
例による聴診器用パッドT2の、使用状態及び作用効果
について説明する。上述した図4に示したように、被診
察者Q1が、老人や小児、及び痩せ形のタイプで脂肪が
少なく、上記胸部表面Q10が骨っぽく凹凸が大きい場
合などには、上記両面テープV2が貼付された上記聴診
器用パッドT2を、図9に示すように、使用する聴診器
U1の上記オープンベルB20と同一軸心で、上記オー
プンベルB20の表面側に、上記両面テープV2を用い
て固着し、その状態で、上記聴診器U1を使用する。こ
の場合に、上記オープンベルB20は硬質であるため、
上記聴診器用パッドT2と上記胸部表面Q10との間に
隙間が生じるが、上記デュアルヘッドB1をさらに上記
胸部表面Q10に押し付けることによって、上記第1実
施例と同様に図4に示すように、上記胸部表面Q10の
形状に合わせて略ゼラチン状の上記聴診器用パッドT2
が柔軟に変形する。
【0023】そのため、上記聴診器用パッドT2と上記
胸部表面Q10との上記隙間が解消されて、上記オープ
ンベルB20の内部空間を音感的に十分に密封すること
ができる。従って、上記オープンベルB20から検出す
べき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診
察者が十分に検出音を聞き取ることが可能になる。そし
て、診察終了後は、上記聴診器用パッドT2を、上記両
面テープV2固着面で上記オープンベルB20から剥が
すことによって、容易に上記聴診器用パッドT2を上記
聴診器U1から脱着することができ、通常の上記聴診器
用パッドT2を用いない状態とすることができる。ま
た、被診察者が痩せ形タイプなどでない場合には、上記
聴診器用パッドT2を使用せずにそのままの状態で上記
オープンベルB20を使用する。つまり、必要な時のみ
上記聴診器用パッドT2を使用するなどの使い分けが可
能になる。さらに、上記聴診器用パッドT2が上記両面
テープV2を用いた安価な構成であるため、被診察者毎
に、上記聴診器用パッドT2を交換して用いることも可
能になる。それによって、衛生的に、聴診器を用いて診
察を行うことが可能になる。
【0024】また、上記ダイアフラムB10側を使用す
る場合は、通常通りの基本的な聴診器の使用と変わると
ころはなく同様である。なお、上述した第2実施例に示
すように、上記聴診器用パッドT2を上記ダイアフラム
B10の外径に合わせて形成して両面テープを貼付し
て、上記ダイアフラムB10側に上記両面テープによっ
って上記聴診器用パッドT2を固着することによって、
上記ダイアフラムB10側にも上記聴診器用パッドT2
を使用する構成とすることも可能である。以上述べたよ
うに構成することによって、上記聴診器用パッドT2の
一側の側面部に、上記聴診器用パッドT2と略同一な外
径の略円環状に形成された上記両面テープV2を貼付す
る安価で簡略な構成によって、具体的に、上記聴診器U
1から上記聴診器用パッドT1を着脱する着脱手段を構
成することが可能になる。
【0025】以上述べたように、上述した第1〜第4実
施例の上記聴診器A1、A2、及び上記聴診器用パッド
T1、T2によれば、痩せ形タイプなどの被診察者であ
っても、上記聴診器を診察部に押し当てると、診察部の
形状に合わせて略ゼラチン状に柔軟な弾性体からなる上
記パッド(S1、S2、T1、T2)が変形するため、
上記パッドと上記診察部との間に隙間が生じることがな
く、上記チェストピースの内部空間を音感的に十分に密
封することができる。従って、検出すべき音が漏れた
り、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分に検
出音を聞き取ることが可能になる。さらに、上記第3及
び第4実施例の場合には、上記聴診器用パッドT1、T
2が、上記聴診器U1とは別体であるため、上述したよ
うに、被診察者の体形などに合わせて、上記聴診器用パ
ッドを使用する場合、或いは使用しない場合などに使い
分けが可能になるとともに、被診察者毎に、上記聴診器
用パッドを交換して用いる(使い捨て、或いは消毒し
て)ことも可能になる。上記聴診器用パッドは、直接皮
膚に当てて用いられる場合があるため、衛生的である必
要があるが、上記第3及び第4実施例の場合には、衛生
的に聴診器を用いて診察を行うことが可能になる。特
に、事故にあった患者などを診察した場合などで、血液
などが付着したときなどにおいて有効である。
【0026】なお、本発明は、上記第1〜第4実施例の
態様のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で多様な態様が可能である。例えば、上記
パッドS1、S2、T1、T2における弾性体として
は、略ゼラチン状に柔軟なウレタンゴムとしているが、
それのみに限定されるものではなく指先で軽く押した程
度でも容易に変形可能で、上記パッドS1と上記胸部表
面Q10との間の隙間を音感的に十分に密封可能であれ
ば良く、シリコンゴムやブチルゴムなどでも良く、また
液状の樹脂やオイルなどをビニール袋などに封入して、
略ゼラチン状に柔軟な弾性体としても良い。
【0027】また、上記第1及び第2実施例における上
記パッドS1、S2、及び上記第3及び第4実施例にお
ける上記聴診器用パッドT1、T2の弾性体の構成を、
図11に示すように、円環状に形成した発泡ウレタンな
どのスポンジ体P10を、薄手のビニールシートP20
等で被覆した構成とすることも可能である。このように
構成しても、上記パッドS1、S2、及び上記聴診器用
パッドT1、T2を、略ゼラチン状に柔軟な弾性体とす
ることができる。さらに、上記第3及び第4実施例にお
ける上記着脱手段V1、V2においては、それぞれ、磁
石及び両面テープとしているが、容易にワンタッチで着
脱可能なものであればよく、例えば、クリップを用いた
構成、ねじ込み式による構成などであっても良い。
【0028】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の聴診器
によれば、診察時において、痩せ形タイプなどの被診察
者であっても、上記聴診器を診察部に押し当てると、診
察部の形状に合わせて柔軟な弾性体からなる上記パッド
が変形するため、上記パッドと上記診察部との間に隙間
が生じることがなく、よって上記チェストピースの内部
空間を音感的に十分に密封することができる。従って、
検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがな
く、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可能にな
る。また、特に、請求項2又は3に記載の聴診器によれ
ば、安価な材料によって、具体的に、診察部の形状に合
わせて変形自在となる柔軟な上記弾性体を構成すること
が可能になる。
【0029】また、特に、請求項4に記載の聴診器用パ
ッドによれば、上記着脱手段によって上記聴診器の上記
チェストピースに該聴診器用パッドを接続することによ
って、診察時において、痩せ形タイプなどの被診察者で
あっても、上記聴診器を診察部に押し当てると、診察部
の形状に合わせて柔軟な弾性体からなる上記聴診器用パ
ッドが変形するため、上記聴診器用パッドと上記診察部
との間に隙間が生じることがなく、上記チェストピース
の内部空間を音感的に十分に密封することができる。従
って、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうこ
とがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可能
になる。また、被診察者が痩せ形タイプなどでない場合
には、上記聴診器用パッドを使用せずにそのままの状態
で上記チェストピースを使用する。つまり、必要な時の
み上記聴診器用パッドを使用するなどの使い分けが可能
になる。さらに、被診察者毎に、上記聴診器用パッドを
交換して用いることも可能になる。それによって、衛生
的に聴診器を使用した診察を行うことが可能になる。ま
た、特に、請求項5又は6に記載の聴診器用パッドによ
れば、安価で簡略な手段によって、具体的に、上記着脱
手段を構成することが可能になる。また、特に、請求項
7又は8に記載の聴診器用パッドによれば、安価な材料
によって、具体的に、診察部の形状に合わせて変形自在
となる柔軟な上記弾性体を構成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づく構成を示す構成図
である。
【図2】第1実施例のチェストピース近傍の要部を示す
斜視図である。
【図3】第1実施例のチェストピース近傍の要部を示す
断面図である。
【図4】痩せ形タイプなどの被診察者の診察部へパッド
を押付けた状態を示す説明図である。
【図5】第2実施例のチェストピース近傍の要部を示す
斜視図である。
【図6】第2実施例のチェストピース近傍の要部を示す
断面図である。
【図7】第3実施例のチェストピース近傍の要部を示す
斜視図である。
【図8】第3実施例のチェストピース近傍の要部を示す
断面図である。
【図9】第4実施例のチェストピース近傍の要部を示す
斜視図である。
【図10】第4実施例のチェストピース近傍の要部を示
す断面図である。
【図11】他のパッドの例を示す説明図である。
【符号の説明】
A1、A2、U1、U2 聴診器 B10、B20 チェストピース C1 チューブ E1 イヤーチップ S1、S2、T1、T2 パッド Q1 被診察者 Q10 診察部 V1、V2 着脱手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューブによってチェストピースとイヤ
    ーチップが連通されて、診察部の音を診察者に伝達する
    診察用の聴診器であって、 上記チェストピースの診察部への押圧面に、柔軟な弾性
    体によって診察部の形状に合わせて変形自在に成され
    て、上記チェストピースの内側空間を音感的に密封可能
    な円環状に形成されるパッドを有することを特徴とする
    聴診器。
  2. 【請求項2】 上記弾性体が、ゴムであることを特徴と
    する請求項1に記載の聴診器。
  3. 【請求項3】 上記弾性体が、合成樹脂であることを特
    徴とする請求項1に記載の聴診器。
  4. 【請求項4】 柔軟な弾性体によって診察部の形状に合
    わせて変形自在に成されて、内側空間を音感的に密封可
    能な円環状に形成されるとともに、聴診器のチェストピ
    ースに着脱自在な着脱手段を有することを特徴とする聴
    診器用パッド。
  5. 【請求項5】 上記着脱手段が、両面テープであること
    を特徴とする請求項4に記載の聴診器用パッド。
  6. 【請求項6】 上記着脱手段が、磁石であることを特徴
    とする請求項4に記載の聴診器用パッド。
  7. 【請求項7】 上記弾性体が、ゴムであることを特徴と
    する請求項4又は5又は6に記載の聴診器用パッド。
  8. 【請求項8】 上記弾性体が、合成樹脂であることを特
    徴とする請求項4又は5又は6に記載の聴診器用パッ
    ド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012055354A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Univ Of Tsukuba 診断装置
JP2012152377A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Asahi Kasei Corp 体内音取得装置、及び、それを備えた電子聴診器
JP2015204870A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 株式会社プリモ チェストピース

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