JP1772399S - ティグ溶接トーチ用電極ノズル - Google Patents

Abstract

本物品は、スポット溶接に用いるティグ溶接トーチの先端部に取り付けられる導電性のティグ溶接トーチ用電極ノズルである。 即ち、本物品は、使用状態を示す参考斜視図及び使用状態を示す参考断面図に示す如く、トーチボディの先端部外周面に固定した筒状の導電性のアース接続金具に螺子固定により取り付けられている筒状の導電性のノズルボディとともに電極を構成するものであり、ノズルボディの先端部に螺子固定により着脱可能に取り付けられ、ノズルボディ、アース接続金具及びアース接続金具に接続したアースケーブルを介して溶接電源の一方の電極端子（例えば、陰極端子）に接続されている。 また、本物品は、参考断面図に示す如く、先端にノズル孔を有する円錐状の先窄まり部と、先窄まり部の後端に連接されてノズルボディに着脱可能に螺着するための螺子部を有する筒状部とを備えており、先窄まり部の円錐状の周側面にガス排出孔が設けられている。 而して、スポット溶接時には、本物品の先端を母材に当接させて本物品と母材との間を塞ぐ。本物品を母材に当接させることで、本物品と母材とが電気的に接続され、母材が溶接電源に接続された状態となる。この状態でコレット内及びノズル取付金具内を通って来たシールドガスが狭窄ノズルから噴射される。シールドガスの噴射開始から一定時間経過した後、溶接電源の他方の電極（例えば、陽極端子）に接続されている電極棒と母材との間でアークを一定時間点弧する。アークを停止した後、一定時間が経過してからシールドガスの噴射を停止して、スポット溶接を終了する。 本物品によれば、アーク点弧時に、本物品と母材との間が塞がれるので、狭窄ノズルから噴射されるシールドガスがガス排出孔から排出され、溶接時の金属蒸気が本物品と母材との間から漏れなくなり、溶接スポットの周りに金属蒸気の蒸着跡が残らない。 また、アーク点弧時に発生する金属蒸気がガス排出孔からシールドガスとともに排出されることで、本物品内で金属蒸気が滞留して本物品の内面に金属蒸気による煤が堆積することを抑制することができる。 また、本物品と母材との間からのアークの漏れ出しを防ぐことができるため、保護メガネを着用しなくても作業者の目を傷めることがなくなる。