JP1724310S - 排液洗浄機 - Google Patents

Abstract

本物品は、病院等の医療現場で患者を手術した際に発生する血液や体液、洗浄液、灌流液等の廃液を吸引して回収し、除菌洗浄後、その廃液を廃棄槽に廃棄後、医療用廃液吸引回収器の廃液回収容器を洗浄する際に使用する。本物品は、病院のオペ室（手術室）外の処理室に配置され、廃液を吸引・回収した医療用廃液吸引回収器をオペ室（手術室）から処理室へ移動し、本物品へ近接移動させた際に医療用廃液吸引回収器との給排水路を接続する。本物品は、上端部に蛇口と本体（医療用廃液吸引回収器）に連結用の二つの給水カプラを離間して配置し、これらの給水カプラは給水ホースを接続していて、一方の給水カプラを蛇口側のカプラに連結し、他方の給水カプラを（本体）の給水カプラに連結する。前記給水ホースは常時は本物品のホース収容孔に挿入されて隠蔽され、本物品の周面を簡潔にしている。そして、本体側の廃液回収容器の底部に接続した廃液ホースの先端の廃液カプラを、本物品の側面に配置した排出管の排液カプラに連結し、排出ポンプの吐出管を廃液ホースの一端に接続し、その他端を廃棄槽の廃棄口に接続して、前記給排路を接続する。この後、本体側のサクションフィルタの直下の一の吸引コックを開き、除菌洗浄剤を廃液回収容器へ添加し、廃液を一定時間漬け置き洗浄して、廃液中の蛋白質を分解する。漬け置き洗浄後、この廃液を廃液槽へ廃棄し、空状態の廃液回収容器へ前記給水ホースを利用して水道水を給水し、洗浄ホースの先端の洗浄ノズルから水道水を噴射して廃液回収容器内を洗浄する。そして、前記容器の底部に流下した洗浄液を廃液ホースから排出ポンプで吸い出し、排水管から廃液ホースに導いて廃液槽へ廃棄する。その間、給水源（蛇口）から廃液回収容器への水道水の給水と、廃液回収容器から廃液槽への洗浄液の排出は、本物品に装備した洗浄制御装置によって制御し、前記給排水の作業を監視して作業の安全を確保するようにしている。本物品は下側に排出ポンプを備え、前記洗浄制御装置は給水源（蛇口）に連通する給水路の上流側をろ過するストレーナと、給水路を断続する電磁弁と、給水路の流量を検出するフロ－スイッチとからなり、この電磁弁とフロースイッチ、排出ポンプの作動をマイクロコンピュータで制御し、それらの信号を入出力可能にしている。その際、マイクロコンピュータは、洗浄制御装置に介挿したフロースイッチ、または排出ポンプの吐出側に介挿したフロースイッチの検出信号によって、それぞれの給水ホースに水道水が流れていない場合、または各給水ホースが接続されていない場合、更には廃液ホース、廃液ホースに排液が流れていない場合、または廃液ホース、廃液ホースが接続されていない場合を検出し、それぞれのエラーを検知してブザー（図示略）を警報作動し、或いは廃液回収容器内の廃液の残量が略零になった場合、所定時間経過後に電磁弁を閉弁して給水作動を停止し、または排出ポンプの駆動を停止し、洗浄作業の安全性と確実性を確保するようにしている。このように廃液回収容器の廃液を除菌洗浄し、廃液中の蛋白質を分解後、水道水を導入して洗浄するから、水道水を直接吹き付けて洗浄する従来の洗浄法に比べ、合理的かつ精密に洗浄することができる。