JPS61253071A - 血液浄化用装置 - Google Patents

血液浄化用装置

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JPS61253071A
JPS61253071A JP60095568A JP9556885A JPS61253071A JP S61253071 A JPS61253071 A JP S61253071A JP 60095568 A JP60095568 A JP 60095568A JP 9556885 A JP9556885 A JP 9556885A JP S61253071 A JPS61253071 A JP S61253071A
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blood
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渡辺 廣行
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、血液の浄化装置に関する。さらに詳しくは、
全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、重症筋無
力症などの免疫系疾患患者の血液中より、白血球と血漿
中の免疫グロブリン及び免疫グロブリン複合体等の悪性
物質を同時に効率よく除去し、血液を浄化する装置に関
する。
(従来技術とその問題点) 全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、重症筋無
力症、Sjogren症候群、全身性強皮症、グツドバ
スチャー症候群、癌、肝不全などの免疫系の異常を生じ
た疾患には、体液性免疫物質に着目して、血漿中の免疫
グロブリン及び免疫グロブリン複合体等の悪性物質を除
去する治療法と細胞性、免疫物質に着目して、免疫異常
が生じたリンパ球等の白血球を除去する治療法とが知ら
れている。体液性免疫物質を除去する方法としては、遠
心分離器、膜分離を利用した血漿交換療法、2重口過法
、冷却口過法および免疫グロブリン等を吸着する吸着剤
を利用した吸着法があり、細胞性免疫物質を除去する方
法としては、血球の比重差を利用した遠心分離法、捕球
のm#Iへの粘着を利用した繊維カラム法がある。しか
し公知のこれらの方法で悪性物質等の除去治療を行って
も、一時的には臨床改善が見受けられるが、すぐにまた
血漿中の免疫グロブリン、及び免疫グロブリン複合体等
の悪性物質やリンパ球等の白血球の量が治療前と同等か
それ以上になってしまい、それとともに臨床症状も元に
もどるか悪イビしてしまう。その為、くり返し、上記療
法を行わなければならず、患者及び医者、技術者の負担
は大きく治療にかかる費用も膨大であった。さらに、原
因物質が明確でなかったので、体液性免疫物質を除去す
る治療法と細胞性免疫物質を除去す□る治療法がそれぞ
れ別々に行なわれてきた。
しかし最近の免疫学の発達により、全身性エリテマトー
デス、慢性関節リウマチ、重症筋無力症などの免疫系の
異常を生じた疾患の病因物質は、免疫異常が化したリン
パ球等の白血球と免疫グロブリン及び免疫グロブリン複
合体等の悪性物質であり、両者が共に作用゛しているこ
とがほぼ明らかにされつつある。
(発明の目的) 本発明は、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ
、重症筋無力症などの免疫系の異常を生じた患者の血液
中より、白血球と血漿中の免疫グロブリン及び免疫グロ
ブリン複合体等の悪性物質を同時に効率よく除去し、血
液を浄化する装置を提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明の装置は、血液入口と浄化血液出口との間に、白
血球除去手段と血漿分離手段と血液−血漿混合手段をも
つ血液流通系路を設け、且つ上記血漿分離手段と血液−
血漿混合手段との間には、血漿浄化手段′をもつ血漿流
通系路を設けたことを特徴とする。
(実施態様) 本発明で対象とする除去物質は、白血球と免疫グロブリ
シ及び免疫グロブリン複合体等の悪性物質であるが、よ
り詳細に説明すると、細胞性免疫物質としては、リンパ
球の亜群であるB細胞、T細胞:に細胞、NK細胞と、
マクロファージ、好中球、好酸球、好塩基球等であり、
体液性免疫物質としては、通常のイムノグロブリン(G
、M。
A、D、E)、  リウマチ因子、抗核抗体、抗DNA
抗体、抗リンパ球抗体、抗赤血球抗体、抗血小板抗体、
アセチルコリンレセプター抗体、血清脱髄抗体、抗サイ
ログロブリン抗体、抗マイクロシーム抗体、抗大腸抗体
等の自己抗体を含むイムノグロブリン、イムノグロブリ
ンの還元生成物、化学修飾生成物等のイムノグロブリン
誘導体、イムノグロブリン間またはイムノグロブリンと
他の物質、特に抗原および抗原様物質との複合体等であ
る。
本発明は、これ等の中でも特に免疫疾患の原因および進
行と深い係りをもつリンパ球と自己抗体および免疫グロ
ブリン複合体の除去を目脂している。以下、添付図面に
より本発明の詳細な説明する。
第1図は、本発明の血液浄化用装置の1例を示す説明図
である。血液の流れにしたがって本発明装置を説明する
と、血液は血液入口lより入り、必要に応じ、例えばロ
ーラーポンプの如きポンプ2により、白血球除去手段3
に送られる。血液を直接導入する場合は、通常シャント
(図示せず)が使用される。白血球除去手段3に送られ
た血液は、ここで血液中に存在するリンパ球、顆粒球等
の白血球が除去される。白血球が除去された血液は、血
漿分離手段4に送られ、ここで血球等が濃縮された血液
と血球等を含まない血漿に分離される。血漿分離手段4
により分離された血漿は、必要に応じローラーポンプの
如きポンプ5により血漿浄化手段6に送られ、ここで、
血漿中に存在する免疫グロブリン及び免疫グロブリン複
合体等の悪性物質が除去される。浄化さ、れた血漿は、
血液−血漿混合手段7に送られ、そこで血漿分離手段4
からきた濃縮された血液と混合され、血液出口8に送ら
れる。
第2図は、本発明の血液浄化用装置の他の1例を示す説
明図である。血液は血液人口1より入り、必要に応じ、
例えばローラーポンプの如きポンプ2により、血漿分離
手段4に送られる。血液を直接導入する場合は、通常シ
ャントが使用される。血漿分離手段4に送られた血液は
、ここで血球等が濃縮された血液と血球等を含まない血
漿に分離される。血漿分離手段4により分離された血漿
は、必要に応じローラーポンプの如きポンプ5により血
漿浄、化手段6に送られ、ここで、血漿中に存在する免
疫グロブリン及び免疫グロブリン複合体等の悪性物質が
除去される。浄化された血漿は、血液−血漿混合手段7
に送られ、そこで血漿分離手段4からきた濃縮された血
液と混合される。混合された血液は、白血球除去手段3
に送られる。白血球除去手段3に送られた血液は、ここ
で血液中に存在するリンパ球、顆粒球等の白血球が除去
され血液出口8に送られる。
第3図は1本発明装置のさらに他の1例を示す説明図で
ある。血液は血液入口lより入り、必要に応じポンプ2
により白血球除去手段3に送られる。血液を直接導入す
る場合は、通常シャントを使用する。白血球除去手段3
に送られた血液は、ここで血液中に存在するリンパ球、
顆粒球等の白血球が除去される。白血球が除去された血
液は、血液−血漿混合手段7に送られる。血液−血漿混
合手段7に導入された血液は、後述するように血漿浄化
手段6を経て送られてきた浄化血漿と混合され、次の血
漿分離手段4に送られる。血漿分離手段4で分離された
血漿は、必要に応じローラーポンプの如きポンプ5によ
り、血漿浄化手段8に送られ、ここで、血漿中に存在す
る免疫グロブリン及び免疫グロブリン複合体等の悪性物
質が除去される。浄化された血漿は、血液−血漿混合手
段7に送られ、白血球除去手段3より送られてきた血液
と混合yれる。
本発明に用いられる白血球除去手段としては、血液の入
口、白血球が除かれた血液の出口をそなえ、血液の入口
と出口の間に、白血球を捕捉除去し、他の血球及び血漿
を通過させる白血球除去材を有するものが好ましい。第
4図は、本発明白血球除去手段の1例を示す断面図であ
る。
9は、白血球除去装置で、角型、の枠体10.10′が
嵌合されている。角型の枠体10.10’の内面には多
数の突起11.11′が形成されており、白血球除去゛
材層12は、10.10’によ・□って周辺を固定され
、11.11’によって中央部を支持されている。
13は血液入口、14は血液出口である。白血球除去材
層12には、白血球除去材を単独〒充填してもよく、他
の血球処理材と混合もしくは積層してもよい。白血球除
去材層12の厚みは1〜30mm、血液入口側の総面積
が10〜2000 cゴ程度が適当である。白血球除去
材としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、綿、シ
リコン処理ガラスウール等め公知のものが使用できる。
白血球の繊維への粘着及び繊維間での白血球の捕捉作用
に優れた平均直径が3pLm未渦の、血液を変性させな
い合成縁ml、半合成m維、再生人造繊維、無機繊維ま
たは天然繊維が好ましいが、特に好ましいのは、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポ
リスチレン等の合成繊維である。
繊維の直径が31Lm以上では繊維に対する白血球の付
着性が小さいため1こ、白血球除去装置の白血球除去能
が低くなり、白血球除去能を高めるには、白血球除去材
の容積を著しく大きくしなければならない。
白血球除去材層としては、中に繊維を充填したものも用
いられるが、好ましくは、繊維を不織布状にしたものを
用゛いる。不織布状にすることにより、繊維の方向は全
くのバラバラ状態でなく、1つめ方向にそろうので、繊
維間隙が一定かつ均密になり、白血球除去材層の厚さを
薄くすることができ、白血球除去装置の圧損が小さくな
る。さらには、血液のチャンネリングも防11−出来る
白血球除去材層の充填密度は、0.01g/ crn”
から0.7g/crn’の範囲にあることが必要であり
、好ましくは、0.15g/ cm”から0.50g/
 crn” (1) Qfi囲である。
白血球除去材層の充填密度が0.01g/ cゴ未満で
は、白血球除去材層が嵩高になり、又、白血球の捕捉率
が低下してくる。又、白血球除去材層の充填密度が、0
.7g/cm″を超えると、am間隙が小さくなりすぎ
、赤血球も捕捉されるようになり、白血球除去装置の圧
力損失も高くなると共に、赤面球の損失も大きくなる。
平均直径が3ルm以下の合成−維を不織布状にし、その
充填密度を0.61g70m″から0.7g/crn”
とした、白血球除去手段を用いれば、高い白血球除”天
性を保ち、血液のチャンネリングもなく、圧力損失が小
さい為、血液流量100+Jl Z分〜200+sJ1
’/分でも充分に血液処理が可能で鼠る。
次に、血漿分離手段としでは、例えば第5図に示すよう
に、多孔性口過膜が流入口と流出口とを結ぶ波路に平行
に装置されている構造のものが好ましい。口過を効率よ
く、経時的に安定して行うために、流路をできるだけ狭
くし□た構造をとることが好ましく、用いられる多孔性
口過膜の形状としては千”膜、中空巣状膜な□ど形状を
とわす、用いるご′とができる。′特に、中空糸状に成
型きれた膜を用い、中空部分を流路にm1るのが好まし
い。
゛ □悄5図は血漿分離手段の′1例を”示す断面図で
あり、血液入口15、血液出i1B、血′漿出口17、
内部に充填された□′Tha′采の中空□@@10を肴
する。中空繊維′18の端部は接着剤19.15″で接
着固定部を形成し、その固定部付近で、血液人口15お
よび血液出口16を有するノズル20.20′が容器本
体21のネジ部とネジ合うキャップ22.22′で締め
つけられてい□る。中空繊維の外壁と本体21で囲まれ
た空間は、分離された′血漿が一時的に貯留される空間
である。これは中空繊維の中空部に血清を流す場合の構
造であり、血漿は中空繊維の中空部から外側へ□移動“
することになる。逆に、中空繊維の外側に血□液を流し
、中空部に血漿が移動するような構造の血漿分離装置も
、用いることができる。  □血漿分離用多孔・仕口過
膜は、鹿球威分は通過させずに、血漿屯のグロブリン系
化合物は実質的にすべて透過ぎせうる膜が使用され、そ
のためO;O5ないし2.0g、m、よ□り好ましくは
0.08ないし0.8jL’mの平均孔1を有する、膜
の表裏に責通しだ細孔が膜の□表面°にほぼ均一に分布
′シ゛た構造1を″もち゛、31/ゴ・hr・mmHg
以上“の透水性を肴するも:のが好適に用いられ・る。
゛ □        ゛′上述′劃側ゝを゛使用した
血漿分離装置を用いて、′□血球の損傷なしに血□漿を
安定に得るために′は、第5図に示される装置において
、血液の入口15と血漿出口17との圧力差を10ない
し60mmHgにコントロールすることが必要である。
血漿分離用多孔性膜の材質としては、特に限定されず、
エチレン、プロピレン、ポリカーボネート、ポリビニル
アルコール、ポリスルフォン、セルロースアセテート、
ポリメタクリル酸メチルなどが使用できる。
遠心分離を用いた血漿分離装置としては、一方より連続
的に血液を導入し、他方より連続的に濃縮血球血液と血
漿とをそれぞれ別々に導出できる装置であれば、その構
造のいかんを問わずに使用できるが、しゅう動部を有さ
ない連続遠心機が特に好ましく用いられる。
次に、本発明に用いる血液−血漿混合手段は、浄化され
た血漿と濃縮された血液または新たに血漿分離される血
液、もしくは節化された血漿と新たに浄化される血漿と
を混合するためのものである。混合はかく拌などにより
完全に行なうことが望ましいが、Y字型コネクターなど
2つの流体を合流させるための装置であっても充分にそ
の目的を達成することができる。
本発明に用いる血漿浄化手段としては、血漿の入口、浄
化された血漿の出口をそなえ、血漿の入口、出口の間に
分離された血漿中の悪性物質を除去するための悪性物質
処理材を有するものが好ましい。
第6図は、本発明の血漿浄化手段の1例を示す断面図で
ある。23は血漿入口、24は血漿出口、25は吸着材
層、26.26′はフィルター、27.27′はフィル
ター保持すング兼世バッキング、28.28′および2
8″は浄化装置筒を示す。吸着材層25はポリエステル
などのメツシュ等により固定して使用することもできる
。吸着材層25には吸着材を単独で充填しても或いは、
他の吸着材と混合もしくは積層してもよい。吸着材層2
5の容積は50〜400+*J1程度が適当である。
吸着材層25としては、不溶性413体に疎水性有機化
合物および/または疎水性有機化合物を含む重合体を結
合したものが好ましい。不溶性担体は、親木性担体、疎
水性担体のいずれも使用できるが、疎水性担体を用いる
場合には、時に担体へのアルブミンの非特異的吸着が生
じるため、親木性担体の方が好ましい結果を与える。不
溶性担体の形状は、粒子状、ta維状、中空糸状、層状
等いずれの公知の形状も用いることができるが、疎水性
有機化合物および/または該化合物を含む重合体の保持
量、吸着材としての取扱い性よりみて、粒子状、繊維状
のものが好ましい。
粒子状相体としては、平均粒径25ILmないし250
0ILm、より好ましくは40JLmないし11000
IL、さらに好ましくは50JLm&いし5007Lm
の範囲にあるものを用いる。平仰粒径はJIS −Z 
−8801に規定されるフルイを用いて流水中で分級し
た後、各級のよ、限粒径と下限粒径の中間値を各級の粒
径とし1.その重量平均と5して平均粒径を算出する。
まち粒子形状は球形4<好ましいが、特に限定されるも
ので1古ない。平均粒径が2500JLm以」二では、
グロブリン系化合物の吸着量および吸着速度が低下する
し、25gm以下では圧力損失が大きくなりすぎて好ま
しくない。使用できる粒子状11!体としては、アガロ
ース系、デキストラン系、セルロース系、ポリアクリル
アミド系、ガラス系、活性炭系の担体であるが、特にゲ
ル構造を有する親木性多孔性重合体粒子が良好な結果を
与える。
多孔性重合体粒子は、その表面に疎水性有機化合物およ
び/または該化合物を含む重合体を多量に固定化できる
ものであり、平均孔径が300λないし9QOOX 、
より好ましく旧009にないしB、QOOλの範囲の多
孔性構造が望ましい。重合体組成は、ポリアミド系、ポ
リエステル系、ポリウレタン系、ビニル化合物の重合体
等、多孔性構造をとりうる公知の重合体を用いることが
できるが、特に親木性七ツマ−により親水化したビニル
化合物系多孔性重合体粒子が好ましい結果をケえる。
該多孔性構造は平均孔径3oo、Xないし9000λの
範囲にあるのが好ましい。、平均孔径が小さすぎる場合
には、吸着されるグロブリン系化合物の星が、少なく、
大きすぎる場合、には、重合体粒子の強度が低下し、か
つ表面積が減少するため実用的ではない。
平均孔径の測定は、水銀圧入式ポロシメーターによった
。この方法は、多孔性物質に水銀を圧入しそゆき、侵入
した水銀量から気孔量を、圧入に要する圧力から孔径を
求める方法であり、40λ以上の孔を測定することがで
き″る。本発明の孔とは、孔径が40′A以上の表面か
らの連通孔と定義する。平鍋孔径は、孔径r、ポロシメ
ーターで測定した累積気孔量を■としたとき、dV/’
dlogrの値が最大となるときのrの値とする。
繊維状担体を用いる場合には;その繊維径が0゜3 g
mないしlOILm、より好ましくは0.7JLmない
し3IJ、mの範囲にあるものがよい。繊維径が大きす
ぎる場合番とは、グロブリン含有物質の吸着量および吸
着速度が低下し、小澹すぎる場合には、圧力損失が高く
なりすぎ好ましくない。繊維状担体としては、再生セル
ロース系繊維、ナイロン、アクリル、ポリエステル等公
知の繊維を例外なく用いることができる= 本発明でいう疎水性有機化合物とは、疎水性アミノ酸お
よびその誘導体である。
疎水性アミノ酸およびその誘導体とは、Tanford
 NozakiIJ、Am、Chem、Soc、、18
44240(19B2)、J、旧o1.chem、 2
48.2211(1971)] [タンフォード、ノザ
キ(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル争ソサエ
ティ、υlユ4240(19B2)、ジャーナル・オブ
・バイオロジカル・ケミストリイ、24B 、2211
(197+)]により定義された疎水性尺度でみて、1
500ca l/mo 1以上のアミノ酸およびその誘
導体で、対生理食塩水溶解度100ミリモルld文以上
の化合物を意味する。例えば、リジン、バリン、ロイシ
ン、チロシン、フェニルアラニン、インロイシン、トリ
プトファンおよびその誘導体等である。これらの疎水性
アミノ酸およびその誘導体の中では、フェニルアラニン
、トリプトファンおよびその誘導体が特に良好な結果を
与える。また、アミノ酸はり、dの立体配座を特に限定
することなく使用することができる。
本発明の疎水性有機化合物を含む重合体とは、分子量1
万以下の重合体、より好ましくは分子量1000以下の
重合体である。これによりプロティンA(分子量420
00)のような天然高分子に比較して固定化時の取扱い
、固定化後の保存も容易に行えるものである。また、当
該物質が不溶性担体から溶出した場合にも、分子量1万
以下の重合体は、生体に対する抗原性が無視できるほど
小さく安全で、あり、滅菌操作も容易に行える。該重合
体は、疎水性化合物モノマー単独ま痘は他の化合物との
共重合体として得られる。疎水性化合物子ツマ−として
は、例えばトリブタ′ミン等のインドール環を含む化合
物のビニル誘導抹、トリプトファン、フェニルアラニン
尋の疎水性アミノ酸を用いることができる。
更に、本発明では血漿浄化手段として、血漿交換装置を
用いることができる。血漿交換装置は、悪性物質を含む
患者の血漿を健康人ア瘉漿又はアルブミン等の置換液と
交換するもめで、一方より悪性物質を含む血漿の導入、
i出を行い、他方より適性物質のない血漿を導メでき□
る装置であれば、その構造の如何を問わ肇棲用できる。
多孔性口過膜を用いる血漿浄化手段としそは、前記の′
血漿浄化手段と同様な構造が好ましく、1例としては、
前記第5図の血液入口15を血漿の入口とし、血液出口
16を悪性物質が濃縮された血漿の出口とし、血漿出口
17を浄化された血漿出口とすることにより同様に使用
できる。又、血漿浄化手段内の多孔性口過膜の種類を変
えて、より具体的には平均孔径の違う多孔性口過膜を選
択し、数種類の血漿浄化手段を作成し、血漿浄化手段を
多段式に設けてもよい。
血漿浄化用多孔性膜としては、血漿中に存在する免疫グ
ロブリン及び免疫グロブリン複合体等の悪性物質は通過
させず、血漿中のアルブミン等を主とした有効成分を通
過させる膜が使用される。
そのため、ff、0(11〜0.1′JL’m、より好
ましくは、0.01〜0.0?gmの平均孔径を有する
、膜の表裏に貫□通した細孔が膜の表面にほぼ均一に分
布した構造をもち、100■l/m″・hr・mmHg
以□上の透水性を有するも□のが好適に用いられる。
上述の膜を使用′した血漿浄化手段を用いて、−定血漿
口過流速のもとに、悪性物質と有効成分の分離効率を高
め、安定させるには、中空糸内の血漿を再循環させ流速
を」二げること、中空糸外側に血漿を流し中空糸内側に
口過させること、さらには、中空糸外側を再循環させる
ことにより、血漿の入口と浄化された血漿の出口との圧
力差を、300mmHg以下に保つことが必要である。
本発明に使用できる血漿浄化用多孔性膜の材質としては
、エチレン、プロピレン、ポリカーボネート、ポリビニ
ルアルコール、ポリスルフォン、セルロースアセテート
、ポリメタクリル酸メチルなど、その材質を問わずに使
用できる。
次に、実施例によって本発明をより具体的に説明する。
(実施例1) 第4図に示す白血球除去装置と第5図に示す血漿分離装
置と第8図に示す血漿浄化装置を使用し、i1図のフロ
ーシートで示される血液浄化用装置を組みたてた。白血
球除去材としては、ポリエステル不織布(繊維の平均直
径1.8井m、充填密度0.22g/rn”、不織布重
量tg、不織布有効寸法22mrxX 22m峠を使用
し、血漿分離用膜としては、セルロースアセテート中空
繊維(外径480pm、内径330ILm、有効長11
5+*m 、本数100本、平均孔径0.21Lm)を
使用し、悪性物質除去材(吸着剤)としては、ポリビニ
ールアルコールゲル(旭メディカル製、平均粒径100
μm)にエポキシ活性基を導入し、導入したエポキシ活
性基にフェニルアラニンを固定したもの10mJlを使
用した。
この装置を用いて、慢性リウマチ患者の血漿と賛康大の
血液を混合した血液200mJlを用いて1時間の血液
処理を行った結果、血流量3 mM/分、血漿流量0.
11mJL/分の条件で、リンパ球、顆粒球等の白捕球
は95χ程度減少し、免疫複合体は45X程度減少し、
リウマチ因子(陰性化希釈倍率) 1280倍が320
倍に減少した血液が、赤血球、血小板、アルブミンを変
化させずに得られた。本装置使用前後の赤血球、血小板
、アルブミン等の変化結果を表に示す。
(実施例2) 第4図に示す白血球除去装置と第5図に示す血漿分離装
置と第5図と同様な゛構造の血漿浄化装置を使用し、第
2図のフロ−シートで示される取液浄化用装置を組みた
てた。白血球除去材としては、ポリエステル不織布(繊
維の平均直径2.2μm、充填密度0.233/ cr
rr、不織布重量1g、不織布有効寸法22mtaX 
22mm)を使用し、血漿分離用膜としては、セルロー
スアセテート中空繊維(外径480gm、内径330g
m、有効長115+u+ 、本数100本、平均孔径0
.27hm)を使用し、血漿浄化用膜としては、セルロ
ースアセテート中空繊維(外径380p、m、内径22
0ILm、有効長120mm、本数400本、平均孔径
0.0511.m)を使用した。この装置により、全身
性エリテマトーデス患者の血漿と健康人の血液を混合し
た血液200 m文を用いて1時間の血液処理を行った
結果、血流量3m、Q/分、血漿流量0.9 m交/分
の条件で、リンパ球、顆粒球等の白血球は、90X程度
減少し、免疫複合体は45z程度減少し、抗核抗体84
0倍が320倍に減少した血液が、赤血球、血小板、ア
ルブミンを変化させずに得られた。本装置使用前後の赤
血球、血小板、アルブミン等の変化結果を表に示す。
(発明の効果) 本発明の装置によれば、白血球と血漿中の免疫グロブリ
ン、免疫グロブリン複合体等の悪性物質が同時にしかも
効率良く除去できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は未発#i装置の1例を示す説明図、第2図およ
び第3図はそれぞれ別の例を示す説明図、第4図は白血
球除去手段の1例を示す断面図、第5図は血漿分離手段
の1例を示す断面図、第6図は血漿浄化装置の1例を示
す断面図である。 l 血液人口     2 ポンプ 3 白血球除去手段  ト“″血漿分離手段5 ポンプ
   8 血漿浄化手段 7 血液−血漿混合“手段 ゛ 8 血液出口 8 白血球除去装置 10 、10’  角型枠体  11.11’突起12
 ′白血球除去材層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)血液入口と浄化血液出口との間に、白血球除去手
    段と血漿分離手段と血液血漿混合手段をもつ血液流通系
    路を設け、且つ上記血漿分離手段と血液血漿混合手段と
    の間には、血漿浄化手段をもつ血漿流通系路を、設けた
    ことを特徴とする血液浄化用装置。
  2. (2)白血球除去手段が、血液の入口、白血球が除かれ
    た血液の出口、白血球を捕捉除去し他の血球及び血漿を
    通過させる白血球除去材を有する装置である特許請求の
    範囲(1)記載の装置。
  3. (3)白血球除去材が平均直径3μm未満の繊維状であ
    る特許請求の範囲(2)記載の装置。
  4. (4)血漿分離手段が、血液の入口、濃縮された血液の
    出口、血漿成分は通過させるが血球成分は通過させない
    多孔性口過膜、分離された血漿を一時的に貯留する空間
    及び血漿出口を有する装置である特許請求の範囲(1)
    〜(3)のいずれか1つに記載の装置。
  5. (5)多孔性口過膜の平均孔径が0.05〜2.0μm
    である特許請求の範囲(4)記載の装置。
  6. (6)血漿分離手段が、一方より連続的に血液を導入し
    、他方より連続的に濃縮血球血液と血漿とを、それぞれ
    別々に導出できる遠心分離装置である特許請求の範囲(
    1)〜(3)のいずれか1つに記載の装置。
  7. (7)血漿浄化手段が、血漿の入口、浄化された血漿の
    出口、分離された血漿中の悪性物質を除去するための吸
    着剤層を有する装置である特許請求の範囲(1)〜(6
    )のいずれか1つに記載の装置。
  8. (8)吸着剤層が、不溶性担体に疎水性有機化合物およ
    び/または疎水性有機化合物を含む重合体を結合したも
    のである特許請求の範囲(7)記載の装置。
  9. (9)血漿浄化手段が、一方より悪性物質を含む血漿の
    導入、排出を行ない、他方より悪性物質のない血漿を導
    入できる血漿交換装置である特許請求の範囲(1)〜(
    6)のいずれか1つに記載の装置。
  10. (10)血漿浄化手段が、血漿の入口、悪性物質が濃縮
    された血漿の出口、悪性物質を含まない血漿は通過させ
    るが悪性物質は通過させない多孔性口過膜、浄化された
    血漿を一時的に貯留する空間および浄化された血漿出口
    を有する装置である特許請求の範囲(1)〜(6)のい
    ずれか1つに記載の装置。
  11. (11)多孔性口過膜の平均孔径が0.001〜0.1
    μmである特許請求の範囲(10)記載の装置。
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