JPH11337067A - ガスタービン監視装置 - Google Patents

ガスタービン監視装置

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JPH11337067A
JPH11337067A JP14019998A JP14019998A JPH11337067A JP H11337067 A JPH11337067 A JP H11337067A JP 14019998 A JP14019998 A JP 14019998A JP 14019998 A JP14019998 A JP 14019998A JP H11337067 A JPH11337067 A JP H11337067A
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liner body
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼器ライナ胴の表面温度計測を破損等のおそ
れのない安全な構成のもとで、高精度で的確に、かつ容
易に行うことができるようにし、ガスタービン運転制御
の信頼性向上を図る。 【解決手段】ガスタービン燃焼器14の燃焼器ライナ胴
35の外表面に対向して配置され、燃焼器ライナ胴の外
表面から発する赤外放射線に基づいて燃焼器ライナ胴の
表面温度分布を検出する赤外放射温度検出器42と、赤
外放射温度検出器による検出信号を画像処理する信号処
理手段43と、信号処理手段で処理された画像を正常な
燃焼条件時の温度分布の画像データと比較して温度が設
定値以上か否か、および温度分布が正常か否かの判断を
行う温度判断手段45と、温度判断手段によって運転時
の温度が設定値以上であると判断された場合、および温
度分布が不均一であると判断された場合の、少なくとも
いずれかの場合に、警報を発する警報発生手段46とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンプラ
ント、コンバインドプラント等のガスタービン燃焼器の
異常発熱等を監視してそのガスタービン燃焼器の健全
性、ひいてはガスタービン全体の健全性の維持を図るた
めのガスタービン監視装置に係り、特に燃焼器ライナ胴
の温度分布を的確に検出して熱環境の診断を適正に行え
るようにしたガスタービン監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガスタービンプラントやコンバイ
ンドプラント等に使用されているガスタービンにおいて
は、高効率化を目標として動作条件が高温高圧力とな
り、燃焼ガス温度が高温化される傾向にある。これらの
作動条件は、燃焼器ライナ胴を材料使用温度の上限付近
またはそれを超える高温まで上昇させる結果を招くこと
から、これまで燃焼器ライナ胴の過熱要因である燃焼火
炎温度の低下、あるいは燃焼器ライナ胴の最適な冷却等
が図られており、これらの対策の導入によってある程度
の良好な結果を得ている。
【0003】一方、ガスタービン排気中に含まれるNO
x濃度の低減のためには、燃焼器火炎温度を低下させる
予混合燃焼方式の採用が必然である。この予混合燃焼方
式を採用した場合には、ガスタービン空気圧縮器から吐
出されて燃焼器周りに導入される圧縮空気が、主に安定
燃焼火炎すなわち種火を得るための拡散燃焼用空気と、
低NOx化のための予混合燃焼用空気と、燃焼器を構成
する金属部品の冷却空気との3種類に大別され、それぞ
れ利用目的に適合した性能仕様条件下で流量割合が設定
される。
【0004】この場合、決められた圧縮空気流量におい
て、低NOx化の向上を図るためには、燃焼火炎温度の
低下に寄与する予混合燃焼空気割合を多くし、燃焼に直
接関与しない冷却空気を減少させなければならず、金属
材料やセラミック材料によって構成される燃焼器ライナ
胴その他の構成部品を高温度に晒す結果となる。このこ
とから、燃焼器ライナ胴等の高温部品の温度監視の必要
が生じ、従来では燃焼器ライナ胴外表面に熱電対を取付
け、補償導線を用いてガスタービンケーシング外に熱電
対発生起電力信号を取り出し、温度指示記録計で計測記
録表示することが行われている。
【0005】しかし、燃焼器ライナ胴の外表面は乱流条
件下の空気流れ場であり、前述の熱電対の取付け方法に
よっては、熱電対自体が空気流れで冷却され、真の燃焼
器ライナ胴外表面を計測していない結果となる。また、
熱電対取付けは、製品単体試験時の温度計測結果と冷却
設計、および温度分布解析結果から予想される最高温度
位置の選定等に基づいて複数個取付けられるが、ガスタ
ービンの運転範囲での燃焼器ライナ胴の軸方向および周
方向温度分布は燃焼条件によって異なるため、数点での
計測のみで、常に最高温度を正確に監視することは困難
である。さらに、燃焼器ライナ胴は複数の孔を通して空
気を導入するフィルム冷却等を採用しており、このよう
な冷却構造のもとでは、複数の熱電対を用いたとしても
局所的な温度分布形態しか検出できず、したがって冷却
性能評価は複雑で、熱電対による実測評価は不正確とな
り易い。
【0006】また、セラミック燃焼器に熱電対を取付け
て試験を行ったところ、金属燃焼器の場合と異なる問題
があることが判明している。すなわち、この場合にはセ
ラミック材料と熱電対シース材である金属材料とが、約
1200℃以上で反応浸食し合い、双方が欠損飛散し、
場合によってはセラミック燃焼器ライナ胴が壊滅的に破
壊する等の危険を有しており、金属燃焼器のライナ胴外
表面温度計測のように熱電対を直接取付けることができ
ない。そのため、セラミック材表面に無機接着剤で熱電
対を固着させる方法や、セラミック繊維紐で固定する
等、種々の方法が試されたが、セラミック燃焼器の燃焼
器ライナ胴に使用されているセラミック材とセラミック
系の無機接着剤等との組合せ接着技術においては、高温
域での材料特性や熱伸び等の機械的特性が異なることか
ら、接着面間で剥離が生じたりして、熱電対を接着させ
ることは非常に困難である。
【0007】なお、室温での有機接着剤による熱電対の
接着は可能であるが、燃焼器ライナ胴が過熱されて接着
剤が高温に達すると同時に、接着剤成分中の有機物がガ
スとなったり、炭化して脆化し、接着剤としての機能は
全くなくなる。したがって、高温のセラミック外表面温
度を熱電対を用いて直接計測することは非常に困難であ
り、セラミック燃焼器を採用したガスタービンでの熱電
対による燃焼器ライナ胴高温域での温度計測監視は実現
できないものととみられる。
【0008】図12は、ガスタービンプラントの監視お
よび制御システムにおける基本的な信号系統を概略的に
示したものである。この図12に示すように、ガスター
ビンプラントは、起動装置1、空気圧縮器2、ガスター
ビン3、発電機4が同軸に設けられ、ガスタービン燃焼
器5は空気圧縮器2から吐出される圧縮空気を用いて燃
料の燃焼を行い、燃焼ガスをガスタービン3に供給する
ようになっている。そして、空気圧縮器2では吸気室圧
力損失、空気圧縮機IGV開度位置等の検出信号a1が
出力されて監視され、ガスタービン燃焼器5では燃料供
給圧、燃料流量等の検出信号a2が出力されて監視され
る。
【0009】ガスタービン3では、回転軸回転数、回転
軸振動振幅、ガスタービン排気室温度分布偏差、ガスタ
ービン排ガス組成、ガスタービン付加制御応答、各機器
の温度、回転軸潤滑制御(軸受メタル温度、給油圧、潤
滑油温度等)の検出信号a3が出力されて監視され、発
電機4では発電出力等の検出信号a4が出力されて監視
される。なお、他の電気設備6および補機設備7につい
てもそれぞれ設備検出信号a5,補機検出信号a6が出
力されて監視される。これらの出力信号a1〜a6はガ
スタービン制御装置(操作盤)8に入力され、ガスター
ビン制御装置8では各機器2〜7に対応する演算、判断
等が行われ、必要な運転制御信号b1〜b6が出力され
て各機器2〜7の制御が行われる。
【0010】このような運転制御系統において、ガスタ
ービン燃焼器5に関しては、上述したように、数点の熱
電対による各部材料温度測定モニタのみが行われ、人為
的に選択制御される運転条件の一つになっている。そし
て、ガスタービン3の運転停止の繰返しは、ガスタービ
ン燃焼器5に定常および非定常の熱応力を負荷したり、
燃焼振動および機械系からの振動負荷を与えたり、高温
部の材料強度の低下等を生じさせる。
【0011】一方、ガスタービン燃焼器5の内部での燃
焼が不安定となり、局所的高温を発生した場合、前述し
たように、熱電対を用いた従来の監視装置では的確に高
温部を検出監視することが困難であり、燃焼器ライナ胴
の温度分布を推定するには至らない。さらに、燃焼器ラ
イナ胴の高温部の発生を他の各種検出監視信号が間接的
に捉えることは難しく、その結果、例えば燃焼器ライナ
胴の一部に亀裂が発生したり、ライナ胴部品が溶融欠落
したりして、燃焼器周りの空気バランスが崩れて燃焼条
件が変化する等の不具合が発生する。
【0012】図12の例では、ガスタービン燃焼器5の
下流側でこれらの原因による各種検出監視信号に変化が
生じた時点で、ガスタービン運転制御がなされることに
なるが、燃焼器ライナの損傷程度の大小によっては、ガ
スタービントリップ後の軽微な補修のみで元の状態に復
帰できる場合に止まらず、即時壊滅的破壊の形態に至る
場合もあり得る。すなわち、ガスタービン燃焼器5の温
度検出の結果はガスタービン3を始めとして各機器の制
御に大きい影響を与えるものであり、高効率高温ガスタ
ービン設計制作、およびガスタービン運転制御の信頼性
を向上させるためには、ガスタービン燃焼器5の温度監
視が重要なポイントとなる。
【0013】すなわち、ガスタービン制御の基本と各種
制御系の関係においては、燃焼器ライナ胴の外表面温度
測定と警報値との接点が、数点の熱電対による各部材料
温度測定モニタとされており、人為的選択制御される運
転条件の監視接点の一つであって、ガスタービン運転停
止条件として自動制御回路に直接に組込まれていない。
したがって、ガスタービン運転中に、燃焼器ライナ胴の
冷却構造部が熱変形して冷却効果が失われ、変形と温度
上昇とが相乗し、燃焼器ライナ胴冷却部に亀裂が発生し
たり、ライナ胴部品の溶融欠落の危険性が存在するよう
に急激な温度上昇傾向の応答を示している場合、ガスタ
ービン運転監視停止操作が遅延すると、燃焼器下流に位
置するガスタービン部品の損傷発生の危険性が高くな
る。熱電対の取付け方法と計測位置によっては、前述の
ような現象を捉えることができない状況となり、燃焼器
ライナ胴の壊滅的な損傷に続くガスタービン損傷発生の
危険性が高くなる等の問題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
ではガスタービン燃焼器の温度監視について、燃焼器ラ
イナ胴と外筒とから形成される環状通路部内に複数本の
熱電対を挿入し、これらの熱電対を燃焼器ライナ胴外表
面に固定していたが、熱電対自体が空気流れで冷却さ
れ、真の燃焼器ライナ胴外表面を計測していない結果と
なる。
【0015】また、熱電対は燃焼器ライナ胴に複数個取
付けられるが、燃焼器ライナ胴の温度分布は燃焼条件に
よって異なるため、数点での計測のみで常に最高温度を
正確に監視することは困難である。さらに、燃焼器ライ
ナ胴は複数の孔を通して空気を導入するフィルム冷却等
を採用しており、このような冷却構造のもとでは、複数
の熱電対を用いたとしても局所的な温度分布形態しか検
出できず、冷却性能評価は複雑で、熱電対による実測評
価は不正確となり易い。
【0016】また、セラミック燃焼器の場合には、セラ
ミック材料と熱電対シース材である金属材料とが約12
00℃以上で反応浸食し合って欠損飛散、セラミック燃
焼器ライナ胴の破壊等の危険を有する。したがって、高
温のセラミック外表面温度を熱電対を用いて直接計測す
ることは非常に困難である。そして、ガスタービンの運
転停止の繰返しは、ガスタービン燃焼器に定常および非
定常の熱応力を負荷したり、燃焼振動および機械系から
の振動負荷を与えたり、高温部の材料強度の低下等を生
じさせる。
【0017】一方、ガスタービン燃焼器の内部での燃焼
が不安定となり、局所的高温を発生した場合、前述した
ように、熱電対を用いた従来の監視装置では的確に高温
部を検出監視することが困難であり、燃焼器ライナ胴の
温度分布を推定するには至らない。さらに、燃焼器ライ
ナ胴の高温部の発生を他の各種検出監視信号が間接的に
捉えることは難しく、その結果、例えば燃焼器ライナ胴
の一部に亀裂が発生したり、ライナ胴部品が溶融欠落し
たりして、燃焼器周りの空気バランスが崩れて燃焼条件
が変化する等の不具合が発生する。すなわち、ガスター
ビン燃焼器の温度検出の結果はガスタービンを始めとし
て各機器の制御に大きい影響を与え、高効率高温ガスタ
ービン設計制作、およびガスタービン運転制御の信頼性
を向上させるためには、ガスタービン燃焼器の温度監視
が重要なポイントとなる。
【0018】また、ガスタービン運転中に燃焼器ライナ
胴の冷却構造部が熱変形して冷却効果が失われて変形と
温度上昇とが相乗したり、燃焼器ライナ胴冷却部に亀裂
が発生したり、ライナ胴部品の溶融欠落の危険性が存在
するように急激な温度上昇傾向の応答を示している場合
に、ガスタービン運転監視停止操作が遅延すると、燃焼
器下流に位置するガスタービン部品の損傷発生の危険性
が高くなる。熱電対の取付け方法と計測位置によって
は、前述のような現象を捉えることができない状況とな
り、燃焼器ライナ胴の壊滅的な損傷に続くガスタービン
損傷発生の危険性が高くなる等の問題がある。
【0019】そして、金属燃焼器の場合には、高温部で
あり、かつ冷却構造故に温度差が大きく、熱応力が発生
しやすい部位を対象として、ある程度の広範囲の面積に
亘って温度分布の計測監視を行う必要がある一方、セラ
ミック燃焼器の場合には、非接触方式による外表面温度
計測の必要があるということができる。
【0020】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、燃焼器ライナ胴の表面温度計測を破損等の
おそれのない安全な構成のもとで、高精度で的確に、か
つ容易に行うことができ、それによりガスタービン運転
制御の信頼性向上が図れるガスタービン監視装置を提供
することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、ガスタービン燃焼器の燃焼
器ライナ胴の外表面に対向して配置され、前記燃焼器ラ
イナ胴の外表面から発する赤外放射線に基づいて前記燃
焼器ライナ胴の表面温度分布を検出する赤外放射温度検
出器と、この赤外放射温度検出器による検出信号を画像
処理する信号処理手段と、この信号処理手段で処理され
た画像を正常な燃焼条件時の温度分布の画像データと比
較して温度が設定値以上か否か、および温度分布が正常
か否かの判断を行う温度判断手段と、この温度判断手段
によって運転時の温度が設定値以上であると判断された
場合、および温度分布が不均一であると判断された場合
の、少なくともいずれかの場合に、警報を発する警報発
生手段とを備えたことを特徴とするガスタービン監視装
置を提供する。
【0022】請求項2の発明では、請求項1記載のガス
タービン監視装置において、信号処理手段で処理された
画像を表示する表示手段を備えたことを特徴とするガス
タービン監視装置を提供する。
【0023】請求項3の発明では、請求項1または2記
載のガスタービン監視装置において、判断手段によって
運転時の温度が設定値以上であると判断された場合、お
よび温度分布が不均一であると判断された場合の、少な
くともいずれかの場合に、ガスタービンの運転を制御す
るガスタービン運転制御手段を備えたことを特徴とする
ガスタービン監視装置を提供する。
【0024】請求項4の発明では、請求項1から3まで
のいずれかに記載のガスタービン監視装置において、燃
焼器ライナ胴の外表面の温度分布計測結果およびガスタ
ービン燃焼器の運転状態値に基づいて、前記ライナ胴の
中心部から径方向に沿う内部燃焼火炎温度、燃焼ガス温
度、燃焼器ライナ胴の内外面の温度、燃焼器外筒および
ガスタービンケーシングの内外面の温度の、少なくとも
いずれかの熱流束演算を行う熱流束演算手段を備えたこ
とを特徴とするガスタービン監視装置を提供する。
【0025】請求項5の発明では、請求項1から4まで
のいずれかに記載のガスタービン監視装置において、燃
焼器ライナ胴の周りの流体状態値と熱流速演算結果とに
基づいて前記燃焼器ライナ胴に作用する流体力および各
種応力の推定演算を行い、これらの推定値を正常な燃焼
条件における値と比較して、既定の正常時の条件を満足
しない場合に警報指令を発するとともに、その警報指令
を発する条件とその原因または要因についての推定結果
の表示指令を発する比較演算手段を備えたことを特徴と
するガスタービン監視装置を提供する。
【0026】請求項6の発明では、請求項1から5まで
のいずれかに記載のガスタービン監視装置において、ガ
スタービン運転域における燃焼器着火時および失火時等
の非定常条件下の温度応答分布データに基づいて、燃焼
器ライナ胴の非定常熱応力を演算し、その演算結果に基
づいて前記燃焼器ライナ胴の材料評価を行うとともに、
前記データの蓄積により余寿命評価を行う評価演算手段
を備えたことを特徴とするガスタービン監視装置を提供
する。
【0027】請求項7の発明では、請求項1から6まで
のいずれかに記載のガスタービン監視装置において、燃
焼器ライナ胴の材料、その物性値および外表面処理状態
についての既知の値に基づいて、ガスタービン運転およ
び停止による熱環境変化の繰返しに対して前記燃焼器ラ
イナ胴の外表面の赤外放射率変化を計測し、これにより
前記燃焼器ライナ胴の外表面の変化状況を推定する変化
状況推定演算手段を備えたことを特徴とするガスタービ
ン監視装置を提供する。
【0028】請求項8の発明では、請求項1から7まで
のいずれかに記載のガスタービン監視装置において、燃
焼器ライナ胴は金属またはセラミックスによって構成さ
れていることを特徴とするガスタービン監視装置を提供
する。
【0029】請求項9の発明では、請求項1から8まで
のいずれかに記載のガスタービン監視装置において、赤
外放射温度分布検出器は、燃焼器ライナ胴の高温域に対
応する配置でガスタービンケーシングの外部に1以上配
置されており、これら赤外放射温度分布検出器と燃焼器
ライナ胴との間には、前記ガスタービンケーシングを貫
通してその内端部が前記燃焼器ライナ胴の外周部の環状
空気通路に臨み、前記燃焼器ライナ胴から発せられる赤
外放射光を前記赤外放射温度分布検出器に導く案内筒が
設けられていることを特徴とするガスタービン監視装置
を提供する。
【0030】請求項10の発明では、請求項9記載のガ
スタービン監視装置において、案内筒のガスタービンケ
ーシング側に位置する外端部に、燃焼器ライナ胴の外周
部の環状空気通路を前記ガスタービンケーシングの外部
に対して気密に封止する耐熱性の光透過材料からなる封
止板が設けられていることを特徴とするガスタービン監
視装置を提供する。
【0031】請求項11の発明では、請求項9または1
0記載のガスタービン監視装置において、案内筒を冷却
する案内筒冷却装置を備えたことを特徴とするガスター
ビン監視装置を提供する。
【0032】請求項12の発明では、請求項11記載の
ガスタービン監視装置において、案内筒冷却装置は、ガ
スタービン圧縮器からの吐出空気を抽気して案内筒に導
く抽気配管と、この抽気配管に設けられ抽気を冷却する
ための冷却器および前記抽気を加圧するための加圧器
と、これら冷却器および加圧器で冷却および加圧された
抽気を前記案内筒に通過させて案内筒冷却に供した後、
その案内筒の内端部側を介して燃焼器ライナ胴の周囲の
環状空気通路に流入させる流入部とを有することを特徴
とするガスタービン監視装置を提供する。
【0033】請求項13の発明では、請求項11記載の
ガスタービン監視装置において、案内筒冷却装置は、閉
ループ状に構成されて冷却媒体を案内筒部位を介して循
環させる冷却媒体循環配管と、この冷却媒体循環配管に
設けられ少なくとも前記冷却媒体を強制循環させる循環
ポンプおよび循環する冷却媒体を熱交換により冷却する
熱交換器を有することを特徴とするガスタービン監視装
置を提供する。
【0034】請求項14の発明では、請求項13記載の
ガスタービン監視装置において、冷却媒体は、ガスター
ビン外部の空気、窒素ガス、水その他の流体であること
を特徴とするガスタービン監視装置を提供する。
【0035】請求項15の発明では、請求項9から14
までのいずれかに記載のガスタービン監視装置におい
て、案内筒を介して燃焼器ライナ胴の外表面から発せら
れる可視光線を入力し、その可視光線に基づいて前記燃
焼器ライナ胴の色に対応する温度を検出する可視光線温
度検出装置を備えたことを特徴とするガスタービン監視
装置を提供する。
【0036】請求項16の発明では、請求項15記載の
ガスタービン監視装置において、案内筒内にハーフミラ
ーが設けられ、このハーフミラーを介して赤外放射温度
検出器および可視光線温度検出装置の双方への入光を行
わせる構成としたことを特徴とするガスタービン監視装
置を提供する。
【0037】請求項17の発明では、請求項9から16
までのいずれかに記載のガスタービン監視装置におい
て、赤外放射温度検出器は焦点調整が可能なレンズを有
する赤外線カメラであり、燃焼器ライナ胴の外表面に
は、前記レンズの焦点合せの対象となる発熱可能な目標
部材が固定配置され、この目標部材は案内筒の外部に設
けた焦点校正用加熱装置に、前記案内筒の内部に配置し
た導線を介して連結されていることを特徴とするガスタ
ービン監視装置を提供する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスタービン
監視装置の実施形態について、図面を参照して説明す
る。
【0039】第1実施形態(図1〜図3) この第1実施形態は、本発明に係るガスタービン監視装
置の基本的な構成および燃焼器ライナ胴の温度分布を検
出する構成等についてのものである。図1は温度分布検
出機器およびそれに関連する信号処理系統等の要部を示
す図である。図2は、本発明が適用されるガスタービン
プラントの全体構成を示す説明図であり、図3は図2に
示したガスタービン制御装置の詳細なシステム構成を示
す回路図である。
【0040】図2に示すように、本実施形態のガスター
ビンプラントは、起動装置11、吸気室12、空気圧縮
器(ガスタービン圧縮器)13、ガスタービン燃焼器1
4、ガスタービン15、発電機16、受変電幹線遮断器
17、燃焼ガス脱硝設備18、排煙用の煙突19等を備
えた構成されている。そして、ガスタービン燃焼器14
の燃料系統としての燃料ガス供給設備20、燃料配管2
1、ガス燃料圧縮器22、燃料遮断弁23、燃料流量制
御弁24等が備えられている。また、燃料系統を制御す
る手段として、ガスタービン制御装置25が設けられて
いる。
【0041】ガスタービン制御装置25は図3に示すよ
うに、検出回路26、操作回路27、条件回路28、監
視回路29、隔測回路30、警報回路31、およびこれ
らと並列な燃料系統の制御回路32等が備えられてい
る。検出回路26では、状態検出および以上検出等が行
われる。操作回路27には、手動操作および自動操作を
行うための回路が組込まれている。条件回路28では例
えば運転条件操作回路の直列接点等のインターロック、
連動・単独等の条件設定が行われる。監視回路29で
は、運転、停止、故障等の監視が行われる。隔測回路3
0には、送受変電その他の電気系統および設備系統が接
続される。警報回路31では、例えば負荷トリップ等の
電気系統トリップ、回転オーバースピード等の機械設備
トリップ、温度上昇等に対する警報指令出力等が行われ
る。制御回路32では、燃料系統の燃料遮断弁23およ
び燃料流量制御弁24の制御指令出力等が行われ、燃料
噴射弁から燃焼器ライナ内に噴射される燃料の制御によ
り、燃焼火炎の調整が行われる。
【0042】なお、上記の制御項目は大別して、ガスタ
ービン運転条件として操作回路27に直列に組込まれる
接点項目と、人為的選択制御される運転条件の接点項目
等とがある。また、このガスタービンプラントでは、制
御回路32からの燃料制御信号により燃料流量制御弁2
4が開度操作され、燃料流量制御により運転される基本
制御方式が採用されている。さらに、例えばガスタービ
ン15のトリップは、制御回路32の動作において、ガ
スタービントリップ信号とともに、受変電幹線の遮断、
燃料遮断弁23の緊急閉止により、ガスタービン圧縮機
13とガスタービン15および発電機16の回転軸のオ
ーバスピードを抑制して円滑に停止させ、各機器の損傷
を防止する。
【0043】このような構成において、本実施形態で
は、ガスタービン燃焼器14の燃焼器ライナ胴から運転
時に放射される赤外線に基づいて温度分布を監視し、そ
れによりガスタービン燃焼器14の燃焼状態を監視する
燃焼器監視装置を備え、この燃焼器監視装置をガスター
ビン制御装置25と組合わせてガスタービン監視装置が
構成されている。以下、このガスタービン監視装置につ
いて詳述する。
【0044】図1および図3に示すように、ガスタービ
ン燃焼器14は、ガスタービンケーシング33内に外胴
34と燃焼室形成用の燃焼器ライナ胴35とを挿入した
構成となっており、この燃焼器ライナ胴35は金属また
はセラミックスによって構成されている。燃焼器ライナ
胴35の頭部には燃料ノズル36が組立てられ、この燃
料ノズル36から燃焼室37内に燃料が噴出されて燃焼
するようになっている。燃焼器ライナ胴35の後端部に
は燃焼ガスを燃焼室37からガスタービン15のノズル
38に案内する尾筒39が連結されている。外胴34と
燃焼器ライナ胴35との間には、ガスタービン圧縮機1
3から吐出される燃焼用空気を燃焼器ライナ胴35内の
燃焼室37に向けて流通させる環状通路40が形成され
ている。
【0045】本実施形態の燃焼器監視装置41は基本的
に、ガスタービン燃焼器14の燃焼器ライナ胴35の外
表面から燃焼時に発せられる赤外放射線を入光して燃焼
器ライナ胴35の表面温度分布を検出する赤外放射温度
検出器42と、この赤外放射温度検出器42による検出
信号を画像処理する信号処理手段としてのコントローラ
43と、このコントローラ43で処理された画像を表示
する表示手段としてのディスプレイ44と、コントロー
ラ43で処理された画像を正常な燃焼条件時の温度分布
の画像データと比較して温度が設定値以上か否か、およ
び温度分布が正常か否かの判断を行う温度判断手段とし
てのコンピュータ45と、このコンピュータ45によっ
て運転時の温度が設定値以上であると判断された場合お
よび温度分布が不均一であると判断された場合の少なく
ともいずれかの場合に警報を発する警報発生手段46と
を備えている。なお、警報発生手段46はガスタービン
制御装置25に組込まれる。
【0046】このガスタービン燃焼器14の燃焼器ライ
ナ胴35の高温域に対応する配置で、ガスタービンケー
シング33の外側部のフランジ部33aに赤外放射温度
検出器42が取付けられている。この赤外放射温度検出
器42は赤外線カメラによって構成され、燃焼器ライナ
胴35の高温域に対応する配置で1以上配置され、その
入光面がガスタービンケーシング33を貫通した案内筒
47の内部を通して燃焼器ライナ胴35の外表面に対向
している。そして、この赤外放射温度検出器42は燃焼
器ライナ胴35から発した赤外放射線の強度分布に対応
した画像情報を入力してこれを電気信号に変換し、その
電気信号を出力信号として温度信号検出ライン(信号
線)42aを介してコントローラ43に伝送するように
なっている。
【0047】案内筒47は、例えば両端開口の円筒状の
ものであり、赤外放射温度分布検出器42と燃焼器ライ
ナ胴35との間に位置してガスタービンケーシング33
を貫通し、燃焼器ライナ胴35の径方向に軸心を一致さ
せる配置で設けられている。そして、この案内筒47の
内端部が燃焼器ライナ胴35の外周部の環状空気通路4
0に、空気流れを阻害しない状態で一部露出した状態で
臨んで燃焼器ライナ胴35の外表面に正対している。ま
た、案内筒47のガスタービンケーシング33側に位置
する外端部には耐熱性の光透過材料、例えば石英ガラス
からなる封止板47aが設けられ、この封止板47aに
よって燃焼器ライナ胴35の外周部の環状空気通路40
がガスタービンケーシング33の外部に対して気密に封
止され、これにより環状空気通路40を通るガスタービ
ン圧縮器13からの高温吐出空気が大気から遮断され、
外部へ漏洩することが防止されている。
【0048】そして、ガスタービン運転時の燃焼室37
内の燃焼火炎によって、燃焼器ライナ胴35が加熱され
ると、この燃焼器ライナ胴35の外表面から発せられた
赤外放射線が案内筒47の内部および石英ガラス製の封
止板47aを通過して、赤外放射温度分布検出器42に
導かれる。そして、この赤外放射温度分布検出器42内
で赤外放射温度分布が画像処理され、コントローラ43
に電気信号として入力される。なお、赤外放射温度検出
器42とコントローラ43との間、およびコントローラ
43とこれに接続されたディスプレイ44およびコンピ
ュータ45との間においても、双方向の信号送受信が行
えるようになっている。
【0049】そして、コントローラ43は赤外放射温度
検出器42からの温度信号を熱画像に変換するととも
に、その熱画像データを画像範囲のXY位置の行列アド
レスと温度数値にデジタル変換処理する機能を有し、画
像処理結果としての画像データをディスプレイ44とコ
ンピュータ45とに出力するようになっている。
【0050】したがって、ディスプレイ44には燃焼器
ライナ胴外表面温度分布計測結果が、計測毎に常時表示
できるとともに、コンピュータ45でのデータ処理結果
等も表示できるようになっている。
【0051】コンピュータ45は、メモリ内に予めガス
タービン15の運転条件と各種監視計測データを全て記
憶しており、ガスタービン燃焼器作動条件と設計条件と
が比較できるようになっている。したがって、このコン
ピュータ45にコントローラ43からの温度計測の出力
信号が入力されると、現在の運転に対応する画像データ
と、メモリに予め入力されているガスタービン15の同
一条件の運転時の正常な温度データとの比較が行われ、
燃焼器ライナ胴35の温度が設定値以上であるか否か、
および温度分布が正常か否かが判断されるようになって
いる。これにより、ガスタービン燃焼器ライナ胴35の
温度分布検出診断によるガスタービン監視が行われ、例
えば温度が設定値以上であり、かつ温度分布が不均一で
あるとの判断がなされた場合には、このコンピュータ4
5の信号処理手段から警報指令信号がガスタービン制御
装置25の警報発生手段46に出力され、警報が発せら
れる。また、警報発生時の条件等は、ディスプレイ44
にも表示される。したがって、操作員は、警報およびデ
ィスプレイ44表示に基づいて制御操作を行い、制御回
路32を通じてガスタービン燃焼器14の燃料遮断弁、
燃料流量制御弁等の制御を行うことができる。
【0052】なお、コンピュータ45にガスタービン運
転制御装置の自動操作用の操作回路27を接続する構成
としてもよく、その場合には前記操作が自動的に行われ
て自動制御による対応が行える。
【0053】このような第1実施形態のガスタービン監
視装置によれば、ガスタービン燃焼器14の燃焼器ライ
ナ胴35の表面温度を赤外放射温度検出器42によって
検出するようにしたので、燃焼器ライナ胴35の表面の
一定の広範囲に亘る温度分布を検出することができる。
したがって、熱電対を個別的に配置するために局所的情
報しか得ることができなかった従来の監視装置と異な
り、高精度の情報入力が同時に広範囲に亘って得られる
ので検出精度の向上が図れる。また、熱電対の場合には
燃焼器ライナ胴35との接触面積が小さいため必ずしも
正確な熱出力が得られないこと、および検出導線が環状
空気流路を通るため、その部分で冷却されて発生出力に
誤差の要素が大きかったことに対し、本実施形態の場合
はそのような誤差の発生がなく、その面でもデータ入力
上での高精度化が図れるようになる。しかも、セラミッ
ク燃焼器に対して従来では金属製の熱電対が異質材料の
接合により破壊等の問題が生じる可能性があったのに対
し、本実施形態によれば赤外放射温度分布により燃焼器
ライナ胴35から離間した状態での検出を行うため、検
出部における破壊等の問題も発生せず、強度上の信頼
性、ひいては運用状の信頼性を向上することができる。
【0054】また、本実施形態によれば、高精度の温度
入力のもとで燃焼器ライナ胴35の温度が設定値以上、
温度分布不均一等の条件によって警報を発生することか
ら、燃焼器ライナ胴35の温度分布診断がより的確に行
われ、それによりガスタービン監視の機能の向上が図れ
る。さらに、警報発生条件に至った場合にガスタービン
15を自動制御するようにすれば、それにより外部機器
を制御させるための条件入力接点を兼ね備えた構成とな
り、制御の自動化、高信頼化が図れるようになる。ま
た、これらの判断情報はディスプレイ44にも表示され
るので、手動制御による場合にも信頼性の向上が図れ
る。
【0055】第2実施形態(図4) 本実施形態は、第1実施形態における燃焼器ライナ胴3
5の外表面の温度分布計測結果に加え、ガスタービン燃
焼器運転状態値も使用してガスタービン燃焼器14内の
熱流束演算を行うことにより、警報発生時にガスタービ
ン燃焼器14内の燃焼状態を監視できるようにしたもの
である。図4は、本実施形態によるガスタービン監視装
置の構成および熱流束演算のアルゴリズムを模式的に示
す図である。なお、本実施形態において、第1実施形態
と共通な構成部分については図1と同一の符号を付して
説明を省略する。
【0056】図4に示すように、本実施形態では図1に
示したコンピュータ45に、双方向の信号送受信が可能
な熱流束演算手段48が接続され、この熱流束演算手段
58にガスタービン制御装置25からガスタービン燃焼
器運転状態値を演算装置入力信号として入力するように
してある。この熱流束演算手段48は、コンピュータ4
5で演算された燃焼器ライナ胴35外表面の温度分布計
測結果と、ガスタービン制御装置25から入力されるガ
スタービン燃焼器運転状態値とに基づいて、熱流束の推
定演算を行う解析プログラムを内臓している。この解析
プログラムでは、例えば図4の右下枠に模式的に示した
ように、燃焼室37、燃焼器ライナ胴35、環状通路4
0、外筒34およびガスタービンケーシング33が、積
層円筒状の熱通過モデルとして構成されるようになって
おり、この解析プログラムにより、燃焼器ライナ胴35
の中心部から半径方向に沿う内部燃焼火炎温度、燃焼ガ
ス温度、燃焼器ライナ胴35の内外表面温度、燃焼器外
筒ならびにガスタービンケーシング33の内外表面温度
等のシミュレーションによる熱流束推定演算が行なわれ
る。そして、この演算結果がコンピュータ45に出力さ
れるとともに、その演算表示が双方向送受信可能なディ
スプレイ44に表示できるようになっている。
【0057】したがって、本実施形態によれば、警報が
発せられた場合に、燃焼器ライナ中心部から半径方向に
沿う内部燃焼火炎温度、燃焼ガス温度および燃焼器ライ
ナ胴35の内外表面温度の熱流束演算の結果をディスプ
レイ44への表示等によって監視することができるの
で、より詳細に状態把握を行うことが可能となり、異常
事態に対する対応策等がより確実に行えるとともに、参
照データとして記録することにより事後の対策にも役立
たせることができる。
【0058】第3実施形態(図5) 本実施形態は、第1実施形態および第2実施形態で行わ
れる温度分布計測および熱流束演算の結果に基づいて、
さらに燃焼器ライナ胴35に作用する流体力および応力
等の推定演算を行い、その推定値が正常時の条件を満足
しない場合に警報を発するようにしたものである。図5
は、このような推定演算を行うための構成を示す図であ
る。なお、本実施形態においても、第1実施形態および
第2実施形態と共通な構成部分については、図1および
図4と同一の符号を付して説明を省略する。
【0059】図5に示すように、本実施形態でも赤外放
射温度検出器42、コントローラ43、ディスプレイ4
4、コンピュータ45、熱流束演算手段48を備え、熱
流束演算手段48にはガスタービン制御装置25からガ
スタービン燃焼器運転状態値が演算装置入力信号として
入力され、ガスタービンケーシング33の内外表面温度
等の熱流束推定演算が行なわれるようにしてある。
【0060】このものにおいて、熱流束演算手段48に
さらに双方向の信号送受信が可能な比較演算手段49が
接続されている。この比較演算手段49は、正常な燃焼
条件における燃焼器ライナ胴35および尾筒39等の他
の燃焼器部品に作用する流体力および応力を記憶する機
能と、燃焼器ライナ胴35の外表面の温度分布計測デー
タ、ガスタービン15の運転条件および各種監視計測デ
ータに基づいて運転中の燃焼器ライナ胴35および尾筒
39等に作用する流体力および応力をシミュレーション
により推定演算する機能と、さらにこの推定演算の結果
に基づいて燃焼器ライナ胴35と尾筒39等に加わる応
力を推定演算する機能とを有する。そしてさらに、この
比較演算手段49は、正常時の流体力および応力と推定
値とを比較し、推定値が正常時の条件を満足しない場合
に警報指令を発するとともに、その警報指令を発する条
件とその原因または要因についての推定結果の表示指令
を発する機能を有する。
【0061】このような構成により、運転時に燃焼器ラ
イナ胴35および尾筒39等に作用する流体力および応
力の推定値が正常な燃焼条件における値と比較され、既
定の正常時の条件を満足しない場合に警報指令が発せら
れる。したがって、本実施形態によれば、流体力および
応力の条件まで取込んだ監視が行われることから、さら
に監視精度を高めることができる。また、警報時にはそ
の指令を発する条件とその原因または要因についての推
定結果がディスプレイ44に表示されるため、詳細に状
態把握を行うことが可能となり、異常事態に対する対応
策等が一層確実に行えるとともに、参照データとして記
録することにより事後の対策にも役立たせることができ
る。
【0062】第4実施形態(図6) 本実施形態は、ガスタービン運転域における燃焼器着火
時および失火時等の非定常条件下の温度応答分布データ
に基づいて、燃焼器ライナ胴35に発生する非定常熱応
力を演算し、その非定常熱応力が設計条件範囲の材料許
容応力を超えた場合に警報を発するとともに、その非定
常熱応力の演算結果に基づいて燃焼器ライナ胴35の材
料評価を行い、そのデータの蓄積により余寿命評価を行
うようにしたものである。図3は、このような非定常熱
応力の演算および余寿命評価を行うための構成を示す図
である。なお、本実施形態の基本的な構成は第3実施形
態とほぼ共通しており、共通部分については、図5と同
一の符号を付して説明を省略する。
【0063】図6に示すように、本実施形態でも赤外放
射温度検出器42、コントローラ43、ディスプレイ4
4、コンピュータ45、熱流束演算手段、比較演算手段
49等を備え、熱流束演算手段48にはガスタービン制
御装置25からガスタービン燃焼器運転状態値が演算装
置入力信号として入力されるようになっている。
【0064】このものにおいて、赤外放射温度検出器4
2からの温度検出信号ライン42aおよびガスタービン
制御装置25からの演算装置入力信号ライン25aに、
入力信号線50a,50bを介して、非定常熱応力の演
算および燃焼器ライナ胴35の材料評価を行うための評
価演算手段52が接続されている。各入力信号線50
a,50bには信号入力ゲート53a,53bが設けら
れ、一定のしきい値を超えた温度検出信号および演算装
置入力信号が、評価演算手段52に入力されるようにな
っている。この評価演算手段52は、ガスタービン運転
域における燃焼器着火時および失火トリップ時等の非定
常条件下における急加熱および急冷却時の燃焼器ライナ
胴35の外表面温度分布と、ガスタービン15の運転条
件と、各種監視計測データとに基づいて、燃焼器ライナ
胴35に発生する非定常熱応力と非定常温度とをシミュ
レーションによる推定演算により解析するプログラムを
内臓し、このプログラムによる応力解析結果の表示出力
を行う機能を有している。この応力解析結果の表示出力
は、信号出力ゲート54を有する出力信号線55によっ
て、コントローラ43に導かれ、ディスプレイ44での
表示が行われるようになっている。
【0065】また、評価演算手段52は、非定常熱応力
の演算結果に基づく燃焼器ライナ胴35の材料評価、す
なわち燃焼器ライナ胴35の材料物性値と応力解析結果
との比較評価を行うとともに、これらのデータ蓄積を行
い、さらに燃焼器ライナ胴35に発生した非定常熱応力
が設計条件範囲の材料許容応力内であるか否かを判断
し、既定の応力値以下の条件を満足しない場合は、警報
指令信号を発するようになっている。
【0066】なお、本実施形態ではプリトリガーデータ
記録装置56が設けられ、このプリトリガーデータ記録
装置56は、評価演算手段52への各入力信号線50
a,50bの信号入力ゲート53a,53bおよびガス
タービン制御装置25にデータ入力信号線57a,57
b,57cを介して接続されている。そして、赤外放射
温度分布計測データ、演算装置入力データ、燃焼器ライ
ナ周りの流体状態値等が、非定常応答以前の時刻に遡っ
て記録できるようになっている。
【0067】このような構成の本実施形態によると、ガ
スタービン燃焼器14の着火時および失火トリップ時等
に燃焼器ライナ胴35に非定常熱応力が発生した場合、
非定常条件下の流体状態値および熱流束等の温度応答分
布データが評価演算手段52に入力され、これらのデー
タに基づいて、燃焼器ライナ胴35に発生する非定常熱
応力の演算等が行われる。例えば図4の右上破線枠で示
すように、第1、第2演算装置との複合演算結果とし
て、状態値トレンド、非定常熱応力応答、非定常温度応
答等を得ることができ、この演算結果はディスプレイ4
4に表示される。そして、非定常熱応力が設計条件範囲
の材料許容応力内であるか否か判断され、その非定常熱
応力が設計条件範囲の材料許容応力を超えた場合には警
報が発せられる。さらに、非定常熱応力の演算結果に基
づいて、燃焼器ライナ胴35の材料評価が行われるの
で、ガスタービン監視と平行してデータ蓄積による余寿
命評価を行うことができる。
【0068】なお、プリトリガーデータ記録装置56を
設けたことにより、赤外放射温度分布計測データ、演算
装置入力データ、燃焼器ライナ胴35周りの流体状態値
等が非定常応答以前の時刻に遡って記録されるので、再
生により非定常データの推移を知ることにができ、原因
究明等が詳細に行えるようになる。
【0069】第5実施形態(図7) 本実施形態は、第4実施形態の構成に加え、長期間に亘
るガスタービン運転停止の実績記録や、燃焼器ライナ胴
35の外表面の放射率の変化等を計測、解析および記憶
できるようにしたものである。図7は、このような本実
施形態の構成を示す図である。なお、本実施形態の基本
的な構成は第4実施形態とほぼ共通しており、共通部分
については、図6と同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0070】図7に示すように、本実施形態では、熱流
束演算手段48と双方向の送受信が可能な状態で、燃焼
器ライナ胴35の外表面の変化状況を推定する変化状況
推定演算手段58が設けられている。この変化状況推定
演算手段58では、燃焼器ライナ胴35の材料、その物
性値および外表面処理状態についての既知の値に基づい
て、ガスタービン運転および停止による熱環境変化の繰
返しに対して燃焼器ライナ胴35の外表面の赤外放射率
変化を演算できるようになっている。
【0071】すなわち、燃焼器ライナ胴35は金属また
はセラミックスによって構成され、各種材料と外表面処
理状態は既知であり、これらの状態値は材料の各種物性
値とともに燃焼器監視装置41内に記憶されるようにな
っている。また、ガスタービン15の運転および停止等
の熱環境変化の繰返しにより、燃焼器ライナ胴35の外
表面の赤外放射率が変化するが、これらも計測されて燃
焼器監視装置41内で記憶されるようになっている。ま
た、赤外放射温度検出器42の被測定物表面の放射率の
設定は、燃焼器ライナ胴25の材料とその外表面加工処
理状態による放射率とに合致するように調整してあり、
これらの初期状態値および材料の各種物性値も、プラン
ト設置時等におけガスタービン燃焼器14の組立て完了
による燃焼器着火未経験時のデータとして、燃焼器監視
装置41内に記憶されるようになっている。
【0072】そして、ガスタービン15の運転および停
止による熱環境変化の繰返しによる燃焼器ライナ胴35
の外表面の加熱酸化と空気中異物の付着等による放射率
変化とが記憶され、燃焼器ライナ胴35の外表面の放射
率変化とガスタービン運転の積算時間との相関関係とし
て演算するようになっている。なお、これらのデータ
は、燃焼器監視装置内で随時検索引用できるようになっ
ている。
【0073】このような構成の本実施形態によれば、燃
焼器ライナ胴35の外表面の加熱酸化と空気中異物の付
着等の進行状況との評価推定を実現できるようになる。
【0074】第6実施形態(図8) 本実施形態は、燃焼器ライナ胴外表面から発せられる赤
外放射線を赤外放射温度検出器42に導く案内筒47の
冷却技術についてのものである。本実施形態では、ガス
タービン圧縮器13からの吐出空気を冷却媒体として利
用する構成としており、図8は、この案内筒冷却構成を
示す図である。なお、案内筒冷却構成以外については、
図1に示した構成と変らないので、図8の対応部分に図
1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0075】案内筒47は前述したように、ガスタービ
ンケーシング33を貫通して環状空気通路に臨んでお
り、ガスタービン圧縮器13から吐出された高温高圧空
気に晒されている。また、案内筒47の内端部は、燃焼
器ライナ胴35の外表面に接近しており、燃焼器ライナ
胴35の外表面の高温場から放射熱および伝熱を受け、
さらに高温となる。セラミック燃焼器の場合には、燃焼
器ライナ胴35の外表面温度が1200℃以上になるた
め、案内筒47全体を積極的に冷却する必要がある。
【0076】そこで、本実施形態では図8に示すよう
に、ガスタービン圧縮器13からの吐出空気を用いて案
内筒47を冷却する案内筒冷却装置59が設けてある。
この案内筒冷却装置59は、ガスタービン圧縮器13か
らの吐出空気を例えばガスタービン燃焼器14の周囲部
のガスタービンケーシング33から抽気し、案内筒47
の外周側空間に導く抽気配管60を有している。この抽
気配管60の途中に、冷却水循環式の水冷の冷却器61
と、モータ62を駆動源とする加圧器(圧縮器)63と
が順次に設けられ、これにより抽気した空気の冷却およ
び加圧を行うようになっている。抽気配管60の冷却器
61上流側には開閉弁64が設けられ、加圧器63下流
側には空気流量調節弁65が設けられている。また、冷
却器61には冷却水流量調節弁66が設けられている。
そして、空気流量調節弁65と冷却水流量調節弁66と
は制御盤67によって制御される構成となっている。す
なわち、制御盤67は、抽気配管60の冷却器61下流
側および加圧器63下流側にそれぞれ設けられた温度セ
ンサ68および圧力センサ69によって検出される抽気
配管60内の空気温度および空気圧を入力値とし、これ
らの値に基づいて空気流量調節弁65および冷却水流量
調節弁66の開度を設定し、これにより案内筒47に送
る空気の温度および空気量を適正に制御するようになっ
ている。抽気配管の先端側から案内筒47の外周側空間
に送り出される空気は、案内筒47部位を通過して案内
筒47の冷却に供された後、燃焼器ライナ胴35の周囲
の環状空気通路40に流入してガスタービン圧縮器13
からの吐出空気と合流するようになっている。
【0077】このような構成の本実施形態による案内筒
冷却装置59によれば、冷却媒体としてガスタービン圧
縮器13からの吐出空気を利用することにより、比較的
簡単な構成によって能率よく案内筒47を冷却し、案内
筒47の過熱あるいは変形等を防止することができる。
また、冷却仕事を終えた空気を環状空気通路40内のガ
スタービン圧縮機吐出空気に合流させることにより、ガ
スタービン外部へ圧縮空気を放出することなく、すなわ
ちガスタービン圧縮器13の吐出空気流量を減少させる
ことなく、案内筒47の冷却を実現することができる。
【0078】第7実施形態(図9) 本実施形態も、案内筒47を冷却する案内筒冷却につい
てのものである。本実施形態では、ガスタービン圧縮器
13からの吐出空気以外の冷却媒体を利用する構成とし
ており、図9は、この案内筒冷却構成を示す図である。
なお、案内筒冷却構成以外については、図1に示した構
成と変らないので、図9の対応部分に図1と同一の符号
を付して説明を省略する。
【0079】図9に示すように、本実施形態の案内筒冷
却装置70では、冷却媒体を窒素としており、ガスター
ビンケーシング33の外部に設けられて一部が案内筒4
7部位を通る閉ループ状の冷却媒体循環配管71を備
え、この冷却媒体循環配管71の一方向(矢印方向)に
窒素が液体またはガスの状態で循環するようになってい
る。すなわち、冷却媒体循環配管71は、案内筒47部
位において、その案内筒47の周囲をコイル状に取巻く
案内筒冷却部72を有し、この案内筒冷却部72から窒
素の流れ方向(矢印方向)に沿って順次に、窒素ガス冷
却用の熱交換器としての凝縮液化器73、液体窒素を強
制循環させる循環ポンプとしてのモータ駆動式液体ポン
プ74、減圧機構としての窒素ガス貯蔵タンク75、お
よび気化用熱交換器としての蒸発器76が設けられてい
る。冷却媒体循環配管71内では、窒素が矢印で示すよ
うに、窒素ガス貯蔵タンクから蒸発器76に流れてガス
状となり、その後コイル状の案内筒冷却部72に導かれ
て冷却仕事をし、この冷却仕事により加熱された窒素ガ
スは凝縮液化器73に導かれて液体窒素となる。この液
体窒素は強制循環用の液体ポンプ74によって加圧され
た後、窒素ガス貯蔵タンク75に還流して減圧されて窒
素ガスとなる。
【0080】冷却媒体循環配管71の凝縮液化器73上
流側には開閉弁77が設けられ、液体ポンプ74下流
側、窒素ガス貯蔵タンク75下流側および蒸発器76下
流側には、それぞれ窒素流量調節弁78,79,80が
設けられている。また、凝縮液化器73には冷媒流量調
節弁73aが設けられている。そして、各窒素流量調節
弁78,79,80、冷媒流量調節弁72および液体ポ
ンプ74のモータ81は制御盤82によって制御される
構成となっている。すなわち、制御盤82は、冷却媒体
循環配管71の液体ポンプ74上下流側および蒸発器7
6下流側に設けられた圧力センサ83a,83bおよび
温度センサ84によって検出される窒素の温度および圧
力を入力値とし、これらの値に基づいて各流量調節弁7
8,79,80,73aの開度およびモータ81の回転
数を設定し、これにより案内筒47の冷却部72に送る
窒素ガスの温度および流量を適正に制御するようになっ
ている。
【0081】このような構成の案内筒冷却装置70によ
ると、ガスタービン運転状態から独立した状態で案内筒
47を積極的に冷却する構成としたことにより、冷却媒
体循環配管71内の圧力を、ガスタービン圧縮器13の
吐出圧力から隔絶させた低圧なものとして実施すること
ができる。そして、冷却媒体循環配管71内を流れる冷
却媒体として窒素を適用し、供給および回収を一連のサ
イクルで連続稼働させることができるため、ガスタービ
ン本体部分と別置きの独立した補助装置として、冷却運
転管理および冷却効果の調整等を容易に行うことができ
る。すなわち、本実施形態によれば、冷却媒体の供給お
よび回収の循環冷却方法により、案内筒47の冷却効果
を向上させ、ガスタービン運転状態に依存しない独立し
た冷却が実現できるようになる。
【0082】なお、本実施形態では冷却媒体として窒素
を適用したが、窒素以外に、空気、水等の種々の流体を
適用することが可能である。
【0083】第8実施形態(図10) 本実施形態は、赤外放射温度検出器42と同時に、燃焼
器ライナ胴35の外表面の可視光線による温度検出を行
う可視光線温度検出も行うようにしたものである。図1
0は、この可視光線温度検出用の構成を示す図である。
【0084】図10に示すように、本実施形態では案内
筒47がガスタービンケーシング33内を貫通する内部
案内筒47bと、この内部案内筒47bの外側に同軸的
に設けられた外部案内筒47cとを有する構成とされて
いる。内部案内筒47bの外端部の開口が石英ガラス製
の封止板47aで封止され、その封止板47aの外面側
に外部案内筒47cが固定されている。外部案内筒47
cはT字管状のもので、内部案内筒47bと同軸配置の
本体筒部分47c1と、その中間部から側方に向かって
連通状態で突出筒部分47c2とを有する。そして、本
体筒部分47c1の外端部に赤外放射温度分布検出器4
2が設けられる一方、突出筒部47c2の先端に例えば
CCDカメラ85、TVモニタ86、ビデオ装置87等
を適用した可視光線温度検出装置88が設けられてい
る。さらに、外部案内筒47c内にはハーフミラー89
が設けられ、このハーフミラー89を介して赤外放射温
度検出器42および可視光線温度検出装置88の双方へ
の入光を行わせることができるようになっている。
【0085】このような構成の本実施形態によると、燃
焼器ライナ胴35の外表面から加熱時に発せられる赤外
放射線を赤外放射温度検出器42で検出すると同時に、
燃焼器ライナ胴35の外表面の赤熱化による可視光線で
ある赤色光線等をハーフミラー89を介して可視光線温
度検出装置88によって目視観察で検出することができ
る。したがって、これらの同時に得られる2種類の温度
分布検出値を利用して、例えば赤外放射温度検出器42
の検出値を可視光線温度検出装置88の検出値で比較補
整する等により、温度検出精度を高めることが可能とな
り、燃焼器ライナ胴35の温度分布監視の信頼性を向上
することができる。
【0086】第9実施形態(図11) 本実施形態は、ガスタービン15の運転停止時等におい
て、赤外放射温度検出器42のレンズの焦点調整、校正
等を容易に行えるようにしたものである。図11は、こ
の焦点調整等を行うための構成を示す図である。
【0087】図11に示すように、本実施形態では、赤
外放射温度検出器42が焦点調整の可能なレンズ90を
有する赤外線カメラとされており、燃焼器ライナ胴35
の外表面に、レンズ90の焦点合せの対象となる発熱可
能な目標部材91が固定されている。また、案内筒47
の外部に、加熱源92およびその温度設定器(コントロ
ーラ)93等からなる焦点校正用加熱装置94が設けら
れている。この焦点校正用加熱装置94の加熱源92に
目標部材91が案内筒47の内部に配置した導線95を
介して連結され、任意の温度に加熱できるようになって
いる。
【0088】そして、赤外放射温度検出器42の焦点調
整等を行う場合には、例えばガスタービン15の運転停
止時、あるいはガスタービン燃焼器14の新設あるいは
交換時等のように、燃焼器ライナ胴35が低温で赤外放
射線の非発生状態において、焦点校正用加熱装置94に
よって燃焼器ライナ胴35の外表面の目標部材91を加
熱する。この加熱は、例えば赤外放射温度検出器42の
使用時を想定した必要な赤外放射条件の設定温度とす
る。このような加熱により、目標部材91から発する赤
外放射線を、赤外放射温度検出器42で捉えながら、レ
ンズの焦点調整、校正等を行うことができる。
【0089】したがって、本実施形態によれば、ガスタ
ービン停止中にかかわらず、赤外放射温度検出器42の
レンズ90の焦点調整、温度測定機能の校正等を容易に
行うことができる。なお、目標部材91の材質として
は、燃焼器ライナ胴35と同一の材質を選定すれば、赤
外放射温度検出器42の使用条件と検出対象が共通とな
るので焦点調整の容易化および高精度化が図れ、ひいて
は測定温度校正精度を向上させることができる。
【0090】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明によれ
ば、熱電対を用いた従来の監視装置で問題となっていた
取付け構成上の困難性、高温部検出監視の低精度による
燃焼器ライナ胴の温度分布推定の困難性、胴部品の溶融
欠落等、燃焼器回りの空気による冷却の問題、燃焼器ラ
イナ胴の損傷可能性およびガスタービン損傷の危険性等
を克服し、燃焼器ライナ胴の表面温度計測を破損等のお
それのない安全な構成のもとで、高精度で的確に、かつ
容易に行うことができ、それによりガスタービン運転制
御の信頼性向上が図れる等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービン監視装置の第1実施
形態の要部構成を示す図。
【図2】前記実施形態における全体構成を示す図。
【図3】前記実施形態における全体の制御系の制御信号
の流れを示す図。
【図4】本発明に係るガスタービン監視装置の第2実施
形態の要部構成を示す図。
【図5】本発明に係るガスタービン監視装置の第3実施
形態の要部構成を示す図。
【図6】本発明に係るガスタービン監視装置の第4実施
形態の要部構成を示す図。
【図7】本発明に係るガスタービン監視装置の第5実施
形態の要部構成を示す図。
【図8】本発明に係るガスタービン監視装置の第6実施
形態の要部構成を示す図。
【図9】本発明に係るガスタービン監視装置の第7実施
形態の要部構成を示す図。
【図10】本発明に係るガスタービン監視装置の第8実
施形態の要部構成を示す図。
【図11】本発明に係るガスタービン監視装置の第9実
施形態の要部構成を示す図。
【図12】従来例を説明するためのガスタービン制御系
を示す図。
【符号の説明】
11 起動装置 12 吸気室 13 空気圧縮器(ガスタービン圧縮器) 14 ガスタービン燃焼器 15 ガスタービン 16 発電機 17 受変電幹線遮断器 18 燃焼ガス脱硝設備 19 煙突 20 燃料ガス供給設備 21 燃料配管 22 ガス燃料圧縮器 23 燃料遮断弁 24 燃料流量制御弁 25 ガスタービン制御装置 25a 演算装置入力信号ライン 26 検出回路 27 操作回路 28 条件回路 29 監視回路 30 隔測回路 31 警報回路 32 制御回路 33 ガスタービンケーシング 33a フランジ部 34 外胴 35 燃焼器ライナ胴 36 燃料ノズル 37 燃焼室 38 ノズル 39 尾筒 40 環状通路 41 燃焼器監視装置 42 赤外放射温度検出器 42a 温度信号検出ライン(信号線) 43 コントローラ 44 ディスプレイ 45 コンピュータ 46 警報発生手段 47 案内筒 47a 封止板 47b 内部案内筒 47c 外部案内筒 47c1 本体筒部分 47c2 突出筒部分 48 熱流束演算手段 49 比較演算手段 50a,50b 入力信号線 52 評価演算手段 53a,53b 信号入力ゲート 54 信号出力ゲート 56 プリトリガーデータ記録装置 57a,57b,57c データ入力信号線 58 変化状況推定演算手段 59 案内筒冷却装置 60 抽気配管 61 冷却器 62 モータ 63 加圧器(圧縮器) 64 開閉弁 65 空気流量調節弁 66 冷却水流量調節弁 67 制御盤 68 温度センサ 69 圧力センサ 70 案内筒冷却装置 71 冷却媒体循環配管 72 案内筒冷却部 73 凝縮液化器 73a 流量調節弁 74 モータ駆動式液体ポンプ 75 窒素ガス貯蔵タンク 76 蒸発器 77 開閉弁 78,79,80 窒素流量調節弁 81 モータ 82 制御盤 83a,83b 圧力センサ 84 温度センサ 85 CCDカメラ 86 TVモニタ 87 ビデオ装置 88 可視光線温度検出装置 89 ハーフミラー 90 レンズ 91 目標部材 92 加熱源 93 温度設定器(コントローラ) 94 焦点校正用加熱装置 95 導線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01K 7/00 321 G01K 7/00 321J

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン燃焼器の燃焼器ライナ胴の
    外表面に対向して配置され、前記燃焼器ライナ胴の外表
    面から発する赤外放射線に基づいて前記燃焼器ライナ胴
    の表面温度分布を検出する赤外放射温度検出器と、この
    赤外放射温度検出器による検出信号を画像処理する信号
    処理手段と、この信号処理手段で処理された画像を正常
    な燃焼条件時の温度分布の画像データと比較して温度が
    設定値以上か否か、および温度分布が正常か否かの判断
    を行う温度判断手段と、この温度判断手段によって運転
    時の温度が設定値以上であると判断された場合、および
    温度分布が不均一であると判断された場合の、少なくと
    もいずれかの場合に、警報を発する警報発生手段とを備
    えたことを特徴とするガスタービン監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガスタービン監視装置に
    おいて、信号処理手段で処理された画像を表示する表示
    手段を備えたことを特徴とするガスタービン監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のガスタービン監
    視装置において、判断手段によって運転時の温度が設定
    値以上であると判断された場合、および温度分布が不均
    一であると判断された場合の、少なくともいずれかの場
    合に、ガスタービンの運転を制御するガスタービン運転
    制御手段を備えたことを特徴とするガスタービン監視装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    ガスタービン監視装置において、燃焼器ライナ胴の外表
    面の温度分布計測結果およびガスタービン燃焼器の運転
    状態値に基づいて、前記ライナ胴の中心部から径方向に
    沿う内部燃焼火炎温度、燃焼ガス温度、燃焼器ライナ胴
    の内外面の温度、燃焼器外筒およびガスタービンケーシ
    ングの内外面の温度の、少なくともいずれかの熱流束演
    算を行う熱流束演算手段を備えたことを特徴とするガス
    タービン監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    ガスタービン監視装置において、燃焼器ライナ胴の周り
    の流体状態値と熱流速演算結果とに基づいて前記燃焼器
    ライナ胴に作用する流体力および各種応力の推定演算を
    行い、これらの推定値を正常な燃焼条件における値と比
    較して、既定の正常時の条件を満足しない場合に警報指
    令を発するとともに、その警報指令を発する条件とその
    原因または要因についての推定結果の表示指令を発する
    比較演算手段を備えたことを特徴とするガスタービン監
    視装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    ガスタービン監視装置において、ガスタービン運転域に
    おける燃焼器着火時および失火時等の非定常条件下の温
    度応答分布データに基づいて、燃焼器ライナ胴の非定常
    熱応力を演算し、その演算結果に基づいて前記燃焼器ラ
    イナ胴の材料評価を行うとともに、前記データの蓄積に
    より余寿命評価を行う評価演算手段を備えたことを特徴
    とするガスタービン監視装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6までのいずれかに記載の
    ガスタービン監視装置において、燃焼器ライナ胴の材
    料、その物性値および外表面処理状態についての既知の
    値に基づいて、ガスタービン運転および停止による熱環
    境変化の繰返しに対して前記燃焼器ライナ胴の外表面の
    赤外放射率変化を計測し、これにより前記燃焼器ライナ
    胴の外表面の変化状況を推定する変化状況推定演算手段
    を備えたことを特徴とするガスタービン監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7までのいずれかに記載の
    ガスタービン監視装置において、燃焼器ライナ胴は金属
    またはセラミックスによって構成されていることを特徴
    とするガスタービン監視装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8までのいずれかに記載の
    ガスタービン監視装置において、赤外放射温度分布検出
    器は、燃焼器ライナ胴の高温域に対応する配置でガスタ
    ービンケーシングの外部に1以上配置されており、これ
    ら赤外放射温度分布検出器と燃焼器ライナ胴との間に
    は、前記ガスタービンケーシングを貫通してその内端部
    が前記燃焼器ライナ胴の外周部の環状空気通路に臨み、
    前記燃焼器ライナ胴から発せられる赤外放射光を前記赤
    外放射温度分布検出器に導く案内筒が設けられているこ
    とを特徴とするガスタービン監視装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のガスタービン監視装置
    において、案内筒のガスタービンケーシング側に位置す
    る外端部に、燃焼器ライナ胴の外周部の環状空気通路を
    前記ガスタービンケーシングの外部に対して気密に封止
    する耐熱性の光透過材料からなる封止板が設けられてい
    ることを特徴とするガスタービン監視装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載のガスタービ
    ン監視装置において、案内筒を冷却する案内筒冷却装置
    を備えたことを特徴とするガスタービン監視装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のガスタービン監視装
    置において、案内筒冷却装置は、ガスタービン圧縮器か
    らの吐出空気を抽気して案内筒に導く抽気配管と、この
    抽気配管に設けられ抽気を冷却するための冷却器および
    前記抽気を加圧するための加圧器と、これら冷却器およ
    び加圧器で冷却および加圧された抽気を前記案内筒に通
    過させて案内筒冷却に供した後、その案内筒の内端部側
    を介して燃焼器ライナ胴の周囲の環状空気通路に流入さ
    せる流入部とを有することを特徴とするガスタービン監
    視装置。
  13. 【請求項13】 請求項11記載のガスタービン監視装
    置において、案内筒冷却装置は、閉ループ状に構成され
    て冷却媒体を案内筒部位を介して循環させる冷却媒体循
    環配管と、この冷却媒体循環配管に設けられ少なくとも
    前記冷却媒体を強制循環させる循環ポンプおよび循環す
    る冷却媒体を熱交換により冷却する熱交換器を有するこ
    とを特徴とするガスタービン監視装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のガスタービン監視装
    置において、冷却媒体は、ガスタービン外部の空気、窒
    素ガス、水その他の流体であることを特徴とするガスタ
    ービン監視装置。
  15. 【請求項15】 請求項9から14までのいずれかに記
    載のガスタービン監視装置において、案内筒を介して燃
    焼器ライナ胴の外表面から発せられる可視光線を入力
    し、その可視光線に基づいて前記燃焼器ライナ胴の色に
    対応する温度を検出する可視光線温度検出装置を備えた
    ことを特徴とするガスタービン監視装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のガスタービン監視装
    置において、案内筒内にハーフミラーが設けられ、この
    ハーフミラーを介して赤外放射温度検出器および可視光
    線温度検出装置の双方への入光を行わせる構成としたこ
    とを特徴とするガスタービン監視装置。
  17. 【請求項17】 請求項9から16までのいずれかに記
    載のガスタービン監視装置において、赤外放射温度検出
    器は焦点調整が可能なレンズを有する赤外線カメラであ
    り、燃焼器ライナ胴の外表面には、前記レンズの焦点合
    せの対象となる発熱可能な目標部材が固定配置され、こ
    の目標部材は案内筒の外部に設けた焦点校正用加熱装置
    に、前記案内筒の内部に配置した導線を介して連結され
    ていることを特徴とするガスタービン監視装置。
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