JP6438944B2 - インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率製剤 - Google Patents

インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率製剤 Download PDF

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Description

本発明の対象は、(a)リキシセナチドまたは/およびその医薬的に許容される塩、ならびに(b)インスリングラルギンまたは/およびその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物であって、化合物(b)および化合物(a)は、化合物(a)1μgあたり化合物(b)約1.6〜約2.4Uの比率で存在する、前記医薬組成物である。
健康なヒトにおいて、膵臓によるインスリンの放出は血糖濃度と完全に連動している。食後に現れる血糖値の増加は、インスリン分泌の各増加によって即座に相殺される。絶食状態では血漿インスリンレベルが、インスリン感受性の器官および組織に対してブドウ糖を確実に継続供給し、また肝臓のブドウ糖産生を夜間の低いレベルに保つのに十分な基底値(basal value)まで降下する。
1型糖尿病とは対照的に、2型糖尿病ではインスリンの欠乏は一般的に存在しないが、多くの症例、特に進行性の症例で、インスリンによる治療は、経口投与される抗糖尿病薬と組み合わせて必要とされる場合、最も好適な治療法とされている。
初期症状なく数年かけて増加した血糖値は、重大な健康上のリスクを示す。慢性的に増加した血糖値が糖尿病合併症の進行の主な理由であることが、米国における大規模DCCT研究(非特許文献1)によって明確に示されている。糖尿病合併性の例は微小血管および大血管損傷であり、これらは網膜症、腎症またはニューロパチーにおいて現れる可能性があり、失明、腎不全および四肢の損失につながり、心血管疾患のリスクの増加を伴う。したがって、糖尿病の改善された治療法は、主として血糖を生理的範囲になるべく近く保つことを目的としなければならないことが結論付けられる。
2型糖尿病に罹患している肥満の患者、例えば肥満指数(BMI)30以上の患者には特定のリスクが存在する。これらの患者において、糖尿病のリスクは肥満のリスクと重複し、例えば標準体重の2型糖尿病患者と比較して心血管疾患の増加などにつながる。したがって、これらの患者において、肥満を減少させつつ糖尿病を治療することが特に必要である。
メトホルミンは、食事改善に応答しない非インスリン依存性糖尿病(2型糖尿病)の治療において使用される、ビグアニド血糖降下薬である。メトホルミンはインスリン感受性を改善し、ブドウ糖の腸内吸収を減少させることで血糖コントロール(glycemic control)を改善する。メトホルミンは通常、経口投与される。しかし、メトホルミンによる肥満の患者における2型糖尿病のコントロールは不十分である可能性がある。したがって、これらの患者において2型糖尿病をコントロールするためのさらなる方法が必要でありうる。
化合物desPro36エキセンディン−4(1−39)−Lys−NH(AVE0010、リキシセナチド)はエキセンディン−4の誘導体である。リキシセナチドは特許文献1で配列番号:93として開示される:
配列番号:1:リキシセナチド(44アミノ酸)
H−G−E−G−T−F−T−S−D−L−S−K−Q−M−E−E−E−A−V−R−L−F−I−E−W−L−K−N−G−G−P−S−S−G−A−P−P−S−K−K−K−K−K−K−NH
配列番号:2:エキセンディン−4(39アミノ酸)
H−G−E−G−T−F−T−S−D−L−S−K−Q−M−E−E−E−A−V−R−L−F−I−E−W−L−K−N−G−G−P−S−S−G−A−P−P−P−S−NH
エキセンディンは血糖濃度を低下させることが可能な一群のペプチドである。エキセンディンアナログリキシセナチドは、野生型のエキセンディン−4配列のC−末端切断(C-terminal truncation)を特徴とする。リキシセナチドは、エキセンディン−4に存在しない6つのC−末端リジン残基を含む。
本発明の文脈において、リキシセナチドはその医薬的に許容される塩を含む。当業者にとって、リキシセナチドの医薬的に許容される塩は公知である。本発明で使用される、好ましいリキシセナチドの医薬的に許容される塩は酢酸塩である。
インスリングラルギンはヒトインスリンのアナログである31−32−Di−Argヒトインスリンであり、A21位のアスパラギンがグリシンでさらに置換されている。インスリングラルギンはGly(A21)−Arg(B31)−Arg(B32)−ヒトインスリンとも呼ばれる。本発明において、インスリングラルギンはその医薬的に許容される塩を含む。
インスリングラルギンは特許文献2で開示される。
Lantus(登録商標)は、1回用量を皮下注射した後に24時間の基底インスリン供給(basal insulin supply)をもたらす、インスリングラルギンを含むインスリン製品である。
インスリングラルギン100Uの用量にはLantus(登録商標)U100 1mLの注射が必要であり、Lantus(登録商標)U100 1mLはインスリングラルギン100Uを含む。インスリングラルギン100Uはインスリングラルギン3.6378mgに相当する。
特許文献3は、一定濃度のインスリングラルギン、および可変濃度のリキシセナチドを含むオンサイト混合物(on-site mixture)について開示している。この文献は、インスリングラルギン100U/mL、およびリキシセナチド66.67μg/mL(すなわち800/30025μg/mL)、リキシセナチド60.6μg/mL(すなわち800/33025μg/mL)、リキシセナチド55.56μg/mL(すなわち800/36025μg/mL)、リキシセナチド51.28μg/mL(すなわちリキシセナチド800/39025μg/mL)、リキシセナチド47.62μg/mL(すなわち800/42025)、リキシセナチド44.44μg/mL(すなわち800/45025μg/mL)、リキシセナチド41.67μg/mL(すなわち800/48025μg/mL)、またはリキシセナチド39.22μg/mL(すなわち800/51025μg/mL)を含む、例示的なオンサイト混合製剤についても開示している。
WO01/04156 米国特許第5656722号 WO2011/147980
The Diabetes Control and Complications Trial Research Group (1993) N. Engl. J. Med. 329、977〜986頁
本発明の実施例1では、インスリングラルギン100U/mLおよびリキシセナチド50μg/mLを含む製剤の効能が、2型糖尿病患者において、インスリングラルギン100U/mlを含む製剤と比較して試験された。
空腹時自己測定血漿ブドウ糖濃度が80以上100mg/dL以下の間に達するように、組み合わせ群(インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率製剤で治療)における治療期間終了時の最終1日用量が、製剤を投与される(receiving)群と比較して減少したことが実証された。組み合わせ群において、0%が60U/30μg超の用量を投与され、42.2%が40U/20μg超60U/30μg以下の用量を投与された。対照群において、患者の28.4%が40U/20μg超60U/30μg以下の用量を投与され、患者の16.7%が60U/30μg超の用量を投与された。組み合わせ群において、患者の14.3%が20U/10μg未満の用量を投与されたが、対照患者では9.9%のみがこの用量を投与された(表6)。
さらに、2時間PPG評価および2時間ブドウ糖変動幅(glucose excursion)についての結果に示されるように、インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせによる治療は、インスリングラルギンと比較して食後血糖コントロールを有意に改善した。さらに、インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせにより治療された患者では、インスリングラルギンにより治療された患者と比較して、平均7ポイント自己測定血漿ブドウ糖(SMPG)プロファイルが統計上有意に大きく減少した。
ベースラインから24週目までの体重変化において、統計上有意な差が2つの治療群間で見られた:インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせ群では体重が減少し、インスリングラルギン群では増加した。
インスリングラルギン群と比較して、組み合わせ群でより高いパーセンテージの患者が、目標HbA1c6.5%以下(71.9%対64.6%)または7%未満(84.4%対78.3%)に達した(表8)。
要約すると、インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせは、インスリングラルギン単独と比較してインスリングラルギンの用量が減少することにより、血糖コントロールおよび体重の改善をもたらした。これは、インスリングラルギンに対するインスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせの優位性を実証している。
実施例2は、2型糖尿病(T2DM)の患者における、メトホルミンに加えての本発明のインスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせの効能および安全性をインスリングラルギン単独およびリキシセナチド単独と比較する、ランダム化30週実薬対照オープンラベル3治療アーム平行群多施設研究について記載している。
本発明の一態様は、
(a)リキシセナチド(desPro36エキセンディン−4(1−39)−Lys−NH)または/およびその医薬的に許容される塩、ならびに
(b)インスリングラルギンまたは/およびその医薬的に許容される塩
を含む医薬組成物であって、
化合物(b)および化合物(a)は、化合物(a)1μgあたり化合物(b)約1.6〜約2.4Uの比率で存在する、前記医薬組成物である。
化合物(b)および化合物(a)は、化合物(a)1μgあたり化合物(b)約1.8〜約2.2Uの比率でも存在しうる。化合物(b)および化合物(a)は、化合物(a)1μgあたり化合物(b)約1.9〜約2.1Uの比率でも存在しうる。化合物(b)および化合物(a)は、化合物(a)1μgあたり化合物(b)約2Uの比率でも存在しうる。
本発明の医薬組成物における化合物(b)と化合物(a)との濃度比率は固定比率である。
本発明において、化合物(a)および化合物(b)は所定の固定比率で、単一の組成物として提供される。また、本明細書で定義される固定比率で、本明細書で定義されるそれを必要とする患者に投与される2つの別々の組成物、つまり化合物(a)を含む第1の組成物および化合物(b)を含む第2の組成物も、本発明の範囲内である。
本発明の組成物において、化合物(a)の濃度は40〜60μg/mlの範囲でありうる。化合物(a)に対する化合物(b)の濃度比率は1.6〜2.4U/μg、1.8〜2.2U/μg、1.9〜2.1U/μg、または約2U/μgの範囲でありうる。
本発明の組成物において、化合物(b)の濃度は64〜144U/ml、72〜132U/ml、76〜126U/ml、または80〜120U/mlの範囲でありうる。
本発明の組成物において、化合物(a)の濃度は40〜60μg/mlの範囲であり、化合物(b)の濃度は64〜144U/ml、72〜132U/ml、76〜126U/ml、または80〜120U/mlの範囲でありうる。
本発明の組成物において、化合物(a)の濃度は45〜55μg/mlの範囲でありうる。化合物(a)に対する化合物(b)の濃度比率は1.6〜2.4U/μg、1.8〜2.2U/μg、1.9〜2.1U/μgまたは約2U/μgの範囲でありうる。
本発明の組成物において、化合物(b)の濃度は72〜132U/ml、81〜121U/ml、85.5〜115.5U/ml、または90〜110U/mlの範囲でありうる。
本発明の組成物において、化合物(a)の濃度は45〜55μg/mlの範囲であり、化合物(b)の濃度は72〜132U/ml、81〜121U/ml、85.5〜115.5U/ml、または90〜110U/mlの範囲でありうる。
本医薬組成物において、化合物(a)の濃度は約50μg/mLでもよい。化合物(a)に対する化合物(b)の濃度比率は1.6〜2.4U/μg、1.8〜2.2U/μg、1.9〜2.1U/μg、または約2U/μgの範囲でありうる。化合物(b)の濃度は80〜120U/ml、90〜110U/ml、95〜105U/mlの範囲、または約100U/mlでありうる。
具体的には、本発明の組成物において、化合物(a)の濃度は約50μg/mlであり、化合物(b)の濃度は約100U/mlである。
医薬組成物は、好ましくはオンサイト混合組成物または製剤ではない。オンサイト混合組成物または製剤は、「オンサイトで」例えば投与前に短時間で製造される。この文脈において、オンサイト混合組成物または製剤は、それぞれがリキシセナチドおよびインスリングラルギンのうち少なくとも1つを含む、少なくとも2つの別々の組成物から製造される組成物または製剤でありうる。具体的には、オンサイト混合製剤または組成物は、2つの別々の組成物、つまりリキシセナチドおよびインスリングラルギンを含む第1の組成物、ならびにインスリングラルギンを含む第2の組成物から製造される組成物である。より具体的には、オンサイト混合組成物または製剤は、一定体積の第1の組成物および可変体積の第2の組成物を含みうる。
医薬組成物が化合物(a)を40〜60μg/mlの濃度範囲で含む場合、化合物(a)の濃度は、好ましくは55.56μg/mL、51.28μg/mL、47.62μg/mL、44.44μg/mL、および41.67μg/mLから選択される濃度ではない。40〜60μg/mlの濃度範囲において、化合物(a)の濃度は、好ましくは800/36025μg/mL、800/39025μg/mL、800/42025μg/mL、800/45025μg/mL、および800/48025μg/mLから選択される濃度ではない。
医薬組成物が化合物(a)を45〜55μg/mlの濃度範囲で含む場合、化合物(a)の濃度は、好ましくは51.28μg/mLおよび47.62μg/mLから選択される濃度ではない。45〜55μg/mlの濃度範囲において、化合物(a)の濃度は、好ましくは800/39025μg/mLおよび800/42025μg/mLから選択される濃度ではない。
本発明の組成物は、1型もしくは/および2型糖尿病の患者の治療のために、または/ならびに1型もしくは/および2型糖尿病に関連する状態の治療のために使用可能である。
具体的には、本発明の組成物は、2型糖尿病の患者の治療のために、または/および2型糖尿病に関連する状態の治療のために使用可能である。このような状態は、例えば2型糖尿病に罹患していない人と比較した、耐糖能の低下、食後血漿ブドウ糖濃度の増加、空腹時血漿ブドウ糖濃度の増加、または/およびHbA1c値の増加を含む。
本発明の組成物は、2型糖尿病患者における血糖コントロールに使用可能である。本発明の実施例1で実証されるように、本明細書に記載される組成物は、血糖コントロールを改善するために使用可能である。本発明において、「血糖コントロールの改善」または「血糖コントロール」は具体的に、耐糖能の改善、食後血漿ブドウ糖濃度の改善、空腹時血漿ブドウ糖濃度の改善、または/およびHbA1c値の改善を指す。
具体的に、耐糖能の改善は、食後血漿ブドウ糖濃度の改善、食後血漿ブドウ糖変動幅の改善または/および空腹時血漿ブドウ糖濃度の改善を含む。より具体的には、耐糖能の改善は食後血漿ブドウ糖濃度の改善を含む。
具体的に、食後血漿ブドウ糖濃度の改善とは食後血漿ブドウ糖濃度の減少である。減少とは具体的に、血漿ブドウ糖濃度が正常血糖値に達する、または少なくともこれらの値に近づくことを意味する。
具体的に、食後血漿ブドウ糖変動幅の改善とは食後血漿ブドウ糖変動幅の減少である。減少とは具体的に、血漿ブドウ糖変動幅が正常血糖値に達する、または少なくともこれらの値に近づくことを意味する。
具体的に、空腹時血漿ブドウ糖濃度の改善とは空腹時血漿ブドウ糖濃度の減少である。減少とは具体的に、血漿ブドウ糖濃度が正常血糖値に達する、または少なくともこれらの値に近づくことを意味する。
具体的に、HbA1c値の改善とはHbA1c値の減少である。HbA1c値の減少とは具体的に、例えば少なくとも1カ月間、少なくとも2カ月間、少なくとも3カ月間、少なくとも4カ月間、少なくとも5カ月間、少なくとも6カ月間、または少なくとも1年間の治療後にHbA1c値が6.5%または7%を下回って減少することを意味する。
本発明の医薬組成物は、メトホルミンまたは/およびその医薬的に許容される塩による治療へのアドオン(add-on)として投与可能である。メトホルミンは、国際一般名1,1−ジメチルビグアニド(CAS番号657−24−9)である。本発明において、「メトホルミン」という語はその任意の医薬的に許容される塩を含む。
本発明において、メトホルミンは経口投与可能である。当業者には、経口投与による2型糖尿病の治療に好適なメトホルミンの製剤は公知である。メトホルミンは、治療効果を誘導するのに十分な量で、それを必要とする患者に投与可能である。メトホルミンは少なくとも1.0g/日または少なくとも1.5g/日の用量で投与可能である。経口投与のために、メトホルミンは錠剤または丸剤などの固形剤形に製剤化可能である。メトホルミンは、好適な医薬的に許容される担体、アジュバント、または/および補助物質とともに製剤化可能である。
本発明において、「アドオン」、「アドオン治療」、「アドオン治療法(add-on therapy)」および「加えて」をいう語は、本明細書に記載される、メトホルミンおよび本発明の組成物による2型糖尿病の治療に関係する。本発明の組成物およびメトホルミンは、異なる投与経路で投与可能である。メトホルミンを経口投与してもよく、本発明の組成物を非経口的に投与してもよい。
本発明の組成物により治療される患者は、2型糖尿病に罹患している患者でありうる。
2型糖尿病に罹患している、本発明の組成物により治療される患者は、2型糖尿病がメトホルミン単独による治療、例えば、少なくとも1.0g/日または少なくとも1.5g/日のメトホルミン用量での、少なくとも2カ月間または少なくとも3カ月間のメトホルミンによる治療などで十分にコントロールされ(adequately controlled)ない2型糖尿病に罹患している患者でありうる。具体的に2型糖尿病は、本発明の組成物による治療の開始時点で、メトホルミン単独による治療では十分にコントロールされない。
2型糖尿病に罹患している、本発明の組成物により治療される患者は、2型糖尿病がインスリングラルギン単独による治療、例えば、少なくとも2カ月間または少なくとも3カ月間のインスリングラルギンによる治療で十分にコントロールされない2型糖尿病に罹患している患者でありうる。具体的に2型糖尿病は、本発明の組成物による治療の開始時点で、インスリングラルギン単独による治療では十分にコントロールされない。
2型糖尿病に罹患している、本発明の組成物により治療される患者は、2型糖尿病がリキシセナチド単独による治療、例えば、少なくとも2カ月間または少なくとも3カ月間のリキシセナチドによる治療で十分にコントロールされない2型糖尿病に罹患している患者でありうる。具体的に2型糖尿病は、本発明の組成物による治療の開始時点で、リキシセナチド単独による治療では十分にコントロールされない。
2型糖尿病に罹患している、本発明の組成物により治療される患者は、2型糖尿病がメトホルミンおよびインスリングラルギン単独、またはメトホルミンおよびリキシセナチド単独による治療、例えば、少なくとも2カ月間または少なくとも3カ月間の治療で十分にコントロールされない2型糖尿病に罹患している患者でありうる。具体的に2型糖尿病は、本発明の組成物による治療の開始時点で、メトホルミンおよびインスリングラルギン単独、またはメトホルミンおよびリキシセナチド単独による治療では十分にコントロールされない。
本発明において、血糖濃度(すなわち、HbA1c値、食後血漿ブドウ糖濃度、食後血漿ブドウ糖変動幅、または/および空腹時血漿ブドウ糖濃度)を表す少なくとも1つの生理的パラメーターが、本明細書に記載される正常血糖値を超える場合に、2型糖尿病患者は十分にコントロールされていない。具体的に、十分にコントロールされていない2型糖尿病患者は、
(i)7%〜10%もしくはさらに大きい範囲のHbA1c値、
(ii)少なくとも2mmol/Lの食後ブドウ糖変動幅、具体的に食後2時間血糖変動幅、
(iii)少なくとも10mmol/Lの食後血漿ブドウ糖濃度、具体的に食後2時間ブドウ糖濃度、または/および
(iv)少なくとも7.0mmol/Lもしくは8.0mmol/Lの空腹時血漿ブドウ糖
を有しうる。
2型糖尿病に罹患している、本発明の組成物により治療される患者は肥満の患者であってよい。本発明において、肥満の患者は少なくとも30kg/m、少なくとも31kg/m、少なくとも32kg/m、または少なくとも33kg/mの肥満指数を有しうる。
2型糖尿病に罹患している、本発明の組成物により治療される患者は、正常な体重を有していてもよい。本発明において、正常な体重を有する患者は17kg/m〜25kg/m、17kg/m〜30kg/m未満、または30kg/m未満の範囲の肥満指数を有しうる。
本発明の組成物により治療される患者は、成人の患者でありうる。患者は、少なくとも18歳である、または18〜80歳、18〜50歳、もしくは40〜80歳、もしくは50〜60歳の範囲の年齢でありうる。患者は少なくとも50歳でありうる。患者は50歳より若い年齢であってもよい。
本発明の組成物により治療される患者は、例えばインスリンもしくは/および関連化合物、メトホルミン、またはリキシセナチドなどのGLP−1アゴニストなどによる抗糖尿病治療を受けていない患者でありうる。具体的には、治療される患者はGLP−1受容体アゴニストまたは/およびインスリンを投与されていない。
本発明の組成物により治療される患者は、少なくとも1年間または少なくとも2年間、2型糖尿病を罹患していてよい。具体的には、2型糖尿病患者について、本発明の組成物による治療開始の少なくとも1年前または2年前に2型糖尿病が診断されている。
2型糖尿病患者は、組成物による治療の開始時点で少なくとも約9%、少なくとも8%、少なくとも約7.5%、または少なくとも7%のHbA1c値を有していてよい。患者は、組成物による治療の開始時点で約7%〜約10%のHbA1c値を有していてもよい。本発明の実施例1は、リキシセナチドによる治療が糖尿病2型患者におけるHbA1c値の減少をもたらすことを実証している。
本発明のさらに別の態様において、本明細書に記載される組成物は、本明細書に記載される、2型糖尿病に罹患している患者におけるHbA1c値を改善するために使用可能である。
本発明のさらに別の態様において、本明細書に記載される組成物は、本明細書に記載される、2型糖尿病に罹患している患者における耐糖能を改善するために使用可能である。本発明の実施例1は、改善された2時間ブドウ糖変動幅を実証している。
本発明のさらに別の態様において、本明細書に記載される組成物は、本明細書に記載される、2型糖尿病に罹患している患者における食後血漿ブドウ糖濃度を改善するために使用可能である。本発明の実施例1は、改善された食後2時間ブドウ糖濃度を実証している。
本発明のさらに別の態様において、本明細書に記載される組成物は、本明細書に記載される、2型糖尿病に罹患している患者における食後血漿ブドウ糖変動幅、具体的には食後2時間ブドウ糖変動幅を改善するために使用可能である。
本発明のさらに別の態様において、本明細書に記載される組成物は、本明細書に記載される、2型糖尿病に罹患している患者における空腹時血漿ブドウ糖濃度を改善するために使用可能である。
本発明のさらに別の態様において、本明細書に記載される組成物は、平均7ポイントSMPGプロファイル(average 7-point SMPG profile)を改善するために使用可能である。本発明の実施例1は、2型糖尿病患者に本発明の組成物を投与することにより、改善された平均7ポイントSMPGプロファイルを実証している。本明細書で使用される「自己測定血漿ブドウ糖(SMPG)」は、具体的には「7ポイント自己測定血漿ブドウ糖」である。「7ポイント自己測定血漿ブドウ糖」は具体的に、1日に7回血漿ブドウ糖を測定し、そこから平均血漿ブドウ糖濃度を算出することを指す。「7ポイント自己測定血漿ブドウ糖」値は具体的に、空腹時および食後状態を含む平均血漿ブドウ糖濃度である。具体的に、血漿ブドウ糖濃度の測定は、朝食前、朝食後(例えば朝食2時間後)、昼食前、昼食後(例えば昼食2時間後)、夕食前、夕食後(例えば夕食2時間後)、および就寝時に行われる(図3も参照のこと)。本明細書に記載される、本発明の組み合わせによる治療は、自己測定血漿ブドウ糖を改善しうる。
本発明のさらに別の態様において、本明細書に記載される組成物は、本明細書に記載される、2型糖尿病に罹患している患者における体重を改善するために使用可能である。本発明の実施例1は、本発明の組成物の投与による体重の改善を実証している。
本発明において、正常血糖値は、具体的に60〜140mg/dl(3.3〜7.8mM/Lに相当)の血糖濃度である。この範囲は具体的に、空腹状態または/および食後状態での血糖濃度を指す。
2型糖尿病患者は、本発明の組成物による治療の開始時点で、少なくとも10mmol/L、少なくとも12mmol/L、少なくとも13mmol/L、少なくとも14mmol/L、少なくとも15mmol/L、少なくとも16mmol/L、または少なくとも17mmol/Lの食後2時間血漿ブドウ糖濃度を有しうる。これらの血漿ブドウ糖濃度は正常血糖濃度を超えている。
2型糖尿病患者は、本発明の組成物による治療の開始時点で、少なくとも2mmol/L、少なくとも3mmol/L、少なくとも4mmol/L、少なくとも5mmol/L、少なくとも5.5mmol/L、少なくとも6mmol/L、少なくとも6.5mmol/L、または少なくとも7mmol/Lの血糖変動幅(具体的には食後2時間ブドウ糖変動幅)を有しうる。本発明において、ブドウ糖変動幅は具体的に、食後2時間血漿ブドウ糖濃度および食事試験30分前の血漿ブドウ糖濃度の差である。
「食後」は、糖尿病学における当業者に周知の語である。「食後」という語は具体的に、食事後または/および実験状態でのブドウ糖への曝露後の段階を表す。健康なヒトにおいては、この段階は血糖濃度が増加し、その後減少することが特徴である。「食後」または「食後の段階」という語は一般的に、食事後または/およびブドウ糖への曝露後最大2時間で終わる。
本明細書で開示される2型糖尿病患者は、本発明の組成物による治療の開始時点で、少なくとも7mmol/L、少なくとも8mmol/L、少なくとも9mmol/L、少なくとも10mmol/L、または少なくとも11mmol/Lの空腹時血漿ブドウ糖濃度を有しうる。これらの血漿ブドウ糖濃度は、本発明の組成物による治療の開始時点で、正常血糖濃度を超えている。
本明細書で開示される2型糖尿病患者は、本発明の組成物による治療の開始時点で、少なくとも8mmol/L、少なくとも9mmol/L、少なくとも10mmol/L、または少なくとも11mmol/Lの自己測定血漿ブドウ糖濃度を有しうる。
本発明において、本明細書に記載される組成物は、治療効果を誘導するのに十分な量で、それを必要とする患者に投与可能である。
本発明において、本明細書に記載される組成物は、好適な医薬的に許容される担体、アジュバント、または/および補助物質のうち少なくとも1つを含みうる。
本明細書に記載される組成物は、非経口的に、例えば注射によって(筋肉注射または皮下注射などによって)投与可能である。好適な注射器具、例えば活性成分を含むカートリッジおよび注射針を含む、いわゆる「ペン(pens)」が知られている。
本発明の医薬組成物は、患者によって使用される、例えば本明細書に記載されるアンプル、バイアル、または「ペン」などの容器入りで提供可能である。例えば、液剤である医薬組成物はバイアル入りで提供可能である。このようなバイアルから、患者は必要用量をシリンジ(具体的には単回使用シリンジ)に吸い上げる(draw up)ことができる。
本明細書に記載される組成物は、好適な量で投与可能である。
本発明の組成物の用量は、投与される組成物の活性薬剤(active agent)のうちの1つにより、すなわちインスリングラルギンの量またはリキシセナチドの量により決定可能である。この場合、組成物の第2の活性薬剤は、組成物の一定の用量比率により決定される量で投与されると考えられる。
本発明の組成物の用量は、投与されるリキシセナチドの量により決定可能である。
本発明において、本明細書に記載される組成物は、1回用量あたりリキシセナチド10〜15μg、または1回用量あたりリキシセナチド15〜20μgの範囲の量で投与可能である。
本発明において、本明細書に記載される組成物は、リキシセナチド10〜20μgの範囲、リキシセナチド10〜15μgの範囲、またはリキシセナチド15〜20μgの範囲の1日用量で投与可能である。
本明細書に記載される組成物は、1日あたり1回の注射により投与可能である。
本発明の医薬組成物は、体重1kgあたりリキシセナチド0.05〜0.5μgの用量で投与可能である。
本発明の医薬組成物の用量は、必要なインスリングラルギンの量によっても決定可能である。例えば、注射されるインスリングラルギン用量は40U以下、またはインスリングラルギン10〜40Uもしくはインスリングラルギン20U〜40Uの範囲であってよい。注射されるインスリングラルギン用量は60U以下、またはインスリングラルギン10U〜60Uもしくはインスリングラルギン30U〜60Uの範囲であってもよい。注射されるインスリングラルギンの1日用量は40U以下、またはインスリングラルギン10〜40Uもしくはインスリングラルギン20U〜40Uの範囲であってよい。注射されるインスリングラルギンの1日用量は60U以下、またはインスリングラルギン10U〜60Uもしくはインスリングラルギン30U〜60Uの範囲であってもよい。
本発明の組成物は、体重1kgあたりインスリングラルギン0.25〜1.5Uの用量で投与可能である。
本発明において、本明細書に記載される組成物は液体組成物であってよい。当業者には、非経口投与に好適なリキシセナチドの液体組成物が公知である。当業者には、非経口投与に好適なインスリングラルギンの液体組成物も公知である。本発明の液体組成物は酸性または生理的pHを有しうる。酸性pHは、好ましくはpH1〜6.8、pH3.5〜6.8、またはpH3.5〜5の範囲である。生理的pHは、好ましくはpH2.5〜8.5、pH4.0〜8.5、またはpH6.0〜8.5の範囲である。pHは、医薬的に許容される希釈酸(一般的にHCl)または医薬的に許容される希釈塩基(一般的にNaOH)により調整可能である。
本発明の液体組成物は、好適な保存剤を含んでいてよい。好適な保存剤は、フェノール、m−クレゾール、ベンジルアルコール、およびp−ヒドロキシ安息香酸エステルから選択可能である。好ましい保存剤はm−クレゾールである。
本発明の液体組成物は、等張化剤を含んでいてよい。好適な等張化剤は、グリセリン、ラクトース、ソルビトール、マンニトール、ブドウ糖、NaCl、CaClなどのカルシウムまたはマグネシウム含有化合物から選択可能である。グリセリン、ラクトース、ソルビトール、マンニトール、およびブドウ糖の濃度は、100〜250mMの範囲でありうる。NaClの濃度は最大150mMでありうる。好ましい等張化剤はグリセリンである。
本発明の液体組成物は、0.5μg/mL〜20μg/mL、好ましくは1μg/ml〜5μg/mlのメチオニンを含んでいてよい。好ましくは、液体組成物はL−メチオニンを含む。
本発明のさらに別の態様は、本明細書に記載される、医学的症状、疾患または状態の治療方法に言及している。例えば、方法は本明細書に記載される組成物の投与を含みうる。方法は本明細書に記載される、2型糖尿病患者の治療方法、または/および2型糖尿病に関連する状態の治療方法でありうる。患者は本明細書で定義される患者でありうる。
本発明のさらなる態様は、2型糖尿病患者における血糖コントロールを改善する方法であって、本発明の組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む前記方法である。本発明の方法において、患者は本明細書で定義される患者でありうる。
本発明のさらに別の態様は、本明細書に記載される、医学的症状、疾患または状態の治療のための組成物を製造するための、本明細書に記載される組成物の使用に言及している。例えば、本発明の組成物は2型糖尿病患者の治療のための組成物、または/および2型糖尿病に関連する状態の治療のための組成物を製造するために使用可能である。具体的には、本発明の組成物は、血糖コントロールの改善、耐糖能の改善、食後血漿ブドウ糖濃度の改善、食後血漿ブドウ糖変動幅の改善、空腹時血漿ブドウ糖濃度の改善、または/およびHbA1c値の改善のための組成物を製造するために使用可能である。患者は本明細書で定義される患者でありうる。
本発明は、以下の実施例および図によりさらに説明される。
任意の理由による治療中止に対する時間についてのカプラン−マイヤー累積罹患率曲線− ランダム化された対象集団(randomized population)。INS/LIXI=インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせ、INS=インスリングラルギン。 来院ごとの平均HbA1c(%)のプロット− mITT対象集団。LOCF=最終観察繰越。注記:プロットには、救援治療の導入前、および被験医薬品の最終注射の14日後までに得られた測定値を含めた。INS/LIXI=インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせ、INS=インスリングラルギン。 ベースラインおよび24週目(LOCF)での平均7ポイント自己測定血漿ブドウ糖(SMPG)プロファイル(mmol/L)のプロット− mITT対象集団。LOCF=最終観察繰越。分析には、救援治療の導入前、および被験医薬品の最終注射の日付までに得られた測定値を含めた。INS/LIXI=インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせ、INS=インスリングラルギン。 来院ごとの、ベースラインからの体重(kg)の平均変化のプロット− mITT対象集団。LOCF=最終観察繰越。分析には、救援治療の導入前、および被験医薬品の最終注射3日後までに得られた測定値を含めた。INS/LIXI=インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせ、INS=インスリングラルギン。 来院ごとの平均1日インスリングラルギン用量(U)のプロット− mITT対象集団。LOCF=最終観察繰越。分析には、救援治療の導入前、および被験医薬品の最終注射の日付までに得られた測定値を含めた。INS/LIXI=インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせ、INS=インスリングラルギン。
〔実施例1〕
2型糖尿病患者における、メトホルミンに加えての、インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせの効能および安全性をインスリングラルギンと比較する、ランダム化24週オープンラベル2アーム平行群多施設研究
1 略号
AE:有害事象
ANCOVA:共分散分析
BMI:肥満指数
CI:信頼区間
CMH:コクラン−マンテル−ヘンツェル
ECG:心電図
FPG:空腹時血漿ブドウ糖
GFR:糸球体濾過率
GLP−1:グルカゴン様ペプチド−1
HLGT:高位グループ語
HLT:高位語
IMP:被験医薬品
LOCF:最終観察繰越
LS:最小二乗
MDRD:(Modification of diet in renal disease)
mITT:(Modified Intent−To−Treat)
PG:血漿ブドウ糖
PPG:食後血漿ブドウ糖
PT:基本語
SAE:重篤な有害事象
SMPG:自己測定血漿ブドウ糖
SOC:器官別大分類
TEAE:治療下で発現した有害事象
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3 結果
3.1 研究患者
3.1.1 患者情報開示(patient accountability)
スクリーニングされた患者520人のうち患者323人(62.1%)を、13カ国(チリ、チェコ共和国、ドイツ、デンマーク、フランス、ハンガリー、リトアニア、メキシコ、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スウェーデン、およびアメリカ合衆国)に分布する67の施設において、2つの治療群(組み合わせ群161人、インスリングラルギン群162人)のうち1つにランダム化した。スクリーニング不適格(screening failure)の主な理由は、スクリーニング来院時の、プロトコルで定義された範囲外のHbA1c値であった(スクリーニングされた患者520人のうち133人[25.6%])。ランダム化された患者323人全員をオープンラベル治療に曝露し、効能分析のためmITT対象集団に含めた(表1)。
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3.1.2 研究の内訳(study disposition)
表2は各治療群についての患者の内訳の概要を提示する。
24週の研究治療期間中、組み合わせにより治療された患者11人(6.8%)が、インスリングラルギンにより治療された患者3人(1.9%)と比較して早期にIMPを中止した。組み合わせにより治療された患者について、治療中止の最大の理由は「有害事象」(インスリングラルギン群の患者0人に対し、患者6人[3.7%])、次いで「他の理由」(インスリングラルギン群の患者2人[1.2%]に対し、患者4人[2.5%])であった。
任意の理由による治療中止に対する時間を図1に示す。
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3.1.3 人口統計学的およびベースライン特性
表3は、スクリーニング時点またはベースラインでの人口統計学的および患者特性の概要を提示する。人口統計学的および患者特性は、ランダム化された対象集団について、2つの治療群間で概ね同様であった。年齢中央値は58歳であった。研究対象集団は主に白人であった(98.5%)。
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表4に示すように、糖尿病歴および疾病特性は治療群間で概ね同等であった。メトホルミンの使用期間および平均1日用量は2つの治療群間で同様であった;ベースラインでは、平均用量はランダム化された対象集団について2084.75mgであった。ベースラインでの効能変数は2つの治療群間で同様であり、セクション3.2 効能において示される。
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3.1.4 用量および期間
治療曝露および最終インスリン用量を表5および6にまとめる。治療曝露期間の中央値は各治療群で169.0日であった。
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組み合わせ群において、治療期間終了時の最終1日用量は患者70人(43.5%)について20U/10μg超40U/20μg以下、患者68人(42.2%)について40U/20μg超60U/30μg以下であった。インスリングラルギン群(16人[9.9%])よりも、組み合わせ群でより多くの患者(23人[14.3%])が20U以下のカテゴリーの最終1日用量を投与された。組み合わせ群(プロトコルにより必要とされた患者0人)と比較して、インスリングラルギン群(27人[16.7%])でより多くの患者が、60U超の最終1日用量を投与された。
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3.2 効能
3.2.1 主要効能エンドポイント(primary efficacy endpoint)
主要分析(main analysis)
表7は、主要効能エンドポイント、つまり、欠測データが最終観察繰越(LOCF)法を使用して帰属されるANCOVA分析を使用した、HbA1cのベースラインから24週目までの変化の結果をまとめている。HbA1cの、ベースラインから24週目までの最小二乗(LS)平均変化は、組み合わせ群で−1.82%、インスリングラルギン群で−1.64%であった(インスリングラルギンに対するLS平均差=−0.17%、95%CI:−0.312%〜−0.037%)。LS平均差の両側95%CIの上限が所定の非劣性マージン0.4%未満であったため、所定の主要分析に基づき、インスリングラルギン群と比較した組み合わせ群の非劣性が実証された。インスリングラルギンに対する組み合わせの統計上優位性も実証された(インスリングラルギンに対するLS平均差=−0.17%、p値=0.0130)。
図2は、24週の治療期間中の経時的なHbA1cの平均(±SE)を示す。両治療群において、HbA1c平均の最大の減少が24週目で観察された。
Figure 0006438944
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表8は、それぞれ24週目でのHbA1c6.5%以下または7%未満の応答者の割合を提示する。割合の差の95%CIで示されるように、群間の差は統計上有意ではなかったが、インスリングラルギン群と比較して、組み合わせ群のより高いパーセンテージの患者が目標HbA1c6.5%以下(71.9%対64.6%)または7%未満(84.4%対78.3%)に達した。
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3.2.2 他の重要な効能エンドポイント
表9〜表14は、2時間PPG、PG変動幅、平均7ポイントSMPGプロファイル、体重、平均インスリン1日用量、およびFPGそれぞれのANCOVA分析をまとめている。図3〜5は、治療期間中の経時的な平均7ポイントSMPGプロファイル、体重、および平均インスリン1日用量を示す。
2時間PPGおよびPG変動幅の結果に示されるように、組み合わせによる治療は、インスリングラルギンと比較して食後血糖コントロールを有意に改善した。2時間PPGについては(表9)、ベースラインから24週目までのLS平均変化が、組み合わせ群で−7.49mmol/L、インスリングラルギン群で−4.33mmol/Lであった(インスリングラルギンに対するLS平均差=−3.17mmol/L;p値.0001未満)。2時間PG変動幅については(表10)、ベースラインから24週目までのLS平均変化が、組み合わせ群で−3.91mmol/L、インスリングラルギン群で−0.67mmol/Lであった(インスリングラルギンに対するLS平均差=−3.24mmol/L;p値.0001未満)。
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平均7ポイントSMPGについて(表11)、組み合わせにより治療された患者ではインスリングラルギンにより治療された患者と比較して、統計上有意に大きく減少した(LS平均差−0.30mmol/L;p値=0.0154)。図3はベースラインおよび24週目(LOCF)の各時点についての7ポイントSMPGを示す。
Figure 0006438944
LS平均体重は、組み合わせにより治療された患者ではベースラインから24週目までに0.97kg減少し、インスリングラルギンにより治療された患者では0.48kg増加し(インスリングラルギンに対するLS平均差=−1.44kg)、治療群間で統計上有意な差が観察された(p値.0001未満)(表12)。
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24週目での平均インスリングラルギン1日用量のLS平均は、組み合わせ群で36.08U、インスリングラルギン群で39.32Uであり、治療群間の差はほぼ有意であった(インスリングラルギンに対するLS平均差=−3.24U;p値=0.0583)(表13)。
Figure 0006438944
ベースラインから24週目までの平均変化FPGにおいて、同様の減少(LS平均:組み合わせ群で−3.35mmol/L;インスリングラルギン群で−3.51mmol/L)が観察された。
24週の治療期間中、インスリングラルギン群の患者1人にのみ救援治療が必要であった。
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3.3 安全性
症候性低血糖事象は、AE CRFページではなく特定の低血糖事象フォーム(hypoglycemia event form)で文書化し、ゆえにTEAE概要には含めなかった。それらはTEAEとは別にまとめる(セクション3.3.5を参照のこと)。
3.3.1 治療下で発現した有害事象
表15は、24週のオープンラベル治療期間中に有害事象を有した患者の全般的な概要を提示する。インスリングラルギン群(82人[50.6%])よりも、組み合わせ群(86人[53.4%])でわずかに多くの患者がTEAEを報告し、これは主に胃腸障害SOC事象の差によるものと考えられる(組み合わせ群で25人[15.5%]対インスリングラルギン群で15人[9.3%])。表16に示されるように、組み合わせ群で最も高頻度で報告されたTEAEは悪心であり(インスリングラルギン群での0人に対し、12人[7.5%])、インスリングラルギン群では頭痛であった(組み合わせ群での8人[5.0%]に対し、12人[7.4%])。
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3.3.2 死亡、治療下で発現した重篤な有害事象
本研究で死亡は報告されなかった。治療下で発現したSAEを有する患者数は、組み合わせ群で9人(5.6%)、インスリングラルギン群で6人(3.7%)であり、これらは任意の特定のSOCにおいて著しく増加することなく、多様なSOCに分布していた(表17)。
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3.3.3 中止(withdrawal)につながる有害事象
インスリングラルギン群の0人と比較して、組み合わせ群の患者6人(3.7%)がTEAEのため治療を中止した(表18)。これらの患者のうち2人について、治療中止につながったTEAEは、胃腸障害SOC(悪心および/または嘔吐)によるものであった。悪心および嘔吐を有した患者1人、ならびに悪心および頭痛を有した患者1人が、66日目および53日目にIMPを中止し、彼らの最終インスリン1日用量はそれぞれ、52U(リキシセナチド26μg)および18U(リキシセナチド9μg)であった。
過敏症を有した患者は初回の投与日にIMPを中止した。この事象はARACによりアレルギー反応と明確に判定され(positively adjudicated)なかった。各患者における錯乱状態および浮動性めまいは、症候性低血糖と無関係であると確認された。
Figure 0006438944
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3.3.4 他の重要な有害事象
合計6人の患者(組み合わせ群で患者5人、インスリングラルギン群で患者1人)が、注射部位反応を経験した(表19)。これらの反応のいずれも、重篤もしくは重度でない、または治療中止につながらないと考えられた。
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合計2人の患者(各群で1人[0.6%])が、アレルギー性鼻炎と同じ診断でのARACによりアレルギー反応と明確に判定される6つの事象を報告した。いずれもIMPと関連している可能性があると判定されなかった(表20)。
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プロトコルによると、反復測定で確認された、正常の範囲の上限(ULN)の2倍超のアミラーゼおよび/もしくはリパーゼの、またはカルシトニン20pg/mL以上の任意の増加は、測定し特定のAEフォームで文書化することになっていた。治療期間中、患者3人(組み合わせ群で2人[1.2%]、インスリングラルギン群で1人[0.6%])がリパーゼ増加(2ULN超)のTEAEを有し、患者1人(インスリングラルギン群)がアミラーゼ増加(2ULN超)のTEAEを有し、これらを特定のAEフォームで報告した。カルシトニン増加(20pg/mL以上)のTEAEを報告した患者はいなかった。
治療期間中(on-treatment period)、3ULN以上のリパーゼもしくはアミラーゼ値を少なくとも1つ有した、または20pg/ml以上のカルシトニン値を少なくとも1つ有した患者数もまとめた。インスリングラルギン群の患者1人が3ULN以上のアミラーゼ値を少なくとも1つ有し、患者5人(組み合わせ群で4人、インスリングラルギン群で1人)が3ULN以上のリパーゼ値を少なくとも1つ有した。インスリングラルギン群の患者1人が20pg/ml以上(ただし50pg/ml未満)のカルシトニン値を1つ有したが、再試験した値は正常範囲内であった。
組み合わせ群の患者1人およびインスリングラルギン群の患者1人がそれぞれ、心血管事象判定委員会(CAC)により主要心血管事象と判定される、2つの事象(不安定狭心症および経皮的冠インターベンション(percutaneous coronary intervention)[PCI]による入院)ならびに1つの事象(PCI)を有した。
3.3.5 他の安全性観察− 症候性低血糖
症候性低血糖事象(文書化される、推定の、および重度の症候性低血糖を含む)が、インスリングラルギンにより治療された患者40人(24.7%)と比較して、組み合わせにより治療された患者40人(24.8%)で報告された。患者年あたりの症候性低血糖事象数は両治療群で1.11であった。どのグループでも重度症候性低血糖は報告されなかった(表21)。
血漿ブドウ糖70mg/dL(3.9mmol/L)以下の、文書化される症候性低血糖の比率は両治療群で同様であった(組み合わせ群およびインスリングラルギン群でそれぞれ35人[21.7%]対37人[22.8%])。血漿ブドウ糖60mg/dL(3.3mmol/L)未満の、文書化される症候性低血糖については、インスリングラルギン群に対して組み合わせ群で比率がより高かった[20人(12.4%)対9人(5.6%)]。
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〔実施例2〕
T2DMの患者における、メトホルミンに加えての、インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせの効能および安全性を、インスリングラルギン単独、およびリキシセナチド単独と比較するランダム化30週実薬対照オープンラベル3治療アーム平行群多施設研究。
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インスリングラルギン/リキシセナチド固定比率組み合わせは、インスリングラルギン100U/mLおよびリキシセナチド50μg/mLを含んでいた。インスリングラルギン製剤(Lantus)はインスリングラルギン100U/mlを含んでいた。リキシセナチド製剤(Lyxumia)はリキシセナチド50μg/ml(リキシセナチド10μg用量の投与用)、またはリキシセナチド100μg/ml(リキシセナチド20μg用量の投与用)を含んでいた。メトホルミンは少なくとも1.0g/日または少なくとも1.5g/日の用量で投与された。
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Claims (16)

  1. (a)リキシセナチドまたは/およびその医薬的に許容される塩、ならびに
    (b)インスリングラルギンまたは/およびその医薬的に許容される塩
    を含む、糖尿病2型の治療において使用するための医薬組成物であって、
    化合物(b)は、100U/mLの濃度で存在し、および化合物(a)は、50μg/mLの濃度で存在し、
    ここで、前記医薬組成物は、メトホルミンまたは/およびその医薬的に許容される塩による治療へのアドオンとして投与される、前記医薬組成物。
  2. 体重1kgあたりインスリングラルギン0.25〜1.5Uの用量を投与することによる、請求項に記載の医薬組成物。
  3. 体重1kgあたりリキシセナチド0.05〜0.5μgの用量を投与することによる、請求項に記載の医薬組成物。
  4. 治療される対象は、組成物による治療開始時点で少なくとも7%、少なくとも8%、または少なくとも9%の範囲のHbA1c値を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  5. 治療される対象は、組成物による治療開始時点で少なくとも7mmol/L、少なくとも8mmol/L、少なくとも9mmol/L、少なくとも10mmol/L、または少なくとも11mmol/Lの空腹時血漿血糖濃度を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  6. 治療される患者は、組成物による治療開始時点で少なくとも8mmol/L、少なくとも9mmol/L、少なくとも10mmol/L、または少なくとも11mmol/Lの自己測定血漿血糖濃度を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  7. 治療される対象は、組成物による治療開始時点で少なくとも12mmol/L、少なく
    とも13mmol/L、少なくとも14mmol/L、少なくとも15mmol/L、少なくとも16mmol/L、または少なくとも17mmol/Lの食後2時間血漿血糖を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  8. 治療される患者は、組成物による治療開始時点で少なくとも5mmol/L、少なくとも5.5mmol/L、少なくとも6mmol/L、少なくとも6.5mmol/L、または少なくとも7mmol/Lの食後2時間血漿血糖変動幅を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  9. 治療される患者はGLP−1受容体アゴニストまたは/およびインスリンを投与されていない、請求項1〜8のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  10. 組成物は非経口的に投与される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  11. 治療される対象は少なくとも50歳である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  12. 治療される対象は、少なくとも30kg/m、少なくとも31kg/m、少なくとも32kg/m、または少なくとも33kg/mの肥満指数を有する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  13. 少なくとも1.5g/日のメトホルミンによる治療は2型糖尿病を十分にコントロールしない、請求項1〜12のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  14. 組成物はオンサイトで混合される組成物ではないことを条件とする、請求項1に記載の医薬組成物。
  15. 容器入りで提供される、請求項1または14に記載の医薬組成物。
  16. 2型糖尿病の治療のための医薬組成物を製造するための、
    (a)リキシセナチドまたは/およびその医薬的に許容される塩、ならびに
    (b)インスリングラルギンまたは/およびその医薬的に許容される塩
    の組成物の使用であって、化合物(b)は、100U/mLの濃度で、および化合物(a)は、50μg/mLの濃度で組成物中に存在
    ここで、前記医薬組成物は、メトホルミンまたは/およびその医薬的に許容される塩による治療へのアドオンとして投与される、前記使用。
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