JP4926432B2 - 表示光学系及びそれを有する画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LCDやCRT等の画像表示素子に表示された原画を拡大表示させるヘッドマウントディスプレイやプロジェクタ等の画像表示装置に好適な表示光学系およびデジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に好適な撮像光学系に関する。
CRTやLCD等の画像表示素子を用い、これらの画像表示素子に表示された画像を光学系(表示光学系)を介して拡大表示させる頭部装着型の画像表示装置(ヘッドマウントディスプレイ、以下HMDと称する)が知られている。
このHMDでは、表示光学系を頭部に装着するため、表示光学系全体の小型化、軽量化が強く要望されている。
また、重量バランスや外観等を考慮すると、観察者の視軸方向に薄型であることが望まれている。
さらに、表示され観察される拡大像に迫力を持たせるために、光学性能が良好で、且つできるだけ大きな拡大像であることが望まれている。
また、高解像力を達成するために光路中に絞り等を配置することで光量を制限し、フレア光やゴースト光の発生を抑制するような光学系が要望されている。
従来、画像を表示する2次元の画像表示素子と、偏心光学系によって広画角を達成し諸収差を良好に補正した画像表示装置用の表示光学系が提案されている(特許文献1,2)。
また、撮像レンズからの光束を、表示用光束と合焦点用光束に分割し、合焦点用の補助光学装置内に絞りを2枚配置し、合焦を行う際にも画像を表示することができる撮像装置が提案されている(特許文献3)。
特許文献3において、複数の絞りのうち1つ目の絞りは1次結像面近傍に配置され、全光束の通過範囲を制限している。また2つ目の絞りは2つの像に分離するための1対のセパレーター絞りとなっており、これにより、光束を2つに分割し2つの像を結像させている。このように複数枚の絞りを使用して結像までの光量を制限している。
又、中間像を形成する光路中に絞りを一枚配置した画像表示装置用の表示光学系が提案されている(特許文献4)。特許文献4では、絞りの前後に正のレンズを配置することで、正レンズ2枚と絞りによって倍率色収差と歪曲収差とを良好に補正した表示光学系を開示している。
特開平09−083908号公報 特開平07−191274号公報 特開2000−101882号公報 特開平07−151993号公報
近年、画像を表示する画像表示素子であるLCDの高精細化が進み、更に従来と同程度かつそれ以上の画素数を有しながらも、従来に比べ小型化されたLCDが開発されている。
そのため、これに使用される光学系には、広画角であり、かつ表示倍率が高く、諸収差を良好に補正した高解像力であることが望まれている。
広画角の光学系をHMDの表示用の光学系として使用すると、観察者は広画角を見るときの眼の回転量が増える。このため、観察者の眼に入る光束の径を大きくしないと、光束がケラレるという問題が発生する。
従来のHMDは、小型化された画像表示素子を用いて広画角化を達成するために、中間像を形成し光学系の倍率を高くしている。
しかしながら、絞り作用がある絞り部材を適切な位置に配置していなく、又、観察者の眼には実際には必要としない光束まで入るような位置に絞りを配置した。このため、必要のない光束までを含めて光学系を構成する事ことになり、結果、諸収差の補正を行うのに負担が掛かる傾向があった。
また、広画角を達成し、観察者が適切な瞳径で観察するために、瞳径を大きくしている。この為、諸収差(軸上色収差や倍率色収差など)は瞳径が小さなときより発生している。また、偏心光学系を用いているため、新たに偏心倍率色収差(以降説明)が発生している。この諸収差を良好に補正し、高い光学性能を得るのは大変困難であった。
本発明は、広画角で、不要な光束を遮光し、ゴースト光やフレアの少ない良好なる光学性能を有した表示光学系や撮像光学系の提供を目的とする。
本発明の表示光学系は、画像表示素子に表示した画像を中間結像面に結像するリレー系と、該中間結像面に結像した画像を射出瞳位置から観察させる接眼系とを有する表示光学系において、
該表示光学系は、偏心し、曲率を有する複数の光学面と、前記画像表示素子の中心から出射し、前記射出瞳の周辺部に向かう光束の一部を遮光する第1の絞りと、前記画像表示素子の周辺部から前記画像表示素子の中心側に出射した光束の一部を遮光する第2の絞りを有することを特徴としている。
本発明の画像表示装置は、画像表示素子に表示した画像を前述した表示光学系を用いて観察することを特徴としている。
本発明によれば、広画角で、不要な光束を遮光し、ゴースト光やフレアの少ない良好なる光学性能を有した表示光学系や撮像光学系が得られる。
図1(a),(b)は、本発明の表示光学系の実施例1と、それと比較を示す参考例1の光路説明図である。
図1(a)は本発明の効果がある場合の光路図、図1(b)は本発明の効果がない場合の光路を示している。
実施例1の光学データを(数値実施例1)に示す。
図1において、1は光学素子であり、屈折率が1より大きい透明媒質上に3つ以上の光学面を有するプリズム体より成っている。本実施例のプリズム体1は、光学面A(面S2、S4、S6は光学面Aと同一の光学面である)、光学面B(面S3、S7は光学面Bと同一の光学面である)、光学面C(面S5は光学面Cと同一の光学面である)の3つの面で形成される。
光学面A,B,Cは曲率を有した屈折面又は/及び反射面である。以下、光学面A,B,Cを面A,B,Cともいう。
2は光学素子であり、屈折率が1より大きい透明媒質上に2つの光学面S8,S9を有するプリズム体より成っている。プリズム体1とプリズム体2は接合されている。
3は屈折面S10、S11から成るレンズ、4は屈折面S12、S13から構成されるレンズである。レンズ3とレンズ4は屈折面S11と屈折面S12で貼り合わされて貼合せレンズ34を構成している。
5は屈折面S14、S15から構成されるレンズである。6は平板(面S16、面S17は平面)である。7は偏光板、8は偏心シリンドリカルレンズであり、面S18、面S19(面S23は面19と同一面)から構成される。シリンドリカルレンズ8を構成するS19(面S23は面S19と同一面)は透過反射兼用面(ハーフミラー)である。
また10は画像を表示する画像表示手段であり、実施例1では、反射型のLCDを用いている。面S20(面S22は面S20と同一面)、面S21間はLCD10のカバーガラスであり、面S21がLCD10の画像表示面である。
LCD10の代わりにCRT、エレクトロルミネッセンス(EL)等を画像表示素子として用いても良い。
30は照明手段であり、実施例1では平面照明光源SIより成っている。平面照明光源SIから発せられた光がLCD10に入射する際に、シリンドリカルレンズ8の面S23は照明光学系の一要素としての役割も果たしている。
S1は表示光学系の射出瞳であり、観察者の眼球が位置するところである。
貼り合わせレンズ34とシリンドリカルレンズ8を除く各部材1,2,5の全ての面は紙面(yz断面)を唯一の対称面として持つ面対称形状をしている。
平面照明光源SIから発せられた光は、偏光板14を透過し、直線偏光とされ、シリンドリカルレンズ8の面S23で反射されて反射光がLCD10に向かう。
光束は、反射型LCD10に斜めに入射し、反射型LCD10で斜め方向に反射された光は、シリンドリカルレンズ8の面S19より入射し、面S18から射出する。
次いで、偏光板7を透過し、平板6の面S17より入射し、面S16より射出して光学素子5に入射する。
この時、偏光板14で直線偏光化された偏光方向が液晶内部で回転する。このため、偏光板7は偏光方向が回転した光と通す方向に設定する必要がある。
偏光板7の直線偏光方向が偏光板14の直線偏光方向と約90°ずれている場合(液晶内部の偏光方向の回転が90°)は、偏光板14で直線偏光にされた光が、シリンドリカルレンズ8の面S19で反射せずに透過していくゴースト光である。
偏光板7でこのとき生ずるゴースト光をカットして、眼球(射出瞳S1)にゴースト光が入るのを防いでいる。
光学素子5の面S15より入射した光は面S14より射出し、面S13より光学素子4に入射する。接合された光学素子4の面S12と光学素子3の面S11を透過し、面S10より射出して光学素子2に向かう。
光学素子2の面S9より入射した光は、接合された光学素子2の面S8と光学素子1の面S7を透過して光学素子1に入射する。光学素子1の面B(面S7)より入射した光は、面A(面S6)で反射された後、面C(面S5)に導かれる。
面C(面S5)に入射した光はほぼ反対側に折り返し反射(後で述べる)され、面Cでの反射前の光と逆向きに進む。
面Cで反射(面S5)された光は面A(面S4)で再度反射され面B(面S3)で再反射され、面A(面S2)でプリズム体1より射出して、射出瞳S1に向かう。
この時、光学素子1内で画像表示面(S21)の両端f2,f3からの光線が交わっており、画像表示面S21で表示された画像の中間結像面(中間像)Iaが形成されている。
本構成例おいては面S4の反射から面S5の反射の間に中間像Iaが形成されているが、必ずしもこの間にある必要はない。
また、中間結像面Iaを略平行光として、射出瞳S1に導く所謂、接眼光学系部分(面S5,S4,S3,S2)の収差補正を容易にするようにしている。具体的には、中間像Iaは接眼光学系部分での像面湾曲や非点収差の発生する状況に合わせて、適宜湾曲したり非点隔差を有したりするように結像されている。また光束が中間結像面Ia以降の面S5における反射から面S2を射出するまでに寄与する面(面S5,面S4,面S3,面S2)は接眼光学系(接眼系)部分に当たる。
光学素子1でのそれ以外の部分(面S7,面S6)とLCD10のカバーガラス間(S20,S21)で置かれている光学系(部材2〜8)とがリレー光学系(リレー系)に該当している。
最終反射面として作用する時の面S3は、射出面として作用する時の面S2に対して非常に強いパワーを有した凹面鏡となっている。接眼光学系部分では収差を完全に補正することは困難であり、リレー光学系部分が接眼光学系での収差をキャンセルするような形の中間結像面Iaが出来るように中間像を形成している。これによって、最終的な像観察における画質を向上させている。
面S4における反射は光学素子1内での内部全反射とすると、光量ロスが少なくなり好ましい。少なくとも面S2での射出光束と面S4での反射光束とが共用する領域においては、反射光束が内部全反射とするようにするのが良い。これによれば、反射光束の全てを内部全反射とする場合に対して設計の自由度を上げつつ同程度の明るさを確保することができる。
この場合、面S4において内部全反射を行わない反射領域は反射膜(AlやAg等)による反射とする。また、面S5における反射は反射膜(AlやAg等)による反射としている。
また、光学素子1において、光は面B(S7)→面A(S6)→面C(S5)→面A(S4)→面B(S3)(→面A(S2))の順に各面を通過する。面Cの反射を境に、最終反射面Bに至るまで、それまでの光路を逆にたどり、往路 面B(S7)→面A(S6)→面C(S5)と復路 面C(S5)→面A(S4)→面B(S3)を形成している。
面Cのように往路と復路に変える折り返し反射作用を持つ面を「折り返し面」とぶ。
このように、複数の偏心反射面A、B、Cで光路を折り返し、往路と復路をほぼ重複させることにより、長い光路長を小型な光学素子1に収めている。これにより、表示光学系全体を小型にしている。
また折り返し面Cに入射した光線が反射され射出される時、折り返し面Cの前後で光線が所定の角度θを成して入射・反射される場合、角度θは
|θ|<60° (1)
を満たすことが望ましい。この条件を外れると、折り返し面Cでの反射後の光路(復路)が往路を逆戻りせず、往復光路というよりジグザグ光路になってしまい光学素子1が大型になる。
この他、角度θが
|θ|<30° (2)
とするのが良い。
条件式(2)の条件を外れると、光束の逆戻りは出来るが、往路と復路が重ならず光学素子1が大型化し、表示光学系全体を小型化にすることが難しくなる。
更に好ましくは、角度θは
|θ|<20° (3)
とするのが良い。
条件式(3)を満たすと更なる小型化が容易になる。
偏心系に対応していない従来系の定義では各面頂点を基準とした座標系で表され、z軸を光軸とし、yz断面が従来の母線断面(メリジオナル断面)、xz断面が子線断面(サジタル断面)となる。
実施例1は偏心系なので、偏心系に対応したローカル母線断面、ローカル子午線断面を新たに定義する。中心画角主光線の各面のヒットポイント(入射位置)上で、中心画角主光線の入射光と射出光を含む面をローカル母線断面とする。
ヒットポイントを含みローカル母線断面と垂直で、各面頂点の座標系の子線断面(通常の子線断面)と平行な面をローカル子線断面として定義する。各面における中心画角主光線のヒットポイント上の近傍の曲率を計算し、各面の中心画角主光線に対するローカル母線断面における曲率半径をry、ローカル子線断面における曲率半径をrxと定義する。
以下表1の光学データの見方を説明する。
最も左の項目SURFはLCD10からの光束の通過順の面番号を示している。
X,Y,Z及びAは、第1面S1の中心を原点(0,0,0)としている。そして図中に示したy軸,z軸と紙面奥向きにx軸をとった座標系における各面の面頂点の位置(x,y,z)、並びに、図面上で反時計まわりを正方向とするx軸まわりの回転角度a(単位:度)である。
typの項は面形状の種類を表している。typにおいてSPHは球面、FFSは非回転対称面、CYLは母線断面にのみ屈折力を持つシリンドリカルレンズ面である。
実施例の非回転対称面は下記のFFSの式に従う。
Rの項は曲率半径を表し、シリンドリカルレンズ面に関しては母線断面曲率半径ryの値を表記してある。
FFS:
z=(1/R)*(x+y)/(1+(1−(1+k)*(1/R)*(x+y))(1/2))+c2+c4*y+c5*(x−y)+c6*(−1+2*x+2*y)+c10*(−2*y+3*x*y+3*y)+c11*(3*x*y−y)+c12*(x−6*x*y+y)+c13*(−3*x+4*x+3*y−4*y)+c14*(1−6*x+6*x−6*y+12*x*y+6*y)+c20*(3*y−12*x*y+10*x*y−12*y+20*x*y+10*y)+c21*(−12*x*y+15*x*y+4*y+10*x*y−5*y)+c22*(5*x*y−10*x*y+y)+c23*(x−15*x*y+15*x*y−y)+c24*(−5*x+6*x+30*x*y−30*x*y−5*y−30*x*y+6*y)+c25*(6*x−20*x+15*x−6*y+15*x*y+20*y−15*x*y−15*y)+c26*(−1+12*x−30*x+20*x+12*y−60*x*y+60*x*y−30*y+60*x*y+20*y)+・・・・・・
また、typの欄でFFSの横に記された数値は,その面の形状が同表の下側に記載された非球面係数k及びc**に対応する非回転対称形状であることを示している。但し、記載されていないc**の値は0である。
Nd,νdはそれぞれその面以降の媒質のd線波長での屈折率とアッベ数を示しており、屈折率Nの符号の変化はその面で光が反射されることを示している。また、媒質が空気層の場合は、屈折率Ndのみを1.0000として表示し、アッベ数νdは省略している。
実施例1では、射出瞳S1中心から射出瞳面S1のz軸を通る光線を中心画角主光線と定義する。
またこのような表示光学系において、表示面(CCD10)上のローカル母線断面上での最周辺画像のうち、射出瞳S1から遠い方側の最周像高f3と射出瞳中心S1aを通る光線をf3中心光線とする。
又射出瞳S1から近い方側の最周像高f2と射出瞳中心S1aとを通る光線をf2中心光線とする。又射出瞳S1から中間の像高f1と射出瞳中心S1aとを通る光線をf1中心光線とする。
この時、表示面10より遠い方にある貼り合わせレンズ34の光学面のxy平面に平行で、f3中心光線とf2中心光線が交差する点Pを通る面を瞳結像面とする。これは全ての実施例においても同様である。
後述する数値実施例の長さのディメンジョンをmmとする。このとき、画像サイズ約18mm×14mm程度で水平画角60°の画像をz軸方向無限遠方に表示する表示光学系となる。水平画角60°が任意の観察者が観察できるために、瞳径は14mmとする。
この場合、参考例1の図1(b)では瞳結像面に置かれた絞り60によって不必要な光線をカットし、ゴースト光やフレア光の発生を防いでいる。
しかしながら、射出瞳S1には、瞳径14mmの光束が入るため、観察者が見ている画角のうち、注視していない光線も入る。そのため、全光束領域を使用し、諸収差を良好に補正した光学系を設計するのは非常に難しい。
図1(a)では、瞳結像面又はその近傍に、絞り70を配置している。又、偏光板7近傍に絞り75を配置している。実施例1の断面図では、絞り部分70aの絞り位置により、像高f1から出射するf1光線と像高f2から出射するf2光線のうち観察者が注視しない不必要な光線をカットしている。本実施例では、絞り部分70bは画像表示素子10の中心から出射し、射出瞳の周辺部に向かう光束の一部を遮光する第1の絞りに相当する。また絞り部分70aは画像表示素子10の周辺部から画像表示素子の中心側(光軸側)に出射した光束の一部を遮光する第2の絞りに相当する。
また、絞り部分70bの絞り位置により、f1光線のうち観察者が注視しない不必要な光線をカットしている。また、絞り75によって、射出瞳S1の瞳径を確保しつつ、ゴースト光やフレア光の発生を図1(b)に比べて非常に低減させている。
絞り70と絞り75は、図の位置に配置されているが、不必要な光線を適切にカットでき、ゴースト光とフレア光を低減されるなら、リレー光学系中のどこの位置に配置されていても構わない。
このように実施例1では絞り部材のうちの1つは、画像表示素子10の中心から出射し、射出瞳S1の周辺部を通過する光束の一部を遮光しており、他の1つは、画像表示素子10の周辺部から出射し、射出瞳S1の周辺部を通過する光束の一部を遮光している。
絞り70,75によって不必要な光線をカットするのは、断面図以外の面においても同様で、それに伴い絞りの形状は光束を包むように、円形状や多角形、曲率と直線から成る形状、対称形状、非対称形状など、カットする光線に対応して任意の形状で構わない。
また光束を包まないように、一部の光束だけをカットするように絞りを置いても構わない。また光学系を固定する鏡筒の一部を使用して、光線をカットしても絞りと同じような効果が得られる。
更に中間結像Iaを形成する偏心した光学系において、絞り70,75のうち、少なくとも1つの絞りは瞳結像面又はその近傍にあることが望ましい。
偏心光学系において、瞳結像面又はその近傍で観察者が観察するのに不必要とされる光線が光束の外側に来るためである。瞳結像面又はその近傍に配置する絞り70は、瞳結像面を中心画角主光線f1が通過するポイントPから法線方向で、絞り70を形成する平面までの距離d(mm)が
|d|<40(mm) (4)
を満たすことが望ましい。
この条件式(4)を外れると、観察者が見ている画角のうち注視していない光線を適切にカットする事が出来なくなり、ゴースト光やフレア光を発生の低減させることが困難になる。
好ましくは
|d|<20(mm) (5)
とするのが良い。
条件式(5)を外れると、まだ全体の光束の径が大きいが、ゴースト光やフレア光を発生の低減をある程度行うことができる。
更に好ましくは
|d|<10(mm) (6)
とするのが良い。
条件式(6)を満たすと、観察者が見ている画角のうち、注視していない光線を適切にカットする事が出来、フレア光やゴースト光の発生を低減させる事が出来る。
また、絞り75のように、画像表示素子10から瞳結像面の間に配置する事により、特にフレア光やゴースト光の発生を非常に効率よく抑制している。
以上のように実施例1では、画像表示素子10に表示した画像情報をリレー系を介して中間結像面に一度結像させ、結像した画像情報を接眼系を介して観察する偏心系を含む偏心光学系である。そして、画像表示素子10からの光束のうち射出瞳光線を一部遮蔽する絞り部材70,75をリレー光学系中の複数個所に配置している。
これによって広画角に対応した射出瞳径を確保しつつも不必要な光を遮蔽し、迷光防止とフレア光やゴースト光の発生を抑制している。
光を遮蔽する複数の絞り部材のうちの1つ70は瞳結像面又はその付近に配置している。これによって広画角に対応した射出瞳径を確保しつつも不必要な光を特に遮蔽し、諸収差の発生を低減し、良好な光学性能を得ている。
光を遮蔽する複数の絞り部材のうちの1つ75は瞳結像面と画像表示素子10の間に配置している。これにより、射出瞳径を確保しつつ、フレア光やゴースト光を低減し、良好な光学性能を得ている。
図6は実施例1の効果を分かりやすく説明するために共軸で示したHMD用の表示光学系200の断面図である。
204は中間結像面である。図6(a)は、中間結像をする表示光学系200において、広画角を達成し、それに伴う射出瞳径(図では、観察者の瞳径201a)を満たした場合の、光路図である。画像表示素子202の中心202aを見た場合、観察者の瞳201は図6(c)の光束を注視している。
人間の瞳に入る光束は、瞳径201aを通る光束の全てが入るわけではない。
図6(d)のように、断面図上の上下の光束211,212は観察者の瞳201に入って来ない。そのため、画像表示素子202の中心の光束のうち、不必要な領域を瞳径201aに導かないようにすることで、軸外光線による収差の発生を低減する事が出来、また光学素子の小型化に寄与する事も出来る。
また、図に示した断面上で瞳201が上下の画角を見た場合、瞳は特に図6(e),(g)の光束を注視している。
この場合図6(f),(h)に示すように、上下の画角のうち、瞳201の下側と上側に入る光束213,214は注視していないため、絞り部材等でカットしても問題がない。図6(f),(h)の光路図から明らかのように絞り部材でカットしても問題とならない光束213,214は画像表示素子202の周辺部から出射した光束の一部であって、画像表示素子202の中心側(光軸方向)に出射した光束である。本実施例では、この光束213,214を第2の絞りで遮光するようにしている。
注視していない光線213,214をカットする事で、その画角の収差の発生を低減させ、観察者には光学性能が良好な画像を提供する事が出来る。
また、光学素子200の小型化に寄与することが出来る。このように、観察者の瞳201が見たときの画角で、注視していない、必要としない光線をカットした場合、表示光学系としては図6(b)のような光路になる。このとき複数の絞り部材を用いることによって、必要な瞳径を確保しつつも、光束領域をカットする事が出来、そのため設計段階で全体的に収差発生を低減させ、かつフレア光やゴースト光の発生を抑制した光学系が得られる。
以上のように実施例1によれば、光学系(表示光学系)の倍率を高くすることで、広画角を達成しつつ、観察者の瞳に入る光束の径を大きくしている。そして複数枚の絞りを配置すること、もしくはプリズム部材や、鏡筒の一部に絞り作用を持たせている。そして観察者が注視する方向の画角のうち、光束径には不必要な領域の光束を遮蔽して迷光を防止する光学系を構成している。
これにより瞳径を大きく確保しつつも、観察者には不必要とされる光束の領域をカットし、光学性能や諸収差に関与する光束の量を減らして、諸収差を低減して、高い光学性能を得ている。
また、大きな瞳径を確保しつつも、不必要な光束をカットして、プリズム部材やレンズを通る光束領域を減らして、光学系を小型化にしている。
又、射出瞳の瞳孔径の大きさによらず、偏心光学系を用いたときの偏心倍率色収差の発生を少なくし、良好なる光学性能を有した表示光学系が得られる。
ここで偏心倍率色収差とは、光学系が偏心しているときに生ずる偏心光学系特有の収差である。
図7(a)〜(e)はレンズ1枚からなる単純な結像光学系を用いて偏心倍率色収差を説明するためのものである。図7(a)は偏心のない共軸光学系を示す。図7(a)において画像表示手段101から発せられた光は光学系102を介して(この例ではレンズ102)瞳103に入射している。
この時、レンズ102によって諸収差(軸上色収差、倍率色収差等)が良好に補正されていれば、図7(b)に示すようにR(赤)、G(緑)、B(青)で表される各色光の結像のスポットダイヤグラムは各画角に対して重なる。
また、図7(c)に示すように瞳103の位置が光学系102に対して光軸と垂直方向にずれた場合の各色光のスポットダイアグラムも、図7(d)に示すように各画角に対して重なる。
しかしながら、偏心を持つ複雑な光学系においては、図7(a)のように、瞳103の位置と光学系102が正しい位置関係にあり、諸収差を良好に補正しても、瞳103の位置が光学系102に対してずれる場合がある。このとき図7(e)のように各色光のスポットダイアグラムがずれてしまう。これは偏心によって生じる特有の色収差で、これを偏心倍率色収差と称している。
尚、本構成は撮像光学系及びそれを用いた撮像装置にも適用可能である。この場合、反射型の液晶10の位置に撮像素子を置き、外界像からの光束は実施例1の説明の反対の光路を通る。
この場合、射出瞳S1の位置に開口絞りが位置する。
そして物体からの光束は光学素子1の面S2から入射して、光学素子2、3、4、5、6、8を通ることで撮像素子に導くような構成になり、外界像を撮像することができる。
このとき接眼系が撮像系となり、中間結像面Iaに物体像を形成する。リレー系が再結像系となり、中間結像面Iaに結像した物体像を所定面に設けた撮像素子に再結像することになる。
複数の絞り部材の光学作用は、表示光学系として用いたときと全く同じである。
即ち絞り部材のうちの1つは、撮像素子の中心に入射する光束であって、開口絞りの周辺部を通過する光束の一部を遮光しており、他の1つは、撮像素子の周辺部に入射する光束であって、開口絞りの周辺部を通過する光束の一部を遮光するようにしている。
図2(a),(b)は本発明の光学系の実施例2と、それと比較するための参考例2の光路説明図である。
図2(a)は本発明の効果がある場合の光路図、図2(b)は本発明の効果がない場合の光路図である。
図2(a),(b)において、図1(a),(b)に示した要素と同一の要素には同符号を付している。
実施例2の光学データを(数値実施例2)に示す。
図2において、1は光学素子であり、屈折率が1より大きい透明媒質上に3つ以上の光学面A,B,Cを有するプリズム体である。
2は光学素子であり、屈折率が1より大きい透明媒質上に2つの光学面を有するプリズム体である。
3、4、5、9は各2面から構成されるレンズ(光学素子)、8は偏心シリンドリカルレンズである。10は画像を表示する画像表示手段であり、実施例2では、反射型のLCDを用いた構成と成っているが、CRT、エレクトロルミネッセンス(EL)等を画像表示素子として用いても良い。
またシリンドリカルレンズ8の反射型のLCDに近い側の面は透過反射兼用面(ハーフミラー)である。
30は照明手段で、実施例2では平面照明光源SIである。平面照明光源SIから発せられた光がLCD10に入射する際に、シリンドリカルレンズ8は照明光学系としての役割も果たしている。
実施例2では、光学素子1、2、5を形成する全ての面は紙面(yz断面)を唯一の対称面として持つ面対称形状をしている。
平面照明光源SIから発せられた光は、偏光板14を透過し直線偏光とされ、シリンドリカルレンズ8の面で反射されて反射型のLCD10に向かう。反射型のLCD10に斜めに入射し、反射型のLCD10で斜め方向に反射された光は、シリンドリカルレンズ8を通り、偏光板7を透過し、光学素子5に入射する。
この時、偏光板14で直線偏光とされた偏光方向が液晶内部で回転するため、偏光板7は偏光方向が回転した光を通す方向に設定する必要がある。
偏光板7の直線偏光方向が偏光板14の直線偏光方向と約90°ずれている場合(液晶内部の偏光方向の回転が90°)は、偏光板14で直線偏光化された光が、面S19で反射せずに透過していく光となる。しかしながら、偏光板7でこのゴースト光をカットできるため、眼球SIにゴースト光が入るのを防いでいる。
光学素子5を射出した光は、光学素子4と、光学素子3と透過し、光学素子2に入射する。接合された光学素子2と光学素子1の接合面を透過して光学素子1に入射し、光学素子1の面Bより入射した光は、面Aで反射された後、面Cに導かれる。
面Cに入射した光はほぼ反対側に折り返し反射され、面Cでの反射前の光と逆向きに進む。面Cで反射された光は面Aで再度反射され面Bで再反射され、面Aより光学素子1より射出して、光学素子S9通り射出瞳S1に向かう。
このような構成にすることにより、中間結像を形成する光学系全体でも小型な光学系を達成している。
数値実施例の長さのディメンジョンをmmとする。このとき、画像サイズ約18mm×14mm程度で水平画角60°の画像をz軸方向無限遠方に表示する表示光学系となる。水平画角60°が任意の観察者が観察できるために、瞳径は14mmとする。
図2(a)における断面上において、絞り70は瞳結像面又はその近傍に配置されており、f1光線のうち不必要な領域をカットしている。
また、絞り76は光学素子1に絞り作用を持たせており、f3光線のうち観察者が注視しない領域の光線を効率よくカットし、ゴースト光やフレア光の発生を低減させている。ここで絞り70は第1の絞り、絞り76は第2の絞りに相当している。
絞り76の領域には、反射作用を持つ鏡面は取り付けず、塗料で黒く塗りを入れたり鏡筒の一部を使用して、不必要な光線を吸収もしくはカットしている。
また絞り75では射出瞳S1の瞳径を確保しつつ、ゴースト光やフレア光の発生を抑えている。
このようにして、図2(a)は図2(b)と同じ瞳径を確保しつつも、不必要な光線をカットしているため、フレア光やゴースト光などの発生を非常に低減されている。
このように複数の絞りを使用することで、必要な光束の領域を狭くする事が出来るため、その分、照明光源からの光を集光させて反射型のLCD10に導く事が出来るため照明光源30からの光をより効率よく使用する事が出来る。また逆に、照明光源30からの光量を減らす事も出来るため、電圧を低下させて光源が持つ熱量を低減させる事ができる。
図3(a),(b)は本発明の光学系の実施例3と、それと比較するための参考例3の光路説明図である。
図3(a)は本発明の効果がある場合の光路図、図3(b)は本発明の効果がない場合の光路図である。
図3(a),(b)において図1(a),(b)で示した要素と同一要素には、同符号を付している。
実施例3の光学データを(数値実施例3)に示す。
図3において、1は光学素子であり、屈折率が1より大きい透明媒質上に3つ以上の光学面A,B,Cを有するプリズム体である。2は光学素子であり、屈折率が1より大きい透明媒質上に2つの光学面を有するプリズム体である。
3、4はレンズであり、貼り合わせレンズ34を構成している。5は2面から構成されるレンズ、8は偏心シリンドリカルレンズである。10は画像を表示する画像表示手段(LCD)であり、実施例3では、反射型LCDを用いた構成と成っているが、CRT、エレクトロルミネッセンス(EL)等を画像表示素子として用いても良い。
またシリンドリカルレンズ8の反射型のLCDに近い側の面は透過反射兼用面(ハーフミラー)である。30は照明手段で、実施例3では平面照明光源SIである。平面照明光源SIから発せられた光がLCD10に入射する際に、シリンドリカルレンズ8は照明光学系としての役割も果たしている。
実施例3では、光学素子1、2、5を形成する全ての面は紙面(yz断面)を唯一の対称面として持つ面対称形状をしている。
平面照明光源SIから発せられた光は、偏光板14を透過し直線偏光とされ、シリンドリカルレンズ8の面で反射されて反射型のLCD10に向かう。反射型のLCD10に斜めに入射し、反射型のLCD10で斜め方向に反射された光は、シリンドリカルレンズ8を通り、偏光板7を透過し、光学素子5に入射する。
この時、偏光板14で直線偏光とされた偏光方向が液晶内部で回転するため、偏光板7は偏光方向が回転した光を通す方向に設定する必要がある。偏光板7の直線偏光方向が偏光板14の直線偏光方向と約90°ずれている場合(液晶内部の偏光方向の回転が90°)は、偏光板14で直線偏光化された光が、面S19で反射せずに透過していく光となる。しかしながら偏光板7でこのゴースト光をカットできるため、眼球にゴースト光が入るのを防いでいる。
光学素子5を射出した光は、接合された光学素子34を透過し、光学素子2より入射する。接合された光学素子2と光学素子1の接合面を透過して光学素子1に入射し、光学素子1の面Bより入射した光は、面Aで反射された後、面Cに導かれる。
面Cに入射した光はほぼ反対側に折り返し反射され、面Cでの反射前の光と逆向きに進む。面Cで反射された光は面Aで再度反射され面Bで再反射され、面Aより光学素子1より射出して、光学素子S9通り射出瞳S1に向かう。
このような構成にすることにより、中間結像を形成する光学系全体でも小型な光学系を達成している。
数値実施例の長さのディメンジョンをmmとする。このとき、画像サイズ約18mm×14mm程度で水平画角60°の画像をz軸方向無限遠方に表示する表示光学系となる。水平画角60°が任意の観察者が観察できるために、瞳径は14mmとする。
図3(a)の断面上において、絞り70は瞳結像面又はその近傍に配置されており、断面上70aではf1光線と、f2光線のうち不要な光束をカットしている。又絞り70bではf1光線のうち不必要な光線の領域をカットしている。
また、遮光部材(絞り)76は光学素子1に絞り作用を持たせており、f3光線のうち観察者が注視しない領域の光線を効率よくカットし、ゴースト光やフレア光の発生を低減させている。ここで絞り70は第1の絞り、絞り76は第2の絞りに相当している。
遮光部材76の領域には、反射作用を持つ鏡面は取り付けず、塗料で黒く塗ったり鏡筒の一部を使用して、不必要な光線を吸収もしくはカットしている。
また絞り75では射出瞳S1の瞳径を確保しつつ、ゴースト光やフレア光の発生を抑えている。
このようにして、図3(a)は図3(b)と同じ瞳径を確保しつつも、不必要な光線をカットしている。このため、フレア光やゴースト光などの発生を非常に低減されている。
このように複数の絞り70,76を使用することで、必要な光束の領域を狭くする事が出来る。
このため、その分、照明光源からの光を集光させて反射型のLCD10に導く事が出来るため照明光源からの光をより効率よく使用する事が出来る。また逆に、照明光源30からの光量を減らす事が出来るため、電圧を低下させて光源が持つ熱量を低減させる事ができる。
図4(a),(b)は本発明の光学系の実施例4と、それと比較するための参考例4の光路説明図である。
図4(a)は本発明の効果がある場合の光路図、図4(b)は本発明の効果がない場合の光路図である。
図4(a),(b)において図1(a),(b)で示した要素と同一要素には、同符号を付している。
実施例4の光学データを(数値実施例4)に示す。
図4において1は光学素子であり、屈折率が1より大きい透明媒質上に3つ以上の光学面A,B,Cを有するプリズム体である。3、4、6は各2面から構成されるレンズである。10は画像を表示する画像表示手段で、反射型のLCD、CRT、LCD、エレクトロルミネッセンス(EL)等によって構成されている。
実施例4では、光学素子1を形成する全ての面は紙面(yz断面)を唯一の対称面として持つ面対称形状をしている。
画像表示手段10が反射型のLCD等の場合は、光学系は実施例1〜3と同様に照明手段も有するが、図4には簡単のため、特に記載していない。
画像表示手段10より出た光線は順に、光学素子6、4、3を透過し、光学素子1の面Cより光学素子1に入射する。光学素子1に入射した光は、面Aで反射された後、面Bで反射され、面Aより光学素子1より射出して、射出瞳S1に向かう。
数値実施例の長さのディメンジョンをmmとする。このとき、画像サイズ約18mm×14mm程度で水平画角60°の画像をz軸方向無限遠方に表示する表示光学系となる。水平画角60°が任意の観察者が観察できるために、瞳径は14mmとする。
図4(a)の断面上において、絞り70は瞳結像面又はその近傍に配置されており、断面上において絞り部材70aによってf1光線のうち不必要な領域をカットしている。
また、絞り76は絞り部材76aによってf2光線を、絞り部材76bによってf3光線のうち観察者が注視しない領域の光線を効率よくカットし、ゴースト光やフレア光の発生を低減させている。ここで絞り70は第1の絞り、絞り76は第2の絞りに相当している。
また絞り75では射出瞳S1の瞳径を確保しつつ、ゴースト光やフレア光の発生を抑えている。絞りの形状は光束のカットする領域に合わせて任意の形状にする事が出来、また、鏡筒の一部に絞りの作用をもたせても構わない。
このようにして、図4(a)は図4(b)と同じ瞳径を確保しつつも、不必要な光線をカットしているため、フレア光やゴースト光などの発生を非常に低減される。
このように複数の絞りを使用することで、必要な光束の領域を狭くする事が出来る。このため、その分、照明光源からの光を集光させて反射型のLCDに導く事が出来るため照明光源からの光をより効率よく使用する事が出来る。また逆に、照明光源からの光量を減らす事が出来るため、電圧を低下させて光源が持つ熱量を低減させる事ができる。
図5(a),(b)は本発明の光学系の実施例5と、それと比較するための参考例5の光路説明図である。
図5(a)は本発明の効果がある場合の光路図、図5(b)は本発明の効果がない場合の光路図である。
図5(a),(b)において図1(a),(b)で示した要素と同一要素には、同符号を付している。
実施例5の光学データを(数値実施例5)に示す。
図5において1は、光学素子であり、屈折率が1より大きい透明媒質上に3つ以上の光学面を有するプリズム体で面A、面B、面C、面Dより形成される。
2,3は光学素子であり、屈折率が1より大きい透明媒質上に2つの光学面を有するレンズより成っている。
4、5は各2面から構成されるレンズで、レンズ4とレンズ5は張り合わされている。10は画像を表示する画像表示手段で、反射型のLCD、CRT、LCD、エレクトロルミネッセンス(EL)等によって構成されている。
実施例5では、光学素子1、2、3を形成する全ての面は紙面(yz断面)を唯一の対称面として持つ面対称形状をしている。
画像表示手段10が反射型のLCD等の場合は、光学系は実施例1〜3と同様に照明手段も有するが、図中には簡単のため特に記載していない。
画像表示手段10より出た光線は順に、光学素子5、4、3、2を透過し、光学素子1の面Dより光学素子1に入射する。光学素子1に入射した光は、面Cで反射された後、面Aで反射され、更に面Bで反射され、面Aより光学素子1より射出して、射出瞳S1に向かう。
数値実施例の長さのディメンジョンをmmとして考えると、画像サイズ約18mm×14mm程度で水平画角60°の画像をz軸方向無限遠方に表示する表示光学系となる。
水平画角60°が任意の観察者が観察できるために、瞳径は14mmとする。
図5(a)の断面上において、絞り70は瞳結像面又はその近傍に配置されており、断面上において絞り部材70aと絞り部材70bによってf1光線のうち不必要な領域をカットしている。
また、絞り76は絞り部材76aによってf3光線を、絞り部材76bによってf2光線のうち観察者が注視しない領域の光線を効率よくカットし、ゴースト光やフレア光の発生を低減させている。ここで絞り70は第1の絞り、絞り76は第2の絞りに相当している。
また絞り75では射出瞳S1の瞳径を確保しつつ、ゴースト光やフレア光の発生を抑えている。絞りの形状は光束のカットする領域に合わせて任意の形状にする事が出来、また、鏡筒の一部に絞りの作用をもたせても構わない。
このようにして、図5(a)は図5(b)と同じ瞳径を確保しつつも、不必要な光線をカットしているため、フレア光やゴースト光などの発生を非常に低減される。
このように複数の絞りを使用することで、必要な光束の領域を狭くする事が出来る。このため、その分、照明光源からの光を集光させて反射型のLCDに導く事が出来るため照明光源からの光をより効率よく使用する事が出来る。

(数値実施例1)
SURF X Y Z A R typ Nd νd
1 0.000 0.000 0.000 0.000 0.0000 SPH 1.0000 0.0
2 0.000 9.365 21.886 -0.529 -284.2114 FFS1 1.5300 55.8
3 0.000 -2.638 34.455 -31.052 -72.0536 FFS2 -1.5300 55.8
4 0.000 9.365 21.886 -0.529 -284.2114 FFS1 1.5300 55.8
5 0.000 30.738 47.306 48.060 -189.3367 FFS3 -1.5300 55.8
6 0.000 9.365 21.886 -0.529 -284.2114 FFS1 1.5300 55.8
7 0.000 -2.638 34.455 -31.052 -72.0536 FFS2 1.5300 55.8
8 0.000 -2.638 34.455 -31.052 -72.0536 FFS2 1.5300 55.8
9 0.000 -5.791 39.117 -46.389 -56.9404 FFS4 1.0000
10 0.000 -7.538 37.525 -53.721 18.2091 SPH 1.4875 70.2
11 0.000 -16.105 43.813 -53.721 -21.5267 SPH 1.7618 26.5
12 0.000 -17.556 44.878 -53.721 66.0282 SPH 1.0000
13 0.000 -18.692 44.573 -50.460 20.6510 FFS5 1.5300 55.8
14 0.000 -32.859 25.439 -88.990 -118.4382 FFS6 1.0000
15 0.000 -49.433 29.812 -45.448 ∞ SPH 1.5230 58.6
16 0.000 -50.288 30.654 -45.448 ∞ SPH 1.0000
17 0.000 -32.898 51.561 -24.427 25.6080 CYL 1.7618 26.5
18 0.000 -30.463 55.740 -38.300 21.8260 CYL 1.0000
19 0.000 -38.215 64.167 -66.742 ∞ SPH 1.5500 52.0
20 0.000 -38.858 64.443 -66.742 ∞ SPH 1.0000
21 0.000 -38.858 64.443 -66.742 0.0000 SPH 1.0000 0.0
FFS1
c 1: 4.7708e+001 c 5:-2.2635e-003 c 6:-2.6964e-004 c10:-3.5045e-006
c11:-1.8961e-005 c12:-2.5872e-007 c13:-3.5080e-007 c14:-1.8809e-007
c20:-8.5708e-010 c21:-5.5035e-010 c22:-4.8677e-010 c23: 1.7886e-011
c24: 2.5426e-011 c25: 1.2297e-011 c26: 6.2276e-012
FFS2
c 1:-8.0283e-001 c 5:-1.3225e-003 c 6:-3.2740e-004 c10:-1.0438e-005
c11:-4.7937e-007 c12:-5.0068e-008 c13:-6.2302e-008 c14: 4.5234e-008
c20: 1.9842e-009 c21:-5.0837e-010 c22: 1.1409e-009 c23: 1.8477e-011
c24:-1.7819e-011 c25: 1.2831e-011 c26:-2.0655e-011
FFS3
c 1: 2.6924e+001 c 5: 2.4531e-004 c 6:-1.2389e-003 c10:-4.7294e-005
c11: 3.6501e-005 c12: 2.1833e-006 c13:-2.0621e-006 c14: 1.3400e-006
c20:-3.4331e-008 c21: 2.1762e-008 c22:-5.5534e-009 c23:-2.7291e-010
c24:-2.2240e-010 c25:-2.8204e-010 c26: 2.0643e-011
FFS4
c 1:-2.0112e+000 c 5:-1.1439e-003 c 6:-7.0182e-003 c10: 6.6323e-005
c11: 3.7827e-005 c12:-3.0764e-007 c13:-1.2255e-007 c14: 2.8074e-007
c20:-4.8304e-008 c21:-6.8627e-009 c22: 1.4540e-008 c23: 1.9275e-010
c24:-2.0887e-010 c25:-6.5050e-010 c26: 1.3565e-010
FFS5
c 1: 8.3170e-001 c 5: 2.2565e-003 c 6:-1.7932e-003 c10: 4.9769e-005
c11: 5.8833e-005 c12:-1.8053e-006 c13: 3.0888e-007 c14:-2.4892e-006
c20:-1.1149e-008 c21:-5.0541e-008 c22: 3.6852e-008 c23: 1.3332e-009
c24:-1.1902e-009 c25:-7.4560e-011 c26:-9.7807e-009
FFS6
c 1: 5.0873e-001 c 5: 1.7979e-003 c 6: 1.0845e-003 c10:-4.0100e-005
c11:-2.0713e-004 c12: 3.9779e-006 c13: 1.4457e-006 c14:-2.9702e-007
c20:-5.7229e-009 c21: 2.9933e-008 c22:-3.2629e-008 c23:-5.6700e-011
c24:-1.7802e-010 c25:-2.0885e-010 c26:-3.8998e-011


(数値実施例2)
SURF X Y Z A R typ Nd νd
1 0.000 0.000 0.000 0.000 0.0000 SPH 1.0000 0.0
2 0.000 0.354 18.405 1.469 -136.7211 SPH 1.7618 26.5
3 0.000 0.406 20.404 1.469 ∞ SPH 1.0000
4 0.000 9.259 21.177 2.214 -469.1111 FFS1 1.5300 55.8
5 0.000 5.022 38.481 -23.133 -75.5610 FFS2 -1.5300 55.8
6 0.000 9.259 21.177 2.214 -469.1111 FFS1 1.5300 55.8
7 0.000 34.209 54.410 55.179 -180.1511 FFS3 -1.5300 55.8
8 0.000 9.259 21.177 2.214 -469.1111 FFS1 1.5300 55.8
9 0.000 5.022 38.481 -23.133 -75.5610 FFS2 1.5300 55.8
10 0.000 5.022 38.481 -23.133 -75.5610 FFS2 1.5300 55.8
11 0.000 0.345 46.831 -31.122 -107.1944 FFS4 1.0000
12 0.000 -9.458 40.330 -64.394 19.9021 SPH 1.4875 70.2
13 0.000 -15.667 42.631 -60.135 -51.7320 SPH 1.0000
14 0.000 -16.654 42.682 -60.413 -40.0596 SPH 1.7618 26.5
15 0.000 -17.814 44.691 -63.011 65.9693 SPH 1.0000
16 0.000 -21.067 47.028 -63.163 18.8246 FFS5 1.5300 55.8
17 0.000 -36.301 33.494 -74.884 -77.6795 FFS6 1.0000
18 0.000 -34.770 53.842 -89.719 36.9295 CYL 1.4875 70.4
19 0.000 -36.670 53.819 -87.760 38.5518 CYL 1.0000
20 0.000 -49.906 54.337 -46.389 ∞ SPH 1.5500 52.0
21 0.000 -50.606 54.364 -46.389 ∞ SPH 1.0000
22 0.000 -50.606 54.364 -46.389 0.0000 SPH 1.0000 0.0
FFS1
c 1:-3.5142e+000 c 5:-1.1224e-003 c 6: 3.0047e-004 c10: 1.6178e-006
c11:-2.3024e-006 c12:-1.0174e-007 c13:-1.3665e-007 c14:-8.2428e-008
c20: 6.4444e-011 c21:-4.5295e-010 c22:-3.8790e-010 c23: 3.3132e-013
c24: 2.2972e-013 c25: 6.0295e-013 c26: 1.4337e-012
FFS2
c 1: 1.2950e+000 c 5:-1.4032e-003 c 6:-2.7965e-004 c10: 7.0382e-006
c11: 5.5439e-007 c12:-1.7720e-008 c13: 5.3552e-009 c14: 1.8816e-007
c20:-8.0878e-010 c21: 5.5724e-010 c22:-5.6967e-010 c23:-3.8603e-013
c24:-1.7807e-011 c25:-1.8045e-012 c26:-9.2497e-012
FFS3
c 1:-5.9895e+000 c 5:-8.9010e-004 c 6:-6.3693e-005 c10: 1.8175e-006
c11: 9.7146e-006 c12: 1.1339e-007 c13: 4.2958e-009 c14: 2.5671e-008
c20: 9.3576e-011 c21:-3.8979e-010 c22: 3.1680e-009 c23:-2.7038e-011
c24: 7.7717e-012 c25:-1.0598e-011 c26: 5.4081e-012
FFS4
c 1: 3.2848e+000 c 5:-1.3584e-003 c 6:-3.6912e-003 c10: 6.8912e-005
c11: 4.0703e-005 c12: 6.8456e-007 c13:-3.2043e-007 c14:-3.3292e-007
c20:-3.8440e-009 c21:-2.6745e-009 c22: 1.3757e-009 c23:-1.6929e-010
c24:-2.3522e-010 c25:-1.0763e-010 c26:-4.0575e-011
FFS5
c 1:-5.3753e-001 c 5: 1.5035e-003 c 6:-1.7174e-004 c10:-1.5884e-005
c11: 1.3331e-004 c12:-2.1151e-006 c13: 9.6711e-007 c14:-1.4211e-006
c20:-6.6002e-008 c21: 3.6230e-008 c22:-1.6300e-008 c23: 1.1167e-010
c24:-1.1552e-009 c25: 5.5383e-010 c26:-2.7815e-009
FFS6
c 1: 6.7826e-001 c 5:-3.6616e-003 c 6: 6.1230e-005 c10:-9.0367e-006
c11:-2.6342e-005 c12: 5.1808e-007 c13: 3.3044e-007 c14:-1.0194e-007
c20:-1.5907e-009 c21: 7.6035e-009 c22: 2.5169e-009 c23: 2.9829e-010
c24:-2.3108e-010 c25: 5.8907e-012 c26: 1.9299e-011


(数値実施例3)
SURF X Y Z A R typ Nd νd
1 0.000 0.000 0.000 0.000 0.0000 SPH 1.0000 0.0
2 0.000 10.841 21.436 -0.604 -352.9905 FFS1 1.5300 55.8
3 0.000 -2.791 33.876 -30.275 -75.8089 FFS2 -1.5300 55.8
4 0.000 10.841 21.436 -0.604 -352.9905 FFS1 1.5300 55.8
5 0.000 33.879 41.433 53.462 -197.0908 FFS3 -1.5300 55.8
6 0.000 10.841 21.436 -0.604 -352.9905 FFS1 1.5300 55.8
7 0.000 -2.791 33.876 -30.275 -75.8089 FFS2 1.5300 55.8
8 0.000 -2.791 33.876 -30.275 -75.8089 FFS2 1.5300 55.8
9 0.000 -7.196 41.839 -43.971 -63.4555 FFS4 1.0000
10 0.000 -11.638 37.392 -58.707 18.6660 SPH 1.4875 70.2
11 0.000 -22.246 43.841 -58.707 -22.2689 SPH 1.7618 26.5
12 0.000 -23.785 44.776 -58.707 61.7075 SPH 1.0000
13 0.000 -25.783 43.765 -48.028 21.0144 FFS5 1.5300 55.8
14 0.000 -41.494 26.775 -81.743 -92.5180 FFS6 1.0000
15 0.000 -38.685 45.914 -82.594 41.2870 CYL 1.4875 70.2
16 0.000 -40.878 44.746 -80.774 41.2870 CYL 1.0000
17 0.000 -55.794 47.169 -54.561 ∞ SPH 1.5500 52.0
18 0.000 -56.485 47.281 -54.561 ∞ SPH 1.0000
19 0.000 -56.485 47.281 -54.561 0.0000 SPH 1.0000 0.0
FFS1
c 1: 7.2184e+001 c 5:-1.6665e-003 c 6:-7.2422e-005 c10:-4.6772e-006
c11:-1.2027e-005 c12:-2.5677e-007 c13:-4.8083e-007 c14:-2.5025e-007
c20:-2.3618e-010 c21: 6.1664e-011 c22: 3.8390e-010 c23: 4.3369e-011
c24: 6.6350e-011 c25: 8.8166e-011 c26: 4.8625e-011
FFS2
c 1:-2.6318e-001 c 5:-1.1855e-003 c 6:-3.6956e-004 c10:-6.9695e-006
c11:-1.0001e-006 c12:-1.6620e-009 c13:-1.1802e-007 c14: 2.9418e-008
c20: 8.8307e-010 c21: 5.1973e-010 c22:-4.6161e-010 c23: 2.1291e-013
c24:-1.7111e-012 c25: 6.2447e-012 c26:-4.4093e-012
FFS3
c 1:-6.6986e+001 c 5: 1.0045e-004 c 6:-1.1422e-003 c10: 7.4597e-006
c11:-2.2377e-005 c12: 1.7250e-006 c13:-1.5586e-006 c14: 9.6682e-007
c20:-4.4616e-008 c21: 3.7490e-008 c22:-2.3601e-008 c23:-3.7207e-010
c24: 9.9407e-011 c25:-3.6052e-010 c26: 7.2921e-011
FFS4
c 1:-6.5653e+000 c 5:-2.1549e-004 c 6:-6.3543e-003 c10: 6.1509e-005
c11: 5.1806e-005 c12:-2.6789e-007 c13: 1.5006e-008 c14:-6.0216e-007
c20:-1.9440e-008 c21:-7.7214e-009 c22: 2.8584e-009 c23: 1.5916e-010
c24: 4.7203e-010 c25:-4.3913e-010 c26:-1.4201e-010
FFS5
c 1:-2.2697e-001 c 5: 5.5284e-004 c 6:-8.9698e-005 c10:-3.5449e-005
c11: 7.2729e-005 c12:-2.1230e-006 c13: 1.4771e-006 c14:-2.5204e-006
c20: 2.2693e-008 c21:-5.3195e-008 c22:-2.1732e-009 c23: 4.1626e-010
c24:-5.0053e-010 c25: 1.1931e-009 c26:-2.8094e-009
FFS6
c 1:-2.5783e+001 c 5: 1.9452e-003 c 6: 1.2450e-003 c10:-2.5389e-005
c11:-1.6737e-004 c12: 4.7165e-006 c13: 1.5333e-006 c14:-9.3819e-008
c20:-3.2552e-009 c21: 3.1982e-008 c22: 1.3708e-008 c23: 3.2537e-010
c24:-2.7285e-010 c25:-1.2959e-010 c26: 3.0139e-011


(数値実施例4)
SURF X Y Z A R typ Nd νd
1 0.000 0.000 0.000 0.000 0.0000 SPH 1.0000 0.0
2 0.000 14.451 20.154 -1.074 -718.3837 FFS1 1.5300 55.8
3 0.000 -2.366 35.080 -30.181 -72.6014 FFS2 -1.5300 55.8
4 0.000 14.451 20.154 -1.074 -718.3837 FFS1 1.5300 55.8
5 0.000 38.725 48.761 28.404 -69.8715 FFS3 1.0000
6 0.000 57.966 42.294 49.155 4400.3327 SPH 1.6775 31.6
7 0.000 77.413 59.108 53.609 -41.8639 SPH 1.0000
8 0.000 82.841 56.549 51.868 30.0884 SPH 1.5769 62.8
9 0.000 89.294 61.614 54.919 -332.5298 SPH 1.0000
10 0.000 90.995 62.089 54.463 17.0171 SPH 1.5633 63.7
11 0.000 95.850 68.175 52.535 39.9059 SPH 1.0000
12 0.000 108.390 77.785 79.641 0.0000 SPH 1.0000 0.0
FFS1
c 1:-6.6774e+002 c 5:-6.6762e-004 c 6: 1.2170e-004 c10:-1.3837e-005
c11:-2.2316e-005 c12: 1.0432e-007 c13: 2.9061e-008 c14:-8.8845e-008
FFS2
c 1:-1.9853e+000 c 5:-1.3309e-003 c 6:-6.6634e-004 c10:-4.4072e-006
c11:-2.7890e-006 c12:-5.2049e-008 c13:-1.0060e-010 c14: 4.6680e-008
c20: 1.6059e-010 c21:-1.0975e-010 c22: 5.7038e-010 c23:-4.6867e-012
c24: 3.5001e-012 c25: 2.3136e-013 c26:-3.8790e-012
FFS3
c 1:-6.5731e-001 c 5:-6.0265e-003 c 6: 8.1242e-004 c10:-1.5245e-004
c11:-6.2679e-005 c12: 1.8282e-006 c13: 2.3303e-006 c14:-7.2543e-007
c20: 3.6365e-009 c21: 3.7097e-008 c22: 1.2747e-008 c23: 2.3783e-010
c24:-2.5087e-010 c25:-4.6163e-010 c26: 4.8817e-010


(数値実施例5)
SURF X Y Z A R typ Nd νd
1 0.000 0.000 0.000 0.000 0.0000 SPH 1.0000 0.0
2 0.000 6.001 22.661 -3.015 -244.6358 FFS1 1.5300 55.8
3 0.000 -5.783 35.586 -34.841 -63.4009 FFS2 -1.5300 55.8
4 0.000 6.001 22.661 -3.015 -244.6358 FFS1 1.5300 55.8
5 0.000 33.742 51.816 16.395 -134.9399 FFS3 -1.5300 55.8
6 0.000 52.536 20.599 -6.691 59.4225 FFS4 -1.0000
7 0.000 61.922 14.511 -11.271 62.2478 FFS5 -1.5709 33.8
8 0.000 60.404 2.242 -14.204 143.5896 FFS6 -1.0000
9 0.000 64.966 -2.985 -14.247 -37.9321 FFS7 -1.5300 55.8
10 0.000 72.989 -18.039 -11.670 54.1602 FFS8 -1.0000
11 0.000 69.302 -20.684 -11.670 -25.7628 SPH -1.6125 60.7
12 0.000 72.478 -31.079 -11.670 22.2050 SPH -1.7552 27.6
13 0.000 72.838 -32.824 -11.670 183.0353 SPH -1.0000
14 0.000 77.668 -56.210 -15.137 0.0000 SPH -1.0000 0.0
FFS1
c 1: 2.5709e+001 c 5:-2.2951e-003 c 6:-1.2671e-003 c10:-9.0272e-006
c11:-2.6018e-005 c12: 2.6016e-007 c13:-1.8366e-007 c14:-1.1967e-007
c20:-1.5225e-009 c21: 1.5850e-010 c22: 3.4085e-009 c23: 2.9938e-012
c24:-2.2093e-011 c25:-1.6024e-011 c26: 8.0489e-012
FFS2
c 1:-2.7121e-001 c 5:-1.1914e-003 c 6:-5.1007e-004 c10: 3.3657e-006
c11:-2.4642e-006 c12:-3.2679e-008 c13:-2.4434e-008 c14:-3.3506e-008
c20: 6.6519e-010 c21:-4.4056e-010 c22: 4.4458e-010 c23: 4.3419e-012
c24:-3.1794e-012 c25:-5.4346e-013 c26:-3.8402e-012
FFS3
c 1: 6.0381e-001 c 5:-1.0115e-004 c 6: 2.0574e-004 c10: 2.3999e-007
c11:-7.8454e-006 c12: 2.5931e-008 c13: 2.0375e-009 c14: 1.9470e-009
c20:-2.2269e-012 c21: 1.5218e-010 c22:-9.4066e-010 c23:-2.6234e-011
c24:-3.0703e-012 c25: 3.0102e-012 c26:-8.9320e-013
FFS4
c 1:-2.7539e+000 c 5: 7.1799e-004 c 6:-2.6347e-003 c10: 5.5003e-006
c11:-1.7782e-006 c12:-1.3269e-007 c13:-5.0486e-007 c14:-2.0578e-007
c20:-4.5659e-009 c21:-1.2435e-008 c22:-1.5262e-008 c23: 6.1551e-010
c24:-1.2093e-010 c25: 4.7333e-010 c26:-2.1595e-010
FFS5
c 1: 7.2268e-001 c 5: 9.7360e-004 c 6: 1.4458e-003 c10:-8.9127e-005
c11: 4.1840e-005 c12:-2.3570e-006 c13:-1.1168e-006 c14: 6.5803e-007
c20:-6.8198e-008 c21:-5.3553e-009 c22:-1.1075e-007 c23: 8.3682e-010
c24: 4.3730e-010 c25: 4.8670e-010 c26: 3.9744e-010
FFS6
c 1:-1.1040e+001 c 5:-3.7530e-004 c 6:-5.7247e-004 c10: 3.5336e-006
c11:-3.4104e-005 c12:-1.0482e-007 c13: 5.3276e-007 c14:-2.8062e-007
c20: 8.5614e-009 c21: 2.1113e-011 c22:-3.9668e-008 c23:-2.9025e-010
c24: 3.9761e-010 c25:-1.7519e-011 c26:-4.7418e-011
FFS7
c 1: 1.7736e-001 c 5:-2.0250e-003 c 6: 1.0966e-004 c10: 4.7470e-005
c11:-3.9099e-005 c12: 9.8450e-008 c13: 2.2094e-007 c14: 2.9521e-007
c20: 2.6216e-008 c21:-2.3300e-009 c22: 1.8448e-008 c23:-6.4972e-010
c24: 2.4594e-010 c25:-5.1593e-010 c26: 1.8772e-010
FFS8
c 1:-2.7775e+000 c 5:-4.0966e-004 c 6: 3.3381e-004 c10:-1.0575e-005
c11:-1.2205e-005 c12: 2.9793e-007 c13:-1.4652e-006 c14: 5.6747e-007
c20: 6.8063e-008 c21:-1.0022e-008 c22: 2.0087e-008 c23:-2.5509e-010
c24: 1.3135e-010 c25:-1.5838e-010 c26: 5.5155e-010
本発明の表示光学系を画像表示装置に適用したときの実施例1の光学系概念図 本発明の表示光学系を画像表示装置に適用したときの実施例1の光学系概念図 本発明の表示光学系を画像表示装置に適用したときの実施例2の光学系概念図 本発明の表示光学系を画像表示装置に適用したときの実施例2の光学系概念図 本発明の表示光学系を画像表示装置に適用したときの実施例3の光学系概念図 本発明の表示光学系を画像表示装置に適用したときの実施例3の光学系概念図 本発明の表示光学系を画像表示装置に適用したときの実施例4の光学系概念図 本発明の表示光学系を画像表示装置に適用したときの実施例4の光学系概念図 本発明の表示光学系を画像表示装置に適用したときの実施例5の光学系概念図 本発明の表示光学系を画像表示装置に適用したときの実施例5の光学系概念図 本発明の効果を説明するための光路図 偏心倍率色収差の説明図
符号の説明
1、2、3、4、5、6、9・・・光学素子
7、14・・・偏光板
8、偏心シリンドリカルレンズ
10・・・画像表示素子
30・・・光源手段

Claims (3)

  1. 画像表示素子に表示した画像を中間結像面に結像するリレー系と、該中間結像面に結像した画像を射出瞳位置から観察させる接眼系とを有する表示光学系において、
    該表示光学系は、偏心し、曲率を有する複数の光学面と、前記画像表示素子の中心から出射し、前記射出瞳の周辺部に向かう光束の一部を遮光する第1の絞りと、前記画像表示素子の周辺部から前記画像表示素子の中心側に出射した光束の一部を遮光する第2の絞りを有することを特徴とする表示光学系。
  2. 前記表示光学系は、1つの面に対してのみ対称な面対称形状であって、偏心した3以上の光学面を有するプリズム体を有し、前記中間結像面は該プリズム体の中に形成されていることを特徴とする請求項に記載の表示光学系。
  3. 画像表示素子と、該画像表示素子に表示した画像を請求項1又は2に記載の表示光学系を用いて観察することを特徴とする画像表示装置。
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