JP2000221440A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2000221440A
JP2000221440A JP11022260A JP2226099A JP2000221440A JP 2000221440 A JP2000221440 A JP 2000221440A JP 11022260 A JP11022260 A JP 11022260A JP 2226099 A JP2226099 A JP 2226099A JP 2000221440 A JP2000221440 A JP 2000221440A
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prism
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eccentricity
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Kokichi Kenno
研野孝吉
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    • G02B17/0856Catadioptric systems comprising a refractive element with a reflective surface, the reflection taking place inside the element, e.g. Mangin mirrors
    • G02B17/086Catadioptric systems comprising a refractive element with a reflective surface, the reflection taking place inside the element, e.g. Mangin mirrors wherein the system is made of a single block of optical material, e.g. solid catadioptric systems
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い観察画角を提供しつつ、小型・軽量で重
量バランスが良く、高い解像力と大きい射出瞳径を持っ
た画像表示装置。 【解決手段】 画像表示素子3の表示像を観察するため
に全体として正屈折力の観察光学系を有し、その観察光
学系がリレー像6を結像するリレー光学系と、その像を
観察者に導くために射出瞳2を形成する接眼光学系とを
有し、リレー光学系がプリズム部材5を有し、プリズム
部材5は入射面11と、少なくとも1つの反射面12、
13と、射出面14とを有し、その反射面が光束にパワ
ーを偏心によって発生する収差を補正する回転非対称な
面形状にて構成され、接眼光学系は光束にパワーを偏心
によって発生する収差を補正する回転非対称な面形状の
凹面鏡4にて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置に関
し、特に、観察者の頭部又は顔面に保持することを可能
とする頭部又は顔面装着式画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、個人が大画面の画像を楽しむこと
等を目的として、画像表示装置が、特にその中でも頭部
又は顔面装着式画像表示装置の開発が盛んになされてい
る。
【0003】従来、頭部装着式画像表示装置として、C
RTのような画像表示素子の像を画像伝達素子で物体面
に伝達し、この物体面の像をトーリック反射面によって
空中に投影するようにしたものが知られている(米国特
許第4026641号)。
【0004】さらに、本出願人の提案による頭部装着式
画像表示装置として、液晶表示装置(LCD)等の画像
表示素子上の画像を屈折型のリレー光学系により1度空
中に結像し、さらに偏心配置の凹面鏡からなる接眼光学
系により観察者の眼球に導くものが知られている(特開
平6−294943号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】頭部装着式画像表示装
置にとって、装置全体の大きさを小さくすることと、重
量を軽くすることは、装着性を損なわなくするために重
要な点である。この装置全体の大きさを決定する要因
は、光学系のレイアウトである。
【0006】装置全体を小型にするためには、画像表示
素子を凸レンズで拡大して直接観察する直視型のレイア
ウトでは、観察者顔面からの装置突出量が大きくなる。
さらに、広い観察画角をとるためには、大きな正レンズ
系と大きな画像表示素子を使用する必要があり、装置が
大きくなると同時に、重くなる。
【0007】疲労を感じさせずに長時間の観察を可能と
したり、簡単に着脱するためには、観察者の眼球直前に
反射面からなる接眼光学系を配置した構成が望ましい。
これにより、画像表示素子と照明光学系等を観察者の頭
部周辺に小さくまとめて配置でき、装置の突出量が減る
と同時に、軽量化が可能となる。
【0008】次に、大きな画角を確保することは、画像
観察時の臨場感を上げるために必要である。特に、提示
される画像の立体感は提示画角によって決まってしまう
(テレビジョン学会誌 Vol.45, No.12, pp.1589-1596(1
991))。
【0009】広い画角と高い解像力が得られる光学系を
いかにして実現するかが、次に重要な問題となる。
【0010】立体感・迫力感等を観察者に与えるために
は、水平方向で40°(±20°)以上の提示画角を確
保することが必要であると同時に、120°(±60
°)付近でその効果は飽和してしまうことが知られてい
る。つまり、40°以上で、なるべく120°に近い観
察画角にすることが望ましい。しかし、上記の接眼光学
系が平面の反射鏡の場合は、観察者の眼球に上記の40
°以上の画角の光線を入射させようとした場合には、非
常に大きな画像表示素子を必要とし、結局装置全体が大
きくて重いものとなってしまう。
【0011】さらに、凹面鏡は、その性質上、凹面鏡の
表面に沿った凹面の強い像面歪曲を発生するために、平
面の画像表示素子を凹面鏡の焦点位置に配置すると、そ
の観察像面は湾曲を起こしてしまい、視野周辺まで明瞭
な観察像を得ることはできない。また、画像表示素子の
表示面を湾曲して配置する方法も、上記の先行技術のよ
うに存在する(米国特許第4026641号)。しか
し、凹面鏡を使用して、その前側焦点位置に画像表示素
子を配置し、凹面鏡のみで画像表示素子を空中に拡大投
影する配置をとっても、40°以上の観察画角を提供す
る場合には、凹面鏡の収差のために高い解像力を得るこ
とは難しかった。
【0012】また、特開平6−294943号のような
屈折型のリレー光学系を使用する場合、リレー光学系が
透過レンズ系で構成されているために、装置が大型にな
り、さらに、透過レンズ系では偏心収差を補正しきれな
いために、屈折型の偏心補正光学系をリレー光学系と凹
面鏡の間に配置する必要があった。
【0013】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、広い観察画角を
提供しつつ、小型・軽量で重量バランスが良く、高い解
像力と大きい射出瞳径を持った画像表示装置を提供する
ことであり、特に、画素数640×480(VGA)以
上の高画素な表示をすることが可能な高精細な画像表示
装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像表示装置は、画像表示素子と、前記画像表示素
子に表示された観察像を観察するために射出瞳を形成す
る全体として正の屈折力を有する観察光学系とを有する
画像表示装置において、前記観察光学系が、前記観察像
をリレー像として結像するリレー光学系と、前記リレー
像を観察者に導くために射出瞳を形成する接眼光学系と
を有し、前記リレー光学系が、屈折率(n)が1よりも
大きい(n>1)媒質で形成されたプリズム部材を有
し、前記プリズム部材が、前記画像表示素子から射出さ
れた光束をプリズム内に入射する入射面と、前記光束を
プリズム内で反射する少なくとも1つの反射面と、前記
光束をプリズム外に射出する射出面とを有し、前記少な
くとも1つの反射面が、光束にパワーを与える曲面形状
を有し、前記曲面形状が偏心によって発生する収差を補
正する回転非対称な面形状にて構成され、前記接眼光学
系が凹面鏡にて構成され、前記凹面鏡は反射時に光束に
パワーを与えかつ偏心により発生する収差を補正する回
転非対称な曲面形状にて構成されていることを特徴とす
るものである。
【0015】以下、本発明において上記の構成をとる理
由と作用について説明する。本発明は、画像表示素子に
表示された観察像を観察するために射出瞳を形成する全
体として正の屈折力を有する観察光学系として、プリズ
ム部材(偏心プリズム)からなるリレー光学系と凹面鏡
からなる接眼光学系とを組み合わせて、小型・軽量で重
量バランスが良く、高解像力の構成にすることに成功し
たものである。その特徴は、リレー光学系のリレー作用
と偏心収差補正作用とを併せ持つ偏心プリズムをリレー
光学系に採用することにより、小型・軽量で、頭部に装
着したときに重量バランスの良い高解像力の観察光学系
を得ることである。
【0016】より具体的には、本発明の観察光学系は、
観察像をリレー像として結像するリレー光学系と、その
リレー像を観察者に導くために射出瞳を形成する接眼光
学系とを有し、リレー光学系が、屈折率(n)が1より
も大きい(n>1)媒質で形成されたプリズム部材を有
し、そのプリズム部材が、画像表示素子から射出された
光束をプリズム内に入射する入射面と、その光束をプリ
ズム内で反射する少なくとも1つの反射面と、光束をプ
リズム外に射出する射出面とを有し、その少なくとも1
つの反射面が、光束にパワーを与える曲面形状を有し、
その曲面形状が偏心によって発生する収差を補正する回
転非対称な面形状にて構成され、接眼光学系が凹面鏡に
て構成され、その凹面鏡は反射時に光束にパワーを与え
かつ偏心により発生する収差を補正する回転非対称な曲
面形状にて構成されているものである。
【0017】レンズのような屈折光学素子は、その境界
面に曲率を付けることにより始めてパワーを持たせるこ
とができる。そのため、レンズの境界面で光線が屈折す
る際に、屈折光学素子の色分散特性による色収差の発生
が避けられない。その結果、色収差を補正する目的で別
の屈折光学素子が付加されるのが一般的である。
【0018】一方、ミラーやプリズム等のような反射光
学素子は、その反射面にパワーを持たせても原理的に色
収差の発生はなく、色収差を補正する目的だけのために
別の光学素子を付加する必要はない。そのため、反射光
学素子を用いた光学系は、屈折光学素子を用いた光学系
に比べて、色収差補正の観点から光学素子の構成枚数の
削減が可能である。
【0019】同時に、反射光学素子を用いた反射光学系
は、光路を折り畳むことになるために、屈折光学系に比
べて光学系自身を小さくすることが可能である。
【0020】また、反射面は屈折面に比して偏心誤差感
度が高いため、組み立て調整に高い精度を要求される。
しかし、反射光学素子の中でも、プリズムはそれぞれの
面の相対的な位置関係が固定されているので、プリズム
単体として偏心を制御すればよく、必要以上の組み立て
精度、調整工数が不要である。
【0021】さらに、プリズムは、屈折面である入射面
と射出面、それと反射面を有しており、反射面しかもた
ないミラーに比べて、収差補正の自由度が大きい。特
に、反射面に所望のパワーの大部分を分担させ、屈折面
である入射面と射出面のパワーを小さくすることで、ミ
ラーに比べて収差補正の自由度を大きく保ったまま、レ
ンズ等のような屈折光学素子に比べて、色収差の発生を
非常に小さくすることが可能である。また、プリズム内
部は空気よりも屈折率の高い透明体で満たされているた
めに、空気に比べ光路長を長くとることができ、空気中
に配置されるレンズやミラー等よりは、光学系の薄型
化、小型化が可能である。
【0022】また、観察光学系は、中心性能はもちろん
のこと周辺まで良好な結像性能を要求される。一般の共
軸光学系の場合、軸外光線の光線高の符号は絞りの前後
で反転するため、光学素子の絞りに対する対称性が崩れ
ることにより軸外収差は悪化する。そのため、絞りを挟
んで屈折面を配置することで絞りに対する対称性を十分
満足させ、軸外収差の補正を行っているのが一般的であ
る。
【0023】本発明では、画像表示素子から射出された
光束をプリズム内に入射する入射面と、その光束をプリ
ズム内で反射する少なくとも1つの反射面と、光束をプ
リズム外に射出する射出面とを有し、少なくとも1つの
反射面が、光束にパワーを与える曲面形状を有し、その
曲面形状が偏心によって発生する収差を補正する回転非
対称な面形状にて構成されているプリズム部材と、反射
時に光束にパワーを与えかつ偏心により発生する収差を
補正する回転非対称な曲面形状にて構成されている凹面
鏡とを配置し、偏心収差をお互いに補正することによ
り、中心ばかりでなく軸外収差も良好に補正することを
可能にしている。1つのプリズム部材のみあるいは1つ
の凹面鏡のみの配置だと、前記のように、偏心収差を完
全に補正することは不可能である。
【0024】本発明は、以上の理由から、1つのプリズ
ム部材と1つの凹面鏡を有し、凹面鏡はプリズム部材よ
りも射出瞳側に配置され、かつ、プリズム部材によって
結像された中間像(リレー像)を凹面鏡によって観察者
に導くものである 。
【0025】このような基本構成をとることで、屈折光
学系からなるリレー光学系と偏心配置の凹面鏡を用いた
光学系に比べて光学素子の構成枚数が少なく、中心から
周辺まで性能の良好な、小型・軽量で重量バランスの良
い観察光学系を得ることが可能である。
【0026】ここで、逆光線追跡で物点中心を通り、瞳
中心を通過して像面中心に到達する光線を軸上主光線と
したとき、少なくとも1つの反射面が軸上主光線に対し
て偏心していないと、軸上主光線の入射光線と反射光線
が同一の光路をとることとなり、軸上主光線が光学系中
で遮断されてしまう。その結果、中心部が遮光された光
束のみで像を形成することになり、中心が暗くなった
り、中心では全く像を結ばなくなったりしてしまう。
【0027】また、パワーを付けた反射面を軸上主光線
に対して偏心させた場合、本発明で用いられるプリズム
部材を構成する面の中、少なくとも1つの面は回転非対
称な面であることが望ましい。その中でも、特に、プリ
ズム部材の少なくとも1つの反射面を回転非対称な面に
することが収差補正上は好ましい。また、本発明で用い
られる凹面鏡の反射面も回転非対称な面であることが同
様の理由で望ましい。
【0028】その理由を以下に詳述する。まず、用いる
座標系、回転非対称な面について説明する。軸上主光線
が、光学系の第1面に交差するまでの直線によって定義
される光軸をZ軸とし、そのZ軸と直交し、かつ、観察
光学系を構成する各面の偏心面内の軸をY軸と定義し、
前記光軸と直交し、かつ、前記Y軸と直交する軸をX軸
とする。光線の追跡方向は、射出瞳から像面に向かう逆
光線追跡で説明する。
【0029】一般に、球面レンズでのみ構成された球面
レンズ系では、球面により発生する球面収差と、コマ収
差、像面湾曲等の収差をいくつかの面でお互いに補正し
あい、全体として収差を少なくする構成になっている。
【0030】一方、少ない面数で収差を良好に補正する
ためには、回転対称非球面等が用いられる。これは、球
面で発生する各種収差自体を少なくするためである。し
かし、偏心した光学系においては、偏心により発生する
回転非対称な収差を回転対称光学系で補正することは不
可能である。この偏心により発生する回転非対称な収差
は、歪曲収差、像面湾曲、さらに、軸上でも発生する非
点収差、コマ収差がある。
【0031】まず、回転非対称な像面湾曲について説明
する。例えば、無限遠の物点から偏心した凹面鏡に入射
した光線は、凹面鏡に当たって反射結像されるが、光線
が凹面鏡に当たって以降、像面までの後側焦点距離は、
像界側が空気の場合、光線が当たった部分の曲率半径の
半分になる。すると、図21に示すように、軸上主光線
に対して傾いた像面を形成する。このように、回転非対
称な像面湾曲を補正するには回転対称な光学系では不可
能である。
【0032】この傾いた像面湾曲をその発生源である凹
面鏡M自身で補正するには、凹面鏡Mを回転非対称な面
で構成し、この例ではY軸正の方向に対して曲率を強く
(屈折力を強く)し、Y軸負の方向に対して曲率を弱く
(屈折力を弱く)すれば、補正することができる。ま
た、上記構成と同様な効果を持つ回転非対称な面を、凹
面鏡Mとは別に光学系中に配置することにより、少ない
構成枚数でフラットの像面を得ることが可能となる。ま
た、回転非対称な面は、その面内及び面外共に回転対称
軸を有しない回転非対称面形状の面とすることが、自由
度が増え収差補正上は好ましい。
【0033】次に、回転非対称な非点収差について説明
する。上記説明と同様に、偏心して配置された凹面鏡M
では、軸上光線に対しても図22に示すような非点収差
が発生する。この非点収差を補正するためには、上記説
明と同様に、回転非対称面のX軸方向の曲率とY軸方向
の曲率を適切に変えることによって可能となる。
【0034】さらに、回転非対称なコマ収差について説
明する。上記説明と同様に、偏心して配置された凹面鏡
Mでは、軸上光線に対しても図23に示すようなコマ収
差が発生する。このコマ収差を補正するためには、回転
非対称面のX軸の原点から離れるに従って面の傾きを変
えると共に、Y軸の正負によって面の傾きを適切に変え
ることによって可能となる。
【0035】また、本発明の結像光学系では、前述の反
射作用を有する少なくとも1つの面が軸上主光線に対し
偏心し、回転非対称な面形状でパワーを有する構成も可
能である。このような構成をとれば、その反射面にパワ
ーを持たせることで発生する偏心収差をその面自体で補
正することが可能となり、プリズムの屈折面のパワーを
緩めることで、色収差の発生自体を小さくすることがで
きる。
【0036】また、本発明で用いる上記の回転非対称面
は、対称面を1面のみ有する面対称自由曲面であること
が好ましい。ここで、本発明で使用する自由曲面とは、
以下の式(a)で定義されるものである。なお、その定
義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
【0037】 ここで、(a)式の第1項は球面項、第2項は自由曲面
項である。
【0038】球面項中、 c:頂点の曲率 k:コーニック定数(円錐定数) r=√(X2 +Y2 ) である。
【0039】自由曲面項は、 ただし、Cj (jは2以上の整数)は係数である。
【0040】上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、
Y−Z面共に対称面を持つことはないが、本発明ではX
の奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平
行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例え
ば、上記定義式(a)においては、C2 、C5 、C7
9 、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C
27、C29、C31、C33、C35・・・の各項の係数を0に
することによって可能である。
【0041】また、Yの奇数次項を全て0にすることに
よって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自
由曲面となる。例えば、上記定義式においては、C3
5、C8 、C10、C12、C14、C17、C19、C21、C
23、C25、C27、C30、C32、C34、C36・・・の各項
の係数を0にすることによって可能である。
【0042】また上記対称面の方向の何れか一方を対称
面とし、それに対応する方向の偏心、例えば、Y−Z面
と平行な対称面に対して光学系の偏心方向はY軸方向
に、X−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方
向はX軸方向にすることで、偏心により発生する回転非
対称な収差を効果的に補正しながら同時に製作性をも向
上させることが可能となる。
【0043】また、上記定義式(a)は、前述のように
1つの例として示したものであり、本発明は、対称面を
1面のみ有する回転非対称面を用いることで偏心により
発生する回転非対称な収差を補正し、同時に製作性も向
上させるということが特徴であり、他のいかなる定義式
に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。
【0044】本発明において、プリズム部材内の配置さ
れた反射面及び凹面鏡の回転非対称な面形状を、唯一の
対称面を1面のみ有した面対称自由曲面形状にて構成す
ることができる。
【0045】ところで、本発明において、プリズム部材
としては、光束にパワーを与えかつ偏心により発生する
収差を補正する回転非対称な曲面形状の反射面を2面以
上有するように構成することができる。
【0046】この場合のプリズム部材の1つの形態とし
ては、入射面である第1面と、プリズム内部で光束を反
射する第2面と、プリズム内部で光束を反射する第3面
と、射出面である第4面との少なくとも4つの光学作用
面から構成され、第1面と第2面とが媒質を挟んで対向
配置されていると共に、第3面と第4面とが媒質を挟ん
で対向配置され、第1面と第2面とを結ぶ光路と第3面
と第4面とを結ぶ光路とが交差するように構成されてい
るものとすることができる。
【0047】これは後記の実施例1、4が対応するもの
であり、このような形状のプリズムは、収差補正の自由
度が高くなり、収差の発生が少ない。さらに、2つの反
射面の配置の対称性が高いので、この2つの反射面で発
生する収差が2つの反射面相互で補正し合い、収差発生
が少ない。また、光路がプリズム内で交差する構成のた
めに、単に光路を折り返す構造のプリズムに比較して光
路長を長く取ることが可能で、光路長の長さの割にプリ
ズムを小型化することができる。さらに好ましくは、2
つの反射面が異なる符号のパワーを持つことにより、収
差の相互の補正効果を大きくすることが可能となり、高
い解像力を得ることが可能となる。
【0048】この場合に、第2面と第3面とを共に、光
束にパワーを与えかつ偏心により発生する収差を補正す
る回転非対称な面形状を有するように構成することがで
きる。
【0049】また、第1面と第4面の少なくとも1面
を、光束にパワーを与えかつ偏心により発生する収差を
補正する回転非対称な面形状を有するように構成するこ
とができる。
【0050】プリズム部材のもう1つの形態としては、
入射面であると共に第2面で反射された光束をプリズム
内で反射する第1面と、第1面からプリズム内に入射し
た光束を反射する第2面と、第2面で反射された光束を
プリズム外に射出する第3面とから構成されているもの
とすることができる。これは後記の実施例2〜3が対応
するものであり、入射面と反射面とを共有するこのプリ
ズムタイプは、入射光線を第1反射面(第2面)では小
さな屈曲角で第2反射面(第1面)へと反射し、第2反
射面で大きな屈曲角で屈曲させるために、プリズム部材
の入射光線方向の厚さを薄くすることが可能なものであ
る。
【0051】この場合に、第1面と第2面とを共に、光
束にパワーを与えかつ偏心により発生する収差を補正す
る回転非対称な面形状を有するように構成することがで
きる。
【0052】また、第3面を光束にパワーを与えかつ偏
心により発生する収差を補正する回転非対称な面形状を
有するように構成することができる。
【0053】プリズム部材のさらにもう1つの形態とし
ては、入射面である第1面と、プリズム内部で光束を反
射する第2面と、プリズム内部で光束を反射する第3面
と、プリズム内部で光束を反射する第4面と、射出面で
ある第5面との少なくとも5つの光学作用面から構成さ
れ、第2面と第3面とが媒質を挟んで対向配置されてい
ると共に、第4面と第5面とが媒質を挟んで対向配置さ
れ、第2面と第3面とを結ぶ光路と第4面と第5面とを
結ぶ光路とが交差するように構成されているものとする
ことができる。
【0054】これは後記の実施例5〜7が対応するもの
であり、このような形状のプリズムは、反射面が3面あ
り、収差補正の自由度がより高くなり、収差の発生が少
ない。さらに、第3面と第4面の反射面の配置の対称性
が高いので、この2つの反射面で発生する収差が2つの
反射面相互で補正し合い、収差発生がより少なくなる。
また、光路がプリズム内で交差する構成のために、単に
光路を折り返す構造のプリズムに比較して光路長を長く
取ることが可能で、光路長の長さの割にプリズムを小型
化することができる。さらに好ましくは、第3面と第4
面が異なる符号のパワーを持つことにより、収差の相互
の補正効果を大きくすることが可能となり、高い解像力
を得ることが可能となる。
【0055】この場合に、第3面と第4面とを共に、光
束にパワーを与えかつ偏心により発生する収差を補正す
る回転非対称な面形状を有するように構成することがで
きる。
【0056】また、第2面を光束にパワーを与えかつ偏
心により発生する収差を補正する回転非対称な面形状を
有するように構成することができる。
【0057】また、第2面から第4面の3面が共に正の
パワーを有するように構成することができる。
【0058】また、第1面と第5面の少なくとも1面
を、光束にパワーを与えかつ偏心により発生する収差を
補正する回転非対称な面形状を有するように構成するこ
とができる。
【0059】そして、プリズム部材の回転非対称な面形
状が、何れも唯一の対称面を1面のみ有した面対称自由
曲面形状にて構成されているものとすることができる。
【0060】その場合に、各面の唯一の対称面が同一面
上に形成されるように構成することができる。
【0061】もちろん、後記するように、本発明のプリ
ズム部材としては、光束にパワーを与えかつ偏心により
発生する収差を補正する回転非対称な曲面形状の反射面
を1面以上有する上記以外の種々の形態の偏心プリズム
を用いることができる。
【0062】また、本発明の接眼光学系を構成する凹面
鏡としては、外界観察可能なハーフミラー面にて構成す
ることができる。
【0063】その代わりに、その凹面鏡としては、外界
観察可能な回折型光学素子又はホログラムにて構成する
ことができる。
【0064】さて、ここで偏心光学系及び光学面のパワ
ーを定義する。図24に示すように、偏心光学系Sの偏
心方向をX軸方向に取った場合に(以前の説明では偏心
方向をY軸方向に取っていたが、ここではX軸方向に取
る。)、偏心光学系Sの軸上主光線と平行なX−Z面内
の微小な高さdの光線を物体側から入射し、偏心光学系
Sから射出したその光線と軸上主光線のX−Z面に投影
したときのなす角をδxとし、δx/dをX方向の偏心
光学系SのパワーPX、偏心光学系の軸上主光線と平行
でX−Z面と直交するY方向の微小な高さdの光線を物
体側から入射し、偏心光学系Sから射出したその光線と
軸上主光線のX−Z面に直交する面であって軸上主光線
を含む面に投影したときのなす角をδyとし、δy/d
をY方向の偏心光学系SのパワーPYとする。同様に偏
心光学系Sを構成する偏心光学面nのX方向のパワーP
Xsn、Y方向のパワーPYsnが定義される。
【0065】本発明の画像表示装置の観察光学系全系の
X方向のパワーをPX、Y方向のパワーをPYとすると
き、 0.5<PX/PY<1.3 ・・・(1) なる条件式を満足することが重要である。この条件はX
方向とY方向の像の大きさに関係し、下限の0.5を越
えると、X方向に対してY方向のパワーが大きくなりす
ぎ、Y方向の像の大きさがX方向に比べて小さくなりす
ぎる。逆に、上記条件式の上限の1.3を越えると、X
方向に対してY方向のパワーが小さくなりすぎ、Y方向
の像の大きさがX方向に比べて大きくなりすぎる。
【0066】さらに好ましくは、 0.7<PX/PY<1.2 ・・・(1−1) なる条件を満足することが必要である。この条件の下限
と上限の意味は上記と同様である。
【0067】さらに好ましくは、 0.8<PX/PY<1.1 ・・・(1−2) なる条件を満足することが必要である。この条件の下限
と上限の意味は上記と同様である。
【0068】次に、本発明の画像表示装置の観察光学系
全系のX方向のパワーをPX、Y方向のパワーをPYと
し、観察者眼球前方に配置される凹面鏡のパワーをPX
s3、PYs3とするとき、 0.1<|PXs3/PX|<2 ・・・(2) 0.1<|PYs3/PY|<2 ・・・(3) なる条件の少なくとも一方を満足することが重要であ
る。これらの条件は、凹面鏡のパワーと投影光学系の作
用を持つ偏心リレー光学系のパワー配置を規定するもの
であり、それぞれの下限の0.1を越えると、凹面鏡の
パワーが小さくなりすぎ、リレー光学系の投影倍率を大
きくしないと、広い観察映像を提示することができなく
なる。しかし、リレー光学系の投影倍率を上げることは
リレー光学系の物像間距離が長くなってしまい、光学系
を小型にすることが難しくなる。また、上限の2を越え
ると、今度は凹面鏡のパワーが強くなりすぎ、偏心して
配置された凹面鏡による偏心収差が大きく発生し、リレ
ー光学系で補正することが不可能になる。
【0069】さらに好ましくは、 0.3<|PXs3/PX|<1 ・・・(2−1) 0.3<|PYs3/PY|<1 ・・・(3−1) なる条件の少なくとも一方を満足することが重要であ
る。これらの条件の下限と上限の意味は上記と同様であ
る。
【0070】さらに好ましくは、 0.4<|PXs3/PX|<0.7 ・・・(2−2) 0.4<|PYs3/PY|<0.7 ・・・(3−2) なる条件の少なくとも一方を満足することが重要であ
る。これらの条件の下限と上限の意味は上記と同様であ
る。
【0071】次に、本発明の画像表示装置の観察光学系
全系のX方向のパワーをPX、Y方向のパワーをPYと
し、リレー光学系のパワーをPPX、PPYとすると
き、 0.01<|PPX/PX|<3 ・・・(4) 0.01<|PPY/PY|<3 ・・・(5) なる条件の少なくとも一方を満足することが重要であ
る。これらの条件は、投影光学系の作用を持つ偏心リレ
ー光学系のパワー配置を規定するものであり、それれの
下限の0.01を越えると、リレー光学系のパワーが小
さくなりすぎ、リレー光学系の焦点距離が大きくなりす
ぎ光学系を小型にすることが難しくなる。また、上限の
3を越えると、今度はリレー光学系の焦点距離が短くな
りすぎ、偏心して配置された凹面鏡による偏心収差をリ
レー光学系で補正することが不可能になる。
【0072】さらに好ましくは、 0.1<|PPX/PX|<2 ・・・(4−1) 0.1<|PPY/PY|<2 ・・・(5−1) なる条件の少なくとも一方を満足することが重要であ
る。これらの条件の下限と上限の意味は上記と同様であ
る。
【0073】さらに好ましくは、 0.4<|PPX/PX|<1.5 ・・・(4−2) 0.4<|PPY/PY|<1.5 ・・・(5−2) なる条件の少なくとも一方を満足することが重要であ
る。これらの条件の下限と上限の意味は上記と同様であ
る。
【0074】次に、凹面鏡で反射する軸上主光線の入射
角をθとするとき、 10°<θ<45° ・・・(6) なる条件を満足することが好ましい。この条件は凹面鏡
の偏心量を規定するものであり、下限の10°を越える
と、リレー光学系を眼球近傍に配置する必要があり、観
察者の周辺視界をリレー光学系が遮ったり、リレー光学
系と眼鏡が干渉し、眼鏡を掛けたまま観察することがで
きなくなる。また、上限の45°を越えると、凹面鏡の
偏心量が大きくなりすぎ、凹面鏡で発生した偏心収差を
リレー光学系で補正することが不可能になる。
【0075】さらに好ましくは、 15°<θ<30° ・・・(6−1) なる条件を満足することが好ましい。
【0076】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像表示装置の観
察光学系の実施例1〜7について説明する。これらの実
施例は射出瞳から画像表示素子が配置される像面に向か
う逆光線追跡で説明する。なお、各実施例の構成パラメ
ータは後に示す。
【0077】各実施例において、図1に示すように、軸
上主光線1を物体中心を出て、瞳(射出瞳)2の中心を
通り、像面(画像表示面)3中心に到る光線で定義す
る。そして、軸上主光線1と瞳2の面、凹面鏡4の射出
側の中間像近傍の面、偏心プリズム5の入射面(第4
面)14、射出面(第1面)11との交点を通り、瞳2
の面、凹面鏡4の射出側の中間像近傍の面、及び、偏心
プリズム5の入射面についてはその面に入射する軸上主
光線1に垂直に、偏心プリズム5の射出面についてはそ
の面から射出する軸上主光線1に垂直に、それぞれ仮想
面をとる。各仮想面の交点を、その交点を通る光学面か
ら次の仮想面(最後の仮想面について像面)までの間の
偏心光学面の原点として、瞳2の面、凹面鏡4の射出側
の中間像近傍の面、及び、偏心プリズム5の入射面の交
点について定められた仮想面の場合は、入射する軸上主
光線1、偏心プリズム5の射出面の交点について定めら
れた仮想面の場合は、射出する軸上主光線1に沿う方向
をZ軸方向とし、軸上主光線1と瞳2の面との交点を通
る第1仮想面に関しては、軸上主光線1の進行方向に沿
った方向をZ軸正方向とし、その他の仮想面について
は、第1仮想面からその仮想面に到る光路中の反射回数
が偶数回の場合には軸上主光線1の進行方向に沿った方
向をZ軸正方向とし、反射回数が奇数回の場合には軸上
主光線1の進行方向と反対方向をZ軸正方向とし、この
Z軸と像面中心を含む平面をX−Z平面とし、原点を通
りX−Z平面に直交し、紙面の裏面側から表面側に向か
う方向をY軸正方向とし、Y軸、Z軸と右手直交座標系
を構成する軸をX軸とする。図1には、各仮想面と瞳2
の面の交点について定められた第1仮想面に関する座標
系とを図示してある。図2以下については、これら仮想
面と座標系の図示は省く。
【0078】実施例1〜8では、このX−Z平面内で各
面の偏心を行っており、また、各回転非対称自由曲面の
唯一の対称面をX−Z面としている。
【0079】偏心面については、対応する座標系の原点
から、その面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方
向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、その面の中心
軸(自由曲面については、前記(a)式のZ軸)のX
軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする傾き角(それぞれ
α,β,γ(°))とが与えられている。なお、その場
合、αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計
回りを、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味
する。
【0080】また、各実施例の光学系を構成する光学作
用面の中、特定の面(仮想面を含む。)とそれに続く面
が共軸光学系を構成する場合には、面間隔が与えられて
おり、その他、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従っ
て与えられている。なお、面間隔の符号については、第
1仮想面からその基準の光学面(仮想面を含む。)に到
る光路中の反射回数が偶数回の場合には正の値、奇数回
の場合には負の値として示されているが、軸上主光線1
の進行方向に沿っての距離は、何れも正の値である。
【0081】また、本発明で用いられる自由曲面の面の
形状は前記(a)式により定義し、その定義式のZ軸が
自由曲面の軸となる。
【0082】なお、データの記載されていない自由曲面
に関する項は0である。屈折率については、d線(波長
587.56nm)に対するものを表記してある。長さ
の単位はmmである。
【0083】また、自由曲面の他の定義式として、以下
の(b)式で与えられるZernike多項式がある。
この面の形状は以下の式により定義する。その定義式の
Z軸がZernike多項式の軸となる。回転非対称面
の定義は、X−Y面に対するZの軸の高さの極座標で定
義され、AはX−Y面内のZ軸からの距離、RはZ軸回
りの方位角で、Z軸から測った回転角で表せられる。
【0084】 x=R×cos(A) y=R×sin(A) Z=D2 +D3 Rcos(A)+D4 Rsin(A) +D5 2 cos(2A)+D6 (R2 −1)+D7 2 sin(2A) +D8 3 cos(3A) +D9 (3R3 −2R)cos(A) +D10(3R3 −2R)sin(A)+D113 sin(3A) +D124cos(4A)+D13(4R4 −3R2 )cos(2A) +D14(6R4 −6R2 +1)+D15(4R4 −3R2 )sin(2A) +D164 sin(4A) +D175 cos(5A) +D18(5R5 −4R3 )cos(3A) +D19(10R5 −12R3 +3R)cos(A) +D20(10R5 −12R3 +3R)sin(A) +D21(5R5 −4R3 )sin(3A) +D225 sin(5A) +D236cos(6A)+D24(6R6 −5R4 )cos(4A) +D25(15R6 −20R4 +6R2 )cos(2A) +D26(20R6 −30R4 +12R2 −1) +D27(15R6 −20R4 +6R2 )sin(2A) +D28(6R6 −5R4 )sin(4A) +D296sin(6A)・・・・・ ・・・(b) なお、X軸方向に対称な光学系として設計するには、D
4 ,D5 ,D6 、D100,D11,D12,D13,D14,D
20,D21,D22…を利用する。
【0085】その他の面の例として、次の定義式(d)
があげられる。 Z=ΣΣCnmXY 例として、k=7(7次項)を考えると、展開したと
き、以下の式で表せる。 Z=C2 +C3 y+C4 |x| +C5 2 +C6 y|x|+C7 2 +C8 3 +C9 2 |x|+C10yx2 +C11|x3 | +C124 +C133 |x|+C142 2 +C15y|x3 |+C164 +C175 +C184 |x|+C193 2 +C202 |x3 | +C21yx4 +C22|x5 | +C236 +C245 |x|+C254 2 +C263 |x3 | +C272 4 +C28y|x5 |+C296 +C307 +C316 |x|+C325 2 +C334 |x3 | +C343 4 +C352 |x5 |+C36yx6 +C37|x7 | ・・・(c) なお、本発明の実施例では、前記(a)式を用いた自由
曲面で面形状が表現されているが、上記(b)式、
(c)式を用いても同様の作用効果を得られるのは言う
までもない。
【0086】実施例1〜7は、観察画角は、水平半画角
12.5°、垂直半画角9.44°、画像表示素子の大
きさは9.55×7.16mmであり、瞳径4mmであ
る。
【0087】実施例1、4の光軸を含むX−Z断面図を
それぞれ図1、図4に示す。実施例1、4は何れも、射
出瞳2側から光の通る順とは逆の順に(逆光線追跡
で)、瞳2、凹面鏡4、中間像面6、偏心プリズム5、
像面(結像面)3からなり、偏心プリズム5は第1面1
1から第4面14で構成され、その第4面14は瞳2側
から逆方向に通る光束であって凹面鏡4で偏心方向に反
射された光束を偏心プリズム5内に入射させ、第3面1
3は第4面14から入射した光束をプリズム内で反射
し、第2面12は第3面13で反射された光束をプリズ
ム内で反射し、第1面11は第2面12で反射された光
束をプリズム外へ射出するように構成されており、第1
面11と第2面12とがプリズム媒質を挟んで対向配置
されていると共に、第3面13と第4面14とがプリズ
ム媒質を挟んで対向配置され、第1面11と第2面12
とを結ぶ光路と第3面13と第4面14とを結ぶ光路と
がプリズム内で交差するように構成されている。なお、
実施例1と4の違いは、偏心プリズム5中での第3面1
3で反射する方向が相互に逆になっているため、偏心プ
リズム5を基準として、像面3が瞳2側(図4)に配置
されているか、瞳2と反対側(図1)に配置されている
かの点である。
【0088】また、後記する構成パラメータの第3面か
ら第4面までは第2面の仮想面1を基準とした偏心量で
表されており、第5面(仮想面3)の面頂位置は第4面
の仮想面2からの軸上主光線に沿った面間隔のみによっ
て表されており、第6面から第10面までは第5面の仮
想面3を基準とした偏心量で表されており、像面は第1
0面の仮想面4からの軸上主光線に沿った面間隔によっ
て表されている。
【0089】実施例2、3の光軸を含むX−Z断面図を
それぞれ図2、図3に示す。実施例2、3は何れも、射
出瞳2側から光の通る順とは逆の順に(逆光線追跡
で)、瞳2、凹面鏡4、中間像面6、偏心プリズム5、
像面(結像面)3からなり、偏心プリズム5は第1面1
1から第3面13で構成され、その第3面13は瞳2側
から逆方向に通る光束であって凹面鏡4で偏心方向に反
射された光束を偏心プリズム5内に入射させ、第1面1
1は第3面13から入射した光束をプリズム内で反射す
ると共に第2面12で反射された光束をプリズム外に射
出し、第2面12は第1面11で反射された光束を反射
するように構成されている。このように、偏心プリズム
5の第1面11は透過作用と反射作用を併せ持つ同一の
光学作用面としている。なお、実施例2と3の違いは、
偏心プリズム5中での第1面11で反射する方向が相互
に逆になっているため、偏心プリズム5を基準として、
像面3が瞳2側(図3)に配置されているか、瞳2と反
対側(図2)に配置されているかの点である。
【0090】また、後記する構成パラメータの第3面か
ら第4面までは第2面の仮想面1を基準とした偏心量で
表されており、第5面(仮想面3)の面頂位置は第4面
の仮想面2からの軸上主光線に沿った面間隔のみによっ
て表されており、第6面から第10面までは第5面の仮
想面3を基準とした偏心量で表されており、像面は第1
0面の仮想面4からの軸上主光線に沿った面間隔によっ
て表されている。
【0091】実施例5〜7の光軸を含むX−Z断面図を
それぞれ図5〜図7に示す。実施例5〜7は何れも、射
出瞳2側から光の通る順とは逆の順に(逆光線追跡
で)、瞳2、凹面鏡4、中間像面6、偏心プリズム5、
像面(結像面)3からなり、偏心プリズム5は第1面1
1から第5面15で構成され、その第5面15は瞳2側
から逆方向に通る光束であって凹面鏡4で偏心方向に反
射された光束を偏心プリズム5内に入射させ、第4面1
4は第5面15から入射した光束をプリズム内で反射
し、第3面13は第4面14で反射した光束をプリズム
内で反射し、第2面12は第3面13で反射された光束
をプリズム内で反射し、第1面11は第2面12で反射
された光束をプリズム外へ射出するように構成されてお
り、第2面12と第3面13とがプリズム媒質を挟んで
対向配置されていると共に、第4面14と第5面15と
がプリズム媒質を挟んで対向配置され、第2面12と第
3面13とを結ぶ光路と第4面13と第5面15とを結
ぶ光路とがプリズム内で交差するように構成されてい
る。なお、実施例5と6、7の違いは、偏心プリズム5
中での第4面14で反射する方向が相互に逆になってい
るため、偏心プリズム5を基準として、像面3が瞳2側
(図6、図7)に配置されているか、瞳2と反対側(図
5)に配置されているかの点である。
【0092】なお、図7の実施例7の場合は、絞りが配
置される偏心プリズム5の第3面13の反射面に穴が設
けられその位置に光源7が配置され、その穴から導入さ
れた照明光が第2面12で反射され、第1面11からプ
リズム外に出て、像面3に配置された反射型LCD等の
画像表示素子を照明するように構成されている。
【0093】また、後記する構成パラメータの第3面か
ら第4面までは第2面の仮想面1を基準とした偏心量で
表されており、第5面(仮想面3)の面頂位置は第4面
の仮想面2からの軸上主光線に沿った面間隔のみによっ
て表されており、第6面から第11面までは第5面の仮
想面3を基準とした偏心量で表されており、像面は第1
1面の仮想面4からの軸上主光線に沿った面間隔によっ
て表されている。
【0094】本発明の画像表示光学系は、もちろん、以
上の他のサイズの場合でも適用できるのは言うまでのな
い。また、本発明は、本発明の観察光学系を用いた画像
表示装置のみならず、その光学系を組み込んだ他の装置
も含むものである。以下に上記実施例1〜7の構成パラ
メータを示す。これら表中の“FFS”は自由曲面、
“HRP”は仮想面を示す。
【0095】 実施例1 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(絞り面) 0.00 2 ∞(HRP1) 3 FFS 偏心(1) 4 ∞(HRP2) -32.76 偏心(2) 5 ∞(HRP3) 6 FFS 偏心(3) 1.4924 57.6 7 FFS 偏心(4) 1.4924 57.6 8 FFS 偏心(5) 1.4924 57.6 9 FFS 偏心(6) 10 ∞(HRP4) -2.00 偏心(7) 像 面 ∞ FFS C4 -6.4809×10-36 -6.5389×10-37 -1.3562×10-59 -1.8827×10-5 FFS C4 -1.3203×10-26 -5.4254×10-27 3.0362×10-49 -9.0856×10-4 FFS C4 1.1542×10-26 6.7556×10-47 -1.4651×10-59 -2.4138×10-4 FFS C4 4.6069×10-36 -1.5303×10-27 2.9034×10-49 -2.8459×10-5 FFS C4 5.2451×10-26 5.1792×10-27 3.9040×10-39 -1.4161×10-3 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 67.55 α 0.00 β 26.55 γ 0.00 偏心(2) X 23.81 Y 0.00 Z 49.67 α 0.00 β 53.09 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 0.00 Z 0.00 α 0.00 β -0.85 γ 0.00 偏心(4) X -0.09 Y 0.00 Z -17.85 α 0.00 β 14.56 γ 0.00 偏心(5) X -7.75 Y 0.00 Z -4.25 α 0.00 β 55.32 γ 0.00 偏心(6) X 4.23 Y 0.00 Z -6.10 α 0.00 β 78.84 γ 0.00 偏心(7) X 4.23 Y 0.00 Z -6.10 α 0.00 β 82.41 γ 0.00 。
【0096】 実施例2 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(絞り面) 0.00 2 ∞(HRP1) 3 FFS 偏心(1) 4 ∞(HRP2) -17.62 偏心(2) 5 ∞(HRP3) 6 FFS 偏心(3) 1.4924 57.6 7 FFS 偏心(4) 1.4924 57.6 8 FFS 偏心(5) 1.4924 57.6 9 FFS 偏心(4) 10 ∞(HRP4) -14.59 偏心(6) 像 面 ∞ FFS C4 -1.0096×10-26 -1.1215×10-27 3.8211×10-79 -8.5010×10-5 FFS C4 -1.3881×10-26 -5.8629×10-27 2.0568×10-39 -4.2457×10-3 FFS C4 3.1657×10-36 -2.5463×10-27 -5.0275×10-59 -5.1624×10-4 FFS C4 -8.6060×10-36 -2.5996×10-27 -1.7706×10-49 2.6022×10-4 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 70.00 α 0.00 β 20.00 γ 0.00 偏心(2) X 14.73 Y 0.00 Z 52.44 α 0.00 β 40.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 0.00 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.00 Z -6.70 α 0.00 β 55.33 γ 0.00 偏心(5) X -6.00 Y 0.00 Z -8.96 α 0.00 β 83.01 γ 0.00 偏心(6) X -3.08 Y 0.00 Z -10.98 α 0.00 β 56.43 γ 0.00 。
【0097】 実施例3 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(絞り面) 0.00 2 ∞(HRP1) 3 FFS 偏心(1) 4 ∞(HRP2) -20.89 偏心(2) 5 ∞(HRP3) 6 FFS 偏心(3) 1.4924 57.6 7 FFS 偏心(4) 1.4924 57.6 8 FFS 偏心(5) 1.4924 57.6 9 FFS 偏心(4) 10 ∞(HRP4) -5.86 偏心(6) 像 面 ∞ FFS C4 -9.8340×10-36 -1.0506×10-27 -2.4469×10-59 -3.3071×10-5 FFS C4 -9.1091×10-26 -8.7855×10-27 -4.7291×10-49 1.5047×10-3 FFS C4 -3.0394×10-46 2.6694×10-37 -4.6579×10-59 1.1331×10-3 FFS C4 -1.1970×10-26 -1.4839×10-27 6.7739×10-59 1.2618×10-3 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 70.00 α 0.00 β 20.00 γ 0.00 偏心(2) X 12.05 Y 0.00 Z 55.64 α 0.00 β 40.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 0.00 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.00 Z -9.69 α 0.00 β -58.06 γ 0.00 偏心(5) X 6.00 Y 0.00 Z -12.63 α 0.00 β -88.08 γ 0.00 偏心(6) X 2.92 Y 0.00 Z -14.41 α 0.00 β -60.79 γ 0.00 。
【0098】 実施例4 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(絞り面) 0.00 2 ∞(HRP1) 3 FFS 偏心(1) 4 ∞(HRP2) -12.47 偏心(2) 5 ∞(HRP3) 6 FFS 偏心(3) 1.4924 57.6 7 FFS 偏心(4) 1.4924 57.6 8 FFS 偏心(5) 1.4924 57.6 9 FFS 偏心(6) 10 ∞(HRP4) -2.00 偏心(7) 像 面 ∞ FFS C4 -8.4472×10-36 -9.3935×10-37 -8.8487×10-79 -5.3784×10-5 FFS C4 -3.1437×10-26 -1.0041×10-27 -2.3320×10-39 -1.2347×10-3 FFS C4 1.1113×10-26 1.6971×10-27 6.5520×10-59 -1.2986×10-4 FFS C4 -8.3380×10-36 -6.9282×10-37 8.4100×10-49 -1.9074×10-5 FFS C4 4.8025×10-26 6.7309×10-27 3.0137×10-39 -3.3813×10-3 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 70.00 α 0.00 β 20.00 γ 0.00 偏心(2) X 16.61 Y 0.00 Z 50.20 α 0.00 β 40.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 0.00 Z 0.00 α 0.00 β 0.50 γ 0.00 偏心(4) X 0.04 Y 0.00 Z -12.41 α 0.00 β -24.98 γ 0.00 偏心(5) X 6.75 Y 0.00 Z -6.80 α 0.00 β -71.10 γ 0.00 偏心(6) X -5.39 Y 0.00 Z -6.36 α 0.00 β -90.84 γ 0.00 偏心(7) X -5.39 Y 0.00 Z -6.36 α 0.00 β -92.69 γ 0.00 。
【0099】 実施例5 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(絞り面) 0.00 2 ∞(HRP1) 3 FFS 偏心(1) 4 ∞(HRP2) -44.42 偏心(2) 5 ∞(HRP3) 6 FFS 偏心(3) 1.4924 57.6 7 FFS 偏心(4) 1.4924 57.6 8 FFS 偏心(5) 1.4924 57.6 9 FFS 偏心(6) 1.4924 57.6 10 FFS 偏心(7) 11 ∞(HRP4) 2.00 偏心(8) 像 面 ∞ FFS C4 -6.0989×10-36 -7.5290×10-37 -1.2846×10-59 8.1531×10-6 FFS C4 -3.0399×10-26 7.0270×10-47 -4.9988×10-49 2.6310×10-3 FFS C4 3.8841×10-36 9.3131×10-37 -1.2775×10-49 6.4626×10-4 FFS C4 -5.5975×10-36 -7.3938×10-37 -1.2853×10-49 4.9638×10-4 FFS C4 -5.0897×10-46 -2.0905×10-27 -2.3161×10-49 -7.7429×10-4 FFS C4 -4.4706×10-26 -5.6469×10-27 -1.2405×10-39 -2.7685×10-3 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 73.64 α 0.00 β 24.44 γ 0.00 偏心(2) X 16.53 Y 0.00 Z 59.21 α 0.00 β 48.89 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 0.00 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.00 Z -15.37 α 0.00 β 24.63 γ 0.00 偏心(5) X -7.11 Y 0.00 Z -9.25 α 0.00 β 69.27 γ 0.00 偏心(6) X 7.05 Y 0.00 Z -9.43 α 0.00 β 134.73 γ 0.00 偏心(7) X 7.08 Y 0.00 Z -16.08 α 0.00 β 175.37 γ 0.00 偏心(8) X 7.08 Y 0.00 Z -16.08 α 0.00 β 182.59 γ 0.00 。
【0100】 実施例6 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(絞り面) 0.00 2 ∞(HRP1) 3 FFS 偏心(1) 4 ∞(HRP2) -36.08 偏心(2) 5 ∞(HRP3) 6 FFS 偏心(3) 1.4924 57.6 7 FFS 偏心(4) 1.4924 57.6 8 FFS 偏心(5) 1.4924 57.6 9 FFS 偏心(6) 1.4924 57.6 10 FFS 偏心(7) 11 ∞(HRP4) 2.00 偏心(8) 像 面 ∞ FFS C4 -5.5256×10-36 -6.3684×10-37 -5.0823×10-69 -1.1763×10-5 FFS C4 -2.1875×10-26 -3.1321×10-27 3.8776×10-49 -3.7323×10-4 FFS C4 2.8893×10-36 4.1114×10-37 9.1419×10-59 -5.3365×10-5 FFS C4 -6.7750×10-36 -4.6840×10-37 1.0729×10-49 -1.1164×10-5 FFS C4 -4.6263×10-36 -1.5036×10-27 -1.7706×10-49 -1.5742×10-4 FFS C4 -3.7290×10-26 -4.7066×10-27 -1.8481×10-39 -7.0720×10-4 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 73.64 α 0.00 β 24.44 γ 0.00 偏心(2) X 22.82 Y 0.00 Z 53.72 α 0.00 β 48.89 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 0.00 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.00 Z -11.60 α 0.00 β -23.61 γ 0.00 偏心(5) X 6.88 Y 0.00 Z -5.23 α 0.00 β -67.21 γ 0.00 偏心(6) X -11.31 Y 0.00 Z -6.12 α 0.00 β 50.98 γ 0.00 偏心(7) X -10.30 Y 0.00 Z -12.40 α 0.00 β 187.03 γ 0.00 偏心(8) X -10.30 Y 0.00 Z -12.40 α 0.00 β 190.22 γ 0.00 。
【0101】 実際例7 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(絞り面) 0.00 2 ∞(HRP1) 3 FFS 偏心(1) 4 ∞(HRP2) -38.36 偏心(2) 5 ∞(HRP3) 6 FFS 偏心(3) 1.4924 57.6 7 FFS 偏心(4) 1.4924 57.6 8 FFS 偏心(5) 1.4924 57.6 9 FFS 偏心(6) 1.4924 57.6 10 FFS 偏心(7) 11 ∞(HRP4) 2.23 偏心(8) 像 面 ∞ FFS C4 -5.3226 ×10-36 -5.8704 ×10-37 2.7310 ×10-69 1.1867 ×10-611 -6.7298 ×10-713 -7.5535 ×10-715 2.1944 ×10−7 FFS C -1.6846 ×10-26 -1.0360 ×10-27 3.0977 ×10-49 -4.5810 ×10-411 1.0144 ×10-413 1.3956 ×10-515 -2.1274 ×10-5 FFS C4 4.5684 ×10-36 3.5155 ×10-37 1.1195 ×10-49 -2.0552 ×10-411 1.6931 ×10-513 -3.0846 ×10-615 -4.0005 ×10-6 FFS C4 -4.4922 ×10-36 -8.3343 ×10-37 1.6715 ×10-49 -1.4531 ×10-411 2.2306 ×10-513 1.3527 ×10-515 3.7195 ×10-6 FFS C4 -7.4129 ×10-36 -1.6077 ×10-27 -3.4397 ×10-59 -1.5591 ×10-411 1.4912 ×10-513 2.1428 ×10-615 -2.9998 ×10-5 FFS C4 2.6046 ×10-26 -1.3574 ×10-27 8.7972 ×10-49 2.3441 ×10-311 -7.0651 ×10-413 4.7878 ×10-415 -6.9296 ×10-4 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 73.64 α 0.00 β 24.44 γ 0.00 偏心(2) X 21.10 Y 0.00 Z 55.22 α 0.00 β 48.89 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 0.00 Z 0.00 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.00 Z -14.16 α 0.00 β -25.41 γ 0.00 偏心(5) . 8.30 Y 0.00 Z -7.39 α 0.00 β -72.76 γ 0.00 偏心(6) X -12.85 Y 0.00 Z -5.65 α 0.00 β 42.46 γ 0.00 偏心(7) X -12.89 Y 0.00 Z -11.68 α 0.00 β 178.91 γ 0.00 偏心(8) X -12.89 Y 0.00 Z -11.68 α 0.00 β 180.00 γ 0.00 。
【0102】次に、上記実施例1の横収差図を図8に示
す。この横収差図において、括弧内に示された数字は
(水平(X方向)画角、垂直(Y方向)画角)を表し、
その画角における横収差を示す。
【0103】次に上記実施例1〜7の前記条件式(1)
〜(6)に関する値は次の通りである。 実施例 1 2 3 4 5 6 7 (1) 1.110 0.963 1.051 0.961 0.989 1.022 0.862 (2) 0.545 0.774 0.731 0.688 0.524 0.470 0.542 (3) 0.610 0.828 0.821 0.735 0.639 0.554 0.515 (4) 0.952 1.728 1.678 1.464 0.893 0.885 1.331 (5) 0.259 1.611 1.783 1.450 1.270 0.452 0.989 (6) 26.546 20 20 20 24.444 24.443 24.443 以上の実施例の本発明のリレー光学系を構成する偏心プ
リズム5としては、上記の実施例1〜7の内部反射回数
2〜3回のタイプのプリズムを用いたが、本発明の観察
光学系において偏心プリズム5として用いるプリズムは
これに限られるものではない。図9〜図17にその例を
示す。なお、何れも遠方に位置する中間像面6を瞳31
を経て像面36(実施例1〜7の像面3に相当)に結像
するプリズムPとして説明するが、光路を逆にして像面
36側から中間像面6からの光線が入射し、瞳31側に
結像するプリズムPとしても使用することができる。
【0104】図9の場合は、プリズムPは第1面32、
第2面33、第3面34からなり、入射瞳31を通って
入射した光は、第1面32で屈折してプリズムPに入射
し、第2面33で内部反射し、第3面34に入射して屈
折されて、像面36に結像する。
【0105】図10の場合は、プリズムPは第1面3
2、第2面33、第3面34からなり、入射瞳31を通
って入射した光は、第1面32で屈折してプリズムPに
入射し、第2面33で内部反射し、再び第1面32に入
射して今度は全反射し、第3面34に入射して屈折され
て、像面36に結像する。
【0106】図11の場合は、プリズムPは第1面3
2、第2面33、第3面33、第4面35からなり、入
射瞳31を通って入射した光は、第1面32で屈折して
プリズムPに入射し、第2面33で内部反射し、第3面
34でZ字型の光路を形成するように内部反射し、第4
面35に入射して屈折されて、像面36に結像する。
【0107】図12の場合は、プリズムPは第1面3
2、第2面33、第3面34からなり、入射瞳31を通
って入射した光は、第1面32で屈折してプリズムPに
入射し、第2面33で内部反射し、第3面34で内部反
射し、再び第1面32に入射して今度は全反射し、再び
第2面33に入射して今度は屈折されて、像面36に結
像する。
【0108】図13の場合は、プリズムPは第1面3
2、第2面33、第3面34、第4面35からなり、入
射瞳31を通って入射した光は、第1面32で屈折して
プリズムPに入射し、第2面33で内部反射し、第3面
34に入射して全反射し、第4面35に入射して内部反
射し、再び第3面34に入射して今度は屈折されて、像
面36に結像する。
【0109】図14の場合は、プリズムPは第1面3
2、第2面33、第3面34、第4面35からなり、入
射瞳31を通って入射した光は、第1面32で屈折して
プリズムPに入射し、第2面33で内部反射し、第3面
34に入射して内部反射し、第2面33に再度入射して
内部反射し、第4面35に入射して屈折されて、像面3
6に結像する。
【0110】図15の場合は、プリズムPは第1面3
2、第2面33、第3面34、第4面35からなり、入
射瞳31を通って入射した光は、第1面32で屈折して
プリズムPに入射し、第2面33で内部反射し、第3面
34に入射して内部反射し、第2面33に再度入射して
内部反射し、第4面35に入射して内部反射し、第2面
33に再度入射して今度は屈折されて、像面36に結像
する。
【0111】図16の場合は、プリズムPは第1面3
2、第2面33、第3面34からなり、入射瞳31を通
って入射した光は、第1面32で屈折してプリズムPに
入射し、第2面33で内部反射し、再び第1面32に入
射して今度は全反射し、第3面34で内部反射し、三た
び第1面32に入射して全反射し、第3面34に再度入
射して今度は屈折されて、像面36に結像する。
【0112】図17の場合は、プリズムPは第1面3
2、第2面33、第3面34からなり、入射瞳31を通
って入射した光は、第1面32で屈折してプリズムPに
入射し、第2面33で内部反射し、再び第1面32に入
射して今度は全反射し、第3面34で内部反射し、三た
び第1面32に入射して全反射し、再び第3面34に入
射して内部反射し、四たび第1面32に入射して今度は
屈折されて、像面36に結像する。
【0113】さて、以上に説明したような画像表示装置
を1組用意し、片眼装着用に構成しても、また、そのよ
うな組を左右一対用意し、それらを眼輻距離だけ離して
支持することにより、両眼装着用に構成してもよい。そ
のようにして、片眼あるいは両眼で観察できる据え付け
型又はポータブル型の画像表示装置として構成すること
ができる。
【0114】片眼に装着する構成にした場合にその画像
表示装置を観察者頭部に装着した状態を示す平面図を図
18〜図20示す。図中、Hは観察者頭部、Eは観察者
眼球、Gは眼鏡フレームを示しており、何れも実施例
6、7と同様の画像表示装置20を左眼に装着してい
る。図18の例では、観察者が輻輳角0°のときに、L
CD3の表示像を観察者に観察可能にしたものであり、
図19の例では、観察者が外界を見ている状態で視界の
周囲(左側)にLCD3の表示像が投影されており、観
察者が意識的に眼球Eを旋回させて図の場合に視野の左
側に視軸を合わせたときにLCD3の表示像を観察可能
にしたものであり、図20の例は、眼鏡フレームEに画
像表示装置20を一体に取り付けて構成した場合であ
る。
【0115】以上の本発明の画像表示装置は例えば次の
ように構成することができる。 〔1〕 画像表示素子と、前記画像表示素子に表示され
た観察像を観察するために射出瞳を形成する全体として
正の屈折力を有する観察光学系とを有する画像表示装置
において、前記観察光学系が、前記観察像をリレー像と
して結像するリレー光学系と、前記リレー像を観察者に
導くために射出瞳を形成する接眼光学系とを有し、前記
リレー光学系が、屈折率(n)が1よりも大きい(n>
1)媒質で形成されたプリズム部材を有し、前記プリズ
ム部材が、前記画像表示素子から射出された光束をプリ
ズム内に入射する入射面と、前記光束をプリズム内で反
射する少なくとも1つの反射面と、前記光束をプリズム
外に射出する射出面とを有し、前記少なくとも1つの反
射面が、光束にパワーを与える曲面形状を有し、前記曲
面形状が偏心によって発生する収差を補正する回転非対
称な面形状にて構成され、前記接眼光学系が凹面鏡にて
構成され、前記凹面鏡は反射時に光束にパワーを与えか
つ偏心により発生する収差を補正する回転非対称な曲面
形状にて構成されていることを特徴とする画像表示装
置。
【0116】〔2〕 前記プリズム部材は、光束にパワ
ーを与えかつ偏心により発生する収差を補正する回転非
対称な曲面形状の反射面を2面以上有することを特徴と
する上記1記載の画像表示装置。
【0117】〔3〕 前記プリズム部材が、入射面であ
る第1面と、プリズム内部で光束を反射する第2面と、
プリズム内部で光束を反射する第3面と、射出面である
第4面との少なくとも4つの光学作用面から構成され、
前記第1面と前記第2面とが媒質を挟んで対向配置され
ていると共に、前記第3面と前記第4面とが媒質を挟ん
で対向配置され、前記第1面と前記第2面とを結ぶ光路
と前記第3面と前記第4面とを結ぶ光路とが交差するよ
うに構成されていることを特徴とする上記2記載の画像
表示装置。
【0118】〔4〕 前記第2面と前記第3面とが共
に、光束にパワーを与えかつ偏心により発生する収差を
補正する回転非対称な面形状を有するように構成されて
いることを特徴とする上記3記載の画像表示装置。
【0119】〔5〕 前記第1面と前記第4面の少なく
とも1面が、光束にパワーを与えかつ偏心により発生す
る収差を補正する回転非対称な面形状を有するように構
成されていることを特徴とする上記3又は4記載の画像
表示装置。
【0120】〔6〕 前記プリズム部材が、入射面であ
ると共に第2面で反射された光束をプリズム内で反射す
る第1面と、前記第1面からプリズム内に入射した光束
を反射する第2面と、前記第2面で反射された光束をプ
リズム外に射出する第3面とから構成されていることを
特徴とする上記2記載の画像表示装置。
【0121】〔7〕 前記第1面と前記第2面とが共
に、光束にパワーを与えかつ偏心により発生する収差を
補正する回転非対称な面形状を有するように構成されて
いることを特徴とする上記6記載の画像表示装置。
【0122】〔8〕 前記第3面が光束にパワーを与え
かつ偏心により発生する収差を補正する回転非対称な面
形状を有するように構成されていることを特徴とする上
記6又は7記載の画像表示装置。
【0123】
〔9〕 前記プリズム部材が、入射面であ
る第1面と、プリズム内部で光束を反射する第2面と、
プリズム内部で光束を反射する第3面と、プリズム内部
で光束を反射する第4面と、射出面である第5面との少
なくとも5つの光学作用面から構成され、前記第2面と
前記第3面とが媒質を挟んで対向配置されていると共
に、前記第4面と前記第5面とが媒質を挟んで対向配置
され、前記第2面と前記第3面とを結ぶ光路と前記第4
面と前記第5面とを結ぶ光路とが交差するように構成さ
れていることを特徴とする上記2記載の画像表示装置。
【0124】〔10〕 前記第3面と前記第4面とが共
に、光束にパワーを与えかつ偏心により発生する収差を
補正する回転非対称な面形状を有するように構成されて
いることを特徴とする上記9記載の画像表示装置。
【0125】〔11〕 前記第2面が光束にパワーを与
えかつ偏心により発生する収差を補正する回転非対称な
面形状を有するように構成されていることを特徴とする
上記9又は10記載の画像表示装置。
【0126】〔12〕 前記第2面から第4面の3面が
共に正のパワーを有することを特徴とする上記10又は
11記載の画像表示装置。
【0127】〔13〕 前記第1面と前記第5面の少な
くとも1面が、光束にパワーを与えかつ偏心により発生
する収差を補正する回転非対称な面形状を有するように
構成されていることを特徴とする上記9から12の何れ
か1項記載の画像表示装置。
【0128】〔14〕 前記プリズム部材及び前記凹面
鏡の回転非対称な面形状が、何れも唯一の対称面を1面
のみ有した面対称自由曲面形状にて構成されていること
を特徴とする上記1から13の何れか1項記載の画像表
示装置。
【0129】〔15〕 前記各面の唯一の対称面が同一
面上に形成されるように構成されていることを特徴とす
る上記13記載の画像表示装置。
【0130】〔16〕 前記接眼光学系の凹面鏡が外界
観察可能なハーフミラー面にて構成されていることを特
徴とする上記1から14の何れか1項記載の画像表示装
置。
【0131】〔16〕 前記接眼光学系の凹面鏡が外界
観察可能な回折型光学素子又はホログラムにて構成され
ていることを特徴とする上記1から14の何れか1項記
載の画像表示装置。
【0132】〔17〕 全光学系の偏心方向がX軸方向
で、軸上主光線と平行な面をX−Z面とし、そのX−Z
面と直交する方向をY方向とするとき、全系のX方向の
パワーをPX、Y方向のパワーをPYとすると、 0.5<PX/PY<1.3 ・・・(1) の条件式を満足することを特徴とする上記1から16の
何れか1項記載の画像表示装置。
【0133】〔18〕 全光学系の偏心方向がX軸方向
で、軸上主光線と平行な面をX−Z面とし、そのX−Z
面と直交する方向をY方向とするとき、全系のX方向の
パワーをPX、Y方向のパワーをPYとし、前記凹面鏡
のX方向のパワーをPXs3、Y方向のパワーをPYs
3とすると、 0.1<|PXs3/PX|<2 ・・・(2) 0.1<|PYs3/PY|<2 ・・・(3) の条件の少なくとも一方を満足することを特徴とする上
記1から17の何れか1項記載の画像表示装置。
【0134】〔19〕 全光学系の偏心方向がX軸方向
で、軸上主光線と平行な面をX−Z面とし、そのX−Z
面と直交する方向をY方向とするとき、全系のX方向の
パワーをPX、Y方向のパワーをPYとし、前記リレー
光学系のX方向のパワーをPPX、Y方向のパワーをP
PYとすると、 0.01<|PPX/PX|<3 ・・・(4) 0.01<|PPY/PY|<3 ・・・(5) の条件の少なくとも一方を満足することを特徴とする上
記1から18の何れか1項記載の画像表示装置。
【0135】〔20〕 前記凹面鏡で反射する軸上主光
線の入射角をθとするとき、 10°<θ<45° ・・・(6) の条件式を満足することを特徴とする上記1から19の
何れか1項記載の画像表示装置。
【0136】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、広い観察画角を提供しつつ、小型・軽量で重
量バランスが良く、高い解像力と大きい射出瞳径を持っ
た画像表示装置が得られる。特に、本発明によると、画
素数640×480(VGA)以上の高画素な表示をす
ることが可能な高精細な画像表示装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の画像表示装置の光路図であ
る。
【図2】本発明の実施例2の画像表示装置の光路図であ
る。
【図3】本発明の実施例3の画像表示装置の光路図であ
る。
【図4】本発明の実施例4の画像表示装置の光路図であ
る。
【図5】本発明の実施例5の画像表示装置の光路図であ
る。
【図6】本発明の実施例6の画像表示装置の光路図であ
る。
【図7】本発明の実施例7の画像表示装置の光路図であ
る。
【図8】実施例1の横収差図である。
【図9】本発明の画像表示装置のリレー光学系の1つの
変形例を示す図である。
【図10】本発明の画像表示装置のリレー光学系の別の
変形例を示す図である。
【図11】本発明の画像表示装置のリレー光学系の別の
変形例を示す図である。
【図12】本発明の画像表示装置のリレー光学系の別の
変形例を示す図である。
【図13】本発明の画像表示装置のリレー光学系の別の
変形例を示す図である。
【図14】本発明の画像表示装置のリレー光学系の別の
変形例を示す図である。
【図15】本発明の画像表示装置のリレー光学系の別の
変形例を示す図である。
【図16】本発明の画像表示装置のリレー光学系の別の
変形例を示す図である。
【図17】本発明の画像表示装置のリレー光学系の別の
変形例を示す図である。
【図18】本発明による1つの画像表示装置を観察者頭
部に装着した状態を示す平面図である。
【図19】本発明による別の画像表示装置を観察者頭部
に装着した状態を示す平面図である。
【図20】本発明による別の画像表示装置を観察者頭部
に装着した状態を示す平面図である。
【図21】偏心した反射面により発生する像面湾曲を説
明するための概念図である。
【図22】偏心した反射面により発生する非点収差を説
明するための概念図である。
【図23】偏心した反射面により発生するコマ収差を説
明するための概念図である。
【図24】偏心光学系及び光学面のパワーの定義を説明
するための図である。
【符号の説明】
1…射出瞳 2…軸上主光線 3…像面(画像表示素子) 4…凹面鏡 5…偏心プリズム 6…中間像面 7…照明光源 11…第1面 12…第2面 13…第3面 14…第4面 15…第5面 20…画像表示装置 31…瞳 32…第1面 33…第2面 34…第3面 35…第4面 36…像面 M…凹面鏡 S…偏心光学系 P…プリズム H…観察者頭部 E…観察者眼球 G…眼鏡フレーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示素子と、前記画像表示素子に表
    示された観察像を観察するために射出瞳を形成する全体
    として正の屈折力を有する観察光学系とを有する画像表
    示装置において、 前記観察光学系が、前記観察像をリレー像として結像す
    るリレー光学系と、前記リレー像を観察者に導くために
    射出瞳を形成する接眼光学系とを有し、 前記リレー光学系が、屈折率(n)が1よりも大きい
    (n>1)媒質で形成されたプリズム部材を有し、 前記プリズム部材が、前記画像表示素子から射出された
    光束をプリズム内に入射する入射面と、前記光束をプリ
    ズム内で反射する少なくとも1つの反射面と、前記光束
    をプリズム外に射出する射出面とを有し、前記少なくと
    も1つの反射面が、光束にパワーを与える曲面形状を有
    し、前記曲面形状が偏心によって発生する収差を補正す
    る回転非対称な面形状にて構成され、 前記接眼光学系が凹面鏡にて構成され、前記凹面鏡は反
    射時に光束にパワーを与えかつ偏心により発生する収差
    を補正する回転非対称な曲面形状にて構成されているこ
    とを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記プリズム部材は、光束にパワーを与
    えかつ偏心により発生する収差を補正する回転非対称な
    曲面形状の反射面を2面以上有することを特徴とする請
    求項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記プリズム部材が、入射面である第1
    面と、プリズム内部で光束を反射する第2面と、プリズ
    ム内部で光束を反射する第3面と、射出面である第4面
    との少なくとも4つの光学作用面から構成され、前記第
    1面と前記第2面とが媒質を挟んで対向配置されている
    と共に、前記第3面と前記第4面とが媒質を挟んで対向
    配置され、前記第1面と前記第2面とを結ぶ光路と前記
    第3面と前記第4面とを結ぶ光路とが交差するように構
    成されていることを特徴とする請求項2記載の画像表示
    装置。
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