JP4348831B2 - 手書き入力データ表示システム,座標データ入力装置,表示装置及び手書き入力データ表示装置 - Google Patents

手書き入力データ表示システム,座標データ入力装置,表示装置及び手書き入力データ表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、複数の遠隔地に夫々存在する会議室において、会議に参加する者が座標データ入力装置に手書き入力した文字や図形等のデータを互いに送信して、各会議室に配置された表示装置に表示するためなどに使用される手書き入力データ表示システム、及びそのシステムに使用される座標データ入力装置,表示装置並びに手書き入力データ表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図19には、手書き入力データ表示システムの従来構成例を示す。例えば、パーソナルコンピュータ(パソコン)1と表示装置2とを接続してなるプレゼンテーション装置を各会議室に設置し、各会議室のパソコン1は、電話回線等を介して通信が可能となっている。表示装置2は、例えば、プロジェクタ3と感圧タッチセンサを備えた表示ボード4とで構成されている。
【0003】
そして、遠隔地の会議室間で会議などを行う場合には、何れかの会議室内においてパソコン1を操作して、該パソコン1の内部で取り扱っているデータや外部記憶装置に記憶されているデータなどをプロジェクタ3によって表示ボード4に投影表示させると共に、電話回線を介して他の会議室にあるパソコン1にも同じデータを送信し、その会議室の表示ボード4にも同じ内容を表示させる。斯様にして、各会議室の参加者は、表示ボード4における同一の表示内容を見ながら会議や討論などを行うようにしている。
【0004】
この場合、例えば、表示ボード4に現在表示されている内容について説明者が補足を行う場合には、筆記具5を用いて表示ボード4の表面に文字や図形を描くと、その筆圧が感圧タッチセンサによって検知され入力座標データが得られる。その入力座標データはパソコン1に送信され、電話回線を介して他の会議室のパソコン1にも送信される。そして、各地の会議室における表示ボード4に、説明者が追記した文字や図形などが同様に投影されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のプレゼンテーション装置では、プロジェクタ3が表示内容を投影している表示ボード4に文字や図形を描くため、投影表示されている内容に追記内容が重なる場合には画面が見づらくなってしまう。更に、他の会議室おいて表示ボード4に追記された内容も重ねて投影された場合には、どの表示内容が誰によって入力されたのかが分からなくなることがある。加えて、各内容の表示領域が重複する場合には画面が一層見づらくなってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、各ユーザが手書きで入力した文字や図形などを、表示装置に見易い状態で表示することができる手書き入力データ表示システム、及びそのシステムに用いられる座標データ入力装置,表示装置並びに手書き入力データ表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の手書き入力データ表示システムは、手書き入力されるデータを座標データとして取得する座標データ取得手段と、この座標データ取得手段により取得された座標データを処理制御するための制御手段と、前記座標データを送信するための通信手段とを備えた複数の座標データ入力装置と、
これら複数の座標データ入力装置より送信された座標データを受信するための通信手段と、この通信手段を介して受信した座標データを処理制御するための制御手段と、前記座標データに基づいて手書き入力された文字や図形などを表示するための表示手段とを備えてなる1つ以上の表示装置とによって構成されるものにおいて、
前記座標データ入力装置の制御手段は、前記座標データ取得手段により取得された座標データに該座標データ入力装置のID情報を付して送信するように制御し、
前記座標データ入力装置のID情報が付与された座標データを記憶するための記憶手段を備え
前記表示装置の制御手段は、前記通信手段を介して受信した座標データに基づく文字等を、前記ID情報に基づいた様態で前記表示手段に表示させ、前記通信手段を介して受信したデータを前記記憶手段に記憶させ、ユーザからの表示要求があると前記記憶手段に記憶された座標データのID情報を参照し、略同時期に入力されたものと推定される前記文字等を前記表示手段に同時に表示させるように制御することを特徴とする。
【0008】
例えば、参加者が複数の遠隔地にある会議室に分散している状態で会議を行う場合に、本発明の手書き入力データ表示システムを適用することを想定する。会議の参加者夫々の手元に座標データ入力装置を配置し、会議における検討事項や意見などがある場合は、参加者が座標データ入力装置にそれらの事項等を手書きで入力する。すると、各座標データ入力装置において手書き入力された文字等は座標データとなって、座標データ入力装置のID情報と共に表示装置に送信され表示手段に表示される。
【0009】
即ち、表示装置の制御手段、ID情報に基づいて座標データが何れの座標データ入力装置より送信されたものかが分かるので、例えば、各座標データ入力装置毎に領域を分けて表示することなどが可能となる。従って、表示装置は、ユーザがより見易くなるような形態で表示手段の表示を行うことができる。
そして、前述の会議の例において、会議の進行が一段落したり、会議が終了した場合に、その会議中で取扱われた検討事項や意見内容などを確認したい場合には、ユーザが表示装置に表示要求を与えると、制御手段が記憶手段に記憶させた手書き入力データを読み出して表示手段に再度表示させる(プレーバック)。この時、表示装置の制御手段は、略同時期に入力されたものと推定される前記文字等を同時に表示させるので、ユーザは、プレーバック時においても会議の進行状況を容易に把握できるようになる。
【0010】
請求項2記載の手書き入力データ表示システムは、前記表示装置の制御手段を、前記表示手段の表示領域を複数に分割して各座標データ入力装置において入力された文字等を夫々異なる領域に表示させるように構成する。従って、ユーザが参加者夫々の意見内容等を把握し易い状態で表示が行われる。
【0011】
【0012】
【0013】
請求項3記載の手書き入力データ表示システムによれば、前記座標データ入力装置の制御手段は、前記座標データ取得手段により取得された座標データに該データの入力時刻データを付して送信するように制御し、
前記表示装置の制御手段は、ユーザからの表示要求があると、前記記憶手段に記憶された座標データの入力時刻データを参照することで入力時期を推定する。
即ち、手書き入力される文字等は複数の描線の集合であり、それらの描線の1本ずつは、書き初めポイントから書き終わりポイントまで(1ストロークと称す)の座標データの集合として捉えることができる。
【0014】
そして、座標データ入力装置の制御手段が書き初めポイントと認識した時刻を入力開始時刻とし、書き終わりポイントと認識した時刻を入力終了時刻として表示装置側に送信すれば、表示装置の制御手段は、人間の平均的な手書き入力動作時間を考慮し、あるストロークの入力開始時刻とその1つ前のストロークの入力終了時刻とを逐次比較することで、複数のストロークの連鎖(群)が同時期の入力時間帯に属するか(例えば、1つの意見を述べるため入力された一連の文章か)否かを判別することができる。更に、各座標データ入力装置の座標データについて上記の分析を行った後、複数の座標データ入力装置の間において、各ストローク群の冒頭に当たる入力開始時刻を比較すれば、それらが略同時期に入力された意見等であるか否かを推定することが可能である。
【0015】
また、以上のように各ストローク群について入力開始時刻を比較し、入力時期を推定するだけでなく、各ストローク毎についても同様にして入力時期を推定しても良い。即ち、表示装置の制御手段が、プレーバック時において、ある基準時点から各ストロークの入力開始時刻に基づいた時間差に応じて各ストロークを表示させるようにすることで、各ユーザが実際に手書き入力を行ったタイミングと同様のタイミングで文字等を表示させることも可能である。
【0016】
請求項4記載の手書き入力データ表示システムによれば、前記表示装置の制御手段は、前記入力時刻データを表示手段に表示させるので、ユーザは表示内容をプレーバックした場合に、各意見等が会議のどの時点で入力されたものであるかを把握することができる。
【0017】
請求項5記載の手書き入力データ表示システムによれば、前記表示装置の制御手段は、各座標データ入力装置の座標データに基づいて入力時期を推定する。例えば、文章を改行した場合は入力座標位置が大きく変化する。また、ある時期に入力された一連の文章は複数行に亘る場合でも比較的近接した位置に記述されるが、その次の時期に最初に入力される文章の位置は、前の時期に入力された最後の文章の位置から比較的離れた位置より記述が開始される。従って、各ストロークの座標データの例えば最大値や最小値などに基づいて各ストロークを一定の入力時期群に分類して、入力時期を推定することが可能である。
【0018】
請求項6記載の手書き入力データ表示システムによれば、前記表示装置の制御手段は、ユーザからの表示要求の1ステップ毎に、略同時期に入力されたと推定される前記文字等を前記表示手段の各表示領域に順次表示させるので、ユーザは、表示内容をプレーバックした場合に、例えば会議の進行状況等に応じて各内容を順次参照することができる。
【0019】
請求項7記載の手書き入力データ表示システムによれば、前記座標データ入力装置に、ユーザが表示情報を入力するための情報入力手段を備え、
前記座標データ入力装置の制御手段は、前記情報入力手段により入力された表示情報を前記ID情報に加える。例えば、会議の各参加者が夫々自分の氏名を表示情報として入力すれば、その情報はID情報に加えられて表示装置に送信される。すると、表示装置側では、各意見等を表示する場合にその意見等を入力した参加者の氏名をも表示するので、各参加者は、夫々の意見等を誰が入力したのかをより明確に把握できるようになる。
【0020】
請求項8記載の手書き入力データ表示システムによれば、前記表示装置の制御手段は、各座標データ入力装置より送信されるID情報の種類数に応じて前記表示手段の表示領域を分割するので、実際に座標データを送信した座標データ入力装置の数に応じて表示領域が設定される。従って、通信手段を介して接続されていても、何等手書き入力が行われない座標データ入力装置の表示領域を無駄に確保することがないので、表示領域が有効に活用される。
【0021】
請求項9記載の手書き入力データ表示システムによれば、座標データ入力装置の制御手段は、座標データ取得手段によって座標データが取得される毎に順次データを送信するように制御し、表示装置の制御手段は、座標データ入力装置より順次送信されるデータに基づいて文字等を表示手段にリアルタイムで表示する。即ち、座標データ入力装置が座標データを1ストロークずつ順次送信することで、表示装置の制御手段は、各ストロークデータを受信した順に表示させれば、手書き入力された文字等は表示手段に略リアルタイムで表示される。従って、手書き入力に対する表示の応答性が良好となる。
【0022】
請求項10記載の手書き入力データ表示システムによれば、前記座標データ入力装置の制御手段は、ユーザによる特定位置表示の指定入力があると、前記座標データ取得手段により取得された座標データに該特定位置表示の指定を付して送信するように制御し、
前記表示装置の制御手段は、前記特定位置表示の指定が付された座標データに基づく文字等については、前記ID情報にかかわらず前記表示手段の特定表示領域に表示させる。
【0023】
例えば、表示手段の最上段に、会議のタイトルや、時刻,日付などを総括的に表示させたい場合などに、ユーザが、特定位置表示の指定入力を行ってそれらを入力すれば、表示装置の制御手段は、前記指定が付随している座標データについては表示手段の最上段などの特定表示領域に表示させる。従って、タイトルなどが適切な位置に表示されるようになる。
【0024】
請求項11記載の手書き入力データ表示システムによれば、前記座標データ入力装置の制御手段は、ユーザによって前記表示装置の表示手段における文字等の上書き表示を許可する指定入力があると、前記座標データ取得手段により取得される座標データに前記上書き許可指定を付して送信するように制御し、
前記表示装置の制御手段は、前記上書き許可指定が付された座標データに基づく文字等については、前記表示手段における表示領域の何れか複数に亘って上書き表示を可能とする。
【0025】
即ち、自身の表示領域においてのみ表示させずに、他の表示領域にも上書きさせた方が好ましい記述事項については、座標データ入力装置側で上書き許可指定を付すことにより、表示装置側において何れか複数の表示領域に亘って上書き表示するように処理される。
【0026】
請求項12記載の手書き入力データ表示システムによれば、前記座標データ入力装置の制御手段は、該座標データ入力装置に手書きデータを入力するために用いられると共に自身のID情報を送信可能に構成されるデータ入力手段によって手書きデータが入力される場合に、該データ入力手段のID情報を受信すると、前記座標データ取得手段により取得された座標データに該データ入力手段のID情報を付して送信するように制御し、
前記表示装置の制御手段は、前記データ入力手段のID情報が付されたデータについては、該ID情報に応じて前記表示手段における表示形態を制御することを特徴とする。
【0027】
即ち、手書きデータを入力するために用いられるデータ入力手段が自身のID情報を送信可能に構成されている場合、そのデータ入力手段のID情報は、座標データ入力装置から表示装置へと伝達される。そして、前記ID情報に応じてデータ入力手段の属性を予め定めておくことによって、例えば、ID情報(属性)Aのデータ入力手段によって入力された座標データについては表示手段による表示色を黒とし、ID情報Bのデータ入力手段によって入力された座標データについては表示色を赤とするなどのように、その表示形態を多様に制御することができる。
【0028】
請求項13記載の手書き入力データ表示システムによれば、前記座標データ入力装置と前記表示装置とを一体に構成するので、両者の通信手段は内部において予め接続した状態にすることができる。従って、ユーザは、自身が使用する座標データ入力装置及び表示装置と、他のユーザが使用するそれらの装置とが通信可能となるように接続を行えば良いので、持ち運びや接続などの取り扱いが容易となる。
【0029】
請求項14記載の手書き入力データ表示システムによれば、手書き入力されるデータを座標データとして取得する座標データ取得手段と、この座標データ取得手段により取得された座標データを処理制御する制御手段と、前記座標データ取得手段により取得された座標データに基づいて手書き入力された文字や図形などを表示するための表示手段と、データを送受信するための通信手段とを備えてなる手書き入力データ表示装置を複数備え、それら複数の手書き入力データ表示装置が前記通信手段を介して互いに通信可能に構成されるものにおいて、
前記座標データ入力装置のID情報が付与された座標データを記憶するための記憶手段を備え
前記制御手段は、前記座標データ取得手段により取得された座標データに基づく文字等を前記表示手段に表示させると共に、前記座標データに自身のID情報を付して他の手書き入力データ表示装置に送信するように制御し、前記通信手段を介して受信した座標データに基づく文字等を、前記ID情報に基づいた様態で前記表示手段に表示させ、前記通信手段を介して受信したデータを前記記憶手段に記憶させ、ユーザからの表示要求があると前記記憶手段に記憶された座標データのID情報を参照し、略同時期に入力されたものと推定される前記文字等を前記表示手段に同時に表示させるように制御することを特徴とする。
【0030】
斯様に構成すれば、請求項13と同様に、座標データ取得手段と、その座標データ取得手段によって取得された座標データに基づく文字等を表示する表示手段とを備えてなる手書き入力データ表示装置によって手書き入力データ表示システムを構成することで、請求項1と同様の効果が得られる。
【0031】
請求項15記載の手書き入力データ表示システムによれば、前記制御手段は、前記表示手段の表示領域を複数に分割して各手書き入力データ表示装置において入力された文字等を夫々異なる領域に表示させるように制御する。従って、請求項14の手書き入力データ表示システムについて、請求項2と同様の作用効果が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図12を参照して説明する。図2に示すように、入力表示ボード(手書き入力データ表示装置,以下、単に入力表示装置と称す)10(1)〜10(3)は、主に、筆記シート上に描かれる手書き文字や図形などを座標データとして電気的に読取るための座標データ入力部 (座標データ入力装置)11と、この座標データ入力部11が読み取った座標データに基づく文字等を表示するための表示部(表示装置)12とで構成されている。
【0033】
システム全体の構成を示す図5において、これらの入力表示ボード10(1)〜10(3)は通信回線(例えば、電話回線等)13を介して互いに接続されており、例えば、遠隔地に分散している各会議室A,B,C夫々のテーブル上において、会議の参加者夫々の手元に配置されるようになっている。
【0034】
座標データ入力部11の詳細な構成は特願平11−223530号に開示されているが、以下その概略を図2及び図3を参照して説明する。座標データ入力部11は、筆記パネル14の筆記面にユーザがペン(データ入力手段)15を用いて文字や図形などを筆記する構成である。また、筆記した文字や図形などを消去したい場合にはイレーサ16を使用するようになっている。筆記パネル14は、枠状のフレーム17に組み込まれている。そのフレーム17の一側部には、ユーザが各種の操作入力を行うための操作部18が設けられている。
【0035】
図3に示すように、筆記パネル14は、筆記シート(例えば、ポリエチレンテレフタラート:PETなどで構成される)19,板状のパネル20,センスコイル21が敷設された枠形状の取付けパネル22及び板状のバックパネル23が順に積層されて構成されている。センスコイル21は、ユーザによってペン15やイレーサ16が筆記シート19上で移動された場合のX,Y座標を検出するためのXコイル,Yコイルが夫々複数本互いに直交するように配置されている。尚、Xコイル,Yコイルは、隣接するコイルとの配置ピッチをPとすると、互いにP/2ずつ重なるようにして配置されている。
【0036】
図4は、ペン15の内部構成を示す縦断面図である。ペン15は、円筒形状の胴体部24の内部に、コイル25と、図4矢印F2方向に取り出し可能なインクカートリッジ26と、このインクカートリッジ26に挿入されたペン先27と、コイル25から交番磁界を発生させるための発振回路などが搭載された回路基板28と、この回路基板28に電源を供給する電池29とが配置されている。
【0037】
また、インクカートリッジ26と回路基板28との間には、発振回路などに電源供給を行うための押しボタン式スイッチ30が配置されている。このスイッチ30は、ペン先27が筆記シート19上に押しつけられて矢印F1方向に移動した場合にONとなり、ペン15によって筆記が行われる場合にコイル25より交番磁界を発生させるようになっている。
【0038】
回路基板28上には、各ペンの属性(インクの色など)毎に予め定められた周波数の発振信号(変調波)を出力する回路と、搬送波信号を発振出力する回路と、変調波によって搬送波をFSK(Frequency Shift Keying)変調するための変調回路とが搭載されている。例えば、搬送波周波数は410kHz程度であり、ペン15のインクが黒色である場合の変調波周波数を4.1kHz程度と設定する。尚、具体的には図示しないが、イレーサ16も同様に、交番磁界を発生させるコイルや発振回路,電池などを内蔵して構成されている。
【0039】
表示部12は、例えば液晶ディスプレイなどからなる表示パネル(表示手段)12aを備えて構成されており、図2に示すように、座標データ入力部11と一体に構成されている。座標データ入力部11は、ユーザが手書き入力を行うために筆記シート19が上を向くようにして水平に載置され、表示部12は、座標データ入力部11とヒンジ部などを介してその表示面が開閉可能となるように連結されている。そして、通常は、表示部12の表示面を開いた状態で使用するようになっている。
【0040】
また、図1には、入力表示ボード10の電気的構成を概略的に示している。ストロークデータ入力部(座標データ取得手段,制御手段)31は、例えば、CPU,ROM及びRAM等のメモリ,コイル25からの信号出力を切り替えるためのマルチプレクサ,信号増幅用のアンプ,A/D変換器やFSK信号復調回路,時刻データ取得用のリアルタイムクロック(RTC)ICなどを含んで構成されている。
【0041】
送信部(通信手段)32は、ストロークデータ入力部31において取得された座標データを、自身の受信部(通信手段)33及び通信回線13を介して他の入力表示ボード10に送信するための通信インターフェイスである。また、受信部33は、自身の送信部32及び他の入力表示ボード10より送信されたデータを受信するための通信インターフェイスである。受信部33によって受信されたデータは、ストロークデータ記憶部(記憶手段)34に書き込まれて記憶される。
【0042】
同期表示制御部(制御手段)35は、受信部33が受信してストロークデータ記憶部34に記憶された座標データに基づく文字等をリアルタイムで表示部12に表示させたり、一旦データ入力が終了した後にユーザによって表示要求が与えられると、ストロークデータ記憶部34に記憶された座標データを再度表示させるプレーバック処理を行うようになっている。
尚、会議における音声などは、別個の送受信系(通信回線は共用しても良い)を用いて会議室相互間で伝送されるようになっている。
【0043】
次に、本実施例の作用について図6乃至図11をも参照して説明する。図6は、ユーザが、ペン15を用いて座標データ入力部11の筆記シート19上に文字などを描こうとする場合に、ストロークデータ入力部31が行う処理内容を示すフローチャートである。前述のように、ユーザがペン15のペン先27を筆記シート19上に押しつけると内部のスイッチ30がONとなり、コイル25より交番磁界(FSK変調信号)が発生する。
【0044】
すると、ストロークデータ入力部31は、その交番磁界を受信することで手書き入力が開始されたと判断して(ステップA1,「YES」)、RTCより入力開始時刻データ(タイムスタンプ)を取得する(ステップA2)。また、ペン15により送信されるFSK変調信号の復調レベルに基づいて、ペン15のID情報と入力開始地点の座標データとを取得する(ステップA3,A4)。
【0045】
以下、座標データの取得に関する処理の概略を説明する。また、図7には、ユーザがペン15を座標データ入力部11の筆記シート19上の点Ps において接触させ、1本の線Lを描画した後に、点Pe においてペン15を離した場合に得られる一連(これらの動作を1ストロークと称する)の座標データの例を示している。
【0046】
ペン15より発生される交番磁界が座標データ入力部11のセンスコイル2と磁気結合することで、センスコイル2側に電圧信号が誘起される。そして、座標データ入力部11のストロークデータ入力部31は、センスコイル2のXコイル(X1,X2,…,Xm)に誘起されている電圧信号のレベルをA/D変換して順次読み込むように走査しそのレベルをメモリに記憶させ、それらの内最も高いレベルを示したXコイルの位置によりX座標データを定める。続いて、ストロークデータ入力部31は、センスコイル2のYコイル(Y1,Y2,…,Yn)についても、同様に誘起電圧信号のレベルをA/D変換して順次読み込むように走査して、Y座標データを定める。すると、1つの座標データ(X,Y)が求められる。
【0047】
以上のようにして入力開始点Ps の座標データを(xs ,ys )を得ると、ストロークデータ入力部31は、次に、手書き入力が終了したか否かを判断する (ステップA5)。即ち、ユーザがペン15のペン先27を筆記シート19上より離すと、内部のスイッチ30がOFFとなって交番磁界の出力が停止するので、その磁界信号が検出されているかどうかによって判断する。手書き入力が終了していなければ(「NO」)、次回のサンプリング周期に達するのを待って(ステップA6,「YES」)ステップA4に移行し、次の座標データ(x1 ,y1)を得る。
【0048】
そして、図7(a)に示すように、Ps ,P1 ,P2 ,…の座標データを順次取得して行き、点Pe において手書き入力が終了したと判断すると(ステップA5,「YES」)、点Pe を入力終了点とし、再びRTCを参照して入力終了時刻データを得る(ステップA7)。即ち、入力開始点Ps から入力終了点Pe までの所謂一筆書きのデータが1ストロークに相当する。例えば、“A”という文字を手書き入力する場合には、通常は3ストローク分の描線が入力されることになる。
【0049】
それから、ストロークデータ入力部31は、1ストローク分のデータの先頭部分に座標データ入力部11のID(ボードID)及びペン15のID(ペン属性)並びに入力開始時刻データを付し、その末尾部分には入力終了時刻データを付してパケットを作成して送信部32に出力すると、ステップA1に戻って次ストロークの入力開始を待つ。
【0050】
ストロークデータ入力部31が出力したデータパケットを受け取った送信部32は、自身及び他の入力表示ボード10の受信部33に対してデータ送信要求を出力し、他の装置10が通信を行っていないことを確認した上で、1ストローク分のデータパケットを送信する。
【0051】
次に、図8は、表示部10側の処理内容を示すフローチャートである。先ず、受信部33は、ステップB1〜B5を一定の通信期間として、その間にデータの受信を行う。即ち、通信期間を開始すると(ステップB1)、何れかの送信部32よりデータ送信要求が発生しているか否かを確認し(ステップB2)、前記要求が発生している場合は(「YES」)データの受信処理を行う(ステップB3)。そして、受信したデータに付されているボードIDを判別して、そのボードID毎に、ストロークデータ記憶部34において予め定められている記憶領域に受信データを記憶させる(ステップB4)。それから、ステップB5に移行して通信期間が終了したか否かを判断し、終了していなければ(「NO」)ステップB2に移行して、次のデータ送信要求の発生を待つ。
【0052】
ステップB5において通信期間が終了すると(「YES」)、同期表示制御部35は、ストロークデータ記憶部34に記憶されたデータのボードIDの数が幾つあるかを判断し、その数に応じて表示パネル12aの画面上における表示領域を分割する。例えば、ボードIDの数が“3”であれば、図9に示すように各IDに対応して表示領域を3つに分割する(ステップB6)。そして、各ボードIDに対応した表示領域に夫々の座標データに基づく文字等を表示させる(ステップB7)。即ち、図7に示すストロークデータであれば、点Ps −点P1 ,点P1 −点P2 ,…のように2点間に直線を引くことで文字や図形などを描画する。
【0053】
例えば、入力表示ボード10(1),10(2),10(3)に夫々手書き入力されたものが夫々“ABCDEF”,“12345”,“あいうえお”であれば、表示部12の対応する各表示領域に夫々の文字等が表示される。この場合、表示パネル12aの各表示領域には、入力表示ボード10(1)〜10(3)のボードIDを夫々“ボード1”,“ボード2”,“ボード3”のように表示して、表示パネル12aを見る者が、どの入力表示ボード10によって入力された文字列であるかを容易に認識できるようにする。
【0054】
更に、ペン15のIDに基づいて、例えば、予め対応付けた表示色を(黒、青、赤など)適宜設定して文字列の表示を行う。また、各文字列の末尾には、入力開始時刻を同時に表示する。図9では、文字列“ABCDEF”と“12345”とは、10時33分に入力が開始され、文字列“あいうえお”は10時34分に入力が開始されたことを示している。
【0055】
次に、図10は、表示部12側で実行されるプレイバック処理のフローチャートであり、ユーザの操作によってプレイバックモードが選択されると処理が開始される。先ず、同期表示制御部35は、ストロークデータ記憶部34より1つのボードIDが付されているストロークデータを読み込む(ステップC1)。この時、最も早い入力開始時刻が記録されているボードIDを最初に選択して以降に分類を行うための基準とする。
【0056】
次に、同期表示制御部35は、各ストロークデータのタイムスタンプを参照して入力時期を推定し、各群に分類する(ステップC2)。ここで、図11には、各ストロークデータが入力された場合のタイムチャートの一例を示す。入力表示ボード10(1)について、“A”〜“F”までの各ストロークデータの入力開始時刻,入力終了時刻を比較する。尚、説明の都合上、1つの文字についてのストロークデータは1まとめに示している。
【0057】
例えば、“A”の入力終了時刻と“B”の入力開始時刻との差はt1であり、“B”の入力終了時刻と“C”の入力開始時刻との差はt2である。これらの時刻差が例えば3秒未満であれば、これらのストロークデータは同一の群に属するものと判定する(同時期に入力されたものと推定する)。即ち、文字列“ABC”は第1群と分類される。また、“C”の入力終了時刻と“D”の入力開始時刻との時刻差t3が3秒以上であれば、“D”から始まる文字列“DEF”は第2群と分類される。
【0058】
以上のように分類処理を行うと、全てのボードIDについて分類処理を行ったか否かを判断し、全てを処理していなければ(「NO」)ステップC1に戻って次のボードIDについて処理する。
【0059】
再び、図11を参照する。次は、入力表示ボード10(1)の次に最初のストロークデータの入力開始時刻が早いもの(入力表示ボード10(2)とする)を選択する。この場合、例えば、入力表示ボード10(1)における第1群の最後のストロークデータの入力終了時刻から3秒経過以前に、入力表示ボード10 (2)の最初の入力開始時刻が開始されていれば、そのストロークデータは同じ群に属すると判定する。この場合、“1”の入力開始時刻は“C”の入力終了時刻よりも前であるから“1”から始まる文字列“12”は第2群と分類される。
【0060】
同様に、入力表示ボード10(3)の“あ”の入力開始時刻と、入力表示ボード10(2)における第1群の最後のストロークデータ“2”の入力終了時刻との時刻差t5は3秒以内であるから、同じ第1群に属すると判定される。
【0061】
また、入力表示ボード10(1)における第2群に属する“D”の入力開始時刻は、入力表示ボード10(3)における第1群の最後のストロークデータ“い”の入力終了時刻との時刻差t7であり3秒を経過しているので、文字列“DEF”は、入力表示ボード10(3)との関係においても第2群に属すると判定される。即ち、入力表示ボード10(1)単独の判定で一旦第2群に属すると判定された文字列であっても、もし、時刻差t7が3秒未満であれば、文字列“DEF”は第1群に属すると判定される場合も有り得る。
【0062】
以上のように、全てのボードIDのデータについて分類処理を行うと(ステップC3,「YES」)、同期表示制御部35は、何れかの入力表示ボード10よりステップ表示要求があるか否かを判定し(ステップC4)、ステップ表示要求がある場合は(「YES」)、その要求が1回ある毎に、分類処理したストロークデータを1群ずつステップ的に各表示領域に表示させる(ステップC5)。
【0063】
例えば、図12(a)に示すように、最初のステップ表示要求があると、各表示領域に、第1群に属するデータ“ABC”,“12”,“あい”を表示する。その次にステップ表示要求があると、図12(b)に示すように、第2群に属するデータ“DEF”,“345”,“うえお”を追加表示する。そして、未表示のストロークデータが無くなるか(ステップC6,「NO」)、表示処理の終了が選択されるまで(ステップC7,「YES」)同様の処理が続行される。尚、この例では、入力開始時刻の表示は省略している。
【0064】
以上のように本実施例によれば、入力表示ボード10のストロークデータ入力部31は、座標データ入力部11により取得された手書き入力文字等の座標データに入力表示ボード10のID情報を付して各表示部12側に送信し、表示部12の同期表示制御部35は、受信部33を介して受信した座標データに基づく文字等と、その座標データに付されているID情報とを表示パネル12aの異なる領域に夫々表示させるようにした。
【0065】
即ち、参加者が遠隔地にある会議室A,B,Cに分散した状態で会議を行う場合などに、各参加者は、表示パネル12aを見ればどの意見が誰によって入力されたものであるのかを各表示領域とID情報とを参照して判別できる。従って、遠隔地に分散した状態で会議を進行する場合でも、各参加者の意思の疎通が容易となる。また、その場合に、各入力表示ボード10より送信されるボードIDの種類数に応じて表示パネル12aの表示領域を分割設定するので、実際に座標データを送信した入力表示ボード10の数に応じて表示領域が設定される。従って、通信回線13を介して接続されていても、何等手書き入力が行われない入力表示ボード10についての表示領域を無駄に確保することがないので、表示パネル12aの表示領域を有効に活用することができる。
【0066】
更に、本実施例によれば、ストロークデータ入力部31は、座標データが取得される毎に順次データを送信し、同期表示制御部35は、ストロークデータ入力部31より順次送信されるデータに基づいて文字等を表示パネル12aにリアルタイムで表示するので、手書き入力された文字等は略リアルタイムで表示されるようになり、入力に対する表示の応答性が良好となる。
【0067】
尚、本実施例では、各ストローク群毎に表示を同期させるようにしたが、各ストローク毎に表示を同期させるようにしても良い。即ち、同期表示制御部35がが、プレーバック時において、ある基準時点から各ストロークの入力開始時刻に基づいた時間差(相対時刻)に応じて各ストロークを表示させるようにすれば、各参加者が、会議中において実際に手書き入力を行ったタイミングと同様の(即ち上記のリアルタイム表示と同様の)タイミングで、文字等を表示パネル12aに表示させることもできる。
【0068】
また、本実施例によれば、会議の進行が一段落したり会議が終了した時に、その会議中で取扱われた検討事項や意見内容などを確認したい場合には、ステップ表示要求を与えると、同期表示制御部35がストロークデータ記憶部34に記憶させたデータを読み出して表示パネル12aに再表示させるプレーバック処理を行う。
【0069】
そして、ストロークデータ入力部31は、取得された座標データに入力時刻データを付して送信するので、同期表示制御部35は、入力時刻データを参照することで各座標データの入力時期を推定し、プレーバック時には略同時期に入力されたものと推定される文字等を同時に表示させるようにした。従って、ユーザは、プレーバック時においても会議の進行や経過状況を容易に把握することができる。また、各文字列の入力開始時刻も表示するので、時間の経過をより明確に知ることができる。
【0070】
また、座標データ入力部11に手書きデータを入力するために用いるペン15についてもそのID情報を送信可能に構成し、ストロークデータ入力部31はペン15のID情報を受信すると表示部12側に送信し、同期表示制御部35はペン15の属性に応じて表示パネルの表示色を設定するので、表示形態を多様に制御することができる。
【0071】
図13及び図14は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。尚、第2実施例の構成は基本的に第1実施例と同様であり、同期表示制御部35の処理内容が異なっている。第1実施例では、図10に示すステップC5において、ストロークデータに付されている入力時刻データに基づいて各データの入力時期を推定したが、第2実施例では、図13に示すようにステップC5に代わるステップC8において、座標データに基づいて入力時期を推定する。
【0072】
例えば、入力表示ボード10(1)における入力文字列“ABC”,“DEF”,“GHI”の入力位置が、XY座標系において図14に示すように表されるとする。図14において、ymin(1),ymax(1)は文字列“ABC”のY座標の最値,最大値であり、ymin(2),ymax(2)は文字列“DEF”のY座標の最値,最大値、ymin(3),ymax(3)は文字列“GHI”Yの座標の最値,最大値である。
【0073】
これらの大小関係を比較すると、文字列“DEF”は、文字列“ABC”に対して改行されて入力されているためymax(2)<ymin(1)となっており、また、文字列“GHI”は、文字列“DEF”に対して改行されて入力されているためymax(3)<ymin(2)となっている。ここで、夫々のY座標の差d1(=ymin(1)−ymax(2)),d2(=ymin(2)−ymax(3))を演算してみると、d1は比較的小さいため、文字列“DEF”が改行されているとしても文字列“ABC”と同時期に入力されたものと推定することができる。また、d2は比較的大きいため、文字列“GHI”は、文字列“DEF”と同時期に入力されたものとは推定しない。
【0074】
尚、この場合、同時期に入力されたか否かを分類するための差分値の大きさは、全ての文字列のデータについて同様の差分を求めて平均を採るなどの統計処理を行って上で決定することが望ましい。また、概ね同じ時期には夫々1行つしか手書き入力が行われないような場合には、差分値がd1程度であっても、単に改行されたことを以て入力時期が異なると推定しても良い。
【0075】
以上のように第2実施例によれば、同期表示制御部35は、各ストロークデータの座標値に基づいて各座標データの入力時期を推定し、略同時期に入力されたものと推定される文字等を同時に表示させるようにした。従って、ユーザは、第1実施例と同様にプレーバック時においても会議の進行や経過状況を容易に把握することができる。
【0076】
図15は本発明の第3実施例を示すものである。第3実施例では、座標データ入力部11側において、ユーザが表示パネル12aに表示させたい特定の情報、例えば、自分の名前等を指定入力できるような情報入力手段を備えておく。例えば、操作部18に表示情報を指定入力するためのキーを用意したり、或いは、筆記パネル14上に同指定入力用のソフトキーを用意しておき、それらを操作した上で座標データ入力部11においてユーザの名前を入力する。
【0077】
すると、ストロークデータ入力部31は、その名前のデータをボードID等と共にデータパケットに組み込むようにして、表示部12側に送信する。そして、同期表示制御部35は、パケットより名前データを抽出して、図15に示すように文字列の末尾に表示させる。即ち、各入力表示ボード10に対応する表示領域の文字列には、各ボード10を使用している会議の参加者名が、“小松”,“滝”,“大”のように付されて表示されている。
【0078】
以上のように第3実施例によれば、座標データ入力部11側においてユーザが自分の名前を入力すると表示部12側にボードIDと共に送信を行い、同期表示制御部35は、その名前のデータを抽出して表示パネル12aにおいて文字列と共に表示させるようにしたので、会議において各意見等を表示する場合にその意見等を入力した参加者の氏名も表示することで、各参加者は、夫々の意見等を誰が入力したのかをより明確に把握することができる。
【0079】
図16は本発明の第4実施例を示すものである。第4実施例では、座標データ入力部11側において、ユーザが表示パネル12aの特定表示領域に表示させたい情報、例えば、会議のタイトルや日付などを入力できるようなソフトウエアキーを備えておく。ここで、特定表示領域とは、各入力表示ボード10に対応して用意された表示領域とは別個に用意される表示領域である。
【0080】
そして、特定表示領域に対する指定入力があった上で、座標データ入力部11において入力された前記タイトルや日付を、データパケットに組み込んで表示部12側に送信する。そして、同期表示制御部35は、それらのデータを抽出して、図16に示すように表示パネル12aの特定表示領域(例えば、最上段)に、例えば“×××についての検討事項 4月14日”のように表示させる。
【0081】
以上のように第4実施例によれば、表示パネル12aの最上段に、会議のタイトルや日付などを、各入力表示ボード10に対応して用意された表示領域とは別個に表示することができる。
【0082】
図17は本発明の第5実施例を示すものである。第5実施例では、入力表示ボード10の筆記パネル14に手書き入力した文字等を指示するための指示棒36を用いた例である。指示棒36は、基本的にはペン15からペン先及びインクカートリッジを除いた構成であり、電池や磁界発生用のコイル等を内蔵して構成されている。そして、予め設定された指示棒であることを示すID情報に基づくFSK変調信号を座標データ入力部11に対して出力するようになっている。座標データ入力部11は、FSK変調信号を復調して指示棒36であることを判別すると、以下のように処理を行う。
【0083】
即ち、図17(a)に示すように、入力表示ボード10(1)を使用するユーザがペン15により既に入力した文字列“ABCDEF”について、指示棒36を用いて指示を行うものとする。尚、筆記パネル14のシート19には、ペン15のインクによって筆記された文字が示されている。ユーザが、指示棒36の先端によって最初に文字“A”の下部を指示し、それから指示棒36を図中右方向に移動させて現在は文字“D”の下部を指示しているものとする。
【0084】
ストロークデータ入力部31は、指示棒36のIDを判別すると、そのIDを第1実施例における図7(b)に示す“ペン属性”の領域にセットし、指示位置の座標データをパケットとして表示部12側に送信する。そして、表示部12の同期表示制御部35は、前記パケットを受取り、データが指示棒36の指示位置座標であることを判別すると、表示パネル12aの指示位置座標に相当する位置にカーソルのシンボル“▲”を表示する(図17(b)参照)。また、この場合、文字“A”から文字“D”にかけて指示棒36の指示位置が移動した軌跡を、文字とは異なる色や異なる太さの線などで表示する。
【0085】
尚、このカーソル“▲”や移動軌跡を示す線は、指示棒36の先端が筆記シート19より離れて、座標データ入力部11側からの指示棒36に関するデータパケットの送信が停止した時点で表示を消去しても良いし、また、パケットの送信が停止しても表示をそのまま残して、イレーサ16が使用された場合に消去するようにしても良い。
【0086】
以上のように第5実施例によれば、座標データ入力部11側において指示棒36を使用することにより、表示部12側に表示パネル12aにその指示位置及び指示位置の移動軌跡を表示するようにしたので、手書き入力した文字等を指示しながら会議を進めることができ、参加者の意図などをより分かり易く伝えることが可能となる。
【0087】
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
各装置10間における通信の形態は、その他様々に変形が可能である。例えば、同じ会議室内において、参加者の手元に入力表示ボード10を配置して、各自が表示パネル12aを参照しながら会議を行う形態でも良い。その場合、通信回線は公衆電話回線を介す必要は無く、LANや独自の通信プロトコルを採用しても良い。
第1実施例のように、座標データ入力装置と表示装置とを一体にして構成する場合には、図18に示すように、ストロークデータ入力部31より出力されるデータは、自身のストロークデータ記憶部34に直接記憶するようにして、他の入力表示ボード10より送信されたデータのみを受信部33を介してストロークデータ記憶部34に記憶しても良い。また、この場合、ストロークデータ入力部31の機能と同期表示制御部35の機能とを、1個のCPUによって実行させるように入力表示ボード(手書き入力データ表示装置)37を構成しても良い。
【0088】
また、座標データ入力装置と表示装置を別個に構成しても良く、例えば、パソコンに表示部12の機能を持たせても良い。或いは、複数の座標データ入力部11に対し、表示部12として大型のディスプレイを1つだけ用意して、各参加者が手書き入力した文字等を、共通のディスプレイを見ながら会議を進めるような形態でも良い。更に、(座標データ入力装置の数)>(表示装置の数)となるように構成したり、上記の大小関係が逆になるように構成しても良い。また、第1実施例のように複数の遠隔地にある会議室間で会議を行う場合で、各会議室に複数の参加者がいる場合には、各会議室に1つずつ共通のディスプレイを配置しても良い。
実際にデータが送信された入力表示ボードに対応する表示領域だけを用意するものに限らず、予め、接続されており通信可能な状態にある入力表示ボードの数に合わせて表示領域を用意するようにしても良い。
入力時期の推定は、第1実施例における入力時刻データに基づく方式と、第2実施例における座標データに基づく方式とを組合わせて行っても良い。
【0089】
座標データは、必ずしも1ストローク毎に送信する方式に限らず、送信スイッチなどを設けて、ユーザが一連の文字列を入力し終えた時点で送信スイッチをオン操作すると、それら一連の文字列の座標データをまとめて送信するようにしても良い。
ペンのID(属性)を判別することによって、特定のペンにより手書き入力された文字等は、その入力表示ボードの表示領域を越えて他の入力表示ボードの表示領域にも上書きできるように構成しても良い。また、第3実施例のように、上書きの許可を指定するためのソフトキーを設けて、そのソフトキーにより指定が行われた場合に上書きを許可しても良い。
第1実施例において、各ストロークデータを各群に分類する処理を、ユーザによるステップ表示要求が発生すると、1つの入力ボード10に属するストロークデータについての分類を行う毎に、各群のストロークデータを順次表示させるようにしても良い。
【0090】
通信期間は、ユーザの入力操作によって終了させるようにしても良い。
また、ステップB1〜B5の通信期間を設定せずに、表示部12は、受信したデータを表示パネル12aに順次表示させるようにしても良い。この場合、1つの入力表示ボードに対応する表示領域の大きさを予め定めておき、表示領域が不足した場合は、所謂ウインドウの表示形式を用いて表示領域を重ねて表示すれば良い。
第2実施例において、ストロークデータのX座標値が大きく減少したことを以て改行を判定しても良い。
第5実施例において、指示棒36の移動軌跡を点滅表示させたり、或いは、ダイナミックに残像として表示させるようにしても良い。また、指示棒36の移動軌跡を表示せず、指示位置のみを表示させても良い。
【0091】
【発明の効果】
本発明は以上説明した通りであるので、以下の効果を奏する。
請求項1記載の手書き入力データ表示システムによれば、例えば、会議の参加者が座標データ入力装置に意見などを手書き入力すると、その文字等は座標データとなって座標データ入力装置のID情報と共に表示装置に送信され表示手段に表示される。そして、表示装置の制御手段は、ID情報に基づいて座標データが何れの座標データ入力装置より送信されたものかを判別できるので、例えば、各座標データ入力装置毎に領域を分けて表示することなどが可能となり、表示装置は、ユーザがより見易くなるような形態で表示を行うことができる。
【0092】
また、ユーザが表示装置に表示要求を与えると、制御手段が記憶手段に記憶させた手書き入力データを読み出して、略同時期に入力されたものと推定される文字等が同時に表示されるので、ユーザは、プレーバック時においても会議の進行状況を容易に把握することができる。
【0093】
請求項2記載の手書き入力データ表示システムによれば、表示装置の制御手段は、各座標データ入力装置において入力された文字等を夫々異なる領域に表示させる。従って、ユーザが参加者夫々の意見内容等を把握し易い状態で表示を行うことができる
【0094】
請求項3記載の手書き入力データ表示システムによれば、座標データ入力装置の制御手段は、座標データ取得手段により取得された座標データに該データの入力時刻データを付して送信し、表示装置の制御手段は、ユーザからの表示要求があると、記憶手段に記憶された座標データの入力時刻データを参照することで入力時期を推定する。
【0095】
即ち、複数のストローク間における入力時刻データを逐次比較することで、それらのストロークの連鎖が同時期の入力時間帯に属するか否かを判別することができる。更に、上記の分析を行った後、複数の座標データ入力装置の間において各ストローク群の冒頭にあたる入力開始時刻を比較することで、それらが略同時期に入力された文字等であるか否かを推定することができる。また、表示装置の制御手段が各ストローク毎に入力時期を推定することで、プレーバック時において各ユーザが実際に手書き入力を行ったタイミングと同様のタイミングで文字等を表示させることも可能である。
【0096】
請求項4記載の手書き入力データ表示システムによれば、表示装置の制御手段は入力時刻データを表示手段に表示させるので、ユーザは表示内容をプレーバックした場合に、各文字等がどの時点で入力されたものであるかを把握することができる。
【0097】
請求項5記載の手書き入力データ表示システムによれば、表示装置の制御手段は、各座標データ入力装置の座標データに基づいて入力時期を推定するので、各ストロークの座標データの例えば最大値や最小値などに基づいて各ストローク群を分類して、入力時期を推定することができる。
【0098】
請求項6記載の手書き入力データ表示システムによれば、表示装置の制御手段は、ユーザからの表示要求の1ステップ毎に、略同時期に入力されたと推定される文字等を表示手段の各表示領域に順次表示させるので、ユーザは、表示内容をプレーバックした場合に、時系列に沿って手書き入力された内容を順次参照することができる。
【0099】
請求項7記載の手書き入力データ表示システムによれば、座標データ入力装置の制御手段は、情報入力手段により入力された表示情報をID情報に加えるので、例えば、会議の各参加者が夫々自分の氏名を表示情報として入力すれば、表示装置側では、各意見等を表示する場合にその意見等を入力した参加者の氏名をも表示される。従って、各参加者は、夫々の意見等を誰が入力したのかをより明確に把握できるようになる。
【0100】
請求項8記載の手書き入力データ表示システムによれば、表示装置の制御手段は、各座標データ入力装置より送信されるID情報の種類数に応じて表示領域を分割するので、実際に座標データを送信した座標データ入力装置の数に応じて表示領域が設定される。従って、何等手書き入力が行われない座標データ入力装置の表示領域を無駄に確保することがないので、表示領域が有効に活用される。
【0101】
請求項9記載の手書き入力データ表示システムによれば、座標データ入力装置の制御手段は、座標データが取得される毎に順次データを送信し、表示装置の制御手段は、座標データ入力装置より順次送信されるデータに基づいて文字等を表示手段にリアルタイムで表示するので、手書き入力に対する表示の応答性が良好となる。
【0102】
請求項10記載の手書き入力データ表示システムによれば、座標データ入力装置の制御手段は、ユーザによる特定位置表示の指定入力があると、取得された座標データに該特定位置表示の指定を付して送信し、表示装置の制御手段は、特定位置表示の指定が付された座標データに基づく文字等については、ID情報にかかわらず特定表示領域に表示させるので、例えば、表示手段の最上段に、会議のタイトルや、時刻,日付などを総括的に表示させたい場合などに、それらを見易い適切な位置に表示させることができる。
【0103】
請求項11記載の手書き入力データ表示システムによれば、座標データ入力装置の制御手段は、ユーザによって文字等の上書き表示を許可する指定入力があると座標データに上書き許可指定を付して送信し、表示装置の制御手段は、上書き許可指定が付された文字等については表示領域の何れか複数に亘って上書き表示させる。従って、自身の表示領域のみならず他の表示領域にも上書きさせた方が好ましい記述事項については、上書き表示が可能となる。
【0104】
請求項12記載の手書き入力データ表示システムによれば、座標データ入力装置の制御手段は、データ入力手段によって手書きデータが入力される場合に、座標データに該データ入力手段のID情報を付して送信し、表示装置の制御手段は、データ入力手段のID情報が付されたデータについては、該ID情報に応じて前記表示手段における表示形態を制御する。従って、例えば、ID情報(属性)Aのデータ入力手段によって入力された座標データについては表示色を黒とし、ID情報Bのデータ入力手段によって入力された座標データについては表示色を赤とするなどのように、表示形態を多様に制御することができる。
【0105】
請求項13記載の手書き入力データ表示システムによれば、座標データ入力装置と表示装置とを一体に構成するので、両者の通信手段は内部において予め接続した状態にすることができる。従って、ユーザは、自身が使用する座標データ入力装置及び表示装置と他のユーザが使用するそれらの装置とが通信可能となるように接続を行えば良いので、持ち運びや接続などの取り扱いを容易にすることができる。
【0106】
請求項14記載の手書き入力データ表示システムによれば、手書き入力データ表示装置の制御手段は、ユーザからの表示要求があると記憶手段に記憶された座標データのID情報を参照し、略同時期に入力されたものと推定される文字等を表示手段に同時に表示させる。従って、請求項13と同様に、座標データ取得手段と表示手段とを備えた一体の手書き入力データ表示装置を構成することで、請求項1と同様の効果が得られる。
【0107】
請求項15記載の手書き入力データ表示システムによれば、手書き入力データ表示装置の制御手段は、表示手段の表示領域を複数に分割して各手書き入力データ表示装置において入力された文字等を夫々異なる領域に表示させるので、請求項14の手書き入力データ表示システムにおいて請求項2と同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例であり、入力表示ボードの電気的構成を概略的に示す機能ブロック図
【図2】 入力表示ボードの外観構成を示す斜視図
【図3】 筆記パネルの分解斜視図
【図4】 ペンの内部構成を示す縦断面図
【図5】 システム全体の構成を示す図
【図6】 ストロークデータ入力部が行う処理内容を示すフローチャート
【図7】 (a)は、ユーザが座標データ入力部において1本の線Lを描画した場合に得られる1ストローク分の座標データの例を示す図、(b)は、(a)の1ストローク分の座標データに基づいて構成されるパケットのフォーマットを示す図
【図8】 表示部側の処理内容を示すフローチャート
【図9】 表示パネルの表示例を示す図
【図10】 表示部側で実行されるプレイバック処理のフローチャート
【図11】 各ストロークデータが入力された場合のタイムチャートの一例を示す図
【図12】 プレイバック処理時における表示パネルの表示例を示す図であり、(a)はその1、(b)はその2
【図13】 本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図14】 文字列“ABC”,“DEF”及び“GHI”が入力された場合に、その位置座標をXY座標系で示す図
【図15】 本発明の第3実施例を示す図9相当図
【図16】 本発明の第4実施例を示す図9相当図
【図17】 本発明の第5実施例を示すものであり、(a)は筆記パネル上における指示棒の移動軌跡を示す図、(b)は、(a)に伴って表示パネル側に表示される指示棒の移動軌跡を示す図
【図18】 変形例を示す図1相当図
【図19】 従来技術の全体構成を示す斜視図
【符号の説明】
10は入力表示ボード(手書き入力データ表示装置)、11は座標データ入力部(座標データ入力装置)、12は表示部(表示装置)、12aは表示パネル (表示手段)、15はペン(データ入力手段)、31はストロークデータ入力部(座標データ取得手段,制御手段)、32は送信部(通信手段)、33は受信部(通信手段)、34はストロークデータ記憶部(記憶手段)、35は同期表示制御部(制御手段)、36は指示棒、37は入力表示ボード(手書き入力データ表示装置)を示す。

Claims (18)

  1. 手書き入力されるデータを座標データとして取得する座標データ取得手段と、この座標データ取得手段により取得された座標データを処理制御するための制御手段と、前記座標データを送信するための通信手段とを備えた複数の座標データ入力装置と、
    これら複数の座標データ入力装置より送信された座標データを受信するための通信手段と、この通信手段を介して受信した座標データを処理制御するための制御手段と、前記座標データに基づいて手書き入力された文字や図形などを表示するための表示手段とを備えてなる1つ以上の表示装置とによって構成される手書き入力データ表示システムにおいて、
    前記座標データ入力装置の制御手段は、前記座標データ取得手段により取得された座標データに該座標データ入力装置のID情報を付して送信するように制御し、
    前記座標データ入力装置のID情報が付与された座標データを記憶するための記憶手段を備え
    前記表示装置の制御手段は、前記通信手段を介して受信した座標データに基づく文字等を、前記ID情報に基づいた様態で前記表示手段に表示させ、前記通信手段を介して受信したデータを前記記憶手段に記憶させ、ユーザからの表示要求があると前記記憶手段に記憶された座標データのID情報を参照し、略同時期に入力されたものと推定される前記文字等を前記表示手段に同時に表示させるように制御することを特徴とする手書き入力データ表示システム。
  2. 記表示装置の制御手段は、前記表示手段の表示領域を複数に分割して各座標データ入力装置において入力された文字等を夫々異なる領域に表示させるように制御することを特徴とする請求項1記載の手書き入力データ表示システム。
  3. 前記座標データ入力装置の制御手段は、前記座標データ取得手段により取得された座標データに該データの入力時刻データを付して送信するように制御し、
    前記表示装置の制御手段は、ユーザからの表示要求があると、前記記憶手段に記憶された座標データの入力時刻データを参照することで入力時期を推定することを特徴とする請求項2記載の手書き入力データ表示システム。
  4. 前記表示装置の制御手段は、前記入力時刻データを表示手段に表示させることを特徴とする請求項3記載の手書き入力データ表示システム。
  5. 前記表示装置の制御手段は、各座標データ入力装置の座標データに基づいて入力時期を推定することを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の手書き入力データ表示システム。
  6. 前記表示装置の制御手段は、ユーザからの表示要求があると、その要求の1ステップ毎に、略同時期に入力されたと推定される前記文字等を、前記表示手段の各表示領域に順次表示させることを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の手書き入力データ表示システム。
  7. 前記座標データ入力装置は、ユーザが表示情報を入力するための情報入力手段を備え、
    前記座標データ入力装置の制御手段は、前記情報入力手段により入力された表示情報を前記ID情報に加えることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の手書き入力データ表示システム。
  8. 前記表示装置の制御手段は、各座標データ入力装置より送信されるID情報の種類数に応じて、前記表示手段の表示領域を分割することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の手書き入力データ表示システム。
  9. 前記座標データ入力装置の制御手段は、前記座標データ取得手段によって座標データが取得される毎に順次データを送信するように制御し、
    前記表示装置の制御手段は、前記座標データ入力装置より順次送信されるデータに基づいて前記文字等を前記表示手段にリアルタイムで表示することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の手書き入力データ表示システム。
  10. 前記座標データ入力装置の制御手段は、ユーザによる特定位置表示の指定入力があると、前記座標データ取得手段により取得された座標データに該特定位置表示の指定を付して送信するように制御し、
    前記表示装置の制御手段は、前記特定位置表示の指定が付された座標データに基づく文字等については、前記ID情報にかかわらず前記表示手段の特定表示領域に表示させることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の手書き入力データ表示システム。
  11. 前記座標データ入力装置の制御手段は、ユーザによって前記表示装置の表示手段における文字等の上書き表示を許可する指定入力があると、前記座標データ取得手段により取得される座標データに前記上書き許可指定を付して送信するように制御し、
    前記表示装置の制御手段は、前記上書き許可指定が付された座標データに基づく文字等については、前記表示手段における表示領域の何れか複数に亘って上書き表示を可能とするように制御することを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の手書き入力データ表示システム。
  12. 前記座標データ入力装置の制御手段は、該座標データ入力装置に手書きデータを入力するために用いられると共に自身のID情報を送信可能に構成されるデータ入力手段によって手書きデータが入力される場合に、該データ入力手段のID情報を受信すると、前記座標データ取得手段により取得された座標データに該データ入力手段のID情報を付して送信するように制御し、
    前記表示装置の制御手段は、前記データ入力手段のID情報が付されたデータについては、該ID情報に応じて前記表示手段における表示形態を制御することを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の手書き入力データ表示システム。
  13. 前記座標データ入力装置と前記表示装置とを一体にして、手書き入力データ表示装置を構成したことを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の手書き入力データ表示システム。
  14. 手書き入力されるデータを座標データとして取得する座標データ取得手段と、この座標データ取得手段により取得された座標データを処理制御する制御手段と、前記座標データ取得手段により取得された座標データに基づいて手書き入力された文字や図形などを表示するための表示手段と、データを送受信するための通信手段とを備えてなる手書き入力データ表示装置を複数備え、それら複数の手書き入力データ表示装置が前記通信手段を介して互いに通信可能に構成される手書き入力データ表示システムにおいて、
    前記座標データ入力装置のID情報が付与された座標データを記憶するための記憶手段を備え
    前記制御手段は、前記座標データ取得手段により取得された座標データに基づく文字等を前記表示手段に表示させると共に、前記座標データに自身のID情報を付して他の手書き入力データ表示装置に送信するように制御し、前記通信手段を介して受信した座標データに基づく文字等を、前記ID情報に基づいた様態で前記表示手段に表示させ、前記通信手段を介して受信したデータを前記記憶手段に記憶させ、ユーザからの表示要求があると前記記憶手段に記憶された座標データのID情報を参照し、略同時期に入力されたものと推定される前記文字等を前記表示手段に同時に表示させるように制御することを特徴とする手書き入力データ表示システム。
  15. 記制御手段は、前記表示手段の表示領域を複数に分割して各手書き入力データ表示装置において入力された文字等を夫々異なる領域に表示させるように制御することを特徴とする請求項14記載の手書き入力データ表示システム。
  16. 請求項1乃至12の何れかに記載の手書き入力データ表示システムに使用されることを特徴とする座標データ入力装置。
  17. 請求項1乃至12の何れかに記載の手書き入力データ表示システムに使用されることを特徴とする表示装置。
  18. 請求項13乃至15の何れかに記載の手書き入力データ表示システムに使用されることを特徴とする手書き入力データ表示装置。
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