JP3855815B2 - 相関器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)送受信機のセルサーチ部などに使用して好適な相関器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13はW−CDMA送受信機の受信機部分の一部分を示す回路図である。図13中、1はアンテナ、2はアンテナ1で受信したRF受信信号をベースバンド信号に変換するRF部、3はRF部2から出力するベースバンド信号をデジタル化するA/D変換器、4はA/D変換器3の出力からスクランブリングコードを検出することによりセルサーチを行うセルサーチ部、5は送信データ系列を再生する復調部、6はチャネルデコーディング部である。
【0003】
図14はセルサーチ部4の一部分を示す回路図である。図14中、7はPSC(Primary Synchronization Code)の検出を行うPSC相関部であり、8はA/D変換器3から出力されるデータ系列をシフトする16段構成の直列入力並列出力型のシフトレジスタ、9はシフトレジスタ8の並列出力を入力データ系列とする16タップ・マッチドフィルタ、10は16タップ・マッチドフィルタ9の出力を格納するためのメモリ、11はメモリ10に格納された16タップ・マッチドフィルタ9の出力を入力データ系列とする16タップ・マッチドフィルタである。このPSC相関部7は、2個の16タップ・マッチドフィルタ9、11を使用して256チップ長のPSCを検出するというものである。
【0004】
12はSSC(Secondary Synchronization Code)を検出するSSC相関部である。13−1、13−2、13−16はスライディング相関器であり、スライディング相関器13−3〜13−15は図示を省略している。このSSC相関器12は、16個のスライディング相関器13−1〜13−16を使用して16種類あるSSCの中から移動局(W−CDMA送受信機)が在圏する基地局が使用するSSCを検出するというものである。また、14はPSC相関部7及びSSC相関部12から出力される相関結果を格納する相関結果メモリである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
W−CDMA送受信機では、PSC相関部7及びSSC相関部12は、半導体チップであるディジタルベースバンドチップに搭載されるが、ディジタルベースバンドチップには、コストの観点から小型化が要請されている。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑み、マッチドフィルタ及び複数のスライディング相関器を必要とする半導体チップに搭載する場合には、かかる半導体チップの小型化によるコストの低減化を図ることができるようにした相関器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の相関器は、入力データ系列と所定コードとの乗算を行う乗算器を有する第1、第2、…、第N(但し、Nは2以上の整数)のスライディング相関器を有し、第2、…、第Nのスライディング相関器は、第1、第2、…、第Nのスライディング相関器の乗算器の乗算結果の加算を行う回路構成に切り換えるための回路構成切換手段を有しているというものである。
【0008】
本発明の相関器によれば、回路構成切換手段によって回路構成を切り換えることにより、Nタップ・マッチドフィルタとしても、N個のスライディング相関器としても動作させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図12を参照して、本発明の第1実施形態〜第3実施形態について説明する。
【0010】
(第1実施形態・・図1〜図5)
図1は本発明の第1実施形態を示す回路図である。本発明の第1実施形態は、回路構成切換制御によって、4タップ・マッチドフィルタとしても、4個のスライディング相関器としても使用することができるように構成したものである。
【0011】
図1中、15、16は入力端子、DAは入力端子15から入力する入力データ系列、DBは入力端子16から入力する入力データ系列、17は入力データ系列DAをシフトする4段構成の直列入力並列出力型のシフトレジスタ、Q1〜Q4はシフトレジスタ17から並列出力されるデータである。
【0012】
18−1はシフトレジスタ17の出力Q1又は入力データ系列DBを選択して出力するセレクタ、18−2はシフトレジスタ17の出力Q2又は入力データ系列DBを選択して出力するセレクタ、18−3はシフトレジスタ17の出力Q3又は入力データ系列DBを選択して出力するセレクタ、18−4はシフトレジスタ17の出力Q4又は入力データ系列DBを選択して出力するセレクタである。
【0013】
19−1〜19−4はスライディング相関器であり、スライディング相関器19−1において、20−1はセレクタ18−1の出力とコードC1との乗算を行う乗算回路、21−1は乗算器20−1の乗算結果とスライディング相関器19−1の前回の相関結果との加算を行う加算器、22−1は加算器21−1の加算結果(スライディング相関器19−1の相関結果)を保持するレジスタである。
【0014】
スライディング相関器19−2において、20−2はセレクタ18−2の出力とコードC2との乗算を行う乗算回路、21−2は乗算器20−2の乗算結果と乗算器20−1の乗算結果又はスライディング相関器19−2の前回の相関結果との加算を行う加算器、22−2は加算器21−2の加算結果(スライディング相関器19−2の相関結果)を保持するレジスタ、23−2は乗算器20−1の乗算結果又はレジスタ22−2が保持するスライディング相関器19−2の前回の相関結果を選択して出力するセレクタである。
【0015】
スライディング相関器19−3において、20−3はセレクタ18−3の出力とコードC3との乗算を行う乗算回路、21−3は乗算器20−3の乗算結果とスライディング相関器19−2の相関結果又はスライディング相関器19−3の前回の相関結果との加算を行う加算器、22−3は加算器21−3の加算結果(スライディング相関器19−3の相関結果)を保持するレジスタ、23−3はスライディング相関器19−2の相関結果又はレジスタ22−3が保持するスライディング相関器19−3の前回の相関結果を選択して出力するセレクタである。
【0016】
スライディング相関器19−4において、20−4はセレクタ18−4の出力とコードC4との乗算を行う乗算回路、21−4は乗算器20−4の乗算結果とスライディング相関器19−3の相関結果又はスライディング相関器19−4の前回の相関結果との加算を行う加算器、22−4は加算器21−4の加算結果(スライディング相関器19−4の相関結果)を保持するレジスタ、23−4はスライディング相関器19−3の相関結果又はレジスタ22−4が保持するスライディング相関器19−4の前回の相関結果を選択して出力するセレクタである。
【0017】
図2は本発明の第1実施形態を4タップ・マッチドフィルタとして動作させる場合のセレクタ18−1〜18−4、23−2〜23−4の状態を示す回路図である。即ち、本発明の第1実施形態を4タップ・マッチドフィルタとして動作させる場合には、セレクタ18−1〜18−4はシフトレジスタ17の出力Q1〜Q4を選択し、セレクタ23−2は乗算器20−1の乗算結果を選択して出力し、セレクタ23−3、23−4は加算器21−2、21−3の加算結果を選択して出力するように制御する。
【0018】
このようにすると、シフトレジスタ17の出力Q1〜Q4は、セレクタ18−1〜18−4を介して、乗算器20−1〜20−4に入力し、乗算器20−1で[Q1×C1]=M1、乗算器20−2で[Q2×C2]=M2、乗算器20−3で[Q3×C3]=M3、乗算器20−4で[Q4×C4]=M4なる乗算が行われる。
【0019】
更に、加算器21−2で[M1+M2]=S2なる加算が行われ、加算器21−3で[S2+M3]=S3なる加算が行われ、加算器21−4で[S3+M4]=S4なる加算が行われ、加算結果S4がマッチドフィルタ出力としてスライディング相関器19−4から出力される。
【0020】
図3は本発明の第1実施形態を4タップ・マッチドフィルタとして動作させた場合の具体的動作例を示す波形図であり、コードC1、C2、C3、C4としてそれぞれ“1”,“−1”,“1”,1”を使用し、入力データ系列DAとして “−1,−1,1,−1,1,−1,1,1,1,1,−1,1”が逐次入力された場合を例にしている。
【0021】
この例の場合には、入力データ系列DAとコードC1〜C4との相関値が入力データ系列DAの入力開始後、4クロックサイクル遅延後のタイミングから逐次出力され、最大の相関値“4”を示すタイミングが相関値出力後、5クロックサイクル目に得られている。
【0022】
図4は本発明の第1実施形態を4個のスライディング相関器として動作させる場合のセレクタ18−1〜18−4、23−2〜23−4の状態を示す回路図である。即ち、本発明の第1実施形態を4個のスライディング相関器として使用する場合には、セレクタ18−1〜18−4は入力データ系列DBを選択して出力し、セレクタ23−2〜23−4はレジスタ22−2〜22−4の保持値を選択して出力するように制御する。
【0023】
このようにすると、入力データ系列DBは、セレクタ18−1〜18−4を介して、乗算器20−1〜20−4に入力し、乗算器20−1で[DBi(入力データ系列DBのiチップ目の値)×C1]=M1、乗算器20−2で[DBi×C2]=M2、乗算器20−3で[DBi×C3]=M3、乗算器20−4で[DBi×C4]=M4なる乗算が行われる。
【0024】
更に、加算器21−1で[M1+レジスタ22−1の保持値(スライディング相関器19−1の前回の相関結果)]=S1、加算器21−2で[M2+レジスタ22−2の保持値(スライディング相関器19−2の前回の相関結果)]=S2、加算器21−3で[M3+レジスタ22−3の保持値(スライディング相関器19−3の前回の相関結果)]=S3、加算器21−4で[M4+レジスタ22−4の保持値(スライディング相関器19−4の前回の相関結果)]=S4なる加算が行われ、これらがレジスタ22−1〜22−4に保持されると共に、スライディング相関器19−1〜19−4のスライディング相関結果S1〜S4として出力される。
【0025】
図5は本発明の第1実施形態を4個のスライディング相関器として動作させた場合の具体的動作例を示す波形図であり、コードC1、C2、C3、C4として“1,−1,1,1”、“−1,−1,−1,−1”、“1,−1,−1,1”、“−1,1,1,−1”がそれぞれ乗算器20−1、20−2、20−3、20−4に逐次入力し、かつ、入力データ系列DBとして“1,−1,−1,1”が逐次入力された場合を例にしている。
【0026】
この例の場合には、入力データ系列DBと4種類のコードC1〜C4との相関値S1〜S4が、入力データ系列DBの入力開始後、1クロックサイクル遅延後のタイミングから逐次出力され、コードC3が最大の相関値“4”を示すコードとして判明する。
【0027】
以上のように、本発明の第1実施形態によれば、回路構成切換手段をなすセレクタ18−1〜18−4、23−2〜23−4の制御によって、4個のスライディング相関器19−1〜19−4を4タップ・マッチドフィルタとしても、それぞれ独立した4個のスライディング相関器としても使用することができる。したがって、本発明の第1実施形態を4タップ・マッチドフィルタ及び4個のスライディング相関器を必要とする半導体チップに搭載する場合には、かかる半導体チップの小型化によるコストの低減化を図ることができる。
【0028】
(第2実施形態・・図6、図7)
図6は本発明の第2実施形態を示す回路図である。本発明の第2実施形態は、W−CDMA送受信機のセルサーチ部に使用することができるようにしたものであり、本発明の第1実施形態を拡張し、回路構成切換制御によって、16タップ・マッチドフィルタとしても、16個のスライディング相関器としても使用することができるように構成したものである。
【0029】
本発明の第2実施形態においては、本発明の第1実施形態が備える4段構成の直列入力並列出力型のシフトレジスタ17の代わりに、16段構成の直列入力並列出力型のシフトレジスタ24が設けられている。また、シフトレジスタ24の出力Q1〜Q16又は入力データ系列DBを選択して出力する16個のセレクタ18−1〜18−16(セレクタ18−4〜18−15は図示を省略)が設けられている。
【0030】
また、セレクタ18−1〜18−16に対応して、16個のスライディング相関器19−1〜19−16(スライディング相関器19−4〜19−15は図示を省略)が設けられている。なお、スライディング相関器19−2〜19−16は同一の回路構成とされており、図示を省略しているスライディング相関器19−w(但し、w=4、5、…、15)は、乗算器20−wと、加算器21−wと、レジスタ22−wと、セレクタ23−wを備えている。
【0031】
本発明の第2実施形態を16タップ・マッチドフィルタとして動作させる場合には、セレクタ18−1〜18−16はシフトレジスタ24の出力Q1〜Q16を選択し、セレクタ23−2は乗算器20−1の乗算結果を選択して出力し、セレクタ23−3〜23−16は加算器21−2〜21−16の加算結果を選択して出力するように制御する。
【0032】
このようにすると、シフトレジスタ24の出力Q1〜Q16は、セレクタ18−1〜18−16を介して、乗算器20−1〜20−16に入力し、乗算器20−v(但し、v=1、2、…、16)で[Qv×Cv]=Mvなる乗算が行われ、更に、加算器21−2〜21−16が使用され、ΣMv=S16なる加算が行われ、この加算結果S16がマッチドフィルタ出力としてスライディング相関器19−16から出力される。
【0033】
また、本発明の第2実施形態を16個のスライディング相関器として使用する場合には、セレクタ18−1〜18−16は入力データ系列DBを選択して出力し、セレクタ23−2〜23−16はレジスタ22−2〜22−16の保持値を選択して出力するように制御する。
【0034】
このようにすると、入力データ系列DBは、セレクタ18−1〜18−16を介して、乗算器20−1〜20−16に入力し、乗算器20−vで[DBi(入力データ系列DBのiチップ目の値)×Cv]=Mvなる乗算が行われ、更に、加算器21−vで[Mv+レジスタ22−vの保持値(スライディング相関器19−vの前回の相関結果)]なる加算が行われ、これがレジスタ22−vに保持されると共に、スライディング相関器19−vのスライディング相関結果Svとして出力される。
【0035】
図7は本発明の第2実施形態を使用したW−CDMA送受信機のセルサーチ部の一部分を示す回路図である。図7中、25はPSCの検出とSSCの検出を行うPSC/SSC相関部であり、26は本発明の第2実施形態、27はメモリ、28は16タップ・マッチドフィルタである。また、29は相関結果を格納する相関結果メモリである。
【0036】
このように構成されたセルサーチ部では、PSCを検出する第1ステップ時においては、本発明の第2実施形態26は、16タップ・マッチドフィルタとして動作するように制御され、SSCを検出する第2ステップ時においては、本発明の第2実施形態26は、16個のスライディング相関器として動作するように制御される。
【0037】
本発明の第2実施形態によれば、回路構成切換手段をなすセレクタ18−1〜18−16、23−2〜23−16の制御によって、16個のスライディング相関器19−1〜19−16を16タップ・マッチドフィルタとしても、それぞれ独立した16個のスライディング相関器としても使用することができる。したがって、本発明の第2実施形態を16タップ・マッチドフィルタ及び16個のスライディング相関器を必要とするW−CDMA送受信機に使用するディジタルベースバンドチップに搭載する場合には、ディジタルベースバンドチップの小型化によるコストの低減化を図ることができる。
【0038】
なお、本発明の第1実施形態及び第2実施形態は、同様の考え方で相関器を構成しているが、このような考え方で相関器を構成する場合には、スライディング相関器が2個以上の場合に適用することができる。
【0039】
(第3実施形態・・図8)
図8は本発明の第3実施形態の一部分を示す回路図である。本発明の第3実施形態は、N個(但し、Nは4以上の偶数)のスライディング相関器19−1〜19−Nを有するものであり、スライディング相関器19−(2k+1)[但し、k=1、…、N/2−1]にセレクタ30−(2k+1)が追加されている。
【0040】
そして、スライディング相関器19−2k[但し、k=1、…、N/2]内のセレクタ23−2kは、スライディング相関器19−(2k−1)の乗算器20−(2k−1)の乗算結果又はスライディング相関器19−2kの前回の相関結果S(2k)を選択して出力するように構成されている。
【0041】
また、スライディング相関器19−(2k+1)内のセレクタ23−(2k+1)は、スライディング相関器19−j(但し、j<2k+1)の相関結果[例えば、スライディング相関器19−2kの相関結果S(2k)]又はスライディング相関器19−(2k+1)の前回の相関結果S(2k+1)を選択して出力するように構成されている。
【0042】
また、スライディング相関器19−(2k+1)内のセレクタ30−(2k+1)は、スライディング相関器19−h(但し、h>2k+1)の相関結果[例えば、スライディング相関器19−(2k+2)の相関結果S(2k+2)]又はスライディング相関器19−(2k+1)の乗算器20−(2k+1)の乗算結果を選択して出力するように構成されている。
【0043】
即ち、本発明の第3実施形態では、スライディング相関器19−2kは、スライディング相関器19−(2k−1)の乗算器20−(2k−1)の乗算結果又はスライディング相関器19−2kの前回の相関結果S(2k)と、スライディング相関器19−2kの乗算器20−2kの乗算結果との加算を行うように構成されている。
【0044】
また、スライディング相関器19−(2k+1)は、スライディング相関器19−jの相関結果とスライディング相関器19−hの相関結果との加算、又は、スライディング相関器19−(2k+1)の乗算器20−(2k+1)の乗算結果とスライディング相関器19−(2k+1)の前回の相関結果S(2k+1)との加算を行うように構成されている。
【0045】
このように、スライディング相関器19−1の乗算器20−1及びスライディング相関器19−2〜19−Nの加算器22−2〜21−Nを(3N/2−2)個のセレクタを用いてツリー状に接続して、Nタップ・マッチドフィルタとして動作させる場合には、Nタップ・マッチドフィルタとしての出力は、スライディング相関器19−(N/2+1)に得ることができる。
【0046】
本発明の第3実施形態によれば、回路構成切換手段をなすセレクタを制御することにより、N個のスライディング相関器19−1〜19−NをNタップ・マッチドフィルタとしても、それぞれ独立したN個のスライディング相関器としても使用することができる。したがって、本発明の第3実施形態をNタップ・マッチドフィルタ及びN個のスライディング相関器を必要とする半導体チップに搭載する場合には、かかる半導体チップの小型化によるコストの低減化を図ることができる。
【0047】
また、本発明の第3実施形態によれば、Nタップ・マッチドフィルタとして動作させる場合、乗算器20−1〜20−Nの乗算結果の加算段数をlog2N段に減らすことができ、高速動作を図ることができる。
【0048】
(本発明の第3実施形態の第1具体例・・図9〜図11)
図9は本発明の第3実施形態の第1具体例を示す回路図である。本発明の第3実施形態の第1具体例は、スライディング相関器19−3にセレクタ30−3を追加し、セレクタ30−3は、乗算器20−3の乗算結果又は加算器21−4の加算結果を選択して加算器21−3に出力するように構成すると共に、セレクタ23−4は、乗算器20−3の乗算結果又はレジスタ22−4の保持値を選択して加算器21−4に出力するように構成し、その他については、本発明の第1実施形態と同様に構成したものである。
【0049】
図10は本発明の第3実施形態の第1具体例を4タップ・マッチドフィルタとして動作させる場合のセレクタ18−1〜18−4、23−2〜23−4、30−3の状態を示す回路図である。即ち、本発明の第3実施形態の第1具体例を4タップ・マッチドフィルタとして動作させる場合には、セレクタ18−1〜18−4はシフトレジスタ17の出力Q1〜Q4を選択し、セレクタ23−2は乗算器20−1の乗算結果を選択して出力し、セレクタ23−3は加算器21−2の加算結果を選択して出力し、セレクタ23−4は乗算器20−3の乗算結果を選択して出力し、セレクタ30−3は加算器21−4の加算結果を選択して出力するように制御する。
【0050】
このようにすると、シフトレジスタ17の出力Q1〜Q4は、セレクタ18−1〜18−4を介して、乗算器20−1〜20−4に入力し、乗算器20−1で[Q1×C1]=M1、乗算器20−2で[Q2×C2]=M2、乗算器20−3で[Q3×C3]=M3、乗算器20−4で[Q4×C4]=M4なる乗算が行われる。
【0051】
更に、加算器21−2で[M1+M2]=S2なる加算が行われ、加算器21−4で[M3+M4]=S4、加算器21−3で[S2+S4]=S3なる加算が行われ、この加算結果S3がマッチドフィルタ出力としてスライディング相関器19−3(=4(スライディング相関器の個数)/2+1)から出力される。
【0052】
図11は本発明の第3実施形態の第1具体例を4個のスライディング相関器として動作させる場合のセレクタ18−1〜18−4、23−2〜23−4、30−3の状態を示す回路図である。即ち、本発明の第3実施形態の第1具体例を4個のスライディング相関器として使用する場合には、セレクタ18−1〜18−4は入力データ系列DBを選択して出力し、セレクタ23−2〜23−4はレジスタ22−2〜22−4の保持値を選択して出力し、セレクタ30−3は乗算器20−3の乗算結果を選択して出力するように制御する。
【0053】
このようにすると、入力データ系列DBは、セレクタ18−1〜18−4を介して、乗算器20−1〜20−4に入力し、乗算器20−1で[DBi(入力データ系列DBのiチップ目の値)×C1]=M1、乗算器20−2で[DBi×C2]=M2、乗算器20−3で[DBi×C3]=M3、乗算器20−4で[DBi×C4]=M4なる乗算が行われる。
【0054】
更に、加算器21−1で[M1+レジスタ22−1の保持値(スライディング相関器19−1の前回の相関結果)]=S1、加算器21−2で[M2+レジスタ22−2の保持値(スライディング相関器19−2の前回の相関結果)]=S2、加算器21−3で[M3+レジスタ22−3の保持値(スライディング相関器19−3の前回の相関結果)]=S3、加算器21−4で[M4+レジスタ22−4の保持値(スライディング相関器19−4の前回の相関結果)]=S4なる加算が行われ、これらがレジスタ22−1〜22−4に保持されると共に、スライディング相関器19−1〜19−4のスライディング相関結果S1〜S4として出力される。
【0055】
以上のように、本発明の第3実施形態の第1具体例によれば、回路構成切換手段をなすセレクタ18−1〜18−4、23−2〜23−4、30−3の制御によって、4個のスライディング相関器19−1〜19−4を4タップ・マッチドフィルタとしても、それぞれ独立した4個のスライディング相関器としても使用することができる。したがって、本発明の第3実施形態の第1具体例を4タップ・マッチドフィルタ及び4個のスライディング相関器を必要とする半導体チップに搭載する場合には、かかる半導体チップの小型化によるコストの低減化を図ることができる。
【0056】
また、本発明の第3実施形態の第1具体例によれば、4タップ・マッチドフィルタとして動作させる場合、乗算器20−1〜20−4の乗算結果の加算段数を2段に減らすことができるので(加算器21−2、21−4による加算が第1段、加算器21−3による加算が第2段)、加算段数が3段である本発明の第1実施形態(加算器21−2による加算が第1段、加算器21−3による加算が第2段、加算器21−4による加算が第3段)よりも動作を高速にすることができる。
【0057】
なお、図12は本発明の第3実施形態の第2具体例として8個のスライディング相関器19−1〜19−8を設けた場合において、8タップ・マッチドフィルタとして動作させる場合の加算器21−1〜21−8の接続状態を示しており、この場合には、8タップ・マッチドフィルタとしての出力は、スライディング相関器19−5(=8(スライディング相関器の個数)/2+1)に得ることができる。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、回路構成を切り換えることにより、マッチドフィルタとしても、それぞれ独立した複数のスライディング相関器としても動作させることができるので、マッチドフィルタ及び複数のスライディング相関器を必要とする半導体チップに搭載する場合には、かかる半導体チップの小型化によるコストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す回路図である。
【図2】本発明の第1実施形態を4タップ・マッチドフィルタとして動作させる場合のセレクタの状態を示す回路図である。
【図3】本発明の第1実施形態を4タップ・マッチドフィルタとして動作させた場合の具体的動作例を示す波形図である。
【図4】本発明の第1実施形態を4個のスライディング相関器として動作させる場合のセレクタの状態を示す回路図である。
【図5】本発明の第1実施形態を4個のスライディング相関器として動作させた場合の具体的動作例を示す波形図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す回路図である。
【図7】本発明の第2実施形態を使用したW−CDMA送受信機のセルサーチ部の一部分を示す回路図である。
【図8】本発明の第3実施形態の一部分を示す回路図である。
【図9】本発明の第3実施形態の第1具体例を示す回路図である。
【図10】本発明の第3実施形態の第1具体例を4タップ・マッチドフィルタとして動作させる場合のセレクタの状態を示す回路図である。
【図11】本発明の第3実施形態の第1具体例を4個のスライディング相関器として動作させる場合のセレクタの状態を示す回路図である。
【図12】本発明の第3実施形態の第2具体例を説明するための図である。
【図13】W−CDMA送受信機の受信機部分の一部分を示す回路図である。
【図14】図13に示すW−CDMA送受信機が備えるセルサーチ部の一部分を示す回路図である。
【符号の説明】
15、16 入力端子
19−i スライディング相関器
Claims (4)
- 入力データ系列と所定コードとの乗算を行う乗算器を有する第1、第2、…、第N(但し、Nは2以上の整数)のスライディング相関器を有し、
前記第2、…、第Nのスライディング相関器は、前記第1、第2、…、第Nのスライディング相関器の乗算器の乗算結果の加算を行う回路構成に切り換えるための回路構成切換手段を有していることを特徴とする相関器。 - Nは3以上の整数であって、
前記第1のスライディング相関器は、前記第1のスライディング相関器の乗算器の乗算結果と、前記第1のスライディング相関器の前回の相関結果との加算を行うように構成され、
前記第2のスライディング相関器は、前記第2のスライディング相関器の乗算器の乗算結果と、前記第1のスライディング相関器の乗算器の乗算結果又は第2のスライディング相関器の前回の相関結果との加算を行うように構成され、
第g(但し、gは3以上、N以下の整数)のスライディング相関器は、前記第gのスライディング相関器の乗算器の乗算結果と、第g−1のスライディング相関器の相関結果又は前記第gのスライディング相関器の前回の相関結果との加算を行うように構成されていることを特徴とする請求項1記載の相関器。 - Nは4以上の偶数であって、
第2k(但し、k=1、…、N/2)のスライディング相関器は、前記第2kのスライディング相関器の乗算器の乗算結果と、第2k−1のスライディング相関器の乗算器の乗算結果又は前記第2kのスライディング相関器の前回の相関結果との加算を行うように構成され、
第2k+1(但し、k=1、…、N/2−1)のスライディング相関器は、第j(但し、j<2k+1)のスライディング相関器の相関結果と第h(但し、h>2k+1)のスライディング相関器の相関結果との加算、又は、前記第2k+1のスライディング相関器の乗算器と前記第2k+1のスライディング相関器の前回の相関結果との加算を行うように構成されていることを特徴とする請求項1記載の相関器。 - 前記回路構成切換手段は、前記第1、第2、…、第Nのスライディング相関器を前記第1、第2、…、第Nのスライディング相関器の乗算器の乗算結果の加算を行う回路構成とする場合、前記第1、第2、…、第Nのスライディング相関器の乗算器の乗算結果の加算値を第N/2+1のスライディング相関器から出力する回路構成とすることを特徴とする請求項3記載の相関器。
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