JP3722844B2 - デジタルマッチトフィルタ - Google Patents

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    • H03H17/0248Filters characterised by a particular frequency response or filtering method
    • H03H17/0254Matched filters

Description

技術分野
本発明は、デジタルマッチトフィルタに関し、特に、携帯電話などのスペクトラム拡散信号の相関検出を行う相関検出器として用いるのに好適なデジタルマッチトフィルタに関する。
背景技術
携帯電話などで使用することが検討されている符号分割多元接続(CDMA)方式によるスペクトラム拡散通信では、スペクトラム拡散信号を元の狭帯域の信号に復調する際に、マッチトフィルタが用いられる(たとえば、「ディジタル携帯電話CDMA用LSI,110mWと低消費電力化」,日経エレクトロニクス,No.656,pp.14〜15,1996年2月など)。
第1図は、FIRデジタルフィルタを用いて構成された8倍拡散8タップのデジタルマッチトフィルタの従来例を示すブロック図である(たとえば、「スペクトラム拡散ハンドブック第4版」,スタンフォード・テレコム社,1996年)。このデジタルマッチトフィルタの伝達関数H(z)は、次式で表わされる。
H(z)=C0+C1-1+C2-2+C3-3
+C4-4+C5-5+C6-6+C7-7 (1)
このデジタルマッチトフィルタは、信号入力端子1と、クロック入力端子2と、第1乃至第7のフリップフロップ群11〜17からなるタップ付きシフトレジスタ10と、第1乃至第8の乗算器21〜28と、第1乃至第7の加算器31〜37と、出力端子5とを含む。ここで、タップ付きシフトレジスタ10を構成する第1乃至第7のフリップフロップ群11〜17はそれぞれ、互いに並列接続された6個のフリップフロップから構成されている。
信号入力端子1には、アナログ信号(たとえば、スペクトラム拡散信号)が4.096MHzのサンプリング周波数でサンプリングされて生成されたデジタル信号IOが入力される。なお、デジタル信号IOは、クロック入力端子2に入力される4.096MHzのクロックCLKに同期した6ビットの2つの補数表現のデジタル信号である。デジタル信号IOは、タップ付きシフトレジスタ10の第1のフリップフロップ群11に入力されたのち、クロックCLKに同期して、第1のフリップフロップ群11から第7のフリップフロップ群17に向けて順次シフトされる。
第1乃至第8の乗算器21〜28は、6ビット×1ビットの乗算器であり、6ビットの出力信号を出力する。第1の乗算器21では、デジタル信号IO(6ビット)と8ビットの逆拡散符号列C76543210のうちの逆拡散符号C0(1ビット)との乗算が行われる。第2乃至第8の乗算器22〜28では、第1乃至第7のフリップフロップ群11〜17の出力信号と逆拡散符号C1〜C7との乗算がそれぞれ行われる。
乗算器21〜28では、たとえば、逆拡散符号が0を示すときは、デジタル信号IOおよび第1乃至第7のフリップフロップ群11〜17の出力信号と−1との乗算がそれぞれ行われ、逆拡散符号が1を示すときは、デジタル信号IOおよび第1乃至第7のフリップフロップ群11〜17の出力信号と1との乗算がそれぞれ行われる。なお、乗算器21〜28における乗算の方法はこれに限られず、たとえば、逆拡散符号が0を示すときは、デジタル信号IOおよび第1乃至第7のフリップフロップ群11〜17の出力信号と1との乗算がそれぞれ行われ、逆拡散符号が1を示すときは、デジタル信号IOおよび第1乃至第7のフリップフロップ群11〜17の出力信号と−1との乗算がそれぞれ行われてもよい。
各乗算器21〜28における乗算の手順について、第2図を参照にして以下に説明する。
初期状態では、タップ付きシフトレジスタ10を構成する第1乃至第7のフリップフロップ群11〜17の出力信号はすべて、0とされている。
第1の動作状態では、信号入力端子1にデジタル信号IOの1番目のサンプリングデータD0が入力され、このサンプリングデータD0と逆拡散符号C0との乗算が第1の乗算器21で行われる。したがって、D0×C0の値を示す出力信号が、第1の乗算器21から出力される。
第2の動作状態では、信号入力端子1にデジタル信号IOの2番目のサンプリングデータD1がクロックCLKに同期して入力されるとともに、1番目のサンプリングデータD0が第1のフリップフロップ群11に取り込まれる。その結果、2番目のサンプリングデータD1と逆拡散符号C0との乗算が第1の乗算器21で行われるとともに、1番目のサンプリングデータD0と逆拡散符号C1との乗算が第2の乗算器22で行われる。したがって、D1×C0の値を示す出力信号が第1の乗算器21から出力されるとともに、D0×C1の値を示す出力信号が第2の乗算器22から出力される。
第3の動作状態では、信号入力端子1にデジタル信号IOの3番目のサンプリングデータD2がクロックCLKに同期して入力され、1番目のサンプリングデータD0が第2のフリップフロップ群12に取り込まれ、2番目のサンプリングデータD1が第1のフリップフロップ群11に取り込まれる。その結果、3番目のサンプリングデータD2と逆拡散符号C0との乗算が第1の乗算器21で行われ、2番目のサンプリングデータD1と逆拡散符号C1との乗算が第2の乗算器22で行われ、1番目のサンプリングデータD0と逆拡散符号C2との乗算が第3の乗算器23で行われる。したがって、D2×C0の値を示す出力信号が第1の乗算器21から出力され、D1×C1の値を示す出力信号が第2の乗算器22から出力され、D0×C2の値を示す出力信号が第3の乗算器23から出力される。以降、同様の動作が第7の動作状態まで繰り返される。
第8の動作状態では、信号入力端子1にデジタル信号IOの8番目のサンプリングデータD7がクロックCLKに同期して入力され、1番目乃至7番目のサンプリングデータD0〜D6が第7乃至第1のフリップフロップ群17〜11にそれぞれ取り込まれる。したがって、D7×C0の値を示す出力信号が第1の乗算器21から出力され、D6×C1の値を示す出力信号が第2の乗算器22から出力され、D5×C2の値を示す出力信号が第3の乗算器23から出力され、D4×C3の値を示す出力信号が第4の乗算器24から出力され、D3×C4の値を示す出力信号が第5の乗算器25から出力され、D2×C5の値を示す出力信号が第6の乗算器26から出力され、D1×C6の値を示す出力信号が第7の乗算器27から出力され、D0×C7の値を示す出力信号が第8の乗算器28から出力される。
以上の動作により、デジタル信号IOの最初の8個のサンプリングデータD0〜D7と8ビットの逆拡散符号列C76543210との相関値を求めるのに必要な乗算がすべて行われる。
第9の動作状態では、信号入力端子1にデジタル信号IOの9番目のサンプリングデータD8がクロックCLKに同期して入力され、2番目乃至8番目のサンプリングデータD1〜D7が第7乃至第1のフリップフロップ群17〜11にそれぞれ取り込まれる。したがって、D8×C0の値を示す出力信号が第1の乗算器21から出力され、D7×C1の値を示す出力信号が第2の乗算器22から出力され、D6×C2の値を示す出力信号が第3の乗算器23から出力され、D5×C3の値を示す出力信号が第4の乗算器24から出力され、D4×C4の値を示す出力信号が第5の乗算器25から出力され、D3×C5の値を示す出力信号が第6の乗算器26から出力され、D2×C6の値を示す出力信号が第7の乗算器27から出力され、D1×C7の値を示す出力信号が第8の乗算器28から出力される。その結果、デジタル信号IOの最初の8個のサンプリングデータD0〜D7から1サンプリング後の8個のサンプリングデータD1〜D8と8ビットの逆拡散符号列C76543210との相関値を求めるのに必要な乗算がすべて行われる。以降、同様の動作が繰り返される。
第1乃至第4の加算器31〜34は、6ビット+6ビットの加算器であり、7ビットの出力信号を出力する。第5および第6の加算器35,36は、7ビット+7ビットの加算器であり、8ビットの出力信号を出力する。第7の加算器37は、8ビット+8ビットの加算器であり、9ビットの出力信号を出力する。第1の加算器31では、第1の乗算器21の出力信号(6ビット)と第2の乗算器22の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第2の加算器32では、第3の乗算器23の出力信号(6ビット)と第4の乗算器24の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第3の加算器33では、第5の乗算器25の出力信号(6ビット)と第6の乗算器26の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第4の加算器34では、第7の乗算器27の出力信号(6ビット)と第8の乗算器28の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第5の加算器35では、第1の加算器31の出力信号(7ビット)と第2の加算器32の出力信号(7ビット)との加算が行われる。第6の加算器36では、第3の加算器33の出力信号(7ビット)と第4の加算器34の出力信号(7ビット)との加算が行われる。第7の加算器37では、第5の加算器35の出力信号(8ビット)と第6の加算器36の出力信号(8ビット)との加算が行われる。この結果、デジタル信号IOと逆拡散符号列C76543210との相関値MFOUTが第7の加算器37において得られ、出力端子5を介して外部に出力される。
次に、受信信号がオーバーサンプリングされる場合に用いられるデジタルマッチトフィルタについて説明する。
携帯電話などで受信信号の相関検出を行って受信タイミングを検出する場合、受信タイミング検出の精度を向上するために、受信信号は、通常、チップレート周波数に対してm倍オーバーサンプリングされたのち、マッチトフィルタに入力される。受信信号が2倍オーバーサンプリングされたときのマッチトフィルタの伝達関数H(z)は、次式で表わされる。
H(z)=C0+C1-2+C2-4+C3-6
+C4-8+C5-10+C6-12+C7-14 (2)
第3図は、FIR2倍補間デジタルフィルタを用いて構成された8倍拡散16タップのデジタルマッチトフィルタの従来例を示すブロック図である。このデジタルマッチトフィルタは、信号入力端子101と、クロック入力端子102と、第1乃至第14のフリップフロップ群111〜124からなるタップ付きシフトレジスタ110と、第1乃至第8の乗算器131〜138と、第1乃至第7の加算器141〜147と、出力端子105とを含む。ここで、タップ付きシフトレジスタ110を構成する第1乃至第14のフリップフロップ群111〜124はそれぞれ、互いに並列接続された6個のフリップフロップから構成されている。
信号入力端子101には、アナログ信号(たとえば、スペクトラム拡散信号)が8.192MHzのサンプリング周波数で2倍オーバーサンプリングされて生成されたデジタル信号IOが入力される。なお、デジタル信号IOは、クロック入力端子102に入力される8.192MHzのクロックCLKに同期した6ビットの2の補数表現のデジタル信号である。デジタル信号IOは、タップ付きシフトレジスタ110の第1のフリップフロップ群111に入力されたのち、クロックCLKに同期して、第1のフリップフロップ群111から第14のフリップフロップ群124に向けて順次シフトされる。
第1乃至第8の乗算器131〜138は、6ビット×1ビットの乗算器であり、6ビットの出力信号を出力する。第1の乗算器131では、デジタル信号IO(6ビット)と8ビットの逆拡散符号列C76543210のうちの逆拡散符号C0(1ビット)との乗算が行われる。第2乃至第8の乗算器132〜138では、タップ付きシフトレジスタ110の偶数番目のフリップフロップ群112,114,116,118,120,122,124の出力信号と逆拡散符号C1〜C7との乗算がそれぞれ行われる。
乗算器131〜138では、たとえば、逆拡散符号が0を示すときは、デジタル信号IOおよび偶数番目のフリップフロップ群112,114,116,118,120,122,124の出力信号と−1との乗算がそれぞれ行われ、逆拡散符号が1を示すときは、デジタル信号IOおよび偶数番目のフリップフロップ群112,114,116,118,120,122,124の出力信号と1との乗算がそれぞれ行われる。なお、乗算器131〜138における乗算の方法はこれに限られず、たとえば、逆拡散符号が0を示すときは、デジタル信号IOおよび偶数番目のフリップフロップ群112,114,116,118,120,122,124の出力信号と1との乗算がそれぞれ行われ、逆拡散符号が1を示すときは、デジタル信号IOおよび偶数番目のフリップフロップ群112,114,116,118,120,122,124の出力信号と−1との乗算がそれぞれ行われてもよい。
第1乃至第4の加算器141〜144は、6ビット+6ビットの加算器であり、7ビットの出力信号を出力する。第5および第6の加算器145,146は、7ビット+7ビットの加算器であり、8ビットの出力信号を出力する。第7の加算器147は、8ビット+8ビットの加算器であり、9ビットの出力信号を出力する。第1の加算器141では、第1の乗算器131の出力信号(6ビット)と第2の乗算器132の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第2の加算器142では、第3の乗算器133の出力信号(6ビット)と第4の乗算器134の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第3の加算器143では、第5の乗算器135の出力信号(6ビット)と第6の乗算器136の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第4の加算器144では、第7の乗算器137の出力信号(6ビット)と第8の乗算器138の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第5の加算器145では、第1の加算器141の出力信号(7ビット)と第2の加算器142の出力信号(7ビット)との加算が行われる。第6の加算器146では、第3の加算器143の出力信号(7ビット)と第4の加算器144の出力信号(7ビット)との加算が行われる。第7の加算器147では、第5の加算器145の出力信号(8ビット)と第6の加算器146の出力信号(8ビット)との加算が行われる。
このデジタルマッチトフィルタにおいても、第7の加算器147においてデジタル信号IOと逆拡散符号列C76543210との相関値MFOUTが得られ、出力端子105を介して外部に出力される。なお、このデジタルマッチトフィルタでは、8.192MHzのクロックCLKがクロック入力端子102に入力されるごとに相関値MFOUTを得ることができるため、第1図に示したデジタルマッチトフィルタに比べて1/2倍の時間間隔で相関値MFOUTを得ることができる。
しかしながら、第1図および第3図に示した従来のデジタルマッチトフィルタでは、消費電力が大きいという問題がある。すなわち、第1図に示した従来のデジタルマッチトフィルタでは、デジタル信号IOと逆拡散符号列C76543210との相関値MFOUTを得るために、第1乃至第7のフリップフロップ群11〜17からなるタップ付きシフトレジスタ10をタップ付き遅延線部として用いている結果、タップ付きシフトレジスタ10は4.096MHzのクロックCLKに同期して動作するため、消費電力が大きくなる。また、第3図に示した従来のデジタルマッチトフィルタでは、デジタル信号IOと逆拡散符号列C76543210との相関値MFOUTを得るために、第1乃至第14のフリップフロップ群111〜124からなるタップ付きシフトレジスタ110をタップ付き遅延線部として用いている結果、タップ付きシフトレジスタ110は8.192MHzのクロックCLKに同期して動作するため、消費電力がさらに大きくなる。
携帯電話などのスペクトラム拡散信号の相関検出用の相関検出器では、同相チャネルおよび直交チャネルについて相関検出を行う必要があるため、上記のような従来のデジタルマッチトフィルタを2つ用いて相関検出器を構成する必要がある。その結果、第1図または第3図に示した従来のデジタルマッチトフィルタを用いて相関検出器を構成すると、相関検出器の消費電力が大きくなるという問題がある。また、デジタル信号のビット数,シフトレジスタのタップ数および補間処理数が増えるに比例して相関検出器の消費電力が大きくなるという問題がある。
相関検出器の低消費電力化を図るために、アナログ信号処理で相関検出を行うアナログ・デジタルフィルタを基本構成とした広帯域DS−CDMA用マッチトフィルタが開発されている(佐和橋ら,「広帯域DS−CMDA用低消費電力マッチトフィルタLSI」,電子情報通信学会技術研究報告(無線通信),RCS95-120,1996年1月)。しかし、この広帯域DS−CDMA用マッチトフィルタは、アナログ入力信号が入力される複数のサンプルホールド回路から構成されたタップ付き遅延部と、このタップ付き遅延部の各出力信号とデジタル信号である乗数との乗算を行う複数個の乗算回路とを用いている。このため、デジタル信号処理が主に行われるスペクトラム拡散通信方式の携帯電話などの用途では、デジタル回路ですべて構成されたデジタルマッチトフィルタの方がデジタル信号処理用の周辺回路との集積性がよりよい。
また、米国特許第5,396,446号には、入力信号がそれぞれ入力される複数のホールド回路と、乗数が格納された巡回型タップ付きシフトレジスタと、複数のホールド回路の各出力信号と巡回型タップ付きシフトレジスタの各出力信号とをそれぞれ乗算する複数の乗算器と、複数の乗算器の出力信号を加算する加算器とを含むデジタルフィルタ回路が開示されている。しかしながら、このデジタルフィルタ回路は、タップ付き遅延線部としてタップ付きシフトレジスタを用いる従来のデジタルマッチトフィルタに比べて低消費電力化を図る目的で考え出されたものではなく、2つの差動アンプと2つのトランジスタと2つのコンデンサとを用いてホールド回路を構成して、2つのトランジスタの導通/非導通を互いに逆位相のクロックで制御することにより、ホールドエラーを最小限に抑えることを目的として考え出されたものである。また、このデジタルフィルタ回路では、入力データは各ホールド回路のコンデンサに蓄積されて保持されるため、デジタル回路で入力データを保持する場合に比べ、入力データの保持精度が劣る。さらに、このデジタルフィルタ回路では、ホールド回路,乗算器および加算器は、コンデンサなどのアナログ素子を用いて構成されている。このため、デジタル信号処理が主に行われるスペクトラム拡散通信方式の携帯電話などの用途では、デジタル回路ですべて構成されたデジタルマッチトフィルタの方がデジタル信号処理用の周辺回路との集積性がよりよい。
本発明の目的は、低消費電力化が図れ、かつ、携帯電話などに使用した場合にもデジタル信号処理用の周辺回路とともにLSIにすることが容易なデジタルマッチトフィルタを提供することにある。
発明の開示
本発明の第1のデジタルマッチトフィルタは、
クロックに同期したNビットのデジタル信号とM個のデジタル符号からなるデジタル符号列との相関値を求めるためのデジタルマッチトフィルタであって、
a)前記Nビットのデジタル信号が入力される第1乃至第Mのデジタル信号記憶手段と、
b)前記クロックに同期して前記第1乃至第Mのデジタル信号記憶手段を順に1個ずつ選択して、該選択したデジタル信号記憶手段に前記Nビットのデジタル信号を記憶させるデジタル書込み選択手段と、
c)縦続接続された第1段乃至第M段の符号用フリップフロップを有し、かつ、前記クロックに同期して動作するデジタル符号列用巡回型シフトレジスタであって、
・前記M個のデジタル符号が前記第1段乃至第M段の符号用フリップフロップにそれぞれ格納され、
・前記第M段の符号用フリップフロップの出力端子が前記第1段の符号用フリップフロップの入力端子に接続されている、
デジタル符号列用巡回型シフトレジスタと、
d)前記第1乃至第Mのデジタル信号記憶手段の出力信号と前記第1段乃至第M段の符号用フリップフロップの出力信号とをそれぞれ乗算する第1乃至第Mのデジタル乗算手段と、
e)該第1乃至第Mのデジタル乗算手段の出力信号を加算するデジタル加算手段と、
を含む。
本発明の第1のデジタルマッチトフィルタは、FIRデジタルフィルタを用いて構成されたM倍拡散Mタップのデジタルマッチトフィルタにおいて、ビット数が多いデジタル信号をクロックに同期してシフトさせずにデジタル符号をクロックに同期してシフトさせて両者の相関値を求めるため、デジタル符号をクロックに同期してシフトさせずにビット数が多いデジタル信号をクロックに同期してシフトさせて両者の相関値を求める従来のデジタルマッチトフィルタと比べて、デジタル信号を記憶する際の消費電力を大幅に低減することができる。
本発明の第2のデジタルマッチトフィルタは、
第2のクロックのm倍の周波数を有する第1のクロックでオーバーサンプリングされたNビットのデジタル信号とM個のデジタル符号からなるデジタル符号列との相関値を求めるためのデジタルマッチトフィルタであって、
a)前記Nビットのデジタル信号が入力されるm×M個のデジタル信号記憶手段と、
b)前記第1のクロックに同期して前記m×M個のデジタル信号記憶手段を順に1個ずつ選択し、該選択したデジタル信号記憶手段に前記Nビットのデジタル信号を記憶させるデジタル書込み選択手段と、
c)前記m×M個のデジタル信号記憶手段をm個ごとに分割して前記m×M個のデジタル信号記憶手段をM個のブロックに分け、該M個のブロックに含まれる前記m個のデジタル信号記憶手段の出力信号を前記第2のクロックの一周期内に順に選択して出力する第1乃至第Mのデジタル選択手段と、
d)縦続接続された第1段乃至第M段の符号用フリップフロップを有し、かつ、前記第2のクロックに同期して動作するデジタル符号列用巡回型シフトレジスタであって、
・前記M個のデジタル符号が前記第1段乃至第M段の符号用フリップフロップにそれぞれ格納され、
・前記第M段の符号用フリップフロップの出力端子が前記第1段の符号用フリップフロップの入力端子に接続されている、
デジタル符号列用巡回型シフトレジスタと、
e)前記第1乃至第Mのデジタル選択手段の出力信号と前記第1段乃至第M段の符号用フリップフロップの出力信号とをそれぞれ乗算する第1乃至第Mのデジタル乗算手段と、
f)該第1乃至第Mのデジタル乗算手段の出力信号を加算するデジタル加算手段と、
を含む。
本発明の第2のデジタルマッチトフィルタは、FIRm倍補間デジタルフィルタを用いて構成されたM倍拡散(m×M)タップのデジタルマッチトフィルタにおいて、ビット数が多いデジタル信号をクロックに同期してシフトさせずにデジタル符号をクロックに同期してシフトさせて両者の相関値を求めるため、デジタル符号をクロックに同期してシフトさせずにビット数が多いデジタル信号をクロックに同期してシフトさせて両者の相関値を求める従来のデジタルマッチトフィルタと比べて、デジタル信号を記憶する際の消費電力を大幅に低減することができる。
本発明の第3のデジタルマッチトフィルタは、
第2のクロックのm倍の周波数を有する第1のクロックでオーバーサンプリングされたNビットのデジタル信号とM個のデジタル符号からなるデジタル符号列との相関値を求めるためのデジタルマッチトフィルタであって、
a)シリアルに入力される前記デジタル信号をシリアル/パラレル変換して第1乃至第mのデジタル信号をパラレルに出力するシリアル/パラレル変換手段と、
b)該シリアル/パラレル変換手段から前記第1乃至第mのデジタル信号がそれぞれ入力され、かつ、M個の記憶ユニットをそれぞれ有する第1乃至第mのデジタル信号用記憶手段と、
c)前記第2のクロックに同期して前記第1乃至第mのデジタル信号用記憶手段ごとに前記M個の記憶ユニットを順に1個ずつ選択し、該選択した記憶ユニットに前記第1乃至第Mのデジタル信号をそれぞれ記憶させるデジタル書込み選択手段と、
d)前記第1乃至第mのデジタル信号用記憶手段の出力信号を前記M個の記憶ユニットごとに前記第2のクロックの一周期内に順に選択してそれぞれ出力する第1乃至第Mのデジタル選択手段と、
e)縦続接続された第1段乃至第M段の符号用フリップフロップを有し、かつ、前記第2のクロックに同期して動作するデジタル符号列用巡回型シフトレジスタであって、
・前記M個のデジタル符号が前記第1段乃至第M段の符号用フリップフロップにそれぞれ格納され、
・前記第M段の符号用フリップフロップの出力端子が前記第1段の符号用フリップフロップの入力端子に接続されている、
デジタル符号列用巡回型シフトレジスタと、
f)前記第1乃至第Mのデジタル選択手段の出力信号と前記第1段乃至第M段の符号用フリップフロップの出力信号とをそれぞれ乗算する第1乃至第Mのデジタル乗算手段と、
g)該第1乃至第Mのデジタル乗算手段の出力信号を加算するデジタル加算手段と、
を含むデジタルマッチトフィルタ。
本発明の第3デジタルマッチトフィルタは、FIRデジタルフィルタを用いて構成されたM倍拡散Mタップのデジタルマッチトフィルタをm個用いて、第2のクロックのm倍の周波数を有する第1のクロックでオーバーサンプリングされたデジタル信号とデジタル符号との相関を求める際に、ビット数が多いデジタル信号をクロックに同期してそれぞれシフトさせずにデジタル符号をクロックに同期してシフトさせて両者の相関値を求めるため、デジタル符号をクロックに同期してシフトさせずにビット数が多いデジタル信号をクロックに同期してそれぞれシフトさせて両者の相関値を求める従来のデジタルマッチトフィルタと比べて、デジタル信号を記憶する際の消費電力を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、FIRデジタルフィルタを用いて構成された8倍拡散8タップのデジタルマッチトフィルタの従来例を示すブロック図である。
第2図は、第1図に示したデジタルマッチトフィルタにおける乗算の手順を説明するための図である。
第3図は、FIR2倍補間デジタルフィルタを用いて構成された8倍拡散16タップのデジタルマッチトフィルタの従来例を示すブロック図である。
第4図は、本発明の第1の実施態様によるデジタルマッチトフィルタを示すブロック図である。
第5図は、第4図に示したデジタルマッチトフィルタにおける乗算の手順を説明するための図である。
第6図は、本発明の第2の実施態様によるデジタルマッチトフィルタが備える書込み選択回路を示すブロック図である。
第7図は、第6図に示した書込み選択回路の動作を説明するためのタイミング図である。
第8図は、本発明の第3の実施態様によるデジタルマッチトフィルタを示すブロック図である。
第9図は、本発明の第4の実施態様によるデジタルマッチトフィルタを示すブロック図である。
第10図は、本発明の第5の実施態様によるデジタルマッチトフィルタを示すブロック図である。
発明を実施するための最良の形態
(第1の実施態様)
本発明の第1の実施態様によるデジタルマッチトフィルタは、FIRデジタルフィルタを用いて構成された8倍拡散8タップのデジタルマッチトフィルタであって、第4図に示すように、信号入力端子201と、クロック入力端子202と、第1乃至第8のフリップフロップ群211〜218からなる記憶部210と、第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ221〜228からなる巡回型タップ付きシフトレジスタを用いて構成された書込み選択回路220と、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ231〜238からなる巡回型タップ付きシフトレジスタを用いて構成された逆拡散符号列用シフトレジスタ230と、第1乃至第8の乗算器241〜248と、第1乃至第7の加算器251〜257と、出力端子205とを含む。ここで、記憶部210を構成する第1乃至第8のフリップフロップ群211〜218はそれぞれ、互いに並列接続された6個のフリップフロップから構成されている。
信号入力端子201には、アナログ信号(たとえば、スペクトラム拡散信号)が4.096MHzのサンプリング周波数でサンプリングされて生成されたデジタル信号IOが入力される。なお、デジタル信号IOは、クロック入力端子202に入力される4.096MHzのクロックCLKに同期した6ビットの2の補数表現のデジタル信号である。
記憶部210を構成する第1乃至第8のフリップフロップ群211〜218のデータ入力端子Dには、デジタル信号IOが入力されている。また、第1乃至第8のフリップフロップ群211〜218のクロック入力端子Cには、書込み選択回路220を構成する第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ221〜228の出力信号がそれぞれ入力されている。
書込み選択回路220を構成する第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ221〜228は、初期状態では、任意の一つの書込み選択用フリップフロップに“1”(論理値でハイレベル)が書き込まれており、他の書込み選択用フリップフロップには“0”(論理値でロウレベル)が書き込まれている。以降、説明の簡単のため、初期状態では、第8の書込み選択用フリップフロップ228のみに“1”が書き込まれているとする。第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ221〜228のクロック入力端子Cには、クロックCLKが入力されている。第8の書込み選択用フリップフロップ228のクロック入力端子CにクロックCLKが入力すると、初期状態で第8の書込み選択用フリップフロップ228に書き込まれた“1”が第1の書込み選択用フリップフロップ221にシフトされる。第1の書込み選択用フリップフロップ221にシフトされた“1”は、以降、クロックCLKに同期して、第2の書込み選択用フリップフロップ222から第8の書込み選択用フリップフロップ228に向って順にシフトされる。これにより、記憶部210を構成する第1乃至第8のフリップフロップ群211〜218のクロック入力端子Cには“1”がクロックCLKに同期して順に入力されるため、デジタル信号IOがクロックCLKに同期して第1乃至第8のフリップフロップ群211〜218に順に取り込まれて保持される。
逆拡散符号列用シフトレジスタ230を構成する第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ231〜238には、8ビットの逆拡散符号列C76543210の逆拡散符号がそれぞれ書き込まれている。以降、説明の簡単のため、初期状態では、逆拡散符号C0〜C7は、逆拡散符号C7から逆拡散符号C0の順番で第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ231〜238にそれぞれ格納されているとする。
第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ231〜238のクロック入力端子Cには、クロックCLKが入力されており、クロックCLKに同期して、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ231〜238に格納された各逆拡散符号C0〜C7が第1の逆拡散符号用フリップフロップ231から第8の逆拡散符号用フリップフロップ238へ向って順にシフトされる。なお、第8の逆拡散符号用フリップフロップ238にシフトされた逆拡散符号は、次のクロックCLKに同期して、第1の逆拡散符号用フリップフロップ231にシフトされる。これにより、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ231〜238からは、クロックCLKに同期して、逆拡散符号C0から逆拡散符号C7が順にシフトされながら出力される。
第1乃至第8の乗算器241〜248は、6ビット×1ビットの乗算器であり、6ビットの出力信号を出力する。第1乃至第8の乗算器241〜248では、第1乃至第8のフリップフロップ群211〜218の出力信号(6ビット)と第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ231〜238から出力される逆拡散符号(1ビット)との乗算がそれぞれ行われる。なお、乗算器241〜248では、たとえば、逆拡散符号が1を示すときは、第1乃至第8のフリップフロップ群211〜218の出力信号と1との乗算が行われ、逆拡散符号が0を示すときは、第1乃至第8のフリップフロップ群211〜218の出力信号と−1との乗算が行われる。
各乗算器241〜248における乗算の手順について、第5図を参照して以下に述べる。
第1の動作状態では、信号入力端子201にデジタル信号IOの1番目のサンプリングデータD0がクロックCLKに同期して入力されるとともに、初期状態において書込み選択回路220の第8の書込み選択用フリップフロップ228に書き込まれた“1”がクロックCLKに同期して第1の書込み選択用フリップフロップ221にシフトされる。この結果、記憶部210の第1のシフトレジスタ群211のクロック入力端子Cにのみ“1”が入力されて、1番目のサンプリングデータD0が第1のシフトレジスタ群211に取り込まれて保持される。また、初期状態で逆拡散符号列用シフトレジスタ230の第8の逆拡散符号用フリップフロップ238に格納された逆拡散符号C0がクロックCLKに同期して第1の逆拡散符号用フリップフロップ231にシフトされる結果、1番目のサンプリングデータD0と逆拡散符号C0との乗算が第1の乗算器241で行われる。したがって、D0×C0の値を示す出力信号が、第1の乗算器241から出力される。
第2の動作状態では、信号入力端子201にデジタル信号IOの2番目のサンプリングデータD1がクロックCLKに同期して入力されるとともに、第1の動作状態で書込み選択回路220の第1の書込み選択用フリップフロップ221にシフトされた“1”がクロックCLKに同期して第2の書込み選択用フリップフロップ222にシフトされる。この結果、記憶部210の第2のシフトレジスタ群212のクロック入力端子Cにのみ“1”が入力されて、2番目のサンプリングデータD1が第2のシフトレジスタ群212に取り込まれて保持される。このとき、第1のフリップフロップ群211には、第1の動作状態で取り込まれた1番目のサンプリングデータD0がそのまま保持されている。また、逆拡散符号列用シフトレジスタ230に格納されている各逆拡散符号がクロックCLKに同期してシフトされる結果、第1の動作状態で第1の逆拡散符号用フリップフロップ231にシフトされた逆拡散符号C0が第2の逆拡散符号用フリップフロップ232にシフトされるとともに、第1の動作状態で第8の逆拡散符号用フリップフロップ238にシフトされた逆拡散符号C1が第1の逆拡散符号用フリップフロップ231にシフトされる。その結果、2番目のサンプリングデータD1と逆拡散符号C0との乗算が第2の乗算器242で行われるとともに、1番目のサンプリングデータD0と逆拡散符号C1との乗算が第1の乗算器241で行われる。したがって、D1×C0の値を示す出力信号が第2の乗算器242から出力されるとともに、D0×C1の値を示す出力信号が第1の乗算器241から出力される。
第3の動作状態では、信号入力端子201にデジタル信号IOの3番目のサンプリングデータD2がクロックCLKに同期して入力されるとともに、第2の動作状態で書込み選択回路220の第2の書込み選択用フリップフロップ222にシフトされた“1”がクロックCLKに同期して第3の書込み選択用フリップフロップ223にシフトされる。この結果、記憶部210の第3のシフトレジスタ群213のクロック入力端子Cにのみ“1”が入力されて、3番目のサンプリングデータD2が第3のシフトレジスタ群213に取り込まれて保持される。このとき、第1のフリップフロップ群211には、第1の動作状態で取り込まれた1番目のサンプリングデータD0がそのまま保持されており、第2のフリップフロップ群212には、第2の動作状態で取り込まれた2番目のサンプリングデータD1がそのまま保持されている。また、逆拡散符号列用シフトレジスタ230に格納されている各逆拡散符号がクロックCLKに同期してシフトされる結果、第2の動作状態で第2の逆拡散符号用フリップフロップ232にシフトされた逆拡散符号C0が第3の逆拡散符号用フリップフロップ233にシフトされ、第2の動作状態で第1の逆拡散符号用フリップフロップ231にシフトされた逆拡散符号C1が第2の逆拡散符号用フリップフロップ232にシフトされ、第2の動作状態で第8の逆拡散符号用フリップフロップ238にシフトされた逆拡散符号C2が第1の逆拡散符号用フリップフロップ231にシフトされる。その結果、3番目のサンプリングデータD2と逆拡散符号C0との乗算が第3の乗算器243で行われ、2番目のサンプリングデータD1と逆拡散符号C1との乗算が第2の乗算器242で行われ、1番目のサンプリングデータD0と逆拡散符号C2との乗算が第1の乗算器241で行われる。したがって、D2×C0の値を示す出力信号が第3の乗算器243から出力され、D1×C1の値を示す出力信号が第2の乗算器242から出力され、D1×C2の値を示す出力信号が第1の乗算器241から出力される。以降、第7の動作状態まで同様の動作が繰り返される。
第8の動作状態では、信号入力端子201にデジタル信号IOの8番目のサンプリングデータD7がクロックCLKに同期して入力されるとともに、第7の動作状態で書込み選択回路220の第7の書込み選択用フリップフロップ227にシフトされた“1”がクロックCLKに同期して第8の書込み選択用フリップフロップ228にシフトされる。この結果、記憶部210の第8のシフトレジスタ群218のクロック入力端子Cにのみ“1”が入力されて、8番目のサンプリングデータD7が第8のシフトレジスタ群218に取り込まれて保持される。このとき、第1乃至第7のフリップフロップ群211〜217には、第7の動作状態までに取り込まれた1番目乃至7番目のサンプリングデータD0〜D6がそれぞれそのまま保持されている。また、逆拡散符号列用シフトレジスタ230に格納されている各逆拡散符号がクロックCLKに同期してシフトされる結果、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ231〜238には逆拡散符号C7〜C0がそれぞれ格納される。これにより、記憶部210の第1乃至第8のフリップフロップ211〜218にそれぞれ保持されたデジタル信号IOの1番目から8番目のサンプリングデータD0〜D7と逆拡散符号列用シフトレジスタ230の第1乃至第8の逆拡散符号列用フリップフロップ231〜238にそれぞれシフトされた逆拡散符号C7〜C0との乗算が、第1乃至第8の乗算器241〜248でそれぞれ行われる。その結果、D7×C0の値を示す出力信号が第8の乗算器248から出力され、D6×C1の値を示す出力信号が第7の乗算器247から出力され、D5×C2の値を示す出力信号が第6の乗算器246から出力され、D4×C3の値を示す出力信号が第5の乗算器245から出力され、D3×C4の値を示す出力信号が第4の乗算器244から出力され、D2×C5の値を示す出力信号が第3の乗算器243から出力され、D1×C6の値を示す出力信号が第2の乗算器242から出力され、D0×C7の値を示す出力信号が第1の乗算器241から出力される。
以上の動作により、デジタル信号IOの最初の8個のサンプリングデータD76543210と8ビットの逆拡散符号列C76543210との相関値を求めるのに必要な乗算がすべて行われる。
第9の動作状態では、信号入力端子201にデジタル信号IOの9番目のサンプリングデータD8がクロックCLKに同期して入力されるとともに、第8の動作状態で書込み選択回路220の第8の書込み選択用フリップフロップ228にシフトされた“1”がクロックCLKに同期して第1の書込み選択用フリップフロップ221にシフトされる。この結果、記憶部210の第1のシフトレジスタ群211のクロック入力端子Cにのみ“1”が入力されて、9番目のサンプリングデータD8が第1のシフトレジスタ群211に取り込まれて保持される。このとき、第2乃至第8のフリップフロップ群211〜218には、第8の動作状態までに取り込まれた2番目乃至8番目のサンプリングデータD1〜D7がそれぞれそのまま保持されている。また、逆拡散符号列用シフトレジスタ230に格納されている各逆拡散符号がクロックCLKに同期してシフトされる結果、第1の逆拡散符号用フリップフロップ231には逆拡散符号C0が格納され、第2乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ232〜238には逆拡散符号C7〜C1がそれぞれ格納される。これにより、記憶部210の第1のフリップフロップ211に保持されたデジタル信号IOの9番目のサンプリングデータD8と逆拡散符号列用シフトレジスタ230の第1の逆拡散符号用フリップフロップ231に格納された逆拡散符号C0との乗算が第1の乗算器241で行われるとともに、第2乃至第9のフリップフロップ212〜218にそれぞれ保持されたデジタル信号IOの2番目から8番目のサンプリングデータD1〜D7と逆拡散符号列用シフトレジスタ230の第2乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ231〜238にそれぞれ格納された逆拡散符号C7〜C1との乗算が第2乃至第8の乗算器242〜248でそれぞれ行われる。その結果、D8×C0の値を示す出力信号が第1の乗算器241から出力され、D7×C1の値を示す出力信号が第8の乗算器248から出力され、D6×C2の値を示す出力信号が第7の乗算器247から出力され、D5×C3の値を示す出力信号が第6の乗算器246から出力され、D4×C4の値を示す出力信号が第5の乗算器245から出力され、D3×C5の値を示す出力信号が第4の乗算器244から出力され、D2×C6の値を示す出力信号が第3の乗算器243から出力され、D1×C7の値を示す出力信号が第2の乗算器242から出力される。
その結果、デジタル信号IOの最初の8個のサンプリングデータD76543210から1サンプリング後の8個のサンプリングデータD87654321と8ビットの逆拡散符号列C76543210との相関値を求めるのに必要な乗算がすべて行われる。以降、同様の動作が繰り返される。
第1乃至第4の加算器251〜254は、6ビット+6ビットの加算器であり、7ビットの出力信号を出力する。第5および第6の加算器255,256は、7ビット+7ビットの加算器であり、8ビットの出力信号を出力する。第7の加算器257は、8ビット+8ビットの加算器であり、9ビットの出力信号を出力する。第1の加算器251では、第1の乗算器241の出力信号(6ビット)と第2の乗算器242の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第2の加算器252では、第3の乗算器243の出力信号(6ビット)と第4の乗算器244の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第3の加算器253では、第5の乗算器255の出力信号(6ビット)と第6の乗算器256の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第4の加算器254では、第7の乗算器247の出力信号(6ビット)と第8の乗算器248の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第5の加算器255では、第1の加算器251の出力信号(7ビット)と第2の加算器252の出力信号(7ビット)との加算が行われる。第6の加算器256では、第3の加算器253の出力信号(7ビット)と第4の加算器254の出力信号(7ビット)との加算が行われる。第7の加算器257では、第5の加算器255の出力信号(8ビット)と第6の加算器256の出力信号(8ビット)との加算が行われる。この結果、デジタル信号IOと逆拡散符号列C76543210との相関値MFOUTが第7の加算器257で得られ、出力端子205を介して外部に出力される。
次に、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタと第1図に示した従来のデジタルマッチトフィルタとの消費電力の比較について説明する。本実施態様によるデジタルマッチトフィルタでは、クロックCLKごとのデジタル信号IOの記憶部210への書込みは、第1乃至第8のフリップフロップ群211〜218のうちの1つでしか行われない。したがって、各フリップフロップ群211〜218を構成する一つのフリップフロップの消費電力をWとすると、記憶部210における消費電力は6Wとなる。また、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタでは、書込み選択回路220を構成する第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ221〜228と逆拡散符号列用シフトレジスタ230を構成する第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ231〜238とはクロックCLKに同期して動作するため、書込み選択回路220および逆拡散符号列用シフトレジスタ230における消費電力は2×8W=16Wとなる。したがって、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの記憶部210,書込み選択回路220および逆拡散符号列用シフトレジスタ230における消費電力は6W+16W=22Wとなる。これに対して、第1図に示した従来のデジタルマッチトフィルタでは、クロックCLKごとのデジタル信号IOのタップ付きシフトレジスタ10への書込み時には、第1乃至第7のフリップフロップ群11〜18はクロックCLKに同期してすべて動作するため、タップ付きシフトレジスタ10における消費電力は6×7W=42Wとなる。したがって、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの第1乃至第8の乗算器241〜248および第1乃至第7の加算器251〜257における消費電力と第1図に示した従来のデジタルマッチトフィルタの第1乃至第8の乗算器21〜28および第1乃至第7の加算器31〜37における消費電力とは同じであるため、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの消費電力は、第1図に示した従来のデジタルマッチトフィルタの消費電力に比べて22W/42W≒1/2となる。
一般的には、M倍拡散Mタップデジタルマッチトフィルタでは、デジタル信号IOのビット数をNとすると、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタでは、記憶部210の各フリップフロップ群はN個のフリップフロップで構成され、書込み選択回路220および逆拡散符号列用シフトレジスタ230はそれぞれM個のフリップフロップで構成される。したがって、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの記憶部210,書込み選択回路220および逆拡散符号列用シフトレジスタ230における消費電力は、NW+MW+MW=(N+M+M)Wとなる。これに対して、第1図に示した従来のデジタルマッチトフィルタでは、タップ付きシフトレジスタ10は(M−1)個のフリップフロップで構成されるため、タップ付きシフトレジスタ10における消費電力は(M−1)NWとなる。したがって、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの消費電力は、第1図に示した従来のデジタルマッチトフィルタの消費電力に比べて、(N+M+M)W/(M−1)NW=(N+M+M)/(M−1)Nとなる。なお、一般的にはM≫1であるので、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの消費電力は、第1図に示した従来のデジタルマッチトフィルタの消費電力に比べて、1/M+1/N+1/Nとなる。
上記説明では、逆拡散符号列C76543210を構成する各逆拡散符号は1ビットとした。しかし、逆拡散符号列C76543210を構成する各逆拡散符号のビット数が2以上である場合もある(ただし、各逆拡散符号のビット数はデジタル信号IOのビット数よりも小さい)。たとえば、各逆拡散符号が、1,0,−1を示す2ビットの場合である。各逆拡散符号のビット数が2以上である場合には、第4図に示した逆拡散符号列用シフトレジスタ230の代わりに、互いに並列接続された2個以上のフリップフロップからなるフリップフロップ群を8個用いて巡回型タップ付きシフトレジスタを構成された逆拡散符号列用シフトレジスタを使用すればよい。
第1乃至第8の乗算器241〜248は、論理回路で構成された乗算器である必要はなく、同じ乗算結果を出力する手段(たとえば、逆拡散符号が1の場合には入力信号をそのまま出力し、逆拡散符号が0(係数−1の乗算)の場合には入力信号の符号ビットを反転して出力する回路)であってもよい。
(第2の実施態様)
本発明の第2の実施態様によるデジタルマッチトフィルタは、第4図に示した書込み選択回路220の代わりに第6図に示す書込み選択回路300を含む点で、上述した第1の実施態様によるデジタルマッチトフィルタと異なる。
本実施態様によるデジタルマッチトフィルタが備える書込み選択回路300は、第6図に示すように、第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ311〜318およびセレクタ回路320からなる巡回型タップ付きシフトレジスタを用いて構成されている。第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ311〜318のクロック入力端子Cには、4.096MHzのクロックCLKがクロック入力端子301を介して入力されている。第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ311〜318のリセット端子Rには、リセット信号RSがリセット信号入力端子302を介して入力されている。セレクタ回路320の第1の入力端子Aには、第8の書込み選択用フリップフロップ318の出力信号Q8が入力されている。セレクタ回路320の第2の入力端子Bには、電源電圧Vcc(論理値でハイレベルに相当する電圧)が入力されている。セレクタ回路320の選択端子Sには、書込みタイミング制御信号WEが書込みタイミング制御信号入力端子303を介して入力されている。セレクタ回路320の出力端子Yは、第1の書込み選択用フリップフロップ311のデータ入力端子Dに接続されている。なお、セレクタ回路320では、書込みタイミング制御信号WEが“1”(論理値でハイレベル)のとき第2の入力端子Bが選択され、書込みタイミング制御信号WEが“0”(論理値でロウレベル)のとき第1の入力端子Aが選択される。
次に、書込み選択回路300の動作について、第7図に示すタイミング図を参照して説明する。時刻t0より前の時刻では、リセット信号RSが“0”であるため、第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ311〜318はすべてリセットされており、第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ311〜318の出力信号Q1〜Q8はすべて0とされている。時刻t0でリセット信号RSが“1”とされたのち、時刻t1で書込みタイミング制御信号WEが“1”とされると、セレクタ回路320では、第2の入力端子Bが選択されて、セレクタ回路320の出力端子Yから出力される出力信号は“1”となる。その結果、時刻t2でクロックCLKが“0”から“1”になると、セレクタ回路320の出力信号が第1の書込み選択用フリップフロップ311に取り込まれて保持されて、第1の書込み選択用フリップフロップ311の出力信号Q1は“1”となる。このとき、第2乃至第8の書込み選択用フリップフロップ312〜318には、時刻t1における第1乃至第7の書込み選択用フリップフロップ311〜317の出力信号Q1〜Q7(すべて0)がそれぞれ取り込まれて保持されるため、第2乃至第8の書込み選択用フリップフロップ312〜318の出力信号Q2〜Q8は0のままである。
時刻t3で書込みタイミング制御信号WEが“0”とされと、セレクタ回路320では、第1の入力端子Aが選択されて、セレクタ回路320の出力端子Yからは第8の書込み選択用フリップフロップ318の出力信号Q8が出力される。その結果、時刻t4でクロックCLKが“0”から“1”になると、第8の書込み選択用フリップフロップ318の出力信号Q8が第1の書込み選択用フリップフロップ311に取り込まれて保持されて、第1の書込み選択用フリップフロップ311の出力信号Q1は“0”となる。また、第2の書込み選択用フリップフロップ312には、時刻t3における第1の書込み選択用フリップフロップ311の出力信号Q1が取り込まれて保持されるため、第2の書込み選択用フリップフロップ312の出力信号Q2は“1”となる。第3乃至第8の書込み選択用フリップフロップ313〜318には、時刻t3における第2乃至第7の書込み選択用フリップフロップ312〜317の出力信号Q2〜Q7がそれぞれ取り込まれて保持されるため、第3乃至第8の書込み選択用フリップフロップ313〜318の出力信号Q3〜Q8は“0”のままである。以降、同様の動作が繰り返される結果、第6図に示すように、時刻t2において第1の書込み選択用フリップフロップ311に取り込まれて保持された“1”がクロックCLKに同期して第1の書込み選択用フリップフロップ311から第8の書込み選択用フリップフロップ318向ってシフトされる。そして、第8の書込み選択用フリップフロップ318取り込まれて保持された“1”は、クロックCLKに同期して第1の書込み選択用フリップフロップ311にシフトされる。
本実施態様におけるデジタルマッチトフィルタの消費電力は、上述した第1の実施態様によるデジタルマッチトフィルタの消費電力に比べて、セレクタ回路320の消費電力が加算されるだけであるため、第1図に示した従来のデジタルマッチトフィルタに比べて低消費電力化が図れる。
(第3の実施態様)
本発明の第3の実施態様によるデジタルマッチトフィルタは、FIR2倍補間デジタルフィルタを用いて構成された8倍拡散16タップのデジタルマッチトフィルタであって、第8図に示すように、信号入力端子401と、第1のクロック入力端子402と、第2のクロック入力端子403と、第1乃至第16のフリップフロップ群411〜426からなる記憶部410と、第1乃至第16の書込み選択用フリップフロップ431〜446からなる巡回型タップ付きシフトレジスタを用いて構成された書込み選択回路430と、第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458と、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ461〜468からなる巡回型タップ付きシフトレジスタを用いて構成された逆拡散符号列用シフトレジスタ460と、第1乃至第8の乗算器471〜478と、第1乃至第7の加算器481〜487と、出力端子405とを含む。ここで、記憶部410を構成する第1乃至第16のフリップフロップ群411〜426はそれぞれ、互いに並列接続された6個のフリップフロップから構成されている。また、第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458はそれぞれ、互いに並列接続された6個のセレクタ回路から構成されている。
信号入力端子401には、アナログ信号(スペクトラム拡散信号)が8.192MHzのサンプリング周波数で2倍オーバーサンプリングされて生成されたデジタル信号IOが入力される。なお、デジタル信号IOは、第1のクロック入力端子402に入力される8.192MHzの第1のクロックCLK1に同期した6ビットの2の補数表現のデジタル信号である。記憶部410を構成する第1乃至第16のフリップフロップ群411〜426のデータ入力端子Dには、デジタル信号IOが入力されている。また、第1乃至第16のフリップフロップ群411〜426のクロック入力端子Cには、書込み選択回路430を構成する第1乃至第16の書込み選択用フリップフロップ431〜446の出力信号がそれぞれ入力されている。
書込み選択回路430を構成する第1乃至第16の書込み選択用フリップフロップ431〜446は、初期状態では、任意の一つの書込み選択用フリップフロップに“1”が書き込まれており、他の書込み選択用フリップフロップには“0”が書き込まれている。以降、説明の簡単のため、初期状態では、第16の書込み選択用フリップフロップ446のみに“1”が書き込まれて保持されているとする。第1乃至第16の書込み選択用フリップフロップ431〜446のクロック入力端子Cには、第1のクロックCLK1が入力されている。第16の書込み選択用フリップフロップ446のクロック入力端子Cに第1のクロックCLK1が入力すると、第16の書込み選択用フリップフロップ446に保持されていた“1”が第1の書込み選択用フリップフロップ431にシフトされる。第1の書込み選択用フリップフロップ431にシフトされた“1”は、以降、第1のクロックCLK1に同期して、第2の書込み選択用フリップフロップ432から第16の書込み選択用フリップフロップ446に向ってシフトされる。これにより、記憶部410を構成する第1乃至第16のフリップフロップ群411〜426のクロック入力端子Cに“1”が第1のクロックCLK1に同期して順に入力されるため、デジタル信号IOが第1のクロックCLK1に同期して第1乃至第16のフリップフロップ群411〜426に順に取り込まれて保持される。
第2のクロック入力端子403には、4.096MHzの第2のクロックCLK2が入力される。第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458を構成する各セレクタ回路の選択端子Sには、第2のクロックCLK2が入力されており、第2のクロックCLK2が“1”のとき第1の入力端子Aが選択され、第2のクロックCLK2が“0”のとき第2の入力端子Bが選択される。したがって、第2のクロックCLK2が“1”のときには、第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458の第1の入力端子Aにそれぞれ接続された記憶部410の奇数番目のフリップフロップ群411,413,415,417,419,421,423,425の出力信号が、第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458の出力端子Yからそれぞれ出力される。一方、第2のクロックCLK2が“0”のときには、第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458の第2の入力端子Bにそれぞれ接続された記憶部410の偶数番目のフリップフロップ群412,414,416,418,420,422,424,426の出力信号が、第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458の出力端子Yからそれぞれ出力される。
逆拡散符号列用シフトレジスタ460を構成する第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ461〜468には、8ビットの逆拡散符号列C76543210の逆拡散符号がそれぞれ書き込まれている。以降、説明の簡単のため、初期状態では、逆拡散符号C0〜C7は、逆拡散符号C7から逆拡散符号C0の順番で第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ461〜468にそれぞれ格納されているとする。第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ461〜468のクロック入力端子Cには、8.192MHzの第1のクロックCLK1に同期した4.096MHzの第2のクロックCLK2が入力されており、第2のクロックCLK2に同期して、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ461〜468に格納された各逆拡散符号が第1の逆拡散符号用フリップフロップ461から第8の逆拡散符号用フリップフロップ468へ向ってシフトされる。なお、第8の逆拡散符号用フリップフロップ468にシフトされた逆拡散符号は、次の第2のクロックCLK2に同期して、第1の逆拡散符号用フリップフロップ461にシフトされる。これにより、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ461〜468からは、第2のクロックCLK2に同期して、逆拡散符号C0から逆拡散符号C7が順にシフトされながら出力される。
第1乃至第8の乗算器471〜478は、6ビット×1ビットの乗算器であり、6ビットの出力信号を出力する。第1乃至第8の乗算器471〜478では、第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458の出力信号(6ビット)と第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ461〜468から出力される逆拡散符号(1ビット)との乗算がそれぞれ行われる。なお、乗算器471〜478では、たとえば、逆拡散符号が1を示すときは、第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458の出力信号と1との乗算がそれぞれ行われ、逆拡散符号が0を示すときは、第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458の出力信号と−1との乗算がそれぞれ行われる。
第1乃至第4の加算器481〜484は、6ビット+6ビットの加算器であり、7ビットの出力信号を出力する。第5および第6の加算器485,486は、7ビット+7ビットの加算器であり、8ビットの出力信号を出力する。第7の加算器487は、8ビット+8ビットの加算器であり、9ビットの出力信号を出力する。第1の加算器481では、第1の乗算器471の出力信号(6ビット)と第2の乗算器472の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第2の加算器482では、第3の乗算器473の出力信号(6ビット)と第4の乗算器474の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第3の加算器483では、第5の乗算器475の出力信号(6ビット)と第6の乗算器476の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第4の加算器484では、第7の乗算器477の出力信号(6ビット)と第8の乗算器478の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第5の加算器485では、第1の加算器481の出力信号(7ビット)と第2の加算器482の出力信号(7ビット)との加算が行われる。第6の加算器486では、第3の加算器483の出力信号(7ビット)と第4の加算器484の出力信号(7ビット)との加算が行われる。第7の加算器487では、第5の加算器485の出力信号(8ビット)と第6の加算器486の出力信号(8ビット)との加算が行われる。
以上のように構成された本実施態様によるデジタルマッチトフィルタでは、初期状態から16個の第1のクロックCLK1が入力されると、記憶部410を構成する第1乃至第16のフリップフロップ群411〜426に、デジタル信号IOの最初の第1番目乃至第16番目のサンプリングデータD0〜D15がそれぞれ書き込まれて保持されるとともに、逆拡散符号列用シフトレジスタ460を構成する第1乃至第8のフリップフロップ461〜468に、逆拡散符号C7〜C0がそれぞれシフトされて保持される。その結果、第2のクロックCLK2が“1”のときには、第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458によってデジタル信号IOの奇数番目のサンプリングデータD0,D2,D4,D6,D8,D10,D12,D14が選択されることにより、第7の加算器487において、D14×C0+D12×C1+D10×C2+D8×C3+D6×C4+D4×C5+D2×C6+D0×C7が得られ、デジタル信号IOの最初の16個のサンプリングデータD0〜D15の奇数番目のサンプリングデータD0,D2,D4,D6,D8,D10,D12,D14と8ビットの逆拡散符号列C76543210との相関値MFOUTが得られ、出力端子405を介して外部に出力される。また、第2のクロックCLK2が“0”のときには、第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458によってデジタル信号IOの偶数番目のサンプリングデータD1,D3,D5,D7,D9,D11,D13,D15が選択されることにより、第7の加算器487において、D15×C0+D13×C1+D11×C2+D9×C3+D7×C4+D5×C5+D3×C6+D1×C7が得られ、デジタル信号IOの最初の16個のサンプリングデータD0〜D15の偶数番目のサンプリングデータD1,D3,D5,D7,D9,D11,D13,D15と8ビットの逆拡散符号列C76543210との相関値MFOUTが得られ、出力端子405を介して外部に出力される。
次に、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタと第3図に示した従来のデジタルマッチトフィルタとの消費電力の比較について説明する。本実施態様によるデジタルマッチトフィルタでは、デジタル信号IOの書込みに際して、記憶部410を構成する第1乃至第16のフリップフロップ群411〜426は第1のクロックCLK1に同期して1つずつしか動作しない。したがって、一つのフリップフロップの消費電力をWとすると、記憶部410における消費電力は各フリップフロップ群を構成する6個のフリップフロップの消費電力の合計である6Wとなる。書込み選択回路430を構成する第1乃至第16の書込み選択用フリップフロップ431〜446は第1のクロックCLK1が入力するたびに動作するため、書込み選択回路430における消費電力は16Wとなる。逆拡散符号列用シフトレジスタ460を構成する第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ461〜468は、第1のクロックCLK1の周波数の1/2の周波数を有する第2のクロックCLK2に同期して動作するため、逆拡散符号列用シフトレジスタ460における消費電力は8W/2=4Wとなる。したがって、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの記憶部410,書込み選択回路430および逆拡散符号列用シフトレジスタ460における消費電力は6W+16W+4W=26Wとなる。これに対して、第3図に示した従来のデジタルマッチトフィルタでは、タップ付きシフトレジスタ110を構成する第1乃至第14のフリップフロップ群111〜124はクロックCLKが入力するたびに動作するため、タップ付きシフトレジスタ110における消費電力は6×14W=84Wとなる。本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの第1乃至第8の乗算器471〜478および第1乃至第7の加算器481〜487における消費電力と第3図に示した従来のデジタルマッチトフィルタの第1乃至第8の乗算器131〜138および第1乃至第7の加算器141〜147における消費電力とは同じである。したがって、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの第1乃至第8のセレクタ回路群451〜458における消費電力は小さいため、この消費電力を無視すると、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの消費電力は、第3図に示した従来のデジタルマッチトフィルタの消費電力に比べて26W/84W≒1/3となる。一般的には、FIRm倍補間フィルタ構成のMタップデジタルマッチトフィルタでは、デジタル信号IOのビット数をNとすると、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタでは、記憶部410はMN個のフリップフロップで構成され、書込み選択回路430はM個の書込み選択用フリップフロップで構成され、逆拡散符号列用シフトレジスタ460はM/m個の逆拡散符号用フリップフロップで構成される。しかし、記憶部410を構成する各フリップフロップ群は第1のクロックCLK1に同期して1つずつしか動作せず、また、逆拡散符号列用シフトレジスタ460は第1のクロックCLK1の周波数の1/mの周波数を有する第2のクロックCLK2に同期して動作するため、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの記憶部410,書込み選択回路430および逆拡散符号列用シフトレジスタ460における消費電力は、NW+MW+(M/m2)W=(N+M+M/m2)Wとなる。これに対して、第3図に示した従来のデジタルマッチトフィルタでは、タップ付きシフトレジスタ110は(M−1)N個のフリップフロップで構成されるため、タップ付きシフトレジスタ110における消費電力は(M−1)NWとなる。したがって、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの消費電力は、第3図に示した従来のデジタルマッチトフィルタの消費電力に比べて、(N+M+M/m2)W/(M−1)NW=(N+M+M/m2)/(M−1)Nとなる。なお、一般的にはM≫1であるので、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタの消費電力は、第3図に示した従来のデジタルマッチトフィルタの消費電力に比べて、1/M+1/N+1/m2Nとなる。
なお、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタにおいても、書込み選択回路430の代わりに、第6図に示した書込み選択回路300のように第1乃至第16の書込み選択用フリップフロップおよびセレクタ回路からなる巡回型タップ付きシフトレジスタを用いて構成された書込み選択回路を用いてもよい。
上記説明では、逆拡散符号列C76543210を構成する各逆拡散符号は1ビットとした。しかし、逆拡散符号列C76543210を構成する各逆拡散符号のビット数が2以上である場合もある(ただし、各逆拡散符号のビット数はデジタル信号IOのビット数よりも小さい)。たとえば、各逆拡散符号が、1,0,−1を示す2ビットの場合である。各逆拡散符号のビット数が2以上である場合には、第8図に示した逆拡散符号列用シフトレジスタ460の代わりに、互いに並列接続された2個以上のフリップフロップからなるフリップフロップ群を8個用いて巡回型タップ付きシフトレジスタを構成された逆拡散符号列用シフトレジスタを使用すればよい。
第1乃至第8の乗算器471〜478は、論理回路で構成された乗算器である必要はなく、同じ乗算結果を出力する手段(たとえば、逆拡散符号が1の場合には入力信号をそのまま出力し、逆拡散符号が0(係数−1の乗算)の場合には入力信号の符号ビットを反転して出力する回路)であってもよい。
(第4の実施態様)
本発明の第4の実施態様によるデジタルマッチトフィルタは、8.192MHzでオーバーサンプリングされたデジタル信号IOが8.192MHzのクロックに同期してシリアルに入力される場合のデジタルマッチトフィルタであって、第9図に示すように、信号入力端子501と、クロック入力端子502と、シリアル/パラレル変換器590と、インバータ595と、第1乃至第8のフリップフロップ群511〜518からなる第1の記憶部510と、第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ521〜528からなる巡回型タップ付きシフトレジスタを用いて構成された第1の書込み選択回路520と、第9乃至第16のフリップフロップ群531〜538からなる第2の記憶部530と、第9乃至第16の書込み選択用フリップフロップ541〜548からなる巡回型タップ付きシフトレジスタを用いて構成された第2の書込み選択回路540と、第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558と、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ561〜568からなる巡回型タップ付きシフトレジスタを用いて構成された逆拡散符号列用シフトレジスタ560と、第1乃至第8の乗算器571〜578と、第1乃至第7の加算器581〜587と、出力端子505とを含む。ここで、第1の記憶部510を構成する第1乃至第8のフリップフロップ群511〜518および第2の記憶部530を構成する第9乃至第16のフリップフロップ群531〜538はそれぞれ、互いに並列接続された6個のフリップフロップから構成されている。また、第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558はそれぞれ、互いに並列接続された6個のセレクタ回路から構成されている。
信号入力端子501には、アナログ信号(スペクトラム拡散信号)が8.192MHzのサンプリング周波数でオーバーサンプリングされて生成された8.192MHzの周期のデジタル信号IOが入力される。なお、デジタル信号IOは、6ビットの2の補数表現のデジタル信号である。デジタル信号IOは、シリアル/パラレル変換器590でシリアル/パラレル変換されて、奇数番目のサンプリングデータからなる第1のデジタル信号IO1と偶数番目のサンプリングデータからなる第2のデジタル信号IO2とに分離される。第1のデジタル信号IO1はシリアル/パラレル変換器590の第1の出力端子Aから第1の記憶部510に出力され、第2のデジタル信号IO2はシリアル/パラレル変換器590の第2の出力端子Bから第2の記憶部530に出力される。
第1の記憶部510を構成する第1乃至第8のフリップフロップ群511〜518のデータ入力端子Dはシリアル/パラレル変換器502の第1の出力端子Aに接続されている。また、第1乃至第8のフリップフロップ群511〜518のクロック入力端子Cには、第1の書込み選択回路520を構成する第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ521〜528の出力信号がそれぞれ入力されている。第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ521〜528は、初期状態では、任意の一つの書込み選択用フリップフロップに“1”が書き込まれて保持されており、他の書込み選択用フリップフロップには“0”が書き込まれて保持されている。以降、説明の簡単のため、初期状態では、第8の書込み選択用フリップフロップ528にのみ“1”が書き込まれて保持されているとする。第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ521〜528のクロック入力端子Cには、クロックCLKが入力されている。第8の書込み選択用フリップフロップ528のクロック入力端子CにクロックCLKが入力すると、第8の書込み選択用フリップフロップ528に保持されていた“1”が第1の書込み選択用フリップフロップ521にシフトされる。第1の書込み選択用フリップフロップ521にシフトされた“1”は、以降、クロックCLKに同期して、第2の書込み選択用フリップフロップ521から第8の書込み選択用フリップフロップ528に向ってシフトされる。これにより、第1の記憶部510を構成する第1乃至第8のフリップフロップ群511〜518のクロック入力端子Cに“1”がクロックCLKに同期して順に入力されるため、第1のデジタル信号IO1がクロックCLKに同期して第1乃至第8のフリップフロップ群511〜518に順に取り込まれて保持される。
第2の記憶部530を構成する第9乃至第16のフリップフロップ群531〜538のデータ入力端子Dはシリアル/パラレル変換器590の第2の出力端子Bに接続されている。また、第9乃至第16のフリップフロップ群531〜538のクロック入力端子Cには、第2の書込み選択回路540を構成する第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップ541〜548の出力信号がそれぞれ入力されている。第9乃至第16の書込み選択用フリップフロップ541〜548は、初期状態では、任意の一つの書込み選択用フリップフロップに“1”が書き込まれて保持されており、他の書込み選択用フリップフロップには“0”が書き込まれて保持されている。以降、説明の簡単のため、初期状態では、第16の書込み選択用フリップフロップ548にのみ“1”が書き込まれて保持されているとする。第9乃至第16の書込み選択用フリップフロップ541〜548のクロック入力端子Cには、インバータ595により極性が反転されたクロックCLK(以下、「反転クロックCLKB」と称する。)が入力されている。第16の書込み選択用フリップフロップ548のクロック入力端子Cに反転クロックCLKBが入力すると、第16の書込み選択用フリップフロップ548に保持されていた“1”が第9の書込み選択用フリップフロップ541にシフトされる。第9の書込み選択用フリップフロップ541にシフトされた“1”は、以降、反転クロックCLKBに同期して、第9の書込み選択用フリップフロップ541から第16の書込み選択用フリップフロップ548に向ってシフトされる。これにより、第2の記憶部530を構成する第8乃至第16のフリップフロップ群531〜538のクロック入力端子Cに“1”が反転クロックCLKBに同期して順に入力されるため、第2のデジタル信号IO2が反転クロックCLKBに同期して第9乃至第16のフリップフロップ群531〜538に順に取り込まれて保持される。
第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558を構成する各セレクタ回路の選択端子Sには、クロックCLKが入力されており、クロックCLKが“1”のとき第1の入力端子Aが選択され、クロックCLKが“0”のとき第2の入力端子Bが選択される。したがって、クロックCLKが“1”のときには、第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558の第1の入力端子Aにそれぞれ接続された第1の記憶部510を構成する第1乃至第8のフリップフロップ群511〜518の出力信号が選択されて、第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558の出力端子Yからそれぞれ出力される。一方、クロックCLKが“0”のときには、第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558の第2の入力端子Bにそれぞれ接続された第2の記憶部530を構成する第9乃至第16のフリップフロップ群531〜538の出力信号が選択されて、第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558の出力端子Yからそれぞれ出力される。
逆拡散符号列用シフトレジスタ560を構成する第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ561〜568には、8ビットの逆拡散符号列C76543210の逆拡散符号がそれぞれ格納されている。以降、説明の簡単のため、初期状態では、逆拡散符号C7〜C0が第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ561〜568にそれぞれ格納されているとする。第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ561〜568のクロック入力端子Cには、クロックCLKが入力されており、クロックCLKに同期して、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ561〜568に格納された各逆拡散符号が第1の逆拡散符号用フリップフロップ561から第8の逆拡散符号用フリップフロップ568へ向ってシフトされる。なお、第8の逆拡散符号用フリップフロップ568にシフトされた逆拡散符号は、次のクロックCLKに同期して、第1の逆拡散符号用フリップフロップ561にシフトされる。これにより、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ561〜568からは、クロックCLKに同期して、逆拡散符号C0から逆拡散符号C7が順にシフトされながら出力される。
第1乃至第8の乗算器571〜578は、6ビット×1ビットの乗算器であり、6ビットの出力信号を出力する。第1乃至第8の乗算器571〜578では、第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558から出力される第1のデジタル信号IO1(6ビット)と第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ561〜568から出力される逆拡散符号(1ビット)との乗算が、クロックCLKが“1”の期間にそれぞれ行われるとともに、第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558から出力される第2のデジタル信号IO2(6ビット)と第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ561〜568から出力される逆拡散符号(1ビット)との乗算が、クロックCLKが“0”の期間にそれぞれ行われる。なお、乗算器571〜578では、たとえば、逆拡散符号が1を示すときは、第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558の出力信号と1との乗算がそれぞれ行われ、逆拡散符号が0を示すときは、第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558の出力信号と−1との乗算がそれぞれ行われる。
第1乃至第4の加算器581〜584は、6ビット+6ビットの加算器であり、7ビットの出力信号を出力する。第5および第6の加算器585,586は、7ビット+7ビットの加算器であり、8ビットの出力信号を出力する。第7の加算器587は、8ビット+8ビットの加算器であり、9ビットの出力信号を出力する。第1の加算器581では、第1の乗算器571の出力信号(6ビット)と第2の乗算器572の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第2の加算器582では、第3の乗算器573の出力信号(6ビット)と第4の乗算器574の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第3の加算器583では、第5の乗算器575の出力信号(6ビット)と第6の乗算器576の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第4の加算器584では、第7の乗算器577の出力信号(6ビット)と第8の乗算器578の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第5の加算器585では、第1の加算器581の出力信号(7ビット)と第2の加算器582の出力信号(7ビット)との加算が行われる。第6の加算器586では、第3の加算器583の出力信号(7ビット)と第4の加算器584の出力信号(7ビット)との加算が行われる。第7の加算器587では、第5の加算器585の出力信号(8ビット)と第6の加算器586の出力信号(8ビット)との加算が行われる。
以上のように構成された本実施態様によるデジタルマッチトフィルタでは、初期状態から16個のクロックCLKが入力されると、第1の記憶部510を構成する第1乃至第8のフリップフロップ群511〜518に、第1のデジタル信号IO1の最初の第1番目乃至第8番目のサンプリングデータD0〜D7がそれぞれ書き込まれて保持され、第2の記憶部530を構成する第9乃至第16のフリップフロップ群531〜536に、第2のデジタル信号IO2の最初の第1番目乃至第8番目のサンプリングデータd0〜d7がそれぞれ書き込まれて保持され、逆拡散符号列用シフトレジスタ560を構成する第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ561〜568に、逆拡散符号C7〜C0がそれぞれシフトされて保持される。その結果、クロックCLKが“1”のときには、第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558によって第1のデジタル信号IO1のサンプリングデータD0〜D7が選択されることにより、第7の加算器587において、D7×C0+D6×C1+D5×C2+D4×C3+D3×C4+D2×C5+D1×C6+D0×C7が得られ、第1のデジタル信号IO1の最初の8個のサンプリングデータD0〜D7と8ビットの逆拡散符号列C76543210との相関値MFOUTが得られ、出力端子505を介して外部に出力される。また、クロックCLKが“0”のときには、第1乃至第8のセレクタ回路群551〜558によって第2のデジタル信号IO2のサンプリングデータd0〜d7が選択されることにより、第7の加算器587において、d7×C0+d6×C1+d5×C2+d4×C3+d3×C4+d2×C5+d1×C6+d0×C7が得られ、第2のデジタル信号IO2の最初の8個のサンプリングデータd0〜d7と8ビットの逆拡散符号列C76543210との相関値MFOUTが得られ、出力端子505を介して外部に出力される。その結果、第8図に示した第3の実施態様によるデジタルマッチトフィルタと同様なFIR2倍補間デジタルフィルタを用いて構成された8倍拡散16タップのデジタルマッチトフィルタを実現することができる。
なお、本実施態様によるデジタルマッチトフィルタにおいても、第1および第2の書込み選択回路520,540の代わりに、第6図に示した書込み選択回路300のように第1乃至第8の書込み選択用フリップフロップおよびセレクタ回路からなる巡回型タップ付きシフトレジスタを用いて構成された書込み選択回路を用いてもよい。
上記説明では、逆拡散符号列C76543210を構成する各逆拡散符号は1ビットとした。しかし、逆拡散符号列C76543210を構成する各逆拡散符号のビット数が2以上である場合もある(ただし、各逆拡散符号のビット数はデジタル信号IOのビット数よりも小さい)。たとえば、各逆拡散符号が、1,0,−1を示す2ビットの場合である。各逆拡散符号のビット数が2以上である場合には、第9図に示した逆拡散符号列用シフトレジスタ560の代わりに、互いに並列接続された2個以上のフリップフロップからなるフリップフロップ群を8個用いて巡回型タップ付きシフトレジスタを構成された逆拡散符号列用シフトレジスタを使用すればよい。
第1乃至第8の乗算器571〜578は、論理回路で構成された乗算器である必要はなく、同じ乗算結果を出力する手段(たとえば、逆拡散符号が1の場合には入力信号をそのまま出力し、逆拡散符号が0(係数−1の乗算)の場合には入力信号の符号ビットを反転して出力する回路)であってもよい。
(第5の実施態様)
本発明の第5の実施態様によるデジタルマッチトフィルタは、記憶素子を用いて構成された8倍拡散8タップのデジタルマッチトフィルタであって、第10図に示すように、信号入力端子601と、クロック入力端子602と、アドレスカウンタ650と、第1乃至第8のメモリ611〜618からなる記憶部610と、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ621〜628からなる巡回型タップ付きシフトレジスタを用いて構成された逆拡散符号列用シフトレジスタ620と、第1乃至第8の乗算器631〜638と、第1乃至第7の加算器641〜647と、出力端子605とを含む。ここで、記憶部610を構成する第1乃至第8のメモリ611〜618のアドレスはそれぞれ、第0番地から第7番地とされている。
信号入力端子601には、アナログ信号(スペクトラム拡散信号)が4.096MHzのサンプリング周波数でサンプリングされて生成されたデジタル信号IOが入力される。なお、デジタル信号IOは、クロック入力端子602から入力される4.096MHzのクロックCLKに同期した6ビットの2の補数表現のデジタル信号である。記憶部610を構成する第1乃至第8のメモリ611〜618のデータ入力端子には、デジタル信号IOが入力されている。また、第1乃至第8のメモリ611〜618のアドレス入力端子には、アドレスカウンタ650の出力信号が入力されている。
アドレスカウンタ650は、クロック入力端子Cから入力されるクロックCLKをカウントする3ビットカウンタである。なお、説明の簡単のため、初期状態では、アドレスカウンタ650の出力信号は、第7番地を示す“111”とされているとする。最初のクロックCLKがアドレスカウンタ650のクロック入力端子Cに入力されると、アドレスカウンタ650の出力信号は第0番地を示す“000”となる結果、記憶部610の第1のメモリ611が書込み可能状態となる。2個目のクロックCLKがアドレスカウンタ650のクロック入力端子Cに入力されると、アドレスカウンタ650の出力信号は第1番地を示す“001”となる結果、第2のメモリ612が書込み可能状態となる。以下、同様にして、クロックCLKに同期して、第3乃至第8のメモリ613〜618が順に書込み可能状態となる。その後、9個目のクロックCLKがアドレスカウンタ650のクロック入力端子Cに入力されると、アドレスカウンタ650の出力信号は第0番地を示す“000”となる結果、記憶部610の第1のメモリ611が書込み可能状態となる。したがって、デジタル信号IOは、クロックCLKに同期して記憶部610を構成する第1乃至第8のメモリ611〜618に順に取り込まれて保持される。
逆拡散符号列用シフトレジスタ620を構成する第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ621〜628には、8ビットの逆拡散符号列C76543210の逆拡散符号がそれぞれ書き込まれている。以降、説明の簡単のため、初期状態では、逆拡散符号C7〜C0が第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ561〜568にそれぞれ格納されているとする。第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ621〜628のクロック入力端子Cには、クロックCLKが入力されており、クロックCLKに同期して、第1至第8の逆拡散符号用フリップフロップ621〜628に書き込まれた各逆拡散符号が第1の逆拡散符号用フリップフロップ621から第8の逆拡散符号用フリップフロップ628へ向ってシフトされる。なお、第8の逆拡散符号用フリップフロップ628にシフトされた逆拡散符号は、次のクロックCLKに同期して、第1の逆拡散符号用フリップフロップ621にシフトされる。これにより、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ621〜628からは、クロックCLKに同期して、逆拡散符号C0から逆拡散符号C7が順にシフトされながら出力される。
第1乃至第8の乗算器631〜638は、6ビット×1ビットの乗算器であり、6ビットの出力信号を出力する。第1乃至第8の乗算器631〜638では、第1乃至第8のメモリ611〜618から出力されるデジタル信号IO(6ビット)と第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ621〜628から出力される逆拡散符号(1ビット)との乗算がそれぞれ行われる。なお、乗算器631〜638では、逆拡散符号が“0”を示すときは、第1乃至第8のメモリ611〜618の出力信号と−1との乗算がそれぞれ行われる。各乗算器631〜638における乗算の手順について、以下に述べる。
第1の動作状態で、信号入力端子601に、デジタル信号IOの1番目のサンプリングデータD0がクロックCLKに同期して入力されるとともに、クロックCLKがアドレスカウンタ650のクロック入力端子Cに入力されて、初期状態において第7番地を示す“111”とされたアドレスカウンタ650の出力信号が、第0番地を示す“000”となる。その結果、1番目のサンプリングデータD0が第1のメモリ611に書き込まれて保持される。また、初期状態において逆拡散符号列用シフトレジスタ620の第8の逆拡散符号用フリップフロップ628に格納されている逆拡散符号C0がクロックCLKに同期して第1の逆拡散符号用フリップフロップ621にシフトされる結果、1番目のサンプリングデータD0と逆拡散符号C0との乗算が第1の乗算器631で行われる。したがって、D0×C0の値を示す出力信号が、第1の乗算器631から出力される。
第2の動作状態で、信号入力端子201にデジタル信号IOの2番目のサンプリングデータD1がクロックCLKに同期して入力されるとともに、クロックCLKがアドレスカウンタ650のクロック入力端子Cに入力されて、アドレスカウンタ650の出力信号が、第1番地を示す“001となる。その結果、2目のサンプリングデータD1が第2のメモリ612に書き込まれて保持される。このとき、記憶部610の第1のメモリ611には、第1の動作状態で書き込まれた1番目のサンプリングデータD0がそのまま保持されている。また、逆拡散符号列用シフトレジスタ620に格納されている各逆拡散符号がクロックCLKに同期してシフトされる結果、第1の動作状態において第1の逆拡散符号用フリップフロップ621にシフトされた逆拡散符号C0が第2の逆拡散符号用フリップフロップ622にシフトされるとともに、第8の逆拡散符号用フリップフロップ628に格納された逆拡散符号C1が第1の逆拡散符号用フリップフロップ621にシフトされる。その結果、2番目のサンプリングデータD1と逆拡散符号C0との乗算が第2の乗算器632で行われるとともに、1番目のサンプリングデータD0と逆拡散符号C1との乗算が第1の乗算器631で行われる。したがって、D1×C0の値を示す出力信号が第2の乗算器632から出力されるとともに、D0×C1の値を示す出力信号が第1の乗算器631から出力される。以降、第7の動作状態まで同様の動作が繰り返される。
第8の動作状態では、信号入力端子601にデジタル信号IOの8番目のサンプリングデータD7がクロックCLKに同期して入力されるとともに、クロックCLKがアドレスカウンタ650のクロック入力端子Cに入力されて、アドレスカウンタ650の出力信号が、第7番地を示す“111となる。その結果、8番目のサンプリングデータD7が第8のメモリ618に書き込まれて保持される。このとき、記憶部610の第1乃至第7のメモリ611〜617には、第7の動作状態までに書き込まれた1番目乃至7番目のサンプリングデータD0〜D6がそれぞれ保持されている。また、逆拡散符号列用シフトレジスタ620に格納されている各逆拡散符号がクロックCLKに同期してシフトされる結果、第1乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ621〜628には逆拡散符号C7〜C0がそれぞれ格納される。これにより、記憶部610の第1乃至第8のメモリ611〜618にそれぞれ保持されたデジタル信号IOの1番目から8番目のサンプリングデータD0〜D7と逆拡散符号列用シフトレジスタ620の第1乃至第8のフリップフロップ621〜628にそれぞれ格納された逆拡散符号C7〜C0との乗算が、第1乃至第8の乗算器631〜638でそれぞれ行われる。その結果、D7×C0の値を示す出力信号が第8の乗算器638から出力され、D6×C1の値を示す出力信号が第7の乗算器637から出力され、D5×C2の値を示す出力信号が第6の乗算器636から出力され、D4×C3の値を示す出力信号が第5の乗算器635から出力され、D3×C4の値を示す出力信号が第4の乗算器634から出力され、D2×C5の値を示す出力信号が第3の乗算器633から出力され、D1×C6の値を示す出力信号が第2の乗算器632から出力され、D0×C7の値を示す出力信号が第1の乗算器631から出力される。
以上の動作により、デジタル信号IOの最初の8個のサンプリングデータD76543210と8ビットの逆拡散符号列C76543210との相関値を求めるのに必要な乗算がすべて行われる。
第9の動作状態では、信号入力端子601にデジタル信号IOの9番目のサンプリングデータD8がクロックCLKに同期して入力されるとともに、クロックCLKがアドレスカウンタ604のクロック入力端子Cに入力されて、アドレスカウンタ604の出力信号が、第0番地を示す“000”となる。その結果、9番目のサンプリングデータD8が第1のメモリ611に書き込まれて保持される。このとき、記憶部610の第2乃至第8のメモリ612〜618には、第8の動作状態まで書き込まれた2番目乃至8番目のサンプリングデータD1〜D7がそれぞれ保持されている。また、逆拡散符号列用シフトレジスタ620に格納されている各逆拡散符号がクロックCLKに同期してシフトされる結果、第1の逆拡散符号用フリップフロップ621には逆拡散符号C0がシフトされ、第2乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ622〜628には逆拡散符号C7〜C1がそれぞれシフトされる。これにより、記憶部610の第1のメモリ611に保持されたデジタル信号IOの9番目のサンプリングデータD8と逆拡散符号列用シフトレジスタ620の第1の逆拡散符号用フリップフロップ621にシフトされた逆拡散符号C0との乗算が第1の乗算器631で行われるとともに、第2乃至第8のメモリ612〜618にそれぞれ保持されたデジタル信号IOの2番目から8番目のサンプリングデータD1〜D7と逆拡散符号列用シフトレジスタ620の第2乃至第8の逆拡散符号用フリップフロップ622〜628にそれぞれシフトされた逆拡散符号C7〜C1との乗算が第2乃至第8の乗算器632〜638でそれぞれ行われる。その結果、D8×C0の値を示す出力信号が第1の乗算器631から出力され、D7×C1の値を示す出力信号が第8の乗算器638から出力され、D6×C2の値を示す出力信号が第7の乗算器637から出力され、D5×C3の値を示す出力信号が第6の乗算器636から出力され、D4×C4の値を示す出力信号が第5の乗算器635から出力され、D3×C5の値を示す出力信号が第4の乗算器634から出力され、D2×C6の値を示す出力信号が第3の乗算器633から出力され、D1×C7の値を示す出力信号が第2の乗算器632から出力される。
その結果、デジタル信号IOの最初の8個のサンプリングデータD76543210から1サンプリング後の8個のサンプリングデータD87654321と8ビットの逆拡散符号列C76543210との相関値を求めるのに必要な乗算がすべて行われる。以降、同様の動作が繰り返される。
第1乃至第4の加算器641〜644は、6ビット+6ビットの加算器であり、7ビットの出力信号を出力する。第5および第6の加算器645,646は、7ビット+7ビットの加算器であり、8ビットの出力信号を出力する。第7の加算器647は、8ビット+8ビットの加算器であり、9ビットの出力信号を出力する。第1の加算器641では、第1の乗算器631の出力信号(6ビット)と第2の乗算器632の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第2の加算器642では、第3の乗算器633の出力信号(6ビット)と第4の乗算器634の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第3の加算器643では、第5の乗算器635の出力信号(6ビット)と第6の乗算器636の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第4の加算器644では、第7の乗算器637の出力信号(6ビット)と第8の乗算器638の出力信号(6ビット)との加算が行われる。第5の加算器645では、第1の加算器641の出力信号(7ビット)と第2の加算器642の出力信号(7ビット)との加算が行われる。第6の加算器646では、第3の加算器643の出力信号(7ビット)と第4の加算器644の出力信号(7ビット)との加算が行われる。第7の加算器647では、第5の加算器645の出力信号(8ビット)と第6の加算器646の出力信号(8ビット)との加算が行われる。この結果、デジタル信号IOと逆拡散符号列C76543210との相関値MFOUTが得られ、出力端子605を介して外部に出力される。
上記説明では、逆拡散符号列C76543210を構成する各逆拡散符号は1ビットとした。しかし、逆拡散符号列C76543210を構成する各逆拡散符号のビット数が2以上である場合もある(ただし、各逆拡散符号のビット数はデジタル信号IOのビット数よりも小さい)。たとえば、各逆拡散符号が、1,0,−1を示す2ビットの場合である。各逆拡散符号のビット数が2以上である場合には、第10図に示した逆拡散符号列用シフトレジスタ620の代わりに、互いに並列接続された2個以上のフリップフロップからなるフリップフロップ群を8個用いて巡回型タップ付きシフトレジスタを構成された逆拡散符号列用シフトレジスタを使用すればよい。
第1乃至第8の乗算器631〜638は、論理回路で構成された乗算器である必要はなく、同じ乗算結果を出力する手段(たとえば、逆拡散符号が1の場合には入力信号をそのまま出力し、逆拡散符号が0(係数−1の乗算)の場合には入力信号の符号ビットを反転して出力する回路)であってもよい。
第8図に示したようなFIR2倍補間デジタルフィルタを用いて8倍拡散16タップのデジタルマッチトフィルタを構成する場合には、16個のメモリからなる記憶部を記憶部410の代わりに用いるとともに、16個のメモリを順にアドレス指定するカウンタを書込み選択回路430の代わりに用いればよい。
第9図に示したようなオーバーサンプリングされたデジタル信号と逆拡散符号列との相関値を求めるデジタルマッチトフィルタを構成する場合には、8個のメモリからそれぞれなる2つの記憶部を第1および第2の記憶部510,530の代わりに用いるとともに、2つの記憶部の8個のメモリをそれぞれ順にアドレス指定する2つのカウンタを第1および第2の書込み選択回路520,530の代わりに用いればよい。
産業上の利用可能性
以上説明したように、本発明のデジタルマッチトフィルタでは、従来のマッチトフィルタよりも消費電力の大幅な低減が図れるとともに、デジタル回路だけで構成することができる。したがって、本発明のデジタルマッチトフィルタを利用することにより、デジタル信号処理用の周辺回路とともにLSIにすることが容易となり、たとえばスペクトラム拡散通信用の受信器の小型化が図れる。

Claims (12)

  1. クロックに同期したNビットのデジタル信号とM個のデジタル符号からなるデジタル符号列との相関値を求めるためのデジタルマッチトフィルタであって、
    a)前記Nビットのデジタル信号が入力される第1乃至第Mのデジタル信号記憶手段と、
    b)前記クロックに同期して前記第1乃至第Mのデジタル信号記憶手段を順に1個ずつ選択して、該選択したデジタル信号記憶手段に前記Nビットのデジタル信号を記憶させるデジタル書込み選択手段と、
    c)縦続接続された第1段乃至第M段の符号用フリップフロップを有し、かつ、前記クロックに同期して動作するデジタル符号列用巡回型シフトレジスタであって、
    ・前記M個のデジタル符号が前記第1段乃至第M段の符号用フリップフロップにそれぞれ格納され、
    ・前記第M段の符号用フリップフロップの出力端子が前記第1段の符号用フリップフロップの入力端子に接続されている、
    デジタル符号列用巡回型シフトレジスタと、
    d)前記第1乃至第Mのデジタル信号記憶手段の出力信号と前記第1段乃至第M段の符号用フリップフロップの出力信号とをそれぞれ乗算する第1乃至第Mのデジタル乗算手段と、
    e)該第1乃至第Mのデジタル乗算手段の出力信号を加算するデジタル加算手段と、
    を含むデジタルマッチトフィルタ。
  2. 請求項1記載のデジタルマッチトフィルタであって、
    前記第1乃至第Mのデジタル信号記憶手段がそれぞれ、前記クロックに同期して動作する並列接続されたN個のフリップフロップを含み、
    前記デジタル書込み選択手段が、
    縦続接続された第1段乃至第M段の書込み選択用フリップフロップを有し、かつ、前記クロックに同期して動作する書込み選択用巡回型シフトレジスタであって、前記第M段の書込み選択用フリップフロップの出力信号が前記第1段の書込み選択用フリップフロップに入力される、書込み選択用巡回型シフトレジスタを含み、
    動作開始時に、前記デジタル信号記憶手段を選択する信号が前記第1段乃至第M段の書込み選択用フリップフロップの任意の1個に格納されている、
    デジタルマッチトフィルタ。
  3. 請求項1記載のデジタルマッチトフィルタであって、
    前記第1乃至第Mのデジタル信号記憶手段がそれぞれ、前記クロックに同期して動作する並列接続されたN個のフリップフロップを含み、
    前記デジタル書込み選択手段が、
    動作開始前はリセットされ、動作開始後は前記クロックに同期して動作する縦続接続された第1段乃至第M段の書込み選択用フリップフロップと、
    動作開始後に、前記デジタル信号記憶手段を選択する信号を前記第1段の書込み選択用フリップフロップに前記クロックの一周期よりも短い期間だけ出力し、該期間の経過後には、前記第M段の書込み選択用フリップフロップの出力信号を前記第1段の書込み選択用フリップフロップに出力するデジタル選択回路とを含む、
    デジタルマッチトフィルタ。
  4. 請求項1記載のデジタルマッチトフィルタであって、
    前記第1乃至第Mのデジタル信号記憶手段が、Nビットの第1乃至第Mのメモリを含み、
    前記デジタル書込み選択手段が、前記クロックをカウントして前記第1乃至第Mのメモリのアドレスを前記クロックに同期して順に出力するアドレスカウンタを含む、
    デジタルマッチトフィルタ。
  5. 第2のクロックのm倍の周波数を有する第1のクロックでオーバーサンプリングされたNビットのデジタル信号とM個のデジタル符号からなるデジタル符号列との相関値を求めるためのデジタルマッチトフィルタであって、
    a)前記Nビットのデジタル信号が入力されるm×M個のデジタル信号記憶手段と、
    b)前記第1のクロックに同期して前記m×M個のデジタル信号記憶手段を順に1個ずつ選択し、該選択したデジタル信号記憶手段に前記Nビットのデジタル信号を記憶させるデジタル書込み選択手段と、
    c)前記m×M個のデジタル信号記憶手段をm個ごとに分割して前記m×M個のデジタル信号記憶手段をM個のブロックに分け、該M個のブロックに含まれる前記m個のデジタル信号記憶手段の出力信号を前記第2のクロックの一周期内に順に選択して出力する第1乃至第Mのデジタル選択手段と、
    d)縦続接続された第1段乃至第M段の符号用フリップフロップを有し、かつ、前記第2のクロックに同期して動作するデジタル符号列用巡回型シフトレジスタであって、
    ・前記M個のデジタル符号が前記第1段乃至第M段の符号用フリップフロップにそれぞれ格納され、
    ・前記第M段の符号用フリップフロップの出力端子が前記第1段の符号用フリップフロップの入力端子に接続されている、
    デジタル符号列用巡回型シフトレジスタと、
    e)前記第1乃至第Mのデジタル選択手段の出力信号と前記第1段乃至第M段の符号用フリップフロップの出力信号とをそれぞれ乗算する第1乃至第Mのデジタル乗算手段と、
    f)該第1乃至第Mのデジタル乗算手段の出力信号を加算するデジタル加算手段と、
    を含むデジタルマッチトフィルタ。
  6. 請求項5記載のデジタルマッチトフィルタであって、
    前記m×M個のデジタル信号記憶手段がそれぞれ、前記第1のクロックに同期して動作する並列接続されたN個のフリップフロップを含み、
    前記デジタル書込み選択手段が、
    縦続接続された第1段乃至第m×M段の書込み選択用フリップフロップを有し、かつ、前記第1のクロックに同期して動作する書込み選択用巡回型シフトレジスタであって、前記第m×M段の書込み選択用フリップフロップの出力信号が前記第1の書込み選択用フリップフロップに入力される、書込み選択用巡回型シフトレジスタを含み、
    動作開始時に、前記デジタル信号記憶手段を選択する信号が前記第1段乃至第m×M段の書込み選択用フリップフロップの任意の1個に格納されている、
    デジタルマッチトフィルタ。
  7. 請求項5記載のデジタルマッチトフィルタであって、
    前記m×M個のデジタル信号記憶手段がそれぞれ、前記第1のクロックに同期して動作する、並列接続されたN個のフリップフロップを含み、
    前記デジタル書込み選択手段が、
    動作開始前はリセットされ、動作開始後は前記第1のクロックに同期して動作する縦続接続された第1段乃至第m×M段の書込み選択用フリップフロップと、
    動作開始後に、前記デジタル信号記憶手段を選択する信号を前記第1段の書込み選択用フリップフロップに前記第1のクロックの一周期よりも短い期間だけ出力し、該期間の経過後には、前記第m×M段の書込み選択用フリップフロップの出力信号を前記第1段の書込み選択用フリップフロップに出力するデジタル選択回路とを含む、
    デジタルマッチトフィルタ。
  8. 請求項5記載のデジタルマッチトフィルタであって、
    前記m×M個のデジタル信号記憶手段が、m×M個のNビットのメモリを含み、
    前記デジタル書込み選択手段が、前記第1のクロックをカウントして前記m×M個のメモリのアドレスを前記第1のクロックに同期して順に出力するアドレスカウンタを含む、
    デジタルマッチトフィルタ。
  9. 第2のクロックのm倍の周波数を有する第1のクロックでオーバーサンプリングされたNビットのデジタル信号とM個のデジタル符号からなるデジタル符号列との相関値を求めるためのデジタルマッチトフィルタであって、
    a)シリアルに入力される前記デジタル信号をシリアル/パラレル変換して第1乃至第mのデジタル信号をパラレルに出力するシリアル/パラレル変換手段と、
    b)該シリアル/パラレル変換手段から前記第1乃至第mのデジタル信号がそれぞれ入力され、かつ、M個の記憶ユニットをそれぞれ有する第1乃至第mのデジタル信号用記憶手段と、
    c)前記第2のクロックに同期して前記第1乃至第mのデジタル信号用記憶手段ごとに前記M個の記憶ユニットを順に1個ずつ選択し、該選択した記憶ユニットに前記第1乃至第Mのデジタル信号をそれぞれ記憶させるデジタル書込み選択手段と、
    d)前記第1乃至第mのデジタル信号用記憶手段の出力信号を前記M個の記憶ユニットごとに前記第2のクロックの一周期内に順に選択してそれぞれ出力する第1乃至第Mのデジタル選択手段と、
    e)縦続接続された第1段乃至第M段の符号用フリップフロップを有し、かつ、前記第2のクロックに同期して動作するデジタル符号列用巡回型シフトレジスタであって、
    ・前記M個のデジタル符号が前記第1段乃至第M段の符号用フリップフロップにそれぞれ格納され、
    ・前記第M段の符号用フリップフロップの出力端子が前記第1段の符号用フリップフロップの入力端子に接続されている、
    デジタル符号列用巡回型シフトレジスタと、
    f)前記第1乃至第Mのデジタル選択手段の出力信号と前記第1段乃至第M段の符号用フリップフロップの出力信号とをそれぞれ乗算する第1乃至第Mのデジタル乗算手段と、
    g)該第1乃至第Mのデジタル乗算手段の出力信号を加算するデジタル加算手段と、
    を含むデジタルマッチトフィルタ。
  10. 請求項9記載のデジタルマッチトフィルタであって、
    前記第1乃至第mのデジタル信号用記憶手段の前記M個の記憶ユニットがそれぞれ、前記第2のクロックに同期して動作する並列接続されたN個のフリップフロップを含み、
    前記デジタル書込み選択手段が、
    縦続接続された第1段乃至第M段の書込み選択用フリップフロップをそれぞれ有し、かつ、前記第2のクロックに同期して動作する第1乃至第mの書込み選択用巡回型シフトレジスタであって、前記第M段の書込み選択用フリップフロップの出力信号が前記第1段の書込み選択用フリップフロップに入力される、第1乃至第mの書込み選択用巡回型シフトレジスタを含み、
    動作開始時に、前記第1乃至第mのデジタル信号記憶手段の前記M個の記憶ユニットを選択する信号が、第1乃至第mの書込み選択用巡回型シフトレジスタの前記第1段乃至第M段の書込み選択用フリップフロップの任意の1個にそれぞれ格納されている、
    デジタルマッチトフィルタ。
  11. 請求項9記載のデジタルマッチトフィルタであって、
    前記第1乃至第mのデジタル信号用記憶手段の前記M個の記憶ユニットがそれぞれ、前記第2のクロックに同期して動作する並列接続されたN個のフリップフロップを含み、
    前記デジタル書込み選択手段が、
    動作開始前はリセットされ、動作開始後は前記第2のクロックに同期して動作する縦続接続された第1段乃至第M段の書込み選択用フリップフロップをそれぞれ有する第1乃至第mの書込み選択用シフトレジスタと、
    動作開始後に、前記第1乃至第mのデジタル信号記憶手段の前記M個の記憶ユニットを選択する信号を前記第1乃至第mの書込み選択用シフトレジスタの前記第1段乃至第M段の書込み選択用フリップフロップに前記第2のクロックの一周期よりも短い期間だけそれぞれ出力し、該期間の経過後には、前記第1乃至第mの書込み選択用シフトレジスタの前記第M段の書込み選択用フリップフロップの出力信号を前記第1乃至第mの書込み選択用シフトレジスタの前記第1段の書込み選択用フリップフロップにそれぞれ出力する第1乃至第mのデジタル選択回路とを含む、
    デジタルマッチトフィルタ。
  12. 請求項9記載のデジタルマッチトフィルタであって、
    前記第1乃至第mのデジタル信号用記憶手段の前記M個の記憶ユニットがそれぞれ、Nビットのデジタル信号記憶用メモリを含み、
    前記デジタル書込み選択手段が、前記第2のクロックをカウントして前記第1乃至第mのデジタル信号用記憶手段ごとに前記デジタル信号記憶用メモリのアドレスを前記第2のクロックに同期して順に出力するアドレスカウンタを含む、
    デジタルマッチトフィルタ。
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