JP2888783B2 - スペクトラム拡散通信のためのマッチドフィルタ回路 - Google Patents

スペクトラム拡散通信のためのマッチドフィルタ回路

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JP2888783B2
JP2888783B2 JP29760295A JP29760295A JP2888783B2 JP 2888783 B2 JP2888783 B2 JP 2888783B2 JP 29760295 A JP29760295 A JP 29760295A JP 29760295 A JP29760295 A JP 29760295A JP 2888783 B2 JP2888783 B2 JP 2888783B2
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長明 周
山本  誠
衛 佐和橋
文幸 安達
直 高取
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0248Filters characterised by a particular frequency response or filtering method
    • H03H17/0254Matched filters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信や無線LA
N等のためのスペクトラム拡散通信システムのためのマ
ッチドフィルタ回路に係り、特に、小規模かつ省電力の
LSIによる高速処理が可能なマッチドフィルタ回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】マッチドフィルタ(整合フィルタ)は、
2つの信号の同一性を判定するためのフィルタであり、
スペクトラム拡散方式の通信において、信号を受信すべ
きユーザは受信信号を自らの拡散符号を用いたマッチド
フィルタで処理し、その相関ピークを検出して、同期捕
捉および保持を行う。
【0003】ここに拡散符号をPN(i)、チップ時間
Tc、拡散率M、ある時刻(t)における入力信号をS
(t)、ある時刻tにおける相関出力信号R(t)とす
ると、式(1)が得られる。
【数1】 となる。なおPN(i)は1ビットデータのデータ列で
ある。
【0004】同期捕捉のためにはダブルサンプリングあ
るいはより多くのサンプリングを行う必要があり、複数
のマッチドフィルタを用い、上記式(1)の演算を複数
系統で同時に実行しその演算結果を加算する。このよう
なマッチドフィルタ回路の実現のために従来はデジタル
回路あるいはSAW(表面音波)素子が使用されていた
が、デジタル回路では回路規模が大きくなって消費電力
が大となり、移動体通信には適さず、一方SAW素子で
は1素子による全体回路実現が容易でなくまたS/N比
が低いという問題があった。
【0005】そこで発明者等は、特願平7−21243
8号において、拡散符号が1ビットデータ列であること
に注目し、入力信号を時系列のアナログ信号としてサン
プル・ホールドした後、これをマルチプレクサによって
「1」または「−1」の系列に分岐し、それぞれの系列
信号を容量結合によって並列加算し、小規模かつ省電力
のLSIによって高速処理を行うマッチドフィルタ回路
を提案している。
【0006】しかしこのマッチドフィルタ回路において
ロングコードのPN符号を処理しようとすると回路規模
が大きくなるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は提案発明のこ
のような問題点を解消すべく創案されたもので、ロング
コードに対して小規模回路で対応し得るマッチドフィル
タ回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマッチドフ
ィルタ回路は、前記提案発明において、乗算のためのサ
ンプルホールド回路をロングコードの1部の個数だけ設
け、この個数に等しいPN符号を保持し得る第1乗数レ
ジスタから並列にサンプルホールド回路に乗数入力を行
い、このPN符号に続いて使用するPN符号があるとき
には、そのPN符号を、第1乗数レジスタと同一容量の
第2乗数レジスタに格納し、所定のタイミングで第2乗
数レジスタのPN符号を第1乗数レジスタに並列転送す
るものである。そして第2乗数レジスタへのPN符号入
力はシリアルに行われる。
【0009】
【実施例】次に本発明に係るマッチドフィルタ回路の1
実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】図1において、マッチドフィルタ回路MF
には、第1乗数レジスタMREG1が接続され、マッチ
ドフィルタはこの乗数レジスタに格納されたPN符号と
入力信号S(t)とを乗算し、その乗算結果の総和を出
力信号R(t)として出力する。MREG1は格納デー
タを始端から終端まで(図の左端から右端まで)順次シ
フトさせるシフトレジスタであり、終端のデータは始端
に帰還している。これによってPN符号の循環が可能と
され、1組の入力信号に対してPN符号を循環的に順次
変更しつつ乗算が実行される。
【0011】MREG1には、そのデータエリアに対応
したデータエリアを有する第2乗数レジスタMREG2
が接続され、MREG2の各データを並列的にMREG
1に転送し得るようになっている。MREG2にはその
始端にシリアル入力が設けられ、ここからPN符号がシ
リアル入力される。たとえば乗数レジスタにm個のPN
符号を格納でき、そのn倍の長さのロングコードを使用
する場合、まず1番目からm番目のPN符号をMREG
2にシリアル入力し、シリアル入力完了後そのPN符号
を並列にMREG1に転送する。そして1周期の乗算終
了後前に第2回目のm個のPN符号をMREG2に入力
しておき、乗算終了直後に新たなPN符号をMREG2
からMREG1に転送する。図1ではi回目のMREG
2へのPN符号入力における、j番目のPN符号をSP
N(i,j)で示している。
【0012】MREG1、MREG2のデータ書込み、
転送のタイミングは図10に示すとおりであり、入力信
号S(t)に同期して、パラレル転送信号PTRANお
よびシリアル転送信号STRANが生成されている。P
TRANはMREG2からMREG1へのPN符号転送
のタイミングを与え、STRANはMREG2へのPN
符号シリアル入力のタイミングを与える。PTRANは
通常マスクされて無効とされ、転送を要するときにのみ
マスク除去信号MRが生成されてPTRANが有効とな
る。このためPTRANはm個の入力信号の最後(図1
0中「m」の符号で示す。)の入力信号の終端から所定
期間中に生成され、サンプリングクロック等に基づいて
容易に生成しうるようになっている。マスク除去信号は
PTRANのタイミングの前後の余裕を持った期間生成
され確実にPTRANを有効とする。
【0013】STRANはサンプリングクロックと全く
同一の信号であり、常に有効な信号として生成されてい
る。MREG2へのSPN(i,j)入力はS(t)の
データの順序に同期して行われ、m番目のデータのサン
プリングに同期してSPN(i,m)が入力される。そ
してMREG2内のデータを一定に保持したいときには
同一データをくり返し入力し、S(t)のデータ順序と
の対応関係を保持しつつ必要な全てのデータが格納され
るようにする。
【0014】このようにマッチドフィルタ回路のタップ
数を全PN符号の1部の個数とすればMFの回路規模は
PN符号の長さに無関係に一定となり、回路規模の拡大
を最小限に抑え得る。
【0015】図2において、マッチドフィルタ回路演算
部MFは複数のサンプル・ホールド回路SH1、SH
2、SH3、SH4、SH5、SH6に対して入力電圧
Vin2を並列接続してなり、各サンプル・ホールド回
路からH(ハイ)、L(ロー)の2系統の出力を生じ
る。サンプル・ホールド回路にはコントロール回路CT
RLが接続され、順次いずれか1個のサンプル・ホール
ド回路にVin2が取り込まれるように制御を行う。
【0016】またサンプル・ホールド回路は、コントロ
ール回路の制御に基づき、入力電圧Vin2をH側また
はL側の一方に導き、他方には基準電圧Vrを接続す
る。この経路選択は入力信号に乗ずべき1ビット符号
(PN符号)に対応して行われ、この段階で乗算が完了
したことになる。
【0017】サンプル・ホールド回路SH1は、図3の
ように構成され、入力電圧Vin3はスイッチSWに接
続されている。スイッチSWの出力はキャパシタンスC
31に接続され、キャパシタンスC31の出力には3段
の直列なMOSインバータI1、I2、I3が接続され
ている。最終段のMOSインバータI3の出力Vo3は
帰還キャパシタンスC32を介してI1の入力に接続さ
れ、これによってVinが良好な線形性をもってI3の
出力に生じるようになっている。I3の出力は2個のマ
ルチプレクサMUX31、MUX32に入力され、また
これらマルチプレクサには共通な基準電圧Vrが接続さ
れている。SWが閉成されると、C31はVin3に対
応した電荷で充電され、I1〜I3のフィードバック機
能により出力の線形特性が保証される。そして、その後
スイッチSWが開放されたときにサンプル・ホールド回
路SH1はVin3を保持することになる。
【0018】スイッチSW、マルチプレクサMUX3
1、MUX32はコントロール信号S1、S2、S3に
よってコントロールされ、S1は一旦閉成された後、入
力電圧を取り込むべき時点においてSWを開放する。S
2、S3は反転した信号であり、一方のマルチプレクサ
がVin3を出力するときには、他方のマルチプレクサ
はVrを出力する。MUX31は前記H(ハイ)の系統
の出力を生じ、MUX32はL(ロー)の系統の出力で
ある。このH、Lは拡散符号の「1」、「−1」に対応
しており、ある時点の入力電圧に符号「1」を乗ずるべ
きときには、MUX31からVinを出力し、「−1」
を乗ずるべきときにはMUX32からVin3を出力す
る。
【0019】最終段のI3の出力は接地キャパシタンス
C33を介してグランドに接続され、また第2段のI2
の出力は1対の平衡レジスタンスR31、R32を介し
て電源電圧Vddおよびグランドに接続されている。こ
のような構成により、フィードバック系を含む反転増幅
回路の発振が防止されている。
【0020】図4に示すように、スイッチSWはn型M
OSトランジスタのソース、ドレインをp型MOSトラ
ンジスタのドレイン、ソースとそれぞれ接続してなるト
ランジスタ回路T4よりなり、このトランジスタ回路の
nMOSのドレイン側の端子に入力電圧Vin4を接続
し、nMOSのソースの端子を同様の構成のダミートラ
ンジスタDT4を介して出力端子Vout4に接続して
なる。トランジスタ回路T4におけるnMOSトランジ
スタのゲートにはS1が入力され、pMOSトランジス
タのゲートにはS1をインバータI4で反転した信号が
入力されている。これによって、S1がハイレベルのと
きには、T4が導通し、ローレベルのときにはT4は遮
断される。
【0021】図5に示すように、マルチプレクサMUX
31はn型、p型の1対のMOSトランジスタのドレイ
ン、ソースを相互に接続してなるトランジスタ回路T5
1、T52のnMOSのソース側の端子を共通出力端子
Vout5に接続してなり、T51におけるnMOSの
ドレイン側の端子にはMOSインバータI3の出力Vo
3(図中Vin51で示す。)を接続し、T52のドレ
インには基準電圧Vr(図中Vin52で示す。)が接
続されている。トランジスタ回路T51におけるnMO
Sトランジスタのゲートおよびトランジスタ回路T52
におけるpMOSトランジスタのゲートには信号S2が
入力され、T51のpMOSおよびT52のnMOSの
ゲートにはS2をインバータI5で反転した信号が入力
されている。これによって、S2がハイレベルのときに
は、T51が導通してT52は遮断され、ローレベルの
ときにはT52が導通しT51が遮断される。すなわち
MUX31は、S2のコントロールによりVo3または
Vrを択一的に出力し得る。
【0022】図示は省略するが、マルチプレクサMUX
32はMUX31と同様に構成されVo3とVrの接続
が逆転している。すなわち、VrをT51に、Vo3を
T52に接続した構成となっている。これによって、M
UX32はMUX31と反対の出力、すなわちMUX3
1がVo3を出力するときにはVrを、MUX31がV
rを出力するときにはVo3を出力する。
【0023】信号S2は拡散符号に対応し、S2=1の
ときに1×Vin2=Vin2をADD21に出力す
る。このときS3は−1であり、0に対応したVrをA
DD22に出力する。一方、S2=−1のときには、0
に対応したVrをADD21に出力する。このとき、S
3は+1であり、1×Vin2=Vin2をADD22
に出力する。
【0024】前記式(1)のS(t−i・Tc)は各サ
ンプル・ホールド回路で保持された電圧であり、PN
(i)はその時点で各サンプル・ホールド回路に与える
べき信号S2(拡散符号)である。ある時点で保持され
た信号の順序に対して拡散符号は一定であり、新たな信
号を取り込むタイミングでは最も古い信号に替えて新た
な信号を取り込む。この際各サンプル・ホールド回路S
H1〜SH6とPN(i)の対応関係がずれることにな
り、コントロール回路はこれに応じたPN(i)のシフ
トを行う。このような符号供給のシフトを行わない場合
には、サンプル・ホールド回路間でのデータ転送を行う
ことになり、データ転送に伴う誤差が発生することにな
る。すなわち、符号のシフトはデータ転送誤差を防止す
る上で有効である。
【0025】式(1)における積算は、前記加算部AD
D21〜AD26で実行され、各サンプル・ホールド回
路の出力電圧VH、VLがADD25、ADD26にお
いてそれぞれ積算されている。この積算は直接実行され
ず、サンプル・ホールド回路を複数のグループに分け、
各グループごとに出力VH、VLを一旦ADD21〜A
DD24で積算する。そしてVHを積算するADD2
1、ADD23の出力を全てADD25に入力し、VL
を積算するADD22、ADD24の出力を全てADD
26に入力する。さらにADD26にはADD25の出
力も入力されている。ここに図2では6個のサンプル・
ホールド回路が図示され、これを3個ずつのグループに
分けているが、100〜数100ビットあるいはさらに
長いコードに対して、例えば128個等、適当な個数設
けられる。
【0026】図6に示すように、加算部ADD1は1グ
ループのサンプル・ホールド回路の個数に対応した個数
のキャパシタンスC61、C62、C63よりなる容量
結合CP6を有し、その出力は3段の直列なMOSイン
バータI61、I62、I63に接続されている。最終
段のMOSインバータI3の出力は帰還キャパシタンス
C64を介してI61の入力に接続され、これによって
CP6の出力が良好な線形性をもってI63の出力に生
じるようになっている。各キャパシタンスC61〜C6
3の入力電圧をVin61、Vin62、Vin63と
すると、I63の出力Vout6は、
【数2】 となる。ここに、Vin61〜Vin63およびVou
t6は基準電圧Vrを基準とした電圧であり、また、キ
ャパシタンスC61、C62、C63、C64の容量比
は1対1対1対3に設定されている。これにより、
【数3】 なる反転加算値の正規化出力が得られる。この正規化に
より、最大電圧が電源電圧を超えることが防止されてい
る。
【0027】最終段のI63の出力は接地キャパシタン
スC65を介してグランドに接続され、また第2段のI
62の出力は1対の平衡レジスタンスR61、R62を
介して電源電圧Vddおよびグランドに接続されてい
る。このような構成により、フィードバック系を含む反
転増幅回路の発振が防止されている。
【0028】図7に示すように、加算部ADD25は接
続された加算部ADD21、ADD23の個数に対応し
た個数のキャパシタンスC71、C72よりなる容量結
合CP7を有し、その出力は3段の直列なMOSインバ
ータI71、I72、I73に接続されている。最終段
のMOSインバータI73の出力は帰還キャパシタンス
C73を介してI71の入力に接続され、これによって
CP7の出力が良好な線形性をもってI73の出力に生
じるようになっている。各キャパシタンスC71、C7
2の入力電圧をVin71、Vin72とすると、I7
3の出力Vout7は、
【数4】 となる。ここに、Vin71、Vin72およびVou
t7は基準電圧Vrを基準とした電圧であり、またC7
1、C72、C73の容量比は1対1対2に設定されて
いる。これによって、
【数5】 なる加算値の正規化出力が得られる。この正規化によ
り、最大電圧が電源電圧を超えることが防止されてい
る。
【0029】最終段のI73の出力は接地キャパシタン
スC74を介してグランドに接続され、また第2段のI
72の出力は1対の平衡レジスタンスR71、R72を
介して電源電圧Vddおよびグランドに接続されてい
る。このような構成により、フィードバック系を含む反
転増幅回路の発振が防止されている。
【0030】図8に示すように、加算部ADD26は接
続された3個のADD22、ADD24およびADD2
5に対応したキャパシタンスC81、C82、C83よ
りなる容量結合CP8を有し、その出力は3段の直列な
MOSインバータI81、I82、I83に接続されて
いる。最終段のMOSインバータI83の出力は帰還キ
ャパシタンスC84を介してI81の入力に接続され、
これによってCP8の出力が良好な線形性をもってI8
3の出力に生じるようになっている。各キャパシタンス
C81〜C83の入力電圧(Vrを基準とした電圧)を
Vin81、Vin82、Vin83とすると、I83
の出力Vout8(Vrを基準とした電圧)は、
【数6】 となる。ここに、C81、C82、C83、C84の容
量比は1対1対2対2に設定され、
【数7】 なる反転加算値の正規化出力が得られる。なお、C83
の重みがC81、C82の2倍に設定されているのは、
ADD25で正規化された影響を除去する(正規化され
ていないV81、V82と整合させる)ためである。以
上の正規化により、最大電圧が電源電圧を超えることが
防止されている。
【0031】最終段のI83の出力は接地キャパシタン
スC85を介してグランドに接続され、また第2段のI
82の出力は1対の平衡レジスタンスR81、R82を
介して電源電圧Vddおよびグランドに接続されてい
る。このような構成により、フィードバック系を含む反
転増幅回路の発振が防止されている。
【0032】前記基準電圧Vrは、図9に示す基準電圧
生成回路Vrefによって生成される。この基準電圧生
成回路は3段の直列なインバータI91、I92、I9
3の最終段出力を初段入力に帰還させた回路であり、前
記加算部と同様に接地キャパシタンスC95、平衡レジ
スタンスR91、R92による発振防止処理が施されて
いる。基準電圧生成回路Vrefはその入出力電圧が等
しくなる安定点に出力が収束し、各MOSインバータの
閾値設定により所望の基準電圧を生成し得る。一般には
正負両方向に充分大きなダイナミックレンジを確保する
ために、Vr=Vdd/2と設定されることが多い。こ
こにVddはMOSインバータの電源電圧である。
【0033】以上のマッチドフィルタ回路は容量結合に
よるアナログ加算を行うため、回路規模はデジタル処理
の場合に比較して大幅に縮小され、また並列加算である
ため処理速度は速い。さらにサンプル・ホールド回路や
加算部は入出力が全て電圧信号であるため、電流消費は
わずかであり、消費電力が少ない。
【0034】なお加算部等の出力精度はMOSインバー
タの特性のばらつきや、キャパシタンス容量比で決定さ
れるが、インバータに関しては相互に近接配置すること
によりばらつきを抑制し得る。またキャパシタンスに関
しては、複数の単位キャパシタンス配列の中で分散的な
接続により個々のキャパシタンスを構成することにより
容量比の精度を高め得る。
【0035】前述のとおり、本発明に係るマッチドフィ
ルタ回路は、乗算のためのサンプルホールド回路をロン
グコードの1部の個数だけ設け、この個数に等しいPN
符号を保持し得る第1乗数レジスタから並列にサンプル
ホールド回路に乗数入力を行い、このPN符号に続いて
使用するPN符号があるときには、そのPN符号を、第
1乗数レジスタと同一容量の第2乗数レジスタに格納
し、所定のタイミングで第2乗数レジスタのPN符号を
第1乗数レジスタに並列転送し、さらに第2乗数レジス
タへのPN符号入力はシリアルに行うので、ロングコー
ドに対して小規模回路で対応し得るという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマッチドフィルタ回路の1実施例
を示すブロック図。
【図2】同実施例の個々のマッチドフィルタ回路の演算
部部分を示すブロック図。
【図3】図2におけるサンプルホールド回路を示す回路
図である。
【図4】図3におけるスイッチを示す回路図である。
【図5】図3におけるマルチプレクサを示す回路図であ
る。
【図6】図2における第1加算器を示す回路図である。
【図7】図2における第5加算器を示す回路図である。
【図8】図2にける第6加算器を示す回路図である。
【図9】基準電圧を生成するための回路を示す回路図で
ある。
【図10】図1における乗数レジスタと入力信号のタイ
ミング関係を示すタイミング図である。
【符号の説明】
ADD21、ADD22、ADD23、ADD24、A
DD25、ADD26 ... 加算部 C31、C32、C33、C61、C62、C63、C
64、C65、C71、C72、C73、C74、C8
1、C82、C83、C84、C85、C95 ...
キャパシタンス CTRL ... コントロール回路 DT4 ... ダミートランジスタ I1、I2、I3、I61、I62、I63、I71、
I72、I73、I81、I82、I83、I91、I
92、I93 ... MOSインバータ MF1、MF2 ... マッチドフィルタ回路演
算部 MUX1、MUX2 ... マルチプレクサ SH1、SH2、SH3、SH4、SH5、SH6
... サンプル・ホールド回路 R31、R32、R61、R62、R71、R72、R
81、R82、R91、R92 ... レジスタンス SW ... スイッチ T4、T51、T52 ... トランジスタ回路 Vref ... 基準電圧発生回路 CLK1、CLK2 ... クロック R(t) ... 出力電圧 S(t) ... 入力電圧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 誠 東京都世田谷区北沢3−5−18鷹山ビル 株式会社鷹山内 (72)発明者 佐和橋 衛 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エ ヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社内 (72)発明者 安達 文幸 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エ ヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社内 (72)発明者 高取 直 東京都世田谷区北沢3−5−18鷹山ビル 株式会社鷹山内 (56)参考文献 特開 昭56−80939(JP,A) 特開 平6−97775(JP,A) 特開 平9−83483(JP,A) 特開 平9−46174(JP,A) 特開 平9−83486(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04J 13/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧に接続されたスイッチと、この
    スイッチの出力に接続された第1キャパシタンスと、こ
    の第1キャパシタンスの出力に接続された奇数段のMO
    Sインバータよりなる第1反転増幅部と、この第1反転
    増幅部の出力を入力に接続する第1帰還キャパシタンス
    と、前記第1反転増幅部の出力または基準電圧を択一的
    に出力する第1マルチプレクサおよび第2マルチプレク
    サとを備えたサンプル・ホールド回路と;各サンプル・
    ホールド回路の第1マルチプレクサの出力が接続された
    複数の第2キャパシタンスと、これら第2キャパシタン
    スの出力が統合されつつ接続された奇数段のMOSイン
    バータよりなる第2反転増幅部と、この第2反転増幅部
    の出力を入力に接続する第2帰還キャパシタンスとを有
    する第1加算部と;各サンプル・ホールド回路の第2マ
    ルチプレクサの出力および第1加算部の出力が接続され
    た複数の第3キャパシタンスと、これら第3キャパシタ
    ンスの出力が統合されつつ接続された奇数段のMOSイ
    ンバータよりなる第3反転増幅部と、この第3反転増幅
    部の出力を入力に接続する第3帰還キャパシタンスとを
    有する第2加算部と;前記第1加算部の出力から第2加
    算部の出力を減ずる減算部と;前記サンプル・ホールド
    回路のうちいずれか1個における前記スイッチを閉成す
    るとともに他のスイッチを開放しかつ所定の組合せで各
    サンプル・ホールド回路の第1、第2マルチプレクサを
    切換えるコントロール回路と;を備えたスペクトラム拡
    散通信のためのマッチドフィルタ回路において、 前記サンプル・ホールド回路の個数に等しいPN符号を
    保持しつつそのPN符号を並列に前記コントロール回路
    に入力し、かつ1回の演算ごとに保持されたPN符号を
    循環的にシフトする第1乗数レジスタと、この第1乗数
    レジスタの各データエリアに並列に接続されたデータエ
    リアを有しかつPN符号をシリアル入力し得る第2乗数
    レジスタとを備え、第2乗数レジスタのPN符号は適時
    第1乗数レジスタの対応データエリアに転送されること
    を特徴とするマッチドフィルタ回路。
  2. 【請求項2】 第2乗数レジスタから第1乗数レジスタ
    へのPN符号転送はマッチドフィルタの1周期の演算の
    終了直後に実行されることを特徴とする請求項1記載の
    マッチドフィルタ回路。
  3. 【請求項3】 第2乗数レジスタから第1乗数レジスタ
    への転送信号を、マッチドフィルタの1周期の終了直後
    には常に生成しておき、転送を行わないときはこの転送
    信号をマスクし、転送を行うときにのみこのマスクを除
    去することを特徴とする請求項2記載のマッチドフィル
    タ回路。
  4. 【請求項4】 第2乗数レジスタへのPN符号のシリア
    ル入力はマッチドフィルタのサンプリングクロックに同
    期して行われることを特徴とする請求項1記載のマッチ
    ドフィルタ回路。
  5. 【請求項5】 サンプル・ホールド回路を複数のグルー
    プにグループ分けし、各グループについて、第1マルチ
    プレクサの出力が接続された第4加算部を設け、第2マ
    ルチプレクサが接続された第5加算部を設け、全グルー
    プの第4加算部の出力を第2加算部に入力し、全グルー
    プの第5加算部の出力を第1加算部に入力してあり、第
    4加算部は、各サンプル・ホールド回路の第1マルチプ
    レクサの出力が接続された複数の第4キャパシタンス
    と、これら第4キャパシタンスの出力が統合されつつ接
    続された奇数段のMOSインバータよりなる第4反転増
    幅部と、この第4反転増幅部の出力を入力に接続する第
    4帰還キャパシタンスとを有し、第5加算部は、各サン
    プル・ホールド回路の第2マルチプレクサの出力および
    第1加算部の出力が接続された複数の第5キャパシタン
    スと、これら第5キャパシタンスの出力が統合されつつ
    接続された奇数段のMOSインバータよりなる第5反転
    増幅部と、この第5反転増幅部の出力を入力に接続する
    第5帰還キャパシタンスとがマッチドフィルタ回路に設
    けられたことを特徴とする請求項1記載のマッチドフィ
    ルタ回路。
  6. 【請求項6】 奇数段のMOSインバータよりなる第6
    反転増幅部と、この第6反転増幅部の出力を入力に接続
    する第6帰還キャパシタンスとを備えた基準電圧生成回
    路により基準電圧が生成されていることを特徴とする請
    求項1記載のマッチドフィルタ回路。
  7. 【請求項7】 反転増幅部は、出力とグランドとの間に
    は接地キャパシタンスが接続され、最終段のMOSイン
    バータより前段でMOSインバータの出力を1対の平衡
    レジスタンスによって電源およびグランドに接続してあ
    ることを特徴とする請求項4または6に記載されたマッ
    チドフィルタ回路。
  8. 【請求項8】 基準電圧はMOSインバータの電源電圧
    の1/2となるようにMOSインバータの閾値が設定さ
    れていることを特徴とする請求項6記載のマッチドフィ
    ルタ回路。
  9. 【請求項9】 各サンプル・ホールド回路に対するコン
    トロール回路の設定は、全てのサンプル・ホールド回路
    を循環するように切り換えられることを特徴とする請求
    項1記載のマッチドフィルタ回路。
  10. 【請求項10】 第1マルチプレクサは第1反転増幅部
    の出力または基準電圧を択一的に出力し、第2マルチプ
    レクサは第1マルチプレクサとは逆の選択で第1反転増
    幅部出力または基準電圧を出力するようになっている請
    求項1記載のマッチドフィルタ回路。
  11. 【請求項11】 第1マルチプレクサおよび第2マルチ
    プレクサは、いずれか一方が第1反転増幅部出力を出力
    し、あるいは両者が基準電圧を出力するようになってい
    る請求項1記載のマッチドフィルタ回路。
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