JP2944492B2 - マッチドフィルタ装置 - Google Patents

マッチドフィルタ装置

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JP2944492B2 JP31577195A JP31577195A JP2944492B2 JP 2944492 B2 JP2944492 B2 JP 2944492B2 JP 31577195 A JP31577195 A JP 31577195A JP 31577195 A JP31577195 A JP 31577195A JP 2944492 B2 JP2944492 B2 JP 2944492B2
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    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/709Correlator structure
    • H04B1/7093Matched filter type
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/48Coupling means therefor
    • H03H9/52Electric coupling means
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/04Frequency selective two-port networks
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0248Filters characterised by a particular frequency response or filtering method
    • H03H17/0254Matched filters

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマッチドフィルタ装
置に係り、移動体通信や無線LAN等のためのスペクト
ラム拡散通信システムに有効なマッチドフィルタ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】マッチドフィルタ(整合フィルタ)は、
2つの信号の同一性を判定するためのフィルタであり、
スペクトラム拡散方式の通信において、信号を受信すべ
きユーザは受信信号を自らの拡散符号を用いたマッチド
フィルタで処理し、その相関ピークを検出して、同期捕
捉および保持を行う。
【0003】ここに拡散符号をPN(i)、チップ時間
Tc、拡散率M、ある時刻tにおける入力信号をS
(t)、ある時刻tにける相関出力信号R(t)とする
と、式(1)に示すように、時系列の複数(M個)の入
力信号S(t)〜S(t−(M―1)Tc)と、対応す
る拡散符号(PN符号)PN(0)〜PN(M−1)と
を乗じ、その積算値を求めることによって算出される。
【数1】 となる。なおPN(i)は1ビットデータのデータ列
(拡散符号)である。このように、時系列のスペクトラ
ム拡散信号に所定のPN符号を乗じ、その積算値が算出
されて、相関出力が得られる。
【0004】同期捕捉のためには1チップあたりのダブ
ルサンプリングあるいはより多くのサンプリングを行う
必要があり、複数のマッチドフィルタを用い、上記式
(1)の演算を複数系統で同時に実行しその演算結果を
加算する。このようなマッチドフィルタ装置(複数のマ
ッチドフィルタその他の回路の組合せという意味でこの
ように表現する。)の実現のために従来はデジタル回路
あるいはSAW(表面音波)素子が使用されていたが、
デジタル回路では回路規模が大きくなって消費電力が大
となり、移動体通信には適さず、一方SAW素子では1
素子による全体回路実現が容易でなくまたS/N比が低
いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の問題点を解消すべく創案されたもので、小規模かつ
低消費電力であるとともに高速処理の可能なマッチドフ
ィルタ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマッチドフ
ィルタ装置は、PN符号を(n−1)個おきにとったn
系列の乗数をn個のマッチドフィルタ回路のそれぞれの
乗数とし、これらn個のマッチドフィルタ回路をn組設
備した各組への入力信号を1チップ時間ごとに巡回して
サンプリングし、さらに全マッチドフィルタ回路の出力
の和を算出するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
【0008】
【実施例】次に本発明に係るマッチドフィルタ装置の第
1実施例を図面に基づいて説明する。なお第1実施例で
はn=2の場合をとりあげて説明する。
【0009】図1において、マッチドフィルタ装置は2
個ずつ2組(計4個)のマッチドフィルタ回路MF1、
MF2、MF3、MF4を有し、これらマッチドフィル
タ回路はPN符号の個数の半分のタップ数とされてい
る。ここで前記同様PN符号をPN(i)と表現する
と、iが偶数であるか奇数であるかによって、PN符号
は2系統に分割される。 第1系統: a・PN(i) ただし a=(i+1) mod 2 第2系統: b・PN(i) ただし b=i mod 2 一方、入力信号S(t−i・Tc)についても、tをT
cの倍数と考えてt=j・Tc(j:整数)とすると、
(j−i)が偶数であるか奇数であるかによって、以下
のように2系統に分割される。 第1系統: c・S(t−i・Tc) ただし c=(|j−i|+1) mo d 2 第2系統: d・S(t−i・Tc) ただし d=|j−i| mod 2
【0010】そしてこれらの表現を用いて、式(1)は
式(2)のように書き替えられる。
【数2】 また式(2)を展開すると式(3)が得られる。
【数3】
【0011】前記マッチドフィルタ回路は式(3)にお
ける各項、すなわち前記PN符号の偶奇系列と入力信号
の偶奇系列の4通りの組合せに対応して設けられてお
り、MF1、MF3にはaPN(i)が、MF2、MF
4にはbPN(i)が乗数として設定されている。ま
た、MF1、MF4にはチップレートの1/2の周波数
のクロックCLK1が、MF2、MF3には同一周波数
でかつ逆位相のクロックCLK2が入力されている。こ
こにCLK1を奇数側の信号に対応したクロック、すな
わちcS(t−i・Tc)を取り込むクロックとする
と、MF1、MF4ではこの奇数側信号に対する乗算が
行われ、式(3)の第1項、第4項の演算が実行され
る。従ってMF2、MF3では偶数側信号に対する演算
が実行され、式(3)の第2項、第3項の演算が実行さ
れる。マッチドフィルタ回路MF1、MF2、MF3、
MF4の出力をVo1、Vo2、Vo3、Vo4とする
とき、これらは式(4)〜(7)のように表現される。
【数4】
【数5】
【数6】
【数7】
【0012】Vo1、Vo2は加算回路SUM11に入
力され、Vo3、Vo4は加算回路SUM12に入力さ
れ、さらにこれら加算回路の出力はマルチプレクサMU
X11によって二者択一的に出力されている。これによ
って式(3)の相関出力R(t)が得られることにな
る。以上の構成においてクロックCLK1、CLK2は
通常のマッチドフィルタの1/2の周波数であり、回路
の処理速度を低速化し得る。これは製造原価の低減、消
費電力の節減に有効であるばかりでなく、素子例えばM
OSFETの性能の限界を越えた高速処理が可能である
ことを意味する。
【0013】図1の回路のタイミングチャートは図2に
示すとおりであり、入力信号S(t)をTcおきに交互
にサンプル・ホールドするようにCLK1、CLK2が
設定され、MUX11の選択信号MUXSELはCLK
1またはCLK2と同一周期の信号である。MUXSE
Lは、SUM11の出力とSUM12の出力とをTcの
周期で交互に切換え、択一的に出力する。
【0014】さらに前記式(3)は、PN符号を(n−
1)個おき(自然数であり、上記実施例はn=2)にと
った符号列とこれに対応した入力信号とによる演算に一
般化でき、このとき相関出力R(t)をチップ時間Tc
ごとの間欠的なものとして表現する。なお上記の式では
時間tは離散値として扱われている。
【数8】 :自然数(0〜∞) :マッチドフィルタの処理を開始した時点(連続時間) j:(n−1)個おきの符号を与える自然数 k:PN符号の系列を与える自然数 なお、M/nが整数でないときは式(8)は式(9)の
ように書き直される。
【数9】 なお[x]はガウス記号であり、実数xを越えない整数
のうち最大のものを表す。ここで問題を単純化するた
め、以下式(8)の場合についてのみ説明する。
【0015】上記式(8)において、時間(l・Tc)
をnチップ時間ごとの離散値で表現すると、以下のn個
の式(10)が得られる。
【数10】 以上の式(10)は、式(3)と同様に、k=0〜(n
−1)の符号系列ごとの部分相関に分解し得る。ここで
は式(10)の第1の式のみにつき分解した式を示す。
【数11】
【0016】式(11)の各項は(n−1)個おきのP
N符号の各符号系列による部分相関であり、図3に示す
マッチドフィルタ装置により演算し得る。
【0017】図3において、マッチドフィルタ回路は複
数のサンプル・ホールド回路SH1、SH2、SH3、
SH4、SH5、SH6に対して入力電圧Vin2を並
列接続してなり、各サンプル・ホールド回路からH(ハ
イ)、L(ロー)の2系統の出力を生じる。サンプル・
ホールド回路にはコントロール回路CTRLが接続さ
れ、順次いずれか1個のサンプル・ホールド回路にVi
n2が取り込まれるように制御を行う。
【0018】またサンプル・ホールド回路は、コントロ
ール回路の制御に基づき、入力電圧Vin2をH側また
はL側の一方に導き、他方には基準電圧Vrを接続す
る。この経路選択は入力信号に乗ずべき1ビット符号
(PN符号)に対応して行われ、この段階で乗算が完了
したことになる。
【0019】サンプル・ホールド回路SH1は、図5の
ように構成され、入力電圧Vin3はスイッチSWに接
続されている。スイッチSWの出力はキャパシタンスC
31に接続され、キャパシタンスC31の出力には3段
の直列なMOSインバータI1、I2、I3が接続され
ている。最終段のMOSインバータI3の出力Vo3は
帰還キャパシタンスC32を介してI1の入力に接続さ
れ、これによってVin3が良好な線形性をもってI3
の出力に生じるようになっている。I3の出力は2個の
マルチプレクサMUX31、MUX32に入力され、ま
たこれらマルチプレクサには共通な基準電圧Vrが接続
されている。SWが閉成されると、C31はVin3に
対応した電荷で充電され、I1〜I3のフィードバック
機能により出力の線形特性が保証される。そして、その
後スイッチSWが開放されたときにサンプル・ホールド
回路SH1はVin3を保持することになる。
【0020】スイッチSW、マルチプレクサMUX3
1、MUX32はコントロール信号S1、S2、S3に
よってコントロールされ、S1は一旦閉成された後、入
力電圧を取り込むべき時点においてSWを開放する。S
2、S3は反転した信号であり、一方のマルチプレクサ
がVin3を出力するときには、他方のマルチプレクサ
はVrを出力する。MUX31は前記H(ハイ)の系統
の出力を生じ、MUX32はL(ロー)の系統の出力で
ある。このH、Lは拡散符号の「1」、「−1」に対応
しており、ある時点の入力電圧に符号「1」を乗ずるべ
きときには、MUX31からVin3を出力し、「−
1」を乗ずるべきときにはMUX32からVin3を出
力する。
【0021】最終段のI3の出力は接地キャパシタンス
C33を介してグランドに接続され、また第2段のI2
の出力は1対の平衡レジスタンスR31、RE32を介
して電源電圧Vddおよびグランドに接続されている。
このような構成により、フィードバック系を含む反転増
幅回路の発振が防止されている。
【0022】図6に示すように、スイッチSWはn型M
OSトランジスタのソース、ドレインをp型MOSトラ
ンジスタのドレイン、ソースとそれぞれ接続してなるト
ランジスタ回路T4よりなり、このトランジスタ回路の
nMOSのドレイン側の端子に入力電圧Vin4を接続
し、nMOSのソースの端子を同様の構成のダミートラ
ンジスタDT4を介して出力端子Vout4に接続して
なる。トランジスタ回路T4におけるnMOSトランジ
スタのゲートにはS1が入力され、pMOSトランジス
タのゲートにはS1をインバータI4で反転した信号が
入力されている。これによって、S1がハイレベルのと
きには、T4が導通し、ローレベルのときにはT4は遮
断される。
【0023】図7に示すように、マルチプレクサMUX
31はn型、p型の1対のMOSトランジスタのドレイ
ン、ソースを相互に接続してなるトランジスタ回路T5
1、T52のnMOSのソース側の端子を共通出力端子
Vout4に接続してなり、T51におけるnMOSの
ドレイン側の端子にはMOSインバータI3の出力Vo
3(図中Vin51で示す。)を接続し、T52のドレ
インには基準電圧Vr(図中Vin52で示す。)が接
続されている。トランジスタ回路T51におけるnMO
Sトランジスタのゲートおよびトランジスタ回路T52
におけるpMOSトランジスタのゲートには信号S2が
入力され、T51のpMOSおよびT52のnMOSの
ゲートにはS2をインバータI5で反転した信号が入力
されている。これによって、S2がハイレベルのときに
は、T51が導通してT52は遮断され、ローレベルの
ときにはT52が導通しT51が遮断される。すなわち
MUX31は、S2のコントロールによりVo3または
Vrを択一的に出力し得る。
【0024】図示は省略するが、マルチプレクサMUX
11、MUX32はMUX31と同様に構成されVo3
とVrの接続が逆転している。すなわち、VrをT51
に、Vo3をT52に接続した構成となっている。これ
によって、MUX32はMUX31と反対の出力、すな
わちMUX31がVo3を出力するときにはVrを、M
UX31がVrを出力するときにはVo3を出力する。
【0025】信号2は拡散符号に対応し、S2=1のと
きに1×Vin2=Vin2をADD21に出力する。
このときS3は−1であり、0に対応したVrをADD
22に出力する。一方、S2=−1のときには、0に対
応したVrをADD21に出力する。このとき、S3は
+1であり、1×Vin2=Vin2をADD22に出
力する。
【0026】前記式(1)のS(t−i・Tc)は各サ
ンプル・ホールド回路で保持された電圧であり、PN
(i)はその時点で各サンプル・ホールド回路に与える
べき信号S2(拡散符号)である。ある時点で保持され
た信号の順序に対して拡散符号は一定であり、新たな信
号を取り込むタイミングでは最も古い信号に替えて新た
な信号を取り込む。この際各サンプル・ホールド回路S
H1〜SH6とPN(i)の対応関係がずれることにな
り、コントロール回路はこれに応じたPN(i)のシフ
トを行う。このような符号供給のシフトを行わない場合
には、サンプル・ホールド回路間でのデータ転送を行う
ことになり、データ転送に伴う誤差が発生することにな
る。すなわち、符号のシフトはデータ転送誤差を防止す
る上で有効である。
【0027】図4はより一般的にN個のサンプル・ホー
ルド回路が存在する場合のサンプル・ホールドクロック
SHCKおよび1個のサンプル・ホールド回路(第1番
のサンプル・ホールド回路)のためのPN符号を示す。
SHCKは第1番からN番までのサンプル・ホールド回
路でのサンプル・ホールドを順次行い(図中SHCKに
対して1〜Nの番号を付して示す。)、従って1個のサ
ンプル・ホールド回路はN・Tcに1回のサンプル・ホ
ールドを行う。第1番のサンプル・ホールド回路にはP
N1〜PNNのN個のPN符号が順次供給され、1個の
データに対するN回の乗算が実行される。
【0028】式(1)における積算は、前記加算部AD
D21〜ADD26で実行され、各サンプル・ホールド
回路の出力電圧VH、VLがADD25、ADD26に
おいてそれぞれ積算されている。この積算は直接実行さ
れず、サンプル・ホールド回路を複数のグループに分
け、各グループごとに出力VH、VLを一旦ADD21
〜ADD24で積算する。そしてVHを積算するADD
21、ADD23の出力を全てADD25に入力し、V
Lを積算するADD22、ADD24の出力を全てAD
D26に入力する。さらにADD26にはADD25の
出力が入力されている。ここに図3では6個のサンプル
・ホールド回路が図示され、これを3個ずつのグループ
に分けているが、一般に拡散符号は100〜数100ビ
ットあるいはさらに長いコードであり、このビット数に
対応した個数のサンプル・ホールド回路が設けられる。
【0029】図8に示すように、加算部ADD21は1
グループのサンプル・ホールド回路の個数に対応した個
数のキャパシタンスC61、C62、C63よりなる容
量結合CP6を有し、その出力は3段の直列なMOSイ
ンバータI61、I62、I63に接続されている。最
終段のMOSインバータI3の出力は帰還キャパシタン
スC64を介してI61の入力に接続され、これによっ
てCP6の出力が良好な線形性をもってI63の出力に
生じるようになっている。各キャパシタンスC61〜C
63の入力電圧をVin61、Vin62、Vin63
とすると、I63の出力Vout6は、
【数12】 となる。ここに、Vin61〜Vin63およびVou
t6は基準電圧Vrを基準とした電圧であり、また、キ
ャパシタンスC61、C62、C63、C64の容量比
は1対1対1対3に設定されている。これにより、
【数13】 なる反転加算値の正規化出力が得られる。この正規化に
より、最大電圧が電源電圧を超えることが防止されてい
る。
【0030】最終段のI63の出力は接地キャパシタン
スC65を介してグランドに接続され、また第2段のI
62の出力は1対の平衡レジスタンスR61、R62を
介して電源電圧Vddおよびグランドに接続されてい
る。このような構成により、フィードバック系を含む反
転増幅回路の発振が防止されている。
【0031】図9に示すように、加算部ADD25は接
続された加算部ADD21、ADD23の個数に対応し
た個数のキャパシタンスC71、C72よりなる容量結
合CP7を有し、その出力は3段の直列なMOSインバ
ータI71、I72、I73に接続されている。最終段
のMOSインバータI73の出力は帰還キャパシタンス
C73を介してI71の入力に接続され、これによって
CP7の出力が良好な線形性をもってI73の出力に生
じるようになっている。各キャパシタンスC71、C7
2の入力電圧をVin71、Vin72とすると、I7
3の出力Vout7は、
【数14】 となる。ここに、Vin71、Vin72およびVou
t7は基準電圧Vrを基準とした電圧であり、またC7
1、C72、C73の容量比は1対1対2に設定されて
いる。これによって、
【数15】 なる加算値の正規化出力が得られる。この正規化によ
り、最大電圧が電源電圧を超えることが防止されてい
る。
【0032】最終段のI73の出力は接地キャパシタン
スC74を介してグランドに接続され、また第2段のI
72の出力は1対の平衡レジスタンスR71、R72を
介して電源電圧Vddおよびグランドに接続されてい
る。このような構成により、フィードバック系を含む反
転増幅回路の発振が防止されている。
【0033】図10に示すように、加算部ADD26は
接続された3個のADD22、ADD24およびADD
25に対応したキャパシタンスC81、C82、C83
よりなる容量結合CP8を有し、その出力は3段の直列
なMOSインバータI81、I82、I83に接続され
ている。最終段のMOSインバータI83の出力は帰還
キャパシタンスC84を介してI81の入力に接続さ
れ、これによってCP8の出力が良好な線形性をもって
I83の出力に生じるようになっている。各キャパシタ
ンスC81〜C83の入力電圧(Vrを基準とした電
圧)をVin81、Vin82、Vin83とすると、
I83の出力Vout8(Vrを基準とした電圧)は、
【数16】 となる。ここに、C81、C82、C83、C84の容
量比は1対1対2対2に設定され、
【数17】 なる反転加算値の正規化出力が得られる。なお、C83
の重みがC81、C82の2倍に設定されているのは、
ADD25で正規化された影響を除去する(正規化され
ていないV81、V82と整合させる)ためである。以
上の正規化により、最大電圧が電源電圧を超えることが
防止されている。
【0034】最終段のI83の出力は接地キャパシタン
スC85を介してグランドに接続され、また第2段のI
82の出力は1対の平衡レジスタンスR81、R82を
介して電源電圧Vddおよびグランドに接続されてい
る。このような構成により、フィードバック系を含む反
転増幅回路の発振が防止されている。
【0035】図12に示すように、加算回路SUM11
接続された4個のMF1、MF2に対応したキャパシタ
ンスC101、C102よりなる容量結合CP10を有
し、その出力は3段の直列なMOSインバータI10
1、I102、I103に接続されている。最終段のM
OSインバータI103の出力は帰還キャパシタンスC
103を介してI101の入力に接続され、これによっ
てCP10の出力が良好な線形性をもってI103の出
力に生じるようになっている。各キャパシタンスC10
1、C102の入力電圧(Vrを基準とした電圧)をV
in101、Vin102とすると、I103の出力V
out10(Vrを基準とした電圧)は、
【数18】 となる。ここに、C101、C102、C103の容量
比は1対1対2に設定され、
【数19】 なる反転加算値の正規化出力が得られる。以上の正規化
により、最大電圧が電源電圧を超えることが防止されて
いる。
【0036】最終段のI103の出力は接地キャパシタ
ンスC104を介してグランドに接続され、また第2段
のI102の出力は1対の平衡レジスタンスR101、
R102を介して電源電圧Vddおよびグランドに接続
されている。このような構成により、フィードバック系
を含む反転増幅回路の発振が防止されている。
【0037】なおSUM12はSUM11と同様に構成
されているので説明を省略する。
【0038】前記基準電圧Vrは、図11に示す基準電
圧生成回路Vrefによって生成される。この基準電圧
生成回路は3段の直列なインバータI91、I92、I
93の最終段出力を初段入力に帰還させた回路であり、
前記加算部と同様に接地キャパシタンスC95、平衡レ
ジスタンスR91、R92による発振防止処理が施され
ている。基準電圧生成回路Vrefはその入出力電圧が
等しくなる安定点に出力が収束し、各MOSインバータ
の閾値設定により所望の基準電圧を生成し得る。一般に
は正負両方向に充分大きなダイナミックレンジを確保す
るために、Vr=Vdd/2と設定されることが多い。
ここにVddはMOSインバータの電源電圧である。
【0039】以上のマッチドフィルタ回路は容量結合に
よるアナログ加算を行うため、回路規模はデジタル処理
の場合に比較して大幅に縮小され、また並列加算である
ため処理速度は速い。さらにサンプル・ホールド回路や
加算部は入出力が全て電圧信号であるため、電流消費は
わずかであり、消費電力が少ない。
【0040】なお加算部等の出力精度はMOSインバー
タの特性のばらつきや、キャパシタンス容量比で決定さ
れるが、インバータに関しては相互に近接配置すること
によりばらつきを抑制し得る。またキャパシタンスに関
しては、複数の単位キャパシタンス配列の中で分散的な
接続により個々のキャパシタンスを構成することにより
容量比の精度を高め得る。
【0041】図13において、本発明の第2実施例は前
記マッチドフィルタ回路MF1〜MF4と同様の2個マ
ッチドフィルタ回路MF111、MF112のみを有
し、その出力Vo111、Vo112を加算器SUMで
加算している。そして各マッチドフィルタには前記と同
様のクロックCLK1、CLK2がそれぞれ入力されて
いる。
【0042】前記式(3)において第1項、第2項の組
合せ(式(4)、(5)の組合せ)、第3項、第4項の
組合せ(式(6)、(7)の組合せ)は全ての信号、す
なわち偶数側、奇数側の両者を含んでおり、式(3)の
演算(全相関)によって相関ピークが検出される場合に
はこれらのいずれかにおいて相関ピークが生じている。
これら2項ずつの組合せは部分相関であるが、相関ピー
クの検出は可能である。すなわち、クロックCLK1、
CLK2がそれぞれ入力されたマッチドフィルタ回路M
F111、MF112によってこれらの組合せを実現し
得る。
【0043】図14は128タップのマッチドフィルタ
による全相関の出力のシミュレーション結果であり、左
端(第1のタイミング)に相関ピーク(数値レベルで約
128に達している。)が生じ、他の127回の演算で
は数値レベル20以下の相関出力が生じている。相関ピ
ーク以外の相関出力はその受信局では不要の信号であ
り、個々のレベルおよび合計のレベルが低いほど、いわ
ゆる干渉が少ない。一方上記部分相関のシミュレーショ
ン結果は図15に示すとおりであり、全相関と同一のピ
ークが生じている。すなわち部分相関は相関ピーク検出
に関しては全相関と変わらない性能を有することが分
る。さらに図15から明らかなように、部分相関では相
関ピーク以外の信号が少なく、干渉に関して有利であ
る。
【0044】すなわち、図13の第2実施例は部分相関
により、第1実施例の効果に加え、干渉の少ない相関ピ
ーク検出が可能であり、かつ回路規模が小さいという効
果を有する。なお、部分相関は上記の組合せの中に相関
ピークを生じない可能性があるが、クロックCLK1、
CLK2を適宜入れ替えることにより確実に相関ピーク
を検出し得る。また、各マッチドフィルタ回路がダブル
サンプリングを行うときには全相関と等価な演算が実行
される。
【0045】さらに、前記式(3)は以下の式(20)
のように変形でき、
【数20】 奇数系列のPN符号と偶数系列のPN符号とを、そのi
番目(i=0〜M−1)同士で加算したものを入力信号
に乗ずれば2系統の乗算により全相関を演算し得ること
が分る。すなわち図11の構成において各マッチドフィ
ルタ回路MF111、MF112で(a+b)を乗数と
する乗算を行うことができれば全相関を算出し得る。各
乗数a、bは2値であるので、その和は(−1、0、
1)の3値であり、図5のサンプル・ホールド回路SH
1のコントロール方法の変更のみで対処可能である。
【0046】図5において、第1実施例ではマルチプレ
クサMUX31、MUX32は何れか一方が入力電圧を
出力し、他方がVrを出力することとしていたが、図1
1の構成で全相関を演算する場合には、「+1」に対応
してMUX31から入力電圧Vin3をMUX32から
Vrを出力し、「0」に対応してMUX31、MUX3
2の両者からVrを出力し、「−1」に対応してMUX
32からVin3をMUX31からVrを出力する。こ
れによって、3値に対応した乗算を実現でき、2個のマ
ッチドフィルタによる全相関演算が可能である。そして
そのサンプリング・クロックは従来のクロック周波数の
1/2である。
【0047】図16はn個のマッチドフィルタ回路より
なるn組のグループG1〜Gnよりなるマッチドフィル
タ装置を示し、前記式(10)に対応した計算を実行し
得る。グループG1は(M/n)タップのマッチドフィ
ルタ回路MF11〜MF1nよりなり、その出力は加算
回路SUM1において加算されている。同様にグループ
Gnはマッチドフィルタ回路MFn1〜MFnnよりな
り、その出力はSUMnによって加算されている。これ
ら加算回路の出力はマルチプレクサMUXに入力されい
ずれか1個の加算回路の加算出力が択一的に出力され
る。各グループのi番目(例えば1番目)のマッチドフ
ィルタ回路には共通のクロックCLKiが入力され、こ
のタイミングでサンプル・ホールドが行れる。これによ
って各マッチドフィルタ回路のクロックの低速化を実現
し得る。
【0048】図17は、図16の装置のタイミングチャ
ートを示すものであり、CLK1〜CLKnはTcずつ
シフトしたタイミングで、Tcの期間順次ハイレベルと
なり、マルチプレクサの切換え信号MUXSELはG1
〜Gnを順次選択する。
【0049】このような構成においていずれか1個ある
いは複数のグループのみを設けることにより部分相関の
演算を実行でき、前記と同様コンパクトな回路により高
速かつ確実に相関ピークの検出を行い得る。
【0050】
【発明の効果】前述のとおり、本発明に係るマッチドフ
ィルタ装置は、PN符号を1個おきにとった2系列の乗
数を2個のマッチドフィルタ回路のそれぞれの乗数と
し、これらマッチドフィルタ回路への入力信号を1チッ
プ時間ごとに交互にサンプリングし、さらに両マッチド
フィルタ回路の出力の和を算出するので、部分相関によ
る相関ピーク検出が可能となる、回路は小規模かつ低速
のもので足り、また出力の干渉が減少する。また従来構
成での素子の限界を越えた高速演算を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマッチドフィルタ装置の第1実施
例を示すブロック図である。
【図2】同実施例のタイミングチャートである。
【図3】同実施例の個々のマッチドフィルタ回路を示す
ブロック図である。
【図4】マッチドフィルタ回路のタイミングチャートで
ある。
【図5】図3におけるサンプルホールド回路を示す回路
図である。
【図6】図3におけるスイッチを示す回路図である。
【図7】図3におけるマルチプレクサを示す回路図であ
る。
【図8】図3における第1加算器を示す回路図である。
【図9】図3における第5加算器を示す回路図である。
【図10】図3にける第6加算器を示す回路図である。
【図11】基準電圧を生成するための回路を示す回路図
である。
【図12】図1における積算回路を示す回路図である。
【図13】本発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図14】第1実施例による全相関の計算結果を示すグ
ラフである。
【図15】第2実施例による部分相関の計算結果を示す
グラフである。
【図16】第3実施例を示すブロック図である。
【図17】第3実施例のタイミングチャートである。
【符号の説明】
ADD21、ADD22、ADD23、ADD24、A
DD25、ADD26 ... 加算部 C31、C32、C33、C61、C62、C63、C
64、C65、C71、C72、C73、C74、C8
1、C82、C83、C84、C85、C95、C10
1、C102、C103、C104、C105、C10
6 ...キャパシタンス CTRL ... コントロール回路 DT4 ... ダミートランジスタ G1、G2、Gn ... グループ I1、I2、I3、I61、I62、I63、I71、
I72、I73、I81、I82、I83、I91、I
92、I93、I101、I102、I103 ...
MOSインバータ MF1、MF2、MF3、MF4、MF111、MF1
12、MF11、MF12、MF1(M/n)、MF2
1、MF22、MF2(M/n)、MFn1、MFn
2、MFn(M/n) ... マッチドフィルタ回
路 MUX1、MUX2 ... マルチプレクサ SH1、SH2、SH3、SH4、SH5、SH6
... サンプル・ホールド回路 R31、R32、R61、R62、R71、R72、R
81、R82、R91、R92、R101、R102
... レジスタンス SUM1、SUM2、SUMn、SUM ... 加算
回路 SW ... スイッチ T4、T51、T52 ... トランジスタ回路 Vref ... 基準電圧発生回路 CLK1、CLK2 ... クロック R(t) ... 出力電圧 S(t) ... 入力電圧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 誠 東京都世田谷区北沢3−5−18 鷹山ビ ル株式会社鷹山内 (72)発明者 占部 健三 東京都中野区東中野三丁目14番20号国際 電気株式会社内 (72)発明者 高取 直 東京都世田谷区北沢3−5−18 鷹山ビ ル株式会社鷹山内 (56)参考文献 特開 昭61−153764(JP,A) 特開 昭62−159271(JP,A) 特開 平2−12456(JP,A) 特開 平7−58669(JP,A) 特開 平9−46174(JP,A) 特開 平9−46231(JP,A) 特開 平9−83483(JP,A) 特開 平9−83486(JP,A) 特開 平9−83488(JP,A) 特開 平9−116522(JP,A) 特開 平9−116523(JP,A) 特開 平9−130365(JP,A)

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列の複数のスペクトラム拡散信号に
    対して所定のPN符号を乗じ、その積算値を求めるマッ
    チドフィルタ装置において; PN符号の個数をM、このMよりも小さい自然数をn、
    チップ時間をTc、Mをnの倍数とするとき、タップ数
    M/nのn個のマッチドフィルタ回路よりなるn組のマ
    ッチドフィルタグループであって、PN符号を(n―
    1)個おきにとった符号系列を各タップの乗数として各
    マッチドフィルタ回路に設定し、かつ各マッチドフィル
    タ回路にはTcの時間ずつシフトしたn・Tc周期のサ
    ンプリングクロックを供給し、各マッチドフィルタグル
    ープは符号系列とサンプリングクロックの組合せが異な
    るように設定されているn組のマッチドフィルタグルー
    プと; 各マッチドフィルタグループごとに設けられ、そのマッ
    チドフィルタグループの全てのマッチドフィルタ回路の
    出力を加算する加算回路と; これら加算回路の出力を択一的に出力するマルチプレク
    サと; を備えていることを特徴とするマッチドフィルタ装置。
  2. 【請求項2】 時系列の複数のスペクトラム拡散信号に
    対して所定のPN符号を乗じ、その積算値を求めるマッ
    チドフィルタ装置において; PN符号の個数をM、このMよりも小さい自然数をnと
    するとき、ガウス記号を[]、チップ時間をTcとする
    とき、タップ数[M/n]のn個のマッチドフィルタ回
    路と、、タップ数(M mod n)の1個のマッチド
    フィルタ回路とよりなるn組のマッチドフィルタグルー
    プであって、PN符号を(n―1)個おきにとった符号
    系列を各タップの乗数として各マッチドフィルタ回路に
    設定し、かつ各マッチドフィルタ回路にはTcの時間ず
    つシフトしたn・Tc周期のサンプリングクロックを供
    給し、各マッチドフィルタグループは符号系列とサンプ
    リングクロックの組合せが異なるように設定されている
    n組のマッチドフィルタグループと; 各マッチドフィルタグループごとに設けられ、そのマッ
    チドフィルタグループの全てのマッチドフィルタ回路の
    出力を加算する加算回路と; これら加算回路の出力を択一的に出力するマルチプレク
    サと; を備えていることを特徴とするマッチドフィルタ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のn組のマッチドフィルタ
    グループの一部のみが設けられていることを特徴とする
    マッチドフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のn組のマッチドフィルタ
    グループの1組のみが設けられ、この1組のマッチドフ
    ィルタグループの出力が最終出力とされていることを特
    徴とするマッチドフィルタ装置。
  5. 【請求項5】 nは2のべき乗であることを特徴とする
    請求項1記載のマッチドフィルタ装置。
  6. 【請求項6】 n=2であることを特徴とする請求項1
    記載のマッチドフィルタ装置。
  7. 【請求項7】 時系列の複数のスペクトラム拡散信号に
    対して所定のPN符号を乗じ、その積算値を求めるマッ
    チドフィルタ装置において; PN符号の個数の半分のタップ数を有し、PN符号を1
    個おきにとった符号列を各タップの乗数とした第1各マ
    ッチドフィルタ回路と; PN符号の個数の半分のタップ数を有し、第1マッチド
    フィルタ回路で使用されていない半分のPN符号の符号
    列を乗数とした第2各マッチドフィルタ回路と; チップレートの1/2の周波数の相互に逆位相の2系統
    のクロックを生成し、これらクロックを第1、第2マッ
    チドフィルタ回路にそれぞれ供給するクロック生成回路
    と; 前記マッチドフィルタ回路の出力を加算する加算回路
    と; これら加算回路の出力を択一的に出力するマルチプレク
    サと; を備えたマッチドフィルタ装置。
  8. 【請求項8】 マッチドフィルタ回路は: 入力電圧に接続されたスイッチと、このスイッチの出力
    に接続された第1キャパシタンスと、この第1キャパシ
    タンスの出力に接続された奇数段のMOSインバータよ
    りなる第1反転増幅部と、この第1反転増幅部の出力を
    入力に接続する第1帰還キャパシタンスと、前記第1反
    転増幅部の出力または基準電圧を択一的に出力する第1
    マルチプレクサおよび第2マルチプレクサとを有する複
    数のサンプル・ホールド回路と; 各サンプル・ホールド回路の第1マルチプレクサの出力
    が接続された複数の第2キャパシタンスと、これら第2
    キャパシタンスの出力が統合されつつ接続された奇数段
    のMOSインバータよりなる第2反転増幅部と、この第
    2反転増幅部の出力を入力に接続する第2帰還キャパシ
    タンスとを有する第1加算部と; 各サンプル・ホールド回路の第2マルチプレクサの出力
    および第1加算部の出力が接続された複数の第3キャパ
    シタンスと、これら第3キャパシタンスの出力が統合さ
    れつつ接続された奇数段のMOSインバータよりなる第
    3反転増幅部と、この第3反転増幅部の出力を入力に接
    続する第3帰還キャパシタンスとを有する第2加算部
    と; 第1加算部の出力から第2加算部の出力を減ずる減算部
    と; 前記サンプル・ホールド回路のうちいずれか1個におけ
    る前記スイッチを閉成するとともに他のスイッチを開放
    しかつ所定の組合せで各サンプル・ホールド回路の第
    1、第2マルチプレクサを切り換えるコントロール回路
    と; を備えている請求項1記載のマッチドフィルタ装置。
  9. 【請求項9】 サンプル・ホールド回路を複数のグルー
    プにグループ分けし、各グループについて、第1マルチ
    プレクサの出力が接続された第4加算部を設け、第2マ
    ルチプレクサが接続された第5加算部を設け、全グルー
    プの第4加算部の出力を第2加算部に入力し、全グルー
    プの第5加算部の出力を第1加算部に入力してあり、第
    4加算部は、各サンプル・ホールド回路の第1マルチプ
    レクサの出力が接続された複数の第4キャパシタンス
    と、これら第4キャパシタンスの出力が統合されつつ接
    続された奇数段のMOSインバータよりなる第4反転増
    幅部と、この第4反転増幅部の出力を入力に接続する第
    4帰還キャパシタンスとを有し、第5加算部は、各サン
    プル・ホールド回路の第2マルチプレクサの出力および
    第1加算部の出力が接続された複数の第5キャパシタン
    スと、これら第5キャパシタンスの出力が統合されつつ
    接続された奇数段のMOSインバータよりなる第5反転
    増幅部と、この第5反転増幅部の出力を入力に接続する
    第5帰還キャパシタンスとがマッチドフィルタ回路に設
    けられたことを特徴とする請求項8記載のマッチドフィ
    ルタ装置。
  10. 【請求項10】 奇数段のMOSインバータよりなる第
    6反転増幅部と、この第6反転増幅部の出力を入力に接
    続する第6帰還キャパシタンスとを備えた基準電圧生成
    回路により基準電圧が生成されていることを特徴とする
    請求項8記載のマッチドフィルタ装置。
  11. 【請求項11】 反転増幅部は、出力とグランドとの間
    には接地キャパシタンスが接続され、最終段のMOSイ
    ンバータより前段でMOSインバータの出力を1対の平
    衡レジスタンスによって電源およびグランドに接続して
    あることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に
    記載されたマッチドフィルタ装置。
  12. 【請求項12】 基準電圧はMOSインバータの電源電
    圧の1/2となるようにMOSインバータの閾値が設定
    されていることを特徴とする請求項8記載のマッチドフ
    ィルタ装置。
  13. 【請求項13】 各サンプル・ホールド回路に対するコ
    ントロール回路の設定は、全てのサンプル・ホールド回
    路を循環するように切り換えられることを特徴とする請
    求項8記載のマッチドフィルタ装置。
  14. 【請求項14】 第1マルチプレクサは第1反転増幅部
    の出力または基準電圧を択一的に出力し、第2マルチプ
    レクサは第1マルチプレクサとは逆の選択で第1反転増
    幅部出力または基準電圧を出力するようになっている請
    求項8記載のマッチドフィルタ装置。
  15. 【請求項15】 第1マルチプレクサおよび第2マルチ
    プレクサは、いずれか一方が第1反転増幅部出力を出力
    し、あるいは両者が基準電圧を出力するようになってい
    る請求項8記載のマッチドフィルタ装置。
  16. 【請求項16】 マッチドフィルタ回路は、 PN符号
    の個数の半分のタップ数の第3、第4マッチドフィルタ
    回路をさらに備え、第3マッチドフィルタ回路は第1マ
    ッチドフィルタ回路と同じ符号列が乗数とされるととも
    に第2マッチドフィルタ回路と同位相のクロックが供給
    され、第4マッチドフィルタ回路は第2マッチドフィル
    タ回路と同じ符号列が乗数とされるとともに第1マッチ
    ドフィルタ回路と同位相のクロックが供給されているこ
    とを特徴とする請求項7記載のマッチドフィルタ装置。
  17. 【請求項17】 第1、第2マッチドフィルタに供給さ
    れるクロックは適宜交換されることを特徴とする請求項
    7記載のマッチドフィルタ装置。
  18. 【請求項18】 マッチドフィルタ回路はグループ分け
    され、各グループごとに加算回路により一旦加算された
    のちに、さらに加算回路によって全体の加算が行われる
    ことを特徴とする請求項8記載のマッチドフィルタ装
    置。
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