JP3399420B2 - 固定パターン検出装置 - Google Patents

固定パターン検出装置

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    • H04B2201/70701Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general relating to direct sequence modulation featuring pilot assisted reception

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相関器に関し、特
に、CDMA通信方式の受信装置において固定パターン
検出に用いて好適な相関器に関する。
【0002】
【従来の技術】スペクトラム拡散(スプレッドスペクト
ラム)通信方式は、送信側で送信信号を変調した後に拡
散符号(Pseudorandam Noise;単に「PN」ともい
う)を用いてスペクトラム拡散して送信し、受信側で
は、送信側から送られてきたスペクトラム拡散信号を受
信して復調する際に、送信側で拡散に用いた拡散符号系
列と同じものを用いて逆拡散する構成とされており、受
信信号に含まれる拡散符号系列と受信側で発生する拡散
符号系列とが一致したときにのみ正確な復調が行われ
る。
【0003】近時、スペクトラム拡散方式の拡散符号系
列を各通信毎に割り当てるCDMA(Code Division
Multiple Access;符号分割多元接続)通信方式が、移
動体通信システムの移動端末の無線通信方式の標準とし
て期待されている。このCDMA通信方式では、例えば
ユーザの情報をユーザ固有の拡散符号でそれぞれ拡散し
たものを同じ周波数帯で重ね合わせて送信し、受信側で
は、受信したいユーザの拡散符号を用いて情報を抽出す
る構成とされ、スペクトル利用効率が高い、マルチパス
に強い、秘話性が高い、等の各種利点を有している。
【0004】このCDMA方式の通信システムでは、受
信装置において、信号中の拡散符号とのタイミング同期
をとるために、受信信号の拡散符号系列発生タイミング
と受信側で用意する拡散符号系列発生タイミングとを1
チップ以内の精度で推定し、拡散符号系列発生器をその
タイミングで動作開始させる同期捕捉が行われる。また
直接拡散(DS)方式では、わずかでも同期位置がずれ
ると受信信号を見失うため、一度捕捉に成功した受信信
号に対して受信側の拡散符号系列の時間ずれ等を起こさ
ないように監視する同期追跡が行われる。このため、同
期信号として予め定められた固定パターンを送信側で送
信信号中に挿入して送信し、受信側では受信した信号と
固定パターンとの相関値を算出することにより、同期検
出を行ない、受信信号の検出や、フレーム同期等の同期
制御を行っている。
【0005】スペクトラム拡散通信の受信装置の同期捕
捉用の相関器においては、受信信号に拡散符号系列を1
チップ毎に乗算し、乗算結果を加算することにより、相
関値を求める。その際、受信信号の拡散符号系列と受信
側で用意する拡散符号系列とが一致したときに高い相関
値が出力されることから、受信信号の拡散符号系列と、
受信側の拡散符号系列との位相をずらしながら相関をと
り、相関値が最大となった位置又は所定の閾値を超えた
位置を同期位置として、対応する位相で復調を行う。な
お位相をずらす方法として、マッチドフィルタ、あるい
はスライディング相関のように受信側で発生する拡散符
号系列をずらしていく方法が用いられる。
【0006】マッチドフィルタによる相関器は、よく知
られているように、シフトレジスタと、シフトレジスタ
の各段の出力と拡散符号との乗算をとる複数の乗算器
と、複数の乗算器の出力を加算する加算器を備え、例え
ばアンテナで受信された信号をベースバンド信号に変換
したスペクトラム拡散信号は該シフトレジスタに1チッ
プずつ順次格納され、シフトレジスタの各段に格納され
たスペクトラム拡散信号と1チップ毎に各乗算器で拡散
符号との乗算が行われ、乗算結果は加算器に伝送されて
その和が算出され、出力信号として出力する。そして、
拡散符号系列と受信されたスペクトラム拡散信号の拡散
符号とのタイミングが一致している場合に加算器からの
出力が最大値(マッチドパルス)となることから、この
マッチドパルスから同期を検出し、該同期検出結果に基
づき復調器にて復調を行う。なおマッチドフィルタによ
る相関器を用いた同期検出回路については、例えば特許
2850959号の特許公報等の記載が参照される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CDMA方
式の通信システムでは、スペクトル拡散変調を受けた信
号は広帯域となり、信号の電力スペクトル密度は著しく
低くなる。このため、受信機フロントエンドでのS/N
(信号対雑音)比は極めて低い。すなわち、チップ速度
(チップレート)で換算したときの入力信号のS/N比
が極めて小さいことから、正しくタイミング同期を図る
ためには、同期用パターンとして、チップ単位でみた場
合、長大な長さの固定パターンが必要となる。このた
め、受信側では、同期捕捉用回路として、長さの長い相
関器が必要とされている。例えば長さKシンボルの固定
語を、拡散率Mチップ/シンボルで拡散した信号よりな
る符号長Nの固定パターンを入力とする場合、該Kシン
ボルの固定語を相関検波方式で検出するための相関器
は、M×Kチップの長さとされる。
【0008】マッチドフィルタ等シフトレジスタを用い
た相関器において、その長さを長くすれば、当然のこと
ながら、シフトレジスタ、及び加算器等それぞれの回路
規模が増大し、乗算器の個数も増大し、その結果、消費
電力が増大し、CDMA方式の携帯電話機等移動体端末
装置の低消費電力化及び低コスト化を難しいものとして
いる。
【0009】一方、スライディング方式の相関器とし
て、例えば図12に示す構成のものが用いられている。
図12を参照すると、入力信号と拡散係数Ciとが乗算
器201で乗算され、乗算結果が加算回路202の一の
入力端に供給され、加算回路202の他の入力端に供給
される一つ前の累算値(初期値は0)と加算され、その
加算結果はラッチ回路203でラッチされるとともに、
加算回路202の他の入力端に帰還入力されて、次の乗
算結果と加算される。
【0010】図12に示したスライディング方式の相関
器において、例えば長さNの相関をとる場合、N回の乗
算とこれらを加算をした結果が相関値として出力され、
相関値が得られるまでに要する時間は長さNに比例して
増大し、同期捕捉までに要する時間も長くなる。
【0011】移動体無線通信システムにおいて、求めら
れる低消費電力化及びコストの低減を図るためには、相
関器の回路構成を縮減して、ハードウェア規模を削減す
ることが、要請される。さらに、相関器の高速化も求め
られている。
【0012】回路規模の縮減を図る相関器として、本願
出願人による先の特許出願(特願平11−265040
号:本願出願時未公開)において、長さKシンボルの固
定語を、拡散率Mチップ/シンボルで拡散した信号より
なる符号長Nの固定パターンを入力として相関をとる相
関器を、長さMチップの1段目の相関器と、1段目の相
関器の出力からKシンボルの固定語との相関をとる長さ
Kの2段目の相関器とで構成した発明が提案されてい
る。
【0013】上記特願平11−265040号において
は、図13(b)に示すように、K個のシンボルよりな
る固定語(U0、U1、U2、…、UK-1)の各シンボルは
いずれもMチップ期間よりなり、各シンボルをそれぞれ
Mチップの拡散符号(図13(a)参照)で拡散したも
のを固定パターンC′n(0≦n≦N−1)として送信
し、受信側では、1段目の相関器と2段目の相関器で固
定語(U0、U1、U2、…、UK-1)を検出するものであ
る。
【0014】ところで、近時、基地局が移動局からの制
御チャネルから、チップレートで並び替え(スクランブ
ル)が行われた信号から固定パターンを検出すること
で、通話等を開始する移動局の存在の認識するという仕
様が提案されている。例えば図4(b)に示すように、
符号長N(Nチップ期間)について、長さKチップのシ
グネチャー・パターン(U0、U1、U2…UK-1)がM回
繰り返されており(N=K×M)、各Ui(0≦i≦K
−1)の期間は1チップ期間とされ、Mチップ分を合わ
せたものが元の一つのシンボルに対応している。すなわ
ち各シンボルについて1シンボルあたりMの割合で拡散
符号により拡散し、拡散符号で拡散されたK個のシンボ
ルを、それぞれチップ期間単位に分割し、並び替えたも
のが、シグネチャー・パターンに対応している。なお、
図4は、後の実施例の説明で参照される。
【0015】そして、図13(b)の固定語のK個のシ
ンボルをそれぞれ、Mチップに分割し、チップ期間で並
び替えて、図4(b)に示すようなシグネチャー・パタ
ーン(固定パターン)を送信する構成とした場合、以下
のような利点を有することが知られている。
【0016】すなわち、第1に、フェージング環境下に
おいて、特に、ドップラー周波数が大きい場合、誤検出
を防ぐための遅延検波方式を採用することを不要として
おり、受信機の構成を簡易化することができる、という
ことである。
【0017】第2に、送信側と受信側に大きな周波数オ
フセットが存在する場合、正しくないタイミング(同期
がとれていない状態)で大きな相関値が検出される、と
いう事態の発生を抑制(改善)する、ということであ
る。
【0018】このシグネチャー・パターンについては、
例えば3GPP(3rd Generation Par
tnership Project(3GPP); T
echnical Specification Gr
oup(TSG);Radio Access Net
work(RAN);Working Group1
(WG1);Spreading and modul
ation(FDD))による文書(documen
t)である「TS 25.213 V2.3.0(19
99−9)」の「4.3.3.2 Preamble
Signature」等の記載が参照される。
【0019】上記した先願の特願平11−265040
号においては、専ら、図13(c)に示した固定パター
ンを入力して固定語の検出を行うものであり、図4に示
すように、固定語のシンボルがチップレートで並び替え
が行われた信号から固定パターンを検出するための構成
は考慮されていない。
【0020】したがって、本発明は、上記課題の認識に
鑑みて創案されたものであって、その主たる目的は、C
DMA通信方式において、固定パターンが並び替えされ
てチップ速度で挿入されている受信信号から固定パター
ンを検出するにあたり、検出に要する時間の短縮を図る
固定パターン検出装置及び該固定パターン検出装置を備
えたCDMA受信装置を提供することにある。
【0021】また本発明の他の目的は、回路規模を縮減
する、固定パターン検出装置及び該固定パターン検出装
置を備えたCDMA受信装置を提供することにある。こ
れ以外の本発明の目的、特徴、利点等については、以下
の説明から、当業者であれば、直ちに明らかとされるで
あろう。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、1シンボルあたりMチップの割合にて拡
散符号で拡散してなるK個のシンボルの各々についてチ
ップ期間単位に分割して並び替え、1チップ期間を単位
とする長さKのシグネチャー・パターンがM回繰り返し
て挿入されてなる長さN(但し、N=K×M)チップの
パターンを受信信号として入力し、前記受信信号から、
シグネチャー・パターンを検出する固定パターン検出装
置であって、KチップおきのM個の受信信号と、長さN
の拡散符号列をKチップおきに間引きして並び替えられ
たM個の拡散符号列との相関をとり、K個のシグネチャ
ーにそれぞれ対応する相関値を出力する1段目の相関器
と、前記1段目の相関器から出力されたK個のシグネチ
ャーにそれぞれ対応する相関値と予め定められたシグネ
チャー・パターンとの相関をとる2段目の相関と、を
含むことを特徴とする。
【0023】本発明においては、前記K個の相関器ブロ
ックの各々が、互いに並列配置された長さMの複数(R
+1個)の相関器よりなり、前記各相関器ブロックにお
いて、前記複数(R+1個)の相関器のうち、第1の相
関器には、KチップおきのM個の受信信号とM個の前記
拡散符号列とが供給されて長さMの相関をとり、第2の
相関器には、前記第1の相関器に2番目のデータとして
供給される受信信号を先頭データとするKチップおきの
M個の受信信号と、前記第1の相関器に供給される前記
拡散符号列を動作周期に同期させて遅延素子でそれぞれ
遅延させた拡散符号列とが供給されて長さMの相関をと
り、以下、第R+1の相関器には、第Rの相関器に2番
目のデータとして供給される受信信号を先頭データとし
たKチップおきのM個の受信信号と、前記第1の相関器
に供給される前記拡散符号列を動作周期に同期させてR
個の遅延素子で遅延させた拡散符号列とが供給されて長
さMの相関をとる構成とされる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明は、チップ速度で所定長さのシグネチャー
・パターンが挿入されてなる信号を受信する装置におい
て、固定パターンを検出するための相関器を2段の相関
器で構成したものである。
【0025】本発明は、その好ましい一実施の形態にお
いて、1シンボルあたりMチップの割合で拡散符号で拡
散してなる長さKの固定語を構成する各シンボルについ
て、それぞれ、チップ期間単位に分割して並び替え、1
チップ期間を単位とする長さKのシグネチャー・パター
ン(U0、U1、…UK-1)がM回繰り返して挿入されて
なる長さN(但し、N=K×M)チップのパターンを受
信信号として入力し、この受信信号から、シグネチャー
・パターン(固定パターン)を検出する検出装置であっ
て、拡散符号発生器(106)で発生された長さNの拡
散符号列(S0〜SN-1)を間引きして並び替える拡散符
号並び替え器(107)から出力される、K種の拡散符
号列({S0、SK、S(M-1)K}、{S1、SK+1、S
(M-1)K+1}、…{SK-1、S2K-1、SN-1}をそれぞれ記
憶保持するK個の拡散符号シフトレジスタ(1080
108K-1)を備え、記憶装置(104)に蓄積された
受信信号をKチップおきに読み出したM個の受信信号
と、拡散符号シフトレジスタ(1080〜108K-1)か
らの長さMの拡散符号列をそれぞれ入力し、互いに並列
配置され、K個のシグネチャーに対応する相関値を出力
するK個の相関器ブロック1010〜101K-1よりなる
1段目の相関器(101)と、1段目の相関器(10
1)から出力された相関値に基づき、長さKのシグネチ
ャーとの相関をとる2段目の相関(102)と、を備
えている。
【0026】本発明の一実施の形態において、シグネチ
ャー・パターンの存在する時間の不確定範囲をLチップ
期間(但し、LはKで割り切れる整数)とし、N(=K
×M)+Lチップについて、1チップずつずらした相関
値を算出するにあたり、K個の相関器ブロック(101
0〜101K-1)の各々が、互いに並列配置されたL/K
+1個の長さMの相関器を備え、各相関器ブロックにお
いて、L/K+1個の相関器のうち第1の相関器(#
0)には、記憶装置(104)からKチップおきに読み
出されたM個の受信信号と、拡散符号シフトレジスタ
(108)からシフト出力される拡散符号列とが供給さ
れて長さMの相関をとり、第2の相関器(#1)には、
第1の相関器(#0)に対して2番目のデータとして供
給される受信信号を先頭データとしたKチップおきのM
個の受信信号と、拡散符号シフトレジスタ(108)か
ら第1の相関器(#0)に供給される前記拡散符号列を
動作周期に同期させて遅延素子(116)でそれぞれ遅
延させたM個の拡散符号列とが供給されて長さMの相関
をとり、以下、第L/K+1の相関器には、第L/Kの
相関器に2番目のデータとして供給される受信信号を先
頭データとするKチップおきのM個の受信信号と、拡散
符号シフトレジスタ(108)から第1の相関器(#
0)に供給される前記拡散符号列を動作周期に同期させ
てL/K個の遅延素子(例えば1160-1〜11
0-L/K)で遅延させた拡散符号列とが供給されて長さ
Mの相関をとる。各遅延素子は、受信信号と、拡散符号
シフトレジスタから供給される拡散符号列とを同期させ
て各相関器に入力させるためのものである。
【0027】このように、本発明の一実施の形態におい
ては、固定パターン長Nに比べて長さの短い第1の相関
器で相関値を算出し、次に第2の相関器で最終的な相関
値を算出することにより、相関値算出のための処理時間
の削減を図っている。すなわち、本発明の一実施の形態
においては、1段目の相関器を並列に複数ブロック備え
ることにより、記憶装置からの一度の受信信号の読み出
しに対して相関値の算出が並行して行われ、処理時間の
短縮を図っている。
【0028】本発明は、別の実施の形態において、1段
目の相関器のK個の相関器ブロックの各々が、互いに並
列配置された長さMの複数(R+1)の相関器よりな
り、各相関器ブロックにおいて、複数(R+1個)の相
関器のうち、第1の相関器には、記憶装置(104)に
蓄積された受信信号をKチップおきに読み出したM個の
受信信号と、拡散符号シフトレジスタ(108)からシ
フト出力される拡散符号列とが供給されて長さMの相関
をとり、第2の相関器には、前記第1の相関器に2番目
のデータとして供給される受信信号を先頭データとする
KチップおきのM個の受信信号と、前記第1の相関器に
拡散符号シフトレジスタから供給される拡散符号列を動
作周期に同期させて遅延素子でそれぞれ遅延させた拡散
符号列とが供給されて長さMの相関をとり、以下、第R
+1の相関器には、第Rの相関器に2番目のデータとし
て供給される受信信号を先頭データとしたKチップおき
のM個の受信信号と、前記第1の相関器に拡散符号シフ
トレジスタから供給される拡散符号列を動作周期に同期
させてR個の遅延素子で遅延させた拡散符号列とが供給
されて長さMの相関をとり、受信信号において前記シグ
ネチャー・パターンの存在する時間の不確定範囲をLチ
ップとし、N+Lチップについて、1チップずつずらし
た相関値を算出するにあたり、前記Lを複数に分割した
区間に対して、前記K個の相関器ブロックで相関値を算
出する処理を繰り返すことで、N+Lチップ範囲の相関
値を求める。このように、各相関器ブロックが予め定め
られた所定個数の相関器からなる場合において、任意の
L(但し、LはKで割り切れる整数)に対して固定パタ
ーンを検出可能としている。
【0029】そして、この実施の形態において、各相関
器ブロックの各々が、互いに並列配置された長さMのL
/(n×K)+1(但し、nは、L/(n×K)が整数
となる所定の整数)個の相関器を具備することで、回路
規模を縮減している。
【0030】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照
して以下に説明する。図1は、本発明をCDMA受信装
置に適用した一実施例の構成を示す図である。図1を参
照して、本発明の一実施例の構成について説明する。
【0031】図1を参照すると、本発明の一実施例の固
定パターン検出器は、不図示のアンテナで受信されベー
スバンド信号に変換されサンプリングされたスペクトラ
ム拡散信号(受信信号)103を一旦蓄積する受信信号
蓄積メモリ104と、受信信号蓄積メモリ104の読み
出しを制御する受信信号蓄積メモリ制御部105と、長
さMチップのK個の相関器ブロック##0〜##K−1
からなる1段目の相関器101と、拡散符号を生成出力
する拡散符号生成器106と、拡散符号生成器106で
生成された拡散符号列をK間隔で間引きして拡散符号列
の並び替えを行いK個のグループに分配する拡散符号並
び替え器107と、拡散符号並び替え器107から分配
される拡散符号列を蓄積し、シフトして出力するK個の
拡散符号シフトレジスタ1080〜108K-1と、第1群
のセレクタ114及び第2のセレクタ115と、1段目
の相関器101から第1のセレクタ群1140〜114
K-1、第2のセレクタ115を介して出力される相関値
を蓄積する相関値蓄積メモリ109と、1段目の相関器
101から出力される相関値の相関値蓄積メモリ109
への書き込み、及び相関値蓄積メモリ109からの相関
値の読み出しを制御する相関値蓄積メモリ制御部110
と、シグネチャー・パターンを記憶保持するシグネチャ
ー・パターン・テーブル111と、シグネチャー・パタ
ーン・テーブル111のシグネチャー(signetu
re)(長さK)と相関値蓄積メモリ109から読み出
されたK個の相関値との相関をとる2段目の相関器10
2と、2段目の相関器102から出力される相関値を入
力して固定パターン検出信号113を出力するシグネチ
ャー検出器112と、を備えている。
【0032】本発明の一実施例において、1段目の相関
器101のK個の相関器ブロック(##0)1010
相関器ブロック(##K−1)101K-1は、それぞ
れ、L/K+1個の相関器#0〜#L/Kを備える。受
信信号は、予想受信時刻として、不確定時間幅が存在し
ており、Lはこの不確定時間幅をチップで表したもので
ある。但し、このLは、Kで割り切れる整数とされる。
【0033】図2は、本発明の一実施例における拡散符
号並び替え器107の構成を示す図である。図2を参照
すると、拡散符号発生器106の拡散符号発生部106
−1で生成された長さNの拡散符号列S0〜SN-1(N=
K×M)は、生成された順に、一旦、長さNのシフトレ
ジスタ106−2に格納され、N個の拡散符号は、シフ
トレジスタ106−2から並列に出力されて拡散符号並
び替え器107に入力され、拡散符号並び替え器107
で分配され、拡散符号シフトレジスタ1080〜108
K-1にそれぞれ格納される。
【0034】拡散符号並び替え器107は、例えばマト
リクススイッチとして構成され、プログラム制御により
入力端と出力端との接続の組み合わせを切り替えること
で、拡散符号列に対して、所望の並び替えが行われる。
すなわち、シグネチャ・パターン(U0、U1、…U
K-1)の並び替え(スクランブル)の状態に応じて、拡
散符号生成器106−1で生成された拡散符号列を可変
に並び替え、前記複数の拡散符号シフトレジスタ108
0〜108K-1に分配する構成とされている。
【0035】図3は、拡散符号並び替え器107におけ
る入力端と出力端の接続状態の一例を示す図である。図
3を参照すると、シフトレジスタ106−1をK個(チ
ップ)おきに間引し、拡散符号列S0、SK、…、S
K(M-1)をそれぞれ拡散符号シフトレジスタ1080のM
個のレジスタに、拡散符号列S1、SK+1、…、S
K(M-1)+1を拡散符号シフトレジスタ1081のM個のレ
ジスタに、拡散符号列SK-1、S2K -1、…、SKM-1を拡
散符号シフトレジスタ108K-1のM個のレジスタに、
それぞれ設定するように接続されている。なお、拡散符
号並び替え器107は、図3に示すように、シフトレジ
スタ106−2と拡散符号レジスタ1080〜108K -1
を接続する配線で構成してもよく、この場合、配線構造
を変えることで、並び替えの変更が行われる。
【0036】拡散符号シフトレジスタ1080〜108
K-1は、動作時、出力端からシフト出力した拡散符号を
入力端から再入力する巡回シフト型構成とされており、
M番目の拡散符号をシフト出力した時点で、拡散符号シ
フトレジスタには、もとの拡散符号列が一巡して格納さ
れている。
【0037】受信装置において、別の拡散符号列を用い
る場合、拡散符号発生器106で別の拡散符号列を生成
し、拡散符号並び替え器107を介して拡散符号シフト
レジスタ1080〜108K-1に拡散符号列を格納する。
【0038】1段目の相関器ブロック1010〜101
K-1内のL/K+1個の相関器の出力は、第1のセレク
タ1140〜114K-1を介して、いずれか一つが選択出
力され、第1のセレクタ1140〜114K-1の出力は第
2のセレクタ115に入力され、第2のセレクタ115
を介して、いずれか一が選択出力され、相関値蓄積メモ
リ109に出力される。第1のセレクタ114、第2の
セレクタ115の選択を制御する選択信号は、不図示の
制御部で相関器蓄積メモリ109への書き込みに同期し
て出力される。
【0039】2段目の相関器102では、1段目の相関
器101から出力されたK個の相関値とK個のシグネチ
ャーとの相関値を算出する。
【0040】シグネチャー検出器112は、各シグネチ
ャー毎に2段目の相関器102から出力される相関値の
最大値を検出し、予め定められたシグネチャー検出閾値
と比較して、受信信号中に各シグネチャー・パターンが
存在するか否かを判定し、シグネチャー・パターンが存
在する場合には、検出された相関値と遅延情報を固定パ
ターン検出信号113として出力する。マルチパス環境
下において、複数のパスの検出を行う場合、1シグネチ
ャーについて複数の遅延量について、固定パターン検出
信号113を出力する。
【0041】1段目の各相関器ブロック1010〜10
K-1の各相関器#0〜#L/K、及び、2段目の相関
器102の各相関器1020〜102Sは、図9に示した
構成のものが用いられる。
【0042】次に、本発明の一実施例の動作について説
明する。受信信号として、符号長Nの固定パターンCn
(但し、nは0≦n≦N−1の整数)に雑音が加わった
信号からなる。固定パターンCn(0≦n≦N−1)
は、長さKのシンボルの固定語を、1シンボルあたり、
Mチップの割合で拡散符号で拡散した信号をMチップに
分割して並び替え、1チップ期間を単位とする長さKの
シグネチャー・パターンがM回繰り返されたパターンか
らなる(N=K×M)。
【0043】シグネチャーは、チップレートに区分され
て間引き挿入されており、例えば図4に示すように、符
号長N(Nチップ)について、シグネチャー・パターン
(U 0、U1、U2…UK-1)がM回繰り返される。各Ui
はチップ期間とされ、KチップおきにMチップ分を併せ
たものが一つのシンボルに対応している。
【0044】ここで、図4(a)は、長さNの拡散符号
n(0≦n≦N−1)を示している。図4(b)は、
並び替え(スクランブル)されたシグネチャー・パター
ンU k(0≦k≦K−1)を示している。図4(c)
は、図4(b)のシグネチャー・パターンを図4(a)
の拡散符号で拡散して生成される固定パターンCn(0
≦n≦N−1)であり、送信側から固定パターンCn
送信され、受信側では、長さNの固定パターンCn(0
≦n≦N−1)を受信信号として入力する。
【0045】長さNの拡散符号をSn(但し、n=mK+
k、0≦k≦K−1、0≦m≦M−1、K×M=N)、
長さKのシグネチャー・パターンUk(0≦k≦K−
1)とすると、長さNの固定パターンCn(但し、n=m
K+k、0≦k≦K−1、0≦m≦M−1、K×M=
N)は次式(1)で表される。
【0046】 C mK+k = Uk × S mK+k …(1) (但し、0≦k≦K−1、0≦m≦M−1)
【0047】このように拡散された固定パターンCn
対して、本発明の一実施例においては、2段階の相関器
101、102を用いて相関値を算出し、固定パターン
の検出を行う。
【0048】1段目の相関器101では、受信信号と拡
散符号との長さMチップの相関値を算出する。
【0049】受信信号は、予想受信時刻として、Lチッ
プ期間分に相当する不確定時間幅が存在し、また、並び
替える必要があるため、一旦、固定パターンの符号長N
+L(不確定時間幅)分の受信信号を受信信号蓄積メモ
リ104に蓄積しておく。
【0050】1段目の相関器101では、位相が1チッ
プずつずれている相関値を、計(M+L/K)×K=M
×K+L=N+Lチップ相当分算出する。
【0051】受信信号蓄積メモリ104に蓄積された受
信信号をKチップおきにM個読み出し、相関器ブロック
1010〜101K-1に入力する。受信信号蓄積メモリ制
御部105は、受信信号蓄積メモリ104に蓄積された
受信信号をKチップおき読み出すように、受信信号蓄積
メモリ104に対する読み出しアドレスを生成する。
【0052】受信信号蓄積メモリ104から読み出され
た受信信号と、受信信号の読み出し周期と同期して拡散
符号シフトレジスタ1080〜108K-1をそれぞれシフ
トすることにより出力される拡散符号列とが、1段目の
相関器101のK個の相関器ブロック1010〜101
K-1にそれぞれ入力され、シグネチャーのシンボル長M
チップ分の相関値をそれぞれ算出し、算出された相関値
を相関値蓄積メモリ109に一時的に蓄積する。
【0053】本発明の一実施例における段目の各相関
器ブロックの動作について、図5を参照してさらに詳細
に説明する。図5は、1回目の受信信号列(C0、CK
2K、…)の読み出しと、各相関器ブロック(##0〜
##K−1)1010〜101K-1の相関器(#0〜#L
/K)における乗算器への入力信号対を一覧で示した図
であり、横軸はM+L/K分の動作期間を示している。
【0054】まず、受信信号蓄積メモリ104に蓄積さ
れている受信信号を、先頭からK個(チップ)おきに順
次読み出し(C0、CK、C2K、…)、各相関器ブロック
1010〜101K-1に供給する。
【0055】第0動作期間では、受信信号の検出開始位
置の先頭データC0がすべての相関器ブロック1010
101K-1に供給される。相関器ブロック1010、10
1、…、101K-1には、拡散符号シフトレジスタ10
0、1011、…、108K -1から先頭の拡散符号S0
1、…SK-1がそれぞれ供給される。例えば相関器ブロ
ック1010の相関器#0では、受信信号蓄積メモリ1
04から読み出された先頭データである受信信号C0
拡散符号シフトレジスタ1080の先頭の拡散符号S0
の乗算C0・S0が行われる。
【0056】第0動作期間において、相関器ブロック1
010の相関器#1〜#L/Kは動作しない。また相関
器ブロック1011の相関器#0では、受信信号C0と拡
散符号シフトレジスタ1081の先頭の拡散符号S1との
乗算が行われる。これは、図8(b)に模式的に示すよ
うに、固定パターン検出の開始位置に対して、位相が1
チップ先行していることになる。第0のクロック期間に
おいて、相関器ブロック1011の相関器#1は動作し
ない。
【0057】次の第1動作期間では、2番目のデータと
して、受信信号の検出開始位置からKチップ目の受信デ
ータであるCKが受信信号蓄積メモリ104から読み出
され、すべての相関器ブロック1010〜101K-1に供
給される。相関器ブロック1010〜101K-1には、拡
散符号シフトレジスタ1080〜108K-1の2番目の拡
散符号SK、SK+1、…、S2K-1が供給される。
【0058】第1動作期間において、例えば相関器ブロ
ック1010の相関器#0では、受信信号CKと拡散符号
シフトレジスタ1080からの2番目の拡散符号SKとの
乗算CK・SKが行われ、乗算結果は加算器にて前のC0
・S0と加算される。
【0059】また相関器ブロック1010の相関器#1
には、拡散符号シフトレジスタ1080からの出力を、
遅延時間が、1動作期間に対応する遅延素子(T)11
0-1を介して遅延させた符号である、先頭の拡散符号
0が供給され、相関器#0に、2番目のデータとして
供給される受信信号CKとの乗算が行われる。
【0060】また例えば相関器ブロック1011の相関
器#0では、受信信号CKと拡散符号シフトレジスタ1
081の2番目の拡散符号SK+1の乗算CK・SK+1が行わ
れ加算器で前のC0・S1と加算される。
【0061】第1動作期間において、相関器ブロック1
011の相関器#1には、遅延素子(T)を介して、先
頭の拡散符号S1が供給され、相関器#0に2番目のデ
ータとして供給される受信信号CKとの相関がとられ
る。
【0062】第2動作期間において、3番目のデータと
して、受信信号の検出開始位置から2Kチップ目の受信
データであるC2Kが受信信号蓄積メモリ104から読み
出され、すべての相関器ブロック1010〜101K-1
供給される。相関器ブロック1010、1011、…10
K-1には、拡散符号シフトレジスタ1080、10
1、…108K-1の3番目の拡散符号S2K、S2K+1
…、S3K-1が供給される。
【0063】第2動作期間において、例えば相関器ブロ
ック1010の相関器#0では、受信信号C2Kと拡散符
号シフトレジスタ1080からの拡散符号S2Kとの乗算
2K・S2Kが行われ、加算器で前の積和演算結果C0
0+CK・SKと加算される。
【0064】第2動作期間において、相関器ブロック1
010の相関器#1には、遅延素子(T)1161-0を介
して、先頭の次の拡散符号(2番目の拡散符号)SK
供給され、乗算器でC2Kとの乗算がとられる。
【0065】相関器ブロック1010の相関器#2で
は、2段の遅延素子(T)を介して遅延された、先頭拡
散符号S0が供給され、読み出された受信信号C2Kとの
乗算がとられる。
【0066】第M−1期間において、受信信号の検出開
始位置から(M−1)Kチップ番目の受信データである
(M-1)Kが受信信号蓄積メモリ104から読み出され、
すべての相関器ブロック1010〜101K-1に供給され
る。相関器ブロック1010〜101K-1には、拡散符号
シフトレジスタ1080〜108K-1の(M−1)番目の
拡散符号S(M-1)K、S(M-1)+1、…、SMK-1が供給され
る。例えば相関器ブロック1010の相関器#0では、
受信信号C(M-1)Kと拡散符号シフトレジスタ1080
らの拡散符号S(M-1)Kとの乗算C(M-1)K・S(M-1)Kが行
われ、乗算結果は加算器にてそれまでの積和演算結果と
加算される。
【0067】そして第M−1期間において、各相関器ブ
ロックの相関器#0からの相関値が出力され、次の第M
期間において、各相関器ブロックの相関器#1からの相
関値が出力される。
【0068】第L/K期間では、(L/K)×Kチップ
番目(=Lチップ番目)の受信データがすべての相関器
ブロック1010〜101K-1に供給される。相関器ブロ
ック1010〜101K-1の相関器#L/K+1には、拡
散符号シフトレジスタ108 0〜108K-1から拡散符号
0〜SK-1が供給される。なお、図5では、第L/K期
間は、第M期間より前に配置されている例が示されてい
るが、例えばN=4096、M=256、K=16の場
合において、L=4096とすると、L/K=256と
なり、第L/K期間は、第M期間に等しくなる。
【0069】上記の通り、相関器ブロック1010の相
関器#0からの相関値は、第M−1期間に出力され、C
00+CKK+…+C(M-1)K(M-1)Kとなり、0チップ
目のシグネチャー0番目U0の相関値に相当する(図8
(a)参照)。これを、遅延0を表すD0とシグネチャ
ーU0を用いてD00と表すことにする。
【0070】相関器ブロック1010の相関器#1から
の相関値出力は第M期間に得られ、CK0+C2KK
…+C(M-1)K(M-2)K+CMK(M-1)Kとなり、Kチップ
目のシグネチャー0番目の相関値に相当する。これを、
遅延Kを表すDKとシグネチャーU0を用いてDK0と表
すことにする。
【0071】相関器ブロック1010の相関器#L/K
の相関値出力は、第(M+L/K−1)期間に得られ、
L0+CL+KK+…+CL+(M-1)K(K-1)Kとなり、L
チップ目のシグネチャー0番目(U0)の相関値に相当
する(DL0;遅延L、シグネチャーU0)。
【0072】相関器ブロック1011の相関器#0の出
力は第M期間でえられ、C01+CKK+1+…+C
(M-1)K(M-1)K+1となり、遅延−1チップのシグネチャ
ー1番目の相関値(D-11;遅延−1、シグネチャー
1)に相当する(図8(b)参照)。
【0073】相関器ブロック101K-1の相関器#0の
出力は、C0K-1+CK2K-1+…+C(M-1)KMK-1
なり、受信信号の検出開始位置より前の−K+1チップ
目のシグネチャーK−1番目の相関値に相当し(D
-(K-1)K-1;遅延−(K−1)、シグネチャー
K-1)、相関器ブロック101K-1の相関器#1の出力
は、1チップ目のシグネチャーK−1番目の相関値に相
当し(D1K-1;遅延1、シグネチャーUK-1)、相関
器#L/Kの出力は、L−K+1チップ目のシグネチャ
ーK−1番目の相関値に相当する(DL-(K-1)K-1;遅
延L−(K−1)、シグネチャーUK-1)。
【0074】次に2回目は、1回目の受信信号蓄積メモ
リ104からの読み出しデータC0に対して、1チップ
ずらした受信信号C1からKチップおきに読み出し、各
相関器ブロックで拡散符号列との相関を算出する。図6
に、2回目の各相関器ブロック(##0〜##K−1)
1010〜101K-1の相関器への入力信号を示す。
【0075】第0動作周期で、受信信号の検出開始位置
から1番目のデータC1がすべての相関器ブロック10
0〜101K-1に供給される。相関器ブロック1010
〜101K-1には、拡散符号シフトレジスタ1080〜1
08K-1から先頭の拡散符号S0、S1、…SK-1がそれぞ
れ供給される。
【0076】例えば相関器ブロック1010の相関器#
0では、受信信号C1と拡散符号シフトレジスタ1080
の先頭の拡散符号S0とが乗算器に入力され乗算C1・S
0が行われる。これは、固定パターン検出開始位置に対
して位相が1チップ遅延していることになる。第0動作
期間において、相関器ブロック1010の相関器#1〜
相関器#L/Kは動作しない。
【0077】また相関器ブロック1011の相関器#0
では、受信信号C1と拡散符号シフトレジスタ1081
先頭の拡散符号S1との乗算行われる。
【0078】第1動作期間では、受信信号の検出開始位
置からK+1番目の受信データCK+ 1がすべての相関器
ブロック1010〜101K-1に供給される。相関器ブロ
ック1010〜101K-1には、拡散符号シフトレジスタ
1080〜108K-1の2番目の拡散符号SK、SK+1
…、S2K-1が供給される。
【0079】第1動作期間において、例えば相関器ブロ
ック1010の相関器#0では、受信信号CK+1と拡散符
号シフトレジスタ1080の拡散符号SKとが乗算器に入
力されて乗算CK+1・SKが行われ、C1・S0と加算され
る(C10+CK+1K)。
【0080】また相関器ブロック1010の相関器#1
には、遅延素子(T)を介して、0番目の拡散符号S0
が供給され、読み出された信号CK+1との相関がとられ
る。
【0081】また相関器ブロック1011の相関器#0
では、受信信号CK+1と拡散符号シフトレジスタ1081
の2番目拡散符号SK+1の乗算CK+1・SK+1が行われ、
1・S1と加算される。
【0082】第1動作期間において、相関器ブロック1
011の相関器#1は、遅延素子(T)を介して、0番
目の拡散符号S1が供給され、CK+1との乗算が行われ
る。
【0083】このようにして、K回目は、受信信号蓄積
メモリ104からCK-1、C2K-1、C3K-1、…を読み出
し、各相関器ブロックで拡散符号列との相関を算出す
る。
【0084】以上のK回にわたる相関値算出処理によ
り、1段目の相関器101では、各シグネチャーに対応
する相関値が、(M+L/K)×K=MK+L=N+L
チップ期間分算出される。
【0085】図7は、1段目の相関器101から出力さ
れる相関値出力結果の一覧を表形式で示した図である。
この相関値は、相関値蓄積メモリ109に格納される。
【0086】1段目の相関器101から出力される相関
値への相関値蓄積メモリ109の書き込みの際に、相関
値蓄積メモリ制御部110が、書き込みアドレスを制御
して、1段目の相関器101から出力される相関値を、
書き込んで行く。
【0087】その際、相関値蓄積メモリ制御部110で
は、図7に示した相関値DXYに対して添え字XYに基
づく、書き込みアドレスを生成して、相関値蓄積メモリ
109に格納する。
【0088】相関値蓄積メモリ制御部110では、相関
値蓄積メモリ109から、D00、D01、D0K-1
K個読み出して、第2の相関器102に供給する。第2
の相関器102では、長さKの相関値とシグネチャーと
の相関をとり、2段目の相関器102からの相関値の出
力結果から、シグネチャー検出器112にてシグネチャ
ー・パターンを検出し、シグネチャー・パターンを検出
した際に、固定パターン検出信号113を出力する。
【0089】本発明の一実施例においては、1段目の相
関器101として、K個の相関器ブロック1010〜1
01K-1を備え、1段目の相関器101において、M+
L/Kチップ分の相関値を算出する場合、受信信号蓄積
メモリ104から読み出し回数は、M+L/Kとなり、
全体(K回)では、(M+L/K)×K=N+Lとな
る。
【0090】このように、各相関器ブロック1010
101K-1を、L/K+1個の相関器で構成し、各相関
器ブロックでは、入力される拡散符号を受信信号の読み
出し周期に同期して遅延素子で各相関器毎に遅延させた
拡散符号列と、読み出した受信信号との相関値をL/K
+1個の相関器で求めることにより、受信信号蓄積メモ
リ104からの読み出し回数をN+L回としている。
【0091】本発明の一実施例においては、複数のシグ
ネチャー・パターンが存在する場合、1段目の相関器1
01は共通とし、図1に示すように、シグネチャー・パ
ターンの種類(S+1)に対応させて2段目の相関器1
02として相関器0#〜#S複数備えることによって、
複数種類のシグネチャーを同時に検出することができ
る。かかる構成により、シグネチャー・パターンの種類
に対応させて長さK×Mの相関器を複数組を備える構成
と比べて回路規模を縮減する。
【0092】1段目の相関器101において、各相関器
ブロックは、相関器を並列に複数備えており、この場
合、相関器の個数にほぼ比例して回路規模が増大する。
そこで、相関器ブロック内で並列配置される相関器の個
数は、以下に説明するように、適用システムに応じて、
適宜設定するようにしてもよい。
【0093】本発明の第2の実施例について説明する。
図9は、本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
図9を参照すると、本発明の第2の実施例は、図1を参
照して説明した前記実施例(「第1の実施例」という)
の構成と相違して、1段目の相関器101のK個の相関
器ブロック(##0)1010〜相関器ブロック(##
K−1)101K-1が、それぞれ、L/(n×K)+1
個の相関器(#0〜#L/(n×K))を備え、各相関
器ブロックに並設される相関器の数を、前記第1の実施
例のものと比べてほぼ1/nに減少させている。但し、
Lは、受信信号の予想受信時刻の不確定時間幅をチップ
単位で表したものであり、Lは(n×K)で割り切れる
整数とされる。
【0094】例えば、不確定時間幅L=512、シグネ
チャー・パターンの長さK=16とすると、前記第1の
実施例では、各相関器ブロックは、それぞれ、L/K+
1=33個の相関器を具備しており、16個の相関器ブ
ロック全部で16×33=528個の相関器が必要とさ
れるが、本発明の第2の実施例においては、例えばn=
2とした場合、16個の各相関器ブロックは、それぞ
れ、L/(n×K)+1=17個の相関器で構成され、
16個の相関器ブロックでは、総計16×17=272
個の相関器が必要とされており、前記実施例と比べ、相
関器について、回路規模を半分程度に縮減している。
【0095】図10は、本発明の第2の実施例におけ
る、1回目の受信信号列(C0、CK、C2K、…)の読み
出しと、各相関器ブロックの相関器での相関値の乗算器
への入力信号対を一覧で示した図であり、横軸はM+L
/(n×K)分の動作期間を示している。以下では、図
5との相違点について説明する。
【0096】図10を参照すると、第L/(n・K)期
間(但し、記号・は「×」を表す)では、(L/(n×
K))×K=L/nチップ目の受信データCL/nがすべ
ての相関器ブロック1010〜101K-1に供給される。
相関器ブロック1010〜101K-1の相関器#L/(n
・K)+1には、拡散符号シフトレジスタ1080〜1
08K-1の拡散符号S0〜SK-1が供給され、受信信号C
L/nとの乗算がとられる。
【0097】相関器ブロック1010の相関器#0から
の相関値は第M−1期間に出力され、C00+CKK
…+C(M-1)K(M-1)Kとなり、相関器#1からの相関値
出力は第M期間に得られ、CK0+C2KK+…+C
(M-1)K(M-2)K+CMK(M-1)Kとなり、相関器#L/
(n・K)−1の相関値出力は、第(M+L/(n・
K)−2)期間に得られ、CL/n0+CL/n+KK+…+
L/n+(M-1)K(K-1)Kとなり、L/nチップ目のシグネ
チャー0番目(U0)の相関値に相当する(D
L/n-1 0;遅延L/n、シグネチャーU0)。
【0098】2回目の受信信号列(C1、CK+1
2K+1、…)は1回目と1チップずらしたデータとさ
れ、さらに、第K回目の受信信号列(CK-1、C2K-1
3K-1、…)に対しても、上記と同様にして、相関値演
算処理が行われ、以上の一連の処理により、1段目の相
関器101からは、図11に一覧として示すような、相
関値出力が得られる。すなわち、{M+L/(n×
K)}×K=N+L/nチップ期間分の相関値が出力さ
れる。これらの相関値出力は、相関値蓄積メモリ109
に一時的に蓄積され、2段目の相関器102においてシ
グネチャー・パターンとの相関がとられる。
【0099】次に、受信信号蓄積メモリ104からの読
み出し位置を、L/n+1だけずらして、前回と同様の
処理を行い、図11に示した各相関値出力結果Dxy
ついて、Dxの添え字xを、L/n+1+xとした結果
L/n+1+xyを得る。このようにして、受信信号蓄積メ
モリ104からの読み出し位置をL/n+1だけずらし
て、複数回処理を行うことで、任意の長さの不確定時間
幅Lに対する相関値演算とシグネチャー・パターン検出
による固定パターンの検出を行うことができる。
【0100】なお、上記各実施例に示した固定パターン
の検出回路は、同期パターン等を相関検波することで同
期検出を行う同期捕捉回路にも適用可能である。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チップ速度に分割され並び替えられたシグネチャー・パ
ターンを検出するための相関器を、Mチップの長さの1
段目の相関器と、1段目の相関器の出力から固定語との
相関をとる2段目の相関器の2段構成としたことによ
り、シグネチャー・パターンの検出に要する時間を短縮
することができる、という効果を奏する。
【0102】また本発明によれば、シグネチャー・パタ
ーンの存在する不確定期間Lを複数に分割した区間に対
して、1段目の相関器で相関値を算出する処理を繰り返
すことで、必要な相関値を求める構成としたことによ
り、各相関器ブロックが予め定められた所定個数の相関
器からなる場合において、任意のL(但し、LはKで割
り切れる整数)に対して固定パターンを検出可能として
おり、例えば1段目の相関器ブロックの各々が、L/
(n×K)+1(但し、nは、L/(n×K)が整数と
なる所定の整数)個の相関器で構成することで、回路規
模を縮減している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の拡散符号並び替え器の構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例の拡散符号並び替え器の構成
を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例の動作を説明するための模式
図である。
【図5】本発明の一実施例の動作を説明するための模式
図である。
【図6】本発明の一実施例の動作を説明するための模式
図である。
【図7】本発明の一実施例の動作を説明するための模式
図である。
【図8】本発明の一実施例の動作を説明するための模式
図である。
【図9】本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例の動作を説明するため
の模式図である。
【図11】本発明の第2の実施例の動作を説明するため
の模式図である。
【図12】相関器の構成の一例を示す図である。
【図13】固定語を拡散符号で拡散して生成される送信
信号を説明する模式図である。
【符号の説明】
101 1段目の相関器 102 2段目の相関器 103 受信信号 104 受信信号蓄積メモリ 105 受信信号蓄積メモリ制御部 106 拡散符号生成器 107 拡散符号並び替え器 108 拡散符号シフトレジスタ 109 相関値蓄積メモリ 110 相関値蓄積メモリ制御部 111 シグネチャー・パターン・テーブル 112 シグネチャー検出器 113 固定パターン検出信号 114 第1のセレクタ 115 第2のセレクタ 116 遅延素子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/69 - 1/713 H04J 13/00 - 13/06 H04L 7/00 - 7/10

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1シンボルあたりMチップ(但し、Mは予
    め定められた所定の正整数)の割合にて拡散符号で拡散
    してなるK個(但し、Kは予め定められた所定の正整
    数)のシンボルの各々についてチップ期間単位に分割し
    て並び替え、1チップ期間を単位とする長さKのシグネ
    チャー・パターンがM回繰り返して挿入されてなる長さ
    N(但し、N=K×M)チップのパターンを受信信号と
    して入力し、前記受信信号から、シグネチャー・パター
    ンを検出する固定パターン検出装置であって、 KチップおきのM個の受信信号と、長さNの拡散符号列
    をKチップおきに間引きして並び替えられたM個の拡散
    符号列との相関をとり、K個のシグネチャーにそれぞれ
    対応する相関値を出力する1段目の相関器と、 前記1段目の相関器から出力されたK個のシグネチャー
    にそれぞれ対応する相関値と予め定められたシグネチャ
    ー・パターンとの相関をとる2段目の相関と、 を含むことを特徴とする固定パターン検出装置。
  2. 【請求項2】拡散符号を発生する拡散符号発生器と前記拡散符号生成器で生成された長さNの拡散符号列を
    K個おきに間引いて並び替え、K個に類別されてなる、
    長さMの拡散符号列をそれぞれ出力する拡散符号並び替
    え器と、を備え、 前記段目の相関器は、並列配置されたK個の相関器ブ
    ロックよりなり、 前記K個の相関器ブロックは、それぞれ、Kチップおき
    のM個の受信信号と、前記拡散符号並び替え器から前記
    K個の相関器ブロックのそれぞれに対して出力される
    個の拡散符号列との相関をとり、K個のシグネチャーに
    それぞれ対応する相関値を出力する、ことを特徴とする
    請求項1記載の固定パターン検出装置。
  3. 【請求項3】前記K個の相関器ブロックの各々が、互い
    に並列配置された長さMの複数(R+1個)の相関器よ
    りなり、 前記各相関器ブロックにおいて、前記複数(R+1個)
    の相関器のうち、第1の相関器には、KチップおきのM
    個の受信信号と前記拡散符号列とが供給されて長さMの
    相関をとり、第2の相関器には、前記第1の相関器に2
    番目のデータとして供給される受信信号を先頭データと
    するKチップおきのM個の受信信号と、前記第1の相関
    器に供給される前記拡散符号列を動作周期に同期させて
    遅延素子でそれぞれ遅延させた拡散符号列とが供給され
    て長さMの相関をとり、以下、同様にして、第R+1の
    相関器には、第Rの相関器に2番目のデータとして供給
    される受信信号を先頭データとしたKチップおきのM個
    の受信信号と、前記第1の相関器に供給される前記拡散
    符号列を動作周期に同期させてR個の遅延素子で遅延さ
    せた拡散符号列とが供給されて長さMの相関をとる、こ
    とを特徴とする請求項2記載の固定パターン検出装置。
  4. 【請求項4】前記シグネチャー・パターンの存在する時
    間の不確定範囲をLチップ期間(但し、LはKで割り切
    れる整数)とし、N+Lチップについて、1チップずつ
    ずらした相関値を算出するにあたり、 前記K個の相関器ブロックの各々が、互いに並列配置さ
    れた長さMの相関器を、L/K+1個備えたことを特徴
    とする請求項2記載の固定パターン検出装置。
  5. 【請求項5】前記シグネチャー・パターンの存在する時
    間の不確定範囲をLチップ期間(但し、LはKで割り切
    れる整数)とし、N+Lチップについて、1チップずつ
    ずらした相関値を算出するにあたり、 前記K個の相関器ブロックの各々が、互いに並列配置さ
    れた長さMの相関器を、L/(n×K)+1個(但し、
    nは、Lがn×Kで割り切れる2以上の整数)備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載の固定パターン検出装置。
  6. 【請求項6】1シンボルあたりMチップ(但し、Mは予
    め定められた所定の正整数)の割合にて拡散符号で拡散
    してなる複数個(K個)のシンボルの各々についてチッ
    プ期間単位に分割して並び替え、1チップ期間を単位と
    する長さKのシグネチャー・パターンがM回繰り返して
    挿入されてなる長さN(但し、N=K×M)チップのパ
    ターンを受信信号として入力し、前記受信信号から、シ
    グネチャー・パターンを検出する固定パターン検出装置
    であって、 前記シグネチャー・パターンの存在する時間の不確定範
    囲をL(但し、LはKで割り切れる整数)とし、少なく
    ともN+Lチップ分の受信信号を一旦蓄積する受信信号
    蓄積メモリと、 拡散符号を生成する拡散符号生成器と、 前記拡散符号生成器で生成された拡散符号を間引きして
    並び替えを行う拡散符号並び替え器と、 前記受信信号蓄積メモリの読み出しを制御する受信信号
    蓄積メモリ制御部と、K個の相関器ブロックが並設され
    てなり、前記各相関器ブロックの長さがMチップとされ
    る1段目の相関器と、 前記拡散符号並び替え器で並び替えられた拡散符号列を
    格納し、前記1段目の前記K個の相関器ブロックに対し
    てそれぞれ前記拡散符号列をシフト出力するK個の拡散
    符号シフトレジスタと、 を備え、 前記1段目の相関器において、前記各相関器ブロックに
    は、前記各相関器ブロックに対応した前記拡散符号シフ
    トレジスタからの拡散符号列が供給され、前記各相関器
    ブロックでは、前記受信信号蓄積メモリから読み出され
    た受信信号と前記拡散符号列との相関値を出力し、さら
    に、 前記1段目の相関器から出力される相関値を蓄積する相
    関値蓄積メモリと、 前記1段目の相関器から出力される相関値の前記相関値
    蓄積メモリへの書き込み及び前記相関値蓄積メモリから
    の相関値の読み出しを制御する相関値蓄積メモリ制御部
    と、 予め定められたシグネチャー・パターンを記憶保持する
    シグネチャー・パターン記憶部と、 前記相関値蓄積メモリ制御部から読み出された相関値と
    前記シグネチャー・パターン記憶部に格納されている前
    記シグネチャー・パターンとの相関値を算出する2段目
    の相関器と、 前記2段目の相関器から出力される相関値からシグネチ
    ャーを検出して固定パターン検出信号を出力するシグネ
    チャー検出器と、 を備えたことを特徴とする固定パターン検出装置。
  7. 【請求項7】前記シグネチャー・パターンの存在する時
    間の不確定範囲をLチップ期間(但し、LはKで割り切
    れる整数)とし、N+Lチップについて、1チップずつ
    ずらした相関値を算出するにあたり、前記K個の相関器
    ブロックの各々が、互いに並列配置されたL/K+1個
    の長さMの相関器を備え、 前記各相関器ブロックにおいて、L/K+1個の相関器
    のうち第1の相関器には、前記受信信号蓄積メモリから
    読み出されたKチップおきのM個の受信信号と前記拡散
    符号列とが供給されて長さMの相関をとり、第2の相関
    器には、前記第1の相関器に2番目のデータとして供給
    される受信信号を先頭データとしたKチップおきのM個
    の受信信号と、前記第1の相関器に対して前記拡散符号
    レジスタから供給される前記拡散符号列を動作周期に同
    期させて遅延素子でそれぞれ遅延させた拡散符号列とが
    供給されて長さMの相関をとり、以下、同様にして、第
    L/K+1の相関器には、第L/Kの相関器に2番目の
    データとして供給される受信信号を先頭データとするK
    チップおきのM個の受信信号と、前記第1の相関器に対
    して前記拡散符号レジスタから供給される前記拡散符号
    列を動作周期に同期させてL/K個の遅延素子で遅延さ
    せた拡散符号列とが供給されて長さMの相関をとる、こ
    とを特徴とする請求項6記載の固定パターン検出装置。
  8. 【請求項8】前記K個の相関器ブロックの各々が、互い
    に並列配置された長さMの複数(R+1個)の相関器よ
    りなり、 前記各相関器ブロックにおいて、前記複数(R+1個)
    の相関器のうち、第1の相関器には、前記受信信号蓄積
    メモリから読み出されたKチップおきのM個の受信信号
    と前記拡散符号列とが供給されて長さMの相関をとり、
    第2の相関器には、前記第1の相関器に2番目のデータ
    として供給される受信信号を先頭データとするKチップ
    おきのM個の受信信号と、前記第1の相関器に対して前
    記拡散符号レジスタから供給される前記拡散符号列を動
    作周期に同期させて遅延素子でそれぞれ遅延させた拡散
    符号列とが供給されて長さMの相関をとり、以下、同様
    にして、第R+1の相関器には、第Rの相関器に2番目
    のデータとして供給される受信信号を先頭データとした
    KチップおきのM個の受信信号と、前記第1の相関器に
    対して前記拡散符号レジスタから供給される前記拡散符
    号列を動作周期に同期させてR個の遅延素子で遅延させ
    た拡散符号列とが供給されて長さMの相関をとる、こと
    を特徴とする請求項6記載の固定パターン検出装置。
  9. 【請求項9】前記K個の相関器ブロックの各々が、互い
    に並列配置された、L/(n×K)+1(但し、nは、
    Lがn×Kで割り切れる2以上の整数)の相関器を備え
    たことを特徴とする請求項8記載の固定パターン検出装
    置。
  10. 【請求項10】前記シグネチャー・パターンの存在する
    時間の不確定範囲をLチップ期間(但し、LはKで割り
    切れる整数)とし、N+Lチップについて、1チップず
    つずらした相関値を算出するにあたり、前記Lを複数に
    分割した区間に属する受信信号毎に、前記K個の相関器
    ブロックで相関値を算出する処理を繰り返すことで、N
    +Lチップ範囲の相関値を求める、ことを特徴とする請
    求項8又は9記載の固定パターン検出装置。
  11. 【請求項11】前記2段目の相関器を、複数種類のシグ
    ネチャー・パターンに対応させて複数備えたことを特徴
    とする請求項6乃至10のいずれか一に記載の固定パタ
    ーン検出装置。
  12. 【請求項12】前記拡散符号並び替え器が、前記シグネ
    チャ・パターンの並び替えの状態に応じて、前記拡散
    符号生成器で生成された拡散符号を可変に並び替え、前
    記複数の拡散符号シフトレジスタに分配する構成とされ
    ている、ことを特徴とする請求項6乃至11のいずれか
    一に記載の固定パターン検出装置。
  13. 【請求項13】請求項1乃至12のいずれか一に記載の
    固定パターン検出装置を備えたCDMA受信装置。
  14. 【請求項14】スペクトル拡散通信装置において、1チ
    ップ期間を単位とする長さKのシグネチャー・パターン
    がM回繰り返して挿入されてなる長さN(但し、N=K
    ×M)チップのパターンを受信信号として入力し、前記
    シグネチャー・パターンは、1シンボルあたりMチップ
    の割合で拡散符号で拡散してなるK個のシンボルの各シ
    グネチャーについてチップ期間単位に分割してチップ期
    間で並び替えされたものよりなり、前記受信信号からシ
    グネチャー・パターンを検出する検出装置であって、 KチップおきのM個の受信信号と、長さNの拡散符号列
    をKチップおきに間引きして並び替えられたM個の拡散
    符号列との相関をとり、K個のシグネチャーに対応する
    相関値を出力する1段目の相関器と、 前記1段目の相関器から出力されたK個のシグネチャー
    に対応する相関値と予め定められたシグネチャー・パタ
    ーンとの相関をとる2段目の相関と、 を含むことを特徴とするスペクトル拡散通信装置。
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