JP2017116300A - 光パルス列同期装置、光学顕微鏡及び光パルス列同期方法 - Google Patents

光パルス列同期装置、光学顕微鏡及び光パルス列同期方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 2つの光パルスの同期を従来よりも安定的に行うことができる光パルス列同期装置を提供する。【解決手段】 光パルス同期装置は、第1の波長を有する第1の光パルス列101を出力する第1の光源1と、第2の波長を有する第2の光パルス列102を出力する第2の光源2と、第1の光パルス列の波長を第3の波長に変更する波長変更手段3と、波長変更手段からの光パルス列を、第1の波長を有する第3の光パルス列103と第3の波長を有する第4の光パルス列104とに分離する第1の分離手段5と、第2の光パルス列を、第2の波長を有する第5の光パルス列105と第2の波長を有する第6の光パルス列106とに分離する第2の分離手段4と、第3の光パルス列と第5の光パルス列とを検出する検出手段9と、検出手段の検出結果に基づいて第1の光パルス列のパルス周期又は第2の光パルス列のパルス周期を変更する周期変更手段11と、を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、光パルス列同期装置、光学顕微鏡及び光パルス列同期方法に関する。
誘導ラマン散乱顕微鏡などの非線形光学現象を利用する光学顕微鏡では、2つのパルスレーザ(光源)が出射する光パルス列を、パルスのタイミングを一致させた状態、又はタイミングの差を一定に保った状態で試料に集光する必要がある。
特許文献1には、2光子吸収を検出する光検出器の出力をパルスタイミング差として検出し、検出値が設定値になるようにパルス周期を調整する誘導ラマン散乱(SRS:Stimulated Raman Scattering)顕微鏡が記載されている。特許文献1では、光源としてのチタンサファイアレーザが射出する光パルス列の一部を分離し、別の光源(レーザ)が射出する光パルス列と同期するために利用している。
非特許文献1には、チタンサファイアレーザよりも安価でコンパクトなファイバレーザを光源として、エルビウムドープファイバレーザを利用することが記載されている。具体的には、非特許文献1には、エルビウムドープファイバレーザが生成する波長1580nmの光パルス列を、第二高調波発生により波長790nmの光パルス列に変換することが記載されている。
特許第5501360号
Opt.Express 20,13958(2012)
しかしながら、チタンサファイアレーザは高出力で光パルス列の同期に十分な強度の光を用いることができるが、サイズが大きくなるという側面がある。また、非特許文献1に記載の方法で得られる波長790nmの光は増幅することができないので、試料に対して十分な光を照射させるには同期に利用する光の強度が制限される。その結果、十分な強度の光を同期に利用できず、同期が不安定になる恐れがある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたもので、2つの光パルスの同期を従来よりも安定的に行うことができる光パルス列同期装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての光パルス列同期装置は、第1の波長を有する第1の光パルス列を出力する第1の光源と、第2の波長を有する第2の光パルス列を出力する第2の光源と、前記第1の光パルス列の波長を第3の波長に変更する波長変更手段と、前記波長変更手段からの光パルス列を、前記第1の波長を有する第3の光パルス列と前記第3の波長を有する第4の光パルス列とに分離する第1の分離手段と、前記第2の光パルス列を、前記第2の波長を有する第5の光パルス列と前記第2の波長を有する第6の光パルス列とに分離する第2の分離手段と、前記第1の分離手段からの前記第3の光パルス列と前記第2の分離手段からの前記第5の光パルス列とを検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第1の光パルス列のパルス周期又は前記第2の光パルス列のパルス周期を変更する周期変更手段と、を有することを特徴とする。
本発明の一側面としての光パルス列同期装置によれば、2つの光パルスの同期を従来よりも安定的に行うことができる。
第1の実施形態における光学顕微鏡の構成を説明する図。 光検出器における出力電圧と2つの光パルス列のそれぞれのパルスのタイミング差の関係を示す図。 (a)第3の光パルス列と第5の光パルス列とが同期した場合の第3の光パルス列の強度の時間プロファイル。(b)第3の光パルス列と第5の光パルス列とが同期した場合の第5の光パルス列の強度の時間プロファイル。 第1の実施形態の光検出器における出力電圧とパルスのタイミング差の関係を示す図。 (a)第4の光パルス列の強度の時間プロファイル。(b)第6の光パルス列の強度の時間プロファイル。
(第1の実施形態)
本実施形態の光パルス列同期装置150(以下、「同期装置150」と呼ぶ)を用いた光学顕微鏡100の構成について、図1を参照して説明する。図1は、実施形態の光学顕微鏡100の構成を説明する図である。光学顕微鏡100は、2つの光パルス列を試料に同時に照射し、試料で発生した非線形光学現象を計測する非線形光学顕微鏡である。非線形光学現象としては、誘導ラマン散乱等が挙げられる。
同期装置150は、第1の光源1、第2の光源2、波長変更素子3、第1の分離手段5、第2の分離手段4、ミラー6、第1の合波手段7、第1の光学系8、第1の検出手段(光検出器)9、制御回路10、及び周期変更手段11を有する。光学顕微鏡100は、同期装置150、ミラー12、第2の合波手段13、走査手段14、レンズ15、16、21、第2の光学系17、第3の光学系19、フィルタ20、第2の検出手段22、変換回路23、取得回路24、及び処理手段25を有する。
第1の光源1は、第1のパルス周期、第1の波長(λ1)の第1の光パルス列101を出力する。また、第2の光源2は、第2のパルス周期、第2の波長(λ2)の第2の光パルス列102を出力する。
本実施形態の光学顕微鏡100は、第1の光源1からの第1の光パルス列101と第2の光源2からの第2の光パルス列102とを同期する構成を有する。ここで、本明細書における「同期」とは、第1の光パルス列101と第2の光パルス列102の射出のタイミング差を一定に維持することであると定義する。第2の光源2は、例えばモードロックレーザであり、第2のパルス周期を調整すべく共振器長を変化させることで、同期を実現する。
なお、光パルス列は異なる複数の周波数の光を含み、具体的には幅のある周波数帯域の光を含む。そのため、光パルス列における「波長」とは、光パルス列に含まれている幅のある周波数帯域の光の中心波長又はピーク波長等を指す。例えば、第1の光パルス列101はその中心波長又はピーク波長が第1の波長(λ1)であり、第2の光パルス列102はその中心波長又はピーク波長が第2の波長(λ2)である。
第1の光パルス列101と第2の光パルス列102とを同期することによって、波長変更手段3からの第4の光パルス列104と、ビームスプリッタ4からの第6の光パルス列106とが試料18に照射されるタイミングを調整することが可能となる。なお、第4の光パルス列104は、波長変更手段3に光パルス列101を入射することで得られる第3の波長(λ3)の光パルス列である。第6の光パルス列106は、ビームスプリッタ4に光パルス列102を入射することで得られる第2の波長(λ2)の光パルス列である。以降の説明では、第4の光パルス列104と第6の光パルス列106とをまとめて「照射光」と呼ぶことがある。
波長変更手段3は、入射した第1の光パルス列101の波長(中心波長)を変更して、第1の光パルス列101とは異なる第2の波長(λ3)の第4の光パルス列104を発生させる。波長変更手段3として、高調波、和周波、差周波のいずれかを発生させるPPLN(periodically poled lithium niobate)、又はOPA(optical parametric amplifier)等を利用する。
波長変更手段3は、光パルス列104に加えて、入射した第1の光パルス列101と同じ波長の第3の光パルス列103を射出する。これは、波長変更手段3の波長変更効率が一般的に数割であり、第1の光パルス列の一部しか波長変更されず、波長変更されなかった光として第3の光パルス列103が射出されるためである。
第1の分離手段5は、第3の光パルス列103と第4の光パルス列104とを分離する。本実施形態では、第1の分離手段5として、波長がλ1の第3の光パルス列103を透過させ、波長がλ3の第4の光パルス列104を反射するよう設計された誘電体多層膜を含むダイクロイックミラーを用いる。第3の光パルス列103は光パルス列同期に利用する。
第2の分離手段4は、第2の光パルス列102を互いに同じ波長(第2の波長λ2)の第5の光パルス列105と第6の光パルス列106とに分離する。本実施形態では、第2の分離手段4は、第2の光パルス列102の一部(第5の光パルス列105)を紙面の右方向に反射し、残り(第6の光パルス列106)を紙面の下方向に透過するビームスプリッタである。第2の分離手段4は、一定の割合で入射光を反射させることができればよいため、ガラス平板を利用することができる。
また、所定の反射率となるようコーティングを施した平板、又は偏光ビームスプリッタを、第2の分離手段4として利用してもよい。偏光ビームスプリッタを利用する場合、第2の光パルス列102が、不図示の半波長板を介して偏光ビームスプリッタに入射するように構成してもよい。不図示の半波長板の光軸周りの角度を調整することで、第5の光パルス列105と第6の光パルス列106との強度比を変えることができる。
第5の光パルス列105は、ミラー6で反射した後、第1の合波手段7としてのダイクロイックミラーにより第3の光パルス列103と同軸に合波される。本実施形態の第1の合波手段7は、波長がλ1の第3の光パルス列103を透過させ、波長がλ2の第5の光パルス列105を反射するよう設計された誘電体多層膜である。
第1の光学系8は、合波した第3の光パルス列103と第5の光パルス列105とを、光検出器9に導く。本実施形態の第1の光学系8は、対物レンズを有するが、さらにミラー、レンズ等を適宜組み合わせてもよい。
光検出器9は、第3の光パルス列103と第5の光パルス列105とを検出する検出手段である。光検出器9は、フォトダイオードなどの受光素子と、受光素子の受光面で生じた電流を電圧に変換して出力する電気回路と、を有する。受光素子の受光面で2光子吸収によって発生する電流を大きくするため、第1の光学系8の対物レンズの開口数を0.5以上にすることが好ましい。
光検出器9の受光素子は、2光子吸収信号を得るために、第3の光パルス列103の光子エネルギーE1(E1∝1/λ1)と第5の光パルス列105の光子エネルギーE2(E2∝1/λ2)の和(E1+E2)に対応した波長に感度を有する。すなわち、光検出器9の受光素子は、E1+E2に対応した波長λ1・λ2/(λ1+λ2)に感度を有する。例として、λ1が1580ナノメートル、λ2が1030ナノメートルである場合、624ナノメートルに光検出の感度があればよい。
図2は、光検出器9の検出結果としての出力電圧Vと、第3の光パルス列103のパルスが光検出器9の受光面に到着したタイミングから光パルス列105のパルスが同受光面に到達したタイミングを差し引いたタイミング差Δtとの関係を示している。図2において、出力電圧Vを縦軸、タイミング差Δtを横軸とした。
光検出器9の出力には、E1+E2に対応した2光子吸収信号以外に、E1+E1及びE2+E2のそれぞれに対応した2光子吸収信号が含まれる。そのため、E1+E1及びE2+E2のそれぞれに対応した2光子吸収信号が、E1+E2に対応した2光子吸収信号に付与される。
E1+E1に対応した2光子吸収は、第1のパルス周期で発生する。また、E2+E2に対応した2光子吸収は、第2のパルス周期で発生する。本実施形態では、光検出器9の出力電圧の帯域周波数を、第1のパルス周期及び第2のパルス周期のそれぞれに対応した周波数より小さく設定している。このため、E1+E2及びE2+E2に対応した2光子吸収信号は、第1のパルス周期及び第2のパルス周期では変調しないDC成分となる。
E1+E2に対応した2光子吸収信号は、第3の光パルス列103のパルスと第5の光パルス列105のパルスとのタイミングが一致した場合、つまり同時に光検出器9の受光面に到達した場合(Δt=0)に発生する。2つのパルスのピーク強度が完全に一致した場合に、最大の信号が得られ、その信号は光パルス列103の強度と光パルス列105の強度の積に比例する。
光検出器9からの検出結果としての出力電圧は、制御回路10に入力される。制御回路10は、光検出器9からの出力電圧Vに基づいて、光パルス列を同期させるための信号を周期変更手段11へ出力する。具体的には、制御回路10は、光検出器9の出力電圧が図2に示す目標値V(E1+E2に対応した2光子吸収信号によって電圧が変化する範囲内の任意の電圧)となるように、パルスのタイミング差を調整する信号を周期変更手段11へ出力する。
2光子吸収信号は、第1の光源1又は第2の光源2が出力する光の強度変化、及び光検出器9の受光面への集光状態によって変化する。そのため、安定的に光パルス列を同期させるには、光検出器9の出力電圧の目標値V、すなわちタイミング差Δtにおける出力電圧を、E1+E2に対応した2光子吸収信号によって変化する電圧の中間値とすることが好ましい。
周期変更手段11は、第2のパルス周期を変更する。周期変更手段11は、位相変調器又はミラーを取り付けたステージを有し、位相変調器への電圧印加やステージ駆動により第2の光源2の共振器長を変更する。共振器長を変更することにより、第2のパルス周期が変更され、パルスタイミングを調整することができる。また、周期変更手段11は、第2の光源2内ではなく、モードロックレーザである第1の光源1内に設置して、第1の光源1の共振器長を調整してもよい。
ここで、制御回路10の機能に関して述べる。本実施形態では、制御回路10は、図2のタイミング差Δtとなるよう、第2のパルス周期を制御する。光パルス列が同期している場合の、光検出器9の受光面における第3の光パルス列103及び第5の光パルス列105の強度(縦軸)と時間t(横軸)との関係を、それぞれ図3(a)及び(b)で示す。光パルス列が同期されている状態では、第3の光パルス列103のパルス31の強度ピークと、第5の光パルス列105のパルス51の強度ピークと、の間のタイミング差が、図2のタイミング差Δtと一致する。光パルス列の同期が継続的に実現すると、パルス31に隣接したパルスに対しても、タイミング差Δtを持って、第5の光パルス列105のパルスが光検出器9の受光部に到達する。
図3において、第3の光パルス列103と第5の光パルス列105のパルス周期の比を1:2としたが、これに限らず、パルス周期の比がm:nでも適用することができる。m、nは任意の正の整数である。
光検出器9の出力電圧が前述の目標値以上となった場合、図3で示した光パルス列が同期した状態と比べて、パルス31とパルス51とがより近接していることを意味する。よって、制御回路10は、第5の光パルス列105のパルスが遅れるよう、すなわち第2のパルス周期を大きくするような(共振器長を長くするような)信号を周期変更手段11へ出力する。
逆に、光検出器9の出力電圧が前述の目標値以下の場合、制御回路10は、第3の光パルス列103のパルスに対して第5の光パルス列105のパルスが進むような信号を周期変更手段11へ出力する。具体的には、制御回路10は、第2のパルス周期を小さくするような(共振器長を短くするような)信号を周期変更手段11へ出力する。なお、周期変更手段11へ出力する信号は、図2において一点鎖線で示した領域近傍で制御が安定して行われるよう帯域と電圧の振幅を設定する。
上述の制御により、第3の光パルス列103のパルスと第5の光パルス列105のパルスとは、光検出器9の受光面上で一定のタイミング差が維持される。
ここで、第1の光源1の出力強度又は第2の光源2の出力強度が変化した際の振る舞いについて説明する。このとき、E1+E2に対応した2光子吸収信号が変化するだけでなく、DC成分であるE1+E1、E2+E2に対応した2光子吸収信号も変化する。結果として、パルスのタイミング差Δtが出力強度に応じて変化する。出力強度の変化が大きい場合は、あらかじめ設定していた光検出器9の目標値が、E1+E2に対応した2光子吸収信号の変化範囲外となり、光パルス列の同期自体が実現できなくなる。
本実施形態では、この課題を緩和するため、E1+E1又はE2+E2のいずれかに対応した2光子吸収信号を検出しないように、光検出器9の受光素子の材料のバンドギャップエネルギーEgを選択する。パルス列の同期を実現するため、バンドギャップエネルギーEgをE1+E2以上(E1とE2との和以上)となるように、受光素子の材質及び波長(λ1及びλ2)を選択する。さらに、E1+E1又はE2+E2に対応した2光子吸収信号を検出しないよう、受光素子の材質及び波長(λ1及びλ2)を選択して、バンドギャップエネルギーEgがE1+E1(E1の2倍)又はE2+E2(E2の2倍)より小さくすることが好ましい。
例として、λ1が1580ナノメートル(E1〜0.8eV)、λ2が1030ナノメートル(E2〜1.2eV)である場合、光検出器9の受光素子としてGaAsPフォトダイオード(Eg〜2.0eV)を利用すればこの条件を満たす。
図4は、バンドギャップエネルギーEgがE1+E1より大きくなるように設定した場合の、光検出器9の出力電圧Vとパルスのタイミング差Δtとの関係を示している。図4において、縦軸を出力電圧V、横軸とタイミング差Δtとしている。第1の光源1の出力強度が変化した場合、E1+E2に対応した2光子吸収信号は変化によりパルスのタイミング差が変化するが、E1+E1に対応した出力電圧Vがゼロで一定であるため、パルス列の同期をより安定化することができる。
特許文献1や非特許文献1は、パルス列同期に利用する光の波長が790nm程度と1030nm程度、受光素子がGaAsPフォトダイオードであるため、上記の関係を満たさない。さらに、波長変更素子からの光のうち試料に導く光の一部を光パルス列の同期のために分岐して検出している。本実施形態の光学顕微鏡100は、波長変更されなかった十分な強度を有する光を光パルス列同期に利用するため、試料18に照射する光の強度を従来よりも向上できる。また、波長変更素子3で波長変更されなかった光による2光子吸収信号の発生を低減する構成とすることができ、より安定に光パルス列の同期を行うことができる。
光検出器9は、非線形結晶と、非線形結晶に第3の光パルス列103及び第5の光パルス列105が入射することにより発生した和周波光を検出するフォトマル(光電子増倍管)と、を有する構成としてもよい。非線形結晶としては、例えばバリウムボーレート結晶等を用いる。E1+E2に対応した波長λ1・λ2/(λ1+λ2)が発生するよう非線形結晶のカット角度及び配置角度を調整する。λ1及びλ2の光は誘電体多層膜などで構成するフィルタにより波長λ1・λ2/(λ1+λ2)の光と分離することで、波長λ1・λ2/(λ1+λ2)のみをフォトマルで検出する。この場合、E1+E1又はE2+E2の成分はほとんど生じないため、光パルス列をより安定して同期できる。和周波光に限らず、非線形結晶に第3の光パルス列103及び第5の光パルス列105が入射することにより発生した差周波光を検出する構成とすることもできる。
従来技術では、試料18に照射する照射光の一部を光パルス列の同期に利用していたため、同期に利用する2つの光パルス列の光強度を十分に大きくできず、同期が不安定になるおそれがあった。これに対し、本実施形態の同期装置150では、同期に用いる光パルス列として波長変更素子3で波長変更されなかった光パルスを用いるため、試料18に照射する照射光の強度を制限せず、十分な光量の光パルス列を同期に用いることができる。
本実施形態の光学顕微鏡100は、走査型顕微鏡の構成を有している。ミラー12で反射した第4の光パルス列104及び第2の分離手段4を透過した第6の光パルス列106は、第2の合波手段13としてのダイクロイックミラーにより同軸に合波された後、走査手段14に入射する。
走査手段14は、照射光の試料18内(試料18の表面を含む)での集光点(スポット)の位置を変更することにより、照射光により試料18を走査するためのビームスキャナである。具体的には、走査手段14は、走査手段14から射出する照射光の方向を変更して(偏向して)、第2の光学系17に対する照射光の入射角を変更する光偏向素子を含む。走査手段14は、例えばガルバノスキャナとレゾナントスキャナとを有する。簡略化のため、図1では走査手段14内の2つのミラーは図1において1つのミラーで代表して表示している。レゾナントスキャナ(スキャン周波数8kHz)とガルバノスキャナ(スキャン周波数15Hz)を利用すれば、500ラインの画像を毎秒30フレーム程度取得することができる。
走査手段14で偏向された照射光は、レンズ15、16を介して第2の光学系17に入射する。走査手段14と第2の光学系17の入射瞳とが共役となるようにレンズ15、16を配置することで、走査手段14で光ビームを偏向しても、遮光により光量が変化することなく試料18に集光する。
第2の光学系17は、照射光を試料16に導く照射光学系である。第2の光学系17は、対物レンズを有し、更にミラー等を有していてもよい。レンズ15、16による光学系の倍率は、第2の光学系17の入射瞳サイズと入射する光ビームサイズが同等になるように選択する。そうすれば、第2の光学系17により集光する光スポットサイズを最小化させ非線形光学現象による信号を検出する空間分解能が向上する。また、光スポットの強度が高まることで非線形光学現象による信号が大きくなるので、信号対雑音比も向上する。第2の光学系17は、信号を検出する空間分解能と信号対雑音比の観点から、大きい開口数(NA)の対物レンズを有することが望ましい。
試料18は、図示していないカバーガラスやスライドガラスにより挟まれている。走査手段14による光ビームの偏向により、試料18に集光した光スポットにより2次元走査される。光学顕微鏡100は、非線形光学現象による信号を用いて、試料の2次元画像を取得することができる。得られる信号は、集光した光スポットで生じるため、不図示のステージにより試料18を光軸方向に移動させることで3次元画像を得ることもできる。
第3の光学系19は、試料18を透過し非線形光学現象によって強度変調をうけた光を採光する。試料18からの光をなるべく多く受け取るべく、第2の光学系17のNAと同等以上のNAを有する。第3の光学系19を射出した光は、フィルタ20、レンズ21を介して、第2の検出手段22の受光素子の受光面に照射される。
フィルタ20は、非線形光学現象を得るために必要な波長帯域の光のみを透過させるように設計した誘電体多層膜である。第2の検出手段22は、フィルタ20を透過した波長に感度を持つ受光素子を有する。変換回路23は、第2の検出手段22で発生した電流信号を電圧として出力する電気回路である。取得回路24は、バンドパスフィルタやロックインアンプであり、非線形光学現象による信号を大きな信号対雑音比で取得するための電気回路である。
処理手段25は、走査手段14の制御信号を利用し、取得回路24の出力(非線形光学現象による信号)を用いて、資料18の2次元画像のデータを取得する。処理手段25で取得した二次元画像のデータは、不図示の表示部で表示される。処理手段25をコンピュータとした場合は、コンピュータの画面に表示してもよい。また、処理手段25は、不図示のステージで試料18を光軸方向に移動させて取得した信号を用いて、3次元画像のデータを取得することもできる。また、処理手段25は、第1の光源1及び第2の光源2のそれぞれから出力される光パルス列の少なくとも一方の波長を変化させて取得した信号をスペクトルとして表示することもできる。
以上、本実施形態の同期装置150及び光パルス列同期方法によれば、2つの光パルスの同期を従来よりも安定的に行うことができる。また、同期装置150を有する光学顕微鏡100によれば、2つの光パルス列の同期が従来よりも安定的に行われ、また、波長変更素子3からの第4の光パルス列104を同期のために分離することなく照射光として用いることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態の光学顕微鏡100を誘導ラマン散乱(SRS:Stimulated Raman Scattering)顕微鏡として用いる例について述べる。
SRSは、非線形光学現象の一つであり、波長が異なる2つの光パルス(2波長光パルス)を試料に同時に照射することで誘起する。2波長光パルスの光周波数の差が試料の分子振動数と一致すると、それら光パルスの集光点にてSRSが生じる。試料を透過した2波長光パルスのうち、波長が短い光パルス(ポンプ光)の強度が減少し(誘導ラマンロス)、波長が長い光パルス(ストークス光)の強度が増大する(誘導ラマンゲイン)。この強度変化は、2波長光パルスのそれぞれの強度の積に比例する。
本実施形態では、継続してSRSを発生させるために、波長が異なる2つの光パルス列を同期させる。すなわち、試料18に照射する第4の光パルス列104の波長λ3と第6の光パルス列106の波長λ2とが異なり、第4の光パルス列104と第6の光パルス列106とが試料18に同時に照射されるように同期する。
後述するラマンスペクトルの分解能の低下を低減しつつSRSによる強度変化を大きくするため、第1の光源1及び第2の光源2として、光パルスの時間幅が1〜10ピコ秒の短パルスレーザを利用するのが望ましい。SRS信号の検出を効率よく行うため、第1の光源1と第2の光源2のそれぞれが生成する第1の光パルス列101及び第2の光パルス列102のパルス周期を1:2とする。ここでは、第1の光源1として、中心波長1580ナノメートル、パルス周期12.5ナノ秒の光パルス列を出力するエルビウムドープファイバレーザを利用する。第2の光源2としては、中心波長1030ナノメートル、パルス周期25ナノ秒の光パルス列を出力するイッテルビウムドープファイバレーザを利用する。
波長変更手段3は、第4の光パルス列104として第2高調波(波長790nm)を発生させるPPLNと、第2高調波を効率よく発生させるために入射光をPPLNに集光させるレンズと、PPLNを透過した光を平行光にするレンズと、を有する。
第4の光パルス列104及び第6の光パルス列106が試料18に照射されるタイミングが一致し(図5)、且つ試料18上の同一の集光点(スポット)に集光されると、試料18を透過したパルスの光強度がSRSによって変化する。図5(a)におけるパルス41、43、45の強度は小さくなり、パルス42とパルス44の強度は変化しない。フィルタ20は、790nmの光を透過し1030nmの光を遮断する。第2の検出手段22の受光素子は、790ナノメータの光に感度を持つシリコンフォトダイオードで、遮断周波数が40MHz(パルス周期25ナノ秒に対応)以上であるものを利用する。
第2の検出手段22で検出したい隣接パルスの強度差は微小であるため、取得回路24として変換回路23の出力から40MHz成分の振幅を抽出し電圧として出力する電気回路(ミキサ回路又はロックインアンプ)を利用する。
第2の検出手段22で検出した隣接パルスの強度の差がSRS信号に対応し、第4の光パルス列104及び第6の光パルス列106を集光させたスポットに含まれる分子の情報が反映される。例えば、スポットに含まれる分子振動の共振周波数と、第1の光源1の光周波数と第2の光源2の光周波数との差(c/λ1−c/λ2)が一致すると、SRS信号が大きくなる。なお、cは光速である。
第1の光源1の光周波数と第2の光源2の光周波数との差(c/λ1−c/λ2)を変化させながら、SRS信号を取得することでラマンスペクトルを取得できる。ラマンスペクトルを得るためは第1の光源1及び第2の光源2の少なくとも一方の波長を変化させる。取得したラマンスペクトルから、試料18にどのような分子が含まれるか推定できる。SRS顕微鏡は、自発ラマン散乱を利用した顕微鏡と同等のスペクトルを取得することができる。SRSの散乱効率は、自発ラマン散乱の散乱効率より非常に大きいため、SRS顕微鏡は自発ラマン散乱を利用した顕微鏡より短い時間でラマンスペクトルを取得することができる。
以上、本実施形態の同期装置150及び光パルス列同期方法によれば、2つの光パルスの同期を従来よりも安定的に行うことができる。また、同期装置150を有する光学顕微鏡100をSRS顕微鏡として用いた場合、2つの光パルスの同期が従来よりも安定的に行われ、また、波長変更素子3からの第4の光パルス列104を同期のために分離することなく照射光として用いることができる。
SRS顕微鏡では、2つの光パルス列のタイミング差が変化するとSRS信号が変化する。それに対し、本実施形態の同期装置150によれば、2つの光パルス列のタイミング差によるSRS信号の変化をより少なくできる。また、本発明により、光パルス列の同期をより継続させることができ、より継続したSRS信号の取得ができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、CARS(coherent anti−Stokes Raman scattering)など、SRS以外の非線形光学現象を用いた光学顕微鏡にも使用できる。また、CRS計測に限定せず、多光子吸収、多光子蛍光を計測する光学装置、顕微鏡を構成してもよい。
また、上述の各実施形態では、ガルバノミラーを用いて試料108上で集光点の2次元走査を行う場合について説明した。しかし、走査手段の構成はこれに限らず、1軸のガルバノミラーによる走査と、その走査方向の直交方向に駆動する試料を支持するステージ109の駆動とを組み合わせて2次元走査を行ってもよい。また、ステージ109のみを2次元面内で駆動してもよい。また、画像化する必要がなければ、光偏向素子105を走査せずに、試料108上の1点におけるラマンスペクトル計測を行えばよい。
さらに、顕微鏡100を用いた測定において、照射光の一方の繰り返し周波数を他方の繰り返し周波数の2倍となるように構成したり、又は繰り返し周波数を同じに構成したりしてもよい。繰り返し周波数を同じにする場合、強度、波長及び偏光状態のいずれかを外部入力信号によって変調する方法を用いて、任意の繰り返し周波数でErファイバレーザ光の第2高調波又はYbファイバレーザ光を変調する。そして、変調されていない方の光を、変調周波数においてロックイン検出することが好ましい。
上述の各実施形態では、試料18を透過した光に対する計測を行う構成を説明したが、厚みのある試料18を計測するために、試料18で後方散乱した散乱光に対する計測を行う構成にしてもよい。その場合、第2の光学系17が第3の光学系19としても機能する。すなわち、試料18で後方散乱した散乱光は、第2の光学系17で採光された後、所定の位置に配置されている分岐手段で照射光の光路から分離され、第2の検出手段22で検出される。
また、試料18に光を導く各構成の一部又は全部をプローブ化して、ラマン散乱観察装置の1形態である内視鏡を構成してもよい。
1 第1の光源
2 第2の光源
3 波長変更手段
4 第2の分離手段
5 第1の分離手段
9 検出手段
11 周期変更手段

Claims (7)

  1. 第1の波長を有する第1の光パルス列を出力する第1の光源と、
    第2の波長を有する第2の光パルス列を出力する第2の光源と、
    前記第1の光パルス列の波長を第3の波長に変更する波長変更手段と、
    前記波長変更手段からの光パルス列を、前記第1の波長を有する第3の光パルス列と前記第3の波長を有する第4の光パルス列とに分離する第1の分離手段と、
    前記第2の光パルス列を、前記第2の波長を有する第5の光パルス列と前記第2の波長を有する第6の光パルス列とに分離する第2の分離手段と、
    前記第1の分離手段からの前記第3の光パルス列と前記第2の分離手段からの前記第5の光パルス列とを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第1の光パルス列のパルス周期又は前記第2の光パルス列のパルス周期を変更する周期変更手段と、を有する
    ことを特徴とする光パルス列同期装置。
  2. 前記検出手段は、前記第3の光パルス列が前記検出手段に入射するタイミングと前記第5の光パルス列が前記検出手段に入射するタイミングとの差に応じた信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学顕微鏡。
  3. 前記検出手段は、前記第3の光パルス列と前記第5の光パルス列とを受光する受光面において2光子吸収により電流を発生する受光素子を有し、前記電流に応じた信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学顕微鏡。
  4. 前記受光素子のバンドギャップエネルギーEgは、前記第1の波長に対応した第1の光子エネルギーと前記第2の波長に対応した第2の光子エネルギーとの和以上であり、且つ前記第1の光子エネルギーの2倍より小さい又は前記第2の光子エネルギーの2倍より小さい
    ことを特徴とする請求項3に記載の光学顕微鏡。
  5. 前記周期変更手段は、前記第1の光源の共振器長を変更することにより前記第1の光パルス列のパルス周期を変更する、又は、前記第2の光源の共振器長を変更することにより前記第2の光パルス列のパルス周期を変更する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光学顕微鏡。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のパルス列同期装置と、
    前記パルス列同期装置からの前記第4の光パルス列と前記第2の分離手段からの前記第6の光パルス列とを試料に照射する照射光学系と、
    前記試料からの光を検出する検出手段と、を有する
    ことを特徴とする光学顕微鏡。
  7. 第1の波長を有する第1の光パルス列と第2の波長を有する第2の光パルス列とを同期する光パルス列同期方法であって、
    前記第1の光パルス列の一部の波長を第3の波長に変更するステップと、
    前記波長変更ステップからの光パルス列を、前記第1の波長を有する第3の光パルス列と第3の波長を有する第4の光パルス列とに分離する第1の分離ステップと、
    前記第2の光パルス列を、前記第2の波長を有する第5の光パルス列と前記第2の波長を有する第6の光パルス列とに分離する第2の分離ステップと、
    前記第1の分離ステップで分離された前記第3の光パルス列と前記第2の分離ステップで分離された前記第5の光パルス列とを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップでの検出結果に基づいて、前記第1の光パルス列のパルス周期又は前記第2の光パルス列のパルス周期を変更する周期変更ステップと、を有する
    ことを特徴とする光パルス列同期方法。
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