JP2015058216A - 内腔断面積算出方法および内腔断面積算出システム - Google Patents
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Abstract
【課題】管腔臓器の長軸に垂直な内腔の断面積を算出することができる方法を提供する。
【解決手段】内腔断面積算出方法は、前記管腔臓器の内腔に挿入したカテーテルから前記管腔臓器の管腔壁へ向けて波動ビームを出射し、当該出射方向を前記カテーテルの長軸の周りに回転させるとともに出射位置を前記カテーテルの長軸方向に移動させ、前記管腔臓器の管腔壁から返って来た波動を検出し解析して、前記カテーテルの長軸に沿った各位置において前記カテーテルの長軸に垂直な前記管腔臓器の断層画像を生成する断層画像生成ステップと、前記カテーテルの長軸と前記管腔臓器の長軸とがなす角度を算出する角度算出ステップと、前記角度算出ステップで算出した角度に基づいて、前記カテーテルの長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の断層画像から、前記管腔臓器の長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の長軸に垂直な前記管腔臓器の内腔の断面積を算出する断面積算出ステップと、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】内腔断面積算出方法は、前記管腔臓器の内腔に挿入したカテーテルから前記管腔臓器の管腔壁へ向けて波動ビームを出射し、当該出射方向を前記カテーテルの長軸の周りに回転させるとともに出射位置を前記カテーテルの長軸方向に移動させ、前記管腔臓器の管腔壁から返って来た波動を検出し解析して、前記カテーテルの長軸に沿った各位置において前記カテーテルの長軸に垂直な前記管腔臓器の断層画像を生成する断層画像生成ステップと、前記カテーテルの長軸と前記管腔臓器の長軸とがなす角度を算出する角度算出ステップと、前記角度算出ステップで算出した角度に基づいて、前記カテーテルの長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の断層画像から、前記管腔臓器の長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の長軸に垂直な前記管腔臓器の内腔の断面積を算出する断面積算出ステップと、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、管腔臓器の断層画像に基づいて該管腔臓器の内腔の断面積を算出する方法およびシステムに関するものである。
血管などの管腔臓器は、その内腔に血液などの流体を流通させる機能を担っている。管腔臓器の内腔の断面積は、その管腔臓器を特徴付ける重要なパラメータである。何らかの原因で管腔臓器が変形して内腔の断面積が減少すると、その管腔臓器の機能が損なわれる。内腔の断面積の減少が心臓血管において生じると、心筋への血液の供給が不足し、狭心症などの重大な疾患が引き起こされる場合がある。したがって、管腔臓器の内腔の断面積を正確に計測し、その断面積が正常値に比べて変化していた場合は、その断面積を正常値に戻すよう治療を行う必要がある。
管腔臓器の内腔の断面積を計測するために利用できる技術として、光干渉断層撮像技術(Optical Coherence Tomography : OCT)がある。OCTでは、管腔臓器の内腔にカテーテルを挿入し、カテーテルに内蔵された光出射口から管腔の壁に向けて光ビームを出射し、管腔の壁の表面および内部で反射および散乱された光を検出して解析することで、出射光軸に沿った反射率の1次元分布を算出することができる。
また、カテーテル内の光出射口をカテーテルの長軸の周りに回転させることで、管腔の内壁を光ビームで円周状にスキャンし、反射率の2次元分布を画像化すると、管腔を輪切りにしたかのような2次元の断層画像を得ることができる。さらに、カテーテル内の光出射口をカテーテルの長軸の周りに回転させながら、光出射口を長軸方向に移動させることで、管腔の内壁を光ビームで螺旋状にスキャンすることができ、これにより、反射率の3次元分布を計測して、管腔の3次元の断層画像を取得することができる。なお、光の代わりに超音波を用いても、同様に管腔の断層画像を取得することができる。
特許文献1に開示された発明は、OCTを用いて管腔臓器を螺旋状にスキャンして、カテーテル長軸方向の複数位置それぞれで2次元断層画像を生成し、これらの2次元断層画像に対して管腔の境界を決定する処理をソフトウェアによって自動的に実行して内腔の断面積を算出し、カテーテルの長軸方向に沿った断面積の変化を画像として表示するものである。それにより、ユーザーは、断層画像という定性的な情報に加え、断面積という定量的な情報を得ることができ、内腔が狭くなった管腔臓器に対する治療の要否や治療の方法を迅速かつ再現性よく判断することができる。
なお、特許文献1に記載されているように、内腔が円形であると仮定して断面積から算出される平均直径を、内腔の断面積の代わりに表示しても良い。断面積と平均直径とは、互いに相関しており、本質的には同じ情報である。本明細書では、断面積の算出方法を開示するが、上記の変換を行うことにより平均直径を算出することも可能である。
特許文献1に開示された発明では、カテーテルの長軸と管腔臓器の長軸とが互いに平行であるとの仮定に基いて、カテーテルで撮影した2次元断層画像から、管腔臓器の長軸に垂直な断面の断面積を算出する。しかし、カテーテルは管腔臓器の中で完全には拘束されていないので、管腔臓器の内腔をカテーテルが斜めに走行し、上記の仮定が成立しない場合がしばしば生じる。
このような場合、算出された断面積は、管腔臓器の長軸に対して非垂直な断面における断面積となり、垂直断面における真の断面積に対して誤った評価になる。管腔臓器が流体を流通させる機能は、軸に非垂直な断面積では正しく評価できず、垂直な断面積によって正しく評価できる。従って、断面積を誤って評価すると、治療の判断を誤ることになり、患者の予後を悪化させる場合がある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、管腔臓器の内腔をカテーテルが斜めに走行する場合であっても管腔臓器の長軸に垂直な内腔の断面積を算出することができる内腔断面積算出方法および内腔断面積算出システムを提供することを目的とする。
本発明の内腔断面積算出方法は、管腔臓器の断層画像に基づいて該管腔臓器の内腔の断面積を算出する方法であって、前記管腔臓器の内腔に挿入したカテーテルから前記管腔臓器の管腔壁へ向けて波動ビームを出射し、当該出射方向を前記カテーテルの長軸の周りに回転させるとともに出射位置を前記カテーテルの長軸方向に移動させ、前記管腔臓器の管腔壁から返って来た波動を検出し解析した結果に基づいて、前記カテーテルの長軸に沿った各位置において前記カテーテルの長軸に垂直な前記管腔臓器の断層画像を生成する断層画像生成ステップと、前記カテーテルの長軸と前記管腔臓器の長軸とがなす角度を算出する角度算出ステップと、前記角度算出ステップで算出した角度に基づいて、前記カテーテルの長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の断層画像から、前記管腔臓器の長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の長軸に垂直な前記管腔臓器の内腔の断面積を算出する断面積算出ステップと、を備える。
或いは、本発明の内腔断面積算出方法は、管腔臓器の断層画像に基づいて該管腔臓器の内腔の長軸に垂直な断面の面積を算出する方法であって、前記管腔臓器の内腔にカテーテルを挿入する挿入ステップと、前記カテーテルから前記管腔臓器の管腔壁へ向けて波動ビームを出射し、前記管腔臓器の管腔壁から返って来た波動を検出する検出ステップと、検出された波動を解析して反射率を算出する解析ステップと、波動ビームの出射方向を前記カテーテルの長軸の周りに回転させ、前記カテーテルの長軸に垂直な断層画像を生成する回転ステップと、波動ビームの出射位置を前記カテーテルの長軸方向に移動させ、前記カテーテルの長軸に沿って複数の断層画像を生成する移動ステップと、前記複数の断層画像それぞれに対して前記管腔の境界を抽出する演算を行い、境界で囲まれた領域として内腔を定義する定義ステップと、定義された内腔の断面積を算出する算出ステップと、前記カテーテルの長軸と前記管腔臓器の長軸とがなす角度を算出する角度算出ステップと、前記角度算出ステップで算出した角度に基づいて、前記カテーテルの長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の断層画像から、前記管腔臓器の長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の長軸に垂直な前記管腔臓器の内腔の断面積を算出する断面積算出ステップと、を備える。
本発明の内腔断面積算出システムは、管腔臓器の断層画像に基づいて該管腔臓器の内腔の断面積を算出するシステムであって、長軸を有し、長軸の周りに回転可能かつ長軸に沿って移動可能な波動ビームの出射口を有し、前記管腔臓器の内腔に挿入され、前記管腔臓器の管腔壁へ向けて前記出射口から波動ビームを出射し、前記管腔臓器の管腔壁から返って来た波動を検出するカテーテルと、検出された波動を解析して、前記カテーテルの長軸に沿った各位置において前記カテーテルの長軸に垂直な前記管腔臓器の断層画像を生成し、前記複数の断層画像それぞれに対して前記管腔の境界を抽出する演算を行い、その境界で囲まれた領域として内腔を定義し、その定義された内腔の断面積を算出し、前記カテーテルの長軸と前記管腔臓器の長軸とがなす角度を算出し、その算出した角度に基づいて、前記カテーテルの長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の断層画像から、前記管腔臓器の長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の長軸に垂直な前記管腔臓器の内腔の断面積を算出する解析装置と、を備える。
本発明によれば、管腔臓器の内腔をカテーテルが斜めに走行する場合であっても、管腔臓器の長軸に垂直な内腔の断面積を算出することができて、正しい診断および治療へ導くことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施形態の内腔断面積算出システム1の構成を示す図である。内腔断面積算出システム1は、光源10、干渉光学系11、光学遅延12、検出器13、ロータリージョイント14、並進移動ステージ15、カテーテル16および解析装置17を備える。本実施形態の内腔断面積算出システム1は、本実施形態の内腔断面積算出方法に従って、OCT測定により管腔臓器18の断層画像を取得し、その断層画像に基づいて管腔臓器18の内腔の断面積を算出する。管腔臓器18は、ヒトの臓器であってもよいし、ヒト以外の動物の臓器であってもよい。
光源10は、波長スペクトルの広がった近赤外光を発生させる広帯域光源である。光源10が出力する近赤外光の波長帯域は、0.8〜1.8μmであることが、生体組織での減衰が比較的少ないことから好ましい。より好ましくは、1.0〜1.2μm、1.2〜1.4μmまたは1.6〜1.8μmの波長帯域であって、帯域幅0.1〜0.2μmの連続的な波長帯域であることが好ましい。波長帯域幅が0.1μmより狭いと、OCT測定の空間分解能が30μm以上に劣化し、管腔断面積の算出精度が低下する。波長帯域幅が0.2μmより広いと、OCT装置内の光学部品や生体組織が有する波長分散の影響により空間分解能が悪くなる。
干渉光学系11は、光源10から出力された近赤外光を照明光および参照光に2分岐し、照明光をロータリージョイント14を経由してカテーテル16へ伝達する。照明光が管腔臓器18に照射されることによって生じてカテーテル16で捕捉された物体光は、再びロータリージョイント14を経由して干渉光学系11に入力される。参照光は、可動鏡などで実現される光学遅延12を経て物体光と合波される。合波された物体光と参照光とは干渉光学系11から出力される。
検出器13は、分光型検出器であり、干渉光学系11から出力された物体光と参照光とを干渉させ、さらに0.1〜0.2nmの波長帯域ごとに干渉光を分割して検出し、検出したパワーの値を信号に変換して出力する。このような検出器13は、回折格子とラインカメラとを組合せることで実現できる。
解析装置17は、検出器13から出力された信号を入力する読取部と、その信号を記憶する記憶部とを備え、検出器13からの出力信号を波長スペクトルとして記録する。解析装置17は、この波長スペクトルをフーリエ解析することにより、管腔臓器18の光学反射率の光軸方向の分布を得ることができる。この手法はFrequency Domain Optical Coherence Tomographyとして知られている。
ロータリージョイント14は、カテーテル16に接続され、後述するようにカテーテル16に内蔵された光ファイバおよび光学系を回転させる。並進移動ステージ15は、ロータリージョイント14を保持してロータリージョイント14の回転軸の方向に並進移動させる。それにより、カテーテル16に内蔵された光ファイバおよび光学系を並進移動させる。
図2は、カテーテル16の構成を示す図である。カテーテル16は、ロータリージョイント14に接続される基端161と、管腔臓器18に挿入できる先端162とを有し、基端から先端までの間の保護チューブ165の内部に光ファイバ163が内蔵される。光ファイバ163を伝送された照明光は、先端162に内蔵された光学系164によって長軸に対して斜め側方にビームとして出射され、管腔18の測定対象部位を照明する。ロータリージョイント14に接続された基端161が回転されると、光ファイバ163も回転する。このとき、管腔臓器18内で使用されたときに回転する光ファイバ163が露出して管腔臓器18や光ファイバ163が傷つかないよう、光ファイバ163は保護チューブ165に覆われている。保護チューブ165は回転しない。
保護チューブ165の内径または外径は既知であり、その値は解析装置17の記憶部に保持される。保護チューブ165の内径は0.5〜0.8mmであることが好ましい。保護チューブ165の外径は0.7〜1.0mmであることが好ましい。保護チューブ165の肉厚は、OCT測定の空間分解能の2倍以上であることが好ましく、より望ましくは60μm以上であることが好ましい。それにより、内面および外面で反射された反射照明光を検出し、反射照明光に対応する光学遅延を算出した後、この光学遅延が、予め保持された内径または外径から算出される値に一致するように、算出された光学遅延をオフセットして補正する処理を解析装置17で行なうことで、光学遅延のずれに起因する断面積のずれを低減することができる。
カテーテル16の光学系164から出射された照明光によって管腔18の測定対象部位が照明され、管腔18の表面で反射された光が物体光として検出されて解析される。これにより、カテーテル16から管腔18表面までの光学遅延が算出され、予め解析装置17の記憶部に保持された屈折率で光学遅延を補正することにより、距離が算出される。この距離を、カテーテル16を回転させながら積算することで、内腔18の断面積が算出される。ただし、照明光は、カテーテル16の長軸に対して斜め前方に出射するので、管腔18の長軸に対して必ずしも垂直でない。したがって、このようにして算出された断面積Aは、管腔18の長軸に対して垂直な断面における断面積A0には一致せず、誤差を持つ。
この誤差を補正するためには、照明光の出射方向と管腔18の長軸とがなす角度を求める必要がある。そのために、本実施形態では、図3に示すように、照明光の出射方向とカテーテル16の長軸とがなす角度α(以下「出射角」と呼ぶ。)と、カテーテル16の長軸と管腔18の長軸とがなす角度β(以下「傾斜角」と呼ぶ。)とを、後述する方法によって算出し、下記式によって補正された断面積A’を算出する。
A’=A*cos(β)*sin2(α) (1)
A’=A*cos(β)*sin2(α) (1)
補正された断面積A’は、補正しない断面積Aに比べ、管腔18の長軸に垂直な断面における断面積A0に対するより良い近似値となる。本実施形態の方法およびシステムによって、管腔18の長軸に垂直な断面の断面積A0を求めることによって、流体を流通させる管腔18としての機能を有効に評価することができる。
照明光の出射角αは、光学系164の構造だけでなく、管腔18内部の媒質の屈折率nmedにも依存する。管腔18内部の媒質の屈折率nmedの値は、使用時にユーザーまたは併用されるセンサによって解析装置17に入力される。また、カテーテル16は、所定の基準屈折率nrefを持つ基準媒質(例えば空気)の中で所定の基準出射角αrefを持つように構成される。基準屈折率nrefおよび基準出射角αrefは解析装置17の記憶部に保持される。
基準出射角αrefは70度〜87度が望ましい。基準出射角αrefが70度より小さいと、管腔18に到達するまでの伝搬距離が長くなり、光の減衰やビームの広がりによってOCTの画質が低下する。また、基準出射角αrefが87度より大きいと、カテーテル16の表面で正反射した高強度の照明光が物体光に混合し、物体光の測定精度が低下する。媒質屈折率nmed、基準屈折率nrefおよび基準出射角αrefに基づいて、図4に示すように、スネルの法則によって出射角αは下記式で算出される。
α=acos((nref/nmed)*cos(αref)) (2)
α=acos((nref/nmed)*cos(αref)) (2)
カテーテル16の傾斜角βは、図5に示すように、並進移動ステージ15を用いてカテーテル16内の光ファイバ163を所定の距離dだけ移動させ、その移動の前後において、カテーテル16を回転させて管腔18の断層画像を撮影する。さらに、撮影された断層画像から、管腔18の表面を抽出し、管腔18の中心C1、C2を求める。表面を抽出する方法としては、特許文献1に記載されているように、断層画像に対してCannyフィルタなどのエッジ検出処理を適用し、エッジの連続性や方向に基づいて誤検出されたエッジを排除することで抽出することができる。
管腔18の内腔は、管腔18表面を規定する輪郭線で囲まれた領域である。内腔18は必ずしも円形でないが、その重心として内腔18の中心C1,C2を定義する。なお、重心以外の定義として、内接円半径などを用いることも可能である。管腔18をカテーテル16で撮影する際にガイドワイヤーが併用される。そのガイドワイヤーは断層画像の一部を影として欠落させる影響がある。そのような場合には内接円半径による定義によって再現性が良い値が得られる。
断層画像は、カテーテル16の中心Pを中心として表示される。移動距離にわたって管腔18の構造が大きく変化していないと仮定すると、断層画像において、カテーテル16の移動前の管腔中心C1と移動後の管腔中心C2との間の距離は、管腔17に対するカテーテル16の傾斜を表している。従って、カテーテル16の傾斜角βは、距離dの移動の前後での管腔中心の移動距離をhとして、下記式で算出される。式(1)〜(3)を用いて、補正された断面積A’を算出することができる。
β=asin(h/d) (3)
β=asin(h/d) (3)
なお、上述した本実施形態では、光源10は広帯域光源であり、検出器13は分光型検出器であり、この組合せによって参照光と物体光との干渉光のスペクトルを測定する。この方式はSpectral Domain Optical Coherence Tomographyとして知られている。
一方で、図1において、光源10として発振波長が時間の関数として変化する波長掃引光源を用い、検出器13として光パワーを電気信号に変換する光検出器を用いる組み合わせによっても、本発明を実施することは同様に可能である。この方式はSwept Source Optical Coherence Tomographyとして知られている。
さらに、光源10として広帯域光源を用い、検出器13として光検出器を用い、光学遅延12を変化させながら検出することでスペクトルのフーリエ変換に相当する相互相関関数を測定してもよい。この方式はTime Domain Optical Coherence Tomographyとして知られている。
1…内腔断面積算出システム、10…光源、11…干渉光学系、12…光学遅延、13…検出器、14…ロータリージョイント、15…並進移動ステージ、16…カテーテル、17…解析装置、18…管腔臓器、161…基端、162…先端、163…光ファイバ、164…光学系、165…保護チューブ。
Claims (7)
- 管腔臓器の断層画像に基づいて該管腔臓器の内腔の断面積を算出する方法であって、
前記管腔臓器の内腔に挿入したカテーテルから前記管腔臓器の管腔壁へ向けて波動ビームを出射し、当該出射方向を前記カテーテルの長軸の周りに回転させるとともに出射位置を前記カテーテルの長軸方向に移動させ、前記管腔臓器の管腔壁から返って来た波動を検出し解析した結果に基づいて、前記カテーテルの長軸に沿った各位置において前記カテーテルの長軸に垂直な前記管腔臓器の断層画像を生成する断層画像生成ステップと、
前記カテーテルの長軸と前記管腔臓器の長軸とがなす角度を算出する角度算出ステップと、
前記角度算出ステップで算出した角度に基づいて、前記カテーテルの長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の断層画像から、前記管腔臓器の長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の長軸に垂直な前記管腔臓器の内腔の断面積を算出する断面積算出ステップと、
を備える内腔断面積算出方法。 - 管腔臓器の断層画像に基づいて該管腔臓器の内腔の断面積を算出する方法であって、
前記管腔臓器の内腔にカテーテルを挿入する挿入ステップと、
前記カテーテルから前記管腔臓器の管腔壁へ向けて波動ビームを出射し、前記管腔臓器の管腔壁から返って来た波動を検出する検出ステップと、
検出された波動を解析して反射率を算出する解析ステップと、
波動ビームの出射方向を前記カテーテルの長軸の周りに回転させ、前記カテーテルの長軸に垂直な断層画像を生成する回転ステップと、
波動ビームの出射位置を前記カテーテルの長軸方向に移動させ、前記カテーテルの長軸に沿って複数の断層画像を生成する移動ステップと、
前記複数の断層画像それぞれに対して前記管腔の境界を抽出する演算を行い、境界で囲まれた領域として内腔を定義する定義ステップと、
定義された内腔の断面積を算出する算出ステップと、
前記カテーテルの長軸と前記管腔臓器の長軸とがなす角度を算出する角度算出ステップと、
前記角度算出ステップで算出した角度に基づいて、前記カテーテルの長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の断層画像から、前記管腔臓器の長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の長軸に垂直な前記管腔臓器の内腔の断面積を算出する断面積算出ステップと、
を備える内腔断面積算出方法。 - 前記角度算出ステップにおいて、
前記断層画像において前記管腔の境界を抽出して、その境界で囲まれた領域の中心である管腔中心を算出し、
前記断層画像において前記カテーテルの境界を抽出して、その境界で囲まれた領域の中心であるカテーテル中心を算出し、
前記カテーテルの長軸に沿った複数の断層画像の間における前記管腔中心の変位および前記カテーテル中心の変位を算出し、
前記カテーテルの長軸に沿った距離,前記管腔中心の変位および前記カテーテル中心の変位に基づいて、前記カテーテルの長軸と前記管腔臓器の長軸とがなす角度を算出する、
請求項1または2に記載の内腔断面積算出方法。 - 前記波動ビームとして光ビームを用い、OCT技術を用いて前記断層画像を生成する、
請求項1〜3の何れか1項に記載の内腔断面積算出方法。 - 管腔臓器の断層画像に基づいて該管腔臓器の内腔の断面積を算出するシステムであって、
長軸を有し、長軸の周りに回転可能かつ長軸に沿って移動可能な波動ビームの出射口を有し、前記管腔臓器の内腔に挿入され、前記管腔臓器の管腔壁へ向けて前記出射口から波動ビームを出射し、前記管腔臓器の管腔壁から返って来た波動を検出するカテーテルと、
検出された波動を解析して、前記カテーテルの長軸に沿った各位置において前記カテーテルの長軸に垂直な前記管腔臓器の断層画像を生成し、前記複数の断層画像それぞれに対して前記管腔の境界を抽出する演算を行い、その境界で囲まれた領域として内腔を定義し、その定義された内腔の断面積を算出し、前記カテーテルの長軸と前記管腔臓器の長軸とがなす角度を算出し、その算出した角度に基づいて、前記カテーテルの長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の断層画像から、前記管腔臓器の長軸に沿った各位置における前記管腔臓器の長軸に垂直な前記管腔臓器の内腔の断面積を算出する解析装置と、
を備える内腔断面積算出システム。 - 前記解析装置が、
前記断層画像において前記管腔の境界を抽出して、その境界で囲まれた領域の中心である管腔中心を算出し、
前記断層画像において前記カテーテルの境界を抽出して、その境界で囲まれた領域の中心であるカテーテル中心を算出し、
前記カテーテルの長軸に沿った複数の断層画像の間における前記管腔中心の変位および前記カテーテル中心の変位を算出し、
前記カテーテルの長軸に沿った距離,前記管腔中心の変位および前記カテーテル中心の変位に基づいて、前記カテーテルの長軸と前記管腔臓器の長軸とがなす角度を算出する、
請求項5に記載の内腔断面積算出システム。 - 前記波動ビームとして光ビームを用い、OCT技術を用いて前記断層画像を生成する、
請求項5または6に記載の内腔断面積算出システム。
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KR101731728B1 (ko) * | 2015-05-12 | 2017-05-02 | 한국과학기술원 | 관상동맥 혈관 고속 스캐닝 장치 및 방법 |
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2013
- 2013-09-19 JP JP2013194428A patent/JP2015058216A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108024709A (zh) * | 2015-05-12 | 2018-05-11 | 韩国科学技术院 | 冠状动脉血管高速扫描装置及方法 |
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