JP5400430B2 - 生体断層画像生成装置及びその作動方法 - Google Patents

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Description

本発明は生体断層画像生成装置及びその作動方法に係り、特に、例えば断層画像を構築する走査ライン情報の取得に特徴のある生体断層画像生成装置及びその作動方法に関する
近年、例えば医療分野などで、非侵襲で生体内部の断層像を得る方法の一つとして、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)計測が利用されるようになってきた。このOCT計測は超音波計測に比べ、分解能が10μm程度と一桁高く、生体内部の詳細な断層像が得られるという利点がある。また、断層像に垂直な方向に位置をずらしながら複数画像を取得して3次元断層像を得ることができる。
現在、癌の診断等の目的で生体の詳細な断層像を取得することが求められている。その方法として、従来から低干渉性光源から出力される光を走査して被検体に対する断層像を得る「Time domain OCT」が提案されている。(特許文献1)。
また、近年は「Time domain OCT」の欠点である最適な信号/ノイズ比(S/N比)が得られない、撮像フレームレートが低い、浸透深度(観察深度)が乏しいという問題を解決した改良型のOCTである周波数ドメインOCT(Frequency domain OCT)(特許文献2、非特許文献1)が利用さている。
一方、他の診断領域でも周波数ドメインOCT(Frequency domain OCT)が利用されていて、広く臨床に供されている。循環器領域では、先端に光学ミラーを取り付けた光ファイバーを内蔵したカテーテルを血管内に挿入し、血管内に光を照射し、生体組織からの反射光をもとに血管の断面画像を描出する血管内断層画像診断装置が使用されている(特許文献3)。
さらに、最近では、プローブを用いてラジアル操作するOCT装置で、効率よく断層画像を取得することができる画像処理方法も提案されている。
周波数ドメインOCT(Frequency domain OCT)計測を行う装置構成で代表的な物としては、SD−OCT(Spectral Domain OCT)装置とSS−OCT(Swept Source OCT)の2種類が挙げられる。
SD−OCT装置は、SLD(Super Luminescence Diode)やASE(Amplified Spontaneous Emission)光源、白色光といった広帯域の低コヒーレント光を光源に用い、マイケルソン型干渉計等を用いて、広帯域の低コヒーレント光を測定光と参照光とに分割した後、測定光を測定対象に照射させ、そのとき戻って来た反射光と参照光とを干渉させ、この干渉光をスペクトロメータを用いて各周波数成分に分解し、フォトダイオード等の素子がアレイ状に配列されたディテクタアレイを用いて各周波数成分毎の干渉光強度を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機でフーリエ変換することにより、光断層画像を構成するようにしたものである。
一方、SS−OCT装置は、光周波数を時間的に掃引させるレーザを光源に用い、反射光と参照光とを各波長において干渉させ、光周波数の時間変化に対応した信号の時間波形を測定し、これにより得られたスペクトル干渉強度信号を計算機でフーリエ変換することにより光断層画像を構成するようにしたものである。
ところで、OCT計測は上述したように特定の領域の光断層像を取得する方法であるが、内視鏡下では、例えば癌病変部を通常照明光内視鏡や特殊光内視鏡の観察により発見し、その領域をOCT測定することで、癌病変部がどこまで浸潤しているかを見わけることが可能となる。また、測定光の光軸を2次元的に走査することで、OCT計測による深さ情報と合わせて3次元的な情報を取得することができる。
OCT計測と3次元コンピュータグラフィック技術の融合により、マイクロメートルオーダの分解能を持つ測定対象の構造情報からなる3次元構造モデルを表示することが可能となることから、以下ではこのOCT計測による3次元構造モデルを光立体構造像と呼ぶ。
特開2000−131222号公報 特表2007−510143号公報 特開2007−268133号公報
Optics Express, Vol.11, Issue22, pp.2953-2963 "High-speed optical frequency-domain imaging"
図14は一般的なプローブ操作型の光干渉断層画像診断装置により、血管等の管状の組織を観察する場合の模式図である。図15は図14の場合の1フレームを構成する走査ライン構成を示す図である。図14及び図15に示すように、先端に光学ミラーを取り付けた光ファイバをプローブ内部で回転させることで、ラジアル走査を行うプローブ走査型のOCT装置900は、血管あるいは脈管などの管状の組織901を観察するのに非常に適している。
しかしながら、たとえば、胃壁の診断のような局所的は平面状の組織を診断する場合においては、ラジアル走査で全周的に画像を描出すると、組織が存在しない方向に対しても、光を照射して画像を生成することになるため、半分近くは無意味な画像となっている。
図16は一般的なプローブ走査型のOCT装置のプローブ走査により平面状の組織を観察する場合の1フレームを構成する走査ライン構成を示す図である。この図16の例であれば、プローブ走査型のOCT装置900では、平面状の組織950の上側に位置するライン1〜ライン270とライン930〜ライン1200が画像生成にとって意味のないライン情報として取得されることとなる。さらに、これらのデジタルのライン情報をOCT装置900のシステムに記録することを考えた場合、ハードディスクなどの記録媒体の容量を無駄にすることになり、それだけでなく、特にOCT装置900が周波数ドメインOCT(Frequency domain OCT)の場合では、1走査ラインの生成のためにはFFT(高速フーリエ変換)等の演算が必要となるため、不要な計算時間を要することになる。
そこで、例えば、光プローブと測定対象(生体)との接触領域を検出し生体に接触しているラインのみを演算することで、処理の高速化をはかる画像処理方法等が考えられるが、この場合でも、光プローブと測定対象(生体)との接触領域を検出するために、ラジアル走査した干渉信号をデジタル化し、デジタル化した干渉信号のライン情報をハードディスク等の記録媒体に記録する必要があり、依然として、組織情報を有しない無駄なデータを演算・記録することは回避できない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、生体組織に対して波動を送受波して、該生体組織からの戻り波情報を効率的に処理して、診断に有用な組織情報を得ることのできる生体断層画像生成装置及びその作動方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の生体断層画像生成装置は、波動を発生する波動発生手段と、前記波動を生体組織にラジアル走査して送受する送受波手段を有しシースにて覆われたプローブと、前記生体組織からの前記波動の走査ライン毎の反射波情報を情報処理し前記生体組織の組織構造情報を算出する情報処理手段と、前記情報処理手段が情報処理した前記走査ライン毎の前記反射波情報に基づいて前記生体組織の1フレームの断層像を構築する断層像構築手段と、を備えた生体断層画像生成装置において、前記波動の前記ラジアル走査の回転角度情報を検出する回転角度検出手段と、前記回転角度検出手段から出力される前記回転角度情報に所定の角度範囲を設定する角度範囲設定手段と、前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を情報処理するように、前記情報処理手段を制御する制御手段と、を備え、前記プローブは、前記送受波手段のシースの外周部に前記所定の角度範囲を規定するマークを有し、前記情報処理手段は、前記反射波情報より前記マークの位置情報を算出し、前記角度範囲設定手段は、前記マークの位置情報に基づき前記所定の角度範囲を設定する
請求項1に記載の生体断層画像生成装置では、前記回転角度検出手段が前記波動の前記ラジアル走査の回転角度情報を検出し、前記角度範囲設定手段が前記回転角度検出手段から出力される前記回転角度に所定の角度範囲を設定し、前記記憶手段が前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を記憶し、前記制御手段が前記記憶手段に記憶された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を情報処理するように前記情報処理手段を制御することで、生体組織に対して波動を送受波して、該生体組織からの戻り波情報を効率的に処理して、診断に有用な組織情報を得ることを可能とする。
請求項に記載の生体断層画像生成装置のように、請求項1に記載の生体断層画像生成装置であって、前記波動発生手段は、前記波動としての波長掃引光を発生する波長掃引光源であり、前記波長掃引光を測定光と参照光に分波する分波手段をさらに備え、前記情報処理手段は、前記測定光にて前記生体組織を走査し前記生体組織において反射あるいは後方散乱した戻り光と、所定の光路長を伝播した前記参照光との走査ライン毎の干渉情報を前記反射波情報として情報処理し前記組織構造情報を算出することが好ましい。
請求項に記載の生体断層画像生成装置のように、請求項に記載の生体断層画像生成装置であって、前記情報処理手段は、前記干渉情報を高速フーリエ変換により周波数分解し、前記組織構造情報を算出して、前記断層像構築手段に出力することが好ましい。
請求項に記載の生体断層画像生成装置のように、請求項に記載の生体断層画像生成装置であって、前記情報処理手段は、前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲に基づき前記周波数分解の分解能を設定して、前記組織構造情報を算出して、前記断層像構築手段に出力することが好ましい。
請求項5に記載の生体断層画像生成装置は、波動を発生する波動発生手段と、前記波動を生体組織にラジアル走査して送受する送受波手段を有しシースにて覆われたプローブと、前記生体組織からの前記波動の走査ライン毎の反射波情報を情報処理し前記生体組織の組織構造情報を算出する情報処理手段と、前記情報処理手段が情報処理した前記走査ライン毎の前記反射波情報に基づいて前記生体組織の1フレームの断層像を構築する断層像構築手段と、を備えた生体断層画像生成装置において、前記波動の前記ラジアル走査の回転角度情報を検出する回転角度検出手段と、前記回転角度検出手段から出力される前記回転角度情報に所定の角度範囲を設定する角度範囲設定手段と、前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を情報処理するように、前記情報処理手段を制御する制御手段と、を備え、前記波動発生手段は、前記波動としての波長掃引光を発生する波長掃引光源であり、前記波長掃引光を測定光と参照光に分波する分波手段をさらに備え、前記情報処理手段は、前記測定光にて前記生体組織を走査し前記生体組織において反射あるいは後方散乱した戻り光と、所定の光路長を伝播した前記参照光との走査ライン毎の干渉情報を前記反射波情報として情報処理し前記組織構造情報を算出し、さらに、前記情報処理手段は、前記干渉情報を高速フーリエ変換により周波数分解し、かつ、前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲に基づき前記周波数分解の分解能を設定して、前記組織構造情報を算出して、前記断層像構築手段に出力する。
請求項6に記載の生体断層画像生成装置のように、請求項5に記載の生体断層画像生成装置であって、前記断層像構築手段が構築した前記生体組織の前記断層像を表示する表示手段をさらに備え、前記角度範囲設定手段は、前記表示手段が表示した前記生体組織の断層像上にて前記所定の角度範囲を設定する範囲設定入力手段を有することが好ましい。
請求項7に記載の生体断層画像生成装置のように、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置であって、前記制御手段は、前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲における前記組織構造情報から前記断層像を構築するように、前記断層像構築手段を制御することが好ましい。
請求項8に記載の生体断層画像生成装置のように、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置であって、前記シースの長手軸に沿って前記送受波手段を進退移動させる進退移動手段と、前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲に基づき前記進退移動手段による前記送受波手段の進退移動ピッチを制御する移動ピッチ制御手段と、をさらに備え、前記断層像構築手段は、前記進退移動手段による前記進退移動ピッチ毎に前記断層像を構築することが好ましい。
請求項9に記載の生体断層画像生成装置のように、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置であって、前記波動は、前記プローブの先端に設けられた超音波振動子から出力される前記生体組織を走査する超音波であって、前記情報処理手段は、前記生体組織からの超音波エコーを前記反射波情報として情報処理し前記組織構造情報を算出することが好ましい。
請求項10に記載の生体断層画像生成装置のように、請求項1ないし9のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置であって、前記制御手段によって制御された、前記情報処理手段により算出された前記組織構造情報及び前記断層像構築手段により構築された前記断層像のうち、少なくとも前記組織構造情報を記憶する構造記憶手段をさらに備えたことが好ましい。
請求項11に記載の生体断層画像生成装置の作動方法は、波動を発生する波動発生手段と、シースにて覆われたプローブより前記波動を生体組織にラジアル走査して送受する送受波手段と、前記生体組織からの前記波動の走査ライン毎の反射波情報を情報処理し前記生体組織の組織構造情報を算出する情報処理手段と、前記情報処理手段が情報処理した前記走査ライン毎の前記反射波情報に基づいて前記生体組織の1フレームの断層像を構築する断層像構築手段と、を備えた生体断層画像生成装置の作動方法であって、前記波動の前記ラジアル走査の回転角度情報を検出する回転角度検出ステップと、前記回転角度検出ステップから出力される前記回転角度情報に所定の角度範囲を設定する角度範囲設定ステップと、前記角度範囲設定ステップにより設定された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップにて記憶された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を情報処理するように、前記情報処理手段を制御する制御ステップと、を備え、前記プローブは、前記送受波手段のシースの外周部に前記所定の角度範囲を規定するマークを有し、前記情報処理手段は、前記反射波情報より前記マークの位置情報を算出し、前記角度範囲設定ステップは、前記マークの位置情報に基づき前記所定の角度範囲を設定する。
請求項11に記載の生体断層画像生成装置の情報処理方法では、前記回転角度検出ステップにて前記波動の前記ラジアル走査の回転角度情報を検出し、前記角度範囲設定ステップにて前記回転角度検出手段から出力される前記回転角度に所定の角度範囲を設定し、前記記憶ステップにて前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を記憶し、前記制御ステップにて前記記憶手段に記憶された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を情報処理するように前記情報処理ステップを制御することで、生体組織に対して波動を送受波して、該生体組織からの戻り波情報を効率的に処理して、診断に有用な組織情報を得ることを可能とする。
請求項12に記載の生体断層画像生成装置の作動方法のように、請求項11に記載の生体断層画像生成装置の作動方法であって、前記波動発生手段は、前記波動としての波長掃引光を発生する波長掃引光源であり、前記波長掃引光を測定光と参照光に分波する分波手段をさらに備え、前記情報処理手段は、前記測定光にて前記生体組織を走査し前記生体組織において反射あるいは後方散乱した戻り光と、所定の光路長を伝播した前記参照光との走査ライン毎の干渉情報を前記反射波情報として情報処理し前記組織構造情報を算出することが好ましい。
請求項13に記載の生体断層画像生成装置の作動方法のように、請求項12に記載の生体断層画像生成装置の作動方法であって、前記情報処理手段は、前記干渉情報を高速フーリエ変換により周波数分解し、前記組織構造情報を算出して、前記断層像構築手段に出力することが好ましい。
請求項14に記載の生体断層画像生成装置の作動方法のように、請求項13に記載の生体断層画像生成装置の作動方法であって、前記情報処理手段は、前記角度範囲設定ステップにより設定された前記所定の角度範囲に基づき前記周波数分解の分解能を設定して、前記組織構造情報を算出して、前記断層像構築手段に出力することが好ましい。
請求項15に記載の生体断層画像生成装置の作動方法は、波動を発生する波動発生手段と、シースにて覆われたプローブより前記波動を生体組織にラジアル走査して送受する送受波手段と、前記生体組織からの前記波動の走査ライン毎の反射波情報を情報処理し前記生体組織の組織構造情報を算出する情報処理手段と、前記情報処理手段が情報処理した前記走査ライン毎の前記反射波情報に基づいて前記生体組織の1フレームの断層像を構築する断層像構築手段と、を備えた生体断層画像生成装置の作動方法であって、前記波動の前記ラジアル走査の回転角度情報を検出する回転角度検出ステップと、前記回転角度検出ステップから出力される前記回転角度情報に所定の角度範囲を設定する角度範囲設定ステップと、前記角度範囲設定ステップにより設定された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップにて記憶された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を情報処理するように、前記情報処理手段を制御する制御ステップと、を備え、前記波動発生手段は、前記波動としての波長掃引光を発生する波長掃引光源であり、前記波長掃引光を測定光と参照光に分波する分波手段をさらに備え、前記情報処理手段は、前記測定光にて前記生体組織を走査し前記生体組織において反射あるいは後方散乱した戻り光と、所定の光路長を伝播した前記参照光との走査ライン毎の干渉情報を前記反射波情報として情報処理し前記組織構造情報を算出し、さらに、前記情報処理手段は、前記干渉情報を高速フーリエ変換により周波数分解し、かつ、前記角度範囲設定ステップにより設定された前記所定の角度範囲に基づき前記周波数分解の分解能を設定して、前記組織構造情報を算出して、前記断層像構築手段に出力する。
請求項16に記載の生体断層画像生成装置の作動方法のように、請求項15に記載の生体断層画像生成装置の作動方法であって、前記断層像構築手段が構築した前記生体組織の前記断層像を表示する表示ステップをさらに備え、前記角度範囲設定ステップは、前記表示ステップが表示した前記生体組織の断層像上にて前記所定の角度範囲を設定する範囲設定入力ステップを有することが好ましい。
請求項17に記載の生体断層画像生成装置の作動方法のように、請求項11ないし16のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置の作動方法であって、前記制御ステップは、前記角度範囲設定ステップにより設定された前記所定の角度範囲における前記組織構造情報から前記断層像を構築するように、前記断層像構築手段を制御することが好ましい。
請求項18に記載の生体断層画像生成装置の作動方法のように、請求項11ないし17のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置の作動方法であって、前記シースの長手軸に沿って前記送受波手段を進退移動させる進退移動ステップと、前記角度範囲設定ステップにより設定された前記所定の角度範囲に基づき前記進退移動ステップによる前記送受波手段の進退移動ピッチを制御する移動ピッチ制御ステップと、をさらに備え、前記断層像構築手段は、前記進退移動ステップによる前記進退移動ピッチ毎に前記断層像を構築することが好ましい。
請求項19に記載の生体断層画像生成装置の作動方法のように、請求項11ないし18のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置の作動方法であって、前記波動は、前記プローブの先端に設けられた超音波振動子から出力される前記生体組織を走査する超音波であって、前記情報処理手段は、前記生体組織からの超音波エコーを前記反射波情報として情報処理し前記組織構造情報を算出することが好ましい。
請求項20に記載の生体断層画像生成装置の作動方法のように、請求項11ないし19のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置の作動方法であって、前記制御ステップによって制御された、前記情報処理手段により算出された前記組織構造情報及び前記断層像構築手段により構築された前記断層像のうち、少なくとも前記組織構造情報を記憶する構造記憶ステップをさらに備えることが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、生体組織に対して波動を送受波して、該生体組織からの戻り波情報を効率的に処理して診断に有用な組織情報を得ることができるという効果がある。
本発明の第1の実施形態に係る画像診断装置を示す外観図 図1のOCTプロセッサの内部構成を示すブロック図 図1のOCTプローブの長手軸方向の先端断面を示す断面図 図3の回転側光ファイバFB1を接続する光ロータリジョイントの構成を示す断面図 図1の内視鏡の鉗子口から導出されたOCTプローブを用いて光構造情報を得る様子を示す図 図2の信号処理部の構成を示すブロック図 図6の信号処理部の処理の流れを示すフローチャート 図7のステップS6の処理での画像表示部に表示される断層画像を示す図 図6の回転角度信号選択部が選択した計測範囲の一例を示す図 図6のデータ記録部の記憶容量の効率利用の一例を説明する第1の図 図6のデータ記録部の記憶容量の効率利用の一例を説明する第2の図 回転角度信号選択部がラジアル走査する計測範囲を選択する変形例を説明するための図3のA−A線断面を示す断面図 図13の計測範囲と測定対象Sとの当接状態を示す図 一般的なプローブ操作型の光干渉断層画像診断装置により、血管等の管状の組織を観察する場合の模式図 図14の場合の1フレームを構成する走査ライン構成を示す図 一般的なプローブ走査型のOCT装置のプローブ走査により平面状の組織を観察する場合の1フレームを構成する走査ライン構成を示す図
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。
<画像診断装置の外観>
図1は本発明の実施形態に係る画像診断装置を示す外観図である。
図1に示すように、本実施形態の画像診断装置10は、主として内視鏡100、内視鏡プロセッサ200、光源装置300、生体断層画像生成装置としてのOCTプロセッサ400、及び表示手段としてのモニタ装置である画像表示部500とから構成されている。尚、内視鏡プロセッサ200は、光源装置300を内蔵するように構成されていてもよい。
内視鏡100は、手元操作部112と、この手元操作部112に連設される挿入部114とを備える。術者は手元操作部112を把持して操作し、挿入部114を被検者の体内に挿入することによって観察を行う。
手元操作部112には、鉗子挿入部138が設けられており、この鉗子挿入部138が挿入部114内に設けられている鉗子チャンネル(不図示)を介して先端部144の鉗子口156に連通されている。画像診断装置10では、プローブとしてのOCTプローブ600を鉗子挿入部138から挿入することによって、OCTプローブ600を鉗子口156から導出する。OCTプローブ600は、鉗子挿入部138から挿入され、鉗子口156から導出される挿入部602と、術者がOCTプローブ600を操作するための操作部604、及びコネクタ410を介してOCTプロセッサ400と接続されるケーブル606から構成されている。
<内視鏡、内視鏡プロセッサ、光源装置の構成>
[内視鏡]
内視鏡100の先端部144には、観察光学系150、照明光学系152、及びCCD(不図示)が配設されている。
観察光学系150は、被検体を図示しないCCDの受光面に結像させ、CCDは受光面上に結像された被検体像を各受光素子によって電気信号に変換する。この実施の形態のCCDは、3原色の赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタが所定の配列(ベイヤー配列、ハニカム配列)で各画素ごとに配設されたカラーCCDである。
[光源装置]
光源装置300は、可視光を図示しないライトガイドに入射させる。ライトガイドの一端はLGコネクタ120を介して光源装置300に接続され、ライトガイドの他端は照明光学系152に対面している。光源装置300から発せられた光は、ライトガイドを経由して照明光学系152から出射され、観察光学系150の視野範囲を照明する。
[内視鏡プロセッサ]
内視鏡プロセッサ200には、CCDから出力される画像信号が電気コネクタ110を介して入力される。このアナログの画像信号は、内視鏡プロセッサ200内においてデジタルの画像信号に変換され、画像表示部500の画面に表示するための必要な処理が施される。
このように、内視鏡100で得られた観察画像のデータが内視鏡プロセッサ200に出力され、内視鏡プロセッサ200に接続された画像表示部500に画像が表示される。
<OCTプロセッサ、OCTプローブの内部構成>
図2は図1のOCTプロセッサの内部構成を示すブロック図である。
[OCTプロセッサ]
図2に示すOCTプロセッサ400及びOCTプローブ600は、光干渉断層(OCT:Optical Coherence Tomography)計測法による測定対象の光断層画像を取得するためのもので、測定のための光Laを射出する波動発生手段としての波長掃引光源12と、波長掃引光源12から射出された光Laを測定光L1と参照光L2に分岐するとともに、被検体である測定対象Sからの戻り光L3と参照ミラー11で反射された参照光L2を合波して干渉光L4を生成する光カプラ14と、光カプラ14で分岐された測定光L1を測定対象まで導波するとともに測定対象からの戻り光L3を導波する回転側光ファイバFB1を備えるOCTプローブ600と、測定光L1を回転側光ファイバFB1まで導波するとともに回転側光ファイバFB1によって導波された戻り光L3を導波する固定側光ファイバFB2と、回転側光ファイバFB1を固定側光ファイバFB2に対して回転可能に接続し、測定光L1および戻り光L3を伝送する光ロータリジョイント18と、光カプラ14で生成された干渉光L4を干渉信号として検出する検出器20と、この検出器20によって検出された干渉信号を処理して光構造情報を取得する信号処理部22と、を有する。また、信号処理部22で取得された光構造情報に基づいて画像は画像表示部500に表示される。
なお、図2に示すOCTプロセッサ400においては、上述した射出光La、測定光L1、参照光L2および戻り光L3などを含む種々の光を各光デバイスなどの構成要素間で導波し、伝送するための光の経路として、回転側光ファイバFB1および固定側光ファイバFB2を含め種々の光ファイバ(不図示)が用いられている。
波長掃引光源12は、OCTの測定のための光(例えば、波長1.3μmのレーザ光あるいは低コヒーレンス光)を射出するものであり、この波長掃引光源12は周波数を一定の周期で掃引させながら赤外領域である、例えば波長1.3μmを中心とするレーザ光Laを射出する光源である。この波長掃引光源12は、図示はしないが、レーザ光あるいは低コヒーレンス光Laを射出する光源部と、この光源部から射出された光Laを集光するレンズとを備えている。また、光Laは、光カプラ14で測定光L1と参照光L2に分割され、測定光L1は光ロータリジョイント18に入力される。
光ロータリジョイント18は、測定光L1をOCTプローブ600内の回転側光ファイバFB1に導波する。
光カプラ14は、波長掃引光源12からの光Laを測定光L1と参照光L2とに分割し、測定光L1を固定側光ファイバFB2に入射させ、参照光L2を光路長を調整する参照ミラー11に入射させる。
さらに、光カプラ14は、参照ミラー11によって周波数シフトおよび光路長の変更が施されて戻った光L2と、後述するOCTプローブ600で取得され固定側光ファイバFB2から導波された光L3とを合波して干渉光L4を生成し、干渉光L4を検出器20に出力する。
OCTプローブ600は、光ロータリジョイント18を介して、固定側光ファイバFB2と接続されており、固定側光ファイバFB2から、光ロータリジョイント18を介して、測定光L1が回転側光ファイバFB1に入射され、測定光L1を回転側光ファイバFB1によって伝送して測定対象Sに照射する。そして測定対象Sからの戻り光L3を取得し、取得した戻り光L3を回転側光ファイバFB1によって伝送して、光ロータリジョイント18を介して、固定側光ファイバFB2に射出するようになっている。
検出器20は、光カプラ14で参照光L2と戻り光L3とを合波して生成された干渉光L4を干渉信号として検出するものであり、干渉光L4を高速フーリエ変換(FFT)することにより、測定対象Sの各深さ位置における反射光(あるいは後方散乱光)の強度を検出する。
信号処理部22は、測定位置におけるOCTプローブ600と測定対象Sとの接触している領域、より正確にはOCTプローブ600のシース(後述)の表面と測定対象Sの表面とが接触しているとみなせる領域を設定し、さらに、検出器20で検出した干渉信号から光構造情報を取得し、取得した光構造情報に基づいて光立体構造像を生成すると共に、この光立体構造像に対して各種処理を施した画像を画像表示部500へ出力する。信号処理部22の詳細な構成は後述する。
参照ミラー11は、参照光L2の射出側に配置されており、参照光L2を平行光にしてミラーに集光し、ミラーにて反射させる。このミラーはミラー移動機構により光軸方向に平行な方向に移動することで参照光L2の光路長を調整するようになっている。
光ロータリジョイント18は、OCTプローブ600内の回転側光ファイバFB1からの測定光L1をラジアル走査及びOCTプローブ600の長手軸に沿った進退走査を行うための回転駆動部24により制御される。回転駆動部24は、回転側光ファイバFB1を回転駆動すると共に、回転側光ファイバFB1を長手軸に沿った進退走査するモータ24aと、モータ24aの回転角度を検出し回転角度信号を信号処理部22に出力する回転角度検出手段としての回転角度検出部24bとを備えて構成される。
なお、光ロータリジョイント18及び回転駆動部24は、操作部604内に設けられている。
また、回転角度検出部24bは、1200パルス/回転というように、1回転あたり等間隔にパルス信号を信号処理部22に出力する。ここでは一例として1200パルス/回転としているが、特にこの値に限定するものではなく、大きいほど走査ライン密度が細かくなり、反対に小さくなると粗くなるため、解像度と速度のバランスで決めることになる。
[OCTプローブ]
図3は図1のOCTプローブの長手軸方向の先端断面を示す断面図である。また、図4は図3の回転側光ファイバFB1を接続する光ロータリジョイントの構成を示す断面図である。
図3に示すように、OCTプローブ600では、挿入部602の先端部は、先端が閉塞された略円筒状のシース620と、回転側光ファイバFB1と、トルク伝達コイル624と、光学レンズ628とを有している。
シース620は、可撓性を有する筒状の部材であり、測定光L1及び戻り光L3が透過する材料からなっている。なお、シース620は、測定光L1及び戻り光L3が通過する先端(光ロータリジョイント18と反対側の回転側光ファイバFB1の先端、以下シース620の先端と言う)側の一部が全周に渡って光を透過する材料(透明な材料)で形成されていればよく、シース620の先端に配置されており、先端部が、回転側光ファイバFB1から射出された測定光L1を測定対象Sに対し集光するために略球状の形状で形成されている。
光学レンズ628は、回転側光ファイバFB1から射出した測定光L1を測定対象Sに対し照射し、測定対象Sからの戻り光L3を集光し回転側光ファイバFB1に入射する。
また、回転側光ファイバFB1及びトルク伝達コイル624は、後述する回転筒656に接続されており、回転筒656によって回転側光ファイバFB1及びトルク伝達コイル624を回転させることで、光学レンズ628をシース620に対し、矢印R方向に回転させる。また、光ロータリジョイント18は、回転角度検出部24bからの信号に基づいて光学レンズ628の位置情報(角度情報)から測定光L1の照射位置を検出する(図2参照)。つまり、回転している光学レンズ628の回転方向における基準位置に対する角度を検出して、測定位置を検出する。 図4に示すように、回転側光ファイバFB1と固定側光ファイバFB2とは、光コネクタ18aによって接続されており、回転側光ファイバFB1の回転が固定側光ファイバFB2に伝達しない状態で、光学的に接続されている。また、回転側光ファイバFB1は、シース620に対して回転自在、及びシース620の軸方向に移動自在な状態で配置されている。
トルク伝達コイル624は、回転側光ファイバFB1の外周に固定されている。また、回転側光ファイバFB1及びトルク伝達コイル624は、光ロータリジョイント18に接続されている。
さらに、回転側光ファイバFB1、トルク伝達コイル624、及び光学レンズ628は、光ロータリジョイント18に設けられた後述する進退駆動部により、シース620内部を矢印S1方向(鉗子口方向)、及びS2方向(シース620の先端方向)に移動可能に構成されている。
シース620は、固定部材670に固定されている。これに対し、回転側光ファイバFB1およびトルク伝達コイル624は、回転筒656に接続されており、回転筒656は、モータ24aの回転に応じてギア654を介して回転するように構成されている。回転筒656は、光ロータリジョイント18の光コネクタ18aに接続されており、測定光L1及び戻り光L3は、光コネクタ18aを介して回転側光ファイバFB1と固定側光ファイバFB2間を伝送される。
また、これらを内蔵するフレーム650は支持部材662を備えており、支持部材662は、図示しないネジ孔を有している。光ロータリジョイント18は、ネジ孔には進退移動用ボールネジ664が咬合しており、進退移動用ボールネジ664には、モータ660が接続されて、ネジ孔、進退移動用ボールネジ664、モータ660等により進退移動手段としての進退駆動部を構成している。したがって、光ロータリジョイント18の進退駆動部は、モータ660を回転駆動することによりフレーム650を進退移動させ、これにより回転側光ファイバFB1、トルク伝達コイル624、固定部材626、及び光学レンズ628を図4のS1及びS2方向に移動させることが可能となっている。
なお、モータ660は、所定のピッチ、例えば1mm間隔にて進退駆動し、この所定のピッチ毎にモータ24aが回転側光ファイバFB1、トルク伝達コイル624、及び光学レンズ628を一回転させることで、測定光L1をラジアル走査にて測定対象Sに照射する。
OCTプローブ600は、以上のような構成により、光ロータリジョイント18により回転側光ファイバFB1およびトルク伝達コイル624が、図3中矢印R方向に回転されることで、光学レンズ628から射出される測定光L1を測定対象Sに対し、矢印R方向(シース620の円周方向)に対しラジアル走査しながら照射し、戻り光L3を取得する。
これにより、シース620の円周方向の全周において、測定対象Sの所望の部位を正確にとらえることができ、測定対象Sを反射した戻り光L3を取得することができる。
さらに、光立体構造像を生成するための複数の光構造情報を取得する場合は、光ロータリジョイント18の進退駆動部により光学レンズ628が矢印S1方向の移動可能範囲の終端まで移動され、断層像からなる光構造情報を取得しながら所定量ずつS2方向に移動し、又は光構造情報取得とS2方向への所定量移動を交互に繰り返しながら、移動可能範囲の終端まで移動する。
このように測定対象Sに対して所望の範囲の複数の光構造情報を得て、取得した複数の光構造情報に基づいて光立体構造像を得ることができる。
つまり、干渉信号により測定対象Sの深さ方向(第1の方向)の光構造情報を取得し、測定対象Sに対し図3矢印R方向(シース620の円周方向)にラジアル走査することで、測定対象Sの深さ方向(第1の方向)と、該深さ方向と略直交する方向(第2の方向)とからなるスキャン面での光構造情報を取得することができ、さらには、このスキャン面に略直交する方向(第3の方向)に沿ってスキャン面を移動させることで、光立体構造像を生成するための複数の光構造情報が取得できる。
図5は図1の内視鏡の鉗子口から導出されたOCTプローブを用いて光構造情報を得る様子を示す図である。図5に示すように、OCTプローブの挿入部602の先端部を、測定対象Sの所望の部位に近づけて、光構造情報を得る。所望の範囲の複数の光構造情報を取得する場合は、OCTプローブ600本体を移動させる必要はなく、前述の光ロータリジョイント18の進退駆動部によりシース620内で光学レンズ628を移動させればよい。
[信号処理部]
図6は図2の信号処理部の構成を示すブロック図である。
信号処理部22は、図6に示すように、A/D変換部221、データ記録制御部222、情報処理手段としてのラインデータ生成部223、断層像構築手段としての画像構築部224、角度範囲設定手段としての回転角度信号選択部226、記憶手段及び構造記憶手段としてのデータ記録部227、範囲設定入力手段としての情報入力部228及び制御手段としての制御部225を備えて構成される。
A/D変換部221は、検出器20からのラジアル走査ライン毎の干渉信号をデジタル信号に変換するものである。
詳細には、A/D変換部221は、波長掃引光源12からの波長掃引の周期に同期して出力される波長掃引同期信号をトリガーとして、干渉信号をA/D変換を行う。この結果、1回の波長掃引に相当するデータが、デジタル化された1ラジアル走査ラインの干渉信号となる。その際、A/D変換部221は、回転角度信号選択部226から選択パルス226aが入力されたときのみ、干渉信号をA/D変換を行う。これにより、必要な回転角度の干渉信号のみがA/D変換される。
データ記録制御部222は、A/D変換部221にてデジタル化されたラジアル走査ライン毎の干渉信号のデータ記録部227への記録を制御するものである。
ラインデータ生成部223は、データ記録制御部222を介したデジタル化されたラジアル走査ライン毎の干渉信号に対して、高速フーリエ変換(FFT)処理を実行し周波数分解し、測定対象Sの深度方向の反射強度データとし、対数変換を行い、画像構築部224に出力するものである。
画像構築部224は、ラジアル走査ライン毎の強度信号に対して、輝度調整、コントラスト調整、ガンマ補正、表示サイズにあわせたリサンプル、走査方法に合わせての座標変換等を行い、1フレームの断層画像を生成し、画像表示部500に断層画像を表示させるものである。
回転角度信号選択部226は、回転角度検出部24bからの回転角度信号を入力すると共に、情報入力部228からの設定信号に基づく制御部225の制御によりA/D変換部221にてデジタル化するラジアル走査ラインの角度範囲(以下、計測範囲)を選択するものである。
具体的には、回転角度信号選択部226は、情報入力部228からの設定信号に基づく制御部225の制御により計測範囲が設定されると、設定された計測範囲の回転角度信号のみを回転角度検出部24bから抽出し、計測範囲の回転角度信号が抽出されている期間、選択パルス226aをA/D変換部221に出力する。
データ記録部227は、A/D変換部221にてデジタル化されたラジアル走査ライン毎の干渉信号を格納するものである。データ記録部227が格納するラジアル走査ライン毎の干渉信号は、回転角度信号選択部226にて選択されたラジアル走査ラインの計測範囲により規定される。このため、データ記録部227は、回転角度信号選択部226が選択した計測範囲外のデータは記録されず、通常のラジアル走査全周のデータ量を格納するのに必要な記憶容量より小さな記憶容量にて必要な干渉信号を効率的に格納できるようになっている。
なお、データ記録部227は、例えばハードディスク、DVDディスク、ブルーレイディスク、あるいはリード/ライト可能な半導体メモリ等により構成される。
情報入力部228は、マウス、トラックボール等のポインティングデバイス等からなり、各種指示信号、設定信号を入力するものであり、特に、回転角度信号選択部226に対して制御部225を介して計測範囲を設定する。なお、情報入力部228は、操作パネル等のユーザーインターフェースにより構成してもよい。
制御部225は、上記各部を制御するものであり、特に情報入力部228からの設定信号に基づき、回転角度信号選択部226が選択する計測範囲の設定を制御する。
このように構成された第1の実施形態の作用について図7のフローチャートを用いて説明する。図7は図6の信号処理部の処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、制御部225は、まず、回転角度信号選択部226にて計測範囲の選択、すなわち測定対象Sをラジアル走査する計測範囲が選択(設定)済みかどうか判断する(ステップS1)。
制御部225は、計測範囲が選択(設定)済みではないと判断すると、A/D変換部221にて波長掃引光源12からの波長掃引の周期に同期して出力される波長掃引同期信号をトリガーとして、A/D変換を行い、1回の波長掃引に相当するデータをデジタル化された1ラジアル走査ラインの干渉信号とする(ステップS2)。
ステップS2の処理が終了すると、制御部225は、データ記録制御部222を介して、デジタル化された1ラジアル走査ラインの干渉信号をラインデータ生成部223に出力する。ラインデータ生成部223は、データ記録制御部222を介したデジタル化されたラジアル走査ライン毎の干渉信号に対して、高速フーリエ変換(FFT)処理を実行し周波数分解し、測定対象Sの深度方向の反射強度データとし、対数変換を行い、画像構築部224に出力する(ステップS3)。
ステップS3の処理が終了すると、制御部225は、画像構築部224にてラジアル走査ライン毎の強度信号に対して、輝度調整、コントラスト調整、ガンマ補正、表示サイズにあわせたリサンプル、走査方法に合わせての座標変換等を行い、1フレームの断層画像を生成し(ステップS4)、画像表示部500に断層画像を表示させる(ステップS5)。
図8は図7のステップS6の処理での画像表示部に表示される断層画像を示す図である。制御部225は、図8に示すように、画像表示部500に画像構築部224において生成された断層画像750を表示させると共に、断層画像750にラジアル走査ライン画像751を重畳表示させる。
そして、制御部225は、術者による画像表示部500上でのラジアル走査ライン画像751によりラジアル走査する計測範囲の設定し、回転角度信号選択部226にラジアル走査する計測範囲を出力する(ステップS6)。
このステップS6では、術者は、断層画像750上にて測定対象Sを観察し、測定対象Sの断層画像750の生成に必要なラジアル走査ラインの計測範囲を選択する。具体的には、情報入力部228としての例えばマウスを用いて、ポインター760を操作し、ラジアル走査ライン画像751上にて、ラジアル走査ラインの計測範囲の基点ラインに第1のマーク761と、ラジアル走査ラインの計測範囲の終点ラインに第2のマーク762とを設定する。この第1のマーク761と第2のマーク762との設定により、制御部225は、ラジアル走査する計測範囲を設定し、回転角度信号選択部226にラジアル走査する計測範囲を出力する。
図9は図6の回転角度信号選択部が選択した計測範囲の一例を示す図である。図8における第1のマーク761と第2のマーク762の例では、図9に示すように、回転角度信号選択部226ライン270〜ライン930までの実線部分をラジアル走査する計測範囲770として選択する。この場合、必要な範囲のラインのみ記録、計算を行いそのラインのみから画像を構築する。この例では、1200パルス/回転のデータのうちライン270からライン930までの約200°分のデータから画像を生成することで、データ量は661/1200=0.55に減らすことが可能になる。
このようにラジアル走査する計測範囲770が回転角度信号選択部226により選択されると、制御部225は処理をステップS1に移行させる。この場合のステップS1では、制御部225はラジアル走査する計測範囲が選択(設定)済みと判断するため、処理がステップS1からステップS7に移行される。
そして、制御部225は、回転角度信号選択部226にて選択(設定)された角度範囲の回転角度信号のみを回転角度検出部24bから抽出し、A/D変換部221にて回転角度信号選択部226から選択パルス226aが入力されたときのみ、A/D変換を行い、これにより、必要な回転角度(計測範囲770)の干渉信号のみがA/D変換される(ステップS7)。
次に、制御部225は、データ記録制御部222にてA/D変換部221においてデジタル化された計測範囲770の干渉信号をデータ記録部227に記録させる(ステップS8)。
続いて、制御部225は、ラインデータ生成部223にてデジタル化され、データ記録部227に記録された計測範囲770の各干渉信号に対して、高速フーリエ変換(FFT)処理を実行し周波数分解し、測定対象Sの深度方向の反射強度データとし、対数変換を行い、画像構築部224に出力する(ステップS9)。
そして、制御部225は、画像構築部224にて計測範囲の強度信号に対して、輝度調整、コントラスト調整、ガンマ補正、表示サイズにあわせたリサンプル、走査方法に合わせての座標変換等を行い、計測範囲770の強度信号からなる1フレームの断層画像を生成し(ステップS10)、画像表示部500に計測範囲770の強度信号からなる1フレーム分の断層画像を表示させる(ステップS11)。
例えば、図9の例では、画像構築部224は、画像表示部500にライン270からライン930が適切な扇形になるように座標変換を行い、断層画像を表示する。
そして、制御部225は、モータ660にてOCTプローブ600が所定のピッチ、例えば1mm間隔にて進退駆動し、この所定のピッチ毎にモータ24aが回転側光ファイバFB1、トルク伝達コイル624、及び光学レンズ628を一回転させることで、測定光L1をラジアル走査にて測定対象Sに照射され、必要なフレーム数分の計測範囲770の干渉信号が測定され、OCT計測が終了したかどうか判断する(ステップS12)。
制御部225は、ステップS12において、計測が終了したと判断すると処理を終了し、計測中と判断するとステップS2に戻る。 このように本実施形態では、計測範囲を予め選択することで、診断に供する1フレームの断層画像を、必要なラインデータのみのデータ(干渉信号)から取得することが可能になり、データ記録部227の記憶容量を無駄にすることがなく、効率的に利用できるとともに、データ記録部227からラインデータを読み出し、診断に供する1フレームの画像を生成するのに要する時間を短縮でき、測定対象S(生体組織)に対してOCT計測して、効率的に測定対象S(生体組織)から診断に有用な組織情報を有する断層画像を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、従来のように、すべての干渉データをもとに画像データを構築するのではなく、必要なデータのみから、画像を構築できることになり、記録容量を小さくできるとともに、ラインデータ生成部での計算量を減らすことが可能になり、1フレームのデータを生成する時間を短くすることが可能になる。
ここで、本実施形態は、記憶容量の小さいデータ記録部227を用いることが可能となり、装置のコスト軽減を図ることができるが、一方で、データ記録部227の記憶容量を効率的に利用できるため、効率化されたリソース(記憶容量)を他の情報の記憶に対して配分することが可能となり、例えば、以下の(1)〜(3)のようにリソース(記憶容量)を効率的に利用できる。
図10は図6のデータ記録部の記憶容量の効率利用の一例を説明する第1の図、図11は図6のデータ記録部の記憶容量の効率利用の一例を説明する第2の図である。
(1)ラインデータ生成部223におけるFFT処理の分解能を上げることで、必要な領域のライン密度を高くすることが可能になり、従来と同じ記憶容量のシステムで、従来と同じ時間でより高解像度の断層画像が得られるようになる。
(2)あるいは、制御部225を回転角度信号選択部にて選択した計測範囲770に基づいてネジ孔、進退移動用ボールネジ664、モータ660等により構成される進退駆動部(図4参照)を制御する移動ピッチ制御手段とすることで、制御部225の制御により、図10に示すように、ピッチP(例えばP=1mm)間隔での断層像を得るための干渉信号に対して、図11に示すように、ピッチPより狭いピッチPa(例えばPa=1/2P=0.5mm)間隔での断層像を得るための干渉信号をデータ記録部227に格納させることができ、従来と同じ記憶容量のシステムで、従来と同じ時間でより高解像度の光立体構造像が得られるようになる。
(3)データ記録部227は、A/D変換部221にてデジタル化されたラジアル走査ライン毎の干渉信号を格納する以外に、制御部225の制御によりラインデータ生成部223により生成された反射強度データ及び/または画像構築部224が構築した断層画像を1フレーム単位で格納するようにしてもよく、データ記録部227から反射強度データを読み出すことで高速に断層画像を生成したり、あるいはデータ記録部227から複数フレームの断層画像を読み出すことで、光立体構造像を高速に表示することが可能となる。
なお、本実施形態では、制御部225は、画像表示部500に画像構築部224において生成された断層画像750を表示させると共に、断層画像750にラジアル走査ライン画像751を重畳表示させることで、術者が画像表示部500上でのラジアル走査ライン画像751にポインター760によりラジアル走査する計測範囲の設定し、回転角度信号選択部226がラジアル走査する計測範囲を選択するとしたが、これに限らない。
図12は回転角度信号選択部がラジアル走査する計測範囲を選択する変形例を説明するための図3のA−A線断面を示す断面図であり、図13は図12の計測範囲と測定対象Sとの当接状態を示す図である。図12に示すように、測定光L1のラジアル走査を行うシース620の側面に第1のマーク761と第2のマーク762(図8参照)に対応する位置に予めマーカ部761a、762bを設け、回転角度信号選択部226は、予めこのマーカ部761a、762b内を計測範囲770としてA/D変換部221に対して選択パルス226aを出力するようにしてもよい。この場合、図13に示すように、例えば、術者は単にマーカ部761a、762bを内視鏡100により観察しながら、OCTプローブ600の計測範囲770を測定対象Sに押し当てるだけでよく、制御部225は、図7に示したステップS1〜S6の処理を省略することができる。
また、図12のような構成の場合、信号処理部22の制御部225は、干渉信号よりマーカ部761a、762bの位置情報(角度情報)を算出し、回転角度信号選択部226は、マーカ部761a、762bの位置情報に基づき計測範囲770を選択するようにしてもよい。そして、上述したように、術者は単にマーカ部761a、762bを内視鏡100により観察しながら、OCTプローブ600の計測範囲770を測定対象Sに押し当てる。
同様に、回転角度信号選択部226がラジアル走査する計測範囲770を選択する他の変形例としては、例えば情報入力部228を操作パネル等のユーザーインターフェースにより構成した場合、術者が予め手技に対応した計測範囲770を直接、数値等にて情報入力部228より入力・設定することで、回転角度信号選択部226は、この計測範囲770においてA/D変換部221に対して選択パルス226aを出力するようにしてもよい。すなわち、術者は、手技に応じた計測対象SとOCTプローブ600との当接状態等を予め推定でき、ラジアル走査ラインの計測範囲の基点ラインと終点ラインを情報入力部228より設定することが可能な場合が想定される。そこで、情報入力部228により術者が基点ライン番号と終点ライン番号を数値にて直接設定することで、このような場合にも、制御部225は、図7に示したステップS1〜S6の処理を省略することができる。
なお、本実施形態では、内視鏡100の鉗子チャンネルに挿入されるOCTプローブ600と、このOCTプローブ600により測定光をラジアル走査し測定光と参照光との干渉光(干渉情報)に基づき光生体断層画像を得るOCTプロセッサ400とから生体断層画像生成装置を構成したが、これに限らず、内視鏡の鉗子チャンネルに挿入される超音波計測用のプローブと、このプローブ先端に設けた超音波振動子より測定対象Sに超音波をラジアル走査して送受し超音波生体断層画像を得る超音波プロセッサとから生体断層画像生成装置を構成したとしても、同様な作用・効果を得ることができる。 以上、本発明の生体断層画像生成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…画像診断装置、22…信号処理部、100…内視鏡、200…内視鏡プロセッサ、221…A/D変換部、222…データ記録制御部、223…ラインデータ生成部、224…画像構築部、225…制御部、226…回転角度信号選択部、227…データ記録部、228…情報入力部、…、300…光源装置、400…OCTプロセッサ、500…画像表示部、600…OCTプローブ

Claims (20)

  1. 波動を発生する波動発生手段と、前記波動を生体組織にラジアル走査して送受する送受波手段を有しシースにて覆われたプローブと、前記生体組織からの前記波動の走査ライン毎の反射波情報を情報処理し前記生体組織の組織構造情報を算出する情報処理手段と、前記情報処理手段が情報処理した前記走査ライン毎の前記反射波情報に基づいて前記生体組織の1フレームの断層像を構築する断層像構築手段と、を備えた生体断層画像生成装置において、
    前記波動の前記ラジアル走査の回転角度情報を検出する回転角度検出手段と、
    前記回転角度検出手段から出力される前記回転角度情報に所定の角度範囲を設定する角度範囲設定手段と、
    前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を情報処理するように、前記情報処理手段を制御する制御手段と、を備え
    前記プローブは、前記送受波手段のシースの外周部に前記所定の角度範囲を規定するマークを有し、前記情報処理手段は、前記反射波情報より前記マークの位置情報を算出し、前記角度範囲設定手段は、前記マークの位置情報に基づき前記所定の角度範囲を設定する
    ことを特徴とする生体断層画像生成装置。
  2. 前記波動発生手段は、前記波動としての波長掃引光を発生する波長掃引光源であり、前記波長掃引光を測定光と参照光に分波する分波手段をさらに備え、前記情報処理手段は、前記測定光にて前記生体組織を走査し前記生体組織において反射あるいは後方散乱した戻り光と、所定の光路長を伝播した前記参照光との走査ライン毎の干渉情報を前記反射波情報として情報処理し前記組織構造情報を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の生体断層画像生成装置。
  3. 前記情報処理手段は、前記干渉情報を高速フーリエ変換により周波数分解し、前記組織構造情報を算出して、前記断層像構築手段に出力する
    ことを特徴とする請求項に記載の生体断層画像生成装置。
  4. 前記情報処理手段は、前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲に基づき前記周波数分解の分解能を設定して、前記組織構造情報を算出して、前記断層像構築手段に出力する
    ことを特徴とする請求項に記載の生体断層画像生成装置。
  5. 波動を発生する波動発生手段と、前記波動を生体組織にラジアル走査して送受する送受波手段を有しシースにて覆われたプローブと、前記生体組織からの前記波動の走査ライン毎の反射波情報を情報処理し前記生体組織の組織構造情報を算出する情報処理手段と、前記情報処理手段が情報処理した前記走査ライン毎の前記反射波情報に基づいて前記生体組織の1フレームの断層像を構築する断層像構築手段と、を備えた生体断層画像生成装置において、
    前記波動の前記ラジアル走査の回転角度情報を検出する回転角度検出手段と、
    前記回転角度検出手段から出力される前記回転角度情報に所定の角度範囲を設定する角度範囲設定手段と、
    前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を情報処理するように、前記情報処理手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記波動発生手段は、前記波動としての波長掃引光を発生する波長掃引光源であり、前記波長掃引光を測定光と参照光に分波する分波手段をさらに備え、
    前記情報処理手段は、前記測定光にて前記生体組織を走査し前記生体組織において反射あるいは後方散乱した戻り光と、所定の光路長を伝播した前記参照光との走査ライン毎の干渉情報を前記反射波情報として情報処理し前記組織構造情報を算出し、
    さらに、前記情報処理手段は、前記干渉情報を高速フーリエ変換により周波数分解し、かつ、前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲に基づき前記周波数分解の分解能を設定して、前記組織構造情報を算出して、前記断層像構築手段に出力する
    ことを特徴とする生体断層画像生成装置。
  6. 前記断層像構築手段が構築した前記生体組織の前記断層像を表示する表示手段をさらに備え、前記角度範囲設定手段は、前記表示手段が表示した前記生体組織の断層像上にて前記所定の角度範囲を設定する範囲設定入力手段を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の生体断層画像生成装置。
  7. 前記制御手段は、前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲における前記組織構造情報から前記断層像を構築するように、前記断層像構築手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置。
  8. 前記シースの長手軸に沿って前記送受波手段を進退移動させる進退移動手段と、前記角度範囲設定手段により設定された前記所定の角度範囲に基づき前記進退移動手段による前記送受波手段の進退移動ピッチを制御する移動ピッチ制御手段と、をさらに備え、前記断層像構築手段は、前記進退移動手段による前記進退移動ピッチ毎に前記断層像を構築する
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置。
  9. 前記波動は、前記プローブの先端に設けられた超音波振動子から出力される前記生体組織を走査する超音波であって、前記情報処理手段は、前記生体組織からの超音波エコーを前記反射波情報として情報処理し前記組織構造情報を算出する
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置。
  10. 前記制御手段によって制御された、前記情報処理手段により算出された前記組織構造情報及び前記断層像構築手段により構築された前記断層像のうち、少なくとも前記組織構造情報を記憶する構造記憶手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置。
  11. 波動を発生する波動発生手段と、シースにて覆われたプローブより前記波動を生体組織にラジアル走査して送受する送受波手段と、前記生体組織からの前記波動の走査ライン毎の反射波情報を情報処理し前記生体組織の組織構造情報を算出する情報処理手段と、前記情報処理手段が情報処理した前記走査ライン毎の前記反射波情報に基づいて前記生体組織の1フレームの断層像を構築する断層像構築手段と、を備えた生体断層画像生成装置の作動方法であって、
    前記波動の前記ラジアル走査の回転角度情報を検出する回転角度検出ステップと、
    前記回転角度検出ステップから出力される前記回転角度情報に所定の角度範囲を設定する角度範囲設定ステップと、
    前記角度範囲設定ステップにより設定された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップにて記憶された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を情報処理するように、前記情報処理手段を制御する制御ステップと、を備え
    前記プローブは、前記送受波手段のシースの外周部に前記所定の角度範囲を規定するマークを有し、前記情報処理手段は、前記反射波情報より前記マークの位置情報を算出し、前記角度範囲設定ステップは、前記マークの位置情報に基づき前記所定の角度範囲を設定する
    ことを特徴とする生体断層画像生成装置の作動方法。
  12. 前記波動発生手段は、前記波動としての波長掃引光を発生する波長掃引光源であり、前記波長掃引光を測定光と参照光に分波する分波手段をさらに備え、前記情報処理手段は、前記測定光にて前記生体組織を走査し前記生体組織において反射あるいは後方散乱した戻り光と、所定の光路長を伝播した前記参照光との走査ライン毎の干渉情報を前記反射波情報として情報処理し前記組織構造情報を算出する
    ことを特徴とする請求項11に記載の生体断層画像生成装置の作動方法。
  13. 前記情報処理手段は、前記干渉情報を高速フーリエ変換により周波数分解し、前記組織構造情報を算出して、前記断層像構築手段に出力する
    ことを特徴とする請求項12に記載の生体断層画像生成装置の作動方法。
  14. 前記情報処理手段は、前記角度範囲設定ステップにより設定された前記所定の角度範囲に基づき前記周波数分解の分解能を設定して、前記組織構造情報を算出して、前記断層像構築手段に出力する
    ことを特徴とする請求項13に記載の生体断層画像生成装置の作動方法。
  15. 波動を発生する波動発生手段と、シースにて覆われたプローブより前記波動を生体組織にラジアル走査して送受する送受波手段と、前記生体組織からの前記波動の走査ライン毎の反射波情報を情報処理し前記生体組織の組織構造情報を算出する情報処理手段と、前記情報処理手段が情報処理した前記走査ライン毎の前記反射波情報に基づいて前記生体組織の1フレームの断層像を構築する断層像構築手段と、を備えた生体断層画像生成装置の作動方法であって、
    前記波動の前記ラジアル走査の回転角度情報を検出する回転角度検出ステップと、
    前記回転角度検出ステップから出力される前記回転角度情報に所定の角度範囲を設定する角度範囲設定ステップと、
    前記角度範囲設定ステップにより設定された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップにて記憶された前記所定の角度範囲における前記反射波情報を情報処理するように、前記情報処理手段を制御する制御ステップと、を備え、
    前記波動発生手段は、前記波動としての波長掃引光を発生する波長掃引光源であり、前記波長掃引光を測定光と参照光に分波する分波手段をさらに備え、
    前記情報処理手段は、前記測定光にて前記生体組織を走査し前記生体組織において反射あるいは後方散乱した戻り光と、所定の光路長を伝播した前記参照光との走査ライン毎の干渉情報を前記反射波情報として情報処理し前記組織構造情報を算出し、
    さらに、前記情報処理手段は、前記干渉情報を高速フーリエ変換により周波数分解し、かつ、前記角度範囲設定ステップにより設定された前記所定の角度範囲に基づき前記周波数分解の分解能を設定して、前記組織構造情報を算出して、前記断層像構築手段に出力する
    ことを特徴とする生体断層画像生成装置の作動方法。
  16. 前記断層像構築手段にて構築した前記生体組織の前記断層像を表示する表示ステップをさらに備え、前記角度範囲設定ステップは、前記表示ステップが表示した前記生体組織の断層像上にて前記所定の角度範囲を設定する範囲設定入力ステップを有する
    ことを特徴とする請求項15に記載の生体断層画像生成装置の作動方法。
  17. 前記制御ステップは、前記角度範囲設定ステップにより設定された前記所定の角度範囲における前記組織構造情報から前記断層像を構築するように、前記断層像構築手段を制御する
    ことを特徴とする請求項11ないし16のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置の作動方法。
  18. 前記シースの長手軸に沿って前記送受波手段を進退移動させる進退移動ステップと、前記角度範囲設定ステップにより設定された前記所定の角度範囲に基づき前記進退移動ステップによる前記送受波手段の進退移動ピッチを制御する移動ピッチ制御ステップと、をさらに備え、前記断層像構築手段は、前記進退移動ステップによる前記進退移動ピッチ毎に前記断層像を構築する
    ことを特徴とする請求項11ないし17のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置の作動方法。
  19. 前記波動は、前記プローブの先端に設けられた超音波振動子から出力される前記生体組織を走査する超音波であって、前記情報処理手段は、前記生体組織からの超音波エコーを前記反射波情報として情報処理し前記組織構造情報を算出する
    ことを特徴とする請求項11ないし18のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置の作動方法。
  20. 前記制御ステップによって制御された、前記情報処理手段により算出された前記組織構造情報及び前記断層像構築手段により構築された前記断層像のうち、少なくとも前記組織構造情報を記憶する構造記憶ステップをさらに備えたことを特徴とする請求項11ないし19のいずれか1つに記載の生体断層画像生成装置の作動方法。
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