JP2011152362A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】集中を設けるにあたり、従来にはなかった新たな遊技性を出す。
【解決手段】1遊技でのメダル投入数として、少なくとも3枚及び1枚の2種類が設けられており、役抽選テーブル62は、メダル投入数が1枚及び3枚であるときの役の当選確率をそれぞれ定めており、メダル投入数が1枚であるときの特別役又は小役のうち少なくとも1つの当選確率は、メダル投入数が3枚であるときの当選確率よりも高く設定されており、メダル投入数が3枚であるときは遊技状態移行役の当選確率を定めており、メダル投入数が3枚である通常確率遊技において遊技状態移行役に当選・入賞したときは、メダル投入数が1枚である高確率遊技に移行するように制御する遊技状態制御手段69を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば小役やシングルボーナス(SB)等の特定役の当選確率を、特定の遊技状態で大幅に高く設定するスロットマシンに関するものである。
従来のスロットマシンにおいて、出玉が高い遊技状態として「集中」が知られている。
例えば第1に、特別役のうち、シングルボーナス(SB)の当選確率は通常遊技状態では低確率であるが、集中に突入すると大幅に高くなるものである。よって、集中時には、頻繁にシングルボーナスに当選・入賞し、かつボーナスゲーム(1遊技)を行うことができる。
また第2に、1又は2以上の小役の当選確率が通常遊技状態では通常確率であるが、集中に突入すると大幅に高くなるものである(例えば、特許文献1参照)。よって、集中時には、頻繁に小役に当選・入賞する。なお、小役を構成する図柄がフルーツを模したもの(例えば「オレンジ」、「レモン」、「プラム」等)であったことから、「フルーツの集中」とも称される場合がある。
特許第2627715号
従来のスロットマシンでは、特別役(BBやRB)の入賞によって移行した特別遊技の終了後に集中を行うか否かの抽選を行う場合や、通常遊技中の内部抽選で当選したときに、集中に移行するものであった。
そして、例えばボーナス当選時と同じリーチ目を出現させ、このリーチ目出現時にボーナスに当選していないことがわかると、集中であることを遊技者は認識することができた。
しかし、内部当選のみで集中に突入させても、すぐにはそれを遊技者に認識させることができないという問題があった。
また、スロットマシンに集中を設けるにあたり、従来にはない斬新な特徴を有する技術が要請されている。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、集中を設けるにあたり、従来にはなかった新たな遊技性を出すことである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。なお、かっこ書きで対応する実施形態を示す。
請求項1の発明(第1実施形態及び第2実施形態を含む)は、遊技者にとって有利となる特別遊技(1BB遊技及びRB遊技)に移行するための特別役(1BB及びRB)、又は入賞時に所定数の遊技媒体(メダル)の払出しを行う小役(小役1〜小役3)のうち、少なくとも1つの役の当選確率を定めた役抽選テーブル(62A等)と、前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段(61)とを備え、1遊技での遊技媒体の投入数として、少なくともM(3枚)及びN(1枚)(N<M)の2種類が設けられており、前記役抽選テーブルは、遊技媒体の投入数がM及びNであるときの役の当選確率をそれぞれ定めており、遊技媒体の投入数がNであるときの前記特別役又は前記小役のうち少なくとも1つの当選確率は、遊技媒体の投入数がMであるときの当選確率よりも高く設定されており、遊技媒体の投入数がMであるときは遊技状態移行役の当選確率を定めており、遊技媒体の投入数がMである遊技(通常確率遊技)において前記遊技状態移行役に当選し、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技媒体の投入数がNである遊技(高確率遊技)に移行するように制御する遊技状態制御手段(69)を備えることを特徴とする。
請求項2の発明(第1実施形態)は、遊技者にとって有利となる特別遊技(1BB遊技及びRB遊技)に移行するための特別役(1BB及びRB)、又は入賞時に所定数の遊技媒体(メダル)の払出しを行う小役(小役1〜小役3)のうち、少なくとも1つの役の当選確率を定めた役抽選テーブル(62A等)と、前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段(61)とを備え、1遊技での遊技媒体の投入数として、少なくともM(3枚)及びN(1枚)(N<M)の2種類が設けられており、前記役抽選テーブルは、遊技媒体の投入数がMであるときの役の当選確率を定めた第1役抽選テーブル(62A)と、前記第1役抽選テーブルで定められた役と同一役であって遊技媒体の投入数がNであるときの前記特別役又は前記小役のうち少なくとも1つの役の当選確率が前記第1役抽選テーブルよりも高く設定された第2役抽選テーブル(62B)とを備え、前記第1役抽選テーブルでは、遊技状態移行役を含めて役の抽選を行い、前記第1役抽選テーブルを用いる遊技(通常確率遊技)において前記遊技状態移行役に当選し、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記第2役抽選テーブルを用いる遊技(高確率遊技)に移行するように制御する遊技状態制御手段(69)を備え、前記第1役抽選テーブルが用いられる遊技では、遊技媒体の投入数Mで遊技が可能であるが、遊技媒体の投入数Nでは遊技ができないように設定され、前記第2役抽選テーブルが用いられる遊技では、遊技媒体の投入数Nで遊技が可能に設定されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、前遊技でのスタートスイッチ(41)の操作時から当該遊技での前記スタートスイッチの操作時までの1遊技時間を計測する計測手段(タイマー64a)と、前記計測手段による計測結果が所定時間に到達していないと判断したときは、前記所定時間に到達した後に当該遊技での前記リールの回転を開始するように制御するウエイト手段とを備え、遊技媒体の投入数がMである遊技では前記所定時間はT1(4.1秒)に設定されており、遊技媒体の投入数がNである遊技では前記所定時間はT2(2.5秒)(T2<T1)に設定されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記遊技状態制御手段は、遊技媒体の投入数がNである遊技において、遊技回数が所定回数(例えば50ゲーム)に到達したとき、遊技媒体の投入数がNであるときに抽選される特定役(例えば高確率遊技から通常確率遊技に移行するための遊技遊技状態移行役)に当選したとき、前記特定役に対応する図柄の組合せが停止したとき、前記特定役(例えば小役2)の当選回数若しくは前記特定役の当選に基づく特定の図柄の組合せが出現した回数(小役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止した回数や、その取りこぼし目の出現回数)が所定回数(例えば5回)に到達したとき、又は遊技媒体の払出し数から投入数を引いた差枚数が予め定めた上限値に到達したときに、遊技媒体の投入数がMである遊技に移行するように制御することを特徴とする。
請求項5の発明(第3実施形態)は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、遊技媒体の投入数がMである遊技では、前記遊技状態移行役及び所定役(制御役1〜制御役3)に重複当選するように役の抽選を行い、前記役抽選手段で前記遊技状態移行役及び前記所定役に重複当選したときは、前記遊技状態移行役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止するストップスイッチ(42)の押し順を決定し、前記遊技状態制御手段は、前記遊技状態移行役及び前記所定役に重複当選した場合において、前記特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときは遊技媒体の投入数がNである遊技に移行し、前記特定の図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは遊技媒体の投入数がNである遊技に移行しないように制御することを特徴とする。
請求項6の発明は、遊技者にとって有利となる特別遊技(1BB遊技及びRB遊技)に移行するための特別役(1BB及びRB)、又は入賞時に所定数の遊技媒体の払出しを行う小役(小役1〜小役3)のうち、少なくとも1つの役の当選確率を定めた役抽選テーブル(62A等)と、前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段(61)とを備え、前記役抽選テーブルは、第1役抽選テーブル(62A)と、前記第1役抽選テーブルで定められた役と同一役であって前記特別役又は前記小役のうち少なくとも1つの役の当選確率が前記第1役抽選テーブルよりも高く設定された第2役抽選テーブル(62B)とを備え、前記第1役抽選テーブルでは、遊技状態移行役を含めて役の抽選を行い、前記第1役抽選テーブルを用いる遊技において前記遊技状態移行役に当選し、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記第2役抽選テーブルを用いる遊技に移行するように制御する遊技状態制御手段(69)を備えることを特徴とする。
(作用)
請求項1又は請求項2の発明においては、遊技媒体の投入数がNであるときは、Mであるときに対して、特別役や小役の少なくとも1つの役の当選確率が高く設定される。
したがって、遊技媒体の投入数がMであるときは通常確率、Nであるときは高確率という遊技状態を作り出すことができる。
そして、遊技媒体の投入数がMであるときは遊技状態移行役を抽選し、この遊技状態移行役が入賞すると、遊技媒体の投入数がNである遊技に移行する。
また、請求項6の発明においては、第1役抽選テーブルを用いる遊技で遊技状態移行役の抽選が行われ、遊技状態移行役が入賞すると、特別役や小役のうち少なくとも1つの役の当選確率が高く設定された第2役抽選テーブルを用いる遊技に移行する。
請求項1又は請求項2の発明によれば、遊技媒体の投入数に応じて、役の当選確率が通常確率状態と高確率状態とを作り出すことができる。
また、請求項1、請求項2又は請求項6の発明によれば、遊技状態移行役を入賞させることによって、役の当選確率が高確率である遊技に移行させるので、遊技状態の移行を遊技者に示すことができる。
本実施形態におけるスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 リールの図柄配列を示す図である。 表示窓とリールとの関係、及び有効ラインを示す図である。 役の種類、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。 役抽選テーブルを示す図である。 第2実施形態における役抽選テーブルを示す図である。 第3実施形態における遊技状態移行役及び制御役の重複当選と、ストップスイッチの押し順との関係を示す図である。 第4実施形態における高確率遊技の役抽選テーブルを示す図である。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、遊技(メイン)制御手段50と演出(サブ)制御手段70とを備える。
遊技制御手段50は、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行を制御するものであり、メイン制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、演出制御手段70は、遊技中及び遊技待機中における演出や遊技情報等の出力等を制御するものである。演出制御手段70は、サブ制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、演出用のデータ等(演出パターン等)を記憶しておくROM、CPUが各種の演出を出力するときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
なお、サブ制御基板は、メイン制御基板の下位に属する制御基板である。そして、遊技制御手段50と演出制御手段70とは電気的に接続されており、遊技制御手段50から演出制御手段70に一方向で信号や情報(コマンド)が送信されるように形成されている。
図1に示すように、遊技制御手段50の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及び(左、中、右)ストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態では、1遊技でのメダル投入枚数は、遊技状態に応じて1枚又は3枚に設定されている。このため、ベットスイッチ40として、1枚投入スイッチ40a、及びマックスベット(3枚)スイッチ40bを備えている。
ここで、例えば当該遊技で投入可能なメダル枚数が1枚の場合には、1枚投入スイッチ40aのみの操作を受け付けるようにしてもよいが、マックスベット用スイッチ40bを操作してもメダルが1枚投入されるようにしてもよい。
また、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
さらに、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
遊技制御手段50の出力側(図1中、右側)には、3つのモータ32が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄)を印刷したリールテープを貼付したものである。図2は、本実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。図2では、図柄番号を併せて図示している。図2に示すように、本実施形態では、各リール31ごとに、21個の図柄が等間隔で配置されている。
また、図3は、スロットマシン10のフロントマスク部(前面扉。図示せず。)に設けられた表示窓(透明窓)11と、各リール31との位置関係を示す図である。各リール31は、本実施形態では横方向に並列に3個(左リール31、中リール31、及び右リール31)設けられている。さらに、各リール31は、表示窓11から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓11から、合計3×3=9個の図柄が見えるように配置されている。
なお、本明細書では、図3中、左リール31の「RP」の図柄が停止している位置を「上段」、左リール31の「赤7」の図柄が停止している位置を「中段」、左リール31の「BAR」の図柄が停止している位置を「下段」と称する。
また、図3に示すように、スロットマシン10の表示窓11を含む部分には、図柄組合せラインL1〜L5が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段、及び下段の3本の図柄組合せラインL1〜L3と、斜め右下がり方向及び斜め右上がり方向の2本の図柄組合せラインL4及びL5の合計5本の図柄組合せラインを有する。
また、図柄組合せラインは、有効ラインと無効ラインとを有する。
ここで、「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
有効ライン及び無効ラインは、メダルの投入枚数や遊技状態等に応じて設定されるが、本実施形態では、上述したように、遊技状態に応じて1枚又は3枚で遊技を行うように設定されている。そして、メダルの投入枚数が何枚であっても、5本すべての図柄組合せラインL1〜L5が有効ラインとなる。よって、本実施形態では無効ラインは存在しないように設定されている。
なお、これに限らず、メダルの投入枚数や遊技状態等に応じて、5本の図柄組合せラインL1〜L5のうち、一部のみを有効ライン(残りを無効ライン)に設定してもよい。
さらに、図1において、演出制御手段70の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像等を表示するものである。
図4は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。図4に示すように、役としては、特別役、小役、リプレイ、及び遊技状態移行役が設けられている。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルが払い出される(ただし、特別役及び遊技状態移行役を除く)。
役において、まず、特別役とは、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上に出玉率が高く、遊技者にとって有利な遊技)に移行させる役である。本実施形態では、特別役として、1BB(第1種ビッグボーナス)、及びRB(レギュラーボーナス)が設けられている。1BBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技の1つである1BB遊技に移行する。同様に、RBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技の他の1つであるRB遊技に移行する。
なお、他の特別役としては、2BB(第2種ビッグボーナス。MB(ミドルボーナス)ともいう。)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けられていない。
また、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役であり、本実施形態では、小役1〜小役3を備えており、各小役ごとに異なる図柄の組合せが設定されている。なお、小役1における「any」とは、いずれの図柄でもよいことを意味している。
また、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
さらに、遊技状態移行役とは、非内部中遊技の通常確率遊技(後述)で抽選される役であり、当選・入賞すると、次遊技から、それまでと異なる遊技状態に移行する役である。
上述した各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役としては、特別役(1BB及びRB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
このように、特別役の当選は持ち越されるのに対し、特別役以外の役(小役、リプレイ及び遊技状態移行役)は、持ち越されない。役の抽選において、特別役以外の役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止(入賞)可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
なお、特別役に当選していない遊技中(特別役の当選が持ち越されていない遊技中)を、「非内部中」という。また、当該遊技以前の遊技において特別役に当選しているが、当選した特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中(特別役の当選が持ち越されている遊技中)を「内部中」という。
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口からメダルを投入し、スタートスイッチ41を操作(オン)する。スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段50に入力される。遊技制御手段50(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、すべてのモータ32を駆動制御して、すべてのリール31を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓11内で上下方向に移動表示される。
そして、遊技者は、ストップスイッチ42を押すことで、そのストップスイッチ42に対応するリール31(例えば、左ストップスイッチ42に対応する左リール31)の回転を停止させる。ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段50に入力される。遊技制御手段50(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
図1に示すように、遊技制御手段50は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段50は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役、リプレイ及び遊技状態移行役)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数は、例えば200n(ナノ)secで1カウントを行うカウンターが0〜65535の範囲を1サイクルとしてカウントし続ける乱数であり、スロットマシン10の電源が投入されている間は、乱数をカウントし続ける。
乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41が操作(オン)された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が1BBの当選領域に属する場合は、1BBの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。図5は、本実施形態における役抽選テーブル62(62A〜62D)を示す図である。役抽選テーブル62は、遊技状態ごとに設けられている。役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
まず、本実施形態の「遊技状態」としては、通常遊技と特別遊技とを備える。「特別遊技」とは、本実施形態では1BB遊技及びRB遊技に相当する。また、「通常遊技」とは、特別遊技以外の遊技をいい、非内部中遊技及び内部中遊技に分けられる。
さらに非内部中遊技には、「通常確率遊技」及び「高確率遊技」を備える。
ここで「高確率遊技」とは、小役の当選確率が通常確率遊技よりも大幅に高くなる遊技状態である。
図5において、役抽選テーブル62Aは、通常確率遊技で用いられる役抽選テーブル62である。
役抽選テーブル62Aでは、特別役(1BB及びRB)、小役1、小役2、小役3、リプレイ、及び遊技状態移行役の各単独当選が設けられている。
なお、特別役と小役やリプレイとが重複当選したり、複数種類の小役又はリプレイが重複当選するように設定することも挙げられるが、本実施形態では、説明の簡素化のため、単独当選のみとしている。
また、役抽選テーブル62Bは、高確率遊技で用いられる役抽選テーブル62である。役抽選テーブル62Bは、特別役及びリプレイの当選確率は役抽選テーブル62Aと同一値であるが、小役の当選確率が通常確率遊技と比較して、大幅に高く設定されている。どの程度高く設定するかは、出玉率の仕様に応じて異なるが、例えば2倍〜10倍の範囲に設定することが挙げられる。また、遊技状態移行役は抽選されない。
さらにまた、役抽選テーブル62Cは、内部中遊技で用いられる役抽選テーブル62である。役抽選テーブル62Cは、小役及びリプレイの当選確率は役抽選テーブル62Aと同一値であるが、特別役及び遊技状態移行役は抽選されない。すなわち、一旦特別役に当選し、内部中遊技になると、その入賞に基づく特別遊技が終了するまで特別役は抽選されない。また、内部中遊技に移行すると、遊技状態移行役は抽選されないので、通常確率確率から高確率遊技への移行(遊技状態の移行)はない。
また、役抽選テーブル62Dは、特別遊技(後述する1BB遊技及びRB遊技)で用いられる役抽選テーブル62である。役抽選テーブル62Dでは、小役1、小役2、及び小役3(単独当選)のみが抽選されるとともに、小役3の当選確率が高く設定されている。すなわち、特別遊技では、ほぼ毎遊技、小役3に単独当選する遊技状態となる。
なお、本実施形態では、各遊技状態ごとにメダル投入枚数が定められており、通常確率遊技、内部中遊技、及び特別遊技では3枚であり、高確率遊技では1枚に設定されている。そして、上述の各役抽選テーブル62は、それぞれ所定のメダル投入枚数のときの各役の当選確率を示している。
また、本実施形態では、スロットマシン10の出玉率を定めるための設定値が設けられている。設定値は、設定1〜設定6の6段階を有し、設定値が高いほど特別役の当選確率が高くなるように設定されている。そして、図5で示した役抽選テーブル62A及び62Bにおける特別役の当選確率は、いずれか1つの設定値での値を示している。
説明を図1に戻す。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、1BB、RB、小役1、小役2、小役3、リプレイ、及び遊技状態移行役の各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。例えば、リプレイに当選したときは、リプレイに係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。
また、上述したように、小役、リプレイ及び遊技状態移行役の当選は持ち越されないので、当該遊技でこれらの役に当選し、これらの役の当選フラグ63aがオンにされても、当該遊技の終了時にその当選フラグ63aがオフにされる。
これに対し、特別役の当選は持ち越されるので、当該遊技で特別役に当選し、当選した特別役に係る当選フラグ63aがオンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、その特別役が入賞した時点でオフにされる。
例えば、当該遊技で1BBに当選したときは、1BBの当選フラグ63aがオンにされ、当該遊技で1BBが入賞しなかったときは、1BBに係る当選フラグ63aはオンの状態が維持される。そして、次遊技(内部中遊技)で、小役2に当選したときは、すでにオンである1BBに係る当選フラグ63aのほか、小役2の当選フラグ63aがオンにされる。そして、当該遊技の終了時に1BBが非入賞のときは、1BBに係る当選フラグ63aのオンの状態が維持されるとともに、小役2の当選フラグ63aはオフにされる。
リール制御手段64は、リール31の回転開始命令を受信したとき、特に本実施形態ではスタートスイッチ41が操作されたとき(スタートスイッチ41が操作された旨の信号を受信したとき)に、すべて(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。
また、本実施形態では、前遊技でのスタートスイッチ41の操作時から当該遊技でのスタートスイッチ41の操作時までを1遊技時間に設定し、この1遊技時間を計測するように制御する。このため、リール制御手段64は、タイマー64aを備える。
そして、タイマー64aによる計測結果が所定時間に到達していないと判断したときは、所定時間に到達した後にリール31の回転を開始するように制御する(ウエイト手段)。
なお、前遊技でのスタートスイッチ41の操作時から当該遊技でのスタートスイッチ41の操作時までに所定時間を経過していない場合であっても、スタートスイッチ41の操作時には、上述したように役の抽選は行われる。役の抽選は行われるものの、ウエイト中は、リール31の回転が開始しないだけである。
さらに本実施形態では、遊技状態に応じて、上記所定時間が異なるように設定される。
通常確率遊技、内部中遊技、及び特別遊技中は、上記所定時間は「4.1秒」に設定されている。これに対し、高確率遊技では、上記所定時間は「2.5秒」に設定されている。
よって、高確率遊技では、その他の遊技状態の遊技よりも1遊技時間を短縮する(より高速で遊技を消化する)ことができる。
さらに、リール制御手段64は、役抽選手段61により役の抽選が行われた後、当該遊技における当選フラグ63aのオン/オフを参照して当選フラグ63aのオン/オフに対応する停止位置決定テーブル65を選択するとともに、ストップスイッチ42が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングに基づいて、そのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
例えば、リール制御手段64は、少なくとも1つの当選フラグ63aがオンである遊技では、リール31の停止制御の範囲内において、当選役(当選フラグ63aがオンになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能にリール31を停止制御するとともに、当選役以外の役(当選フラグ63aがオフになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでのリール31の回転量(移動図柄数)の範囲内を意味し、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からの移動図柄数が4図柄以内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)、いいかえればストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が停止するまでの時間が190ms以内に設定されている。
これにより、ストップスイッチ42の操作を検知した瞬間の図柄から数えてリール31の停止制御の範囲内にある図柄のいずれかが有効ラインに停止させるべき図柄であるときは、ストップスイッチ42が操作されたときに、その図柄が有効ラインに停止するように制御されることとなる。
すなわち、役の当選時にストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選した役に係るその図柄が有効ラインに停止しないときには、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選した役に係る図柄ができる限り有効ラインに停止させるように制御するものである。
また逆に、ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止してしまうときは、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように制御する。
さらに、リール制御手段64は、複数の当選フラグ63aがオンである遊技では、いずれか1つの役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御し、複数の役に対応する図柄の組合せが同時に有効ラインに停止しないようにリール31を停止制御する。
停止位置決定テーブル65は、当選フラグ63aのオン/オフの状態ごとに対応して設けられており、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置に対する、リール31の停止位置を定めたものである。具体的には、各停止位置決定テーブル65には、例えば0番の図柄(左リール31であれば「ベル」)が上段(中段又は下段でも可)を通過する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、何図柄だけ移動制御して、何番の図柄を上段に停止させる、というように停止位置が定められている。
停止位置決定テーブル65は、以下のテーブルを備える。
1BBテーブルは、1BB(のみ)の当選フラグ63aがオンであるとき(非内部中遊技で1BBに当選したとき、又は1BBの内部中遊技で役の非当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置が定められたものである。
RBテーブルについても、1BBテーブルと同様である。すなわち、RBテーブルは、1BBテーブル中、「1BB」を「RB」と読み替えたものに相当する。
小役1テーブルは、小役1(のみ)の当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置が定められたものである。
小役2テーブル、小役3テーブル、リプレイテーブル、及び遊技状態移行役テーブルについても、小役1テーブルと同様である。すなわち、小役2テーブル、小役3テーブル、リプレイテーブル、及び遊技状態移行役テーブルは、それぞれ、小役1テーブル中、「小役1」を「小役2」、「小役3」、「リプレイ」、及び「遊技状態移行役」と読み替えたものに相当する。
なお、後述するように、小役3テーブル、リプレイテーブル、遊技状態移行役テーブルが用いられたときは、常に、それぞれ小役3、リプレイ、及び遊技状態移行役が入賞するようにリール31が停止制御される。
これに対し、1BBテーブル、RBテーブル、小役1テーブル、小役2テーブルが用いられたときは、それぞれ所定の図柄が有効ラインに停止するタイミングでストップスイッチ42が操作されなければ、それぞれこれらの役は入賞しない。
また、特別役の内部中遊技において、小役又はリプレイに当選したときは、当該遊技での当選役(小役又はリプレイ)の入賞が優先されるとともに、その当選役を入賞させることができないときは、次に、当選を持ち越している特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置が定められた停止位置決定テーブル65が用いられる。
なお、これに限らず、当選を持ち越している特別役を優先して入賞させるように制御することも可能である。
また、本実施形態では、図5に示すように、役はすべて単独当選するように設定しているが、上述したように、特別役と小役又はリプレイが当該遊技で同時に重複当選するように設定することも可能である。この場合には、特別役の内部中遊技において小役又はリプレイに当選したときに用いられる停止位置決定テーブル65と同様の停止位置決定テーブル65が用いられる。
さらにまた、非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるとき(すなわち、非内部中遊技又は特別遊技における役の非当選時)に用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。したがって、非当選テーブルは、特別役の内部中に用いられることはない。
次に、リール31の図柄配列と停止制御との関係について説明する。
図2に示すように、すべてのリール31において、「ベル」及び「RP」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、常に、所望の有効ラインに「ベル」又は「RP」の図柄を停止させることができる。よって、小役3、リプレイ、及び遊技状態移行役の当選時には、常にこれらの役を入賞させることができる。
一方、「赤7」、「BAR」、「スイカ」、及び左リール31の「チェリー」の各図柄については、間隔が5図柄を超えて配置されている。これにより、1BB、RB、小役1及び小役2の当選時には、当選役に対応する図柄が有効ラインに停止するタイミングでストップスイッチ42が操作されなければ、当選役に対応する図柄の組合せは有効ラインに停止しない。
説明を図1に戻す。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
払出し手段67は、停止図柄判断手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。
特別遊技制御手段68は、本実施形態の特別遊技である1BB遊技の開始、1BB遊技中の遊技の進行、及び1BB遊技の終了を制御するものである。
遊技中に、1BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、1BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技から1BB遊技を開始するように制御する。
1BB遊技では、上述した役抽選テーブル62Dを用いて役の抽選が行われる。これにより、1BB遊技中は、小役3の当選確率が高くなる。
また、本実施形態では、1BB遊技の終了条件として、1BB遊技中に払い出されたメダル枚数が所定枚数(本実施形態では、350枚)以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、1BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が所定枚数以上となったと判断したときは、1BB遊技の終了条件を満たすと判断する。
また、遊技中に、RBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、RBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からRB遊技を開始するように制御する。
RB遊技では、上述した役抽選テーブル62Dを用いて役の抽選が行われる。これにより、RB遊技中は、小役3の当選確率が高くなる。
また、本実施形態では、RB遊技の終了条件として、RB遊技中に払い出されたメダル枚数が所定枚数(本実施形態では、105枚)以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、RB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が所定枚数以上となったと判断したときは、RB遊技の終了条件を満たすと判断する。
遊技状態制御手段69は、本実施形態で設けられている各遊技状態間の移行を制御する手段である。
まず、スロットマシン10の設定値を変更することなく電源が投入されたときは、遊技状態制御手段69は、電源切断直前の遊技状態に移行するように制御する。すなわち、電源切断時は、その時点での遊技状態をRAM等の記憶手段に記憶しておき、電源投入時にその記憶された内容を読み取る。
また、設定値の変更が行われて電源が投入されたときは、遊技状態制御手段69は、遊技状態を通常確率遊技(非内部中遊技)に設定するように制御する。
通常確率遊技において遊技状態移行役が入賞すると、次遊技から、高確率遊技に移行するように制御する。
そして、高確率遊技は、本実施形態では50ゲーム継続される。高確率遊技で50ゲーム消化されると、次遊技から、通常確率遊技に移行するように制御する。
また、非内部中遊技(通常確率遊技又は高確率遊技)において、特別役に当選し、当該遊技で特別役が入賞しなかったときは、次遊技から、内部中遊技に移行する。
なお、本実施形態では、高確率遊技中に特別役に当選したときは、高確率遊技で50ゲームを消化する前であっても高確率遊技は終了する。
そして、内部中遊技において、当選した特別役が入賞すると、遊技状態制御手段69は、1BB遊技又はRB遊技に移行するように制御する。なお、特別役に当選した遊技でその特別役が入賞したときは、遊技状態制御手段69は、内部中遊技を経ないで1BB遊技又はRB遊技に移行するように制御する。
1BB遊技又はRB遊技の終了後は、通常確率遊技(非内部中遊技)に移行するように制御する。
また、遊技状態制御手段69は、当該遊技が高確率遊技であるか否かを判断するための高確率フラグ69aを備える。高確率フラグ69aは、高確率遊技中はオンとなり、通常確率遊技中はオフにされるフラグである。
したがって、通常確率遊技において遊技状態移行役が入賞したときは、高確率フラグ69aがオンとなる。また、高確率遊技において50ゲーム消化されたときは、その遊技の終了時に高確率フラグ69aがオフとなる。
さらにまた、高確率遊技において特別役に当選したときは、高確率フラグ69aがオフとなる。
また、遊技状態制御手段69は、高確率遊技であるか否かに応じて、1遊技でのメダル投入枚数を規制するように制御する。
まず、高確率フラグ69aがオフであるとき、すなわち高確率遊技以外の遊技(通常確率遊技、内部中遊技、及び特別遊技)中は、メダル投入枚数を3枚に規制する(1枚又は2枚で遊技を行うことができないように設定される)。
これに対し、高確率フラグ69aがオンであるとき(高確率遊技中)は、メダル投入枚数を1枚に規制する(2枚又は3枚で遊技を行うことができないように設定される)。
なお、非内部中遊技で特別役に当選し、当該遊技で特別役が入賞しなかったときは、次遊技から内部中遊技に移行するが、内部中遊技ではメダル投入枚数を任意に設定することができる。例えば第1に、メダル投入枚数を一律に3枚に規制してもよい。ただし、内部中遊技においてメダル投入枚数を一律3枚に規制すると、1枚のみが投入可能な高確率遊技で特別役に当選したときは、次遊技で3枚投入となるので、特別役の当選をすぐに遊技者に察知されてしまう可能性がある。
このようなことを防止するためには、内部中遊技では、それ以前の非内部中遊技でのメダル投入可能枚数を維持するように制御してもよい。
図1において、遊技制御手段50は、演出制御手段70に対し、各種の情報を送信するように制御する。送信される情報としては、メダルが投入された旨の情報、スタートスイッチ41が操作された旨(リール31の回転が開始された旨)の情報、役の抽選結果の情報、ストップスイッチ42が操作された旨(リール31が停止した旨)の情報、各リール31の停止位置の情報(有効ラインに停止した図柄及び図柄の組合せの情報)、メダルの払出しの情報、遊技状態の情報等が挙げられる。
図1において、演出制御手段70は、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段70の演出パターン記憶手段71は、複数種類の演出パターンを記憶しているものである。そして、演出制御手段70の演出パターン選択手段72は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって、遊技状態に応じて、役の抽選結果に対応するいずれか1つの演出パターンを選択する。
また、演出パターンは、当選役に応じて、それぞれ複数種類が設けられている。例えば、特別役当選時、小役当選時、リプレイ当選時、非当選時等ごとに、それぞれ複数種類の演出パターンが設けられている。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段70は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
また、演出制御手段73は、当選役報知手段73を備える。当選役報知手段73は、高確率遊技中に小役又はリプレイに当選したときは、どの役に当選したかを遊技者に報知するように制御する。
報知方法としては、例えば画像表示装置23により当選役の種類を画像表示することが挙げられる。また、小役特有の色を表示することが挙げられる。例えば小役1(チェリー)当選時は赤色、小役2(スイカ)当選時は緑色、小役3(ベル)当選時は黄色、リプレイ当選時は青色を表示することが挙げられる。
以上のスロットマシン10では、通常確率遊技から、遊技状態移行役の当選及び入賞により、高確率遊技に移行することができる場合がある。
高確率遊技では、小役が高確率で当選するとともに、目押しが必要な小役1及び小役2の当選時にもその旨が報知されるので、遊技者は、当選した小役を入賞させることができる。これにより、高確率遊技では、出玉(メダル所有枚数)を増加させることができる。
さらに、高確率遊技中であっても特別役の抽選は行われるので、高確率遊技中に特別役に当選したときは、特別遊技に移行することができる。
さらに、高確率遊技中は、ウエイト時間が短縮されるので、1遊技に要する時間を短くすることができる。これにより、高確率遊技中は、単位時間あたりの出玉を増加させることができる。
次に、他の実施形態について説明する。
<第2実施形態>
第1実施形態では、通常確率遊技で用いられる役抽選テーブル62を役抽選テーブル62Aとし、高確率遊技で用いられる役抽選テーブル62を役抽選テーブル62Bとした。
これに対し、第2実施形態では、通常確率遊技と高確率遊技とで同一の役抽選テーブル62を用いる。
図6は、第2実施形態における役抽選テーブル62Eを示す図である。役抽選テーブル62Eは、非内部中遊技で用いられるものである。
そして、通常確率遊技では、メダル投入枚数は、2枚又は3枚で遊技を行うことが可能に(1枚では遊技不可に)設定されている。
これに対し、高確率遊技では、メダル投入枚数は、1枚又は2枚で遊技を行うことが可能に(3枚では遊技不可に)設定されている。
なお、メダル投入枚数が2枚であるときは、特別役の当選確率が極めて低くなるので、遊技者は、メダル投入枚数を2枚として遊技を行うメリットはない。
このように、1つの役抽選テーブル62の中でメダル投入枚数ごとに役の当選確率を変え、遊技状態に応じて特定のメダル投入枚数でのみ遊技を行わせることも可能である。
<第3実施形態>
第1実施形態では、遊技状態移行役に当選したときは必ず入賞するようにし、遊技状態を通常確率遊技から高確率遊技に移行するようにした。
これに対し、第3実施形態では、遊技状態移行役と制御役とを当該遊技で重複(同時)当選させ、遊技状態移行役が入賞する場合と入賞しない場合とを作り出し、遊技状態移行役が入賞した場合のみ、遊技状態を移行するように制御する。
図7は、遊技状態移行役と制御役1〜制御役3の重複当選態様、及びストップスイッチ42の押し順との関係を示す図である。図7中、「+」とは、2以上の役が重複当選したことを意味している(以下同様)。図7に示すように、遊技状態移行役と制御役1〜制御役3の重複当選態様を6パターン設け、それぞれに、異なるストップスイッチ42の押し順を割り当て、1通りの押し順では遊技状態移行役が入賞するが、それ以外の5通りの押し順では役の非入賞(制御役は入賞しない)となるように制御する。
このようにすれば、遊技状態移行役に当選した場合であっても、運がよければ遊技状態が移行するが、そうでなければ遊技状態移行役に当選しても遊技状態が移行しないように制御することができる。
さらにこの場合には、抽選によって又は所定の条件を満たしたとき(スロットマシン10側でミッションを提示し、そのミッションをクリアした場合等)に、遊技状態移行役を入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を、演出制御手段70で報知するようにすることも可能である。
報知方法としては、例えば遊技状態移行役と制御役1とに重複当選したときは、画像表示装置23に、「左中右の順で押せ!」等の報知を行う。
なお、第3実施形態のようにストップスイッチ42の押し順を判断する場合には、リール制御手段64は、ストップスイッチ42の押し順(操作順番)を検出する押し順検出手段を備える。押し順検出手段は、遊技者によりストップスイッチ42が操作されたときに、左、中、及び右ストップスイッチ42のうち、いずれが操作されたかを検出するものである。押し順検出手段は、毎遊技、一律にストップスイッチ42の押し順を検出してもよいが、押し順によって有効ラインに停止する図柄の組合せ(停止図柄態様)が異なるように制御される役の当選時にのみ、操作されたストップスイッチ42が、左、中又は右のいずれであるかを検出すれば足りる。
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段に入力されるようになっている。この信号を判別することで、押し順検出手段は、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
<第4実施形態>
図8は、第4実施形態の高確率遊技における役抽選テーブル62−1及び62−2を示す図である。なお、図8では、説明の簡素化のため、小役は1種類としている。
第4実施形態では、高確率遊技の遊技状態として、遊技状態X及び遊技状態Yを有する。図8において、役抽選テーブル62−1は、高確率遊技の遊技状態Xで用いられる役抽選テーブル62である。役抽選テーブル62−1では、小役の当選確率は1/1.7に設定されており、リプレイの当選確率は1/7.48に設定されている。なお、小役の種類を複数種類設けるときは、複数種類の小役の当選確率の合算値が1/1.7に設定される。
これに対し、役抽選テーブル62−2は、高確率遊技の遊技状態Yで用いられる役抽選テーブル62である。役抽選テーブル62−2では、リプレイの当選確率が役抽選テーブル62−1よりも1/2.2だけ増加し、かつ、その増加した分が小役の当選確率と重複している。これにより、小役の当選確率(リプレイとの重複当選分も含む)は1/1.7、リプレイの当選確率(小役との重複当選分も含む)も1/1.7である。なお、小役とリプレイの重複当選確率は、1/2.2である。
よって、高確率遊技の遊技状態Xでは、小役の入賞確率(取りこぼしがない場合)は、1/1.7と高確率となる。また、リプレイの入賞確率は、1/7.48となり、通常確率遊技と差はない(図5参照)。
そして、遊技状態Xにおいて遊技回数が例えば20ゲームに到達する等の所定の条件を満たしたときは遊技状態Yに移行する。
遊技状態Yでは、リール制御手段64は、小役及びリプレイの重複当選時はリプレイの入賞を優先するように制御する。これにより、遊技状態Yでは、リプレイの入賞確率は、1/1.7と高確率となり、いわゆるRT(リプレイタイム)遊技と同様となる。そして、遊技状態Yにおいて遊技回数が例えば10ゲームに到達する等の所定の条件を満たし、かつ高確率遊技の残り遊技回数が「0」でないときは、再度、遊技状態Xに移行する。
すなわち、高確率遊技を1セット30遊技に設定する。
また、この例では、通常確率遊技から高確率遊技に移行するときは、遊技状態X及び遊技状態Yの双方を含む遊技回数を抽選で決定する。例えば、30×「N」遊技(Nは、正の整数)とし、「N」の値を抽選で決定する。なお、ここで抽選された「N」の値は、遊技者には知らされない。
よって、高確率遊技の最後は、遊技状態Y(すなわちRT遊技)を経て通常確率遊技に移行する。このようにすれば、遊技者は、小役及びリプレイの入賞頻度により、遊技状態Xであるか遊技状態Yであるかを認識することができる。もちろん、演出によっても遊技状態Xであるか遊技状態Yであるかをわかるようにする。
これにより、遊技状態Yの遊技中は、再度、遊技状態Xに戻るかどうかの期待感を遊技者に与えることができる。また、上記のように設定することで、遊技状態Yを、高確率遊技のいわゆる潜伏状態に位置づけることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)第1実施形態では、高確率遊技に移行したときは、50ゲーム継続するようにした。しかし、これに限らず、高確率遊技の終了条件は、種々設定することができる。
例えば第1に、差枚数(メダルの払出し枚数から投入枚数を引いた枚数)が所定値に到達したときに、高確率遊技を終了し、通常確率遊技に移行するように制御してもよい。
なお、差枚数が「+」の場合は、払出し枚数が投入枚数を上回っている状態(遊技者が勝っている状態)である。これに対し、差枚数が「−」の場合は、払出し枚数が投入枚数を下回っている状態(遊技者が負けている状態)である。
例えば、高確率遊技では、過去の所定遊技回数(例えば400ゲーム)における差枚数を算出し、その値が所定値に到達するまで(例えば過去の400ゲームでの差枚数が+500枚に到達するまで)高確率遊技を継続し、差枚数が+500枚以上となったときは、高確率遊技を終了して通常確率遊技に移行するように制御する。
この場合は、遊技状態制御手段69は、差枚数カウンターを備える。そして、毎遊技、過去の400ゲームでの差枚数をカウントし続け、そのデータを更新していく。
このように制御すれば、一定期間での出玉が極端に高くなってしまうことを防止することができ、出玉の均一化を図り、風俗営業法規則にも確実に適合させることができる。
また第2に、高確率遊技において、通常確率遊技に移行するための遊技状態移行役(以下、この役を遊技状態移行役Aという。)を抽選し、遊技状態移行役Aに当選又は入賞したときは、通常確率遊技に移行するように制御してもよい。
このようにすれば、高確率遊技に移行した場合であっても、遊技者にとって不利な遊技状態(通常確率遊技)に転落する可能性があるので、遊技者に対し、緊張感を持たせつつ高確率遊技を行わせることができる。
また、高確率遊技において複数種類の役が重複当選し、ストップスイッチ42の押し順によって入賞する役が異なるように設定する(例えば第3実施形態と同様に設定する)。そして、特定の役が入賞したとき又はその入賞回数が所定回数となったときに高確率遊技を終了することも可能である。例えば、複数種類の遊技状態移行役や、複数種類のリプレイを重複当選させることが挙げられる。
さらにまた第3に、高確率遊技において、特定役(特別役、小役及びリプレイのいずれも含む)の当選回数、入賞回数、又は特定役の当選に基づく特定の図柄の組合せの出現回数が所定回数に到達したときに、通常確率遊技に移行するようにしてもよい。
例えば特定役を小役2とした場合には、小役2の当選回数や入賞回数が3回となったときに高確率遊技を終了することが挙げられる。ここで、小役2の入賞回数が3回となったときに高確率遊技を終了するようにしたときは、遊技者は、小役2の当選時に小役2の入賞を回避することで、高確率遊技を延長できるようになる。また逆に、小役2の当選時に小役2を取りこぼしたとき(非入賞時)は特定の停止出目が出現するようにし、その特定の停止出目の出現回数が所定回数となったときに高確率遊技を終了することが挙げられる。このようにすれば、目押しが正確な遊技者ほど、高確率遊技の遊技回数を長くすることができる。
さらには、上記の終了条件を複数持たせ、いずれか1つを満たしたときに高確率遊技を終了することも可能である。例えば、高確率遊技の遊技回数が100ゲームに到達したとき、又は小役2の入賞回数が2回となったときのいずれか一方を満たすと、高確率遊技を終了すること等が挙げられる。
(2)第1実施形態では、高確率遊技のウエイト時間は2.5秒とした。しかし、これに限らず、高確率遊技ではウエイト時間そのものを設けないように(すなわち、ウエイト時間が0秒に)することも可能である。
(3)第1実施形態では、高確率遊技に移行したときは、小役1〜小役3の当選確率が高くなるように設定した。しかし、これに限らず、通常確率遊技及び高確率遊技の双方で、シングルボーナス(SB)の抽選を行うようにし、このSBを、確率変動対象役に設定する(すなわち、高確率遊技ではSBの当選確率を高く設定する)ことも可能である。
なお、SBに当選・入賞したときは、次遊技では、SB遊技が実行される。SB遊技は、1遊技のみ行われるものであって、その遊技では、1BB遊技やRB遊技のように特定役(本実施形態では小役3)の当選確率が高く設定される(役抽選テーブル62Dが用いられる)ものである。そして、1遊技のSB遊技が終了すると、再度、SB遊技移行前の状態に戻る。
この場合、通常確率遊技では、SBの当選確率は約1/300程度とする。これに対し、高確率遊技におけるSBの当選確率は、約1/3程度とする。これにより、高確率遊技では、頻繁にSBに当選・入賞し、SB遊技が(繰り返し)実行される遊技状態となる。
なお、SBの当選確率を高確率に設定する場合には、小役やリプレイの当選確率は、通常確率遊技と同一であってもよく、あるいは異なってもよい(例えば、少なくとも1つの役の当選確率は通常確率遊技よりも高く、他の少なくとも1つの役の当選確率は通常確率遊技よりも低い等)。
(4)上記実施形態では、通常確率遊技のメダル投入可能枚数を3枚とし、高確率遊技のメダル投入枚数を1枚とした。しかし、これに限らず、通常確率遊技と高確率遊技とのメダル投入枚数が異なる枚数に設定するときは、それぞれ何枚に設定してもよい。例えば、高確率遊技のメダル投入枚数を、通常確率遊技のメダル投入枚数より多く設定してもよい。高確率遊技での出玉(差枚数の期待値)が、通常確率遊技の出玉より多ければ問題はない。
(5)上記実施形態では、高確率遊技中に特別役に当選したときは、高確率遊技を終了して内部中遊技に移行するようにした。しかし、これに限らず、例えば第1に、高確率遊技中に特別役に当選したときは、特別役が入賞するまで高確率遊技を継続してもよい。あるいは第2に、特別遊技の終了後に、残りゲーム回数の高確率遊技を実行するようにしてもよい。
10 スロットマシン
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
40a 1枚投入スイッチ
40b マックスベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
50 遊技(メイン)制御手段
61 役抽選手段
62(62A〜62D) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
64a タイマー
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 遊技状態制御手段
69a 高確率フラグ
70 演出(サブ)制御手段
71 演出パターン記憶手段
72 演出パターン選択手段
73 当選役報知手段
L1〜L5 有効ライン(図柄組合せライン)

Claims (6)

  1. 遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役、又は入賞時に所定数の遊技媒体の払出しを行う小役のうち、少なくとも1つの役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、
    前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段とを備え、
    1遊技での遊技媒体の投入数として、少なくともM及びN(N<M)の2種類が設けられており、
    前記役抽選テーブルは、
    遊技媒体の投入数がM及びNであるときの役の当選確率をそれぞれ定めており、
    遊技媒体の投入数がNであるときの前記特別役又は前記小役のうち少なくとも1つの当選確率は、遊技媒体の投入数がMであるときの当選確率よりも高く設定されており、
    遊技媒体の投入数がMであるときは遊技状態移行役の当選確率を定めており、
    遊技媒体の投入数がMである遊技において前記遊技状態移行役に当選し、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、遊技媒体の投入数がNである遊技に移行するように制御する遊技状態制御手段を備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役、又は入賞時に所定数の遊技媒体の払出しを行う小役のうち、少なくとも1つの役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、
    前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段とを備え、
    1遊技での遊技媒体の投入数として、少なくともM及びN(N<M)の2種類が設けられており、
    前記役抽選テーブルは、
    遊技媒体の投入数がMであるときの役の当選確率を定めた第1役抽選テーブルと、
    前記第1役抽選テーブルで定められた役と同一役であって遊技媒体の投入数がNであるときの前記特別役又は前記小役のうち少なくとも1つの役の当選確率が前記第1役抽選テーブルよりも高く設定された第2役抽選テーブルとを備え、
    前記第1役抽選テーブルでは、遊技状態移行役を含めて役の抽選を行い、
    前記第1役抽選テーブルを用いる遊技において前記遊技状態移行役に当選し、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記第2役抽選テーブルを用いる遊技に移行するように制御する遊技状態制御手段を備え、
    前記第1役抽選テーブルが用いられる遊技では、遊技媒体の投入数Mで遊技が可能であるが、遊技媒体の投入数Nでは遊技ができないように設定され、
    前記第2役抽選テーブルが用いられる遊技では、遊技媒体の投入数Nで遊技が可能に設定されている
    ことを特徴とするスロットマシン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
    前遊技でのスタートスイッチの操作時から当該遊技での前記スタートスイッチの操作時までの1遊技時間を計測する計測手段と、
    前記計測手段による計測結果が所定時間に到達していないと判断したときは、前記所定時間に到達した後に当該遊技での前記リールの回転を開始するように制御するウエイト手段とを備え、
    遊技媒体の投入数がMである遊技では前記所定時間はT1に設定されており、遊技媒体の投入数がNである遊技では前記所定時間はT2(T2<T1)に設定されている
    ことを特徴とするスロットマシン。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    前記遊技状態制御手段は、遊技媒体の投入数がNである遊技において、遊技回数が所定回数に到達したとき、遊技媒体の投入数がNであるときに抽選される特定役に当選したとき、前記特定役に対応する図柄の組合せが停止したとき、前記特定役の当選回数若しくは前記特定役の当選に基づく特定の図柄の組合せが出現した回数が所定回数に到達したとき、又は遊技媒体の払出し数から投入数を引いた差枚数が予め定めた上限値に到達したときに、遊技媒体の投入数がMである遊技に移行するように制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    遊技媒体の投入数がMである遊技では、前記遊技状態移行役及び所定役に重複当選するように役の抽選を行い、
    前記役抽選手段で前記遊技状態移行役及び前記所定役に重複当選したときは、前記遊技状態移行役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止するストップスイッチの押し順を決定し、
    前記遊技状態制御手段は、前記遊技状態移行役及び前記所定役に重複当選した場合において、前記特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときは遊技媒体の投入数がNである遊技に移行し、前記特定の図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは遊技媒体の投入数がNである遊技に移行しないように制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  6. 遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役、又は入賞時に所定数の遊技媒体の払出しを行う小役のうち、少なくとも1つの役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、
    前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段とを備え、
    前記役抽選テーブルは、
    第1役抽選テーブルと、
    前記第1役抽選テーブルで定められた役と同一役であって前記特別役又は前記小役のうち少なくとも1つの役の当選確率が前記第1役抽選テーブルよりも高く設定された第2役抽選テーブルとを備え、
    前記第1役抽選テーブルでは、遊技状態移行役を含めて役の抽選を行い、
    前記第1役抽選テーブルを用いる遊技において前記遊技状態移行役に当選し、前記遊技状態移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記第2役抽選テーブルを用いる遊技に移行するように制御する遊技状態制御手段を備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
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