JP2005165542A - データバックアップ装置、データバックアップ方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 制御タスク10が、指定された数の処理タスク21〜2nを起動する。その際、制御タスク10は、処理タスク2k(k=1、2、…、n)に対し、処理タスク2kがバックアップすべきデータセット3kのうちの最初にバックアップすべきデータセットと、処理タスク2kによるバックアップの出力先である出力媒体4kと伝える。これにより、処理タスク2kは、最初にバックアップすべきデータセットを出力媒体4kにバックアップした後、バックアップが未実行のデータセットを選択し、そのデータセットを同じく出力媒体4kにバックアップする。
【選択図】 図1
Description
例えば、DS1、DS2、DS3、DS4という4つのデータセットをこの順に1本のテープにバックアップする場合、そのテープ上に、DS1のイメージコピー、DS2のイメージコピー、DS3のイメージコピー、DS4のイメージコピーを順に記録するスタック処理が行われる。
しかしながら、出力媒体であるテープが1本である場合、DS1のコピー処理が終わったら、DS2のコピー処理を行い、それが終わったらDS3のコピー処理を行い、それが終わったらDS4のコピー処理を行うという具合に、複数のデータセットのコピー処理を順次行うこととなるため、処理時間の短縮には限界がある。
図1は、本実施の形態におけるシステムに含まれる制御タスク、処理タスク、データセット、出力媒体の関係を示した図である。図1に示すように、本実施の形態は、制御タスク10と、処理タスク21〜2nと、データセット31〜3nと、出力媒体41〜4nとを含む。
処理タスク21〜2nは、それぞれ、データセット31〜3nを読み込み、出力媒体41〜4nに書き出すタスクである。尚、処理タスクの数nは、特定の決まった数ではなく、ユーザの指定により、如何なる値をもとりうる。
出力媒体41〜4nは、データセット31〜3nのバックアップ処理における出力先として用いられるものである。出力媒体41〜4nとしては、例えば、磁気テープを用いることができる。尚、出力媒体4k(k=1、2、…、n)は、処理タスク2kに対して予め割り当てられたものであり、処理タスク2kは、出力媒体4kを用いてバックアップを行う。
また、補助記憶装置には、制御タスク10の機能を実現するコンピュータプログラムと、処理タスク21〜2nの機能を実現するコンピュータプログラムとが記憶される。即ち、中央処理装置(CPU)がこれらのコンピュータプログラムをメインメモリに読み込んで実行することにより、それぞれ、制御タスク10の機能、処理タスク21〜2nの機能を実現する。尚、処理タスク21〜2nの機能を実現するコンピュータプログラムは、処理タスク21〜2nのそれぞれについて用意するのではなく、処理タスク21〜2nに対して1つのコンピュータプログラムのみを用意しておき、それをn回起動することにより、処理タスク21〜2nとしての役割を担わせるようにする。また、処理タスク21〜2nの機能を実現するコンピュータプログラムには、制御タスク10の機能を実現するための記述が含まれていてもよい。
まず、図2を参照しながら、制御タスク10の動作を説明する。
制御タスク10は、処理タスク21〜2nが参照するTCTを生成し、各処理タスクが最初に参照すべきエントリの情報を伝えて各処理タスクを起動するものである。尚、TCTは、詳細は後述するが、バックアップ対象のデータセットについて、その識別情報と、そのデータセットを処理するタスクの識別情報と、そのデータセットのバックアップ処理における出力先の識別情報と、バックアップ対象のデータセットをバックアップ処理を行う順に並べた場合に最後のデータセットとなることを示す「Team Last」とを対応付けたテーブルである。
次に、制御タスク10は、起動する処理タスクの数(nとする)を取得する(ステップ102)。
そして、TCT内のエントリのうち、先頭のn個のエントリに着目し、それらのエントリのそれぞれに対し、そのエントリに対するデータセットを処理する処理タスクの識別情報(例えば、タスクID)と、その処理タスクによるバックアップ処理の出力先の識別情報(例えば、出力先名)とを書き込む(ステップ103)。
また、最後のエントリの「Team Last」に「ON」をセットする(ステップ104)。
このようにしてTCTを生成した後、処理タスク21〜2nが最初に参照すべきTCTのエントリを知らせた上で各処理タスクを起動する(ステップ105)。
まず、処理タスク20は、TCT内のエントリのうち、制御タスク10から知らされたエントリの情報を読み込む(ステップ201)。
次に、処理タスク20は、その処理がこの処理タスク20における最初の処理であるかどうかを判断する(ステップ202)。尚、最初の処理であることの判断は、例えば、ステップ201〜206のループをカウントするカウンタを設けておき、カウンタが初期値であることを確認することにより行うことができる。
ここで最初の処理であると判断されれば、そのエントリに対するデータセットを読み込んで出力先として示されるテープへイメージコピーする処理を行う(ステップ205)。また、この最初の処理において、処理タスク20は、自身のタスクIDと、自身がバックアップ処理を行う際に用いる出力先とを認識することになる。
一方、最初の処理でないと判断されれば、次に、そのエントリに対するタスクIDが「NULL」であるかどうかを判断する(ステップ203)。
最後に、処理タスク20は、「Team Last」に「ON」がセットされているかどうかを判断する(ステップ206)。そして、「ON」がセットされていれば、処理を終了し、「ON」がセットされていなければ、ステップ201に戻って処理を続ける。
本具体例では、図4に示すような定義情報が予め記憶されているものとする。
図4(A)は、制御タスク10を起動する指示(JCL)における記述の一例である。
「DBDSGRP」は、バックアップ対象とするデータセットのグループを指定するための記述である。図4(A)では、グループ「CAG1」をバックアップ対象のデータセットのグループとして指定している。
更に、「STACK」は、バックアップ処理における出力先を指定するための記述である。出力先を明示的に指定する場合は、例えば、「STACK=STK1」のように記述し、本実施の形態のように、出力先の数のみを指定し、出力先を明示的に指定しない場合は、「STACK=*」と記述する。
更にまた、「GRPLIM」は、起動する処理タスクの数(使用する出力媒体の数)を指定するための記述である。図4(A)では、2つの処理タスクを起動することが指定されている。
まず、制御タスク10は、図2の処理を実行し、図5(A)に示すようなTCTを生成する。即ち、制御タスク10は、図4(A)の定義情報における「DBDSGRP」を参照してバックアップ対象がグループ「CAG1」であることを認識した後、図4(B)の定義情報を参照してグループ「CAG1」に含まれるデータセットが「DBDS1」、「DBDS2」、「DBDS3」、「DBDS4」であることを認識し、ステップ101で、データセット名としてこれらを書き込むことにより、TCTに4つのエントリを作成する。
更に、ステップ103で、TCTにおける先頭の2つのエントリに着目し、「DBDS1」に対し、タスクID「1」および出力先名「ICOUT1」を、「DBDS2」に対して、タスクID「2」および出力先名「ICOUT2」を書き込む。尚、この時点では、「DBDS3」、「DBDS4」に関しては、これらを扱う処理タスクおよび出力先が未定のため「NULL」になっている。
そして、ステップ105で、各処理タスクが最初に参照すべきTCT内のエントリの情報を知らせて処理タスク1および処理タスク2に制御を渡す。即ち、TCTの1番目のエントリを参照すべきことを知らせて処理タスク1をATTACHし、TCTの2番目のエントリを参照すべきことを知らせて処理タスク2をATTACHする。これにより、制御タスク10は、処理タスク1および処理タスク2が終了するまでWAITする。
即ち、図5(B)に示すように、処理タスク1、2が制御タスク10にATTACHされ、処理タスク1が「DBDS1」を読み込んで「ICOUT1」に出力し、処理タスク2が「DBDS2」を読み込んで「ICOUT2」に出力する状態となる。
即ち、図6(B)に示すように、処理タスク1、2が制御タスク10にATTACHされた状態のまま、処理タスク1が「DBDS1」を読み込んで「ICOUT1」に出力し、処理タスク2が「DBDS3」を読み込んで「ICOUT2」に出力する状態となる。
即ち、図7(B)に示すように、処理タスク1、2が制御タスク10にATTACHされた状態のまま、処理タスク1が「DBDS4」を読み込んで「ICOUT1」に出力し、処理タスク2が「DBDS3」を読み込んで「ICOUT2」に出力する状態となる。
また、処理タスク2が「DBDS3」のバックアップ処理を終了したとする。この場合、処理タスク2は、次に処理すべきデータセットがないので、制御タスク10に自分の終了処理を通知し、自分は処理を終えて消滅する。即ち、処理タスク2は、ステップ206で、「DBDS3」に対する「Team Last」が「ON」でないと判断されるので、ステップ201に進み、「DBDS4」に対するエントリを読み込む。そして、ステップ202で最初の処理でないと判断されるので、ステップ203に進むが、タスクIDが「NULL」でないと判断されるので、ステップ206に進む。次に、「DBDS4」に対する「Team Last」が「ON」だと判断されるので、そのまま処理を終了する。
この時の様子は、図8(A)に示すようなものとなる。即ち、処理タスク1、2は、自身の終了を「POST」により制御タスク10に報告している。
尚、以上の処理により、出力先「ICOUT1」には、「DBDS1」のバックアップ、「DBDS4」のバックアップがこの順に記録され、出力先「ICOUT2」には、「DBDS2」のバックアップ、「DBDS3」のバックアップがこの順に記録されることになる。
以上により、本実施の形態の動作の説明を終了する。
例えば、上記具体例では、最初に「DBDS1」、「DBDS2」のバックアップを並行に処理し、それぞれの出力を「ICOUT1」、「ICOUT2」に記録する。その後、どちらか一方のバックアップが終了すると、「DBDS3」のバックアップ処理が開始するようにしている。
第一に、制御タスクは、処理タスクの監視をしている間、完全にWAITするのではなく、一定時間間隔で監視のための処理を動作させるので、処理時間がかかるという問題点である。
第二に、制御タスクと処理タスクとの間のパラメータやコントロールの受け渡しのための処理時間がかかり、1つのデータセットに対する処理から次のデータセットに対する処理に移るのに時間がかかるという問題点である。
第三に、どの処理タスクがどのデータセットをどの出力先に書き出したかの制御が煩雑になるという問題点である。
即ち、制御タスクは、処理タスクを起動した後は、全てのデータセットの処理が終わるまでは完全にWAITとなるので、その間の制御タスクによる処理時間がなくなる。
また、一度起動された処理タスクは、1つのデータセットの処理が終わると、すぐに自分が処理すべき次のデータセットを探すため、1つのデータセットの処理から次のデータセットの処理に移るのに要する時間が短縮される。
1つの処理タスクの出力先は一箇所なので、処理するデータセットと出力先の関係が簡単に制御できるため、インストラクションが簡潔化される。
以上のように、本実施の形態の制御方法を採用することにより、バックアップ処理の時間の短縮、CPUタイムの削減を実現できた。
しかも、処理時間が最短になるようコピー先のテープを割り振られ、処理タスクをReuseすることで処理時間とストレージを抑えるという利点もある。
Claims (16)
- バックアップ対象の複数のデータセットの中から順にデータセットを選択して一の出力先にバックアップする処理タスクを実行する処理タスク実行手段と、
複数の前記処理タスクを、各処理タスクが最初に選択すべきデータセットと各処理タスクにおける前記一の出力先とを特定した上で起動する制御タスクを実行する制御タスク実行手段と
を備えたことを特徴とするデータバックアップ装置。 - 前記制御タスク実行手段は、
前記制御タスクを起動する指示中に記述された数値と等しい数の前記処理タスクを起動することを特徴とする請求項1記載のデータバックアップ装置。 - 前記複数のデータセットのそれぞれに対しそのバックアップの出力先を指定するための制御テーブルを記憶する記憶手段を更に備え、
前記制御タスク実行手段は、
前記制御テーブルにおいて、前記複数のデータセットのうち、前記各処理タスクが最初に選択すべきデータセットに対しそのバックアップの出力先を指定することで、当該各処理タスクが最初に選択すべきデータセットと当該各処理タスクにおける前記一の出力先とを特定することを特徴とする請求項1記載のデータバックアップ装置。 - 前記複数のデータセットのそれぞれに対しそのバックアップを行う処理タスクが決定済みである旨を設定するための制御テーブルを記憶する記憶手段を更に備え、
前記処理タスク実行手段は、
前記制御テーブルにおいて、前記複数のデータセットのうち、バックアップを行う処理タスクが決定済みである旨が設定されていないデータセットの中から、2回目以降にバックアップすべきデータセットを選択し、当該選択されたデータセットに対しそのバックアップを行う処理タスクが決定済みである旨を設定する前記処理タスクを実行することを特徴とする請求項1記載のデータバックアップ装置。 - 前記複数のデータセットのそれぞれに対しそのバックアップの出力先を指定するための制御テーブルを記憶する記憶手段を更に備え、
前記処理タスク実行手段は、
前記制御テーブルにおいて、前記複数のデータセットのうち、バックアップの出力先が指定されたデータセットを最初にバックアップすべきデータセットとして選択した後、バックアップの出力先が指定されていないデータセットの中から2回目以降にバックアップすべきデータセットを選択し、当該選択されたデータセットに対しそのバックアップの出力先を指定する前記処理タスクを実行することを特徴とする請求項1記載のデータバックアップ装置。 - 制御タスクが、複数の処理タスクを、各処理タスクが最初にバックアップすべき一のデータセットとそのバックアップの出力先とを特定した上で起動するステップと、
起動された各処理タスクが、前記一のデータセットを、特定された前記出力先にバックアップするステップと、
起動された各処理タスクが、前記一のデータセットのバックアップの終了後、他のデータセットを前記出力先にバックアップするステップと
を含むことを特徴とするデータバックアップ方法。 - 前記起動するステップでは、前記制御タスクを起動する指示中に記述された数値と等しい数の前記処理タスクを起動することを特徴とする請求項6記載のデータバックアップ方法。
- 前記起動するステップは、
バックアップ対象の複数のデータセットのそれぞれに対しそのバックアップの出力先を指定するための制御テーブルを記憶するステップと、
前記制御テーブルにおいて、前記複数のデータセットのうち、前記各処理タスクが最初にバックアップすべきデータセットに対しそのバックアップの出力先を指定することで、当該各処理タスクについての前記一のデータセットと前記出力先とを特定するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項6記載のデータバックアップ方法。 - 前記他のデータセットをバックアップするステップは、
バックアップ対象の複数のデータセットのそれぞれに対しそのバックアップを行う処理タスクが決定済みである旨を設定するための制御テーブルを参照するステップと、
前記制御テーブルにおいて、前記複数のデータセットのうち、バックアップを行う処理タスクが決定済みである旨が設定されていないデータセットの中から、当該他のデータセットを選択するステップと、
当該選択された他のデータセットに対しそのバックアップを行う処理タスクが決定済みである旨を設定するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項6記載のデータバックアップ方法。 - 前記他のデータセットをバックアップするステップは、
前記複数のデータセットのそれぞれに対しそのバックアップの出力先を指定するための制御テーブルを参照するステップと、
前記制御テーブルにおいて、前記複数のデータセットのうち、バックアップの出力先が指定されたデータセットを前記一のデータセットとして選択した後、バックアップの出力先が指定されていないデータセットの中から当該他のデータセットを選択し、当該選択された他のデータセットに対しそのバックアップの出力先を指定するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項6記載のデータバックアップ方法。 - コンピュータに、
バックアップ対象の複数のデータセットの中から順にデータセットを選択して一の出力先にバックアップする機能と、
複数の前記バックアップする機能を、各機能が最初に選択すべきデータセットと各機能における前記一の出力先とを特定した上で動作させる機能と
を実現させるためのプログラム。 - コンピュータに、
複数の処理タスクを起動する機能と、
起動された各処理タスクが、最初にバックアップすべき一のデータセットと、当該一のデータセットのバックアップの終了後にバックアップすべき他のデータセットとして選択可能なデータセットからなるデータセット群と、当該一のデータセットおよび当該他のデータセットのバックアップの出力先とを認識できるようにする機能と
を実現させるためのプログラム。 - 前記起動する機能では、前記プログラムを起動する指示中に記述された数値と等しい数の前記処理タスクを起動させる請求項12記載のプログラム。
- 前記認識できるようにする機能では、
バックアップ対象の複数のデータセットのそれぞれに対しそのバックアップの出力先を指定するための制御テーブルを記憶する機能と、
前記制御テーブルにおいて、前記複数のデータセットのうち、前記各処理タスクが最初に選択すべきデータセットに対しそのバックアップの出力先を指定することで、当該各処理タスクについての前記一のデータセットと前記出力先とを特定する機能と
を更に実現させる請求項12記載のプログラム。 - コンピュータに、
最初にバックアップすべき一のデータセットとそのバックアップの出力先とを特定する機能と、
前記一のデータセットを、特定された前記出力先にバックアップし、そのバックアップの終了後、他のデータセットを当該出力先にバックアップする機能と
を実現させるためのプログラム。 - 前記バックアップする機能では、
バックアップ対象の複数のデータセットのそれぞれに対しそのバックアップを行う処理タスクが決定済みである旨を設定するための制御テーブルを参照する機能と、
前記制御テーブルにおいて、前記複数のデータセットのうち、バックアップを行う処理タスクが決定済みである旨が設定されていないデータセットの中から前記他のデータセットを選択し、当該選択された他のデータセットに対しそのバックアップを行う処理タスクが決定済みである旨を設定する機能と
を更に実現させる請求項15記載のプログラム。
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