JP4845724B2 - バックアップ機能を備えたストレージシステム - Google Patents

バックアップ機能を備えたストレージシステム Download PDF

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Description

本発明は、バックアップ機能を備えたストレージシステムに関する。
バックアップに関する技術として、例えば、ストレージシステム内でデータコピーを行う技術(以下、ストレージシステム内データコピー技術)がある。この種の技術は、例えば、特許文献1に開示されている。この種の技術によれば、一般に、ストレージシステムが備える複数の記憶装置を基に形成された第一の論理ボリューム内のデータが、それら複数の記憶装置を基に形成された第二の論理ボリュームにコピーされる。
特開2001−216185号公報
ストレージシステム内データコピー技術では、一般に、第二の論理ボリュームの容量は、コピー元の第一の論理ボリュームの容量と同じである必要がある。このため、第一の論理ボリューム内のデータのバックアップを多世代に渡ってバックアップするためには、ストレージシステム内の複数の記憶装置には、(第一の論理ボリュームの容量×世代数)分の空き容量が必要となる。記憶装置の台数は有限であるので、どのようにして、第一の論理ボリューム内のデータを多世代に渡ってバックアップするかが課題となる。一般に、ストレージシステムに装着される複数の記憶装置の各々は交換可能であるが、それでも、記憶装置の台数が無限であるわけではない。
従って、本発明の目的は、制限された台数の記憶装置に多世代に渡って論理ボリューム内のデータをバックアップすることにある。
本発明の更なる目的は、後の説明から明らかになるであろう。
ストレージシステムに、一以上の第一の記憶装置を含む記憶資源と、その記憶資源の記憶空間を基に形成された第一の論理ボリュームと、ユーザによって選択された第二の記憶装置が装着される装着部材と、バックアップ部とを備える。バックアップ部は、以下の(a)及び(b)の処理、
(a)装着部材に装着された第二の記憶装置の記憶空間を基に形成され第一の論理ボリュームとペアにされた第二の論理ボリュームに、第一の論理ボリュームに記憶されているデータをバックアップする、
(b)第一の論理ボリュームの今回のバックアップが第何世代のバックアップであるかに関するバックアップ世代情報要素を記憶資源に記憶させる、
を実行する。
本発明の実施の形態の概要を説明する。
ストレージシステムに、一以上の第一の記憶装置を含む記憶資源と、その記憶資源の記憶空間を基に形成された第一の論理ボリュームと、ユーザによって選択された第二の記憶装置が装着される装着部材と、バックアップ部とを備える。バックアップ部は、以下の(a)及び(b)の処理、
(a)装着部材に装着された第二の記憶装置の記憶空間を基に形成され第一の論理ボリュームとペアにされた第二の論理ボリュームに、第一の論理ボリュームに記憶されているデータをバックアップする、
(b)第一の論理ボリュームの今回のバックアップが第何世代のバックアップであるかに関するバックアップ世代情報要素を記憶資源に記憶させる、
を実行する。
第一及び第二の記憶装置は、互いに異なる種類の記憶装置であっても良いし同種類の記憶装置であっても良い。記憶装置の種類としては、シーケンシャルアクセス型の記憶装置と、ランダムアクセス型の記憶装置とのどちらであっても良い。シーケンシャルアクセス型の記憶装置としては、例えば、テープ装置を採用することができる。ランダムアクセス型の記憶装置としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、DVD(Digital Versatile Disk)ドライブ、フラッシュメモリデバイスなどを採用することができる。バックアップ部は、装着部材に装着された第二の記憶装置に対し、接触式で或いは非接触式で、第一の論理ボリュームに記憶されているデータをバックアップすることができる。バックアップ部は、(b)の処理において、装着された第二の記憶装置の識別子である第二記憶装置IDを、バックアップ世代情報要素に対応付けても良い。
装着部材は、例えば、第二の記憶装置を挿抜可能なスロットと、スロットに挿入された第二の記憶装置と接続するコネクタとで構成することができる。ユーザは、バックアップ先とする第二の記憶装置を選択し、該選択した第二の記憶装置をそのスロットに挿入する。スロットに挿入された第二の記憶装置は、該スロットに対応したコネクタに接続される。バックアップ部は、コネクタに接続された第二の記憶装置に、第一の論理ボリュームに記憶されているデータをバックアップすることができる。
バックアップが済んだ場合、ユーザは、第二の記憶装置を装着部材から取り外すことができる。第二の記憶装置が取り外されても、記憶資源は、第二記憶装置IDとバックアップ世代情報要素との対応付けが記憶される(記憶資源は例えば不揮発性である)。第二の記憶装置が取り外された装着部材に、同一の或いは別の第二の記憶装置が新たに装着された場合、バックアップ部は、該新たに装着された第二の記憶装置に、第一の論理ボリューム内のデータをバックアップし、直前のバックアップ世代の次のバックアップ世代を表すバックアップ世代情報要素と該新たに装着された第二の記憶装置の第二記憶装置IDとを、記憶資源に記憶させることができる。このため、制限された台数の第二の記憶装置に多世代に渡って第一の論理ボリューム内のデータをバックアップすることができる。すなわち、制限された台数の第二の記憶装置を使いまわしても、その台数よりも多くのバックアップ世代のデータを管理することができる。
ストレージシステムは、上記選択された第二の記憶装置が装着部材に装着されたことを検知する第一の検知部を更に備えることができる。バックアップ部は、上記選択された第二の記憶装置が装着部材に装着されたことを第一の検知部が検知したことに応答して、上述の(a)及び(b)の処理を実行することができる。
ストレージシステムは、一以上の第一の記憶装置の各々がユーザによって取り外されないようガードするガード部を更に備えることができる。つまり、第一の記憶装置が交換不可能であって良い。また、第一の記憶装置の数よりも装着部材の数の方が少なくてもよい。
装着部材が複数個あってもよい。複数の装着部材には、第一の装着部材と第二の装着部材とが含まれてよい。バックアップ部は、第一の装着部材に上記選択された第二の記憶装置が装着された場合に、上述の(a)の処理を実行することができる。一方、第二の装着部材に上記選択された第二の記憶装置が装着された場合に、バックアップ部は、以下の(c)の処理、
(c)第二の装着部材に装着されている第二の記憶装置の第二の論理ボリューム内のデータを、記憶資源の記憶空間を基に形成された上記第一の論理ボリューム又は別の第一の論理ボリュームにリストアする、
を実行することができる。
ストレージシステムは、外部指示受付部を更に備えることができる。外部指示受付部は、そのストレージシステムの外部に存在するコンピュータである外部コンピュータからバックアップとリストアのどちらを実行するかの指示を受け付けることができる。バックアップ部は、外部指示受付部がバックアップの指示を受け付けた場合に、上述の(a)の処理を実行することができる。一方、外部指示受付部がリストアの指示を受け付けた場合に、バックアップ部は、以下の(c)の処理、
(c)装着部材に装着された第二の記憶装置の前記第二の論理ボリューム内のデータを、記憶資源の記憶空間を基に形成された上記第一の論理ボリューム又は別の第一の論理ボリュームにリストアする、
を実行することができる。
ストレージシステムは、バックアップ/リストア指定受付部を更に備えることができる。バックアップ/リストア指定受付部は、バックアップとリストアとのどちらを実行するかの指定をユーザから受け付けることができる。バックアップ/リストア指定受付部は、例えば、機械式のスイッチであっても良いし、ストレージシステムに備えられた入力装置であっても良い。バックアップ部は、バックアップ/リストア指定受付部がバックアップの指定を受け付けた場合に、上記(a)の処理を実行することができる。バックアップ/リストア指定受付部がリストアの指定を受け付けた場合に、バックアップ部は、以下の(c)の処理、
(c)装着部材に装着された第二の記憶装置の前記第二の論理ボリューム内のデータを、記憶資源の記憶空間を基に形成された上記第一の論理ボリューム又は別の第一の論理ボリュームにリストアする、
を実行することができる。
記憶資源が、第一の論理ボリュームを構成要素とした複数のペアの各々に対応した差分管理情報要素を記憶することができる。各差分管理情報要素は、その差分管理情報要素に対応するペアの構成要素である第二の論理ボリュームと上記第一の論理ボリュームとの差分に相当するデータブロックである差分データブロックが第一の論理ボリュームのどの位置にあるかを表す情報要素である。バックアップ部は、上記(a)の処理において、複数の差分管理情報要素のうちの、装着部材に装着された第二の記憶装置の第二の論理ボリュームを構成要素とするペアである対象ペアに対応した差分管理情報要素から、第一の論理ボリュームのどの位置に差分データブロックがあるかを特定し、特定された位置にある差分データブロックを、該第二の論理ボリュームにおける、該特定された位置に対応する位置に、バックアップすることができる。
ストレージシステムは、I/O処理部を更に備えることができる。I/O処理部は、該ストレージシステムの外部に存在するコンピュータである外部コンピュータから、第一の論理ボリュームを指定したI/O要求を受け付け、該外部コンピュータから受けたI/O要求で指定されている第一の論理ボリュームに、該I/O要求で指定されているライト対象データをライトすることができる。記憶資源が、第一の論理ボリュームを構成要素とした複数のペアの各々に対応したペア状態を更に記憶することができる。I/O処理部は、第一の論理ボリュームを構成要素としたペアのペア状態が第一種のステータスになっている場合、該第一の論理ボリュームにライト対象データのデータブロックをライトする都度に、該ペアに対応する差分管理情報要素を、該ライト先の位置に差分データブロック有りに更新することができる。バックアップ部は、対象ペアに対応するペア状態を第二種のステータスに更新してからバックアップを開始し、バックアップを完了した場合に、対象ペアに対応した差分管理情報要素を差分データブロック無しに更新し、対象ペアに対応するペア状態を第一種のステータスに更新することができる。
バックアップ部は、上記(b)の処理において、対象ペアに対応するペア状態が第一種のステータスに更新された後に、更に、対象ペアに関する情報であるペア管理情報要素を、第二の記憶装置に格納することができる。そして、その後に、装着部材から第二の記憶装置が取り外されて、新たに、該取り外された第二の記憶装置又はユーザによって選択された別の記憶装置が装着部材に装着された場合、バックアップ部は、上記(a)の処理において、装着部材に装着された該第二の記憶装置内のペア管理情報要素に対応する差分管理情報要素を特定することができる。該特定された差分管理情報要素が、該第二の記憶装置の第二の論理ボリュームを構成要素とするペアに対応した差分管理情報要素である。該特定された差分管理情報要素から、新たに装着された第二の記憶装置の第二の論理ボリュームにバックアップする、第一の論理ボリュームにおける差分データブロックがどの位置にあるかを特定することができる。
バックアップ部は、差分データブロックを第二の論理ボリュームにバックアップする都度に、該差分データブロックを該第二の論理ボリュームからリードし、リードされた差分データブロックと、バックアップした差分データブロックとを比較し、それらの差分データブロックが互いに一致している場合に、対象ペアに対応した差分管理情報要素を、上記特定された位置に差分データブロック無しに更新することができる。具体的には、例えば、ストレージシステムが、キャッシュメモリを更に備え、バックアップ部は、第一の論理ボリュームからリードした差分データブロックをキャッシュメモリに一時に格納し、該差分データブロックを第二の論理ボリュームにバックアップし、該第二の論理ボリュームから該差分データブロックをリードし、該リードした差分データブロックと、キャッシュメモリに格納されている上記差分データブロックとを比較することができる。
ストレージシステムは、装着部材から第二の記憶装置が取り外されたことを検知する第二の検知部を更に備えることができる。バックアップ部は、装着部材から第二の記憶装置が取り外されたことを第二の検知部が検知したことに応答して、対象ペアに対応したペア状態を第一種のステータスに変更することができる。
バックアップ部は、上記(b)の処理において、更に、対象ペアに関する情報であるペア管理情報要素を、第二の記憶装置に格納し、その後に、装着部材から第二の記憶装置が取り外されて、新たに、該取り外された第二の記憶装置又はユーザによって選択された別の第二の記憶装置が装着部材に装着された場合、上記(a)の処理において、装着部材に装着された該第二の記憶装置内のペア管理情報要素に対応する差分管理情報要素を特定することができる。該特定された差分管理情報要素が、該第二の記憶装置の第二の論理ボリュームを構成要素とするペアに対応した差分管理情報である。
上述した各部は、ハードウェア、コンピュータプログラム又はそれらの組み合わせ(例えば一部をコンピュータプログラムにより実現し残りをハードウェアで実現すること)により構築することができる。コンピュータプログラムは、所定のプロセッサに読み込まれて実行される。コンピュータプログラムは、CD−ROM等の記録媒体から計算機にインストールされてもよいし、通信ネットワークを介して計算機にダウンロードされてもよい。
以下、本発明の幾つかの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、第一及び第二の記憶装置の各々が、ハードディスクドライブであるとし、ハードディスクドライブを単に「ディスク」と呼ぶことにする。また、論理ボリュームを「論理ユニット」或いはそれを略して「LU」と呼ぶ。
<第一の実施形態>。
図1は、本発明の第一の実施形態に係るストレージシステムの外観の一例を示す。なお、この図1では、インタフェースや電源などの部位は図示を省略している。
ストレージシステム(0101)には、予め、複数のディスクが搭載されている。予め搭載されているディスクは、ユーザによる交換が不可能になっている。交換不可能にする方法としては、図示のように、予め搭載されている各ディスクをユーザが触れることのできないようシールド部材(0104)で覆う方法が採用されても良いし、予め搭載されている各ディスクに、所定のパスワードを入力しないと開錠しないロックをかける方法など、種々の方法を採用することができる。
ストレージシステム(0101)は、スロット(0103a、0103b)を有する。図示の例では、スロット(0103a、0103b)の数は、幾つでも良いが、本実施形態では2つである。スロット(0103a、0103b)には、ディスク(0102)が挿抜される。2つのスロット(0103a、0103b)にそれぞれディスク(0102)を挿せば、ストレージシステム(0101)に搭載可能なディスクの最大数は、予め搭載されているディスクの数に2を加えた数となる。以下、各スロットを「拡張スロット」と呼ぶ。また、予め搭載されているディスクを「内部ディスク」と呼び、拡張スロットに対して挿抜されるディスクを「バックアップディスク」と呼ぶ。また、以下の説明では、同種の複数の構成要素のうちの一つを例に採って説明する場合には、複数であるか単数であるかの混同を避けるため、同種の複数の構成要素のうちの親番号(例えば(0103a)とあれば(0103))のみを用いるか、或いは、同種の複数の構成要素のうちの任意の構成要素を例に採ることにする。
図2は、ストレージシステム内のハードウェア構成例を表すブロック図である。
ストレージシステム(0101)は、フロントエンドインタフェース(0201)、メモリコントローラ(0202)、プロセッサ(0203)、キャッシュメモリ(0204)、バックエンドインタフェース(0205)、内部ディスク(0206a、0206b、0206c)、拡張スロット(0103a、0103b)、及び、コネクタ(0211a、0211b)を備える。バックアップディスク(0102)が拡張スロット(0103a)に挿入されて押し込まれることにより、そのバックアップディスク(0102)がコネクタ(0211a又は0211b)に接続される。内部ディスク(0206)の数は、図示の例では3であるが、3より少なくても3より多くても良い。フロントエンドインタフェース(0201)、メモリコントローラ(0202)、プロセッサ(0203)、キャッシュメモリ(0204)及びバックエンドインタフェース(0205)で、コントローラ(0210)が構成されても良い。
内部ディスク(0206a、0206b、0206c)の記憶空間を基に、複数の論理ユニット(LU)が形成されている。また、バックアップディスク(0102)の記憶空間を基に一以上のLUを形成することが可能である。以下、内部ディスク(0206a、0206b、0206c)の記憶空間を基に形成された各LUを、「内部LU」と呼び、バックアップディスク(0102)の記憶空間を基に形成されたLUを「バックアップLU」と呼ぶ。
フロントエンドインタフェース(0201)は、ホストコンピュータ(例えばサーバ)(0207)とストレージシステム(0101)を接続する(例えば通信ネットワーク経由で接続する)ためのインタフェース装置である。プロセッサ(0203)では、I/O処理やバックアップ処理などを行うマイクロプログラムが動作する。キャッシュメモリ(0204)は、内部LUにライトされるデータを一時的に記憶すること、内部LUからリードされるデータを一時的に記憶すること、及び、ストレージシステム(0101)内の構成に関する構成情報を記憶すること、などの役割を持つ。バックエンドインタフェース(0205)は、プロセッサ(0203)が内部ディスク(0206)やバックアップディスク(0102)(拡張スロット(0103)に挿入されたバックアップディスク(0102))からデータをリードしたりライトしたりするためのインタフェースである。メモリコントローラ(0202)は、既に述べた構成要素(0201、0203、0204、0205)間でデータを移動したり制御信号を伝達したりするなどの役割を持つ。
図9は、プロセッサ(0203)に実行されるマイクロプログラム(0901)のモジュール構成例を示すブロック図である。
マイクロプログラム(0901)は、イベントモニタリング部(0903)、ディスク挿抜検出部(0904)、バックアップ処理部(0905)、I/O処理部(0906)、及び、カーネル(0907)を含む。
イベントモニタリング部(0903)は、ストレージシステム(0101)内で発生したイベントに対応する処理を起動する。具体的には、例えば、イベントモニタリング部(0903)は、ユーザが図示しない管理コンピュータを使用してストレージシステム(0101)にバックアップを要求した場合、バックアップ処理部(0905)を起動する。
ディスク挿抜検出部(0904)は、バックアップディスク(0102)が拡張スロット(0103)に挿入されたことや拡張スロット(0103a、0103b)から抜かれたことを検出する。検出後、ディスク挿抜検出部(0904)は、イベントをイベントモニタリング部(0903)に伝達する。
バックアップ処理部(0905)は、ユーザからのバックアップ要求を処理すること、挿入されたバックアップディスク(0102)にデータをバックアップすること、バックアップの進捗状況を管理することなどを行う。
I/O処理部(0906)は、ホストコンピュータ(0207)からフロントエンドインタフェース(0201)で受信された、内部LUに対するI/O要求を処理する。また、I/O処理部(0906)は、ドライブが抜かれている間に内部LUで更新されたデータを特定するために、後述するビットマップを管理することができる。
図10は、LU間のバックアップ関係を示す。以下の説明では、複数の内部LUのうちコピー元となるLUを「正LU」と呼び、正LUとペアを構成しコピー先となるLUを「副LU」と呼ぶ。副LUは前述したバックアップLUに相当する。
正LU(1001)は、業務データ(例えば、ホストコンピュータ(0207)で実行されるアプリケーションプログラムが使用するデータ)が格納されるディスクボリューム(ディスクを利用して形成された論理ボリューム)である。副LU(1002〜1005)は、業務データのバックアップを取得するためのディスクボリュームであり、その実体は、拡張スロット(0103a、0103b)に挿入されたバックアップディスク(0102a〜0102d)である。つまり、図10の例では、一つの正LU(1001)につき、4つのバックアップディスク(0102a〜0102d)が使用される。
正LU(1001)と各副LU(1002〜1005)により各ペアが構成される。ペアとは、LU間のコピー関係を示すものである。ここでは、正LUの容量と各副LU(1002〜1005)の容量は同じである。この例では、正LU(1001)をコピー元としたペアが4つ存在し、4つのペアにそれぞれ対応する4つの副LU(1002〜1005)が、異なる4つのバックアップディスク(0102a〜0102d)にそれぞれ存在することを示している。図10の例によれば、正LU(1001)の4世代分のバックアップを、バックアップディスク(0102a〜0102d)を用いて取得することが可能であることを示している。ここで、「4世代分」とは、4つの世代という意味であり、4番目の世代という意味ではない。以下、n番目(nは1以上の整数)の世代を指す場合には、「第n世代」と表現することにする。また、図10では、一つのバックアップディスクに、一つの副LUが存在する場合を例に採っているが、それに限らず、例えば、図20Aに例示するように、複数の正LU(5032、5042)にそれぞれ対応した複数の副LU(5002、5012)が、一つのバックアップディスク(0102a)に存在してもよいし、図20Bに例示するように、一つの正LU(5032)に対応した複数の副LU(5002、5012)が、一つのバックアップディスク(0102a)に存在してもよい。
各ペア毎のビットマップ(1010〜1013)が、例えば、キャッシュメモリ(0204)に記憶される。ビットマップ(1010)は、そのビットマップ(1010)に対応したペア1の正LU(1001)のどのブロックに副LU(1002)との差分があるかを表す。具体的には、例えば、ビットマップ(1010)を構成する複数のビットは、それぞれ、正LU(1001)を構成する複数のブロックに対応する。また、各副LU(1002〜1005)を構成する複数のブロックも、正LU(1001)を構成する複数のブロックにそれぞれ対応する。ちなみに、ブロックとは、所定のサイズの論理的な記憶領域である。
ビットマップ(1010)を用いた差分管理は、ペア1のペア状態が所定の状態(例えば“COPY”及び“PAIR”以外の状態)の場合に行われる。以下、該所定の状態を「サスペンド状態」と呼び、“PSUS”と表すこともある。サスペンド状態(“PSUS”)とは、正LU(1001)の或るブロックにデータブロックがライトされても、該或るブロックに対応する、副LU(1002)のブロックに、該データブロックがコピーされるわけではないが、該或るブロックに差分が生じたことがビットマップ(1010)に記録される状態である。すなわち、ペア1のペア状態が“PSUS”の場合に、正LU(1001)の或るブロックにデータブロックが格納されたときには、該或るブロックに差分が生じたことになるので、I/O処理部(0906)が、該或るブロックに対応したビットを立てる。この実施形態では、ビットがON(例えば“1”)であれば、差分有りを意味し、ビットがOFF(例えば“0”)であれば、差分無しを意味することにする。ちなみに、或るブロックに対応したビットがOFFにされるタイミングとしては、該或るブロックから副LUのブロック(該或るブロックに対応したブロック)に差分データブロック(差分に相当するデータブロック)をコピーすることが完了した時点である。
図14は、ビットマップ更新の流れの一例を示す。
例えば、時刻t1において、ペア1ではブロック14に差分があり、ペア2では差分が無く、ペア3ではブロック9に差分があり、ペア4ではブロック1に差分があるとする。
時刻t2で、I/O処理部(0906)が、ブロック6にデータブロックをライトしたとする。この場合、ペア1〜4の各々において、ブロック6に差分生じることになるので、I/O処理部(0906)は、ビットマップ(1010〜1013)の各々において、ブロック6に対応したビットをONにする。
時刻t3で、I/O処理部(0906)が、更にブロック16にデータブロックをライトしたとする。この場合、ペア1〜4の各々において、ブロック16にも差分生じることになるので、I/O処理部(0906)は、ビットマップ(1010〜1013)の各々において、ブロック16に対応したビットをONにする。
時刻t4で、ペア2について、正LU(1001)のデータが副LU(1003)にバックアップ処理部(0905)によりコピーされる。ペア2に対応したビットマップ(1011)によれば、正LU(1001)と副LU(1003)との差分に相当するデータブロックは、正LU(1001)のブロック6及び16にあることがわかる。このため、正LU(1001)からのコピー(バックアップ)では、ブロック6及び16にある差分データブロックのみが、副LU(1003)のブロック6及び16にコピーされる。各差分データブロックのコピーが完了する都度に、その差分データブロックのコピー元ブロックに対応したビットがOFFにされる。
具体的には、例えば、バックアップ処理部(0905)は、ブロック6にあるデータブロックを正LU(1001)からリードしてキャッシュメモリ(0204)に一時記憶させ、該データブロックを副LU(1003)のブロック6にライトするためのライトコマンドを、バックアップディスク(0102b)に発行する。バックアップディスク(0102b)は、例えば、受信したライトコマンドで指定されたデータブロックを一時記憶するバッファを有し、バッファに該データブロックを格納したときに、ライト完了をバックアップ処理部(0905)に返し、バッファにあるデータブロックを、副LU(1003)のブロック6に書く。バックアップ処理部(0905)は、バックアップディスク(0102b)からライト完了を受けた場合に、副LU(1003)のブロック6を指定したリードコマンドを、バックアップディスク(0102b)に送信する。バックアップディスク(0102b)は、該リードコマンドを受信し、該リードコマンドに応答して、副LU(1003)のブロック6にあるデータブロックを、バックアップ処理部(0905)に送信する。バックアップ処理部(0905)は、リードコマンドの応答として受信したデータブロックと、キャッシュメモリ(0204)に一時記憶させたデータブロック(副LU(1003)のブロック6にライトしたデータブロック)とを比較する。データブロックが互いに一致すれば、正常にライトが完了したので、バックアップ処理部(0905)は、ブロック6に対応した、ビットマップ(1011)におけるビットをOFFにする。一方、データブロックが互いに不一致であれば、ライトが完了していないので、バックアップ処理部(0905)は、ブロック6に対応した、ビットマップ(1011)におけるビットをOFFにしない。以下、データブロックを副LUからリードして該データブロックとバックアップしたデータブロックとを比較することを「コンペアチェック」と呼ぶことにする。
図11は、バックアップディスク(0102)の記憶空間の構成例を示す。
バックアップディスク(0102)の記憶空間は、ディスク管理情報(1101)が記憶される第一の領域と、LUデータ(1102)が格納される第二の領域とに大別することができる。LUデータとは、副LU(バックアップLU)に格納されるデータのことである。つまり、第二の領域は、副LUが一つ以上備えられる領域である。
図12Aは、ディスク管理情報(1101)の構成例を示す。以下、図12A及び図12Bを参照した説明において、このディスク管理情報(1101)を格納したバックアップディスクを「対象バックアップディスク」と呼ぶ。
ディスク管理情報(1101)は、ディスク識別子(1201)とディスク内LU情報要素リスト(1202)とを含む。
ディスク識別子(1201)は、ストレージシステム(0101)においてユニークな識別子(ID)である。ディスク識別子(1201)は、例えば、ストレージシステム(0101)の製造番号とこのディスク管理情報(1101)を記憶するバックアップディスク(0102)の製造番号との組み合わせにより構成することができる。
ディスク内LU情報要素リスト(1202)は、ディスク内LU情報要素(1203)を対象バックアップディスク(0102)内のディスク内LUの数だけ並んだリストである。ディスク内LUとは、対象バックアップディスク(0102)内に存在する副LUのことである。
図12Bは、ディスク内LU情報要素(1203)の構成例を示す。以下、この図12Bを参照した説明において、このディスク内LU情報要素(1203)に対応した副LU(ディスク内LU)を「対象副LU」と呼び、その副LUを含んだペアを「対象ペア」と呼ぶ。
ディスク内LU情報要素(1203)は、対象副LUを管理するための情報要素であり、例えば、ディスク内LU番号(1204)、LUサイズ(1205)、LU位置(1206)、ペア番号(1207)、ペア状態(1208)及び最終バックアップ時刻(1209)を含む。
ディスク内LU番号(1204)とは、このバックアップディスク(0102)内でユニークな番号であり、対象副LUに割り当てられた識別子である。
LUサイズ(1205)とは、対象副LUのサイズ(容量)である。
LU位置(1206)とは、対象副LUの先頭アドレス(対象バックアップディスク(0102)のどこから対象副LUが始まっているかを表すアドレス)である。
ペア番号(1207)とは、ストレージシステム(0101)においてユニークな識別子(対象ペアの識別子)である。
ペア状態(1208)とは、対象ペアの状態である。対象バックアップディスク(0102)が拡張スロット(0103)から抜かれた場合、ペア状態(1208)は、対象バックアップディスク(0102)が抜かれた時点での対象ペアの状態を示す。本実施形態では、通常であれば、バックアップ完了後(コピー完了後)に、ペア状態(1208)は、“COPY”から“PAIR”に遷移し、その後、“PAIR”から“PSUS”に遷移する。そのため、バックアップ完了後に対象バックアップディスク(0102)が抜かれた場合のペア状態(1208)は“PSUS”となる。もし、バックアップ中に対象バックアップディスク(0102)が抜かれた場合は、ペア状態(1208)は“COPY”或いは“PAIR”である。ペア状態“COPY”とは、例えば、ペア状態“PSUS”の対象ペアを指定した再同期指示をバックアップ処理部(0905)がホストコンピュータ(0207)或いは図示しない管理コンピュータから受けた場合、或いは、バックアップ処理部(0905)が正LUから初めて対象副LUにコピーする場合(つまり新規バックアップの場合)に、バックアップ処理部(0905)によって設定される状態であって、正LUから対象副LUにデータブロックをコピー中であることを意味する状態である。ペア状態“PAIR”とは、正LUと対象副LUとが同期の状態(同一の状態)であることを意味する。ペア状態“PAIR”の場合に、正LUの或るブロックに新たにデータブロックがライトされた場合、該データブロックが、該或るブロックに対応する、対象副LUのブロックにもライト(コピー)される。ペア状態“PSUS”の対象ペアを指定した再同期指示に応答して実行されるコピーでは、コンペアチェックが行われ、一致が得られた場合に、ビットマップにおける該当するビットがOFFにされる。また、新規バックアップでは、新規バックアップの開始時は、対象ペアに対応するビットマップの全てのビットはONであり、データブロックがコピーされてコンペアチェックにより一致が得られる都度に、該当するビットがOFFにされる。このような処理が実行されるため、バックアップの途中で引き抜かれた対象バックアップディスク(0102)を再び拡張スロット(0103)に挿した場合には、ペア状態が“COPY”或いは“PAIR”となっていることから、バックアップ処理部(0905)は、バックアップの途中で引き抜かれたことを検知することができ、且つ、対象ペアに対応するビットマップから、正LUのどのブロックにあるデータブロックが未だコピーが済んでいないかを認識することができ、コピーの済んでいないデータブロックのみを選択して対象副LUにコピーすることができる(つまり、バックアップを初めからやり直すのではなく中断した状態から再開することができる)。
最終バックアップ時刻(1209)は、対象副LUがいつの時点の正LU内データのバックアップを保持しているかを示す。最終バックアップ時刻(1209)は、対象副LUに保持されている正LU内データが該正LUの第何世代のバックアップであるかを把握する一つの指標(目安)とすることができる。
図13は、ペア管理テーブル(1301)について説明した図である。
ペア管理テーブル(1301)は、各ペア毎に用意されるテーブルであり、ストレージシステム(0101)内の記憶領域(例えばキャッシュメモリ(0204))に記憶される。以下、図13を参照した説明において、このペア管理テーブル(1301)に対応するペアを「対象ペア」と呼ぶ。
ペア管理テーブル(1301)は、対象ペアに関する情報を管理するためのテーブルである。ペア管理テーブル(1301)には、例えば、ペア番号(1302)、正LUN(1303)、副LUディスク識別子(1304)、副LUN(1305)、ペア状態(1306)及び最終バックアップ時刻(1307)が記録される。
ペア番号(1302)は、対象ペアの識別子である。正LUN(1303)は、対象ペアを構成する正LUの番号(識別子)である。副LUディスク識別子(1303)は、対象ペアを構成する副LUが格納されたバックアップディスクの識別子である。副LUN(1305)は、対象ペアを構成する副LUの番号(識別子)である。ペア状態(1306)は、対象ペアの状態である。最終バックアップ時刻(1307)は、対象ペアを構成する副LUがいつの時点の正LU内データのバックアップを保持しているかを示す。最終バックアップ時刻(1307)に代えて又は加えて、該正LU内データが第何世代のバックアップであるかを意味するバックアップ世代が記録されても良い(図12Bを参照して説明したディスク内LU情報の最終バックアップ時刻(1209)についても同様である)。
図5は、イベントモニタリング部の処理フローを示す。
この実施形態では、イベントモニタリング部(0903)は、カーネル(0902)によって定期的に起動される。別法として、イベント発生時に割り込み処理のように起動されてもよい。
イベントモニタリング部(0903)は、ステップ0502にて、何かイベントが発生していないかをチェックする。ステップ0503にて、もし、イベントが発生していなければ、イベントモニタリング部(0903)は、イベントモニタリング(ステップ0502)を繰り返す。もし、イベントが発生していれば、イベントモニタリング部(0903)は、ステップ0504にて、どんなイベントが発生したかを判定する。
もし、イベントが新規バックアップ要求であれば、イベントモニタリング部(0903)は、ステップ0505にて、新規バックアップ要求処理を起動する。新規バックアップ要求は、例えば、ホストコンピュータ(0207)或いは図示しない管理コンピュータから受信する。新規バックアップ要求には、例えば、複数の内部LUのうちのコピー元とする正LUの正LUNが含まれている。
もし、イベントが、バックアップディスク(0102)の拡張スロット(0103)への挿入であれば、イベントモニタリング部(0903)は、ステップ0506にて、ディスク挿入時処理を起動する。バックアップディスク(0102)が拡張スロット(0103)に挿入されたというイベントは、ディスク挿抜検出部(0904)により検出され、イベントモニタリング部(0903)に報告される。
もし、イベントが、バックアップディスク(0102)が拡張スロット(0103)から引き抜きかれたことであれば、イベントモニタリング部(0903)は、ステップ0507にて、ディスク抜き時処理を起動する。バックアップディスク(0102)が拡張スロット(0103)から引き抜きかれたことは、ディスク挿抜検出部(0904)により検出され、イベントモニタリング部(0903)に報告される。
もし、イベントがバックアップの完了(すなわち、ペア状態が“COPY”から“PAIR”に遷移したのであれば)、イベントモニタリング部(0903)は、ステップ0507にてPAIR遷移後処理を起動する。
図6は、新規バックアップ要求処理の処理フローを示す。本処理は、バックアップ処理部(0905)により行われる。
バックアップ処理部(0905)は、ステップ0602にて、挿入されたバックアップディスク(0102)に、新規バックアップ要求に含まれている正LUNに対応した正LUと同一容量の副LUを作成する。
次に、ステップ0603にて、バックアップ処理部(0905)は、正LUと副LUとにより構成されたペアを生成する。具体的には、例えば、バックアップ処理部(0905)は、該ペアに対応したペア管理テーブル(1301)及びビットマップを準備し、該テーブル(1301)に、該正LUの正LUNと、該副LUの副LUNとを記録する。該副LUNは、新規バックアップ要求に含まれているLUNであっても良いし、バックアップ処理部(0905)により自動で付与されたLUNであってもよい。以下、この図13の説明では、生成されたペアを「ペア1」と呼び、ペア1を構成する正LUを「正LU1」と呼び、ペア1を構成する副LUを「副LU1」と呼ぶ。
また、ステップ0603にて、バックアップ処理部(0905)は、ペア1のペア状態(1306)として“COPY”を上記準備したペア管理テーブル(1301)に記録する。この時点で、バックアップ処理部(0905)は、正LU1内の全てのデータブロックを副LU1にコピーすることを開始する。このために、バックアップ処理部(0905)は、上記準備されたビットマップを構成する全ビットをONにする。そして、バックアップ処理部(0905)は、正LU1内の各データブロックを副LU1にコピーする都度に、上記のコンペアチェックを実行し、一致が得られたならば、一致の得られたデータブロックのコピー元ブロックに対応したビットをOFFにする。
全てのビットがOFFになったならば、バックアップ処理部(0905)は、ステップ0604にて、バックアップディスク(0102)に、ディスク管理情報を更新する。具体的には、例えば、既に副LUが存在し、今回の新規バックアップ要求処理により新たに副LU1が生成されたのであれば、バックアップ処理部(0905)は、ペア1に対応したディスク内LU情報要素(1203)を、新たに、バックアップディスク(0102)に格納する。或いは、例えば、今回の新規バックアップ要求処理によって初めてバックアップディスク(0102)に副LUが格納されたのであれば、バックアップ処理部(0905)は、ディスク識別子とペア1に対応したディスク内LU情報要素(1203)とを含むディスク管理情報(1101)を、バックアップディスク(0102)に格納する。
図3は、ディスク挿入時処理の処理フローを示す。本処理は、バックアップ処理部(0905)により行われる。
ステップ0302にて、バックアップ処理部(0905)は、挿入されたバックアップディスク(0102)からディスク管理情報(1101)を読み出す。ステップ0303にて、もし、バックアップディスクが新規ディスクであった場合(例えば、ディスク識別子(1201)がブランクであった場合)、ステップ0304にて、バックアップ処理部(0905)は、該バックアップディスクのディスク管理情報(1201)を初期化する。もし、既にディスク管理情報(1101)が初期化済みであれば、バックアップ処理部(0905)は、ステップ0305にて、差分バックアップ処理を起動する。
図4は、差分バックアップ処理の処理フローを示す。本処理は、バックアップ処理部(0905)により行われる。
ステップ0402にて、バックアップ処理部(0905)は、バックアップディスク(0102)からディスク管理情報(1101)をリードし、該ディスク管理情報(1101)から、ペア番号(1207)を取得する。
次に、ステップ0403にて、バックアップ処理部(0905)は、取得したペア番号に対応するペア(以下、「ペア1」とする)に対して再同期を行う。すなわち、新規バックアップ要求処理は、例えば、新規バックアップ要求の受信に応答して実行されるが、差分バックアップ処理は、副LUが格納されているバックアップディスク(0102)が挿されたことが検出されたことに応答して自動で開始される。再同期では、バックアップ処理部(0905)が、ペア状態を“COPY”に遷移させ、ペア1に対応するビットマップを参照し、該ビットマップでONになっている各ビットに対応した各正LUブロック(正LUを構成する各ブロック)にあるデータブロック(差分データブロック)を、ペア1を構成する副LU1にコピーする(つまり、ペア1の最終バックアップ時刻から現時点までに更新された、正LU1上の差分データブロックを、副LU1にコピーする)。その際、バックアップ処理部(0905)は、上述したコンペアチェックを行い、一致が得られた差分データブロックに対応する正LUブロックに対応したビットをOFFにする。もし、ビットマップの全てのビットがOFFになれば(つまり、全ての差分データブロックのコピーが完了すれば)、バックアップ処理部(0905は、ペア1のペア状態を“COPY”から“PAIR”に遷移させる。
なお、この差分バックアップ処理では、例えば、図20Bに例示するように、一つの正LU(5032)とそれぞれペアを構成する複数の副LU(5002、5012)が一つのバックアップディスク(0102a)にある場合には、バックアップ処理部(0905)は、複数の副LU(5002、5012)から一つの副LUを選択し、選択した副LUに差分データブロックをコピーする。選択される副LUの条件としては、例えば、最終バックアップ時刻が最も古いペアを構成する副LUなど、様々な条件を採用することができる。
図7は、ディスク抜き時処理の処理フローを示す。本処理は、バックアップ処理部(0905)により行われる。
バックアップ処理部(0905)は、ステップ0702にて、引き抜かれたバックアップディスク内の一以上の副LUにそれぞれ対応する一以上のペアのペア状態をチェックする。
もし、ペア状態が“PSUS”のペアがあれば、バックアップ処理部(0905)は、そのペアについては、バックアップが完了しているため、何もせず処理を完了させる。
もし、ペア状態が“COPY”或いは“PAIR”のペアがあれば、バックアップは完了していないため、バックアップ処理部(0905)は、ステップ0703にて、そのペアのペア状態を“PSUS”に遷移させる。このとき、そのペアについて、引き抜かれたバックアップディスク(0102)上のディスク管理情報(1101)におけるディスク内LU情報要素(1203)では、ペア状態(1208)は“COPY”もしくは“PAIR”のままである。なぜなら、ペア状態が“PSUS”に更新されたペア管理テーブル(1301)を基にそのディスク内LU情報要素(1203)は更新されていないからである。
図8は、PAIR遷移後処理の処理フローを示す。本処理は、バックアップ処理部(0905)により行われる。
ペア状態“PAIR”は、例えば、正LUから副LUへの差分データブロックのコピーが完了し、正LUと副LUとが一致したことを意味する。ステップ0802にて、バックアップ処理部(0905)は、この処理で該当するペアのペア状態を“PSUS”に遷移させる。このとき、副LU内のデータの整合性を保つため、ライト順序を保障したペアのスプリット処理を行う。
次に、ステップ0803にて、バックアップ処理部(0905)は、バックアップディスク(0102)上のディスク管理情報(1101)を更新する。具体的には、例えば、この処理で該当するペアに対応したディスク内LU情報要素(1203)におけるペア状態(1208)や最終バックアップ時刻(1209)を更新する(その該当するペアに対応したペア管理テーブル(1301)のペア状態(1306)や最終バックアップ時刻(1307)と同じにする)。これにより、バックアップディスク(0102)上の副LU内にバックアップが正しく取得できたことが分かる。
以上、上述した実施形態によれば、K台(図10の例では、K=4であるが、Kは、4未満或いは4より多い自然数とすることができる)のバックアップディスク(0102)があり、Kより少ないP個(Pは自然数)の拡張スロット(0103)がある場合、拡張スロット(0103)に挿すバックアップディスク(0102)を使いまわしていくことで、Kより多くの世代の正LUのバックアップをK台のバックアップディスク(0102)で保管することができる。
また、上述した実施形態によれば、バックアップディスク(0102)の挿入の検出に応答して、自動でバックアップが開始される。ホストコンピュータ(0207)や管理コンピュータなどを使ってストレージシステム(0101)にわざわざバックアップ要求をしなくてもバックアップが開始されるので、ユーザにとって便利である。なお、この実施形態では、挿入されたバックアップディスク(0102)が新規ディスクであると判断された場合に、ディスク管理情報(1101)の初期化が行われるが、それに代えて、自動で新規バックアップが開始されても良い。
また、上述した実施形態によれば、バックアップディスク(0102)に格納された副LUを構成するペアのペア番号などが、バックアップディスク(0102)にコピーされ、そのバックアップディスク(0102)内のペア番号から、ペアを特定することができる。また、各ペア毎のビットマップがストレージシステム(0101)で管理され、正LUで更新があった場合、更新箇所ブロックに対応したビットがONにされる。バックアップディスク(0102)が挿入された場合には、該バックアップディスク(0102)からリードされたペア番号に対応するビットマップが特定され、該ビットマップから、該ペア番号に対応するペアを構成する正LUのどこに差分データブロックがあるかが特定され、特定された差分データブロックのみがコピーされる。要するに、この実施形態によれば、バックアップディスク(0102)の挿入の検出に応答して開始されるバックアップを差分バックアップとすることができる。
<第二の実施形態>。
以下、本発明の第二の実施形態を説明する。その際、第一の実施形態との相違点を主に説明し、第一の実施形態との共通点については説明を省略或いは簡略する。
図15は、本発明の第二の実施形態に係るストレージシステムの構成例を示す。
ストレージシステム(1101a)には、管理コンピュータ(0208)と通信するための管理インタフェース(0209)が備えられる。管理インタフェース(0209)は、例えば、メモリコントローラ(0202)に接続されている。管理コンピュータ(0208)は、表示装置や入力装置などを備えた一般的なコンピュータとすることができる。管理コンピュータ(0208)のプロセッサ(例えばCPU)では、例えば、管理プログラムが実行される。
図17は、管理プログラム(9500)とバックアップ処理部(0905´)とで実行される処理のフローを示す。
ステップ3301にて、管理プログラム(9500)は、ペア管理テーブル取得要求をストレージシステム(0101´)に送信する。ステップ3302にて、バックアップ処理部(0905´)が、該ペア管理テーブル取得要求に応答して、ストレージシステム(0101´)にある各ペア管理テーブル(1301)を取得して管理コンピュータ(0208)に送信する。
ステップ3303にて、管理プログラム(9500)は、受信した各ペア管理テーブル(1301)に記録されている情報を基に、図16に例示する管理画面(1501)(例えばGUI(Graphical User Interface))を生成し、表示する。管理画面(1501)には、例えば、各バックアップディスク毎に、副LUディスク識別子、ペア番号、正LUN及び最終バックアップ時刻が表示される。これにより、管理画面(1501)を見たユーザは、どのバックアップディスクにどの正LUのどの時点でのバックアップが格納されているかを把握することができる。また、管理画面(1501)には、各ペアに対応付けられた各チェックボックスと、バックアップボタン(1503)と、リストアボタン(1502)とが表示される。
ステップ3304にて、管理プログラム(9500)は、ユーザ所望のペアに対応するチェックボックスに対するチェックマークの記入と(つまり所望ペアの指定と)、バックアップかリストアのどちらを実行するかの指定を受け付ける。ユーザは、指定したペアについてバックアップを取得したければ、バックアップボタン(1503)を押し、一方、指定したペアについてリストを行いたければ、リストアボタン(1502)を押す。
ステップ3305にて、管理プログラム(9500)は、指定されたペアのペア番号と、該ペアを構成する副LUを備えたバックアップディスクの副LUディスク識別子と、バックアップとリストアのどちらであるかとを、バックアップ処理部(0905´)に通知する。
ステップ3306にて、バックアップ処理部(0905´)は、バックアップディスク(0102)が挿入されたことが検出された場合に、ディスク挿入時処理を実行する。
図18は、第二の実施形態におけるディスク挿入時処理の処理フローを示す。
ステップ0303で、新規ディスクではないと判定された場合、バックアップ処理部(0905´)は、ステップ4301にて、挿されたバックアップディスク(0102)内のディスク識別子(1201)が、管理プログラム(9500)から通知された副LUディスク識別子と同じである場合に、バックアップかリストアかを判断する。管理プログラム(9500)からバックアップであることを受けた場合は、ステップ4301でYesとなり、管理プログラム(9500)からリストアであることを受けた場合は、ステップ4301でNoとなる。ステップ4301でNoの場合、リストア処理(ステップ4302)が実行される。
図19は、リストア処理のフローを示す。
ステップ4402にて、バックアップ処理部(0905´)は、管理プログラム(9500)から通知されたペア番号と同じペア番号を含んだディスク内LU情報要素(1203)を、挿されているバックアップディスク(0102)から特定する。このディスク内LU情報要素(1203)から、そのペア番号に対応した副LUが、そのバックアップディスク(0102)のどこにあるかが分かる。
ステップ4403にて、バックアップ処理部(0905´)は、そのペア番号に対応した副LU内の全てのデータブロックを、そのペア番号に対応した正LUにコピーする。つまり、その副LUをストレージシステム(0101´)にリストアする。なお、コピー先とする正LUは、そのペア番号に対応した正LUに代えて、内部ディスク(0206a〜0206c)の空きを利用して形成された空きの内部LU(コピー元の副LUの容量以上の容量を有するLU)としても良い。
以上、この第二の実施形態によれば、前もって、ディスク識別子やペアやバックアップとリストアのどちらを実行するかをストレージシステム(0101´)に設定しておけば、バックアップディスク(0102)の挿入の検出に応答して、バックアップとリストアのいずれかが自動で開始される。なお、この第二の実施形態では、管理コンピュータ(0208)から指定することとしているが、それに代えて、ホストコンピュータ(0207)から指定してもよい。
また、挿入したバックアップディスク(0102)についてバックアップとリストアのどちらを実行するかを指定する方法は、管理コンピュータ(0208)やホストコンピュータ(0207)から指定する方法に限らず、例えば下記の第三或いは第四の実施形態に説明する方法が採用されても良い。
<第三の実施形態>。
図21は、本発明の第三の実施形態に係るストレージシステムの構成例を示す。
ストレージシステム(1101b)の少なくとも一つの拡張スロット(0153a)が、バックアップ用の拡張スロット(バックアップスロット)とされ、少なくとも一つの拡張スロット(0153b)が、リストア用の拡張スロット(リストアスロット)とされてもよい。この場合、ユーザは、バックアップを取得したい場合には、所望のバックアップディスク(0102)を、バックアップスロット(0153a)に挿し、リストアをしたい場合には、所望のバックアップディスク(0102)を、リストアスロット(0153b)に挿す。バックアップスロット(0153a)にバックアップディスク(0102)が挿されたことが検出された場合、バックアップ処理部(0905´)は、挿されたバックアップディスク(0102)に対してバックアップを行い、一方、リストアスロット(0153b)にバックアップディスク(0102)が挿されたことが検出された場合、挿されたバックアップディスク(0102)からリストアを行う。
<第四の実施形態>。
図22は、本発明の第四の実施形態に係るストレージシステムの構成例を示す。
ストレージシステム(1101c)に、バックアップ/リストア指示スイッチ(7203)が設けられても良い。バックアップ/リストア指示スイッチ(7203)がバックアップに設定されている場合、バックアップ処理部(0905´)は、挿されたバックアップディスク(0102)に対してバックアップを行い、一方、バックアップ/リストア指示スイッチ(7203)がリストアに設定されている場合、挿されたバックアップディスク(0102)からリストアを行う。
以上、本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
図1は、本発明の第一の実施形態に係るストレージシステムの外観の一例を示す。 図2は、図1のストレージシステム内のハードウェア構成例を表すブロック図である。 図3は、ディスク挿入時処理の処理フローの一例を示す。 図4は、差分バックアップ処理の処理フローの一例を示す。 図5は、イベントモニタリング部が実行する処理のフローの一例を示す。 図6は、新規バックアップ要求処理の処理フローの一例を示す。 図7は、ディスク抜き時処理の処理フローの一例を示す。 図8は、PAIR遷移後処理の処理フローの一例を示す。 図9は、マイクロプログラムのモジュール構成例を示す。 図10は、LU間のバックアップ関係を示す。 図11は、バックアップディスクに格納される情報を示す。 図12Aは、ディスク管理情報の構成例を示す。図12Bは、ディスク内LU情報要素の構成例を示す。 図13は、ペア管理テーブルの構成例を示す。 図14は、ビットマップ更新の流れの一例を示す。 図15は、本発明の第二の実施形態に係るストレージシステムの構成例を示す。 図16は、管理画面の一例を示す。 図17は、管理プログラムとバックアップ処理部とで実行される処理のフローの一例を示す。 図18は、第二の実施形態におけるディスク挿入時処理の処理フローの一例を示す。 図19は、リストア処理のフローの一例を示す。 図20Aは、一つのバックアップディスクに格納される複数の副LUが複数の正LUとそれぞれペアを構成することを示す。図20Bは、一つのバックアップディスクに格納される複数の副LUが一つの正LUとそれぞれペアを構成することを示す。 図21は、本発明の第三の実施形態に係るストレージシステムの構成例を示す。 図22は、本発明の第四の実施形態に係るストレージシステムの構成例を示す。
符号の説明
0101…ストレージ装置、0103…拡張スロット 0904…ディスク挿抜検出部 1101…ディスク管理情報、1301…ペア管理テーブル

Claims (3)

  1. 複数の第一の記憶装置と、
    前記複数の第一の記憶装置が前記ユーザによって取り外されないようガードするガード部と、
    前記複数の第一の記憶装置の記憶空間を基に形成された第一の論理ボリュームと、
    前記第一の論理ボリュームを構成要素とした複数のペアの各々に対応した差分管理情報要素とペア状態とを含んだペア管理情報要素をペア毎に含んだ管理情報を記憶するキャッシュメモリと、
    前記ストレージシステムの外部に存在するコンピュータである外部コンピュータから前記第一の論理ボリュームを指定したI/O要求を受け付け、該外部コンピュータから受けたI/O要求で指定されている第一の論理ボリュームに、該I/O要求で指定されているライト対象データをライトするI/O処理部と、
    ユーザによって選択された第二の記憶装置が装着される部材であって、第一の記憶装置の数よりも少ない数の装着部材と、
    前記装着部材に前記第二の記憶装置が装着されたことを検知する第一の検知部と、
    前記装着部材から前記第二の記憶装置が取り外されたことを検知する第二の検知部と、
    以下の(a)及び(b)の処理を実行するバックアップ部と、
    (a)前記装着部材に装着された第二の記憶装置の記憶空間を基に形成され前記第一の論理ボリュームとペアにされた第二の論理ボリュームに、前記第一の論理ボリュームに記憶されているデータをバックアップする、
    (b)前記第一の論理ボリュームの今回のバックアップが第何世代のバックアップであるかに関するバックアップ世代情報要素を前記キャッシュメモリ内の前記管理情報含める、
    を備え
    (A)前記装着部材に装着された1つの第二の記憶装置を基に複数の第二の論理ボリュームが形成され、
    (B)各差分管理情報要素は、その差分管理情報要素に対応するペアの構成要素である第二の論理ボリュームと前記第一の論理ボリュームとの差分に相当するデータブロックである差分データブロックが前記第一の論理ボリュームのどの位置にあるかを表す情報要素であり、
    (C)前記ペア状態として、下記3種類のステータス、
    (1)前記第一の論理ボリュームと前記第二の論理ボリュームとが同一であることを意味するステータスであるPAIRステータス、
    (2)前記第一の論理ボリュームから前記第二の論理ボリュームにデータブロックをコピー中であることを意味するステータスであるCOPYステータス、
    (3)前記第一の論理ボリュームの或る位置にデータブロックがライトされても、該或る位置に対応する、前記第二の論理ボリュームにおける位置に、該データブロックがコピーされるわけではないが、該或る位置に差分が生じたことが前記差分管理情報要素に記録される状態であることを意味するステータスであるPSUSステータス、
    があり、
    (D)前記バックアップ部は、前記第二の記憶装置が前記装着部材に装着されたことを前記第一の検知部が検知したことに応答して、前記(a)及び(b)の処理を実行し、前記装着部材から前記第二の記憶装置が取り外されたことを前記第二の検知部が検知したことに応答して、前記対象ペアに対応したペア状態が前記PSUSステータスであれば、当該ペア状態を前記PSUSステータスのままとし、当該ペア状態が前記COPYステータス又は前記PAIRステータスであれば、当該ペア状態を前記PSUSステータスに変更し、
    (E)前記I/O処理部は、前記第一の論理ボリュームを構成要素としたペアのペア状態が第一種のステータスになっている場合、該第一の論理ボリュームに前記ライト対象データのデータブロックをライトする都度に、該ペアに対応する差分管理情報要素を、該ライト先の位置に差分データブロック有りに更新し、
    (F)前記バックアップ部は、前記(a)の処理において、前記第一の論理ボリュームとそれぞれ複数のペアを構成する、前記装着部材に装着された前記第二の記憶装置に基づく前記複数の第二の論理ボリュームの中から、世代の最も古い第二の論理ボリュームを選択し、選択した第二の論理ボリュームを構成要素とするペアである対象ペアに対応するペア管理情報要素を前記第二の記憶装置から特定し、該対象ペアに対応するペア状態を前記COPYステータスに更新してからバックアップを開始し、前記特定されたペア管理情報要素における複数の差分管理情報要素のうちの、前記対象ペアに対応した差分管理情報要素から、前記第一の論理ボリュームのどの位置に差分データブロック有りかを特定し、特定された各位置にある各差分データブロックを、該第二の論理ボリュームにおける該特定された各位置に対応する各位置にバックアップし、差分データブロックを前記第二の論理ボリュームにバックアップする都度に、該差分データブロックを該第二の論理ボリュームからリードし、リードされた差分データブロックと、バックアップした差分データブロックとを比較し、それらの差分データブロックが互いに一致している場合に、前記対象ペアに対応した差分管理情報要素を、該特定した位置に差分データブロック無しに更新し、全ての差分データブロックのバックアップが完了した場合に、前記対象ペアに対応するペア状態を前記PAIRステータスに更新し、
    (G)前記バックアップ部は、前記(b)の処理において、前記対象ペアに対応するペア状態が前記PSUSステータスに更新された後に、更に、前記対象ペアについての更新後の該ペア状態を含んだ前記ペア管理情報要素を、前記第二の記憶装置に格納し、その後に、前記装着部材から前記第二の記憶装置が取り外されて、新たに、該取り外された第二の記憶装置又は前記ユーザによって選択された別の第二の記憶装置が前記装着部材に装着された場合、前記(a)の処理において、前記装着部材に装着された該第二の記憶装置内のペア管理情報要素に対応する差分管理情報要素を特定する、
    るストレージシステム。
  2. 前記装着部材が複数個あり、
    前記複数の装着部材には、第一の装着部材と第二の装着部材とが含まれ、
    前記バックアップ部は、前記第一の装着部材に前記選択された第二の記憶装置が装着された場合に、前記(a)の処理を実行し、前記第二の装着部材に前記選択された第二の記憶装置が装着された場合に、以下の(c)の処理を実行する、
    (c)前記第二の装着部材に装着されている第二の記憶装置の前記第二の論理ボリューム内のデータを、前記記憶資源の記憶空間を基に形成された前記第一の論理ボリューム又は別の第一の論理ボリュームにリストアする、
    請求項1記載のストレージシステム。
  3. バックアップとリストアとのどちらを実行するかの指定を前記ユーザから受け付けるバックアップ/リストア指定受付部を更に備え、
    前記バックアップ部は、前記バックアップ/リストア指定受付部がバックアップの指定を受け付けた場合に、前記(a)の処理を実行し、前記バックアップ/リストア指定受付部がリストアの指定を受け付けた場合に、以下の(c)の処理を実行する、
    (c)前記装着部材に装着された第二の記憶装置の前記第二の論理ボリューム内のデータを、前記第一の論理ボリューム又は別の第一の論理ボリュームにリストアする、
    請求項1記載のストレージシステム。
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