JP2008242744A - Cdpに従うリカバリを実行するストレージ装置の管理装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】なるべく管理者所望の時刻におけるデータをリカバリできるようにする。
【解決手段】
CDPに従うリカバリを実行するストレージ装置の管理装置が、所定の時刻を基点とした所定の時間幅から、データボリュームをリカバリすることが保障されている期間であるデータ保護期間を取得するデータ保護期間取得部と、データ保護期間を用いた制御を実行する制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、データのリカバリに関する。
インターネット社会の急速な浸透により、従来は紙やフィルムなどを用いて非電子的なデータとして保存されていたデータが、電子データとして保存され、業務に活用されるようになっている。このようなデータを保存し、活用する計算機システムにおいて、突発的な事故や災害等によりデータを消失することは、計算機システムの停止を招くだけでなく、業務の継続性にも支障をきたし、大きな問題となる。
このような事態に備え、計算機システムに用いられるストレージシステムのデータは、定期的にテープや別のディスク等に保存される。この処理を「バックアップ」と呼ぶ。また、バックアップにより保存されたバックアップデータを用いてストレージシステムのデータを復元し、計算機システムを復旧させる処理を、「リカバリ」と呼ぶ。
このバックアップとリカバリを運用する際に用いられる指標として、目標復旧時間(Recovery Time Objective、以下「RTO」と略記)と、目標復旧時点(Recovery Point Objective、以下「RPO」と略記)とがある。RTOとは、リカバリに要する時間の目標値、即ち、計算機システムが停止してからデータを復元して計算機システムを復旧するまでにかかる時間の目標値である。RPOとは、計算機システムが停止した場合に、ストレージシステムのデータをどれだけ直近の時刻におけるデータに復元できるかを示す指標である。バックアップとリカバリの運用では、RPOとRTOの両方を短縮することが重要である。
ストレージシステムにおけるバックアップとリカバリに関連する技術として、特許文献1が知られている。特許文献1は、ホスト計算機がストレージシステムのデータボリュームに対してデータの書き込みを行う毎に、ストレージシステムがジャーナルデータ(以下、「JNL」とも呼ぶ)を蓄積し、JNLを用いてデータボリュームのデータを復元することにより、RPO及びRTOを短縮する、CDP(Continuous Data Protection)技術を開示する。本技術により、ホスト計算機上で稼動するアプリケーションが、JNLを蓄積する機能を具備しない場合においても、ストレージシステムが蓄積したJNLにより、データが復元される。
特開2005−18738号公報
特許文献1によれば、JNLが蓄積されるJNLボリュームが満杯になると、古くなったJNL(通常は、最も古い時刻に書込まれたJNL)は、新たに書込まれるJNLによって上書きされる。つまり、JNLボリュームの更新に伴って、復元可能な最古の時刻が現在側に進む。このため、管理者が所望の時刻におけるデータをリカバリしたくても、そのデータをリカバリすることができない場合がある。
また、アプリケーションがデータボリュームへ書き込むデータの量や書き込みを行う頻度が異なれば、単位時間当たりに蓄積されるJNLの量は変わってくるので、復元可能な最古の時刻の進むスピードは、一定になるとは限らない。このため、どこまで過去の時刻におけるデータを復元できるのかの管理が困難である。
従って、本発明の目的は、なるべく管理者所望の時刻におけるデータをリカバリできるようにすることにある。
ストレージ装置が、上位装置から送信されたライト対象のデータが書込まれる論理ボリュームであるデータボリュームと、データボリュームのデータイメージである基底ボリュームと、データボリュームへの書き込みデータをジャーナルとして蓄積するジャーナル記憶領域と、基底ボリュームにジャーナルを適用してデータボリュームをリカバリするストレージ制御部とを備える。そのストレージ装置の管理装置は、所定の時刻を基点とした所定の時間幅から、データボリュームをリカバリすることが保障されている期間であるデータ保護期間を取得し、そのデータ保護期間を用いた制御を実行する。
一つの実施形態では、ストレージ装置が、上位装置から送信されたライト対象のデータが書込まれる論理ボリュームであるデータボリュームと、データボリュームのデータイメージである基底ボリュームと、データボリュームへの書き込みデータをジャーナルとして蓄積するジャーナル記憶領域と、基底ボリュームにジャーナルを適用してデータボリュームをリカバリするストレージ制御部とを備えている。ストレージ装置の管理装置は、データ保護期間取得部と、制御部とを備える。データ保護期間取得部は、所定の時刻を基点とした所定の時間幅から、データボリュームをリカバリすることが保障されている期間であるデータ保護期間を取得する。制御部は、そのデータ保護期間を用いた制御を実行する。
管理装置は、ストレージ装置に内蔵されても良いし、ストレージ装置の外に存在しても良い(例えば、ストレージ装置の外に存在する計算機であっても良い)。また、上位装置は、ホスト装置であっても良いし、他のストレージ装置であっても良い。
一つの実施形態では、データ保護期間は、現在時刻から過去方向への上記時間幅分の期間である。
一つの実施形態では、管理装置が、復元可能期間取得部を備えることができる。復元可能期間取得部は、基底ボリュームが作成された時刻とジャーナルボリュームに蓄積されているジャーナルに記録されている時刻とから、データボリュームを復元することができる期間であって上記所定の時刻(例えば現在時刻)を基点とした復元可能期間を取得することができる。制御部は、その復元可能期間に含まれるがデータ保護期間に含まれない一以上の時刻である一以上の非保護時刻を出力することができる。
一つの実施形態では、ストレージ装置が、複数のチェックポイントを記憶した記憶領域を更に備えることができる。管理装置が、ストレージ装置の記憶領域に記憶されている複数のチェックポイント(任意の時刻)を取得するチェックポイント取得部を更に備えることができる。この場合、制御部は、出力する非保護時刻を、復元可能期間に含まれるがデータ保護期間に含まれないチェックポイントとすることができる。
一つの実施形態では、制御部は、複数の時刻のうちの管理者所望の時刻におけるデータボリュームをリカバリすることの指示を受け付けるリカバリ指示受付画面を表示し、複数の時刻から選択された管理者所望の時刻におけるデータボリュームをリカバリすることのリカバリ指示を、ストレージ装置のストレージ制御部に送信することができる。リカバリ指示受付画面において、復元可能期間及びデータ保護期間の両方に含まれる一以上の時刻である一以上の保護時刻と前記一以上の非保護時刻との表示態様が異なる。
一つの実施形態では、管理装置が、時間幅を決定するために用いる値の入力を受け付ける入力部と、入力された値を用いて時間幅を決定する時間幅決定部とを更に備えることができる。入力部は、ジャーナル記憶領域を構成するジャーナルボリュームのデータ容量よりも少ないデータ量を値として受け付けることができる。時間幅決定部は、ジャーナルボリュームに対する単位時間当たりの書込み量に基づいて、書込み量が上記入力されたデータ量に到達するまでに要する時間を、時間幅と決定することができる。
一つの実施形態では、入力部は、ジャーナル記憶領域を構成するジャーナルボリュームのデータ容量に対する割合を値として受け付けることができる。時間幅決定部は、ジャーナルボリュームに対する単位時間当たりの書込み量に基づいて、書込み量がジャーナルボリュームのデータ容量に対する上記入力された割合に相当するデータ量に到達するまでに要する時間を、時間幅と決定することができる。
一つの実施形態では、制御部が、出力した一以上の非保護時刻のうちの管理者所望の非保護時刻の選択を受け付け、選択された管理者所望の非保護時刻におけるデータボリュームのコピーを生成することのコピー指示を、ストレージ装置のストレージ制御部へ送信することができる。この場合、ストレージ装置のストレージ制御部が、そのコピー指示に応答して、そのコピー指示で指定されている非保護時刻におけるデータボリュームのコピーを作成することができる。
一つの実施形態では、制御部は、複数の時刻のうちの管理者所望の時刻におけるデータボリュームをリカバリすることの指示を受け付けるリカバリ指示受付画面を表示し、複数の時刻から選択された管理者所望の時刻におけるデータボリュームをリカバリすることのリカバリ指示を、ストレージ装置のストレージ制御部に送信することができる。リカバリ指示受付画面に表示される複数の時刻には、一以上の非保護時刻と、復元可能期間及びデータ保護期間の両方に含まれる一以上の時刻である一以上の保護時刻と、復元可能期間に含まれないがコピー指示の対象となった非保護時刻であるコピー時刻とが含まれる。このため、管理者は、コピー時刻を指定することができ、この場合、制御部は、そのコピー時刻を指定したリカバリ指示を、ストレージ装置のストレージ制御部に送信することができる。ストレージ制御部は、リカバリ指示で指定されている時刻が、データボリュームの生成されたコピーに対応した時刻(例えば上記コピー時刻)であるならば、該コピーを利用して、データボリュームをその指定されている時刻へ復元し、一方、その指定されている時刻が、その生成されたコピーに対応した時刻でないならば、基底ボリュームにジャーナルを適用してデータボリュームを上記指定されている時刻へ復元することができる。
一つの実施形態では、制御部は、復元可能期間に含まれるがデータ保護期間に含まれない一以上の時刻である一以上の非保護時刻のうちから非保護時刻を選択し(例えば管理者からの手動による選択ではなく、制御部により自動で選択し)、選択した非保護時刻におけるデータボリュームのコピーを生成することのコピー指示を、ストレージ装置のストレージ制御部へ送信することができる。
一つの実施形態では、管理装置が、制御部が非保護時刻を選択する時間間隔の入力を受け付ける時間間隔入力部を更に備えることができる。制御部は、非保護時刻の選択を、その入力された時間間隔ごとに行うことができる。
一つの実施形態では、管理装置が、データ保護期間外の時刻における保護が不要である旨の入力を受け付ける保護不要入力部を更に備えることができる。制御部が、データ保護期間外の時刻における保護が不要である旨が入力された場合、その旨を表す情報(例えば、データ保護期間外の一以上の基底ボリュームのうち少なくとも一つを削除することの削除要求)をストレージ装置のストレージ制御部に送信することができる。この場合、ストレージ制御部は、その情報(例えば上記削除要求)の受信に応答して、データ保護期間外の一以上の基底ボリュームのうちの少なくとも一つを削除することができる。また、ストレージ制御部は、その情報に応答して、データ保護期間外の一以上の基底ボリュームのうち最新の基底ボリューム以外の基底ボリュームを削除しても良いし、データ保護期間外の一以上の基底ボリュームの全てを削除しても良いし、データ保護期間内の最古の時刻における基底ボリュームを作成してもよい。
一つの実施形態では、制御部が、データ保護期間外の時刻における保護が不要である旨が入力された場合、上記情報として、例えば、データ保護期間外の一以上の基底ボリュームのうち最新の基底ボリューム以外の基底ボリュームを削除することの削除要求を送信することができる。
一つの実施形態では、制御部が、データ保護期間外の時刻における保護が不要である旨が入力された場合、上記情報として、例えば、データ保護期間外の一以上の基底ボリュームの全てを削除することの削除要求と、データ保護期間内の最古の時刻における基底ボリュームを作成することの作成要求とを送信することができる。
上述した複数の実施形態のうちの任意の二以上の実施形態を組合せて一つの実施形態とすることも可能である。
また、上述した各部(例えば、ストレージ制御部、データ保護期間取得部、制御部、復元可能期間取得部など)は、ハードウェア、コンピュータプログラム又はそれらの組み合わせ(例えば一部をコンピュータプログラムにより実現し残りをハードウェアで実現すること)により構築することができる。コンピュータプログラムは、所定のプロセッサに読み込まれて実行される。また、コンピュータプログラムがプロセッサに読み込まれて行われる情報処理の際、適宜に、メモリ等のハードウェア資源上に存在する記憶域が使用されてもよい。また、コンピュータプログラムは、CD−ROM等の記録媒体から計算機にインストールされてもよいし、通信ネットワークを介して計算機にダウンロードされてもよい。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態について詳細に説明する。尚、これにより本発明が限定されるものではない。
<本発明の一実施形態>。
まず、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態では、CDP技術を実現するストレージ装置を備える計算機システムにおいて、復元可能期間と、所定の時間幅から求められる期間であって復元可能期間内にあることが保障されている期間であるデータ保護期間と、復元の対象となる時刻の候補(復元点と呼び、CP(Check Point)と略記する)との関係が管理され、それらの関係がシステム管理者へ通知される。システム管理者は、重要なものとして指定するCPが復元可能期間を外れそうな場合には、その後のJNLの上書きによってそのCPへの復元ができなくなることを防止するため、そのCPにおけるコピーを生成するようにストレージ装置へ指示することができる。
(1−1)本実施形態における計算機システムの構成。
本実施形態における計算機システムの構成について説明する。図1乃至図5は、計算機システムの構成および計算機システムに接続される装置の構成を示し、図6乃至図9、図26は各装置に具備される管理情報を示す。
図1は、本実施形態における計算機システムの構成例を示した図である。
1台以上のホスト計算機10000と1台以上のストレージ装置20000とが、ストレージネットワーク50000を介して互いに接続される。また、各ホスト計算機10000と各ストレージ装置20000とは、管理用ネットワーク60000を介して、管理計算機40000と管理端末70000とにそれぞれ接続される。
ホスト計算機10000の詳細な構成例は、後述する。
ストレージ装置20000は、JNL作成PG(PGは、プログラムの略)22110と、データVOL(VOLは、論理ボリュームの略)25500と、基底VOL26000と、JNL VOL27000とを有する。また、データVOL25500、基底VOL26000及びJNL VOL27000は、CDPグループ(CDPG)28000を構成する。ストレージ装置20000の詳細な構成例は、後述する。
管理計算機40000は、CDPG運用PG42200と、CPコピー管理PG42300とを有する。管理計算機40000の詳細な構成例は、後述する。
管理端末70000は、システム管理者が、管理計算機40000に格納されたプログラムを遠隔の計算機から実行するために用いる端末である。なお、システム管理者は、管理端末70000を用いて管理計算機40000に格納されたプログラムを実行してもよいし、管理計算機40000を直接操作してそのプログラムを実行してもよい。管理端末70000の詳細な構成例は、後述する。
また、ホスト計算機10000とストレージ装置20000との間のストレージネットワーク50000は、スイッチにより構成されてもよいし、装置間で直接接続されるようにして構成されてもよい。
説明の都合上、本実施形態では、装置ID(後述する)が「H1」であるホスト計算機10000が、ストレージネットワーク50000を介して、装置IDが「ST1」であるストレージ装置20000に接続されるものとする。また、ストレージネットワーク50000は、FC(Fibre Channel)プロトコルを用いたネットワーク、管理用ネットワーク60000は、IPプロトコルを用いたネットワークであるとする。尚、装置IDが「H1」であるホスト計算機10000を「ホスト計算機:H1」と表記し、装置IDが「ST1」であるストレージ装置20000を「ストレージ装置:ST1」と表記する。以下、これと同様に、識別子により対象物のうちの一つを示す場合は、「:」を用いて表記することとする。
図2は、本実施形態におけるホスト計算機10000の構成例を示した図である。
ホスト計算機10000は、プロセッサ11000と、メモリ12000と、ストレージネットワーク50000に接続するための一つ以上のI/Oポート13000と、管理ネットワーク60000に接続するための管理ポート14000と、処理結果を出力するためのディスプレイ装置等の出力部15000と、キーボードやマウス等の入力部16000とを有し、これらは内部バス17000で互いに接続される。
メモリ12000には、図示しないOS(Operating System)と、ストレージ装置20000のデータVOL25500に記憶されたデータの読出しやデータVOL25500へのデータの書込み等のデータアクセスを伴う処理を行うアプリケーション12200とが格納される。また、メモリ12000には、ストレージ装置20000が具備するJNL作成PG22110と連携して動作するCP指示PG12400が格納される。さらに、メモリ12000には、当該ホスト計算機10000がデータアクセスするデータVOL25500に相当するLU(Logical Unit)を管理するLU管理テーブル12500が格納される。これらのプログラム及び管理テーブルは、ハードディスク等の記憶媒体(図示せず)からロードされ、プロセッサ11000が、これらのプログラムやテーブルを参照するものとする。
図3は、本実施形態におけるストレージ装置20000の構成例を示した図である。
ストレージ装置20000は、ストレージ装置20000内の制御を行うコントローラ21000と、メモリ22000と、ストレージネットワーク50000に接続するための一つ以上のI/Oポート23000と、管理用ネットワーク60000に接続するための管理ポート24000と、ホスト計算機10000に記憶領域として提供することができる一つ以上のVOL25000と、一つ以上のデータVOL25500と、一つ以上の基底VOL26000と、一つ以上のJNL VOL27000を有する。一以上のデータVOL25500、一以上の基底VOL26000及び一以上のJNL
VOL27000は、データVOL25500の一部が割当てられることにより形成され、それらは、上述したようにCDPG28000を構成する。ストレージ装置20000は、一以上のCDPG28000を備える。以下、ストレージ装置2000が備えるCDPG28000の構成(データVOL25500、基底VOL26000及びJNL VOL27000の組合せ)及びそのCDPGにおいて作成されたCPの構成を併せてCDP構成と呼ぶ。ストレージ装置20000における上述した複数の要素は、コントローラ21000を介して互いに接続される。
メモリ22000には、ストレージ装置20000内の制御を行うマイクロPG22100が格納される。マイクロPG22100の一部として、JNL作成PG22110が存在する。JNL作成PG22110の動作概要については、後述する。
また、メモリ22000には、VOL25000を管理するVOLテーブル22200と、JNL作成PG22110がCDP構成を管理するために用いるCDPGテーブル22300およびCPテーブル22500と、VOL25000のデータのコピーに関する情報を管理するコピーVOLテーブル22600が格納される。これらのテーブルおよびプログラムは、ストレージ装置起動時に、ハードディスク等の記憶媒体(図示せず)からロードされ、コントローラ21000により処理されるものである。
なお、I/Oポート23000の個数と、VOL25000、データVOL25500、基底VOL26000及びJNL
VOL27000の個数や容量とは、任意に定められる。また、VOL25000、データVOL25500、基底VOL26000及びJNL VOL27000は、複数台のハードディスクによるRAID構成として形成されてもよいし、1台のハードディスクから形成されてもよい。
図4は、本実施形態における管理計算機40000の構成例を示した図である。
管理計算機40000は、プロセッサ41000と、メモリ42000と、管理ネットワーク60000に接続するための管理ポート44000と、処理結果を出力するためのディスプレイ装置等の出力部45000と、キーボードやマウス等の入力部46000とを有し、これらは内部バス47000で互いに接続される。
メモリ42000には、構成情報収集PG42100と、CDPG運用PG42200と、CPコピーPG42300と、CDPGリカバリPG42400と、管理計算機40000が管理対象とするホスト計算機10000やストレージ装置20000を特定するための装置テーブル43100と、CDPG運用PG42200、CPコピーPG42300及びCDPGリカバリPG42400が用いる、CDPGを管理するためのCDPG運用テーブル43200とが格納される。これらプログラムおよびテーブルは、プロセッサ41000によりハードディスク等の記憶媒体(図示せず)からメモリ42000にロードされ、実行又は参照される。また、図示していないが、メモリ42000には、記憶媒体からロードされたOSも格納される。プロセッサ41000は、このOSの実行をも行う。
図5は、本実施形態における管理端末70000の構成例を示した図である。
管理端末70000は、プロセッサ71000と、メモリ72000と、管理ネットワーク60000に接続するための管理ポート74000と、処理結果を出力するためのディスプレイ装置等の出力部75000と、キーボードやマウス等の入力部76000とを有し、これらは内部バス77000で互いに接続される。
メモリ72000には、管理計算機60000上のプログラムを遠隔地から実行するための入出力を制御する管理計算機アクセスPG72100が格納される。本プログラム72100は、プロセッサ71000によりハードディスク等の記憶媒体(図示せず)からメモリ72000にロードされ、実行される。また、管理計算機40000の場合と同様に、メモリ72000には、OSも格納され、OSは、プロセッサ71000により実行される。
図6は、ホスト計算機10000が具備するLU管理テーブル12500の一例を示した図である。
本テーブル12500は、ホスト計算機10000がデータアクセスすることのできるデータVOL25500に相当するLUを管理する。LU管理テーブル12500は、例えば、ホスト計算機10000内でLUを一意に特定するための識別子であるLU IDを登録するLU IDフィールド12505と、LUの容量を登録する容量フィールド12510と、LUに相当するストレージ装置20000のデータVOL25500に関する詳細情報を登録するVOL情報フィールド12515とにより構成される。VOL情報フィールド12515には、例えば、当該LUに対してSCSIのInquiryコマンドを発行することにより取得できる値が登録される。尚、本テーブル12500の構成は、上述したものに限定されない。本テーブル12500は、上述したフィールドのうちの一部で構成されてもよいし、他の新たなフィールドが追加された形で構成されてもよい。その他のテーブル(図7乃至図9、図26)についても同様である。
図7Aは、ストレージ装置20000が具備するVOLテーブル22200の一例を示した図である。
本テーブル22200は、例えば、ストレージ装置20000内でVOL25000を一意に特定するための識別子であるVOL IDを登録するVOL IDフィールド22210と、当該VOL25000が使用済か否かを示す使用済フィールド22220と、当該VOL25000の容量を登録する容量フィールド22230とにより構成される。使用済フィールド22220には、例えば、VOL25000が使用済である旨を示す「済」又は未使用である旨を示す「未済」が登録される。
図7Bは、ストレージ装置20000が具備するCDPGテーブル22300の一例を示した図である。
本テーブル22300は、CDPG28000を一意に特定するための識別子であるCDPG IDを登録するCDPG IDフィールド22310と、JNLを作成する対象(以下、「JNL作成対象」)となる一つ以上のデータVOL25500(VOL IDを用いて指定することができる)を登録するためのデータVOLフィールド22320と、データを復元する際にJNLを適用する対象となる一つ以上の基底VOL26000(上記と同様にVOL IDを用いて指定することができる)を登録するための基底VOLフィールド22330と、JNLを格納する一つ以上のJNL VOL27000(上記と同様にVOL IDを用いて指定することができる)を登録するためのJNL
VOLフィールド22340とにより構成される。なお、本テーブル22300をJNL作成PG22110がどのように用いるかは、後述する。
図26Aは、ストレージ装置20000が具備するCPテーブル22500の一例を示した図である。
本テーブル22500には、システム管理者やJNL作成PG22110自身が指示することにより作成されたCPに関する情報(以下、「CP情報」)が登録される。本テーブル22500は、CDP技術によるバックアップ及びリカバリの運用(以下、「CDP運用」)の対象となるCDPG28000のCDPG IDを登録するCDPG
IDフィールド22510と、JNLを作成する対象となるデータVOL25500のVOL IDを登録するデータVOLフィールド22520と、ストレージ装置20000内でCPを一意に特定するための識別子であるCP IDを登録するCP IDフィールド22530と、当該CPの時刻において最新のJNLの順序番号(後述する)を登録する順序番号フィールド22540と、当該CPが基底VOL26000を持つ場合にその基底VOL26000のVOL IDを登録する基底VOLフィールド22550と、当該CPの時刻を登録する時刻フィールド22560と、当該CPにおいてデータのコピーが生成されたか否かを示すコピー状態を登録するコピー状態フィールド22570とにより構成される。コピー状態フィールド22570には、例えば、コピーが生成された旨を示す「済」、コピー生成中である旨を示す「コピー中」、コピーが未だ生成されていない旨を示す「未済」又はコピーを生成する必要がない旨を示す「不要」が登録される。なお、順序番号及び基底VOL26000の役割と、本テーブルをJNL作成プログラム22110がどのように用いるかとについては、後述する。
図26Bは、ストレージ装置20000が具備するコピーVOLテーブル22600の一例を示した図である。
本テーブル22600は、例えば、コピー元のVOL25000(データVOL25500)のVOL IDを登録するためのコピー元VOLフィールド22610と、コピー先のVOL25000のVOL IDを登録するためのコピー先VOLフィールド22620と、コピー元のVOL25000のどの時刻におけるデータについてコピーが行われるかを示す時刻フィールド22630とにより構成される。本実施形態では、時刻フィールド22630には、いずれかのCPの時刻が設定される。ストレージ装置20000のマイクロPG22100は、本テーブル22600に登録されたエントリ(テーブルを構成するフィールドの値の組み合わせの一つ)に基づいて、コピー元のVOL25000の時刻フィールド22630に登録された時刻のデータをコピー先のVOL25000にコピーするものとする。コピーの方法としては、例えば、コピー元のVOL25000の先頭アドレスから終端アドレスまでを特定のブロックで分割し、先頭アドレスを含むブロックから終端アドレスを含むブロックまで順番に、各ブロックのデータをコピー先のVOL25000にコピーする方法が考えられる。
図8Aは、本実施形態におけるJNL VOL27000の構成例を示した図である。
JNL
VOL27000は、JNLの作成対象のデータVOL25500に対するホスト計算機10000からの書き込みデータ(ホストライトデータ)をJNL本体27210として蓄積するデータ領域27200と、データ領域27200に格納したJNL本体27210に関する情報(以下、「JNLヘッダ」)27110を保持するヘッダ領域27100とを有する。ホストライトデータがデータVOL25500へ書込まれると、JNL作成PG22110は、そのホストライトデータをJNL本体27210としてデータ領域27200に蓄積し、そのJNL本体27210に対応するJNLヘッダ27110を作成して、作成したJNLヘッダ27110をヘッダ領域27100に格納する。尚、JNLは、JNL本体27210とそのJNLヘッダ27110とを併せたものである。
図8Bは、JNLヘッダ27110に含まれる情報の具体的な内容を示した図である。
JNLヘッダ27110には、例えば、ホストライトデータの順序(例えば、ストレージ装置20000がそのホストライトデータを受信した順序や処理した順序等)を示す順序番号27111と、ホストライトデータが書き込まれた時刻を示す作成時刻27112と、データVOL25500においてホストライトデータが格納された領域の先頭アドレスを示すデータVOLアドレス27113と、ホストライトデータのデータ長を示すデータ長27114と、データ領域27200においてホストライトデータに対応するJNL本体27210が格納された領域の先頭アドレスを示すJNL VOLデータ領域アドレス27115との情報が含まれる。即ち、JNLヘッダ27110を参照することにより、JNL本体27210が、データ領域27200におけるJNL VOLデータ領域アドレス27115によって指定された位置からデータ長27114の長さ分の領域に格納されていることがわかる。尚、図8Bでは、データVOLアドレス27113及びJNL VOLデータ領域アドレス27115は、それぞれのVOLの先頭アドレスからのバイト数によって示されている。同図における[]の中の値は、そのバイト数を示す。
図9Aは、管理計算機40000が具備する装置テーブル43100の一例を示した図である。
本テーブル43100は、例えば、計算機システム内の装置(ホスト計算機10000、ストレージ装置20000、管理計算機40000、管理端末70000等)を一意に特定するための識別子である装置IDを登録する装置IDフィールド43110と、当該装置の種別を登録するための種別フィールド43120と、当該装置のベンダ名、モデル名、シリアル番号等の詳細情報を登録する装置情報フィールド43130と、当該装置の管理ポートに対して通信するためのIPアドレスを登録するIPアドレスフィールド43140とにより構成される。なお、これらのフィールドに登録される情報は、システム管理者によって管理計算機40000または管理端末70000から予め入力されてもよいし、ストレージネットワーク50000や管理用ネットワーク60000が提供する所定の機能(ネームサービスなど)を用いて自動的に取得されてもよい。
図9Bは、管理計算機40000が具備するCDPG運用テーブル43200の一例を示した図である。
本テーブル43200は、例えば、CDP運用の対象となるCDPG28000が設定されたストレージ装置20000を示す装置IDを登録するストレージ装置フィールド43210と、当該CDPG28000のCDPG IDを登録するCDPG IDフィールド43220と、当該CDPG28000に対してシステム管理者が命名した所定の名称(以下、「CDPGニックネーム」)を登録するCDPGニックネームフィールド43225と、当該CDPG28000で保護されるデータVOL25500のVOL IDを登録するデータVOLフィールド43230と、当該CDPG28000を構成するJNL VOL27000の容量(以下、「JNL VOL容量」)を示すJNL
VOL容量フィールド43240と、当該CDPG28000のデータ保護期間を示すデータ保護期間フィールド43250と、当該CDPG28000でCPを定期的に設定するための時間間隔(以下、「CP設定間隔」)を示すCP設定間隔フィールド43250とにより構成される。なお、本テーブル43200の具体的な利用方法とデータ保護期間とについては、後述する。
以上が、本実施形態における計算機システムの構成である。
以下、計算機システムを構成する各装置の動作を説明する。尚、コンピュータプログラムが主語になる場合は、実際にはそのコンピュータプログラムを実行するプロセッサ又はコントローラによって処理が行われるものとする。
(1−2)ストレージ装置20000内のJNL作成PG22110の動作概要。
本実施形態におけるCDP構成管理処理を説明する前に、ストレージ装置20000内のJNL作成PG22110の動作概要について説明する。
まず、ホスト計算機10000へ提供するVOL25000についてJNLを用いたリカバリを可能とするために、システム管理者は、ストレージ装置20000へ指示を出して、データVOL25500、基底VOL26000及びJNL
VOL27000の組をストレージ装置20000のCDPGテーブル22300に登録する。本実施形態では、図7Bに示すように登録されるものとする。
次に、システム管理者は、登録したデータVOL25500のJNLの取得開始を指示する。例えば、システム管理者は、管理計算機40000上のCDPG運用PG42200へその指示を行い、指示を受けたCDPG運用PG42200がストレージ装置20000のJNL作成PG22110へJNLの取得開始の信号を発行することで、CDPGテーブル22300に登録されたCDPG28000のデータVOL25500に対するJNLの取得開始が指示される。
これ以降、ホスト計算機10000からの書き込みがあると、ストレージ装置20000内のJNL作成PG22110は、ホスト計算機10000からのホストライトデータを、ホスト計算機10000に認識されているデータVOL25500へ書き込むとともに、JNL VOL27000へそのホストライトデータに対応するJNLを蓄積する。また、JNL作成PG22110は、JNLの取得開始が指示された時点(以下、「JNL取得開始時点」)以降の任意時点において、データVOL25500の複製を作成する。この複製が、基底VOL26000に相当する。これにより、JNL作成PG22110は、基底VOL26000と、その基底VOL26000が作成された時点以降に蓄積されたJNLとを利用することで、データVOL25500の復元を行うことができる。尚、基底VOL26000は、複数の時点において作成されてもよく、その場合は、複数の基底VOL26000が存在することになる。
また、ホストライトデータに対応するJNLを格納するJNL VOL27000は、CDPGテーブル22300を参照することにより、取得される。例えば、ホスト計算機:H1のLU:LU1へホストライトデータが書込まれた場合は、CDPGテーブル22300を参照することにより、JNLが格納されるJNL VOL27000がJNL
VOL:st1v11、JNL VOL:st1v12又はJNL VOL:st1v13であることがわかるので、そのJNL VOL27000へ対応するJNLが蓄積される。尚、LU:LU1がストレージ装置:ST1のデータVOL:st1v01に対応することは、LU管理テーブル12500を参照することで知ることができる。
JNLの取得開始後にCPを作成する場合、システム管理者は、ホスト計算機10000内に具備されたCP指示PG12400に対して、ホスト計算機10000上のLUを指定してCPの作成を指示する。CP指示PG12400は、LU管理テーブル12500を参照してLUに対応するデータVOL25500を特定し、JNL作成PG22110に対して、当該データVOL25500を構成要素とするCDPG28000へのCPの作成を指示する。例えば、システム管理者がホスト計算機:H1のLU:LU1に対するCPの作成を指示した場合は、CP指示PG12400は、LU管理テーブル12500を参照してLU:LU1を有するストレージ装置:ST1及びLU:LU1に対応するデータVOL:st1v01を特定し、ストレージ装置:ST1内のJNL作成PG22110に対して、データVOL:st1v01を構成要素とするCDPG28000(CDPG:g01)へのCPの作成を指示する。
CPの作成の指示を受けたJNL作成PG22110は、CPの作成、即ち、CPテーブル22500への新たなエントリの登録を行う。例えば、図26Aに示すようにCPが作成され(同図では、7個のCPが作成されている)、この場合、CP ID:g01_cp01のCPは、2007年1月1日08時10分に作成されたCPで、そのときのJNLの順序番号は100番で、基底VOL26000は基底VOL:st1v30であったことを示す。なお、JNL作成PG22110は、システム管理者からの指示ないしはJNL作成PG22110の判断により、CPの時刻におけるデータVOL25000の複製である基底VOL26000を別途作成してもよい。別途作成することにより、ストレージ装置20000内の記憶容量等のリソースを余分に消費するものの、リカバリ時に適用されるJNL量が減るので、RTOを短縮することができる。例えば、図26Aに示すように、CP:g01_cp03では、新たな基底VOL:st1v31が作成されている。従って、CP:g01_cp01からCP:g01_cp02までのCPでは、基底VOL:st1v30を利用してリカバリが行われ、CP:g01_cp03からCP:g01_cp04までのCPでは、基底VOL:st1v31を利用してリカバリが行われることになる。
システム管理者がデータVOL25500のリカバリを行いたい場合は、システム管理者がCDPG運用PG42200へリカバリの指示を行い、指示を受けたCDPG運用PG42200がストレージ装置20000のJNL作成PG22110へリカバリ開始の信号を発行することで、CDPGテーブル22300に登録されたCDPG28000に対するリカバリが開始される。このとき、システム管理者は、CDPG運用PG42200を介して、ホスト計算機10000上のLUないしはストレージ装置20000のデータVOL25500を指定して、ストレージ装置20000のJNL作成PG22110からCP情報を取得し、取得したCP情報をもとに、データVOL25500をどのCPの時刻へ復元するかを決定する。決定後、システム管理者は、管理計算機10000上のCDPG運用PG42200から、ホスト計算機10000上のLUまたはストレージ装置20000のデータVOL25500と上記で決定されたCPとを指定して、リカバリを指示する。CDPG運用PG42200は、ホスト計算機10000内のLU管理テーブル12500(ホスト計算機10000から管理ネットワーク60000を介して取得することができる)を参照してLUに対応するストレージ装置20000を特定し、ストレージ装置20000内のJNL作成PG22110に対して、当該データVOL25500のデータを指定されたCPの時刻へ復元するように指示する。例えば、システム管理者は、ホスト計算機:H1のLU:LU1のデータを2007年1月1日08時40分時点のデータに復元するため、CDPG運用PG42200に対して、LU:LU1とCP:g01_cp02の組を指定してリカバリを指示すると、CDPG運用PG42200は、ストレージ装置20000内のJNL作成PG22110に対して、データVOL:st1v01のデータをCP:g01_cp02の時刻へ復元するように指示する。
リカバリの指示を受けたストレージ装置20000内のJNL作成PG22110は、CPテーブル22500を参照し、どの基底VOL26000に対して、どれだけのJNLを上書きすることにより、指定されたCPの時刻へデータを復元できるかを判定する。具体的には、JNL作成PG22110は、CPテーブル22500の指定されたCPのエントリ及びそれ以前のCPのエントリであって基底VOL26000が作成されたものを参照して、JNLの適用の対象となる基底VOL(base_vol)と、最後のJNLの順序番号、即ち、指定されたCPの時刻において最新のJNLの順序番号(num1)と、最初のJNLの順序番号、即ち、base_volが作成されたCPの時刻において最新のJNLの順序番号(num2)とを検出する。そして、base_volに対して、num2からnum1までの順序番号のJNLを上書きすることにより、指定されたCPの時刻へのデータの復元が行われる。なお、復元後のデータは、基底VOL26000に対して作成されてもよいし、基底VOL26000とは異なるVOL25000を準備して、そのVOL25000にデータをコピーすることで作成されてもよい。
以上の処理が行われることにより、データVOL25500のデータが任意のCPの時刻へ復元される。
以上が、ストレージ装置20000内のJNL作成PG22110の動作概要である。
ここで、なぜCPの時刻を基準にデータを復元させるかについて説明する。例えば、計算機システムが停止する原因として、ホスト計算機10000で稼動するDBMS、DBMSでないアプリケーション又はOS等のソフトウェアの障害が考えられる。このような障害の場合、CDP運用上、復元可能期間内にある全ての時刻が、データを復元するための時刻として、必ずしも有用であるとは限らない。なぜなら、DBMS等はホスト計算機10000のメモリ12000をデータバッファとして用いるため、データVOL25500に書き込まれたデータがDBMS等の処理の途中のもの、即ち、データバッファに蓄積された書き込みデータのうちの一部である場合があり、そのようなデータに復元して運用を再開しようとしても、データの不整合が発生するからである。
そこで、実際のCDP運用では、DBMS等がデータバッファとして用いるホスト計算機10000のメモリ12000上のデータをデータVOL25500へ強制的に出力する。これをアプリケーションの静止化と呼ぶ。多くのDBMS等は、アプリケーションの静止化のためのコマンド等が提供されており、この静止化を行った時刻をCPとして記録すれば、データの不整合が発生すること無くリカバリが可能となる。本実施形態では、CPは、このようなアプリケーションの静止化が行われた時刻について作成される。
(1−3)本実施形態におけるCDP構成管理処理。
次に、本実施形態における、CDP構成を管理してCDP運用を行う処理(CDP構成管理処理)について説明する。
CDP構成管理処理は、管理計算機40000内のCDPG運用PG42200と、CPコピーPG42300と、CDPGリカバリPG42400とによって実現される。
CDPG運用PG42200は、システム管理者から設定されたホスト計算機10000上の複数のLUまたはストレージ装置20000のデータVOL25500を含むCDPG28000をCDP運用の対象として登録し、CDP運用を行うプログラムである。
また、CPコピーPG42300は、CDPG運用PG42200から呼び出されることにより実行され、CDPG28000が保持するCPのうち、システム管理者が指定したCPにおけるデータのコピーを生成するプログラムである。
また、CDPGリカバリPG42400は、CDPG運用PG42200から呼び出されることにより実行され、システム管理者から指定されたCDPG28000を構成するデータVOL25500ののリカバリを行うプログラムである。
以下、図10乃至図12に各プログラムが実行する処理のフローチャートを示す。
図10は、CDPG運用PG42200が実行する処理のフローチャートである。
まず、CDPG28000を設定するための表示を行い、システム管理者からCDPG28000の設定要求を受信する(ステップS1100)。具体的には、CDPG運用PG42200は、CDPG運用テーブル43200の新規エントリを作成するため、ストレージ装置20000を示す情報と、CDPGニックネームと、データVOL25500を示す情報と、JNL VOL容量と、データ保護期間と、CP設定間隔とをそれぞれ受信する。ここで、データVOL25500は、ストレージ装置20000のデータVOL25500によって直接指定されてもよいし、ホスト計算機10000と当該ホスト計算機10000のLUとの組で指定されてもよい。また、JNL
VOL容量とデータ保護期間とは、容量(例えば300GB)によって指定されてもよいし、時間幅(例えば3時間)によって指定されてもよい。この容量と時間幅との対応付けは、例えば、次のようにして行われる。即ち、単位時間当たりに書き込まれるおおよそのデータ量を過去の運用時の結果から経験的に求めることで、指定された時間幅からその間に書き込まれるおおよそのデータ量(容量)が計算され、また反対に、指定された容量からその容量分のデータが書き込まれるために必要なおおよその時間幅が計算される。また、データ保護期間は、JNL
VOL容量に対する割合(例えば80%)によって指定されてもよい。ストレージ装置20000を示す情報とデータVOL25500を示す情報とJNL VOL容量とは、システム管理者により必ず設定される。それ以外の情報の値には、CDPG運用PG42200が予め定めた値が用いられてもよい。
次に、CDPG運用PG42200は、前記ステップS1100で取得した情報をもとにCDPG運用テーブル43200を更新し、さらに、ストレージ装置20000のJNL作成PG22110へCDPG28000を設定する(ステップS1105)。具体的には、CDPG運用PG42200は、前記ステップS1100で取得した情報を元に、CDPG運用テーブル43200の新規エントリを作成し、さらに、JNL作成PG22110に対してCDPG28000に関する情報を通知してストレージ装置20000のCDPGテーブル22300の新規エントリを作成するように指示した後、JNLの取得開始の信号を発行する。これにより、ストレージ装置20000は、CDPGテーブル22300に登録されたCDPG28000に対するJNLの取得を開始する。
次に、CDPG運用PG42200は、システム管理者等からCDP構成管理処理を終了させる指示を受けるまでの間、後述するステップS1110からステップS1120までの処理を定期的に実行する。
まず、CDPG運用PG42200は、CDPG運用テーブル43200に登録されたCDPG28000について、ストレージ装置20000からのCDPG構成情報の収集と、CPの設定を定期的に実行する(ステップS1110)。CDPG運用PG42200は、CDPG構成情報の収集を構成情報収集PG42100に行わせることができる。ここで、CDPG構成情報とは、ストレージ装置20000のCDPGテーブル22300と、CPテーブル22500と、コピーVOLテーブル22600とによって管理される情報であり、なお、本ステップで収集された情報に含まれるCP情報は、管理計算機40000のメモリ42000に蓄積されてもよい。蓄積することにより、後述するCPコピーPG42300とCDPGリカバリPG42400は、当該メモリ42000からCDPG構成情報を取得できる。
次に、CDPG運用PG42200は、CPコピーPG42300を実行する(ステップS1115)。
最後に、システム管理者がデータVOL25500のリカバリを実行したいとき、CDPG運用PG42200は、システム管理者からの指示に従って、CDPGリカバリPG42400を実行する(ステップS1120)。
以上が、CDPG運用PG42200が実行する処理のフローチャートの説明である。
図11は、CPコピーPG42300が実行する処理のフローチャートである。
まず、CPコピーPG42300は、CDPG28000の保持する各CPが、データ保護期間内になるか、または、データ保護期間を外れたか、調べる(ステップS1200)。具体的には、CPコピーPG42300は、ストレージ装置20000のJNL作成PG22110から、JNL VOL27000に蓄積されている最新のJNLに関するJNLヘッダ27110と、JNL VOL27000に蓄積されている最古のJNLに関するJNLヘッダ27110と、全てのCPに対応するJNLに関するJNLヘッダ27110とを取得する。ここで、データ保護期間の内または外の判定方法について説明する。データ保護期間が容量で定義されている場合は、最新のJNLのJNL
VOLデータ領域アドレス27115と判定の対象とするCPのJNLのJNL VOLデータ領域アドレス27115との差([]内の値の差)が、データ保護期間の容量よりも小さければ、データ保護期間内にあると判断され、大きければ、保護期間外にあると判断される。また、データ保護期間が時間で定義されている場合は、最新のJNLの作成時刻27112と判定の対象とするCPのJNLの作成時刻27112との差が、データ保護期間の時間よりも小さければ、データ保護期間内にあると判断され、大きければ、保護期間外にあると判断される。このような判定が、全てのCPに対して実施される。
次に、CPコピーPG42300は、前記ステップS1200で判定された結果、つまり、各CPについてデータ保護期間内にあるか保護期間外にあるかを表示する(ステップS1205)。具体的には、CPコピーPG42300は、後述するCDPG運用状態表示画面92000を表示する。
次に、CPコピーPG42300は、前記ステップS1205で表示されたCDPG運用状態表示画面92000において、システム管理者からCPにおけるコピーの生成の指示(以下、「CPコピー生成指示」)があるかどうか判断する(ステップS1210)。
もし、コピー生成指示があれば、CPコピーPG42300は、ストレージ装置20000にCPにおけるコピーの生成を指示する(ステップS1215)。具体的には、CPコピーPG42300は、当該CDPG28000のデータVOL25500を示すVOL IDをコピー元VOLフィールド22610の値、システム管理者が指定したVOL25000を示すVOL IDをコピー先VOLフィールド22620の値、システム管理者が指定したCPの時刻を時刻フィールド22630の値として、ストレージ装置20000のコピーVOLテーブル22600の新規エントリを生成することにより(実際は、CPコピーPG42300は、このようなエントリを作成するようにストレージ装置20000へ指示する)、ストレージ装置20000にコピーの生成を指示する。なお、システム管理者がコピー先のVOL25000を指定しなかった場合は、コピー先のVOL25000は、管理計算機40000のCPコピーPG42300またはストレージ装置20000によって、コピー元のデータVOL25500と同じまたはそれ以上の容量を持つ、未使用のVOL25000が任意に選択される。
以上が、CPコピーPG42300が実行する処理のフローチャートの説明である。
図12は、CDPGリカバリPG42400が実行する処理のフローチャートである。
まず、CDPGリカバリPG42400は、CDPG28000の保持する各CPが、データ保護期間内になるか、または、データ保護期間を外れたか、調べる(ステップS1300)。ここでは、CPコピーPG42300のステップS1200と同じような処理が行われる。
次に、CDPGリカバリPG42400は、前記ステップS1200で判断された結果、つまり、各CPについてデータ保護期間内にあるか保護期間外にあるかを表示する(ステップS1305)。具体的には、CDPGリカバリPG42400は、後述するCDPGリカバリ画面93000を表示する。
次に、CDPGリカバリPG42400は、前記ステップS1305で表示されたCDPGリカバリ画面93000において、システム管理者からリカバリの指示があるかどうか判断する(ステップS1310)。
もしリカバリの指示がなければ、本プログラム42400の処理は、終了する。
もしリカバリの指示があれば、CDPGリカバリPG42400は、ストレージ装置20000にリカバリを指示する(ステップS1315)。この指示に基づいて、ストレージ装置20000のマイクロPG22100は、次のようにして当該CDPG28000のデータVOL25500のデータを指定された時刻または指定されたCPの時刻へ復元する。即ち、マイクロPG22100は、CPテーブル22500を参照して、指定されたCPのコピー状態が「済」かそれ以外かを確認する(ステップS1316)。指定されたCPのコピー状態が「済」の場合は、そのCPにおいて作成されたデータVOL25500のコピーを復元後のデータとする(ステップS1317)。一方、指定されたCPのコピー状態が「済」以外の場合は、通常どおり、基底VOL26000に対してJNLを適用してそのCPの時刻へデータを復元する(ステップS1318)。復元されたデータは、システム管理者が指定したリカバリ先のVOL25000に格納される。なお、システム管理者がリカバリ先のVOL25000を指定しなかった場合は、リカバリ先のVOL25000は、管理計算機40000のCDPGリカバリPG42400またはストレージ装置20000によって、リカバリの対象のデータVOL25500と同じまたはそれ以上の容量を持つ、未使用のVOL25000が任意に選択される。ステップS1317又はステップS1318の後、本処理は終了する。
以上が、CDPGリカバリPG42400が実行する処理のフローチャートの説明である。
(1−4)本実施形態におけるCDP構成管理処理の具体的な動作。
ここで、前記(1-3)で示したCDP構成管理処理の具体的な動作を、図7乃至図9、図13乃至図18、図26乃至図29に記載された、テーブルに格納された構成情報及び入出力画面を用いて説明する。
本実施形態では、ホスト計算機:H1のLU:LU1(即ち、これらによって指定されるデータVOL25500を構成要素として含むCDPG28000)をCDP運用の対象とする。
システム管理者は、管理計算機40000のCDPG運用PG42200を起動する。
ステップS1100において、図13に示すようなCDPグループ設定画面90000により、CDPG28000が設定される。CDPグループ設定画面90000は、例えば、ストレージ装置20000を入力するフィールド90010と、CDPGニックネームを入力するフィールド90015と、データVOL25500を入力するフィールド90020と、JNL VOL容量を入力するフィールド90030と、データ保護期間を入力するフィールド90040と、CP設定間隔を入力するフィールド90050と、CDPG作成を承認するボタン90060とから構成される。ここでは、同図の各フィールドに表示されている値がそれぞれ設定されるものとする。本ステップS1100と、後続のステップS1105により、図9Bに示すように、管理計算機40000のCDPG運用テーブル43200の新規エントリが作成され、さらに、ストレージ装置20000のCDPGテーブル22300の新規エントリが作成され、JNL作成PG22110によりストレージ装置:ST1のデータVOL:st1v01のJNLの取得が開始される。
なお、CDPグループ設定画面90000におけるデータVOL25500を入力するフィールドの代わりに、図27のように、ホスト計算機10000を入力するフィールド90021とLU IDを入力するフィールド90022とが設けられてもよい。このときは、CDPG運用PG42200は、当該ホスト計算機10000のLU管理テーブル12500を参照して、ホスト計算機10000とLU IDからデータVOL25500を決定することができる。また、JNL
VOL容量90031とデータ保護期間90041は、図27のように、「直近3時間」のような時間幅で指定されてもよい。このとき、CDPG運用PG42200は、上述したように、経験的に求められた、単位時間当たりに書き込まれるおおよそのデータ量を用いることで、JNL
VOL容量とデータ保護期間の容量を見積もることができる。
その後、JNLが更新されて、ストレージ装置20000が備えるテーブル等の情報が図7、図8及び図26のような構成になり、この状態で、ステップS1110において構成情報が収集されたとする。
ステップS1115において、CDPG運用PG42200は、CPコピーPG42300を実行する。
ステップS1200において、CPコピーPG42300は、各CPがデータ保護期間内にあるか保護期間外にあるか調べる。データ保護期間は、200GBと設定されているので、図8BのようにJNLが蓄積されている場合、CP:g01_cp01のCP(2007年1月1日8時10分)と、CP:g01_cp02のCP(2007年1月1日8時40分)は、データ保護期間外である。それ以外のCPは、データ保護期間内である。
ステップS1205において、CPコピーPG42300は、図14に示すようなCDPG運用状態表示画面92000を表示する。CDPG運用状態表示画面92000は、例えば、ストレージ装置20000を出力するフィールド92010と、CDPGニックネームを出力するフィールド92015と、データVOL25500を出力するフィールド92020と、JNL VOL容量を出力するフィールド92030と、データ保護期間を出力するフィールド92040とを備える。これらのフィールドには、管理計算機40000のCDPG運用テーブル43200のエントリの各フィールドの値が出力される。
さらに、このCDPG28000が保持するCPの運用上の状態(以下、「CDPG運用状態」)を出力するCDPG運用状態フィールド92050を備える。本フィールド92050は、例えば、復元可能期間内にある全てのCPのそれぞれについて、CPを選択する選択カラム92051、CP IDを出力するカラム92052と、当該CPの時刻を出力するカラム92053と、当該CPがデータ保護期間内にあるか保護期間外にあるかを出力するカラム92054と、コピー状態を出力するカラム92055とを備えるような表形式で構成される。このフィールドには、ストレージ装置20000のCPテーブル22500及びコピーVOLテーブル22600を参照することで得られた値(これらのテーブルはステップS1110で取得される)と、ステップS1200の結果とが出力される。なお、図27の説明と同様に、データVOL25500の出力は、ホスト計算機10000を出力するフィールド92021と、LU IDを出力するフィールド92022との組であっても良い。また、JNL VOL容量90031とデータ保護期間90041は、「直近3時間」のような、時間幅で出力されてもよい。
このようなCDPG運用状態表示画面92000が表示されることにより、システム管理者は、本画面92000が表示された時点におけるCDPG運用状態、即ち、復元可能期間内にある全てのCPとそれらのCPのうちデータ保護期間から外れているCPとを知ることができるようになる。
ステップS1210において、システム管理者は、CPコピー生成指示を行ったとする。この指示は、図14に示すように、例えば、システム管理者が、コピーの生成の対象とするCPを選択するカラム92051によりコピーの生成の対象とするCPを指定し、コピー先のVOL25000を指定するフィールド92060でコピー先のVOL25000を指定し、コピー生成ボタン92070を押下することで行われる。
ステップS1215において、CPコピーPG42300は、ストレージ装置20000のJNL作成PG22110に対して、指定されたCPにおけるコピーの生成を指示する。具体的には、CPコピーPG42300は、図14に示された設定内容に基づいて、CP:g01_cp02におけるデータVOL25500のデータを、VOL:st1v04にコピーするため、ストレージ装置20000のVOLテーブル22200においてVOL:st1v04の使用済フィールド22220の値を「済」に変更し、コピーVOLテーブル22600においてコピー元VOLフィールド22610の値を「st1v01」、コピー先VOLフィールド22620を「st1v04」、時刻フィールド22630をCP:g01_cp02の時刻とする新規エントリを作成し、JNL作成PG22110に対して、CP:g01_cp02におけるコピーの生成を指示する。
以上の結果、ストレージ装置20000が備えるテーブル等の情報が図15及び図28のようになる。
この状態で、ステップS1110でCDPG構成情報が収集され、ステップS1205でCDPG運用状態表示画面92000が表示されると、この場合のCDPG運用状態表示画面92000は、図16に示すようになる。即ち、CP:g01_cp02のコピー状態は、「済」となる。
ここで、CDPGリカバリPG42400の具体的な動作を説明するため、ストレージ装置20000が備えるテーブル等の情報が、図15及び図28のような構成から、図17及び図29のような構成に遷移したとする。これらの構成の違いは、図28Aと図29Aとの違いにある。即ち、図29Aでは、CDPG運用状態フィールド92050にCP:g01_cp01からCP:g01_cp03までのCPが含まれておらず、これらのCPが復元可能期間から外れたことを示している。従って、遷移後の状態では、CP:g01_cp01からCP:g01_cp03までのCPへデータを復元できなくなっている。
この遷移後の状態で、ステップS1120においてCDPGリカバリPG42400が実行されたとする。
CDPGリカバリPG42400は、ステップS1300において、各CPがデータ保護期間内にあるか保護期間外にあるかを調べる。
ステップS1305において、CDPGリカバリPG42400は、図18に示すようなCDPGリカバリ画面93000により、システム管理者が指定するリカバリ時刻(この時刻へデータVOL25500のデータが復元される)の候補を表示する。
CDPGリカバリ画面93000は、例えば、ストレージ装置20000を出力するフィールド93010と、CDPGニックネームを出力するフィールド93015と、データVOL25500を出力するフィールド93020と(データVOL25500の出力は、ホスト計算機10000を出力するフィールド92021と、LU IDを出力するフィールド92022との組であっても良い)を備える。これらのフィールドには、管理計算機40000のCDPG運用テーブル43200のエントリの各フィールドの値が出力される。
また、CDPGリカバリ画面93000は、CDPG運用状態を出力するCDPG運用状態フィールド93050を備える。本フィールド93050の構成は、CDPG運用状態表示画面92000におけるCDPG運用状態フィールド92050と同様であるが、本フィールド93050には、復元可能期間内にある全てのCPの他に、復元可能期間を外れたCPであってコピーが生成されたものも表示される。更に、CDPGリカバリ画面93000は、時間経過状態表示フィールド93033を備える。時間経過状態表示フィールド93033は、例えば、時間経過を示す数直線上にデータ保護期間の開始時刻と終了時刻を示す時刻フィールド93032と、各CPがどの時刻に存在するかを示すマーク93031と、当該マーク93031がデータ保護期間内にあるか否かを示すデータ保護期間表示93030とを備える。これらのフィールドには、ストレージ装置20000のCPテーブル22500及びコピーVOLテーブル22600を参照することで得られた値(これらのテーブルはステップS1110で取得される)と、ステップS1300の結果とが出力される。
このようなCDPGリカバリ画面93000が表示されることにより、システム管理者は、復元可能期間内にあるCPの他に、復元可能期間から外れているCPであってその時刻におけるコピーが生成されているCPをも知ることができ、それらのCPをリカバリ時刻として指定できるようになる。
ステップS1310において、システム管理者は、リカバリ時刻を指定してリカバリを指示する。リカバリ時刻の指定は、図18に示すように、例えば、CPとは無関係な任意の時刻を時刻指定フィールド93040に入力することにより行われてもよいし、CDPG運用状態フィールド93050に表示されているCPのうちのいずれかを選択する(選択カラム93051が利用される)ことにより行われてもよい。
ステップS1310でリカバリの指示がされたとき、CDPGリカバリPG42200は、ステップS1315においてストレージ装置20000にリカバリを指示し、リカバリの指示を受けたストレージ装置20000は、ステップS1316〜ステップS1318までの処理を行ってリカバリを実行する。
以上が、本実施形態におけるCDP構成管理処理の具体的な動作の説明である。
本実施形態によれば、システム管理者は、CDP運用の対象であるCDPG28000のデータ保護期間とCPとの関係を容易に把握でき、システム管理者が重要なものとして指定するCPが復元可能期間を外れた場合でも、そのCPへの復元が可能となる。
以上が、本実施形態の説明である。
なお、本実施形態において、CPは、アプリケーションの静止化が行われた時刻について作成されるものとしたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、任意の時刻について作成されることができる。
<本実施形態の第一の変形例>。
第一の変形例では、コピーを生成するCPをシステム管理者が予め指定しておくことにより(例えば、1時間に一つのCP、連続する三つのCPのうちの一つのCP等)、管理計算機40000が所定のCPにおけるコピーの生成を自動的に実行することができる。つまり、システム管理者の定期的な監視を必要とせず、自動的に復元可能期間を外れそうなCPにおけるコピーを生成することができる。
(2−1)第一の変形例における計算機システムの構成とCDPG構成管理処理。
第一の変形例における計算機システム構成について、上述した一実施形態との違いのみ説明する。特に説明のない構成については、上述した一実施形態と同じである。
上述した一実施形態との違いは、図19に示すCPテーブル22500'及びCDPG運用テーブル43200'と、図20に示すCDPグループ設定画面90000'と、図21に示すCPコピーPG42300の処理フローと、図22に示すCDPG運用状態表示画面92000'である。以下順に説明する。
図19Aは、第一の変形例におけるCPテーブル22500'の一例を示した図である。
上述した一実施形態との違いは、本テーブル22500'が、CPにおけるコピーの生成を自動的に実行するか否かを示すコピー実施フィールド22580を更に備える点である。コピー実施フィールド22580には、例えば、当該CPにおけるコピーの生成を自動的に実行する場合には「要」を、実行しない場合には「不要」が設定される。各CPにおける本フィールド22580の値は、後述するCDPG運用テーブル43200'のコピー生成CP設定間隔フィールド43270に設定された値に基づいて決定される。例えば、新規なエントリが本テーブル22500'に登録される際に、既に登録されている最新のCPの時刻と新規に登録されるCPの時刻との間隔が、コピー生成CP設定間隔フィールド43270に設定された値以上であるか否かが判断され、フィールド43270に設定された値以上であければ「要」、それ以外であれば「不要」がそれぞれ設定される。
図19Bは、第一の変形例におけるCDPG運用テーブル43200'の一例を示した図である。
上述した一実施形態との違いは、本テーブル43200'が、コピーを生成するCP(以下、「コピー生成CP」)を決定するための時間間隔を示すコピー生成CP設定間隔フィールド43270を更に備える点である。コピー生成CP設定間隔フィールド43270には、後述するCDPグループ設定画面90000'におけるフィールド90060から入力された値が設定される。
図20は、第一の変形例におけるCDPグループ設定画面90000'を示した図である。
上述した一実施形態との違いは、本画面90000'が、コピー生成CPを決定するための時間間隔を入力するフィールド90060を更に備える点である。上述したように、本フィールド90060に入力された値は、CDPG運用テーブル43200'のコピー生成CP設定間隔フィールド43270に設定される。
図21に、第一の変形例におけるCPコピーPG42300が実行する処理のフローチャートである。
上述した一実施形態との違いは、ステップS1200からステップS1205に遷移する間に、ステップS1203を実行することである。
ステップS1203では、データ保護期間を外れたコピー生成CPがあれば、そのCPについてコピーの生成が指示される。具体的には、CPコピーPG42300は、ステップS1200でデータ保護期間外と判断された全てのCPに対して、CPテーブル22500'のコピー実施フィールド22580の値を参照し、「要」が設定されているCPについてコピーの生成を指示する。
図22は、第一の変形例におけるCDPG運用状態表示画面92000'の一例を示した図である。
上述した一実施形態との違いは、本画面92000'におけるCDPG運用状態フィールド92050が、CPテーブル22500'のコピー実施フィールド22580の値を表示するカラム92056を更に備える点である。カラム92056が表示されることにより、システム管理者は、各CPにおけるコピーが自動的に生成されるか否かを知ることができ、それを踏まえて、自動的に作成されないCPのうち重要であると判断したCPについて、コピーの生成を指示することができる。
以上が、第一の変形例における計算機システムの構成とCDPG構成管理処理の説明である。
第一の変形例では、システム管理者がコピーを生成するCPを予め指定しておくことにより、管理計算機40000がCPにおけるコピーの生成を自動的に実行することができる。つまり、システム管理者の定期的な監視の負担を軽減することができる。
また、第一の変形例のCDPG構成管理処理によって、上述した一実施形態のCDPG構成管理処理も可能であることは容易に類推できる。つまり、第一の変形例によって、システム管理者は、CPにおけるコピーに利用されるVOL25000のデータ容量を抑えたバックアップの運用方法を重視するか、システム管理者の定期的な監視を必要としないバックアップの運用方法を重視するか、業務システムのバックアップポリシによって、バックアップの運用方法を使い分けることができる。
以上が、第一の変形例の説明である。
なお、第一の変形例においても、CPは、アプリケーション静止化が行われた時刻に限定されず、任意の時刻について作成されることができる。
<本実施形態の第二の変形例>。
第二の変形例では、CPにおけるコピーの生成だけでなく、基底VOL26000の構成の変更も実行することで、データ保護期間内の時刻へのリカバリにおけるJNLの適用量を削減する方法について説明する。
(3−1)第二の変形例における計算機システムの構成とCDPG構成管理処理。
第二の変形例における計算機システム構成は、第一の変形例に同じである。
第二の変形例におけるCDPG構成管理処理の第一の変形例との違いは、CPコピーPG42300が実行する処理である。図23が、第二の変形例におけるCPコピーPG42300が実行する処理のフローチャートを示している。第二の変形例では、ステップS1220において、基底VOL26000を再配置する処理が追加されている。
ステップS1220の基底VOL26000の再配置が行われることにより、データ保護期間内の所定の時刻へリカバリする際のJNLの適用量が削減される。これを、図24を用いて説明する。
まず、ステップS1220実行前に、図24(A)に示すように、JNL VOL27000には10時00分から15時00分までのJNLが存在し、データ保護期間が12時00分から15時00分までと定義され、基底VOL1が10時00分の復元データ、基底VOL2が12時30分の復元データを保持するとする。このとき、例えばシステム管理者が定義したデータ保護期間12時00分から12時30分までのデータは、基底VOL1を利用してリカバリされる必要があり、図24(A)に示すように、JNLの適用量が非常に大きくなる。一方、データ保護期間外にある10時00分付近のデータは、基底VOL1により、JNLの適用量が非常に少ない。JNLの適用量の多少はリカバリに要する時間の大小に影響する。よって、データ保護期間内に基底VOL26000を再配置する方が、データ保護期間内のJNLの適用量を小さくすることができる。
そこで、ステップS1220における再配置の一つの方法は、「データ保護期間外に配置された基底VOL26000を削除し、データ保護期間の最古の時刻から最新の時刻までの間を、基底VOL26000の作成時刻がデータ保護期間を等間隔に分割するよう再配置する」方法である。本方法を実行することによる、基底VOL26000の作成時刻とJNLの適用量の関係を示す図は、図24(B)である。
具体的には、ステップS1220において、CPコピーPG42300は、ステップS1200と同様に各CPがデータ保護期間内にあるか保護期間外にあるかを調べる。
次に、CPコピーPG42300は、ストレージ装置20000のCDPGテーブル22500を参照して、データ保護期間外となったCPをリカバリするために用いる基底VOL26000を抽出する。
CPコピーPG42300は、抽出した基底VOL26000が一つであれば、当該基底VOL26000の時刻を、データ保護期間の最古の時刻となるよう、再配置する。
CPコピーPG42300は、抽出した基底VOL26000が二つ以上あれば、当該複数の基底VOL26000のうち、最も時間が現在に近い基底VOL26000の時刻を、データ保護期間の最古の時刻となるよう、再配置する。さらに、CPコピーPG42300は、残りの基底VOL26000の時刻を、基底VOL26000の作成時刻がデータ保護期間を等間隔に分割するよう再配置する。
なお、上記の再配置の処理は、例えば、ストレージ装置20000において、基底VOL26000に再配置される時刻までJNLを適用することにより、実施されればよい。
また、ステップS1220における再配置の他の方法は、「データ保護期間外に配置された基底VOL26000を削除し、データ保護期間の最古の時刻から最新の時刻までの間を、JNLの適用量が等量に分割するよう再配置する」方法である。本方法を実行することによる、基底VOL26000の作成時刻とJNLの適用量の関係を示す図は図24(C)である。
具体的には、CPコピーPG42300は、ステップS1220において、管理計算機40000は、ステップS1200と同様に各CPがデータ保護期間内にあるか保護期間外にあるかを調べる。
次に、CPコピーPG42300は、ストレージ装置20000のCDPGテーブル22500を参照して、データ保護期間外となったCPをリカバリするために用いる基底VOL26000を抽出する。
CPコピーPG42300は、抽出した基底VOL26000が一つであれば、当該基底VOL26000の時刻を、データ保護期間の最古の時刻となるよう、再配置する。
CPコピーPG42300は、抽出した基底VOL26000が二つ以上あれば、当該複数の基底VOL26000のうち、最も時間が現在に近い基底VOL26000の時刻を、データ保護期間の最古の時刻となるよう、再配置する。さらに、CPコピーPG42300は、残りの基底VOL26000を、JNLの適用量が等量となるよう、再配置する。
なお、上記の再配置処理は、例えば、ストレージ装置2000において、基底VOL26000に再配置される時刻までJNLを適用することにより、実施されればよい。
以上が第二の変形例における計算機システムの構成とCDPG構成管理処理である。
第二の変形例では、CPにおけるコピーの生成だけでなく、基底VOL26000の構成の変更も実施することによってデータ保護期間内の時刻へのリカバリにおけるJNLの適用量を削減することができ、データ保護期間の所定の時刻へのリカバリに要する時間を短縮することができる。
以上が、第二の変形例の説明である。
なお、第二の変形例において、基底VOLの再配置処理は、必ずしもCPにおけるコピーの生成を伴う必要はない。基底VOLの再配置処理のみを実施してもよい。
上述した本発明の幾つかの実施形態及び変形例は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。
例えば、図25に示すように、CDPG構成管理処理を実現するプログラムやテーブルをストレージ装置が具備してもよい。その場合、システム管理者は、管理端末70000を用いて、管理ネットワークを介してストレージ装置20000を直接操作して、CDPG構成管理処理を実行することができる。
本発明の一実施形態における計算機システムの構成例を示した図である。 本発明の一実施形態におけるホスト計算機の構成例を示した図である。 本発明の一実施形態におけるストレージ装置の構成例を示した図である。 本発明の一実施形態における管理計算機の構成例を示した図である。 本発明の一実施形態における管理端末の構成例を示した図である。 ホスト計算機が具備するLU管理テーブルの一例を示した図である。 図7Aは、ストレージ装置が具備するVOLテーブルの一例を示した図である。図7Bは、ストレージ装置が具備するCDPGテーブルの一例を示した図である。 図8Aは、本発明の一実施形態におけるJNL VOLの構成例を示す図である。図8Bは、JNLヘッダに含まれる情報の具体的な内容を示した図である。 図9Aは、管理計算機が具備する装置テーブルの一例を示した図である。図9Bは、管理計算機が具備するCDPG運用テーブルの一例を示した図である。 CDPG運用PGが実行する処理のフローチャートである。 CPコピーPGが実行する処理のフローチャートである。 CDPGリカバリPGが実行する処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるCDPグループ設定画面の一例を示した図である。 本発明の一実施形態におけるCDPG運用状態表示画面の一例を示した図である。 図7の状態から遷移した後のVOLテーブル及びCDPGテーブルを示した図である。 ストレージ装置が図7及び図26から図15及び図28の状態へ遷移したときのCDPG運用状態表示画面を示した図である。 図15の状態から遷移した後のVOLテーブル及びCDPGテーブルを示した図である。 本発明の一実施形態におけるCDPGリカバリ画面の一例を示した図である。 図19Aは、本発明の一実施形態の第一の変形例におけるストレージ装置が具備するCPテーブルの一例を示した図である。図19Bは、本発明の一実施形態の第一の変形例における管理計算機が具備するCDPG運用テーブルの一例を示した図である。 本発明の一実施形態の第一の変形例におけるCDPグループ設定画面の一例を示した図である。 本発明の一実施形態の第一の変形例におけるCPコピーPGが実行する処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態の第一の変形例におけるCDPG運用状態表示画面の一例を示した図である。 本発明の一実施形態の第二の変形例におけるCPコピーPGが実行する処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態の第二の変形例におけるCPコピーPGが行う基底VOLの配置の変更を模式的に示した図である。 ストレージ装置の構成の変形例を示した図である。 図26Aは、ストレージ装置が具備するCPテーブルの一例を示した図である。図26Bは、ストレージ装置が具備するコピーVOLテーブルの一例を示した図である。 本発明の一実施形態におけるCDPグループ設定画面の変形例を示す図である。 図26の状態から遷移した後のCPテーブル及びコピーVOLテーブルを示した図である。 図28の状態から遷移した後のCPテーブル及びコピーVOLテーブルを示した図である。
符号の説明
10000…ホスト計算機、20000…ストレージ装置、22110…JNL作成PG、25000…VOL、25500…データVOL、26000…基底VOL、27000…JNL VOL、40000…管理計算機、42200…CDPG管理PG、42300…CPコピー管理PG、50000…ストレージネットワーク、60000…管理ネットワーク、70000…管理端末

Claims (20)

  1. 上位装置から送信されたライト対象のデータが書込まれる論理ボリュームであるデータボリュームと、前記データボリュームのデータイメージである基底ボリュームと、前記データボリュームへの書き込みデータをジャーナルとして蓄積するジャーナル記憶領域と、前記基底ボリュームにジャーナルを適用して前記データボリュームをリカバリするストレージ制御部とを備えるストレージ装置、の管理装置であって、
    所定の時刻を基点とした所定の時間幅から、前記データボリュームをリカバリすることが保障されている期間であるデータ保護期間を取得するデータ保護期間取得部と、
    前記データ保護期間を用いた制御を実行する制御部と
    を備える管理装置。
  2. 前記所定の時刻は、現在時刻であり、
    前記データ保護期間は、現在時刻から過去方向への前記時間幅分の期間である、
    請求項1記載の管理装置。
  3. 前記基底ボリュームが作成された時刻と前記ジャーナルボリュームに蓄積されているジャーナルに記録されている時刻とから、前記データボリュームを復元することができる期間であって前記所定の時刻を基点とした復元可能期間を取得する復元可能期間取得部、を更に備え、
    前記制御部は、前記復元可能期間に含まれるが前記データ保護期間に含まれない一以上の時刻である一以上の非保護時刻を出力する、
    請求項1記載の管理装置。
  4. 前記ストレージ装置が管理する複数のチェックポイントを取得するチェックポイント取得部、を更に備え、
    前記チェックポイントは、任意の時刻であり、
    前記非保護時刻は、前記復元可能期間に含まれるが前記データ保護期間に含まれないチェックポイントである、
    請求項3記載の管理装置。
  5. 前記制御部は、複数の時刻のうちの管理者所望の時刻におけるデータボリュームをリカバリすることの指示を受け付けるリカバリ指示受付画面を表示し、前記複数の時刻から選択された管理者所望の時刻におけるデータボリュームをリカバリすることのリカバリ指示を前記ストレージ装置の前記ストレージ制御部に送信し、
    前記リカバリ指示受付画面において、前記復元可能期間及び前記データ保護期間の両方に含まれる一以上の時刻である一以上の保護時刻と前記一以上の非保護時刻との表示態様が異なる、
    請求項3記載の管理装置。
  6. 前記時間幅を決定するために用いる値の入力を受け付ける入力部と、
    入力された前記値を用いて前記時間幅を決定する時間幅決定部と、を更に備え、
    前記入力部は、前記値として、前記ジャーナル記憶領域を構成するジャーナルボリュームのデータ容量よりも少ないデータ量を受け付け、
    前記時間幅決定部は、前記ジャーナルボリュームに対する単位時間当たりの書込み量に基づいて、前記書込み量が前記入力されたデータ量に到達するまでに要する時間を、前記時間幅と決定する、
    請求項1記載の管理装置。
  7. 前記時間幅を決定するために用いる値の入力を受け付ける入力部と、
    入力された前記値を用いて前記時間幅を決定する時間幅決定部と、を更に備え、
    前記入力部は、前記値として、前記ジャーナル記憶領域を構成するジャーナルボリュームのデータ容量に対する割合を受け付け、
    前記時間幅決定部は、前記ジャーナルボリュームに対する単位時間当たりの書込み量に基づいて、前記書込み量が前記ジャーナルボリュームのデータ容量に対する前記入力された割合に相当するデータ量に到達するまでに要する時間を、前記時間幅と決定する、
    請求項1記載の管理装置。
  8. 前記制御部が、出力した前記一以上の非保護時刻のうちの管理者所望の非保護時刻の選択を受け付け、選択された管理者所望の非保護時刻におけるデータボリュームのコピーを生成することのコピー指示を、前記ストレージ装置の前記ストレージ制御部へ送信する、
    請求項3記載の管理装置。
  9. 前記制御部は、複数の時刻のうちの管理者所望の時刻におけるデータボリュームをリカバリすることの指示を受け付けるリカバリ指示受付画面を表示し、前記複数の時刻から選択された管理者所望の時刻におけるデータボリュームをリカバリすることのリカバリ指示を前記ストレージ装置のストレージ制御部に送信し、
    前記リカバリ指示受付画面に表示される前記複数の時刻には、前記一以上の非保護時刻と、前記復元可能期間及び前記データ保護期間の両方に含まれる一以上の時刻である一以上の保護時刻と、前記復元可能期間に含まれないが前記コピー指示の対象となった非保護時刻であるコピー時刻とが含まれる、
    請求項8記載の管理装置。
  10. 前記基底ボリュームが作成された時刻と前記ジャーナルボリュームに蓄積されているジャーナルに記録されている時刻とから、前記データボリュームを復元することができる期間であって前記所定の時刻を基点とした復元可能期間を取得する復元可能期間取得部、を更に備え、
    前記制御部は、前記復元可能期間に含まれるが前記データ保護期間に含まれない一以上の時刻である一以上の非保護時刻のうちから非保護時刻を選択し、選択した非保護時刻におけるデータボリュームのコピーを生成することのコピー指示を、前記ストレージ装置の前記ストレージ制御部へ送信する、
    請求項1記載の管理装置。
  11. 前記制御部が非保護時刻を選択する時間間隔の入力を受け付ける時間間隔入力部、を更に備え、
    前記制御部は、非保護時刻の選択を、前記時間間隔ごとに行う、
    請求項10記載の管理装置。
  12. 前記データ保護期間外の時刻における保護が不要である旨の入力を受け付ける保護不要入力部、を更に備え、
    前記制御部が、前記データ保護期間外の時刻における保護が不要である旨が入力された場合、前記データ保護期間外の一以上の基底ボリュームのうち少なくとも一つを削除することの削除要求を前記ストレージ装置の前記ストレージ制御部に送信する、
    請求項1記載の管理装置。
  13. 前記制御部が、前記データ保護期間外の時刻における保護が不要である旨が入力された場合、前記データ保護期間外の一以上の基底ボリュームのうち最新の基底ボリューム以外の基底ボリュームを削除することの削除要求を前記ストレージ装置の前記ストレージ制御部に送信する、
    請求項12記載の管理装置。
  14. 前記制御部が、前記データ保護期間外の時刻における保護が不要である旨が入力された場合、前記データ保護期間外の一以上の基底ボリュームの全てを削除することの削除要求と、前記データ保護期間内の最古の時刻における基底ボリュームを作成することの作成要求とを前記ストレージ装置の前記ストレージ制御部に送信する、
    請求項12記載の管理装置。
  15. ストレージ装置と、
    前記ストレージ装置の管理装置と、
    を備え、
    前記ストレージ装置が、
    上位装置から送信されたライト対象のデータが書込まれる論理ボリュームであるデータボリュームと、
    前記データボリュームのデータイメージである基底ボリュームと、
    前記データボリュームへの書き込みデータをジャーナルとして蓄積するジャーナル記憶領域と、
    前記基底ボリュームにジャーナルを適用して前記データボリュームをリカバリするストレージ制御部と
    を備え、
    前記管理装置が、
    所定の時刻を基点とした所定の時間幅から、前記データボリュームをリカバリすることが保障されている期間であるデータ保護期間を取得するデータ保護期間取得部と、
    前記データ保護期間を用いた制御を実行する制御部と
    を備えるコンピュータシステム。
  16. 前記ストレージ装置が、複数のチェックポイントを記憶した記憶領域、を更に備え、
    前記管理装置が、
    前記基底ボリュームが作成された時刻と前記ジャーナルボリュームに蓄積されているジャーナルに記録されている時刻とから、前記データボリュームを復元することができる期間であって前記所定の時刻を基点とした復元可能期間を取得する復元可能期間取得部と、
    前記ストレージ装置の前記記憶領域に記憶されている複数のチェックポイントを取得するチェックポイント取得部と、を更に備え、
    前記チェックポイントは、任意の時刻であり、
    前記制御部は、前記復元可能期間に含まれるが前記データ保護期間に含まれない一以上の時刻として一以上のチェックポイントを出力する、
    請求項15記載のコンピュータシステム。
  17. 前記制御部は、出力した前記一以上の非保護時刻のうちの管理者所望の非保護時刻の選択を受け付け、選択された管理者所望の非保護時刻におけるデータボリュームのコピーを生成することのコピー指示を、前記ストレージ装置の前記ストレージ制御部へ送信し、
    前記ストレージ制御部は、前記コピー指示に応答して、前記選択された管理者所望の非保護時刻におけるデータボリュームのコピーを生成する、
    請求項15記載のコンピュータシステム。
  18. 前記制御部は、管理者所望の時刻を指定した、その時刻におけるデータボリュームをリカバリすることのリカバリ指示を、前記ストレージ装置の前記ストレージ制御部へ送信し、
    前記ストレージ制御部は、前記リカバリ指示で指定されている時刻が、データボリュームの生成されたコピーに対応した時刻であるならば、該コピーを利用して前記データボリュームを前記指定されている時刻へ復元し、その指定されている時刻が、前記生成されたコピーに対応した時刻でないならば、前記基底ボリュームにジャーナルを適用してデータボリュームを前記指定されている時刻へ復元する、
    請求項17記載のコンピュータシステム。
  19. 前記管理装置が、前記データ保護期間外の時刻における保護が不要である旨の入力を受け付ける保護不要入力部、を更に備え、
    前記制御部は、前記データ保護期間外の時刻における保護が不要である旨が入力された場合、その旨に対応した情報を前記ストレージ装置の前記ストレージ制御部に送信し、
    前記ストレージ制御部は、前記その情報の受信に応答して、前記データ保護期間外の一以上の基底ボリュームのうちの少なくとも一つを削除する、
    請求項15記載のコンピュータシステム。
  20. 上位装置から送信されたライト対象のデータが書込まれる論理ボリュームであるデータボリュームと、前記データボリュームのデータイメージである基底ボリュームと、前記データボリュームへの書き込みデータをジャーナルとして蓄積するジャーナル記憶領域と、前記基底ボリュームに前記ジャーナルを適用して前記データボリュームをリカバリするストレージ制御部とを備えるストレージ装置、の管理方法であって、
    所定の時刻を基点とした所定の時間幅から、前記データボリュームをリカバリすることが保障されている期間であるデータ保護期間を取得し、
    前記データ保護期間を用いた制御を実行する、
    管理方法。
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