JP2008084327A - データのバックアップのための方法、装置、システム、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

データのバックアップのための方法、装置、システム、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】適切なバックアップスケジュールを自動的に決定する。
【解決手段】ホスト計算機、バックアップ元記憶装置及びバックアップ先記憶装置に通信回線を介して接続され、バックアップ処理のスケジュールを記録しておくためのバックアップスケジュール表記憶手段を有するバックアップ装置により、ホスト計算機からの要求に応じて、バックアップ対象データの重要度及び該データを保持する記憶装置の信頼度を基に、バックアップスケジュール表を作成及び/又は編集し、このバックアップスケジュール表に記録されたスケジュールに従ってバックアップ処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は磁気ディスク記憶装置内のデータをバックアップする技術に係り、特に、複数の計算機が接続される複合計算機システムにおけるバックアップシステム及び装置と、該システムに用いられるバックアップ方法と、該方法を用いたプログラムと、該プログラムを保持する記憶媒体とに関する。
磁気ディスク記憶装置などの記憶装置に保持されているデータは、事故、災害、故障などにより一旦破壊されてしまうと、回復・修復するのに多大な労力と費用を要することが多い。そこで、重要なデータについては、破壊されても即座に現状を回復することができるよう、あらかじめ磁気テープ装置など他の記憶装置にデータをコピーして保存しておくことが一般に行われている。通常、このデータ保護手順を「バックアップ」と呼び、他の記憶装置にコピーして保存されたデータを「バックアップデータ」と呼ぶ。
一般的なバックアップ操作では、オペレータが手作業によりバックアップ元のデバイスとバックアップ先のバックアップ装置(磁気テープドライブ又は磁気テープライブラリ装置など)を指定し、所定の時刻にバックアップ処理を起動して、バックアップ元からバックアップデバイスへとデータ(ファイルなど)をコピーする。なお、これを発展させて、シェルスクリプトなどで記述した定期的に特定のデバイス上のデータをバックアップするバッチ処理を実行する方法もある。
また近年、複数のホスト計算機と複数の記憶装置とを相互に接続し、いわゆる一つのネットワークにまとめる動きが盛んになっている。一般に、複数の計算機をイーサネット(Ethernet)などのネットワークで接続したLAN(Local Area Network)に対して、このような記憶装置のネットワークをSAN (Storage Area Network)と呼ぶ。
SANでは、通常、ファイバチャネル(Fibre Channel)という光ケーブル又は銅線の伝送路を用いて計算機と記憶装置とが接続される。このネットワークには、記憶装置に対して複数の計算機が共通にアクセスできるという大きな利点がある。このネットワークを用いれば、複数の計算機で記憶装置やバックアップ装置を共用することができるため、複数の計算機に保持されたデータを、一台のバックアップ装置によってそれぞれバックアップすることができるため、比較的高価なテープライブラリ装置や高速なテープ記憶装置などを計算機や磁気ディスク装置の台数分用意する必要がなく、システム構築のコストを削減することができる。
このようなSANによるバックアップ装置の共有環境では、バックアップ装置が行うべきバックアップ処理は、バックアップ対象が多いことから、非共有環境に比べて高負荷になる。通常、バックアップ処理は、高負荷なトランザクション処理などが行われない深夜など、ごく限られた時間帯に、所定の時間内で実施しなければならない。しかし、バックアップ装置が共有される環境では、1台のバックアップ装置により複数の記憶装置のデータをバックアップするため、処理時間が長くなる。したがって、処理量の多いシステムでは、所定の時間内にバックアップ処理が終了しないといった問題が生じる場合がある。
この問題を回避するため、例えば、重要なデータや信頼度の低い記憶装置に保持されたデータについては1日1回、更新の少ないデータや信頼度の高い記憶装置に保持されたデータについては週1〜2回といったように、バックアップの頻度をバックアップ対象の記憶装置やデータの種類、該データを用いるアプリケーションの種類などに応じて変えることにより、システム全体のバックアップ時間の短縮を図ることができる。しかし、このようにする場合には、システム管理者がそれぞれのデータについてバックアップの頻度及びスケジュールを適切に決定する必要があり、大規模システムにおいては非常に複雑なスケジューリングを要するため、この方法を採ることは困難なことが多い。
そこで本発明は、このようなシステム管理における手間を軽減するため、データの重要度や記憶装置の信頼度などから、適切なバックアップスケジュールを自動的に決定するためのバックアップ方法と、該方法を用いたバックアップ装置、バックアップシステム及びバックアッププログラムと、該プログラムを保持する記憶媒体とを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、ホスト計算機、バックアップ元記憶装置及びバックアップ先記憶装置に通信回線を介して接続され、バックアップ処理のスケジュールを記録しておくためのバックアップスケジュール表記憶手段を有するバックアップ装置により、ホスト計算機からの要求に応じて、バックアップ対象データの重要度及び該データを保持する記憶装置の信頼度を基に、バックアップスケジュール表を作成及び/又は編集するステップと、バックアップスケジュール表に記録された上記スケジュールに従ってバックアップ処理を実行するステップとを備えるバックアップ方法が提供される。また、本発明では、この本発明のバックアップ方法を用いたバックアップ装置、バックアップシステム及びバックアッププログラムと、該プログラムを保持する記憶媒体とが提供される。
なお、本発明では、バックアップ装置に、バックアップ元記憶装置の動作状況を監視する手段、及び、バックアップ元記憶装置の動作状況の変化(縮退、回復などの装置の変化)を検出するとバックアップスケジュール表を作成及び/又は編集する手段をさらに設けることが望ましい。
本発明によれば、データの重要度や記憶装置の信頼度などから、最適なバックアップスケジュールを自動的に決定することができるため、システム管理の負荷を低減させることができる。
本発明のバックアップシステムは、1台以上のホスト計算機と、1台以上の記憶システムと、バックアップ装置とが、相互に接続された計算機システムである。本発明のシステムでは、記憶システムはそれぞれ、記憶媒体として一つ又は複数のボリュームを有し、バックアップ装置は、ホスト計算機が上記ボリューム上に格納したデータのバックアップを共通に取得する。この本発明のバックアップシステムは、ホスト計算機からのバックアップ要求に応じて、記憶システム上に保持するそれぞれのデータに対するバックアップの順序と頻度とを決定する手段(バックアップジョブ管理部)を有する。
なお、このバックアップジョブ管理部は、例えばバックアップ装置に設けることができ、バックアップジョブ管理部へのバックアップ要求は、ホスト計算機のいずれか1台が備えるバックアップ要求手段が行うようにしてもよい。また、ホスト計算機のうちの1台に、バックアップジョブ管理部を設けてもよい。
バックアップジョブ管理部は、それぞれのデータに対するバックアップの順序及び頻度を決定した後、ホスト計算機から別のバックアップ要求を受け付け、すでに決定したバックアップの順序及び頻度を変更する手段を有することが望ましい。
ホスト計算機からの要求には、バックアップ対象データの重要度、及び、バックアップ処理を実行する時間帯に関する情報の少なくともいずれかを含むことが望ましい。
また、記憶システムの有する一つ又は複数のボリュームは、1台以上の磁気ディスク記憶装置から構成された論理ボリュームとすることができる。この場合、論理ボリュームに格納されたデータは、記憶システムにおける複数の記憶媒体(磁気ディスクなど)に多重化されて格納されてもよい。さらに、論理ボリュームに格納されたデータは、記憶システムにおける複数の記憶媒体(磁気ディスクなど)に分散されて格納されてもよい。このように分散して格納する場合、データには誤り訂正符号を付加することが望ましい。
本発明のバックアップシステムでは、複数のホスト計算機のうちいずれか少なくとも1台が、バックアップ装置へのバックアップ要求を行うことができる。また、バックアップ装置がバックアップ処理の管理を行い、システム全体のバックアップスケジュールを決定する。それぞれのホスト計算機はバックアップ処理を管理する計算機(バックアップ装置)に、バックアップ時間帯及びデータの重要度を指定する。バックアップ処理を管理する計算機は、この情報や、バックアップ対象データを保持する記憶装置の信頼度をもとに、それぞれのデータのバックアップ頻度を決定し、適切な時間帯にバックアップ処理を実行できるようにスケジュールを決定する。
さらに、バックアップ対象のデータが増えると、当初設定していたスケジュールでは、決められた時間内にバックアップが終わらない可能性が出てくる。本実施例のバックアップシステムでは、このような場合、データの重要度などの要素から、バックアップの必要性が比較的低いデータについてバックアップ頻度を減らす、あるいはバックアップの時間帯をずらすなどして、バックアップスケジュールを変更する。
以下、発明の実施例を、図面を用いて説明する。
A.システム構成
(1)全体構成
本実施例のバックアップシステムは、図1に示すように、ホスト計算機100、バックアップ管理装置(バックアップ装置)200、磁気ディスク記憶装置300、及び、磁気テープライブラリ記憶装置400とを備える。
これらの装置100,200,300及び400は、それぞれ、CPU(中央処理装置)、メモリ(主記憶装置)、外部記憶装置、入力装置及び出力装置を有する情報処理装置であり、これらの装置100〜400における各種ソフトウエア/アプリケーションは、外部記憶装置により記憶媒体から読み込まれるなどしてメモリに保持され、CPUにより実行される。
なお、本実施例では、ホスト計算機100及び磁気ディスク記憶装置300がそれぞれ1台設けられているが、複数台設けてもよい。また、磁気ディスク記憶装置の代わりに、光ディスク記憶装置や光磁気ディスク記憶装置など、他の記憶装置を用いてもよく、これらを併用してもよい。また、本実施例ではバックアップデータを保存する記憶装置として磁気テープライブラリ装置を用いるが、本発明はこれに限られるものではなく、他の記憶装置を用いてもよく、また、記憶媒体も磁気テープでなくてもよい。ただし、バックアップデータの保存先には、大容量の記憶装置を用いることが好ましい。
(2)ホスト計算機
ホスト計算機100は、ブロックデバイスI/F(インタフェース)101と、ネットワークI/F108と、バックアップ管理装置200と連携して動作するホスト側ソフトウエア110と、入力装置107とを備える。
ブロックデバイスI/F101は、バックアップ管理装置200、磁気ディスク記憶装置300及び磁気テープライブラリ記憶装置400の間のデータ転送を行う。ブロックデバイスI/F101によるデータ転送には、ファイバチャネル、又は、SCSI(Small Computer System Interface)デバイスなどのSCSIプロトコルを用いるデバイスが用いられる。
ネットワークI/F108は、バックアップ管理装置200と磁気ディスク記憶装置300との間のデータ通信を行う。ネットワークI/F108によるデータ通信には、イーサネットやFDDI(Fiber Distributed Data Interface)等が用いられ、LAN600経由して行われる。
ホスト側ソフトウエア110は、バックアップ対象のデータを保持するデータベース105、バックアップ管理装置200からバックアップ要求が発生した際にデータベースアプリケーション105と連携して一連のバックアップを行うジョブ登録部106、バックアップされるデバイスファイル名とポート(Port)番号及び論理ユニット番号(LUN)とを変換するポート番号・LUN−デバイスファイル対応表104、外部記憶装置の磁気ディスクを外部から制御するディスクアレイ外部制御部102、並びに、データベースアプリケーション105又はディスク外部制御部102からのブロックデバイス命令をSCSIデバイスコマンドで生成するSCSIコマンド発行部103を備える。
なお、本発明では、バックアップ対象のデータを管理するアプリケーションとして、DBMS(データベース管理システム)であるデータベースアプリケーション105を用いているが、別の応用ソフトウエアでもよい。また、本実施例ではバックアップ対象のデータをデータベースの保持するデータとしたが、本発明はこれには限られず、ファイルなどに保持されたデータであっても構わない。
ポート番号・LUN−デバイスファイル対応表104は、メモリ及び/又は外部記憶装置に確保された記憶領域であり、図5に示すように、ブロックデバイスネットワーク内の磁気ディスク記憶装置300の識別子であるポート番号5002、及び、磁気ディスク記憶装置300が提供する論理ボリュームのLUN5003の、ホスト計算機100のオペレーティングシステム(OS)内で利用されるディスク識別ファイルであるデバイスファイル5001に関連付けて保持する。
(3)バックアップ管理装置
バックアップ管理装置200は、バックアップ操作を行うとともに、そのスケジューリングを行うバックアップ装置であり、図1に示すように、バックアップ管理装置200の動作管理をする制御部220と、制御部220が利用するデータを保管するストレージ部210と、SCSIコマンド発行部202と、ブロックデバイスI/F201と、ネットワークI/F203部とを備える。
SCSIコマンド発行部202は、制御部220から磁気ディスク記憶装置300及び磁気テープライブラリ記憶装置400に対して要求されるデータ転送命令と、ブロックデバイスネットワーク500に接続される機器の構成情報を取得するための命令とを発行する。
ブロックデバイスI/F201は、ファイバチャネル又はSCSIデバイスなどのSCSIプロトコルデバイスを用いて、磁気ディスク記憶装置300、磁気テープライブラリ記憶装置400等のブロックデバイスとの間でのデータの転送を行う。
ネットワークI/F203は、制御部220と外部の装置と間の、LAN600を経由した通信のためのインタフェースである。
バックアップ管理装置200内の制御部220は、磁気ディスク記憶装置300の動作状況を把握する装置管理情報収集部225と、バックアップジョブの追加と削除を行うバックアップジョブ管理部221と、磁気テープライブラリ記憶装置400内のテープ動作状況を後述のテープライブラリ管理表212で管理するテープライブラリ管理部222と、バックアップジョブ管理部221で作成されたバックアップスケジュールを処理するバックアップジョブ処理部223と、データベース211,214を管理するためのDBMS(図示せず)とを備える。
バックアップ管理装置200内のストレージ部210は、メモリ及び/又は外部記憶装置に確保された記憶領域であり、制御部220が取り扱うデータを保持する。ストレージ部210は、磁気テープライブラリ記憶装置400のテープ稼動状況を記載したテープライブラリ管理表212と、バックアップジョブ管理部によって決められた1週間のバックアップのスケジュールを記載したバックアップスケジュール表213と、リソースDB(データベース)211と、システム構成DB214と、バックアップ周期表215とを備える。
リソースDB211は、バックアップされるボリュームの磁気ディスク記憶装置300内の構成情報と、データを保管する磁気テープライブラリ記憶装置400のポート番号及びLUNと、バックアップ対象データの重要度とを、アプリケーショングループという単位で管理するデータベースである。
なお、本実施例では、バックアップ対象データの重要度(データ重要度)は、ホスト計算機100の入力装置107を介してユーザによって入力される。すなわち、各アプリケーショングループに対して、バックアップされるデータが入った複数のボリュームがLUNによって指定され、アプリケーショングループ毎のデータ重要度6010が指定される。
なお、データ重要度は、本実施例では図6に示すように3段階で規定される。第1段階はバックアップが望ましいグループ6011、第2段階はバックアップが必要とされるグループ6012、第3段階はバックアップが必須なグループ6013である。つまり、データ重要度6010は値が大きいほど重要度が高いことを示し、本実施例では「1」が最低、「3」が最高となっている。このデータ重要度6010は、磁気ディスク記憶装置300内のデータを保持するボリュームのディスクの冗長度と併せることで、後述するバックアップ周期表215に基づいてバックアップを行う間隔であるバックアップ周期を決定するのに使われる。
DB211の構造を、図2に示す。リソースDB211は、バックアップの単位であるアプリケーショングループ1001と、バックアップ対象データの重要度や最終バックアップバック開始時間と終了時間を記したバックアップメタ情報1010と、磁気ディスク記憶装置300内の物理位置情報やターゲットとなるテープの割当を記載したバックアップ対象データ情報部1020とを備える。
リソースDB211内のバックアップメタ情報部1010は、バックアップ対象データの重要度1011と、最終バックアップ開始時刻1012と、そして最終バックアップ終了時刻1013とを有する。バックアップ対象データ情報部1020には、アプリケーショングループ1001に所属するデータのブロックデバイスネットワーク上でのポート番号1021と、ディスク内のLUN番号1022と、テープライブラリ管理装置よりアプリケーショングループへ割り当てられたテープ割当1023とが記載されている。なお、テープ割当1023には複数のテープ番号が記載されていてもよい。
システム構成DB214は、磁気ディスク記憶装置300内の各物理デバイスに対する構成情報を、ポート番号、LUN及びLU冗長度として保持するデータベースであり、図3に示すように、磁気ディスク記憶装置のポート番号2001と、LUN2002と、PDEV番号(物理デバイス番号)2003と、各物理デバイス(PDEV)のディスク構成2004と、LU(論理ユニット)のボリュームの冗長度2005(LU冗長度)とを保持する。本実施例のシステムでは、このシステム構成DB214により、ユーザが意識することなく自動的に、論理ユニット番号を物理デバイス番号へ変換することができる。
バックアップ周期表215は、1週間の内に行われるバックアップの間隔(周期)を決定するために用いられるデータベースであり、図7に示すように、ユーザによって指定されたデータ重要度7020と、前述のLUの冗長度7010とを保持する。なお、本実施例では、バックアップ周期はデータ重要度7020及びLU冗長度7010の2種類のデータに基づいて決定されるが、本発明はこれには限られず、バックアップ時間、バックアップ管理装置200の性能等のパラメータを追加してバックアップ周期表215を拡張してもよい。
バックアップスケジュール表213は、図8に示すように、1週間の各曜日8020に対応して、バックアップ処理実行時間枠8001ごとに、バックアップ対象のアプリケーショングループ名8011と、磁気テープライブラリ装置400においてそのバックアップに使用されるテープの番号8012とを保持する。
テープライブラリ管理表212は、磁気テープライブラリ記憶装置400内に存在するテープの使用状況を管理するための表であり、図4に示すように、テープごとに、該テープのテープ番号4001及び使用状況4002を保持する。なお、テープ番号は、磁気テープライブラリ記憶装置400内の磁気テープ記憶媒体と1対1対応しており、ここでは、磁気テープライブラリ記憶装置400に磁気テープ記憶媒体がN本用意されているものとする。また、使用状況は「0」であれば未使用、「1」であれば使用中であることを示す。
(4)磁気ディスク記憶装置
磁気ディスク記憶装置300は、図1に示すように、データを保持するための記憶媒体として、磁気ディスク310を有する。また、磁気ディスク装置300は、ディスク310を制御するディスクドライブ制御部304,305と、複数のディスクを統合制御するディスク制御部320と、ホスト計算機100及びバックアップ管理装置200からの磁気ディスク記憶装置310の管理を可能にするための制御デバイス307と、ブロックデバイスI/F308と、ネットワークI/F306と、ディスクの部品の障害状況を監視する障害検出部305と、磁気ディスク記憶装置300の動作に必要な電源を供給する電源部301とを備える。
ブロックデバイスI/F308は、ファイバチャネル、又は、SCSIデバイスなどのSCSIプロトコルデバイスを用いて、ホスト100、バックアップ管理装置200又は磁気テープライブラリ記憶装置400と磁気ディスク記憶装置300との間のデータ転送を行う。
ネットワークI/F306は、磁気ディスク記憶装置300と、ホスト計算機100又はバックアップ管理装置200との間のLAN600を経由した通信を行う。ディスク制御部320は、このネットワークI/F306を介して、ホスト計算機100及びバックアップ管理装置200との間で管理情報の交換を行う。
ディスク制御部320は、磁気ディスク記憶装置300の動作を決定する。ディスク制御部320は、ホスト計算機100やバックアップ管理装置200などのイニシエータ装置からのSCSIプロトコル命令を受信するSCSIコマンド受信部324と、制御デバイスに要求を監視する制御デバイス監視部323と、SCSIコマンド受信部324及び制御デバイス監視部323により命令された論理ボリュームへの処理及びボリュームの読み書き操作を行う論理ボリューム制御部325と、装置の各種構成要素に関する情報を取得し、これを管理する装置構成要素管理部322と、装置構成要素管理部322で取得した情報をバックアップ管理装置200等の外部装置に公開する装置管理情報提供部321とを備える。装置構成要素管理部322の管理対象には、電源部301の動作状態、物理ディスクの動作状態、並びに、磁気ディスク記憶装置300のポート番号及びLUNなどのディスク構成要素が挙げられる。
(5)磁気テープライブラリ
磁気テープライブラリ記憶装置400は、図1に示すようにテープ内のデータを読み書きするテープドライブ部401、バックアップデータを保管するための記憶媒体である磁気テープ402と、アクセス対象の磁気テープ402を変更するチェンジャ部403と、磁気テープ内のデータの読み書き動作を制御するテープドライブ制御部404と、チェンジャ部403及びテープドライブ制御部404の動作を管理するライブラリ管理部405と、外部のバックアップ管理装置200からの命令(データ転送命令など)を受信するSCSIコマンド受信部406と、コマンドを送受信するブロックデバイスI/F407とを備える。
(6)ネットワーク
ホスト計算機100、バックアップ管理装置200、磁気ディスク記憶装置300及び磁気テープライブラリ記憶装置400は、それぞれ、ブロックデバイスI/F101,201,301,401を介してブロックデバイスネットワーク500に接続されている。ブロックデバイスネットワーク500は、ファイバチャネル、SCSIプロトコルなどに基づくネットワークである。各装置100〜400のブロックデバイスI/Fから送受信されるコマンド及びデータは、このブロックデバイスネットワーク500を介して転送される。
また、ホスト計算機100、バックアップ管理装置200及び磁気ディスク記憶装置300は、ネットワークI/F108,203,306を介してLAN600に接続されている。このLAN600は、イーサネット、FDDI等に基づくネットワークであり、各装置間でこのLAN600は、管理情報を交換するために使われる。
B.処理の流れ
つぎに、本実施例のバックアップシステムにおけるバックアップ動作について説明する。
(1)全体の流れ
本実施例のバックアップシステムでは、バックアップ管理装置200により、バックアップ対象LUのアプリケーショングループの登録が受け付けられる。バックアップ管理装置200は、このバックアップ対象の登録が行われた後、バックアップスケジュールの作成依頼を受けると、登録されたアプリケーショングループのデータ重要度を基に、バックアップスケジュール表213を作成し、これをホスト計算機100に通知する。この通知を受けたホスト計算機100は、通知された表213を出力装置の表示画面に表示する。
図17に示すように、ここで表示されるスケジュール提示画面1700は、バックアップスケジュール表213の内容を示すスケジュール表領域1701と、編集の指示を受け付けるためのボタン(選択領域)1702と、スケジュールの承認の入力を受け付けるためのボタン(選択領域)1703と、終了指示を受け付けるためのボタン(選択領域)1704とを有する。
ここで、入力装置107を介して編集ボタン1702の選択(クリック)が入力されると、ホスト計算機100は、スケジュール表213の編集画面を表示し、編集指示の入力を受け付けて、入力された内容をバックアップ管理装置200に通知し、編集指示を表213の内容に反映させ、修正後のスケジュール表213の内容を用いて、再度スケジュール提示画面1700を表示する。入力装置107を介して承認ボタン1703の選択が入力されると、バックアップ管理装置300は、スケジュール表213の内容に基づきバックアップ操作を実行する。また、入力装置107を介して終了ボタン1704の選択が入力されると、ホスト計算機100は、処理を終了する。
さらに、本実施例のバックアップ管理装置300は、システムの稼動中にシステム構成が変更されると、システム構成を把握した後、再びバックアップスケジュールを作成する。
この本実施例のシステムにおけるバックアップ動作の詳細について、以下に順次説明する。
(2)アプリケーショングループの登録
初めに、ホスト計算機100によるバックアップ管理装置200へのアプリケーショングループの登録処理を、図9を用いて説明する。
ホスト計算機100のジョブ登録部106は、バックアップ対象デバイスファイルの記憶媒体(本実施例では論理ボリューム)のボリューム名をあらかじめ保持している。なお、このジョブ登録部106の保持するバックアップ対象デバイスファイル名は、例えば、入力装置107を介してユーザからのバックアップ対象デバイスファイルの指定の入力を受け付けるようにしてもよく、データベースアプリケーションが自動的にファイル名を指定し、ジョブ登録部106に通知するようにしてもよい。アプリケーショングループの登録処理では、まず、ホスト計算機100のジョブ登録部106が、この保持しているデバイスファイルのボリューム名を、ポート・LUN−デバイスファイル対応表104を参照して、SCSIプロトコルで使用されるポート番号及びLUNに変換する(ステップ9001)。
次にホスト計算機100のジョブ登録部106は、アプリケーショングループをリソースDB211に登録するために、アプリケーショングループ名、バックアップボリュームのポート番号及びLUN並びにアプリケーショングループのデータ重要度を通知して、バックアップ管理装置200へ登録要求を発行する(ステップ9002)。
これを受けたバックアップ管理装置200内のバックアップジョブ管理部221は、ステップ9002で要求されたアプリケーショングループを確認し(ステップ9003)、同一のアプリケーショングループが存在すればステップ9006へ処理を進め、存在しなければホスト計算機100へエラーであることを通知する(ステップ9005)。
ステップ9004においてバックアップジョブ管理部221は、ステップ9002で与えられたポート番号、LUN番号及びデータ重要度と、ステップ9003で確認されたアプリケーショングループとを基に、バックアップ対象のアプリケーショングループに関するレコードであるリソースレコードを作成し、リソースDB211に登録する。なお、リソースレコードは、アプリケーショングループごとに作成され、図2に示すリソースDB211の各行211aにあたる。
(3)登録の削除
続いて、登録されたアプリケーショングループのリソースレコードをリソースDB211より解放(削除)する処理について、図10を用いて説明する。
バックアップ対象アプリケーショングループの登録を削除する必要が生じた場合(すなわち、上述の例に倣えば、ユーザ又はデータベースアプリケーションからの登録解除要求があった場合)、ホスト計算機100のジョブ登録部106は、削除を指示されたアプリケーショングループのリソースレコードをリソースDB211から削除するために、バックアップ管理装置200へ削除の要求を発行する(ステップ10001)。
これを受けたバックアップ管理装置200内のバックアップジョブ管理部221は、ステップ10001で要求されたアプリケーショングループの存在を確認し(ステップ10002)、要求されたアプリケーショングループが存在すれば処理をステップ10003へ進め、存在しなければホスト計算機100へエラーであることを通知する(ステップ10008)。
ステップ10003において、バックアップジョブ管理部221は、要求されたアプリケーショングループが現在バックアップ処理中か否か確認し、バックアップ処理中であれば、ホスト計算機100へエラーであることを通知する(ステップ10008)。一方、バックアップ処理中でなければ、バックアップジョブ管理部221は、リソースDB211を参照して、登録を削除するアプリケーショングループに対して割り当てられたテープを検出し、この検出したテープを、テープライブラリ管理部222によって解放する(ステップ10004)。
続いてバックアップジョブ管理部221は、バックアップスケジュール表213及びリソースDB211から、ステップ10001で登録削除を要求されたアプリケーショングループに対応するレコードを削除して(ステップ10005,6)、 アプリケーショングループを解放した結果をホスト計算機100に戻す(ステップ10007)。
(4)バックアップスケジュール表の作成
次に、ホスト計算機100がバックアップスケジュール表213の作成の依頼をバックアップ管理装置200へ発行し、リソースDB211中のアプリケーショングループからバックアップスケジュール表213を作成する手順について、図11を用いて説明する。
入力装置107を介してバックアップスケジュール表213の作成指示が入力された場合や、装置構成の変化を検出した場合、ホスト計算機100のジョブ登録部106は、バックアップ管理装置200に、1日のうちのバックアップ処理を行うことができる時間であるバックアップウインドウWを通知して、バックアップスケジュール表213の作成を依頼する(ステップ11001)。
この依頼を受けたバックアップ管理装置200の制御部220は、リソースDB211を参照して、バックアップ対象アプリケーショングループのリソースレコードをデータの重要度順に一つ呼び出す(ステップ11002)。
ステップ11002で未処理レコードが呼び出せれば(ステップ11003)、制御部220は、当該呼び出したリソースレコードの内容をバックアップスケジュール表213へ登録し(ステップ11004)、登録できなければ、その旨をホスト計算機100へ通知する。これを受けたホスト計算機100のジョブ登録部106は、テープが割り当てられなかったことを表示画面に表示して(ステップ11005)、処理を終了する。
一方、ステップ11004において登録処理が成功すればバックアップするテープの割り当てをテープライブラリ管理部222に依頼する(ステップ11006)。ここでテープの割り当てに失敗した場合、制御部220は、その旨をホスト計算機100へ通知する。これを受けたホスト計算機100のジョブ登録部106は、テープが割り当てられなかったことを表示画面に表示して(ステップ11007)、処理を終了する。
ステップ11006においてテープの割り当てが成功した場合、制御部220は、バックアップスケジュール表213の所定の位置(図8では括弧内8012として図示)に割り当てたテープのテープ番号を格納し、処理をステップ11002へ戻して次のリソースレコードについての処理を行う。ステップ11002において未処理レコードを呼び出せなければ(ステップ11003)、制御部220はバックアップスケジュール表213の内容をホスト計算機100へ通知する。
この通知を受けたホスト計算機100のジョブ登録部106は、通知された表213の内容を、出力装置の表示画面に表示し(図17)、ボタン1702〜1704の選択を受け付け(ステップ11008)、終了ボタン1704が選択されると(ステップ11009)、処理を終了する。
また、承認ボタン1703が選択されると(ステップ11009)、ホスト計算機100のジョブ登録部106は、バックアップ管理装置200の制御部220にバックアップ処理の実行を指示し、これを受けた制御部220は、バックアップスケジュール表213に基づいたバックアップ処理の実行を開始する(ステップ11010)。
編集ボタン1702が選択されると(ステップ11009)、ホスト計算機100のジョブ登録部106は、編集内容の指示入力を受け付けて(ステップ11011)、バックアップ管理装置200の制御部220へ通知する。これを受けた制御部220は、指示の内容に応じてバックアップスケジュール表213の内容を編集し(ステップ11012)、編集後の表213の内容をホスト計算機100へ通知する。これを受けたホスト計算機100のジョブ登録部106は、ステップ11008以降の処理を繰り返す。
なお、本実施例では、バックアップスケジュールがユーザによって承認された場合にのみバックアップ処理の実行が開始されるが、バックアップスケジュール表の作成に伴って自動的に実行を開始するようにしてもよく、他の何らかの要件に応じて実行を開始するようにしてもよい。
(5)スケジュールの登録
つぎに、上述のステップ11004におけるアプリケーショングループのリソースレコードのバックアップスケジュール表213への登録手順について、図12を用いて説明する。
ステップ11004において、まず、制御部220は、図7に示したバックアップ周期表215に保持されたデータの重要度7020と磁気ディスク記憶装置300内のLUの冗長度7010とを用い、バックアップ周期を決定する(ステップ12001)。ただし、複数のLUが存在し、かつ、冗長度が異なる場合には、冗長度が最低値のものを選んでバックアップ周期を決定する。
次に、制御部220は、与えられるアプリケーショングループのすべてのLUをバックアップした時のバックアップ処理時間を予測し(ステップ12002)、予測されたバックアップ処理時間を1時間単位で正規化した後(12003)、既にスタックされているバックアップスケジュールの最後尾に、与えられたアプリケーショングループのバックアップジョブを積む(ステップ12004)。
続いて、制御部220は、登録されているすべてのバックアップジョブの実行に要する時間がバックアップウインドウWより短く、かつ、再割り当てが行われていない(すなわちF=0)場合(ステップ12005)、登録処理は成功したとして処理を上述のステップ11005に進める。なお、本実施例では、ジョブの再割り当ての有無を示すパラメータとして「F」を用いる。Fの初期値は0であり、再割り当てが行われると1が格納される。
また、ステップ12005において、すべてのバックアップジョブの実行に要する時間がバックアップウインドウWを超過しているか、又は、再割り当てがすでに行われている(すなわちF=1)場合、制御部220は、同じ重要度のアプリケーショングループのバックアップ周期が一週間に1回として(ステップ12006)、アプリケーショングループのジョブを空き時間に再び割り当てた後(ステップ12007)、バックアップウインドウに空き時間があるか否か判定する(ステップ12008)。
ここで、空き時間がなければ、制御部220は、登録に失敗したとして処理を上述のステップ11006に進める。また、ステップ12008において空き時間があれば、制御部220は、パラメータFに再割り当て済みを示す「1」を格納し(ステップ12009)、登録に成功したとして処理を上述のステップ11005に進める。
なお、本実施例では、再割り当ての有無を示すパラメータ「F」を用いて、後続アプリケーショングループのデータの重要度が逆転するのを防いでいる。すなわち、ステップ12005においてFの値を検査し、F=1であれば、後続のアプリケーショングループもバックアップ周期を7日に1回にする。
(6)バックアップ処理
次に、バックアップ管理装置200のバックアップジョブ処理部223の動作について、図13を用いて説明する。バックアップジョブ処理部223は、バックアップスケジュール表213に登録されたスケジュールに従って、バックアップ処理を行う。
まず、バックアップジョブ処理部223は、バックアップスケジュール表213に従ってジョブレコードを取り出し(ステップ13001)、ホスト計算機100へバックアップの事前処理を依頼する。依頼を受けたホスト計算機100のジョブ登録部106は、「バックアップ事前処理」を実行し、ミラーボリュームの管理番号及びLUNをバックアップ管理装置200へ通知する(ステップ13002)。なお、ステップ13001において処理すべきジョブレコードがなければ、バックアップジョブ処理部223は処理を終了する。
この通知を受けたバックアップジョブ処理部223は、通知されたバックアップボリュームのミラーボリュームのLUNにより、ターゲットボリュームをオープンし(ステップ13003)、バックアップスケジュール表213に記述されているターゲットテープをオープンする(ステップ13004)。なお、ミラーとは、磁気ディスク記憶装置300内に存在するボリュームを別ボリューム(ミラーボリューム)へ常時複製する機能を意味する。
続いてバックアップジョブ処理部223は、ターゲットボリュームからターゲットテープへ、10ブロック分のデータを転送した後(ステップ13005)、他の処理からの割り込みがあれば(ステップ13006)「割り込み処理」を行う(ステップ13007)という一連の処理(ステップ13005〜13007)を、バックアップが終了するまで、すなわち、ターゲットボリュームに転送すべきブロックが存在しなくなるまで繰り返す(ステップ13008)。なお、ステップ13005における転送ブロック数は、システムによって適宜変更することができる。
ターゲットボリュームに転送ブロックが存在しなければ、ステップ13002より渡されるミラー管理番号を用いてミラーボリュームを解放した後(ステップ13009)、処理をステップ13001へ戻し、バックアップ実施日のジョブがすべて終了するまで、ステップ13001〜13009の処理を繰り返す。
(7)割り込み処理
前述の「割り込み処理」(ステップ13007)は、バックアップ管理装置200のバックアップジョブ処理部221が動作中の場合に、割り込みを入れて実行される。この「割り込み処理」の詳細な処理手順を、図15を用いて以下に説明する。
まず、バックアップジョブ処理部221が、バックアップ処理によりアクセス中のテープ物理位置情報T_Pとボリューム物理位置情報V_Pとを、不揮発性記憶装置(例えば磁気ディスク記憶装置300)内に一時退避し(ステップ15001)、ホスト計算機100へバックアップ事前処理を依頼する。依頼を受けたホスト計算機100のジョブ登録部106は、「バックアップ事前処理」を実行し、ミラーボリュームの管理番号及びLUNをバックアップ管理装置200へ通知する(ステップ15002)。
通知を受けたバックアップジョブ処理部221は、現在バックアップ処理中のテープを退避し、磁気テープライブラリ記憶装置400に割り込み処理対象のジョブレコードで指定されたテープを充填してオープンし(ステップ15003)、当該ジョブレコードで指定されたボリュームをオープンして(ステップ15004)、全ボリュームデータをテープへバックアップした後(ステップ15005)、ステップ15002において通知されたミラー管理番号を用いてミラーボリュームを解放する(ステップ15006)。
最後にバックアップジョブ処理部221は、ステップ15003で退避したバックアップ中のテープを装填し(ステップ15007)、ステップ15001で退避したテープ物理位置情報T_P並びにボリューム位置情報V_Pを復元する(ステップ15008)。
(8)バックアップ事前処理
前述のホスト計算機100における「バックアップ事前処理」(ステップ13002,15002)について、図14を用いて説明する。
ホスト計算機100のジョブ登録部106は、バックアップジョブ処理部223から、バックアップ時の条件であるバックアップターゲットのポート番号及びLUNを取得し(ステップ14001)、磁気ディスク記憶装置300のボリューム複製機能(ミラー機能)のホスト計算機100による外部制御を可能にするために、ディスクアレイ外部制御部102で制御管理番号を定義する(ステップ14002)。
次に、ジョブ登録部106は、磁気ディスク記憶装置300のミラー機能をディスク外部制御部102経由で、バックアップターゲットLUNのボリュームのミラーボリュームを作成して(ステップ14003)、データベーステーブルのバックアップを行うためにデータベース105をホットバックアップモードに切り替える(ステップ14004)。ホットバックアップモードに切り替えることにより、テーブルにバックアップ時のチェックポイントが指定されるため、オンライン中にバックアップしたとしても、チェックポイントにおいて指定時刻でのテーブルが保存される。
続いてジョブ登録部106は、ディスク外部制御部102を使用してミラーボリュームを分割する(ステップ14005)。分割することによりミラー機能は停止される。その後、ジョブ登録部106は、ホットバックアップモードにされたデータベース105を通常動作であるオンラインモードに切り替え(ステップ14006)、バックアップ管理装置200へミラー管理番号とバックアップボリュームのLUNとを渡す(ステップ14007)。
(9)システム構成変更時処理
次に、磁気ディスク記憶装置300が、縮退動作又は縮退回復した時の、バックアップ管理装置の装置管理情報部225におけるデータ重要度変更処理について、図16を用いて説明する。
装置管理情報部225は、磁気ディスク記憶装置の動作状況をネットワーク600経由で取得する処理(ステップ16001)を、縮退又は縮退からの回復動作を検出するまで(ステップ16002)、一定間隔で繰り返すことにより、常時、磁気ディスク記憶装置の動作状況を監視している。
ステップ16002において縮退又は縮退からの回復動作を検出すると、装置管理情報部225は、システム構成DB214により各LUの冗長度を取得し(ステップ16003)、得られた冗長度を用いてバックアップスケジュール表213を作成して(ステップ16004)、作成した表213をホスト計算機100へ通知する。
この通知を受けたホスト計算機100のジョブ登録部106は、通知された表213の内容を、出力装置の表示画面(図17)に表示し(ステップ16005)、ボタン1702〜1704の選択を受け付け(ステップ16007)、終了ボタン1704が選択されると(ステップ11009)、処理をステップ16001へ戻す。
また、承認ボタン1703が選択されると(ステップ16007)、ジョブ登録部106は、バックアップ管理装置200の制御部220にバックアップ処理の実行を指示し、これを受けた制御部220は、ステップ16004において新たに作成されたバックアップスケジュール表213に基づいたバックアップ処理の実行を開始する(ステップ16008)。
編集ボタン1702が選択されると(ステップ16007)、ホスト計算機100のジョブ登録部106は、編集内容の指示入力を受け付けて(ステップ16009)、制御部220へ通知する。これを受けた制御部220は、指示の内容に応じてバックアップスケジュール表213の内容を編集し(ステップ16010)、編集後の表213の内容をホスト計算機100へ通知する。これを受けたホスト計算機100のジョブ登録部106は、ステップ16005以降の処理を繰り返す。
C.本実施例の効果
本実施例では、バックアップ管理装置300が、バックアップの時間帯やデータの重要度の通知を受けて、これらの情報や記憶装置の信頼度をもとに、それぞれのデータのバックアップ頻度を決定し、適切な時間帯にバックアップが取れるようにスケジュールを決定する。また、データの重要度などの要素から、バックアップの必要性が比較的低いデータに関しては、バックアップ頻度を減らして、バックアップスケジュールを変更する。
実施例におけるバックアップシステムの構成図である。 実施例におけるバックアップリソースDB211の内部構造を示す説明図である。 実施例におけるシステム構成DB214の内部構造を示す説明図である。 実施例におけるテープライブラリ管理表212の内部構造を示す説明図である。 実施例におけるLUN、ポート番号-デバイスファイル対応表104の内部構造を示す説明図である。 実施例におけるバックアップ対象データ重要度を示す説明図である。 実施例におけるバックアップ周期表215を示す説明図である。 実施例におけるバックアップスケジュール表213の関係を示す説明図である。 実施例におけるリソースDB211にアプリケーショングループを登録する処理の流れ図である。 実施例におけるバックアップジョブ処理部220の動作の流れ図である。 実施例におけるバックアップジョブ管理部211でのバックアップスケジュール作成処理の流れ図である。 実施例におけるバックアップアプリケーションのレコードをバックアップスケジュール表213へ登録処理の流れ図である。 実施例におけるバックアップジョブ処理部220の処理の流れ図である。 実施例におけるホスト計算機100のバックアップ事前処理の流れ図である。 実施例におけるバックアップジョブ処理部220の割り込み処理の流れ図である。 実施例における新規縮退時、縮退回復時の装置情報情報収集部225の動作を示す流れ図である。 実施例における出力画面例を示す説明図である。
符号の説明
100…ホスト計算機、102…ディスク外部制御部、103…SCSIコマンド発行部、104…デバイスファイル対応表、105…データベースアプリケーション、106…ジョブ登録部、107…ユーザ入力、110…ホスト側ソフトウエア、200…バックアップ管理装置、201…ブロックデバイスI/F部、202…SCSIコマンド発行部、210…ストレージ部、212…テープライブラリ管理表、213…バックアップスケジュール、213…バックアップスケジュール表、215…バックアップ周期表、220…制御部、221…バックアップジョブ管理部、222…テープライブラリ管理部、223…バックアップジョブ処理部、223…バックアップジョブ処理部、223…バックアップ処理部、225…装置管理情報収集部、300…バックアップ管理装置(磁気ディスク記憶装置)、301…電源部、303…ディスクドライブ制御部、304…ディスクドライブ制御部、305…障害検出部、306…ネットワークI/F、307…制御デバイス、308…ブロックデバイスI/F、310…ディスク、320…ディスク制御部、321…装置管理情報提供部、322…装置構成要素管理部、323…制御デバイス監視部、324…コマンド受信部、325…論理ボリューム制御部、400…磁気テープライブラリ記憶装置、401…テープドライブ部、402…テープ、403…チェンジャ部、404…テープドライブ制御部、405…ライブラリ管理部、406…コマンド受信部、500…ブロックデバイスネットワーク、600…LAN、1700…表示画面、1701…バックアップスケジュール表、1702…編集ボタン、1703…承認ボタン、1704…終了ボタン。

Claims (7)

  1. ホスト計算機、バックアップ元記憶装置及びバックアップ先記憶装置に通信回線を介して接続され、バックアップ処理のスケジュールを記録しておくためのバックアップスケジュール表記憶手段を有するバックアップ装置により、
    上記ホスト計算機からの要求に応じて、バックアップ対象データの重要度と該データを保持する記憶装置の信頼度とを基に、上記バックアップスケジュール表を作成及び/又は編集するステップと、
    上記バックアップスケジュール表に記録された上記スケジュールに従って、上記バックアップ処理を実行するステップと
    を備えるバックアップ方法。
  2. 通信回線を介して接続されたホスト計算機、バックアップ元記憶装置、バックアップ先記憶装置及びバックアップ装置を有し、
    上記ホスト計算機は、
    上記バックアップ装置に対して、上記バックアップ元記憶装置から上記バックアップ先記憶装置へのデータのバックアップを行うスケジュールを記録しておくためのバックアップスケジュール表の作成及び/又は編集を要求する手段と、
    上記バックアップ装置に対して、上記バックアップの実行を要求する手段とを備え、
    上記バックアップ装置は、
    上記バックアップスケジュール表を保持するための記憶手段と、
    上記ホスト計算機からの要求に応じて、バックアップ対象データの重要度及び該データを保持する上記バックアップ元記憶装置の信頼度を基に、上記バックアップスケジュール表を作成及び/又は編集する手段と、
    上記バックアップスケジュール表に記録された上記スケジュールに従って、上記バックアップを実行する手段とを備える
    バックアップシステム。
  3. ホスト計算機、バックアップ元記憶装置及びバックアップ先記憶装置に通信回線を介して接続され、
    上記バックアップ元記憶装置から上記バックアップ先記憶装置へのデータのバックアップを行うスケジュールを記録しておくためのバックアップスケジュール表記憶手段と、
    上記ホスト計算機からの要求に応じて、バックアップ対象データの重要度及び該データを保持する上記バックアップ元記憶装置の信頼度を基に、上記バックアップスケジュール表を作成及び/又は編集する手段と、
    上記バックアップスケジュール表に記録された上記スケジュールに従って、上記バックアップを実行する手段と
    を備えるバックアップ装置。
  4. 上記バックアップ元記憶装置の動作状況を監視する手段と、
    上記バックアップ元記憶装置の動作状況の変化を検出すると上記バックアップスケジュール表を作成及び/又は編集する手段と
    をさらに備える請求項3記載のバックアップ装置。
  5. 上記動作状況の変化は、縮退又は回復を含む請求項4記載のバックアップ装置。
  6. データのバックアップ処理を実行するために、コンピュータを、
    上記バックアップ処理のスケジュールを記録しておくためのバックアップスケジュール表記憶手段、
    ホスト計算機からの要求に応じて、バックアップ対象データの重要度と該データを保持する記憶装置の信頼度とを基に、上記バックアップスケジュール表を作成及び/又は編集する手段、及び、
    上記バックアップスケジュール表に記録された上記スケジュールに従って、上記バックアップ処理を実行する手段
    として機能させるためのバックアッププログラム。
  7. 請求項6記載のバックアッププログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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