JP2003236676A - 高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法 - Google Patents

高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法

Info

Publication number
JP2003236676A
JP2003236676A JP2002041114A JP2002041114A JP2003236676A JP 2003236676 A JP2003236676 A JP 2003236676A JP 2002041114 A JP2002041114 A JP 2002041114A JP 2002041114 A JP2002041114 A JP 2002041114A JP 2003236676 A JP2003236676 A JP 2003236676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
energization
stage
spot
nugget
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002041114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3849539B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Kamakura
和彦 鎌倉
Koichi Yasuda
功一 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2002041114A priority Critical patent/JP3849539B2/ja
Publication of JP2003236676A publication Critical patent/JP2003236676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3849539B2 publication Critical patent/JP3849539B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課 題】高品質溶接部を形成できる高張力亜鉛系めっ
き鋼板のスポット溶接方法を提案する。 【解決手段】高張力亜鉛系めっき鋼板を3段以上の多段
通電によりスポット溶接するにあたり、所望のナゲット
径以上で、かつ溶融残厚が0.05mm以上であるナゲットを
安定して形成できる、適正電流範囲ΔIが1.0 kA以上、
好ましくは2.0kA以上となるように、通電時間、溶接電
流等の溶接条件を調整してスポット溶接で溶接する。第
1段通電の通電時間は2〜6サイクル、第2段通電から
最終段通電までの各段通電の間に、1〜3サイクルの冷
却時間を設けることが好ましい。また、第2段通電から
最終段通電までの合計通電時間が、第1段の通電時間の
1〜5倍となるように設定することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重ね抵抗溶接法の
一種であるスポット溶接法に係り、とくに高張力亜鉛系
めっき鋼板のスポット溶接における耐溶接割れ性の改善
に関する。なお、ここでいう亜鉛系めっきとは、電気亜
鉛めっき、溶融亜鉛めっき(合金化溶融亜鉛めっきを含
む)に代表される、亜鉛や亜鉛合金のめっきをいうもの
とする。
【0002】
【従来の技術】亜鉛系めっき鋼板は、耐食性が良好であ
ることから、自動車、家電などの分野で幅広く用いられ
ている。特に自動車用として用いられる亜鉛系めっき鋼
板は、自動車車体の軽量化、および衝突安全性の観点か
ら、高強度化が要望され、各種の高張力亜鉛系めっき鋼
板が開発されてきた。しかしながら、このような高張力
亜鉛系めっき鋼板では、スポット溶接を行うと、スポッ
ト溶接部に割れが発生するという問題がある。
【0003】このスポット溶接部の割れは、溶接部表面
の亜鉛が溶融するととともに、電極の加圧力や鋼板の熱
膨張、収縮による引張応力が溶接部に加わることによ
り、溶融した亜鉛が鋼板の結晶粒界に侵入して粒界強度
を低下させ、割れを引き起こす、いわゆる液体金属脆性
に起因する割れであるといわれている。このような液体
金属脆性起因の割れを防止する対策としては、例えば、
特開平10-195597 号公報には、被溶接材である鋼板の組
成を特定範囲の組成、具体的には、C:0.003 〜0.01
%、Mn:0.05〜0.5 %、P:0.02%以下、sol.Al:0.1
%以下、Ti:48×(N/14)〜48×{(N/14)+(S
/32)}%、Nb:93×(C/12)〜0.1 %、B:0.0005
〜0.003 %、N:0.01%以下、Ni:0.05%以下を含有す
る組成とする接合性に優れた鋼板が提案されている。
【0004】また、特開平9-291338号公報には、液体金
属脆性割れを防止できる鋼板、具体的には、組成がC:
0.05〜0.15%、Si:0.3 %以下、Mn:2%以下、sol.A
l:0.1 %以下を含み、残部がFeおよび不可避的不純物
からなり、Sを0.01%以下に制御してなる組成を有し、
α/γ2相域で圧延することによって生成させた展伸フ
ェライトを主体とする組織が、50μm 以上の厚みで鋼板
表層部に存在する鉄塔用鋼板が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年では、自動
車車体の軽量化要求が厳しくなるにともない、自動車用
鋼板には更なる高強度化が要望されている。一般に、亜
鉛系めっき鋼板をスポット溶接した際の液体金属脆性割
れは鋼板強度が高くなればなるほど発生しやすい傾向に
あると言われており、引張強さ300MPa程度以上の高張力
亜鉛系めっき鋼板から問題となり、引張強さ600MPa以上
ではさらに顕著となる。したがって、更に高強度化され
た自動車用高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接部に
おける割れは、特開平10-195597 号公報、特開平9-2913
38号公報に記載されたような鋼板組成、組織を制御する
方法のみでは、完全には防止することができないという
問題がある。また、特開平10-195597 号公報、特開平9-
291338号公報に記載されたような、鋼板組成、組織を制
御する方法は、加工性や靱性等の鋼板諸特性を劣化させ
る場合があり、鋼板用途が限定されるという欠点もあ
る。
【0006】本発明は、上記した従来技術の問題を有利
に解決し、高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接部割
れを防止し、高品質のスポット溶接部を形成できる高張
力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法を提案すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
課題を達成するために、スポット溶接部の液体金属脆性
割れ(以下、スポット溶接部割れ、あるいは単に溶接部
割れともいう)と、スポット溶接条件、および形成され
るナゲット形状との関係について、鋭意研究した。高張
力亜鉛系めっき鋼板を種々の溶接条件にてスポット溶接
を行い溶接部割れの発生を調査したところ、図1に示す
ような、ナゲットの板厚方向への溶けこみが比較的少な
く溶融残厚が大きい、すなわち偏平なナゲット形状が得
られる場合に、溶接部割れ発生が抑制されることを見い
だした。なお、ここでいう「溶融残厚」とは、図1に示
すように、鋼板表面からスポット溶接により溶融した溶
融面までの最短距離Δtをいうものとする。
【0008】また、本発明者らは、高張力亜鉛系めっき
鋼板のスポット溶接では、溶接部割れ防止のためには、
溶融残厚が0.05mm以上のナゲット形状とする必要がある
ことを見出した。さらに、本発明者らは、上記したよう
な偏平なナゲット形状を得て、溶接部割れの発生を防止
するためには、スポット溶接に際し、溶接途中に溶接電
流が変化する3段以上の多段通電とすることが、溶接効
率の観点からも好ましいことを知見した。また、多段通
電とし、さらに、溶接電流、通電時間等の溶接条件を調
整して、適正電流範囲ΔIが1.0kA 以上とすることが溶
接作業上好ましいことを見出した。また、上記したよう
な偏平なナゲット形状および/または上記した適正電流
範囲を得るためには、多段通電のスポット溶接における
通電時間、冷却時間を適正範囲内とすることがよいこと
を見出した。
【0009】本発明は、かかる知見に基づいて、さらに
検討を加えて完成されたものである。すなわち、本発明
の要旨はつぎのとおりである。 (1)高張力亜鉛系めっき鋼板を3段以上の多段通電に
よりスポット溶接するにあたり、形成されるナゲット
が、次(1)式 d0 =k√t ………(1) (ここで、d0 :所望のナゲット径(mm)、k:係数;
3〜6の間で施工条件に合わせて選択される係数、t:
鋼板板厚(mm))で定義される所望のナゲット径d0
上でかつ溶融残厚0.05mm以上となるように溶接条件を調
整することを特徴とする高張力亜鉛めっき鋼板のスポッ
ト溶接方法。 (2)(1)において、前記溶接条件を、適正電流範囲
ΔIが1.0 kA以上となるように調整することを特徴とす
る高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法。 (3)(1)または(2)において、前記溶接条件を、
第1段通電の通電時間を2サイクル以上、6サイクル以
下とし、第2段通電から最終段通電までの各段通電の間
に、1サイクル以上3サイクル以下の冷却時間を設ける
ことを特徴とする高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶
接方法。 (4)(3)において、前記溶接条件を、第2段通電か
ら最終段通電までの合計通電時間が、第1段の通電時間
の1倍以上、5倍以下となるように設定することを特徴
とする高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。従来から、スポット溶接では、使用する電極、溶
接電流、電極加圧力、通電時間等の溶接条件のうち、と
くに溶接電流を、所望のナゲット形状が得られるように
調整している。本発明では、高張力亜鉛系めっき鋼板を
溶接途中に溶接電流が変化する3段以上の多段通電によ
りスポット溶接する際に、高品質のナゲット溶接部を得
るために、形成されるナゲットが、所望のナゲット径d
0 以上で、かつ溶融残厚が0.05mm以上であるナゲットと
なるように、スポット溶接条件を調整して、溶接する。
ナゲットの溶融残厚が0.05mm未満となるようなスポット
溶接条件では、溶接割れが発生する。
【0011】なお、所望のナゲット径d0 は、被溶接材
である高張力亜鉛系めっき鋼板の板厚(t)に依存して
決定されている。一般には、次(1)式 d0 =k√t ………(1) ここで、d0 :所望のナゲット径(mm)、 k:係数 t:鋼板板厚(mm) で定義されている。係数kは、3〜6の間で施工条件に
合わせて任意に選択されているが、k=4を選択する場
合が多い。
【0012】所望のナゲット径d0 を得るためには、一
定以上の溶接電流で溶接することが必要となる。通常
は、溶接電流を一定のまま保持しつづけてスポット溶接
を行う。しかし、溶接電流を一定のまま保持しつづける
スポット溶接の場合は、小電流で通電時間を長くするこ
とにより、比較的偏平なナゲット形状が得やすいが、溶
接効率が低下する。一方、大電流で短時間通電すると、
通電中の温度上昇にともない、鋼板の軟化、接触面積の
拡大が十分起こる前にナゲットが形成、成長するため、
図2に示すような、径に比べ厚みのあるナゲット形状と
なりやすい。
【0013】本発明では、溶接途中で電流値が変化する
3段以上の多段通電としてスポット溶接を行う。同一板
厚の高張力亜鉛系めっき鋼板を溶接電流値を変化させ
て、3段通電とするスポット溶接を行った場合のナゲッ
ト径と溶融残厚との関係を模式的に図3に示す。図3中
の溶接条件(a)、(b)は通電時間、各段通電間の冷
却時間が異なる条件でスポット溶接した場合である。溶
接電流を増加するにしたがい、ナゲット径は増大する
が、それとともに被溶接材(鋼板)の板厚方向へも溶融
領域が拡大し、溶融残厚Δtが少なくなり、ついには0.
05mm未満となり、前記したような溶接割れが発生する。
【0014】図3の溶接条件(a)のように、溶接割れ
を発生させないで、すなわち溶融残厚Δtが0.05mm以上
で、かつ所望のナゲット径d以上のナゲット径を有する
ナゲットが得られる条件(図3の斜線領域内となりうる
条件)が広く取りうるほど、すなわち所望のナゲット径
dが得られる電流条件(電流値)と溶接割れ(または溶
着)が発生する電流条件(電流値)の差(以下、適正電
流範囲:ΔIという)が大きい溶接条件であるほど、溶
接部割れの発生を安定して抑制でき、高品質スポット溶
接部安定形成のために、スポット溶接作業上は好都合で
ある。なお、多段通電における適正電流範囲△Iは第2
段以降の通電段において、変化させる通電段の溶接電流
の平均値で算出するものとする。例えば、第2段以降で
溶接電流を変化させた通電段が第2段のみであった場合
は、ナゲットが所望のナゲット径を超えた第2段の最小
電流値をI2a、溶接部割れが発生した第2段の最小電流
値をI2bとすると、適正電流範囲△Iは △I=I2b−I2a で表される。
【0015】また、第2段以降で溶接電流を変化させた
通電段が第2段と第3段であった場合は、第2段の電流
2 と第3段の電流I3 の平均電流Iave ave =(I2 +I3 )/2 を適正電流範囲の算出に用いる。即ち、ナゲットが所望
のナゲット径を超えた第2段と第3段の平均電流Iave
の最小電流値をIave a、溶接部割れが発生した第2段
と第3段の平均値の最小電流値をIave bとすると、適
正電流範囲△Iは △I=Iave b−Iave a で表される。
【0016】本発明では、スポット溶接作業上から、適
正電流範囲ΔIが1.0 kA以上、好ましくは2.0kA 以上で
ある溶接条件でスポット溶接することが、高品質のスポ
ット溶接部を安定して得るというスポット溶接作業上か
ら好ましい。本発明では、上記した形状のナゲット形
成、あるいは上記した適正電流範囲ΔIを1.0 kA以上と
するには、3段以上の多段通電の各段の溶接条件、通電
時間および冷却時間を適正に調整して、スポット溶接す
ることが好ましい。
【0017】3段以上の多段通電のスポット溶接におけ
る電流値の変化の一例を模式的に図4に示す。本発明に
おける3段以上の多段通電では、第1段通電の通電時間
を、2サイクル以上6サイクル以下とし、第2段通電か
ら最終段通電までの各段通電の間に、1サイクル以上3
サイクル以下の冷却時間を設け、あるいはさらに、第2
段通電から最終段通電までの合計通電時間が、第1段の
通電時間の1倍以上、5倍以下となるように設定するこ
とが好ましい。
【0018】このような3段以上の多段通電により、比
較的偏平なナゲット形状が得られるようになる理由につ
いては、 現在までに十分には解明されていないが、本発
明者らは以下のように考えている。すなわち、2サイク
ル以上6サイクル以下の比較的短時間の第1段通電によ
り、ナゲット形成開始前後まで鋼板の軟化、接触面積の
拡大が図られ、さらに第2段通電から最終段通電までの
各段通電の間に、1サイクル以上3サイクル以下の冷却
時間を設けながら通電することにより、通電中の温度上
昇に伴う鋼板の軟化、接触面積の拡大が十分に図られ、
急激な板厚方向への溶け込みが防止されて、ナゲット形
状が偏平となる、と考えられる。
【0019】したがって、第1段通電によりナゲットが
成長しすぎると、第2段以降の通電による形状制御効果
がなくなるため、第1段通電によりナゲットが成長しす
ぎないように、第1段通電の通電時間を、2サイクル以
上6サイクル以下として、第1段通電終了後のナゲット
を小さく抑えることが肝要となる。なお、第1段通電終
了後のナゲットの大きさとして、溶融残厚Δtが0.3mm
以上とすることが好ましい。
【0020】スポット溶接では、初期の電極加圧により
鋼板の接触した部分から通電が開始され、通電経路にナ
ゲットが形成され始める。第1段通電の通電時間が2サ
イクル未満では、温度上昇にともなう鋼板の軟化と接触
面積の拡大が起こる以前に、通電が終了してしまう。こ
のため、通電面積が限定され、板厚方向に厚いナゲット
形状となり、第1段通電終了後の溶融残厚が0.30mm未満
となりやすい。また、通電時間が短すぎると電流の制御
が困難となる問題もある。一方、第1段通電の通電時間
が6サイクルを超えると、第1段通電でナゲットの生
成、成長が進行してしまうため、第2段以降の通電によ
るナゲット形状制御効果が得られなくなる。なお、より
好ましくは2〜4サイクルである。
【0021】上記した条件で第1段通電を行ったのち、
引き続いて、第2段以降最終段までの通電を行うが、本
発明では、図4に示すように、第2段通電から最終段通
電までの各段通電の間に、冷却時間を設けながら通電す
ることが好ましい。冷却時間は、1サイクル以上3サイ
クル以下とすることが好ましい。第2段通電以降、各段
通電とその次の段の通電との間に冷却時間を設けない連
続通電では、鋼板の軟化、接触面積の拡大が十分に行わ
れないうちにナゲットの成長が進行するため、板厚方向
に厚いナゲット形状となり溶融残厚が少なくなり、溶接
部割れが発生しやすくなる。一方、冷却時間が3サイク
ルを超えて長くなると、ナゲット温度が低下し、その後
の通電によるナゲット成長が不十分となる。
【0022】また、本発明では、第2段通電から最終段
通電までの合計通電時間が、第1段の通電時間の1倍以
上、5倍以下となるように設定することが好ましい。第
2段通電以降の合計の通電時間が第1段通電の通電時間
の1倍未満では、ナゲットの成長が十分に行われない。
一方、第2段通電以降の合計の通電時間を第1段通電の
通電時間の5倍を超えて延長しても、通電時間中にナゲ
ットの凝固が開始され、ナゲットの成長には寄与しない
ため、溶接効率の低下を招く。
【0023】なお、本発明では、第2段以降の通電の溶
接電流は、その合計通電時間と冷却時間に応じて所望の
ナゲット径が得られるように決定すれば良い。即ち、合
計通電時間が長い場合や、冷却時間が短い場合は、溶接
電流を比較的低く、逆に合計通電時間が短い場合や,冷
却時間が長い場合は,溶接電流を比較的高く設定するの
がよい。合計通電時間が長い場合や、冷却時間が短い場
合に溶接電流を高くすると、通電途中でナゲットの凝固
が開始して溶接効果が低下したり、通電面積の拡大が十
分に行われないうちにナゲットが成長してナゲット偏平
化の効果が得られない。一方、合計通電時間が短い場合
や、冷却時間が長い場合に溶接電流を低くするとナゲッ
トの成長が十分に行われない。
【0024】また、本発明においては第2段以降の溶接
電流は、全て同一電流値、または第1段に近い通電段で
は比較的低めに、最終通電段に近い通電段では高めに設
定するのが好ましい。通常、ナゲットの形成は、初期に
は板厚方向主体に成長し、それが飽和してからナゲット
径方向へ成長することが知られている。したがって、板
厚方向へのナゲット成長が主に起こる第1段通電に近い
通電段の溶接電流を高くするとナゲットの溶融残厚が小
さくなり易い。また、ナゲットが径方向へ成長する最終
段に近い通電段では溶接電流を低くすると溶接効率が低
くなる。
【0025】通電時間、あるいはさらに溶接電流を上記
した範囲に調整することにより、板厚方向の溶融を調整
することができ、適正電流範囲ΔIを1.0 kA以上に調整
することもできる。なお、本発明では、使用する電極に
ついては特に限定する必要はなく、通常公知の電極がい
ずれも使用可能であるが、なかでも電極の先端径が所望
のナゲット径d0 以上で、かつ先端曲率半径が40mm以上
である形状の電極を使用することが好ましい。
【0026】電極の先端径が所望のナゲット径d0 未満
では、スポット溶接初期に鋼板との接触面積が小さく、
したがって通電面積が限られるため、必要ナゲット径d
0 に達するまでに板厚方向への溶融も進行し、厚みのあ
るナゲット形状となる。このため、溶融残厚Δtが少な
くなり、溶接部割れが発生しやすくなる。なお、より好
ましくはd0 +1mm以上、さらに好ましくはd0 +2mm
以上である。
【0027】また、使用する電極の先端曲率半径が40mm
未満では、スポット溶接初期に鋼板との接触面積が小さ
く、したがって通電面積が限られるため、先端径が小さ
いときと同様に、必要ナゲット径dに達するまでに板厚
方向への溶融も進行し、厚みのあるナゲット形状とな
る。このため、溶融残厚Δtが少なくなり、溶接部割れ
が発生しやすくなる。なお、CF型電極のような、先端
端部が平面(曲率半径:無限大)である電極が特に好ま
しい。
【0028】本発明により、高張力亜鉛めっき系鋼板を
スポット溶接すると、溶接部割れ性が改善される理由に
ついては、現在までのところ十分には解明されてはいな
いが、本発明者らは以下のように推測している。すなわ
ち、本発明のスポット溶接方法では、板厚方向への溶け
こみが少ないナゲットが得られ、溶融面から鋼板表面へ
の距離(溶融残厚Δt)が長くなるため、同一ナゲット
径で比較して溶融残厚Δtの小さいナゲット(図2)が
得られる従来の溶接方法に比べ、鋼板表面の温度が比較
的低く抑えられていると予想される。鋼板表面温度が低
く抑えられていると、温度上昇が少なく粒界強度の低下
も少ないことから、溶接部割れ性が改善されたと考えら
れる。
【0029】
【実施例】590MPa級高張力鋼板( 板厚:1.2mm )の表裏
面に片面当たり45g/m2の合金化溶融亜鉛めっき(GAめ
っき)を施した高張力亜鉛系めっき鋼板を重ねて合わせ
て、3段の多段通電とするスポット溶接を実施した。必
要ナゲット径d0 は、4√t=4.38mm(t:鋼板板厚)
と設定した。
【0030】なお、スポット溶接では、元径:16mmφ、
先端径:6mmφで、先端曲率半径:40mmのDR型電極を
使用した。溶接機は、単相交流抵抗スポット溶接機を使
用した。なお、通電時の電極加圧力は2450N、溶接電流
は第1段通電の電流値を10.0kAに固定し、第2段の電流
値を5.0 kAから0.5 kA毎に増加させ、第3段の電流値は
第2段の1.1倍として溶着発生まで溶接を行った。通電
時間は第1段通電の通電時間を1、2、3、6、10サイ
クルとし、第2段以降の合計の通電時間を1〜60サイク
ルの間で変化した。また、第1段と第2段の間の冷却時
間は1サイクルとし、第2段と第3段の間の冷却時間
を、0(連続)、1、3、5サイクルとした。また、比
較例として第1段通電の電流値を 5.0kAとし、通電時間
を15、20、30、50サイクルとした溶接も行った。
【0031】得られたスポット溶接部について、溶接部
割れの発生およびナゲット形状の調査を実施した。溶接
部割れ発生の調査は、スポット溶接部を目視観察により
割れ発生の有無を判定した。また、ナゲット形状の調査
は、溶接部を含む試験片を溶接部中央で切断し、研磨、
エッチングして、ナゲット径と溶融残厚Δtとを測定し
た。
【0032】また、得られたナゲット径と、溶融残厚Δ
tとの関係から、ナゲット径が所望のナゲット径d0
超える溶接電流値と、溶着または溶接部割れが発生する
溶接電流値との差、すなわち、適正電流範囲ΔI、を各
溶接条件で算出した。この適正電流範囲ΔIを、溶接部
割れの発生がない、高品質スポット溶接部安定形成性
(高品質溶接部形成性ともいう)の指標とした。ΔIが
2kA以上で◎、2kA未満1.0 kA以上が○、1.0 kA未満が
△、0 kAが×として評価した。ΔI=0kAでは、所望の
ナゲット径d0 以上で、 溶接部割れの発生がない溶融残
厚Δtが0.05mm以上を満足するナゲットが形成されない
ことを意味する。
【0033】また、溶接施工においては、溶接効率の向
上は重要項目であり、溶接施工時間の長短は溶接コスト
の高低に影響する。スポット溶接においては通電時間が
溶接効率を支配しており、通電時間で溶接効率を評価し
た。通電時間:50サイクル以下を○、51サイクル以上90
サイクル以下を△、91サイクル以上を×として評価し
た。
【0034】さらに、高品質溶接部形成性と溶接効率の
評価を考慮して、総合評価を行った。総合評価では、高
品質溶接部形成性が○以上で溶接効率が○の場合を総合
評価◎とし、高品質溶接部形成性が○以上で溶接効率が
△の場合を総合評価○、高品質溶接部形成性が○以上で
溶接効率が×の場合を総合評価△、高品質溶接部形成性
が△で溶接効率が○、△または×の場合を総合評価△、
高品質溶接部形成性が×で溶接効率が○、△または×の
場合を総合評価×とした。
【0035】得られた結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】本発明例はいずれも、溶接部割れの発生す
る危険性が少なくなり、高品質溶接部形成性に優れた溶
接方法となっている。これに対し、本発明の範囲を外れ
る比較例は、溶接部割れの発生する危険性が高く、高品
質溶接部形成性が低下している。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、表面に
亜鉛系めっき層を形成した高張力亜鉛めっき系鋼板をス
ポット溶接した際に多発する溶接部割れを安定して抑制
でき、高品質のスポット溶接部を安価にしかも安定して
形成でき、産業上格段の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスポット溶接方法を適用したスポット
溶接部のナゲット形成状況の一例を示す模式断面図であ
る。
【図2】本発明範囲を外れる溶接方法で溶接したスポッ
ト溶接部のナゲット形成状況の一例を示す模式断面図で
ある。
【図3】溶接電流変化による、ナゲット径と溶融残厚の
関係を模式的に説明する説明図である。
【図4】本発明の多段通電とするスポット溶接における
溶接電流の変化の一例を示す説明図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高張力亜鉛系めっき鋼板を3段以上の多
    段通電によりスポット溶接するにあたり、形成されるナ
    ゲットが、下記(1)式で定義される所望のナゲット径
    0 以上でかつ溶融残厚0.05mm以上となるように溶接条
    件を調整することを特徴とする高張力亜鉛めっき鋼板の
    スポット溶接方法。 記 d0 =k√t ………(1) ここで、d0 :所望のナゲット径(mm) k:係数;3〜6の間で施工条件に合わせて選択される
    係数 t:鋼板板厚(mm)
  2. 【請求項2】 前記溶接条件を、適正電流範囲ΔIが1.
    0 kA以上となるように調整することを特徴とする請求項
    1に記載の高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方
    法。
  3. 【請求項3】 前記溶接条件を、第1段通電の通電時間
    を2サイクル以上、6サイクル以下とし、第2段通電か
    ら最終段通電までの各段通電の間に、1サイクル以上3
    サイクル以下の冷却時間を設けることを特徴とする請求
    項1または2に記載の高張力亜鉛系めっき鋼板のスポッ
    ト溶接方法。
  4. 【請求項4】 前記溶接条件を、第2段通電から最終段
    通電までの合計通電時間が、第1段の通電時間の1倍以
    上、5倍以下となるように設定することを特徴とする請
    求項3に記載の高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接
    方法。
JP2002041114A 2002-02-19 2002-02-19 高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法 Expired - Fee Related JP3849539B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002041114A JP3849539B2 (ja) 2002-02-19 2002-02-19 高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002041114A JP3849539B2 (ja) 2002-02-19 2002-02-19 高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003236676A true JP2003236676A (ja) 2003-08-26
JP3849539B2 JP3849539B2 (ja) 2006-11-22

Family

ID=27781619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002041114A Expired - Fee Related JP3849539B2 (ja) 2002-02-19 2002-02-19 高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3849539B2 (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006043731A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Daihatsu Motor Co Ltd スポット溶接の通電制御方法
JP2010115706A (ja) * 2008-10-16 2010-05-27 Jfe Steel Corp 高強度鋼板の抵抗スポット溶接方法
JP2010149187A (ja) * 2008-11-28 2010-07-08 Jfe Steel Corp 抵抗スポット溶接方法
JP2010172946A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Jfe Steel Corp 高強度薄鋼板の抵抗スポット溶接方法
JP2010188408A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Honda Motor Co Ltd 抵抗溶接の通電方法
JP2010207909A (ja) * 2009-02-12 2010-09-24 Sumitomo Metal Ind Ltd 高張力鋼板の抵抗溶接方法および抵抗溶接継手の製造方法
JP2010240739A (ja) * 2009-03-17 2010-10-28 Jfe Steel Corp 抵抗スポット溶接継手の製造方法
JP2010247215A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Sumitomo Metal Ind Ltd 高張力鋼板の抵抗溶接方法
JP2011177763A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Sumitomo Metal Ind Ltd 片側スポット溶接による接合品の製造方法
KR101316261B1 (ko) 2012-04-10 2013-10-10 주식회사 포스코 심 용접 방법 그리고 용접부를 가지는 강판
CN104722905A (zh) * 2013-12-20 2015-06-24 现代自动车株式会社 用于高强度钢板的点焊方法
TWI573647B (zh) * 2013-04-17 2017-03-11 新日鐵住金股份有限公司 點熔接方法
KR20180031033A (ko) 2015-08-27 2018-03-27 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 저항 스폿 용접 방법 및 용접 부재의 제조 방법
KR20180081581A (ko) 2015-12-16 2018-07-16 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 저항 스폿 용접 방법 및 용접 부재의 제조 방법
WO2018159764A1 (ja) 2017-03-01 2018-09-07 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法
US11298773B2 (en) 2017-03-01 2022-04-12 Jfe Steel Corporation Resistance spot welding method
WO2022219968A1 (ja) 2021-04-12 2022-10-20 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法
WO2023008263A1 (ja) 2021-07-30 2023-02-02 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法
WO2023080076A1 (ja) 2021-11-02 2023-05-11 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接部材およびその抵抗スポット溶接方法
JP7355282B1 (ja) 2022-06-03 2023-10-03 Jfeスチール株式会社 溶接継手、溶接部材およびその製造方法、ならびに、抵抗スポット溶接方法
JP7355281B1 (ja) 2022-06-03 2023-10-03 Jfeスチール株式会社 溶接継手、溶接部材およびその製造方法、ならびに、抵抗スポット溶接方法
WO2023233704A1 (ja) * 2022-06-03 2023-12-07 Jfeスチール株式会社 溶接継手、溶接部材およびその製造方法、ならびに、抵抗スポット溶接方法
WO2023233705A1 (ja) * 2022-06-03 2023-12-07 Jfeスチール株式会社 溶接継手、溶接部材およびその製造方法、ならびに、抵抗スポット溶接方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MX349461B (es) 2013-12-05 2017-07-31 Jfe Steel Corp Método de soldadura por puntos de resistencia.
CN107405715B (zh) 2015-03-05 2019-10-08 杰富意钢铁株式会社 电阻点焊装置
WO2016139951A1 (ja) 2015-03-05 2016-09-09 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法および溶接継手

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0788659A (ja) * 1993-09-17 1995-04-04 Honda Motor Co Ltd 直流抵抗溶接機の溶接電流制御方法および装置
JPH08132254A (ja) * 1994-11-01 1996-05-28 Miyachi Technos Corp 抵抗溶接制御装置
JP2001207235A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Kawasaki Steel Corp 高張力溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP2003164975A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Kawasaki Steel Corp 高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法
JP2003200269A (ja) * 2001-12-28 2003-07-15 Jfe Steel Kk 高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0788659A (ja) * 1993-09-17 1995-04-04 Honda Motor Co Ltd 直流抵抗溶接機の溶接電流制御方法および装置
JPH08132254A (ja) * 1994-11-01 1996-05-28 Miyachi Technos Corp 抵抗溶接制御装置
JP2001207235A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Kawasaki Steel Corp 高張力溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP2003164975A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Kawasaki Steel Corp 高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法
JP2003200269A (ja) * 2001-12-28 2003-07-15 Jfe Steel Kk 高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
(社)日本溶接協会, 溶接規格ハンドブック, vol. 新版, JPN4006005687, 1994, pages 341 - 348, ISSN: 0000726574 *
(社)日本溶接協会, 溶接規格ハンドブック, vol. 新版, JPNX006035044, 1994, pages 341 - 348, ISSN: 0000760914 *
中村 孝(外2名), 現代溶接技術体系<<第8巻>>, vol. 特装セット版, JPNX006013523, 1980, pages 27 - 28, ISSN: 0000726575 *
中村 孝(外2名), 現代溶接技術体系<<第8巻>>, vol. 特装セット版, JPNX006035045, 1980, pages 27 - 28, ISSN: 0000760915 *

Cited By (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006043731A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Daihatsu Motor Co Ltd スポット溶接の通電制御方法
JP2010115706A (ja) * 2008-10-16 2010-05-27 Jfe Steel Corp 高強度鋼板の抵抗スポット溶接方法
JP2010149187A (ja) * 2008-11-28 2010-07-08 Jfe Steel Corp 抵抗スポット溶接方法
JP2010172946A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Jfe Steel Corp 高強度薄鋼板の抵抗スポット溶接方法
JP2010207909A (ja) * 2009-02-12 2010-09-24 Sumitomo Metal Ind Ltd 高張力鋼板の抵抗溶接方法および抵抗溶接継手の製造方法
JP2010188408A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Honda Motor Co Ltd 抵抗溶接の通電方法
JP2010240739A (ja) * 2009-03-17 2010-10-28 Jfe Steel Corp 抵抗スポット溶接継手の製造方法
JP2010247215A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Sumitomo Metal Ind Ltd 高張力鋼板の抵抗溶接方法
JP2011177763A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Sumitomo Metal Ind Ltd 片側スポット溶接による接合品の製造方法
KR101316261B1 (ko) 2012-04-10 2013-10-10 주식회사 포스코 심 용접 방법 그리고 용접부를 가지는 강판
TWI573647B (zh) * 2013-04-17 2017-03-11 新日鐵住金股份有限公司 點熔接方法
CN104722905A (zh) * 2013-12-20 2015-06-24 现代自动车株式会社 用于高强度钢板的点焊方法
US20150174688A1 (en) * 2013-12-20 2015-06-25 Hyundai Motor Company Spot welding method for high strength steel sheet
KR101567652B1 (ko) * 2013-12-20 2015-11-09 현대자동차주식회사 고강도강판 점용접방법
CN104722905B (zh) * 2013-12-20 2019-01-01 现代自动车株式会社 用于高强度钢板的点焊方法
KR20180031033A (ko) 2015-08-27 2018-03-27 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 저항 스폿 용접 방법 및 용접 부재의 제조 방법
US10835986B2 (en) 2015-08-27 2020-11-17 Jfe Steel Corporation Resistance spot welding method and welded member production method
KR20180081581A (ko) 2015-12-16 2018-07-16 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 저항 스폿 용접 방법 및 용접 부재의 제조 방법
US10946470B2 (en) 2015-12-16 2021-03-16 Jfe Steel Corporation Resistance spot welding method and welded member production method
WO2018159764A1 (ja) 2017-03-01 2018-09-07 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法
KR20190112045A (ko) 2017-03-01 2019-10-02 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 저항 스폿 용접 방법
US11298773B2 (en) 2017-03-01 2022-04-12 Jfe Steel Corporation Resistance spot welding method
KR102197434B1 (ko) 2017-03-01 2020-12-31 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 저항 스폿 용접 방법
WO2022219968A1 (ja) 2021-04-12 2022-10-20 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法
JP7476957B2 (ja) 2021-04-12 2024-05-01 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法
KR20230148379A (ko) 2021-04-12 2023-10-24 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 저항 스폿 용접 방법
KR20240023636A (ko) 2021-07-30 2024-02-22 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 저항 스폿 용접 방법
WO2023008263A1 (ja) 2021-07-30 2023-02-02 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法
WO2023080076A1 (ja) 2021-11-02 2023-05-11 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接部材およびその抵抗スポット溶接方法
JP7355282B1 (ja) 2022-06-03 2023-10-03 Jfeスチール株式会社 溶接継手、溶接部材およびその製造方法、ならびに、抵抗スポット溶接方法
WO2023233705A1 (ja) * 2022-06-03 2023-12-07 Jfeスチール株式会社 溶接継手、溶接部材およびその製造方法、ならびに、抵抗スポット溶接方法
WO2023233704A1 (ja) * 2022-06-03 2023-12-07 Jfeスチール株式会社 溶接継手、溶接部材およびその製造方法、ならびに、抵抗スポット溶接方法
JP7355281B1 (ja) 2022-06-03 2023-10-03 Jfeスチール株式会社 溶接継手、溶接部材およびその製造方法、ならびに、抵抗スポット溶接方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3849539B2 (ja) 2006-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3849539B2 (ja) 高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法
TWI484047B (zh) Thermoforming Zinc Coated Steel Sheet
JP6409470B2 (ja) スポット溶接方法
US11607744B2 (en) Welded advanced high strength steel
JP6354918B1 (ja) 高強度鋼板およびその製造方法
KR102028435B1 (ko) 저항 스폿 용접 방법 및 용접 부재의 제조 방법
JP7047387B2 (ja) 鋼板、突合せ溶接部材、熱間プレス成形品、鋼管、中空状焼入れ成形品、および鋼板の製造方法
KR102197434B1 (ko) 저항 스폿 용접 방법
JP3849508B2 (ja) 高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法
US11772184B2 (en) Welding method for the manufacture of an assembly of at least 2 metallic substrates
JP3849525B2 (ja) 高張力亜鉛系めっき鋼板のスポット溶接方法
WO2020152789A1 (ja) 鋼板、突合せ溶接部材、熱間プレス成形品、鋼管、中空状焼入れ成形品、および鋼板の製造方法
JP5070866B2 (ja) 熱延鋼板およびスポット溶接部材
JP2020082105A (ja) 接合構造体及び接合構造体の製造方法
JPH10195597A (ja) 接合性に優れた薄鋼板
US11919102B2 (en) Assembly of at least 2 metallic substrates
JP7099330B2 (ja) 鋼板、テーラードブランク、熱間プレス成形品、鋼管状のテーラードブランク、中空状熱間プレス成形品、及び鋼板の製造方法
JP7047543B2 (ja) 接合構造体およびその製造方法
JP3943754B2 (ja) 母材の疲労特性及び溶接後の成形性に優れ溶接熱影響部の軟化しにくい高強度冷延鋼板および高強度表面処理鋼板
JP4532146B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板と非めっき鋼板の抵抗スポット溶接方法
JP7347716B1 (ja) 抵抗スポット溶接継手および抵抗スポット溶接方法
JP7103923B2 (ja) 接合構造体及び接合構造体の製造方法
JP6601598B1 (ja) 鋼板、テーラードブランク、熱間プレス成形品の製造方法、鋼管、及び中空状焼入れ成形品の製造方法
WO2023132244A1 (ja) 溶接継手
JP6372639B1 (ja) 抵抗スポット溶接方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees