JP2000208052A - 陰極線管の耐電圧処理方法 - Google Patents

陰極線管の耐電圧処理方法

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JP2000208052A
JP2000208052A JP11010203A JP1020399A JP2000208052A JP 2000208052 A JP2000208052 A JP 2000208052A JP 11010203 A JP11010203 A JP 11010203A JP 1020399 A JP1020399 A JP 1020399A JP 2000208052 A JP2000208052 A JP 2000208052A
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voltage
grid
electrode
switching element
potential
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Takayuki Ito
隆幸 伊藤
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗分圧型電子銃の低圧側電極の耐電圧処理
を十分に行なうことができる方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】 高圧側電極の処理が十分に為された段階
で、第3グリッドに高圧リレーS の入力側を接続し、出
力側を定電圧電源Ebの接地側に接続する。高圧リレーS
の出力側には電流制御用の抵抗R5、R6が接続されてい
る。定電圧電源Ebを30KV〜50KVに設定して切り
替えスイッチング素子である高圧リレーS のオン・オフ
を行なうことによって低圧側電極の耐電圧処理を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管の製造方
法、特に、電子銃の耐圧処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管の管内に抵抗体を配し、この抵
抗体の一端に高電圧を印加し、電子銃の所定電極に抵抗
分圧により所定電位を供給する抵抗分圧型電子銃が実用
化されている。この方式の電子銃は陰極線管のステム部
から供給できない電位を所定の電極に印加することがで
き、主電子レンズの作用を向上させることができる。
【0003】電子レンズを構成する各電極に先鋭な突起
部分などが存在していると、陰極線管の動作時に異常放
電を生じることがある。そこで、陰極線管の製造工程で
は、各電極間に高電圧を印加して予め放電を生じさせ、
突起部分などを溶融除去する、耐電圧処理を行なってい
る。
【0004】抵抗分圧型電子銃における従来の耐電圧処
理方法について、図3を用いて説明する。抵抗分圧型電
子銃の一例としては特開平8−102265公報に開示
されたものがあり、陰極線管10のネック部に配置された
抵抗分圧型電子銃20は、カソードK、ヒータH、第1グ
リッドG1、第2グリッドG2、集束電極としての第3グリ
ッドG3、第4グリッドG4、2分割された第5グリッドG5
-1、G5-2および中間電極GM、さらに最終加速電極として
の第6グリッドG6からなる。そして、第2グリッドG2と
第4グリッドG4、第3グリッドG3と高圧側の第5グリッ
ドG5-2がそれぞれ接続されてステムピンから電位を供給
され、第6グリッドG6、中間電極GM、低圧側の第5グリ
ッドG5-1が抵抗体に接続され、第6グリッドG6の電位を
抵抗分圧して中間電極GM、低圧側の第5グリッドG5-1に
所定電位を供給する構造となっている。
【0005】図3に示す方法では、陰極線管10のアノー
ドA2に70KV程度の高電圧を印加し、最終加速電極で
ある第6グリッドG6と隣接する中間電極GMとの間、中
間電極GMと第5グリッドG5-2との間で放電させ、高圧側
電極の耐電圧処理を行なっている。同時に、この時の放
電電流が、一端が第3グリッドG3に接続され、他端が接
地電位に導かれた管外抵抗R3を流れる際に生じる電圧降
下を利用して得られるパルス状の高電圧によって低圧側
電極である第2グリッドG2及び第4グリッドG4の耐電圧
処理を行なっている。なお、図中、R1、R2は電流制御用
の抵抗である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法は高圧側電極での放電電流を利用して低圧側電極の耐
電圧処理を行なうため、高圧側電極の耐電圧処理が終了
して放電が生じなくなると低圧側の耐電圧処理も終了し
てしまう。
【0007】高圧側の処理終了と同時に低圧側の突起部
除去も終了していれば問題ないが、低圧側の処理が不十
分なままになってしまうことが多い。本発明は、抵抗分
圧型電子銃の低圧側電極の耐電圧処理を十分に行なうこ
とができる方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、カソード、ヒ
ーター、第1グリッド、第2グリッド、最終加速電極
と、第2グリッドと最終加速電極との間に配置された複
数の集束電極を有し、集束電極の少なくとも1つの電位
が抵抗分圧によって電位供給されている電子銃の耐電圧
処理方法である。本発明は、低圧側の電極の耐電圧処理
を、カソード、ヒーター、第1グリッド及び第2グリッ
ドを接地電位に導き、切り替えスイッチング素子の入力
側を前記抵抗分圧により電位供給される電極の少なくと
も一つに、切り替えスイッチング素子の出力側の2端子
をそれぞれアノードに接続された定電圧電源の接地側に
接続し、前記定電圧電源をオンにした状態で前記スイッ
チング素子の接続状態の切り替えを繰り返すことにより
行なうことを特徴とするものである。
【0009】前記切り替えスイッチング素子としては、
高圧リレーを用いることができ、また、切り替えスイッ
チング素子の出力側端子の少なくとも一つに抵抗が接続
されていることを特徴とする。
【0010】さらに、このような低圧側電極の耐電圧処
理に先立って、電子銃のアノードに高圧のパルス電圧を
印加して高圧側電極の耐電圧処理を行なうことを特徴と
するものでもある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1に本発明の陰極線管
の製造法によって製造するのに適した、抵抗分圧型電子
銃を有する陰極線管10とその製造方法の概念を示す。抵
抗分圧型電子銃20は、カソードK、ヒータH、第1グリ
ッドG1、第2グリッドG2、集束電極としての第3グリッ
ドG3、第4グリッドG4、2分割された第5グリッドG5-
1、G5-2および中間電極GM、さらに最終加速電極として
の第6グリッドG6からなる。そして、第2グリッドG2と
第4グリッドG4、第3グリッドG3と高圧側の第5グリッ
ドG5-2がそれぞれ接続されてステムピンから電位を供給
され、第6グリッドG6、中間電極GM、低圧側の第5グリ
ッドG5-1が内蔵抵抗体RIに接続され、第6グリッドG6の
電位を抵抗分圧して中間電極GM、低圧側の第5グリッド
G5-1に所定電位を供給する構造となっている。このよう
な電子銃の一例としては、特開平8−102265号公
報にあげられており、電子銃の詳細については同公報に
開示されている。なお、本実施例では、内蔵抵抗体RIの
抵抗値は次のように設定されている。すなわち、第6グ
リッドと中間電極GMとの間の抵抗Raは1000MΩ、中
間電極GMと高圧側の第5グリッドG5-2との間の抵抗Rbは
1000MΩ、高圧側の第5グリッドG5-2と低圧側の第
5グリッドG5-1との間の抵抗Rcは1600MΩとしてい
る。
【0012】このような抵抗分圧型電子銃の耐電圧処理
方法は次の通りである。まず、図3に示す従来と同様の
方法によって、高圧側電極の耐電圧処理を行なう。
【0013】高圧側電極の処理が十分に為された段階
で、図1のような接続、すなわち、陰極線管10のアノー
ドA2に定電圧電源Ebを電流制御用の抵抗R4を介して接続
し、電子銃20のヒータH 、カソードK 、G1、G2を接地電
位に導く。さらに、第3グリッドに高圧リレーS の入力
側を接続し、出力側を定電圧電源Ebの接地側に接続す
る。高圧リレーS の出力側には電流制御用の抵抗R5、R6
を接続する。
【0014】定電圧電源Ebを30KV〜50KVに設定
し電圧を印加した状態で、切り替えスイッチング素子で
ある高圧リレーS のオン・オフを行なうことによって低
圧側電極の耐電圧処理を行なう。
【0015】高圧リレーS がオンの状態では、第3グリ
ッドG3及びこれと同電位の第5グリッドG5-2の電圧EC3
は、内蔵抵抗RIの抵抗値(Ra+Rb)の2000MΩと管
外の抵抗R5で分圧された電位となるが、管外抵抗R5は通
常50MΩ程度なので、第3グリッドの電位EC3 はほぼ
0Vとなる。高圧リレーをオフにする際、一時的に第3
グリッドG3がフロート状態になり、EC3 は内蔵抵抗RIの
抵抗値(Ra+Rb)と陰極線管の持つ静電容量とによって
充電曲線を描き最終的にEC3 =Ebとなる。高圧リレーが
オフ状態にオフに到達すると抵抗R6を通して放電され
る。このEC3 電位の変化はオフ状態からオン状態への切
り替えの際にも同様に生じる。この時のEC3 の変化を図
2に示す。
【0016】このように、高圧リレーのオン・オフを繰
り返すことによりパルス状の高電圧をG3に印加すること
ができ、低圧側電極の耐電圧処理が可能となる。なお、
パルス幅Taはリレーの速度を調整することにより任意
の値が得られ、印加パルス数もオン・オフの繰り返し数
によって任意の値が可能である。また、Ebを調整するこ
とによってパルスのピークも任意の値が可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
従来の問題点である抵抗分圧型電子銃の耐電圧処理の不
足、特に低圧側電極の処理不足をなくすことができ、十
分に耐電圧処理された陰極線管を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐電圧処理方法を説明する図である。
【図2】図1に示す耐電圧処理方法による印加電圧の変
化を説明する図である。
【図3】従来の耐電圧処理方法を説明する図である。
【符号の説明】
RI…内蔵抵抗 Eb…定電圧電源 S …高圧リレー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カソード、ヒーター、第1グリッド、第
    2グリッド、最終加速電極と、第2グリッドと最終加速
    電極との間に配置された複数の集束電極を有し、集束電
    極の少なくとも1つの電位が抵抗分圧によって電位供給
    されている電子銃の耐電圧処理方法であって、 カソード、ヒーター、第1グリッド及び第2グリッドを
    接地電位に導き、 切り替えスイッチング素子の入力側を前記抵抗分圧によ
    り電位供給される電極の少なくとも一つに、切り替えス
    イッチング素子の出力側の2端子をそれぞれアノードに
    接続された定電圧電源の接地側に接続し、 前記定電圧電源をオンにした状態で前記スイッチング素
    子の接続状態の切り替えを繰り返すことにより、前記集
    束より低圧側の電極の耐電圧処理を行なうことを特徴と
    する陰極線管の耐電圧処理方法。
  2. 【請求項2】 前記切り替えスイッチング素子が高圧リ
    レーであることを特徴とする請求項1記載の陰極線管の
    耐電圧処理方法。
  3. 【請求項3】 前記切り替えスイッチング素子の出力側
    端子の少なくとも一つに抵抗が接続されていることを特
    徴とする請求項1または2のいずれか一に記載の陰極線
    管の耐電圧処理方法。
  4. 【請求項4】 カソード、ヒーター、第1グリッド、第
    2グリッド、最終加速電極と、第2グリッドと最終加速
    電極との間に配置された複数の集束電極を有し、集束電
    極の少なくとも1つの電位が抵抗分圧によって電位供給
    されている電子銃の耐電圧処理方法であって、電子銃の
    アノードに高圧のパルス電圧を印加して高圧側電極の耐
    電圧処理を行なう高圧側電極処理段階と、前記中間電極
    より低圧側の電極の耐電圧処理を行なう低圧側電極処理
    段階とを具備し、前記低圧側電極処理段階は、 カソード、ヒーター、第1グリッド及び第2グリッドを
    接地電位に導き、 切り替えスイッチング素子の入力側を前記抵抗体により
    電位供給される電極の少なくとも一つに、切り替えスイ
    ッチング素子の出力側の2端子をそれぞれアノードに接
    続された定電圧電源の接地側に接続し、 前記定電圧電源をオンにした状態で前記スイッチング素
    子の接続状態の切り替えを繰り返すことにより、前記集
    束電極より低圧側の電極の耐電圧処理を行なうことを特
    徴とする陰極線管の耐電圧処理方法。
  5. 【請求項5】 前記切り替えスイッチング素子が高圧リ
    レーであることを特徴とする請求項3記載の陰極線管の
    耐電圧処理方法。
  6. 【請求項6】 前記切り替えスイッチング素子の出力側
    端子の少なくとも一つに抵抗が接続されていることを特
    徴とする請求項4または5のいずれか一に記載の陰極線
    管の耐電圧処理方法。
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