JP2000118126A - インクジェット印字カードとインクジェット記録されたカードおよびインクジェット印字カードの製造方法 - Google Patents

インクジェット印字カードとインクジェット記録されたカードおよびインクジェット印字カードの製造方法

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JP2000118126A
JP2000118126A JP29269898A JP29269898A JP2000118126A JP 2000118126 A JP2000118126 A JP 2000118126A JP 29269898 A JP29269898 A JP 29269898A JP 29269898 A JP29269898 A JP 29269898A JP 2000118126 A JP2000118126 A JP 2000118126A
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ink
ink jet
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oversheet
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JP29269898A
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Masayuki Ishikawa
石川  雅之
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード表面にインクジェットインク受容層を
有する印字カードと当該印字カードの製造方法等を提供
する。 【解決手段】 本発明のインクジェット印字カードは、
コアシート、オーバーシートからなる複数のプラスチッ
クシートを積層した印字カードであって、インクジェッ
トプリンターによって画像または文字情報を記録可能な
インクジェットインク受容層が形成されたオーバーシー
トがコアシートと加熱加圧により一体にされていること
を特徴とする。このような印字カードの製造は、カード
表面を構成する透明オーバーシート上にインク受容層を
形成する工程、カードのコアシートとなる基材に印刷を
施す工程、当該オーバーシートと印刷を施したコアシー
トをカード外面側から視認できるように積層する工程、
当該積層体を加熱加圧して一体のカード基材を形成する
工程、とにより製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字カード、特に
インクジェットによる記録が可能な印字カードとインク
ジェット記録されたカード、およびその製造方法に関す
るものである。ここで印字カードとは、印刷がされてい
ない白地カードもしくは、共通情報があらかじめ印刷さ
れたカードであってそのカードの券面上に、個人の氏
名、識別番号、生年月日などの可変文字情報および、顔
写真、サインなどの可変画像情報あるいは会社名などの
固定文字情報、ロゴなどの固定情報を記録できるカード
のことである。
【0002】
【従来の技術】カード上に可変情報を印字・記録する方
法としては、サーマルヘッドによる熱転写方式が一般的
に使用されており、顔写真などのカラー情報を記録する
際には、その優れた階調再現性から感熱昇華転写記録法
を採用することが行われている。感熱昇華転写方式によ
る文字情報、画像情報などの形成手段としては、一般に
カード上へリボンを介しサーマルヘッドを接触させて染
料を移行させることにより行う。このリボンとしては、
イエロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)・ブラ
ック(Bk)・保護層(OP)よりなる昇華転写(ブラ
ックは溶融)リボンを用い表現する。Y,M,Cで顔画
像などのカラー情報を表現し、Bkにて文字情報、バー
コード・2次元コードなどを表現し、最後に、透明なイ
ンキであるOP部を表面保護層としてプリントすること
で印字・形成することができる。
【0003】一方、昇華転写方式以外では、対象媒体を
紙とした場合は、インクジェットプリンタを利用するも
のが一般的となっており、プラスチックシートにインク
ジェットプリント適性を持たせたOHPシート(PE
T)も利用されてきている。インクジェット記録方式
は、ノズルから高速で射出したインク液滴を、記録媒体
に付着させて記録する方式であり、フルカラー化が容易
である、印字騒音が低いなどの特徴を有しているが、そ
の記録媒体としてはインクの吸収容量が大きく、かつ、
インクの吸収速度が高いことが要求される。さらに、イ
ンクジェット印字適性を有するカード媒体として、特開
平8−2090号公報に紹介される技術もあるが、コー
ティング等で形成される磁気カードを主な対象としてい
る。
【0004】しかし、前記昇華転写記録では、被転写材
料の表面材料に適合する昇華転写リボンを使用してお
り、材料コストが高くなるという問題がある。また、昇
華転写記録では、被転写材料の表面材料に適合するイエ
ロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)・ブラック
(Bk)・保護層(OP)よりなる昇華転写リボンを用
いフルカラー表現するため、印字時間が45秒/1枚程
度と長くなる。さらに、昇華転写記録では、カード表面
に凹凸があると印字むらが頻繁に発生するという問題も
ある。
【0005】一方、インクジェット記録の場合は、材料
コストの低減や印字時間の短縮が可能であるが、これま
でのインクジェットインク受容層付きカードの製造方法
では、ロール形態のカード用基材にインクジェットイン
ク受容層を塗布し、シート状に断裁した後カードサイズ
に打ち抜きカードを得るため、キャッシュカード、クレ
ジットカードなどの磁気カード(ICカードの端子付き
の場合を含む)や非接触ICカードなど、のようにプラ
スチックシートを積層し、熱・圧融着し形成するカード
の製造は困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は熱・
圧融着または熱・圧接着し形成する通常製造法のカード
であって、インクジェットプリントが可能な印字カード
とインクジェット記録されたカード、および印字カード
の製造方法を提供すべく本発明の完成に至ったものであ
る。かかるインクジェット印字カードでは、解像度、発
色性等の十分なインクジェットインクプリント適性を有
することと、耐水性、耐候性、耐汚染性等の使用耐性を
有すること、通常のカード製造条件を満たすこと等が必
要とされる。また、キャッシュカード、クレジットカー
ドなどの磁気カード、非接触ICカードに求められる諸
種の付加機能を具備できることも必要となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨の第1は、コアシート、オーバーシート
からなる複数枚のプラスチックシートを積層した印字カ
ードであって、インクジェットプリンターによって画像
または文字情報を記録可能なインクジェットインク受容
層が形成されたオーバーシートがコアシートと加熱加圧
により一体にされていることを特徴とするインクジェッ
ト印字カード、にある。かかる印字カードであるため、
インクジェット印字適性が優れる。
【0008】上記課題を解決するための本発明の要旨の
第2は、コアシート、オーバーシートからなる複数枚の
プラスチックシートを積層した印字カードが、インクジ
ェットプリンターによって画像または文字情報を記録可
能なインクジェットインク受容層が形成されたオーバー
シートとコアシートとが加熱加圧により一体にされてお
り、当該インクジェットインク受容層にインクジェット
インクによる記録がされていることを特徴とするインク
ジェット記録されたカード、にある。かかるカードであ
るため、優れたインクジェット記録がなされている。
【0009】上記課題を解決するための本発明の要旨の
第3は、カードの表面基材を構成する透明オーバーシー
ト上にインクジェットインク受容層を形成する工程、カ
ードのコアシートとなる基材のいずれかに印刷を施す工
程、当該オーバーシートと、少なくとも前記印刷を施し
たコアシートの印刷面をカード外面側から視認できるよ
うに積層する工程、前記積層体を加熱加圧して一体のカ
ード基材を形成する工程、とを有することを特徴とする
インクジェット印字カードの製造方法、にある。かかる
製造方法であるため、適性の良い印字カードを容易に量
産できる。
【0010】上記課題を解決するための本発明の要旨の
第4は、カードの表面基材を構成する透明オーバーシー
ト上にインクジェットインク受容層を形成する工程、カ
ードのコアシートとなる基材のいずれかに印刷を施す工
程、当該オーバーシートと、少なくとも前記印刷を施し
たコアシートの印刷面をカード外面側から視認できるよ
うに積層する工程、前記積層体を加熱加圧して一体のカ
ード基材を形成する工程、前記インクジェットインク受
容層上に樹脂多孔質層を形成する工程、とを有すること
を特徴とするインクジェット印字カードの製造方法、に
ある。かかる製造方法であるため、かかる製造方法であ
るため、耐水性があり適性の良い印字カードを容易に量
産できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
具体的に説明するが、本発明は、下記実施形態に限定さ
れるものではない。図1は、本発明のインクジェット印
字カードの一実施形態を示す断面図である。図1の印字
カードでは、複数枚のプラスチックシートを積層し、加
熱加圧して一体にしたカード基材11の表面に透明ない
し半透明のインクジェツトインク受容層12が設けられ
ている。当該インク受容層はアルミナ水和物多孔質や非
晶質微粉シリカからなる層等とすることがインク受容
性、発色性、製造工程における耐熱性等の上から望まし
い。当該インク受容層の詳細については後述する。カー
ド基材11は、コアシート111と112およびオーバ
ーシート113,114から構成されている。コアシー
ト111,112には、白色の硬質塩化ビニルシートが
使用され、オーバーシート113,114には透明な塩
化ビニル樹脂シートが使用されることが多い。これらの
複数のプラスチックシートが積層され、加熱加圧により
一体にされている。図示するシートの積層形態は一例で
あり、コアシートを1枚としたり、インク受容層でない
側のオーバーシート114を省略することもできる。カ
ード基材が塩化ビニルシートである場合は適宜な条件で
加熱加圧することにより自己融着するがヒートシール剤
を用いて加圧接着するものであっても良い。
【0012】カード基材材質の他の態様としては、PE
T(ポリエチレンテレフタラート)、ポリカーボネート
等のプラスチックシートが好適に用いられる。PETシ
ートの場合は、シート間の接着にはホットメルト型の接
着剤や接着剤シート等が使用される。オーバーシート1
13には、アルミナ水和物多孔質層や非晶質微粉シリカ
層の接着強度を向上させるなどの目的で、コロナ放電処
理やアンダーコート処理などを行うこともできる。この
ように形成されたカードには、インクジェットプリンタ
ーにより、インク受容層12に画像を形成する。
【0013】コアシート112の表面には適宜な印刷部
16aが施されている。コアシートに施された印刷模様
等は、オーバーシート114が透明であるため、当該オ
ーバーシートを透して視認することができ、オーバーシ
ートにより保護されて印刷部の磨耗を防止することがで
きる。本発明が適用されるインクジェット印字カード
は、さらに磁気テープ15やICチップを有することが
できる。図1の場合は磁気テープ15はオーバーシート
112に埋設転写されているがコアシートへの転写であ
っても良い。このような磁気テープを有するカードは、
キャッシュカード、クレジットカード、IDカード等の
磁気カード類に適用できる。
【0014】印字カードが非接触ICカードである場合
は、いずれかのコアシートにはアンテナコイルが設けら
れ、当該アンテナコイルと接続したICチップが埋設さ
れることになる。アンテナコイルは細線の捲線により形
成するか、コアシートにプリント配線技術またはフォト
エッチングにより形成することができる。印字カードが
非接触ICカードである場合については後述する。
【0015】図2は、本発明のインクジェット印字カー
ドの他の実施形態を示す断面図である。図2の印字カー
ドのカード基材構成は、図1の場合と同様である。但
し、図2の場合は、インク受容層12上に、樹脂多孔質
層13が形成されている点に特徴がある。このように形
成されたカードには、インクジェットプリンターによ
り、樹脂多孔質層13を介して、インク受容層12に画
像形成する。画像形成が終われば加熱処理を行い、樹脂
多孔質層13を緻密化して、透明樹脂膜を形成する。こ
のように、樹脂多孔質層13が予め形成された記録媒体
を用いると、記録後に塗料などを用いなくとも透明樹脂
膜が形成されたカード類が得られる。
【0016】図3は、本発明のインクジェット印字カー
ドのさらに他の実施形態を示す断面図である。図3の印
字カードにおいても、カード基材11の表面に透明ない
し半透明のインクジェツトインク受容層12が設けら
れ、必要により樹脂多孔質膜13を設ける。カード基材
11の基材構成は、図1の印字カードと同様にすること
ができる。当該印字カードでは、コアシートへの印刷が
裏面側コアシート112への印刷部16aの他、表面側
コアシート111にも印刷部16bが施されている。か
かる実施形態ではインク受容層12が透明または半透明
であるため、印刷部16bによる固定絵柄とインクジェ
ットプリントとによる可変画像とを多様に組み合わせる
ことができ、デザイン性の向上、改ざん防止効果を高め
ることができる。磁気テープ15はオーバーシート11
4に埋設転写されている。
【0017】図4は、インクジェット印字カードにイン
クジェット記録した後の状態を示す断面図である。図3
の印字カードに印字記録し、樹脂多孔質層を加熱し透明
化した後の状態が示されている。図4のように、インク
受容層12にはインクジェットにより記録されたインク
ジェットインク記録部17が形成され、当該記録部上に
は透明樹脂膜14が形成されている。インク受容層12
には、顔写真、サインなどの可変画像情報あるいは個人
の氏名、識別番号、生年月日などの可変文字情報が印字
される。当該記録済カードではインクジェットインク記
録部17の下面のコアシート113に印刷部16bが設
けられているのでデザイン性が向上するとともに改ざん
防止効果を高めることができる。
【0018】図7は、非接触ICカード型インクジェッ
ト印字カードを示す断面図である。図7の印字カード
は、アンテナコイル19に接続したICチップ18を、
コアシート111に実装しており、カード表面には他の
実施形態と同様にインクジェットインク受容層12と必
要により樹脂多孔質層13を備える。非接触ICカード
の場合は、ICチップの凹凸がカード表面に現れ易い
が、インクジェットプリントの場合は、多少の凹凸があ
っても印字や画像記録が可能となる利点がある。
【0019】インク受容層12は薄すぎるとインクの吸
収量や色素の吸着量が十分ではなく、色濃度の低いプリ
ントしか得られない。逆に厚すぎると受容層の強度が低
下したり透明性が減少して記録物の質感が損なわれる問
題がある。諸種の試験結果から、当該受容層に推奨され
る厚さは、1〜50μm程度であることが明らかにされ
ている。インクジェット記録されたインクジェツトイン
ク受容層12の表面には透明樹脂膜が形成されることが
好ましい。この透明樹脂膜は、アルミナ水和物多孔質層
等により形成された画像の耐水性、耐候性、耐汚染性を
向上させ、また、アルミナ水和物多孔質層自体の耐摩耗
性も向上させる。ここで、透明とは、アルミナ水和物多
孔質層等に形成された画像が、樹脂膜を通して観察し得
ることをいう。無色であることが好ましいが、意匠性を
付与するために着色したものであってもよい。
【0020】インクジェツトインク受容層12として
は、インクジェットインクを吸収して高い色濃度を発色
させるという本来の特性の他、当該受容層がカード製造
時の熱圧プレスに耐える特性が求められる。かかる特性
を有する材料の一例としては、アルミナ水和物からなる
多孔質層を挙げることができる。アルミナ水和物多孔質
層は、アルミナ水和物をバインダーで結合した構成が好
ましくベーム石あるいはベーマイト(Al2 3 ・nH
2 O、n=1〜1.5)と呼ばれるアルミナ水和物が、
吸収性が良好であるとともに、色素を選択的によく吸着
し、色濃度が高く鮮明な画像が得られるので、好まし
い。
【0021】アルミナ水和物多孔質層は、その細孔構造
が実質的に半径1〜15nmの細孔からなり、細孔容積
が0.3〜1.0cc/gであることが、十分な吸収性
を有し、かつ透明性もあるので好ましい。この範囲の細
孔構造を有するアルミナ水和物多孔質層を用いれば、基
材の質感を損なわずにインクの吸収性等の必要とされる
物性を付与することができる。また、アルミナ水和物多
孔質層の平均細孔半径が3〜7nmの範囲であればさら
に好ましい。アルミナ水和物多孔質層に用いられるバイ
ンダーとしては、澱粉やその変性物、ポリビニルアルコ
ールおよびその変性物、SBR(ブタジエンスチレンゴ
ム)ラテックス、NBR(ブタジエンアクリロニトリル
ゴム)ラテックス、ヒドロキシセルロース、ポリビニル
ピロリドン等の有機物を用いることができる。バインダ
ーの使用量は、少ないとアルミナ水和物多孔質層の強度
が不十分になるおそれがあり、逆に多すぎるとインクの
吸収量や色素の担持量が低くなるおそれがあるので、ア
ルミナ水和物の5〜50重量%程度が好ましい。
【0022】インクジェツトインク受容層12の他の例
としては、非晶質微粉シリカを挙げられる。これは、湿
式法または乾式法で析出して得られホワイトカーボン、
無水珪酸、含水珪酸等としても知られるものである。非
晶質微粉シリカは平均粒径として0.5〜15μmが好
ましい。インクを吸収する目的のためには、吸油量が高
いことが望ましい。インク受容層には前記合成シリカに
加えて、必要に応じて、他の顔料、例えば、ゼオライ
ト、炭酸カルシウム、ケイソウ土、カオリン、焼成クレ
ー、タルク、水酸化アルミニウム等、一般に紙塗工に使
用されている顔料を併用できる。このような顔料の配合
量は、全被覆層固形分の30〜80重量%が好ましい。
80重量%を超えると被覆層の強度の低下が懸念され、
カード等に使用すると、傷、擦れ等で印字記録が困難と
なる。
【0023】インク受容層に使用するバインダー樹脂と
しては、ポリビニルアルコールおよびその変性物、カゼ
イン等の蛋白質、澱粉及びその変性物、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共
重合体等のラテックス、アクリル酸エステルおよびメタ
クリル酸エステルの重合体または共重合体ラテックス、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテ
ックス、ポリビニルブチラール系、不飽和ポリエステル
樹脂系、アルキッド樹脂系などの高分子が、顔料との接
着性が良く、好ましく用いられる。インク受容層におけ
るバインダー樹脂の使用比率は、全被覆層固形分の20
〜70重量%、好ましくは25〜60重量%である。2
0重量%未満では接着力が不十分となり、受容層の強度
低下が懸念され、傷、擦れ等による記録層の欠陥が生じ
易くなるため不適である。70重量%を超えると接着性
は大きくなるものの、顔料の使用比率が低下し、インク
の吸収性に問題を生じるようになる。
【0024】次に、本発明のインクジェット印字カード
の製造方法について説明する。図5は、印字カードの製
造工程を説明する図である。図3の印字カードの製造工
程を示しているが、コアシート111に印刷部16bを
設ける点を除いては図1の印字カードの場合も同様であ
る。まず、コアシート111,112にオフセット印刷
等により印刷部16a,16bを施して準備する。コア
シートには白色の硬質塩化ビニル素材を用いることが多
い。次に、オーバーシート113にはインク受容層12
を設ける。コアシートの印刷をカード表面から視認して
保護するためにオーバーシート113,114には透明
な塩化ビニルシートが使用される。かかるオーバーシー
トに対する受容層の形成は連続的な帯状シートに対して
行い、その後にプレスの際のサイズに断裁して熱圧加工
を行うので印字カードの量産に適応することができる。
インク受容層をオーバーシート113に形成するには、
アルミナゾルや非晶質微粉シリカにバインダー、溶剤を
加えてスラリー状とし、ロールコーター、エアナイフコ
ーター、ブレードコーター、ロッドコーター、バーコー
ター、コンマコーターなどを用いて基材上に塗布し、乾
燥する方法を好ましくは採用することができる。
【0025】カードの熱プレス工程では、図5のよう
に、前記印刷部の設けられれたコアシート111,11
2とインク受容層の形成されたオーバーシート113お
よびカード裏面側のオーバーシート114を重ね鏡面を
有するプレス板20間に挟んでプレス機に導入し熱盤に
より熱圧をかけることにより行う。この際、磁気テープ
15を設ける場合は磁気テープ150をオーバーシート
面に転写しておく。熱プレスは通常、90〜160°C
の温度で、圧力10〜40kg/cm2 の加圧を15〜
30分間行うことによりなされる。熱プレス時にインク
受容層は、カード基材に強圧されるので、インク受容層
の微粒子がその直下のカード基材との界面で微細な凹凸
面を形成して基材に食い込むように密着する。その結
果、熱圧プレスしないで塗布した場合よりも密着性が向
上する効果が得られる。図6は、そのようなインク受容
層12と基材との界面21を拡大して図示したものであ
る。プレス機により加熱加圧後、インク受容層上に樹脂
多孔質層13を形成すれば、図3に図示の印字カードが
得られる。
【0026】磁気テープは、例えば、ポリエステルフィ
ルム等のベースフィルムに疎水性の合成樹脂皮膜層を形
成して剥離層とし、その上に白色顔料を混合した層とア
ルミ蒸着層とによる隠蔽層を設け、さらにその上に防食
層を介して磁気塗料による記録層を設け、最上層に感熱
接着剤層を設けた転写箔であり、カードの熱プレス前に
カード基材に感熱接着剤層により貼着しておくことによ
り、熱プレス後にはカード表面と同一平面に埋設された
磁気テープ表面とすることができる。プレスによりオー
バーシートと面同一面になった転写箔のベースフィルム
を剥離することにより磁気テープ15を設けることがで
きる。
【0027】このようにして形成されたカード基材は通
常、印字カードが多面付けの状態であるため、その後、
個々のカードに断裁するが、本発明のカードでは前記の
ようにカードの使用による汚れ防止、耐水性向上の目的
でカード表面に透明樹脂膜を設けることが好ましく、こ
の透明樹脂膜14を形成するための樹脂多孔質層13の
形成はカード断裁前になされる。もっともカードの使用
状況によって耐水性等が必要ない場合は樹脂多孔質層の
形成を省略することもできる。
【0028】透明樹脂膜の形成手段としては、基材上の
インク受容層上にあらかじめ樹脂多孔質層を形成した記
録媒体を用い、インクジェットプリンターによりインク
受容層に画像を形成した後、樹脂多孔質層を加熱処理す
ることにより緻密化した透明樹脂膜を形成する方法が採
用される。この樹脂多孔質層は、インク受容層上に高分
子ラテックスを塗布、乾燥して形成することが好まし
い。高分子ラテックスとしては、PVCラテックス(塩
ビラテックス)、SBRラテックス、NBRラテックス
などを単独で、あるいは混合して用いることができる。
【0029】高分子ラテックスは、平均粒子径が0.0
5〜0.5μmであることが好ましい。高分子ラテック
スの平均粒子径が0.05μmに満たない場合には、イ
ンクの吸収性、透過性の良好な多孔質層が形成されず、
その結果、インク受容層に十分インクが浸透して定着さ
れず、所望の画像が形成できない。高分子ラテックスの
平均粒子径が0.5μmを超える場合は、インクジェッ
トインクのドットが不均一になり、画質の低下が生じる
おそれがある。高分子ラテックスのより好ましい平均粒
子径は0.08〜0.3μmである。
【0030】高分子ラテックスの皮膜形成最低温度は5
0〜150°Cの範囲にあることが好ましい。皮膜形成
最低温度とは、高分子ラテックスの塗膜を加熱した際
に、これを均一に皮膜化できる最低温度である。本発明
においては、高分子ラテックスを塗布した後、樹脂多孔
質層にするために、緻密な樹脂皮膜とはならないが一定
の機械的強度を持つ程度にはラテックス粒子が結合する
ような条件で加熱、乾燥することが望まれる。皮膜形成
温度が50°Cに満たない場合には、インク受容層上に
高分子ラテックスを塗布して乾燥する際に緻密皮膜化し
やすく、多孔質の樹脂層を得るのが困難であり、これを
防ごうとすると乾燥時間が長くなり、工業的でないので
好ましくない。皮膜形成最低温度が150°Cを超える
場合には、画像形成後の熱処理温度を高くする必要があ
り、樹脂の分解や着色の問題、基材あるいは色素の熱変
成の問題があるので好ましくない。より好ましい皮膜形
成最低温度は55〜130°Cである。
【0031】樹脂多孔質層には酸化物微粒子を含有させ
ることもできる。このように、樹脂多孔質層に酸化物微
粒子が分散している場合には、インクジェットプリンタ
ーで記録した場合の耐ビーディング特性が著しく向上
し、解像度が向上するので好ましい。酸化物微粒子とし
てはシリカ粒子が好ましくは用いられる。シリカ粒子を
用いれば、樹脂多孔質層を加熱処理により緻密化したと
きに透明性を保つことができる。シリカ粒子が分散した
樹脂多孔質層を得るには、高分子ラテックスとシリカゾ
ルとの混合物をインク受容層上に塗布、乾燥して形成す
ることが好ましい。この場合、シリカ粒子は樹脂多孔質
層形成の際にクラックが発生するのを抑制する効果も有
する。シリカゾルは、その平均粒子径が0.03μm以
上であることが好ましい。平均粒子径が0.03μmに
満たない場合には、インクの吸収性、透過性の良好な樹
脂多孔質層が形成されず、所望の画像を形成できないか
らである。
【0032】シリカゾルの添加量は、多孔質層中の樹脂
に対し、固形分換算重量割合で50重量%以下であるこ
とが好ましい。シリカゾルの添加量が50重量%を超え
る場合は、樹脂多孔質層を熱処理しても緻密化すること
が困難なので好ましくない。シリカゾルのより好ましい
添加量は、固形分換算重量割合で15〜40重量%であ
る。樹脂多孔質層の厚さは0.3〜5μmが好ましい。
厚さが0.3μmに満たない場合には、皮膜化したとき
の耐水性、耐候性、耐汚染性向上の効果が十分でなく、
かつ、干渉色の発現による画質の低下をきたすおそれが
あるので好ましくない。厚さが5μmを超える場合に
は、インクの吸収性が低下したり、クラックが発生し
て、皮膜化したときに画質が低下したり、耐水性、耐候
性、耐汚染性向上の効果が得られなくなるおそれがある
ので好ましくない。より好ましい厚さは、0.5〜3μ
mである。なお、シリカ粒子が分散した樹脂多孔質層の
厚さについても同様である。
【0033】高分子ラテックスの固形分については特に
制限はないが、2.5〜50重量%の固形分のラテック
スを適宜使用することができる。なお、ラテックスには
バインダー作用のある他の高分子成分、例えば皮膜形成
最低温度の低いラテックスを添加してもよい。高分子ラ
テックスの塗布方法は、特に制限されず、ロールコータ
ー、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコ
ーター、バーコーター、グラビアコーターなどを使用す
ることができる。なお、高分子ラテックスとシリカゾル
との混合物の塗布方法についても同様である。また、乾
燥は、使用する高分子ラテックスの皮膜形成最低温度以
下の温度で行うことが好ましい。
【0034】このようにして、基材上にインク受容層お
よび樹脂多孔質層が形成された記録媒体に、樹脂多孔質
層の上からインクジェットプリンターで画像や文字情報
を記録した場合、インク液滴は、まず、樹脂多孔質層に
吸収され、しだいに樹脂多孔質層を通してインク受容層
まで浸透する。アルミナ水和物や非晶質微粉シリカは、
インク中の色素の吸着性が高いので、高い色濃度を発現
する。この後、樹脂多孔質層を熱処理することにより緻
密化すると、樹脂多孔質層は透明皮膜化し、かつ、イン
ク受容層に定着された色素の保護膜として作用するよう
になる。熱処理は、高分子ラテックスの皮膜形成最低温
度以上の温度で行えばよく、加熱手段は、特に制限され
ず、熱風やアイロン、加熱ロールなどを使用することが
できる。
【0035】透明樹脂膜を形成することにより、記録面
の耐水性、耐候性、耐汚染性や耐摩耗性が向上するのみ
ならず、光沢度も向上する。光沢度が向上することによ
り、基材として光沢のないプラスチックシートを用いた
場合には、特に、画質の向上がみられる。また、例え
ば、基材として平滑なプラスッチックを使用した場合等
のように、逆に光沢度が高くなりすぎて質感が悪くなる
場合には、透明樹脂膜に艶消し処理を施すこともでき
る。
【0036】図8は、非接触ICカード型インクジェッ
ト印字カードの製造工程を示す図である。当該印字カー
ドの製造は、まず、コアシート111の凹部にアンテナ
コイル19を有するICチップ18を陥挿して実装す
る。アンテナコイルは捲線により形成したものであって
も良いし、コアシート111にプリント回路技術により
形成したものであっても良い。次に、コアシート11
2、インク受容層の形成されたオーバーシート113,
114とともに積層してを重ねてから、鏡面を有するプ
レス板18間に挟んでプレス機に導入し、熱盤により熱
圧をかけることにより行う。熱プレスの条件は、ICチ
ップを有しない印字カードの場合と同様である。
【0037】
【実施例】(実施例)本発明の実施例について、図3〜
図5を参照して説明する。厚み100μmの透明塩化ビ
ニルシートをオーバーシート113とし、その表面にイ
ンクジェットインク受容層12を形成した。当該インク
受容層には、アルミニウムアルコキシドの加水分解・解
膠法で合成した固形分18重量%のアルミナゾル100
gと、ポリビニルアルコール6.2重量%水溶液32g
とを混合して塗工液とし、この塗工液を前記オーバーシ
ート上に、乾燥後の塗工量が30g/m2 になるように
バーコーターを用いて塗工した。乾燥後、140°Cで
熱処理して、アルミナ水和物多孔質層によるインクジェ
ットインク受容層12が形成されたオーバーシートを得
た。
【0038】次に、コアシート111のインク受容層1
2側となる面、コアシート112のカード外面側となる
面にオフセット印刷による印刷部を設け予め準備した。
このコアシートには、厚み280μmの硬質白色塩化ビ
ニル樹脂シートを使用した。また、オーバーシート11
4には、厚み100μmの透明塩化ビニルシートを使用
し、その外表面側となる面に磁気テープ15を設けるた
め、650エルステッドの磁気テープを転写して準備し
た。上記のオーバーシート113、コアシート111,
112、オーバーシート114を図3の順序で積層し、
この積層体の両面に鏡面を有するプレス板20をあてが
い、プレス機に導入し熱盤により熱圧(140°C、2
5kg/cm2 、15分)をかけて加熱融着した。プレ
ス後、カードは平滑な表面が得られカード基体の総厚は
780μmになった。
【0039】さらに、このシート上に、固形分10重量
%のSBRラテックス(日本ゼオン(株)、商品名Ni
pol LX382)をバーコーターを用いて乾燥時の
厚さが1.5μmになるように塗布し、70°Cで乾燥
し、インクジェットインク受容層12上に樹脂多孔質層
13を形成した後、カードサイズに打ち抜き印字カード
を得た。
【0040】この印字カードに、インクジェットプリン
ターを用いて、あらかじめ、顔写真と文字情報を名刺サ
イズに読み込んだフルカラーの画像を記録した後、13
0°Cの熱風で熱処理して、樹脂多孔質層を緻密透明化
して透明樹脂膜14とし、インクジェット記録されたカ
ードを得た。本実施例のインクジェット記録カードは、
解像度、発色性が良好であり、また、耐水性、耐候性、
耐汚染性および耐摩耗性に優れていた。
【0041】本発明において、カード面にアルミナ水和
物多孔質層や非晶質微粉シリカ層を形成することによ
り、インクジェットプリンターによって高品質の画像や
文字情報をフルカラーで記録できる機能を有し、さら
に、当該インク受容層上に樹脂多孔質層を形成する場合
には加熱処理することによって緻密化して、透明樹脂膜
がインク受容層を被覆することにより、カード面の耐水
性や耐摩耗性、耐汚染性の向上、記録した画像や文字情
報の保存性の向上を図ることができる。
【0042】本発明が適用されるカード類としては、名
刺、社員証、会員証等の証明書カード、キャッシュカー
ド、クレジットカード、IDカード、テレホンカード、
オレンジカード、定期券、バスカード等の磁気カード等
が好適に挙げられる。また、非接触ICカードとして、
その表面に広い印字領域を有し、同様に、社員証、会員
証等の証明書カード、キャッシュカード、クレジットカ
ード、IDカード、テレホンカード、オレンジカード、
定期券、バスカード等に好適に使用することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明のインクジェット印字カードで
は、従来の昇華転写方式に比較して、印刷スピードの高
速化、印刷消耗品代などの軽減を図ることができる。プ
リンタ自体の構造も比較的簡素にできるためプリンタコ
ストを低くでき、総合的にプリントコストの低減が図れ
る。また、インクジェット方式は、インク液滴をノズル
から高速で噴射し、カード表面に定着させるため、カー
ド表面に多少の凹凸があっても画像再現性が高い。さら
に、高品質でフルカラーの画像や文字情報をインクジェ
ット記録方式で記録することによって、個別のデザイン
による付加価値やファッション性を向上させることがで
き、また、より少ない枚数から発行することができる。
また、透明樹脂膜の形成により、耐水性、耐候性の外、
耐摩耗性や耐汚染性が付与される。さらに、この透明樹
脂膜を、樹脂多孔質層を加熱処理することによって緻密
化され、簡便容易に本発明のインクジェット記録された
カードを形成できる。
【0044】本発明のインクジェット印字カードの製造
方法では、予め印刷部を設けたシートを熱圧融着してカ
ードを形成するため、インク受容層下面に、絵柄・文字
を容易に設けることができる。また、熱圧してカードを
形成するため、インク受容層の平滑性が向上する。その
ため、磁気情報を読み取る際のカードの振動が減少し、
磁気読み取り不良を少なくすることができる。さらに、
オーバーシートと受容層の界面に注目すると、熱圧融着
しカードを形成することで、予めオーバーシート上に塗
布したインク受容層がオーバーシート基材に食い込む形
となり密着性が向上する。従って、受容層が層間剥離す
るような現象がなくなる。さらにまた、カード形成時に
熱圧融着加工することで、カード厚み(0.76mm程
度)の正しい確保、磁気テープ貼付けあるいは、カード
基材内への非接触ICなどの組み込みを容易に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット印字カードの一実施
形態を示す断面図である。
【図2】 本発明のインクジェット印字カードの他の実
施形態を示す断面図である。
【図3】 本発明のインクジェット印字カードさらに他
の実施形態を示す断面図である。
【図4】 インクジェット印字カードに記録された状態
を示す断面図である。
【図5】 インクジェット印字カードの製造工程を示す
図である。
【図6】 インク受容層と基材の界面を拡大して示す図
である。
【図7】 非接触ICカード型インクジェット印字カー
ドを示す断面図である。
【図8】 非接触ICカード型インクジェット印字カー
ドの製造工程を示す図である。
【符号の説明】
11 カード基材 12 インク受容層 13 樹脂多孔質層 14 透明樹脂膜 15 磁気テープ 16a,16b 印刷部 17 インクジェットインク記録部 18 ICチップ 19 アンテナコイル 20 プレス板 21 インク受容層と基材の界面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/84 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C005 HA01 HA06 HA09 HA19 HB01 HB05 HB09 HB13 JA02 JA26 JB02 JB07 KA01 KA70 LA03 LA09 LA27 LA30 2C056 FC06 2H086 BA02 BA12 BA15 BA19 BA33 5D006 BA01 CB01 CB07 CB08 CC01 CC03 DA01 FA00 5D112 AA02 AA05 AA08 AA11 AA28 BA01 BD01 BD02 BD03 GA02 GB01 GB04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアシート、オーバーシートからなる複
    数枚のプラスチックシートを積層した印字カードであっ
    て、インクジェットプリンターによって画像または文字
    情報を記録可能なインクジェットインク受容層が形成さ
    れたオーバーシートがコアシートと加熱加圧により一体
    にされていることを特徴とするインクジェット印字カー
    ド。
  2. 【請求項2】 インクジェットインク受容層の微粒子が
    その直下のカード基材との界面で微細な凹凸面を形成し
    て基材に食い込むようにして密着していることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェット印字カード。
  3. 【請求項3】 いずれかのオーバーシートが透明シート
    であり、当該透明シートを透して、その内側に印刷され
    た印刷部が視認できるようにされていることを特徴とす
    る請求項1および請求項2記載のインクジェット印字カ
    ード。
  4. 【請求項4】 いずれかのオーバーシートまたはコアシ
    ートには磁気記録可能な磁気テープが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3記載のインクジェ
    ット印字カード。
  5. 【請求項5】 いずれかのコアシートには非接触でデー
    タ交信するためのアンテナコイルと当該アンテナコイル
    に接続したICチップが実装されていることを特徴とす
    る請求項1から請求項3記載のインクジェット印字カー
    ド。
  6. 【請求項6】 インクジェットインク受容層がアルミナ
    水和多孔質層からなることを特徴とする請求項1記載の
    インクジェット印字カード。
  7. 【請求項7】 インクジェットインク受容層が非晶質微
    粉シリカ層からなることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット印字カード。
  8. 【請求項8】 インクジェットインク受容層上に樹脂多
    孔質膜を有することを特徴とする請求項1から請求項7
    記載のインクジェット印字カード。
  9. 【請求項9】 コアシート、オーバーシートからなる複
    数枚のプラスチックシートを積層した印字カードが、イ
    ンクジェットプリンターによって画像または文字情報を
    記録可能なインクジェットインク受容層が形成されたオ
    ーバーシートとコアシートとが加熱加圧により一体にさ
    れており、当該インクジェットインク受容層にインクジ
    ェットインクによる記録がされていることを特徴とする
    インクジェット記録されたカード。
  10. 【請求項10】 インクジェット記録されたインクジェ
    ットインク受容層上に透明樹脂膜が形成されていること
    を特徴とする請求項9記載のインクジェット記録された
    カード。
  11. 【請求項11】 前記透明樹脂膜が、樹脂多孔質層を加
    熱処理によって緻密化して得られるものである請求項1
    0記載のインクジェット記録されたカード。
  12. 【請求項12】 カードの表面基材を構成する透明オー
    バーシート上にインクジェットインク受容層を形成する
    工程、カードのコアシートとなる基材に印刷を施す工
    程、当該オーバーシートと、少なくとも前記印刷を施し
    たコアシートの印刷面をカード外面側から視認できるよ
    うに積層する工程、前記積層体を加熱加圧して一体のカ
    ード基材を形成する工程、とを有することを特徴とする
    インクジェット印字カードの製造方法。
  13. 【請求項13】 カードの表面基材を構成する透明オー
    バーシート上にインクジェットインク受容層を形成する
    工程、カードのコアシートとなる基材に印刷を施す工
    程、当該オーバーシートと、少なくとも前記印刷を施し
    たコアシートの印刷面をカード外面側から視認できるよ
    うに積層する工程、前記積層体を加熱加圧して一体のカ
    ード基材を形成する工程、前記インクジェットインク受
    容層上に樹脂多孔質層を形成する工程、とを有すること
    を特徴とするインクジェット印字カードの製造方法。
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