JP2013006356A - カード - Google Patents
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Abstract
【課題】 カードを代表とする媒体において、個人情報などの可変情報の記録を表示することができ、また高度なセキュリティー性を有し、偽造防止効果が非常に高いカードを提供することを目的とする。
【解決手段】 基材2上に、インクジェットインキの受容層3を有するカード1において、該受容層3は、紫外線照射により発光する発光材を2種類以上含有し、該発光材は、夫々異なる波長の紫外線照射で発光し、該発光する色が夫々異なることを特徴とする。これにより、カードの基材上に受容層を有するので、インクジェット記録による印字部が滲む等の印字不良を生じることなく、鮮明なインクジェット記録の印字が可能となり、さらに、カードの受容層に、異なる波長の紫外線を照射すると、波長の違いによって、発光する色の違いも現れて、偽造防止効果が非常に高いものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 基材2上に、インクジェットインキの受容層3を有するカード1において、該受容層3は、紫外線照射により発光する発光材を2種類以上含有し、該発光材は、夫々異なる波長の紫外線照射で発光し、該発光する色が夫々異なることを特徴とする。これにより、カードの基材上に受容層を有するので、インクジェット記録による印字部が滲む等の印字不良を生じることなく、鮮明なインクジェット記録の印字が可能となり、さらに、カードの受容層に、異なる波長の紫外線を照射すると、波長の違いによって、発光する色の違いも現れて、偽造防止効果が非常に高いものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、基材上に、インクジェットインキの受容層を有するカードに関し、更に詳しくは、該受容層に異なる波長の紫外線を照射すると、異なる色で発光するカードに関するものである。
従来のクレジットカード、プリペイドカード、運転免許証、社員証等のカード類で、ホログラム付与、蛍光印刷、磁気記録、IC組込などを使用した偽造防止技術が使用されているものがあるにもかかわらず、近年、これらの技術を模倣した偽造カードが作られており、より高度なセキュリティー性を付加して偽造防止することが求められている。
また、上記カードでは、個人情報の記録などを、視認できるように、カードにインクジェット記録、熱転写記録方式などを使用して、可変情報の印字を行ない、実用性の高いものにしている。例えば、特許文献1に示されているように、無色又淡色の蛍光染料と、有色の顔料の、少なくとも双方を含有するインクジェットインクの該蛍光染料に対して含浸性を有する基材があり、該基材上に、印刷層が設けてある偽造防止画像形成体で、前記印刷層の面に前記インクを用いた画像が形成している偽造防止画像形成体がある。しかし、この蛍光染料含有するインクジェットインクの場合でも、偽造技術が進み、また技術の陳腐化により、偽造防止効果が低いものである。
また、本発明の先行技術として、支持体上にインクジェットのインク受容層を設けたインクジェット記録媒体において、特許文献2には、そのインク受容層に蛍光染料や顔料系染料を含有させ、特定の明度指数、色座標に調整したインクジェット記録媒体として、一般の上質紙や塗工紙のカラーページの校正用紙として使用できることが記載されている。しかし、このインクジェット記録媒体のインク受容層を偽造防止対策のカードに適用しても、偽造防止効果は低いものである。
したがって、本発明は、カードを代表とする媒体において、個人情報などの可変情報の記録を表示することができ、また高度なセキュリティー性を有し、偽造防止効果が非常に高いカードを提供することを目的とする。
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は基材上に、インクジェットインキの受容層を有するカードにおいて、該受容層は、紫外線照射により発光する発光材を2種類以上含有し、該発光材は、夫々異なる波長の紫外線照射で発光し、該発光する色が夫々異なることを特徴とするカードである。
これにより、カードの基材上に受容層を有するので、インクジェット記録による印字部が滲む等の印字不良を生じることなく、鮮明なインクジェット記録の印字が可能となった。さらに、本発明のカードの受容層に、異なる波長の紫外線を照射すると、波長の違いによって、発光する色の違いも現れて、偽造防止効果が非常に高いものである。この偽造防止効果は、今までに無く、高度なセキュリティー性を有するものである。
また、本発明は、前記の基材の受容層を有する面に、受容層と重ならない位置に、磁気記録層を有していることを特徴とするカードである。これにより、そのカードの利用記録や個人情報の詳細記録などを、磁気により記録することができるので、さらに偽造防止性と実用性が向上する。また、基材上に受容層を設ける場合、基材上の全面に、プライマー層を設けて、該プライマー層の上に受容層を設けることが好ましく、あるいは基材表面に易接着処理を施しているものが好ましく、これにより、上記の磁気記録層を基材上に設ける場合、接着性が良好であり、不具合な点が生じ無い。
本発明のカードは、上記構成をとることにより、個人情報などの可変情報の記録を表示することができ、また高度なセキュリティー性を有し、偽造防止効果が非常に高いものである。
次に、本発明の実施の形態について、詳述する。以下の実施の形態で示されるカードは、本発明の実施例でもある。
図1に、本発明のカード1である一つの実施形態を示す。
図1(1)は、基材2に、インクジェットインキの受容層3を有するカード1のインクジェット記録される前のカードの概略の平面図であり、受容層3がカードの基材2の大きさの一部で形成されている。
図1(2)は、図1(1)に示したカードのX−Xで切断した概略の断面図であり、基材2の一方の面に、直接、受容層3が設けられた構成である。
図1(1)は、基材2に、インクジェットインキの受容層3を有するカード1のインクジェット記録される前のカードの概略の平面図であり、受容層3がカードの基材2の大きさの一部で形成されている。
図1(2)は、図1(1)に示したカードのX−Xで切断した概略の断面図であり、基材2の一方の面に、直接、受容層3が設けられた構成である。
また、図2は本発明のカードである他の実施形態を示すものであり、図2(1)は、基材2に、インクジェットインキの受容層3と、該受容層3と重ならない位置に、磁気記録層4を有するカード1のインクジェット記録される前の概略の平面図であり、受容層3がカードの基材2の大きさの一部で形成され、磁気記録層4がストライプでカードの長辺方向に平行で、端から端まで形成されている。図2(2)は、図2(1)に示したカードのY−Yで切断した概略の断面図であり、基材2の一方の面に、直接、受容層3と、該受容層3と重ならない位置に、磁気記録層4が設けられた構成である。
図3は、本発明のカードである他の実施形態を示す概略の断面図である。基材2の一方の面に、プライマー層5が設けられ、該プライマー層の上に、受容層3と、該受容層3と重ならない位置に、磁気記録層4が設けられたカード1のインクジェット記録された後の概略の断面図であり、受容層3にインクジェット記録による印字部6が記録されたものである。
以下に、本発明のカードを構成する要素について、詳しく説明する。
(基材)
カードの基材2として、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、セルロースジアセテート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートなどの各種合成樹脂のプラスチックシート、また、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム、あるいは基材内部に微細空隙(ミクロボイド)を有するフィルム(いわゆる合成紙)、あるいは上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙等の紙類を使用することができる。上記材料の単独あるいは組み合わせた複合体により、基材を構成することができる。
(基材)
カードの基材2として、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、セルロースジアセテート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートなどの各種合成樹脂のプラスチックシート、また、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム、あるいは基材内部に微細空隙(ミクロボイド)を有するフィルム(いわゆる合成紙)、あるいは上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙等の紙類を使用することができる。上記材料の単独あるいは組み合わせた複合体により、基材を構成することができる。
基材の厚みは、通常、50〜2000μm程度が適用できるが、150〜1200μmが好適で、700〜900μmが最適である。これ以上の厚さでは、柔軟性がなく、携帯に不便で、これ以下では、強度が不足し、携帯での耐久性に劣る。基材をポリ塩化ビニル(以下、「PVC」という)で形成する場合、通常、厚さ280μmの白色PVCシートをコアシートとして、これを2枚重ね、その両側にそれぞれ厚さ100μmの透明PVCシートをオーバーシートとして重ねて、熱プレスなどにより積層する4層構成の基材(合計厚さ0.76mm)を用いることができる。この場合、磁気記録層は、前記透明PVCシート(オーバーシート)の表面にテープ状または全面状に予め設けておくことにより、熱プレスなどによる積層時に、テープ状であっても基材に押し込まれ、表面平滑に一体化され積層することができる。
(受容層)
本発明のカードのインクジェットインキの受容層3は、紫外線照射により発光する発光材、顔料と親水性ポリマーからなる微小な多孔質層を設けた空隙型の受容層であることが好ましい。インクジェットのインキ吸収性及び乾燥性に優れるために、高精度の印画品質が得られるからである。上記の紫外線照射により発光する発光材は、2種類以上含有させ、その発光材は、夫々異なる波長の紫外線照射で発光し、該発光する色が夫々異なるものである。
本発明のカードのインクジェットインキの受容層3は、紫外線照射により発光する発光材、顔料と親水性ポリマーからなる微小な多孔質層を設けた空隙型の受容層であることが好ましい。インクジェットのインキ吸収性及び乾燥性に優れるために、高精度の印画品質が得られるからである。上記の紫外線照射により発光する発光材は、2種類以上含有させ、その発光材は、夫々異なる波長の紫外線照射で発光し、該発光する色が夫々異なるものである。
上記の発光材としては、例えば、254nmの紫外線照射により赤色発光する3価のユウロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y2O3:Eu)、3価のユウロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体(Y2O2S:Eu)などを挙げることができる。また、365nmの紫外線照射により緑色発光するマンガン付活ケイ酸亜鉛蛍光体(Zn2SiO4:Mn)が挙げられる。上記に挙げた発光材を、2種類以上含有させ、該発光材は、夫々異なる波長の紫外線照射で発光し、該発光する色が夫々異なる条件である。実用上、発光材である蛍光体を2種用いることが好ましい。ユウロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y2O3:Eu)とマンガン付活ケイ酸亜鉛蛍光体(Zn2SiO4:Mn)の混合した蛍光体を用いることが、特に実用上好ましい。
上記のユウロピウム付活酸化イットリウム蛍光体は、酸化イットリウムにユウロピウムを付活させたもので、すなわち酸化イットリウムを構成する元素の一部に、ユウロピウムを付活剤として、置換させた構造で、蛍光体として特有の蛍光発光する機能をもたせている。また、上記のマンガン付活ケイ酸亜鉛蛍光体は、ケイ酸亜鉛にマンガンを付活させたもので、すなわちケイ酸亜鉛を構成する元素の一部に、マンガンを付活剤として、置換させた構造で、蛍光体として特有の蛍光発光する機能をもたせている。
このような蛍光体混合物は、例えば、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重体等のビニル系重合体ラテックス、あるいはこれらの各種重合体のカルボキシル基、カチオン性基等の官能基含有変成重合体ラテックス、ポリウレタン系、不飽和ポリエステル系,ポリビニルブチラール系、アルキッド樹脂系等の合成樹脂などのバインダー、及び溶剤と混合して蛍光体ペーストを調製する。この蛍光体ペーストに、顔料と親水性ポリマーを混合して、受容層の塗工液を調整する。
その使用する顔料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシウム等の微粒子を、1次粒子のまま、または2次凝集粒子を形成した状態で使用することができる。特に、平均粒子径が100nm以下の気相法により合成されたシリカ、コロイダルシリカ及び擬ベーマイトを用いることが好ましい。
親水性ポリマーとしては、ポリビニルアルコールが好ましく、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる通常のポリビニルアルコールの他に、末端をカチオン変性したポリビニルアルコールを使用することができる。また、受容層中には、受容層の造膜性を改善し、皮膜強度を上げるためのほう酸、またはその塩、記録後の耐水性や耐湿性を上げるためのカチオン媒染剤等の各種添加剤を添加することもできる。このように調整した受容層塗工液を用いて、グラビア印刷、スクリーン印刷、バーコートなど公知の方法で、受容層を形成することができる。受容層の厚さは、乾燥状態で、5〜30μm程度である。
(プライマー層)
基材と受容層、基材と磁気記録層との間に、プライマー層を設け、両者の接着性を高めることができる。プライマー層は、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水溶性ポリエステル樹脂、水溶性ウレタン樹脂等をグラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の公知の手段を用いて、基材上に塗布、乾燥することにより形成できる。プライマー層の厚さは、 乾燥時で1〜4μm程度である。
基材と受容層、基材と磁気記録層との間に、プライマー層を設け、両者の接着性を高めることができる。プライマー層は、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水溶性ポリエステル樹脂、水溶性ウレタン樹脂等をグラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の公知の手段を用いて、基材上に塗布、乾燥することにより形成できる。プライマー層の厚さは、 乾燥時で1〜4μm程度である。
(磁気記録層)
磁気記録層4は、磁性体を樹脂バインダー溶液中に分散させた磁性塗料の塗布および乾燥、あるいは転写方法によって形成され、磁気記録が可能な層である。本発明では、上記磁性体として従来公知の何れの磁性体も使用できるが、以下の磁性体が好ましい。すなわち、抗磁力580〜720エルステッド、角形比0.85以上および板状比1.5以上のバリウムフェライトを用いる。
磁気記録層4は、磁性体を樹脂バインダー溶液中に分散させた磁性塗料の塗布および乾燥、あるいは転写方法によって形成され、磁気記録が可能な層である。本発明では、上記磁性体として従来公知の何れの磁性体も使用できるが、以下の磁性体が好ましい。すなわち、抗磁力580〜720エルステッド、角形比0.85以上および板状比1.5以上のバリウムフェライトを用いる。
上記バリウムフェライトの抗磁力が580〜720エルステッドの範囲から外れると、形成される磁気記録層が、クレジットカードやキャッシュカードなどで一般的に使用されている磁気記録層の特性から外れ、汎用のシステム(発行機やATMなど)で使用できなくなり、角形比が0.85未満であると、磁気出力や磁気情報の分解能の低下を生じ、磁気情報の記録・読み取りが困難となり、また、板状比が1.5未満であると角形比が0.85未満となり、やはり磁気情報の記録・読み取りが困難となる。
磁気記録層を、ロールコート、グラビアコート、バーコート、ワイヤーバーコートなどの公知の塗布方法で形成する場合、その膜厚は1〜100μm、好ましくは5〜20μm程度である。
次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、文中「部」または「%」とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1)
カードの基材2として、厚み250μmのPETフィルムの片面に、下記のプライマー層塗工液で、グラビア印刷により、乾燥時の厚さが1μmのプライマー層5を形成し、さらに下記のインクジェットインキの受容層塗工液で、グラビア印刷で、図3に示すような配置で、乾燥時の厚みが5μmの受容層3を形成して、実施例1のカードを作製した。
(実施例1)
カードの基材2として、厚み250μmのPETフィルムの片面に、下記のプライマー層塗工液で、グラビア印刷により、乾燥時の厚さが1μmのプライマー層5を形成し、さらに下記のインクジェットインキの受容層塗工液で、グラビア印刷で、図3に示すような配置で、乾燥時の厚みが5μmの受容層3を形成して、実施例1のカードを作製した。
<プライマー層塗工液>
ポリエステル樹脂 10部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10部
溶媒(MEK:トルエン=1:1) 80部
ポリエステル樹脂 10部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10部
溶媒(MEK:トルエン=1:1) 80部
<受容層塗工液>
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 20部
ポリカチオン性フィックス剤(日東紡績社製;ダンフィックス505RE) 2部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μm) 1部
ユウロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y2O3:Eu) 1部
マンガン付活ケイ酸亜鉛蛍光体(Zn2SiO4:Mn) 1部
溶媒(水:IPA=3:1) 80部
但し、上記の各蛍光体は、ポリビニルアルコールからなるバインダー及び溶剤と混合して蛍光体ペーストを調製して、塗工液に混合したものである。
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 20部
ポリカチオン性フィックス剤(日東紡績社製;ダンフィックス505RE) 2部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μm) 1部
ユウロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y2O3:Eu) 1部
マンガン付活ケイ酸亜鉛蛍光体(Zn2SiO4:Mn) 1部
溶媒(水:IPA=3:1) 80部
但し、上記の各蛍光体は、ポリビニルアルコールからなるバインダー及び溶剤と混合して蛍光体ペーストを調製して、塗工液に混合したものである。
(実施例2)
実施例1で作製したカード1の基材2の受容層3を有する面に、受容層と重ならない位置に、図3に示すような配置で、磁気記録層4を、下記条件にて設けた。
基材として厚さ25μmのPETフィルムを用い、該基材の一方の面に、厚さが2μmの離型層、厚さが12μmの磁気記録層を下記の各層形成用塗工液を用いて、順次積層して、巻取り状の磁気転写箔を準備した。
実施例1で作製したカード1の基材2の受容層3を有する面に、受容層と重ならない位置に、図3に示すような配置で、磁気記録層4を、下記条件にて設けた。
基材として厚さ25μmのPETフィルムを用い、該基材の一方の面に、厚さが2μmの離型層、厚さが12μmの磁気記録層を下記の各層形成用塗工液を用いて、順次積層して、巻取り状の磁気転写箔を準備した。
<離型層塗工液>
メラミン樹脂(大日本インキ社製、商品名 TCM01メジューム) 20部
溶媒(トルエン:メチルエチルケトン) 80部
メラミン樹脂(大日本インキ社製、商品名 TCM01メジューム) 20部
溶媒(トルエン:メチルエチルケトン) 80部
<磁気記録層塗工液>
バリウムフェライト(磁性材料) 36部
ウレタン樹脂 12部
カーボン 2部
バリウムフェライト(磁性材料) 36部
ウレタン樹脂 12部
カーボン 2部
上記で作成した巻取り状の磁気転写箔を一定幅にスリットして、巻取り状のストライプ状磁気転写箔とし、上記のカードの基材のプライマー層の上に、受容層と重ならない位置に、図3に示すように、上記ストライプ状磁気転写箔の磁気記録層を、上記カードの所定の位置へ重ね合せて加熱加圧した後に、転写基材及び離型層を剥離し除去して、カード上に、磁気記録層4をストライプ状に転写した。このようにして、実施例2のカードを作製した。
上記の作製した実施例1、2のカードに対して、市販されているエプソン製インクジェットプリンターを用いて、受容層の上に、可変情報の個人情報の印字を行なって、印字部6を形成した。実施例1、2のカードとも、鮮明なインクジェットの記録が行なわれ、さらに実施例1、2のカードに、254nmの紫外線を照射すると、受容層に赤色の蛍光発光が認められ、また365nmの紫外線を照射すると、受容層に緑色の蛍光発光が認められ、偽造防止効果が非常に高いものであった。この偽造防止効果は、今までに無く、高度なセキュリティー性を有するものであった。
さらに、実施例2で作製したカードは、カードの利用記録や個人情報の詳細記録などを、磁気記録部に、磁気により記録することができるので、さらに偽造防止性と実用性が向上したカードであった。
本発明のカードは、定期券、磁気カード、IDカード、会員カード、キャッシュカード、クレジットカード、またプリペイドカード等に、広く適用できるものであり、偽造防止の対策が必要である用途であれば、本発明が適用できる。
1 カード
2 基材
3 受容層
4 磁気記録層
5 プライマー層
6 印字部
2 基材
3 受容層
4 磁気記録層
5 プライマー層
6 印字部
Claims (2)
- 基材上に、インクジェットインキの受容層を有するカードにおいて、該受容層は、紫外線照射により発光する発光材を2種類以上含有し、該発光材は、夫々異なる波長の紫外線照射で発光し、該発光する色が夫々異なることを特徴とするカード。
- 前記の基材の受容層を有する面に、受容層と重ならない位置に、磁気記録層を有していることを特徴とする請求項1に記載するカード。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019018445A (ja) * | 2017-07-14 | 2019-02-07 | 大日本印刷株式会社 | 印刷物及びそれを用いた容器 |
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- 2011-06-24 JP JP2011140831A patent/JP2013006356A/ja not_active Withdrawn
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