WO2024201567A1 - 判別装置及び判別方法 - Google Patents

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櫻子 矢澤
愛 磯貝
隆之 大西
雅人 澤田
仁 山口
和樹 岡見
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Abstract

判別装置は、ユーザの近傍にあるセンサで計測された前記ユーザの活動状態に関するセンシングデータを取得するセンサ情報取得部と、学習用の前記センシングデータを用いて機械学習を行い学習モデルを生成する学習実行部と、前記学習モデルと推論用の前記センシングデータとに基づいて、予め定義された前記活動状態の分類を表す複数の活動モードのうち、前記ユーザの現時点の前記活動モードがいずれであるかを判別する活動モード判別部とを備える。

Description

判別装置及び判別方法
 本発明は、判別装置及び判別方法に関する。
 リモートワークが普及し、例えば自宅等の本来の職場とは異なる場所で仕事に従事する働き方が増えつつある。また、これにより、例えば子育てをしながら働くこと等、従来のワーク・ライフ・バランスという考え方を超えてワーク・イン・ライフという考え方が広まりつつある。このような働き方の変化によって、仕事及び個人の生活に関する様々な通知が、時間や場所を問わず、人々に対して頻繁に届くようになった。そのため、人々は、通知内容を確認することに多くの時間を割くことを余儀なくされ、生活における“ゆとり”が奪われてしまうことも珍しくない。
 これに対し、従来、失われた“ゆとり”を取り戻すために、人々の動作を検出して、動作と動作の合間に通知を行うことによって人々の心的な負荷を軽減させる技術、及び、人々が普段使用している例えばスマートフォン等の機器の動作状態を判別し、判別結果に応じて通知を行う技術が検討されている(例えば、非特許文献1及び2を参照)。
Tadashi Okoshi, Kota Tsubouchi, Masaya Tajiy, Takanori Ichikawa, and Hideyuki Tokuda, "Attention and Engagement-Awareness in the Wild: A Large-Scale Study with Adaptive Notifications," International Conference on Pervasive Computing and Communications (PerCom), IEEE, 2017. Tadashi Okoshi, "Detection of User's Interruptibility for Attention Awareness in Ubiquitous Computing," Doctoral Dissertation, Graduate School of Media and Governance Keio University, Academic Year 2015.
 前述の通り、従来技術には、人々が使用する機器の動作状態を判別して通知を制御するものがある。しかしながら、このような従来技術は、機器が、仕事で使用されているのか、あるいは、個人的な用途で使用されているのかについては判別をしていない。一方、通知には、例えば人々が仕事中にでも受けたいと思う通知や個人的な時間を過ごしている時にだけ受けたいと思う通知等、様々な種類がある。そのため、単に使用機器の動作状態に応じて通知制御が行われただけでは、人々の生活における“ゆとり”が阻害されたり、“ゆとり”を取り戻すことができなくなったりすることがある。
 昨今、ワーク・イン・ライフの考え方が広まり、個人の生活と仕事との関係がより密接になってきている。そのため、人々は、例えば「仕事における自分」や「家庭における自分」等の、その時々の自身の立場、周辺環境及び時間帯等によって異なる活動状態に応じて、自身の行動様式や活動ポリシー等を適宜切り替えることを以前よりも細かい粒度で実施する必要があり、負荷が増している。このような環境においては、どのような活動状態の人々にはどのような通知が受け入れられるのかについての認識がなされたうえで、人々のその時々の活動状態に応じた適切な通知制御が行われることが望ましい。そのためには、人々の活動状態をより細かい粒度で精度高く判別することが求められる。
 上記事情に鑑み、本発明は、人々の活動状態をより細かい粒度で精度高く判別することができる判別装置及び判別方法を提供することを目的とする。
 本発明の一態様は、ユーザの近傍にあるセンサで計測された前記ユーザの活動状態に関するセンシングデータを取得するセンサ情報取得部と、学習用の前記センシングデータを用いて機械学習を行い学習モデルを生成する学習実行部と、前記学習モデルと推論用の前記センシングデータとに基づいて、予め定義された前記活動状態の分類を表す複数の活動モードのうち、前記ユーザの現時点の前記活動モードがいずれであるかを判別する活動モード判別部と、を備える判別装置である。
 また、本発明の一態様は、コンピュータによる判別方法であって、ユーザの近傍にあるセンサで計測された前記ユーザの活動状態に関するセンシングデータを取得するセンサ情報取得ステップと、学習用の前記センシングデータを用いて機械学習を行い学習モデルを生成する学習実行ステップと、前記学習モデルと推論用の前記センシングデータとに基づいて、予め定義された前記活動状態の分類を表す複数の活動モードのうち、前記ユーザの現時点の前記活動モードがいずれであるかを判別する活動モード判別ステップと、を備える判別方法である。
 本発明により、人々の活動状態をより細かい粒度で精度高く判別することが可能になる。
本発明の第1の実施形態における通知システム1の全体構成図である。 本発明の第1の実施形態における通知制御装置10の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における通知制御装置10の学習時における動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における通知制御装置10の推論時における動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の変形例における通知制御装置10aの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の変形例における通知制御装置10aの学習時における動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の変形例における通知制御装置10aの推論時における動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における通知制御装置10bの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における通知制御装置10bの学習時における動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における通知制御装置10bの推論時における動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における通知制御装置10cの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における通知制御装置10cの学習時における動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における通知制御装置10cの推論時における動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dの学習時における動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dの推論時における動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態における通知制御装置10eの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態における通知制御装置10eの学習時における動作を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施形態における通知制御装置10fの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態における通知制御装置10fの推論時における動作を示すフローチャートである。 本発明の第7の実施形態における通知制御装置10gの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第7の実施形態における通知制御装置10gの推論時における動作を示すフローチャートである。
 以下、本発明の判別装置及び判別方法のいくつかの実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
<第1の実施形態>
 以下、本発明の第1の実施形態について説明する。
[通知システムの構成]
 以下、本発明の第1の実施形態における通知制御装置10による通知制御によってユーザに対する通知を行う通知システム1の構成について説明する。通知制御装置10は、本発明の判別装置の一例である。
 図1は、本発明の第1の実施形態における通知システム1の全体構成図である。図1に示されるように、通知システム1は、通知制御装置10と、配信装置20と、複数のユーザ端末40と、ネットワーク50とを含んで構成される。
 通知制御装置10は、例えば汎用コンピュータ等の情報処理装置を含んで構成される。通知制御装置10は、ネットワーク50に接続する。通知制御装置10は、ネットワーク50を介して、配信装置20及び複数のユーザ端末40の各々と互いに通信を行うことができる。
 通知制御装置10は、配信装置20によって行われるユーザ端末40への通知を制御する。例えば、通知制御装置10は、ネットワーク50を介してクラウド型のサービスを提供するサーバ装置である。例えばクラウド型のサービスとは、上記の配信装置20による通知を制御するサービスである。
 通知制御装置10は、ユーザ端末40に備えられたセンサによって得られる情報(以下、「センシングデータ」という。)を取得する。通知制御装置10は、取得されたセンシングデータに基づいて、上記のユーザ端末40の使用者であるユーザの活動モードを判別する。例えば、通知制御装置10は、予め定義された複数の活動モードを記憶しており、当該複数の活動モードの中から適切な活動モードを判別する。通知制御装置10は、判別された活動モードに応じて、配信装置20によるユーザ端末40への通知の内容やタイミングを制御する通知制御を行う。
 ここでいう活動モードとは、ユーザのその時々の立場、周辺環境及び時間帯等によって異なる活動状態が分類されて、予め定義されたものである。ユーザの活動状態の分類は、例えば、ユーザがどのような種類の通知を受け入れられる状況であるかに基づいて行われることが望ましい。
 例えば、ユーザは、仕事をしている活動状態である時には、業務内容や関連業者等に関する情報を含む通知であれば受け取ってもよいが、ユーザの趣味に関する広告宣伝を目的とした通知を受け取りたくはないと思うものであるとする。逆に、例えば、ユーザは、個人的な時間を過ごしている活動状態である時には、業務内容や関連業者等に関する情報を含む通知を受け取りたくはないが、ユーザの趣味に関する広告宣伝を目的とした通知であれば受け取ってもよいと思うものであるとする。このような場合には、例えば仕事中の活動モードと個人的な時間の活動モードとが予め定義され、それぞれの活動モードに応じた通知制御がなされるとよい。
 なお、通知制御装置10の構成の詳細については、後に詳しく説明する。
 配信装置20は、例えば汎用コンピュータ等の情報処理装置を含んで構成される。配信装置20は、ネットワーク50に接続する。配信装置20は、ネットワーク50を介して、通知制御装置10及び複数のユーザ端末40の各々と互いに通信を行うことができる。
 配信装置20は、複数のユーザ端末40の各々へ、ユーザに対する通知である通知情報を配信する配信サーバである。例えば、配信装置20は、ユーザ端末40にインストールされたメッセージングアプリケーションによって、通知内容が記載されたメッセージを、当該ユーザ端末40の使用者であるユーザのアカウントを宛先として送信する。あるいは、例えば、配信装置20は、ユーザ端末40にインストールされたアプリケーションが有する通知機能によって当該ユーザ端末40が備える画面に通知内容を表示させる。あるいは、例えば、配信装置20は、通知内容が記載された電子メールを、ユーザ端末40の使用者であるユーザのメールアドレスを宛先として送信する。
 なお、通知内容は、その他、スマートグラス、スマートウォッチ又は自動車のフロントガラス等に表示されてもよいし、イヤホン、ヘッドホン又はスピーカー等で音声によって通知されてもよい。
 配信装置20は、活動モードと通知内容とが対応付けられた情報を予め記憶している。配信装置20は、ユーザ端末40を識別する識別情報と活動モードを示す情報とを含む指示情報を通知制御装置10から取得する。配信装置20は、取得された指示情報に含まれる識別情報に対応するユーザ端末40に対して、取得された指示情報に含まれる活動モードに対応付けられた通知内容の通知を行う。
 なお、指示情報には、通知方法を示す情報が含まれていてもよい。この場合、配信装置20は、取得された指示情報に含まれる通知方法で通知を行う。通知方法を示す情報とは、例えば、上記のような通知に用いる機器やアプリケーション等を示す情報であってもよい。また、指示情報には、通知を行う日時等の通知タイミングを示す情報が含まれていてもよい。この場合、配信装置20は、取得された指示情報に含まれる通知タイミングで通知を行う。
 なお、通知制御装置10と配信装置20とは、一体化された装置であってもよい。なお、センシングデータは、ユーザ端末40から通知制御装置10へ直接伝送される構成であってもよいし、ユーザ端末40から配信装置20を経由して通知制御装置10へ伝送される構成であってもよい。
 ネットワーク50は、通知制御装置10と、配信装置20と、複数のユーザ端末40の各々とを互いに通信接続する情報通信網である。例えば、ネットワーク50は、インターネット、LAN(Local Area Network)、及び無線通信基地局等を含んで構成される。LANは、通知制御装置10,配信装置20及び無線通信基地局とインターネットと通信接続する。無線通信基地局は、無線通信端末であるユーザ端末40と互いに無線通信を行う。
 ユーザ端末40は、例えばスマートフォン等の携帯端末である。ユーザ端末40は、各種センサを備える。ユーザ端末40は、各種センサによって得られたセンシングデータをネットワーク50を介して通知制御装置10へ送信する。例えば、第1の実施形態におけるユーザ端末40は、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムの受信機を備える。ユーザ端末40は、衛星測位システムの受信機によって自己位置を特定する。ユーザ端末40は、特定された自己位置を示すセンシングデータを通知制御装置10へ送信する。
 また、ユーザ端末40は、例えば液晶ディスプレイ等の表示部(不図示)を備える。ユーザ端末40は、配信装置20から送信された通知を受信する。ユーザ端末40は、受信した通知を表示部に表示させる。
 また、ユーザ端末40は、スマートウォッチやスマートグラス等のウェアラブル端末であってもよい。また、ユーザは、例えば、仕事用のスマートフォン、個人用のスマートフォン、及びウェアラブル端末等、複数のユーザ端末40を所持していてもよい。
[通知制御装置の構成]
 以下、通知制御装置10の構成について詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態における通知制御装置10の機能構成を示すブロック図である。図2に示されるように、通知制御装置10は、学習部11と、推論部12と、判別結果出力部13とを含んで構成される。
 学習部11は、学習データを取得して教師なし機械学習を行うことにより、学習データのクラスタリングを行う。以下、機械学習のことを単に「学習」という場合がある。クラスタリングの手法として、例えば、階層的クラスタリングが用いられてもよいし、k-means法のアルゴリズム等による非階層的クラスタリングが用いられてもよい。
 なお、第1の実施形態における通知制御装置10は、教師なし機械学習ではなく教師あり機械学習を行う構成であってもよいが、その場合の構成については第1の実施形態の変形例として後に説明する。
 図2に示されるように、学習部11は、学習データ取得部111と、学習データ記憶部112と、学習実行部113と、機器種別登録部114と、学習モデル記憶部115とを含んで構成される。
 学習データ取得部111は、正解ラベルを含まない学習データを取得する。第1の実施形態における学習データは、ユーザ端末40がユーザによって使用中であるか否かの状態(以下、「アクティブ状態」という。)を示すデータ、及びユーザ端末40の通信状態を示すデータ等である。ここでいう通信状態を示す情報とは、例えば、ユーザ端末40による通信が行われた時間帯(使用時間帯)を示す情報、及び通信が連続して行われた時間(連続使用時間)を示す情報等である。
 学習データ取得部111は、例えば、複数のユーザ端末40の各々の過去のアクティブ状態及び通信状態を示すデータが大量に蓄積された外部のサーバ等から、これらのデータを学習データとして一括で取得する。なお、学習データ取得部111は、複数のユーザ端末40の各々から直接、アクティブ状態及び通信状態を示すデータを随時取得するようにしてもよい。学習データ取得部111は、取得した学習データを学習データ記憶部112に記憶させる。
 なお、学習部11が学習データ記憶部112を備えていない構成である場合には、学習データ取得部111は、取得した学習データを後述される学習実行部113に直接出力するようにしてもよい。
 学習データ記憶部112は、学習データ取得部111によって取得された学習データを記憶する。学習データ記憶部112は、例えば、ユーザ端末40の各々を特定する情報と紐づけて学習データを蓄積する。
 学習実行部113は、学習データ記憶部112に記憶された学習データを取得する。学習実行部113は、取得した学習データを用いて教師なし機械学習を行うことにより学習データのクラスタリングを行う。
 クラスタリングにより分類された各クラスターに対し、機器種別登録部114によって解釈がなされる。具体的には、クラスタリングにより分類された各クラスターに、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報が付与される。ここでいうユーザ端末40の機器の種類を示す情報とは、例えば、ユーザが仕事で使用する端末、又は、ユーザが個人的に(プライベートの時間である時に)使用する端末等の、ユーザの活動モードの判別に用いることができる情報である。
 例えば、各クラスターに対する解釈は、通知システム1の運用者等によって行われてもよいし、ユーザ自身によって行われてもよい。例えば、運用者又はユーザは、学習実行部113による教師なし機械学習によって得られたクラスタリングの結果を示す情報を参照し、各クラスターに対してそれぞれ付与するユーザ端末40の機器の種類を示す情報を機器種別登録部114に入力する。機器種別登録部114は、入力された情報を学習実行部113へ出力し、学習実行部113は、入力された情報を、クラスタリングの結果として得られた各クラスターに対してそれぞれ紐づける。
 学習実行部113は、教師なし機械学習の結果として生成された学習済みの学習モデルを学習モデル記憶部115に記憶させる。ここでいう学習モデルには、例えば、機械学習のアルゴリズム及びパラメータ値、及び各クラスターに対してそれぞれ紐づけられたユーザ端末40の機器の種類を示す情報等が含まれる。
 学習モデル記憶部115は、学習実行部113によって生成された学習済みの学習モデルを記憶する。
 学習実行部113は、通知制御装置10に備えられた例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10に備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。学習データ記憶部112及び学習モデル記憶部115は、例えば、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)及びROM(Read Only Memory)等の半導体メモリ、SSD等の(Solid State Drive)フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体(不図示)、または、これらの記憶媒体の任意の組み合わせを含んで構成される。学習データ取得部111及び機器種別登録部114は、例えばネットワーク50を介して外部の機器と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
 図2に示されるように、推論部12は、機器状態取得部121と、機器特定部122と、位置情報取得部123と、活動モード判別部124と、判別ルール記憶部125とを含んで構成される。
  機器状態取得部121は、ユーザ端末40から使用機器情報を取得する。ここでいう使用機器情報には、ユーザ端末40がユーザによって使用中である否かの状態(すなわち、アクティブ状態)を示す情報、及びユーザ端末40の通信状態を示す情報等が含まれる。すなわち、使用機器情報は、前述の学習データ取得部111が取得する学習データと同様な項目の情報が含まれる。なお、機器状態取得部121と学習データ取得部111とは、ハードウェアとしては同一の装置で構成されていてもよい。
 機器状態取得部121は、取得した使用機器情報を機器特定部122へ出力する。なお、機器状態取得部121は、取得した使用機器情報を学習部11の学習データ記憶部112に記憶させるようにしてもよい。すなわち、機器状態取得部121によって取得された使用機器情報は、学習データとして用いられてもよい。機器状態取得部121によって取得された使用機器情報を学習データとして用いる場合、例えば、当該使用機器情報は、次回行われる教師なし機械学習において用いられるようにしてもよい。または、機器状態取得部121が使用機器情報を取得する度に、取得された使用機器情報を含めた学習データを用いて、学習実行部113が教師なし機械学習をその都度実行するようにしてもよい。
 機器特定部122は、機器状態取得部121から出力された使用機器情報を取得する。また、機器特定部122は、学習部11の学習モデル記憶部115に記憶された学習済みの学習モデルを取得する。機器特定部122は、取得した使用機器情報と学習済みの学習モデルとに基づいてユーザが使用しているユーザ端末40の機器の種類を特定する。機器特定部122は、特定されたユーザ端末40の機器の種類を示す情報を活動モード判別部124へ出力する。
 具体的には、例えば、機器特定部122は、取得した使用機器情報を学習済みの学習モデルに入力し、入力された使用機器情報が属するクラスターを特定する。機器特定部122は、特定されたクラスターに付与されているユーザ端末40の機器の種類を特定する。機器特定部122は、特定されたユーザ端末40の機器の種類を示す情報を活動モード判別部124へ出力する。
 位置情報取得部123は、ユーザ端末40の現在位置を示す位置情報を取得する。なお、位置情報取得部123が取得する位置情報に対応するユーザ端末40と、機器状態取得部121が取得する使用機器情報に対応するユーザ端末40とは、同一の端末である。すなわち、推論部12は、あるユーザ端末40の使用機器情報と位置情報との組み合わせを取得し、使用機器情報が機器状態取得部121に入力され、位置情報が位置情報取得部123に入力される。位置情報取得部123は、取得されたユーザ端末40の現在位置を示す位置情報を活動モード判別部124へ出力する。
 活動モード判別部124は、機器特定部122から出力された、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報を取得する。また、活動モード判別部124は、位置情報取得部123から出力されたユーザ端末40の現在位置を示す位置情報を取得する。また、活動モード判別部124は、判別ルール記憶部125に記憶された判別ルールを示す情報を取得する。
 判別ルール記憶部125は、判別ルールを示す情報を予め記憶している。ここでいう判別ルールとは、ユーザ端末40の機器の種類とユーザ端末40が現在位置している場所とに基づいて、当該ユーザ端末40を使用しているユーザの活動モードを判別するルールである。活動モード判別部124は、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報と、ユーザ端末40の現在位置を示す位置情報と、判別ルールとに基づいて、当該ユーザ端末40を使用しているユーザの活動モードを判別する。活動モード判別部124は、判別結果であるユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 以下、ユーザ単位で使用機器情報及び位置情報が取得される場合における、判別ルールの一例について説明する。例えば、あるユーザが使用する複数のユーザ端末40のうち、仕事用のパソコンがアクティブの状態であり、仕事用のスマートフォンがアクティブの状態であり、個人用のスマートフォンがアクティブではない状態であり、かつ、仕事用のスマートフォン及び個人用のスマートフォンが現在位置している場所がユーザの自宅である場合には、このユーザの活動モードは「仕事中」であると判別するような判別ルールが、判別ルール記憶部125に予め記憶されている。
 これは、たとえ仕事用のパソコンがユーザの勤務先にあり、かつ、ユーザが自宅にいる場合であっても、仕事用のスマートフォンがアクティブの状態であり、個人用のスマートフォンがアクティブではない状態であるならば、ユーザが自宅でリモートワークを行っていることが推測されることから、上記の一例のような判別ルールが予め定義されている。
 なお、位置情報と場所(例えば、ユーザの自宅、勤務先等)との対応付けは、例えば、予め通知制御装置10に備えられた記憶媒体(不図示)に記憶されている構成であってもよい。あるいは、例えば位置情報取得部123が、位置情報と汎用的な地図情報(不図示)とに基づいて、位置情報からユーザがいる場所を推定する構成であってもよい。
 なお、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報とユーザ端末40の現在位置を示す位置情報とに基づいて当該ユーザ端末40を使用しているユーザの活動モードを判別する構成は、上記のような判別ルールに基づいて行われる構成に限られるものではない。例えば、機械学習による推論によって、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報とユーザ端末40の現在位置を示す位置情報とに基づいて当該ユーザ端末40を使用しているユーザの活動モードを判別するような構成であってもよい。
 機器特定部122及び活動モード判別部124は、通知制御装置10に備えられた例えばCPU等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10に備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。判別ルール記憶部125は、例えば、RAM、EEPROM及びROM等の半導体メモリ、SSD等のフラッシュメモリ、HDD等の磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体(不図示)、または、これらの記憶媒体の任意の組み合わせを含んで構成される。機器状態取得部121及び位置情報取得部123は、例えばネットワーク50を介してユーザ端末40と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
 判別結果出力部13は、活動モード判別部124から出力された、ユーザの活動モードを示す情報を取得する。また、判別結果出力部13が活動モード判別部124から取得する情報には、例えばユーザの個人用のスマートフォン等の、ユーザ端末40を識別する識別情報が含まれている。判別結果出力部13は、取得したユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを含む指示情報を、ネットワーク50を介して配信装置20へ送信する。
 ここでいう指示情報とは、活動モードを示す情報に対応付けられた情報を含む通知を、活動モードを示す情報に対応付けられたタイミングで、指定する識別情報が付与されたユーザ端末40に向けて送信させることを指示するための情報である。配信装置20は、受信した指示情報に従って、ユーザ端末40に対する通知を実行する。
 判別結果出力部13は、例えばネットワーク50を介して配信装置20と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
 なお、判別結果出力部13は、ユーザの活動モードを示す情報を表示する装置であってもよい。この場合、判別結果出力部13は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ又はCRT(Cathode Ray Tube)等の表示装置を含んで構成される。また、この場合、例えば配信装置20の運用者等が、判別結果出力部13に表示されたユーザの活動モードを示す情報を参照し、当該情報を配信装置20に入力する。これにより、判別されたユーザの活動モードに従って、ユーザ端末40に対する通知が実行される。
[通知制御装置の動作]
 以下、通知制御装置10の教師なし機械学習の学習時における動作の一例と、ユーザの活動モードの推論時における動作の一例とを、それぞれ説明する。
 図3は、本発明の第1の実施形態における通知制御装置10の学習時における動作を示すフローチャートである。図3のフローチャートが示す通知制御装置10の動作は、例えば学習データ取得部111に学習データが入力された際に開始される。
 学習部11の学習データ取得部111は、正解ラベルを含まない学習データを取得する(ステップS001)。前述の通り、第1の実施形態における学習データは、例えば、ユーザ端末40のアクティブ状態を示すデータ、及びユーザ端末40の通信状態を示すデータである。学習データ記憶部112は、学習データ取得部111によって取得された学習データを記憶する。(ステップS002)。
 学習実行部113は、学習データ記憶部112に記憶された学習データを取得する。学習実行部113は、取得した学習データを用いて教師なし機械学習を行うことにより学習データのクラスタリングを行う(ステップS003)。
 クラスタリングにより分類された各クラスターに対し、機器種別登録部114によって解釈がなされる。例えば、運用者又はユーザは、学習実行部113による教師なし機械学習によって得られたクラスタリングの結果を示す情報を参照し、各クラスターに対してそれぞれ付与するユーザ端末40の機器の種類を示す情報を機器種別登録部114に入力する。機器種別登録部114は、入力された情報を学習実行部113へ出力し、学習実行部113は、入力された情報を、クラスタリングの結果として得られた各クラスターに対してそれぞれ紐づける(ステップS004)。
 学習モデル記憶部115は、学習実行部113によって教師なし機械学習の結果として生成された学習済みの学習モデルを記憶する(ステップS005)。以上で、図3のフローチャートが示す通知制御装置10の学習時の動作が終了する。
 図4は、本発明の第1の実施形態における通知制御装置10の推論時における動作を示すフローチャートである。図4のフローチャートが示す通知制御装置10の動作は、例えば、あるユーザ端末40の使用機器情報が機器状態取得部121に入力され、当該ユーザ端末40の位置情報が位置情報取得部123に入力された際に開始される。
 推論部12の機器状態取得部121は、ユーザ端末40から使用機器情報を取得する(ステップS006)。前述の通り、使用機器情報には、ユーザ端末40のアクティブ状態を示す情報、及びユーザ端末40の通信状態を示す情報が含まれる。機器状態取得部121は、取得した使用機器情報を機器特定部122へ出力する。
 機器特定部122は、機器状態取得部121から出力された使用機器情報を取得する。また、機器特定部122は、学習部11の学習モデル記憶部115に記憶された学習済みの学習モデルを取得する(ステップS007)。機器特定部122は、取得した使用機器情報を学習済みの学習モデルに入力し、入力された使用機器情報が属するクラスターを特定する。機器特定部122は、特定されたクラスターに付与されているユーザ端末40の機器の種類を特定する(ステップS008)。機器特定部122は、特定されたユーザ端末40の機器の種類を示す情報を活動モード判別部124へ出力する。
 位置情報取得部123は、ユーザ端末40の現在位置を示す位置情報を取得する(ステップS009)。位置情報取得部123は、取得されたユーザ端末40の現在位置を示す位置情報を活動モード判別部124へ出力する。活動モード判別部124は、機器特定部122から出力された、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報を取得する。また、活動モード判別部124は、位置情報取得部123から出力されたユーザ端末40の現在位置を示す位置情報を取得する。また、活動モード判別部124は、判別ルール記憶部125に記憶された判別ルールを示す情報を取得する(ステップS010)。
 活動モード判別部124は、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報と、ユーザ端末40の現在位置を示す位置情報と、判別ルールとに基づいて、当該ユーザ端末40を使用しているユーザの活動モードを判別する(ステップS011)。活動モード判別部124は、判別結果であるユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 判別結果出力部13は、活動モード判別部124から出力された、ユーザの活動モードを示す情報を取得する。また、判別結果出力部13が活動モード判別部124から取得する情報には、ユーザ端末40を識別する識別情報が含まれている。判別結果出力部13は、取得したユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを含む指示情報を、ネットワーク50を介して配信装置20へ送信する(ステップS012)。以上で、図4のフローチャートが示す通知制御装置10の推論時の動作が終了する。
[通知制御装置が用いるセンシングデータ]
 なお、前述の通り、本実施形態における通知制御装置10は、ユーザ端末40のアクティブ状態及び通信状態に基づいてユーザが使用中のユーザ端末40の種類を特定する構成である。ここで、通信状態とは、前述の通り、例えばユーザ端末40の使用時間帯及び連続使用時間等を示す情報等である。そして、通知制御装置10は、特定されたユーザ端末40の種類と、位置情報と、所定の判別ルールとに基づいて、ユーザの活動モードを判別する構成である。
 但し、ユーザの活動モードの判別のために用いられる上記のセンシングデータはあくまで一例であり、その他のセンシングデータが用いられてもよい。例えば、ユーザが使用するユーザ端末40の1つが、スマートウォッチやスマートグラス等のウェアラブル端末である場合には、通知制御装置10は、ユーザのバイタル状態を測定可能なセンサによって得られるセンシングデータを利用することが可能である。ここでいうバイタル状態とは、例えば、脈波、心拍、体温、筋電、脳波及び指紋等である。通知制御装置10は、これらのセンシングデータを用いて機械学習を行い、ユーザの活動モードを判別する構成であってもよい。
 また、ユーザ端末40にジャイロ、加速度センサ、カメラ及びマイク等が備えられている場合には、通知制御装置10は、これらの装置によって得られるセンシングデータを用いて機械学習を行い、ユーザの活動モードを判別するような構成であってもよい。例えば、ジャイロ、加速度センサ及びカメラによって得られるセンシングデータが用いられることで、通知制御装置10は、GPS等の衛星測位システムのみからでは得ることが難しい更に詳細なユーザの動作や位置を検出することが可能になり、ユーザの活動モードの判別精度をより向上させることができる場合があると考えられる。また、例えば、マイクによって得られるセンシングデータが用いられることで、通知制御装置10は、ユーザの周囲の環境を検出することができたり、ユーザの声から体調を推定することができたりすることが考えられ、これによってユーザの活動モードの判別精度をより向上させることができる場合があると考えられる。
 また、ユーザ端末40に温度計、湿度計、気圧計、風力計及び光量計等の、ユーザの周囲の環境を測定可能な装置(以下、「環境測定機器」という。)が備えられている場合には、通知制御装置10は、これらの環境測定機器によって得られるセンシングデータを用いて機械学習を行い、ユーザの活動モードを判別するような構成であってもよい。また、通知制御装置10は、ユーザ端末40の位置情報に基づいて、当該ユーザ端末40の近傍に設置されている環境測定機器を検出し、当該環境測定機器からセンシングデータを取得するような構成であってもよい。
 このように、センシングデータには、大きく分けて、ユーザのバイタル状態を示すセンシングデータ、ユーザの位置や行動を示すセンシングデータ、及びユーザを取り巻く環境(ユーザの周辺環境)を示すセンシングデータ等がある。より多くの種類のセンシングデータが用いられるほど、ユーザの活動モードの判別精度をより向上させることができると考えられる。
[認証機能]
 ユーザに対して、常に適切なタイミングで適切な内容の通知を行うためには、上記のセンシングデータが継続的に取得されることが望ましい(エニタイム・センシング)。例えば本実施形態のように、とくに通知制御装置10が不特定多数のユーザに対してクラウド型のサービスを提供するサーバである場合には、互いに異なるユーザのセンシングデータがサーバ内で混在してしまったり、情報漏洩が発生してしまったりすることを防止する認証機能を有していることが求められる。
 例えば、前述の通り、本実施形態における通知制御装置10はユーザのバイタル状態を示すセンシングデータを用いることができるため、このセンシングデータをユーザ認証にも活用するような構成にしてもよい。
 例えば、ユーザ端末40からユーザの指紋を示すセンシングデータが得ることができる場合には、通知制御装置10は、このセンシングデータを記憶しておき、指紋を照合することでユーザを認証する指紋認証を行うようにしてもよい。また、例えば、ユーザ端末40からユーザの心拍を示すセンシングデータが得ることができる場合には、通知制御装置10は、このセンシングデータを記憶しておき、心電図を照合することでユーザを認証する心電図認証を行うようにしてもよい。また、例えば、ユーザ端末40からユーザの虹彩を示すセンシングデータが得ることができる場合には、通知制御装置10は、このセンシングデータを記憶しておき、虹彩を照合することでユーザを認証する虹彩認証を行うようにしてもよい。
 その他にも、例えば、瞳孔反応、瞳孔のレフ、及び脳波等のセンシングデータも、ユーザ認証とユーザの活動モードの判別との双方において活用することができる。なお、上記のユーザ認証におけるセンシングデータの照合方法としては、任意の従来技術を用いることができるが、例えば、これらのセンシングデータから得られる波形データに対してウェーブレット変換や短時間フーリエ変換等を行う照合方法を用いることができる。
 このように、本実施形態における通知システム1では、ユーザの活動モードを判別するために用いられるセンサの種別は問われない。本実施形態における通知システム1では、ユーザの状態を客観的に数値化することができるセンサであるならば、任意のセンサを用いることが可能である。
 以上説明したように、本発明の第1の実施形態における通知制御装置10は、教師なし機械学習によって学習がなされた学習モデルを用いて、ユーザの活動モードを判別することができる。これにより、本発明の第1の実施形態における通知制御装置10によれば、人々の活動状態に応じて適切な通知制御を行うことが可能になる。
 また、本発明の第1の実施形態における通知制御装置10は、教師なし機械学習を用いてユーザの活動モードを判別するため、膨大な教師データを用意する必要がない。すなわち、膨大なデータに正解ラベルを付与する必要がない。そのため、第1の実施形態における通知制御装置10によれば、例えば教師あり機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する場合と比べて、時間やコストをかけずに理想とする学習結果が得られ易くなる。
<第1の実施形態の変形例>
 以下、本発明の第1の実施形態の変形例について説明する。
[通知システムの構成]
 以下、本発明の第1の実施形態の変形例における通知制御装置10aによる通知制御によってユーザに対する通知を行う通知システムの構成について説明する。第1の実施形態の変形例における通知システムの全体構成は、前述の図1に示される第1の実施形態における通知システム1の全体構成に対し、通知制御装置10が通知制御装置10aに置き換わっている点を除いては同一である。そのため、ここでは、配信装置20、ユーザ端末40及びネットワーク50等に関する説明を省略する。
 第1の実施形態の変形例における通知制御装置10aが前述の第1の実施形態における通知制御装置10と異なる点は、前述の通知制御装置10が教師なし機械学習によってユーザ端末40の機器の種類を特定する学習モデルを生成するのに対し、以下に説明する通知制御装置10aは教師あり機械学習によってユーザ端末40の機器の種類を特定する学習モデルを生成する点である。
[通知制御装置の構成]
 以下、通知制御装置10aの構成について詳細に説明する。通知制御装置10aは、本発明の判別装置の一例である。図5は、本発明の第1の実施形態の変形例における通知制御装置10aの機能構成を示すブロック図である。図5に示されるように、通知制御装置10aは、学習部11aと、推論部12aと、判別結果出力部13とを含んで構成される。
 学習部11aは、学習データを取得して教師あり機械学習を行うことにより、使用機器情報の入力に対してユーザ端末40の機器の種類の推定結果を示す情報の出力を可能にする学習済みの学習モデルを生成する。なお、教師あり機械学習の手法として、例えば、DNN(Deep Neural Network)、サポートベクターマシン、又は線形回帰等の任意の手法を用いることができる。
 図5に示されるように、学習部11aは、学習データ取得部111aと、学習データ記憶部112aと、学習実行部113aと、学習モデル記憶部115aとを含んで構成される。
 学習データ取得部111aは、正解ラベルを含む学習データを取得する。第1の実施形態の変形例における学習データは、ユーザ端末40に関する使用機器情報と、当該ユーザ端末40の機器の種類を示す情報(すなわち、正解ラベル)とが対応付けられたデータである。前述の通り、使用機器情報には、例えば、ユーザ端末40がユーザによって使用中である否かを表すアクティブ状態を示すデータ、及びユーザ端末40の通信状態を示すデータ等が含まれる。また、前述の通り、通信状態を示す情報とは、例えばユーザ端末40の使用時間帯を示す情報及びユーザ端末40の連続使用時間を示す情報等である。
 学習データ取得部111aは、例えば、複数のユーザ端末40の各々の過去のアクティブ状態及び通信状態を示す情報と機器の種類を示す情報(正解ラベル)とが対応付けられたデータが大量に蓄積された外部のサーバ等から、これらのデータを学習データとして一括で取得する。なお、学習データ取得部111aは、複数のユーザ端末40の各々から直接、アクティブ状態及び通信状態を示す情報と機器の種類を示す情報(正解ラベル)とが対応付けられたデータを随時取得するようにしてもよい。学習データ取得部111aは、取得した学習データを学習データ記憶部112aに記憶させる。
 なお、学習部11aが学習データ記憶部112aを備えていない構成である場合には、学習データ取得部111aは、取得した学習データを後述される学習実行部113aに直接出力するようにしてもよい。
 学習データ記憶部112aは、学習データ取得部111によって取得された学習データを記憶する。学習データ記憶部112aは、例えば、ユーザ端末40の各々を特定する情報と紐づけて学習データを蓄積する。
 学習実行部113aは、学習データ記憶部112aに記憶された学習データを取得する。学習実行部113aは、取得した学習データを用いて教師あり機械学習を行うことにより学習済みの学習モデルを生成する。
 学習実行部113aは、生成された学習済みの学習モデルを学習モデル記憶部115aに記憶させる。ここでいう学習モデルには、例えば、機械学習のアルゴリズム及びパラメータ値を示す情報等が含まれる。
 学習モデル記憶部115aは、学習実行部113aによって生成された学習済みの学習モデルを記憶する。
 学習実行部113aは、通知制御装置10aに備えられた例えばCPU等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10aに備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。学習データ記憶部112a及び学習モデル記憶部115aは、例えば、RAM、EEPROM及びROM等の半導体メモリ、SSD等のフラッシュメモリ、HDD等の磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体(不図示)、または、これらの記憶媒体の任意の組み合わせを含んで構成される。学習データ取得部111aは、例えばネットワーク50を介して外部の機器と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
 図5に示されるように、推論部12aは、機器状態取得部121aと、機器特定部122aと、位置情報取得部123と、活動モード判別部124と、判別ルール記憶部125とを含んで構成される。
 機器状態取得部121aは、ユーザ端末40から使用機器情報を取得する。ここでいう使用機器情報には、ユーザ端末40がユーザによって使用中である否かの状態(すなわち、アクティブ状態)を示す情報、及びユーザ端末40の通信状態を示す情報等が含まれる。すなわち、使用機器情報には、前述の学習データ取得部111aが取得する学習データのうち、正解ラベルの項目以外の項目の情報と同様の情報が含まれる。なお、機器状態取得部121aと学習データ取得部111aとは、ハードウェアとしては同一の装置で構成されていてもよい。機器状態取得部121aは、取得した使用機器情報を機器特定部122aへ出力する。
 機器特定部122aは、機器状態取得部121aから出力された使用機器情報を取得する。また、機器特定部122aは、学習部11aの学習モデル記憶部115に記憶された学習済みの学習モデルを取得する。機器特定部122aは、取得した使用機器情報と学習済みの学習モデルとに基づいてユーザが使用しているユーザ端末40の機器の種類を特定する。機器特定部122aは、特定されたユーザ端末40の機器の種類を示す情報を活動モード判別部124へ出力する。
 具体的には、例えば、機器特定部122aは、取得した使用機器情報を学習済みの学習モデルに入力し、当該学習モデルが出力するユーザ端末40の機器の種類を取得する。機器特定部122は、取得されたユーザ端末40の機器の種類を示す情報を活動モード判別部124へ出力する。
 位置情報取得部123は、ユーザ端末40の現在位置を示す位置情報を取得する。なお、位置情報取得部123が取得する位置情報に対応するユーザ端末40と、機器状態取得部121aが取得する使用機器情報に対応するユーザ端末40とは、同一の端末である。すなわち、推論部12は、あるユーザ端末40の使用機器情報と位置情報との組み合わせを取得し、使用機器情報が機器状態取得部121aに入力され、位置情報が位置情報取得部123に入力される。位置情報取得部123は、取得されたユーザ端末40の現在位置を示す位置情報を活動モード判別部124へ出力する。
 活動モード判別部124は、機器特定部122から出力された、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報を取得する。また、活動モード判別部124は、位置情報取得部123から出力されたユーザ端末40の現在位置を示す位置情報を取得する。また、活動モード判別部124は、判別ルール記憶部125に記憶された判別ルールを示す情報を取得する。
 判別ルール記憶部125は、判別ルールを示す情報を予め記憶している。ここでいう判別ルールとは、ユーザ端末40の機器の種類とユーザ端末40が現在位置している場所とに基づいて、当該ユーザ端末40を使用しているユーザの活動モードを判別するルールである。活動モード判別部124は、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報と、ユーザ端末40の現在位置を示す位置情報と、判別ルールとに基づいて、当該ユーザ端末40を使用しているユーザの活動モードを判別する。活動モード判別部124は、判別結果であるユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 前述の第1の実施形態と同様に、例えば、あるユーザが使用する複数のユーザ端末40のうち、仕事用のパソコンがアクティブの状態であり、仕事用のスマートフォンがアクティブの状態であり、個人用のスマートフォンがアクティブではない状態であり、かつ、仕事用のスマートフォン及び個人用のスマートフォンが現在位置している場所がユーザの自宅である場合には、このユーザの活動モードは「仕事中」であると判別するような判別ルールが、判別ルール記憶部125に予め記憶されている。
 なお、位置情報と場所(例えば、ユーザの自宅、勤務先等)との対応付けは、例えば、予め通知制御装置10aに備えられた記憶媒体(不図示)に記憶されている構成であってもよい。あるいは、例えば位置情報取得部123が、位置情報と汎用的な地図情報(不図示)とに基づいて、位置情報からユーザがいる場所を推定する構成であってもよい。
 なお、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報とユーザ端末40の現在位置を示す位置情報とに基づいて当該ユーザ端末40を使用しているユーザの活動モードを判別する構成は、上記のような判別ルールに基づいて行われる構成に限られるものではない。例えば、機械学習による推論によって、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報とユーザ端末40の現在位置を示す位置情報とに基づいて当該ユーザ端末40を使用しているユーザの活動モードを判別するような構成であってもよい。
 判別結果出力部13は、活動モード判別部124から出力された、ユーザの活動モードを示す情報を取得する。また、判別結果出力部13が活動モード判別部124から取得する情報には、例えばユーザの個人用のスマートフォン等の、ユーザ端末40を識別する識別情報が含まれている。判別結果出力部13は、取得したユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを含む指示情報を、ネットワーク50を介して配信装置20へ送信する。
 前述の通り、指示情報とは、活動モードを示す情報に対応付けられた情報を含む通知を、活動モードを示す情報に対応付けられたタイミングで、指定する識別情報が付与されたユーザ端末40に向けて送信させることを指示するための情報である。配信装置20は、受信した指示情報に従って、ユーザ端末40に対する通知を実行する。
 機器特定部122a及び活動モード判別部124は、通知制御装置10aに備えられた例えばCPU等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10aに備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。判別ルール記憶部125は、例えば、RAM、EEPROM及びROM等の半導体メモリ、SSD等のフラッシュメモリ、HDD等の磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体(不図示)、または、これらの記憶媒体の任意の組み合わせを含んで構成される。機器状態取得部121a及び位置情報取得部123は、例えばネットワーク50を介してユーザ端末40と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
[通知制御装置の動作]
 以下、通知制御装置10aの教師あり機械学習の学習時における動作の一例と、ユーザの活動モードの推論時における動作の一例とを、それぞれ説明する。
 図6は、本発明の第1の実施形態の変形例における通知制御装置10aの学習時における動作を示すフローチャートである。図6のフローチャートが示す通知制御装置10aの動作は、例えば学習データ取得部111aに正解ラベルを含む学習データ(すなわち、教師データ)が入力された際に開始される。
 学習部11aの学習データ取得部111aは、正解ラベルを含む学習データを取得する(ステップS101)。前述の通り、第1の実施形態の変形例における学習データは、例えば、ユーザ端末40に関する使用機器情報と、当該ユーザ端末40の機器の種類を示す情報(すなわち、正解ラベル)とが対応付けられたデータである。学習データ記憶部112aは、学習データ取得部111aによって取得された学習データを記憶する。(ステップS102)。
 学習実行部113aは、学習データ記憶部112aに記憶された学習データを取得する。学習実行部113aは、取得した学習データを用いて教師あり機械学習を行う(ステップS103)。
 学習モデル記憶部115aは、学習実行部113aによって教師あり機械学習の結果として生成された学習済みの学習モデルを記憶する(ステップS104)。以上で、図6のフローチャートが示す通知制御装置10aの学習時の動作が終了する。
 図7は、本発明の第1の実施形態の変形例における通知制御装置10aの推論時における動作を示すフローチャートである。図7のフローチャートが示す通知制御装置10の動作は、例えば、あるユーザ端末40の使用機器情報が機器状態取得部121aに入力され、当該ユーザ端末40の位置情報が位置情報取得部123に入力された際に開始される。
 推論部12aの機器状態取得部121aは、ユーザ端末40から使用機器情報を取得する(ステップS105)。前述の通り、使用機器情報には、ユーザ端末40のアクティブ状態を示す情報、及びユーザ端末40の通信状態を示す情報が含まれる。機器状態取得部121aは、取得した使用機器情報を機器特定部122aへ出力する。
 機器特定部122aは、機器状態取得部121aから出力された使用機器情報を取得する。また、機器特定部122aは、学習部11の学習モデル記憶部115に記憶された学習済みの学習モデルを取得する(ステップS106)。機器特定部122aは、取得した使用機器情報を学習済みの学習モデルに入力し、これに対する当該学習モデルからの出力に基づいて、ユーザ端末40の機器の種類を特定する(ステップS107)。機器特定部122aは、特定されたユーザ端末40の機器の種類を示す情報を活動モード判別部124へ出力する。
 位置情報取得部123は、ユーザ端末40の現在位置を示す位置情報を取得する(ステップS108)。位置情報取得部123は、取得されたユーザ端末40の現在位置を示す位置情報を活動モード判別部124へ出力する。活動モード判別部124は、機器特定部122aから出力された、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報を取得する。また、活動モード判別部124は、位置情報取得部123から出力されたユーザ端末40の現在位置を示す位置情報を取得する。また、活動モード判別部124は、判別ルール記憶部125に記憶された判別ルールを示す情報を取得する(ステップS109)。
 活動モード判別部124は、ユーザ端末40の機器の種類を示す情報と、ユーザ端末40の現在位置を示す位置情報と、判別ルールとに基づいて、当該ユーザ端末40を使用しているユーザの活動モードを判別する(ステップS110)。活動モード判別部124は、判別結果であるユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 判別結果出力部13は、活動モード判別部124から出力された、ユーザの活動モードを示す情報を取得する。また、判別結果出力部13が活動モード判別部124から取得する情報には、ユーザ端末40を識別する識別情報が含まれている。判別結果出力部13は、取得したユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを含む指示情報を、ネットワーク50を介して配信装置20へ送信する(ステップS111)。以上で、図7のフローチャートが示す通知制御装置10aの推論時における動作が終了する。
 以上説明したように、本発明の第1の実施形態の変形例における通知制御装置10aは、教師あり機械学習によって学習がなされた学習モデルを用いて、ユーザの活動モードを判別することができる。これにより、本発明の第1の実施形態の変形例における通知制御装置10aによれば、人々の活動状態に応じて適切な通知制御を行うことが可能になる。
 また、本発明の第1の実施形態の変形例における通知制御装置10aは、正解ラベルが付与された教師データを用いて学習する教師あり機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する。そのため、第1の実施形態の変形例における通知制御装置10aによれば、例えば前述の第1の実施形態における通知制御装置10のように教師なし機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する場合と比べて、より学習精度が高く、より正確にユーザの活動モードを判別することができる。
<第2の実施形態>
 以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
[通知システムの構成]
 以下、本発明の第2の実施形態における通知制御装置10bによる通知制御によってユーザに対する通知を行う通知システムの構成について説明する。第2の実施形態における通知システムの全体構成は、前述の図1に示される第1の実施形態における通知システム1の全体構成に対し、通知制御装置10が通知制御装置10bに置き換わっている点を除いては同一である。そのため、ここでは、配信装置20、ユーザ端末40及びネットワーク50等に関する説明を省略する。
[通知制御装置の構成]
 以下、通知制御装置10bの構成について詳細に説明する。通知制御装置10bは、本発明の判別装置の一例である。図8は、本発明の第2の実施形態における通知制御装置10bの機能構成を示すブロック図である。図8に示されるように、通知制御装置10bは、学習部11bと、推論部12bと、判別結果出力部13とを含んで構成される。
 学習部11bは、学習データを取得して教師あり機械学習を行うことにより、ユーザ端末40から送信されるセンシングデータの入力に対してユーザ端末40を使用するユーザの活動モードの推定結果を示す情報の出力を可能にする学習済みの学習モデルを生成する。なお、教師あり機械学習の手法として、例えば、DNN、サポートベクターマシン、又は線形回帰等の任意の手法を用いることができる。
 なお、前述の第1の実施形態における通知制御装置10及び第1の実施形態の変形例における通知制御装置10は、機械学習によりユーザの使用中の機器を特定するための学習モデルを生成する構成であった。これに対し、第2の実施形態以降の実施形態における通知制御装置は、機械学習によりユーザの活動モードを判別するための学習モデルを生成する構成を備える。
 図8に示されるように、学習部11bは、センシングデータ取得部111bと、変化検出部116と、センシングデータ記憶部117と、活動モード確認部118と、学習データ記憶部112bと、学習実行部113bと、学習モデル記憶部115bとを含んで構成される。
 センシングデータ取得部111bは、ユーザ端末40から送信される各種のセンシングデータをネットワーク50を介して取得する。センシングデータ取得部111bが取得したセンシングデータは、後述される学習実行部113bにおいて学習データとして用いられるデータの一部となる。センシングデータ取得部111bは、取得したセンシングデータを変化検出部116へ出力する。
 センシングデータ取得部111bは、例えば、ユーザのバイタル状態を示すセンシングデータ、ユーザの位置や行動を示すセンシングデータ、及びユーザを取り巻く環境を示すセンシングデータ等を取得する。なお、センシングデータ取得部111bが取得するセンシングデータの項目は任意であるが、より多くの項目のセンシングデータが得られるほどユーザの活動モードの判別精度が高くなると考えられる。
 変化検出部116は、センシングデータ取得部111bから出力されたセンシングデータを取得する。変化検出部116は、取得されたセンシングデータに対応するユーザに関する過去のセンシングデータが、後述されるセンシングデータ記憶部117に記憶されているか否かを確認する。
 なお、上記の処理を行うためには、センシングデータには、例えばユーザID(Identifier)等のユーザを識別する識別情報が含まれている必要がある。なお、本実施形態では、後述されるように、変化検出部116は、ユーザごとにセンシングデータの特徴量の時系列の変化を検出する構成であるが、ユーザ端末40ごとにセンシングデータの変化を検出する構成であってもよい。この場合、センシングデータには、例えば端末ID等のユーザ端末40を識別する識別情報が含まれている必要がある。
 過去のセンシングデータがセンシングデータ記憶部117に記憶されていない場合、変化検出部116は、取得されたセンシングデータを活動モード確認部118へ出力するとともに、取得されたセンシングデータをセンシングデータ記憶部117に記憶させる。
 過去のセンシングデータがセンシングデータ記憶部117に記憶されている場合、変化検出部116は、過去のセンシングデータと取得されたセンシングデータとを比較する。比較の結果、センシングデータが示す特徴量の時系列の変化が検出された場合、変化検出部116は、取得されたセンシングデータを活動モード確認部118へ出力するとともに、センシングデータ記憶部117に記憶された過去のセンシングデータを、取得されたセンシングデータによって上書きする。
 比較の結果、センシングデータの変化が検出されなかった場合、変化検出部116は、取得されたセンシングデータを破棄する。なお、変化検出部116は、過去のセンシングデータが示す特徴量と取得されたセンシングデータが示す特徴量との差が所定の閾値を超えている場合に、センシングデータに変化があると判定するようにしてもよい。
 活動モード確認部118は、変化検出部116から出力されたセンシングデータを取得する。活動モード確認部118は、取得されたセンシングデータに対応するユーザのユーザ端末40に対し、例えばネットワーク50等を介して、当該ユーザの現時点の活動モードの問い合わせを行う。なお、問い合わせの方法は任意であるが、例えば、所定の複数の活動モードの中から現時点の活動モードに近いものをユーザに選択させるような問合せ方法であってもよい。
 活動モード確認部118は、ユーザ端末40から送信された、ユーザの現時点の活動モードの問い合わせに対する回答を示す情報を取得する。活動モード確認部118は、変化検出部116から出力されたセンシングデータと、ユーザ端末40から送信された回答に基づくユーザの活動モードを示す情報とを対応付ける。これにより、正解ラベルを含む学習データ(すなわち、教師データ)が生成される。活動モード確認部118は、生成された正解ラベルを含む学習データを学習データ記憶部112bに記憶させる。学習データ記憶部112bは、正解ラベルを含む学習データを記憶する。
 このような処理を繰り返すことで、正解ラベルを含む学習データが学習データ記憶部112bに蓄積されていく。上記の通り、正解ラベルを含む学習データとは、センシングデータとユーザの活動モードを示す情報とが対応付けられたデータである。
 学習実行部113bは、学習データ記憶部112bに記憶された正解ラベルを含む学習データを取得する。なお、学習実行部113bは、学習データ記憶部112bに所定のデータ量の学習データが蓄積されたタイミングで学習データを取得するようにしてもよい。学習実行部113bは、取得した学習データを用いて教師あり機械学習を行うことにより学習済みの学習モデルを生成する。すなわち、ここで生成される学習モデルは、センシングデータの入力に対してユーザの活動モードの推定結果を出力する学習モデルである。
 学習実行部113bは、生成された学習済みの学習モデルを学習モデル記憶部115bに記憶させる。ここでいう学習モデルには、例えば、機械学習のアルゴリズム及びパラメータ値を示す情報等が含まれる。
 学習モデル記憶部115bは、学習実行部113bによって生成された学習済みの学習モデルを記憶する。
 変化検出部116、活動モード確認部118及び学習実行部113bは、通知制御装置10bに備えられた例えばCPU等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10bに備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。センシングデータ記憶部117、学習データ記憶部112b及び学習モデル記憶部115bは、例えば、RAM、EEPROM及びROM等の半導体メモリ、SSD等のフラッシュメモリ、HDD等の磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体(不図示)、または、これらの記憶媒体の任意の組み合わせを含んで構成される。センシングデータ取得部111b及び活動モード確認部118は、例えばネットワーク50を介して外部の機器と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
 図8に示されるように、推論部12bは、センシングデータ取得部121bと、活動モード判別部124bとを含んで構成される。
 センシングデータ取得部121bは、ユーザ端末40から送信される各種のセンシングデータをネットワーク50を介して取得する。センシングデータ取得部121bが取得するセンシングデータの項目は、例えば、学習部11bのセンシングデータ取得部111bが取得するセンシングデータの項目と同じものである。なお、センシングデータ取得部121bとセンシングデータ取得部111bとは、ハードウェアとしては同一の装置で構成されていてもよい。センシングデータ取得部121bは、取得されたセンシングデータを活動モード判別部124bへ出力する。
 活動モード判別部124bは、センシングデータ取得部121bから出力されたセンシングデータを取得する。また、活動モード判別部124bは、学習部11bの学習モデル記憶部115bに記憶された学習済みの学習モデルを取得する。活動モード判別部124bは、取得したセンシングデータと学習済みの学習モデルとに基づいて現時点のユーザの活動モードを判別する。活動モード判別部124bは、判別結果である現時点のユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 活動モード判別部124bは、通知制御装置10bに備えられた例えばCPU等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10bに備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。センシングデータ取得部121bは、例えばネットワーク50を介してユーザ端末40と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
[通知制御装置の動作]
 以下、通知制御装置10bの教師あり機械学習の学習時における動作の一例と、ユーザの活動モードの推論時における動作の一例とを、それぞれ説明する。
 図9は、本発明の第2の実施形態における通知制御装置10bの学習時における動作を示すフローチャートである。図9のフローチャートが示す通知制御装置10bの動作は、例えばセンシングデータ取得部111bにセンシングデータが入力された際に開始される。
 学習部11bのセンシングデータ取得部111bは、ユーザ端末40から送信される各種のセンシングデータをネットワーク50を介して取得する(ステップS201)。例えば、センシングデータ取得部111bは、ユーザのバイタル状態を示すセンシングデータ、ユーザの位置や行動を示すセンシングデータ、及びユーザを取り巻く環境を示すセンシングデータ等を取得する。センシングデータ取得部111bは、取得したセンシングデータを変化検出部116へ出力する。
 変化検出部116は、センシングデータ取得部111bから出力されたセンシングデータを取得する。変化検出部116は、取得されたセンシングデータに対応するユーザに関する過去のセンシングデータが、後述されるセンシングデータ記憶部117に記憶されているか否かを確認する(ステップS202)。
 過去のセンシングデータがセンシングデータ記憶部117に記憶されていない場合(ステップS203・NO)、変化検出部116は、取得されたセンシングデータを活動モード確認部118へ出力するとともに、取得されたセンシングデータをセンシングデータ記憶部117に記憶させる(ステップS204)。
 過去のセンシングデータがセンシングデータ記憶部117に記憶されている場合(ステップS203・YES)、変化検出部116は、過去のセンシングデータと取得されたセンシングデータとを比較する(ステップS205)。比較の結果、センシングデータが示す特徴量の時系列の変化が検出された場合(ステップS206・YES)、変化検出部116は、取得されたセンシングデータを活動モード確認部118へ出力するとともに、センシングデータ記憶部117に記憶された過去のセンシングデータを、取得されたセンシングデータによって上書きする(ステップS207)。
 比較の結果、センシングデータの変化が検出されなかった場合(ステップS206・NO)、変化検出部116は、取得されたセンシングデータを破棄する(ステップS208)。
 活動モード確認部118は、変化検出部116から出力されたセンシングデータを取得する。活動モード確認部118は、取得されたセンシングデータに対応するユーザのユーザ端末40に対し、例えばネットワーク50等を介して、当該ユーザの現時点の活動モードの問い合わせを行う(ステップS209)。
 活動モード確認部118は、ユーザ端末40から送信された、ユーザの現時点の活動モードの問い合わせに対する回答を示す情報を取得する。活動モード確認部118は、変化検出部116から出力されたセンシングデータと、ユーザ端末40から送信された回答に基づくユーザの活動モードを示す情報とを対応付ける。これにより、正解ラベルを含む学習データ(すなわち、教師データ)が生成される(ステップS210)。活動モード確認部118は、生成された正解ラベルを含む学習データを学習データ記憶部112bに記憶させる(ステップS211)。
 学習部11bは、所定のデータ量の学習データが蓄積されるまで、上記のステップS201からステップS211までの処理を繰り返す。所定のデータ量の学習データが蓄積された場合(ステップS212・YES)、学習実行部113bは、学習データ記憶部112bに記憶された正解ラベルを含む学習データを用いて教師あり機械学習を行うことにより、学習済みの学習モデルを生成する(ステップS213)。
 学習実行部113bは、生成された学習済みの学習モデルを学習モデル記憶部115bに記憶させる(ステップS214)。以上で、図9のフローチャートが示す通知制御装置10bの学習時の動作が終了する。
 図10は、本発明の第2の実施形態における通知制御装置10bの推論時における動作を示すフローチャートである。図10のフローチャートが示す通知制御装置10bの動作は、例えば、センシングデータがセンシングデータ取得部121bに入力され際に開始される。
 推論部12bのセンシングデータ取得部121bは、ユーザ端末40から送信される各種のセンシングデータをネットワーク50を介して取得する(ステップS215)。センシングデータ取得部121bは、取得されたセンシングデータを活動モード判別部124bへ出力する。
 活動モード判別部124bは、センシングデータ取得部121bから出力されたセンシングデータを取得する。また、活動モード判別部124bは、学習部11bの学習モデル記憶部115bに記憶された学習済みの学習モデルを取得する(ステップS216)。活動モード判別部124bは、取得したセンシングデータと学習済みの学習モデルとに基づいて現時点のユーザの活動モードを判別する(ステップS217)。活動モード判別部124bは、判別結果である現時点のユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 判別結果出力部13は、活動モード判別部124から出力された、ユーザの活動モードを示す情報を取得する。また、判別結果出力部13が活動モード判別部124から取得する情報には、ユーザ端末40を識別する識別情報が含まれている。判別結果出力部13は、取得したユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを含む指示情報を、ネットワーク50を介して配信装置20へ送信する(ステップS218)。以上で、図10のフローチャートが示す通知制御装置10bの推論時の動作が終了する。
 以上説明したように、本発明の第2の実施形態における通知制御装置10bは、教師あり機械学習によって学習がなされた学習モデルを用いて、ユーザの活動モードを判別することができる。これにより、本発明の第2の実施形態における通知制御装置10bによれば、人々の活動状態に応じて適切な通知制御を行うことが可能になる。
 また、本発明の第2の実施形態における通知制御装置10bは、正解ラベルが付与された教師データを用いて学習する教師あり機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する。そのため、第2の実施形態における通知制御装置10bによれば、例えば前述の第1の実施形態における通知制御装置10のように教師なし機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する場合と比べて、より学習精度が高く、より正確にユーザの活動モードを判別することができる。
<第3の実施形態>
 以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
[通知システムの構成]
 以下、本発明の第3の実施形態における通知制御装置10cによる通知制御によってユーザに対する通知を行う通知システムの構成について説明する。第3の実施形態における通知システムの全体構成は、前述の図1に示される第1の実施形態における通知システム1の全体構成に対し、通知制御装置10が通知制御装置10cに置き換わっている点を除いては同一である。そのため、ここでは、配信装置20、ユーザ端末40及びネットワーク50等に関する説明を省略する。
[通知制御装置の構成]
 以下、通知制御装置10cの構成について詳細に説明する。通知制御装置10cは、本発明の判別装置の一例である。図11は、本発明の第3の実施形態における通知制御装置10cの機能構成を示すブロック図である。図11に示されるように、通知制御装置10cは、学習部11cと、推論部12cと、判別結果出力部13とを含んで構成される。
 学習部11は、学習データを取得して教師なし機械学習を行うことにより、学習データのクラスタリングを行う。クラスタリングの手法として、例えば、階層的クラスタリングが用いられてもよいし、k-means法のアルゴリズム等による非階層的クラスタリングが用いられてもよい。
 図11に示されるように、学習部11cは、センシングデータ取得部111cと、センシングデータ記憶部112cと、学習実行部113cと、活動モード確認部114cと、学習モデル記憶部115cとを含んで構成される。
 センシングデータ取得部111cは、センシングデータを取得する。このセンシングデータは、後述される学習実行部113cによって正解ラベルを含まない学習データとして用いられる。第3の実施形態における通知制御装置10cは、取得されるセンシングデータが示す特徴量の時系列の変化を検出する。すなわち、第3の実施形態における通知制御装置10cは、ユーザの活動モードの変化を検出する。そのため、センシングデータ取得部111cは、継続的に(例えば、定期的に)学習データであるセンシングデータを取得する。
 第3の実施形態における学習データは、例えば、ユーザのバイタル状態を示すセンシングデータ、ユーザの位置や行動を示すセンシングデータ、及びユーザを取り巻く環境を示すセンシングデータ等である。あるいは、第3の実施形態における学習データは、ユーザ端末40がユーザによって使用中である否かを表すアクティブ状態を示すデータ、及びユーザ端末40の通信状態を示すデータ等であってもよい。ここでいう通信状態を示す情報とは、例えば、ユーザ端末40による通信が行われた時間帯(使用時間帯)を示す情報、及び通信が連続して行われた時間(連続使用時間)を示す情報等である。なお、センシングデータ取得部111cが取得するセンシングデータの項目は任意であるが、より多くの項目のセンシングデータが得られるほどユーザの活動モードの判別精度が高くなると考えられる。
 センシングデータ取得部111cは、例えば、複数のユーザ端末40の各々に関する各種センシングデータが大量に蓄積された外部のサーバ等から、当該センシングデータを定期的に取得する。すなわち、センシングデータ取得部111cは、例えば、外部のサーバ等から複数のユーザ端末40の各々に関する正解ラベルを含まない学習データをまとめて定期的に取得する。なお、センシングデータ取得部111cは、複数のユーザ端末40の各々から直接、センシングデータを随時取得するようにしてもよい。
 センシングデータ取得部111cは、取得した学習データをセンシングデータ記憶部112cに記憶させる。なお、学習部11cがセンシングデータ記憶部112cを備えていない構成である場合には、センシングデータ取得部111cは、取得した学習データを後述される学習実行部113cに直接出力するようにしてもよい。
 センシングデータ記憶部112cは、センシングデータ取得部111cによって取得された学習データを記憶する。センシングデータ記憶部112cは、例えば、ユーザ端末40の各々を特定する情報と紐づけて学習データであるセンシングデータを蓄積する。
 学習実行部113cは、センシングデータ記憶部112cに記憶された学習データを取得する。学習実行部113cは、取得した学習データを用いて教師なし機械学習を行うことにより学習データのクラスタリングを行う。
 変化検出部116cは、学習モデル記憶部115cに記憶された過去のクラスタリングの結果を取得する。変化検出部116cは、過去のクラスタリングの結果と、学習実行部113cによるクラスタリングの結果とを比較し、新規のクラスターが生成されているか否かを確認する。すなわち、変化検出部116cは、学習実行部113cによるクラスタリングの結果の時系列の変化を検出することで、ユーザ端末40から取得されるセンシングデータに特徴のある変動が生じたことを認知する。
 変化検出部116cは、クラスタリングの結果の時系列の変化に基づいてユーザ端末40から取得されるセンシングデータが変動したことを認知すると、ユーザに対して現時点の活動モードを問い合わせるための指示情報を活動モード確認部114cへ出力する。
 活動モード確認部114cは、変化検出部116から出力された指示情報を取得する。活動モード確認部114cは、指示情報を取得した場合、取得されたセンシングデータに対応するユーザのユーザ端末40に対し、例えばネットワーク50等を介して、当該ユーザの現時点の活動モードの問い合わせを行う。そのため、センシングデータには、例えば端末ID等のユーザ端末40を識別する識別情報、あるいは、例えば、ユーザID等のユーザを識別する識別情報等が含まれている必要がある。なお、問い合わせの方法は任意であるが、例えば、任意の活動モードを示す情報をユーザに入力させるような問合せ方法であってもよい。
 活動モード確認部114cは、上記の問い合わせに対する回答としてユーザ端末40から返送される、ユーザの現時点の活動モードを示す情報を取得する。活動モード確認部114cは、取得したユーザの現時点の活動モードを示す情報を学習実行部113cへ出力する。
 学習実行部113cは、活動モード確認部114cから出力されたユーザの現時点の活動モードを示す情報を取得する。学習実行部113cは、取得した情報に基づく活動モードを、上記の新規に生成されたクラスターに対応付ける。
 なお、学習実行部113cが初めて教師なし機械学習を行う場合には、過去のクラスタリングの結果は存在しないため、分類された全てのクラスターはいずれも解釈がなされていない(すなわち、活動モードが対応付けられていない)状態である。この初回の学習時における各クラスターに対する解釈は、通知システム1の運用者等によって行われてもよいし、ユーザ自身によって行われてもよい。
 例えば、運用者又はユーザは、学習実行部113による教師なし機械学習によって得られたクラスタリングの結果を示す情報を参照し、各クラスターに対してそれぞれ付与するユーザの活動モードを示す情報を活動モード確認部114cに入力する。活動モード確認部114cは、入力されたユーザの活動モードを示す情報を学習実行部113cへ出力する。学習実行部113cは、活動モード確認部114cから入力されたユーザの活動モードを示す情報を、クラスタリングの結果として得られた各クラスターに対してそれぞれ紐づける。
 学習実行部113cは、教師なし機械学習の結果として生成された学習済みの学習モデルを学習モデル記憶部115cに記憶させる。ここでいう学習モデルには、例えば、機械学習のアルゴリズム及びパラメータ値、及び各クラスターに対してそれぞれ紐づけられたユーザ端末40の機器の種類を示す情報等が含まれる。
 学習モデル記憶部115cは、学習実行部113cによって生成された学習済みの学習モデルを記憶する。
 学習実行部113c及び変化検出部116cは、通知制御装置10cに備えられた例えばCPU等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10cに備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。センシングデータ記憶部112c及び学習モデル記憶部115cは、例えば、RAM、EEPROM及びROM等の半導体メモリ、SSD等のフラッシュメモリ、HDD等の磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体(不図示)、または、これらの記憶媒体の任意の組み合わせを含んで構成される。センシングデータ取得部111c及び活動モード確認部114cは、例えばネットワーク50を介して外部の機器と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
 図11に示されるように、推論部12cは、センシングデータ取得部121cと、活動モード判別部124cとを含んで構成される。
 センシングデータ取得部121cは、ユーザ端末40から送信される各種のセンシングデータをネットワーク50を介して取得する。センシングデータ取得部121cが取得するセンシングデータの項目は、例えば、学習部11cのセンシングデータ取得部111cが取得するセンシングデータの項目と同じものである。なお、センシングデータ取得部121cとセンシングデータ取得部111cとは、ハードウェアとしては同一の装置で構成されていてもよい。センシングデータ取得部121cは、取得されたセンシングデータを活動モード判別部124cへ出力する。
 活動モード判別部124cは、センシングデータ取得部121cから出力されたセンシングデータを取得する。また、活動モード判別部124cは、学習部11cの学習モデル記憶部115cに記憶された学習済みの学習モデルを取得する。活動モード判別部124cは、取得したセンシングデータと学習済みの学習モデルとに基づいて現時点のユーザの活動モードを判別する。すなわち、活動モード判別部124cは、センシングデータを学習済みの学習モデルに入力し、当該学習モデルから出力されるユーザの活動モードを示す情報を得る。活動モード判別部124cは、判別結果である現時点のユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 活動モード判別部124cは、通知制御装置10cに備えられた例えばCPU等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10cに備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。センシングデータ取得部121cは、例えばネットワーク50を介してユーザ端末40と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
[通知制御装置の動作]
 以下、通知制御装置10cの教師なし機械学習の学習時における動作の一例と、ユーザの活動モードの推論時における動作の一例とを、それぞれ説明する。
 図12は、本発明の第3の実施形態における通知制御装置10cの学習時における動作を示すフローチャートである。図12のフローチャートが示す通知制御装置10cの動作は、例えばセンシングデータ取得部111cにセンシングデータが入力された際に開始される。
 学習部11cのセンシングデータ取得部111cは、例えば外部のサーバ等からセンシングデータを取得する(ステップS301)。センシングデータ取得部111cは、取得した学習データをセンシングデータ記憶部112cに記憶させる。センシングデータ記憶部112cは、センシングデータ取得部111cによって取得された学習データを記憶する(ステップS302)。
 学習実行部113cは、センシングデータ記憶部112cに記憶された学習データを取得する。学習実行部113cは、取得した学習データを用いて教師なし機械学習を行うことにより学習データのクラスタリングを行う(ステップS303)。
 変化検出部116cは、学習モデル記憶部115cに記憶された過去のクラスタリングの結果を取得する。変化検出部116cは、過去のクラスタリングの結果と、学習実行部113cによるクラスタリングの結果とを比較し、新規のクラスターが生成されているか否かを確認する(ステップS304)。
 変化検出部116cは、クラスタリングの結果の時系列の変化に基づいてユーザ端末40から取得されるセンシングデータが変動したことを認知すると(ステップS305・YES)、ユーザに対して現時点の活動モードを問い合わせるための指示情報を活動モード確認部114cへ出力する。活動モード確認部114cは、変化検出部116から出力された指示情報を取得する。活動モード確認部114cは、指示情報を取得した場合、取得されたセンシングデータに対応するユーザのユーザ端末40に対し、例えばネットワーク50等を介して、当該ユーザの現時点の活動モードの問い合わせを行う(ステップS306)。
 活動モード確認部114cは、上記の問い合わせに対する回答としてユーザ端末40から返送される、ユーザの現時点の活動モードを示す情報を取得する。活動モード確認部114cは、取得したユーザの現時点の活動モードを示す情報を学習実行部113cへ出力する。学習実行部113cは、活動モード確認部114cから出力されたユーザの現時点の活動モードを示す情報を取得する。学習実行部113cは、取得した情報に基づく活動モードを、上記の新規に生成されたクラスターに紐づける(ステップS307)。
 学習実行部113cは、教師なし機械学習の結果として生成された学習済みの学習モデルを学習モデル記憶部115cに記憶させる。学習モデル記憶部115cは、学習実行部113cによって生成された学習済みの学習モデルを記憶する(ステップS308)。以上で、図12のフローチャートが示す通知制御装置10cの学習時の動作が終了する。
 図13は、本発明の第3の実施形態における通知制御装置10cの推論時における動作を示すフローチャートである。図13のフローチャートが示す通知制御装置10cの動作は、例えば、あるユーザ端末40のセンシングデータがセンシングデータ取得部121cに入力された際に開始される。
 推論部12cのセンシングデータ取得部121cは、ユーザ端末40から送信される各種のセンシングデータをネットワーク50を介して取得する(ステップS309)。センシングデータ取得部121cは、取得されたセンシングデータを活動モード判別部124cへ出力する。
 活動モード判別部124cは、センシングデータ取得部121cから出力されたセンシングデータを取得する。また、活動モード判別部124cは、学習部11cの学習モデル記憶部115cに記憶された学習済みの学習モデルを取得する(ステップS310)。活動モード判別部124cは、取得したセンシングデータと学習済みの学習モデルとに基づいて現時点のユーザの活動モードを判別する(ステップS311)。活動モード判別部124cは、判別結果である現時点のユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 判別結果出力部13は、活動モード判別部124cから出力された、ユーザの活動モードを示す情報を取得する。また、判別結果出力部13が活動モード判別部124cから取得する情報には、ユーザ端末40を識別する識別情報が含まれている。判別結果出力部13cは、取得したユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを含む指示情報を、ネットワーク50を介して配信装置20へ送信する(ステップS312)。以上で、図13のフローチャートが示す通知制御装置10cの推論時の動作が終了する。
 以上説明したように、本発明の第3の実施形態における通知制御装置10cは、ユーザが新たな活動モードに切り替わることで、取得されるセンシングデータの特徴量が変動してクラスタリングによる分類に新たなクラスターが生成されたことを検知する。そして、通知制御装置10cは、新たに生成されたクラスターに対して活動モードを付与する処理を行い、学習を繰り返す。このような構成を備えることで、通知制御装置10cは、新たなユーザの活動モードが発生したとしても、当該新たな活動モードを判別することができるようになる。これにより、本発明の第3の実施形態における通知制御装置10cは、新たな活動モードの状態であるユーザに対しても適切な通知を行うことを可能にする。
 また、以上説明したように、本発明の第3の実施形態における通知制御装置10cは、教師なし機械学習によって学習がなされた学習モデルを用いて、ユーザの活動モードを判別することができる。これにより、本発明の第3の実施形態における通知制御装置10cによれば、人々の活動状態に応じて適切な通知制御を行うことが可能になる。
 また、本発明の第3の実施形態における通知制御装置10cは、教師なし機械学習を用いてユーザの活動モードを判別するため、膨大な教師データを用意する必要がない。すなわち、膨大なデータに正解ラベルを付与する必要がない。そのため、第3の実施形態における通知制御装置10cによれば、例えば教師あり機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する場合と比べて、時間やコストをかけずに理想とする学習結果が得られ易くなる。
<第4の実施形態>
 以下、本発明の第4の実施形態について説明する。
[通知システムの構成]
 以下、本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dによる通知制御によってユーザに対する通知を行う通知システムの構成について説明する。第4の実施形態における通知システムの全体構成は、前述の図1に示される第1の実施形態における通知システム1の全体構成に対し、通知制御装置10が通知制御装置10dに置き換わっている点を除いては同一である。そのため、ここでは、配信装置20、ユーザ端末40及びネットワーク50等に関する説明を省略する。
[通知制御装置の構成]
 以下、通知制御装置10dの構成について詳細に説明する。通知制御装置10dは、本発明の判別装置の一例である。図14は、本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dの機能構成を示すブロック図である。図14に示されるように、通知制御装置10dは、学習部11dと、推論部12dと、判別結果出力部13とを含んで構成される。
 学習部11dは、学習データを取得して教師あり機械学習を行うことにより、ユーザ端末40から送信されるセンシングデータの入力に対してユーザ端末40を使用するユーザの活動モードの推定結果を示す情報の出力を可能にする学習済みの学習モデルを生成する。なお、教師あり機械学習の手法として、例えば、DNN、サポートベクターマシン、又は線形回帰等の任意の手法を用いることができる。
 第4の実施形態の学習部11dによる学習は、通知制御装置10dがユーザ端末40から現時点のユーザの活動モードを示す情報を取得したことをトリガーとして開始される。すなわち、第4の実施形態では、教師データの中の正解ラベルに相当する活動モードを示す情報の取得が学習実行のトリガーとなる。この点で、第4の実施形態における学習部11dの構成は、教師データの中の例題に相当するセンシングデータ等の取得が学習実行のトリガーとなる前述の各実施形態の学習部11,11a~11cの構成とは異なる。
 図14に示されるように、学習部11dは、活動モード取得部118dと、学習データ記憶部112dと、学習実行部113dと、学習モデル記憶部115dとを含んで構成される。
 活動モード取得部118dは、ユーザ端末40から送信された現時点のユーザの活動モードを示す情報をネットワーク50を介して取得する。なお、現時点のユーザの活動モードを示す情報は、例えばユーザが現時点の自身の活動モードを判断してユーザ端末40に操作入力することによって生成される。
 活動モード取得部118dは、現時点のユーザの活動モードを示す情報の送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報(例えば、端末ID)をセンシングデータ取得部111dへ出力する。そのため、活動モード取得部118dは、現時点のユーザの活動モードを示す情報を送信したユーザ端末40を識別可能である必要がある。例えば、活動モード取得部118dは、ユーザ端末40との通信接続が確立した際に当該ユーザ端末40を識別する識別情報を取得するようにしてもよいし、現時点のユーザの活動モードを示す情報に当該ユーザ端末40を識別する識別情報が付与された情報を取得するようにしてもよい。
 また、活動モード取得部118dは、取得した現時点のユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを対応付けて学習データ記憶部112dに記憶させる。学習データ記憶部112dは、ユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを記憶する。
 センシングデータ取得部111dは、活動モード取得部118dから出力されたユーザ端末40を識別する識別情報を取得する。センシングデータ取得部111dは、取得した識別情報によって識別されるユーザ端末40へ、センシングデータの送信を要求する要求情報を送信する。ユーザ端末40は、センシングデータ取得部111dから送信された要求情報を習得した場合、センシングデータを当該センシングデータ取得部111dへ送信する。
 センシングデータ取得部111dは、要求情報の送信に応じてユーザ端末40から返送されたセンシングデータをネットワーク50を介して取得する。センシングデータ取得部111dは、例えば、ユーザのバイタル状態を示すセンシングデータ、ユーザの位置や行動を示すセンシングデータ、及びユーザを取り巻く環境を示すセンシングデータ等を取得する。なお、センシングデータ取得部111dが取得するセンシングデータの項目は任意であるが、より多くの項目のセンシングデータが得られるほどユーザの活動モードの判別精度が高くなると考えられる。
 センシングデータ取得部111dは、取得されたセンシングデータを学習データ記憶部112dに記憶させる。このとき、センシングデータ取得部111dは、センシングデータの送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報と同一の識別情報が対応付けられた活動モードを示す情報に、取得したセンシングデータを対応付けて学習データ記憶部112dに記憶させる。これにより、同一のユーザ端末40から取得された現時点のユーザの活動モード(すなわち、正解ラベル)とセンシングデータとが対応付けられた教師データが生成される。
 なお、学習部11dが、十分に短い間隔で定期的にユーザ端末40からセンシングデータを取得するような構成である場合には、活動モードを示す情報の取得に応じて改めてセンシングデータの送信をユーザ端末40に要求しなくてもよい。すなわち、この場合、例えば学習部11dは、活動モードを示す情報を取得した際に、当該活動モードを示す情報と、直近に取得されたセンシングデータとを対応付けたデータを、教師データとして学習データ記憶部112dに記憶させればよい。
 学習データ記憶部112dは、正解ラベルを含む学習データを記憶する。このような処理を繰り返すことで、正解ラベルを含む学習データが学習データ記憶部112dに蓄積されていく。上記の通り、正解ラベルを含む学習データとは、センシングデータとユーザの活動モードを示す情報とが対応付けられた教師データである。
 学習実行部113dは、学習データ記憶部112dに記憶された正解ラベルを含む学習データを取得する。なお、学習実行部113dは、学習データ記憶部112dに所定のデータ量の学習データが蓄積されたタイミングで学習データを取得するようにしてもよい。学習実行部113dは、取得した学習データを用いて教師あり機械学習を行うことにより学習済みの学習モデルを生成する。すなわち、ここで生成される学習モデルは、センシングデータの入力に対してユーザの活動モードの推定結果を出力する学習モデルである。
 学習実行部113dは、生成された学習済みの学習モデルを学習モデル記憶部115dに記憶させる。ここでいう学習モデルには、例えば、機械学習のアルゴリズム及びパラメータ値を示す情報等が含まれる。
 学習モデル記憶部115dは、学習実行部113dによって生成された学習済みの学習モデルを記憶する。
 学習実行部113dは、通知制御装置10dに備えられた例えばCPU等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10dに備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。学習データ記憶部112d及び学習モデル記憶部115dは、例えば、RAM、EEPROM及びROM等の半導体メモリ、SSD等のフラッシュメモリ、HDD等の磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体(不図示)、または、これらの記憶媒体の任意の組み合わせを含んで構成される。活動モード取得部118d及びセンシングデータ取得部111dは、例えばネットワーク50を介して外部の機器と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
 図14に示されるように、推論部12dは、センシングデータ取得部121dと、活動モード判別部124dと、活動モード確認部126とを含んで構成される。
 センシングデータ取得部121dは、ユーザ端末40から送信される各種のセンシングデータをネットワーク50を介して取得する。センシングデータ取得部121dが取得するセンシングデータの項目は、例えば、学習部11dのセンシングデータ取得部111dが取得するセンシングデータの項目と同じものである。なお、センシングデータ取得部121dとセンシングデータ取得部111dとは、ハードウェアとしては同一の装置で構成されていてもよい。センシングデータ取得部121dは、取得されたセンシングデータを活動モード判別部124dへ出力する。
 活動モード判別部124dは、センシングデータ取得部121dから出力されたセンシングデータを取得する。また、活動モード判別部124dは、学習部11dの学習モデル記憶部115dに記憶された学習済みの学習モデルを取得する。活動モード判別部124dは、取得したセンシングデータと学習済みの学習モデルとに基づいて現時点のユーザの活動モードを判別する。
 ここで、第4の実施形態における推論部12dは、活動モード判別部124dによって判別された活動モードが実際に現時点のユーザの活動モードとして正しいかどうかを確認するための以下の処理を行う。なお、この確認の処理は、常に行われる必要はなく、ユーザの活動モードの判別精度を維持する又は向上させることを目的として、例えば、必要に応じて随時、あるいは定期的に行われるようにしてもよい。
 活動モード判別部124dは、取得したセンシングデータと、判別されたユーザの活動モードを示す情報とを、活動モード確認部126へ出力する。
 活動モード確認部126は、活動モード判別部124dから出力された、センシングデータとユーザの活動モードを示す情報とを取得する。活動モード確認部126は、活動モード判別部124dからこれらの情報を取得した場合、取得されたセンシングデータに対応するユーザのユーザ端末40に対し、例えばネットワーク50等を介して、当該ユーザの現時点の活動モードの問い合わせを行う。そのため、センシングデータには、例えば端末ID等のユーザ端末40を識別する識別情報、あるいは、例えば、ユーザID等のユーザを識別する識別情報等が含まれている必要がある。なお、問い合わせの方法は任意であるが、例えば、任意の活動モードを示す情報をユーザに入力させるような問合せ方法であってもよい。
 活動モード確認部126は、上記の問い合わせに対する回答としてユーザ端末40から返送される、ユーザの現時点の活動モードを示す情報を取得する。活動モード確認部126は、活動モード判別部124dから取得した情報に基づくユーザの活動モードと、ユーザ端末40から取得したユーザの活動モード(すなわち、正解となる活動モード)とを比較する。活動モード確認部126は、上記の両者のユーザの活動モードが一致する場合(すなわち、活動モード判別部124dによる判別の判別結果が正しかった場合)、正解であったことを示す情報を活動モード判別部124dへ出力する。
 一方、活動モード確認部126は、上記の両者のユーザの活動モードが一致しない場合(すなわち、活動モード判別部124dによる判別の判別結果が誤りであった場合)、ユーザ端末40から取得した現時点のユーザの活動モードを示す情報(すなわち、正解ラベル)と、活動モード判別部124dから取得したセンシングデータとを対応付けたデータを、新たな教師データとして学習部11dの学習データ記憶部112dに記憶させる。
 このように、第4の実施形態における通知制御装置10dは、ユーザの活動モードを判別した後、ユーザに対して実際の活動モードを問い合わせて判別結果が正しかったどうかを確認する構成を備える。そして、通知制御装置10dは、判別結果が正しくなかった場合には、ユーザから得られた確認結果を正解ラベルとする学習データを新たな教師データとして加えていく構成を備える。これにより、通知制御装置10dは、学習実行部113dによる教師あり機械学習の学習精度をより向上させることができる。
 また、活動モード確認部126は、上記の両者のユーザの活動モードが一致しない場合(すなわち、活動モード判別部124dによる判別の判別結果が誤りであった場合)、ユーザ端末40から取得した現時点のユーザの活動モードを示す情報(すなわち、正解ラベル)を活動モード判別部124dへ出力する。
 活動モード判別部124dは、判別結果が正解であったことを示す情報を活動モード確認部126から取得した場合、又は、ユーザに対して活動モードの問い合わせを行わなかった場合、判別結果である現時点のユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 一方、活動モード判別部124dは、ユーザ端末40から取得された現時点のユーザの活動モードを示す情報(すなわち、正解ラベル)を活動モード確認部126から取得した場合(すなわち、判別結果が誤りであった場合)、ユーザ端末40から取得された現時点のユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 活動モード判別部124d及び活動モード確認部126は、通知制御装置10dに備えられた例えばCPU等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10dに備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。センシングデータ取得部121d及び活動モード確認部126は、例えばネットワーク50を介してユーザ端末40と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
[通知制御装置の動作]
 以下、通知制御装置10dの教師あり機械学習の学習時における動作の一例と、ユーザの活動モードの推論時における動作の一例とを、それぞれ説明する。
 図15は、本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dの学習時における動作を示すフローチャートである。図15のフローチャートが示す通知制御装置10dの動作は、例えば活動モード取得部118dに現時点のユーザの活動モードを示す情報が入力された際に開始される。
 学習部11dの活動モード取得部118dは、ユーザ端末40から送信された現時点のユーザの活動モードを示す情報をネットワーク50を介して取得する(ステップS401)。
 活動モード取得部118dは、現時点のユーザの活動モードを示す情報の送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報(例えば、ユーザID)をセンシングデータ取得部111dへ出力する。また、活動モード取得部118dは、取得した現時点のユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを対応付けて学習データ記憶部112dに記憶させる。学習データ記憶部112dは、ユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを記憶する(ステップS402)。
 センシングデータ取得部111dは、活動モード取得部118dから出力されたユーザ端末40を識別する識別情報を取得する。センシングデータ取得部111dは、取得した識別情報によって識別されるユーザ端末40へ、センシングデータの送信を要求する要求情報を送信する(ステップS403)。ユーザ端末40は、センシングデータ取得部111dから送信された要求情報を習得した場合、センシングデータをセンシングデータ取得部111dへ送信する。
 センシングデータ取得部111dは、要求情報の送信に応じてユーザ端末40から返送されたセンシングデータをネットワーク50を介して取得する(ステップS404)。センシングデータ取得部111dは、例えば、ユーザのバイタル状態を示すセンシングデータ、ユーザの位置や行動を示すセンシングデータ、及びユーザを取り巻く環境を示すセンシングデータ等を取得する。
 センシングデータ取得部111dは、取得されたセンシングデータを学習データ記憶部112dに記憶させる。このとき、センシングデータ取得部111dは、センシングデータの送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報と同一の識別情報が対応付けられた活動モードを示す情報に、取得したセンシングデータを対応付けて学習データ記憶部112dに記憶させる(ステップS405)。これにより、同一のユーザ端末40から取得された現時点のユーザの活動モード(すなわち、正解ラベル)とセンシングデータとが対応付けられた教師データが生成される。学習データ記憶部112dは、正解ラベルを含む学習データを記憶する。
 学習実行部113dは、学習データ記憶部112dに記憶された正解ラベルを含む学習データを取得する。なお、学習実行部113dは、学習データ記憶部112dに所定のデータ量の学習データが蓄積されたタイミングで学習データを取得するようにしてもよい。学習実行部113dは、取得した学習データを用いて教師あり機械学習を行うことにより学習済みの学習モデルを生成する(ステップS406)。
 学習実行部113dは、教師あり機械学習の結果として生成された学習済みの学習モデルを学習モデル記憶部115dに記憶させる。学習モデル記憶部115dは、学習実行部113dによって生成された学習済みの学習モデルを記憶する(ステップS407)。以上で、図15のフローチャートが示す通知制御装置10dの学習時の動作が終了する。
 図16は、本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dの推論時における動作を示すフローチャートである。図16のフローチャートが示す通知制御装置10dの動作は、例えば、あるユーザ端末40のセンシングデータがセンシングデータ取得部121dに入力された際に開始される。
 推論部12dのセンシングデータ取得部121dは、ユーザ端末40から送信される各種のセンシングデータをネットワーク50を介して取得する(ステップS408)。センシングデータ取得部121dが取得するセンシングデータの項目は、例えば、学習部11dのセンシングデータ取得部111dが取得するセンシングデータの項目と同じものである。センシングデータ取得部121dは、取得されたセンシングデータを活動モード判別部124dへ出力する。
 活動モード判別部124dは、センシングデータ取得部121dから出力されたセンシングデータを取得する。また、活動モード判別部124dは、学習部11dの学習モデル記憶部115dに記憶された学習済みの学習モデルを取得する(ステップS409)。活動モード判別部124dは、取得したセンシングデータと学習済みの学習モデルとに基づいて現時点のユーザの活動モードを判別する(ステップS410)。
 活動モード判別部124dは、取得したセンシングデータと、判別されたユーザの活動モードを示す情報とを、活動モード確認部126へ出力する。活動モード確認部126は、活動モード判別部124dから出力された、センシングデータとユーザの活動モードを示す情報とを取得する。活動モード確認部126は、活動モード判別部124dからこれらの情報を取得した場合、取得されたセンシングデータに対応するユーザのユーザ端末40に対し、例えばネットワーク50等を介して、当該ユーザの現時点の活動モードの問い合わせを行う(ステップS411)。
 活動モード確認部126は、上記の問い合わせに対する回答としてユーザ端末40から返送される、ユーザの現時点の活動モードを示す情報を取得する(ステップS412)。活動モード確認部126は、活動モード判別部124dから取得した情報に基づくユーザの活動モードと、ユーザ端末40から取得したユーザの活動モード(すなわち、正解となる活動モード)とを比較する(ステップS413)。
 活動モード確認部126は、上記の両者のユーザの活動モードが一致する場合(ステップS414・YES)、現時点のユーザの活動モードの判別結果が正解であったことを示す情報を活動モード判別部124dへ出力する。活動モード判別部124dは、判別結果が正解であったことを示す情報を活動モード確認部126から取得した場合、判別結果である現時点のユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 判別結果出力部13は、活動モード判別部124dから出力された、上記の判別の結果に基づくユーザの活動モードを示す情報を取得する。また、判別結果出力部13が活動モード判別部124dから取得する情報には、ユーザ端末40を識別する識別情報が含まれている。判別結果出力部13は、取得したユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを含む指示情報を、ネットワーク50を介して配信装置20へ送信する(ステップS415)。
 一方、活動モード確認部126は、上記の両者のユーザの活動モードが一致しない場合(ステップS414・NO)、ユーザ端末40から取得した現時点のユーザの活動モードを示す情報(すなわち、正解ラベル)と、活動モード判別部124dから取得したセンシングデータとを対応付けて新たな教師データとし、学習部11dの学習データ記憶部112dに記憶された既存の教師データに追加する(ステップS416)。
 また、活動モード確認部126は、上記の両者のユーザの活動モードが一致しない場合(ステップS414・NO)、ユーザ端末40から取得した現時点のユーザの活動モードを示す情報(すなわち、正解ラベル)を活動モード判別部124dへ出力する。活動モード判別部124dは、ユーザ端末40から取得された現時点のユーザの活動モードを示す情報(すなわち、正解ラベル)を活動モード確認部126から取得した場合(すなわち、判別結果が誤りであった場合)、ユーザ端末40から取得された現時点のユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 判別結果出力部13は、活動モード判別部124dから出力された、上記の問い合わせの結果に基づくユーザの活動モードを示す情報を取得する。また、判別結果出力部13が活動モード判別部124cから取得する情報には、ユーザ端末40を識別する識別情報が含まれている。判別結果出力部13dは、取得したユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを含む指示情報を、ネットワーク50を介して配信装置20へ送信する(ステップS417)。以上で、図16のフローチャートが示す通知制御装置10dの推論時の動作が終了する。
 以上説明したように、本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dは、ユーザ端末40から現時点のユーザの活動モードを示す情報を取得したことをトリガーとして教師データを生成し、教師あり機械学習を行う構成を備える。このような構成を備えることで、通知制御装置10dは、ユーザが自発的に申告した現時点の活動モードを正解ラベルとする教師データに基づいて学習を行うため、前述の各実施形態における通知制御装置と比べて、よりユーザの活動モードの判別精度が高い学習モデルを生成することができる。
 また、以上説明したように、本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dは、現時点の実際のユーザの活動モードを問い合わせて、学習モデルを用いて判別した現時点のユーザの活動モードが正しいかどうかを評価する構成を備える。このような構成を備えることで、通知制御装置10dは、前述の各実施形態における通知制御装置と比べて、より正確に特定されたユーザの活動モードを示す情報を含む指示情報を配信装置20へ送信することができる。また、このような構成を備えることで、通知制御装置10dは、推論時にも教師データを生成することができるため、より多くの教師データを生成することができる。
 また、以上説明したように、本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dは、教師あり機械学習によって学習がなされた学習モデルを用いて、ユーザの活動モードを判別することができる。これにより、本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dによれば、人々の活動状態に応じて適切な通知制御を行うことが可能になる。
 また、本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dは、正解ラベルが付与された教師データを用いて学習する教師あり機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する。そのため、第4の実施形態における通知制御装置10dによれば、例えば前述の第1の実施形態における通知制御装置10のように教師なし機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する場合と比べて、より学習精度が高く、より正確にユーザの活動モードを判別することができる。
<第5の実施形態>
 以下、本発明の第5の実施形態について説明する。
[通知システムの構成]
 以下、本発明の第5の実施形態における通知制御装置10eによる通知制御によってユーザに対する通知を行う通知システムの構成について説明する。第5の実施形態における通知システムの全体構成は、前述の図1に示される第1の実施形態における通知システム1の全体構成に対し、通知制御装置10が通知制御装置10eに置き換わっている点を除いては同一である。そのため、ここでは、配信装置20、ユーザ端末40及びネットワーク50等に関する説明を省略する。
[通知制御装置の構成]
 以下、通知制御装置10eの構成について詳細に説明する。通知制御装置10eは、本発明の判別装置の一例である。図17は、本発明の第5の実施形態における通知制御装置10eの機能構成を示すブロック図である。図17に示されるように、通知制御装置10eは、学習部11eと、推論部12eと、判別結果出力部13とを含んで構成される。
 学習部11eは、学習データを取得して教師あり機械学習を行うことにより、ユーザ端末40から送信されるセンシングデータの入力に対してユーザ端末40を使用するユーザの活動モードの推定結果を示す情報の出力を可能にする学習済みの学習モデルを生成する。なお、教師あり機械学習の手法として、例えば、DNN、サポートベクターマシン、又は線形回帰等の任意の手法を用いることができる。
 第5の実施形態の学習部11eによる学習は、通知制御装置10eが、ユーザが使用を許可するセンシングデータの項目が予め指定された上で、ユーザ端末40から現時点のユーザの活動モードを示す情報をそれぞれ取得したことをトリガーとして開始される。すなわち、第5の実施形態では、学習に用いることができるセンシングデータがユーザによって指定され、一部のセンシングデータのみによって学習がなされた学習モデルを用いて、ユーザの活動モードの判別が行われる。この点で、第5の実施形態における学習部11eの構成は、ユーザ端末40から取得される全ての項目のセンシングデータを用いて学習を行う前述の各実施形態の学習部11,11a~11dの構成とは異なる。
 図17に示されるように、学習部11eは、センシングデータ指定部119と、活動モード取得部118eと、学習データ記憶部112eと、学習実行部113eと、学習モデル記憶部115eとを含んで構成される。
 センシングデータ指定部119は、通知制御装置10eによって行われる機械学習に使用可能なセンシングデータの項目を示す情報を、例えばユーザ端末40からネットワーク50を介して取得する。使用可能なセンシングデータの項目は、例えば、ユーザがユーザ端末40を操作することによって指定される。なお、使用可能なセンシングデータの項目の指定の方法は任意であるが、例えば、所定の複数のセンシングデータの項目の中から、使用を許可する項目をユーザに選択させるような指定方法であってもよい。
 センシングデータ指定部119は、取得した使用可能なセンシングデータの項目を示す情報と、当該情報を送信したユーザ端末40を識別する識別情報(例えば、端末ID)とを対応付けて、学習データ記憶部112eに記憶させる。なお、センシングデータ指定部119は、取得した使用可能なセンシングデータの項目を示す情報と、当該情報を送信したユーザ端末40を使用するユーザを識別する識別情報(例えば、ユーザID)とを対応付けて、学習データ記憶部112eに記憶させるようにしてもよい。
 学習データ記憶部112eは、センシングデータ指定部119から出力されたセンシングデータの項目を示す情報と、当該情報を送信したユーザ端末40を識別する識別情報とが対応付けられた情報を記憶する。
 活動モード取得部118eは、ユーザ端末40から送信された現時点のユーザの活動モードを示す情報をネットワーク50を介して取得する。なお、現時点のユーザの活動モードを示す情報は、例えばユーザが現時点の自身の活動モードを判断してユーザ端末40に操作入力することによって生成される。
 活動モード取得部118eは、現時点のユーザの活動モードを示す情報の送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報(例えば、端末ID)をセンシングデータ取得部111eへ出力する。そのため、活動モード取得部118eは、現時点のユーザの活動モードを示す情報を送信したユーザ端末40を識別可能である必要がある。例えば、活動モード取得部118eは、ユーザ端末40との通信接続が確立した際に当該ユーザ端末40を識別する識別情報を取得するようにしてもよいし、現時点のユーザの活動モードを示す情報に当該ユーザ端末40を識別する識別情報が付与された情報を取得するようにしてもよい。
 また、活動モード取得部118eは、取得した現時点のユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを対応付けて学習データ記憶部112eに記憶させる。学習データ記憶部112eは、ユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを記憶する。これにより、学習データ記憶部112eは、ユーザ端末40を識別する識別情報と、使用可能なセンシングデータの項目を示す情報と、現時点のユーザの活動モードを示す情報とを対応付けて記憶することとなる。
 センシングデータ取得部111eは、活動モード取得部118eから出力されたユーザ端末40を識別する識別情報を取得する。センシングデータ取得部111eは、取得した識別情報によって識別されるユーザ端末40へ、センシングデータの送信を要求する要求情報を送信する。ユーザ端末40は、センシングデータ取得部111eから送信された要求情報を習得した場合、センシングデータをセンシングデータ取得部111eへ送信する。
 センシングデータ取得部111eは、要求情報の送信に応じてユーザ端末40から返送されたセンシングデータをネットワーク50を介して取得する。センシングデータ取得部111eは、例えば、ユーザのバイタル状態を示すセンシングデータ、ユーザの位置や行動を示すセンシングデータ、及びユーザを取り巻く環境を示すセンシングデータ等を取得する。なお、センシングデータ取得部111eが取得するセンシングデータの項目は任意であるが、より多くの項目のセンシングデータが得られるほどユーザの活動モードの判別精度が高くなると考えられる。
 センシングデータ取得部111eは、取得されたセンシングデータを学習データ記憶部112eに記憶させる。このとき、センシングデータ取得部111eは、センシングデータの送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報と同一の識別情報が対応付けられた活動モードを示す情報に、取得したセンシングデータを対応付けて学習データ記憶部112eに記憶させる。これにより、同一のユーザ端末40から取得された現時点のユーザの活動モード(すなわち、正解ラベル)とセンシングデータとが対応付けられた教師データが生成される。
 また、このとき、センシングデータ取得部111eは、センシングデータの送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報と同一の識別情報が対応付けられた、使用可能なセンシングデータの項目を示す情報を学習データ記憶部112eから読み出す。センシングデータ取得部111eは、学習データ記憶部112eに記憶された上記のユーザ端末40に対応するセンシングデータのうち、使用可能なセンシングデータの項目ではない項目のセンシングデータを削除する処理を行う。これにより、学習部11eは、ユーザによって使用が許可されていない項目のセンシングデータを機械学習に用いないようにすることができる。
 なお、学習部11eが、十分に短い間隔で定期的にユーザ端末40からセンシングデータを取得するような構成である場合には、活動モードを示す情報の取得に応じて改めてセンシングデータの送信をユーザ端末40に要求しなくてもよい。すなわち、この場合、例えば学習部11eは、活動モードを示す情報を取得した際に、当該活動モードを示す情報と、直近に取得されたセンシングデータとを対応付けたデータを、教師データとして学習データ記憶部112eに記憶させればよい。
 学習データ記憶部112eは、正解ラベルを含む学習データを記憶する。このような処理を繰り返すことで、正解ラベルを含む学習データが学習データ記憶部112eに蓄積されていく。上記の通り、正解ラベルを含む学習データとは、センシングデータとユーザの活動モードを示す情報とが対応付けられた教師データである。
 学習実行部113eは、学習データ記憶部112eに記憶された正解ラベルを含む学習データを取得する。なお、学習実行部113eは、学習データ記憶部112eに所定のデータ量の学習データが蓄積されたタイミングで学習データを取得するようにしてもよい。学習実行部113eは、取得した学習データを用いて教師あり機械学習を行うことにより学習済みの学習モデルを生成する。すなわち、ここで生成される学習モデルは、センシングデータの入力に対してユーザの活動モードの推定結果を出力する学習モデルである。
 学習実行部113eは、生成された学習済みの学習モデルを学習モデル記憶部115eに記憶させる。ここでいう学習モデルには、例えば、機械学習のアルゴリズム及びパラメータ値を示す情報等が含まれる。
 学習モデル記憶部115eは、学習実行部113eによって生成された学習済みの学習モデルを記憶する。
 学習実行部113eは、通知制御装置10eに備えられた例えばCPU等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10eに備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。学習データ記憶部112e及び学習モデル記憶部115eは、例えば、RAM、EEPROM及びROM等の半導体メモリ、SSD等のフラッシュメモリ、HDD等の磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体(不図示)、または、これらの記憶媒体の任意の組み合わせを含んで構成される。センシングデータ指定部119、活動モード取得部118e及びセンシングデータ取得部111eは、例えばネットワーク50を介して外部の機器と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
 図17に示されるように、推論部12eは、センシングデータ取得部121eと、活動モード判別部124eと、活動モード確認部126eとを含んで構成される。
 なお、第5の実施形態における推論部12eのセンシングデータ取得部121e、活動モード判別部124e、及び活動モード確認部126eの構成は、前述の第4の実施形態における推論部12dのセンシングデータ取得部121d、活動モード判別部124d、及び活動モード確認部126の構成と同様であるため、説明を省略する。
 なお、以上説明した第5の実施形態における通知制御装置10eの構成は、前述の第4の実施形態における通知制御装置10dの構成に対して、機械学習に使用可能なセンシングデータの項目をユーザが指定することができる構成が追加されたものである。但し、このような構成に限られるものではなく、前述のその他の各実施形態における通知制御装置のいずれかの構成に対して、機械学習に使用可能なセンシングデータの項目をユーザが指定することができる構成が追加された構成にすることも可能である。
[通知制御装置の動作]
 以下、通知制御装置10eの教師あり機械学習の学習時における動作の一例について説明する。なお、通知制御装置10eの推論時の動作の一例については、前述の図16に示される第4の実施形態における通知制御装置10dの推論時の動作の一例と同様であるため、説明を省略する。
 図18は、本発明の第4の実施形態における通知制御装置10dの学習時における動作を示すフローチャートである。図18のフローチャートが示す通知制御装置10eの動作は、例えばセンシングデータ指定部119に、通知制御装置10eによって行われる機械学習に使用可能なセンシングデータの項目を示す情報が入力された際に開始される。
 学習部11eのセンシングデータ指定部119は、通知制御装置10eによって行われる機械学習に使用可能なセンシングデータの項目を示す情報を、例えばユーザ端末40からネットワーク50を介して取得する(ステップS501)。使用可能なセンシングデータの項目は、例えば、ユーザがユーザ端末40を操作することによって指定される。
 センシングデータ指定部119は、取得した使用可能なセンシングデータの項目を示す情報と、当該情報を送信したユーザ端末40を識別する識別情報(例えば、端末ID)とを対応付けて、学習データ記憶部112eに記憶させる。学習データ記憶部112eは、センシングデータ指定部119から出力されたセンシングデータの項目を示す情報と、当該情報を送信したユーザ端末40を識別する識別情報とが対応付けられた情報を記憶する(ステップS502)。
 活動モード取得部118eは、ユーザ端末40から送信された現時点のユーザの活動モードを示す情報をネットワーク50を介して取得する(ステップS503)。活動モード取得部118eは、現時点のユーザの活動モードを示す情報の送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報(例えば、ユーザID)をセンシングデータ取得部111eへ出力する。
 また、活動モード取得部118eは、取得した現時点のユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを対応付けて学習データ記憶部112eに記憶させる。学習データ記憶部112eは、ユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを記憶する(ステップS504)。これにより、学習データ記憶部112eは、ユーザ端末40を識別する識別情報と、使用可能なセンシングデータの項目を示す情報と、現時点のユーザの活動モードを示す情報とを対応付けて記憶することとなる。
 センシングデータ取得部111eは、活動モード取得部118eから出力されたユーザ端末40を識別する識別情報を取得する。センシングデータ取得部111eは、取得した識別情報によって識別されるユーザ端末40へ、センシングデータの送信を要求する要求情報を送信する(ステップS505)。ユーザ端末40は、センシングデータ取得部111eから送信された要求情報を習得した場合、センシングデータをセンシングデータ取得部111eへ送信する。
 センシングデータ取得部111eは、要求情報の送信に応じてユーザ端末40から返送されたセンシングデータをネットワーク50を介して取得する(ステップS506)。センシングデータ取得部111eは、例えば、ユーザのバイタル状態を示すセンシングデータ、ユーザの位置や行動を示すセンシングデータ、及びユーザを取り巻く環境を示すセンシングデータ等を取得する。
 センシングデータ取得部111eは、取得されたセンシングデータを学習データ記憶部112eに記憶させる。このとき、センシングデータ取得部111eは、センシングデータの送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報と同一の識別情報が対応付けられた活動モードを示す情報に、取得したセンシングデータを対応付けて学習データ記憶部112eに記憶させる(ステップS507)。これにより、同一のユーザ端末40から取得された現時点のユーザの活動モード(すなわち、正解ラベル)とセンシングデータとが対応付けられた教師データが生成される。
 また、このとき、センシングデータ取得部111eは、センシングデータの送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報と同一の識別情報が対応付けられた、使用可能なセンシングデータの項目を示す情報を学習データ記憶部112eから読み出す。センシングデータ取得部111eは、学習データ記憶部112eに記憶された上記のユーザ端末40に対応するセンシングデータのうち、使用可能なセンシングデータの項目ではない項目のセンシングデータを削除する処理を行う(ステップS508)。これにより、学習部11eは、ユーザによって仕様が許可されていない項目のセンシングデータを機械学習に用いないようにすることができる。
 学習データ記憶部112eは、正解ラベルを含む学習データを記憶する。学習実行部113eは、学習データ記憶部112eに記憶された正解ラベルを含む学習データを取得する。なお、学習実行部113dは、学習データ記憶部112dに所定のデータ量の学習データが蓄積されたタイミングで学習データを取得するようにしてもよい。学習実行部113eは、取得した学習データを用いて教師あり機械学習を行うことにより学習済みの学習モデルを生成する(ステップS509)。
 学習実行部113eは、教師あり機械学習の結果として生成された学習済みの学習モデルを学習モデル記憶部115eに記憶させる。学習モデル記憶部115eは、学習実行部113dによって生成された学習済みの学習モデルを記憶する(ステップS510)。以上で、図18のフローチャートが示す通知制御装置10eの学習時の動作が終了する。
 以上説明したように本発明の第5の実施形態における通知制御装置10eは、機械学習に使用可能なセンシングデータの項目をユーザが指定することができる構成を備える。このような構成を備えることで、通知制御装置10eは、ユーザの希望やプライバシーを考慮した通知が行われるように、配信装置20の通知制御を行うことができる。
 また、以上説明したように、本発明の第5の実施形態における通知制御装置10eは、ユーザ端末40から現時点のユーザの活動モードを示す情報を取得したことをトリガーとして教師データを生成し、教師あり機械学習を行う構成を備える。このような構成を備えることで、通知制御装置10eは、ユーザが自発的に申告した現時点の活動モードを正解ラベルとする教師データに基づいて学習を行うため、前述の各実施形態における通知制御装置と比べて、よりユーザの活動モードの判別精度が高い学習モデルを生成することができる。
 また、以上説明したように、本発明の第5の実施形態における通知制御装置10eは、現時点の実際のユーザの活動モードを問い合わせて、学習モデルを用いて判別した現時点のユーザの活動モードが正しいかどうかを評価する構成を備える。このような構成を備えることで、通知制御装置10eは、前述の各実施形態における通知制御装置と比べて、より正確に特定されたユーザの活動モードを示す情報を含む指示情報を配信装置20へ送信することができる。また、このような構成を備えることで、通知制御装置10eは、推論時にも教師データを生成することができるため、より多くの教師データを生成することができる。
 また、以上説明したように、本発明の第5の実施形態における通知制御装置10eは、教師あり機械学習によって学習がなされた学習モデルを用いて、ユーザの活動モードを判別することができる。これにより、本発明の第5の実施形態における通知制御装置10eによれば、人々の活動状態に応じて適切な通知制御を行うことが可能になる。
 また、本発明の第5の実施形態における通知制御装置10eは、正解ラベルが付与された教師データを用いて学習する教師あり機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する。そのため、第5の実施形態における通知制御装置10eによれば、例えば前述の第1の実施形態における通知制御装置10のように教師なし機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する場合と比べて、より学習精度が高く、より正確にユーザの活動モードを判別することができる。
<第6の実施形態>
 以下、本発明の第6の実施形態について説明する。
[通知システムの構成]
 以下、本発明の第6の実施形態における通知制御装置10fによる通知制御によってユーザに対する通知を行う通知システムの構成について説明する。第6の実施形態における通知システムの全体構成は、前述の図1に示される第1の実施形態における通知システム1の全体構成に対し、通知制御装置10が通知制御装置10fに置き換わっている点を除いては同一である。そのため、ここでは、配信装置20、ユーザ端末40及びネットワーク50等に関する説明を省略する。
[通知制御装置の構成]
 以下、通知制御装置10fの構成について詳細に説明する。通知制御装置10fは、本発明の判別装置の一例である。図19は、本発明の第6の実施形態における通知制御装置10fの機能構成を示すブロック図である。図19に示されるように、通知制御装置10fは、学習部11fと、推論部12fと、判別結果出力部13とを含んで構成される。
 図19に示されるように、学習部11fは、活動モード取得部118fと、センシングデータ取得部111fと、学習データ記憶部112fと、学習実行部113fと、学習モデル記憶部115fとを含んで構成される。
 なお、第6の実施形態における学習部11fの活動モード取得部118f、センシングデータ取得部111f、学習データ記憶部112f、学習実行部113f、及び学習モデル記憶部115fの構成は、前述の図14に示される第4の実施形態における学習部11dの活動モード取得部118d、センシングデータ取得部111d、学習データ記憶部112d、学習実行部113d、及び学習モデル記憶部115dの構成と同様であるため、説明を省略する。
 図19に示されるように、推論部12fは、センシングデータ指定部127と、指定項目記憶部128と、センシングデータ取得部121fと、活動モード判別部124fとを含んで構成される。
 センシングデータ指定部127は、通知制御装置10fによって行われる推論に使用可能なセンシングデータの項目を示す情報を、例えばユーザ端末40からネットワーク50を介して取得する。使用可能なセンシングデータの項目は、例えば、ユーザがユーザ端末40を操作することによって指定される。なお、使用可能なセンシングデータの項目の指定の方法は任意であるが、例えば、所定の複数のセンシングデータの項目の中から、使用を許可する項目をユーザに選択させるような指定方法であってもよい。
 例えば、ユーザは、特定の情報を優位に使用したいという意図がある場合等に、使用可能なセンシングデータの項目を指定することにより、推論を行うための情報の組み合わせを任意に変化させることができる。なお、本実施形態においては、推論に使用可能なセンシングデータの項目の指定をユーザ自身が行う構成であるものとしたが、このような構成に限られるものではなく、通知制御装置10fが自動的に行うようにしてもよい。例えば、センシングデータ指定部127は、ユーザ端末40から送信されるセンシングデータの項目うち、相対的に変動量が多いセンシングデータの項目を特定して、特定された項目を推論に使用可能なセンシングデータの項目として自動的に指定するようにしてもよい。
 センシングデータ指定部127は、取得した使用可能なセンシングデータの項目を示す情報と、当該情報を送信したユーザ端末40を識別する識別情報(例えば、端末ID)とを対応付けて、指定項目記憶部128に記憶させる。なお、センシングデータ指定部127は、取得した使用可能なセンシングデータの項目を示す情報と、当該情報を送信したユーザ端末40を使用するユーザを識別する識別情報(例えば、ユーザID)とを対応付けて、指定項目記憶部128に記憶させるようにしてもよい。
 指定項目記憶部128は、センシングデータ指定部127から出力されたセンシングデータの項目を示す情報と、当該情報を送信したユーザ端末40を識別する識別情報とが対応付けられた情報を記憶する。
 センシングデータ取得部121fは、ユーザ端末40から送信される各種のセンシングデータをネットワーク50を介して取得する。センシングデータ取得部121fが取得するセンシングデータの項目は、例えば、学習部11fのセンシングデータ取得部111fが取得するセンシングデータの項目と同じものである。なお、センシングデータ取得部121fとセンシングデータ取得部111fとは、ハードウェアとしては同一の装置で構成されていてもよい。
 このとき、センシングデータ取得部121fは、センシングデータの送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報と同一の識別情報が対応付けられた、使用可能なセンシングデータの項目を示す情報を指定項目記憶部128から読み出す。センシングデータ取得部121fは、取得したセンシングデータのうち、使用可能なセンシングデータの項目ではない項目のセンシングデータを削除する処理を行う。これにより、推論部12fは、ユーザによって使用が許可されていない項目のセンシングデータを推論に用いないようにすることができる。
 センシングデータ取得部121fは、使用可能な項目のセンシングデータのみからなるセンシングデータを活動モード判別部124fへ出力する。
 活動モード判別部124fは、センシングデータ取得部121fから出力されたセンシングデータを取得する。また、活動モード判別部124fは、学習部11fの学習モデル記憶部115fに記憶された学習済みの学習モデルを取得する。活動モード判別部124fは、取得したセンシングデータと学習済みの学習モデルとに基づいて現時点のユーザの活動モードを判別する。活動モード判別部124fは、判別結果である現時点のユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 センシングデータ取得部121f及び活動モード判別部124fは、通知制御装置10fに備えられた例えばCPU等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10fに備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。指定項目記憶部128は、例えば、RAM、EEPROM及びROM等の半導体メモリ、SSD等のフラッシュメモリ、HDD等の磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体(不図示)、または、これらの記憶媒体の任意の組み合わせを含んで構成される。センシングデータ取得部121f及びセンシングデータ指定部127は、例えばネットワーク50を介してユーザ端末40と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
 なお、以上説明した第6の実施形態における通知制御装置10fの構成は、前述の第4の実施形態における通知制御装置10dの構成に対して、推論時に使用可能なセンシングデータの項目をユーザが指定することができる構成が追加されたものである。但し、このような構成に限られるものではなく、前述のその他の各実施形態における通知制御装置のいずれかの構成に対して、推論時に使用可能なセンシングデータの項目をユーザが指定することができる構成が追加された構成にすることも可能である。
[通知制御装置の動作]
 以下、通知制御装置10fの教師あり機械学習の推論時における動作の一例について説明する。なお、通知制御装置10fの学習時の動作の一例については、前述の図15に示される第4の実施形態における通知制御装置10dの学習時の動作の一例と同様であるため、説明を省略する。
 図20は、本発明の第6の実施形態における通知制御装置10fの推論時における動作を示すフローチャートである。図20のフローチャートが示す通知制御装置10fの動作は、例えば、センシングデータ指定部127に、通知制御装置10fによって行われる推論に使用可能なセンシングデータの項目を示す情報が入力された際に開始される。
 推論部12fのセンシングデータ指定部127は、通知制御装置10fによって行われる推論に使用可能なセンシングデータの項目を示す情報を、例えばユーザ端末40からネットワーク50を介して取得する(ステップS601)。使用可能なセンシングデータの項目は、例えば、ユーザがユーザ端末40を操作することによって指定される。
 センシングデータ指定部127は、取得した使用可能なセンシングデータの項目を示す情報と、当該情報を送信したユーザ端末40を識別する識別情報(例えば、端末ID)とを対応付けて、指定項目記憶部128に記憶させる。指定項目記憶部128は、センシングデータ指定部127から出力されたセンシングデータの項目を示す情報と、当該情報を送信したユーザ端末40を識別する識別情報とが対応付けられた情報を記憶する(ステップS602)。
 センシングデータ取得部121fは、ユーザ端末40から送信される各種のセンシングデータをネットワーク50を介して取得する(ステップS603)。センシングデータ取得部121fが取得するセンシングデータの項目は、例えば、学習部11fのセンシングデータ取得部111fが取得するセンシングデータの項目と同じものである。
 このとき、センシングデータ取得部121fは、センシングデータの送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報と同一の識別情報が対応付けられた、使用可能なセンシングデータの項目を示す情報を指定項目記憶部128から読み出す。センシングデータ取得部121fは、取得したセンシングデータのうち、使用可能なセンシングデータの項目ではない項目のセンシングデータを削除する処理を行う(ステップS604)。センシングデータ取得部121fは、使用可能な項目のセンシングデータのみからなるセンシングデータを活動モード判別部124fへ出力する。
 活動モード判別部124fは、センシングデータ取得部121fから出力されたセンシングデータを取得する。また、活動モード判別部124fは、学習部11fの学習モデル記憶部115fに記憶された学習済みの学習モデルを取得する(ステップS605)。活動モード判別部124fは、取得したセンシングデータと学習済みの学習モデルとに基づいて現時点のユーザの活動モードを判別する(ステップS606)。活動モード判別部124fは、上記の判別の結果である現時点のユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 判別結果出力部13は、活動モード判別部124fから出力された、上記の判別の結果に基づくユーザの活動モードを示す情報を取得する。また、判別結果出力部13が活動モード判別部124fから取得する情報には、ユーザ端末40を識別する識別情報が含まれている。判別結果出力部13は、取得したユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを含む指示情報を、ネットワーク50を介して配信装置20へ送信する(ステップS607)。以上で、図20のフローチャートが示す通知制御装置10fの推論時の動作が終了する。
 以上説明したように本発明の第6の実施形態における通知制御装置10fは、推論に使用可能なセンシングデータの項目をユーザが指定することができる構成を備える。このような構成を備えることで、ユーザが特定の情報を優位に使用したいという意図がある場合等に使用可能なセンシングデータの項目を指定することができ、通知制御装置10fは、指定に応じて、推論を行うための情報の組み合わせを任意に変化させることができる。また、このような構成を備えることで、通知制御装置10fは、ユーザの希望やプライバシーを考慮した通知が行われるように、配信装置20の通知制御を行うことができる。
 また、以上説明したように、本発明の第6の実施形態における通知制御装置10fは、教師あり機械学習によって学習がなされた学習モデルを用いて、ユーザの活動モードを判別することができる。これにより、本発明の第6の実施形態における通知制御装置10fによれば、人々の活動状態に応じて適切な通知制御を行うことが可能になる。
 また、本発明の第6の実施形態における通知制御装置10fは、正解ラベルが付与された教師データを用いて学習する教師あり機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する。そのため、第6の実施形態における通知制御装置10fによれば、例えば前述の第1の実施形態における通知制御装置10のように教師なし機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する場合と比べて、より学習精度が高く、より正確にユーザの活動モードを判別することができる。
<第7の実施形態>
 以下、本発明の第7の実施形態について説明する。
[通知システムの構成]
 以下、本発明の第7の実施形態における通知制御装置10gによる通知制御によってユーザに対する通知を行う通知システムの構成について説明する。第7の実施形態における通知システムの全体構成は、前述の図1に示される第1の実施形態における通知システム1の全体構成に対し、通知制御装置10が通知制御装置10gに置き換わっている点を除いては同一である。そのため、ここでは、配信装置20、ユーザ端末40及びネットワーク50等に関する説明を省略する。
[通知制御装置の構成]
 以下、通知制御装置10gの構成について詳細に説明する。通知制御装置10gは、本発明の判別装置の一例である。図21は、本発明の第7の実施形態における通知制御装置10gの機能構成を示すブロック図である。図21に示されるように、通知制御装置10gは、学習部11gと、推論部12gと、判別結果出力部13とを含んで構成される。
 図21に示されるように、学習部11gは、活動モード取得部118gと、センシングデータ取得部111gと、学習データ記憶部112gと、学習実行部113gと、学習モデル記憶部115gとを含んで構成される。
 なお、第7の実施形態における学習部11gの活動モード取得部118g、センシングデータ取得部111g、学習データ記憶部112g、学習実行部113g、及び学習モデル記憶部115gの構成は、前述の図14に示される第4の実施形態における学習部11dの活動モード取得部118d、センシングデータ取得部111d、学習データ記憶部112d、学習実行部113d、及び学習モデル記憶部115dの構成と同様であるため、説明を省略する。
 図21に示されるように、推論部12gは、重み付け指定部129と、重み付け情報記憶部128gと、センシングデータ取得部121gと、活動モード判別部124gとを含んで構成される。
 重み付け指定部129は、推論部12gによる推論に用いられるセンシングデータの各々に対して付加される重みの値が項目ごとに指定された情報(以下、「重み付け情報」という。)を、例えばユーザ端末40からネットワーク50を介して取得する。センシングデータの各々に対して付加される重みの値は、例えば、ユーザがユーザ端末40を操作することによって指定される。なお、センシングデータの各々に対して付加される重みの値の指定の方法は任意であるが、例えば、センシングデータの項目ごとの重みを表す数値をユーザに入力させるような指定方法であってもよい。
 例えば、ユーザは、健康状態や活動量についてより重みを置いて推定された活動モードに応じて通知を受けたい場合には、バイタル情報に関するセンシングデータの重みの値相対的に大きくするように指定を行う。このように、ユーザは、通知制御装置10gによる推論において特定のセンシングデータの項目がより考慮されるように指定することができる。
 なお、本実施形態においては、センシングデータの項目ごとの重みの値の指定をユーザ自身が行う構成であるものとしたが、このような構成に限られるものではなく、通知制御装置10gが自動的に行うようにしてもよい。例えば、重み付け指定部129は、ユーザ端末40から送信されるセンシングデータの項目うち、相対的に変動量が多いセンシングデータの項目を特定して、特定された項目に対する重みの値をより大きくするように自動的に指定するようにしてもよい。
 重み付け指定部129は、取得したセンシングデータの項目ごとの重みの値を示す情報と、当該情報を送信したユーザ端末40を識別する識別情報(例えば、端末ID)とを対応付けて、重み付け情報記憶部128gに記憶させる。なお、重み付け指定部129は、取得したセンシングデータの項目ごとの重みの値と、当該情報を送信したユーザ端末40を使用するユーザを識別する識別情報(例えば、ユーザID)とを対応付けて、重み付け情報記憶部128gに記憶させるようにしてもよい。
 重み付け情報記憶部128gは、重み付け指定部129から出力されたセンシングデータの項目ごとの重みの値と、当該情報を送信したユーザ端末40を識別する識別情報とが対応付けられた情報を記憶する。
 センシングデータ取得部121gは、ユーザ端末40から送信される各種のセンシングデータをネットワーク50を介して取得する。センシングデータ取得部121gが取得するセンシングデータの項目は、例えば、学習部11gのセンシングデータ取得部111gが取得するセンシングデータの項目と同じものである。なお、センシングデータ取得部121gとセンシングデータ取得部111gとは、ハードウェアとしては同一の装置で構成されていてもよい。
 このとき、センシングデータ取得部121gは、センシングデータの送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報と同一の識別情報が対応付けられた、センシングデータの項目ごとの重みの値を重み付け情報記憶部128gから読み出す。センシングデータ取得部121gは、取得したセンシングデータの各々に対して、項目ごとに指定された重みの値で重み付けをする処理を行う。
 なお、センシングデータに対して重み付けを行う方法としては任意の方法を用いることができるが、例えば、センシングデータ取得部121gは、項目ごとの重みの値に比例するように各項目のセンシングデータの件数を調整するようにしてもよい。
 センシングデータ取得部121gは、重み付けがなされたセンシングデータを活動モード判別部124gへ出力する。
 活動モード判別部124gは、センシングデータ取得部121gから出力されたセンシングデータを取得する。また、活動モード判別部124gは、学習部11gの学習モデル記憶部115gに記憶された学習済みの学習モデルを取得する。活動モード判別部124gは、取得したセンシングデータと学習済みの学習モデルとに基づいて現時点のユーザの活動モードを判別する。活動モード判別部124gは、判別結果である現時点のユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 センシングデータ取得部121g及び活動モード判別部124fは、通知制御装置10gに備えられた例えばCPU等のプロセッサ(不図示)が、当該通知制御装置10gに備えられた記憶媒体(不図示)に予め記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能部である。重み付け情報記憶部128gは、例えば、RAM、EEPROM及びROM等の半導体メモリ、SSD等のフラッシュメモリ、HDD等の磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体(不図示)、または、これらの記憶媒体の任意の組み合わせを含んで構成される。センシングデータ取得部121g及び重み付け指定部129は、例えばネットワーク50を介してユーザ端末40と通信接続する通信インターフェースを含んで構成される。
 なお、以上説明した第7の実施形態における通知制御装置10gの構成は、前述の第4の実施形態における通知制御装置10dの構成に対して、推論時にセンシングデータの項目ごとに付与する重みの値をユーザが指定することができる構成が追加されたものである。但し、このような構成に限られるものではなく、前述のその他の各実施形態における通知制御装置のいずれかの構成に対して、推論時にセンシングデータの項目ごとに付与する重みの値をユーザが指定することができる構成が追加された構成にすることも可能である。
[通知制御装置の動作]
 以下、通知制御装置10gの教師あり機械学習の推論時における動作の一例について説明する。なお、通知制御装置10gの学習時の動作の一例については、前述の図15に示される第4の実施形態における通知制御装置10dの学習時の動作の一例と同様であるため、説明を省略する。
 図22は、本発明の第7の実施形態における通知制御装置10gの推論時における動作を示すフローチャートである。図22のフローチャートが示す通知制御装置10gの動作は、例えば、重み付け指定部129に、重み付け情報が入力された際に開始される。
 推論部12gの重み付け指定部129は、重み付け情報を、例えばユーザ端末40からネットワーク50を介して取得する(ステップS701)。重み付け情報に含まれるセンシングデータの各々に対して付加される重みの値は、例えば、ユーザがユーザ端末40を操作することによって指定される。
 重み付け指定部129は、取得した重み付け情報と、当該重み付け情報を送信したユーザ端末40を識別する識別情報(例えば、端末ID)とを対応付けて、重み付け情報記憶部128gに記憶させる。重み付け情報記憶部128gは、重み付け指定部129から出力された重み付け情報と、当該重み付け情報を送信したユーザ端末40を識別する識別情報とが対応付けられた情報を記憶する(ステップS702)。
 センシングデータ取得部121gは、ユーザ端末40から送信される各種のセンシングデータをネットワーク50を介して取得する(ステップS703)。センシングデータ取得部121gが取得するセンシングデータの項目は、例えば、学習部11gのセンシングデータ取得部111gが取得するセンシングデータの項目と同じものである。
 このとき、センシングデータ取得部121gは、センシングデータの送信元であるユーザ端末40を識別する識別情報と同一の識別情報が対応付けられた重み付け情報を重み付け情報記憶部128gから読み出す。センシングデータ取得部121gは、取得したセンシングデータの各々に対して、項目ごとに指定された重みの値で重み付けをする処理を行う(ステップS704)。センシングデータ取得部121gは、重み付けがなされたセンシングデータを活動モード判別部124gへ出力する。
 活動モード判別部124gは、センシングデータ取得部121fから出力されたセンシングデータを取得する。また、活動モード判別部124gは、学習部11gの学習モデル記憶部115gに記憶された学習済みの学習モデルを取得する(ステップS705)。活動モード判別部124gは、取得したセンシングデータと学習済みの学習モデルとに基づいて現時点のユーザの活動モードを判別する(ステップS706)。活動モード判別部124gは、上記の判別の結果である現時点のユーザの活動モードを示す情報を判別結果出力部13へ出力する。
 判別結果出力部13は、活動モード判別部124gから出力された、上記の判別の結果に基づくユーザの活動モードを示す情報を取得する。また、判別結果出力部13が活動モード判別部124gから取得する情報には、ユーザ端末40を識別する識別情報が含まれている。判別結果出力部13は、取得したユーザの活動モードを示す情報とユーザ端末40を識別する識別情報とを含む指示情報を、ネットワーク50を介して配信装置20へ送信する(ステップS707)。以上で、図22のフローチャートが示す通知制御装置10gの推論時の動作が終了する。
 以上説明したように本発明の第7の実施形態における通知制御装置10gは、推論時にセンシングデータの各々に対して付加される重みの値をユーザが指定することができる構成を備える。このような構成を備えることで、特定のセンシングデータの項目をより考慮するようにユーザが指定することができ、通知制御装置10fは、指定に応じて、推論を行うための情報の活用の度合いを任意に変化させることができる。また、このような構成を備えることで、通知制御装置10gは、ユーザの希望や健康状態及び活動量等を考慮した通知が行われるように、配信装置20の通知制御を行うことができる。
 また、以上説明したように、本発明の第7の実施形態における通知制御装置10gは、教師あり機械学習によって学習がなされた学習モデルを用いて、ユーザの活動モードを判別することができる。これにより、本発明の第7の実施形態における通知制御装置10gによれば、人々の活動状態に応じて適切な通知制御を行うことが可能になる。
 また、本発明の第7の実施形態における通知制御装置10gは、正解ラベルが付与された教師データを用いて学習する教師あり機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する。そのため、第7の実施形態における通知制御装置10gによれば、例えば前述の第1の実施形態における通知制御装置10のように教師なし機械学習を用いてユーザの活動モードを判別する場合と比べて、より学習精度が高く、より正確にユーザの活動モードを判別することができる。
<第8の実施形態>
 前述の第1~7実施形態及び変形例における通知制御装置10,10a~10gでは、学習実行部113,113a~113gが、ユーザの活動モード又は使用機器を判別するための学習モデルを、ユーザごとにそれぞれ最適化して生成するように構成される。これに対し、通知制御装置が、これらの個人最適化する機械学習に関する情報を用いて、複数のユーザ全体に対して一般化された学習モデルを生成するように構成されてもよい。
 具体的には、例えば通知制御装置は、各ユーザの活動モードの分布を示す情報とセンシングデータとを学習データとして機械学習を行うことにより、複数のユーザ全体に対して一般化された学習モデルを生成するようにしてもよい。または、例えば通知制御装置は、ユーザごとにそれぞれ最適化して生成された学習モデルの入力値と出力値との組み合わせを教師データとして教師あり機械学習を行うことにより、複数のユーザ全体に対して一般化された学習モデルを生成するようにしてもよい。
 このように、複数のユーザ全体に対して一般化された学習モデルが用いられることによって、例えば、ユーザごとにそれぞれ最適化された学習モデルが用いられる場合と比べて、学習モデルに関する情報を記憶するための記憶媒体(例えば、学習モデル記憶部115,115a~115g)の容量を削減することができ、装置コストや運用コスト等を抑制することができる場合があると考えられる。
<第9の実施形態>
 前述の第1~7実施形態及び変形例における通知制御装置10,10a~10gは、判別されたユーザの活動モードに応じて、配信装置20によるユーザ端末40への通知の内容やタイミングを制御する通知制御を行うように構成される。但し、通知制御装置による配信装置20の通知制御は、このような構成に限られるものではなく、例えば以下のように、判別されたユーザの活動モードに応じて更に詳細な通知の制御を行うような構成であってもよい。
 通知制御装置は、例えばある特定のユーザが、現時点で使用中のユーザ端末40、又は現時点でユーザがユーザ端末40を使用していない場合には直近に使用していたユーザ端末40を基本通知端末として認識し、当該基本通知端末を通知対象のユーザ端末40とするように配信装置20を制御するようにしてもよい。これにより、ユーザに対してより確実に通知を行うことができる、あるいは、ユーザの手の届く範囲にあり容易に取り出すことができるユーザ端末40に向けて通知されるため、ユーザに対してより安全に通知を行うことができる場合があると考えられる。
 また、通知制御装置は、例えば上記の基本通知端末の状態がアクティブでないことを検出し、ユーザが歩行中であると推定される場合には、ユーザが使用中のスマートグラスの画面上に通知内容を表示したり、ユーザが使用中のイヤホンに音声で通知をしたり、ユーザが使用中のスマートウォッチの画面上に通知内容を表示したりするように、配信装置20による通知制御を行ってもよい。これにより、ユーザに対してより確実に通知を行うことができる場合があると考えられる。
 また、通知制御装置は、例えばユーザが自動車等を運転中であると推定される場合には、ユーザの運転操作における集中を切らすことを避けるため、スマートグラスの画面上であってユーザの運転中の視界を遮らない箇所に通知内容を表示させるように配信装置20による通知制御を行ってもよい。これにより、ユーザに対してより安全に通知を行うことができる場合があると考えられる。
 このように、ユーザの活動モードを考慮して、現時点のユーザがより確認しやすい方法であり、かつ、安全に通知内容を把握できる方法によって通知がなされることが望ましい。
 なお、通知制御装置は、上記のような通知を行った場合、行われた通知方法が適切であったか否かについて、例えば定期的に、ユーザに対して問い合わせを行うようにしてもよい。この場合、例えばユーザからフィードバックされる情報を用いて機械学習を行うことによって、通知方法を決定するためのユーザごとに最適化された学習モデルを生成し、ユーザにとってより適切な通知方法での通知制御を行うことができると考えられる。
 なお、通知制御装置10又は配信装置20等に、ユーザ自身による通知方法の指定を可能にする構成が備えられていてもよい。これにより、例えばユーザは、歩行中は通知を音声で行わせるように指定する等、状況に応じた通知方法を指定することができる。なお、通知制御装置10は、例えば上記のようにユーザ自身が通知方法を指定可能な構成を備えていた場合あっても、行われた通知方法が適切であったか否かについてユーザに対して更に問い合わせを行い、機械学習等を実行することで、各ユーザにとって最適な通知方法の推定精度をより高めることが可能であると考えられる。
 上述した実施形態によれば、判別装置は、センサ情報取得部と、学習実行部と、活動モード判別部とを備える。例えば、判別装置は、実施形態における通知制御装置10,10a~10gであり、センサ情報取得部は、実施形態における学習データ取得部111,111a、センシングデータ取得部111b~111g、機器状態取得部121,121a又はセンシングデータ取得部121b~121gであり、学習実行部は、実施形態における学習実行部113,113a~113gであり、活動モード判別部は、実施形態における活動モード判別部124,124b~124gである。
 上記のセンサ情報取得部は、ユーザの近傍にあるセンサで計測されたユーザの活動状態に関するセンシングデータを取得する。例えば、ユーザの近傍にあるセンサとは、実施形態におけるユーザ端末40に搭載された各種センサである。上記の学習実行部は、学習用のセンシングデータを用いて機械学習を行い学習モデルを生成する。上記の活動モード判別部は、学習モデルと推論用のセンシングデータとに基づいて、予め定義された活動状態の分類を表す複数の活動モードのうち、ユーザの現時点の活動モードがいずれであるかを判別する。
 なお、上記の判別装置において、活動モードは、ユーザの立場、周辺環境及び時間帯のうち少なくとも1つに基づいて特定されるユーザの活動状態を表す情報であってもよい。
 なお、上記の判別装置において、複数の活動モードには、少なくとも、ユーザが仕事をしている活動状態あることを示す活動モードと、ユーザが個人的な時間を過ごしている活動状態であることを示す活動モードとが含まれていてもよい。
 なお、上記の判別装置において、センシングデータは、ユーザのバイタル状態を示すデータ、ユーザの位置や行動を示すデータ、及びユーザの周辺環境を示すデータのうち、少なくとも1つを含んでいてもよい。
 なお、上記の判別装置において、ユーザの行動を示すデータは、ユーザが保持する端末の使用状態を示すデータを含んでいてもよい。例えば、ユーザが保持する端末とは、実施形態におけるユーザ端末40であり、端末の使用状態を示すデータとは、実施形態におけるユーザ端末40による通信が行われた時間帯(使用時間帯)を示す情報及び通信が連続して行われた時間(連続使用時間)を示す情報等の通信状態を示すデータである。
 なお、上記の判別装置は、変化検出部と、活動モード確認部とをさらに備えていてもよい。例えば、変化検出部は、実施形態における変化検出部116,116cであり、活動モード確認部は、実施形態における活動モード確認部114c,118、活動モード取得部118d~118gである。この場合、変化検出部は、センシングデータが示す特徴量の時系列の変化を検出する。活動モード確認部は、変化検出部によって変化が検出された場合、ユーザの現時点の活動モードを示す情報の入力をユーザが保持する端末に対して要求し、取得された活動モードを示す情報を機械学習で用いられる学習データに追加する。例えば、ユーザが保持する端末は、実施形態におけるユーザ端末40である。
 なお、上記の判別装置は、判別結果出力部をさらに備えていてもよい。例えば、判別結果出力部は、実施形態における判別結果出力部13である。この場合、判別結果出力部は、活動モード判別部によって判別されたユーザの現時点の活動モードを示す情報を、現時点の活動モードに応じた通知情報をユーザが保持する端末へ配信する配信装置へ出力する。例えば、ユーザが保持する端末は、実施形態におけるユーザ端末40であり、配信装置は、実施形態における配信装置20である。
 上述した実施形態における通知制御装置10,10a~10gの構成の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROMなどの可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
 以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。
1…通知システム、10,10a~10g…通知制御装置、11,11a~11g…学習部、12,12a~12g…推論部、13,13c,13d…判別結果出力部、20…配信装置、40…ユーザ端末、50…ネットワーク、111,111a…学習データ取得部、111b~111g…センシングデータ取得部、112,112a,112b,111d~112g…学習データ記憶部、112c…センシングデータ記憶部、113,113a~113g…学習実行部、114…機器種別登録部、114c…活動モード確認部、115,115a~115g…学習モデル記憶部、116,116c…変化検出部、117…センシングデータ記憶部、118…活動モード確認部、118d~118g…活動モード取得部、119…センシングデータ指定部、121,121a…機器状態取得部、121b~121g…センシングデータ取得部、122,122a…機器特定部、123…位置情報取得部、124,124b~124g…活動モード判別部、125…判別ルール記憶部、126,126e…活動モード確認部、127…センシングデータ指定部、128…指定項目記憶部、128g…重み付け情報記憶部、129…重み付け指定部

Claims (8)

  1.  ユーザの近傍にあるセンサで計測された前記ユーザの活動状態に関するセンシングデータを取得するセンサ情報取得部と、
     学習用の前記センシングデータを用いて機械学習を行い学習モデルを生成する学習実行部と、
     前記学習モデルと推論用の前記センシングデータとに基づいて、予め定義された前記活動状態の分類を表す複数の活動モードのうち、前記ユーザの現時点の前記活動モードがいずれであるかを判別する活動モード判別部と、
     を備える判別装置。
  2.  前記活動モードは、前記ユーザの立場、周辺環境及び時間帯のうち少なくとも1つに基づいて特定される前記ユーザの前記活動状態を表す情報である
     請求項1に記載の判別装置。
  3.  複数の前記活動モードには、少なくとも、前記ユーザが仕事をしている前記活動状態あることを示す前記活動モードと、前記ユーザが個人的な時間を過ごしている前記活動状態であることを示す前記活動モードとが含まれる
     請求項1に記載の判別装置。
  4.  前記センシングデータは、前記ユーザのバイタル状態を示すデータ、前記ユーザの位置や行動を示すデータ、及び前記ユーザの周辺環境を示すデータのうち、少なくとも1つを含む
     請求項1に記載の判別装置。
  5.  前記ユーザの行動を示すデータは、前記ユーザが保持する端末の使用状態を示すデータを含む
     請求項4に記載の判別装置。
  6.  前記センシングデータが示す特徴量の時系列の変化を検出する変化検出部と、
     前記変化検出部によって前記変化が検出された場合、前記ユーザの現時点の前記活動モードを示す情報の入力を前記ユーザが保持する端末に対して要求し、取得された前記活動モードを示す情報を前記機械学習で用いられる学習データに追加する活動モード確認部と、
     をさらに備える請求項1に記載の判別装置。
  7.  前記活動モード判別部によって判別された前記ユーザの現時点の前記活動モードを示す情報を、現時点の前記活動モードに応じた通知情報を前記ユーザが保持する端末へ配信する配信装置へ出力する判別結果出力部
     をさらに備える請求項1から6のうちいずれか一項に記載の判別装置。
  8.  コンピュータによる判別方法であって、
     ユーザの近傍にあるセンサで計測された前記ユーザの活動状態に関するセンシングデータを取得するセンサ情報取得ステップと、
     学習用の前記センシングデータを用いて機械学習を行い学習モデルを生成する学習実行ステップと、
     前記学習モデルと推論用の前記センシングデータとに基づいて、予め定義された前記活動状態の分類を表す複数の活動モードのうち、前記ユーザの現時点の前記活動モードがいずれであるかを判別する活動モード判別ステップと、
     を備える判別方法。
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