WO2024143459A1 - 医療装置、生体外ユニットおよび送電シート - Google Patents

医療装置、生体外ユニットおよび送電シート Download PDF

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恒憲 荒井
義樹 野村
真 落合
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医療装置は、電力を伝送する第2のコイルを有する送電部を備える生体外ユニットと、前記送電部から伝送された前記電力を受電する第1のコイルを有する受電部と、前記受電部を有し、生体内で用いられる医療器具と、前記生体外ユニットおよび前記医療器具の少なくとも一方に設けられ、前記送電部の移動に伴って、前記送電部と前記受電部との相対的な位置関係が所定の状態に達した場合に報知する報知部と、を備え、前記送電部は、板状をなすシート部、前記第2のコイルに電力を給電するケーブル、および前記送電部を保持するための1つ以上の保持部を有し、前記シート部の内部には、前記第2のコイルが設けられ、前記第2のコイル内に、注射針を注入可能な孔を有する。

Description

医療装置、生体外ユニットおよび送電シート
 本開示は、医療装置、生体外ユニットおよび送電シートに関する。
 生体内に薬液を投入するために、生体内に医療器具が埋め込まれる生体内埋込型の医療装置が用いられている。この医療装置は、薬液の投入のために頻繁に注射をしなければならない患者への負担を軽減させるものである。医療装置の医療器具は、本体部に注射針が挿通される軟質部を有している。そして、軟質部を通じて医療器具の薬液容器に薬液が注入される。薬液は、カテーテルを通じて血管に輸送される。
 このような医療器具は、本体部が生体内に埋め込まれているので、生体の外部から視認により軟質部の位置を特定することが困難である。
 そこで、特許文献1に提案されている技術を用いて、生体内に埋め込められて用いられる医療器具における所定箇所を容易に確認可能な医療装置が検討されている。
特開2021-29935号公報
 上記のような医療装置では、生体内に埋め込まれている医療器具の位置を生体外から特定するために、生体外で使用される生体外ユニットが用いられている。但し、特許文献1では、生体内に埋め込まれて用いられる医療器具を主に検討しているものの、生体外で用いられる生体外ユニットについては改善の余地がある。
 本開示の目的は、生体内の医療器具に対する薬液投入時に生体への負担を抑制できる生体外ユニット、生体外ユニットを備える医療装置、および生体外ユニットを構成する送電シートを提供することである。
[1] 電力を非接触によって伝送する第2のコイルを有する送電部を備える生体外ユニットと、前記送電部から伝送された前記電力を受電する第1のコイルを有する受電部と、前記受電部を有し、生体内に埋め込まれて用いられる医療器具と、前記生体外ユニットおよび前記医療器具の少なくとも一方に設けられ、前記送電部の移動に伴って、前記送電部と前記受電部との相対的な位置関係が所定の状態に達した場合に、該所定の状態になったことを報知する報知部と、を備え、前記送電部は、板状をなすシート部、前記第2のコイルに電力を給電するケーブル、および前記送電部を保持するための1つ以上の保持部を有し、前記シート部の内部には、前記第2のコイルが設けられ、前記第2のコイル内に、注射針を注入可能な孔を有する、医療装置。
[2] 前記保持部は、前記シート部および前記ケーブルの少なくとも一方に設けられている、上記[1]に記載の医療装置。
[3] 前記保持部は、前記シート部の一方の主面に設けられている、上記[1]または[2]に記載の医療装置。
[4] 前記シート部は、前記シート部の一方の主面に設けられ、前記シート部と前記保持部とを連結するための連結孔をさらに有し、前記保持部の一部が前記連結孔に挿設されている、上記[1]~[3]のいずれか1つに記載の医療装置。
[5] 前記保持部は、前記シート部の外縁に設けられている、上記[1]または[2]に記載の医療装置。
[6] 前記保持部は、前記シート部の内縁に設けられている、上記[1]または[2]に記載の医療装置。
[7] 前記保持部は、前記シート部の一方の主面に対して立設している、上記[1]~[6]のいずれか1つに記載の医療装置。
[8] 前記保持部は、貫通孔を有する、上記[1]~[7]のいずれか1つに記載の医療装置。
[9] 前記保持部は、前記シート部と前記ケーブルとの間に設けられている、上記[1]に記載の医療装置。
[10] 生体内に埋め込まれて用いられ、外部から非接触によって伝送された電力を受電する受電部を有する医療器具の所定箇所を検出する生体外ユニットであって、電力を非接触によって伝送する第2のコイルを有する送電部を備え、前記送電部は、板状をなすシート部、前記第2のコイルに電力を給電するケーブル、および前記送電部を保持するための1つ以上の保持部を有し、前記シート部の内部には、前記第2のコイルが設けられ、前記第2のコイル内に、注射針を注入可能な孔を有する、生体外ユニット。
[11] 生体内に埋め込まれて用いられ、外部から非接触によって伝送された電力を受電する受電部を有する医療器具の所定箇所を検出する生体外ユニットに対して着脱自在な送電シートであって、前記送電シートは、板状をなすシート部を有し、前記シート部の内部には、電力を非接触によって伝送する第2のコイルが設けられ、前記シート部の外側には、前記シート部を保持するための1つ以上の保持部が設けられており、前記第2のコイル内に、注射針を注入可能な孔を有する、送電シート。
 本開示によれば、生体内の医療器具に対する薬液投入時に生体への負担を抑制できる生体外ユニット、生体外ユニットを備える医療装置、および生体外ユニットを構成する送電シートを提供することができる。
図1は、第1実施形態の医療装置の概略構成の一例を示す模式図である。 図2は、第1実施形態の医療装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態の医療装置を構成する医療器具の概略構成の一例を示す模式図である。 図4は、第1実施形態の医療装置を構成する生体外ユニットの概略構成の一例を示す模式図である。 図5は、第1実施形態の医療装置を構成する送電部の概略構成の一例を示す模式図である。 図6は、医療器具を胸に埋め込んでいる患者に注射針を穿刺する状態を示す概略図である。 図7は、医療器具を腕に埋め込んでいる患者に注射針を穿刺する状態を示す概略図である。 図8は、第1実施形態の医療装置を構成する送電部の概略構成の他例を示す斜視図である。 図9は、第1実施形態の医療装置を構成する保持部の他例を示す斜視図である。 図10は、第1実施形態の医療装置を構成する保持部の他例を示す斜視図である。 図11は、第1実施形態の医療装置を構成する保持部の他例を示す斜視図である。 図12は、第1実施形態の医療装置を構成する保持部の他例を示す斜視図である。 図13は、第1実施形態の医療装置を構成する保持部の他例を示す斜視図である。 図14は、第2実施形態の医療装置の概略構成の一例を示す模式図である。 図15は、第2実施形態の医療装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図16は、第2実施形態の医療装置を構成する医療器具の概略構成の一例を示す模式図である。 図17は、第2実施形態の医療装置を構成する生体外ユニットの概略構成の一例を示す模式図である。
 以下、実施形態に基づき詳細に説明する。
 本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、以下のことを見出した。
 まず、生体内に埋め込まれて用いられる医療器具に対して生体外で用いられる生体外ユニットから非接触給電を行う場合、生体外ユニットには、生体外から生体内の医療器具に給電するためのコイルが設けられる。ここで、詳細は後述するが、医療器具は、薬液を保持する薬液容器と、薬液容器を閉塞する軟質部と、外部からの電力を受電するコイル(第1のコイル)と、軟質部や薬液容器の周囲に配置される発光部などを備えている。また、生体外ユニットは、外部に電力を送電するコイル(第2のコイル)を備えている。生体外ユニットから送電された電力を医療器具のコイルが受電し、発光部を発光させる。発光部が発光することにより、ユーザや使用者は、注射針を穿刺する軟質部の位置を認識することができる。ここで、給電効率の観点から、医療器具が埋め込まれている位置まで生体外ユニットを移動した後は、医療器具の第1のコイルと生体外ユニットの第2のコイルの位置が動かないように固定することが望ましい。
 例えば、生体外ユニットのコイル(第2のコイル)部分を患者の生体に固定することが考えられる。しかしながら、生体に対する生体外ユニットの固定では、サージカルテープなどを生体に直に貼るため、患者の皮膚を傷める可能性がある。ここで、医療器具は、例えば皮下埋込型ポート(CVポート)である。CVポートは、主に、複数回・長期間化学療法剤の注入を行う癌の化学療法に用いられる。既に癌の化学療法副作用で菲薄化した患者の皮膚にサージカルテープなどを張ると、テープの着脱や粘着剤の刺激で患者に大きな不快感を与えるため、医療現場ではサージカルテープなどの使用が好まれていない。
 そのため、生体外ユニットの送電部に保持部を設けることで、生体内の医療器具への給電と体表を摘まむことによる生体外からの医療器具の固定とを一方の手で容易に実施でき、さらには患者自身でも上記の給電と医療器具の固定とを容易に実施できる結果、生体内の医療器具に対する薬液投入時に生体への負担を抑制できることを見出し、かかる知見に基づき本開示を完成させるに至った。
 実施形態の医療装置は、電力を非接触によって伝送する第2のコイルを有する送電部を備える生体外ユニットと、送電部から伝送された電力を受電する第1のコイルを有する受電部と、受電部を有し、生体内に埋め込まれて用いられる医療器具と、生体外ユニットおよび医療器具の少なくとも一方に設けられ、送電部の移動に伴って、送電部と受電部との相対的な位置関係が所定の状態に達した場合に、該所定の状態になったことを報知する報知部と、を備える。医療装置において、送電部は、板状をなすシート部、第2のコイルに電力を給電するケーブル、および送電部を保持するための1つ以上の保持部を有し、シート部の内部には、第2のコイルが設けられ、第2のコイル内に、注射針を注入可能な孔を有する。
 実施形態の生体外ユニットは、生体内に埋め込まれて用いられ、外部から非接触によって伝送された電力を受電する受電部を有する医療器具の所定箇所を検出する。この生体外ユニットは、電力を非接触によって伝送する第2のコイルを有する送電部を備え、送電部は、板状をなすシート部、第2のコイルに電力を給電するケーブル、および送電部を保持するための1つ以上の保持部を有し、シート部の内部には、第2のコイルが設けられ、第2のコイル内に、注射針を注入可能な孔を有する。
 実施形態の送電シートは、生体内に埋め込まれて用いられ、外部から非接触によって伝送された電力を受電する受電部を有する医療器具の所定箇所を検出する生体外ユニットに対して着脱自在である。この送電シートは、板状をなすシート部を有し、シート部の内部には、電力を非接触によって伝送する第2のコイルが設けられ、シート部の外側には、前記シート部を保持するための1つ以上の保持部が設けられており、第2のコイル内に、注射針を注入可能な孔を有する。
(第1実施形態)
 〔医療装置の構成〕
 図1は、第1実施形態の医療装置の概略構成の一例を示す模式図である。図2は、第1実施形態の医療装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図1~2に示すように、第1実施形態の医療装置1は、生体100内に埋め込まれて用いられる医療器具10と、医療器具10における所定箇所を検出する生体外ユニット20と、を備える。第1実施形態の医療装置1では、後述する報知部が生体外ユニット20に設けられている。
 〔医療器具の構成〕
 まず、医療器具10の詳細な構成について説明する。図3は、第1実施形態の医療装置1を構成する医療器具10の概略構成の一例を示す模式図である。
 医療器具10は、例えば皮下埋込型ポート(CVポート)と称されるものである。医療器具10は、図1~3に示すように、本体部11が生体100内に埋め込まれて用いられる。
 本体部11は、例えばエポキシ樹脂などにより構成される筐体である。本体部11は、図1~3に示すように、薬液容器12と、軟質部13と、カテーテル14と、第1のコイル15と、受電回路16と、第1の通信部17と、を備える。
 薬液容器12は、薬液を一時的に貯留する室である。薬液容器12は、生体外側に円状をなす開口12aを有する。
 軟質部13は、いわゆるセプタムと称されるものである。そして、軟質部13は、薬液容器12の開口12aを閉塞する。軟質部13は、例えばシリコーンゴムにより構成された軟質な蓋体(シリコーン隔膜)であり、本体部11からも露出する態様で設けてある。また、軟質部13は、円柱状をなす。軟質部13は、被検体(生体)の体表101より薬液注入(輸液)のための注射針が挿通可能な部分である。
 カテーテル14は、一端が薬液容器12に連通し、他端が不図示の血管などに挿入されている。このカテーテル14は、薬液容器12に一時的に貯留された薬液を輸送するものである。
 第1のコイル15は、薬液容器12の生体外側の端面に円環状に複数巻かれて形成されてなり、軟質部13の周囲に設けられてなる。この第1のコイル15は、生体外ユニット20の送電部から伝送された電力を受電する。また、第1のコイル15は、小型で給電電力を大きくするために主には銅線により構成されるが、より軽量化のため、アルミニウム線により構成されてもよい。例えば、第1のコイル15は、5g程度になるように形成してなる。第1のコイル15は、本体部11と一体となる態様でモールド成型により形成してなる。
 受電回路16は、第1のコイル15において発生した電力(誘導起電力)を受電し、この受電した受電結果を第1の通信部17へ出力する。第1のコイル15と受電回路16が受電部として機能する。
 第1の通信部17は、第1のコイル15を介して受電回路16から入力された受電結果を受けて生体外ユニット20へ電波を発信する。受電回路16および第1の通信部17は、ICチップ内に一体的に形成されてもよいし、別々に形成されてもよい。なお、医療器具10を生体内に埋め込まれた被験体がMRIを利用した場合、ICチップが強磁界に曝露される可能性がある。このため、医療器具10は、第1のコイル15に流れる電流を検出する電流検知機能と、第1のコイル15と受電回路16と第1の通信部17とを電気的に遮断するスイッチなどの遮断機能と、を有する構成でもよい。このような構成によれば、ICチップは、電流検知機能で所定の閾値以上の大電流を検知した場合、遮断機能によって第1のコイル15と受電回路16と第1の通信部17とを電気的に遮断することで、第1の通信部17に流れる電流を遮断することができる。
 〔生体外ユニットの構成〕
 次に、生体外ユニット20の概略構成について説明する。図4は、第1実施形態の医療装置1を構成する生体外ユニット20の概略構成の一例を示す模式図である。図5は、第1実施形態の医療装置1を構成する送電部22の概略構成の一例を示す模式図である。
 図1~2および図4~5に示すように、生体外ユニット20は、生体100内に埋め込まれて用いられる医療器具10における所定箇所を検出するものである。生体外ユニット20は、医療器具10の第1のコイル15と送電部22との相対的な位置関係が所定の状態に達した場合、第1のコイル15と送電部22との相対的な位置関係が所定の状態になったことを報知する。
 生体外ユニット20は、筐体部21と送電部22とを備える。なお、本実施形態では、送電部の概念には、送電シートが含まれている。送電部22は、板状をなすシート部221、第2のコイル222に電力を給電するケーブル23、および送電部22を保持するための1つ以上の保持部225を有する。シート部221の内部には、第2のコイル222が設けられている。
 保持部225は、シート部221およびケーブル23の少なくとも一方に設けられている。ここでは、保持部225がシート部221に設けられている生体外ユニット20について説明する。
 図1、4に示すように、所定の長さを有するケーブル23を介して筐体部21と送電部22のシート部221とが接続されて、筐体部21から送電部22の第2のコイル222へ電力が供給される。送電部22のシート部221内に収納されている第2のコイル222は、ケーブル23の一端に接続されている。また、ケーブル23の他端は、筐体部21に接続されている。
 生体外ユニット20を構成する筐体部21は、内部に電源やICチップなどが実装された回路基板を収容する。筐体部21は、送電部22に対して電力を供給するとともに、送電部22が受電した受電結果を受信する。送電部22は、電力を非接触によって伝送する第2のコイル222を有する。
 筐体部21は、第1の接続部211と、電源部212と、第2の通信部213と、入力部214と、記録部215と、出力部216と、表示部217と、発光部218と、制御部219と、を備える。第1実施形態では、出力部216、表示部217および発光部218の少なくとも一方が報知部として機能する。
 第1の接続部211には、ケーブル23の他端が電気的に接続されており、電源部212から入力された電力がケーブル23を介して第2のコイル222へ供給される。第1の接続部211は、例えばメス型の電気カプラを用いて構成される。
 電源部212は、制御部219の制御のもと、第1の接続部211を介して送電部22へ電力を供給する。電源部212は、電池や昇圧回路などを用いて構成される。
 第2の通信部213は、制御部219の制御のもと、第1の接続部211を介して送電部22が受信した受電結果(信号)を制御部219へ出力する。
 入力部214は、ユーザからの操作の入力を受け付ける。入力部214は、ユーザの操作に基づいた値を制御部219に入力する。また、入力部214は、ボタン、スイッチおよびタッチパネルなどを用いて実現される。ここで、ユーザとは、医者、看護師、介護者および被検体の患者自身のいずれかである。
 記録部215は、生体外ユニット20が実行する各種のプログラムおよび情報を記録する。記録部215は、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを用い実現される。
 出力部216は、制御部219の制御のもと、音声を出力する。出力部216は、例えばスピーカなどを用いて実現される。また、出力部216は、送電部22の移動に伴って、送電部22と医療器具10の受電部との相対的な位置関係が所定の状態に達した場合に、該所定の状態になったことを音声によって報知することができる。
 表示部217は、制御部219の制御のもと、所定の情報を表示する。表示部217は、液晶や有機EL(Electro Luminescence)などを用いて実現される。また、表示部217は、送電部22の移動に伴って、送電部22と医療器具10の受電部との相対的な位置関係が所定の状態に達した場合に、該所定の状態になったことを表示によって報知することができる。
 発光部218は、制御部219の制御のもと、発光する。発光部218は、LED(Light Emitting Diode)を用いて実現される。また、発光部218は、送電部22の移動に伴って、送電部22と医療器具10の受電部との相対的な位置関係が所定の状態に達した場合に、該所定の状態になったことを発光によって報知することができる。
 制御部219は、生体外ユニット20を構成する各部を制御する。制御部219は、入力部214が押下された場合、入力部214から入力された値に基づいて電源部212を制御し、電源部212は、制御部219の制御に基づいて、第1の接続部211を介して送電部22に電力を供給させる。また、制御部219は、第2の通信部213から受電結果が入力された場合、発光部218を発光させることによって、送電部22と医療器具10との相対的な位置関係が所定の状態になったことを報知させる。具体的には、制御部219は、第2の通信部213からの受電結果の電力に基づいて、医療器具10との相対的な位置関係が所定の状態、例えば医療器具10の第1のコイル15上に、送電部22の第2のコイル222が位置する状態となったことを発光部218に発光させることによって報知させる。制御部219は、メモリと、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアを有するプロセッサと、を用いて実現される。
 生体外ユニット20を構成する送電部22は、電力を非接触によって伝送する機能を有する。図5に示すように、送電部22におけるシート部221の内部には、電力を伝送するための第2のコイル222が設けられており、第2のコイル222内に、注射針を注入可能な孔224を有する。また、シート部221には、ケーブル23を介して第2のコイル222と筐体部21の電源部212とを電気的に接続する第2の接続部223が設けられている。また、シート部221の外側には、送電部22を保持するための1つ以上の保持部225が設けられている。なお、注射針を刺すときに、軟質部13を外れないようにする必要があるため、孔224の大きさは、軟質部13の大きさよりも、少しだけ小さく形成することが好ましい。
 シート部221は、内部に第2のコイル222を具備し、環状、例えば円環状である。シート部221は、例えば不織布などを用いて実現される。また、シート部221は、2枚の不織布によって第2のコイル222および第2の接続部223を挟み込んで形成される。
 第2のコイル222は、円環状をなし、シート部221内に設けられる。第2のコイル222は、第2の接続部223を介して筐体部21から入力された電力に応じて磁束を発生する。
 第2の接続部223には、ケーブル23の一端が電気的に接続されており、第2のコイル222と筐体部21の電源部212とが電気的に接続されている。第2の接続部223は、例えば図5に示すようにオス型の電気カプラを用いて構成される。
 孔224は、第2のコイル222内(シート部221)に設けられる。例えば、孔224は、第2のコイル222が設けられた中央に設けられる。孔224は、注射針を挿脱可能である。なお、第2のコイル222の内径と孔224の直径は、軟質部13の直径に応じて適宜変更可能である。
 保持部225は、生体外ユニット20を使用する使用者が保持する部分である。指を含む手先部分、手首部分または腕部分によって、使用者は保持部225を容易に保持できる。保持部225は、シート部221の一方の主面に設けられている。
 ここで、保持部225の具体的な使用例について説明する。一般的に、利き手で注射針を穿刺するので、利き手が右手の場合、生体外ユニット20の操作は非利き手の左手で行うことになる。左手の親指と人差し指で使用者は患者の皮膚の上から生体内に埋め込まれている医療器具10を摘まむ。非利き手の左手と生体内に埋め込まれている医療器具10の位置関係は、穿刺時作業を通じて固定される。この状態で、第2のコイル222を具備するシート部221を非利き手に固定することで、一方の手によって、医療器具10の固定、およびシート部221内の第2のコイル222と埋め込まれている医療器具10との位置関係を固定することになり、安定した非接触給電効率の保持が可能になる。このとき、医療器具10の固定に使用していない左手の指により、保持部225を容易に保持することができる。また、指ではなく、左手のひら全体で保持部225を保持してもよい。
 また、第2のコイル222と筐体部21を接続するケーブル23は、EMC(Electromagnetic Compatibility、電磁両立性)の要請のため、重く太径で構成されており、柔軟性に乏しい可能性がある。上述したように、給電効率の観点から、医療器具10が埋め込まれている位置まで第2のコイル222を移動した後は、医療器具10の第1のコイル15と第2のコイル222の位置が動かないように固定することが望ましく、ケーブル23の動きを制御する必要がある。本実施例では、非利き手(例えば、左手)の親指と人差し指で使用者は患者の皮膚の上から生体内に埋め込まれている医療器具10を摘まみ、例えば、中指などで保持部225を保持するので、ケーブル23の一端に接続されている第2のコイル222を非利き手でしっかりと保持し、固定できるため、ケーブル23の動きを制御することができる。
 また、例えば図5に示すように、シート部221は、シート部221の一方の主面に設けられ、シート部221と保持部225とを連結するための連結孔227をさらに有し、保持部225の一部が連結孔227に挿設されてもよい。この場合、保持部225の一部を連結孔227に挿通した後、連結孔227に接着剤を充填させて、シート部221と保持部225とを接着させてもよい。
 使用者が保持部225を保持することで、使用者は、シート部221を安定して保持しながら、生体外ユニット20から生体100内に埋め込まれている医療器具10の場所を探索するための送電部22の移動を容易に行うことができる。また、生体外ユニット20の送電部22と医療器具10の受電部との相対的な位置関係が所定の状態に達した場合、使用者は、送電部22の移動を終了し、生体100の体表101に対するシート部221の安定保持を容易に維持できる。
 保持部225を保持する使用者とは、医者、看護師、介護者および被検体の患者自身のいずれかであり、ユーザと同じであってもよい。特に、使用者が患者であると、医療器具10の探索のための送電部22の移動、送電部22と医療器具10の受電部との所定の位置関係を持続するための送電部22の保持の維持、および生体100内に薬液を投入するための生体100に対する注射針の穿刺を患者自身で容易に実施できる。
 また、図5および後述の図8に示すように、保持部225は貫通孔226を有することが好ましい。使用者は貫通孔226に指などを入れることで、保持部225を手で容易に保持できる。貫通孔226が円状である場合、例えば、貫通孔226の孔径は80~90mm程度である。
 このような保持部225は、図8に示すように、シート部221の一方の主面に対して立設していることが好ましく、使用時にシート部221の一方の主面に対して立設していることがより好ましい。保持部225が貫通孔226を有すると、使用時において、使用者は、シート部221の一方の主面から立設している状態の保持部225に指を入れることで、保持部225を容易に保持できる。そのため、患者自身は、送電部22の移動、皮膚の上からの医療器具10の摘まみ、送電部22の保持の維持を一方の手で行い、注射針の穿刺を他方の手で行う一連の操作をさらに容易に実施できる。
 また、保持部225は、図8のような剛体でもよいし、上記図のような柔性または可撓性を有してもよい。
 次に、医療器具10の位置を検出する手順について説明する。ここでは、ユーザと使用者が同じである場合を説明する。ユーザは、生体外ユニット20の入力部214を押下することによって、筐体部21の電源部212からケーブル23を介して第2のコイル222に電力を供給させる。そして、ユーザは、生体外ユニット20の保持部225を保持、かつ生体100内に埋め込まれた医療器具10を探索しながら、生体外ユニット20の送電部22を近づける。この場合、第2のコイル222は、ケーブル23を介して電源部212から電力が供給されることによって、磁束を発生させる。
 続いて、ユーザは、生体外ユニット20の保持部225を保持しながら、生体外ユニット20のシート部221を医療器具10にさらに近づける。この状況下において、発光部218は、医療器具10の第1のコイル15と生体外ユニット20の第2のコイル222との相対的な位置関係が所定の位置に達した場合、医療器具10における所定箇所に到達したことを示す発光を行うことによってユーザに報知する。この場合において、医療装置1は、医療器具10の第1のコイル15と生体外ユニット20の第2のコイル222との位置関係が鉛直方向において互いに重なる位置に到達した場合、発光部218が発光することによってユーザに報知する。この結果、ユーザは、生体100内に埋め込められて用いられる医療器具10における軟質部13の位置を容易に確認することができる。具体的には、ユーザは、発光部218が発光した場所において、孔224の下方に軟質部13が位置していることを把握することができる。
 なお、制御部219は、医療器具10の第1のコイル15と生体外ユニット20の第2のコイル222との相対的な位置関係が所定の位置に達した場合、発光部218に発光させるだけでなく、出力部216に音声を出力させることによってユーザに報知してもよい。さらに、制御部219は、表示部217に第2のコイル222が医療器具10における軟質部13に到達したことを示す情報を表示させることによってユーザに報知してもよい。
 その後、ユーザは、医療器具10の第1のコイル15と生体外ユニット20の第2のコイル222との所定の位置関係を維持しながら、保持部225を保持している一方の手の指で皮膚の上から生体内に埋め込まれている医療器具10を摘まむ。この状態で、他方の手で、送電部22の内側に形成されている孔224を目印に注射針を挿通する。これにより、ユーザは、生体外ユニット20の保持部225を保持しながら、医療器具10の軟質部13の位置を迷うことなく、軟質部13に注射針を挿通することができ、容易に薬液容器12に薬液を注入することができる。
 また、ユーザと使用者が異なる場合には、ユーザが生体外ユニット20の筐体部21を操作し、使用者が生体外ユニット20の送電部22を操作する。注射針の操作は、ユーザでもよいし、使用者でもよい。
 また、医療器具10が患者の生体100内のどこに埋め込まれているかにより、第2のコイル222を内蔵している送電部22の固定される状態が異なる。医療器具10が患者の胸に埋め込まれる場合、患者は、ベッドなどに仰向けに横たわった状態で注射針の穿刺を受けることになる。この場合、図6に示すように、使用者は、非利き手(例えば、左手)の親指と人差し指で患者の皮膚の上から生体100内に埋め込まれている医療器具10を摘まみ、非利き手の例えば中指などで保持部225を保持する。送電部22は、地面に対して略平行に固定されることになる。また、医療器具10が患者の腕に埋め込まれる場合、患者は、イスやベッドなどに腰かけた状態で注射針の穿刺を受けることになる。この場合、図7に示すように、使用者は、非利き手(例えば、左手)の親指と人差し指で患者の皮膚の上から生体100内に埋め込まれている医療器具10を摘まみ、非利き手の例えば中指などで保持部225を保持する。送電部22は、地面に対して略垂直に固定されることになる。
 以上説明した第1実施形態によれば、生体外ユニット20の保持部225を保持しながら、医療器具10の第1のコイル15と生体外ユニット20の第2のコイル222との相対的な位置関係が所定の位置に達した場合、発光部218が発光することによって医療器具10の第1のコイル15と生体外ユニット20の第2のコイル222との相対的な位置関係が所定の位置に達したことを報知するので、生体100内に埋め込められて用いられる医療器具10における軟質部13の位置を容易に確認することができる。さらに、送電部22の保持部225を容易に保持しながら、生体100に対して注射針を穿刺できることから、サージカルテープなどを用いた体表101への送電部22の固定が不要になる。そのため、サージカルテープなどを体表101に直に貼ることによる、患者の皮膚へのダメージや患者の不快感を回避することができる。このように、生体100内の医療器具10に対する薬液投入時に生体100への負担を抑制することができる。
 また、保持部225を保持することによって、使用者の一方の手と送電部22とが固定される。使用者が患者であると、使用者の一方の手が送電部22と一体化されているため、医療器具10の第1のコイル15の探索のための送電部22の移動、送電部22の第2のコイル222と医療器具10の第1のコイル15との所定の位置関係を持続するための送電部22の保持の維持、皮膚の上からの医療器具10の摘まみを一方の手で行い、生体100内に薬液を投入するための注射針の穿刺を他方の手で行うことで、患者自身が一連の操作を容易に実施することができる。
 また、非利き手(例えば、左手)の親指と人差し指で使用者は患者の皮膚の上から生体内に埋め込まれている医療器具10を摘まみ、かつ、非利き手の例えば中指などで保持部225を保持するので、医療器具の第1のコイル15と生体外ユニット20の第2のコイル222の位置が動かないように固定することができる。
 また、生体外ユニット20の送電部22がケーブル23を介して筐体部21に対して着脱自在な構成であると、筐体部21を他の被検体であっても使い回すことができるので、医療装置1を導入する際のコストを低減することができる。
 なお、上記では、1つの保持部225が設けられている例を示したが、保持部225は1つ以上あればよく、図8に示すように、複数の保持部225が設けられてもよい。複数の保持部225の大きさは、全て同じでもよいし、一部が異なってもよいし、全てが異なってもよい。
 また、上記図5に示すように、保持部225は、シート部221の主面に設けられてもよいし、図8に示すようにシート部221の外縁に設けられてもよいし、図9に示すようにシート部221の内縁に設けられてもよい。また、保持部225は、図8~9に示すようにシート部221の主面に対して立設してもよいし、シート部221の主面内に沿って延在してもよい。例えば、図10に示すように、シート部221の外縁に設けられている保持部225は、シート部221の主面内に沿ってシート部221の外側に延在してもよい。また、図10に示すように、シート部221の内縁に設けられている保持部225は、シート部221の主面内に沿ってシート部221の内側に延在してもよい。
 また、図5では、保持部225がシート部221に設けられている例を示したが、図11に示すように、保持部225はケーブル23や後述の保持部225aに設けられてもよい。
 また、保持部225の構成としては、図5に示すように環状でもよい。また、図12に示すように、保持部225は、線状であり、保持部の一端が送電部22に固定され、保持部の他端に設けられる装着部228が送電部22に対して着脱可能に装着される構成でもよい。また、図13に示すように、保持部225は、複数の線状であり、複数の保持部の一端が送電部22に固定され、複数の保持部の他端に設けられる装着部228同士が互いに着脱可能に装着される構成でもよい。装着部228は、面ファスナー、ボタン、金具であることが好ましい。
 また、保持部は、保持部225を上記では説明したが、図1などに示す保持部225aであってもよい。この場合、医療装置1は、保持部225のみを有してもよいし、保持部225aのみを有してもよいし、保持部225と保持部225aの両方を有してもよい。また、保持部225は、保持部225aに設けられてもよい。
 指を含む手先部分、手首部分または腕部分によって保持される保持部225に対して、保持部225aは、主に指を含む手先部分で掴まれる。図1に示すように、保持部225aは、シート部221とケーブル23との間に設けられている。手先部分で保持部225aを掴みやすい観点から、保持部225aは剛体であることが好ましい。また、同様の観点から、保持部225aの形状は多面体であることが好ましい。
 また、保持部225aは、コネクタの機能を有してもよい。この場合、送電部22のシート部221内に収納されている第2のコイル222は、保持部225aを介してケーブル23の一方に接続されている。第2の接続部223には、ケーブル23の一方が保持部225aを介して電気的に接続されており、第2のコイル222と筐体部21の電源部212とが電気的に接続されている。
(第2実施形態)
 次に、第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、生体外ユニットに報知部を設けるによって報知していたが、第2実施形態では、医療器具に報知部を設けることによって報知する。なお、上述した第1実施形態に係る医療装置1と同一の構成には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
 〔医療装置の構成〕
 図14は、第2実施形態の医療装置の概略構成の一例を示す模式図である。図15は、第2実施形態の医療装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図14~15に示すように、第2実施形態の医療装置1aは、生体100内に埋め込まれて用いられる医療器具10aと、医療器具10aにおける所定箇所を検出する生体外ユニット20aと、を備える。第2実施形態の医療装置1aでは、後述する報知部が医療器具10aに設けられている。また、ここでは、保持部225および保持部225aの両方が設けられているが、保持部225および保持部225aの少なくとも一方が設けられていればよい。
 〔医療器具の構成〕
 まず、医療器具10aの詳細な構成について説明する。図16は、第2実施形態の医療装置1aを構成する医療器具10aの概略構成の一例を示す模式図である。
 図14~16に示すように、医療器具10aは、報知部としての発光部60を備える。
 医療器具10aの受電部は、第1のコイル15と、受電回路16とを有する。第1のコイル15は、生体外ユニット20aの送電部22から伝送された電力を受電する。受電回路16は、第1のコイル15で受電した電力(誘導起電力)を報知部である発光部60に送電する。また、受電回路16は、第1のコイル15で受電した電力を所定の電力に変換し、変換後の電力を発光部60に送電する。
 医療器具10aは、受電部を有し、体内に埋め込まれて用いられる。発光部60は、生体外ユニット20aに設けられている送電部22の移動に伴って、送電部22と受電部との相対的な位置関係が所定の状態に達した場合に、受電部で受電した電力を用いて光を発することにより、該所定の状態になったことを報知する。
 複数の発光部60は、軟質部13の周囲に配置される。例えば、図16に示すように、複数の発光部60は、軟質部13の外縁に沿って120度毎に円環状に軟質部13の周囲に3箇所配置される。発光部60は、受電回路16が受電した電力に応じて発光する。例えば、発光部60は、LEDを用いて構成される。具体的には、発光部60は、指向性の高いLEDを用いることが好ましい。より具体的には、発光部60は、被検体などの生体透過上、赤色の波長帯域の光を発光する赤色LEDを用いることが好ましい。
 〔生体外ユニットの構成〕
 次に、生体外ユニット20aの構成について説明する。図17は、第2実施形態の医療装置1aを構成する生体外ユニット20aの概略構成の一例を示す模式図である。図14~15、17に示すように、生体外ユニット20aは、筐体部21aと送電部22とを備える。なお、本実施形態では、送電部の概念には、送電シートが含まれている。生体外ユニット20aは、上述生体外ユニット20の構成から第2の通信部213、出力部216、表示部217および発光部218が取り除かれている。
 第2のコイル222は、円環状をなし、電源部212から入力された電力に応じて磁束を発生させ、生体100内に埋め込まれて用いられる医療器具10aの第1のコイル15へ電力を送電する。また、第2のコイル222が供給する電力は、第2のコイル222と第1のコイル15とが所定の距離、例えば数十cm程度の距離であっても、発光部60を発光可能な程度のものである。
 このように構成された医療装置1aは、生体外ユニット20aから医療器具10aに電力を供給し、医療器具10aにおける複数の発光部60が発光することによって医療器具10aが埋め込まれている場所を報知する。これにより、被検体の外部から医療器具10aにおける軟質部13の位置および中心を直感的に把握することができる。
 以上説明した第2実施形態によれば、医療器具10aにおける複数の発光部60が発光することによって報知するので、被検体の外部から医療器具10aにおける軟質部13の位置を直感的に把握することができる。
 なお、第1実施形態では、報知部が生体外で用いられる生体外ユニットに設けられている例を示し、第2実施形態では、報知部が生体内に埋め込まれて用いられる医療器具に設けられている例を示したが、報知部は、生体外ユニットと医療器具との両方に設けられてもよい。
 以上、本願の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、本発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
 1、1a 医療装置
 10、10a 医療器具
 11 本体部
 12 薬液容器
 12a 開口
 13 軟質部
 14 カテーテル
 15 第1のコイル
 16 受電回路
 17 第1の通信部
 20、20a 生体外ユニット
 21、21a 筐体部
 22 送電部
 23 ケーブル
 60 発光部
 100 生体
 101 体表
 211 第1の接続部
 212 電源部
 213 第2の通信部
 214 入力部
 215 記録部
 216 出力部
 217 表示部
 218 発光部
 219 制御部
 221 シート部
 222 第2のコイル
 223 第2の接続部
 224 孔
 225、225a 保持部
 226 貫通孔
 227 連結孔
 228 装着部

Claims (11)

  1.  電力を非接触によって伝送する第2のコイルを有する送電部を備える生体外ユニットと、
     前記送電部から伝送された前記電力を受電する第1のコイルを有する受電部と、
     前記受電部を有し、生体内に埋め込まれて用いられる医療器具と、
     前記生体外ユニットおよび前記医療器具の少なくとも一方に設けられ、前記送電部の移動に伴って、前記送電部と前記受電部との相対的な位置関係が所定の状態に達した場合に、該所定の状態になったことを報知する報知部と、
    を備え、
     前記送電部は、板状をなすシート部、前記第2のコイルに電力を給電するケーブル、および前記送電部を保持するための1つ以上の保持部を有し、
     前記シート部の内部には、前記第2のコイルが設けられ、前記第2のコイル内に、注射針を注入可能な孔を有する、医療装置。
  2.  前記保持部は、前記シート部および前記ケーブルの少なくとも一方に設けられている、請求項1に記載の医療装置。
  3.  前記保持部は、前記シート部の一方の主面に設けられている、請求項1に記載の医療装置。
  4.  前記シート部は、前記シート部の一方の主面に設けられ、前記シート部と前記保持部とを連結するための連結孔をさらに有し、
     前記保持部の一部が前記連結孔に挿設されている、請求項1に記載の医療装置。
  5.  前記保持部は、前記シート部の外縁に設けられている、請求項1に記載の医療装置。
  6.  前記保持部は、前記シート部の内縁に設けられている、請求項1に記載の医療装置。
  7.  前記保持部は、前記シート部の一方の主面に対して立設している、請求項1に記載の医療装置。
  8.  前記保持部は、貫通孔を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の医療装置。
  9.  前記保持部は、前記シート部と前記ケーブルとの間に設けられている、請求項1に記載の医療装置。
  10.  生体内に埋め込まれて用いられ、外部から非接触によって伝送された電力を受電する受電部を有する医療器具の所定箇所を検出する生体外ユニットであって、
     電力を非接触によって伝送する第2のコイルを有する送電部を備え、
     前記送電部は、板状をなすシート部、前記第2のコイルに電力を給電するケーブル、および前記送電部を保持するための1つ以上の保持部を有し、
     前記シート部の内部には、前記第2のコイルが設けられ、前記第2のコイル内に、注射針を注入可能な孔を有する、生体外ユニット。
  11.  生体内に埋め込まれて用いられ、外部から非接触によって伝送された電力を受電する受電部を有する医療器具の所定箇所を検出する生体外ユニットに対して着脱自在な送電シートであって、
     前記送電シートは、板状をなすシート部を有し、
     前記シート部の内部には、電力を非接触によって伝送する第2のコイルが設けられ、前記シート部の外側には、前記シート部を保持するための1つ以上の保持部が設けられており、前記第2のコイル内に、注射針を注入可能な孔を有する、送電シート。
PCT/JP2023/046895 2022-12-28 2023-12-27 医療装置、生体外ユニットおよび送電シート WO2024143459A1 (ja)

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