WO2024121909A1 - 治療支援システム、治療支援方法、及び治療支援プログラム - Google Patents

Abstract

複数種類の治療用アプリケーションの中から患者などの利用者に適した治療用アプリケーションをユーザが選択する際にその煩わしさを軽減する治療支援システムを提供する。電子カルテとともに用いられ、患者への処方指示を受け付ける指示受付部と、患者の診療記録をカルテ情報として取得する情報取得部と、カルテ情報に基づいて予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から患者に適した治療用アプリケーションを選択する選択部と、治療用アプリケーション情報としてユーザ端末に表示する表示制御部と、治療用アプリケーション情報に対するユーザの認否を認否情報として受け付ける認否受付部と、認否情報が患者に対しての治療用アプリケーションの承認であった場合、治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コードを生成するコード生成部を備える。

Description

治療支援システム、治療支援方法、及び治療支援プログラム

　本発明は、治療支援システム、治療支援方法、及び治療支援プログラムに関し、特に医師などの医療者の判断のもと患者等の利用者が利用する治療用アプリケーションを用いた治療の治療支援システム、治療支援方法、及び治療支援プログラムに関する。

　近年、疾患の治療、又は健康の回復、維持、若しくは増進を目的として、治療用アプリケーションが利用されるようになってきた。治療用アプリケーションは、患者等の利用者のスマートフォン等の情報端末にインストールされて用いられる。治療用アプリケーションは、患者等の治療用アプリケーションの使用状況及び使用履歴に関する情報を患者等と医療者とに共有させるとともに、患者等の体調管理及び疾患等の知識の習得を支援し、患者等の意識を改善し行動変容を促すことで治療効果等を高めようとするものである。治療用アプリケーションは、薬剤投与による重篤な副反応の虞が少ないことから、情報技術の発展ととともに、今後、色々な種類の治療用アプリケーションが提案されることが予想される。

　また、近年、患者等の診療のカルテのデジタル化が普及してきており、紙媒体のカルテに代わり電子カルテが用いられるようになってきた。特許文献１に開示の技術では、医師は電子カルテ等のシステムを介して治療用アプリケーションを患者に処方することができるとしている。具体的には、医師が電子カルテ上の治療用アプリケーション名のリストの中から患者に適する治療用アプリケーション名を選択することなどで治療用アプリケーションを患者に処方することが提案されている。

　しかし、特許文献１に開示の技術では、医師が電子カルテ上の治療用アプリケーション名のリストの中から患者に適する治療用アプリケーション名を選択することの煩わしさについては何ら考慮されていない。治療用アプリケーションの種類が増えるにしたがって、医師の煩わしさも増大することが予想される。

特開２０２２－８００５０号

　そこで、本開示では、複数種類の治療用アプリケーションの中から患者等に適した治療用アプリケーションをユーザが選択する際に、その煩わしさを軽減することができる治療支援システム、治療支援方法、及び治療支援プログラムを提供することを目的とする。

　すなわち、第１の態様に係る治療支援システムは、電子カルテとともに用いられ、治療用アプリケーションを患者へ処方するに際し、治療用アプリケーションの処方を行うユーザの指示をユーザが操作するユーザ端末を介して受け付ける指示受付部と、指示に基づいて、患者の診療の記録をカルテ情報として電子カルテから取得する情報取得部と、カルテ情報に基づいて、予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から治療用アプリケーションを選択する選択部と、選択部に選択された治療用アプリケーションに関する情報を治療用アプリケーション情報としてユーザ端末に表示する表示制御部と、ユーザ端末に表示された治療用アプリケーション情報に対するユーザの認否を認否情報として受け付ける認否受付部と、認否受付部が受け付けた認否情報が患者に対しての治療用アプリケーションの承認であった場合、治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コードを生成するコード生成部と、を備えることを特徴とする。

　第２の態様は、第１の態様に係る治療支援システムにおいて、選択部は、カルテ情報と治療用アプリケーションとの対応関係を予め学習した学習モデルに、情報取得部が取得したカルテ情報が入力されることによって、予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から患者に適した治療用アプリケーションを選択することとしてもよい。

　第３の態様は、第１の態様に係る治療支援システムにおいて、指示受付部は、ユーザ端末に表示される電子カルテの操作画面に表示されるシンボルに対するユーザのクリック操作又はタップ操作によって治療用アプリケーションの処方の指示を受け付けることとしてもよい。

　第４の態様は、第１の態様に係る治療支援システムにおいて、認否受付部は、ユーザ端末に表示される電子カルテの操作画面に表示されるシンボルに対するユーザのクリック操作又はタップ操作によってユーザ端末に表示された治療用アプリケーションに対するユーザの認否を受け付けることとしてもよい。

　第５の態様は、第１の態様に係る治療支援システムにおいて、有効化コードを患者が所有する患者端末に送信する送信部を備えることとしてもよい。

　第６の態様は、第５の態様に係る治療支援システムにおいて、情報取得部が取得したカルテ情報に基づいて、患者に対しての治療用アプリケーションの初期状態を設定する初期情報を生成する初期情報生成部を備え、送信部は、有効化コードとともに初期情報を患者端末に送信することとしてもよい。

　第７の態様は、第１の態様に係る治療支援システムにおいて、認否受付部が受け付けた認否情報が患者に対しての治療用アプリケーションの否認であった場合、選択部が選択した治療用アプリケーションを除いて、情報取得部が取得したカルテ情報に基づいて、予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から患者に適した治療用アプリケーションを再選択する再選択部を備えることとしてもよい。
　第８の態様に係る治療支援システムは、電子カルテとともに用いられ、治療用アプリケーションを患者へ処方するに際し、治療用アプリケーションの処方を行うユーザの指示をユーザが操作するユーザ端末を介して受け付ける指示受付部と、指示に基づいて、患者の診療の記録をカルテ情報として電子カルテから取得する情報取得部と、予め登録された複数の治療用アプリケーションに関する情報を治療用アプリケーション情報としてユーザ端末に表示する表示制御部と、ユーザ端末に表示された治療用アプリケーション情報に対するユーザの認否を認否情報として受け付ける認否受付部と、認否受付部が受け付けた認否情報が患者に対しての治療用アプリケーションの承認であった場合、治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コードを生成するコード生成部と、を備えることを特徴とする。

　第９の態様に係る治療支援方法は、コンピュータが、電子カルテとともに用いられ、治療用アプリケーションを患者へ処方するに際し、治療用アプリケーションの処方を行うユーザの指示をユーザが操作するユーザ端末を介して受け付ける指示受付ステップと、指示に基づいて、患者の診療の記録をカルテ情報として電子カルテから取得する情報取得ステップと、カルテ情報に基づいて、予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から治療用アプリケーションを選択する選択ステップと、選択ステップにおいて選択された治療用アプリケーションに関する情報を治療用アプリケーション情報としてユーザ端末に表示する表示制御ステップと、ユーザ端末に表示された治療用アプリケーション情報に対するユーザの認否を認否情報として受け付ける認否受付ステップと、認否受付ステップにおいて受け付けた認否情報が患者に対しての治療用アプリケーションの承認であった場合、治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コードを生成するコード生成ステップと、を実行することを特徴とする。

　第１０の態様に係る治療支援プログラムは、コンピュータに、電子カルテとともに用いられ、治療用アプリケーションを患者へ処方するに際し、治療用アプリケーションの処方を行うユーザの指示をユーザが操作するユーザ端末を介して受け付ける指示受付機能と、指示に基づいて、患者の診療の記録をカルテ情報として電子カルテから取得する情報取得機能と、カルテ情報に基づいて、予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から治療用アプリケーションを選択する選択機能と、選択機能において選択された治療用アプリケーションに関する情報を治療用アプリケーション情報としてユーザ端末に表示する表示制御機能と、ユーザ端末に表示された治療用アプリケーション情報に対するユーザの認否を認否情報として受け付ける認否受付機能と、認否受付機能において受け付けた認否情報が患者に対しての治療用アプリケーションの承認であった場合、治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コードを生成するコード生成機能と、を実現させることを特徴とする。

　本開示に係る治療支援システム等は、電子カルテとともに用いられ、治療用アプリケーションを患者へ処方するに際し、治療用アプリケーションの処方を行うユーザの指示をユーザが操作するユーザ端末を介して受け付ける指示受付部と、指示に基づいて、患者の診療の記録をカルテ情報として電子カルテから取得する情報取得部と、カルテ情報に基づいて、予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から患者に適した治療用アプリケーションを選択する選択部と、選択部に選択された治療用アプリケーションに関する情報を治療用アプリケーション情報としてユーザ端末に表示する表示制御部と、ユーザ端末に表示された治療用アプリケーション情報に対するユーザの認否を認否情報として受け付ける認否受付部と、認否受付部が受け付けた認否情報が患者に対しての治療用アプリケーションの承認であった場合、治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コードを生成するコード生成部と、を備えることを特徴とするので、複数種類の治療用アプリケーションの中から患者等に適した治療用アプリケーションをユーザが選択する際に、その煩わしさを軽減することができる。

図１は本実施形態に係る治療支援システムの概要を説明するための図である。 図２は本実施形態に係る治療支援システムの構成について説明するためのブロック図である。 図３は本実施形態に係る治療支援システムの機能について説明するためのブロック図である。 図４は本実施形態に係る治療支援システムとともに用いられる電子カルテの表示画面を説明するための図である。 図５は本実施形態に係る治療支援システムに係るデータ等の流れを説明するための図である。 図６は本実施形態に係る治療支援プログラムのフローチャートである。

（治療支援システム１０の概要について）
　図１を参照して、本実施形態に係る治療支援システム１０の概要について説明する。

　治療支援システム１０は、複数の治療用アプリケーションを、医療機関が患者等に一元的に導入・処方するためのシステムであり、異なるメーカーの治療用アプリケーションを同一の処理フローで処方できるようにし、医療機関の運用負荷を低減するものである。なお、本書類上、患者は、病気にかかり医師などの医療者の治療を受ける人のみならず、健康の回復、維持、若しくは増進のために専門家の指導を受けている人についても含むものとする。

　治療用アプリケーションは、医師によって処方され、患者の情報処理装置にインストールして使用される疾病の治療を目的としたアプリケーションである。治療用アプリケーションの例としては、高血圧症治療用アプリケーション、ニコチン依存症治療用アプリケーション、非アルコール性脂肪肝炎治療用アプリケーション、アルコール依存症治療用アプリケーション、及びがん患者支援のための治療用アプリケーションなどがある。

　治療支援システム１０は、パーソナルコンピュータ（以下、ＰＣ）、ノートＰＣ、タブレット型ＰＣ、及びスマートフォンなどに代表される情報処理装置の一種であり、ネットワーク１５に接続されている。ネットワーク１５は、インターネット及びイントラネットの両方を含むものである。治療支援システム１０はイントラネットを介して他の機器と接続することができ、また、インターネットを介して他の機器と接続することもできる。さらに、治療支援システム１０はインターネット及びイントラネットの両方を介して他の機器と接続することもできる。

　ネットワーク１５は、電子カルテシステム１１、及びサーバ１４、治療支援システム１０のユーザである医師など医療者が用いるユーザ端末１２、及び治療用アプリケーションの利用者である患者等が用いる患者端末１３などが接続されている。

　電子カルテシステム１１は、患者等の診療の記録を、ユーザである医師などに対して提供するために、ユーザである医師などが使用するユーザ端末１２に電子カルテを表示するものである。本書類上、ユーザは医師として以降説明する。なお、ユーザには医師以外にも、看護師、薬剤師、理学療法士、助産師、保健師、鍼灸師、スポーツのインストラクタ、栄養士などの身体、精神に不調を訴える患者等の治療、改善に役立てる助言、指導をする専門家も含まれる。

　電子カルテシステム１１には、医師などが行った診療の記録の他に、実施された検査の検査情報、心電図、脳波などの時系列数値データ、放射線、ＣＴ、内視鏡、ＭＲＩなどの画像データ、聴診器などの音声データが蓄積され、これらが電子カルテとしてユーザ端末１２に表示される。さらに、電子カルテシステム１１には、患者などの氏名、性別、年齢、生年月日、既往歴、診察の履歴、予後、薬剤情報、合併症情報などが蓄積され、これらが電子カルテとしてユーザ端末１２に表示される。

　サーバ１４は、複数種類の治療用アプリケーションがアップロードされ保存される。また、サーバ１４は、治療用アプリケーションを使用する上で必要となる各種データが保存される。ユーザ端末１２及び患者端末１３は、サーバ１４にアクセスして治療用アプリケーション及びこの治療用アプリケーションを使用するにあたり必要となる各種データをダウンロードする。サーバ１４は、治療支援システム１０に統合されてもよいし、単独のシステムとして設けられていてもよい。

　治療用アプリケーションは、ユーザ端末１２において実行されるユーザ側アプリケーションと患者端末１３において実行される患者側アプリケーションとを含む。サーバ１４は、その機能として、図５に示す様に、ユーザ側サーバ機能部１４ａと患者側サーバ機能部１４ｂとを備える。

　ユーザ端末１２は、ユーザ側アプリケーションを実行することによって実装する機能に基づいて、サーバ１４のユーザ側サーバ機能部１４ａとの間で各種データの送受信を行う。

　患者端末１３は、患者側アプリケーションを実行することによって実装する機能に基づいて、サーバ１４の患者側サーバ機能部１４ｂとの間で各種データの送受信を行う。

　ユーザ端末１２は、治療支援システム１０の使用者であり、治療用アプリケーションを処方する医師等が利用するパーソナルコンピュータ（以下、ＰＣ）、ノートＰＣ、タブレット型ＰＣ、及びスマートフォンなどに代表される情報処理装置である。ユーザは、ユーザ端末１２を介して治療支援システム１０を運用する。

　ユーザ端末１２は、説明の便宜上、図１に１台が図示されているが、これに限定されるものではなく、複数台のユーザ端末１２がネットワーク１５に接続され、それぞれのユーザ端末１２が独自に治療支援システム１０を運用することが可能である。

　患者端末１３は、治療用アプリケーションの利用者（患者等）が治療を受けるために用いる情報処理装置であり、パーソナルコンピュータ（以下、ＰＣ）、ノートＰＣ、タブレット型ＰＣ、及びスマートフォンなどが情報処理装置の一例として挙げられる。患者端末１３は、ユーザ端末１２と同様に、説明の便宜上、図１に１台が図示されているが、これに限定されるものではなく、複数台の患者端末１３がネットワーク１５に接続され、それぞれの患者端末１３が独自に治療用アプリケーションを実行することが可能である。

（治療支援システム１０の構成について）
　図２を参照して、治療支援システム１０の構成について説明する。図２は本実施形態に係る治療支援システム１０の構成について説明するためのブロック図である。治療支援システム１０は、通信インターフェース１０ａ、ＲＯＭ（Read Only Memory）１０ｂ、ＲＡＭ（Random Access Memory）１０ｃ、記憶部１０ｄ、ＣＰＵ１０ｅ、入出力インターフェース１０ｆなどを備えている。

　通信インターフェース１０ａは、治療支援システム１０におけるネットワーク１５に対してデータなどの送受信を行う機能を担う。治療支援システム１０は、通信インターフェース１０ａを介して、ネットワーク１５に接続される電子カルテシステム１１、ユーザ端末１２、患者端末１３、及びサーバ１４との間でデータの送受信を行う。

　記憶部１０ｄは、記憶装置として利用でき、治療支援システム１０が動作する上で必要となる各種アプリケーション及び当該アプリケーションによって利用される各種データなどが記録される。

　治療支援システム１０は、後述する治療支援プログラムをＲＯＭ１０ｂ若しくは記憶部１０ｄに保存し、ＲＡＭ１０ｃなどで構成されるメインメモリに当該治療支援プログラムを取り込む。ＣＰＵ１０ｅは、治療支援プログラムを取り込んだメインメモリにアクセスして、治療支援プログラムを実行する。

　入出力インターフェースｆは、治療支援システム１０の外部装置に対してデータなどの送受信を行う。外部装置は、治療支援システム１０に対してデータなどの入出力を行う入力装置１０ｇ及び出力装置１０ｈのことである。入力装置１０ｇはキーボード、マウス、及びスキャナ（不図示）などのことであり、出力装置１０ｈはモニタ３０（図４参照）、プリンタ及びスピーカ（不図示）などのことである。

（治療支援システム１０の機能について）
　次に、図３、図４、及び図５を参照して、治療支援システム１０の機能の一例について説明する。図３は治療支援システム１０の機能について説明するためのブロック図であり、図４は治療支援システム１０とともに用いられる電子カルテの操作画面３１を説明するための図であり、図５は治療支援システム１０に係るデータ等の流れを説明するための図である。

　治療支援システム１０は、治療支援プログラムを実行することで、ＣＰＵ１０ｅに指示受付部２０、情報取得部２１、選択部２２、表示制御部２３、認否受付部２４、再選択部２５、コード生成部２６、初期情報生成部２７、及び送信部２８などを機能部として備える。

　指示受付部２０は、電子カルテとともに用いられ、治療用アプリケーションを患者へ処方するに際し、治療用アプリケーションの処方を行うユーザの指示をユーザが操作するユーザ端末１２を介して受け付ける。

　指示受付部２０は、ユーザ端末１２に表示される電子カルテの操作画面３１に表示されるシンボルに対するユーザのクリック操作又はタップ操作によって治療用アプリケーションの処方の指示４０を受け付ける。
　クリック操作は、マウスを介した操作であり、シンボルの位置にマウスの動きに連動するカーソルを重ねた状態で停止して、左ボタンを押して放す動作をすることである。
　タップ操作は、モニタ３０がタッチスクリーンの機能を備えている場合に有効となる操作方法であり、モニタ３０に表示されるシンボルに直接指で触れることで入力操作を行うものである。

　シンボルは、ＧＵＩ（Graphical User Interface）として機能するアイコン若しくはツールバーなどのことであり、本実施形態においては図４に示す電子カルテの操作画面３１の中の処方指示ボタン３２のことである。なお、処方指示ボタン３２は、操作画面３１の所定位置に固定されてもよく、またフローティングボタンのようにユーザの好みに合わせて位置を変えることができてもよい。また、処方指示ボタン３２はモニタ３０に表示されるツールバーの中に設けてもよい。治療用アプリケーションの処方の指示４０は、処方指示ボタン３２の１回のクリック操作又はタップ操作によって行うこととしてもよい。

　指示受付部２０は、図５の矢印５０に示す様に、ユーザ端末１２の電子カルテの画面１２ｂとともに表示される処方指示ボタン３２に対するユーザのクリック操作又はタップ操作により処方の指示４０を受け付ける（図４参照）。
　図４に示す電子カルテの表示画面は、ユーザ端末１２のモニタ３０に表示された電子カルテの画面１２ｂであって、電子カルテの操作画面３１がモニタ３０に表示された状態を示している。

　情報取得部２１は、指示に基づいて、患者の診療の記録をカルテ情報４１として電子カルテから取得する。
　情報取得部２１は、指示受付部２０が受け付けた治療用アプリケーションの患者への処方のユーザの指示に基づいて、患者の診療の記録をカルテ情報４１として電子カルテシステム１１から取得する。

　情報取得部２１は、図５の矢印５５に示す様に、電子カルテシステム１１から患者の診療の記録をカルテ情報４１として取得する。
　カルテ情報４１は、患者の氏名、性別、年齢、生年月日、既往歴、診察の履歴、予後、薬剤情報、合併症情報、医師などが行った診療の記録、検査情報、心電図、脳波などの時系列数値データ、放射線、ＣＴ、内視鏡、ＭＲＩなどの画像データ、聴診器などの音声データなどが含まれる。

　選択部２２は、カルテ情報４１に基づいて、予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から治療用アプリケーションを選択する。
　選択部２２は、カルテ情報４１と治療用アプリケーションとの対応関係を予め学習した学習モデルに、情報取得部２１が取得したカルテ情報４１を入力することによって、予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から患者に適した治療用アプリケーションを選択する。

　学習モデルの学習は機械学習が用いられ、その機械学習の手法として、サポートベクター（Support Vector Machine：ＳＶＭ）、モデルツリー、決定ツリー、ニューラルネットワーク、多重線形回帰、局部的重み付け回帰、確立サーチ方法等が用いられる。

　本実施形態においては、複数種類の治療用アプリケーションの名称が、治療支援システム１０の記憶部１０ｄに予め登録されており、選択部２２は情報取得部２１が取得したカルテ情報４１に基づいて、複数の治療用アプリケーションの名称の中から患者等に適した治療用アプリケーションの名称を選択する。

　本実施形態における学習モデルは、カルテ情報４１と治療用アプリケーションの名称との対応関係を予め学習する。そして、選択部２２は、情報取得部２１が取得したカルテ情報４１が学習モデルに入力されることによって、複数の治療用アプリケーションの名称の中から患者等に適した治療用アプリケーションの名称を選択する。
　なお、選択部２２は、情報取得部２１が取得したカルテ情報４１に変えて、ユーザによって入力された検索キーワード（検索する際の手がかりとなる言葉）に基づいて治療用アプリケーションの名称を選択することとしてもよい。
　この場合、選択部２２は、入力された検索キーワードをその名称の中に含む治療用アプリケーションを選択する。選択部２２は、入力された検索キーワードをその名称の中に含む治療用アプリケーションが複数ある場合はその複数の治療用アプリケーションを選択する。
　また、予め登録された複数の治療用アプリケーションの名称は、当該治療用アプリケーションの使用によって効能・効果が期待される疾病の名称と対応付けられており、選択部２２は、情報取得部２１が取得したカルテ情報４１に変えて、ユーザによって入力された検索キーワードに基づいて疾病の名称を選択し、延いては、選択された疾病に対応付けられた治療用アプリケーションの名称を選択することとしてもよい。
　この場合、選択部２２は、入力された検索キーワードをその名称の中に含む疾病を選択する。選択部２２は、入力された検索キーワードをその名称の中に含む疾病が複数ある場合はその複数の疾病を選択し、選択された複数の疾病に対応する治療用アプリケーションを選択する。

　表示制御部２３は、選択部２２に選択された治療用アプリケーションに関する情報を治療用アプリケーション情報４７としてユーザ端末１２に表示する。
　表示制御部２３は、選択部２２に選択された治療用アプリケーションに関する情報として治療用アプリケーションの名称を治療用アプリケーション情報４７としてユーザ端末１２の電子カルテの画面１２ｂに表示する（図５の矢印６４参照）。
　なお、表示制御部２３は、選択部２２に選択された治療用アプリケーションに変えて、予め登録された複数の治療用アプリケーションの名称の一覧を治療用アプリケーション情報４７としてカルテ情報４１とともにユーザ端末１２に表示してもよい。ユーザは、ユーザ端末１２に表示された治療用アプリケーションの名称の一覧の中から所望する治療用アプリケーションを選択する。この場合、後述する認否受付部２４は、医師の当該選択を、選択された当該治療用アプリケーションを医師が承認したとする認否情報を受け付けたこととみなす。そして、後述するコード生成部２６は、ユーザによって選択された治療用アプリケーションについてユーザによって承認されたものとして、ユーザに選択された治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コード４２を生成する。
　治療支援システム１０のユーザである医師は、ユーザ端末１２に表示された治療用アプリケーションの名称の一覧の中から所望する治療用アプリケーションを選択することで、医師は選択した治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コード４２を生成することができるので、医師の治療用アプリケーションを処方する上での作業工数を減らすことができ、医師の煩わしさを軽減することができる。
　表示制御部２３は、治療用アプリケーション情報４７を電子カルテ情報とともにユーザ端末１２に表示する場合、電子カルテの画面１２ｂの内部の所定位置、又は、電子カルテの画面１２ｂの外側の所定位置に設けられた表示枠（不図示）の内部に表示することとしてもよい。
　なお、ユーザ端末１２に表示される治療用アプリケーションの名称は、治療用アプリケーションの略称（省略された名称）であってもよい。

　認否受付部２４は、ユーザ端末１２に表示された治療用アプリケーション情報４７に対するユーザの認否を認否情報４８として受け付ける。
　認否情報４８は、選択部２２が選択した治療用アプリケーションに対する、ユーザの承認又は否認の何れかが含まれる。

　認否受付部２４は、ユーザ端末１２に表示される電子カルテの操作画面３１に表示されるシンボルに対する、ユーザのクリック操作又はタップ操作によって、ユーザ端末１２に表示された治療用アプリケーションに対するユーザの認否を受け付ける。

　シンボルは、本実施形態においては図４に示す電子カルテの操作画面３１の中の承認ボタン３３及び否認ボタン３４のことである。承認ボタン３３は、選択部２２が選択した治療用アプリケーションに対してユーザが承認する場合にクリック操作又はタップ操作の対象となる。否認ボタン３４は、選択部２２が選択した治療用アプリケーションに対してユーザが否認する場合にクリック操作又はタップ操作の対象となる。
　認否受付部２４は、ユーザ端末１２に表示される電子カルテの操作画面３１に表示される承認ボタン３３又は否認ボタン３４に対する、ユーザのクリック操作又はタップ操作によって、ユーザ端末１２に表示された治療用アプリケーションに対するユーザの認否を受け付ける。
　なお、処方指示ボタン３２に対するクリック操作又はタップ操作が行われる前に、承認ボタン３３及び否認ボタン３４に対するクリック操作又はタップ操作が行われた場合は、当該操作は無効として扱い、認否受付部２４に入力された当該操作に伴う信号は消去され、認否受付部２４は「治療用アプリケーションの処方の指示を行いますか？」等のアラートメッセージをユーザ端末１２のモニタ３０に表示する。

　なお、承認ボタン３３及び否認ボタン３４は、操作画面３１の所定位置に固定されてもよく、またフローティングボタンのようにユーザの好みに合わせて位置を変えることができてもよい。また、承認ボタン３３及び否認ボタン３４はモニタ３０に表示されるツールバーの中に設けてもよい。選択部２２が選択した治療用アプリケーションの承認及び否認は、承認ボタン３３及び否認ボタン３４の１回のクリック操作又はタップ操作によって行うこととしてもよい。

　再選択部２５は、認否受付部２４が受け付けた認否情報４８が患者に対しての治療用アプリケーションの否認であった場合、選択部２２が選択した治療用アプリケーションを除いて、情報取得部２１が取得したカルテ情報４１に基づいて、予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から患者に適した治療用アプリケーションを再選択する。

　再選択部２５は、選択部２２と同様に、カルテ情報４１と治療用アプリケーションとの対応関係を予め学習した学習モデルに、情報取得部２１が取得したカルテ情報４１が入力されることによって、予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から患者に適した治療用アプリケーションを再選択する。

　コード生成部２６は、認否受付部２４が受け付けた認否情報４８が患者に対しての治療用アプリケーションの承認であった場合、治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コード４２を生成する。
　有効化コード４２は、患者端末１３にダウンロードされた治療用アプリケーションの患者側アプリケーションの機能を有効にすることができる符号であり、数字、アルファベット、記号などを用いて生成される。

　コード生成部２６によって生成された有効化コード４２は、記憶部１０ｄに保存される（図５の矢印５４参照）。記憶部１０ｄは、有効化コード４２を選択部２２に選択された治療用アプリケーション及び当該治療用アプリケーションに対応するカルテ情報４１に対応させて保存する。

　コード生成部２６によって生成された有効化コード４２は、電子カルテシステム１１に送られ、有効化コード４２を選択部２２に選択された治療用アプリケーション及び当該治療用アプリケーションに対応するカルテ情報４１に対応させて保存する（図５の矢印５６参照）。電子カルテシステム１１は、必要に応じて、ユーザ端末１２の電子カルテの画面１２ｂに、有効化コード４２とともに選択部２２に選択された治療用アプリケーションの名称を表示する。ユーザ端末１２と電子カルテシステム１１との間では、図５の矢印６３に示す様に、カルテ情報４１に係る各種データ４６の送受信が行われる。

　初期情報生成部２７は、情報取得部２１が取得したカルテ情報４１に基づいて、患者に対しての治療用アプリケーションの初期状態を設定する初期情報４３を生成する。
　初期情報生成部２７は、患者等が治療用アプリケーションの使用を開始するにあたり、当該開示時点における治療用アプリケーションの設定を患者等の症状に合わせるための初期情報４３を生成する。

　送信部２８は、有効化コード４２を患者が所有する患者端末１３に送信する。
　送信部２８は、コード生成部２６によって生成された有効化コード４２を、通信インターフェース１０ａを介しネットワーク１５を経由して患者端末１３に送信する（図５の矢印５１参照）。

　送信部１８は、有効化コード４２とともに初期情報４３を患者端末１３に送信する。
　送信部２８は、初期情報生成部２７によって生成された初期情報４３を、通信インターフェース１０ａを介しネットワーク１５を経由して患者端末１３に送信する（図５の矢印５２参照）。

　患者端末１３において、サーバ１４から治療用アプリケーションがダウンロードされたのち、患者等は患者端末１３にダウンロードした治療用アプリケーションのインストールを行う。インストール後、患者は当該治療用アプリケーションを起動し、治療支援システム１０から送信されてきた有効化コード４２及び初期情報４３の読み込みを行わせて、治療用アプリケーションを利用可能な状態とする。患者等は、治療用アプリケーションに初期情報４３の読み込みを行わせることによって、治療用アプリケーションの使用の開始当初から患者の症状に適した状態に設定された治療用アプリケーションを使うことができる。

　患者等は、患者端末１３に患者側アプリケーションの画面１３ａを表示させて操作等を行い、サーバ１４の患者側サーバ機能部１４ｂとの間で各種データ４６の送受信を行う（図５の矢印５９参照）。患者等は、患者側アプリケーションを実行することによって、患者端末１３からサーバ１４の患者側サーバ機能部１４ｂに有効化コード４２を送信し、サーバ１４に有効化コード４２の登録を行う（図５の矢印５７参照）。さらに、患者は、治療用アプリケーションを使用すると、患者端末１３から患者の使用履歴及び結果など４５を患者側サーバ機能部１４ｂに送信する（図５の矢印５８参照）。患者の使用履歴及び結果など４５は、有効化コード４２に対応付けされてサーバ１４に蓄積され記録される。

　ユーザ端末１２において、サーバ１４から治療用アプリケーションがダウンロードされたのち、医師はユーザ端末１２にダウンロードした治療用アプリケーションのインストールを行う。

　医師は、ユーザ端末１２にユーザ側アプリケーションの画面１２ａを表示させて操作等を行い、サーバ１４のユーザ側サーバ機能部１４ａとの間で各種データ４６の送受信を行う（図５の矢印６１参照）。医師は、ユーザ端末１２から予め医師に付与された当該医師に固有の識別番号であるＩＤ（identification）、及び当該ＩＤに対応付けて予め設定されたパスワード（Password）（以下、ＩＤとＰＷ）４９をユーザ側サーバ機能部１４ａに送信することで（図５の矢印６２参照）、当該医師本人で有るとの認証を経た後に患者の使用履歴及び結果など４５をサーバ１４からダウンロードする。

　医師は、治療用アプリケーションの患者の使用履歴及び結果など４５をユーザ端末１２にダウンロードすることができるので、患者の使用履歴及び結果など４５を閲覧して、患者へのより適切な指導及びアドバイスを行うことができる。さらに、医師は、ＩＤとＰＷ４９により当該医師本人であるとの認証を経た後に患者の使用履歴及び結果など４５のダウンロードを行うので、当該患者の使用履歴及び結果など４５への医師の閲覧の日時を記録できるとともに、当該患者の個人情報の閲覧権限を持たない者の閲覧を阻止し、更には当該患者の個人情報の漏洩を抑制することができる。

（治療支援方法及び治療支援プログラム）
　次に、図６を参照して、本実施形態に係る治療支援システム１０に用いられる治療支援方法について、治療支援システム１０に用いられる治療支援プログラムとともに説明する。図６は本実施形態に係る治療支援プログラムのフローチャートである。

　図６に示す様に、治療支援システム１０に用いられる治療支援プログラムは、指示受付ステップＳ２０、情報取得ステップＳ２１、選択ステップＳ２２、表示制御ステップＳ２３、認否受付ステップＳ２４、再選択ステップＳ２５、コード生成ステップＳ２６、初期情報生成ステップＳ２７、及び送信ステップＳ２８などを含む。

　治療支援システム１０は、ＲＯＭ１０ｂ若しくは記憶部１０ｄに保存された治療支援プログラムをメインメモリに取り込み、ＣＰＵ１０ｅにより当該治療支援プログラムを実行する。

　治療支援システム１０に用いられる治療支援プログラムは、ＣＰＵ１０ｅに対して、指示受付機能、情報取得機能、選択機能、表示制御機能、認否受付機能、再選択機能、コード生成機能、初期情報生成機能、及び送信機能などの機能部を実現させる。

　これらの機能は図６に示す順序で処理を行う場合を例示したが、これに限らず、これらの順番を適宜入れ替えて治療支援システム１０は当該治療支援プログラムを実行しても良い。なお、上記した各機能は、前述の治療支援システム１０の指示受付部２０、情報取得部２１、選択部２２、表示制御部２３、認否受付部２４、再選択部２５、コード生成部２６、初期情報生成部２７、及び送信部２８の説明と重複するため、その詳細な説明は省略する。

　指示受付機能は、電子カルテとともに用いられ、治療用アプリケーションを患者へ処方するに際し、治療用アプリケーションの処方を行うユーザの指示をユーザが操作するユーザ端末１２を介して受け付ける（Ｓ２０：指示受付ステップ）。

　情報取得機能は、指示に基づいて、患者の診療の記録をカルテ情報４１として電子カルテから取得する（Ｓ２１：情報取得ステップ）。

　選択機能は、カルテ情報４１に基づいて、予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から患者に適した治療用アプリケーションを選択する（Ｓ２２：選択ステップ）。

　表示制御機能は、選択部２２に選択された治療用アプリケーションに関する情報を治療用アプリケーション情報４７としてユーザ端末１２に表示する（Ｓ２３：表示制御ステップ）。

　認否受付機能は、ユーザ端末１２に表示された治療用アプリケーション情報４７に対するユーザの認否を認否情報４８として受け付ける（Ｓ２４：認否受付ステップ）。

　再選択機能は、認否受付部２４が受け付けた認否情報４８が患者に対しての治療用アプリケーションの否認であった場合、選択部２２が選択した治療用アプリケーションを除いて、情報取得部２１が取得したカルテ情報４１に基づいて、予め登録された複数種類の治療用アプリケーションの中から患者に適した治療用アプリケーションを再選択する（Ｓ２５：再選択ステップ）。

　コード生成機能は、認否受付部２４が受け付けた認否情報４８が患者に対しての治療用アプリケーションの承認であった場合、治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コード４２を生成する（Ｓ２６：コード生成ステップ）。

　初期情報生成機能は、情報取得部２１が取得したカルテ情報４１に基づいて、患者に対しての治療用アプリケーションの初期状態を設定する初期情報４３を生成する（Ｓ２７：初期情報生成ステップ）。

　送信機能は、有効化コード４２を患者が所有する患者端末１３に送信する（Ｓ２８：送信ステップ）。

　上記した本実施形態に係る治療支援システム１０によれば、医師は、患者に対する治療用アプリケーションの処方の指示４０を、電子カルテの操作画面３１に表示された処方指示ボタン３２に対して、クリック操作若しくはタップ操作をするだけで行うことができる。従って、医師は、患者に対する治療用アプリケーションの処方の指示４０について、キーボードなどを用いた文字入力などをする必要がなく、医師の労力、煩わしさを軽減することができる。さらに、治療支援システム１０は、医師の当該処方の指示４０を１回のクリック操作若しくは１回のタップ操作に対応付けることで、より医師の労力、煩わしさを軽減することができる。

　さらに、上記した本実施形態に係る治療支援システム１０によれば、選択部２２は、患者のカルテ情報に基づいて、複数種類の治療用アプリケーションの中から当該患者に適した治療用アプリケーションを選択するので、医師自ら患者に適した治療用アプリケーションを選択する必要が無いため、医師の労力、煩わしさを軽減することができる。医師は、表示制御部２３によって表示された治療用アプリケーションの名称を見て、当該治療用アプリケーションを承認若しくは否認すればよい。

　さらに、上記した本実施形態に係る治療支援システム１０によれば、医師は、選択部２２が選択した治療用アプリケーションの認否を電子カルテの操作画面３１に表示された承認ボタン３３及び否認ボタン３４の何れかに対して、クリック操作若しくはタップ操作をするだけで行うことができる。従って、医師は、選択部２２が選択した治療用アプリケーションの認否について、キーボードなどを用いた文字入力などをする必要がなく、医師の労力、煩わしさを軽減することができる。さらに、治療支援システム１０は、医師の当該認否を１回のクリック操作若しくは１回のタップ操作に対応付けることで、より医師の労力、煩わしさを軽減することができる。

　さらに、上記した本実施形態に係る治療支援システム１０によれば、初期情報４３は情報取得部２１が取得したカルテ情報４１に基づいて生成されるので、患者等は、治療用アプリケーションに初期情報４３の読み込みを行わせることによって、治療用アプリケーションの使用の開始当初から患者の症状に適した状態に設定された治療用アプリケーションを使うことができる。

　さらに、上記した本実施形態に係る治療支援システム１０によれば、医師は、治療用アプリケーションの患者の使用履歴及び結果など４５をユーザ端末１２にダウンロードすることができるので、患者の使用履歴及び結果など４５を閲覧して、患者等へのより適切な指導及びアドバイスを行うことができる。

　さらに、上記した本実施形態に係る治療支援システム１０によれば、医師は、ユーザ側サーバ機能部１４ａにおいて、ＩＤとＰＷ４９による認証を経た後に患者の使用履歴及び結果など４５のダウンロードを行うので、当該患者の使用履歴及び結果など４５への医師の閲覧の日時を記録できるとともに、当該患者の個人情報の閲覧権限を持たない者の閲覧を阻止し、更には当該患者の個人情報の漏洩を抑制することができる。

　本開示は上記した本実施形態に係る治療支援システム１０、治療支援方法、及び治療支援プログラムに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の変形例、若しくは応用例により実施可能である。

１０　治療支援システム
１０ａ　通信インターフェース
１０ｂ　ＲＯＭ
１０ｃ　ＲＡＭ
１０ｄ　記憶部
１０ｅ　ＣＰＵ
１０ｆ　入出力インターフェース
１０ｇ　入力装置
１０ｈ　出力装置
１１　電子カルテシステム
１２　ユーザ端末
１２ａ　ユーザ側アプリケーションの画面
１２ｂ　電子カルテの画面
１３　患者端末
１３ａ　患者側アプリケーションの画面
１４　サーバ
１４ａ　ユーザ側サーバ機能部
１４ｂ　患者側サーバ機能部
１５　ネットワーク
２０　指示受付部
２１　情報取得部
２２　選択部
２３　表示制御部
２４　認否受付部
２５　再選択部
２６　コード生成部
２７　初期情報生成部
２８　送信部
３０　モニタ
３１　電子カルテの操作画面
３２　処方指示ボタン
３３　承認ボタン
３４　否認ボタン
４０　処方の指示
４１　カルテ情報
４２　有効化コード
４３　初期情報
４５　患者の使用履歴及び結果など
４６　各種データ
４７　治療用アプリケーション情報
４８　認否情報
４９　ＩＤとＰＷ

Claims (10)

1. 　電子カルテとともに用いられ、治療用アプリケーションを患者へ処方するに際し、前記治療用アプリケーションの処方を行うユーザの指示を前記ユーザが操作するユーザ端末を介して受け付ける指示受付部と、
   　前記指示に基づいて、前記患者の診療の記録をカルテ情報として前記電子カルテから取得する情報取得部と、
   　前記カルテ情報に基づいて、予め登録された複数種類の前記治療用アプリケーションの中から前記治療用アプリケーションを選択する選択部と、
   　前記選択部に選択された前記治療用アプリケーションに関する情報を治療用アプリケーション情報として前記ユーザ端末に表示する表示制御部と、
   　前記ユーザ端末に表示された前記治療用アプリケーション情報に対する前記ユーザの認否を認否情報として受け付ける認否受付部と、
   　前記認否受付部が受け付けた前記認否情報が前記患者に対しての前記治療用アプリケーションの承認であった場合、前記治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コードを生成するコード生成部と、
   　を備えることを特徴とする治療支援システム。
2. 　前記選択部は、前記カルテ情報と前記治療用アプリケーションとの対応関係を予め学習した学習モデルに、前記情報取得部が取得した前記カルテ情報が入力されることによって、予め登録された複数種類の前記治療用アプリケーションの中から前記患者に適した前記治療用アプリケーションを選択することを特徴とする請求項１に記載の治療支援システム。
3. 　前記指示受付部は、前記ユーザ端末に表示される前記電子カルテの操作画面に表示されるシンボルに対する前記ユーザのクリック操作又はタップ操作によって前記治療用アプリケーションの処方の指示を受け付けることを特徴とする請求項１に記載の治療支援システム。
4. 　前記認否受付部は、前記ユーザ端末に表示される前記電子カルテの操作画面に表示されるシンボルに対する前記ユーザのクリック操作又はタップ操作によって前記ユーザ端末に表示された前記治療用アプリケーションに対する前記ユーザの認否を受け付けることを特徴とする請求項１に記載の治療支援システム。
5. 　前記有効化コードを前記患者が所有する患者端末に送信する送信部を備えることを特徴とする請求項１に記載の治療支援システム。
6. 　前記情報取得部が取得した前記カルテ情報に基づいて、前記患者に対しての前記治療用アプリケーションの初期状態を設定する初期情報を生成する初期情報生成部を備え、
   　前記送信部は、前記有効化コードとともに前記初期情報を前記患者端末に送信することを特徴とする請求項５に記載の治療支援システム。
7. 　前記認否受付部が受け付けた前記認否情報が前記患者に対しての前記治療用アプリケーションの否認であった場合、前記選択部が選択した前記治療用アプリケーションを除いて、前記情報取得部が取得した前記カルテ情報に基づいて、予め登録された複数種類の前記治療用アプリケーションの中から前記患者に適した前記治療用アプリケーションを再選択する再選択部を備えることを特徴とする請求項１に記載の治療支援システム。
8. 　電子カルテとともに用いられ、治療用アプリケーションを患者へ処方するに際し、前記治療用アプリケーションの処方を行うユーザの指示を前記ユーザが操作するユーザ端末を介して受け付ける指示受付部と、
   　前記指示に基づいて、前記患者の診療の記録をカルテ情報として前記電子カルテから取得する情報取得部と、
   　予め登録された複数の治療用アプリケーションに関する情報を治療用アプリケーション情報として前記ユーザ端末に表示する表示制御部と、
   　前記ユーザ端末に表示された前記治療用アプリケーション情報に対する前記ユーザの認否を認否情報として受け付ける認否受付部と、
   　前記認否受付部が受け付けた前記認否情報が前記患者に対しての前記治療用アプリケーションの承認であった場合、前記治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コードを生成するコード生成部と、
   　を備えることを特徴とする治療支援システム。
9. 　コンピュータが、
   　電子カルテとともに用いられ、治療用アプリケーションを患者へ処方するに際し、前記治療用アプリケーションの処方を行うユーザの指示を前記ユーザが操作するユーザ端末を介して受け付ける指示受付ステップと、
   　前記指示に基づいて、前記患者の診療の記録をカルテ情報として前記電子カルテから取得する情報取得ステップと、
   　前記カルテ情報に基づいて、予め登録された複数種類の前記治療用アプリケーションの中から前記治療用アプリケーションを選択する選択ステップと、
   　前記選択ステップにおいて選択された前記治療用アプリケーションに関する情報を治療用アプリケーション情報として前記ユーザ端末に表示する表示制御ステップと、
   　前記ユーザ端末に表示された前記治療用アプリケーション情報に対する前記ユーザの認否を認否情報として受け付ける認否受付ステップと、
   　前記認否受付ステップにおいて受け付けた前記認否情報が前記患者に対しての前記治療用アプリケーションの承認であった場合、前記治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コードを生成するコード生成ステップと、
   　を実行することを特徴とする治療支援方法。
10. 　コンピュータに、
    　電子カルテとともに用いられ、治療用アプリケーションを患者へ処方するに際し、前記治療用アプリケーションの処方を行うユーザの指示を前記ユーザが操作するユーザ端末を介して受け付ける指示受付機能と、
    　前記指示に基づいて、前記患者の診療の記録をカルテ情報として前記電子カルテから取得する情報取得機能と、
    　前記カルテ情報に基づいて、予め登録された複数種類の前記治療用アプリケーションの中から前記治療用アプリケーションを選択する選択機能と、
    　前記選択機能において選択された前記治療用アプリケーションに関する情報を治療用アプリケーション情報として前記ユーザ端末に表示する表示制御機能と、
    　前記ユーザ端末に表示された前記治療用アプリケーション情報に対する前記ユーザの認否を認否情報として受け付ける認否受付機能と、
    　前記認否受付機能において受け付けた前記認否情報が前記患者に対しての前記治療用アプリケーションの承認であった場合、前記治療用アプリケーションの機能を有効にする有効化コードを生成するコード生成機能と、
    　を実現させることを特徴とする治療支援プログラム。

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