WO2024053375A1 - 飛行装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

簡素な構成でバッテリの蓄電残量を正確に計測することができる飛行装置およびその制御方法を提供する。 飛行装置10は、ロータ11と、モータ12と、電力変換部14と、バッテリ21と、演算制御部15と、を具備する。ロータ11は、回転することで、機体ベース部16を浮遊させるための推力を発生させ、モータ12は、バッテリ21から給電されることで、ロータ11を回転駆動する。演算制御部15は、機体ベース部16を所定の位置姿勢とするべく、指示信号を生成する。電力変換部14は、入力される指示信号に基づいて、バッテリ21からモータ12に供給される電力を調整する。更に、演算制御部15は、指示信号に基づいて、バッテリ21の蓄電残量を推定する。

Description

飛行装置およびその制御方法
 本発明は、飛行装置およびその制御方法に関する。
 従来から、無人で空中を飛行することが可能な飛行装置が知られている。このような飛行装置は、垂直軸回りに回転駆動するロータの推力で、空中を飛行することが可能とされている。
 飛行装置の適用分野としては、例えば、輸送分野、測量分野、撮影分野、農業分野等が考えられる。このような分野に飛行装置を適用させる場合は、各種機器や薬剤を飛行装置に備え付ける。
 飛行装置を安定的に飛行させることを考えた場合、飛行装置が備えるバッテリの蓄電残量を計測する必要がある。特許文献1には、飛行装置の飛行時においてバッテリの蓄電残量を推定することが記載されている。
 特許文献1では、バッテリ電圧、バッテリ温度、電流のうち1又は複数の値に基づいて、バッテリの蓄電量を推定する事項が記載されている。更に、バッテリ電圧、電流およびバッテリ温度を測定することでSOCと呼ばれる蓄電残量算出値を算出し、蓄電量を推定することも記載されている。更にまた、バッテリの実使用時間および周辺温度等のうち1又は複数の値に基づいて、上述の方法により推定されたバッテリの蓄電量を補正することも記載されている。
国際公開2020/004366号公報
 しかしながら、上記した特許文献1に記載された飛行装置では、飛行装置のバッテリの蓄電残量を低コスト且つ正確に計測する観点から改良の余地があった。
 具体的には、バッテリから供給される電力の電圧に基づいてバッテリの蓄電残量を推定することも可能ではあるものの、かかる方法であると蓄電残量を正確に推定することができない課題があった。
 係る課題を、図6を参照して説明する。図6の横軸はSOCを示し、縦軸はバッテリの電圧を示している。ここで、SOCとは、State Of Chargeの略語であり、バッテリの充電率または充電状態を表す指標である。
 一般に、SOCとバッテリ電圧とは、線形な関係を有する。即ち、大きなバッテリ電圧は、SOCの大きさを示す。図6では、SOCとバッテリ電圧との線形関係を実線で示している。しかしなから、当該線形関係は、バッテリの状態や外部環境により変化する。例えば、バッテリの経時劣化、外部の温度環境により、当該線形関係は変化する。図6では、当該線形関係が変化し得る領域をハッチングで示している。このことから、バッテリ電圧値から、一意的にSOCを算出することは容易ではなかった。
 また、バッテリから供給される電力の電流値に基づいて、バッテリの蓄電残量を推定することも可能ではある。しかしなから、電流値に基づく推定方法であると、電流値を計測する専用センサが必要になるので、係る対策は、コスト高および重量増を招く課題があった。
 本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡素な構成でバッテリの蓄電残量を正確に計測することができる飛行装置およびその制御方法を提供することにある。
 本発明の飛行装置は、ロータと、モータと、電力変換部と、バッテリと、演算制御部と、を具備し、前記ロータは、回転することで、機体ベース部を浮遊させるための推力を発生させ、前記モータは、前記バッテリから給電されることで、前記ロータを回転駆動し、前記演算制御部は、前記機体ベース部を所定の位置姿勢とするべく、指示信号を生成し、前記電力変換部は、入力される前記指示信号に基づいて、前記バッテリから前記モータに供給される電力を調整し、更に、前記演算制御部は、前記指示信号に基づいて、前記バッテリの蓄電残量を推定することを特徴とする。
 本発明は、ロータと、モータと、電力変換部と、バッテリと、演算制御部と、を具備する飛行装置の制御方法であり、前記ロータを回転させることで、機体ベース部を浮遊させるための推力を発生させ、前記モータに、前記バッテリから給電することで、前記ロータを回転駆動し、前記演算制御部が、前記機体ベース部を所定の位置姿勢とするべく、指示信号を生成し、前記電力変換部が、入力される前記指示信号に基づいて、前記バッテリから前記モータに供給される電力を調整し、更に、前記演算制御部が、前記指示信号に基づいて、前記バッテリの蓄電残量を推定することを特徴とする。
 本発明の飛行装置によれば、指示信号に基づいてバッテリの蓄電残量を推定することにより、バッテリの電流値や電圧値を測定する専用センサを必要とせず、バッテリの蓄電残量を正確に推定することができる。
本発明の実施形態に係る飛行装置を示す上面図である。 本発明の実施形態に係る飛行装置を示す前面図である。 本発明の実施形態に係る飛行装置の接続構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る飛行装置において、輸送体の推定重量値を算出する方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る飛行装置において、DUTY値およびDUTY積算値の経時的な変化を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る飛行装置において、DUTY積算値とSOCとの関係を示すグラフである。 背景技術に係る飛行装置において、バッテリ電圧とSOCとの関係を示すグラフである。
 以下、図を参照して本実施形態に係る飛行装置10を説明する。以下の説明では、同一の部材には原則的に同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、以下の説明では、上下前後左右の各方向を用いるが、左右とは図1Aにおいて前方から飛行装置10を見た場合の左右である。
 図1Aは飛行装置10を示す上面図であり、図1Bは飛行装置10を示す前面図である。
 図1Aを参照して、飛行装置10は、機体ベース部16と、機体ベース部16に搭載されたここでは図示しない動力部と、機体ベース部16の周辺部から周囲に向かって伸びるアーム271等と、アーム271等の外側端部に配置されたモータ121等と、モータ121等により回転されるロータ111等とを主要に具備している。以下の説明では、モータ121等をモータ12と総称し、ロータ111等をロータ11と総称する。
 飛行装置10は、機体ベース部16に収納されたバッテリ21から得られる電力を用いて、モータ121等がロータ111等を所定の回転速度で回転させ、空中を浮遊および移動することを可能としている。
 機体ベース部16は、飛行装置10の中央に配置され、ここでは図示しない各種機器が収納されている。機体ベース部16の外皮は、所定形状に成形された合成樹脂板や鋼板で覆われている。
 電力変換部14から外側に向かってアーム271、アーム272、アーム273およびアーム274が伸びている。
 アーム271の外側端部には、モータ121およびロータ111が配置されている。アーム272の外側端部には、モータ122およびロータ112が配置されている。アーム273の外側端部には、モータ123およびロータ113が配置されている。アーム274の外側端部には、モータ124およびロータ114が配置されている。ここで、ロータ111等は、回転することで機体ベース部16を浮遊させるための推力を発生させる。また、モータ121等は、ロータ111等を回転駆動する。
 図1Bを参照して、機体ベース部16の下部には、着陸時に地面に接する脚部32および脚部33が配設されている。脚部32および脚部33は、スキッドとも称される部材であり、飛行装置10が着陸する状態に於いては、脚部32および脚部33の下端が地面に接する。
 図2は、飛行装置10の接続構成を示すブロック図である。
 飛行装置10は、主に、モータ12等と、飛行センサ13と、電力変換部14と、演算制御部15と、を具備する。更に、飛行装置10は、通信部25、バッテリ21、電力変換部14を有する。操縦装置28は、飛行装置10を操縦する操縦者が地上で操作する機器である。通信部26、表示装置22および表示部23は、操縦者の近傍に設置される。
 飛行センサ13は、機体ベース部16に作用する物理量を計測し、この物量の大きさを示す信号を演算制御部15に伝送する。具体的には、飛行センサ13に含まれるセンサとしては、例えば、加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサ、気圧センサおよびGNSSアンテナである。加速度センサは、物理量としての傾きや動きの変化を検知する。角速度センサは、物理量としての傾きや向きの変化を検知する。地磁気センサは、磁力により、物理量としての方角を検知する。気圧センサは、物理量としての高度を検知する。GNSSアンテナは、位置を特定する。
 演算制御部15は、CPU(Central Processing Unit)から成る演算装置、およびRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)から成る記憶装置を有しており、飛行装置10全体の動作を制御する。後述するように、演算制御部15は、飛行センサ13から入力される信号に基づいて、モータ121等に供給される電力量を調整する。更に、演算制御部15は、後述するように、指示信号の大きさに基づいて、バッテリ21のバッテリ残量に対応するSOCを算出する。
 演算制御部15は、フライトコントローラ17と、コンパニオンコントローラ24と、を有している。
 フライトコントローラ17は、飛行センサ13から入力される信号に基づいて、飛行装置10の位置姿勢および移動速度等を所定にするための指示信号を生成する。この指示信号として、例えば、PWM制御におけるDUTY値を採用することができる。本実施形態では、4つのモータ121、モータ122、モータ123およびモータ124を有していることから、夫々のモータ121についてDUTY値を算出する。ここで、指示信号としては、PWM制御におけるDUTY値以外を採用することもでき、例えば、PFM制御における指標、パルス高さ変調方式における指標等を採用できる。
 コンパニオンコントローラ24は、フライトコントローラ17から入力された情報、例えば、飛行センサ13から入力された情報、バッテリ21の電圧を示す情報等に基づいて、バッテリ21のSOCを算出する。
 電力変換部14は、ESC141ないしESC144を有する。ここで、ESCとは、Electric Speed Controllerの略語であり、モータ12の回転数をコントロールする電子機器である。電力変換部14は、バッテリ21からの給電を受け、演算制御部15から供給されるDUTY値に基づき、所定の周波数の交流電力を生成して各モータ12に供給する。
 ESC141は、モータ121と演算制御部15およびバッテリ21との間に配置され、モータ121の回転数を制御する。ESC142は、モータ122と演算制御部15およびバッテリ21との間に配置され、モータ122の回転数を制御する。ESC143は、モータ123と演算制御部15およびバッテリ21との間に配置され、モータ123の回転数を制御する。ESC144は、モータ124と演算制御部15およびバッテリ21との間に配置され、モータ124の回転数を制御する。ESC141ないしESC144は、フライトコントローラ17から入力されるDUTY値が大きければ、モータ121ないしモータ124を高速に回転させる。
 ここで、飛行装置10の基本的な飛行動作を説明する。飛行装置10は、上昇動作、ホバリング動作、移動動作および下降動作の各動作を実行することができる。飛行装置10の動作は、操作者の操作に基づいて操縦装置28から伝送されるコマンドに基づいて、フライトコントローラ17が実行する。
 上記各動作に於いて、フライトコントローラ17は、飛行センサ13に含まれる加速度センサおよび角速度センサから入力される情報に基づいて、飛行装置10の姿勢が所定のものとなるように、モータ121ないしモータ124の回転速度を調整している。
 上昇動作では、フライトコントローラ17は、飛行装置10が所定高度まで上昇するように、モータ12を比較的高速に回転させる。フライトコントローラ17は、基本的には、ESC141ないしESC144に略同一のDUTY値を出力し、モータ121ないしモータ124の回転速度を略同一とする。また、フライトコントローラ17は、飛行センサ13に含まれる気圧センサから入力される情報に基づいて、飛行装置10が所定高度まで上昇したら、飛行装置10の高度を略一定に保つホバリング動作を実行する。
 ホバリング動作では、フライトコントローラ17は、飛行センサ13に含まれる気圧センサから入力される情報に基づいて、飛行装置10の高度が略一定となるように、モータ121ないしモータ122の回転速度を調整している。ここで、基本的には、フライトコントローラ17は、ESC141ないしESC144に略同一のDUTY値を出力し、モータ121ないしモータ124の回転速度を略同一とする。
 移動動作では、フライトコントローラ17は、飛行装置10が前後左右の各方向に向かって所定速度で移動できるようにモータ121ないしモータ124の回転速度を調整する。例えば、モータ121およびモータ122の回転速度を、モータ123およびモータ124の回転速度よりも速くする。即ち、フライトコントローラ17は、ESC141およびESC142に出力するDUTY値を、ESC143およびESC144に出力するDUTY値よりも大きくする。このようにすることで、図1Aを参照して、ロータ111およびロータ112は、ロータ113およびロータ114よりも高速に回転し、飛行装置10の機体ベース部16は傾斜姿勢となり、飛行装置10は所定の方向に向かって移動する。
 その後、飛行センサ13に含まれるGNSSアンテナ等の出力に基づいて、飛行装置10が所定位置に到達したことを検知したら、フライトコントローラ17は、ブレーキ動作を実行する。例えば、フライトコントローラ17は、モータ121およびモータ122の回転速度を、モータ123およびモータ124の回転速度よりも遅くする。即ち、フライトコントローラ17は、ESC143およびESC144に出力するDUTY値を、ESC141およびESC142に出力するDUTY値よりも大きくする。このようにすることで、図1Aを参照して、ロータ111およびロータ112は、ロータ113およびロータ114よりも低速に回転し、飛行装置10の平面的な移動を停止することができる。その後、フライトコントローラ17は、ホバリング動作を実行する。
 下降動作では、フライトコントローラ17は、飛行装置10が所定高度まで下降するように、モータ12を比較的低速に回転させる。フライトコントローラ17は、基本的には、ESC141ないしESC144に略同一のDUTY値を出力し、モータ121ないしモータ124の回転速度を略同一とする。また、フライトコントローラ17は、飛行センサ13に含まれる気圧センサから入力される情報に基づいて、飛行装置10が所定高度まで降下したら、飛行装置10の高度を略一定に保つホバリング動作を実行する。
 図3は、飛行装置10において、バッテリ21のSOCを算出する方法を示すフローチャートである。
 ステップS10では、飛行センサ13が物理量を計測する。具体的には、飛行センサ13に含まれる、加速度センサ、角速度センサ、地磁気センサ、気圧センサおよびGNSSアンテナ等が、飛行装置10の位置姿勢等を計測する。飛行センサ13が計測した物理量は、フライトコントローラ17に入力される。また、飛行装置10の飛行時における動作状況も、フライトコントローラ17に入力される。
 ステップS11では、前述した物理量に基づいて、フライトコントローラ17が、指示信号としてのDUTY値を算出する。フライトコントローラ17は、ステップS10で入力された各種情報、および、動作状況等に基づいて、DUTY値を出力する。フライトコントローラ17は、図2に示したESC141ないしESC144の各々についてDUTY値を算出する。
 ステップS12では、コンパニオンコントローラ24は、バッテリ21の推定SOCを算出する。具体的には、コンパニオンコントローラ24は、DUTY値の積算値であるDUTY積算値と、SOCとの相関を示す換算式を予め設定する。次に、コンパニオンコントローラ24は、飛行装置10の飛行が開始されてからDUTY値の積算値であるDUTY積算値を、所定間隔で算出する。次に、コンパニオンコントローラ24は、当該換算式を用いて、バッテリ21のSOCを算出する。
 図4は、飛行装置10において、DUTY値およびDUTY積算値の経時的な変化を示すグラフである。このグラフの横軸は経過時間を示す。左方の縦軸はDUTY値を示す。右方の縦軸は、DUTY積算値を示す。
 ここでは、飛行装置10が備える4つのモータ121ないしモータ124を回転させるために、フライトコントローラ17からESC141ないしESC144の各々に出力されるDUTY値を示している。ESC141に出力されるDUTY値を実線で示し、ESC142に出力されるDUTY値を破線で示し、ESC143に出力されるDUTY値を一点鎖線で示し、ESC144に出力されるDUTY値を二点鎖線で示している。また、DUTY積算値を太い実線で示している。
 図4に示すグラフから明らかなように、飛行装置10の連続飛行時間とDUTY積算値との間には、正の相関がある。即ち、飛行時間の増加に伴い、DUTY積算値は大きくなる。ここで、図2を参照して、DUTY積算値は、1つのESC141に供給されるDUTY値の積算値でも良いし、ESC141ないしESC144の複数から算出することもできる。DUTY積算値を、ESC141ないしESC144から算出する場合は、ESC141ないしESC144において個別にDUTY値を積算し、個別に積算したDUTY値を合算することができる。
 次に、コンパニオンコントローラ24は、DUTY積算値からSOCを算出する。具体的には、予め、最小二乗法等の統計学的手法により、DUTY積算値とSOCとの関係を示す関係式を作成する。コンパニオンコントローラ24は、当該関係式を用いてDUTY積算値からSOCを算出する。
 ここで、連続飛行時間が長くなるにつれてSOCが少なくなることを考慮すれば、SOCとDUTY積算値との間には負の相関がある。また、飛行時間が同等であっても、モータ12を高速に回転させようとすると、電力変換部14に供給されるDUTY値は大きくなり、その結果、消費電力が大きくなりSOCが少なくなる。このことから、DUTY積算値に基づく本実施形態では、飛行時間および回転の両方を勘案することができ、正確にSOCを算出している。
 ステップS13では、コンパニオンコントローラ24およびフライトコントローラ17は、バッテリ21のSOCを示す情報を伝送する。具体的には、SOCを示す情報は、無線通信により、通信部25および操縦装置28を経由して、飛行装置10から表示装置22に伝送される。
 ステップS14では、表示装置22の表示部23に、バッテリ21のSOCを表示する。操縦者は、表示部23を視認することで、バッテリ21のSOCを知ることができる。従って、バッテリ21のSOCが一定以下となれば、操縦者は、飛行装置10を所定箇所に移動させ、バッテリ21の充電または交換を行える。このようにすることで、バッテリ21のSOCが少なくなることにより、飛行装置10が落下してしまうことを抑制できる。
 前述した本実施形態により、以下のような主要な効果を奏することができる。
 本発明の飛行装置は、ロータと、モータと、電力変換部と、バッテリと、演算制御部と、を具備し、前記ロータは、回転することで、機体ベース部を浮遊させるための推力を発生させ、前記モータは、前記バッテリから給電されることで、前記ロータを回転駆動し、前記演算制御部は、前記機体ベース部を所定の位置姿勢とするべく、指示信号を生成し、前記電力変換部は、入力される前記指示信号に基づいて、前記バッテリから前記モータに供給される電力を調整し、更に、前記演算制御部は、前記指示信号に基づいて、前記バッテリの蓄電残量を推定することを特徴とする。本発明の飛行装置によれば、指示信号に基づいてバッテリの蓄電残量を推定することにより、バッテリの電流値や電圧値を測定する専用センサを必要とせず、バッテリの蓄電残量を正確に推定することができる。
 また、本発明の飛行装置では、前記指示信号は、DUTY値であることを特徴とする。本発明の飛行装置によれば、DUTY値から、バッテリの蓄電残量を正確に推定できる。
 また、本発明の飛行装置では、前記指示信号は、DUTY値の積算値であることを特徴とする。本発明の飛行装置によれば、DUTY値の積算値(DUTY積算値)から、バッテリの蓄電残量を正確に推定できる。
 また、本発明の飛行装置では、前記指示信号は、DUTY値の平均値の積算値であることを特徴とする。本発明の飛行装置によれば、DUTY値の平均値の積算値から、バッテリの蓄電残量を更に正確に推定できる。
 また、本発明の飛行装置では、複数の前記ロータと、複数の前記モータと、複数の前記電力変換部と、を有し、前記演算制御部は、前記複数の前記電力変換部の各々に供給されるDUTY値の積算値から、前記バッテリの前記蓄電残量を推定することを特徴とする。本発明の飛行装置によれば、複数のDUTY値の積算値からSOCを正確に算出できる。
 また、本発明の飛行装置では、前記演算制御部は、前記バッテリの電流値または電圧値から、前記蓄電残量の初期値または中間値を算出し、予め設定された換算式に基づき、DUTY積算値から前記蓄電残量の減少値を算出し、前記蓄電残量の前記初期値または前記中間値から、前記蓄電残量の前記減少値を減算することで、その時点の前記蓄電残量を算出することを特徴とする。本発明の飛行装置によれば、電流値等から蓄電残量の初期値または中間値を算出し、これらを基準として蓄電残量を算出することにより、例えば、離陸時の蓄電残量が、電池容量の半分程度であっても、飛行時における蓄電残量を正確に算出できる。
 以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更が可能である。また、前述した各形態は相互に組み合わせることが可能である。
 例えば、図3を参照して、ステップS12で算出した蓄電残量が一定以下になれば、飛行装置10は所定位置に帰還するようにしても良い。このようにすることで、蓄電残量が不足することで飛行装置10が落下することを抑制できる。
 更に、前述した本実施形態では、演算制御部15は、DUTY積算値からSOCを算出したが、電流値または電圧値と、DUTY積算値とを組み合わせてSOCを算出することもできる。例えば、先ず、演算制御部15は、前記バッテリの電流値または電圧値から、SOCの初期値または中間値を算出する。ここで、SOCの初期値とは、飛行装置10が離陸する際のSOCである。また、SOCの中間値とは、飛行装置10の飛行時におけるSOCである。電流値とは、バッテリ21から電力変換部14に供給される電流の電流値である。電圧値とは、バッテリ21の電圧値である。
 その後、演算制御部15は、予め設定された換算式に基づき、DUTY積算値からSOCの減少値を算出する。更に、演算制御部15は、SOCの初期値または中間値から、SOCの減少値を減算することで、その時点のSOCを算出する。
10 飛行装置
11 ロータ
111 ロータ
112 ロータ
113 ロータ
114 ロータ
12 モータ
121 モータ
122 モータ
123 モータ
124 モータ
13 飛行センサ
14 電力変換部
141 ESC
142 ESC
143 ESC
144 ESC
15 演算制御部
16 機体ベース部
17 フライトコントローラ
21 バッテリ
22 表示装置
23 表示部
24 コンパニオンコントローラ
25 通信部
26 通信部
271 アーム
272 アーム
273 アーム
274 アーム
28 操縦装置
32 脚部
33 脚部

Claims (8)

  1.  ロータと、モータと、電力変換部と、バッテリと、演算制御部と、を具備し、
     前記ロータは、回転することで、機体ベース部を浮遊させるための推力を発生させ、
     前記モータは、前記バッテリから給電されることで、前記ロータを回転駆動し、
     前記演算制御部は、前記機体ベース部を所定の位置姿勢とするべく、指示信号を生成し、
     前記電力変換部は、入力される前記指示信号に基づいて、前記バッテリから前記モータに供給される電力を調整し、
     更に、前記演算制御部は、前記指示信号に基づいて、前記バッテリの蓄電残量を推定することを特徴とする飛行装置。
  2.  前記指示信号は、DUTY値の積算値であることを特徴とする請求項1に記載の飛行装置。
  3.  複数の前記ロータと、
     複数の前記モータと、
     複数の前記電力変換部と、を有し、
     前記演算制御部は、複数の前記電力変換部の各々に供給されるDUTY値の積算値から、前記バッテリの前記蓄電残量を推定することを特徴とする請求項1に記載の飛行装置。
  4.  前記演算制御部は、
     前記バッテリの電流値または電圧値から、前記蓄電残量の初期値または中間値を算出し、
     予め設定された換算式に基づき、DUTY積算値から前記蓄電残量の減少値を算出し、
     前記蓄電残量の前記初期値または前記中間値から、前記蓄電残量の前記減少値を減算することで、その時点の前記蓄電残量を算出することを特徴とする請求項1に記載の飛行装置。
  5.  ロータと、モータと、電力変換部と、バッテリと、演算制御部と、を具備する飛行装置の制御方法であり、
     前記ロータを回転させることで、機体ベース部を浮遊させるための推力を発生させ、
     前記モータに、前記バッテリから給電することで、前記ロータを回転駆動し、
     前記演算制御部が、前記機体ベース部を所定の位置姿勢とするべく、指示信号を生成し、
     前記電力変換部が、入力される前記指示信号に基づいて、前記バッテリから前記モータに供給される電力を調整し、
     更に、前記演算制御部が、前記指示信号に基づいて、前記バッテリの蓄電残量を推定することを特徴とする飛行装置の制御方法。
  6.  前記指示信号として、DUTY値の積算値を用いることを特徴とする請求項5に記載の飛行装置の制御方法。
  7.  複数の前記ロータと、
     複数の前記モータと、
     複数の前記電力変換部と、を有し、
     前記演算制御部は、複数の前記電力変換部の各々に供給されるDUTY値の積算値から、前記バッテリの前記蓄電残量を推定することを特徴とする請求項5に記載の飛行装置の制御方法。
  8.  前記演算制御部は、
     前記バッテリの電流値または電圧値から、前記蓄電残量の初期値または中間値を算出し、
     予め設定された換算式に基づき、DUTY積算値から前記蓄電残量の減少値を算出し、
     前記蓄電残量の前記初期値または前記中間値から、前記蓄電残量の前記減少値を減算することで、その時点の前記蓄電残量を算出することを特徴とする請求項5に記載の飛行装置の制御方法。
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