WO2023228531A1

WO2023228531A1 - 表示部材

Info

Publication number: WO2023228531A1
Application number: PCT/JP2023/011220
Authority: WO
Inventors: 孝行永原; 知徳杉山; 和彦金内
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2022-05-23
Filing date: 2023-03-22
Publication date: 2023-11-30

Abstract

本開示に係る表示部材は、外観面と、外観面と対向する第１面と、第１面と反対の第２面を有し、光透過特性を有するディスプレィ層と、ディスプレィ層の第２面に対向して配置された加飾体と、を備える。ディスプレィ層は、外観面の側の表面に表示領域を有する。表示部材は、ディスプレィ層の点灯時に、表示領域においてアウトプットを視認させ、ディスプレィ層の消灯時に、表示領域を透過して加飾体を視認させる。

Description

表示部材

　本開示は、表示部材に関し、より詳しくは、加飾機能を有する表示部材に関する。

　従来、加飾機能を有する表示部材は、電器製品や自動車部品等に用いられる。この種の表示部材は、外観面に加飾用デザイン、例えば、木材を模した木目調模様や、石材を模した石目調模様等が設けられている。表示部材の消灯時には、加飾用デザインが付与された外観面が視認され、優れた意匠性を表現することができる。点灯時には、外観面の背面側に設けられたディスプレィを照らして操作情報を表示することができる。更に、タッチパネル基板を搭載したタッチパネル型の加飾表示装置も利用されている。

　タッチパネル型の加飾表示装置として、例えば、特許文献１に記載された車両用加飾表示装置がある。図１１は、特許文献１の車両用加飾表示装置１の構成を示す断面図である。図１２は、図１１の車両用加飾表示装置１のディスプレィ２を示す上面図である。図１１に示すように、特許文献１に開示された車両用加飾表示装置１は、画像を発光表示するディスプレィ２と、ディスプレィ２の上層に配置されている光透過型のタッチパネル基板体３と、タッチパネル基板体３の上層に配置されている光透過型の加飾体４とにより構成されている。ディスプレィ２は、図１２に示すように、複数の選択発光領域２１を有する。

　特許文献１の車両用加飾表示装置１は、ディスプレィ２が消灯モードにあるときには、加飾表示装置１の表面に、加飾体４の模様に由来する意匠が鮮明に表示される。ディスプレィ２が点灯モードにあるときには、タッチパネル基板体３により検知されたユーザの動作指令に応じて、ディスプレィ２の選択発光領域２１の一部を点灯して画像を表示する。

特開２０２１－１３３６９５号公報

　しかしながら、特許文献１の車両用加飾表示装置１の構成では、加飾体４の下層側にディスプレィ２が配置されている。このような構成では、ディスプレィ２の点灯時において、加飾体４に付与された外観模様が、ディスプレィ２の表示に被って視認される。これによって、ディスプレィ２の表示品質の低下が生じる。また、上層の加飾体４を透過してディスプレィ２上の画像を表示するために、加飾体４は光透過特性を有することが求められる。例えば、特許文献１の車両用加飾表示装置１の加飾体４は、光透過性の樹脂フィルムに、光透過性の塗料を用いて木目調模様を印刷して構成されている。したがって、従来の加飾表示装置は、加飾体の材料選択の自由度が少なく、光不透過特性を有し、より加飾品位が高い本物素材を使用することが困難である。

　そこで、本開示の目的は、上記事情に鑑みてなされたものであり、加飾体の材料選択の自由度が高く、点灯時にディスプレィの表示品質が向上する表示部材を提供することである。

　前記目的を達成するために、本開示の一態様に係る表示部材は、外観面と、外観面と対向する第１面と、第１面と反対の第２面を有し、光透過特性を有するディスプレィ層と、ディスプレィ層の第２面に対向して配置された加飾体と、を備える。ディスプレィ層は、外観面の側の表面に表示領域を有する。表示部材は、ディスプレィ層の点灯時に、表示領域においてアウトプットを視認させ、ディスプレィ層の消灯時に、表示領域を透過して加飾体を視認させる。

　本開示の一態様に係る表示部材によれば、加飾体の材料選択の自由度が高く、点灯時にディスプレィの表示品質が向上する表示部材を提供することができる。

本開示の実施の形態１に係る表示部材の外観面を示す上面図である。図１の表示部材の構成の一例を示すＡ－Ａ線断面の概略図である。本開示の実施の形態１に係る表示部材の表示例を示す上面図である。本開示の実施の形態２に係る表示部材の外観面を示す上面図である。図４の表示部材の構成の一例を示すＢ－Ｂ線断面の概略図である。本開示の実施の形態２に係る表示部材の表示例を示す上面図である。本開示の実施の形態３に係る表示部材の外観面を示す上面図である。図７の表示部材の構成の一例を示すＣ－Ｃ線断面の概略図である。本開示の実施の形態３に係る表示部材の表示例を示す上面図である。本開示の実施の形態３に係る表示部材の表示例であって、光調整層の動作例を示す上面図である。特許文献１の車両用加飾表示装置の構成を示す断面図である。図１１の車両用加飾表示装置のディスプレィを示す上面図である。

　本開示の第１態様によれば、外観面の側に配置され、光透過特性を有するディスプレィ層と、ディスプレィ層の外観面の反対側の表面に対向して配置された加飾体と、を備え、ディスプレィ層は、外観面の側の表面に表示領域を有し、ディスプレィ層の点灯時に、表示領域においてアウトプットを視認させ、ディスプレィ層の消灯時に、表示領域を透過して加飾体を視認させる、表示部材を提供する。

　この態様によれば、加飾体の材料選択の自由度が高く、点灯時にディスプレィの表示品質が向上する表示部材を提供することができる。

　本開示の第２態様によれば、ディスプレィ層は、自発光素子を含む自発光型の表示層であって、ディスプレィ層の点灯時に、自発光素子が表示領域において光を出射し、ディスプレィ層は、自発光素子が出射した光を用いて、照明光と、シンボル表示と、映像表示とを含む１つ又は複数のアウトプットを提供するように構成されている、第１態様に記載の表示部材を提供する。

　本開示の第３態様によれば、ディスプレィ層は、自発光素子として有機ＥＬ素子を含む有機ＥＬ表示層である、第２態様に記載の表示部材を提供する。

　本開示の第４態様によれば、加飾体は、本木材、又は本革、又は石材を含む素材を用いて構成されている、第１から第３態様のいずれかの態様に記載の表示部材を提供する。

　本開示の第５態様によれば、加飾体とディスプレィ層との間に設けられた接着層を更に含み、接着層は、５０％以上の光透過率を有し、２μｍ以上、２００μｍ以下の厚さを有する、第１から第３態様のいずれかの態様に記載の表示部材を提供する。

　本開示の第６態様によれば、加飾体とディスプレィ層との間に設けられた接着層を更に含み、接着層は、５０％以上の光透過率を有し、５μｍ以上、２００μｍ以下の厚さを有する、第４態様に記載の表示部材を提供する。

　本開示の第７態様によれば、ディスプレィ層と加飾体との間に設けられた光調整層を更に含み、光調整層は、光透過特性を有する第１の状態と、光不透過特性を有する第２の状態との間で切り替えることによって加飾体に入射する光の透過性を制御し、ディスプレィ層の点灯時に、光調整層が第１の状態にあるときに、表示領域においてアウトプットと加飾体とを重畳して視認させ、光調整層が第２の状態にあるときに、加飾体を隠蔽して表示領域においてアウトプットを視認させる、第１から第６態様のいずれかの態様に記載の表示部材を提供する。

　本開示の第８態様によれば、光調整層は、印加電圧に応じて第１の状態と第２の状態との間で切り替える液晶シャッター層である、第７態様に記載の表示部材を提供する。

　本開示の第９態様によれば、タッチパネル層を更に含み、ディスプレィ層の点灯時に、タッチパネル層は、近接する導電性指示体を検知して、導電性指示体の動作による位置情報の信号を出力し、ディスプレィ層は、位置情報の信号に基づいて表示領域においてアウトプットを提供する、第１から第８態様のいずれかの態様に記載の表示部材を提供する。

　本開示の第１０態様によれば、タッチパネル層は、静電センサ回路、及び／又は、ジェスチャーコントロール対応のモジュール回路を含む、第９態様に記載の表示部材を提供する。

　本開示の第１１態様によれば、ディスプレィ層の上層側に設けられた第１機能層を更に含み、第１機能層は、光透過特性を有し、触感層と、着色層と、保護層と、剥離フィルム層とのうちの少なくとも一種を含む、第１から第１０態様のいずれかの態様に記載の表示部材を提供する。

　本開示の第１２態様によれば、加飾体の外観面に向ける表面の反対側に設けられた第２機能層を更に含み、第２機能層は、樹脂と接合可能な接着層と、インサート成形時に熱衝撃を緩和する耐熱層と、補強層と、支持層とのうちの少なくとも一種を含む、第１から第１１態様のいずれかの態様に記載の表示部材を提供する。

　なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。

　以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。

　本開示の実施の形態に係る表示部材について、図１乃至図１０を参照しながら説明する。添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供するものであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。また、各図においては、説明を容易なものとするため、各要素を誇張して示している。なお、図面において実質的に同一の部材については、同一の符号を付している。

　《実施の形態１》
　（表示部材の構成）
　本開示の実施の形態１に係る表示部材１０ａの構成について、図１から図３を参照しながら説明する。図１は、本開示の実施の形態１に係る表示部材１０ａの外観面１５ａを示す上面図である。図２は、図１の表示部材１０ａの構成の一例を示すＡ－Ａ線断面の概略図である。図３は、本開示の実施の形態１に係る表示部材１０ａの表示例を示す上面図である。

　本開示の実施の形態に係る表示部材は、板状成形品であってもよく、例えば、自動車、家電等に適用され、例えば、オーディオ、エアコン等の各種機器の操作入力装置に接続され、各種機器の操作状態を表示し、操作入力するために利用することができる。

　図１は、ディスプレィ層の消灯時に、表示部材１０ａの外観面１５ａを示している。本実施の形態において、表示部材１０ａの外観面１５ａは、表示領域２１ａと、表示領域２１ａの外周部２０とを含む。図示のように、ディスプレィ層の消灯時には、表示領域２１ａは、木目調模様を呈している。ディスプレィ層の消灯時に呈している木目調模様は、表示部材１０ａの加飾体の視認面にデザインされた外観模様である。表示部材１０ａの加飾体について、後段で詳述する。表示領域２１ａの外周部２０は、例えば、額縁状の部材で構成されてもよく、ディスプレィ層の配線接続箇所をカバーして、外観面において視認されないようにすることができる。表示部材１０ａのＡ－Ａ線断面の構成は、図２を参照して詳細に説明する。

　本実施の形態では、図２に示すように、表示部材１０ａは、外観面１５ａ側から、上部機能層２３Ａ１と、ディスプレィ層２４と、接着層２５ａと、加飾体２６ａと、タッチパネル層２７と、下部機能層２３Ｂとによって構成されている。以下、各層について説明する。

　上部機能層２３Ａ１は、光透過特性を有し、表示部材１０ａの上面、すなわち、外観面１５ａ側に配置される。上部機能層２３Ａ１は、例えば、触感を付与する触感層と、色彩を付与する着色層と、紫外線による劣化を防ぐため、又は防汚するための保護層と、射出成型時の射出圧力による触感層の変形を抑制する剥離フィルム層とのうちの１つ又は複数を含むことができる。また、上部機能層２３Ａ１は、複数の機能、例えば、触感付与機能、色彩付与機能、保護機能等を一体化した層で構成することもできる。

　本実施の形態において、上部機能層２３Ａ１は、触感層であって、表示部材１０ａの木質の見栄え演出として用いられ、例えば、シボ形状によりマット感を付与することができる。触感層２３Ａ１は、例えば、アクリル系、ウレタン系などの光透過特性を有する材料によって構成することができ、本実施の形態では、約５～１０μｍの厚さを有している。保護効果を向上させる場合は、触感層２３Ａ１は、例えば、ハードコート仕様のもので構成することができる。

　触感層２３Ａ１は、加飾体により表現される模様に応じて触感付与構成を採用することができる。例えば、木材の模様、石材の模様を表現する微細凹凸、又はレザーのシボを表現するレザーのシボ模様などを上面に形成して構成されてもよく、例えば、ゴム性状をもつ素材で構成することによってソフトタッチ感や耐指紋性を付与するように構成されてもよい。

　更に、インサート成形に対する機能性構成として、触感層２３Ａ１の上面に、成形後に剥離可能な保護及び転写を兼ねた剥離フィルムを構成することができる。これによって、射出成型時に金型表面での射出圧力による触感層変形を抑制することができ、優れた触感を確保することができる。

　本実施の形態において、触感層２３Ａ１は、グラビア印刷、インクジェット、又はスクリーン印刷などを用いて接着層２５を介してディスプレィ層２４の上面に設けられている。しかし、本開示はこれに限定されない。触感保護層２３Ａ１を、フィルム状に構成し、ディスプレィ層２４の上面に直接に貼り付けてもよい。

　触感層２３Ａ１の下層に配置されているディスプレィ層２４は、光透過特性を有し、例えば、自発光素子を含む自発光型の表示層で構成することができる。ディスプレィ層２４は、外観面１５ａと対向する第１面と、第１面と反対の第２面を有する。ディスプレィ層２４の第２面は、加飾体２６ａに対向している。本実施の形態では、ディスプレィ層２４は、有機ＥＬ（Ｅｌｅｃｔｒｏ　Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ）素子を含む光透過性の有機ＥＬ表示層であって、フィルム状に構成されている。ディスプレィ層２４の点灯時に、有機ＥＬ素子が表示領域２１ａにおいて光を出射し、ディスプレィ層２４は、有機ＥＬ素子により出射された光を用いて、照明光、シンボル表示、映像表示等を含む様々なアウトプットを提供することができる。ディスプレィ層の消灯時には、有機ＥＬ素子が消灯し、ディスプレィ層２４を透過して下層側の加飾体２６ａが視認される。

　ディスプレィ層２４は、点灯時は、通常のディスプレィと同等に、シンボル、映像等を高精細に表示することができる。インサート成形対応の場合は、ディスプレィ層２４は、屈曲性があり、成形樹脂との収縮率が近いフィルム特性を有することが望ましい。本実施の形態では、ディスプレィ層２４は、７０％以上の光透過率を有し、０．５ｍｍ以下の厚さを有することができる。

　本実施の形態の表示部材１０ａにおいて、図示のように、ディスプレィ層２４を加飾体２６ａよりも上層側に設けることによって、点灯時に、加飾体２６ａに付与された外観模様がディスプレィ層２４のアウトプットに被って視認されることなく、従来の加飾表示装置に比べ、表示品質が向上することができる。

　本実施の形態では、ディスプレィ層２４と加飾体２６ａとの間に、接着層２５ａが設けられている。接着層２５ａは、ディスプレィ層２４と加飾体２６ａとを密着させる役割を果たす層である。接着層２５ａは、ディスプレィ層２４と加飾体２６ａとの両方に対して親和性のある樹脂類、例えば、ポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、又はポリアミド系樹脂を用いて構成されてもよい。

　接着層２５ａは、その厚さにより加飾体２６ａの凹凸形状を吸収してディスプレィ層２４との密着性を提供することができる。また、透過性を確保するように、接着層２５ａは、例えば、５０％以上の光透過率を有することができる。接着層２５ａの厚さは、加飾体２６ａの表面凹凸に応じて設定することができ、本実施の形態では、２μｍ以上、２００μｍ以下の厚さを有することができる。

　接着層２５ａの下層の加飾体２６ａは、ディスプレィ層２４の消灯時に、製品の外観面の色調として視認される。加飾体２６ａに様々な加飾用デザインを付与することによって、製品の意匠性を表現することができる。加飾体により表現する色調は、特に制限なく、所望に応じて選択することができる。例えば、各種樹木の板表面の外観を模した木目調模様、大理石、花崗岩等の岩石の表面を模した木目調模様、織物や本革の模様を模した織物調模様又はレザーのシボ模様等が挙げられる。本実施の形態では、加飾体２６ａは、表面に木目調模様の印刷を施された薄板を使用している。木目調模様は、用途に応じて設計することができ、例えば、柾目模様、板目模様、杢目模様等の任意の木目柄を表現することができる。

　本実施の形態の表示部材１０ａにおいて、図示のように、加飾体２６ａは、ディスプレィ層２４の下層側に設置され、光透過特性を有する必要なく、需要者の意匠要望に応じて、自由度の高い材料選択ができ、様々な加飾設計を実現し、優れた加飾品位を呈することができる。

　本実施の形態では、加飾体２６ａの下層に、タッチパネル層２７が設けられている。タッチパネル層２７は、例えば、フィルム状の基板に静電シートやＡＧペースト等で印刷された電極パターンによる静電センサ回路、及び／又は、ジェスチャーコントロール対応のモジュール回路を形成することによって構成することができる。静電回路は、メッシュ状のタッチフィルムなどを使用することができる。また、静電タッチ回路をディスプレィ層２４に実装することによって、ディスプレィ層と一体化したタッチパネル層を構成することができる（図示せず）。

　タッチパネル層２７は、例えば、ユーザの指などの導電性指示体が近接し、所定の動作を行うと、静電センサにより、当該動作に基づく静電容量の変化を検知することができる。検知された導電性指示体の動作による位置情報の信号を出力し、直接的又は間接的にディスプレィ層２４に伝送することで、ディスプレィ層２４は、ユーザの意図に応じたアウトプットを提供することができる。

　本実施の形態では、図２に示すように、タッチパネル層２７は、加飾体２６ａの下面（接着面）を介して、加飾体２６ａの下層側に配置されている。しかし、本開示はこれに限定されない。タッチパネル層２７は、加飾体２６ａの上層側、例えば、上部機能層２３Ａ１と加飾体２６ａとの間に配置されてもよい（図示せず）。なお、加飾体２６ａの上層側に配置されるタッチパネル層２７は、光透過特性を有するもので構成することができ、より高い検知感度を実現することができる。

　本実施の形態において、図２に示すように、タッチパネル層２７の下層に、更に下部機能層２３Ｂが設けられている。下部機能層２３Ｂは、例えば、樹脂と接合可能な接着層と、インサート成形時に熱衝撃を緩和する耐熱層と、補強層と、支持層とのうちの少なくとも一種を含むことができる。また、下部機能層２３Ｂは、複数の性能、例えば、接着性、耐熱性、補強性、支持性等を一体化した層で構成することもできる。本実施の形態において、下部機能層２３Ｂは、接着性と、耐熱性と、補強性とをともに有するバッカー層２８と、支持層２９とによって構成されている。

　バッカー層２８は、不織布、又は樹脂フィルム、例えば、ＰＥＴ、ＰＣフィルムを用いて構成してもよく、また、インサート成形可能な樹脂、例えば、ＰＣ樹脂、ＰＭＭＡ樹脂、ＡＢＳ樹脂、ＰＳ樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの汎用成形樹脂を用いて構成することができる。本実施の形態において、バッカー層２８を設けることにより、インサート成形するときに、表示部材１０ａ全体に対する射出樹脂の流動圧力や温度を緩和することができ、インサート成形時の外観不良のトラブルなどを回避することができる。

　支持層２９は、本実施の形態では射出樹脂層であって、バッカー層２８と支持層２９とは、インサート成形により密着して構成されている。しかし、本開示はこれに限定されない。例えば、支持層２９を、別の筐体、例えば、樹脂板又はガラス板等で構成し、バッカー層２８に接着層を設けて、支持層２９としての別の筐体に貼り付けて構成してもよい。

　（表示部材の表示例）
　図３を参照して、表示部材１０ａの表示例を説明する。ディスプレィ層２４の消灯時には、図３の（ａ）に示すように、表示領域２１ａにおいて、ディスプレィ層２４を透過して加飾体２６ａの上面に印刷された木目調模様が視認させる。更に、触感層２３Ａ１（図３に示さず）により、加飾体２６ａの木目調に対応する触感が表示部材１０ａの最上面に付与されることによって、質感と外観とともにデザインした加飾素材を用いた内装として認識される。

　次に、別途に設置されたスイッチ、例えば、自動車に適用された場合、例えば、車のイグニッションキーを回すと、ディスプレィ層２４が点灯し、図３の（ｂ）に示すように、表示領域２１ａにおいて、照明光３１ａをアウトプットすることができる。このとき、図示のように、照明光３１ａと加飾体２６ａの木目調模様とは、重畳して視認される。また、図３の（ｃ）に示すように、表示領域２１ａにおいて、例えば、操作マーク３３ａ，３３ｂ，３３ｃ、及び表示３５ａをアウトプットすることができる。これらのアウトプットは、加飾体２６ａの木目調模様と重畳して視認される。

　更に、図３の（ｃ）に示した操作情報を確認したユーザが、例えば、操作マーク３３ｃを操作すると、ディスプレィ層２４は、タッチパネル層２７による信号を受信し、図３の（ｄ）に示すように、表示領域２１ａにおいて、ユーザの操作に応じて、操作マーク３３ｄ、及び表示３５ｂをアウトプットすることができる。

　このように、表示部材１０ａを搭載することによって、消灯時には、木目調の外観及び質感を呈する高い意匠性を有する内装が、ディスプレィ層の点灯により一変して表示領域が現れる。これによって、操作者に驚きを与えるような演出でデザイン差別化を提供するとともに、高い表示品質を有して様々なアウトプットを提供することができる。また、本実施の形態の表示部材１０ａのディスプレィ層２４は、単純なシンボルマークや静止画のみでなく、照明光をアウトプットすることによって、ユーザは、例えば、暗い場所でも容易に車内操作することができる。また、タッチパネル機能を備え、スイッチ画像や動画を含む映像表示をアウトプットすることによって、ユーザは、所望の操作を示す領域を触れることによって容易に入力操作をし、情報を取得することができる。

　《実施の形態２》
　本開示の実施の形態２に係る表示部材１０ｂの構成について、図４から図６を参照しながら説明する。図４は、本開示の実施の形態２に係る表示部材１０ｂの外観面１５ｂを示す上面図である。図５は、図４の表示部材１０ｂの構成の一例を示すＢ－Ｂ線断面の概略図である。図６は、本開示の実施の形態２に係る表示部材１０ｂの表示例を示す上面図である。なお、図４から図６において、表示部材１０ｂにおける図１から図３に示す表示部材１０ａと同様な要素について、同じ符号を付しており、詳細な説明を省略する。

　図４は、ディスプレィ層の消灯時に、表示部材１０ｂの外観面１５ｂを示している。本実施の形態において、図示のように、表示部材１０ｂの外観面１５ｂは、表示領域２１ｂと、表示領域２１ｂの外周部２０とを含む。図示のように、ディスプレィ層の消灯時には、表示領域２１ｂは、木目調模様を呈している。ディスプレィ層の消灯時に呈している木目調模様は、表示部材１０ｂの加飾体２６ｂの視認面にデザインされた外観模様である。

　本実施の形態において、図５に示すように、表示部材１０ｂは、外観面１５ｂ側から、上部機能層２３Ａ２と、ディスプレィ層２４と、接着層２５ｂと、加飾体２６ｂと、タッチパネル層２７と、下部機能層２３Ｂとによって構成されている。実施の形態２に係る表示部材１０ｂは、加飾体２６ｂの構成において、前述した実施の形態１に係る表示部材１０ａと異なる。

　本実施の形態では、加飾体２６ｂは、本木材、又は本革、又は石材を含む素材、例えば、図４に示すように、自然木を薄くスライスした突き板を用いて構成されている。また、自然木の他に、布地等の織物、本革、金属、石材などを使用して加飾体２６ｂを構成することもできる。本実施形態の表示部材１０ｂは、図５に示すように、加飾体２６ｂはディスプレィ層２４の下層側に設置され、光透過特性を有する必要なく、需要者の意匠要望に応じて、光不透過特性の様々な天然素材を使用して構成することができる。これによって、表示部材の加飾品位が向上することができる。

　本実施の形態では、ディスプレィ層２４と加飾体２６ｂとの間に、接着層２５ｂが設けられている。接着層２５ｂは、本実施の形態では、５０％以上の光透過率を有し、ディスプレィ層２４と加飾体２６ｂとを密着させて接着するように構成されている。接着層２５ｂは、厚さで加飾体２６ｂを構成した天然素材、例えば、自然木の突き板表面の凹凸形状を吸収してディスプレィ層２４との密着性を確保することができる。接着層２５ｂの厚さは、自然木の種類により異なるサイズの導菅による表面凹凸を吸収するように、設定することができる。本実施の形態では、接着層２５ｂは、例えば、５μｍ以上、２００μｍ以下の厚さを有することができる。

　実施の形態２に係る表示部材１０ｂの他の構成は、実施の形態１に係る表示部材１０ａと同様又は類似の構成を有するため、詳細な説明を省略する。なお、表示部材１０ｂの上部機能層２３Ａ２は、触感層として構成されてもよく、加飾体２６ｂの構成、例えば、自然木に応じた触感付与構成を採用することができる。

　図６を参照して、表示部材１０ｂの表示例を説明する。ディスプレィ層２４の消灯時には、図６の（ａ）に示すように、表示領域２１ｂにおいて、ディスプレィ層２４を透過して加飾体２６ｂの突き板の模様が視認させる。更に、触感層２３Ａ２（図６に示さず）により、加飾体２６ｂの自然木に対応する触感が表示部材１０ａの最上面に付与されることによって、質感と外観とともに自然木を用いた内装として認識される。これによって、加飾品位を向上させることができる。

　次に、ディスプレィ層２４が点灯したとき、図６の（ｂ）に示すように、表示領域２１ｂにおいて、照明光３１ａをアウトプットすることができる。このとき、図示のように、照明光３１ａと加飾体２６ｂの突き板の模様とは、重畳して視認される。また、図６の（ｃ）に示すように、表示領域２１ｂにおいて、例えば、操作マーク３３ａ，３３ｂ，３３ｃ、及び表示３５ａをアウトプットすることができる。これらのアウトプットは、加飾体２６ｂの突き板の模様と重畳して視認される。

　更に、図６の（ｃ）に示した操作情報を確認したユーザが、例えば、操作マーク３３ｃを操作すると、ディスプレィ層２４は、タッチパネル層２７による信号を受信し、図６の（ｄ）に示すように、表示領域２１ｂにおいて、ユーザの操作に応じて、操作マーク３３ｄ、及び表示３５ｂをアウトプットすることができる。

　このように構成された表示部材１０ｂは、ディスプレィ層２４の消灯時には、天然素材の外観及び質感を呈し、優れた加飾品位を表現でき、ディスプレィ層２４の点灯時には、高い表示品質を有して様々なアウトプットを提供することができる。

　《実施の形態３》
　本開示の実施の形態３に係る表示部材１０ｃの構成について、図７から図１０を参照しながら説明する。図７は、本開示の実施の形態３に係る表示部材１０ｃの外観面１５ｃを示す上面図である。図８は、図７の表示部材１０ｃの構成の一例を示すＣ－Ｃ線断面の概略図である。図９は、本開示の実施の形態３に係る表示部材１０ｃの表示例を示す上面図である。図１０は、本開示の実施の形態３に係る表示部材の表示例であって、光調整層の動作例を示す上面図である。なお、図７から図１０において、表示部材１０ｃにおける図１から図３に示す表示部材１０ａと同様な要素について、同じ符号を付しており、詳細な説明を省略する。

　図７は、ディスプレィ層の消灯時に、表示部材１０ｃの外観面１５ｃを示している。本実施の形態において、図示のように、表示部材１０ｃの外観面１５ｃは、表示領域２１ｃと、表示領域２１ｃの外周部２０とを含む。図示のように、ディスプレィ層の消灯時には、表示領域２１ｃは、木目調模様を呈している。ディスプレィ層の消灯時に呈している木目調模様は、表示部材１０ｃの加飾体２６の視認面にデザインされた外観模様である。

　本実施の形態において、図８に示すように、表示部材１０ｃは、外観面１５ｃ側から、上部機能層２３Ａ３と、ディスプレィ層２４と、光調整層３０と、接着層２５と、加飾体２６と、タッチパネル層２７と、下部機能層２３Ｂとによって構成されている。

　本実施の形態に係る表示部材１０ｃにおいて、加飾体２６は、実施の形態１に係る加飾体２６ａの表面に木目調模様の印刷を施された薄板を使用して構成されてもよく、実施の形態２に係る加飾体２６ｂの自然木の突き板を使用して構成されてもよい。接着層２５は、本実施の形態では、５０％以上の光透過率を有し、ディスプレィ層２４と加飾体２６とを密着させて接着するように構成されている。上部機能層２３Ａ３は、触感層として構成されてもよく、加飾体２６の構成に応じて触感付与構成を採用することができる。実施の形態３に係る表示部材１０ｃは、光調整層３０を更に備える構成において、前述した実施の形態１に係る表示部材１０ａ、及び実施の形態２に係る表示部材１０ｂとは異なる。

　（光調整層）
　光調整層３０は、ディスプレィ層２４と加飾体２６との間に設けることができる。本実施の形態では、図８に示すように、光調整層３０は、ディスプレィ層２４の下層側に、且つ接着層２５を介して加飾体２６の上層側に設けられている。なお、光調整層３０とディスプレィ層２４とは、接着層（図示せず）を介して貼り付けてもよい。

　本実施の形態では、光調整層３０は、液晶シャッター層であって、印加電圧に応じて光透過状態と光不透過状態との間で切り替え、下層側の加飾体２６に入射する光の透過性を制御することができる。液晶シャッター層は、液晶分子を高分子で包み込んだ高分子液晶複合膜により構成される。高分子液晶複合膜に用いられる高分子液晶としては、例えば、高分子ネットワーク型液晶（ＰＮＬＣ：Ｐｏｌｙｍｅｒ　Ｎｅｔｗｏｒｋ　Ｌｉｑｕｉｄ　Ｃｒｙｓｔａｌ）、高分子分散型液晶（ＰＤＬＣ：Ｐｏｌｙｍｅｒ　Ｄｉｓｐｅｒｓｅｄ　Ｌｉｑｕｉｄ　Ｃｒｙｓｔａｌ）が適用可能である。

　具体的には、光調整層３０は、電源（図示せず）オンの状態にすると、液晶分子は電界に沿って配列するため光散乱がなくなり、液晶シャッター層が透明化した光透過状態となる。この状態では、光調整層３０の下層側に配置されている加飾体２６は、外観面１５ｃから視認可能な状態である。ディスプレィ層２４の点灯時に、有機ＥＬ素子が出射した光の照明により、加飾体２６の外観模様は、ディスプレィ層２４のアウトプットと重畳して外観面１５ｃから視認される。

　一方、電源（図示せず）オフの状態にすると、液晶分子はランダムに配列しているため入射光は高分子と液晶の界面で多重散乱され、散乱光が顕著となって液晶シャッター層が白濁化する。この状態では、光調整層３０の下層側に配置されている加飾体２６は隠蔽されることとなる。ディスプレィ層２４の点灯時に、有機ＥＬ素子が出射した光が光調整層３０から透過せず、その結果、加飾体２６が隠蔽され、ディスプレィ層２４のアウトプットのみが外観面１５ｃから視認される。

　また、光調整層３０は、例えば、液晶シャッター層の上面に偏光板（図示せず）を積層することで、電源オフの状態において、偏光板を介して外観面１５ｃから黒色に視認されるように構成することもできる。本実施の形態では、光調整層３０は、例えば、厚さが約０．５ｍｍ以下のフィルム状で構成され、電源（図示せず）オンの状態では、例えば、約８０％以上の光透過率を有し、電源オフの状態では、白濁又は黒色となり、下層側の加飾体２６を隠蔽するように構成されている。

　図９及び１０を参照して、表示部材１０ｃの表示例を説明する。図９は、光調整層３０が電源オンの状態、すなわち、光透過状態における表示部材１０ｃの表示例を示している。このとき、ディスプレィ層２４の消灯時には、図９の（ａ）に示すように、表示領域２１ｃにおいて、ディスプレィ層２４及び光調整層３０を透過して加飾体２６ｂの木目調模様が視認させる。更に、触感層２３Ａ３（図９に示さず）により、加飾体２６の構成に対応する触感が表示部材１０ｃの最上面に付与されることによって、質感と外観とともにデザインした素材を用いた内装として認識される。

　次に、図９の（ｂ）に示すように、ディスプレィ層２４は点灯時に、表示領域２１ｃにおいて、例えば、操作マーク３４ａ，３４ｂ，３４ｃ、表示３６ａ、及び動画停止画面３７ａをアウトプットすることができる。これらのアウトプットは、加飾体２６の模様と重畳して視認される。

　更に、図９の（ｂ）に示した操作情報を確認したユーザが、例えば、操作マーク３４ｃ、又は動画停止画面３７ａを操作すると、ディスプレィ層２４は、タッチパネル層２７による信号を受信し、図９の（ｃ）に示すように、表示領域２１ｃにおいて、ユーザの操作に応じて、操作マーク３４ｄ、表示３６ｂ、及び動画再生画面３７ｂをアウトプットすることができる。これらのアウトプットは、加飾体２６の模様と重畳して視認される。

　続いて、図１０を参照して、光調整層３０の動作例を説明する。図１０の（ａ）に示すように、光調整層３０が電源オンの状態、すなわち、光透過状態において、ディスプレィ層２４は、表示領域２１ｃにおいて、動画再生画面３８ａをアウトプットすることができる。このとき、動画再生画面３８ａは、加飾体２６の模様と重畳して視認される。次に、図１０の（ｂ）に示すように、光調整層３０が電源オフの状態、すなわち、光不透過状態において、表示領域２１ｃにおいて、シャッター部３２が白濁となっている。このとき、光調整層３０の下層側に配置されている加飾体２６が隠蔽され、シャッター部３２の白濁の背景を利用して、鮮明な動画再生画面３８ｂをアウトプットすることができる。

　更に、図１０の（ｃ）に示すように、光調整層３０が電源オンの状態、すなわち、光透過状態において、表示部材１０ｃは、表示領域２１ｃにおいて、照明光３１ｂをアウトプットすることができる。このとき、照明光３１ｂは、加飾体２６の模様と重畳して視認される。次に、図１０の（ｄ）に示すように、光調整層３０が電源オフの状態、すなわち、光不透過状態において、表示領域２１ｃにおいて、シャッター部３２が白濁となっている。このとき、光調整層３０の下層に配置されている加飾体２６が隠蔽され、シャッター部３２の白濁の背景を利用して、明るい照明光３１ｃをアウトプットすることができる。

　このように、光調整層３０を更に備える表示部材１０ｃは、液晶シャッター層による加飾体に入射する光の透過性の制御で、光調整層３０の下層側に配置されている加飾体２６を隠蔽することによって、より視認性の高いアウトプットを提供することができる。

　以上のように、本開示における技術の例示としての実施の形態を説明するために、添付図面及び詳細な説明を提供した。したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。したがって、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。

　本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。そのような変更、及び異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。

　本開示は、車載表示機器、家電表示機器、モバイル表示機器などを含む表示装置に適用可能である。

　　１０ａ、１０ｂ、１０ｃ　表示部材
　　１５ａ、１５ｂ、１５ｃ　外観面
　　２０　　　　　　　　　　外周部
　　２１ａ、２１ｂ、２１ｃ　表示領域
　　２３Ａ１、２３Ａ２、２３Ａ３　上部機能層、触感層
　　２３Ｂ　　　　　　　　　下部機能層
　　２４　　　　　　　　　　ディスプレィ層
　　２５、２５ａ、２５ｂ　　接着層
　　２６、２６ａ、２６ｂ　　加飾体
　　２７　　　　　　　　　　タッチパネル層
　　２８　　　　　　　　　　バッカー層
　　２９　　　　　　　　　　支持層
　　３０　　　　　　　　　　光調整層
　　３１ａ、３１ｂ、３１ｃ　照明光
　　３２　　　　　　　　　　シャッター部
　　３３ａ、３３ｂ、３３ｃ、３３ｄ　操作マーク
　　３４ａ、３４ｂ、３４ｃ、３４ｄ　操作マーク
　　３５ａ、３５ｂ　　　　　表示
　　３６ａ、３６ｂ　　　　　表示
　　３７ａ、３７ｂ　　　　　動画画面
　　３８ａ、３８ｂ　　　　　動画画面

Claims

　外観面と、
　前記外観面と対向する第１面と、前記第１面と反対の第２面を有し、光透過特性を有するディスプレィ層と、
　前記ディスプレィ層の前記第２面に対向して配置された加飾体と、
　を備え、
　前記ディスプレィ層は、前記第１面に表示領域を有し、
　前記ディスプレィ層の点灯時に、前記表示領域においてアウトプットを視認させ、
　前記ディスプレィ層の消灯時に、前記表示領域を透過して前記加飾体を視認させる、
　表示部材。
　前記ディスプレィ層は、自発光素子を含む表示層であって、
　前記ディスプレィ層の点灯時に、前記自発光素子が前記表示領域において光を出射し、
　前記ディスプレィ層は、前記自発光素子が出射した光を用いて、照明光と、シンボル表示と、映像表示とを含む１つ又は複数のアウトプットを提供するように構成されている、
　請求項１に記載の表示部材。
　前記ディスプレィ層は、前記自発光素子として有機ＥＬ素子を含む有機ＥＬ表示層である、
　請求項２に記載の表示部材。
　前記加飾体は、本木材、本革、又は石材を含む素材を用いて構成されている、
　請求項１又は２に記載の表示部材。
　前記加飾体と前記ディスプレィ層との間に設けられた接着層を更に含み、
　前記接着層は、５０％以上の光透過率を有し、２μｍ以上、２００μｍ以下の厚さを有する、
　請求項１又は２に記載の表示部材。
　前記加飾体と前記ディスプレィ層との間に設けられた接着層を更に含み、
　前記接着層は、５０％以上の光透過率を有し、５μｍ以上、２００μｍ以下の厚さを有する、
　請求項４に記載の表示部材。
　前記ディスプレィ層と前記加飾体との間に設けられた光調整層を更に含み、
　前記光調整層は、
　光透過特性を有する第１の状態と、光不透過特性を有する第２の状態との間で切り替えることによって前記加飾体に入射する光の透過性を制御し、
　前記ディスプレィ層の点灯時に、
　前記光調整層が前記第１の状態にあるときに、前記表示領域において前記アウトプットと前記加飾体とを重畳して視認させ、
　前記光調整層が前記第２の状態にあるときに、前記加飾体を隠蔽して前記表示領域において前記アウトプットを視認させる、
　請求項１又は２に記載の表示部材。
　前記光調整層は、印加電圧に応じて前記第１の状態と前記第２の状態との間で切り替える液晶シャッター層である、
　請求項７に記載の表示部材。
　タッチパネル層を更に含み、
　前記ディスプレィ層の点灯時に、
　前記タッチパネル層は、近接する導電性指示体を検知して、前記導電性指示体の動作による位置情報の信号を出力し、
　前記ディスプレィ層は、前記位置情報の信号に基づいて前記表示領域において前記アウトプットを提供する、
　請求項１又は２に記載の表示部材。
　前記タッチパネル層は、静電センサ回路、及び／又は、ジェスチャーコントロール対応のモジュール回路を含む、
　請求項９に記載の表示部材。
　前記外観面と前記ディスプレィ層との間に設けられた第１機能層を更に含み、
　前記第１機能層は、光透過特性を有し、触感層と、着色層と、保護層と、剥離フィルム層とのうちの少なくとも一種を含む、
　請求項１又は２に記載の表示部材。
　前記加飾体に対して前記外観面と反対側に設けられた第２機能層を更に含み、
　前記第２機能層は、樹脂と接合可能な接着層と、インサート成形時に熱衝撃を緩和する耐熱層と、補強層と、支持層とのうちの少なくとも一種を含む、
　請求項１又は２に記載の表示部材。