WO2023199565A1 - 排泄状態管理装置 - Google Patents

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Abstract

本開示は、利用者に排泄物の状態からどのような健康状態にあるかを正確に把握させる排泄状態管理装置を提供する。本開示による排泄状態管理装置は、衛生用品に付着した排泄物の画像を撮影する光学センサからなる排泄状態計測部(210)と、排泄状態判定部(220)と、排泄状態表示部(230)と、衛生用品の特性データベース(240)と、補正部(250)とを備えている。光学センサで撮影した衛生用品の画像データを、補正部(250)により、周囲の環境光による違いの補正、測定部の位置、傾き、感度の違いなどを補正して、排泄物の色、大きさ、量、形状、付着状況、付着重量の少なくとも一つを精度良く測定ができる。

Description

排泄状態管理装置
 本開示は、排泄状態管理装置に関する。
 従来、排泄物に関する状態計測を行うことにより、利用者に様々な情報を提示する技術が知られている。
 特許文献1には、吸収性物品が廃棄される専用の廃棄箱により、前記吸収性物品への経血の画像情報を取得して前記経血の成分情報を検出して排泄状態を確認する構成が開示されている。
 特許文献2には、スマートフォンのカメラで使用済みの生理用ナプキン、タンポンなどの衛生用品を撮影し、撮影された画像から衛生用品に付着した経血量を推定する構成が開示されている。
特開2021-107798号公報 国際公開第2019/123628号
田渕ら「現代女性の月経血量および月経随伴症状に関する研究」看護研究、vol.47(3)、p243-255、2014年6月
 上記従来の技術では、衛生用品に付着した排泄物を測定するにあたり、正確な値を求めることが困難である。例えば、目視で排泄物の状態を入力する方法では、主観に基づくため、不正確である。また、1回の計測だけではなく長い期間の入力が必要なため、手入力では入力の回数が多くなる。また、特に排泄物が経血の場合は1か月の間があくことになる。そのため、利用者の記憶と計測の環境が異なることが多く、過去の記録との違いが発生する。このため、利用者は、排泄物の正確な情報に基づいて、正しく自己の健康を管理することが困難である。
 本開示は、このような問題に鑑みてなされ、その目的は、排泄状態を適切に把握し、健康管理を行う事が可能な排泄状態管理装置を提供することにある。
 本開示による排泄状態管理装置は、衛生用品に付着した排泄物を計測する排泄状態計測部と、
 前記排泄状態計測部によって得られたデータに基づいて排泄状態を求めて判定結果を出力する排泄状態判定部と、前記判定結果を利用者に報知する排泄状態表示部と、を有する。
 本開示によれば、利用者は、排泄物の正確な情報に基づいて、簡単に自己の健康管理を行うことができる。
 また、排泄物をセンサにより測定することで、排泄物の客観的で正確な記録が可能となり、表示部により利用者が排泄物の状態をわかりやすく認識することができるという効果を有する。
 また、利用者の手間を省くことができ、利便性があがり、より正確に計測が可能である。
実施の形態1に係る排泄状態管理装置の外観図 同装置の構成図 同装置の情報処理手順を示すフローチャート 同装置により取得された衛生用品ごとの吸収特性の模式図 実施の形態2に係る排泄状態管理装置の構成図 同装置の衛生用品を設置している部位を上から見た図 実施の形態2に係る排泄状態管理装置の補正部の例を示す図 同装置の情報処理手順を示すフローチャート 実施の形態3に係る装置の排泄状態管理装置の外観図 同装置に衛生用品を置いた部分を横面から見た図 同装置の衛生用品を設置している部位を上面から見た図 実施の形態4に係る排泄状態管理装置の構成図 同装置に衛生用品を置いた部分を横面から見た図 同装置の衛生用品を設置している部位を上面から見た図 同装置に衛生用品を置いた部分を横面から見た図 同装置の衛生用品を設置している部位を上面から見た図 実施の形態5に係る装置の構成図 実施の形態6に係る装置の構成図 実施の形態7に係る排泄状態管理装置の外観図 同装置の衛生用品積載時の外観図 同装置の折り畳み時の外観図 同装置のブロック図 同装置に記憶されたデータ例の一覧表を示す図 健康情報として経血量、経血の色、塊の大きさを表示したグラフの一例を示す図 健康情報として経血量の日々の推移を過多月経、正常月経、過少月経の場合に得られた代表的な経血量の日々の推移と比較したグラフの一例を示す図 健康情報の表示例として総経血量データのトレンドを示したグラフ 健康情報の表示例として月経持続日数データのトレンドを示したグラフ 健康情報の表示例として月経周期日数データのトレンドを示したグラフ 健康情報の表示例として月経周期日数と月経持続日数を2次元平面に表示したグラフ 実施の形態8に係る排泄状態管理装置の構成図 同装置の設定例の一例を示す図 同装置の撮影ガイドの一例を示す図 同装置の分析画面の一例を示す図 同装置の分析画面の一例を示す図 同装置の分析画面の一例を示す図 同装置の分析画面の一例を示す図 同装置の分析画面の一例を示す図 同装置の分析画面の一例を示す図 実施の形態9の経血状態計測部としての本体の蓋部を閉じた状態の外観図 実施の形態9の経血状態計測部としての本体の蓋部を開けた状態の外観図 図27AのA-A’断面での概略構成図 図27AのA-A’断面での概略構成図 図27AのA-A’断面での概略構成図 図27AのA-A’断面での概略構成図 図27AのA-A’断面での概略構成図 実施の形態9の経血状態計測部のブロック図 実施の形態9の経血状態計測部の動作フロー図 実施の形態10の積載部の構成図 図31のB-B’断面での概略構成図 図31のB-B’断面での概略構成図 図31のB-B’断面での概略構成図 図31のB-B’断面での概略構成図 実施の形態10で折り畳まれた使用済みナプキンが収納部に落下する際の状態を示す外観図 実施の形態11に係る排泄状態管理装置の構成を示すプロック図 実施形態12に係る排泄状態管理装置の構成を示すプロック図
 以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
 (実施の形態1)
 以下、図1A~図5Bを用いて、実施の形態1を説明する。
 [1-1.構成]
 図1Aは本実施の形態1の排泄状態管理装置100の外観図、図1Bは同装置を図1Aの向かって左側方向から見た際の構成図である。図1Aおよび図1Bにおいて、排泄状態管理装置100は衛生用品を積載可能な積載部101と、積載部101に相対して設けられた上部プレート102と、積載部101と上部プレート102とを接続し、上部プレート102を支持する支持部103とを備えている。
 上部プレート102には衛生用品に付着した排泄物を計測する排泄状態計測部110が配設されている。
 積載部101には、排泄状態計測部110によって得られたデータに基づいて排泄状態を求めて判定結果を出力する排泄状態判定部120と、衛生用品の特性データベース140とを備えている。
 支持部103には、排泄状態判定部120から出力される判定結果を利用者に報知する排泄状態表示部130を備えている。
 ここで、排泄物とは、大便、小便、および膣分泌物である。膣分泌物は例えば、経血、経血の塊、およびオリモノである。また、衛生用品とは、大便、小便などを吸収するオムツ、月経における経血を吸収して処理するナプキン、タンポン、月経カップなどである。本実施の形態では、排泄物として経血、衛生用品としてナプキンを対象とする。
 排泄状態計測部110は、衛生用品への排泄物の付着状態を測定する光学センサで、ここでは、経血の光学的特性を電気信号などに変換して出力する。光学センサとしては、例えばカメラであったり、フォトダイオードなど半導体素子を利用してもよい。また、光学センサは一般的に使われる可視光を検出するものでもよいし、可視光と波長が異なる可視以外の紫外光、近赤外光など、可視光より短い波長や可視光より長い波長を検出できる素子を用いてもよい。
 図1Aおよび図1Bに示すように、積載部101上には衛生用品を積載可能で、ここでは衛生用品の上面側が人体への装着面で経血が付着する側となっている。排泄状態計測部110は、衛生用品の経血が付着している側の略対向位置に取り付けられる。
 排泄状態判定部120は、排泄状態計測部110の測定結果と、特性データベース140などの情報を加味して判定結果を出力するアルゴリズムを備えている。
 排泄状態表示部130は、判定結果をメッセージ、キャラクター、グラフなどで表示するディスプレイである。この例ではタブレット、スマートフォンなどに使われるタッチ式の入力と出力を備えたものを用いる。
 排泄状態計測部110、排泄状態判定部120、排泄状態表示部130、特性データベース140などは排泄状態管理装置100と一体であってもよいし、離れた位置から有線、無線などの一般的な通信手段によって排泄状態管理装置100と通信を行ってもよい。排泄状態管理装置100として、例えばスマートフォン、タブレットなどの端末を用いてもよいし、特性データベース140の一部または全部は、排泄状態管理装置100と一体で保持せず、無線通信または有線通信によりネットワーク上のサーバなどの端末で保持してもよい。
 また、排泄状態計測部110の光学センサは、スマートフォン、タブレットに付属したものを用いてもよく、機器に固定したり手で保持したりしてもよい。
 積載部101に衛生用品を積載する面は、水準器等を用いて水平になるよう設置するのが望ましい。水平に設置することで、衛生用品に付着した経血などの付着物が重力によって計測中に動くことがなく、正確に測定することができる。
 [1-2.動作]
 実施の形態1における排泄状態管理装置100について、以下、その動作、作用を説明する。
 図2は、排泄状態管理装置100が実行する情報処理手順のフローチャートを示す。同図に示すように、排泄状態管理装置100を使用する際に利用者は、ステップST101で、特性データベースに保持された種類のなかで、使用したい衛生用品の種類を入力装置によって選択する。入力装置の例は、キーボード、マウス、またはタッチパネルである。
 使用したい衛生用品の種類が特性データベースに保持されたデータに無ければ、ステップST102で、利用者が使用したい衛生用品の特性の登録を行うことも可能である。例えば登録をする際には、利用者は、使用前の衛生用品(経血の付着前状態)を排泄状態計測部110の測定範囲に置く。利用者が排泄状態計測部110の使用前測定ボタンを操作すると、測定した光学データと時刻情報、測定条件がセットでデータとして記憶される。また、利用者は衛生用品のメーカ、商品名、種類などを必要に応じて登録する。
 次に、利用者は、使用後の衛生用品(経血などの付着後状態)を排泄状態計測部110の測定範囲に置く。利用者が排泄状態計測部110の使用後測定ボタンを操作すると、ステップST103で、排泄状態計測部110は、使用後の経血などの付着した衛生用品の光学特性を反映した光学データを測定し、ステップST104で、測定した光学データと時刻情報、測定条件がセットでデータとして保持される。
 次に、ステップST105で、排泄状態判定部120は、特性データベース140を参照し、特性データベース140に保持されたデータと、データ保持部に記憶された測定済みの光学データ、測定条件とに基づき、ステップST106で、経血の量、状態を分析、判定する。
 そして、ステップST107で、判定された経血量、排泄状態は時刻情報、測定条件をもとに、排泄状態表示部130に出力される。
 尚、特性データベース140には、衛生用品ごとの特性データ、換算方法が保持されている。例えばメーカ名、商品名、商品タイプ、重量、大きさ、形状の特徴、材質、吸収特性、画像との対応、換算方法などが保持されている。
 図3は、衛生用品ごとの吸収特性の例を模式的に記載したものである。衛生用品種類Aの吸収特性に応じて吸収特性領域A1、吸収特性領域A2を設定しておく。また、衛生用品種類Aと異なる衛生用品種類Bも同様に、吸収特性に応じて吸収特性領域B1、吸収特性領域B2を設定しておく。また、衛生用品種類A、衛生用品種類Bのように境界を有するような分割領域として設定しても良いし、衛生用品種類Cの色の濃さの違いのように連続した吸収特性として設定してもよい。
 衛生用品ごとの吸収特性は、実際には数値データなどであるが、図3では模式的に記載している。衛生用品の種類ごとに事前に、位置、部位の形状、吸収特性のデータを保持して、得られた計測データに応じて演算を行い、排泄状態、量を判別する。例えば、衛生用品種類Aを利用者が使っている場合、利用者が衛生用品種類を選択ボタン、タッチパネル、音声など入力方法により入力選択する。なお、利用者が候補を選択して入力する手間を省くために、画像分析によるパターンマッチングで機器が判別したり、候補を提示してもよい。パターンマッチングで候補を抽出して利用者に提示して確認を促すことでより正確な入力ができ、かつ手間が軽減できる。
 測定対象物が衛生用品種類Aであると入力されると、特性データベース140に保持された衛生用品種類Aの部位ごとの血液の吸収量に関するデータ、重量、色、形状に関するデータを参照する。
 さらに、排泄状態判定部120は、付着した経血などに対して画像解析を行う。例えば、光学センサの色情報に基づいて血液の濃淡、付着物の色が赤色、オレンジ色、黒色、灰色などのように色を判別することが出来る。
 また、排泄状態判定部120は、画像処理により付着物の面積、形状を算出する。付着物とみなすかどうかの色、明るさ、形状特徴の閾値をあらかじめ設定しておいてもよいし、衛生用品の色画像の頻度分布と経血の色画像の頻度分布をもとに、動的に閾値を変化させる手法を用いてもよい。
 また、画素ごとに付着物かどうかを判定して合計してもよいし、衛生用品との輪郭線を検出してその内部を付着物と判別してもよい。また、ディープラーニング、一般的な機械学習による処理方法で認識してもよい。
 これにより血液付着面積、かたまりの有無、大きさなど、経血、おりものの量、形状を判定できる。例えば、画素ごとに血液の付着有無の判定処理を行う場合、特性データベース140に記録された付着部位の吸収特性の係数を乗算することで、その領域の吸収量を算出して経血量を判定する。なお、吸収特性は衛生用品全体で一つの特性であってもよいし、衛生用品の部位ごと、あるいはより細かく画素ごとに分けてもよい。
 さらに、排泄状態判定部120は判定された経血量に基づいて、判定した経血量が基準値相当の範囲内にあるか否かを判定する。例えば、月経1周期期間中の経血量の積算値として学会などで正常月経の目安とされる20ml~140mlを基準値として、月経期間中に本装置で測定された経血量の積算値と比較してもよい。ここで、上記の基準値は単位が容量(体積)となっているのに対して、本装置では経血量を重量として判定するので、厳密には本装置により得られた経血量と上記基準値とを比較することはできないが、血液、経血の比重は約1であることから、目安として上記の基準値を使用可能としている。尚、この基準値は利用者が任意に設定してもよい。
 さらに、排泄状態判定部120は、利用者の過去の計測結果からの分散、パターンなどを算出し、今回の計測結果が異常であるかどうか、長期的な傾向や他の人との比較対応を判定してもよい。
 なお、各判定などの実行においては、順番は特定されず、任意の順番に実行することが可能である。
 [1-3.効果]
 以上のように、本実施の形態によれば、例えば光学センサのような排泄状態計測部110により、排泄状態を測定し、排泄状態計測部110の測定結果に基づいて排泄状態判定部120が血液の面積、血塊の大きさなどを演算し、演算した経血量を判定し、排泄状態表示部130で、排泄状態判定部120で演算した結果の値、判定した結果を表示することが出来る。
 また、衛生用品の種類データを特性データベース140に事前に保持しておくことで、利用者が事前の測定を行う手間が軽減されたり、事前測定方法を間違ったりすることによる精度低下が続くことを防ぐことができる。
 これらにより、利用者は、排泄物の正確な情報に基づいて、簡単に自己の健康管理を行うことができる。また、排泄物をセンサにより測定することで、排泄物の客観的で正確な記録が可能となり、表示部により利用者が排泄物の状態をわかりやすく認識することができるという効果を有する。また、利用者の手間を省くことができ、利便性が上がり、より正確に計測が可能である。
 (実施の形態2)
 以下、図4~図7を用いて、実施の形態2を説明する。
 [2-1.構成]
 図4は実施の形態2に係る排泄状態管理装置200の外観図である。排泄状態管理装置200は衛生用品を積載可能な積載部201と、積載部201に支持された支持プレート202とを備えている。支持プレート202には、衛生用品に付着した排泄物を計測する排泄状態計測部210が配設されている。積載部201の表面には排泄物の計測の基準となる補正部250が配設されている。
 排泄状態判定部220は、ここではスマートフォン、タブレットなどの利用者の持つ情報端末である。排泄状態判定部220は、排泄状態計測部210で測定されたデータを記憶するデータ保持部221、データ保持部221のデータを補正する補正演算部222、補正演算部222で補正されたデータに基づき排泄物の状態を判定する状態判定部223、状態判定部223で判定された判定結果を利用者に報知する排泄状態表示部230、衛生用品の特性データベース240を有している。排泄状態表示部230はタッチ式の入力可能な構成になっていて、特性データベース240に蓄積される衛生用品の特性に関する情報を入力する特性入力部260を兼用している。排泄状態計測部210、排泄状態判定部220は、サーバ270と通信可能である。
 ここで、排泄物とは、大便、小便、および膣分泌物である。膣分泌物は例えば、経血、経血の塊、およびオリモノである。また、衛生用品とは、大便、小便などを吸収するオムツ、月経における経血を吸収して処理するナプキン、タンポン、月経カップなどである。本実施の形態では、排泄物として経血、衛生用品としてナプキンを対象とする。
 排泄状態計測部210は、衛生用品への排泄物の付着状態を測定する光学センサで、ここでは、経血の光学的特性を電気信号などに変換して出力する。光学センサとしては、例えばカメラであったり、フォトダイオードなど半導体素子を利用してもよい。また、光学センサは一般的に使われる可視光を検出するものでもよいし、可視光と波長が異なる可視以外の紫外光、近赤外光など、可視光より短い波長または可視光より長い波長を検出できる素子を用いてもよい。図4に示すように、排泄状態計測部210は、積載部201に積載された衛生用品の全体を検出可能なように光学センサの画角を設定してある。
 図5Aと図5Bに具体的な補正部250の構成例を示す。図5Aは、衛生用品を積載した積載部201を上方から見た図である。つまり、カメラなどの撮影している内容を模擬している。図5Bは、補正部250の一構成例を示す図である。図5Aと図5Bに示すように、補正部250は、赤、白系統の色、青などの一色以上の色、濃度の異なる領域を設け、排泄状態計測部210により計測されたデータに関し、角度、距離、位置、光量、色合いを補正するために配設されている。この構成例では色味を補正するために色をつけているが、色、形はこの例に限らず、白黒、2次元バーコード、QRコード(登録商標)、AR(これはAugmented Realityの略号である)マーカのような模様であってもよい。
 また、補正部250排泄状態表示部230と兼用して、補正部250と同様な色、形を排泄状態表示部230に表示してもよい。また、補正部250は積載部201と一体でなくても取り外し可能でもよい。
 また、排泄状態判定部220の判定処理機能、特性データベース240をサーバ270に保持させる構成としてもよく、より複雑な演算を行ったり、様々な特性データを記憶することが可能である。
 尚、衛生用品を設置する積載部201の表面の色は、白、赤、黒系統以外の色にしたほうがよい。一般的に衛生用品は白いものが多く、血液も赤色系統の色であるため、画像判別を精度よく行うためには衛生用品、血液など測定対象物の色から遠い色が望ましい。また、黒い場合は影との判別が難しいため、色空間でなるべく距離が遠い対抗側の緑、青系統の色にしておく方が画像判別の精度がよい。
 また、利用者は、利用者のID(すなわち、識別情報)を用いるか、または匿名で、測定結果のデータ、判定結果をインターネットなどを通じてサーバ270にアップロードすることで共有してもよい。例えば、利用者の結果に近いデータにグループ分けを行うようにしておき、自分と同じ結果に近い人のデータを閲覧したり、メッセージなどの交流機能を設けてもよい。また、自分の結果とグループでの位置づけなどデータ比較機能を持たせてもよい。
 [2-2.動作]
 以上のように構成された排泄状態管理装置200について、以下、その動作、作用を説明する。
 図6は、排泄状態管理装置200が実行する情報処理手順のフローチャートを示す。本装置を使用する際に利用者は、ステップST201で、特性データベース240に保持された種類のなかで、使用したい衛生用品の種類を特性入力部260によって選択する。
 使用したい衛生用品の種類が特性データベース240に保持されたデータに無ければ、ステップST202で、利用者が登録を行うことも可能である。例えば登録をする際には、利用者は、使用前の衛生用品(経血の付着前状態)を積載部201上の排泄状態計測部210の測定範囲に置く。利用者が特性入力部260に表示される使用前測定ボタンを操作すると、排泄状態計測部210により測定された光学データと時刻情報、測定条件がセットでデータとしてサーバ270経由で特性データベース240に記憶される。また、利用者は衛生用品のメーカ、商品名、種類などを必要に応じて登録する。
 次に、利用者は、使用後の衛生用品(経血などの付着後状態)を積載部201上の排泄状態計測部210の測定範囲に置く。利用者が特性入力部260に表示される使用後測定ボタンを操作すると、ステップST203で、排泄状態計測部210は、使用後の経血などの付着した衛生用品の光学特性を反映した光学データを測定する。この際、排泄状態計測部210の測定範囲には、補正部250も含まれているため、測定した光学データには補正部250の色、形の測定データも含まれている。
 次に、ステップST204で、測定した光学データと時刻情報、測定条件がセットで測定データとしてサーバ270経由で排泄状態判定部220に送信され、データ保持部221に記憶・保持される。
 排泄状態判定部220では、ステップST205で、特性データベース240を参照し、特性データベース240に保持されたデータと、データ保持部221に記憶された測定済みの光学データ、測定条件とに基づき、ステップST206で、補正演算部222により光学データ等の補正が行なわれる。補正の一例として、例えば、測定環境では照明の色合い、光量が違うので、測定データに含まれる経血の色が本来の色と違って見えたりするが、測定データに含まれる補正部250のデータを用いて、補正演算部222が色合い、光量の補正を行って、測定データに含まれる経血の色の補正を行う。また、衛生用品には昼用、夜用としてさまざまな寸法のものがあるが、測定データに含まれる補正部250の大きさにより、測定データに含まれる衛生用品の大きさ、経血が付着した面積を補正する。このように、計測した環境での色合い、光量を、事前に記録された情報との違いを、色合い、光量をソフトウェア的にデータで補正したり、直線、四角、丸、点などの形状情報を用いて測定部との距離、角度を補正したり、測定物との位置関係、測定対象の大きさを補正したりする。これは一般的なARマーカ、カメラなどに使われる角度補正、距離補正、色味補正技術を用いればよい。
 次に、ステップST207で、判定演算部223が補正演算部222により補正されたデータを用いて経血状態を判定する。経血状態の判定の一例として、経血量を判定する場合について説明する。特性データベース240には、衛生用品ごとの特性データ、換算方法が保持されている。例えばメーカ名、商品名、商品タイプ、重量、大きさ、形状の特徴、材質、吸収特性、画像との対応、換算方法などが保持されている。この中で、経血量を判定する際には、商品名・商品タイプ毎の吸収特性と画像との対応、換算方法を利用する。具体的には、人工経血を用いた事前の実験等により、既知の重量の人工経血を衛生用品に付着させた画像を撮影し、撮影画像から得られる人工経血の付着面積と人工経血の重量とを紐づけし、経血量と経血付着面積のデータテーブルを衛生用品の商品名・商品タイプ毎に特性データベース240に保持しておく。そして、判定演算部223では、補正演算部222により補正されたデータに含まれる経血画像の面積を算出して、前記データテーブルを用いて経血量を判定する。
 尚、事前の実験の代替として、使用済み衛生用品と未使用衛生用品の重量測定により付着した正味の経血量を算出し、同時に使用済み衛生用品の画像を撮影して画像から経血付着面積を算出して、経血量と経血付着面積とのデータテーブルを衛生用品の商品名・商品タイプ毎に作成してもよい。
 次に、ステップST208で、状態判定部223で判定された判定結果は排泄状態表示部230に出力され、利用者が判定された経血量等を閲覧可能となる。
 尚、上記の補正処理として、ソフトウェア的にデータの補正処理を行ってもよいし、調節可能な光源を設けて調整したり、計測装置の露光に関するシャッター時間、露光時間を変更するなどのハードウェアによる調整を行ってもよい。
 尚、補正の精度が下がるが、衛生用品の設置面の色、形、衛生用品の色、形を既知として、補正部250の代替としてもよい。これによりコスト、サイズを軽減できる。また、ジャイロセンサ、加速度センサ、距離センサなど別途、設けて傾き、位置を補正してもよい。
 [2-3.効果]
 本実施の形態の排泄状態管理装置200では、補正部250により、周囲の環境光による違いの補正、測定部の位置、傾き、感度の違いなどを補正することができるので、排泄物状態を精度良く測定できる。
 (実施の形態3)
 以下、図7~図9を用いて、実施の形態3を説明する。
 [3-1.構成]
 図7は本実施の形態3の排泄状態管理装置300の外観図、図8は同装置を図7の向かって左側方向から見た際の構成図である。
 排泄状態管理装置300は衛生用品を積載可能な積載部301と、積載部301に支持された支持プレート302とを備えている。支持プレート302には、衛生用品に付着した排泄物を計測する排泄状態計測部310が配設されている。
 積載部301には、排泄状態計測部310によって得られたデータに基づいて排泄状態を求めて判定結果を出力する排泄状態判定部320と、衛生用品の特性データベース340とを備えている。
 支持プレート302は、排泄状態判定部320から出力される判定結果を利用者に報知する排泄状態表示部330を備えている。
 積載部301の表面には、衛生用品を保持する保持部350が配設されている。保持部350は、例えば、衛生用品の端部、周囲の少なくとも一部を積載部301との間で挟み込む構造にして衛生用品を保持する。
 図9は、衛生用品を積載した積載部301を上方から見た図である。図9に示すように、保持部350を衛生用品の端部を2方向から合わせるように構成してもよい。さらに、衛生用品の長さ方向、幅方向を、設置の際に、毎回、同じ方向に合わせられるよう、矢印などの記号、前・後などの用語を積載部301の表面に表示する構成を付加してもよい。
 また、保持部350は、ゴムのような滑りにくい材質を下側に設置することでもよく、凹凸を設けて位置が変わらないようにすることでもよい。
 [3-2.動作]
 利用者は、保持部350に衛生用品をはさんだり、固着させ、実施の形態1のように計測を行う。これにより、例えば、排泄状態計測部310により、経血が付着した衛生用品の画像を撮影する際、保持部350により衛生用品をぶれなく保持するので、撮影画像に生じるぶれを防止できる。
 また、衛生用品の端部がめくり上がったりすると、衛生用品に付着した経血の画像がゆがんだりするが、保持部350により衛生用品の端部のめくり上がりがなく保持するので、撮影画像に生じるゆがみを防止できる。
 また、図9に示すように、使用者が衛生用品を排泄状態管理装置300に置くときに、置く位置をいつも一定に決められるので、光学センサのような排泄状態計測部310により、経血が付着した衛生用品の画像を撮影する際、毎回、衛生用品の同じ範囲の画像を撮影することができるので、画像毎の比較、補正処理等が正確に行える。
 [3-3.効果]
 排泄状態管理装置300を横にしたり、斜めにしたり振動させても保持部350により、衛生用品をぶれなく保持することができるので、排泄物状態を精度良く計測が可能になる。また設置面の方向に依存しにくくなる。
 以下、図10を用いて、実施の形態4を説明する。
 (実施の形態4)
 図10は、実施の形態4に係る排泄状態管理装置400の構成図である。排泄状態管理装置400は、排泄状態計測部410と、排泄状態判定部420と、排泄状態表示部430と、衛生用品の特性データベース440と照射源450とを備える。排泄状態計測部410はスペクトルを測定する分光機能をもった装置である。例えば、このようなスペクトルを分析する装置としてハイパースペクトルカメラなどが知られている。これにより、経血、経血の塊、おりものの特定の成分による吸収波長の違いを利用して、可視光ではわかりにくい種類の分析、利用者の健康情報を分析することができる。例えば、ヘモグロビン、水分などの情報を得ることができる。
 また、時間がたった場合、水分の蒸発があるため実際の経血量の推定が困難になる場合がある。その場合、水分とヘモグロビンの量がだいたい人体において一定の比率であることを利用して、ヘモグロビンの量を測定することで蒸発した水分量を推定し、もともとの血液総量を推定することができる。
 尚、上記の例ではヘモグロビンを例としたが、その他の血液成分でもよい。利用者の通常のヘモグロビンと水分の比率を入力することができればさらに推定精度をよくすることができる。
 また、近赤外光、X線など可視光以外を用いることで、可視光に比べて比較的、衛生用品を透過しやすくなるため、下側からの測定もできる上、衛生用品の内部に吸着された情報も取得できる。
 また、カメラ型のセンサでなくても、リニア型のセンサ、複数の素子を用いても同様である。
 照射源450はハロゲンランプなどの光源である。排泄状態計測部410の計測内容にあわせて、白熱球、蛍光灯などの可視光を中心とした光源であってもよいし、紫外線、赤外線など非可視の波長領域を発するLED(これは発光ダイオードの略称である)などでもよい。また、レーザーなど特定の波長、領域に特化したものを用いてもよい。例えば、高速で照射する部位を変化させたり、照射波長を変化させながら計測してもよい。これにより、より詳細な情報を得ることが可能となる。
 また、照射源450の波長と排泄状態計測部410の感度波長は必ずしも一致する必要はない。
 例えば励起されて可視光の波長が変化する場合、可視光を照射して非可視光となる計測方法があるが、このように照射光の波長と異なる波長を計測してもよい。
 照射源は1か所でもよいし、2か所以上でもよい。
 図11Aに、小さい経血の塊があった場合における横から見た図、図11Bに、小さい経血の塊があった場合における上から見た図、図11Cに、大きい経血の塊があった場合における横から見た図、図11Dに、大きい経血の塊があった場合における上から見た図をそれぞれ示す。
 対象物・撮像面に対して平行ではない照射光源を1つ以上有することで、計測部の向きに対して略斜め方向から照射することで、経血の塊部分があった場合に影ができ、その影の有無、大きさを測定する。
 上面からの撮影だけでは、同じ赤系統の色であるため、判別が難しい経血の塊の有無、大きさを判別しやすくすることができる。
 光源と経血の塊の大きさの位置関係は予め計算する演算式を設けておいたり、計測したデータベースと紹介したりすることで算出する。
 また、照射を略斜め方向と真上を切り替えてもよい。真上からの計測により面積を算出し、略斜め方向の撮影により大きさの有無をそれぞれ精度よく計測できるようになる。
 (実施の形態5)
 図12は、実施の形態5における排泄状態管理装置500の外観図である。
 [5-1.構成]
 排泄状態管理装置500は、排泄状態計測部510と、排泄状態判定部520と、排泄状態表示部530と、衛生用品の特性データベース540とを備える。
 [5-2.動作]
 この例では、排泄状態計測部510は、経血に対して化学的な反応を利用して測定を行う。
 排泄状態計測部510は、例えば酸性・アルカリ度に反応して色が変わるリトマス試験紙のようなものを衛生用品に付着させて、色の変化により計測を行う。
 また、単に目視で色の変化を確認してもよいし、カメラなどの撮像方法によってリトマス試験紙の色の変化を撮影して画像解析により数値化を行ってもよい。
 また、リトマス試験紙以外にもフェノールフタレインなどでもよい。
 なお、上記では酸性・アルカリ性を計測するが、そのほかの生化学的な反応を確認してもよい。
 また、挟み込む形状で試験紙を衛生用品に直接付着させないで、上部から類似の化学反応を起こすことが可能な試薬の滴を落としたり、試験紙を衛生用品の接地面の下側に設置したりしてもよい。
 また、排泄状態計測部510と化学反応を起こすものは分離可能にしておき、衛生用品に化学的に反応するシート状の試験紙を取り付けておき、衛生用品から取り外したシート状の試験紙の反応を計測してもよい。
 また、試験紙を衛生用品につけたままでワイヤレスセンサなどで測定してもよいし、直接、衛生用品に接して反応をさせているが、付着物から揮発する分子をとらえる匂いセンサのようなものを用いてもよい。
 [5-3.効果]
 本実施の形態5によれば、光学情報ではわからない化学的変化による計測を行うことで、より正確な健康管理が行える。
 (実施の形態6)
 図13は、実施の形態6における排泄状態管理装置600を横から見た外観図である。
 [6-1.構成]
 排泄状態管理装置600は、排泄状態計測部610と、排泄状態判定部620と、排泄状態表示部630と、衛生用品の特性データベース640とを備える。
 [6-2.動作]
 この例では、排泄状態計測部610は、電気的な反応を利用して測定を行う。排泄状態計測部610には、電極があり、衛生用品に電圧をかけることで、その電気的特性の変化を測定する。
 例えば、交流の電圧をかけることでインピーダンスの変化をみることにより、排泄状態を測定する。この時、測定周波数を変化させてもよい。また交流でなくても直流でもよい。
 また、電気泳動法などのように泳動状態の変化により排泄状態を測定してもよい。
 [6-3.効果]
 本実施の形態6によれば、光学情報ではわからない電気的変化による計測を行うことで、より正確な健康管理が行える。
 (実施の形態7)
 本開示の実施の形態7の排泄状態管理装置900の構成を図14~図16を用いて説明する。
 [7-1.構成]
 本実施の形態では、使用者から排泄される排泄物として月経時の経血を対象とし、衛生用品として経血を保持する生理用ナプキンを対象とする。
 図14は排泄状態管理装置900の外観図、図15は同装置の衛生用品積載時の外観図、図16は同装置の折り畳み時の外観図である。
 これらの図において、薄板状の第一の部材901は、表面に薄型の重量計測部902を有している。薄板状の第二の部材903は、中央上部近傍に光学計測部904を有している。第一の部材901と第二の部材903は接続部905により接続され、第一の部材901に対して第二の部材903を回動可能としている。
 図15に示すように、第一の部材901の上に衛生用品906を積載した時に、第一の部材901に対して第二の部材903を回動させて第二の部材903を直立状態として、光学計測部904により衛生用品906全体の画像を検出できるよう、光学計測部904の画角を設定してある。
 図16に示すように、第一の部材901の上に衛生用品906が非積載の時は、接続部905を介して第一の部材901に対して第二の部材903を回動させて第一の部材901と第二の部材903とを対向させて折り畳むことができる。
 第一の部材901、第二の部材903、光学計測部904、接続部905はいずれも防水構造を備えていて、表面に汚れがついても水、洗剤等で洗浄が可能である。
 また、第一の部材901には、水平を検出する水平センサ(図示せず)が配設されている。
 図17は本実施の形態の排泄状態管理装置900のブロック図である。図17に示すように、重量計測部902で検出された重量と光学計測部904で検出された画像は、送信部907によりサーバ908に送信される。そして、サーバ908により前記重量と前記画像の少なくとも一つに基づいて使用者の健康状態に関する健康情報が生成され、サーバ908からの前記健康情報が受信部909により受信されると、排泄状態表示部910により前記健康情報が使用者等へ提示される。送信部907は第一の部材901または第二の部材903に内蔵される。受信部909と排泄状態表示部910はスマートフォン等の情報端末である。
 [7-2.動作]
 上記構成による動作を説明する。
 例えば、使用者が月経開始時にトイレで衛生用品906を着用する場合、使用者は図16の状態で本装置を携帯してトイレに入り、本装置はトイレのトイレットペーパーホルダーの上などに置かれる。この際、第一の部材901に配設された水平センサにより、本装置が重量測定に適した水平状態に設置されているかどうかを確認することができる。もし、水平でない場合はアラームにより報知し、水平になるよう設置を促す。
 次に、図16の状態から第二の部材903を回動して、図14の状態にさせた後、使用前の衛生用品906が広げられて図15に示すように第一の部材901上に置かれると、重量計測部902による重量測定と、光学計測部904による画像撮影が行なわれる。その後、衛生用品906は下着に装着され、下着は身体に着用される。重量計測部902で検出された重量と光学計測部904で検出された画像と重量測定した時刻との一連の情報は、送信部907によりサーバ908に送信され、サーバ908に衛生用品の銘柄と紐づけて特性データベースとして記憶される。測定後は、図16のように本装置を折り畳んでそのまま置かれたり、外出などの場合は鞄などに入れて携帯される。
 次に、自宅のトイレで使用済み衛生用品906を銘柄の同じ新しいものと交換する場合、トイレットペーパーホルダーの上に置かれた本装置を、図16の状態から第二の部材903を回動して、図14の状態にさせる。その後、使用後の衛生用品906が下着から分離され、広げられて図15に示すように第一の部材901上に置かれると、重量計測部902による重量測定と、光学計測部904による画像撮影が行なわれる。その後、使用済み衛生用品906は丸められてトイレに設置されたサニタリーボックス等に廃棄される。そして、新しい衛生用品906が広げられて下着に装着されて、下着が身体に着用される。重量計測部902で検出された重量と光学計測部904で検出された画像と重量測定した時刻との一連の情報は、送信部907によりサーバ908に送信され、サーバ908に記憶される。サーバ908では、使用後の衛生用品906の重量と先に記憶された使用前の衛生用品906の重量の差分を算出し、算出値を使用済み衛生用品906に保持された正味の経血量として記憶する。以降、月経期間中、衛生用品906を交換する度に上記の動作が行われる。
 サーバ908では、記憶された使用前の衛生用品906の画像から大きさ、模様などの特徴量を抽出して銘柄の識別を行う。これにより、夜間などで経血量が多い場合、違う銘柄の衛生用品を使用しても、衛生用品の銘柄に応じて正味の経血量を算出できる。尚、銘柄の識別は上記に限らず、衛生用品にバーコードのような読み取り可能なコードを付けたり、RF(これはRadio Frequencyの略称である)タグ等を付けて識別するようにしてもよい。また、衛生用品交換時に、都度、使用前の衛生用品の重量を測定してサーバ908に記憶し、使用後の衛生用品の重量測定した値から記憶値を差し引いて正味の経血量を算出してもよい。このようにすれば、銘柄識別の構成が不要となる。
 外出先のトイレで衛生用品の交換を行う場合も、外出先に本装置を図16の状態で携行して、上記と同様に本装置を用いて重量測定と画像検出を行う事が出来る。
 サーバ908では、記憶された画像から、衛生用品906の経血の色を検出する。この際、例えば、画像データのピクセル毎に白色系以外の色の部分を抽出し、抽出した部分のRGBのピクセル数を演算して、代表的な色を判定し、記憶する。
 また、記憶された画像から、衛生用品906表面の経血の塊の有無、その大きさを検出する。この際、予め経血の塊の有無、大きさを既存の多数の画像からAI(これは人工知能の略称である)で学習しておき、学習したAIを用いて経血の塊の有無、その大きさを判定し、記憶する。
 図18は、月経1周期においてサーバ908で記憶されたデータ例の一覧表を示す。この例では、4日間の月経期間で、衛生用品906の交換が1日目は3回、2日目は5回、3日目は4回、4日目は3回行われ、それぞれの交換の際に対応した時刻、衛生用品906の銘柄、経血量、経血の色、塊の大きさが記録されている。この一覧表に基づき、サーバ908では、使用者の健康状態に関する健康情報として、経血量、経血の色、塊の大きさをグラフ化する。図19Aにこのグラフの一例を示す。同図において、縦棒グラフは月経期間2/20~2/23における重量測定から得られた経血量を示している。月経第1日目(2/20)の積み上げ式縦棒グラフは、下から衛生用品交換1回目~3回目の経血量と経血の色を示している。以降、月経第2日目(2/21)は衛生用品交換5回、月経第3日目(2/22)は衛生用品交換4回、月経第4日目(2/23)は衛生用品交換3回で、それぞれについて測定された経血量と経血の色を積み上げ式縦棒グラフにてグラフ化している。また、塊を検出した場合は、その検出時刻に対応する棒グラフの要素上に塊の大きさを数字(単位はmm)で表示している。例えば、同図では、月経第2日目の1回目の衛生用品交換時に10mmの塊があったことを示し、月経第3日目の1回目の衛生用品交換時に5mmの塊があったことを示している。また、月経期間中の各一日の経血量の合計値を縦棒グラフの上方に示している。また、月経期間中の経血量の総量をグラフ上に表示していて、この事例では総量として126gと記載している。
 以上の動作が、月経が起こる度に行われる。この時、サーバ908では、重量、画像データの記憶日時から、各月経の持続日数、月経周期日数等を算出し、使用者の健康状態に関する健康情報として記憶する。
 次に、サーバ908に記憶された健康情報は、スマートフォン等の情報端末の受信部909により受信され、排泄状態表示部910により前記健康情報が使用者等へ提示される。前記健康情報の表示例として、経血量としては、上述した図19Aのようなグラフの他に、図19Bに示すように、今回計測した経血量の日々の推移を、過多月経、正常月経、過少月経の場合に得られた代表的な経血量の日々の推移と比較できるようにしてもよい。ここで、図19Bに示した過多月経、正常月経、過少月経のデータは、既知の研究等に基づくもので、ここでは、出典として下記の非特許文献1を参考にしている。
 非特許文献1: 田渕ら「現代女性の月経血量および月経随伴症状に関する研究」看護研究、vol.47(3)、p243-255、2014年6月
 図19Bのグラフの実線、点線、一点鎖線は、それぞれ文献1中で記載された過多月経、正常月経、過少月経の被験者から得られた経血量の平均値の推移を表している。この平均値のグラフと測定した経血量の推移とを比較することにより、経血量の状態が過多月経、正常月経、過少月経のどの領域になっているのかを視覚的に判り易く把握することができる。例えば、今回の経血量の推移は、正常月経の一点鎖線より上で、やや過多月経の実線側に位置しているので、やや経血量が多かったことが判り、月経過多気味であることの気づきが得られる。
 図20Aは、前記健康情報の表示例として、サーバ908に蓄積された過去の各月経と今回の月経の総経血量データのトレンドを示したグラフである。グラフの横軸は各月経の開始月日、縦軸は各月経の際の総経血量である。また、グラフの右側には、日本産科婦人科学会により定められた正常月経の場合の総経血量の範囲を記載している。このトレンドグラフにより、総経血量の推移が判り、例えば、いつもの値からの変動がどの程度か等を知ることができる。図20Aで示したグラフでは、今回の月経の総経血量は正常月経範囲に入ってはいるが、いつもの水準よりも多くなっていて、過多月経気味であるという気づきが得られる。
 図20Bは、前記健康情報の表示例として、サーバ908に蓄積された過去の各月経と今回の月経の月経持続日数のトレンドを示したグラフである。グラフの横軸は各月経の開始月日、縦軸は各月経の際の月経持続日数である。また、グラフの右側には、日本産科婦人科学会により定められた正常月経の場合の月経持続日数の範囲を記載している。このトレンドグラフにより月経持続日数の推移が判り、例えば、いつもの値からの変動がどの程度か等を知ることができる。図20Bで示したグラフでは、今回の月経の月経持続日数は正常月経範囲に入っていて、かつ、いつもの水準とほぼ同じであり、月経持続日数としては特に異常はないという気づきが得られる。
 図20Cは、前記健康情報の表示例として、サーバ908に蓄積された過去の各月経と今回の月経の月経周期日数のトレンドを示したグラフである。グラフの横軸は各月経の開始月日、縦軸は各月経の際の月経周期日数である。また、グラフの右側には、日本産科婦人科学会により定められた正常月経の場合の月経周期日数の範囲を記載している。ここでの月経周期日数は、例えば、2/20の数値は、前回の月経開始日の1/22から今回の月経開始日の前日の2/19までの日数として算出されている。このトレンドグラフにより月経周期日数の推移が判り、例えば、いつもの値からの変動がどの程度か等を知ることができる。図20Cで示したグラフでは、今回の月経の月経周期日数は正常月経範囲に入っていて、かつ、いつもの水準とほぼ同じであり、月経周期日数としては特に異常はないという気づきが得られる。
 図21は、前記健康情報の表示例として、月経周期日数と月経持続日数の2次元平面上に、サーバ908に蓄積された過去の各月経と今回の月経の月経周期日数と月経持続日数をプロットしたグラフである。グラフの横軸は月経周期日数、縦軸は月経周期日数である。また、グラフには、日本産科婦人科学会により定められた正常月経の場合の月経周期日数と月経持続日数の範囲をそれぞれ矩形状に記載していて、中央の一点鎖線で囲まれた領域が、月経周期日数と月経持続日数の双方とも正常月経の範囲である。このグラフ上に過去の各月経と今回の月経の月経周期日数と月経持続日数をプロットすることにより、月経周期日数と月経持続日数が共に正常であるかどうかが一目でわかり、使い勝手がよい。例えば、図21で示したグラフでは、今回の月経の月経周期日数は中央の正常月経の範囲に入っているので、月経周期日数と月経持続日数としては特に異常はないという気づきが得られる。
 尚、月経周期日数が正常範囲より少なく、かつ、月経持続日数が正常範囲より大きい場合、子宮内膜症のリスクが高くなるとされている。そのため、図21のグラフ上に、月経周期日数が正常範囲より少なく、かつ、月経持続日数が正常範囲より大きい領域を、点線で囲んだ領域Rとして記載し、月経周期日数と月経周期日数のプロットがこの領域R内に含まれた場合は、子宮内膜症のリスクが高いことをアラームとして排泄状態表示部910により報知する構成としてもよい。
 また、図21では前記健康情報の表示例として、月経周期日数と月経持続日数の2次元グラフを示したが、他の組み合わせとして、総経血量と月経周期日数、総経血量と月経持続日数の組み合わせで2次元グラフを表示したり、総経血量と月経周期日数と月経持続日数の3次元グラフを表示する構成としてもよい。
 また、図18から衛生用品の装着時間を算出し、当該衛生用品の装着時の経血量を衛生用品の装着時間で割ることより、見かけ上の経血量の排出速度を求め、経血量の排出速度の一日のトレンド、月経期間中の平均的な経血量の排出速度を求めて、月経毎のトレンドを表示する構成としてもよい。このような情報は、月経のおもさを表現する一指標として活用できる。
 [7-3.効果]
 上記動作により、本実施の形態の排泄状態管理装置900によれば、携帯可能な装置により、宅内外を問わず経血の正確な重量測定と経血の状態の適切な把握が可能となるという効果を有する。
 なお、サーバ908は必ずしも遠隔、別物体である必要はなく、すべて装置側で処理する構成でもよい。また排泄状態表示部910が第二の部材903に配設されている構成でもよい。
 尚、測定忘れの場合の経血量算出を補間する機能があってもよい。例えば、2回の平均値を用いたり、先月までの統計値で補ってもよい。
 (実施の形態8)
 以下、図22~図26Cを用いて、実施の形態8を説明する。
 「8-1.構成」
 図22は、実施の形態8による排泄状態管理装置1001のシステム構成を示す。
 排泄状態管理装置1001は、排泄状態計測部1002と、排泄状態記録部1003と、心身の状態記録部1004と、排泄状態演算部1005と、排泄状態判定部1006と、排泄状態表示部1007と、心身の状態表示部1008とを備えている。
 排泄状態計測部1002は、実施の形態1~7で説明したような、光学撮影装置、重量センサ、インピーダンス計等を代表とする対象物情報を電気的特性に変換する計測装置である。
 排泄状態記録部1003と、心身の状態記録部1004と、排泄状態演算部1005と、排泄状態判定部1006は、パーソナルコンピュータ、マイコン、タブレット、スマートフォンに代表される電子機器で構成される。
 排泄状態表示部1007の例はディスプレイを備えるパーソナルコンピュータ、タブレット及びスマートフォンである。心身の状態表示部1008の例はディスプレイを備えるパーソナルコンピュータ、タブレット及びスマートフォンに代表されるモニタ装置である。また、排泄状態表示部1007と心身の状態表示部1008とが兼用されて、ディスプレイを備えるパーソナルコンピュータ、タブレット及びスマートフォンに代表されるモニタ装置であってもよい。
 [8-2.動作]
 <初期設定>
 利用者は排泄状態を測定できる排泄状態管理装置1001をサニタリー空間に設置する。排泄状態管理装置1001は、排泄状態計測部1002としての撮像素子、および、重量センサ、スイッチセンサおよび測定装置側情報処理装置を具備している。排泄状態管理装置1001をサニタリー空間に設置後、電源を入れ、利用者側情報処理装置にアプリケーションを所定のところからダウンロードし、アプリケーションを起動させ、個人情報を入力し、次の動作の受付を行うまで待機する。ここでは、利用者側情報処理装置としてスマートフォンを使用することを想定する。
 スマートフォンと排泄状態管理装置1001とはBluetooth(登録商標)にて通信を行う。
 図23は、排泄状態管理装置1001の設定例を示す。図23の設定ボタン1015をタップすることであらかじめ使用する生理用ナプキンを登録することができる。この中には市販されている主な生理用ナプキンがあらかじめ登録をされており、使用するものをそれぞれ選択することができる。この選択肢にない場合は、新たに登録をすることができる。この時登録する項目としては、製造者と製品名とあらかじめ測定をしておくナプキンの使用前の重量と画像である。
 <記録>
 アプリケーションをダウンロードして起動した際に、図23の設定ボタン1015をタップして身長、体重、生年月日等の利用者情報を入力する。これらの情報は、身長計、体重計とのデータ通信から入力してもよい。
 使用済みナプキンを用いて経血の記録を行う場合、図23に示す経血の記録ボタン1011または1018をタップする。この際、経血の記録ボタン1011または1018をタップした後に、図24に示すような撮影ガイドを利用者に提示してもよい。図24は、排泄状態管理装置1001の撮影ガイドの一例を示す図である。撮影ガイドを用いて撮影することで、使用済み生理用ナプキンの中心部の測定及び、生理用ナプキン全体を撮影することもできる。この時、経血が生理用ナプキンの中心部から外れて付着していた場合には、経血が付いている中心部を自分自身で動かして、最適な位置へ移動することもできる。上記のような撮影ガイドに従って、測定装置内部に配置される月経測定装置上に使用済み生理用ナプキンを置き、利用者が図24に示される計測するボタン1022を押すことで、使用済み生理用ナプキンの重量測定及び画像撮影が実行される。
 測定した重量および撮像した画像は記録部に保存される。また同時に排泄状態計測部1002上にも記録部と表示システムがあり、記録部より月経痛を入力することができ、また、月経の気になる症状を入力することができる。
 使用済みナプキンを撮影する排泄状態管理装置1001を忘れた場合でも、図23に表示される専用アプリケーション内において経血の記録ボタン1011または1018をタップすると、撮影および記録できる画面(図24参照)のような使用済みナプキンを撮影する画面へと遷移する。そして、計測するボタン1022をタップすると撮影画面となり、使用済み生理用ナプキンの中心部の測定及び、生理用ナプキン全体を撮影することができる。この時、経血が生理用ナプキンの中心部から外れて付着していた場合には、経血が付いている中心部を自分自身で動かして、最適な位置へ移動することもできる。測定した重量および撮像した画像は記録部に保存される。
 さらに、月経開始日と終了日に関しては、図23に表示してある生理がきたよ!ボタン1009をタップすることで月経開始日と認識され、さらに、このボタンが押された後は月経中と表記されるように変わり、月経が終わった日にはこのボタンを押すことで月経終了日と記録される。入力を忘れた場合においては編集画面から日付を変更することも可能である。
 月経の気になる症状の一例として、吐き気、立ち眩み、貧血状態などについては、図23の生理の記録ボタン1012または1019をタップすると症状を入力できる画面へ遷移し、症状を入力することができる。また症状の項目については、利用者が追加でき、上記症状に特定されることではない。また月経痛のところで、痛み止めの服用有無についても入力することができる。
 この時入力する月経痛は月経痛なしから痛みの具合を5段階で入力される。この例では5段階であるが、段階の数は利用者が設定してもよい。
 心身の状態の記録は、図23の心と身体の記録入力ボタン1010または1017をタップして入力することができる。心身の状態として記録する項目として、イライラ度、憂鬱度、ネガティブ度、眠気、食欲、頭痛、腹痛、胸の張り、関節痛、ニキビの状態を5段階で入力することができる。食欲に関しては別途、専用アプリケーションの中に、食事管理項目があり食事内容について自動で記録することができる。
 また、図23には図示していないが、排便の状態についても便秘から下痢まで、一般的に用いられるブリストルスケールに基づき7段階で入力し、排便の状態のほかにも排尿の状態にもついても記録する構成としてもよい。
 また、体温を入力する構成を備えてもよく、この時の入力は手入力でも入力できるが、Bluetooth(登録商標)で接続された体温計の情報を入力する構成としてもよい。
 また、心身の状態の記録として、スマートウォッチ、便座に取り付けられた光電センサを用いて、心拍数、ストレスに関する指標値を通信により入力する構成としてもよい。
 また、別途用いることができるスマートウォッチ型健康管理装置から心拍数、呼吸計測、睡眠状態計測、歩行数、血中酸素飽和度といった生体情報を取得する構成としてもよい。
 心身の状態の入力は月経期間中以外にも入力することができるため、普段の健康管理把握にも役に立つ。
 <情報処理>
 排泄状態判定部1006には、経血管理の指標に基づき判定結果を出力するアルゴリズムが内蔵されている。また、排泄状態判定部1006により、あらかじめ登録しておいた衛生用品の画像から使用した衛生用品が特定される。特定した衛生用品の情報をもとに、排泄状態計測部1002からのデータに基づき、経血の量が計算される。また、画像情報により経血の色および経血の塊の大きさが判定される。月経の経血色の分析の一例として、薄ピンク、真っ赤・鮮血、赤黒い、茶色、薄茶色・ベージュ、その他として分類される。また、経血の塊に関しては基準値に合わせて、塊なしから3段階で分類される。アルゴリズムによって塊の大きさと月経の経血色の結果を統合して表記できるように結果が分析される。さらに、それぞれのデータには記録した日時のデータもともに記録される。加えて、日時と使用するナプキンの種類、大きさ、量、形状、付着状況、付着重量といった情報から適切な交換時間が計算される。
 さらに、排泄状態判定部1006では、入力した身長、体重からBМI(これはBody Mass Indexの略称である)が計算され、そのBМIごとに利用者の月経量、月経痛など入力した月経情報の平均値が計算される。また、年齢ごとにそれぞれのデータの平均値も計算される。ここで、BMIとしては、例えば、日本肥満学会の肥満判定基準の分類、a)BMI18.5未満(低体重・痩せ型)、b)18.5~25未満(普通体重)、c)25~30未満(肥満1度)、d)30~35未満(肥満2度)、e)35~40未満(肥満3度)、f)40以上(肥満4度)に基づき、各利用者の月経量などの判定結果、月経痛など入力した月経情報を上記のa)~f)の分類に分け、a)~f)ごとに判定結果、月経情報の平均値を算出してもよい。
 心身の状態記録部1004でのデータも排泄状態演算部1005で演算される。排泄状態判定部1006には、排泄状態とともに経血管理の指標と独自の判定アルゴリズムが内蔵されており、また、心身の状態を判定するアルゴリズムも内蔵されている。
 この演算とアルゴリズムにより、例えば、5段階で入力された月経痛は、例えば月経痛がないときをスコア0とし、最も痛い時を4とスコアする。また、心身の状態として入力したイライラ度、憂鬱度、ネガティブ度、眠気、食欲、頭痛、腹痛、胸の張り、関節痛、ニキビの状態については5段階でスコア化される。また、心身の状態、ストレス値は1日に何度でも記録することができるが、それぞれ最も数値が高いものがその日の結果として表記されるように情報処理される。
 ストレス値は排泄状態の結果と紐づけされるようにアルゴリズムが内蔵されている。
 さらに、入力した体温は排泄状態の結果と紐づけされるようにアルゴリズムが内蔵されている。
 経血状態と同様に、心身の状態においても排泄状態判定部1006においてBМI、年齢ごとに入力されたデータの平均値が計算される。
 <表示>
 排泄状態表示部1007の表示例を図23、図24、図25A、図25B、図25C、図26A、図26B、図26Cに示す。これは表示の一例でありこれだけに限定されない。
 図23の下部に示されるボタン1016~1021は、どのページに遷移しても下部に表示されている。たとえばTopボタン1016をタップするとトップページへ遷移し、心と身体の記録ボタン1017をタップすると心と身体の記録ページへ、経血の記録ボタン1018をタップすると、経血の記録ページへ、生理の記録ボタン1019をタップすると生理の記録ページへ、経血データボタン1020をタップすると経血データのページへ、心と身体のデータボタン1021をタップすると心と身体のデータページへ遷移する。
 経血の記録の手順については、上記の<記録>の項で記載した通りである。記録の際、図24に示される経血の記録画面1Aにおいて計測するボタン1022がタップされると、経血の測定と記録が行われ、その後、表示部に図25Aに示す分析画面2Aが表示される。この画面では、1日の経血量及び経血の様子についての記録を見ることができる。1回の経血量測定結果を棒グラフの各要素で表し、同じ日付で測定された結果(各要素)を積算して積み上げ式の1つの棒グラフとして、1日の合計量として表している。また経血量の下には経血の様子として、経血の色とかたまりについての結果が表示される。この時表示される経血の色とかたまりは、1日の中で最も悪かったスコアが表記されるようになっている。また1回ごとの測定結果については、今回の記録ボタン1023をタップするか、分析画面2Aを上方にスクロールすると、図25Bに示す分析画面2Bとして、測定時間とともに経血量と経血の色とかたまりの大きさについて表示される。
 図25Aの分析画面2Aにおいて、毎月の記録を閲覧したい場合は、毎月の記録ボタン1024をタップすると図25Cに示す分析画面2Cが表示される。分析画面2Cにおいては月々の経血量と月々の排泄状態がそれぞれ表示される。さらに、使用しているナプキンの種類、ナプキン上の血液の面積などから適切なナプキンの交換時間が来たら交換することを進める表示がされる。
 尚、分析画面2Cで月々の経血量ボタン1027をタップすると、月々の経血量として1周期毎の経血量の合計量と、月経開始日・終了日とを表示する構成としてもよく、いつから月経がはじまり、いつ終わったのかについても利用者は簡単に認識できるようになる。さらに、分析画面2Cにおいて月々の排泄状態ボタン1028をタップすると月々の排泄状態変化についても表示する構成としてもよい。
 また、排泄状態管理装置1001を複数の利用者が使用し、排泄状態表示部1007に、複数の利用者に関する判定結果を報知することもできる。例えば、複数の利用者に対して排泄状態計測部1002で測定された経血に関する測定値、心身の状態記録部1004に記録された心身の状態を基に、排泄状態判定部1006で各利用者の経血量、塊の大きさ、経血色、心身の状態等を演算・判定する。次いで、図25Aの分析画面2Aにおいて、他の人との比較ボタン1025をタップすると、利用者本人の判定結果を、他の利用者の判定結果とともに、排泄状態表示部1007と心身の状態表示部1008に表示する構成としてもよい。
 また、図25Aの分析画面2Aにおいて、他の人との比較ボタン1025をタップすると、排泄状態判定部1006が、入力された身長、体重、年齢からなる群から選択される少なくとも1つ以上に基づき利用者の分類を行い、分類毎に判定結果の平均値を算出し、排泄状態表示部1007が利用者に関する判定結果と前記平均値とを表示する構成としてもよい。
 例えば、入力した身長、体重から排泄状態判定部1006により計算されたBМIに基づき分類されたユーザ群および、身長ごとのユーザ群で分類された月経に関する結果を表示する。一例として、利用者が入力した年齢が25歳であった場合、他の人との比較ボタン1025を押すと、経血量、心身の状態に関する判定値の利用者本人の判定値と25歳の平均値とが表示される。さらには、身長、体重、BMI、年齢それぞれで分類した表示だけでなく、例えば、BMIと年齢との掛け合わせ、すなわち、例えば25歳で、BMIが20であった場合、その両方に当てはまる群の平均値が表示されるようにしてもよい。
 さらに、同時に入力をしている日々の身体の状態別にPMS(これはPremenstrual Syndromeの略称である)状態別と月経量と関係についても表示することができる。
 分析画面2A(図25A)において分析の見方ボタン1026をタップすると、図示はしないが、それぞれの分析結果についての見方についてのガイドが表示される。
 心身の状態表示部1008で表示される例を図23、図26A~図26Cに示す。これは表示の一例でありこれだけに限定されない。
 図23に示される画面1において心と身体のデータボタン1014または1021がタップされると、表示部に図26Aに示す分析画面3Aが表示される。分析画面3Aでは、まず、日々のストレス値の変化の折れ線グラフが表示される。月経期間中であれば、経血量の棒グラフとストレス値の変化を表す折れ線グラフが表示される。尚、ストレス値の他に、月経量と日々の体温変化量を表示する構成としてもよい。図23において、経血データボタン1013がタップされると、経血データが表示部に表示される。
 次に、分析画面3Aにおいて、今回の記録ボタン1029をタップすると、表示部に図26Bに示す分析画面3Bが表示される。分析画面3Bに示すように、ここでは、心身の状態を表す項目として、イライラ、ゆううつ、ネガティブ、眠気、食欲、頭痛、腹痛、腰痛、胸の張り、関節痛、ニキビについて、それぞれ5段階評価して入力した項目が月日毎にグラフとして表示される。最も低い点数から高い点数までをそれぞれ円の大きさで表記し、グラフ化されている。このグラフで表示される日付は、分析画面3Aの月経量、ストレス値、体温変化のグラフと日付が同じになるように表示されている。加えて、排尿、排便の状態、その変化と排泄状態の変化、睡眠状態と排泄状態、PMS状態との関係、ストレス値の変化と尿、便の状態変化、睡眠状態の変化とニキビ状態変化、ニキビ状態と排泄状態変化といった情報を表示する構成としてもよい。
 また、分析画面3Aにおいて、毎月の記録ボタン1030をタップすると、図26Cに示す分析画面3Cに示すように、一カ月前からのデータを表示して、過去の状態を振り返ることができる。尚、図26Cでは、心身の状態を表す項目として、眠気について一カ月前からのデータの推移を分析画面3Cとして示している。この表示に、前回と今回の月経の日々の経血量測定値を棒グラフで表示してもよい。また、上述したような心身の状態を表す他の項目を表示する構成としてもよい。
 また、分析画面3Aにおいて、他の人との比較ボタン1031をタップすると、排泄状態表示部1007に、入力した身長、体重から計算されたBМIに基づき分類されたユーザ群および、身長ごとのユーザ群で分類された心身の状態を表す項目の結果が表示される。例えば、自分の年齢が25歳であった場合、他の人との比較ボタン1031を押すと、心身の状態を表す項目の25歳の平均値が表示されるようになっている。さらには、それぞれでの表示だけでなく、BMIと年齢との掛け合わせ、すなわち例えば25歳で、BMIが20であった場合、その両方に当てはまる群の心身の状態を表す項目の平均値が表示されるようになっている。これにより、サービスを使っている人の中で、心身の状態を表す項目として、例えば、イライラが強い人がどの程度いるのかなどの分析結果を表示することができ、自分と同じような傾向の人たちがどの程度いるのかを自分で把握することが可能である。
 分析画面3Aにおいて、分析の見方ボタン1032をタップするとこのページの見方を示してくれるため、正しく情報を把握することができる。
 今回図示はしていないが排便、排尿の状態と月経量との関係をグラフ化する構成としてもよい。
 また、サービスとして、本装置の利用者のコミュニティーを形成して、自分と同じような傾向を示す人同士の間でコミュニケーションをとることが可能な構成を備えてもよい。
 また、本アプリケーションでは、判定結果を他の利用者と共有するかどうかを設定ボタン1015から登録する構成としてもよく、共有を同意した利用者にのみ、他の人との比較ボタン1025、1031を有効とすることで、プライバシーに配慮することができる。
 [8-3.効果]
 計測した経血量の月経1周期の総量が140mlを超える場合には、過多月経が疑われるとされている。過多月経の場合には、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症、貧血といった疾病が隠れていることがあるとされている。排泄状態表示部1007で経血総量の140mlを過多月経基準値として表示することにより、測定した経血量が過多月経基準値より大きい場合は、これら疾病の兆候を捉えることが出来る。
 また、経血量の月経1周期の総量が20ml以下の場合には、過少月経が疑われるとされている。過少月経の場合、多嚢胞性卵巣症候群、橋本病、更年期障害といったホルモン分泌の異常から生じる疾病が隠れているとされており、また将来的に不妊症につながる可能性も指摘されている。排泄状態表示部1007で経血総量の20mlを過少月経基準値として表示することにより、測定した経血量が過少月経基準値より小さい場合は、これらの兆候を捉えることが出来る。
 さらに、排泄状態計測部1002で計測した画像データに基づいて、経血の色、おりものの有無などを測定することにより病気の予兆を捉えることが出来る。例えば、経血色がオレンジ色の場合は、性感染症、細菌性感染症といった症状が疑われ、また、経血色が灰色の場合、何かしらの感染症に感染しているといったことが疑われる。凝血塊が観察された場合、その大きさが2cm程度以上の物が頻繁に観察されるようになったならば子宮筋腫、子宮ポリープ、子宮内膜症といった症状が考えられる。また、レバー状のかたまりがたくさんある場合は、過多月経が疑われ、婦人系の疾病を把握することが出来る。
 一般的に、ストレス、睡眠不足状態が続くと月経周期、月経痛、月経量といったところが乱れてくることがある。本実施の形態によれば、経血量に関しては主観ではなく客観的なデータとしてグラフ化されて表示されることにより、これらの乱れの兆候を把握することができるようになる。また、ストレス値などが落ち着いているにもかかわらず月経周期などが乱れているのかなどについても簡便に把握することができるようになる。
 また、便秘、下痢と月経痛、月経量といった排泄状態の関係、ストレス値変動との関係についてもデータが紐づけされて、グラフ化されることにより、利用者はその状態を簡便に把握することができる。そのため、生理前に便秘になりやすいのか、何日前からそういった兆候が出やすいのか、また便秘が生理周期に伴っているのかそうでないのかといったことなどを把握することが容易となる。さらに、便秘の程度がひどくなっていることとストレスとの関係、排泄状態変化などについても関係性があるのかどうかを把握することができるようになる。
 また、一般的に言われているPMS症状が月経前に不調として周期的に現れているのか否かの判別、周期的に現れているなら月経開始日の何日前から症状が現われているのかを把握することが簡便に把握できるようになる。そのため、月経前症候群として現れる便秘などの症状の出現から月経開始日の予測、月経周期からPМS症状の出現の予測ができるようになり、個人のデータに寄り添ったデータを提供できるようになる。
 これにより、通常の生理周期から換算して月経が始まるであろう数日前から現れる症状が出現せず、体温の変化が通常と異なる場合などについても月経の乱れなどとともに把握することができるようになる。また、月経前症候群として現れる症状について、その症状の程度の変化についても把握することができるようになる。例えばニキビが通常の月経前に現れている症状と比較して酷い状態が出た後には月経痛がそれまでよりもひどい状態が現れたり、また経血量が多くなるといった状態変化を把握することも可能となる。一般的に月経前症候群の症状は個人差が大きいため、使用者に寄り添ったデータ提供が必要であり、自分の症状の傾向を把握できることが重要である。本実施形態のシステムにより個人に寄り添ったデータを提供することが可能となり、個人に合わせた生活習慣の提案をすることができるようになる。
 例えば基礎体温、ストレス値などの組み合わせからホルモン周期を予測し、さらにその人の生理周期と肌状態の変化を把握することで、その人だけの生理周期に合わせた肌状態把握ができるようになる。その結果、利用者自身で自分の肌がいつ乾燥肌になりやすいのか、またニキビが出やすいのかを予測することができるようになるため、正しい肌ケアをすることができるようになる。さらに、こういった生理周期、その人の肌データを美容機器と連携をすることにより、その人だけに合わせた肌ケアを提案できるようになる。
 また、便座などに取り付けた心拍計測器により自律神経の乱れを測定することと月経周期、排泄状態、基礎体温を把握することにより、例えば更年期の症状を予測できるようになる。
 また、体重、食事に関しても同時に記録していることにより、アスリートの三主徴にとして知られているエネルギー不足による無月経となるリスクに対する兆候を把握することができるようになる。
 経血の量・色・かたまりの有無を検知するために重量、画像を取得することによって、いつナプキンを交換したかもわかる。ナプキンから経血が漏れているのかどうかを画像から判定することもできる。また使用しているナプキンの種類が適切であるかどうかについても判定することができる。その結果として、適切な時間に交換がされていないと判断した場合、リマインダー機能として、そろそろナプキンを交換してくださいとのお知らせを利用者は受け取ることができる。
 さらに、これまでの経血量の傾向からおすすめの大きさを提案してくれ、これまで使用していたナプキンの種類、ブランドからおすすめのナプキンを提案してくれる。またトータルでそれぞれ使用しているナプキンの枚数を判断してくれることから、「そろそろ新しいものを購入したほうがいいですよ」との購入を促してくれる提案をしてくれ、さらにはその提案されたナプキンを販売するサイトとの連携により、そのサイトより新たなナプキンを購入することができるようになる。
 今回の記録を医療機関へ提供することにより、心身の状態としてイライラ、便秘、頭痛といった情報と月経情報とが一緒に記録されているため、イライラ、便秘、頭痛といった症状が生理周期毎に現れる月経前症候群(PMS)であるのか別の疾病から現れているのかといったことを切り分けて判断できるようになり、医療側へこの情報を提供することにより、医療診断に対する補助ツールとして使用できるようになる。
 また医療機関で記入する問診票、月経管理手帳としても月経量などが利用者自身の主観的評価ではなく、客観的に取得されたデータとして提供されるため、より有効な診断補助ツールとして使用できる。またデータ自身はオンライン上にあるため、このデータを簡便に医療側へ提供することが可能となる。印刷なども簡便にできるため問診票として使用することもでき、経過観察中の人の月経管理手帳として使用することができる。
 また医療機関から提供された処方、体調管理として行っていることの効果が一目でわかるといった特徴もある。
 さらに、同じ傾向を持つ人同士でつながることができる機能があるため、例えば生理前に胸が張るといった症状がある場合、それをどのように緩和しているのかなどの対策案について情報共有ができ、さらにはお互いの悩みを共有することができるようになる。また対策案などに関しては、医学的監修が入ることにより、怪しげな情報を排除することができるため、安心して利用することができる。
 (実施の形態9)
 以下、図27A~図30を用いて、実施の形態9を説明する。
 [9-1.構成]
 本実施の形態の経血状態計測部について図27A~図30を用いて説明する。図27A、図27Bは本実施の形態の経血状態計測部としての本体2001の外観図、図28A~図28Eは本体2001の動作概要図、図29は本実施の形態の経血状態計測部のブロック図、図30は本実施の形態の経血状態計測部の動作フロー図である。
 これらの図において、本体2001は箱体部2002と蓋部2003を備えており、図27Aは蓋部2003を閉じた状態、図27Bは蓋部2003を開けた状態を示している。本体2001は使用者の自宅、勤務先、学校、店舗などの外出先などのトイレ等に設置可能である。
 箱体部2002は、後述するように、ナプキンなどの使用済み衛生用品を収納可能となっている。使用済み衛生用品が一定量収納された後、廃棄のため本体2001の外部に取り出す際の開口部2004を設けてあり、開口部2004を塞ぐことが可能な開閉扉があり、その開閉扉に取手部2005が設けられている。また、図27Bに示すように、箱体部2002には、使用済みナプキンを積載するための積載部2006と、臭気センサ2007とを備えている。積載部2006は後述するように一定幅を有した可撓性のシート状部材から成る。積載部2006とその周囲の本体2001の筐体との間は予め設定された隙間を空けてある。尚、この隙間を通じた臭気の出入りを無くすため、この隙間を埋めるように、積載部2006の周囲の本体2001の筐体側にスポンジ、ブラシ等の柔軟性部材を配設してもよい。
 蓋部2003の外側表面には測距センサ2008が配設され、内部側にはイメージセンサ2009が配設されている。イメージセンサ2009は蓋部2003が閉じた状態で積載部2006と対向する位置に配設されている。イメージセンサ2009は積載部2006表面全体の画像を撮影できるよう広角レンズを備えている。
 箱体部2002の構成を図28A~図28Eにて説明する。図28A~図28Eは図27A、図27BのA-A’断面での概略構成を示している。ここで、積載部2006は可撓性のシート状部材を輪状に構成したもので、輪の内側でローラー部2011、2012により支持され、ローラー部2011、2012の回転によりシート状部材が回動可能になっている。ローラー部2011、2012はそれぞれの回転軸を支持部2013で支持されている。ローラー部2011、2012の少なくとも一方に回転を駆動する回転駆動部(図示せず)が設けてある。支持部2013は、図28A~図28Eに示すように、水平状態から下方側の一定角度までローラー部2011側の端部で箱体部2002に回動可能に支持されている。清掃部2014は積載部2006の表面を清掃するもので、積載部2006のシート状部材が回動している際に、シート状部材の表面をスキージングしてシート状部材の表面の汚れを除去できるようになっている。尚、シート状部材は表面が撥水性材料等で構成され、汚れが付きにくくなっている。本体2001は、使用済みナプキンの収納部2015、および収納部2015の重量を測定可能な重量測定部2016をさらに備える。収納部2015は開口部2004を開けて本体2001の外部に取り出し可能である。また、収納部2015は防水性の部材で構成され、汚れが付いても全体を水、洗剤で洗って汚れを除去することができる。本体2001は、本体2001内部を殺菌するための殺菌部2017をさらに備える。殺菌部2017は、たとえば、オゾン、次亜塩素酸、紫外線等を発生する。
 図29のブロック図に示すように、本体2001は、経血状態表示部としての使用者の情報端末2019、および、経血状態判定部としてのサーバ2020と通信可能である。尚、本体2001は使用者の自宅、勤務先、学校、店舗などの外出先などに複数設置される場合があるので、図示したように、同じ構成の2つ以上の本体2111、本体2112、本体2113が情報端末2019、および、サーバ2020と通信可能とした構成であってもよい。サーバ2020は、本体2001の使用者ごとに、本体2001から送信される情報を記憶し、分析等を行う。また、サーバ2020は情報端末2019、および、本体2001のメンテナンス等を行う管理者の情報端末2021と通信可能である。尚、前記使用者と前記管理者とが同一の場合は、情報端末2021は情報端末2019と兼用となる。
 [9-2.動作]
 上記構成による動作を図30の動作フロー図を用いて説明する。ここでは月経期間中に使用者が自宅のトイレでナプキンを交換する場合について述べる。トイレ内には本体2001が設置されている。先ず、本体2001の収納部2015に使用済みナプキンが収納されていない場合、図28Aのように、積載部2006は水平状態になっている。
 次に、使用者が自宅のトイレでナプキンを交換する場合、ステップST901で、トイレ内に設置された本体2001の測距センサ2008に手をかざすと、測距センサ2008が反応し、蓋部2003が図27Bの状態に開口する。
 次に、使用者は下着に付けた使用済みナプキン2018を下着から分離し、ステップST902で、積載部2006に経血が付着した面を上側になるよう使用済みナプキン2018を置き、測距センサ2008に手をかざすと蓋部2003が閉口し、図28Bの状態になる。
 次に、ステップST903では、イメージセンサ2009で使用済みナプキン2018の経血が付着した面の画像を撮影し、臭気センサ2007で使用済みナプキン2018が積載された空間の臭気、すなわち、使用済みナプキン2018に付着した経血から発生する臭気を検出する。また、重量測定部2016により収納部2015の重量W1を測定する。撮影された画像データ、測定された臭気データ、W1は本体2001の記憶部2010に記憶される。
 次に、ステップST904では、支持部2013の端部を回動させて、図28Bの下向き矢印のように積載部2006の一端を下方に向けながら、図28Cに示すように、ローラー部2011、2012を時計回り方向に一定時間回転させ、積載部2006上の使用済みナプキン2018を収納部2015内にずり落として収納する。この際の回転時間は、積載部2006がローラー部2011、2012の周りを少なくとも半周回動する時間に設定する。尚、使用済みナプキン2018の積載部2006側の表面には、下着に貼り付けるための粘着層が配設されている。粘着層が使用済みナプキン2018の積載部2006に付着して使用済みナプキン2018が積載部2006からはがれにくくなる可能性がある。しかし、本実施の形態では、積載部2006のシート状部材の表面が撥水性材料等で構成されているので、粘着層が積載部2006からはがれやすい。その上、シート状部材がローラー部2012でヘアピン上に曲げられて回動するため、ローラー部2012の近傍で使用済みナプキン2018の自重により粘着層が積載部2006からはがれて使用済みナプキン2018が収納部2015内に落下する。
 次に、ステップST905で、使用済みナプキン2018が収納部2015内に落下して収納された後、図28Dの上向き矢印のように、支持部2013の端部を逆方向に回動させて積載部2006の一端を上方に向け、図28Eに示すように、積載部2006を元の水平位置に戻し、ローラー部2011、2012の回転を止める。
 次に、ステップST906で、重量測定部2016により収納部2015の重量W2を測定し、W2は本体2001の記憶部2010に記憶される。
 次に、ステップST907で、使用者が所持する情報端末2019と本体2001とが通信し、本体2001が使用者の識別情報を取得し、使用者識別情報として記憶部2010に記憶する。尚、記憶部2010には予め本体2001の製造番号等の本体識別情報が記憶されている。
 次に、ステップST908で、本体2001がサーバ2020と通信し、記憶部2010に記憶された画像データ、臭気データ、W1、W2、本体識別情報等を使用者識別情報と紐づけてサーバ2020に送信し、送信されたデータはサーバ2020に記憶される。
 次に、ステップST909で、殺菌部2017により本体2001内にオゾン、次亜塩素酸、紫外線等を一定時間発生し、収納部2015に収納された使用済みナプキン2018の殺菌、積載部2006の表面等を殺菌し、経血から発生する臭気を抑制したり、不要な細菌の増殖、細菌増殖による悪臭の発生を抑制する。
 サーバ2020では、予め使用者が使用するナプキンの重量W3が情報端末2019を介して入力されているので、W2からW1とW3を差し引くことにより、使用済みナプキンに付着した経血量を算出し、記憶する。
 上記の動作は、使用者がナプキンを交換する度に行われる。また、図29に示したように、自宅、勤務先、学校、店舗などの外出先などに設置した本体2111、本体2112、本体2113、・・・のいずれかを使用してナプキンを交換しても、それぞれの本体で上記と同様な動作が行われ、それぞれの本体で収集された画像データ、臭気データ、W1、W2、経血量データ、本体識別情報等が使用者識別情報と紐づけてサーバ2020に送信され記憶される。
 また、サーバ2020では、記憶された画像データを用いて、実施の形態1~10で記載したように、経血の色、塊の有無、大きさを判定したり、月経期間中の総経血量を算出したりする。月経期間中の経血量、経血の色、塊の大きさ、臭気強度等のトレンドデータ、月経期間中の総月経量のトレンド等のデータは、使用者の情報端末2019からサーバ2020にアクセスして情報端末2019で閲覧することができる。
 [9-3.効果]
 前記動作により、実施の形態7で記載した可搬型の装置では、装置で使用済みナプキンの重量測定、画像撮影した後に、手動で使用済みナプキンを丸めてサニタリーボックス等に収納する必要があったが、本実施の形態によれば、ナプキン交換の際に使用済みナプキンを積載部2006上の載せるだけで、自動的に経血特性の測定と収納を行うので、手動でナプキンを収納する必要がなく、手間がかからずに経血特性の測定が可能となる。
 尚、サーバ2020で、W2が予め設定された設定値を超えると、収納部2015での使用済みナプキンの収納量が満杯に近づいたとして、収納部2015に収納されたナプキンの廃棄を促すアラームを管理者の情報端末2021に送信して報知する構成としてもよい。また、収納部2015の上端近傍にラインセンサ等を配設して、収納部2015での使用済みナプキンの収納量の満杯検出を行い、満杯検出されると情報端末2021で報知する構成としてもよい。
 また、殺菌部2017により本体2001内の殺菌を一定時間行う。その後、ナブキン交換による本体2001の動作が行なわれていない期間に、臭気センサ2007を定期的に動作させて、本体2001内の臭気強度を測定する構成とする。臭気強度が所定の値以上である場合は、殺菌部2017により本体2001内の殺菌を一定時間行って臭気強度を下げる。殺菌によっても臭気強度が所定の値以下にならない場合は、本体2001からサーバ2020を介して管理者の情報端末2021に、本体2001内の臭気が強く、収納部2015に収納されたナプキンの廃棄、本体2001内部の清掃等のメンテナンスが必要とのアラームを送信して情報端末2021で報知する構成としてもよい。
 (実施の形態10)
 以下、図31~図33を用いて、実施の形態10を説明する。
 [10-1.構成]
 本実施の形態が実施の形態9と相違する点は、積載部2006の代替として、画像撮影および臭気測定後に、使用済みナプキンを折り畳んで収納部2015に収納する構成を設けた点にある。図31は実施の形態10に係る積載部2030の構成図である。積載部2030は、中央プレート部2030C、右プレート部2030R、左プレート部2030Lとを備え、回動部2131、2132で右プレート部2030Rと左プレート部2030Lがそれぞれ谷折り方向の回動が可能となっている。また、回動部2131、2132は弾性部材を備えていて、右プレート部2030R、および、左プレート部2030Lが谷折り状態から解放されると、弾性部材の弾性力により谷折り状態から水平状態へ復元可能な構成となっている。積載部2030は表面が撥水性材料、或いは、剥離フィルム等で構成され、使用済みナプキンの2018の下側表面に配設されている粘着層が積載部2030の表面に付着しにくい構成となっている。積載部2030とその周囲の本体2001の筐体との間は予め設定された隙間を空けてある。尚、この隙間を通じた臭気の出入りを無くすため、この隙間を埋めるように、積載部2030の周囲の本体2001の筐体側にスポンジ、ブラシ等の柔軟性部材を配設してもよい。また、積載部2030は本体2001と回転軸部2033により支持されていて、回転軸部2033を軸として積載部2030を収納部2015方向に回動可能となっている。
 [10-2.動作]
 上記構成による使用済みナプキンの折り畳み動作を、図32A~図32Dを用いて説明する。図32A~図32Dは図31のB-B’断面での概略構成を示している。図32Aは使用済みナプキン2018が経血付着面を上側として積載部2030に載せられた状態を示している。積載部2030の下部には伸縮回動部2031、2032が配設されている。伸縮回動部2031、2032は本体2001の後方側壁面から手前側に垂直に伸びていて、本体2001の後方側壁面に配設された駆動機構(図示せず)により所定の水平移動が可能であり、かつ、本体2001の前後方向に伸縮可能に構成されている。使用済みナプキン2018が積載部2030に積載されている時、伸縮回動部2031、2032は伸展状態になっていて、積載部2030が水平状態となるよう、回転軸部2033と伸縮回動部2031、2032により積載部2030が支持されている。
 次に、画像撮影および臭気測定が行われた後、図32Bに示すように、伸縮回動部2031が矢印方向に水平移動し、伸縮回動部2031の押圧により積載部2030の右プレート部2030Rが回動部2131を軸として反時計回りに回動する。そして、この右プレート部2030Rの動きにより、使用済みナプキン2018の右側が使用済みナプキン2018の中央方向に折り曲げられる。折り曲げが終わると、伸縮回動部2031は元の位置に戻り、同時に右プレート部2030Rも回動部2131の弾性部材による弾性力により、元の水平状態に戻る。
 次に、図32Cに示すように、伸縮回動部2032が矢印方向に水平移動し、伸縮回動部2032の押圧により積載部2030の左プレート部2030Lが回動部2132を軸として時計回りに回動する。そして、この左プレート部2030Lの動きにより、使用済みナプキン2018の左側が使用済みナプキン2018の中央方向に折り曲げられる。この際、先に折り曲げられた使用済みナプキン2018の上側になった面2018Uには、もともと下着に装着するための粘着層が配設されているので、この粘着層に左側から折り曲げられた使用済みナプキン2018が接着し、使用済みナプキン2018が図32Dのように折り畳まれる。折り曲げが終わると、伸縮回動部2032は元の位置に戻り、左プレート部2030Lも回動部2132の弾性部材による弾性力により、元の水平状態に戻り、図32Dのようになって使用済みナプキン2018の折り畳み動作が完了する。
 次に、回動部2131、2132が伸展状態から収縮状態になることにより、積載部2030が水平状態で支持されなくなるため、図33に示すように、回転軸部2033を軸として、積載部2030の前方が下方に移動し、折り畳まれた使用済みナプキン2018が自重により収納部2015に落下して収納される。そして、所定時間後に伸縮回動部2031、2032が収縮状態から伸展状態になることにより、積載部2030の底面が伸縮回動部2031、2032より押されて、回転軸部2033を軸として積載部2030の前方が上方に移動し、積載部2030が元の水平状態に戻って支持される。
 [10-3.効果]
 上記の動作により、使用済みナプキンを自動で折り畳んで収納するので、使用済みナプキンの経血で収納部が汚れるのを防止でき、衛生面が向上する。尚、図31~図33に示した折り畳み構成は実施の形態の一例であり、他の既存の折り畳み技術を適用してもよい。
 さらに、たとえば、実施の形態9において、積載部2006、収納部2015の上部に既存の密封技術を配設して、使用済みナプキンを樹脂製の袋に密封後、収納部2015に収納する構成としてもよく、使用済みナプキンに付着した経血により積載部2006、収納部2015が汚れることを防止したり、使用済みナプキンからの臭気の本体2001内への拡散を防止するので、さらに衛生面の向上が可能となる。
 (実施の形態11)
 以下、図34を用いて、実施の形態11を説明する。
 「11-1.構成」
 実施の形態11による排泄状態管理装置3001のシステム構成を図34に示す。
 排泄状態管理装置3001は、排泄状態計測部3002と、排泄状態記録部3003と、心身の状態記録部3004と、排泄状態演算部3005と、排泄状態判定部3006と、排泄状態表示部3007と、心身の状態表示部3008とを備えている。
 排泄状態計測部3002は、実施の形態1~7で説明したような、衛生用品を積載する積載部を備え、積載部に積載された衛生用品の対象物情報を電気的特性に変換する計測装置で、例えば光学撮影装置、重量センサ、インピーダンス計等の少なくとも一つである。尚、本実施の形態では衛生用品としておりものシートを対象とする。
 排泄状態記録部3003と、心身の状態記録部3004と、排泄状態演算部3005と、排泄状態判定部3006は、パーソナルコンピュータ、マイコン、タブレット、スマートフォンに代表される電子機器で構成されたり、または、専用サーバ内に構成される。
 排泄状態表示部3007の例はディスプレイを備えるパーソナルコンピュータ、タブレット及びスマートフォンである。心身の状態表示部3008の例はディスプレイを備えるパーソナルコンピュータ、タブレット及びスマートフォンに代表されるモニタ装置である。
 本実施の構成では、排泄状態記録部3003、心身の状態記録部3004、排泄状態演算部3005、排泄状態判定部3006、排泄状態表示部3007、心身の状態表示部3008は、スマートフォンに具備されているものとする。排泄状態計測部3002はスマートフォンと別体となっており、例えば図16に示したような携帯可能な大きさに構成されている。排泄状態計測部3002とスマートフォンは専用サーバと通信可能であり、また、排泄状態計測部3002とスマートフォンとはBluetooth(登録商標)で直接通信可能である。
 「11-2.動作」
 <初期設定>
 ユーザはおりもの状態を測定できる排泄状態計測部3002をサニタリー空間に設置後、電源を入れ、ユーザが所有するスマートフォンに専用のアプリケーションを所定のところからダウンロードし、プログラムを起動させ、個人情報入力し、受付を行う。スマートフォンのBluetooth(登録商標)をonにし、排泄状態計測部3002との同期を行う。
 専用アプリケーション内においてあらかじめ使用するおりもの用のおりものシートを登録することができる。この中には市販されている主なおりものシートがあらかじめ登録をされており、使用するものをそれぞれ選択することができる。この選択肢にない場合は、新たに登録をすることができる。この時登録する項目としては、製品名とあらかじめ測定をしておくおりものシートの使用前の重量と画像である。
 <記録>
 アプリケーションをダウンロードした際に、入力する項目として、身長、体重、生年月日をあらかじめ入力しておく。体重は手入力もできるが、体重計との連携からの入力が可能である。排泄状態計測部3002の積載面上に使用済みおりものシートを置き、ユーザがスイッチボタンを押すことで、排泄状態計測部3002により使用済みおりものシートの重量測定及び画像撮影が実行される。
 この時、図24に示したような撮影ガイドに従い、撮影することで、使用済みおりものシートの中心部の測定及び、おりものシート全体を撮影することもできる。この時、おりものがおりものシートの中心部から外れていた場合には、おりものが付いている中心部を自分自身で動かして、最適な位置へ移動することもできる。測定した重量および撮像した画像はスマートフォン、専用サーバ内の排泄状態記録部3003に保存される。また、同時に膣部のかゆみの有無など気になる症状についてもデバイス側から入力することも可能である。
 排泄状態計測部3002を忘れた場合でも、スマートフォンの専用アプリケーション内においておりものの記録をタップすると撮影および記録できる画面へ移動し、使用済みおりものシートを撮影する画面へと遷移する。専用アプリケーション内の所定のボタンをタップすると撮影画面となり、使用済みおりものシートの中心部の測定及び、使用済みおりものシート全体をスマートフォンのカメラで撮影することもできる。この時、おりものが使用済みおりものシートの中心部から外れていた場合には、おりものが付いている中心部を自分自身で動かして、最適な位置へ移動することもできる。測定した重量および撮像した画像は記録部に保存される。
 おりものの気になる症状の一例として、おりもののにおい、膣部のかゆみなどについてはアプリケーション内で入力できる画面へ遷移し、入力することができる。またほかの症状についても追記でき、上記症状に特定されることではない。
 心身の状態の記録は専用アプリケーション側から入力することができる。心身の状態として記録する項目のとして、イライラ度、憂鬱度、ネガティブ度、眠気、食欲、頭痛、腹痛、胸の張り、関節痛、ニキビの状態を5段階で入力することができる。食欲に関しては別途、専用アプリケーションの中に、食事管理項目があり食事内容について自動で記録することができる。
 また、便状態についても便秘から下痢までブリストルスケールに基づき7段階で入力することができる。便の状態のほかにも尿の状態にもついても記録をしておくことができる。
 さらに体温を入力する項目もあり、この時の入力は手入力でも入力できるが、Bluetooth(登録商標)で接続された体温計の情報を入力することも可能である。
 心身の状態の記録として、スマートウォッチ、便座に取り付けられた光電センサを用いて心拍数を測定し、そこからストレス値を測定することもでき、ストレス値を記録することができる。
 また、別途用いることができるスマートウォッチ型健康管理装置から心拍数、呼吸計測、睡眠状態計測、歩行数、血中酸素飽和度といった生体情報を取得することができる。
 心身の状態の入力は月経期間中以外にも入力することができるため、普段の健康管理把握にも役に立つ。
 <情報処理>
 排泄状態判定部3006においておりものの管理の指標に基づき判定結果を出力するアルゴリズムが内蔵されており、あらかじめ登録しておいた衛生用品の画像から使用した衛生用品が特定され、その情報をもとに、排泄状態計測部3002からのデータに基づき、おりものの量が計算され、また画像情報よりおりものの色およびおりものの大きさが判定される。おりものの色の分析の一例として、無色、白褐色、薄黄色、白色、黄色、緑、黄緑、茶褐色、赤色、その他として分類される。またかたまりに関しては大きさ、形状によって分類される。
 さらに、それぞれのデータには時間のデータもともに記録されている。
 心身の状態記録部3004でのデータも排泄状態演算部3005で演算され、演算結果を用いて排泄状態判定部3006において心身の状態が判定される。
 排泄状態判定部3006では、おりもの状態と共におりもの管理の指標と独自の判定アルゴリズムが内蔵されており、心身の状態を判定するアルゴリズムが内蔵されている。
 心身の状態として入力したイライラ度、憂鬱度、ネガティブ度、眠気、食欲、頭痛、腹痛、胸の張り、関節痛、ニキビの状態については5段階でスコア化される。
 心身の状態、ストレス値は1日に何度でも記録することができるが、それぞれ最も数値が高いものがその日の結果として表記されるように情報処理される。
 ストレス値は月経状態の結果と紐づけされるようにアルゴリズムが内蔵されている。
 さらに、入力した体温は月経状態の結果と紐づけされるようにアルゴリズムが内蔵されている。
 排泄状態判定部3006において入力された身長、体重、そこから計算されるBMIの情報とユーザに紐づけされない形でもデータ化される。
 「11-3.効果」
 おりものの性状は生理周期、体調によって異なり、健康状態を把握するために重要なバロメーターでもある。おりものの状態によって疾病の予兆が現れることがあり、日ごろからおりものに対して記録を取っておくことは重要である。例えば、不規則な生活、ストレスなどが原因によって卵巣の機能低下が起こり、その結果膣内の自浄作用機能の低下が起こり、膣内に炎症を起こすことがある。さらに、近年増加傾向である性感染症に感染した場合もおりものにその症状が現れることがある。クラミジア頸管炎、カンジダ膣炎、淋菌感染症、トリコモナス膣炎に感染した場合、おりもの色、量、形状、においが通常とは異なる場合があるため、これらが現れた場合には婦人科などの受診をすることが好ましい。受診をする際に、データを持参することでいつからどんな症状が出ていたのかについて、簡便かつ適切に医師に伝えることができる。また普段使用しているスマートフォンから専用アプリケーションを立ち上げるだけでデータを見せることがあるため、紙などで記入している場合には持参することを忘れてしまうこともあるが、本実施形態のシステムを使うことでデータを持参することを忘れるといったことが起きなくなる。さらに、同一アプリケーション内において月経情報(生理周期など)、ストレス状態、睡眠情報といったおりものの状態変化に影響を及ぼすと考えられる情報も医療機関側に簡便に示すことができるため、問診を行うことが容易となると考えられる。
 おりものの量、色などを検知するために重量、画像を取得することによって、いつおりものシートを交換したかもわかる。画像からおりものシートからおりものが漏れているのかどうか判定することもできる。また使用しているおりものシートの種類が適切であるかどうかについても判定できる。その結果として、適切な時間に交換がされていないと判断した場合、リマインダー機能として、そろそろおりものシートを交換してくださいとのお知らせをユーザは受け取ることができる。さらに、これまでのおりものの量の傾向、かゆみなどの情報からおすすめの大きさを提案してくれ、これまで使用していたおりものシートの種類、ブランドからおすすめのナプキンを提案してくれる。またトータルでそれぞれ使用しているおりものシートの枚数を判断してくれることから、そろそろ新しいものを購入したほうがいいですよとの購入を促す提案をしてくれ、さらにはEC(これは、Electronic Commerceの略号である)サイトとの連携により、そこから新たなおりものシートを購入することができるようになる。
 今回の記録を医療機関へ提供することにより、心身の状態としてイライラ、便秘、頭痛といった情報と月経情報とおりものの情報が一緒に記録されているため、イライラ、便秘、頭痛といった症状が生理周期毎に現れる月経前症候群(PMS)であるのか別の疾病から現れているのかといったことを切り分けて判断できるようになる。医療側へこの情報を提供することにより、医療診断に対する補助ツールとして使用できるようになる。また医療機関で記入する問診票、おりものを含めた月経管理手帳としても、おりものの状態だけでなく、月経状態など生理周期の中でユーザ自身が把握しておくべき項目に対して、ユーザの主観的評価ではなく、客観的に取得されたデータとして提供される。そのため、より有効な診断補助ツールとして使用できる。またデータ自身はオンライン上にあるため、このデータを簡便に医療側へ提供することが可能となる。印刷なども簡便にできるため問診票として使用することもできる。例えば性感染症に罹患したが治ったかどうか、また別の機会に再感染したかどうかなどユーザの生理管理手帳として使用することができる。また医療機関から提供された処方、体調管理として行っていることの効果を一目でわかるといった特徴もある。
 (実施の形態12)
 以下、図35を用いて、実施の形態12を説明する。
 「12-1.構成」
 実施の形態12による排泄状態管理装置4001を図35に示す。排泄状態管理装置4001は、排泄状態計測部4002と、排泄状態記録部4003と、排泄状態演算部4004と、排泄状態判定部4005と、排泄状態表示部4006とを備えている。排泄状態表示部4006の例は、ディスプレイを備えるパーソナルコンピュータ、タブレット及びスマートフォンである。
 排泄状態計測部4002は、実施の形態1~7で説明したような、衛生用品を積載する積載部を備え、積載部に積載された衛生用品の対象物情報を電気的特性に変換する計測装置で、例えば光学撮影装置、重量センサ、インピーダンス計等の少なくとも一つである。尚、本実施の形態では衛生用品として、赤ちゃん用のおむつを対象とする。
 本実施の構成では、排泄状態記録部4003、排泄状態演算部4004、排泄状態判定部4005、排泄状態表示部4006は、スマートフォンに具備されているものとする。排泄状態計測部4002はスマートフォンと別体となっており、例えば図16に示したような携帯可能な大きさに構成されている。排泄状態計測部4002とスマートフォンは専用サーバと通信可能であり、また、排泄状態計測部4002とスマートフォンとはBluetooth(登録商標)で直接通信可能である。
 「12-2.動作」
 <初期設定>
 ユーザはおむつ状態を測定できる排泄状態計測部4002を、ユーザがおむつを交換する場所に設置する。設置後、電源を入れ、スマートフォンに専用のアプリケーションを所定のところからダウンロードし、プログラムを起動させ、個人情報入力し、受付を行う。スマートフォンのBluetooth(登録商標)をonにし、排泄状態計測部4002との同期を行う。
 専用アプリケーション内においてあらかじめ使用するおむつを登録することができる。この中には市販されている主なおむつがあらかじめ登録をされており、使用するものをそれぞれ選択することができる。この選択肢にない場合は、新たに登録をすることができる。この時登録する項目としては、製品名とあらかじめ測定をしたおむつの使用前の重量と画像である。
 <記録>
 アプリケーションをダウンロードした際に、入力する項目として、身長、体重、生年月日をあらかじめ入力しておく。体重は手入力もできるが、体重計との連携からの入力が可能である。
 排泄状態計測部4002の積載面上に使用済みおむつを置き、ユーザがスイッチボタンを押すことで、排泄状態計測部4002により使用済みおむつの重量測定及び画像撮影を実行する。
 この時、図24に示したような撮影ガイドに従い、撮影することで、使用済みおむつの中心部の測定及び、おむつ全体を撮影することもできる。この時、おむつの中心部から外れていた場合には、糞便などが付いている中心部を自分自身で動かして、最適な位置へ移動することもできる。測定した重量および撮像した画像はスマートフォン、専用サーバ内の排泄状態記録部4003に保存される。また同時に、糞便のにおいなどの情報を入力することができる。
 例えば外出先などでおむつ交換をした場合において、記録を残しておきたいと思った際に排泄状態計測部4002を忘れた場合でも、スマートフォンの専用アプリケーション内においておむつを撮影することができる。専用アプリケーション内の所定のボタンをタップすると撮影画面となり、おむつの中心部の測定及び、おむつ全体を撮影することもできる。この時、おむつの中心部から外れていた場合には、糞便などが付いている中心部を自分自身で動かして、最適な位置へ移動することもできる。測定した重量および撮像した画像は記録部に保存される。
 糞便、尿の気になる症状の一例として、糞便のにおい、その前に食べた離乳食、その時の赤ちゃんの様子などについても入力することができる。
 <情報処理>
 排泄状態判定部4005において糞便の管理指標、尿の管理指標に基づく判定結果を出力するアルゴリズムが内蔵されており、あらかじめ登録しておいたおむつの画像から使用したおむつが特定され、その情報をもとに排泄状態計測部4002からのデータに基づき、おむつに付いている尿または糞便およびその両方の量が計算され、また画像情報より糞便の色及び尿の色が判定される。糞便の色の分析として例えば、黄色、茶系色、緑色、赤色、黒色、白色、灰白色、クリーム色などに分類される。特に、胆道閉鎖症早期発見用に母子健康手帳に掲載されている便食カードに掲載されている色に分類される。また形状としてころころとしているのか、下痢状態なのかなどが分類される。またそのデータは時間のデータとともに記録されている。
 「13-3.効果」
 平成23年より胆道閉鎖症の早期発見のために母子保健法施行規則により便色カードが母子健康手帳に掲載されることが義務付けられている。胆道閉鎖症は、生まれつき肝臓と腸とをつなぐ胆管が詰まっているため胆汁が腸に流れなくなる疾病で早期発見が重要となっている。赤ちゃんの便の色は明るい黄色であるが胆汁が腸に流れてこない状態では白っぽくなるといわれている。患者は、生後60日までに便色の異常を認めることが多いといわれているが、まれに4か月ごろになって便の色が薄くなるという報告もあり、半年程度は便の色を見ることが重要であるといわれている。
 また、それ以外にも例えば細菌性胃腸炎などに罹患している場合、赤色の糞便が出ることがあり、黒色の糞便の場合は胃潰瘍の可能性がある。糞便の色、形状は赤ちゃんの健康を示すものであり、観察が必要となる。場合によっては、そのおむつを医療機関へもっていくこともあるが、本実施形態の排泄状態管理装置を使用して糞便の色、形状等をデータで記録することで、糞便の付着したおむつの現物を医療機関へ持って行くために保管する必要がなく、衛生面、保管スペース上の課題がなく、使い勝手がよい。
 また、時刻も同時に記録されており、継続的使用することで日々の変化についても容易に把握することが可能である。また医療機関側としても時間がたった糞便の色などではなく、糞便が出てからそれほど時間がたっていない状態の糞便の状態を見ることができるため、より適切な判断材料となる。また将来的にはオンライン相談などにおいても画像を共有することで実物をそこで見せなくても適切な判断材料を提供することができるようになる。忙しい両親にとっておむつを替えたタイミングで糞便の状態を記録しておこうと思ったときに、本実施形態の排泄状態管理装置を使用することで簡単に糞便の状態を記録でき、また時間ができたタイミングなどで振り返りができるようになる。
 (その他の実施の形態)
 以上、本開示の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本開示の理解を容易にするための記載であり、本開示を限定して解釈するためのものではない。また、本開示は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本開示にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
 衛生用品に付着した経血を対象としたが、排泄物は経血に限定するものでなく、排泄物として、おりもの、尿、便、唾液、痰、吐瀉物、その他の体液等を対象としてもよい。また、衛生用品としてナプキンを対象としたが、タンポン、月経カップ、生理用ショーツ、おりものシート、おむつ、尿吸収シート、その他の体液シート等を対象としてもよい。
 また、衛生用品は上記以外の下着、布であってもよい。この場合は、特性データベースに利用者が自分で特性データを登録できるようなインタフェースを備えておき、利用者はそのデータを用いてもよい。また、共用可能なサーバにアップロードして複数の利用者が共用してもよい。
 また、結果データは利用者以外にも電子的な通信手段で医師、保護者が共用できるようにするなど表示部、保持部は単一でなくてもよい。
 また、表示する内容は利用者によって変更したり、医師、家族など利用者によって表示する内容を変えてもよい。例えば利用者本人は元の測定データをそのまま見られるが、家族などは数値、グラフなどに制約してもよいし、その逆でもよい。
 例えば、以下に示すような変形が可能である。
 判断部はマイコンを用いてもよいし、スマートフォンなどの演算装置とアプリケーションによって行ってもよい。
 表示部は、排泄状態管理装置に液晶ディスプレイ、LEDなどを備えてもよいし、パーソナルコンピュータ、スマートフォンなどの端末に通信手段を用いて表示してもよい。また、視覚的な方法以外に限らず、視覚障碍者のために聴覚的手段でメッセージなどにより報知したり振動などを用いて報知してもよい。
 計測装置として近赤外センサなどを用いて、近赤外光など比較的透過しやすい波長を使う場合は、衛生用品の下側にセンサを配置して近赤外光を衛生用品に透過させて衛生用品に付着した排泄物の状態を測定する構成としてもよい。
 また、利便性を高めるため、例では衛生用品に外光が入るような状態で画像などを測定するが、外光が入らないように箱状にして測定する構成としてもよい。外光が入らないことにより、安定した状態で測定することができる。
 また、測定物と衛生用品の距離として、スライド機構などを設けて相対位置を変える構成としてもよい。距離をとることで大きな衛生用品を測定することができるし、逆に距離を小さくして精度良く測定することができる。相対位置を変えた場合は、測定装置の焦点、距離データに応じた係数などを調整することで精度を担保することができる。
 また、衛生用品を積載する積載部は必ずしも必要ではなく、例えば、補正部250などを分離して用いて、衛生用品を、例えば、床面、トイレットペーパーホルダー上、便器・便座・便蓋の上、便器着座中の身体の一部の上、など、別の場所に置いて計測することも可能である。
 本開示は、家庭用のヘルスケアの分野、スポーツの分野、会員制ジム・フィットネス・スポーツクラブ分野、企業・大学・高校・中学などの健康管理センター、介護施設、産婦人科に適応可能である。
 100 排泄状態管理装置
 101 積載部
 103 支持部
 110 排泄状態計測部
 120 排泄状態判定部
 130 排泄状態表示部
 140 特性データベース
 200 排泄状態管理装置
 201 積載部
 210 排泄状態計測部
 220 排泄状態判定部
 230 排泄状態表示部
 240 特性データベース
 250 補正部
 260 特性入力部
 270 サーバ
 300 排泄状態管理装置
 301 積載部
 310 排泄状態計測部
 320 排泄状態判定部
 330 排泄状態表示部
 340 特性データベース
 350 保持部
 400 排泄状態管理装置
 410 排泄状態計測部
 420 排泄状態判定部
 430 排泄状態表示部
 440 特性データベース
 450 照射源
 500 排泄状態管理装置
 510 排泄状態計測部
 520 排泄状態判定部
 530 排泄状態表示部
 540 特性データベース
 600 排泄状態管理装置
 610 排泄状態計測部
 620 排泄状態判定部
 630 排泄状態表示部
 640 特性データベース
 900 排泄状態管理装置
 901 第一の部材
 902 重量計測部
 903 第二の部材
 904 光学計測部
 905 接続部
 906 衛生用品
 907 送信部
 908 サーバ
 909 受信部
 910 排泄状態表示部
 1001 排泄状態管理装置
 1002 排泄状態計測部
 1003 排泄状態記録部
 1004 心身の状態記録部
 1005 排泄状態演算部
 1006 排泄状態判定部
 1007 排泄状態表示部
 1008 心身の状態表示部
 1009 生理がきたよ!ボタン
 1010 心と身体の記録ボタン
 1011 経血の記録ボタン
 1012 生理の記録ボタン
 1013 経血データボタン
 1014 心と身体のデータボタン
 1022 計測するボタン
 1023 今回の記録ボタン
 1024 毎月の記録ボタン
 1025 他の人との比較ボタン
 1026 分析の見方ボタン
 1027 月々の経血量ボタン
 1028 月々の排泄状態ボタン
 1029 今回の記録ボタン
 1030 毎月の記録ボタン
 1031 他の人との比較ボタン
 1032 分析の見方ボタン
 2001 本体
 2002 箱体部
 2003 蓋部
 2004 開口部
 2005 取手部
 2006 積載部
 2007 臭気センサ
 2008 測距センサ
 2009 イメージセンサ
 2010 記憶部
 2011 ローラー部
 2012 ローラー部
 2013 支持部
 2014 清掃部
 2015 収納部
 2016 重量測定部
 2017 殺菌部
 2018 使用済みナプキン
 2019 情報端末
 2020 サーバ
 2021 情報端末
 2111 本体
 2112 本体
 2113 本体
 2030 積載部
 2030R 右プレート部
 2030C 中央プレート部
 2030L 左プレート部
 2031 伸縮回動部
 2032 伸縮回動部
 2033 回転軸部
 2131 回動部
 2132 回動部
 3001 排泄状態管理装置
 3002 排泄状態計測部
 3003 排泄状態記録部
 3004 心身の状態記録部
 3005 排泄状態演算部
 3006 排泄状態判定部
 3007 排泄状態表示部
 3008 心身の状態表示部
 4001 排泄状態管理装置
 4002 排泄状態計測部
 4003 排泄状態記録部
 4004 排泄状態演算部
 4005 排泄状態判定部
 4006 排泄状態表示部

Claims (20)

  1.  衛生用品に付着した排泄物を計測する排泄状態計測部と、
     前記排泄状態計測部によって得られたデータに基づいて排泄状態を求めて判定結果を出力する排泄状態判定部と、
     前記判定結果を利用者に報知する排泄状態表示部と
     を有する
     排泄状態管理装置。
  2.  計測の基準となる補正部をさらに有する
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
  3.  前記衛生用品を保持する保持部をさらに有する
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
  4.  前記排泄状態計測部は、光学データを計測する光学計測部を備えた
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
  5.  前記排泄状態計測部は、重量を計測する重量計測部を備えた
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
  6.  前記排泄状態計測部は、前記衛生用品の重量を計測する重量計測部と、光学データを計測する光学計測部とを備えた
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
  7.  前記衛生用品は使用者から排泄される排泄物を保持可能であり、
     前記衛生用品を積載可能で前記重量計測部を有した第一の部材と、
     前記光学計測部を有した第二の部材と、
     前記第一の部材と前記第二の部材とを接続して前記第一の部材に対して前記第二の部材を回動可能とした接続部とをさらに有し、
     前記第一の部材に対して前記第二の部材を回動させて前記光学計測部により前記衛生用品の画像を検出することを可能とし、
     前記第一の部材上への前記衛生用品の非積載時は、前記接続部を介して前記第一の部材に対して前記第二の部材を回動させて前記第一の部材と前記第二の部材とを対向させて折り畳むことにより使用者が携帯可能とした
     請求項6記載の排泄状態管理装置。
  8.  前記第一の部材と前記第二の部材との前記接続部は防水構造を備えた
     請求項7記載の排泄状態管理装置。
  9.  前記重量計測部で計測された重量と前記光学計測部で検出された画像とをサーバに送信する送信部と、
     前記重量と前記画像の少なくとも一つに基づいて得られる使用者の健康状態に関する健康情報を前記サーバから受信する受信部と、
     前記健康情報に基づいて、前記使用者の健康状態および前記健康状態を改善するための教示内容からなる群から選択される少なくとも1つを含む健康関連情報を提示する排泄状態表示部と
     をさらに備えた
     請求項7に記載の排泄状態管理装置。
  10.  前記排泄物の非保持状態での前記衛生用品の重量と、前記排泄物の保持状態での前記衛生用品の重量とを前記重量計測部により計測して、両計測結果から前記衛生用品に保持された排泄物の重量を検出する
     請求項7に記載の排泄状態管理装置。
  11.  前記送信部から送信された画像に基づき、前記排泄物の色、大きさ、量、性状、および重さからなる群から選択される少なくとも1つを計測する
     請求項9に記載の排泄状態管理装置。
  12.  前記排泄状態判定部は、前記排泄物の色、大きさ、量、性状、および重さからなる群から選択される少なくとも1つに基づき排泄状態を判定する
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
  13.  前記排泄状態判定部は、排泄物の色、大きさ、量、性状、重さ、心身の状態、健康情報からなる群から選択される少なくとも1つに基づき、月経周期に伴う体調の変化及び月経周期、期間、排卵日からなる群から選択される少なくとも1つを推定する
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
  14.  前記健康情報として利用者の体温情報および自律神経からなる群から選択される少なくとも一つが含まれる
     請求項13に記載の排泄状態管理装置。
  15.  前記排泄状態表示部は、複数の利用者に関する判定結果を報知する
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
  16.  前記排泄状態判定部は、入力された身長、体重、年齢からなる群から選択される少なくとも1つに基づき利用者の分類を行い、分類毎に判定結果の平均値を算出し、前記排泄状態表示部は、利用者に関する判定結果と前記平均値とを表示する
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
  17.  前記排泄状態判定部は、利用者が使用している製品情報、排泄物の色、大きさ、量、形状、付着状況、付着重量からなる群から選択される少なくとも1つから推定された適正な製品使用時間に対して、利用者に適切な交換時期を提示する
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
  18.  前記排泄状態判定部は、排泄物の重量のデータ、自律神経に関する情報に基づくストレス値データ、および心身の状態の入力からなる群から選択される少なくとも1つから排泄状態を推定する
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
  19.  前記排泄状態判定部は、利用者の心身の状態の情報、前記利用者の排泄物の量、前記排泄物の色、前記排泄物の大きさ、前記利用者の体温情報、および前記利用者の自律神経情報からなる群から選択される少なくとも1つをもとに、
     前記利用者のホルモンリズムおよび前記利用者の心身の状態からなる群から選択される少なくとも1つを推定する
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
  20.  前記排泄状態判定部は、前記衛生用品に関する特性データベースをさらに備えた
     請求項1に記載の排泄状態管理装置。
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