WO2023191042A1 - 収容装置 - Google Patents

Abstract

可搬性を向上できる収容装置を提供する。　収容装置１は、互いに異なる方向を向く６つの略四角形状の面を備えると共に、略多面体状に設けられる筐体１０と、筐体１０の内部に設けられ、可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能に収容する収容部と、を備え、収容部には、可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能な開口が設けられ、開口は、６つの面のうちの一つである第１面に対応する位置に設けられ、第１面は、互いに平行な２つの辺である第１辺と、第２辺とを備え、筐体１０には、第１辺に対応する位置に、使用者が持つための第１把手が設けられ、第２辺に対応する位置に、使用者が持つための第２把手が設けられる。

Description

収容装置

　本発明は、収容装置に関する。

　従来、収容物を挿抜可能に収容する収容部を備える収容装置が知られている（例えば、特許文献１参照）。
　この収容装置は、互いに異なる方向を向く６つの略四角形状の面を有すると共に略多面体状に形成された筐体と、筐体内に形成される収容部と、を備える。この筐体には、筐体に対応する多面体を構成する複数の辺のうちのいずれか１つである第１辺に対応する位置に、収容部に連なる開口または収容部に連なる開口の周縁部が配置される。
　また、この収容装置には、使用者が保持することで、当該収容装置を保持可能な把手として機能する取手部が設けられる。

ＷＯ２０２０／２３５６３７号

　しかしながら、従来の構成では、筐体の１つの角部に、収容部の開口が配置されているため、当該角部に把手を設けることができず、可搬性が低下する虞があった。
　本発明は、可搬性を向上できる収容装置を提供する。

　この明細書には、２０２２年３月３１日に出願された日本国特許出願・特願２０２２－０６０１５６、２０２２年８月２９日に出願された日本国特許出願・特願２０２２－１３６２８２、及び２０２２年９月１５日に出願された日本国特許出願・特願２０２２－１４７３３５の全ての内容が含まれる。
　本発明は、互いに異なる方向を向く６つの略四角形状の面を備えると共に、略多面体状に設けられる筐体と、前記筐体の内部に設けられ、可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能に収容する収容部と、を備え、前記収容部には、前記可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能な開口が設けられ、前記開口は、６つの前記面のうちの一つである第１面に対応する位置に設けられ、前記第１面は、互いに平行な２つの辺である第１辺と、第２辺とを有し、前記筐体には、前記第１辺に対応する位置に、使用者が持つための第１把手が設けられ、前記第２辺に対応する位置に、使用者が持つための第２把手が設けられることを特徴とする収容装置である。

　本発明によれば、可搬性を向上できる。

図１は、本発明の実施形態に係る収容装置の斜視図である。 図２は、筐体の分解斜視図である。 図３は、収容装置の上部を示す斜視図である。 図４は、収容装置を図１に示す平面ＩＶで切断した横断面図である。 図５は、収容装置を下面側から視た図である。 図６は、収容装置の分解斜視図である。 図７は、収容装置を図１に示す平面ＶＩＩで切断した縦断面図である。 図８は、収容装置に収められる部材を示す図である。 図９は、収容機構を収容装置の右方向から視た概略図である。 図１０は、収容機構を収容装置の右方向から視た概略図である。 図１１は、収容装置を右側から視た側面図である。 図１２は、収容装置における冷却風の流れを示す概略図である。 図１３は、収容装置における冷却風の流れを示す概略図である。

　［１．実施形態］
　［１．１．構成］
　以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
　各図面において、符号ＦＲは、収容装置１が下面を設置面に接する底面として設置（載置）された状態における前方を示し、符号ＵＰは、当該収容装置１の上方を示し、符号ＬＨは、当該収容装置１の左方を示す。以下の説明において、特に説明がない限り、各方向は、これらの収容装置１の方向に沿った方向である。以下、収容装置１が下面を設置面に接する底面として設置された状態である所謂正立姿勢を第１姿勢という。

　図１は、本発明の実施形態に係る収容装置１の斜視図である。
　収容装置１は、当該収容装置１から着脱可能なバッテリ１００を収容し、当該バッテリ１００に蓄電された電力を使用者の操作に応じて変換し、収容装置１の外部の電動装置等に給電する給電装置として機能するものである（図７）。
　図１に示すように、収容装置１は、略直方体状の筐体１０を備える。筐体１０は、いずれも平坦面である上面と、下面と、前面と、後面と、左右に位置する一対の側面とを備える。収容装置１の第１姿勢では、筐体１０の下面が設置面に接する底面となる。
　なお、筐体１０は、直方体状に限らず、例えば略立方体状等、互いに異なる方向を向く６つの略四角形状の面を有すると共に、略多面体であればどのような形状であってもよい。

　図２は、筐体１０の分解斜視図である。図２では、収容機構３０やインバータユニット８０等の筐体１０の内部に収められる部材を省略して示す。
　図２に示すように、筐体１０は、収容装置１の第１姿勢で、上面を形成する上面パネル１２と、底面となる下面を形成する下面パネル１４と、前面を形成する前面パネル１６と、後面を形成する後面パネル１８と、左右の側面の各々を形成する一対の側面パネル１９とを備える。本実施の形態において、各パネルは、いずれも樹脂材によって形成されるが、これに限らず、少なくとも一つ、あるいはいずれかのパネルの一部分が金属材等の他の材料で形成されていてもよい。

　上面パネル１２は、略矩形の板状の材料の各縁部を収容装置１の上下方向に沿って下方に折り曲げられるように形成されることで、所定の厚さ寸法を備えるように形成される部材である。上面パネル１２は、略中央が上面側から下面側に向かって平面視で矩形状に窪む上面凹部１１が設けられる。上面凹部１１の底面の略中央には、平面視で略矩形状の貫通孔である上面開口１３が設けられる。上面凹部１１の底面において、上面開口１３の角部の各々に接近した位置には、貫通孔であるねじ孔１５が設けられる。ねじ孔１５の各々に隣接した位置には、爪状の部材が係合可能な凹部である係合孔１２ｃが設けられる。

　上面パネル１２の前端には、筐体１０の下部に向かって延びる前面板１２ａが設けられる。前面板１２ａは、下方に延びた後に、なだらかに傾斜し、筐体１０の前方に向かって延びる。前面板１２ａは、筐体１０の左右方向から視て円弧を描くように形成される。
　同様に、上面パネル１２の後端には、筐体１０の下部に向かって延びる後面板１２ｂが設けられる。後面板１２ｂは、下方に延びた後に、なだらかに傾斜し、筐体１０の後方に向かって延びる。後面板１２ｂは、筐体１０の左右方向から視て円弧を描くように形成される（図６）。

　上面パネル１２には、平面視で矩形状の蓋体２０が設けられる。蓋体２０は、上面パネル１２の後方側に位置する上面凹部１１の縁部に回動自在に固定される。蓋体２０は、使用者によって回動されることで、上面凹部１１と、上面開口１３との全体を覆うと共に、開放可能である。上面パネル１２においては、この蓋体２０の上面が筐体１０の上面の大部分を形成する。
　蓋体２０は、「覆蓋部」に相当する。

　図３は、収容装置１の上部を示す斜視図である。
　蓋体２０において、上面開口１３に対向する下面には、当該上面開口１３に向かって、当該下面の略全面が膨出することで形成される膨出部２１が設けられる。これによって、蓋体２０の強度が増し、筐体１０、及び蓋体２０は、外側からの外圧タフネスが向上する。すなわち、膨出部２１が蓋体２０の補強部材として機能する。
　この膨出部２１には、内部が空洞に形成され、内部空間２１Ｓが設けられる。膨出部２１において、筐体１０の前面側には、膨出部２１の筐体１０における後面側に対して回動することで開閉可能な蓋部２１ａが形成される。

　図３に示すように、これによって、収容装置１では、蓋体２０が開かれた状態で、蓋部２１ａを開くと、膨出部２１が上方に向かって開口する。このため、収容装置１では、膨出部２１の内部から所定の物品を使用者が出し入れすることが容易となる。膨出部２１の内部には、例えば収容装置１に外部からの電力を入力するための電力ケーブル等の各種のケーブル等を収めることが可能である。
　蓋部２１ａは、「開閉部」に相当する。

　蓋部２１ａにおいて、筐体１０における前面側、且つ筐体１０の下部側には、筐体１０の側方から視て、蓋部２１ａの角部が面取りされることで形成される面取り部２１ｂが設けられる（図７、図１０）。面取り部２１ｂは、筐体１０の左右方向に沿って延びる蓋部２１ａの幅方向全体に亘って設けられる。

　蓋体２０の上面開口１３に対向する下面において、膨出部２１よりも筐体１０の前面側に位置する箇所には、蓋体凹部２０ａが設けられる。蓋体凹部２０ａは、蓋体２０の下面が筐体１０の上方に向かって線状に窪むことで形成される。蓋体凹部２０ａは、筐体１０の左右方向に沿う蓋部２１ａの幅方向全体に亘って設けられる。
　蓋体凹部２０ａの内側面において、膨出部２１に対向する位置には、筐体１０の側方から視て、蓋体凹部２０ａの内側面が面取りされることで形成される面取り部２０ｂが設けられる（図１０）。面取り部２０ｂは、筐体１０の左右方向に沿って延びる蓋体凹部２０ａの幅方向全体に亘って設けられる。

　上面パネル１２において、筐体１０の後方側に位置する上面開口１３の縁部には、筐体の後方から前方にかけて、なだらかに傾斜する傾斜面である開口斜面１３ａが設けられる。開口斜面１３ａの上端は、蓋体２０の後方に位置し、後面板１２ｂの上端に連続する。当該開口斜面１３ａは、上面開口１３の内側で、上面パネル１２の厚さ方向に沿って、上面パネル１２の下端と略同一の位置まで傾斜する。

　下面パネル１４は、略矩形の板状の材料の各縁部を収容装置１の上下方向に沿って上方に折り曲げることで、所定の厚さ寸法を備えるように形成される部材である。下面パネル１４の略中央には、平坦面１４ａが設けられる。下面パネル１４の前端と後端との各々には、手掛かり部１４ｂ、手掛かり部１４ｃが設けられる。

　手掛かり部１４ｂは、下面パネル１４の前端から筐体１０の上方に向かって起立した後に、筐体１０の左右方向から視て、上方に向かって弧を描く凸形状である所謂アーチ状に屈曲しながら筐体１０の前面側に延びる。
　同様に、手掛かり部１４ｃは、下面パネル１４の後端から筐体１０の上方に向かって起立した後に、筐体１０の左右方向から視て、上方に向かって弧を描く凸形状である所謂アーチ状に屈曲しながら筐体１０の後面側に延びる。
　手掛かり部１４ｂ、手掛かり部１４ｃの各々の先端は、下面パネル１４の平坦面１４ａよりも上方に位置する。使用者は、手掛かり部１４ｂ、手掛かり部１４ｃに指や手を掛けることで、収容装置１を運搬することが可能である。

　手掛かり部１４ｂにおいて、下面パネル１４の前端から筐体１０の上方に向かって起立する箇所には、貫通孔である前面吸気口２３が設けられる。この前面吸気口２３は、筐体１０の左右方向に沿って延びる長孔状に形成される。前面吸気口２３の上縁は、手掛かり部１４ｂの先端よりも下方に位置する。

　図４は、収容装置１を図１に示す平面ＩＩＩで切断した横断面図である。図４では、当該横断面を平面視した状態を示す。
　前面吸気口２３には、複数のルーバ２３ａが設けられる。図４に示すように、ルーバ２３ａの各々は、平面視でＳ字を描く形状に形成される。ルーバ２３ａの各々は、筐体１０の前面側の先端が隣り合う他のルーバ２３ａの後端に重なるように配置される。これによって、前面吸気口２３には、筐体１０の前面側から後面側にかけて、所謂ラビリンス構造が形成される。これによって、筐体１０では、前面吸気口２３を介して、筐体１０の外部から内部に塵やゴミ等の異物が侵入することが抑制される。

　図５は、収容装置１を下面側から視た図である。
　図５に示すように、下面パネル１４には、複数のねじ孔１４ｄが設けられる。ねじ孔１４ｄは、下面パネル１４において、筐体１０の左右方向に位置する各辺の各々に沿って、２つずつが設けられる。

　図２に示すように、前面パネル１６は、略矩形の板状の材料の各縁部を収容装置１の前後方向に沿って、曲面を形成するように後方側に折り曲げることで、所定の厚さ寸法を備えるように形成される部材である。前面パネル１６の略中央には、平坦面１６ａが設けられる。
　平坦面１６ａには、貫通孔であるユニット開口１６ｂが設けられる。本実施の形態では、ユニット開口１６ｂは、筐体１０の左右方向に沿って延びる矩形の長孔であり、当該ユニット開口１６ｂは、筐体１０の上下方向に沿って、３つが設けられる。

　ユニット開口１６ｂよりも下方には、筐体１０の左右方向に沿って延びる矩形の長孔である前面開口１６ｃが形成される。

　前面パネル１６において、筐体１０の下面側よりも上面側に接近する位置には、筐体１０の左右方向に沿って延びる棒状の把手２８が設けられる。把手２８の下縁は、筐体１０の前面側において、ユニット開口１６ｂよりも上方に位置する箇所が長孔状にくりぬかれることで形成される。把手２８の上縁は、前面パネル１６の上端の略中央が筐体１０上下方向に沿って切り欠かれることで形成される。これによって、把手２８の各々は、筐体１０の各面から突出することなく設けられる。このため、収容装置１の意匠性と操作性との向上を図ることが可能である。

　把手２８は、中空に形成される。当該把手２８において、後方に対向する位置から下方に対向する位置に亘って連続する側面は、前面パネル１６に一体に形成される。把手２８の内部には、当該把手２８の長手方向に直交する方向に起立して延びる複数のリブ２８ａが設けられる。これによって、把手２８は、所定の強度を備えることが可能である。
　把手２８において、収容装置１の外方側に位置する側面は、前面パネル１６とは別体の把手カバー２７によって形成される。把手カバー２７は、前面パネル１６に取り付けられる。これによって、把手２８を中空に形成し、軽量化を図ることが可能である。

　使用者は、これらの把手２８を把持することで収容装置１の運搬や設置が可能となる。
　なお、把手２８は、上述のような使用者が全周を握ることができる形状に限らず、例えば溝形状のように、使用者が指や手を掛けて収容装置１を保持可能な他の形状でもよい。すなわち、収容装置１は、使用者が持つための手掛かりとなるような凹部等が設けられてもよい。
　前面パネル１６に設けられる把手２８は、「第１把手」に相当し、後面パネル１８に設けられる把手２８は、「第２把手」に相当する。

　前面パネル１６には、平坦面１６ａの角部の各々に隣接した箇所にねじ孔１６ｄが設けられる。
　平坦面１６ａにおいて、筐体１０の上下方向に沿って延びる縁部の各々には、爪状の部材が係合可能な凹部である係合孔１６ｅが設けられる。

　後面パネル１８は、略矩形の板状の材料の各縁部を収容装置１の前後方向に沿って、曲面を形成するように前方側に折り曲げることで、所定の厚さ寸法を備えるように形成される部材である。後面パネル１８の略中央には、平坦面１８ａが設けられる。
　平坦面１８ａには、貫通孔である後面排気口２５が設けられる。本実施の形態において、後面排気口２５は、後面パネル１８の平面視で矩形に形成され、筐体１０の下面側よりも上面側に接近する位置に設けられる。後面排気口２５には、複数のルーバが設けられる。
　なお、前面パネル１６と、後面パネル１８との少なくともいずれか一方は、１つの部材に限らず２つ以上の部材から形成されてもよい。

　図４、図５に示すように、後面排気口２５よりも下方には、筐体１０の左右方向に沿って延びる矩形の長孔である後面開口１８ｃが形成される。

　図２に示すように、後面パネル１８において、筐体１０の下面側よりも上面側に接近する位置には、筐体１０の左右方向に沿って延びる棒状の把手２８が設けられる。後面パネル１８の把手２８は、前面パネル１６の把手２８と略同一形状で形成される。把手２８の下縁は、筐体１０の前面側において、後面排気口２５よりも上方に位置する箇所が長孔状にくりぬかれることで形成される。把手２８の上縁は、後面パネル１８の上端の略中央が筐体１０上下方向に沿って切り欠かれることで形成される。

　把手２８は、中空に形成される。当該把手２８において、前方に対向する位置から下方に対向する位置に亘って連続する側面は、後面パネル１８に一体に形成される。把手２８の内部には、当該把手２８の長手方向に直交する方向に起立して延びる複数のリブ２８ａが設けられる。
　把手２８において、収容装置１の外方側に位置する側面は、後面パネル１８とは別体の把手カバー２７によって形成される。把手カバー２７は、後面パネル１８に取り付けられる。

　後面パネル１８には、平坦面１８ａの角部の各々に隣接した箇所にねじ孔１８ｄが設けられる。
　平坦面１８ａにおいて、筐体１０の上下方向に沿って延びる縁部の各々には、爪状の部材が係合可能な凹部である係合孔１８ｅが設けられる。

　図１、図２に示すように、上面パネル１２の前端には、前面パネル１６の上端が連結され、上面パネル１２の後端には、後面パネル１８の上端が連結される。下面パネル１４の前端には、前面パネル１６の下端が連結され、下面パネル１４の後端には、後面パネル１８の下端が連結される。

　具体的には、前面パネル１６の上端側のねじ孔１６ｄの各々に挿通された締結部材１５０が上面パネル１２の前端に螺合し、前面パネル１６の下端側のねじ孔１６ｄの各々に挿通された締結部材１５０が下面パネル１４の前端に螺合する。
　同様に、後面パネル１８の上端側のねじ孔１８ｄの各々に挿通された締結部材１５０が上面パネル１２の後端に螺合し、後面パネル１８の下端側のねじ孔１８ｄの各々に挿通された締結部材１５０が下面パネル１４の後端に螺合する。

　これによって、上面パネル１２と、下面パネル１４と、前面パネル１６と、後面パネル１８とは、筐体１０の左右方向から視て、矩形の枠状となるように互いに連結される（図６）。このため、各パネルは、互いに補強し合い、このため、収容装置１の強度の向上を図ることが可能である。
　加えて、把手２８が設けられる前面パネル１６と、後面パネル１８とが上面パネル１２と、下面パネル１４とに固定されるため、使用者が把手２８を把持して収容装置１を運ぶ場合における当該収容装置１の強度が確保される。

　上面パネル１２と、前面パネル１６とが連結されると、把手２８の周面と、前面板１２ａとが対向して配置される。前面板１２ａの先端は、把手２８の下方にまで延び、前面板１２ａは、把手２８の周面に対向する曲面を形成する。
　同様に、上面パネル１２と、後面パネル１８とが連結されると、把手２８の周面と、後面板１２ｂとが対向して配置される。後面板１２ｂの先端は、把手２８の下方にまで延びび、後面板１２ｂは、把手２８の周面に対向する曲面を形成する。

　使用者が把手２８の各々を把持する場合、把手２８の各々と、前面板１２ａまたは後面板１２ｂのいずれかとの間に手を差し入れることとなる。前面板１２ａ及び後面板１２ｂは、一部材から形成され、継ぎ目のない曲面を形成する。このため、収容装置１では、把手２８の各々と、前面板１２ａまたは後面板１２ｂのいずれかとの間に手を差し入れた場合、使用者の手に継ぎ目等が当たることがない。

　下面パネル１４と、前面パネル１６とが連結されると、前面開口１６ｃを介して、手掛かり部１４ｂと、前面吸気口２３とが筐体１０の前面側に露出する。手掛かり部１４ｂの先端は、前面開口１６ｃの上縁に連結される。
　同様に、下面パネル１４と、前面パネル１６とが連結されると、後面開口１８ｃを介して、手掛かり部１４ｃが筐体１０の後面側に露出する。手掛かり部１４ｃの先端は、後面開口１８ｃの上縁に連結される。

　使用者は、前面開口１６ｃ、または後面開口１８ｃを介して、手掛かり部１４ｂ、または手掛かり部１４ｃに指や手を掛けることで、収容装置１を運搬することが可能である。
　手掛かり部１４ｂは、「第３把手」に相当する。
　手掛かり部１４ｃは、「第４把手」に相当する。

　側面パネル１９の各々は、平面視で略矩形の板状部材である。側面パネル１９鵜の角部の各々には、各辺から、筐体１０左右の側面となる平面に向かって、なだらかに傾斜する傾斜面が形成される。側面パネル１９の各々が他のパネルに連結されると、傾斜面の各々は、筐体１０の上面、下面、前面、及び後面のそれぞれに連続する面となる。
　側面パネル１９の各々において、中央に位置する平面は、平坦部であると共に、筐体１０の周の側面の大部分を形成する主面として機能する。

　側面パネル１９の各々において、筐体１０の上下方向における下端側に位置する辺を除く３つの各辺には、筐体１０の内部側に位置する面から突出する複数の係合片１９ａが設けられる。側面パネル１９の各々は、左右それぞれから、これらの係合片の各々１９ａを、上面パネル１２の係合孔１２ｃの各々と、前面パネル１６の係合孔１６ｅの各々と、後面パネル１８の係合孔１８ｅの各々とに係合させることで、これらのパネルの各々に取り付けられる。
　なお、これに限らず、側面パネル１９の各々は、締結部材を用いて各パネルに固定されてもよい。また例えば、側面パネル１９の各々の少なくともいずれか一方は、１つの部材に限らず２つ以上の部材から形成されてもよい。

　収容装置１は、左右側面、すなわち、側面パネル１９の各々を底面として設置可能である。以下、左右側面を底面として収容装置１が設置された状態である所謂横臥姿勢を、第２姿勢という。

　図６に示すように、側面パネル１９の各々において、筐体１０の上下方向における下端側に位置する辺には、係合片１９ａと同一方向に突出する複数の固定片１９ｂが設けられる。固定片１９ｂの各々には、ねじ孔１９ｃが設けられる。側面パネル１９の各々が上面パネル１２と、下面パネル１４と、前面パネル１６と、後面パネル１８とに取り付けられると、固定片１９ｂの各々は、下面パネル１４の平坦面１４ａの下方に配置され、ねじ孔１９ｃの各々は、ねじ孔１４ｄの各々の下方に配置される。

　平坦面１４ａと、固定片１９ｂの各々とが重なる箇所には、下面脚部外部に向かって突出する複数の脚部１７が設けられる。脚部１７の各々は、締結部材１５０の各々によって、ねじ孔１９ｃの各々と、ねじ孔１４ｄの各々とに共締めされることで、下面パネル１４に取り付けられる。加えて、側面パネル１９の各々と、下面パネル１４とが固定される。
　第１姿勢では、収容装置１は、これらの脚部１７によって支持される。第１姿勢では、筐体１０の上下方向において、下面パネル１４が鉛直下方に配置される。

　図１、図６に示すように、側面パネル１９の各々において、筐体１０の上下方向における下端側に位置する傾斜面と中央に位置する平面との境界には、貫通孔である水抜き孔１９ｄが設けられる。水抜き孔１９ｄは、筐体１０の前後方向に沿って延びる長孔である。

　収容装置１が第１姿勢で設置された場合、水抜き孔１９ｄの各々は、筐体１０の上下方向において、下面パネル１４に接近した位置に配置される。このため、第１姿勢で配置される収容装置１では、内部に入り込んだ、あるいは結露して生じた水分が水抜き孔１９ｄの各々から排水される。

　収容装置１は、左右側面、すなわち、側面パネル１９の各々を底面として設置可能である。この場合、水抜き孔１９ｄのいずれか一方は、収容装置１の設置面と略同一の位置に配置される。このため、収容装置１では、内部に入り込んだ、あるいは結露して生じた水分が水抜き孔１９ｄの各々から排水される。以下、左右側面を底面として収容装置１が設置された状態を、第２姿勢という。

　このように、収容装置１は、水抜き孔１９ｄが設けられることで、第１姿勢、及び第２姿勢のいずれの設置状態においても、内部の水分を排出することが可能である。

　図１、図６に示すように、側面パネル１９の各々において、傾斜面と中央に位置する平面との境界には、シール材１９ｅが設けられる。シール材１９ｅは、例えばゴム材等によって形成される。シール材１９ｅは、側面パネル１９の各々と、上面パネル１２と、下面パネル１４と、前面パネル１６と、後面パネル１８との隙間を封止する。
　これによって、収容装置１では、側面パネル１９の各々と、上面パネル１２と、下面パネル１４と、前面パネル１６と、後面パネル１８との隙間から水分やゴミ等が筐体１０の内部に入り込むことが抑制される。シール材１９ｅの各々は、水抜き孔１９ｄの各々に重なる位置では、省略されて設けられる。

　図１、図６に示すように、側面パネル１９の各々が上面パネル１２と、下面パネル１４と、前面パネル１６と、後面パネル１８とに取り付けられると、ねじ孔１６ｄの各々と、ねじ孔１８ｄの各々とが側面パネル１９の各々に覆われる。

　図６は、収容装置１の分解斜視図である。図７は、収容装置１を図１に示す平面ＶＩで切断した縦断面図である。平面ＶＩは、収容装置１の左右方向における略中央を通る仮想面である。図７では、説明の便宜上、バッテリ１００と、膨出部２１とを一点鎖線で示し、プロセッサ１３０を二点鎖線で示す。図８は、収容装置１に収められる部材を示す斜視図である。
　図６、図７、図８に示すように、筐体１０の内部には、バッテリ１００を収容する収容機構３０が設けられる。当該収容機構３０は、筐体１０の前後方向において、略中央に配置され、上面開口１３の直下に位置する。

　図１に示すように、前面パネル１６において、筐体１０の前面に位置し、且つ下面側よりも上面側に接近する位置には、ユーザインターフェースユニット２２が設けられる。ユーザインターフェースユニット２２は、ＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ　Ｅｍｉｔｔｉｎｇ　Ｄｉｏｄｅ）等が設けられ、収容装置１の運転状態や、バッテリ１００のエネルギの残量等を表示するディスプレイエリアと、使用者から収容装置１の運転状態の切り替え指示等といった操作を受ける操作子であるスイッチが設けられるスイッチエリアとを備える。
　なお、ユーザインターフェースユニット２２は、物理スイッチに限らず、ディスプレイエリアに設けられたタッチパネルで操作可能に形成されてもよい。
　ディスプレイエリアは、「表示部」に相当し、スイッチエリアは、「操作部」に相当する。ユーザインターフェースユニット２２は、「インターフェース部」に相当する。

　前面パネル１６において、ユーザインターフェースユニット２２よりも下方には、端子ユニット２４が設けられる。端子ユニット２４は、交流電力出力端子と、直流電力出力端子とを備える。交流電力出力端子と、直流電力出力端子とは、それぞれに接続された外部の端子を介して、交流電力と直流電力とを他の電動装置等に供給する。
　端子ユニット２４は、収容装置１に対する所定の操作を受ける操作子や、他の収容装置１に接続される接続端子等を備える。

　端子ユニット２４は、交流電力入力端子と、直流電力入力端子とを備える。交流電力入力端子と、直流電力入力端子とには、それぞれに接続された外部の端子を介して、発電機や家屋等の交流出力部（アウトレット）、太陽光パネル等の収容装置１の外部の発電装置から交流電力や、直流電力が供給される。
　収容装置１は、この入力された交流電力や直流電力を用いて、内部に収容するバッテリ１００の充電を行うことが可能である。すなわち、収容装置１は、充電装置として機能する。

　端子ユニット２４には、上述した各種端子の各々や、操作子を覆うカバー部材２６が設けられる。カバー部材２６は、端子ユニット２４から着脱可能に設けられる。なお、カバー部材２６は、端子ユニット２４に一体に設けられ、開閉可能に形成されてもよい。

　端子ユニット２４には、通信ユニット１２０が設けられる。通信ユニット１２０は、アンテナや通信回路等の近距離無線通信規格に従った通信ハードウェアを備える。通信ユニット１２０は、例えばリモコン、あるいはスマートフォンやタブレットなどの端末装置と通信可能である。収容装置１では、端末装置と通信ユニット１２０で通信することで、ディスプレイ等の端末装置の表示部にディスプレイエリアと同様の表示を表示させることや、スイッチエリアでの操作と同様の操作を端末装置で行うことが可能である。
　なお、近距離無線通信規格としては、Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）やＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等が例に挙げられる。通信ユニット１２０は、端子ユニット２４の側方に取り付けられ、筐体１０の外部に露出しない位置に設けられる。

　ユーザインターフェースユニット２２と、端子ユニット２４と、通信ユニット１２０とは、予め互いに連結された状態で、前面パネル１６の筐体１０における後方側の平面に取り付けられる。このように取り付けられるユーザインターフェースユニット２２と、端子ユニット２４とにおいて、ディスプレイエリアやスイッチエリア、各種の端子や、操作子等は、ユニット開口１６ｂに挿通されることで、筐体１０の前面側に露出する。

　本実施の形態では、通信ユニット１２０は、締結部材１５０によって、端子ユニット２４に取り付けられる。この締結部材１５０は、当該締結部材１５０が備えるねじ頭が筐体１０の右側面を形成する側面パネル１９に向かうように取り付けられる。また、通信ユニット１２０、及び締結部材１５０は、側面パネル１９が取り外された場合に、外部に露出する位置に配置される。

　通信ユニット１２０には、所定の配線等の端子を接続可能な通信ユニット端子１２０ａが設けられる。通信ユニット端子１２０ａは、筐体１０の前後方向に沿って、当該筐体１０の後方に向かって開口するように設けられる雌型の端子である。なお、これに限らず、通信ユニット端子１２０ａは、筐体１０の前後方向に沿って、当該筐体１０の後方に向かって突出するように設けられる雄型の端子であってもよい。

　筐体１０の前後方向において、収容機構３０の後方には、インバータユニット８０が設けられる。インバータユニット８０は、インバータ８２とシュラウド９０とを備える。
　インバータ８２は、バッテリ１００から供給される直流電力を使用者の操作に応じて変換し、交流電力を出力する、所謂ＤＣ－ＡＣインバータとして機能する。

　インバータ８２は、両面に所定の電気部品８６が実装された矩形の基板８４を備える。基板８４は、平面の各々が筐体１０の前後方向に向かうように配置される。電気部品８６は、インバータ回路や、コンバータ回路等の所定の電気回路を形成する。
　基板８４には、ＡＣ－ＤＣコンバータやＤＣ－ＤＣコンバータ等の、他の電気作動部が実装される。このため、インバータ８２は、例えばバッテリ１００から供給された直流電力を変換し、電圧の異なる直流電力を出力することが可能である。
　インバータ８２は、「エネルギ変換部」に相当する。

　上述のように、収容装置１は、端子ユニット２４を介して、収容装置１の外部の発電装置から、交流電力や、直流電力が供給される。収容装置１に入力される交流電力は、インバータ８２が備えるＡＣ－ＤＣコンバータで直流電力に変換されバッテリ１００に充電される。収容装置１に入力される直流電力は、インバータ８２が備えるＤＣ－ＤＣコンバータで電圧を変換され、バッテリ１００に充電される。

　シュラウド９０は、筐体１０の前後方向において、インバータ８２を後方から覆う被覆部材である。シュラウド９０には、バッテリ１００やインバータ８２を冷却する複数の送風機９２が設けられる。

　シュラウド９０において、インバータ８２の周縁を覆う箇所には、貫通孔である複数のシュラウド吸気口９１が設けられる。シュラウド吸気口９１は、シュラウド９０の内部空間と、インバータユニット８０の外部とを連通させる。

　インバータユニット８０は、基板８４の上縁が上縁支持部材８７に支持され、基板８４の下縁が下縁支持部材８８に支持されることで筐体１０の内部に固定される。
　上縁支持部材８７は、筐体１０の前後方向において、後方に向かってＵ字状に湾曲する線状の部材である。上縁支持部材８７は、両端が収容機構３０に固定され、長手方向における略中央に位置する２カ所で基板８４に当接することで基板８４、及びインバータユニット８０を支持する。

　下縁支持部材８８は、下面パネル１４に設けられ、筐体１０の左右方向に沿って延びる線状の部材である。下縁支持部材８８は、筐体１０の前面側から視て、略Ｍ字状に湾曲して形成され、筐体１０の上方に向かって突出する２つの頂部が基板８４に当接することで基板８４、及びインバータユニット８０を支持する。これによって、インバータユニット８０は、筐体１０に固定される。

　図７に示すように、バッテリ１００は、可搬型で、且つ内部に電池セル等のエネルギ蓄積器が収められる略直方体状の蓄電装置である。バッテリ１００の長手方向に位置する一対の端面１０１、１０３の各々は、平面視でいずれも矩形である。

　バッテリ１００は、長手方向における一方の端面１０１に、使用者が把持可能なバッテリハンドル１０２が設けられる。バッテリハンドル１０２は、平面視で略Ｔ字状に形成される。
　他方の端面１０３には、バッテリ端子１０８が設けられる。バッテリ端子１０８は、端面１０３において、一辺に接近する位置に設けられ、当該辺に沿って延びる、レセプタクルとも称される雌型の端子である。バッテリ端子１０８が接近して配置される端面１０３の辺は、バッテリ１００の長手方向における平面視で、辺ハンドル部１０４が設けられる端面１０１の辺に重なる。
　バッテリ端子１０８は、「第１電気端子」に相当する。

　バッテリ１００は、バッテリ１００の長手方向に沿って延び、長手方向における両端が端面１０１、１０３に連続する４つのバッテリ側面１０７を備える。これらのバッテリ側面１０７のうち、１つのバッテリ側面１０７は、バッテリ１００の長手方向から視て、バッテリ１００の長手方向に交差する方向に沿って、曲線を描くように曲がる、曲面状に形成される。これに対して、他のバッテリ側面１０７は、略平坦面状に形成される。すなわち、バッテリ１００は、バッテリ１００の平面視における中心を通り、バッテリ１００の長手方向に沿って延びる仮想線Ｖを回転軸とする回転非対称に形成される（図１０、図１１）。以下、曲面状に形成されるバッテリ側面１０７を曲面１０９とする。
　曲面１０９は、バッテリ端子１０８が接近して配置される端面１０３の辺に連続する。

　バッテリ１００は、当該バッテリ１３０の制御を行うプロセッサ１３０を備える。プロセッサ１３０は、バッテリ１００の起動状態と、被起動状態とを切り替える。
　起動状態は、バッテリ１００の電力を当該バッテリ１００の外部に出力可能、またはバッテリ１００の外部の電力を当該バッテリ１００に入力可能な状態である。
　非起動状態は、バッテリ１００の電力を当該バッテリ１００の外部に出力不能、または該バッテリ１００の外部の電力を該バッテリ１００に入力不能な状態である。
　バッテリ１００は、「可搬型エネルギ蓄積器、電力蓄積器」に相当する。プロセッサ１３０は、「切替制御部」に相当する。

　図７、図９、図１０に示すように、収容機構３０は、バッテリ１００を収容すると共に、バッテリ１００のバッテリ端子１０８と電気的に接続する。収容機構３０は、バッテリケース３２を備える。バッテリケース３２は、バッテリ１００を収容して保持する、例えば樹脂製の容器である。バッテリケース３２は、長手方向が筐体１０の上下方向に沿って延びる略直方体状に形成される。

　バッテリケース３２は、バッテリケース３２の内部における底面を形成する奥部４０と、当該奥部４０の各辺から起立する側壁４８とを備える。奥部４０は、筐体１０の下部側に位置し、バッテリケース３２の下端部に相当する。奥部４０は、平面視で略四角形状に形成される。
　側壁４８の各々は、バッテリケース３２側面の各々を形成する。側壁４８の各々は、平面視で略長方形状に形成され、長手方向が筐体１０の上下方向に沿って延びる。
　本実施の形態では、側壁４８の長手方向における長さ寸法は、バッテリ側面１０７の長手方向における長さ寸法と略同一となるように形成される。

　バッテリケース３２は、上端面全体が開口する矩形の出し入れ口３１を備える。出し入れ口３１は、筐体１０の平面視で、上面開口１３に重なる位置に配置される。
　バッテリケース３２は、本開示における「収容部」に相当し、出し入れ口３１は、本開示における「開口」に相当する。

　バッテリケース３２において、出し入れ口３１の周縁には、所定の幅寸法で外方に延出する枠状延出部３４が設けられる。枠状延出部３４は、平面視で、矩形の枠状に形成される。枠状延出部３４の角部の各々には、ねじ孔３３が設けられる。
　枠状延出部３４において、出し入れ口３１を挟んで筐体１０の左右方向に位置する箇所には、いずれも貫通孔であるプレート挿通孔３５と金具挿通孔３７とが設けられる。

　バッテリケース３２は、長手方向における出し入れ口３１の反対側に平面視で矩形の奥部４０を備える。奥部４０には、バッテリケース３２の内部と外部を連通させる貫通孔である端子孔４１が設けられる。端子孔４１は、奥部４０において、筐体１０の後方側に位置する一辺に沿って延びる長孔である。

　図７に示すように、バッテリケース３２の奥部４０には、バッテリケース３２の外方、且つ筐体１０の下部側に向かって突出する複数のケース側ボス３８が設けられる。ケース側ボス３８の各々は、先端面が円形の柱状に形成される。ケース側ボス３８の平面視略中央には、ケース側ボス３８の延びる方向に沿って、貫通孔であるねじ孔が設けられる。

　図６、図８に示すように、バッテリケース３２には、平面視矩形の枠状の部材であるケース枠体５０が設けられる。ケース枠体５０は、例えば金属材料等のバッテリケース３２よりも高い強度、あるいは、バッテリケース３２よりも高い剛性の少なくともいずれか一方を備える例えば金属材料等の材料によって形成される。なお、ケース枠体５０は、バッテリケース３２と同一の材料で形成されてもよい。

　ケース枠体５０の中央には、枠体開口５１が設けられる。枠体開口５１は、平面視でバッテリ１００の長手方向から視た周面の形状と略同一形状に形成される。このため、枠体開口５１において、筐体１０の後方側に位置する辺は、平面視で曲線状に形成され、他の辺は、略直線状に形成される。
　なお、上面開口１３と、出し入れ口３１とのそれぞれが備える各辺の長さ寸法は、枠体開口５１の各辺の長さ寸法以上となるように形成される。

　ケース枠体５０の角部の各々には、ねじ孔５３が設けられる。ケース枠体５０は、ねじ孔５３の各々と、ねじ孔３３の各々とが互いに重ねられた状態で、締結部材１５０によって共締めされることで、バッテリケース３２に取り付けられる。

　図９、図１０は、収容機構３０を収容装置１の右方向から視た概略図である。図９、図１０では、説明の便宜上、バッテリ１００と、ロック機構７６とを一点鎖線で示し、バッテリ１００の平面視における中心を通り、バッテリ１００の長手方向に沿って延びる仮想線Ｖを二点鎖線で示す。
　図８、図９、図１０に示すように、バッテリケース３２の左右に位置する側壁４８の各々には、内部に空間が設けられたポケット状の金具保持部４９が設けられる。金具保持部４９の上端は、金具挿通孔３７に連結される。

　金具保持部４９の各々には、金具挿通孔３７を介して取付金具６０が収められる。取付金具６０は、筐体１０の上下方向に沿って延びる板状部材である。取付金具６０の各々の下部側は、金具保持部４９の内部に収められ、当該金具保持部４９の外部から挿通された締結部材１５０によってバッテリケース３２に固定される。
　取付金具６０の各々の上端は、出し入れ口３１よりも上方に配置される。

　取付金具６０の各々は、保持ハンドル６２を筐体１０の前後方向に沿って回動自在に支持する。保持ハンドル６２は、筐体１０の左右方向に沿って延びる備える線状の部材である。保持ハンドル６２は、筐体１０の前方から視て略Ｕ字状に形成され、長手方向における両端が金具軸体６４を介して、取付金具６０の各々に回動自在に取り付けられる。保持ハンドル６２の略中央において、線状に延びるロックプレート６３は、出し入れ口３１よりも上方に配置される。ロックプレート６３は、使用者が把持可能に形成される。
　保持ハンドル６２の両端には、金具軸体６４から筐体１０の後方側に向かって延びるリンク連結端６１が設けられる。

　リンク連結端６１の各々の先端には、リンク軸体６８を介して、リンクプレート７０の長手方向における一方の端部が回動自在に連結される。リンクプレート７０は、左右に位置する側壁４８の各々の外方で、筐体１０の上下方向に沿って延びる板状部材である。リンクプレート７０の各々は、プレート挿通孔３５に挿通されることで、バッテリケース３２に保持される。

　リンクプレート７０の各々が備える他方の端部には、端子保持プレート７２の長手方向における両端のそれぞれがプレート軸体７４を介して回動自在に連結される。
　端子保持プレート７２は、所定の長さ寸法を備える板状部材である。端子保持プレート７２は、長手方向における一方の端部が左右方向に位置する一方の側壁４８の下部に沿って配置される。端子保持プレート７２は、一方の側壁４８の下部から奥部４０、及び端子孔４１の下方側を通り、他方の端部が左右方向に位置する一方の側壁４８の下部に沿って配置される。このため、端子保持プレート７２は、筐体１０の前面視で略Ｕ字状に折り曲げられて形成される。
　保持ハンドル６２と、リンクプレート７０の各々と、端子保持プレート７２とは、「動力伝達機構」に相当する。

　端子保持プレート７２において、端子孔４１に対向する位置には、ケース側接続端子５４が設けられる。
　ケース側接続端子５４は、バッテリ端子１０８に接続可能に形成される、プラグとも称される雄型の端子である。ケース側接続端子５４は、端子孔４１に挿通可能である。ケース側接続端子５４は、所定の配線を介してインバータ８２に電気的に接続される。このため、ケース側接続端子５４がバッテリ端子１０８に接続されると、バッテリ１００に蓄電された電力がインバータ８２に供給される。
　ケース側接続端子５４は、「第２電気端子」に相当する。

　図８に示すように、保持ハンドル６２のロックプレート６３が出し入れ口３１に対して筐体１０の後方側に移動された場合、リンク連結端６１の各々が筐体１０の下部側に移動し、リンクプレート７０の各々と、端子保持プレート７２とが下方に移動する。これによって、ケース側接続端子５４は、バッテリケース３２の外部、且つ下方に移動する。
　当該状態における保持ハンドル６２と、リンクプレート７０の各々と、端子保持プレート７２との位置は、「第２位置」に相当する。

　図１０に示すように、保持ハンドル６２のロックプレート６３が出し入れ口３１に対して筐体１０の上部側に移動された場合、リンク連結端６１の各々が筐体１０の上部側に移動し、リンクプレート７０の各々と、端子保持プレート７２とが上方に移動する。これによって、ケース側接続端子５４は、端子孔４１を通って、バッテリケース３２の内部に移動する。
　当該状態における保持ハンドル６２と、リンクプレート７０の各々と、端子保持プレート７２との位置は、「第１位置」に相当する。

　図８に示すように、取付金具６０の各々の上端には、ロック機構７６が設けられる。ロック機構７６の各々は、取付金具６０の上端において、筐体１０の左右方向に沿って回動可能に取り付けられる。

　ロック機構７６は、保持ハンドル６２の両端よりも出し入れ口３１側に位置する。保持ハンドル６２のロックプレート６３が出し入れ口３１に対して筐体１０の上部側に移動された場合、ロック機構７６の各々は、保持ハンドル６２の両端の各々によって、出し入れ口３１の内側の位置となるように回動が規制される。
　ロック機構７６は、「押当部」に相当する。

　バッテリケース３２において、筐体１０の左右方向に沿って配置される側壁４８のいずれか一方には、起動バッテリ９８が設けられる。起動バッテリ９８は、収容装置１の制御を行うプロセッサや各種の電気部品に電力を供給する蓄電装置である。収容装置１を起動させる操作子が操作されると、この起動バッテリ９８がプロセッサに給電し、当該プロセッサが収容装置１の制御を開始することで収容装置１が駆動する。起動バッテリ９８は、バッテリ１００よりも低い電圧で電力を供給する。
　起動バッテリ９８は、「他の電力蓄積器」に相当する。

　起動バッテリ９８は、固定ブラケット９６を介してバッテリケース３２に取り付けられる。固定ブラケット９６は、取付金具６０を金具保持部４９に固定する締結部材１５０によって、金具保持部４９と共締めされることで、バッテリケース３２の側壁４８の各々に固定される。起動バッテリ９８は、ねじ部材等の締結部材１５０によって固定ブラケット９６に固定される。

　起動バッテリ９８において、バッテリケース３２に対向する面の所定箇所には、ブラケット緩衝材９６ａが設けられる。ブラケット緩衝材９６ａは、ゴム材やスポンジ材等の可撓性を備える材料によって形成される。固定ブラケット９６は、このブラケット緩衝材９６ａを介してバッテリケース３２に当接する。このため、収容装置１の運搬する場合や、収容装置１に対してバッテリ１００の出し入れを行う場合において、筐体１０が振動した場合であっても、当該ブラケット緩衝材９６ａによって、起動バッテリ９８が振動することが抑制される。

　収容装置１において、起動バッテリ９８は、側壁４８のいずれか一方と、側面パネル１９のいずれか一方との間に配置されると共に、側面パネル１９が取り外された場合に、外部に露出する位置に配置される。

　起動バッテリ９８は、所定の配線等の端子を接続可能な起動バッテリ端子９８ａが設けられる。起動バッテリ端子９８ａは、筐体１０の上下方向に沿って、当該筐体１０の下方に向かって開口するように設けられる雌型の端子である。なお、これに限らず、起動バッテリ端子９８ａは、筐体１０の上下方向に沿って、当該筐体１０の下方に向かって突出するように設けられる雄型の端子であってもよい。

　図１１は、収容装置１を右側から視た側面図である。図１１では、右側面を形成する側面パネル１９を省略して示す。
　図１１に示すように、通信ユニット端子１２０ａ、及び起動バッテリ端子９８ａには、いずれも接続ケーブル１４５が接続される。当該接続ケーブル１４５は、筐体１０の下面パネル１４に沿って、筐体１０の後方に向かって延び、他端がインバータユニット８０に接続される。

　上述のように、通信ユニット１２０、及び起動バッテリ９８は、側面パネル１９が取り外された場合に、外部に露出する位置に配置される。通信ユニット１２０、及び起動バッテリ９８の各々を固定する締結部材１５０が備えるねじ頭は、筐体１０の右側面を形成する側面パネル１９に向かうように取り付けられる。同様に、通信ユニット端子１２０ａ、及び起動バッテリ端子９８ａは、側面パネル１９が取り外された場合に、外部に露出する位置に配置される。
　このため、収容装置１では、一方の側面パネル１９を取り外すことで、通信ユニット１２０の点検や交換、接続ケーブル１４５等の配線接続処理等を使用者が容易に行うことが可能である。

　ここで、筐体１０と、バッテリケース３２との固定構造について説明する。
　下面パネル１４には、筐体１０の上方に向かって突出する複数のパネル側ボス２９が設けられる。パネル側ボス２９の各々は、先端面が円形の柱状に形成される。パネル側ボス２９の各々は、筐体１０の平面視でケース側ボス３８の各々に対応する位置に配置される。パネル側ボス２９の各々と、ケース側ボス３８の各々とは、それぞれが互いの先端面を突き合せた状態で、ねじ孔３９に挿通された締結部材１５０によって連結されて互いに固定される。
　これによって、下面パネル１４とバッテリケース３２とが連結されると共に、筐体１０の上下方向において、当該バッテリケース３２が所定位置に配置される。

　上面パネル１２と、バッテリケース３２とは、ねじ孔１５の各々と、ねじ孔３３の各々とが筐体１０の平面視で重なるように配置される。この状態で、ねじ孔１５の各々と、ねじ孔３３の各々とに締結部材１５０が螺合することで、上面パネル１２と、バッテリケース３２とが固定される。
　これによって、収容装置１では、上面パネル１２と、下面パネル１４とは、バッテリケース３２によって連結される。このため、筐体１０の強度の向上を図ることができる。

　上述の通り、バッテリケース３２には、ケース枠体５０のねじ孔５３が締結部材１５０によってねじ孔３３の各々に共締めされることで取り付けられる。加えて、バッテリケース３２には、締結部材１５０によって、筐体１０の後方側に位置するねじ孔３３の各々に上縁支持部材８７の両端が共締めされることで取り付けられる。これによって、収容装置１では、部品点数の増加を抑制しつつ、上面パネル１２と、バッテリケース３２と、ケース枠体５０と、上縁支持部材８７とが連結される。

　このように、筐体１０の強度の向上が図られた収容装置１では、下面が設置面に接する底面として設置される、第１姿勢に限らず、上面と後面とをいずれも底面として設置することができる。さらに、収容装置１は、左右側面を底面とする第２姿勢で設置することができる。これによって、収容装置１は、使用者の用途に応じて、設置姿勢を変更することが可能である。

　図６に示すように、筐体１０の上下方向において、筐体１０に収められたインバータユニット８０の上方には、後面パネル１８の把手２８が配置され、当該インバータユニット８０の下方には、手掛かり部１４ｃが配置される。
　筐体１０の上下方向において、筐体１０に収められたユーザインターフェースユニット２２と、端子ユニット２４との上方には、前面パネル１６の把手２８が配置され、当該ユーザインターフェースユニット２２と、端子ユニット２４との下方には、手掛かり部１４ｂが配置される。

　筐体１０の平面視で、一対の把手２８の間、及び手掛かり部１４ｂと手掛かり部１４ｃとの間には、収容機構３０が位置する。
　筐体１０の前面から視て、前面パネル１６の把手２８と、手掛かり部１４ｂとの間には、収容機構３０に収められたバッテリ１００が位置する。
　筐体１０の後面から視て、後面パネル１８の把手２８と、手掛かり部１４ｃとの間には、収容機構３０に収められたバッテリ１００が位置する。

　換言すれば、一対の把手２８と、手掛かり部１４ｂと、手掛かり部１４ｃとの各々は、筐体１０の左右方向から視て、筐体１０の角部の各々に配置される。すなわち、一対の把手２８と、手掛かり部１４ｂと、手掛かり部１４ｃとの各々は、収容装置１に収められる部材を囲むように、筐体１０に設けられる。

　［１．２．動作］
　以上のように構成された収容装置１について、その動作を説明する。
　使用者が、収容装置１にバッテリ１００を収容する場合、使用者は、蓋体２０を開き、ロックプレート６３が出し入れ口３１に対して筐体１０の後方側の所定位置に位置するように、保持ハンドル６２を回動させる。これによって、ロック機構７６の各々は、筐体１０の左右方向に沿って回動され、平面視で出し入れ口３１の外方に移動する。

　次いで、使用者は、バッテリハンドル１０２を把持し、仮想線Ｖに沿って、他方の端面１０３側から上面開口１３、枠体開口５１、及び出し入れ口３１に挿入する。このとき、使用者は、曲面１０９が筐体１０の後方側に対向する姿勢でバッテリ１００を挿入させる。
　図９、図１０に示すように、バッテリ１００が収容機構３０に着脱される場合に、移動する方向である着脱方向は、バッテリ１００の平面視における中心を通り、バッテリ１００の長手方向に沿って延びる仮想線Ｖに沿った方向となる。換言すれば、当該着脱方向は、バッテリ１００の長手方向、及びバッテリケース３２の長手方向に沿う方向である。

　上述の通り、枠体開口５１の筐体１０の後方側に位置する辺のみが円弧状に曲がるように形成される。このため、曲面１０９が筐体１０の後方側に対向する姿勢で、使用者がバッテリ１００を挿入させた場合のみ、バッテリ１００は、枠体開口５１に挿通可能である。
　これに対して、上述した姿勢と異なる姿勢で使用者がバッテリ１００を挿入させた場合、バッテリ１００は、枠体開口５１を通過することができない。

　これによって、収容装置１では、バッテリ端子１０８と、ケース側接続端子５４とが接続不可能、すなわちバッテリ１００が収容装置１に電気的に接続不可能な姿勢でバッテリ１００が収容されることが抑制される。このため、収容装置１では、当該収容装置１と、バッテリ１００との接続不良が生じることを抑制される。

　バッテリケース３２に収められたバッテリ１００は、端面１０１のみが出し入れ口３１より上方に位置する。換言すれば、バッテリケース３２に収められたバッテリ１００は、端面１０１、及びバッテリハンドル１０２がバッテリケース３２から露出する。

　バッテリ１００がバッテリケース３２に収められると、使用者は、図１０に示すように、ロックプレート６３が出し入れ口３１の上方の所定位置に位置するまで、保持ハンドル６２を回動させる。この保持ハンドル６２の回動に伴って、ロック機構７６の各々は、筐体１０の左右方向に沿って回動し、平面視で出し入れ口３１の内側に移動し、バッテリ１００の端面１０１に当接する。
　さらに、保持ハンドル６２の回動によって、ケース側接続端子５４は、端子孔４１を通って、バッテリケース３２の内部に移動し、バッテリ端子１０８に接続される。これによって、収容装置１とバッテリ１００とが電気的に接続される。

　この後、使用者は、蓋体２０を回動させて上面開口１３を閉塞する。このとき、図１０に示すように、保持ハンドル６２は、蓋体凹部２０ａの内側に嵌り込むように配置される。膨出部２１は、保持ハンドル６２に対して筐体１０の後方側に配置され、蓋体凹部２０ａの内側面の面取り部２０ｂが設けられる箇所は、保持ハンドル６２に対して筐体１０の前方側に配置される。このように、蓋体２０が上面開口１３を閉塞する場合に、保持ハンドル６２は、筐体１０の前後方向において、膨出部２１と、蓋体凹部２０ａとに挟み込まれて配置されることで回動が規制される。
　このため、収容装置１では、収容装置１とバッテリ１００とが電気的に接続された後に、収容装置１がどのような姿勢で設置された場合であっても、保持ハンドル６２が回動することが規制される。

　さらに、面取り部２１ｂと、面取り部２０ｂとが設けられるため、蓋体２０が回動されて上面開口１３を閉塞する場合に、膨出部２１と、蓋体凹部２０ａとが保持ハンドル６２に接触することが抑制される。これによって、蓋体２０をスムーズに回動させて閉塞し、保持ハンドル６２の回動を規制することができる。

　一方、ロックプレート６３が出し入れ口３１の上方の所定位置に位置していない、すなわち収容機構３０によって、バッテリ１００の収容が完了していない場合、上面開口１３を閉塞するように蓋体２０が回動されると、膨出部２１の下面がロックプレート６３に当接する。これによって、蓋体２０によって上面開口１３が閉塞されることが阻害される。このため、収容装置１では、バッテリ１００の収容が完了していない場合に、使用開始されることが抑制される。

　上述のように、保持ハンドル６２は、筐体１０の左右方向に沿って延び、筐体１０の前後方向に沿って回動するように設けられる。

　ロックプレート６３が出し入れ口３１に対して、筐体１０の上部側に移動するまで保持ハンドル６２が回動されると、ロック機構７６の各々は、当該保持ハンドル６２によって回動が規制されると共に、バッテリ１００の端面１０１を押圧する。

　図１２、図１３は、収容装置１における冷却風の流れを示す概略図である。図１２では、収容装置１を前面側から視た斜視図であり、図１３は、収容装置１を後面側から視た斜視図である。図１２、図１３では、送風機９２によって筐体１０の内部を流れる空気を矢印で示す。
　収容装置１にバッテリ１００が収容され、当該バッテリ１００から収容装置１が駆動を開始すると、送風機９２の各々が駆動する。図１３、図１２に示すように、これによって、前面吸気口２３を介して、筐体１０の外部から内部に空気が取り込まれる。取り込まれた空気は、バッテリケース３２の下方、左右の側方を通過する。

　この後、一部の空気は、インバータ８２と、筐体１０の後方側に位置するバッテリケース３２の側壁４８との間を通過する。これによって、一部の空気は、基板８４と、インバータ８２のバッテリケース３２に対向する基板８４の平面に実装される電気部品８６と、バッテリ１００とを冷却する。このとき、側壁４８は、空気が電気部品８６と基板８４とに沿って流れるように規制する導風部材として機能する。

　この空気は、基板８４の上端まで上昇した後、シュラウド９０の上端側に設けられるシュラウド吸気口９１からインバータユニット８０の内部に吸入される。
　一方、一部の空気は、インバータ８２と、側壁４８との間を通過せずに、シュラウド９０の下端や側縁の各々に設けられるシュラウド吸気口９１の各々からインバータユニット８０の内部に吸入される。

　上述の通り、筐体１０の前方側から視て、シュラウド９０の下端側に位置するシュラウド吸気口９１の各々は、バッテリケース３２に重ならない位置に配置される。このため、当該シュラウド吸気口９１に吸入される空気は、バッテリケース３２に阻害されることが抑制される。

　加えて、シュラウド９０の下端側に位置するシュラウド吸気口９１の各々は、筐体１０の上下方向において、バッテリケース３２の出し入れ口３１とは反対側に位置する。このため、当該シュラウド吸気口９１に吸入される空気は、収容機構３０や、上面パネル１２とバッテリケース３２との連結構造に阻害されることが抑制される。

　インバータユニット８０に吸入された空気は、基板８４の全面に亘って、基板８４と、電気部品８６とを冷却しつつ流れる。当該空気は、送風機９２の各々に取り込まれた後に、インバータユニット８０の外部に排気され、後面排気口２５から筐体１０の外部に排気される。これによって、収容装置１は、インバータ８２やバッテリ１００等の発熱部材を効率よく冷却することが可能である。

　図６に示すように、一対の把手２８と、手掛かり部１４ｂと、手掛かり部１４ｃとの各々は、インバータユニット８０、あるいは、ユーザインターフェースユニット２２と端子ユニット２４との各々の上端または下端に配置される。すなわち、収容機構３０からバッテリ１００が挿抜される範囲を避ける位置に配置される。これによって、収容装置１では、バッテリ１００の着脱を可能にしつつ、当該収容装置１の可搬性を向上することができる。

　バッテリ１００が収められた収容装置１では、バッテリ１００が最も重量のある部材となる。
　収容装置１において、一対の把手２８と、手掛かり部１４ｂと、手掛かり部１４ｃとの各々は、筐体１０の左右方向から視て、筐体１０の角部の各々に配置される。このため、使用者が一対の把手２８と、手掛かり部１４ｂと、手掛かり部１４ｃとのうちのいずれか２つを把持して運搬した場合、使用者が把持した箇所の間に、バッテリ１００が位置することとなる。これによって、収容装置１では、より確実に当該収容装置１を支持しつつ運搬することが可能である。

　上述のように、手掛かり部１４ｂと、手掛かり部１４ｃとは、下面パネル１４に一体に設けられる。この下面パネル１４は、バッテリ１００を保持するバッテリケース３２に連結される部材である。これによって、手掛かり部１４ｂと、手掛かり部１４ｃとの少なくともいずれかを使用者が把持した場合、下面パネル１４とバッテリケース３２とを介してバッテリ１００を保持することとなる。
　このため、手掛かり部１４ｂと、手掛かり部１４ｃとの少なくともいずれかを使用者が把持した場合、収容装置１では、より確実に当該収容装置１を支持しつつ運搬することが可能である。

　上述した実施形態は、本発明の一態様を例示したものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。

　例えば、本実施の形態の収容装置１は、筐体１０の内部に収められるバッテリ１００を電力源として、装置外に電力を供給する給電装置であるとしたが、これに限らず、光源や音声出力器等といった、当該装置と一体に形成される電力消費部を備える電力消費装置であってもよい。

　また例えば、上述した実施形態では、ケース枠体５０がバッテリケース３２とは別体に形成されるとしたが、これに限らず、バッテリケース３２と一体に形成されてもよい。

　また例えば、収容装置１は、収容機構３０と当該収容機構３０に収容されるバッテリ１００との隙間を封止して液密にするシール材を備え、当該シール材によって形成される封止構造を備えてもよい。この場合、収容装置１は、蓋体２０が省略されてもよい。

　上述した実施形態では、バッテリ１００は、仮想線Ｖを回転軸とする回転非対称に形成されるとしたが、これに限らず、円柱状等の回転対称形状に形成されてもよい。加えて、バッテリ端子１０８は、バッテリ１００が回転対称となる位置、及び形状となるように形成されてもよい。

　上述した実施の形態では、収容装置１、及び収容機構３０は、蓄電装置として内部に電池セルを備えるバッテリ１００を収容するものとしたが、これに限らず、キャパシタ等の他の蓄電装置を収容してもよい。

　上述した実施形態において、収容装置１は、可搬型エネルギ蓄積器として、電力を蓄電するバッテリ１００を収容するとした。しかしながらこれに限らず、収容装置１は、例えば水素等を用いる燃料電池を着脱可能に収容してもよい。また例えば、収容装置１は、燃料電池に用いる水素を貯蔵する水素容器、所謂可搬水素タンク等の発電に用いられる燃料の蓄積器を備えてもよい。

　また例えば、収容装置１は、エンジンのような燃焼機関を備え、当該燃焼機関で燃焼されるガソリン等の液体燃料や、水素等の気体燃料を収める容器等を着脱可能に収容してもよい。
　このように、収容装置１は、可搬型エネルギ蓄積器に限らず、燃料等のエネルギ源を蓄積するものを着脱可能に収容するものであってもよい。この場合、収容装置１は、水素等のエネルギ源から発電する機構を備える。

　上述した実施形態では、収容装置１は、給電機能と充電機能とを備えるとしたが、これに限らず、収容装置１は、給電機能のみ、または、充電機能のみを備えてもよい。

　上述した実施形態における水平、及び垂直等の方向や各種の形状は、特段の断りがない限り、それら方向や形状と同じ作用効果を奏する範囲である、所謂均等の範囲を含む。

［上記実施の形態によりサポートされる構成］
　上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。

　（構成１）互いに異なる方向を向く６つの略四角形状の面を備えると共に、略多面体状に設けられる筐体と、前記筐体の内部に設けられ、可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能に収容する収容部と、を備え、前記収容部には、前記可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能な開口が設けられ、前記開口は、６つの前記面のうちの一つである第１面に対応する位置に設けられ、前記第１面は、互いに平行な２つの辺である第１辺と、第２辺とを有し、前記筐体には、前記第１辺に対応する位置に、使用者が持つための第１把手が設けられ、前記第２辺に対応する位置に、使用者が持つための第２把手が設けられることを特徴とする収容装置。
　この構成によれば、収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、収容装置を運搬、及び保持することができる。このため、収容装置では、使用者がより確実に収容装置を支持しつつ運搬することができる。

　（構成２）前記収容部に収容された前記可搬型エネルギ蓄積器とエネルギ伝達可能なエネルギ変換部を備え、前記エネルギ変換部は、前記筐体の内部で、前記第１辺及び前記第２辺と交差する方向において、前記収容部と並ぶ位置に設けられることを特徴とする請求項１に記載の収容装置。
　この構成によれば、可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能な開口収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、エネルギ変換部を設けることができる。このため、収容装置では、収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、可搬型エネルギ蓄積器とのエネルギ伝達を行うことができる。

　（構成３）前記エネルギ変換部の少なくとも一部は、前記第１面と直交する方向視において、前記第１把手、または前記第２把手の少なくともいずれか一方と重なる位置に設けられることを特徴とする請求項２に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容装置は、第１面と直交する方向視で把手と重なる位置の空間を有効に活用して、エネルギ変換部を配置することができる。このため、収容装置は、当該収容装置の大型化を抑制できる。
　さらに、収容装置では、収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、収容装置を運搬、及び保持することができる。このため、収容装置では、使用者がより確実に収容装置を支持しつつ運搬することができる。加えて、収容装置では、当該収容装置に収められるエネルギ変換部を使用者がより確実に支持することができる。

　（構成４）前記エネルギ変換部とエネルギ伝達可能に設けられ、外部装置が接続される接続部を備え、前記接続部は、６つの前記面のうち、前記第１面と交差する面である第２面に対応する位置に設けられることを特徴とする請求項２または請求項３に記載の収容装置。
　この構成によれば、可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能な開口を避けた位置に接続部を設けることができる。このため、収容装置では、収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、収容装置と他の装置を接続することができる。

　（構成５）前記接続部は、前記第２面と交差する方向において、前記収容部を挟んで前記エネルギ変換部の反対側に設けられることを特徴とする請求項４に記載の収容装置。
　この構成によれば、可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能な開口を避けた位置にエネルギ変換部と、接続部とを設けることができる。このため、収容装置では、収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、可搬型エネルギ蓄積器と他の装置とのエネルギ伝達を行うことができる。

　（構成６）前記接続部の少なくとも一部は、前記第１面の直交視で、前記第１把手、または前記第２把手の少なくともいずれか一方と重なる位置に設けられることを特徴とする請求項４または請求項５に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、収容装置を運搬、及び保持することができる。このため、収容装置では、使用者がより確実に収容装置を支持しつつ運搬することができる。加えて、収容装置では、使用者がより確実に接続部を支持することができる。

　（構成７）前記使用者に対して情報を表示する表示部及び／または使用者が操作する操作部が設けられるインターフェース部を備え、前記インターフェース部は、前記第２面に対応する位置に設けられることを特徴とする請求項４から請求項６のいずれか一項に記載の収容装置。
　この構成によれば、可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能な開口を避けた位置にインターフェース部を設けることができる。このため、収容装置では、収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、使用者が収容装置を操作することができる。

　（構成８）前記インターフェース部の少なくとも一部は、前記第１面と直交する方向視において、前記第１把手、または前記第２把手の少なくともいずれか一方と重なる位置に設けられることを特徴とする請求項７に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、収容装置を運搬、及び保持することができる。このため、収容装置では、使用者がより確実に収容装置を支持しつつ運搬することができる。加えて、収容装置では、使用者がより確実にインターフェース部を支持することができる。

　（構成９）前記第１面が鉛直方向上方を向く姿勢である第１姿勢で前記筐体が載置されたときに、前記インターフェース部は、前記接続部よりも鉛直方向上方側に位置することを特徴とする請求項７または請求項８に記載の収容装置。
　この構成によれば、インターフェース部が使用者による操作が容易な位置に配置される。このため、収容装置では、使用者が操作することが容易となる。

　（構成１０）前記筐体は、６つの前記面のうち、前記第１面と平行な面である面を有し、前記第３面は、前記第１辺に平行な第３辺を備え、前記筐体には、前記第３辺に対応する位置に、前記使用者が持つための第３把手が設けられることを特徴とする請求項１から請求項９のいずれか一項に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、複数の把手を設けることができる。このため、収容装置では、使用者がより確実に収容装置を支持しつつ運搬することができる。

　（構成１１）前記第３面は、前記第３辺に平行な第４辺を備え、前記筐体には、前記第４辺に対応する位置に、前記使用者が持つための第４把手が設けられることを特徴とする請求項１０に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、複数の把手を設けることができる。このため、収容装置では、使用者がより確実に収容装置を支持しつつ運搬することができる。

　（構成１２）前記可搬型エネルギ蓄積器は、電力を蓄積する電力蓄積器であり、前記電力蓄積器は、電力を外部に出力可能、または外部の電力を入力可能な起動状態と、電力を外部に出力不能、または外部の電力を入力不能な非起動状態と、に切り替える切替制御部を有し、前記筐体の内部には、前記切替制御部と電気伝達可能な他の電力蓄積器が設けられ、前記他の電力蓄積器は、前記第１辺及び前記第２辺が延びる方向において、前記収容部と並ぶ位置に設けられることを特徴とする請求項１から請求項１１のいずれか一項に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、他の電力蓄積器を設けることができる。このため、収容装置では、収容部から可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能にしつつ、可搬型エネルギ蓄積器とのエネルギ伝達を行うことができる。

　（構成１３）前記可搬型エネルギ蓄積器は、第１電気端子を有すると共に電力を蓄積する電力蓄積器であって、前記第１電気端子と接続される第２電気端子を移動させるための動力を伝達する、及び／または、前記収容部に収容された前記電力蓄積器に押し当てられる押当部を移動させるための動力を伝達する動力伝達機構を備え、前記動力伝達機構は、前記第２電気端子が前記第１電気端子と接続された状態となる、及び／または、前記押当部が前記電力蓄積器に押し当てられた状態となる第１位置と、前記第２電気端子が前記第１電気端子と接続されない状態となる、及び／または、前記押当部が前記電力蓄積器に押し当てられない状態となる第２位置と、に移動可能に設けられ、前記動力伝達機構の少なくとも一部は、前記第１位置のときに、前記第１面と直交する方向視において、前記開口と重なる位置に設けられることを特徴とする請求項１から請求項１２のいずれか一項に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容装置は、開口を介して使用者が動力伝達機構を操作可能となる。

　（構成１４）前記開口の少なくとも一部を覆うように開閉可能に設けられる覆蓋部を備え、前記覆蓋部は、前記第１面に対応する位置に設けられることを特徴とする構成１３に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容装置は、正立姿勢で上面となる位置で、開口を開閉可能に覆うことができる。

　（構成１５）前記覆蓋部は、閉じられた状態で、前記開口側の面から、前記開口に向かって膨出する膨出部を有することを特徴とする請求項１４に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容装置では、膨出部によって、動力伝達機構の駆動を規制できる。

　（構成１６）前記動力伝達機構の少なくとも一部は、該動力伝達機構が前記第１位置のときに、前記第１辺及び前記第２辺と交差する方向において、前記膨出部と並ぶ位置に設けられることを特徴とする請求項１５に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容装置では、膨出部によって、動力伝達機構の駆動を規制できる。

　（構成１７）前記動力伝達機構の少なくとも一部は、該動力伝達機構が前記第２位置のときに、前記覆蓋部が開閉するときの前記膨出部の移動軌跡と重なる位置に設けられることを特徴とする構成１６に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容装置では、膨出部によって、動力伝達機構の駆動を規制できる。

　（構成１８）前記膨出部は、内部に空間を有するよう設けられることを特徴とする構成１５から構成１７のいずれか一項に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容装置では、膨出部の内部に所定の物品を収容できる。

　（構成１９）前記膨出部は、前記空間を開閉するように設けられる開閉部を有することを特徴とする構成１８に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容装置は、膨出部の内部に所定の物品を収容できると共に、剖出部を閉塞して内部に収められる物品を保持できる。

　（構成２０）前記開閉部は、前記覆蓋部が開いた状態において、該開閉部を開いたときに前記空間が鉛直方向上方を向いて開口するように設けられることを特徴とする構成１９に記載の収容装置。
　この構成によれば、収容装置は、開口が開放された状態で、膨出部の操作を容易に行うことができる。

　１　収容装置
　１０　筐体
　１２　上面パネル（第１面）
　１３　上面開口
　１４　下面パネル
　１４ｂ、１４ｃ　手掛かり部（第３把手、第４把手）
　１６　前面パネル（第２面）
　１８　後面パネル
　１９　側面パネル
　２４　端子ユニット（接続部）
　２８　把手（第１把手、第２把手）
　３０　収容機構
　３１　出し入れ口
　３２　バッテリケース
　８０　インバータユニット
　８２　インバータ（エネルギ変換部）
　９０　シュラウド
　１００　バッテリ（可搬型エネルギ蓄積器）
　１２０　通信ユニット
　１３０　プロセッサ（切替制御部）

Claims (20)

1. 　互いに異なる方向を向く６つの略四角形状の面を備えると共に、略多面体状に設けられる筐体と、
   　前記筐体の内部に設けられ、可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能に収容する収容部と、を備え、
   　前記収容部には、前記可搬型エネルギ蓄積器を出し入れ可能な開口が設けられ、
   　前記開口は、６つの前記面のうちの一つである第１面に対応する位置に設けられ、
   　前記第１面は、互いに平行な２つの辺である第１辺と、第２辺とを有し、
   　前記筐体には、前記第１辺に対応する位置に、使用者が持つための第１把手が設けられ、前記第２辺に対応する位置に、使用者が持つための第２把手が設けられる
   　ことを特徴とする収容装置。
2. 　前記収容部に収容された前記可搬型エネルギ蓄積器とエネルギ伝達可能なエネルギ変換部を備え、
   　前記エネルギ変換部は、前記筐体の内部で、前記第１辺及び前記第２辺と交差する方向において、前記収容部と並ぶ位置に設けられる
   　ことを特徴とする請求項１に記載の収容装置。
3. 　前記エネルギ変換部の少なくとも一部は、前記第１面と直交する方向視において、前記第１把手、または前記第２把手の少なくともいずれか一方と重なる位置に設けられる
   　ことを特徴とする請求項２に記載の収容装置。
4. 　前記エネルギ変換部とエネルギ伝達可能に設けられ、外部装置が接続される接続部を備え、
   　前記接続部は、６つの前記面のうち、前記第１面と交差する面である第２面に対応する位置に設けられる
   　ことを特徴とする請求項２または請求項３に記載の収容装置。
5. 　前記接続部は、前記第２面と交差する方向において、前記収容部を挟んで前記エネルギ変換部の反対側に設けられる
   　ことを特徴とする請求項４に記載の収容装置。
6. 　前記接続部の少なくとも一部は、前記第１面と直交する方向視において、前記第１把手、または前記第２把手の少なくともいずれか一方と重なる位置に設けられる
   　ことを特徴とする請求項４または請求項５に記載の収容装置。
7. 　前記使用者に対して情報を表示する表示部及び／または使用者が操作する操作部が設けられるインターフェース部を備え、
   　前記インターフェース部は、前記第２面に対応する位置に設けられる
   　ことを特徴とする請求項４から請求項６のいずれか一項に記載の収容装置。
8. 　前記インターフェース部の少なくとも一部は、前記第１面と直交する方向視において、前記第１把手、または前記第２把手の少なくともいずれか一方と重なる位置に設けられる
   　ことを特徴とする請求項７に記載の収容装置。
9. 　前記第１面が鉛直方向上方を向く姿勢である第１姿勢で前記筐体が載置されたときに、
   　前記インターフェース部は、前記接続部よりも鉛直方向上方側に位置する
   　ことを特徴とする請求項７または請求項８に記載の収容装置。
10. 　前記筐体は、６つの前記面のうち、前記第１面と平行な面である第３面を有し、
    　前記第３面は、前記第１辺に平行な第３辺を備え、
    　前記筐体には、前記第３辺に対応する位置に、前記使用者が持つための第３把手が設けられる
    　ことを特徴とする請求項１から請求項９のいずれか一項に記載の収容装置。
11. 　前記第３面は、前記第３辺に平行な第４辺を備え、
    　前記筐体には、前記第４辺に対応する位置に、前記使用者が持つための第４把手が設けられる
    　ことを特徴とする請求項１０に記載の収容装置。
12. 　前記可搬型エネルギ蓄積器は、電力を蓄積する電力蓄積器であり、
    　前記電力蓄積器は、電力を外部に出力可能、または外部の電力を入力可能な起動状態と、
    　電力を外部に出力不能、または外部の電力を入力不能な非起動状態と、に切り替える切替制御部を有し、
    　前記筐体の内部には、前記切替制御部と電気伝達可能な他の電力蓄積器が設けられ、
    　前記他の電力蓄積器は、前記第１辺及び前記第２辺が延びる方向において、前記収容部と並ぶ位置に設けられる
    　ことを特徴とする請求項１から請求項１１のいずれか一項に記載の収容装置。
13. 　前記可搬型エネルギ蓄積器は、第１電気端子を有すると共に電力を蓄積する電力蓄積器であって、
    　前記第１電気端子と接続される第２電気端子を移動させるための動力を伝達する、及び／または、前記収容部に収容された前記電力蓄積器に押し当てられる押当部を移動させるための動力を伝達する動力伝達機構を備え、
    　前記動力伝達機構は、前記第２電気端子が前記第１電気端子と接続された状態となる、及び／または、前記押当部が前記電力蓄積器に押し当てられた状態となる第１位置と、
    　前記第２電気端子が前記第１電気端子と接続されない状態となる、及び／または、前記押当部が前記電力蓄積器に押し当てられない状態となる第２位置と、に移動可能に設けられ、
    　前記動力伝達機構の少なくとも一部は、前記第１位置のときに、前記第１面と直交する方向視において、前記開口と重なる位置に設けられる
    　ことを特徴とする請求項１から請求項１２のいずれか一項に記載の収容装置。
14. 　前記開口の少なくとも一部を覆うように開閉可能に設けられる覆蓋部を備え、
    　前記覆蓋部は、前記第１面に対応する位置に設けられる
    　ことを特徴とする請求項１３に記載の収容装置。
15. 　前記覆蓋部は、閉じられた状態で、前記開口側の面から、前記開口に向かって膨出する膨出部を有する
    　ことを特徴とする請求項１４に記載の収容装置。
16. 　前記動力伝達機構の少なくとも一部は、該動力伝達機構が前記第１位置のときに、前記第１辺及び前記第２辺と交差する方向において、前記膨出部と並ぶ位置に設けられる
    　ことを特徴とする請求項１５に記載の収容装置。
17. 　前記動力伝達機構の少なくとも一部は、該動力伝達機構が前記第２位置のときに、前記覆蓋部が開閉するときの前記膨出部の移動軌跡と重なる位置に設けられる
    　ことを特徴とする請求項１６に記載の収容装置。
18. 　前記膨出部は、内部に空間を有するよう設けられる
    　ことを特徴とする請求項１５から請求項１７のいずれか一項に記載の収容装置。
19. 　前記膨出部は、前記空間を開閉するように設けられる開閉部を有する
    　ことを特徴とする請求項１８に記載の収容装置。
20. 　前記開閉部は、前記覆蓋部が開いた状態において、該開閉部を開いたときに前記空間が鉛直方向上方を向いて開口するように設けられる
    　ことを特徴とする請求項１９に記載の収容装置。

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