WO2023181124A1

WO2023181124A1 - 制御装置および表示制御方法

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Publication number: WO2023181124A1
Application number: PCT/JP2022/013217
Authority: WO
Inventors: 久智太田; 君浩荒木; 元今野
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2022-03-22
Filing date: 2022-03-22
Publication date: 2023-09-28
Also published as: DE112022005224T5; CN118451491A; JP7258245B1; JPWO2023181124A1

Abstract

制御装置（１）は、表示装置（２）が画面表示データを表示するときのスキャン方向、表示装置（２）の駆動方式、および画面表示データの送信タイミングのうち少なくとも１つと、表示装置（２）の解像度とを含み、画面表示データを表示装置（２）に供給するときの設定条件を示す設定データを複数記憶する設定データ記憶部（１１１）と、複数の設定データのそれぞれに対応する複数の画面表示データを、接続された表示装置（２）に順番に送信し、接続された表示装置（２）に適合した画面表示データを受信したときに予め定められた操作を行うように操作者に促すメッセージ画面を接続された表示装置（２）に表示させ、メッセージ画面に対する操作情報に基づいて、使用する設定データを選択するセットアップ処理を行う制御部（１２１）と、を備えることを特徴とする。

Description

制御装置および表示制御方法

　本開示は、画面表示の設定を行う制御装置および表示制御方法に関する。

　表示装置に対して画面表示データを供給する際には、表示装置の種類に合わせた画面表示データを供給する必要がある。特許文献１には、情報処理装置から送出された表示信号を受信すると、表示信号の映像を表示すると共に、映像の表示状態を表す状態情報を生成して、生成した状態情報を情報処理装置に通知する表示装置が開示されている。表示装置から状態情報を受けた情報処理装置は、状態情報に応じて、表示信号が表示装置に適している場合には現在送出中の表示信号を維持し、表示信号が表示装置に適していない場合には新たな表示信号を生成する。特許文献１に開示された技術では、表示装置に表示状態を表す状態情報を生成して情報処理装置に通知するための回路を追加することで、表示装置に合わせた表示信号を供給することが可能になる。

特開２０１２－０５４７００号公報

　しかしながら、上記従来の技術によれば、表示状態を表す状態情報を生成して情報処理装置に通知するための回路を表示装置に追加で設ける必要があり、必ずしも頻繁ではないセットアップ作業のために装置構成が非常に複雑になってしまうという問題があった。

　また、数値制御装置で表示装置のセットアップ作業をするには、種々の設定データが必要な場合がある。このため従来、数値制御装置から表示装置へのセットアップ作業をするには、表示装置毎に異なる専用ケーブルで、表示装置毎に異なるスキャン方向および駆動方式等に対応させる必要があった。

　本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、装置構成を複雑にすることなく、種々の設定データが必要な場合にも専用ケーブルを必要とせず画面表示の設定を行うことが可能な制御装置を得ることを目的とする。

　上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる制御装置は、表示装置が画面表示データを表示するときのスキャン方向、表示装置の駆動方式、および画面表示データの送信タイミングのうち少なくとも１つと、表示装置の解像度とを含み、画面表示データを表示装置に供給するときの設定条件を示す設定データを複数記憶する設定データ記憶部と、複数の設定データのそれぞれに対応する複数の画面表示データを、接続された表示装置に順番に送信し、接続された表示装置に適合した画面表示データを受信したときに予め定められた操作を行うように操作者に促すメッセージ画面を接続された表示装置に表示させ、メッセージ画面に対する操作情報に基づいて、使用する設定データを選択するセットアップ処理を行う制御部と、を備えることを特徴とする。

　本開示にかかる制御装置は、装置構成を複雑にすることなく、種々の設定データが必要な場合にも専用ケーブルを必要とせず画面表示の設定を行うことが可能になるという効果を奏する。

実施の形態１にかかる表示制御システムの構成を示す図図１に示す設定データ記憶部に記憶される情報の一例を示す図図１に示す制御装置が表示装置に表示させる設定画面の第１の例を示す図図１に示す制御装置が表示装置に表示させる設定画面の第２の例を示す図図１に示す制御装置の動作を説明するためのフローチャート図１に示す表示装置の動作を説明するためのフローチャート実施の形態２にかかる表示制御システムの構成を示す図図７に示す設定データ記憶部に記憶される情報の一例を示す図図７に示す制御装置の制御タイミングを説明するための図図７に示す制御装置の動作を説明するためのフローチャート実施の形態３にかかる表示制御システムの構成を示す図図１１に示す制御装置の動作を説明するためのフローチャート実施の形態４にかかる表示制御システムの構成を示す図図１３に示す制御装置の動作を説明するためのフローチャート実施の形態５にかかる表示制御システムの構成を示す図図１５に示す制御装置の動作を説明するためのフローチャート

　以下に、本開示の実施の形態にかかる制御装置および表示制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態によって本開示の技術的範囲が限定されるものではない。

実施の形態１．
　図１は、実施の形態１にかかる表示制御システム１００の構成を示す図である。表示制御システム１００は、制御装置１と、表示装置２とを有する。

　制御装置１は、記憶装置１１と演算装置１２と入出力インタフェース部１３とを有する。制御装置１は、伝送線を介して表示装置２と接続され、接続された表示装置２が表示するための画面表示データを表示装置２に供給する。制御装置１は、例えば、数値制御装置であってもよい。

　記憶装置１１は、制御装置１が使用する情報を記憶する機能を有し、設定データ記憶部１１１を有する。設定データ記憶部１１１は、表示装置２の種類毎に異なる複数の設定データを記憶する。設定データは、画面表示データを表示装置２に供給するときの設定条件を示す。記憶装置１１は、例えば、ＲＡＭ（Random　Access　Memory）、ＲＯＭ（Read　Only　Memory）、フラッシュメモリ、ＥＰＲＯＭ（Erasable　Programmable　ＲＯＭ）、ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）（Electrically　ＥＰＲＯＭ）などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、ＤＶＤ（Digital　Versatile　Disk）などである。

　図２は、図１に示す設定データ記憶部１１１に記憶される情報の一例を示す図である。図２には、複数の設定データが示されている。図２に示す複数の設定データのそれぞれは、設定項目として、表示装置２の解像度と、画面表示データのデータ幅と、表示装置２が画面表示データを表示するときのスキャン方向と、表示装置２の駆動方式とを含む。これらの設定項目は、画面表示データを生成するときの設定条件として使用される。設定データ＃１および設定データ＃４の解像度はＶＧＡ（Video　Graphics　Array）（６４０×４８０）であり、設定データ＃２、設定データ＃５および設定データ＃７の解像度はＸＧＡ（eXtended　Graphics　Array）（１０２４×７６８）であり、設定データ＃３および設定データ＃６の解像度はＳＸＧＡ（Super　eXtended　Graphics　Array）（１２８０×１０２４）である。また、設定データ＃１～設定データ＃３，設定データ＃５～設定データ＃７のデータ幅は８ｂｉｔであり、設定データ＃４のデータ幅は６ｂｉｔである。設定データ＃１～設定データ＃３，設定データ＃５～設定データ＃７のスキャン方向は順方向であり、設定データ＃４のスキャン方向は逆方向である。設定データ＃１の駆動方式はラインコモン反転であり、設定データ＃２～＃４および設定データ＃６の駆動方式はドット反転であり、設定データ＃５の駆動方式はドット反転１×１であり、設定データ＃７の駆動方式はドット反転１×２である。

　演算装置１２は、制御装置１の動作を制御する制御部１２１を有する。演算装置１２は、専用のハードウェアであってもよいし、ＣＰＵ（Central　Processing　Unit）であってもよい。演算装置１２が専用のハードウェアである場合、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ＡＳＩＣ（Application　Specific　Integrated　Circuit）、ＦＰＧＡ（Field　Programmable　Gate　Array）、またはこれらを組み合わせたものであってもよい。制御部１２１は、表示装置２を制御する際に使用する設定データを選択するセットアップ処理を行う。制御部１２１は、図３，４に示すような画面を用いて、操作者に使用する設定データを選択させることで、表示装置２を制御する際に使用する設定データを選択するセットアップ処理を行う。図３は、図１に示す制御装置１が表示装置２に表示させる設定画面の第１の例を示す図である。図４は、図１に示す制御装置１が表示装置２に表示させる設定画面の第２の例を示す図である。

　制御装置１は、画面表示データに対応する設定データがこの画面表示データを表示する表示装置２に適しているか否かを判定するためのテストパターンを含む画面表示データを表示装置２に供給することができる。例えば、図３に示す第１の例の画面表示データは、カラー表示パターン、グラデーションパターン、フリッカ確認パターン、最外周確認用パターンなどのテストパターンＰと、表示装置２に適合した画面表示データを受信したときに予め定められた操作を行うように操作者に促すメッセージ画面ＭＳ１とを含む。図３に示すメッセージ画面ＭＳ１は、「検査画面のパターンが正しく表示されている場合は、Enterボタンを押してください。」というメッセージを含み、操作者が正しい表示であると判断した場合に、予め定められた操作を行うように促している。

　また、図４に示す第２の例の画面表示データは、テストパターンＰおよびメッセージ画面ＭＳ２に加えて、画面表示データに対応する設定データに含まれる駆動方式と、この画面表示データを表示する表示装置２の駆動方式とが一致する場合に、正常に表示されるパターンＴＰ－１と、表示に異常が生じるキラーパターンＴＰ－２とを含む駆動方式テストパターンＴＰを含む。図４に示すメッセージ画面ＭＳ２は、「ＡよりもＢがチラついて見える場合は正常です。Enterボタンを押してください。」というメッセージを含み、パターンＴＰ－１が正常に表示され、且つキラーパターンＴＰ－２の表示に異常が生じている場合に、操作者が予め定められた操作を行うように促している。このような操作は、図２の中で設定データ＃５および設定データ＃７のように解像度およびデータ幅などが同じであっても駆動方式が異なる場合に、図４に示すような駆動方式テストパターンＴＰを表示させることで、設定データ＃５が適している表示装置２と、設定データ＃７が適している表示装置２とを識別することが可能になり、より正確に設定データの選択を行うことができる。

　制御部１２１は、設定データ記憶部１１１に記憶される複数の設定データのそれぞれに対応する複数の画面表示データを、接続された表示装置２に順番に送信し、図３，４に示すような画面を表示装置２に表示させて、操作者の操作情報を得ることで、表示装置２に表示画面データを供給する際に使用する設定データを操作者に選択させることができる。

　入出力インタフェース部１３は、制御装置１からデータを出力するデータ出力部１３１と制御装置１にデータが入力されるデータ入力部１３２とを有し、制御装置１に対するデータの入出力インタフェースである。実施の形態１では、データ出力部１３１は、表示装置２に画面表示データを出力し、データ入力部１３２は、表示装置２から操作情報が入力される。データ出力部１３１およびデータ入力部１３２のそれぞれは、例えば、ＣＭＯＳ（Complementary　Metal　Oxide　Semiconductor）回路を用いてパラレルＲＧＢ（Red　Green　Blue）信号で表示データを転送する方式に対応するインタフェースであるパラレルＲＧＢ、差動回路を用いて、ＬＶＤＳ（Low　Voltage　Differential　Signaling）と呼ばれる低振幅高速差動信号で表示データを転送する方式に対応するインタフェースであるＬＶＤＳ、シリアル通信などの汎用的な単方向通信インタフェースを用いることができる。

　表示装置２は、表示部２１と、操作部２２と、入出力インタフェース部２３とを有する。表示部２１は、制御装置１から入力される画面表示データを表示する。操作部２２は、表示装置２に物理的に設けられた操作用のボタン、および、タッチセンサなどである。タッチセンサを備える表示装置２の場合、操作部２２は、ソフトウェアキーを用いて操作情報を取得してもよい。入出力インタフェース部２３は、表示装置２からデータを出力するデータ出力部２３１と、表示装置２へデータが入力されるデータ入力部２３２とを有し、表示装置２に対するデータの入出力インタフェースである。実施の形態１では、データ出力部２３１は、制御装置１に操作情報を出力し、データ入力部２３２は、制御装置１から画面表示データが入力される。データ出力部２３１およびデータ入力部２３２のそれぞれは、パラレルＲＧＢ、ＬＶＤＳ、シリアル通信などの汎用的な単方向通信インタフェースを用いることができる。実施の形態１では、制御装置１のデータ出力部１３１と表示装置２のデータ入力部２３２とが接続され、制御装置１から表示装置２へデータを伝送する単方向通信インタフェースを構成している。

　図５は、図１に示す制御装置１の動作を説明するためのフローチャートである。制御装置１の制御部１２１は、制御装置１に表示装置２が接続されてセットアップ処理を開始したとき、設定データ記憶部１１１に記憶される複数の設定データのうちの１つを順番に読込む（ステップＳ１０１）。例えば、図２に示す複数の設定データが設定データ記憶部１１１に記憶されている場合、制御部１２１は、上から順番に、設定データを読込むことができる。

　制御部１２１は、読込んだ設定データに基づく画面表示データを、データ出力部１３１を介して表示装置２に送信する（ステップＳ１０２）。制御部１２１は、予め定められた時間待機して、この時間内に確定を示す操作情報があるか否かを判断する（ステップＳ１０３）。

　確定を示す操作情報が表示装置２から入力されていない場合（ステップＳ１０３：Ｎｏ）、制御部１２１は、ステップＳ１０１から処理を繰り返す。設定データが表示装置２に対して適していない設定データであった場合、正しい表示がされず、操作者は、確定する操作を行うことができない。この場合、制御装置１の制御部１２１は、未だ読み込んでいない設定データを読込んで、異なる設定データに基づいて生成された画面表示データを表示装置２に送信することになる。

　確定を示す操作情報が表示装置２から入力された場合（ステップＳ１０３：Ｙｅｓ）、制御部１２１は、操作情報に基づいて、使用する設定データを選択する（ステップＳ１０４）。具体的には、制御部１２１は、操作情報を受け付けたときに表示装置２に表示させていた画面表示データに対応する設定データを、表示装置２を制御する際に使用する設定データとして選択する。

　図６は、図１に示す表示装置２の動作を説明するためのフローチャートである。表示装置２は、画面表示データを制御装置１から受信したか否かを判断する（ステップＳ２０１）。画面表示データを受信した場合（ステップＳ２０１：Ｙｅｓ）、表示装置２の表示部２１は、受信した画面表示データを表示する（ステップＳ２０２）。画面表示データを受信していない場合（ステップＳ２０１：Ｎｏ）、ステップＳ２０２の処理は省略される。続いて操作部２２は、操作者の操作を受け付けたか否かを判断する（ステップＳ２０３）。

　操作を受け付けた場合（ステップＳ２０３：Ｙｅｓ）、操作部２２は、受け付けた操作に基づく操作情報を制御装置１に送信する（ステップＳ２０４）。操作を受け付けていない場合（ステップＳ２０３：Ｎｏ）、表示部２１は、ステップＳ２０１から処理を繰り返す。

　制御装置１が図５に示す動作を実行し、表示装置２が図６に示す動作を実行することによって、制御装置１が複数の設定データのそれぞれに対応する画面表示データを順番に表示装置２に送信すると、表示装置２は、受信した画面表示データを表示部２１に表示する。また制御装置１は、予め定められた時間、表示装置２からの操作情報を待機する。制御装置１が送信する画面表示データには、画面表示データに対応する設定データがこの画面表示データを表示する表示装置２に適しているか否かを判定するためのテストパターンと、表示装置２に適合した画面表示データを受信したときに予め定められた操作を行うように操作者に促すメッセージ画面とが含まれている。この画面表示データが表示部２１に表示されると、操作者は、表示されたテストパターンを見て、正しく表示されていると判断すると、メッセージ画面に表示された操作を行う。例えば、図３，４に例示された表示画面を見た操作者は、正しく表示されていると判断すると、Enterボタンを押す。操作者が予め定められた操作を行うと、表示装置２は、この操作を示す操作情報を制御装置１に出力する。制御装置１は、予め定められた時間内に確定を示す操作情報があった場合、この操作情報に基づいて、表示装置２を制御する際に使用する設定データを選択する。また、画面表示データが表示装置２に対して適したデータでなかった場合、操作者は確定操作を行わないため、制御装置１は、予め定められた時間内に確定を示す操作情報を受信せず、新たな設定データを読込んで、次の設定データに基づく画面表示データを表示装置２に送信することになる。このような動作は、操作者によって確定操作が行われるまで繰り返される。

　以上説明したように、実施の形態１にかかる制御装置１は、表示装置２の解像度と、表示装置２が画面表示データを表示するときのスキャン方向および表示装置２の駆動方式、のうち少なくとも１つとを含み、画面表示データを表示装置２に供給するときの設定条件を示す設定データであって、表示装置２の種類に応じて異なる複数の設定データを記憶する設定データ記憶部１１１と、複数の設定データのそれぞれに対応する複数の画面表示データを接続された表示装置２に順番に送信し、表示装置２に適合した画面表示データを受信したときに予め定められた操作を行うように操作者に促すメッセージ画面ＭＳ１，ＭＳ２を表示装置２に表示させ、メッセージ画面ＭＳ１，ＭＳ２に対する操作情報に基づいて、使用する設定データを選択するセットアップ処理を行う制御部１２１と、を備える。なお、上記の実施の形態１では、設定データは、表示装置２の解像度と、画面表示データのデータ幅と、画面表示データを表示するときのスキャン方向と、表示装置２の駆動方式とを含むこととしたが、設定データは、必ずしもこれらの設定項目の全てを含んでいる必要はない。解像度と、スキャン方向および駆動方式の少なくとも１つとを含めばよい。上記のような構成を有する制御装置１によれば、装置構成を複雑にすることなく、表示装置２毎に異なる画面表示の設定を容易に行うことが可能である。具体的には、制御装置１によれば、表示装置２は、操作者に画面表示が正しいか否かを判断させるため、操作部２２によって操作者の操作を受け付けることができれば、画面表示が正しいか否かを判断する回路のような追加機能を設ける必要がない。

　また、画像処理機能を有する数値制御装置において従来用いられていたように表示装置２毎に専用ケーブルを使用する方法では、専用ケーブルに表示装置２の種類を識別するための信号線を設け、その識別用の信号線の情報を数値制御装置が読み取ることで接続される表示装置２の種類を識別していた。この方法では、表示装置２の種類毎に専用ケーブルが必要となるうえ、汎用の画像伝送用ケーブルに対して、識別用の信号線を増やす必要があるために、ケーブル内の信号数およびケーブルを接続するためのコネクタの端子数が多くなってしまうという問題があったが、制御装置１によれば、専用ケーブルを用いなくても接続される表示装置２の種類を識別することができる。このため、表示装置２に用意するケーブルを１種類に共通化することができ、表示装置２の種類判別用の端子を省略することができる。

実施の形態２．
　図７は、実施の形態２にかかる表示制御システム２００の構成を示す図である。表示制御システム２００は、制御装置１－１と、表示装置２とを有する。以下、実施の形態１と同様の部分については詳細な説明を省略し、実施の形態１と異なる部分について主に説明する。

　制御装置１－１は、記憶装置１１－１と演算装置１２－１と入出力インタフェース部１３とを有する。制御装置１－１は、伝送線を介して表示装置２と接続され、接続された表示装置２が表示するための画面表示データとＯＮ／ＯＦＦ信号とを表示装置２に供給する。

　記憶装置１１－１は、設定データ記憶部１１１－１を有する。設定データ記憶部１１１－１は、表示装置２の種類毎に異なる複数の設定データを記憶する。図８は、図７に示す設定データ記憶部１１１－１に記憶される情報の一例を示す図である。設定データ記憶部１１１－１に記憶される設定データは、設定項目として、解像度、データ幅、スキャン方向および駆動方式に加えて、信号タイミングを含む。信号タイミングは、画面表示データの送信タイミングを示す。

　演算装置１２－１は、制御部１２１－１を有する。制御部１２１－１は、実施の形態１にかかる制御部１２１の機能に加えて、設定データに含まれる信号タイミングに基づいて、表示装置２の表示部２１を起動するＯＮ信号および表示部２１を停止させるＯＦＦ信号と、画面表示データとを表示装置２に送信するタイミングを制御する。制御部１２１－１は、ＯＮ信号およびＯＦＦ信号を表示装置２に送信することによって、表示装置２に画面表示データを表示させる時間を制御する機能を有する。操作者の熟練度や作業環境によって、操作者が表示画面を見て正常に表示されているか否かを判断するまでにかかる時間は異なる。制御部１２１－１は、表示装置２に画面表示データを表示させる時間を制御することによって、操作者が操作可能な時間を変更することが可能である。

　図９は、図７に示す制御装置１－１の制御タイミングを説明するための図である。制御装置１－１は、設定データに基づいて生成される画面表示データとＯＮ信号とを送信する時刻と、ＯＦＦ信号を送信するタイミングとを、設定データに含まれる信号タイミングに基づいて制御することによって、設定データ＃１に基づく画面表示データの表示がＯＮになっている時間長Δｔ_1-1および設定データ＃１に基づく画面表示データの表示がＯＦＦになってから、次の設定データ＃２に基づく画面表示データの表示がＯＮになるまでの時間長Δｔ_2-1とを制御することが可能になる。同様に、設定データ＃２についても、表示がＯＮになっている時間長Δｔ_1-2および表示がＯＦＦになっている時間長Δｔ_2-2を制御することができ、設定データ＃３についても、表示がＯＮになっている時間長Δｔ_1-3および表示がＯＦＦになっている時間長Δｔ_2-3を制御することができる。ここで、図８の信号タイミングは、各設定データがＯＮになっている時間長を設定データに応じてＡ，Ｂ，Ｂαで設定しているが、ＯＦＦとなっている時間長をさらに設定してもよい。

　図１０は、図７に示す制御装置１－１の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図５と同様の部分については同じ符号を付することにより、詳細な説明を省略する。

　制御装置１－１の制御部１２１－１は、表示装置２が制御装置１－１に接続されると、順番に設定データを読込む（ステップＳ１０１）。制御部１２１－１は、読込んだ設定データに基づく画面表示データおよび表示装置２の表示部２１のＯＮ信号を表示装置２に送信する（ステップＳ１０２－１）。ステップＳ１０３およびステップＳ１０４は、図５と同様である。予め定められた時間内に確定を示す操作情報がない場合（ステップＳ１０３：Ｎｏ）、制御部１２１－１は、表示装置２の表示部２１のＯＦＦ信号を表示装置２に送信し（ステップＳ１０５）、ステップＳ１０１の処理に戻る。

　以上説明したように、実施の形態２において、設定データは、設定項目として、画面表示データの送信タイミングを示す信号タイミングを含む。解像度、データ幅、スキャン方向、駆動方式といった設定項目は、画面表示データを生成するときの設定条件として使用されるのに対して、送信タイミングは、生成された画面表示データを表示装置２に供給するときの供給条件として使用される。制御装置１－１の制御部１２１－１は、信号タイミングに基づいて、設定データごとに画面表示データの送信タイミングを決定する。したがって、画面表示データの送信タイミングが表示装置２に適しているか否かを操作者に判断させることが可能になる。表示装置２の種類によっては、画像表示データと電力供給の開始を制御するＯＮ信号の制約を守っていないと表示に異常が生じる場合があり、実施の形態２では、信号タイミングを設定データに加えることで、このような表示装置２についても設定データが適しているか否かを判断することが可能になる。

実施の形態３．
　図１１は、実施の形態３にかかる表示制御システム３００の構成を示す図である。表示制御システム３００は、制御装置１－２と、表示装置２とを有する。以下、実施の形態１と同様の部分については詳細な説明を省略し、実施の形態１と異なる部分について主に説明する。

　制御装置１－２は、記憶装置１１－２と、演算装置１２－２とを有する。記憶装置１１－２は、設定データ記憶部１１１に加えて、保持データ記憶部１１２を有する。保持データ記憶部１１２は、選択された設定データを保持する機能を有する。保持データ記憶部１１２は、初期状態ではＮＵＬＬが格納されている。

　演算装置１２－２は、制御部１２１－２を有する。制御部１２１－２は、制御部１２１と同様にセットアップ処理を行う機能を有し、セットアップ処理によって選択された設定データを保持データ記憶部１１２に記憶する。制御部１２１－２は、起動時に、保持データ記憶部１１２に設定データが保持されている場合、保持された設定データを使用して表示装置２を制御し、セットアップ処理を省略することができる。制御部１２１－２は、保持データ記憶部１１２に設定データが保持されていない場合、セットアップ処理を行う。

　図１２は、図１１に示す制御装置１－２の動作を説明するためのフローチャートである。制御装置１－２の制御部１２１－２は、起動時に、保持データ記憶部１１２から保持データを読込む（ステップＳ１０６）。制御部１２１－２は、保持データがあるか否かを判断する（ステップＳ１０７）。保持データがある場合（ステップＳ１０７：Ｙｅｓ）、制御部１２１－２は、保持データ記憶部１１２に記憶された設定データである保持データを、表示装置２の制御に使用する設定データとして選択し（ステップＳ１０９）、選択した設定データを使用して表示装置２の制御を行う。

　保持データがない場合（ステップＳ１０７：Ｎｏ）、制御部１２１－２は、セットアップ処理を行う（ステップＳ１００）。なお、ステップＳ１００のセットアップ処理は、図５に示すステップＳ１０１～ステップＳ１０４の処理に相当する。セットアップ処理が終了する際には、設定データが選択されるため、制御部１２１－２は、選択した設定データを保持データ記憶部１１２に記憶し（ステップＳ１１０）、選択した設定データを使用して表示装置２の制御を行う。

　以上説明したように、実施の形態３にかかる制御装置１－２は、選択された設定データを保持する保持データ記憶部１１２を有するため、一度セットアップ処理を行って設定データが選択されると、選択された設定データが保持される。このため、装置を立ち上げる度にセットアップ処理を行う必要がなくなる。また、制御部１２１－２は、保持データ記憶部１１２に設定データが保持されている場合、保持された設定データを使用して表示装置２を制御し、保持データ記憶部１１２に設定データが保持されていない場合、セットアップ処理を行う。このため、一度セットアップ処理を行った後は、セットアップ処理を省略することができると共に、初めて表示装置２を接続する際には、セットアップ処理を行うことができる。また、保持データ記憶部１１２に保持された設定データを削除することで、前回と異なる表示装置２を接続する場合など、セットアップ処理を行う必要がある場合には、再度セットアップ処理を行うことができる。例えば、保持データ記憶部１１２に保持された設定データを削除してリセットする方法としては、制御装置１－２の特定キーを押しながら立上げなど予め定められた操作を行うことで、保持データ記憶部１１２に強制的にＮＵＬＬを書き込むような仕掛けが考えられる。

実施の形態４．
　図１３は、実施の形態４にかかる表示制御システム４００の構成を示す図である。表示制御システム４００は、制御装置１－３と、表示装置２とを有する。制御装置１－３は、記憶装置１１－２と、演算装置１２－３と、入出力インタフェース部１３とを有する。演算装置１２－３は、制御部１２１－３を有する。以下、実施の形態３と同様の部分については詳細な説明を省略し、実施の形態３と異なる部分について主に説明する。

　実施の形態３では、保持データ記憶部１１２に保持データがある場合、そのまま保持データを使用して表示装置２の制御を開始したが、実施の形態４では、保持データ記憶部１１２に保持データがある場合、保持データである設定データに基づく画面表示データを表示装置２に送信して、操作者に正しく表示されるか否かを確認させる手順を行う。

　図１４は、図１３に示す制御装置１－３の動作を説明するためのフローチャートである。ステップＳ１０６およびステップＳ１０７は図１２と同様である。保持データがある場合（ステップＳ１０７：Ｙｅｓ）、制御部１２１－３は、保持された設定データに基づく画面表示データを表示装置２に送信する（ステップＳ１１１）。そして制御部１２１－３は、予め定められた時間内に確定を示す操作情報があるか否かを判断する（ステップＳ１１２）。予め定められた時間内に確定を示す操作情報がある場合（ステップＳ１１２：Ｙｅｓ）、制御部１２１－３は、操作情報に基づいて使用する設定データを選択し（ステップＳ１１３）、処理を終了する。

　予め定められた時間内に確定を示す操作情報がない場合（ステップＳ１１２：Ｎｏ）、制御部１２１－３は、保持データ記憶部１１２にＮＵＬＬを書き込んでリセットする（ステップＳ１１５）。最初から保持データがなかった場合（ステップＳ１０７：Ｎｏ）およびステップＳ１１５において保持データがリセットされた場合、制御部１２１－３は、セットアップ処理を行い（ステップＳ１００）、選択した設定データを保持データ記憶部１１２に記憶する（ステップＳ１１０）。

　以上説明したように、実施の形態４にかかる制御装置１－３の制御部１２１－３は、起動時に、保持データ記憶部１１２に設定データが保持されている場合、保持された設定データに対応する画面表示データを表示装置２に送信し、表示装置２に適合した画面表示データである場合には操作者に設定データの確定を促す画面を表示装置２に表示させ、予め定められた時間内に操作者による確定の操作を受け付けなかった場合、保持された設定データを削除し、セットアップ処理を行う。このため、実施の形態３と同様に、１度セットアップ処理を行っている表示装置２については、２回目以降はステップＳ１００に示すようなセットアップ処理を省略することができるため、起動時の処理時間を大幅に短縮することができる。また、保持データ記憶部１１２に保持データが記憶されている場合であっても、保持された設定データに基づく画面表示データを表示装置２に表示させて、操作者に確定の判断を行わせることができる。また、接続する表示装置２が変更される場合には、保持された設定データの確定操作を行わなければ、ステップＳ１００に示すセットアップ処理を再度行うことができる。

実施の形態５．
　図１５は、実施の形態５にかかる表示制御システム５００の構成を示す図である。表示制御システム５００は、制御装置１－４と、表示装置２とを有する。制御装置１－４は、記憶装置１１－４と、演算装置１２－４とを有する。記憶装置１１－４は、設定データ記憶部１１１－１および保持データ記憶部１１２を有する。演算装置１２－４は、制御部１２１－４を有する。以下、実施の形態４と同様の部分については詳細な説明を省略し、実施の形態４と異なる部分について主に説明する。

　制御部１２１－４は、実施の形態４にかかる制御部１２１－３の機能に加えて、設定データの信号タイミングに基づいて、表示装置２の表示部２１のＯＮ信号およびＯＦＦ信号を送信し、画面表示データの送信タイミングを制御する機能を有する。

　図１６は、図１５に示す制御装置１－４の動作を説明するためのフローチャートである。図１６に示すフローチャートは、図１４に示すフローチャートのステップＳ１１１の代わりにステップＳ１１１－１を含み、ステップＳ１１５の前にステップＳ１１５－１を含み、ステップＳ１００のセットアップ処理の代わりに、ステップＳ３００のセットアップ処理を含む点が実施の形態４と異なる。

　保持データがある場合（ステップＳ１０７：Ｙｅｓ）、制御部１２１－４は、保持された設定データに基づく画面表示データおよび表示装置２の表示部２１のＯＮ信号を表示装置２に送信する（ステップＳ１１１－１）。

　ステップＳ１１１－１で送信された画面表示データを表示する表示装置２から、予め定められた時間内に確定を示す操作情報がない場合（ステップＳ１１２：Ｎｏ）、制御部１２１－４は、表示装置２の表示部２１のＯＦＦ信号を表示装置２に送信する（ステップＳ１１５－１）。

　また、保持データがない場合（ステップＳ１０７：Ｎｏ）と、ステップＳ１１５－１およびステップＳ１１５の処理を行った後とに、制御部１２１－４は、図１０に示すステップＳ１０１～ステップＳ１０５の処理に相当するセットアップ処理を行う（ステップＳ３００）。

　以上説明したように、実施の形態５にかかる制御装置１－４によれば、実施の形態４と同様の効果を得ることが可能であると共に、信号タイミングを設定データに含む場合にも、適切な表示の設定を行うことが可能になる。

　以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。

　例えば、上記の実施の形態では、制御装置１，１－１～１－４のデータ入力部１３２は、表示装置２に接続され、表示装置２に備わる操作部２２を介した入力に基づいて生成される操作情報が入力されることとしたが、本実施の形態はかかる例に限定されない。データ入力部１３２は、操作情報を受けつけることができればよい。例えば、データ入力部１３２自体がボタンのような操作手段であってもよいし、データ入力部１３２にマウス、キーボードのような操作手段が接続されて、操作手段を介してデータ入力部１３２に操作情報が入力されてもよい。

　１，１－１～１－４　制御装置、２　表示装置、１１，１１－１，１１－２，１１－４　記憶装置、１２，１２－１～１２－４　演算装置、１３，２３　入出力インタフェース部、２１　表示部、２２　操作部、１００，２００，３００，４００，５００　表示制御システム、１１１，１１１－１　設定データ記憶部、１１２　保持データ記憶部、１２１，１２１－１～１２１－４　制御部、１３１，２３１　データ出力部、１３２，２３２　データ入力部、Ｐ　テストパターン、ＭＳ１，ＭＳ２　メッセージ画面、ＴＰ　駆動方式テストパターン、ＴＰ－１　パターン、ＴＰ－２　キラーパターン。

Claims

　表示装置が画面表示データを表示するときのスキャン方向、前記表示装置の駆動方式、および前記画面表示データの送信タイミングのうち少なくとも１つと、前記表示装置の解像度とを含み、前記画面表示データを前記表示装置に供給するときの設定条件を示す設定データを複数記憶する設定データ記憶部と、
　複数の前記設定データのそれぞれに対応する複数の前記画面表示データを、接続された表示装置に順番に送信し、前記接続された表示装置に適合した画面表示データを受信したときに予め定められた操作を行うように操作者に促すメッセージ画面を前記接続された表示装置に表示させ、前記メッセージ画面に対する操作情報に基づいて、使用する前記設定データを選択するセットアップ処理を行う制御部と、
　を備えることを特徴とする制御装置。
　前記設定データは、前記画面表示データのデータ幅をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の制御装置。
　選択された前記設定データを保持する保持データ記憶部、
　をさらに備え、
　前記制御部は、起動時に、前記保持データ記憶部に前記設定データが保持されている場合、保持された前記設定データを使用して前記接続された表示装置を制御し、前記保持データ記憶部に前記設定データが保持されていない場合、前記セットアップ処理を行うことを特徴とする請求項１または２に記載の制御装置。
　前記制御部は、起動時に、前記保持データ記憶部に前記設定データが保持されている場合、保持された前記設定データに対応する前記画面表示データを前記接続された表示装置に送信し、前記接続された表示装置に適合した画面表示データである場合には前記操作者に前記設定データの確定を促す画面を前記接続された表示装置に表示させ、予め定められた時間内に前記操作者による確定の操作を受け付けなかった場合、保持された前記設定データを削除し、前記セットアップ処理を行うことを特徴とする請求項３に記載の制御装置。
　前記設定データは、前記駆動方式を含み、
　前記画面表示データは、当該画面表示データに対応する前記設定データに含まれる前記駆動方式と、当該画面表示データを表示する表示装置の駆動方式とが一致する場合に、正常に表示されるパターンと、表示に異常が生じるパターンとを含む駆動方式のテストパターンを含むことを特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載の制御装置。
　前記画面表示データは、対応する前記設定データが当該画面表示データを表示する表示装置に適しているか否かを判定するためのテストパターンを含むことを特徴とする請求項１に記載の制御装置。
　表示装置が画面表示データを表示するときのスキャン方向、前記表示装置の駆動方式、および前記画面表示データの送信タイミングのうち少なくとも１つと、前記表示装置の解像度とを含み、前記画面表示データを前記表示装置に供給するときの設定条件を示す複数の設定データのそれぞれに対応する複数の前記画面表示データを、接続された表示装置に順番に送信し、前記表示装置に適合した画面表示データを受信したときに操作するように操作者に促すメッセージ画面を前記接続された表示装置に表示させるステップと、
　前記メッセージ画面に対する操作情報に基づいて、前記接続された表示装置を制御する際に使用する前記設定データを選択するステップと、
　を含むことを特徴とする表示制御方法。