WO2023162680A1 - 光ファイバテープ心線およびスロットレス型光ケーブル - Google Patents

光ファイバテープ心線およびスロットレス型光ケーブル Download PDF

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傑朗 永井
勇希 太田
賢吾 田邉
岳彦 山本
亙 野呂
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昭和電線ケーブルシステム株式会社
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    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables

Abstract

マイクロベンドロスを抑制することができかつ布設作業後における光ファイバテープ心線の移動(位置ずれ)を防止することを課題とする。本願には、複数本の単心被覆光ファイバ(2)が1心毎に連結された状態で長さ方向と幅方向とに間欠的に連結または分離された光ファイバテープ心線(1)が開示されている。光ファイバテープ心線(1)では、連結部(4)の断面の厚さをaと、連結部(4)の断面の外径をbと、連結部(4)の長手方向の長さをAと、分離部(6)の長手方向の長さをBとした場合に、下記条件式[1][2]を満たしている。 10mm≦a/b*A≦35mm … [1] 40mm≦B≦125mm … [2]

Description

光ファイバテープ心線およびスロットレス型光ケーブル
 本発明は光ファイバテープ心線およびスロットレス型光ケーブルに関する。
 近年、IoT(Internet of Things)の普及や5G商用の本格化、自動車の自動運転などにより、データトラフィックが飛躍的に増加しており、それを支える高速大容量光ファイバ通信網の整備・構築に関して、世界的に需要が高まってきている。
 なかでも、欧米諸国における情報通信用ケーブルは、地下埋設のダクトに布設されることが多く、ダクト内の布設スペースに物理的な制約をうける。欧米諸国の高速大容量な光ファイバ通信網の整備・構築を経済的に実現させるには、既存ダクトを用いたまま従来ケーブルよりも光ファイバ心線が高密度なケーブルを導入することで布設コストを低減させることが強く求められている。
 特許文献1には当該高密度な光ケーブルの一例として、間欠連結型光ファイバテープ心線を用いた光ケーブルが開示されている。
 特許文献1の技術では特に、連結部の長手方向の長さ、異なる光ファイバ心線間の非連結部が長手方向で重なる部分の長さ、非連結部の長手方向の長さなどを一定に制御し、光ファイバの伝送特性の悪化を抑えつつ光ファイバテープ心線の融着接続時の不具合の発生を防止しようとしている(段落0026-0027、実施例、図1など参照)。
特許第6657976号公報
 ところで、当該高密度な光ケーブルでは、光ファイバテープ心線は高密度に集線されケーブル化される場合、折りたたまれるように変形実装される。この変形は間欠構造の非連結部の長さによって連結部同士の重なり(Overlap)および非連結部のねじり(Twist)が変化する。光ファイバテープ心線のケーブル内におけるこれらの変形は光ファイバのマイクロベンドロスに大きく影響することが分かっている。「マイクロベンドロス」とは、光ファイバ素線が受ける微小な圧力等のストレスによる光損失をいう。
 一方で当該高密度な光ケーブルは布設される場合、一定の長さで切断され外被などが除去され、露出した光ファイバテープ心線が機器に接続される。かかる布設作業後においては、光ファイバテープ心線が振動などの物理的衝撃を受けると、光ファイバテープ心線が移動して光ファイバに引張、座屈などの悪影響を与えることがある。これを防止するために光ケーブルに対する光ファイバテープ心線の引抜力が一定程度要求される。
 したがって本発明の主な目的は、マイクロベンドロスを抑制することができかつ布設作業後における光ファイバテープ心線の移動(位置ずれ)を防止することができる光ファイバテープ心線およびこれを用いたスロットレス型光ケーブルを提供することにある。
 上記課題を解決するため本発明の一態様によれば、
 複数本の単心被覆光ファイバが1心毎または2心毎に連結された状態で長さ方向と幅方向とに間欠的に連結または分離された光ファイバテープ心線において、
 連結部の断面の厚さをaと、連結部の断面の外径をbと、連結部の長手方向の長さをAと、分離部の長手方向の長さをBとした場合に、下記条件式(1)(2)を満たしていることを特徴とする光ファイバテープ心線が提供される。
   10mm≦a/b*A≦35mm … (1)
   40mm≦B≦125mm … (2)
 本発明の他の態様によれば、
 上記の光ファイバテープ心線と、
 複数の前記光ファイバテープ心線を固定する押巻きと、
 前記押巻きを被覆する外被と、
 前記外被中に設置されたテンションメンバと
 前記外被中に設置され前記外被を引き裂くためのリップコードと、
 を備えることを特徴とするスロットレス型光ケーブルが提供される。
 本発明によれば、マイクロベンドロスを抑制することができかつ布設作業後における光ファイバテープ心線の移動(位置ずれ)を防止することができる。
光ファイバテープ心線の概略構成を示す平面図である。 図1のX-X線の断面図である。 光ファイバテープ心線の製造装置の概略構成を示す斜視図である。 変形例にかかる光ファイバテープ心線の製造装置の概略構成を示す図である。 変形例にかかる分離ダイスの回転刃の概略構成を示す側面図である。 変形例にかかる分離ダイスの回転刃の概略構成を示す側面図である。 変形例にかかる分離ダイスの回転刃の概略構成を示す側面図である。 変形例にかかる回転刃の回転の様子を概略的に示す側面図である。 スロットレス型光ケーブルの概略構成を示す断面図である。
 以下、本発明の好ましい実施形態にかかる光ファイバテープ心線およびスロットレス型光ケーブルについて説明する。本明細書では、数値範囲を示す「~」の記載に関し下限値および上限値はその数値範囲に含まれる。
[光ファイバテープ心線]
 図1は光ファイバテープ心線1の概略構成を示す平面図である。
 図1に示すとおり、光ファイバテープ心線1は複数本の単心被覆光ファイバ2を有し(図1では4本)、互いに隣り合う単心被覆光ファイバ2同士がその長さ方向および幅方向に間欠的に連結または分離し、連結部4および分離部6が分散して配置されている。ここでは複数の単心被覆光ファイバ2が1心毎に独立し連結しているが2心毎にまとまって連結してもよい。
 図2は光ファイバテープ心線1の概略構成を示す断面図である。
 図2に示すとおり、単心被覆光ファイバ2は光ファイバ素線2aが1次被覆層2bおよび2次被覆層2cで順に被覆された構成を有している。光ファイバテープ心線1は各単心被覆光ファイバ2がテープ層8(テープ状の樹脂)によって一体的に被覆された構成を有しており、テープ層8に対し連結部4および分離部6が形成されている。
 テープ層8は光硬化型樹脂で構成されている。当該光硬化型樹脂は25℃での粘度が4.7~8.8Pa・sであり、好ましくはエポキシアクリレート系光硬化型樹脂またはウレタンアクリレート系光硬化型樹脂である。
 図1に示すとおり、光ファイバテープ心線1には、単心被覆光ファイバ間が連結した連結部4と、単心被覆光ファイバ間が分離した分離部6とが、間欠的に形成されている。分離部6には、分離部6同士を幅方向に視た場合に、互いに隣り合う分離部6同士が重複する非連結部5が形成されている。
 かかる光ファイバテープ心線1では、連結部4の断面の厚さをa(mm)と、連結部4の断面の外径をb(mm)と、連結部4の長手方向の長さをA(mm)と、分離部6の長手方向の長さをB(mm)と、分離部同士を幅方向に視て互いに隣り合う分離部同士が重複する非連結部5の長手方向の長さをC(mm)と、連結部4の長手方向における周期間隔をP(mm)とした場合に、下記条件式(1)(2)を満たしており、好ましくは下記条件式(3)(4)を満たしており、より好ましくは下記条件式(3)(4)(5)(6)を満たしている。
   10mm≦a/b*A≦35mm … (1)
   40mm≦B≦125mm … (2)
   10mm≦a/b*A≦31mm … (3)
   40mm≦B≦100mm … (4)
   B≧AでかつC≧10mm … (5)
   P≦150mm … (6)
 連結部4の断面の「厚さa」は任意に5部位を選択しその測定値の平均値である。
 連結部4の断面の「外径b」は任意に5部位を選択し、キーエンス社製マイクロスコープで計測した近似円直径の平均値である。
 以上の光ファイバテープ心線1によれば、a/b*Aの値および分離部の長さBの値が一定に制御され、マイクロベンドロスを抑制しかつ光ファイバテープ心線の移動(位置ずれ)を防止することができる(下記実施例参照)。
[光ファイバテープ心線の製造装置および製造方法]
(1)光ファイバテープ心線の製造装置
 図3は光ファイバテープ心線の製造装置10の概略構成を示す図である。
 図3に示すとおり、光ファイバテープ心線の製造装置10では主に、単心被覆光ファイバ2の搬送方向Aに沿ってテープダイス20、分離ダイス30および2つの光照射装置40、50がこの順に設置され、単心被覆光ファイバ2がこれらダイスおよび装置間をこの順に通過するようになっている。
 テープダイス20は複数本の単心被覆光ファイバ2の周囲を光硬化型樹脂で一括被覆する汎用的なダイスであり、これを通過する複数本の単心被覆光ファイバ2に対し未硬化の光硬化型樹脂をテープ状に塗布しテープ層8を形成するようになっている。
 分離ダイス30には上下に昇降自在な複数本の分離ニードル32、34、36が設置されている(図3では3本)。各分離ニードル32、34、36は単心被覆光ファイバ2間の上方に配置されており、中央部の分離ニードル34と両側部の分離ニードル32、36とが未硬化の光硬化型樹脂に対し交互に昇降し、間欠的に分離部6および連結部4を形成するようになっている。
 分離ダイス30には余分な光硬化型樹脂を吸引するための樹脂吸引装置38が設置されている。樹脂吸引装置38は分離ニードル32、34、36の下降により堰き止められた余分な光硬化型樹脂を吸引するようになっている。
 上流側の光照射装置40は未硬化の光硬化型樹脂に対し光を照射するものであり、当該光硬化型樹脂を半硬化させるようになっている。「半硬化」とは樹脂が完全硬化していない状態、つまり樹脂が光エネルギーにより部分的に架橋された状態にあることをいう。
 下流側の光照射装置50は半硬化の光硬化型樹脂に対し光をさらに照射するものであり、当該光硬化型樹脂を完全硬化させるようになっている。「完全硬化」とは樹脂が完全または完全に近い状態まで硬化している状態、つまり樹脂が光エネルギーにより完全または完全に近い状態まで架橋された状態にあることをいう。
 上流側の光照射装置40と下流側の光照射装置50とでは、上流側の光照射装置40は積算照射量が少なく、下流側の光照射装置50は積算照射量が多い。
(2)光ファイバテープ心線の製造方法
 複数本の単心被覆光ファイバ2を搬送方向Aに沿って搬送させた状態で(搬送速度は好ましくは60~300m/分である。)、はじめに、複数本の単心被覆光ファイバ2に対しテープダイス20で未硬化の光硬化型樹脂をテープ状に塗布し、テープ層8を形成する。
 その後、当該テープ層8に対し分離ダイス30の分離ニードル32、34、36を昇降させ、テープ層8に対し分離部6および連結部4を形成する。
 その後、テープ層8に対し光照射装置40で光を照射し未硬化の光硬化型樹脂を半硬化させ、最終的に光照射装置50でさらに光を照射し半硬化の光硬化型樹脂を完全硬化させる。これら工程の処理中はテープダイス20の温度を分離ダイス30の温度より高く設定する。
[変形例]
 図3の分離ダイス30に代えて図4の分離ダイス60が適用されてもよい。
 図4の分離ダイス60では単心被覆光ファイバ2の出口面に対し複数枚の回転刃62、64、66が設置されている(図4では3枚)。各回転刃62、64、66は単心被覆光ファイバ2の搬送に追従して回転するようになっており、回転軸が一致している。
 図5Aに示すとおり中央部の回転刃64には切欠部64aが形成され、図5Bに示すとおり両側部の回転刃62、66にも切欠部62a、66aが形成されている。図5Cに示すとおり中央部の回転刃64の切欠部64aと両側部の回転刃62、66の切欠部62a、66aとでは位相がずれている。
 図6に示すとおり、各回転刃62、64、66は単心被覆光ファイバ2の搬送に追従して回転すると、中央部の回転刃64の切欠部64aと両側部の回転刃62、66の切欠部62a、66aとで位相がずれたまま各回転刃62、64、66が回転し、分離部6と連結部4とが交互に形成されるようになっている。
[スロットレス型光ケーブル]
 図7は光ファイバテープ心線1を使用したスロットレス型光ケーブル70の概略構成を示す断面図である。
 スロットレス型光ケーブル70では、複数枚の光ファイバテープ心線1が束ねられ撚り合されており、これが押巻き72で固定されている。たとえば4心の光ファイバテープ心線1が5枚ずつ束ねられてこれが10本撚り合され、当該撚体が押巻き72で固定される。押巻き72は好ましくは吸水性の不織布が使用され、具体的には不織布上に吸水性ポリマーが張り合わされたものが使用される。
 押巻き72にはポリエチレン樹脂などが押し出され、押巻き72は外被74で被覆されている。外被74には上下にテンションメンバ76が1本ずつ設置され、その左右には外被74を引き裂くためのリップコード78も1本ずつ設置されている。
 以上のスロットレス型光ケーブル70によれば、テンションメンバ76が図7中の上下に設置されているため、左右方向の可とう性が担保され、ダクト内に敷設する際の作業性を向上させることができる。リップコード78も図7中の左右対称(180度対角)の位置に設置されているため、外被74を2等分に剥離しやすく、ケーブル端末を処理する際や中間分岐させる際の作業性を向上させることができる。
(1)サンプルの作製
(1.1)光ファイバテープ心線サンプル
 はじめに、外径125μmの石英ガラス系SM光ファイバ上に、23℃におけるヤング率が約5MPaのウレタンアクリレート系光硬化型樹脂からなる1次被覆、および23℃におけるヤング率が約700MPaのウレタンアクリレート系光硬化型樹脂からなる2次被覆を施した外径250μmの単心被覆光ファイバを準備した。
 その後、図3と同様の製造装置を使用し、単心被覆光ファイバを4本整列させながら、ウレタンアクリレート系光硬化型樹脂(25℃での硬化前粘度が5.2±0.5Pa・sで、硬化後のヤング率が550MPaである。)を塗布し、連結部の断面の厚さa、連結部の断面の外径b、連結部の長手方向の長さA、分離部の長手方向の長さB、非連結部の長手方向の長さCおよび連結部の長手方向における周期間隔Pの各パラメータを変動させた光ファイバテープ心線のサンプル1-11を製造した。
(1.2)スロットレス型光ケーブルサンプル
 光ファイバテープ心線のサンプル1-11を使用し、図7のスロットレス型光ケーブルのサンプル1-11を製造した。詳しくは4心の光ファイバテープ心線のサンプルを5枚準備し、これらをバンドルテープで束ねて20心ユニットを構成した。その後20心ユニットを10本撚り合わせ、押巻きとして吸水性の不織布で固定し、テンションメンバおよびリップコードを縦添えした状態でポリエチレンを押し出し被覆して外被で被覆し、200心のスロットレス型光ケーブルのサンプル1-11を製造した。
(2)サンプルの評価
(2.1)マイクロベンドロスの測定
 12,000mの光ファイバテープ心線サンプルを巻き張力300gfでボビンに巻いた状態で、一端部をボビンから繰り出し励振機を介してOTDR装置(Optical Time Domain Reflectmeter、横河電機製AQ7280)に接続し、光ファイバ内に入射した光がレーリー散乱等によって戻ってくる現象を利用して光損失を測定した(測定波長は1,550nmとした)。
 測定結果を表1に示す。表1中、「○」は測定値が0.25dB/km以内を示し、「△」は測定値が0.25dB/km超で0.28dB/km以内を示し、「×」は測定値が0.28dB/km超を示す。
(2.2)引抜力の測定
 スロットレス型光ケーブルサンプルを12mで切断し、その切断片の一方の端部(A端)から1mぶんの外被、押巻き、テンションメンバおよびリップコードをそれぞれ除去し、1mぶんの光ファイバテープ心線を露出させた。併せて当該切断片の他方の端部(B端)からは1mぶんの外被、押巻きおよびリップコードをそれぞれ除去し、1mぶんの光ファイバテープ心線およびテンションメンバをそれぞれ露出させた。
 その後、A端の光ファイバテープ心線をすべてマンドレルに巻き付け固定した。B端のテンションメンバのみをチャックで把持し固定し、外被際の光ファイバテープ心線にマーキングした。
 その後、50mm/分でB端を引っ張り、B端の光ファイバテープ心線が動き始めたときの張力を引抜力としこれを測定した。ただし、引っ張りの条件は360N/分以下とした。
 測定結果を表1に示す。表1中、「○」は測定値が17N以上を示し、「×」は測定値が17N未満を示し、当該閾値が光ファイバテープ心線の移動(位置ずれ)の有無を判別する指標となる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
(3)まとめ
 表1に示すとおり、サンプル1では引抜力が小さかった。これはa/b*Aの値が小さく、連結部のケーブル内径(押巻きの内部)における占有率が低いことによる。
 サンプル2、9ではマイクロベンドロスが大きかった。これは分離部の長さBの値が小さく、単位長さ当たりの連結部の出現頻度があがり、ボビンに巻いた状態で重なり合う光ファイバ素線同士で側圧荷重がかかりやすいことによる。
 サンプル11では引抜力が小さかった。これは分離部の長さBが大きく、単位長さ当たりの連結部の出現頻度が低下することによる。
 これに対しサンプル3-8、10では、マイクロベンドロスおよび引抜力の両方の結果が良好であった。マイクロベンドロスを抑制しかつ光ファイバテープ心線の移動(位置ずれ)を防止するには、a/b*Aの値および分離部の長さBの値を一定に制御することが有用であることがわかった。
 本出願は、2022年2月24日出願の特願2022-026840号に基づく優先権を主張する。当該出願明細書および図面に記載された内容は、すべて本願明細書に援用される。
 本発明は光ファイバテープ心線およびスロットレス型光ケーブルにかかり、特にマイクロベンドロスを抑制しかつ布設作業後における光ファイバテープ心線の移動(位置ずれ)を防止するのに有用である。
 1 光ファイバテープ心線
 2 単心被覆光ファイバ
 4 連結部
 5 非連結部
 6 分離部
 8 テープ層
 10 光ファイバテープ心線の製造装置
 20 テープダイス
 30 分離ダイス
 32、34、36 分離ニードル
 38 樹脂吸引装置
 40 (上流側の)光照射装置
 50 (下流側の)光照射装置
 60 分離ダイス
 62、64、66 回転刃
 62a、64a、66a 切欠部
 70 スロットレス型光ケーブル
 72 押巻き
 74 外被
 76 テンションメンバ
 78 リップコード
 

Claims (3)

  1.  複数本の単心被覆光ファイバが1心毎または2心毎に連結された状態で長さ方向と幅方向とに間欠的に連結または分離された光ファイバテープ心線において、
     連結部の断面の厚さをaと、連結部の断面の外径をbと、連結部の長手方向の長さをAと、分離部の長手方向の長さをBとした場合に、下記条件式(1)(2)を満たしていることを特徴とする光ファイバテープ心線。
       10mm≦a/b*A≦35mm … (1)
       40mm≦B≦125mm … (2)
  2.  請求項1に記載の光ファイバテープ心線において、
     下記条件式(3)(4)を満たしていることを特徴とする光ファイバテープ心線。
       10mm≦a/b*A≦31mm … (3)
       40mm≦B≦100mm … (4)
  3.  請求項1または2に記載の光ファイバテープ心線と、
     複数の前記光ファイバテープ心線を固定する押巻きと、
     前記押巻きを被覆する外被と、
     前記外被中に設置されたテンションメンバと、
     前記外被中に設置され前記外被を引き裂くためのリップコードと、
     を備えることを特徴とするスロットレス型光ケーブル。
     
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