WO2023162202A1 - システム及び情報提供方法 - Google Patents

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Abstract

情報提供を受ける利用者の利便性向上に寄与する、システムを提供する。システムは、交換サーバと、認証サーバと、移動制御サーバと、解析サーバと、を含む。交換サーバは、利用者間のメッセージ交換を実現する。認証サーバは、利用者の生体情報を記憶する。移動制御サーバは、移動に関するサービスを提供する。解析サーバは、システムに発生したデータの解析を行う。移動制御サーバは、交換サーバを介して、利用者の移動に関する移動情報を取得し、取得した移動情報に基づいて、利用者が出発地から目的地に到着するための移動経路と移動手段に関する予約情報を含む移動行程情報を生成する。移動制御サーバは、生成された移動行程情報を認証サーバ及び解析サーバに送信する。認証サーバは、生体情報と移動行程情報を用いた生体認証サービスを提供する。解析サーバは、交換サーバを介して移動行程情報を用いた情報提供サービスを提供する。

Description

システム及び情報提供方法
 本発明は、システム及び情報提供方法に関する。
 近年、通信技術、情報処理技術の発展により、利用者は種々のサービスを享受できる状況にある。例えば、スマートフォンを所有する利用者に対し、旅行に関する情報を提供するサービス等が存在する。
 例えば、特許文献1には、豊富な情報に基づいて大勢の旅行者によって旅行計画を立てることができ、安価な装置で手軽に道案内が受けられる移動案内装置を提供する、と記載されている。
 また、生体認証を用いた各種サービスも始まっている。例えば、特許文献2には、外国人旅行者による免税施設でのショッピングを効率的で快適なものとする、と記載されている。特許文献2の旅行者向け決済支援サーバは、通信装置と、記憶装置と、演算装置と、を含む。通信装置は、他装置と通信を行う。記憶装置は、旅行者の旅券情報、旅行における移動手段または利用施設の情報、および生体認証用情報を対応付けて保持する。演算装置は、免税施設の端末から受信した決済用情報が含む旅行者の生体情報を、記憶装置の生体認証用情報のうち、所定の有効性を示す旅券情報と移動手段または利用施設の情報と対応付けられたものと照合する。演算装置は、生体情報と一致する生体認証用情報の登録が存在した場合、決済許可の情報を端末に返信する。
特開平11-051671号公報 国際公開第2017/033291号
 上述のように、通信技術、情報処理技術の発展により利用者に有益な情報を提供できる状況が整っている。しかしながら、このような有益な情報を取得するためのインターフェイスはシステムごとに異なることが多く、利用者はシステムの利用開始を躊躇することも多い。
 本発明は、情報提供を受ける利用者の利便性向上に寄与する、システム及び情報提供方法を提供することを主たる目的とする。
 本発明の第1の視点によれば、利用者間のメッセージ交換を実現する、交換サーバと、利用者の生体情報を記憶する、認証サーバと、移動に関するサービスを提供する、移動制御サーバと、システムに発生したデータの解析を行う、解析サーバと、を含み、前記移動制御サーバは、前記交換サーバを介して、前記利用者の移動に関する移動情報を取得し、前記取得した移動情報に基づいて、前記利用者が出発地から目的地に到着するための移動経路と移動手段に関する予約情報を含む移動行程情報を生成すると共に、前記生成された移動行程情報を前記認証サーバ及び前記解析サーバに送信し、前記認証サーバは、前記生体情報と前記移動行程情報を用いた生体認証サービスを提供し、前記解析サーバは、前記交換サーバを介して前記移動行程情報を用いた情報提供サービスを提供する、システムが提供される。
 本発明の第2の視点によれば、利用者間のメッセージ交換を実現する、交換サーバと、利用者の生体情報を記憶する、認証サーバと、移動に関するサービスを提供する、移動制御サーバと、システムに発生したデータの解析を行う、解析サーバと、を含むシステムにおいて、前記移動制御サーバが、前記交換サーバを介して、前記利用者の移動に関する移動情報を取得し、前記移動制御サーバが、前記取得した移動情報に基づいて、前記利用者が出発地から目的地に到着するための移動経路と移動手段に関する予約情報を含む移動行程情報を生成し、前記移動制御サーバが、前記生成された移動行程情報を前記認証サーバ及び前記解析サーバに送信し、前記認証サーバが、前記生体情報と前記移動行程情報を用いた生体認証サービスを提供し、前記解析サーバが、前記交換サーバを介して前記移動行程情報を用いた情報提供サービスを提供する、情報提供方法が提供される。
 本発明の各視点によれば、情報提供を受ける利用者の利便性向上に寄与する、システム及び情報提供方法が提供される。なお、本発明の効果は上記に限定されない。本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果と共に、他の効果が奏されてもよい。
図1は、一実施形態の概要を説明するための図である。 図2は、一実施形態の動作の一例を示すフローチャートである。 図3は、第1の実施形態に係る情報提供システムの概略構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る情報提供システムの動作を説明するための図である。 図5は、第1の実施形態に係る情報提供システムの動作を説明するための図である。 図6は、第1の実施形態に係る端末の表示の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る端末の表示の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係る情報提供システムの動作を説明するための図である。 図9は、第1の実施形態に係る情報提供システムの動作を説明するための図である。 図10は、第1の実施形態に係る情報提供システムの動作を説明するための図である。 図11は、第1の実施形態に係る交換サーバの処理構成の一例を示す図である。 図12は、第1の実施形態に係る連絡先情報データベースの一例を示す図である。 図13は、第1の実施形態に係る認証サーバの処理構成の一例を示す図である。 図14は、第1の実施形態に係る第1の利用者情報データベースの一例を示す図である。 図15は、第1の実施形態に係る移動制御サーバの処理構成の一例を示す図である。 図16は、第1の実施形態に係る第2の利用者情報データベースの一例を示す図である。 図17は、第1の実施形態に係る解析サーバの処理構成の一例を示す図である。 図18は、第1の実施形態に係る第3の利用者情報データベースの一例を示す図である。 図19は、第1の実施形態に係る行動履歴データベースの一例を示す図である。 図20は、第1の実施形態に係るテーブル情報の一例を示す図である。 図21は、第1の実施形態に係るシナリオデータベースの一例を示す図である。 図22は、第1の実施形態に係る認証端末の処理構成の一例を示す図である。 図23は、第1の実施形態に係る情報提供システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図24は、第1の実施形態に係る情報提供システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図25は、第2の実施形態に係る情報提供システムの動作を説明するための図である。 図26は、第2の実施形態に係る移動制御サーバの処理構成の一例を示す図である。 図27は、第2の実施形態に係る情報提供システムの動作を説明するための図である。 図28は、本願開示に係る認証サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
 はじめに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、特段の釈明がない場合には、各図面に記載されたブロックはハードウェア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表す。各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
 一実施形態に係る情報提供システムは、交換サーバ101と、認証サーバ102と、移動制御サーバ103と、解析サーバ104と、を含む(図1参照)。交換サーバ101は、利用者間のメッセージ交換を実現する。認証サーバ102は、利用者の生体情報を記憶する。移動制御サーバ103は、移動に関するサービスを提供する。解析サーバ104は、システムに発生したデータの解析を行う。
 図2は、一実施形態に係るシステムの動作の一例を示すフローチャートである。移動制御サーバ103は、交換サーバ101を介して、利用者の移動に関する移動情報を取得し、取得した移動情報に基づいて、利用者が出発地から目的地に到着するための移動経路と移動手段に関する予約情報を含む移動行程情報を生成する(ステップS1)。移動制御サーバ103は、生成された移動行程情報を認証サーバ102及び解析サーバ104に送信する(ステップS2)。認証サーバ102は、生体情報と移動行程情報を用いた生体認証サービスを提供する(ステップS3)。解析サーバ104は、交換サーバ101を介して移動行程情報を用いた情報提供サービスを提供する(ステップS4)。
 上記情報提供システムにおいて、移動制御サーバ103は、利用者の移動に関する情報を、交換サーバ101を介して取得する。交換サーバ101は、利用者が日常的に使用するSNS(Social Networking Service)を提供するサーバである。利用者は、移動経路や予約情報を生成する移動制御サーバ103の存在を意識することなく、移動に関するサービスの提供を受けることができる。さらに、利用者は、認証サーバ102や解析サーバ104から上記移動制御サーバ103が生成した移動行程情報を用いたサービスの提供を受けることができる。即ち、利用者は、日常的に慣れ親しんだSNSを介して有益な情報に接すことができるので、当該利用者の利便性が向上する。
 以下に具体的な実施形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。
[第1の実施形態]
 第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
[システムの構成]
 図3は、第1の実施形態に係る情報提供システムの概略構成の一例を示す図である。図3に示すように、情報提供システムには、コミュニケーション基盤、生体認証基盤、移動制御基盤及びデータ解析基盤が含まれる。
 コミュニケーション基盤は、利用者に対して他者とのつながり等を提供するシステムである。コミュニケーション基盤は、いわゆる、SNS(Social Networking Service)を実現する。
 利用者は、コミュニケーション基盤を介して他者とメッセージ(テキスト)、写真、動画等の送受信を行う。また、利用者は、コミュニケーション基盤を介して企業、自治体等の団体から情報提供を受けたりする。
 コミュニケーション基盤には、交換サーバ10が含まれる。交換サーバ10が、上記コミュニケーション基盤の主たる機能を実現する。交換サーバ10は、利用者間のメッセージ交換を実現する。
 生体認証基盤は、サービス事業者(小売店、ホテル等)に生体認証サービスを提供するシステムである。生体認証基盤は、認証端末から利用者の生体情報(例えば、顔画像)を取得し、当該取得した生体情報を用いて生体認証を実行する。
 なお、認証端末は、サービス事業者により設置、管理される端末である。例えば、ホテルのロビー等に設置されたチェックイン手続きのための端末、小売店に設置された決済手続きのための端末、タクシーの内部に設置されたタブレット型の端末等が認証端末に相当する。
 情報提供システムに参加するサービス事業者は、生体認証を用いたサービスを提供する。サービス事業者により提供されるサービスとして、小売店等での代金決済サービスやホテル等での宿泊サービスが例示される。あるいは、サービス事業者により提供されるサービスは、空港や港における出入国審査等であってもよいし、タクシー等の乗車サービスであってもよい。本願開示のサービス事業者は、生体認証を用いて提供できる任意のサービスが提供できればよい。
 生体認証基盤には、認証サーバ20が含まれる。認証サーバ20は、利用者の生体情報を記憶し、生体認証を行うサーバである。認証サーバ20が、上記生体認証基盤の主たる機能を実現する。
 利用者の生体情報には、例えば、顔、指紋、声紋、静脈、網膜、瞳の虹彩の模様(パターン)といった個人に固有の身体的特徴から計算されるデータ(特徴量)が例示される。あるいは、利用者の生体情報は、顔画像、指紋画像等の画像データであってもよい。利用者の生体情報は、利用者の身体的特徴を情報として含むものであればよい。本願開示の実施形態では、生体情報は、人の顔画像又は顔画像から生成された特徴量とする。
 移動制御基盤は、利用者の移動に関するサービスを提供するシステムである。移動制御基盤は、利用者が移動する際の経路案内や、当該移動に伴う交通手段の予約等を行うシステムである。移動制御基盤は、航空会社、鉄道会社等の事業者により管理、運営される。
 利用者は、コミュニケーション基盤を介して移動制御基盤にアクセスし、出発地や目的地に関する情報を入力する。移動制御基盤は、出発地から目的地までの移動経路を計算する。あるいは、移動制御基盤は、計算した経路の中に予約が必要な交通手段が含まれていれば、当該交通手段の予約も行う。
 移動制御基盤には、利用者に対して移動に関するサービスを提供する、移動制御サーバ30が含まれる。移動制御サーバ30が、上記移動制御基盤の主たる機能を実現する。
 データ解析基盤は、情報提供システムに発生する情報を解析するシステムである。データ解析基盤は、友人同士でやりとりされるデータ(メッセージ、写真等)、生体認証によって生じるデータ、利用者の移動に関するデータを解析する。データ解析基盤は、データを解析することで、利用者に有益な情報を生成する。データ解析基盤は、当該生成した有益な情報を、コミュニケーション基盤を介して利用者に提供する。
 データ解析基盤には、解析サーバ40が含まれる。解析サーバ40は、システムに発生したデータの解析を行うサーバである。解析サーバ40が、上記データ解析基盤の主たる機能を実現する。
 上記4つの基盤のうち、コミュニケーション基盤は利用者に対してシステム全体のインターフェイスを提供するフロントエンドとして機能する。生体認証基盤、移動制御基盤及びデータ解析基盤は、コミュニケーション基盤等から取得したデータを処理するバックエンドとして機能する。即ち、利用者は、生体認証基盤、移動制御基盤、データ解析基盤の存在を意識することなく、有益な情報を、コミュニケーション基盤を介して取得できる。
 図3に示す各基盤に含まれるサーバ(交換サーバ10、認証サーバ20、移動制御サーバ30、解析サーバ40)は、ネットワークを介して相互に通信可能に構成されている。例えば、交換サーバ10と認証サーバ20は、有線又は無線の通信手段により接続され、相互に通信が可能となるように構成されている。
 図3は例示であって、本願開示の情報提供システムの構成等を限定する趣旨ではない。例えば、コミュニケーション基盤には2台以上の交換サーバ10が含まれていてもよい。また、各種基盤には、主たる構成であるサーバ装置(交換サーバ10、認証サーバ20、移動制御サーバ30、解析サーバ40)に限り図示し、各基盤の機能を実現するために必要な他の構成(例えば、データベースサーバ等)の記載を省略している。
[概略動作]
 続いて、第1の実施形態に係る情報提供システムの概略動作について説明する。
 なお、利用者がコミュニケーション基盤(SNS)を単独で利用するための準備等についての説明は省略する。コミュニケーション基盤の利用者には、ユーザID(IDentifier)が割り当てられている。例えば、利用者Aには「ID01」、利用者Bには「ID02」といったユーザIDが割り当てられている。各利用者が所持する端末は、所有者のユーザID、他者(例えば、友人)のユーザIDを記憶する。また、交換サーバ10は、ユーザIDと当該ユーザIDに対応する利用者が所持する端末の連絡先(例えば、電話番号、メールアドレス等)を対応付けて記憶する。
<利用者登録>
 情報提供システムを利用する利用者は、事前にシステム登録(利用者登録)が必要である。
 例えば、利用者は、自身の生体情報(例えば、顔画像)、個人情報(例えば、氏名、年齢、性別、住所、口座情報等)をコミュニケーション基盤に入力する。より具体的には、利用者は所持する端末50を用いて、生体情報、個人情報等をコミュニケーション基盤の交換サーバ10に入力する(図4参照)。
 交換サーバ10は、利用者の端末50から取得したユーザID及び各種情報(生体情報、個人情報)を認証サーバ20、移動制御サーバ30及び解析サーバ40のそれぞれに送信する。より具体的には、交換サーバ10は、ユーザID及び各種情報を含む「利用者登録要求」を各サーバに送信する。
 利用者登録要求を受信すると、生体認証基盤の認証サーバ20は、取得したユーザID、生体情報、個人情報等を対応付けて記憶する。その際、認証サーバ20は、必要に応じて顔画像から特徴量を生成し、当該生成した特徴量と上記ユーザID等を対応づけて記憶する。
 移動制御基盤の移動制御サーバ30は、取得したユーザID及び個人情報を対応付けて記憶する。同様に、解析基盤の解析サーバ40は、取得したユーザID及び個人情報を対応付けて記憶する。なお、移動制御サーバ30及び解析サーバ40は、生体情報もユーザIDと対応付けて記憶してもよいし、生体情報を破棄してもよい。
<移動行程情報の作成>
 利用者は、情報提供システムから旅行等の移動に伴う情報の提供を受けることができる。具体的には、利用者は、コミュニケーション基盤を介して、出発地、目的地等の移動に関する情報を移動制御基盤に入力する。移動制御基盤は、取得した情報を用いて、利用者が目的地に到着するための「移動行程情報」を生成し、利用者に提供する。
 図5を参照しつつ、移動行程情報の生成に係る情報提供システムの動作を説明する。
 はじめに、利用者は、コミュニケーション基盤の交換サーバ10に、移動に関する情報(例えば、出発地、目的地、希望到着日時等)を入力する(ステップS01)。例えば、利用者は、交換サーバ10は、図6に示すようなGUIを用いて移動に関する情報を取得する。なお、以降の説明において、利用者がコミュニケーション基盤に入力する移動に関する情報を「移動情報」と表記する。
 交換サーバ10は、取得した移動情報(出発地、目的地、希望日時等)及びユーザIDを含む「移動行程情報生成要求」を生成し、当該生成された移動行程情報生成要求を移動制御サーバ30に送信する(図5のステップS02)。
 移動行程情報生成要求を受信すると、移動制御サーバ30は、出発地から目的地までの移動経路を計算する。また、移動制御サーバ30は、計算した経路の中に予約が必要な移動手段が含まれていれば、当該移動手段の予約も行う。
 ここで、移動制御サーバ30は、移動手段として、1次交通だけでなく2次交通まで含めて移動経路の計算及び移動手段の予約を行う。1次交通は、空港やターミナル駅等の主要地点に到着するための航空機、電車等の移動手段である。2次交通は、主要地点から最終目的地までの移動手段である。例えば、2次交通として、タクシー、シェアカー、レンタカー、自転車、シャトルバス、空港管理のEV(Electric Vehicle)カー等が例示される。
 例えば、図6に示すように、利用者が、ホテルを目的地に設定した場合を考える。この場合、移動制御サーバ30は、主要地点までの移動手段として電車を提案し、ホテルまでの移動手段としてタクシーやシェアカーを提案する。その際、移動制御サーバ30は、1次交通及び/又は2次交通に関して移動手段の予約も行うこともある。
 移動制御サーバ30は、生成した移動経路と当該移動経路に付随する情報を含む「移動行程情報」を生成する。例えば、移動制御サーバ30は、出発地を出発する時間、1次交通を利用した主要地点までの経路案内、主要地点から目的地までの2次交通を利用した経路案内等を含む移動行程情報を生成する。また、移動制御サーバ30は、2次交通等の移動手段に関する予約をした場合には、当該予約に関する情報(予約情報)を含む移動行程情報を生成する。
 移動制御サーバ30は、移動行程情報の生成に成功すると、当該生成した移動行程情報及びユーザIDを交換サーバ10に送信する(図5のステップS03)。交換サーバ10は、受信した移動行程情報をユーザIDに対応する利用者の端末50に送信(転送)する(ステップS04)。
 移動行程情報を受信した端末50は、当該情報を表示する。例えば、端末50は、図7に示すような表示を行う。端末50は、交換サーバ10から取得した移動行程情報を用いて図7に示すようなGUI(Graphical User Interface)を表示する。移動行程情報には、移動経路(出発日、出発地、目的地、主要地点までの1次交通、主要地点から目的地までの2次交通)及び予約情報が含まれる。
 図7には、利用者は、電車で駅A2まで移動し、駅A2から目的地(国際ホテル)までタクシーで移動する例が記載されている。また、タクシー会社B2のタクシーが17時40分に迎車されるように予約されている。
 さらに、移動制御サーバ30は、ユーザID及び移動行程情報を含む移動行程情報通知を解析サーバ40に送信する(図5のステップS05)。解析サーバ40は、受信した移動行程情報通知に含まれるユーザIDから利用者を特定し、当該特定した利用者の個人情報と移動行程情報を対応付けて記憶する。
 同様に、移動制御サーバ30は、利用者のユーザID及び移動行程情報を含む移動行程情報通知を認証サーバ20に送信する(ステップS06)。認証サーバ20は、受信した移動行程情報通知に含まれるユーザIDから利用者を特定し、当該特定した利用者の個人情報と移動行程情報を対応付けて記憶する。
 このように、移動制御サーバ30は、交換サーバ10を介して、利用者の移動に関する移動情報を取得し、取得した移動情報に基づいて、利用者が出発地から目的地に到着するための移動経路と移動手段に関する予約情報を含む移動行程情報を生成する。さらに、移動制御サーバ30は、当該生成された移動行程情報を、交換サーバ10を介して利用者に提供すると共に、生成された移動行程情報を認証サーバ20及び解析サーバ40に送信する。その結果、移動制御サーバ30が生成した移動行程情報は、生体認証基盤、データ解析基盤と共有される。
<データ解析基盤による情報提供>
 データ解析基盤(解析サーバ40)は、予め用意された「シナリオ」に基づいて種々の情報提供を利用者に対して行う。シナリオは、情報提供の契機(トリガー)となる条件と、当該条件が満たされた際に実行される内容(アクション)の組み合わせから構成される。
 例えば、「観光地Aに到着した場合、観光スポットBを案内する」がシナリオに相当する。この場合、「観光地Aに到着」がトリガーであり、「観光スポットBを案内する」がアクションに該当する。
 解析サーバ40がシナリオに基づいて情報提供する際のトリガーには種々存在する。例えば、解析サーバ40は、利用者がコミュニケーション基盤に投稿したメッセージに基づいて情報提供を行う。あるいは、解析サーバ40は、移動行程情報に基づき情報提供を行う。
<投稿メッセージに基づく情報提供>
 利用者(観光客)は、観光地、観光スポット等でコミュニケーション基盤にメッセージ等を投稿する。具体的には、利用者は、端末50を操作して観光地を訪れた感想等を友人に伝えたり、観光スポットの写真、動画等を友人に送信したりする。その際、端末50は、自端末のユーザID、相手端末(友人等の端末50)のユーザIDと共に、メッセージ(テキスト)、写真等をコミュニケーション基盤に送信する(図8参照)。
 コミュニケーション基盤の交換サーバ10は、受信したユーザID(メッセージ送信者のユーザID)、メッセージ、写真等をデータ解析基盤に送信する。
 データ解析基盤の解析サーバ40は、受信したメッセージ、写真等を解析する。解析サーバ40は、メッセージ等を解析することで、利用者(メッセージ送信者)の行動、状況等を推定する。
 あるいは、解析サーバ40は、観光地や観光スポットに到着した旨のメッセージを受信した場合には、当該利用者は「観光地(観光スポット)に到着した」と判定する。
 解析サーバ40は、推定した利用者の行動、状況を行動履歴データベースに記憶する。
 解析サーバ40は、メッセージ等の受信を契機として、利用者に有益な情報を生成することがある。以降の説明において、解析サーバ40が生成する、利用者に提供される有益な情報を「利用者提供情報」と表記する。
 例えば、利用者の最新の行動(行動履歴データベースに登録された最新の情報)によれば、利用者が観光地に到着したと判断される場合、解析サーバ40は、当該観光地の観光スポットに関する情報を利用者提供情報として生成する。あるいは、解析サーバ40は、観光地への訪問を歓迎するメッセージや観光地の歴史等を含む利用者提供情報を生成してもよい。解析サーバ40は、生成した利用者提供情報をユーザIDと共にコミュニケーション基盤に向けて送信する。
 交換サーバ10は、ユーザIDに対応する端末50に利用者提供情報を送信する。端末50は、受信した利用者提供情報を表示する。
<移動行程情報に基づく情報提供>
 解析サーバ40は、移動制御サーバ30が生成した移動行程情報に基づき情報提供を行うこともある(図9参照)。
 具体的には、解析サーバ40は、移動行程情報に基づいて、利用者が観光地に到着したと推定すれば、当該観光地に関する利用者提供情報を生成する。例えば、解析サーバ40は、利用者が移動経路の最終主要地点(1次交通で到達できる最後の主要地点)に到着したタイミングで観光スポット等に関する利用者提供情報を生成する。
 あるいは、利用者が主要地点から2次交通を利用する場合には、解析サーバ40は、当該2次交通に関する利用者提供情報を生成してもよい。例えば、解析サーバ40は、タクシーで目的地に移動する場合には、タクシー乗り場の案内に関する利用者提供情報を生成する。
 解析サーバ40は、生成した利用者提供情報及びユーザIDを交換サーバ10に送信する。交換サーバ10は、ユーザIDに対応する端末50に利用者提供情報を送信する。端末50は、受信した利用者提供情報を表示する。
 このように、解析サーバ40は、コミュニケーション基盤(交換サーバ10)を介して移動行程情報を用いた情報提供サービスを利用者に提供する。具体的には、解析サーバ40は、移動行程情報に基づいて、利用者に提供する利用者提供情報を生成すると共に、生成された利用者提供情報を交換サーバ10に送信する。交換サーバ10は、受信した利用者提供情報を利用者が所持する端末50に転送する。
<生体認証>
 認証サーバ20は、事前に記憶した複数の利用者それぞれの生体情報と移動行程情報を用いた生体認証サービスを提供する。
 利用者は、観光地等において生体認証を用いたサービスの提供を受けることがある。より具体的には、利用者は、観光地の観光スポットで営業するサービス事業者の店先やホテルのロビーに設置された認証端末を利用して生体認証によるサービスを受ける。
 あるいは、移動手段に関して、生体認証が用いられてもよい。例えば、図10に示すように、利用者が最終主要地点に到着し、当該最終主要地点から目的地(国際ホテル)に移動する場合を考える。
 この場合、タクシー乗り場には移動制御サーバ30により予約されたタクシー60が待機している。タクシー60に利用者が乗り込むと、タクシー60の内部に設置された認証端末61は、当該利用者の生体情報を取得する。認証端末61は、取得した生体情報及び認証端末情報を含む認証要求を認証サーバ20に送信する。
 認証端末情報は、認証端末に関する情報である。例えば、認証端末情報には、認証端末の種類、認証端末の管理主体、認証端末の識別情報等が含まれる。例えば、認証端末61の例では、認証端末61が設置されているタクシー60の会社名やIDが認証端末情報に含まれる。
 認証サーバ20は、取得した生体情報と事前登録された生体情報を用いた生体認証を実行し、タクシー60に乗り込んだ利用者を特定する。認証サーバ20は、事前に取得した移動行程情報を利用して正しい利用者(予約者)がタクシー60に乗り込んだか否か判定する。
 認証サーバ20は、正しい利用者(予約者)がタクシー60に乗り込んだと判断した場合には、認証成功を認証端末61に通知する。認証サーバ20は、間違った利用者(予約者ではない利用者)がタクシー60に乗り込んだと判断した場合には、認証失敗を認証端末61に通知する。
 認証端末61は、認証結果(認証成功、認証失敗)をタクシー運転手に伝える。認証成功の場合には、タクシー運転手は、目的地に向かって移動する。認証失敗の場合には、タクシー運転手は、利用者の乗車を拒否する。
 このように、認証サーバ20は、複数の利用者それぞれの生体情報と移動行程情報を対応付けて記憶する。認証サーバ20は、移動制御サーバ30により予約された移動手段(上記の例では、タクシー60)の認証端末61から被認証者の生体情報を含む認証要求を受信する。認証サーバ20は、認証要求に含まれる生体情報と事前に記憶された生体情報を用いた照合処理により被認証者を特定し、特定された被認証者の予約情報が存在すれば認証成功を認証端末61に通知する。認証サーバ20は、移動手段に関する正しい予約情報(被認証者が利用する移動手段に対応した予約情報;上記の例では、タクシー60の予約情報)が存在する場合に、認証成功を認証端末61に通知する。
 タクシー60が目的地に到着し、運賃の決済が必要になると、認証端末61は乗客の生体情報(顔画像)を取得する。認証端末61は、取得した生体情報及び決済情報を含む決済要求を認証サーバ20に送信する。なお、決済情報には、決済金額(運賃)等の情報が含まれる。
 認証サーバ20は、取得した生体情報と事前登録された生体情報を用いた生体認証を実行し、運賃の決済を行う利用者を特定する。認証サーバ20は、特定した利用者の口座情報(銀行口座情報、クレジットカード情報等)を用いて、運賃の決済を行う。
 認証サーバ20は、決済の結果(決済成功、決済失敗)を認証端末61に通知する。認証端末61は、決済結果(決済成功、決済失敗)をタクシー運転手に伝える。決済成功の場合には、タクシー運転手は、ドアを開け乗客の降車を許可する。決済失敗の場合には、タクシー運転手は、その旨を乗客に伝え、現金等での運賃支払いを乗客に促す。
 このように、認証サーバ20は、代金支払者の生体情報と決済金額を含む決済要求を認証端末61から受信すると、当該決済要求に含まれる生体情報と事前に記憶された生体情報を用いた照合処理により代金支払者を特定する。認証サーバ20は、特定された代金支払者の口座情報を用いて決済金額の決済に関する処理を実行する。
 続いて、第1の実施形態に係る情報提供システムに含まれる各装置の詳細について説明する。
[交換サーバ]
 図11は、第1の実施形態に係る交換サーバ10の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図11を参照すると、交換サーバ10は、通信制御部201と、利用者登録部202と、メッセージ交換部203と、移動情報制御部204と、情報転送部205と、記憶部206と、を備える。
 通信制御部201は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部201は、解析サーバ40からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部201は、解析サーバ40に向けてデータを送信する。通信制御部201は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部201は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部201を介して他の装置とデータの送受信を行う。
 利用者登録部202は、上述の利用者登録を実現する手段である。利用者登録部202は、利用者が端末50に表示された特定のボタン等を押下すると、利用者登録を行うためのGUI(Graphical User Interface)を端末50に表示する。
 利用者は、端末50を操作して、生体情報(例えば、顔画像)、個人情報(例えば、氏名、年齢、性別、住所、口座情報等)を入力する。
 利用者登録部202は、上記生体情報等と併せて利用者のユーザIDを端末50から取得する。
 利用者登録部202は、取得したユーザID、生体情報等を生体認証基盤、移動制御基盤、データ解析基盤に送信する。より具体的には、利用者登録部202は、ユーザID、生体情報、個人情報等を含む「利用者登録要求」を認証サーバ20、移動制御サーバ30、解析サーバ40のそれぞれに送信する。
 メッセージ交換部203は、利用者間のメッセージ交換を実現する手段である。メッセージ交換部203は、メッセージ送信者のユーザIDと、メッセージ送信先のユーザIDと、メッセージ(写真、動画等も含む)と、を端末50から受信する。
 メッセージ交換部203は、記憶部206に構築された連絡先情報データベースを参照し、メッセージ送信先のユーザIDに対応する連絡先(メッセージ送信先のメールアドレス等)を特定する。メッセージ交換部203は、特定した連絡先にメッセージ送信者のユーザID、メッセージ、写真、動画等を送信する。
 さらに、メッセージ交換部203は、メッセージ送信者のユーザIDとメッセージ、写真、動画等をデータ解析基盤(解析サーバ40)に送信する。
 移動情報制御部204は、利用者が移動制御基盤に入力する移動情報に関する制御を行う手段である。移動情報制御部204は、利用者がSNS上で所定の操作を行うと、当該端末50から移動情報(目的地、出発地、希望到着時間等)を取得する。移動情報制御部204は、取得した移動情報とユーザID(移動情報を入力した利用者のユーザID)を移動制御サーバ30に送信する。
 情報転送部205は、データ解析基盤から受信する利用者提供情報を利用者の端末50に転送する手段である。
 利用者提供情報を受信すると、情報転送部205は、連絡先情報データベースを参照し、当該利用者提供情報と共に送信されてくるユーザIDに対応する連絡先(メールアドレス等)を特定する。情報転送部205は、当該特定した連絡先に利用者提供情報を送信(転送)する。
 記憶部206は、交換サーバ10の動作に必要な情報を記憶する手段である。記憶部206には、連絡先情報データベースが構築される。図12に示すように、連絡先情報データベースは、ユーザIDと連絡先(端末50の電話番号、メールアドレス等)を対応づけて記憶する。
[認証サーバ]
 図13は、第1の実施形態に係る認証サーバ20の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図13を参照すると、認証サーバ20は、通信制御部301と、利用者管理部302と、認証部303と、決済部304と、記憶部305と、を備える。
 通信制御部301は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部301は、交換サーバ10からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部301は、交換サーバ10に向けてデータを送信する。通信制御部301は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部301は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部301を介して他の装置とデータの送受信を行う。
 利用者管理部302は、コミュニケーション基盤から取得する利用者の情報(ユーザID、生体情報、個人情報等)を管理する手段である。
 交換サーバ10から利用者登録要求を受信すると、利用者管理部302は、顔画像から特徴量(複数の特徴量からなる特徴ベクトル)を生成する。
 特徴量の生成処理に関しては既存の技術を用いることができるので、その詳細な説明を省略する。例えば、利用者管理部302は、顔画像から目、鼻、口等を特徴点として抽出する。その後、利用者管理部302は、特徴点それぞれの位置や各特徴点間の距離を特徴量として計算し、複数の特徴量からなる特徴ベクトル(顔画像を特徴づけるベクトル情報)を生成する。
 利用者管理部302は、コミュニケーション基盤から取得したユーザID、上記生成された特徴量、個人情報等を対応付けて第1の利用者情報データベースに記憶する(図14参照)。
 また、利用者管理部302は、移動制御サーバ30から移動行程情報通知を受信すると、当該通知に含まれるユーザIDをキーとして第1の利用者情報データベースを検索し、対応する利用者を特定する。利用者管理部302は、特定した利用者のエントリに移動行程情報を記憶する。
 なお、図14に示す第1の利用者情報データベースは例示であって、記憶する項目等を限定する趣旨ではない。例えば、生体情報として「顔画像」が第1の利用者情報データベースに登録されていてもよい。
 認証部303は、認証端末からの認証要求を処理する手段である。
 認証要求を受信すると、認証部303は、認証要求に含まれる顔画像から特徴量を生成する。認証部303は、当該生成された特徴量を照合対象に設定し、第1の利用者情報データベースに登録された生体情報との間で照合処理を行う。
 より具体的には、認証部303は、上記生成された特徴量を照合対象に設定し、第1の利用者情報データベースに登録されている複数の特徴量との間で1対N照合を実行する(Nは正の整数、以下同じ)。
 認証部303は、照合対象の特徴量(特徴ベクトル)と、登録側の複数の特徴量それぞれとの間の類似度を計算する。当該類似度には、カイ二乗距離やユークリッド距離等を用いることができる。なお、距離が離れているほど類似度は低く、距離が近いほど類似度が高い。
 認証部303は、類似度が所定の値以上の特徴量が第1の利用者情報データベースに登録されていなければ、照合処理に失敗したと判定する。認証部303は、類似度が所定の値以上の特徴量が第1の利用者情報データベースに登録されていれば、照合処理に成功したと判定する。
 照合処理に失敗すると、認証部303は、認証結果を「認証失敗」に設定する。認証失敗の場合には、認証部303は、その旨を示す否定応答を認証端末に送信する。
 照合処理に成功すると、認証部303は、認証要求の送信元に応じた処理を行う。認証部303は、認証要求に含まれる認証端末情報に基づいて認証要求の送信元を特定する。例えば、認証部303は、認証端末情報に含まれるIDや管理主体の情報に基づいて認証要求の送信元を特定する。
 例えば、図10に示すように、タクシー60の内部に設置された認証端末61から認証要求を受信すると、認証部303は、第1の利用者情報データベースのエントリのうち照合対象との類似度が最も高い生体情報を持つエントリを特定する。認証部303は、特定したエントリの移動行程情報を確認し、タクシー60の予約情報が当該移動行程情報に含まれていれば、認証成功と判定する。
 例えば、タクシー60の予約情報としてタクシー迎車の日時(上記の例では、2022年2月12日の17時40分)が第1の利用者情報データベースに登録されている。認証部303は、当該タクシーの迎車日時と認証要求の処理日時を比較し、2つの日時が実質的に同一であれば、被認証者(タクシー60に乗り込んだ利用者)の予約は存在すると判定する。
 あるいは、予約情報に予約したタクシー会社の情報が含まれていれば、認証部303は、予約情報と認証端末情報のタクシー会社の情報を比較し、正しい予約が存在するか否か判定してもよい。
 認証に成功すると、認証部303は、その旨を示す肯定応答を認証端末61に送信する。
 タクシーの予約情報が移動行程情報に含まれていなければ、認証部303は、認証失敗と判定する。この場合、認証部303は、認証失敗を示す否定応答を認証端末61に送信する。
 決済部304は、認証端末からの決済要求を処理する手段である。例えば、図10に示すように、決済部304は、認証端末61から受信した決済要求を処理する。
 決済部304は、決済要求に含まれる生体情報と、第1の利用者情報データベースに記憶された生体情報と、を用いた照合処理を実行する。
 照合処理に失敗すると、決済部304は、決済失敗を示す否定応答を認証端末61に送信する。
 照合処理に成功すると、決済部304は、照合処理により特定された利用者の口座情報を使って決済処理を行う。例えば、決済部304は、クレジットカード情報のクレジットカード会社に対し、決済情報に含まれる決済代金の決済を要求する。
 クレジットカード会社(当該クレジットカード会社のサーバ)が、決済に成功すると、決済部304は、決済成功を示す肯定応答を認証端末61に送信する。
 クレジットカード会社(当該クレジットカード会社のサーバ)が、決済に失敗すると、決済部304は、決済失敗を示す否定応答を認証端末61に送信する。
 記憶部305は、認証サーバ20の動作に必要な情報を記憶する手段である。記憶部305には、第1の利用者情報データベースが構築される。
[移動制御サーバ]
 図15は、第1の実施形態に係る移動制御サーバ30の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図15を参照すると、移動制御サーバ30は、通信制御部401と、利用者管理部402と、移動制御部403と、記憶部404と、を備える。
 通信制御部401は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部401は、交換サーバ10からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部401は、交換サーバ10に向けてデータを送信する。通信制御部401は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部401は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部401を介して他の装置とデータの送受信を行う。
 利用者管理部402は、コミュニケーション基盤から取得する利用者の情報(ユーザID、生体情報、個人情報等)を管理する手段である。
 交換サーバ10から利用者登録要求を受信すると、利用者管理部302は、コミュニケーション基盤から取得したユーザID、個人情報等を対応付けて第2の利用者情報データベースに記憶する(図16参照)。
 なお、図16に示す第2の利用者情報データベースは例示であって、記憶する項目等を限定する趣旨ではない。例えば、生体情報として「顔画像」が第2の利用者情報データベースに登録されていてもよい。
 移動制御部403は、利用者の移動に関する制御を行う手段である。移動制御部403は、交換サーバ10から取得した移動行程情報生成要求を処理する。
 移動制御部403は、移動行程情報生成要求に含まれる移動情報を使って移動行程情報を生成する。具体的には、移動制御部403は、移動情報に含まれる出発地、目的地、到着希望時間を経路検索エンジンに入力し、利用者が出発地から目的地まで移動するための移動経路を取得する。移動制御部403は、移動手段の変更(乗り換え)を含む経路を取得する。このように、移動制御部403は、交換サーバ10から取得した移動情報に基づいて、1次交通と2次交通を含む移動経路の探索を行う。
 なお、経路検索エンジンによる移動経路の検索には、既存の技術を用いることができるので詳細な説明を省略する。経路検索エンジンは、交通手段の接続点や当該接続点を構成する施設(例えば、空港、駅、バス停等)に関する情報を含む地図データを用いて移動経路を計算する。
 移動制御部403は、取得した移動経路に含まれる移動手段に関し、必要に応じて予約を行う。例えば、移動制御部403は、目的地までの移動に2次交通が用いられる場合、当該2次交通の予約を行ってもよい。例えば、上述の例のように、移動制御部403は、最終主要地点から目的地までの移動に用いるタクシーの予約を行う。
 この場合、移動制御部403は、タクシー会社(タクシー会社のサーバ)に対し、タクシーの迎車要求を行う。具体的には、移動制御部403は、場所及び日時を指定してタクシーの迎車要求を行う。
 移動制御部403は、経路検索エンジンから得られた移動経路と、移動手段に関する予約情報と、を含む移動行程情報を生成する。
 移動制御部403は、移動行程情報及びユーザIDを交換サーバ10に送信する。また、移動制御部403は、移動行程情報及びユーザIDを含む「移動行程情報通知」を認証サーバ20及び解析サーバ40のそれぞれに送信する。
 記憶部404は、移動制御サーバ30の動作に必要な情報を記憶する手段である。記憶部404には、第2の利用者情報データベースが構築される。
[解析サーバ]
 図17は、第1の実施形態に係る解析サーバ40の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図17を参照すると、解析サーバ40は、通信制御部501と、利用者管理部502と、解析部503と、情報提供部504と、記憶部505と、を備える。
 通信制御部501は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部501は、交換サーバ10からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部501は、交換サーバ10に向けてデータを送信する。通信制御部501は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部501は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部501を介して他の装置とデータの送受信を行う。通信制御部501は、システムに発生するデータを受信する受信部の機能と、生成された提供情報を利用者が所持する端末50に向けて送信する送信部の機能と、を備える。
 利用者管理部502は、コミュニケーション基盤から取得する利用者の情報(ユーザID、生体情報、個人情報等)を管理する手段である。
 交換サーバ10から利用者登録要求を受信すると、利用者管理部502は、コミュニケーション基盤から取得したユーザID、個人情報等を対応付けて第3の利用者情報データベースに記憶する(図18参照)。
 なお、図18に示す第3の利用者情報データベースは例示であって、記憶する項目等を限定する趣旨ではない。例えば、生体情報として「顔画像」が第3の利用者情報データベースに登録されていてもよい。
 解析部503は、コミュニケーション基盤から取得するデータを解析する手段である。解析部503は、システムに発生したデータを解析し利用者の行動を推定する。より具体的には、解析部503は、コミュニケーション基盤から取得したデータ(メッセージ、写真及び動画のうち少なくとも1つ)を解析し、利用者の行動、状態を推定する。
 解析部503は、交換サーバ10から「利用者登録要求」を受信すると、行動履歴データベースに新たなエントリを追加する。さらに、解析部503は、当該追加したエントリの行動履歴フィールドに「利用者登録完了」を設定する(図19参照の最上段、最下段参照)。なお、図19に示すように、行動履歴データベースは、ユーザID、日時(メッセージ等が解析された日時)及び行動履歴を対応付けて記憶する。
 解析部503は、交換サーバ10から、利用者と友人の間で送受信されるメッセージ、写真、動画等を取得する。解析部503は、当該取得したメッセージ等から利用者の行動、状況を推定する。具体的には、解析部503は、メッセージに含まれる文言(文章)と当該文言から推定される行動、状況を対応付けて記憶するテーブル情報を参照することで、利用者の行動、状況を推定する(図20参照)。
 あるいは、解析部503は、予め用意された学習モデルを用いて利用者の行動、状況を推定してもよい。システム管理者等は、メッセージ等にラベル(利用者の行動、状況)が付与された大量の教師データを用意する。管理者等は、当該教師データを用いた機械学習を行い、分類モデル(学習モデル)を生成する。学習モデルの生成には、サポートベクタマシン、ブースティングやニューラルネットワーク等の任意のアルゴリズムを用いることができる。なお、上記サポートベクタマシン等のアルゴリズムは公知の技術を使用することができるので、その説明を省略する。
 生成された学習モデルは、解析サーバ40に実装される。解析部503は、学習モデルにメッセージ等を入力することで、当該メッセージから推定される利用者の行動、状況を取得する。
 解析部503は、推定した利用者の行動、状況を行動履歴データベースに登録する。図19に示すように、行動履歴データベースには利用者の行動、状況が時系列で管理、記憶される。
 また、解析部503は、第3の利用者情報データベースに定期的にアクセスし、移動行程情報を読み出す。解析部503は、移動行程情報に基づいて、利用者の行動、状況を推定する。
 例えば、図7に示すような内容の移動行程情報が第3の利用者情報データベースに登録されていれば、解析部503は、2022年2月12日の17時30分が到来したタイミングで利用者は「駅A2に到着」と推定する。同様に、解析部503は、2022年2月12日の18時30分が到来したタイミングで利用者は「国際ホテルに到着」と推定する。
 解析部503は、移動行程情報から推測される利用者の行動、状況も行動履歴データベースに登録する。
 解析部503は、行動履歴データベースにエントリを追加した場合や行動履歴を追記した場合に、その旨を情報提供部504に通知する。解析部503は、行動履歴データベース更新の通知を情報提供部504に送信する。
 情報提供部504は、利用者に対して情報提供を行う手段である。情報提供部504は、事前に用意された「シナリオ」に従って利用者に提供する利用者提供情報を生成する。
 なお、シナリオはシステム管理者等によって用意され、事前に解析サーバ40に入力される。あるいは、解析サーバ40は、他の外部サーバやデータベースサーバにアクセスしてシナリオを取得してもよい。
 上述のように、シナリオは、情報提供の契機(トリガー)となる条件と、当該条件が満たされた際に実行される内容(アクション)と、の組み合わせから構成される。情報提供部504は、解析部503から行動履歴データベース更新の通知を受信すると、シナリオを記憶しているシナリオデータベースを参照する(図21参照)。
 情報提供部504は、シナリオデータベースを参照し、利用者の行動、状況が当該データベースに記載された条件(トリガー)に該当すれば対応する内容(アクション)を実行する。即ち、情報提供部504は、推定された利用者の行動がシナリオの条件に合致する場合に、対応するシナリオの内容を実行する。
 記憶部505は、解析サーバ40の動作に必要な情報を記憶する手段である。記憶部505には、第3の利用者情報データベース、行動履歴データベース、シナリオデータベース等が構築される。
[端末]
 端末50の構成、機能は当業者にとって明らかであるので、その説明を省略する。端末50は、コミュニケーション基盤が提供するSNSを用いて利用者に情報提供を行えればよい。端末50には、スマートフォン、携帯電話機、ゲーム機、タブレット等の携帯端末装置やコンピュータ(パーソナルコンピュータ、ノートパソコン)等が例示される。
[認証端末]
 上述のように、認証端末には、ホテルに設置されたチェックイン手続きのための端末、小売店に設置された決済手続きのための端末、タクシーの内部に設置されたタブレット型の端末等が例示される。ここでは、タクシー60の内部に設置される認証端末61を例に取り認証端末61の構成等を説明する。
 図22は、認証端末61の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図22を参照すると、認証端末61は、通信制御部601と、認証要求部602と、決済要求部603と、記憶部604と、を備える。
 通信制御部601は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部601は、認証サーバ20からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部601は、認証サーバ20に向けてデータを送信する。通信制御部601は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部601は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部601を介して他の装置とデータの送受信を行う。通信制御部601は、他の装置からデータを受信する受信部としての機能と、他の装置に向けてデータを送信する送信部としての機能と、を備える。
 認証要求部602は、被認証者の認証を認証サーバ20に要求する手段である。認証要求部602は、タクシー運転手の操作等に応じてタクシー60に乗り込んだ利用者を撮影する。認証要求部602は、タクシー60に設置されたカメラ装置(図示せず)を制御し、利用者を撮影する。
 認証要求部602は、撮影により得られた画像データから顔画像を取得する。なお、認証要求部602による顔画像の抽出処理には既存の技術を用いることができるので詳細な説明を省略する。例えば、認証要求部602は、CNN(Convolutional Neural Network)により学習された学習モデルを用いて、画像データの中から顔画像(顔領域)を抽出してもよい。あるいは、認証要求部602は、テンプレートマッチング等の手法を用いて顔画像を抽出してもよい。
 認証要求部602は、抽出した顔画像と認証端末情報を含む認証要求を認証サーバ20に送信する。
 認証要求部602は、認証サーバ20から認証結果(認証成功、認証失敗)を取得する。認証要求部602は、認証結果をタクシー運転手に通知する。タクシー運転手は、認証結果に応じて行動する。
 決済要求部603は、利用者の代金決済を認証サーバ20に要求する手段である。決済要求部603は、タクシー運転手の操作等に応じてタクシー60の乗客(目的地に到着したタクシー60に乗っている乗客)を撮影する。決済要求部603は、タクシー60に設置されたカメラ装置(図示せず)を制御し、当該乗客を撮影する。
 決済要求部603は、撮影により得られた画像データから抽出された顔画像と決済情報(運賃)を含む決済要求を認証サーバ20に送信する。
 決済要求部603は、認証サーバ20から決済結果(決済成功、決済失敗)を取得する。決済要求部603は、決済結果をタクシー運転手に通知する。タクシー運転手は、決済結果に応じて行動する。
 記憶部604は、認証端末61の動作に必要な情報を記憶する手段である。
[システムの動作]
 続いて、第1の実施形態に係る情報提供システムの動作について説明する。なお、利用者登録に関する動作の説明は省略する。
 図23は、第1の実施形態に係る情報提供システムの動作の一例を示すシーケンス図である。図23を参照し、データ解析基盤(解析サーバ40)が、移動制御サーバ30から取得した移動行程情報に基づいて情報提供する場合について説明する。
 移動制御サーバ30は、移動行程情報を生成すると、当該移動行程情報を解析サーバ40に送信する(ステップS11)。
 解析サーバ40は、受信した移動行程情報を記憶する(ステップS12)。
 解析サーバ40は、移動行程情報等を用いて利用者の行動、状況を推定する(ステップS13)。
 解析サーバ40は、シナリオDB(Data Base)を参照し、利用者の行動等が予め定められたシナリオの条件に合致するか否か判定する(ステップS14)。
 シナリオデータベースの中に利用者の行動に合致するシナリオが含まれていれば、解析サーバ40は、当該シナリオのアクションを実行し、利用者に提供する利用者提供情報を生成する(ステップS15)。
 解析サーバ40は、生成した利用者提供情報をユーザIDと共に交換サーバ10に送信する(ステップS16)。
 交換サーバ10は、解析サーバ40から取得した利用者提供情報を、ユーザIDに対応する端末50に向けて転送する(ステップS17)。
 図24は、第1の実施形態に係る情報提供システムの動作の一例を示すシーケンス図である。図24を参照し、認証サーバ20が、認証要求、決済要求を処理する場合の動作について説明する。
 認証端末61は、被認証者の生体情報を含む認証要求を認証サーバ20に送信する(ステップS21)。
 認証サーバ20は、認証要求に含まれる生体情報と第1の利用者情報データベースに記憶された生体情報を使って生体認証を実行する(ステップS22)。
 認証サーバ20は、認証結果(認証成功、認証失敗)を認証端末61に送信する(ステップS23)。
 認証端末61は、認証結果をタクシー運転手に通知する(ステップS24)。
 認証端末61は、運賃支払者の生体情報を含む決済要求を認証サーバ20に送信する(ステップS31)。
 認証サーバ20は、決済要求に含まれる生体情報と第1の利用者情報データベースに記憶された生体情報を使って照合処理を実行する(ステップS32)。
 認証サーバ20は、照合処理により特定された利用者の口座情報を用いて代金(運賃)の決済を行う(ステップS33)。
 認証サーバ20は、決済結果(決済成功、決済失敗)を認証端末61に送信する(ステップS34)。
 認証端末61は、決済結果をタクシー運転手に通知する(ステップS35)。
 以上のように、第1の実施形態において、移動制御基盤の移動制御サーバ30が、2次交通まで含めた経路検索及び移動手段の予約を行い、移動行程情報を生成する。当該移動制御サーバ30の生成した移動行程情報は、生体認証基盤及びデータ解析基盤と共有される。生体認証基盤は、移動行程情報を用いた生体認証サービス(例えば、顔決済サービス)を提供する。また、データ解析基盤は、移動行程情報を用いて利用者に有益な情報を生成し、利用者に提供する。利用者は、コミュニケーション基盤が提供するSNSを介して移動情報のような情報をシステムに入力し、SNSを介してデータ解析基盤等からサービスの提供を受ける。利用者は、日常的に慣れ親しんだSNSを介して有益な情報に接することができるので、当該利用者の利便性が向上する。
[第2の実施形態]
 続いて、第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
 第2の実施形態では、移動制御基盤に蓄積される特典(所謂、マイル等のポイント)を生体認証基盤でも活用する場合について説明する。
 上述のように、移動制御基盤は、航空会社や鉄道会社により管理、運営される。航空会社や鉄道会社のサービスとして移動距離等に応じたポイントが利用者に蓄積されることがある。
 第2の実施形態では、生体認証基盤を介して決済が行われた場合、決済金額に応じたポイントが移動制御基盤のポイントに加算される場合について説明する。さらに、第2の実施形態では、移動制御基盤に蓄積されたポイントを生体認証基盤における決済時に利用可能なことを説明する。
 なお、第2の実施形態に係る情報提供システムの構成は第1の実施形態と同一とすることができるので図3に相当する説明を省略する。
 以下、第1の実施形態と第2の実施形態の相違点を中心に説明する。
 認証端末61の決済要求部603は、代金の決済をする際、利用者のポイント利用に関する希望を取得する。具体的には、決済要求部603は、決済により生じるポイントを移動制御基盤のポイントに加算するのか、移動制御基盤に蓄積されたポイントを代金の決済に充てるのかに関する利用者の希望を取得する。
 例えば、決済要求部603は、上記希望を取得するためのGUIを液晶ディスプレイ等に表示し、利用者の操作に応じて上記希望を取得してもよい。あるいは、運転手が上記希望を利用者から聞き出し、聞き出した希望を認証端末61に入力してもよい。
 決済要求部603は、利用者の生体情報、決済情報(決済金額;運賃)と共に上記利用者の希望(ポイント蓄積、ポイント使用)を含む決済要求を認証サーバ20に送信する。
<ポイントの蓄積>
 利用者がポイントの蓄積を希望し、且つ、決済に成功すると、認証サーバ20(決済部304)は「ポイント蓄積要求」を移動制御サーバ30に送信する(図25参照)。より具体的には、決済部304は、決済に成功した利用者のユーザIDと決済金額を含むポイント蓄積要求を移動制御サーバ30に送信する。
 図26は、第2の実施形態に係る移動制御サーバ30の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図26を参照すると、第1の実施形態に係る移動制御サーバ30の構成にポイント管理部405が追加されている。
 ポイント管理部405は、利用者が航空機等により移動した距離に応じて付与されるポイントを管理する手段である。利用者に付与されたポイントは、第2の利用者情報データベースにおいてユーザIDや個人情報等と対応付けて記憶される。
 ポイント管理部405は、認証サーバ20からポイント蓄積要求を受信すると、当該要求に含まれるユーザIDをキーとして第2の利用者情報データベースを検索し、対応する利用者を特定する。ポイント管理部405は、ポイント蓄積要求に含まれる決済金額をポイントに変換し、当該変換されたポイントを上記特定された利用者のポイントに加算する。
 ポイント管理部405は、ポイントの蓄積処理に成功するとその旨を示す肯定応答を認証サーバ20に送信する。ポイント管理部405は、ポイントの蓄積処理に失敗するとその旨を示す否定応答を認証サーバ20に送信する。
 認証サーバ20は、移動制御サーバ30から取得した応答(ポイント蓄積成功、ポイント蓄積失敗)を認証端末61に通知する。認証端末61は、通知された結果を利用者(乗客)に通知する。
 このように、移動制御サーバ30は、利用者が移動手段を使用することで付与されるポイント(例えば、マイル)を管理する。認証サーバ20は、決済金額の決済に成功すると、決済金額を含むポイント蓄積要求を移動制御サーバ30に送信する。移動制御サーバ30は、ポイント蓄積要求に含まれる決済金額に応じたポイントを利用者の蓄積ポイントに加算する。
<ポイントの使用>
 利用者がポイントの使用を希望した場合、認証サーバ20(決済部304)は「ポイント使用要求」を移動制御サーバ30に送信する(図27参照)。より具体的には、決済部304は、利用者のユーザIDと決済金額を含むポイント使用要求を移動制御サーバ30に送信する。
 ポイント管理部405は、認証サーバ20からポイント使用要求を受信すると、当該要求に含まれるユーザIDをキーとして第2の利用者情報データベースを検索し、対応する利用者を特定する。ポイント管理部405は、ポイント使用要求に含まれる決済金額を使用ポイントに変換する。
 ポイント管理部405は、上記特定された利用者の蓄積ポイントが使用ポイント以上であれば、ポイントを使用した決済が可能と判定する。この場合、ポイント管理部405は、特定された利用者の蓄積ポイントから使用ポイントを減算する。さらに、ポイント管理部405は、ポイントの使用(ポイントを使用した決済)に成功した旨を示す肯定応答を認証サーバ20に送信する。
 ポイント管理部405は、上記特定された利用者の蓄積ポイントが使用ポイントよりも少なければ、ポイントを使用した決済が不能と判定する。この場合、ポイント管理部405は、ポイントの使用(ポイントを使用した決済)に失敗した旨を示す否定応答を認証サーバ20に送信する。
 認証サーバ20は、移動制御サーバ30から取得した応答に応じて、決済要求に対する応答を決定する。ポイント使用成功(肯定応答の受信)であれば、認証サーバ20は、決済に成功したと判定し、その旨を認証端末61に通知する。ポイント使用失敗(否定応答の受信)であれば、認証サーバ20は、決済に失敗したと判定し、その旨を認証端末61に通知する。
 認証端末61は、通知された結果をタクシー運転手や利用者(乗客)に通知する。
 このように、認証サーバ20は、利用者が蓄積ポイントを用いて決済金額の決済を希望した場合、決済金額を含むポイント使用要求を移動制御サーバ30に送信する。移動制御サーバ30は、ポイント使用要求に含まれる決済金額に応じたポイントを利用者の蓄積ポイントから減算する。
 以上のように、第2の実施形態に係る移動制御サーバ30は、移動手段による移動に対して特典を付与するだけでなく、移動の全行程(1次交通、2次交通を利用した移動)までを特典付与の対象とすることができる。その結果、長い距離を移動し移動手段に要する費用(料金)が高くなるほど、利用者に多くの特典が付与されることになるため、利用者は積極的に移動制御基盤を使用する動機となる。
 続いて、情報提供システムを構成する各装置のハードウェアについて説明する。図28は、認証サーバ20のハードウェア構成の一例を示す図である。
 認証サーバ20は、情報処理装置(所謂、コンピュータ)により構成可能であり、図28に例示する構成を備える。例えば、認証サーバ20は、プロセッサ311、メモリ312、入出力インターフェイス313及び通信インターフェイス314等を備える。上記プロセッサ311等の構成要素は内部バス等により接続され、相互に通信可能に構成されている。
 但し、図28に示す構成は、認証サーバ20のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。認証サーバ20は、図示しないハードウェアを含んでもよいし、必要に応じて入出力インターフェイス313を備えていなくともよい。また、認証サーバ20に含まれるプロセッサ311等の数も図28の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ311が認証サーバ20に含まれていてもよい。
 プロセッサ311は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルなデバイスである。あるいは、プロセッサ311は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデバイスであってもよい。プロセッサ311は、オペレーティングシステム(OS;Operating System)を含む各種プログラムを実行する。
 メモリ312は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。メモリ312は、OSプログラム、アプリケーションプログラム、各種データを格納する。
 入出力インターフェイス313は、図示しない表示装置や入力装置のインターフェイスである。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ等である。入力装置は、例えば、キーボードやマウス等のユーザ操作を受け付ける装置である。
 通信インターフェイス314は、他の装置と通信を行う回路、モジュール等である。例えば、通信インターフェイス314は、NIC(Network Interface Card)等を備える。
 認証サーバ20の機能は、各種処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ312に格納されたプログラムをプロセッサ311が実行することで実現される。また、当該プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transitory)なものとすることができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。また、上記プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。
 なお、交換サーバ10、移動制御サーバ30、解析サーバ40も認証サーバ20と同様に情報処理装置により構成可能であり、その基本的なハードウェア構成は認証サーバ20と相違する点はないので説明を省略する。
 情報処理装置である認証サーバ20は、コンピュータを搭載し、当該コンピュータにプログラムを実行させることで認証サーバ20の機能が実現できる。また、認証サーバ20は、当該プログラムにより情報提供方法を実行する。
[変形例]
 なお、上記実施形態にて説明した情報提供システムの構成、動作等は例示であって、システムの構成等を限定する趣旨ではない。
 上記実施形態では、認証サーバ20は、利用者の口座情報を用いて決済要求を処理すること説明した。即ち、認証サーバ20が銀行やクレジットカード会社等のサーバに決済を要求することを説明した。しかし、認証サーバ20は、自装置のなかで決済処理を完結してもよい。認証サーバ20は、交通系IC(Integrated Circuit)カードのような形式によりチャージされた現金を用いて決済処理を行ってもよい。
 上記実施形態では、認証サーバ20に認証要求を送信する端末としてタクシー60の内部に設置された認証端末61を例に取りシステムの説明を行った。しかし、認証端末をタクシーに設置された端末に限定する趣旨ではない。例えば、認証サーバ20は、ホテルに設置されたチェックイン端末から認証要求を受信してもよいし、イベント会場等に設置されたゲート装置から認証要求を受信してもよい。これらのチェックイン端末やゲート装置も認証端末に相当する。
 データ解析基盤(解析サーバ40)は、生体認証基盤(認証サーバ20)から得られる情報から利用者の行動を推測してもよい。具体的には、認証サーバ20は、利用者を認証すると、当該認証の事実(認証に成功した場所、時間等)を解析サーバ40に通知する。例えば、認証サーバ20は、利用者がホテルにチェックインした事実やイベント会場に入場した事実を解析サーバ40に通知する。解析サーバ40は、取得した情報を行動履歴データベースに反映し、情報提供に活用してもよい。
 移動制御基盤(移動制御サーバ30)は、出発地から目的地までの移動経路の探索において最短時間での移動経路だけではなく種々の条件に適合した移動経路を検索してもよい。例えば、図6において「詳細条件設定」ボタンが押下されたことに応じて、利用者は、「時間優先」、「乗り換え回数優先」、「料金優先」等のオプションを設定してもよい。移動制御サーバ30は、設定されたオプションにしたがって移動経路を検索してもよい。
 上記実施形態では、メッセージ交換型のSNSを介して利用者に情報提供する場合について説明した。しかし、他の方式のSNS、例えば、写真投稿型、メッセージ拡散型、日記型等のSNSにより情報提供されてもよい。
 上記実施形態では、コミュニケーション基盤で使われるユーザIDを他の基盤(生体認証基盤、データ解析基盤)でも使用することを説明した。しかし、他の基盤において、利用者にIDが割り当てられている場合には、コミュニケーション基盤のIDと他の基盤のIDを連携させても良い。具体的には、利用者が、利用者登録時に他の基盤のIDを交換サーバ10に入力し、交換サーバ10が、当該他の基盤のIDとユーザIDを認証サーバ20、移動制御サーバ30、解析サーバ40に通知してもよい。
 上記実施形態では、シナリオに基づいて提供情報を生成する場合について説明した。しかし、利用者提供情報の生成は他の方法、方式に基づいて行われても良い。例えば、解析サーバ40は、機械学習(AI;Artificial Intelligence)により得られた学習モデルに利用者の行動を入力し、当該学習モデルから提供情報(利用者に推薦、案内する情報)を取得してもよい。
 上記実施形態では、利用者が投稿したメッセージや生体認証の結果を情報提供の際に利用者の行動、状況を推定するデータとして用いることを説明した。しかし、他のデータが用いられて利用者の行動等が推定されてもよい。例えば、コミュニケーション基盤を介して利用者の位置情報(端末50の位置情報)が得られる場合には、当該位置情報に基づいて利用者の行動、状況が推定されてもよい。端末50は、GPS(Global Positioning System)信号等に基づいて位置情報を生成してもよい。あるいは、データ解析基盤(解析サーバ40)は、メッセージの送信相手とその内容を解析することで、利用者の行動等を推定してもよい。即ち、第1のデータとして、GPS等から得られる位置情報、メッセージの送信相手及びその内容(誰に対してどのような内容が送信されたか)に基づく解析が行われてもよい。
 情報提供の契機(トリガー)となる利用者の行動は端末50で行われてもよい。例えば、「メールが開封された場合に、観光地Aの案内をする」といったシナリオが用意されてもよい。
 交換サーバ10は、利用者登録の際、利用者の身元を確認してもよい。具体的には、交換サーバ10は、利用者の生体情報、個人情報等と共に、生体情報が記載された身元確認書類(例えば、パスポート)を取得する。交換サーバ10は、身元確認書類の生体情報と利用者から取得した生体情報を用いた1対1照合を実行する。交換サーバ10は、当該照合に成功した場合に、利用者登録を行ってもよい。
 上記実施形態では、コミュニケーション基盤を介して利用者に情報提供されることを説明した。しかし、利用者に対する情報提供は他の方法により行われてもよい。例えば、タクシー60の内部に設置された認証端末61等により情報提供が行われてもよい。
 上記実施形態では、顔画像から生成された特徴量が第1の利用者情報データベースに記憶される場合について説明したが、特徴量は当該データベースに記憶されていなくともよい。特徴量に代えて顔画像が第1の利用者情報データベースに登録され、認証サーバ20は、認証要求を処理するたびに、登録顔画像から特徴量を生成してもよい。
 各装置(交換サーバ10、認証サーバ20、移動制御サーバ30、解析サーバ40)間のデータ送受信の形態は特に限定されないが、これら装置間で送受信されるデータは暗号化されていてもよい。これらの装置間では、生体情報や写真等が送受信され、これらの情報を適切に保護するためには、暗号化されたデータが送受信されることが望ましい。
 上記説明で用いた流れ図(フローチャート、シーケンス図)では、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。実施形態では、例えば各処理を並行して実行する等、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。
 上記の実施形態は本願開示の理解を容易にするために詳細に説明したものであり、上記説明したすべての構成が必要であることを意図したものではない。また、複数の実施形態について説明した場合には、各実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。例えば、実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることや、実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、実施形態の構成の一部について他の構成の追加、削除、置換が可能である。
 上記の説明により、本発明の産業上の利用可能性は明らかであるが、本発明は、利用者に種々の情報を提供する情報提供システムなどに好適に適用可能である。
 上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
 利用者間のメッセージ交換を実現する、交換サーバと、
 利用者の生体情報を記憶する、認証サーバと、
 移動に関するサービスを提供する、移動制御サーバと、
 システムに発生したデータの解析を行う、解析サーバと、
 を含み、
 前記移動制御サーバは、前記交換サーバを介して、前記利用者の移動に関する移動情報を取得し、前記取得した移動情報に基づいて、前記利用者が出発地から目的地に到着するための移動経路と移動手段に関する予約情報を含む移動行程情報を生成すると共に、前記生成された移動行程情報を前記認証サーバ及び前記解析サーバに送信し、
 前記認証サーバは、前記生体情報と前記移動行程情報を用いた生体認証サービスを提供し、
 前記解析サーバは、前記交換サーバを介して前記移動行程情報を用いた情報提供サービスを提供する、システム。
[付記2]
 前記認証サーバは、前記利用者の生体情報と前記移動行程情報を対応付けて記憶すると共に、前記予約された移動手段の認証端末から被認証者の生体情報を含む認証要求を受信すると、前記認証要求に含まれる生体情報と前記記憶された生体情報を用いた照合処理により前記被認証者を特定し、前記特定された被認証者の予約情報が存在すれば認証成功を前記認証端末に通知する、付記1に記載のシステム。
[付記3]
 前記認証サーバは、代金支払者の生体情報と決済金額を含む決済要求を受信すると、前記決済要求に含まれる生体情報と前記記憶された生体情報を用いた照合処理により前記代金支払者を特定し、前記特定された代金支払者の口座情報を用いて前記決済金額の決済に関する処理を実行する、付記1又は2に記載のシステム。
[付記4]
 前記移動制御サーバは、前記利用者が前記移動手段を使用することで付与されるポイントを管理し、
 前記認証サーバは、前記決済金額の決済に成功すると、前記決済金額を含むポイント蓄積要求を前記移動制御サーバに送信し、
 前記移動制御サーバは、前記ポイント蓄積要求に含まれる前記決済金額に応じたポイントを前記利用者の蓄積ポイントに加算する、付記3に記載のシステム。
[付記5]
 前記認証サーバは、前記利用者が前記蓄積ポイントを用いて前記決済金額の決済を希望した場合、前記決済金額を含むポイント使用要求を前記移動制御サーバに送信し、
 前記移動制御サーバは、前記ポイント使用要求に含まれる前記決済金額に応じたポイントを前記利用者の蓄積ポイントから減算する、付記4に記載のシステム。
[付記6]
 前記移動制御サーバは、前記取得した移動情報に基づいて、1次交通と2次交通を含む前記移動経路の探索を行う、付記1乃至5のいずれか一項に記載のシステム。
[付記7]
 前記解析サーバは、前記移動行程情報に基づいて、前記利用者に提供する利用者提供情報を生成すると共に、前記生成された利用者提供情報を前記交換サーバに送信し、
 前記交換サーバは、受信した前記利用者提供情報を前記利用者が所持する端末に転送する、付記1乃至6のいずれか一項に記載のシステム。
[付記8]
 前記解析サーバは、前記移動行程情報に基づいて、前記利用者の行動を推定する、付記7に記載のシステム。
[付記9]
 前記解析サーバは、情報提供の契機となる条件と前記条件が満たされた際に実行される内容の組み合わせからなるシナリオに基づいて、前記利用者提供情報を生成する、付記8に記載の情報提供システム。
[付記10]
 前記解析サーバは、前記推定された利用者の行動が前記シナリオの条件に合致する場合に、対応する前記シナリオの内容を実行する、付記9に記載の情報提供システム。
[付記11]
 前記生体情報は、顔画像又は前記顔画像から生成された特徴量である、付記1乃至10のいずれか一項に記載の情報提供システム。
[付記12]
 利用者間のメッセージ交換を実現する、交換サーバと、
 利用者の生体情報を記憶する、認証サーバと、
 移動に関するサービスを提供する、移動制御サーバと、
 システムに発生したデータの解析を行う、解析サーバと、
 を含むシステムにおいて、
 前記移動制御サーバが、前記交換サーバを介して、前記利用者の移動に関する移動情報を取得し、
 前記移動制御サーバが、前記取得した移動情報に基づいて、前記利用者が出発地から目的地に到着するための移動経路と移動手段に関する予約情報を含む移動行程情報を生成し、
 前記移動制御サーバが、前記生成された移動行程情報を前記認証サーバ及び前記解析サーバに送信し、
 前記認証サーバが、前記生体情報と前記移動行程情報を用いた生体認証サービスを提供し、
 前記解析サーバが、前記交換サーバを介して前記移動行程情報を用いた情報提供サービスを提供する、情報提供方法。
 なお、引用した上記の先行技術文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。即ち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得る各種変形、修正を含むことは勿論である。
10  交換サーバ
20  認証サーバ
30  移動制御サーバ
40  解析サーバ
50  端末
60  タクシー
61  認証端末
101 交換サーバ
102 認証サーバ
103 移動制御サーバ
104 解析サーバ
201 通信制御部
202 利用者登録部
203 メッセージ交換部
204 移動情報制御部
205 情報転送部
206 記憶部
301 通信制御部
302 利用者管理部
303 認証部
304 決済部
305 記憶部
311 プロセッサ
312 メモリ
313 入出力インターフェイス
314 通信インターフェイス
401 通信制御部
402 利用者管理部
403 移動制御部
404 記憶部
405 ポイント管理部
501 通信制御部
502 利用者管理部
503 解析部
504 情報提供部
505 記憶部
601 通信制御部
602 認証要求部
603 決済要求部
604 記憶部

Claims (12)

  1.  利用者間のメッセージ交換を実現する、交換サーバと、
     利用者の生体情報を記憶する、認証サーバと、
     移動に関するサービスを提供する、移動制御サーバと、
     システムに発生したデータの解析を行う、解析サーバと、
     を含み、
     前記移動制御サーバは、前記交換サーバを介して、前記利用者の移動に関する移動情報を取得し、前記取得した移動情報に基づいて、前記利用者が出発地から目的地に到着するための移動経路と移動手段に関する予約情報を含む移動行程情報を生成すると共に、前記生成された移動行程情報を前記認証サーバ及び前記解析サーバに送信し、
     前記認証サーバは、前記生体情報と前記移動行程情報を用いた生体認証サービスを提供し、
     前記解析サーバは、前記交換サーバを介して前記移動行程情報を用いた情報提供サービスを提供する、システム。
  2.  前記認証サーバは、前記利用者の生体情報と前記移動行程情報を対応付けて記憶すると共に、前記予約された移動手段の認証端末から被認証者の生体情報を含む認証要求を受信すると、前記認証要求に含まれる生体情報と前記記憶された生体情報を用いた照合処理により前記被認証者を特定し、前記特定された被認証者の予約情報が存在すれば認証成功を前記認証端末に通知する、請求項1に記載のシステム。
  3.  前記認証サーバは、代金支払者の生体情報と決済金額を含む決済要求を受信すると、前記決済要求に含まれる生体情報と前記記憶された生体情報を用いた照合処理により前記代金支払者を特定し、前記特定された代金支払者の口座情報を用いて前記決済金額の決済に関する処理を実行する、請求項1又は2に記載のシステム。
  4.  前記移動制御サーバは、前記利用者が前記移動手段を使用することで付与されるポイントを管理し、
     前記認証サーバは、前記決済金額の決済に成功すると、前記決済金額を含むポイント蓄積要求を前記移動制御サーバに送信し、
     前記移動制御サーバは、前記ポイント蓄積要求に含まれる前記決済金額に応じたポイントを前記利用者の蓄積ポイントに加算する、請求項3に記載のシステム。
  5.  前記認証サーバは、前記利用者が前記蓄積ポイントを用いて前記決済金額の決済を希望した場合、前記決済金額を含むポイント使用要求を前記移動制御サーバに送信し、
     前記移動制御サーバは、前記ポイント使用要求に含まれる前記決済金額に応じたポイントを前記利用者の蓄積ポイントから減算する、請求項4に記載のシステム。
  6.  前記移動制御サーバは、前記取得した移動情報に基づいて、1次交通と2次交通を含む前記移動経路の探索を行う、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシステム。
  7.  前記解析サーバは、前記移動行程情報に基づいて、前記利用者に提供する利用者提供情報を生成すると共に、前記生成された利用者提供情報を前記交換サーバに送信し、
     前記交換サーバは、受信した前記利用者提供情報を前記利用者が所持する端末に転送する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシステム。
  8.  前記解析サーバは、前記移動行程情報に基づいて、前記利用者の行動を推定する、請求項7に記載のシステム。
  9.  前記解析サーバは、情報提供の契機となる条件と前記条件が満たされた際に実行される内容の組み合わせからなるシナリオに基づいて、前記利用者提供情報を生成する、請求項8に記載の情報提供システム。
  10.  前記解析サーバは、前記推定された利用者の行動が前記シナリオの条件に合致する場合に、対応する前記シナリオの内容を実行する、請求項9に記載の情報提供システム。
  11.  前記生体情報は、顔画像又は前記顔画像から生成された特徴量である、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  12.  利用者間のメッセージ交換を実現する、交換サーバと、
     利用者の生体情報を記憶する、認証サーバと、
     移動に関するサービスを提供する、移動制御サーバと、
     システムに発生したデータの解析を行う、解析サーバと、
     を含むシステムにおいて、
     前記移動制御サーバが、前記交換サーバを介して、前記利用者の移動に関する移動情報を取得し、
     前記移動制御サーバが、前記取得した移動情報に基づいて、前記利用者が出発地から目的地に到着するための移動経路と移動手段に関する予約情報を含む移動行程情報を生成し、
     前記移動制御サーバが、前記生成された移動行程情報を前記認証サーバ及び前記解析サーバに送信し、
     前記認証サーバが、前記生体情報と前記移動行程情報を用いた生体認証サービスを提供し、
     前記解析サーバが、前記交換サーバを介して前記移動行程情報を用いた情報提供サービスを提供する、情報提供方法。
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