WO2023152835A1 - プログラマブルロジックコントローラと通信を行うロボットの制御装置 - Google Patents

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Abstract

ロボットの制御装置は、PLCと通信を行う変数のデータ型が定められた基本ファイルを記憶する。制御装置は、基本ファイルに基づいて、PLCが読み込み可能なファイル形式にて、変数のデータ型が定められた定義ファイルを生成する。制御装置は、変数の情報を伝送するために周期的なディジタル通信を行うように形成されている。制御装置は、基本ファイルに定められた変数のデータ型に基づいて、記憶部に含まれるメモリの入力領域および出力領域において変数の領域を割付ける。

Description

プログラマブルロジックコントローラと通信を行うロボットの制御装置
 本発明は、プログラマブルロジックコントローラと通信を行うロボットの制御装置に関する。
 機械を含む装置においては、装置に含まれるモータなどの駆動機を制御するためにスイッチおよびセンサ等が配置される。センサの出力または周辺機械の動作等に応じて、装置に含まれる駆動機を動作させる順序を制御するための装置として、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)が知られている(例えば、特開2005-141435号公報)。プログラマブルロジックコントローラは、駆動機の起動および停止、およびセンサまたはスイッチからの信号の受信等の動作の順序を制御する(例えば、特開2002-269024号公報)。
 プログラマブルロジックコントローラがロボットを備える装置を制御する場合に、プログラマブルロジックコントローラは、ロボットの制御装置とのデータの通信を行う(例えば、特開2019-159995号公報)。ロボットの制御装置とプログラマブルロジックコントローラとの間の通信に使用される変数には、通信を行うために整数型および文字列型等のデータ型が予め定められている。所定のデータ型の変数を通信するためにはデータ型の定義を定める必要が有る。
特開2005-141435号公報 特開2002-269024号公報 特開2019-159995号公報
 プログラマブルロジックコントローラとロボットの制御装置との間で、所定のデータ型の変数を通信する場合には、準備作業として、プログラマブルロジックコントローラにおいてデータ型の定義を手動で設定し、更に、ロボットの制御装置においてデータ型の定義を手動で設定する必要がある。このために、変数のデータ型の設定に時間がかかる。または、ロボットの機種およびPLCの機種を特定して、専用の通信プロトコルにて通信することにより、変数のデータ型の定義を伝送することが考えられる。しかしながら、この方法では、使用することができるロボットの機種およびPLCの機種が限定されてしまうという問題がある。
 本開示の一態様は、プログラマブルロジックコントローラと通信を行うロボットの制御装置である。制御装置は、プログラマブルロジックコントローラと制御装置との間で通信を行う変数のデータ型が定められた基本ファイルを記憶する記憶部を備える。制御装置は、基本ファイルに基づいて、プログラマブルロジックコントローラが読み込み可能なファイル形式にて、変数のデータ型が定められた定義ファイルを生成する定義ファイル生成部を備える。制御装置は、ロボットを駆動する時に変数の情報を伝送するために周期的なディジタル通信を行うように形成された伝送部を備える。制御装置は、基本ファイルに定められた変数のデータ型に基づいて、記憶部に含まれるメモリにおいて変数を入力するための入力領域および変数を出力するための出力領域に変数の領域を割付けるメモリ割付け部を備える。
 本開示の態様によれば、プログラマブルロジックコントローラと変数を伝送するための設定を容易に行えるロボットの制御装置を提供することができる。
実施の形態におけるロボット装置の斜視図である。 ロボット装置のブロック図である。 ロボット装置が実際の作業を行う前に行う準備作業のフローチャートである。 制御装置本体がPLCのデータ型の定義ファイルを出力する時の模式図である。 PLCが定義ファイルを読み込んでデータ型の定義を設定する時の模式図である。 制御装置本体の処理部がメモリの入力領域および出力領域の割付けを行う時の模式図である。 メモリの入力領域および出力領域のインデックスの割付けを示す画面である。 ロボット装置が実際の作業を行う時の変数の伝送を説明する制御装置本体およびPLCのブロック図である。 制御装置本体からPLCに変数の情報を伝送するフローチャートである。 PLCから制御装置本体に変数の情報を伝送するフローチャートである。
 図1から図10を参照して、実施の形態におけるロボットの制御装置について説明する。本実施の形態のロボット装置は、プログラマブルロジックコントローラ(以下、「PLC」と称する)、ロボット、およびロボットの制御装置を備える。ロボットの制御装置は、PLCと予め定められた変数の情報を伝送するように形成されている。
 図1は、本実施の形態におけるロボット装置の斜視図である。本実施の形態のロボット装置8は、動作プログラムに基づいてワークを搬送する作業を行う。ロボット装置8は、エンドエフェクタとしての作業ツール2と、作業ツール2を移動するロボット1とを備える。作業ツール2は、ワークを把持するハンドである。ロボット1は、複数の関節部を含む多関節ロボットである。
 ロボット1は、ベース部14に支持された旋回ベース13を含む。旋回ベース13は、ベース部14に対して回転するように形成されている。ロボット1は、関節部を介して回動可能に支持された上部アーム11および下部アーム12を含む。また、上部アーム11は、上部アーム11の延びる方向に平行な回転軸の周りに回転する。ロボット1は、上部アーム11の端部に回動可能に連結されているリスト15を含む。リスト15は、回転可能に形成されているフランジ16を含む。作業ツール2は、リスト15のフランジ16に固定されている。本実施の形態のロボット1は、6個の駆動軸を有するが、この形態に限られない。作業ツールを移動することができる任意のロボットを採用することができる。
 本実施の形態の作業ツール2は、2つの爪部を有するハンドであるが、この形態に限られない。ロボット1には、ロボット装置が行う作業に応じて任意の作業ツールを取り付けることができる。例えば、ロボット装置がアーク溶接を行う場合には、溶接トーチをロボットに取り付けることができる。
 図2に、本実施の形態におけるロボット装置のブロック図を示す。図1および図2を参照して、ロボット1は、ロボット1の位置および姿勢を変化させるロボット駆動装置を含む。ロボット駆動装置は、アームおよびリスト等の構成部材を駆動する駆動機としてのモータを含む。作業ツール2は、作業ツール2を駆動するツール駆動装置を備える。ツール駆動装置は、作業ツール2の爪部を駆動するための駆動機としての加圧ポンプ等を含む。
 ロボット装置8は、ロボットの制御装置4を備える。制御装置4は、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)を有する演算処理装置(コンピュータ)を含む制御装置本体41を備える。
 制御装置本体41の演算処理装置は、予め定められた情報を記憶する記憶部42を含む。記憶部42は、ロボット1および作業ツール2の制御に関する情報を記憶する。記憶部42は、情報の記憶が可能で非一時的な記憶媒体にて構成されることができる。例えば、記憶部42は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気記憶媒体、または光記憶媒体等の記憶媒体にて構成することができる。
 記憶部42は、プロセッサと情報の通信を行う記憶装置としてのメモリを含む。本実施の形態のメモリは、揮発性メモリであるSRAM(Static Random Access Memory)にて構成されている。メモリは、バスを介してプロセッサと接続されている。記憶部42は、SRAMの他にも、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)および動作プログラムのバックバックパップを記憶するFRAM(登録商標)(Ferroelectric Random Access Memory)を含んでいても構わない。または、記憶部42は、CPUの内部に配置されるレジスタを含んでいても構わない。
 制御装置4の演算処理装置は、動作指令を送出する動作制御部43を含む。動作制御部43は、動作プログラムに従って駆動するプロセッサに相当する。動作制御部43は、記憶部42に記憶された情報を読み取り可能に形成されている。動作プログラムは、例えば、記憶部42のメモリに記憶される。動作制御部43は、動作プログラムに基づいて、ロボット1を駆動するための動作指令をロボット駆動装置に電気を供給する電気回路に送出する。動作制御部43は、動作プログラムに基づいて、作業ツール2を駆動するための動作指令を、ツール駆動装置に電気を供給する電気回路に送出する。ロボット1および作業ツール2は、動作プログラムに基づいて駆動する。
 制御装置4は、作業者がロボット1を手動にて駆動したり、制御に必要な情報を入力したり、制御に必要な情報を確認したりするための教示操作盤21を含む。教示操作盤21は、ロボット装置8の制御に関する情報を表示する表示部22と、キーボードおよびダイヤル等の入力機器から構成される入力部23とを含む。表示部22は、液晶表示パネルなどの表示パネルにより構成されることができる。教示操作盤21は、制御装置本体41と電気的に接続されている。
 ロボット装置8は、ロボット1および作業ツール2の動作を制御するPLC6を含む。PLC6は、複数の駆動機を予め定められた順序にて駆動する制御を行う。PLC6は、センサまたはスイッチ等からの信号を受信する。PLC6は、駆動機の動作を開始したり停止したり、動作プログラムを開始したり停止したり、動作を修正したりする指令を制御装置本体41に送出する。PLCには、任意の入力機器および出力機器が接続される。PLCには、ロボットの制御装置4以外の機械およびセンサ等が接続されていても構わない。
 本実施の形態では、制御装置4とPLC6との間で通信を行う変数のデータ型が予め定められている。変数のデータ型は、ロボットの制御に関連する変数の情報の伝送を行うために定められている。制御装置4にて定められる変数のデータ型の定義と、PLCにて定められる変数のデータ型の定義は同一である。すなわち、共通のデータ型の変数にてデータの通信を行う。変数のデータ型としては、整数型、実数型、および文字列型などが含まれる。ロボットの制御に使用される変数のデータ型の情報を含む基本ファイルは、後述するように、作業者により生成されて、制御装置本体41の記憶部42のメモリに記憶される。
 制御装置本体41の演算処理装置は、情報の処理および演算を行う処理部45を含む。処理部45は、PLCが読み込み可能なファイル形式にて変数のデータ型が定められた定義ファイルを生成する定義ファイル生成部46を含む。定義ファイル生成部46は、作業者により生成された変数のデータ型が定められた基本ファイルに基づいて、定義ファイルを生成する。処理部45は、メモリにおいて変数を入力するための入力領域および変数を出力するための出力領域に変数の領域を割付けるメモリ割付け部47を含む。メモリ割付け部47は、基本ファイルに定められた変数のデータ型に基づいて、入力領域および出力領域にそれぞれの変数のためのインデックスを割付ける作業を行う。
 処理部45は、ロボット装置8が実際の作業を行うために通信する場合に、データの変換を行う変換部50を備える。処理部45は、データ型に基づく変数の情報と周期的なディジタル通信の信号との間の変換を行う変換プログラムを生成するプログラム生成部48を含む。プログラム生成部48は、変換部50を駆動するための変換プログラムを生成する。変換部50は、プログラム生成部48にて生成された変換プログラムに基づいて、データ型に基づく変数の情報と周期的なディジタル通信の信号との間の変換を実施する。
 処理部45は、PLC6が変換プログラムを生成するための関数ファイルを生成する関数生成部49を備える。PLC6にて生成される変換プログラムは、制御装置本体41の変換プログラムと同様に、データ型に基づく変数の情報と周期的なディジタル通信の信号との変換を行うためのプログラムである。
 処理部45は、ロボット装置8を駆動する時に変数の情報を伝送するために、周期的なディジタル通信を行うように形成された伝送部51を含む。本実施の形態におけるロボット装置8は、ロボット装置8を駆動する時の制御装置本体41とPLC6との間の通信方法として、通信周期(RPI)にて周期的に通信する方法を採用する。例えば、Ethernet/IP(登録商標)のプロトコルでは、Implicit通信と称されている通信方法が対応する。ロボットの制御装置本体41とPLC6との間の通信では、ONまたはOFFの2値の信号にて構成されるディジタル信号が伝送される。
 上記の制御装置本体41の処理部45、定義ファイル生成部46、メモリ割付け部47、プログラム生成部48、関数生成部49、変換部50、および伝送部51は、予め定められたプログラムに従って駆動するプロセッサに相当する。プロセッサがプログラムを読み込んでプログラムに定められた制御を実施することにより、それぞれのユニットとして機能する。
 本実施の形態のPLC6は、プロセッサとしてのCPUを有する演算処理装置を含む。演算処理装置は、予め定められた情報を記憶する記憶部62を含む。記憶部62は、情報の記憶が可能で非一時的な記憶媒体にて構成されることができる。記憶部62は、制御装置本体41の記憶部42と同様に複数の記憶媒体を含むことができる。
 本実施の形態の記憶部62は、プロセッサにバスを介して接続されたメモリであるSRAMを含む。また、PLC6は、プロセッサとメモリとが配置されている部分から分離して配置されている補助記憶装置(ストレージ)を含んでいても構わない。補助記憶装置は、プロセッサに対して通信インターフェイスを介して接続されている。補助記憶装置には、任意の情報を記憶することができる。補助記憶装置としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、および光学記憶装置等が例示される。
 PLC6は、PLC6に接続されている装置、センサ、またはスイッチ等からの信号を受信したり、PLC6に接続されている装置に指令を送出したりする指令部63を含む。指令部63は、予め定められたPLCのプログラムに従って駆動するプロセッサに相当する。
 PLC6の演算処理装置は、情報の演算および処理を行う処理部65を含む。処理部65は、変数のデータ型の定義ファイルを取得して、PLC6に変数のデータ型の定義を設定する定義設定部66を含む。処理部65は、データ型に基づく変数の情報と周期的なディジタル通信の信号との間の変換を行うための変換プログラムを生成するプログラム生成部67を含む。プログラム生成部67は、制御装置本体41の関数生成部49にて生成された関数ファイルを読み込む。プログラム生成部67は、関数ファイルに基づいて、PLC6にて使用する変換プログラムを生成する。
 処理部65は、データ型に基づく変数の情報と周期的なディジタル通信の信号との間の変換を行う変換部68を含む。変換部68は、プログラム生成部67にて生成された変換プログラムに基づいて、変数の情報とディジタル通信の信号との間の変換を行う。処理部65は、ロボット装置8を駆動する時に変数の情報を伝送するために、制御装置本体41と周期的なディジタル通信を行うように形成された伝送部69を含む。
 PLC6の処理部65、定義設定部66、プログラム生成部67、変換部68、および伝送部69は、予め定められたプログラムに従って駆動するプロセッサに相当する。プロセッサがプログラムを読み込んでプログラムに定められた制御を実施することにより、それぞれのユニットとして機能する。
 本実施の形態におけるPLC6は、作業者がPLC6に直接的に情報を入力するための入力部71と、PLC6に関する情報を表示する表示部70とを含む。入力部71は、キーボード、ボタン、およびダイヤル等の入力機器により構成されている。表示部70は、表示パネルなどの情報を表示する装置により構成されている。
 図3に、本実施の形態におけるロボット装置の設定を行う準備作業のフローチャートを示す。本実施の形態では、制御装置本体41とPLC6との間で変数の通信を行うための設定を実施する。ステップ111からステップ114では、PLC6において変数のデータ型の定義を設定する作業を行う。ステップ115において、制御装置本体41の処理部45は、制御装置本体41のメモリに対してDI領域およびDO領域を割り付ける制御を実施する。メモリ割付け部47は、入力信号のためのDI領域および出力信号のためのDO領域において、それぞれの変数が使用するインデックスを設定する。
 ステップ116からステップ118においては、制御装置4およびPLC6において、ディジタル通信の信号と変数の情報とを変換する変換プログラムを生成する。そして、制御装置本体41の記憶部42およびPLC6の記憶部62に変換プログラムを記憶する。始めに、ステップ111からステップ114において、PLC6に変数のデータ型の定義を設定する制御について説明する。
 図4に、PLCのために変数のデータ型の定義ファイルの生成を説明する模式図を示す。図3および図4を参照して、ステップ111において、作業者は、制御装置4において構造体の名称、構造体に含まれる変数の名称、および変数のデータ型を含む変数の定義を設定する。作業者は、教示操作盤21の表示部22に表示される画面を見ながら入力部23を操作して構造体の名称等を設定する。
 教示操作盤21の表示部22に、画像24a,24bが表示される。複数の変数が含まれる構造体の一覧の画面では画像24aが表示される。画像24aでは、3個の構造体の名称が表示されている。作業者は、入力部23の操作により構造体の名称を入力する。構造体FRC_COORDSYS_Tは、ロボット装置に設定される座標系を変数として含む構造体である。構造体FRC_POS_Tは、ロボット装置に設定される座標系の座標値を変数として含む構造体である。構造体FRC_STRING_Tは、エラーメッセージを変数として含む構造体である。このように、作業者は、複数の構造体の名称の一覧を見ながら、構造体の名称を設定することができる。設定された構造体の名称は、記憶部42のメモリに記憶される。
 次に、作業者は、構造体の名称の一覧の画像24aから一つの構造体を選定する。作業者は、表示部22に表示される画面を変数のデータ型の定義の画面に切替える。表示部22には、変数の定義が示された画像24bが表示される。変数のデータ型の定義の画面では、作業者は、「IN/OUT」の項目において、構造体に含まれる変数が制御装置4に入力される変数、出力される変数、または入力および出力される変数かを定義する。また、作業者は、構造体に含まれる変数の名称、および変数のデータ型の定義を入力する。ここでの画像24bの例では、構造体FRC_COORDSYS_Tが選定されている。
 画像24bでは、2行目の「IN/OUT」の項目において、「OUTPUT」が指定されている。変数の定義として、この構造体に含まれる変数が制御装置4から出力されることが設定されている。変数が制御装置4に入力される場合には「INPUT」と設定される。また、変数が制御装置4に対して入力および出力される変数である場合には「INOUT」と設定される。
 次に、構造体に含まれる変数の名称および変数のデータ型の定義が設定されている。作業者は、変数の名称として任意の名称を入力することができる。ここでの例では、構造体FRC_COORDSYS_Tに含まれる変数として、変数UTOOLNUM、変数UFRAMENUM、およびHEADERが設定されている。変数UTOOLNUMは、ツール座標系の番号を示す。UFRAMENUMは、ユーザ座標系の番号を示す。変数HEADERは、ロボットの姿勢に関する数値を示す。
 変数のデータ型の定義の画面において、作業者は、構造体に含まれる変数のデータ型の定義を設定する。それぞれの変数に対して、データ型が設定される。例えば、変数UTOOLNUMのデータ型は、負ではない整数型であるUSINTである。変数HEADERについては、8個のUSINTの配列が定められている。すなわち、変数HEADERは、8個の整数型の変数にて構成されている。設定された変数のデータ型の定義は、記憶部42のメモリに基本ファイル28として記憶される。このように、作業者は、教示操作盤21の入力部23を操作することにより、それぞれの構造体の名称および構造体に含まれる変数の定義を設定することができる。
 それぞれの構造体は、制御装置が実施する制御に応じて選定されることができる。例えば、制御装置は、1つのプログラムを実行する場合に、1番と2番の構造体とを選定し、他のプログラムを実行する場合に、1番から3番の構造体を選定しても構わない。また、本実施の形態においては、複数の変数を含む構造体を定義しているが、この形態に限られず、構造体を定義せずに変数のデータ型を設定しても構わない。
 ここで、PLCの開発の効率化を目的としたPLCopen(登録商標)と称される機関の規格(国際標準:IEC61131-3)が知られている。この規格に従って製造されたPLCは、規格に従った形式のファイルを読み込んだり、規格に従った変数の定義を使用したりすることができる。本実施の形態のPLCは、PLCopenの規格に従って製造されている。ここでの例では、作業者は、PLCopenの規格にて定義されたデータ型にて変数のデータ型を設定している。
 本実施の形態の処理部45は、作業者の操作に応じて定められた変数のデータ型の定義を含む基本ファイル28を生成する。本実施の形態では、基本ファイル28は、画像24bに示されるように、それぞれの構造体ごとに生成される。基本ファイル28は、記憶部42のメモリに記憶される。基本ファイル28は、この形態に限られず、複数の構造体の変数の定義を含むように形成されていても構わない。または、構造体が設定されない場合には、基本ファイル28に構造体の名称は含まれずに、変数の定義が含まれていても構わない。
 次に、ステップ112において、作業者は、変数のデータ型の定義ファイルを出力するか否かを選定する。例えば、一部の構造体および変数の設定が終了していない場合には、ステップ111に戻り、作業者は、構造体および変数の設定を繰り返す。変数のデータ型の定義ファイルを出力する場合には、作業は、ステップ113に移行する。ステップ113において、処理部45の定義ファイル生成部46は、データ型の定義ファイル25を出力する。PLC6は、データ型の定義ファイル25を読み込む。
 作業者は、構造体の一覧の画面において、一つの構造体を選択する。画像24aの下部に配置されている定義ファイルを出力する「OutPut XML file」のボタンを押す。処理部45の定義ファイル生成部46は、PLC6において変数のデータ型を設定するための変数のデータ型の定義ファイル25を出力する。定義ファイル生成部46は、PLC6の処理部65が読み込むことが可能な形式のファイルを出力する。本実施の形態では、定義ファイル生成部46は、構造体ごとにデータ型の定義ファイルを生成する。ここでの例では、構造体FRC_COORDSYS_Tに関するデータ型の定義ファイル25が生成されている。
 本実施の形態のPLC6は、PLCopenの規格に準拠しているために、定義ファイル生成部46は、規格にて定められたファイル形式にて定義ファイル25を生成する。ここでの例では、定義ファイル生成部46は、XML形式にて変数のデータ型の定義ファイル25を出力する。
 定義ファイル生成部46は、変数のデータ型の定義が設定された基本ファイル28に基づいて、変数のデータ型の定義ファイル25を生成する。定義ファイル生成部46は、XMLファイルのテンプレート(フォーマット)に、構造体の名称、変数の名称、および変数のデータ型等の基本ファイル28に定められた項目を配置することにより、データ型の定義ファイル25を生成する。ここでの例では、定義ファイル生成部46は、ファイル名が「FRC_COORDSYS_T.xml」の定義ファイル25を出力する。
 変数のデータ型の定義ファイル25には、XML形式にて、構造体の名称、それぞれの変数の名称、および変数のデータ型が定められている。ここでは変数UTOOLNUM、変数UFRAMENUM、および変数HEADERのデータ型の定義が定められている。PLCopenに準拠したXML形式にて定義ファイルを生成することにより、PLC6の処理部65は、予め記憶されたソフトウエアを用いて定義ファイル25を読み込むことができる。
 なお、基本ファイル28には、変数が制御装置に入力または出力されるのかを指定する情報(IN/OUT)が含まれているが、この入力および出力の指定については、ロボットの制御装置におけるメモリの領域の割付けに使用する。本実施の形態では、入力および出力の指定は、データ型の定義ファイル25には反映されない。
 本実施の形態においては、定義ファイル生成部46は、1つの構造体に対して1つのデータ型の定義ファイルを出力しているが、この形態に限られず、複数の構造体を含む定義ファイルを出力しても構わない。
 図5に、変数のデータ型の定義ファイルがPLCに読み込まれるときの説明図を示す。図2、図3、および図5を参照して、ステップ114において、PLC6の処理部65の定義設定部66は、データ型の定義ファイル25に基づいてPLC6において変数のデータ型の定義を自動的に設定する。PLC6は、定義ファイル生成部46にて生成された定義ファイル25を、任意の方法にて読み込むことができる。例えば、PLC6は、通信装置を介して定義ファイル25を取得する。PLC6の処理部65の定義設定部66は、データ型の定義ファイル25を取得する。
 次に、定義設定部66は、XML形式のデータ型の定義ファイル25からそれぞれの変数のデータ型の定義を取得して、変数のデータ型の定義を設定する。定義設定部66は、PLC6の記憶部62に、データ型の定義を記憶させる。ここでは、構造体FRC_COORDSYS_Tに含まれる変数のデータ型の定義の一覧表26が示されている。変数UTOOLNUM等のそれぞれの変数について、USINT等のデータ型の定義が定められている。変数のデータ型の定義の情報は、例えば、記憶部62のメモリに記憶しておことができる。ここで、PLC6に、他の変数のデータ型の定義が既に設定されている場合には、新たな変数のデータ型の定義として追加される。
 このように、ロボットの制御装置4において作業者がPLC6と通信するための変数およびデータ型を基本ファイル28に設定すると、制御装置4は、基本ファイル28に基づいて、変数のデータ型の定義ファイル25を生成する。PLC6は、変数のデータ型の定義ファイル25を読み込んで、変数のデータ型の定義を設定することができる。従来の技術においては、制御装置とPLCとの両方の装置において、手動にて変数のデータ型の定義を設定する必要があった。しかしながら、本実施の形態では、制御装置に入力したデータ型の定義に基づいて、PLCにおける変数のデータ型の定義を自動的に設定することができる。このために、PLCの設定を容易に行うことができる。
 図3を参照して、次に、ステップ115において、制御装置4は、メモリの領域の割付けを自動的に実施する。本実施の形態においては、制御装置本体41とPLC6との間で、変数の情報を通信する方法として、周期的なディジタル通信を実施する。周期的なディジタル通信は、所定の周期にて入力および出力をチェックしている通信の方法である。
 従来の技術においては、文字列等の情報の通信を行うために、所定の通信プロトコルのメッセージ通信が利用されている。メッセージ通信は、特定の時期でデータを伝送する通信方法であり、Ethernet/IPのプロトコルではExplicit通信と称されている。メッセージ通信では、それぞれの装置および通信プロトコルごとに専用のパラメータが必要であり、パラメータの設定が難しいという問題がある。これに対して、周期的なディジタル通信では、通信を行うためのパラメータの設定がメッセージ通信と比べて容易になる。周期的なディジタル通信は、汎用的な通信方法であり、多くの通信プロトコルに対応をしている。このために、多くの製造者の装置において周期的なディジタル通信を実施することができる。ここで、周期的なディジタル通信を実施する場合に、ロボットの制御装置4のメモリにおいて、入力領域および出力領域の割付けが必要になる。
 図6に、構造体に含まれる変数とロボットの制御装置のメモリの説明図を示す。図6には、表示部に表示される変数のデータ型の定義の画面と制御装置のメモリの模式図とが示されている。それぞれの変数のデータ型の定義の画面では、構造体に含まれる変数の定義を示す画像24b,24c,24dが表示されている。
 画像24b,24cには、制御装置本体41から出力されるDO信号となる構造体FRC_COORDSYS_Tの変数と構造体FRC_POS_Tの変数とが示されている。画像24cには、PLC6から制御装置本体41に入力されるDI信号となる構造体FRC_STRING_Tの変数が示されている。これらの変数の定義は基本ファイル28にて定められて記憶部42のメモリに記憶されている。
 それぞれの変数は、データ型に応じて制御装置本体41のメモリ53の領域を確保する必要がある。作業者は、メモリ53の領域に対して、出力される変数の信号を格納する領域であるDO領域53aと、入力される変数の信号を格納する領域であるDI領域53bとを割り付ける。ここでは、DO領域53aのそれぞれのビットには、例えば、DO[1]、DO[2]、およびDO[3]などのインデックスが付けられている。1つのインデックスには、「0」または「1」の2値の信号、すなわち「ON」または「OFF」の信号を記憶することができる。また、DI領域53bのそれぞれのビットには、例えば、DI[1]、DI[2]、およびDI[3]等のインデックスが付されている。
 図7に、表示部が表示するDO領域およびDI領域に割付けられたインデックスの一覧の画面を示す。図7では、それぞれの構造体の変数に対してメモリ領域の割付けを示す画像27a,27bを示している。作業者は、メモリ53において変数を入力するための入力領域DIおよび変数を出力するための出力領域DOを予め割付けることができる。ここでの例では、教示操作盤21の表示部22に、DO領域53aの割付けに関する画像27aおよびDI領域53bの割付に関する画像27bが表示されている。画像27a,27bには、構造体の変数に対応して割付けられたメモリ53のDO[1}等のインデックスが示されている。また、それぞれのインデックスに対応する変数が分かる様に、コメントの欄に変数名が自動的に表示されている。例えば、DO[1]からDO[8]までは、構造体FRC_COORDSYS_Tの変数UTOOLNUMに割付けられている。
 図6および図7を参照して、処理部45のメモリ割付け部47は、メモリ53のDO領域53aおよびDI領域53bに対して変数のビット列を設定する。制御装置4から出力される信号は、DO領域53aに割付けられる。例えば、画像24bに示される構造体FRC_COORDSYS_Tにおいては、項目IN/OUTにおいて「OUTPUT」が指定されている。構造体FRC_COORDSYS_Tに含まれる変数は、DO領域53aに設定されている。制御装置4に入力される信号は、DI領域53bに割付けられる。例えば、画像24dにて示されている構造体FRC_STRING_Tでは、項目IN/OUTにおいて「INPUT」が指定されている。構造体FRC_STRING_Tに含まれる変数STRINGは、DI領域53bに設定されている。
 メモリ割付け部47は、変数のデータ型に応じてビット列を確保する。例えば、データ型がUSINTであれば、ディジタル通信の信号を8個のビットにて表すことができる。8個のビットを用いることにより、0から255までの256個の数値を使用することができる。画像24bに示される変数UTOOLNUMは、DO領域53aにおいて、DO[1]からDO[8]までのインデックスが設定され、変数UFRAMENUMは、DO[9]からDO[16]までのインデックスが設定されている。
 画像24bに示される変数HEADERのデータ型のUSINT[0-7]は、8ビットの配列が8個になる。すなわち、DO領域53aにおいて、64個のインデックスが必要になる。変数HEADERは、DO[17]からDO[80]までのインデックスが設定されている。画像24cにおける変数POSITIONのデータ型のREALは、実数型であることを示している。例えば、実数型の変数は32ビットを使用する。ここでは、0から8までの9個の実数型の変数の配列が定義されているために、32×9=288個のインデックスが必要になる。変数POSITIONは、DO[81]からDO[368]までのインデックスが設定されている。
 画像24dに表示されている変数STRINGのデータ型STRINGは、文字列型であることを示している。データ型のSTRINGの1個の変数は、8ビットを使用する。ここでは、この変数が36個あることが定義されているために、8×36=288個のインデックスが必要になる。変数STRINGは、DI領域53bにおいて、DI[1]からDI[288]までのインデックスが設定されている。
 このように、メモリ割付け部47は、それぞれのデータ型に応じて必要なビット列を算出し、DO領域53aまたはDI領域53bに自動的に割付ける。メモリ割付け部47は、変数に使用されるビット列が連続した番号のインデックスになるように割付けを行う。また、小さな番号のインデックスから番号が飛ばないように順にインデックスを設定する。この制御を行うことにより、メモリの領域を無駄なく効率的に使用することができる。
 なお、変数のデータ型の定義の画面(図4および図6の画像24b,24c,24dを参照)において、変数が入力および出力されることを指定した場合に、DO領域53aおよびDI領域53bの両方に変数を伝送するための領域が確保される。そして、インデックスの一覧の画面においては、DO領域およびDI領域のコメントの欄に同一の変数の名称が表示される。このように、本実施の形態では、制御装置のメモリの領域を変数のデータ型に応じて自動的に割付けることができる。このために、作業者が手動でメモリの割付を行う必要が無く、容易にメモリの割付けを行うことができる。
 また、上記の変数の通信に利用しないメモリの領域においては、従来技術のように任意の信号の割付けを行うことができる。例えば、図7を参照して、DI領域のDI[289]以降のインデックスにおいては、PLC6からの信号を作業者が手動で割り付けることができる。ここでの例は、作業者は、DI[289]には、ロボットの特定のプログラムを開始する指令を割付けている。作業者は、DI[290]には、ロボットの特定のプログラムを一時的に停止する指令を割付けている。また、作業者は、DI[291]には、ロボットの特定のプログラムを中断する指令を割付けている。
 ところで、本実施の形態では、ロボット装置が実際に作業を行うときに、ロボットの制御装置4とPLC6との間で通信する場合に、数値または文字列を含む変数の情報(データ)をディジタル信号(0および1のビット列)に変換したり、ディジタル信号を変数の情報に変換したりする。
 図3を参照して、ステップ116からステップ118においては、制御装置本体41とPLC6とが周期的なディジタル通信を行う為に、変数の情報とディジタル通信の信号とを変換する変換プログラムを生成する。
 図2および図3を参照して、ステップ116においては、制御装置本体41のプログラム生成部48は、制御装置4の変換プログラムを生成する。図2を参照して、処理部45のプログラム生成部48は、制御装置本体41において、変数の情報と「1」および「0」にて構成されるディジタル通信の信号との間の変換を行う変換プログラムを生成する。プログラム生成部48は、例えば、10進法の数値データと2進法のディジタル通信の信号のビット列との間の変換を行う変換プログラムを生成する。
 また、プログラム生成部48は、PLC6から受信したディジタル通信の信号を変数の情報に変換した後に、変数の情報を記憶部42のメモリに格納する指令を含むように変換プログラムを生成する。本実施の形態では、PLC6から受信した信号が文字列の場合には、文字列をメモリの文字列領域に記憶する変換プログラムを生成する。また、PLC6から受信した信号が数値の場合には、メモリの数値領域に記憶する変換プログラムを生成する。
 次に、ステップ117において、制御装置4の処理部45の関数生成部49は、PLC6において変換プログラムを生成するための関数ファイル(FRC_Read_IO.xml)を生成する。関数生成部49は、PLC6が読み込み可能なファイルの形式にて関数ファイルを出力する。PLC6は、この関数ファイルを読み込む。PLC6の変換プログラムにおいても、制御装置4の変換プログラムと同様に、データ型に基づく変数の情報(数値または文字列)と、ディジタル通信の信号(0および1のビット列)との間の変換を行う指令を含んでいる。
 関数ファイルには、例えば、PLC6の変換プログラムにて使用する関数が含まれている。本実施の形態の関数生成部49は、PLCopenの規格に定められているXML形式にて、関数ファイルを生成する。このために、本実施の形態のPLCopenの規格に準拠したPLC6は、予め準備されたソフトウエアを用いて、関数ファイルを読み込むことができる。
 次に、ステップ118において、PLC6の処理部65のプログラム生成部67は、関数ファイルに基づいてPLC6における変換プログラムを生成する。PLC6の変換プログラムによる処理としては、制御装置本体41から受信するディジタル通信の信号を数値または文字列を含む変数の情報に変換する。または、PLC6から制御装置本体41に送信する変数の情報をディジタル通信の信号に変換する。
 制御装置本体41の変換部50およびPLC6の変換部68は、それぞれの変換プログラムに基づいて変数の情報またはディジタル通信の信号を変換する。例えば、数値は、USINT、REAL、DINT等のデータ型に応じてバイト変換することができる。また、STRING等の文字列は、例えば、ASCII変換に基づいて、文字列をディジタル通信の信号に変換したり、ディジタル通信の信号を文字列に変換したりすることができる。
 本実施の形態では、制御装置本体41のプログラム生成部48が、基本ファイルに基づいて、変数の情報とディジタル通信の信号との間の変換を行う変換プログラムを生成する。また、制御装置本体41は、PLC6において変換プログラムを生成するための関数ファイルを生成する。そして、PLC6のプログラム生成部67が関数ファイルを用いて変換プログラムを生成する。このように、作業者が変換プログラムを生成する必要は無く、自動的に変換プログラムを生成することができる。この結果、ロボットの制御装置およびPLCの事前の設定作業を容易に行うことができる。
 図8に、ロボット装置が実際の作業を行うときの変数の通信を説明する制御装置本体およびPLCのブロック図を示す。図2および図8を参照して、制御装置本体41の記憶部42のメモリ53には、前述の通りにDO領域53aとDI領域53bとが割付けられている。PLC6の演算処理装置のメモリ73においても、変数の入力および出力を行うために、入力領域および出力領域が確保されている。記憶部62のメモリ73では、PLC6に入力される信号を格納する領域であるINPUT領域73bと、PLC6から出力される信号を格納する領域であるOUTPUT領域73aとが割付けられている。
 PLC6のメモリ73には、通信する変数に関して、制御装置本体41のメモリ53に対応する領域が割付けられている。PLC6のINPUT領域73bは、制御装置本体41のメモリ53のDO領域53aと同様の変数のインデックスが割付けられている。PLC6のOUTPUT領域73aは、制御装置本体41のメモリ53のDI領域53bと同様の変数のインデックスが割付けられている。
 制御装置本体41の伝送部51は、DO領域53aに記憶されている信号の情報を周期的にPLC6に送信する。PLC6の伝送部69は、この情報をINPUT領域73bに格納する。PLC6の伝送部69は、OUTPUT領域73aに記憶されている信号の情報を周期的に制御装置本体41に送信する。制御装置本体41の伝送部51は、DI領域53bにこの情報を格納する。それぞれの領域における変数に対応するインデックスは定まっている。入力領域全体の信号および出力領域全体の信号の伝送を周期的に繰り返すことにより、それぞれの変数の入力および出力の通信を行うことができる。
 図9に、制御装置本体からPLCに変数の情報を伝送するときの制御のフローチャートを示す。図2、図8、および図9を参照して、制御装置本体41のプログラム生成部48は、予め変換プログラム57を生成する。記憶部42のメモリ53は、制御装置本体41のための変換プログラム57を記憶する。PLC6のプログラム生成部67は、関数ファイルに基づいて予め変換プログラム75を生成する。記憶部62のメモリ73は、PLC6のための変換プログラム75を記憶する。
 ステップ121において、制御装置本体41の変換部50は、入力データ31を取得する。入力データ31には、それぞれの変数の情報(数値または文字列)が含まれている。例えば、変換部50は、構造体FRC_COORDSYS_Tの変数UTOOLNUMが2である情報を取得する。
 ステップ122において、処理部45の変換部50は、変換プログラム57に基づいて、文字列または数値を含むデータをディジタル通信の信号であるDO信号に変換する。ステップ123において、変換部50は、ディジタル通信の信号をメモリ53のDO領域53aに記憶する。すなわち、0および1にて構成されるビット列をメモリ53のDO領域53aに記憶する。
 次に、ステップ124において、制御装置本体41の伝送部51は、DO信号をPLC6に送信する。ステップ125において、PLC6の伝送部69は、DO信号をPLC6のINPUT信号として受信する。伝送部69は、INPUT信号をメモリ73のINPUT領域73bに記憶する。すなわち、0および1にて構成されるビット列をメモリ73のINPUT領域73bに記憶する。
 次に、ステップ126において、PLC6の変換部68は、PLCにおける変換プログラム75をメモリ73から取得する。変換部68は、変換プログラム75に基づいてINPUT信号を文字列または数値を含むデータに変換する。図8では、構造体FRC_COORDSYS_Tの変数の受信データ32が示されている。変数UTOOLNUMが2であり、変数UFRAMENUMが1である等の情報が、制御装置本体41から受信される。
 ステップ127において、処理部65は、文字列または数値を含むデータをPLC6の記憶部62に記憶する。ここでの例では、受信データ32に示されるそれぞれの変数のデータが記憶部62のメモリ73に記憶される。
 このように、制御装置本体41において数値または文字列を含む変数の情報がディジタル通信の信号に変換されてPLC6に送出される。PLC6においてディジタル通知の信号から変数の情報に変換されることができる。
 図10に、PLCから制御装置本体に変数の情報を伝送するときの制御のフローチャートを示す。図2、図8、および図10を参照して、PLC6は、入力データ33に示されているように、構造体FRC_STRING_Tの変数STRING[0]および変数STRING[1]を、制御装置本体41に伝送する。変数STRING[0]および変数STRING[1]のデータ型は、文字列型のSTRINGである。ここでは、変数STRING[0]は、文字の「A」であり、変数STRING[1]は、文字の「b」である。
 ステップ131において、PLC6の処理部65の変換部68は、文字列または数値のデータ(変数の情報)を取得する。ステップ132において、変換部68は、文字列または数値を含むデータを、PLC6のディジタル通信の出力の信号であるOUTPUT信号に変換する。OUTPUT信号は、1または0のビット列にて構成される。ステップ133において、変換部68は、OUTPUT信号のビット列をメモリ73のOUTPUT領域73aに記憶する。
 ステップ134において、PLC6の処理部65の伝送部69は、OUTPUT信号を制御装置本体41に送信する。ステップ135において、制御装置本体41の伝送部51は、OUTPUT信号をDI信号として受信する。伝送部51は、メモリ53のDI領域53bに、DI信号のビット列を記憶する。
 ステップ136において、制御装置本体41の変換部50は、変換プログラム57に基づいて、DI信号を文字列または数値を含むデータ(変数の情報)に変換する。ステップ137において、変換部50は、変数の情報を記憶部42のメモリ53に記憶する。ここでは、変換部50は、文字列の変数を文字列領域54bに記憶させる。変換部50は、数値の変数を数値領域54aに記憶させる。ここでの例では、文字「A」および文字「b」が、文字列領域54bに格納されている。
 このように、PLC6において数値または文字列を含む変数の情報がディジタル通信の信号に変換されて制御装置本体41に送出される。制御装置本体41においてディジタル通信の信号から変数の情報に変換することができる。
 上記の実施の形態においては、周期的なディジタル通信の信号として、ビット列の信号を示しているが、この形態に限られず、バイト列の信号を採用しても構わない。すなわち複数のバイト列の信号を含むディジタル通信を実施しても構わない。
 上記の実施の形態は、適宜組み合わせることができる。上述のそれぞれの制御においては、機能および作用が変更されない範囲において適宜ステップの順序を変更することができる。また、上述のそれぞれの図において、同一または相等する部分には同一の符号を付している。なお、上記の実施の形態は例示であり発明を限定するものではない。また、実施の形態においては、請求の範囲に示される実施の形態の変更が含まれている。
 1 ロボット
 4 制御装置
 6 PLC
 8 ロボット装置
 25 定義ファイル
 28 基本ファイル
 41 制御装置本体
 42 記憶部
 45 処理部
 46 定義ファイル生成部
 47 メモリ割付け部
 48 プログラム生成部
 49 関数生成部
 50 変換部
 51 伝送部
 53 メモリ
 53a DO領域
 53b DI領域
 57 変換プログラム
 62 記憶部
 65 処理部
 66 定義設定部
 67 プログラム生成部
 68 変換部
 69 伝送部
 73 メモリ
 73a OUTPUT領域
 73b INPUT領域
 75 変換プログラム

Claims (4)

  1.  プログラマブルロジックコントローラと通信を行うロボットの制御装置であって、
     プログラマブルロジックコントローラと制御装置との間で通信を行う変数のデータ型が定められた基本ファイルを記憶する記憶部と、
     前記基本ファイルに基づいて、プログラマブルロジックコントローラが読み込み可能なファイル形式にて、変数のデータ型が定められた定義ファイルを生成する定義ファイル生成部と、
     ロボットを駆動する時に変数の情報を伝送するために周期的なディジタル通信を行うように形成された伝送部と、
     前記基本ファイルに定められた変数のデータ型に基づいて、前記記憶部に含まれるメモリにおいて変数を入力するための入力領域および変数を出力するための出力領域に変数の領域を割付けるメモリ割付け部と、を備える、ロボットの制御装置。
  2.  プログラマブルロジックコントローラと通信する時に、データ型に基づく変数の情報と周期的なディジタル通信の信号との間の変換を行う変換部を備える、請求項1に記載のロボットの制御装置。
  3.  データ型に基づく変数の情報と周期的なディジタル通信の信号との間の変換を行うための変換プログラムを生成するプログラム生成部を備え、
     前記変換部は、前記プログラム生成部にて生成された変換プログラムに基づいて、データ型に基づく変数の情報と周期的なディジタル通信の信号との間の変換を行う、請求項2に記載のロボットの制御装置。
  4.  プログラマブルロジックコントローラにおいて、データ型に基づく変数の情報と周期的なディジタル通信の信号との間の変換を行う変換プログラムを生成するための関数ファイルを生成する関数生成部を備える、請求項1に記載のロボットの制御装置。
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