WO2023068344A1

WO2023068344A1 - スパッツおよび靴下

Info

Publication number: WO2023068344A1
Application number: PCT/JP2022/039194
Authority: WO
Inventors: 孝佐々木
Original assignee: 株式会社身体機能研究所
Priority date: 2021-10-21
Filing date: 2022-10-20
Publication date: 2023-04-27
Also published as: EP4420551A1; US20240188653A1; CA3235800A1; KR20240090609A; CN117729861A

Abstract

【課題】着用者の筋肉をサポートして運動能力を向上できるスパッツを提供すること【解決手段】本発明に係るスパッツ１００は、脚を覆うスパッツ本体部１０を備えており、スパッツ本体部１０には、腸脛靱帯（８１）の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部２１と、膝（９１）の上側であって、内側広筋（８２）の根本側の領域に位置する第２スパッツパターン部２２と、膝（９１）の上側であって、外側広筋（８３）の根本側の領域に位置する第３スパッツパターン部２３と、大腿二頭筋の一部に沿った箇所に位置する第４スパッツパターン部２４とが形成されている。

Description

スパッツおよび靴下

　本発明は、スパッツおよび靴下に関する。特に、着用者の筋肉をサポートすることができるスパッツおよび靴下に関する。
　なお、本出願は２０２１年１０月２１日に出願された日本国特許出願2021-172343号に基づく優先権を主張しており、その出願の全内容は本明細書中に参照として組み入れられている。

　近年、スポーツ等を行う際の運動パフォーマンスを向上させるための運動用衣類が知られている。運動用衣類に対するニーズは非常に根強いものがある。ゴルフを例に挙げれば、日々の筋力トレーニングやストレッチなどをせずとも、ヘッドスピードを上げて飛距離を伸ばしたいと考えているユーザは、顕在的に数多く存在している（例えば、特許文献１参照）。

　また、本願出願人は、従来とは基本的に異なるアプローチ（思想）に基づいて、運動パフォーマンスを向上させる衣類（シャツ、パンツ等）を特許文献２に開示した。

日本国特許第４０６１３３６号公報日本国特許第６４０９１４３号公報

　本願出願人が特許文献２に開示した衣類（シャツ、パンツ等）は、非常に運動パフォーマンスを向上させることができる衣類（シャツ、パンツ等）であったが、本願発明者がさらに検討したところ、脚および足においても運動パフォーマンスを向上させることができる新たな衣類（スパッツ、靴下）を思いつき、本発明に至った。

　本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、着用者の筋肉をサポートして運動能力や柔軟性を向上させることができるスパッツおよび靴下を提供することにある。

　本発明に係るスパッツは、着用者の下半身を被覆するスパッツであり、脚を覆うスパッツ本体部と、前記スパッツ本体部の上端に設けられたスパッツ開口部とを備えている。前記スパッツ本体部には、腸脛靱帯の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部と、膝の上側であって、内側広筋の根本側の領域に位置する第２スパッツパターン部と、膝の上側であって、外側広筋の根本側の領域に位置する第３スパッツパターン部と、大腿二頭筋の一部に沿った箇所に位置する第４スパッツパターン部とが形成されている。

　ある好適な実施形態において、前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、および、前記第４スパッツパターン部は、それぞれ、左右対称の形状に配置されている。

　ある好適な実施形態において、前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、および、前記第４スパッツパターン部は、それぞれ、前記スパッツ本体部の表面および裏面の少なくとも一方に貼られたテープ材料から構成されている。

　ある好適な実施形態において、前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、および、前記第４スパッツパターン部は、それぞれ、前記スパッツ本体部にインクが印刷されることによって形成されたインク印刷パターンから構成されている。

　ある好適な実施形態において、前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、および、前記第４スパッツパターン部は、それぞれ、３０ｍｍ以下の幅を有している。

　ある好適な実施形態において、前記スパッツ本体部には、さらに、腓腹筋の一部に沿った箇所に位置する第５スパッツパターン部が形成されている。

　本発明に係る他のスパッツは、着用者の下半身を被覆するスパッツであり、脚を覆うスパッツ本体部を備えている。前記スパッツ本体部には、腸脛靱帯の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部と、膝の上側であって、内側広筋の根本側の領域に位置する第２スパッツパターン部と、膝の上側であって、外側広筋の根本側の領域に位置する第３スパッツパターン部と、大腿二頭筋の一部に沿った箇所に位置する第４スパッツパターン部と、大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する大腰筋パターン部と、腸骨筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する腸骨筋パターン部とから構成された第６スパッツパターン部と、膝の下側であって、長趾伸筋及び／又は長腓骨筋の一部の領域に位置する第７スパッツパターン部と、短腓骨筋の一部の領域に位置する第８スパッツパターン部と、アキレス腱からヒラメ筋を覆うように延びる第９スパッツパターン部と、小臀筋に沿った箇所に位置する小臀筋パターン部と、梨状筋に沿った箇所に位置する梨状筋パターン部と、仙結節靭帯に沿った箇所に位置する仙結節靭帯パターン部とから構成された第１０スパッツパターン部とが形成されている。

　ある好適な実施形態において、前記第６スパッツパターン部は、Ｖ字形状のパターンを有している。

　ある好適な実施形態において、前記第７スパッツパターン部は、逆ハの字の形状のパターンを有している。

　ある好適な実施形態において、前記第２スパッツパターン部および前記第３スパッツパターン部は、ハの字の形状のパターンを有している。

　ある好適な実施形態において、前記第８スパッツパターン部は、脚の周囲を覆うように形成されたパターンを有している。

　ある好適な実施形態において、前記第９スパッツパターン部は、Ｖ字形状のパターンを有している。

　ある好適な実施形態において、前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、前記第４スパッツパターン部、前記第６スパッツパターン部、前記第７スパッツパターン部、前記第８スパッツパターン部、前記第９スパッツパターン部、および、前記第１０スパッツパターン部は、それぞれ、前記スパッツ本体部の表面および裏面の少なくとも一方に貼られたテープ材料から構成されている。

　ある好適な実施形態において、前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、前記第４スパッツパターン部、前記第６スパッツパターン部、前記第７スパッツパターン部、前記第８スパッツパターン部、前記第９スパッツパターン部、および、前記第１０スパッツパターン部は、それぞれ、前記スパッツ本体部にインクが印刷されることによって形成されたインク印刷パターンから構成されている。

　ある好適な実施形態において、前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、前記第４スパッツパターン部、前記第６スパッツパターン部、前記第７スパッツパターン部、前記第８スパッツパターン部、前記第９スパッツパターン部、および、前記第１０スパッツパターン部は、それぞれ、左右対称の形状に配置されている。

　本発明に係る別のスパッツは、着用者の下半身を被覆するスパッツであり、脚を覆うスパッツ本体部を備え、前記スパッツ本体部には、腸脛靱帯の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部と、大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する大腰筋パターン部と、腸骨筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する腸骨筋パターン部とから構成された第６スパッツパターン部と、アキレス腱からヒラメ筋を覆うように延びる第９スパッツパターン部と、小臀筋に沿った箇所に位置する小臀筋パターン部と、梨状筋に沿った箇所に位置する梨状筋パターン部と、仙結節靭帯に沿った箇所に位置する仙結節靭帯パターン部とから構成された第１０スパッツパターン部とが形成されている。

　本発明に係る靴下は、着用者の足を被覆する靴下であり、足を覆う靴下本体部と、前記靴下本体部の上端に設けられた靴下開口部とを備えている。前記靴下本体部には、長母趾伸筋の一部および長趾伸筋の一部を覆う第１靴下パターン部（４１）と、アキレス腱からヒラメ筋を覆うように延びる第２靴下パターン部（４２）とが形成されている。

　ある好適な実施形態において、前記第１靴下パターン部の少なくとも一部は、つま先と踵の間の中心箇所よりもつま先側の領域において一周まわる構成を有している。前記第２靴下パターン部は、Ｖ字形状のパターンを有している。

　ある好適な実施形態において、前記第１靴下パターン部および前記第２靴下パターン部は、それぞれ、左右対称の形状に配置されている。

　ある好適な実施形態において、前記第１靴下パターン部および前記第２靴下パターン部は、それぞれ、前記靴下本体部の表面および裏面の少なくとも一方に貼られたテープ材料から構成されている。

　ある好適な実施形態において、前記第１靴下パターン部および前記第２靴下パターン部は、それぞれ、前記靴下本体部にインクが印刷されることによって形成されたインク印刷パターンから構成されている。

　ある好適な実施形態において、前記第１靴下パターン部の幅は、１００ｍｍ以下である。前記第２靴下パターン部の幅は、３０ｍｍ以下の幅を有している。

　本発明に係る衣服は、脚を覆うスパッツ本体部と、足を覆う靴下本体部とを備えている。前記スパッツ本体部には、腸脛靱帯の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部と、膝の上側であって、内側広筋の根本側の領域に位置する第２スパッツパターン部と、膝の上側であって、外側広筋の根本側の領域に位置する第３スパッツパターン部と、大腿二頭筋の一部に沿った箇所に位置する第４スパッツパターン部とが形成されている。前記靴下本体部には、長母趾伸筋の一部および長趾伸筋の一部を覆う第１靴下パターン部と、アキレス腱からヒラメ筋を覆うように延びる第２靴下パターン部とが形成されている。

　ある好適な実施形態では、前記スパッツ本体部と前記靴下本体部とが連続して形成されている。

　本発明のスパッツによれば、腸脛靱帯の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部と、内側広筋の根本側の領域に位置する第２スパッツパターン部と、外側広筋の根本側の領域に位置する第３スパッツパターン部と、大腿二頭筋の一部に沿った箇所に位置する第４スパッツパターン部とがスパッツ本体部に形成されているので、筋肉を刺激することで活性化させることができる。その結果、着用者の筋肉をサポートして運動能力や柔軟性を向上させることができる。

　また、本発明の靴下によれば、長母趾伸筋および長趾伸筋の一部を覆う第１靴下パターン部と、アキレス腱からヒラメ筋を覆うように延びる第２靴下パターン部とが靴下本体部に形成されているので、筋肉を刺激することで活性化させることができる。その結果、着用者の筋肉をサポートして運動能力や柔軟性を向上させることができる。

本発明の実施形態に係るスパッツ１００の構成を示す正面側斜視図である。本発明の実施形態に係るスパッツ１００の構成を示す背面側斜視図である。本発明の実施形態に係るスパッツ１００の構成を示す正面図である。本発明の実施形態に係るスパッツ１００の構成を示す背面図である。腸脛靱帯（８１）の位置を説明するための筋肉説明図である。内側広筋（８２）および外側広筋（８３）の位置を説明するための筋肉説明図である。本発明の実施形態に係る靴下２００の構成を示す正面側斜視図である。本発明の実施形態に係る靴下２００の構成を示す背面側斜視図である。本発明の実施形態に係る靴下２００の構成を示す右側面図である。本発明の実施形態に係る靴下２００の構成を示す左側面図である。長母趾伸筋（８５）および長趾伸筋（８６）の位置を説明するための筋肉説明図である。腓腹筋（８４）、アキレス腱（８７）およびヒラメ筋（８８）の位置を説明するための筋肉説明図である。本発明の実施形態に係るシャツ３００の構成を示す正面図である。本発明の実施形態に係るシャツ３００の構成を示す背面図である。本発明の実施形態に係るスパッツ１００の改変例の構成を示す背面側斜視図である。本発明の実施形態に係るスパッツ１００の改変例の構成を示す背面図である。本発明の実施形態に係るスパッツ１００の別の改変例の構成を示す正面図である。本発明の実施形態に係るスパッツ１００の別の改変例の構成を示す背面図である。

　以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のために、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係（長さ、幅、厚さ等）は、必ずしも実際の寸法関係を正確に反映していない場合がある。ただし、所定の図面において寸法関係を一致させているものもあり、その場合は、各図の寸法・位置関係から、六面図を導き出すことが可能である。なお、衣類（衣服）なので、六面図においては厚みは無視できることが多い。

　また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事項は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書及び図面によって開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。加えて、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。

　図１および図２は、それぞれ、本発明の実施形態に係るスパッツ１００の正面側斜視図（立体図）および背面側斜視図（立体図）を示している。また、図３および図４は、それぞれ、本実施形態のスパッツ１００を平坦にしたときの正面図および背面図である。また、図５は、腸脛靱帯８１の位置を説明するための筋肉説明図である。そして、図６は、内側広筋８２および外側広筋８３の位置を説明するための筋肉説明図である。

　本実施形態のスパッツは、着用者の下半身を被覆する衣服であり、より詳しくは、腰から、膝や足首の上までの下半身を覆うものである。また、本実施形態のスパッツは、インナー（インナーウェア）でも、アウター（アウターウェア）でもよく、名称も、スパッツの他、レギンスでも、トレンカでも、タイツでもよい。

　図１および図２に示すように、スパッツ１００は、脚９０を覆うスパッツ本体部１０と、スパッツ本体部１０の上端１１に設けられたスパッツ開口部１２とから構成されている。本実施形態の構成では、スパッツ本体部１０には、スパッツパターン部２０（２１、２２、２３、２４）を備えており、それぞれのスパッツパターン部２０（２１、２２、２３、２４）は、短冊形状の構造（ストリップ部）を有している。具達的には、スパッツ本体部１０には、まず、腸脛靱帯８１の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部２１が形成されている。次に、膝９１の上側であって、内側広筋８２の根本側の領域に位置する第２スパッツパターン部２２が形成されており、そして、膝９１の上側であって、外側広筋８３の根本側の領域に位置する第３スパッツパターン部２３が形成されている。さらには、腓腹筋８４の一部に沿った箇所に位置する第４スパッツパターン部２４が形成されている。

　さらに説明すると、図示したスパッツ１００は、スパッツ本体部１０は、尻９３（または、尻９３を含む股上）を覆う股上部１０ａと、脚９０を覆う脚部（股下部）１０ｂとから構成されている。股上部１０ａの上端１１は、使用者（装着者）のウエストに対応する部位となっており、尻９３を含む股上および脚９０を入れる開口部１２が形成されている。スパッツ１００の上端１１には、ゴム（または、縛る紐）を設けて、スパッツ１００をウエストでとめる機能を持たせることができる。

　そして、スパッツ１００の脚部（股下部）１０ｂは、右脚部１５ａと、左脚部１５ｂとを含んでいる。スパッツ１００の右脚部１５ａの内部には、使用者（装着者）の右脚が挿入され、スパッツ１００の左脚部１５ｂの内部には、使用者（装着者）の左脚が挿入される。また、スパッツ１００の下端１３（脚部１０ｂの下端）からは足（足首）がでるような構成となっている。

　本実施形態の構成では、スパッツ１００の脚部（股下部）１０ｂの太もも側面の位置に、第１スパッツパターン部２１が設けられている。具体的には、右脚部１５ａの外側側面および左脚部１５ｂの外側側面において、腸脛靱帯８１に沿うようにして第１スパッツパターン部２１が形成されている。

　また、スパッツ１００の脚部（股下部）１０ｂの膝９１の少し上の位置に、第２スパッツパターン部２２および第３スパッツパターン部２３が設けられている。図示した例では、第２スパッツパターン部２２および第３スパッツパターン部２３が一組となって、逆ハの字のように配置されており、内側広筋８２の根本側の領域および外側広筋８３の根本側の領域をおさえるように形成されている。

　さらに、スパッツ１００の脚部（股下部）１０ｂの太ももの裏側の位置には、大腿二頭筋（不図示）の一部に沿った箇所に位置する第４スパッツパターン部２４が形成されている。大腿二頭筋は、太ももの裏側に位置するいわゆるハムストリングスの一部であり、第４スパッツパターン部２４の存在が、大腿二頭筋（または、ハムストリングス）を刺激することで活性化させて、着用者の運動能力や柔軟性を向上させることができる。なお、図示した例では、第４スパッツパターン部２４は、太ももの裏側の真ん中に延びるように形成されているが、個体差にあわせて真ん中（中心線）からずらすようにして形成してもよい。

　図３および図４は、それぞれ、本実施形態のスパッツ１００を平坦にしたときの構成を模式的に示す平面図および背面図である。図３および図４に示すように、スパッツ本体部１０に、スパッツパターン部２０（第１～第４スパッツパターン部２１、２２、２３、２４）が形成されている。なお、図３および図４において、スパッツパターン部２０は斜線で表している。

　人間の身体（骨格、筋肉）は基本的に左右対称であるので、スパッツパターン部２０（第１～第４スパッツパターン部２１、２２、２３、２４）は、それぞれ、左右対称の形状に配置されている。ただし、現実には、右側と左側で筋肉の役割が違うことがあり（例えば、右利きの人は右手で投げる等の筋肉が発達している）、その点では、各個人にあわせて（オーダーメイドで）、右側と左側での筋肉の流れに沿って左右非対称となるように、少なくとも一つの第１～第４スパッツパターン部２１、２２、２３、２４を形成することが好ましい場合がある。加えて、左右の筋肉の位置の違い（各個人の微妙な違い）ではなく、デザインの要請などの理由から、左右対称でない配置にしたい場合があるときは、本実施形態におけるスパッツパターン部２０（第１～第４スパッツパターン部２１、２２、２３、２４）が機能を発揮する範囲内において変更することが可能である。また、デザインの要請などの理由からその形状を変更したい場合、本実施形態におけるスパッツパターン部２０（第１～第４スパッツパターン部２１、２２、２３、２４）が機能を発揮する範囲内において変更することが可能である。

　本実施形態のスパッツパターン部２０の幅は、例えば、３０ｍｍ以下（図示した例では、例えば、２５ｍｍ±５ｍｍ、または、１０ｍｍ～３０ｍｍ程度）である。具体的には、第１スパッツパターン部２１の幅、第２スパッツパターン部２２の幅、第３スパッツパターン部２３の幅、および、第４スパッツパターン部２４の幅は、それぞれ、３０ｍｍ以下（一例では、２５ｍｍ）である。ただし、スパッツパターン部２０の幅は３０ｍｍ以下に限定されるものでなく、効果を奏するのであれば、それを越えるものあってもよく、そして、スパッツパターン部２０の幅の下限値も、２５ｍｍ±５ｍｍまたは１０ｍｍを下回るものであってもよい。

　また、図５および図６から明確に理解できるように、これらの筋肉（腸脛靱帯８１、内側広筋８２、外側広筋８３）の位置と、図１から図４に示した第１スパッツパターン部２１、第２スパッツパターン部２２、第３スパッツパターン部２３の形成位置によって、それぞれの対応関係は明確である。第４スパッツパターン部２４についての大腿二頭筋は、太ももの裏側に位置するいわゆるハムストリングスの一部であり、図６に示した太ももの筋肉の裏側に位置するものであり、図では示していないがその位置は明確に理解できる。

　本実施形態のスパッツ本体部１０を構成する素材は、典型的に衣類として使用される生地（特に、スパッツに適したもの）であり、衣類（スパッツ）として適切な伸縮性を有している。なお、ここでの伸縮性は、衣類として適切な特性のものを意味しており、ゴム（エラストマ）のような復元力を特段要求するものではない。スパッツ本体部１０を構成する素材（生地）は、合成繊維素材（例えば、ナイロン、ポリウレタンなど）、天然繊維素材（例えば、コットン素材（綿）、シルク素材（絹）など）、混紡した合成繊維素材（例えば、ナイロンとポリウレタンとの混合素材など）、または、天然繊維素材と合成繊維素材との混合素材（例えば、綿とポリウレタンの混紡のもの等）や、複数種類の混合素材（例えば、天然繊維素材（綿など）／ナイロン／ポリウレタン素材、レーヨン素材／アクリル素材／ポリエステル素材、アクリル素材／ポリエステル素材／レーヨン素材／ポリウレタン素材など）を挙げることができる。

　本実施形態において、スパッツパターン部２０（すなわち、第１スパッツパターン部２１、第２スパッツパターン部２２、第３スパッツパターン部２３、第４スパッツパターン部２４）は、テープ材料から構成されている。テープ材料から構成された第１スパッツパターン部２１、第２スパッツパターン部２２、第３スパッツパターン部２３、第４スパッツパターン部２４は、スパッツ１００の当該筋肉の箇所（すなわち、腸脛靱帯８１、内側広筋８２、外側広筋８３、腓腹筋８４）に刺激を与えて筋肉を活性化させることでサポートすることができる。本実施形態の一例では、テープ材料をスパッツ本体部１０の裏面（露出してない面、身体側の面）に貼ることによって、第１スパッツパターン部２１、第２スパッツパターン部２２、第３スパッツパターン部２３、第４スパッツパターン部２４を構築している。また、テープ材料をスパッツ本体部１０の表面（露出している面）に貼ることによって、第１スパッツパターン部２１、第２スパッツパターン部２２、第３スパッツパターン部２３、第４スパッツパターン部２４を構築することもできる。なお、テープ材料をスパッツ本体部１０の表面および裏面の両方に貼ることによって、第１スパッツパターン部２１、第２スパッツパターン部２２、第３スパッツパターン部２３、第４スパッツパターン部２４を構築することも可能である。

　また、スパッツパターン部２０を構成するテープ材料（２１、２２、２３、２４）を布素材（ここでは、綿（例えば、綿４０スムース））にして、スパッツ本体部１０（被服）の面（ここでは、内表面）に接触（固定・接着）させる布面に、感熱接着剤（または、アイロン接着剤）を塗布しておき、ヒータ（ここでは、アイロン）の加熱によって、当該テープ材料をスパッツ本体部１０（衣服本体部）に貼り付け（接着固定）させることができる。この場合、布生地（接触面、綿）の存在が皮膚を間接的に刺激する。なお、洗濯しても、テープ材料（２１、２２、２３、２４）が取れたり・ずれないように、テープ材料を縫って、スパッツ本体部１０に貼り付けてもよい（固定してもよい）。この場合、一度、アイロン接着で固定してから、糸で縫う方が便利である。

　さらに、本実施形態の改変例においては、スパッツパターン部２０（具体的には、第１スパッツパターン部２１、第２スパッツパターン部２２、第３スパッツパターン部２３、第４スパッツパターン部２４）は、インクが印刷されることによって形成されたインク印刷パターンから構成されている。すなわち、スパッツパターン部２０（２１、２２、２３、２４）は、上述したテープ材料ではなく、印刷によって形成されている。本実施形態の好適な例では、スパッツパターン部２０を構成するインク印刷パターンは、シルクスクリーン印刷によって形成されている。

　シルクスクリーン印刷（スクリーン印刷、シルク印刷）は、孔版印刷の一種であり、メッシュ状の版に孔(あな)を作り、孔の部分にだけインクを落として印刷する手法である。昔は版がシルク（絹）で作られていたことが由来となっているが、今日では、メッシュ状の版は、耐久性の問題から、シルクではなく、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維の布（金属の場合もあり得る）が孔版画のメッシュの材料として用いられる。シルクスクリーン印刷で、製版された版のメッシュと、シャツの布地（ここでは、綿）を密着させた後、製版された版のメッシュの上にインクを置き、次いで、スキージをメッシュの上に強く押し当てて、メッシュの全ての面（又は、プリントしたい所定の箇所）に渡って、一定方向に動かすことで、インクがメッシュの穴を通して布地へ押し出されることによって印刷が実行される。なお、衣服へのプリントでは、シルクスクリーン印刷の技法が一般的であるので、特殊な技法でないため、技術的な面でも安定度が高く、製造コストも低くすることができる。

　シルクスクリーン印刷においてスパッツのプリントのためのインクとしては、プラスチゾル（インク）、水性ラバー（インク）を挙げることができる。大量印刷（３００枚以上の大ロット案件）を行う工場では、プラスチゾルを使うことが多く、中規模（５０枚程度の小ロット案件）の工場では水性インクを使うことが多い。なお、本実施形態の衣服（スパッツ１００）では、シルクスクリーン印刷を用いているが、本実施形態の衣服（スパッツ１００）の効果が得られるのであれば、他の印刷（例えば、インクジェットダイレクト印刷など）を使用してもよい。また、本実施形態の印刷用インク（スパッツのプリントのためのインク）には、鉱物（粉末）を配合している。一例では、粒度が３２５メッシュ（約４４ミクロン）の鉱物（いわゆるパワーストーンと呼ばれる鉱物（例えば、ラジウム鉱石、ゲルマニウム、水晶、テラヘルツ鉱石、トルマリンなど）、または複数種類の鉱物のブレンド）を、インクの５００平方センチメートル当たりで各種類（一例では、１種類、２種類、または、３種類）０．１ｇ～０．５ｇのうちの適量を配合した濃度で、本実施形態の印刷用インクを調整する。なお、インクの５００平方センチメートルは、スパッツ１枚のプリント面積に相当する面積である。なお、この濃度は一例であり、使用する条件にあわせて適宜、適切なものに変更・調整することが可能である。また、鉱物（粉末）以外の添加物を入れても構わない。鉱物の粉末としては、ラジウム鉱石、ゲルマニウム、水晶、テラヘルツ鉱石およびトルマリンからなる群から選択される少なくとも１種類の鉱物の粉末（または、２種類以上のブレンド鉱石粉末）を用いることができる。なお、このような鉱物の粉末は、上述したスパッツパターン部２０を構成するテープ材料（２１、２２、２３、２４）に含めることも好ましい。

　本実施形態のスパッツ１００によれば、腸脛靱帯８１の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部２１と、内側広筋８２の根本側の領域に位置する第２スパッツパターン部２２と、外側広筋８３の根本側の領域に位置する第３スパッツパターン部２３と、大腿二頭筋（不図示）の一部に沿った箇所に位置する第４スパッツパターン部２４とがスパッツ本体部１０に形成されているので、筋肉（８１、８２、８３、８４）を刺激することで活性化させることができる。その結果、着用者の筋肉をサポートして運動能力や柔軟性を向上させることができる。また、本願発明者の実験によると、本実施形態のスパッツ１００を着用すると足腰が強くなることが確認され、そして、歩くのが大変だったお年寄りが歩けるようになることが確認され、そして、スポーツ選手に着用すると、その人のパフォーマンスが上がることが確認された。なお、身体に直接テープを張るテーピングは、特にアスリートがよく使用しており筋肉を守る働きがあるが、本実施形態の技術は、直接テープを貼る強い刺激に対して、弱い刺激を用いるものであり、いわば、非接触型の間接テーピングと呼べるものである。

　また、スパッツパターン部２０を構成する第１スパッツパターン部２１、第２スパッツパターン部２２、第３スパッツパターン部２３、および、第４スパッツパターン部２４が、それぞれ、スパッツ本体部１０にインクが印刷されることによって形成されたインク印刷パターンから構成されている場合は、スパッツ本体部１０の生地（綿）の部分と、印刷された部分（スパッツパターン部２０）とに肌触り等の特性の違い（感触の違い、柔らかさ、伸縮性、表面の滑らかさ等の素材の特性の違い）が生じ、その特性の違いが、筋肉を活性化させて運動能力をサポートする。なお、その特性の違いが僅かなものであっても、そのインク印刷パターン（スパッツパターン部２０）が筋肉などを支持して運動能力向上の機能を果たすのではなく、（身体は繊細なセンサーの固まりであるところ）筋肉の刺激のきっかけになればよく、インク印刷パターンの有無による特性の違いが僅かであっても、運動能力向上の効果を発揮することができる。なお、インク（または、テープ材料）に鉱物を配合させているときは、その鉱物からの影響（例えば、マイナスイオン、テラヘルツ波、静電気、遠赤外線、ホルミシスなど）が筋肉の刺激になっている可能性もあり得る。

　また、本実施形態の好適な例では、スパッツパターン部２０（２１～２４）を構成するインク印刷パターンは、シルクスクリーン印刷によって形成されている。インク印刷パターンの場合、テープ材料を用いて作製したものと比較して、印刷による作製（特に、シルクスクリーン印刷の作製）の方が、小ロッドでも大量ロッドの生産でも製造に向いており、そして、製造コストも抑えることができる。さらには、テープ材料の場合は洗濯などを繰り返すと剥がれてしまうことがあり、それを防ぐためにテープ材料を糸でシャツに縫い付けることが好ましいが、そのようにすると製造コストが上がってしまう。それと比較すると、本実施形態のスパッツ１００におけるインク印刷パターンでスパッツパターン部２０を構成した方が、テープ材料が剥がれることも少なくなり、長持ちさせることが可能となるとともに、糸で縫い付ける作業もいらないので製造コストを抑えることができる。

　次に、図７から図１０を参照しながら、本実施形態に係る靴下２００について説明する。図７および図８は、それぞれ、本発明の実施形態に係る靴下２００の正面側斜視図（立体図）および背面側斜視図（立体図）を示している。また、図９および図１０は、それぞれ、本実施形態の靴下２００を平坦にしたときの正面図および背面図である。なお、図９および図１０において、靴下２００の靴下パターン部４０は斜線で表している。

　また、図１１は、長母趾伸筋８５および長趾伸筋８６の位置を説明するための筋肉説明図である。そして、図１２は、内側広筋８２および外側広筋８３の位置を説明するための筋肉説明図である。なお、図１２では、腓腹筋８４の位置も示している。

　本実施形態の靴下は、着用者の足（または、脚の一部および足）を被覆する衣服（フートウエアの一種）である。また、本実施形態の靴下２００は、５本指の靴下であっても、足袋のようなものであってもよい。

　図７および図８に示すように、靴下２００は、足９４を覆う靴下本体部３０と、靴下本体部３０の上端３１に設けられた靴下開口部３２とから構成されている。靴下２００の靴下開口部３２から足９４（つま先９５）を入れることができる。本実施形態の構成では、靴下本体部３０には、靴下パターン部４０（４１、４２）が形成されている。靴下パターン部４０は、第１靴下パターン部４１と第２靴下パターン部４２とを備えている。第１靴下パターン部４１は、長母趾伸筋８５の一部および長趾伸筋８６の一部を覆うパターンである。そして、第２靴下パターン部４２は、アキレス腱８７からヒラメ筋８８を覆うように延びるパターンである。

　本実施形態の構成では、第１靴下パターン部４１の少なくとも一部は、図７に示すように、つま先９５と踵９６の間の中心箇所（図１０の点線９９）よりもつま先９５側の領域において一周まわる構成を有している。図示した例では、第１靴下パターン部４１は、足の甲および足の裏を覆うように環状のパターンで形成されている。第１靴下パターン部４０の幅は、例えば、１００ｍｍ以下であり、好適な例では、７０ｍｍ±１０ｍｍである。また、第２靴下パターン部４２は、図８に示すように、Ｖ字形状のパターンを有している。第２靴下パターン部４２の幅は、例えば、３０ｍｍ以下（図示した例では、例えば、２５ｍｍ±５ｍｍ、または、１０ｍｍ～３０ｍｍ程度）である。

　図１１および図１２を参照することにより、第１靴下パターン部４１が、長母趾伸筋８５の一部および長趾伸筋８６の一部を覆うように形成されており、そして、第２靴下パターン部４２が、アキレス腱８７とヒラメ筋８８を覆うように延びていることがわかる。

　本実施形態の靴下本体部３０を構成する素材は、典型的に衣類として使用される生地（特に、靴下に適したもの）であり、衣類（靴下）として適切な伸縮性を有している。なお、ここでの伸縮性は、衣類として適切な特性のものを意味しており、ゴム（エラストマ）のような復元力を特段要求するものではない。スパッツ本体部１０を構成する素材（生地）は、天然繊維素材（例えば、コットン素材（綿）、シルク素材（絹）、ウール、リネンなど）、合成繊維素材（例えば、ポリエステル、アクリル、ナイロンなど）、混紡した合成繊維素材（例えば、ナイロンとポリウレタンとの混合素材など）、または、天然繊維素材と合成繊維素材との混合素材（例えば、綿とポリウレタンの混紡のもの等）や、複数種類の混合素材（例えば、天然繊維素材（綿など）／ナイロン／ポリウレタン素材、レーヨン素材／アクリル素材／ポリエステル素材、アクリル素材／ポリエステル素材／レーヨン素材／ポリウレタン素材など）を挙げることができる。

　本実施形態において、靴下パターン部４０（すなわち、第１靴下パターン部４１、第２靴下パターン部４２）は、テープ材料から構成されている。テープ材料から構成された第１靴下パターン部４１、第２靴下パターン部４２は、靴下２００の当該筋肉の箇所（すなわち、長母趾伸筋８５、長趾伸筋８６、アキレス腱８７、ヒラメ筋８８）に刺激を与えて筋肉を活性化させることでサポートすることができる。

　また、靴下パターン部４０を構成するテープ材料（４１、４２）を布素材（ここでは、綿（例えば、綿４０スムース））にして、靴下本体部３０（被服）の面（ここでは、内表面）に接触（固定・接着）させる布面に、感熱接着剤（または、アイロン接着剤）を塗布しておき、ヒータ（ここでは、アイロン）の加熱によって、当該テープ材料を靴下本体部３０（衣服本体部）に貼り付け（接着固定）させることができる。この場合、布生地（接触面、綿）の存在が皮膚を間接的に刺激する。なお、洗濯しても、テープ材料（４１、４２）が取れたり・ずれないように、テープ材料を縫って、靴下本体部３０に貼り付けてもよい（固定してもよい）。この場合、一度、アイロン接着で固定してから、糸で縫う方が便利である。

　さらに、本実施形態の改変例においては、靴下パターン部４０（具体的には、第１靴下パターン部４１、第２靴下パターン部４２）は、インクが印刷されることによって形成されたインク印刷パターンから構成されている。すなわち、靴下パターン部４０（４１、４２）は、上述したテープ材料ではなく、印刷によって形成されている。本実施形態の好適な例では、靴下パターン部４０を構成するインク印刷パターンは、シルクスクリーン印刷によって形成されている。なお、このインク印刷パターンについての説明は、上述したスパッツ１００のものと共通するので、説明を簡略化するために省略する。ただし、適宜、靴下２００に要求される条件・仕様・効果に応じて、スパッツ１００のスパッツパターン部２０（２１、２２、２３、２４）におけるインク印刷パターンと比べて、靴下パターン部４０（４１、４２）のインク印刷パターンの印刷・成分などを改変してもよいし、同じものを使用してもよい。また、なお、上述した鉱物の粉末は、靴下パターン部４０を構成するテープ材料（４１、４２）に含めることも好ましい。

　本実施形態の靴下２００によれば、長母趾伸筋８５の一部および長趾伸筋８６の一部を覆う第１靴下パターン部４１と、アキレス腱からヒラメ筋を覆うように延びる第２靴下パターン部とが靴下本体部に形成されているので、筋肉を刺激することで活性化させることができる。その結果、着用者の筋肉をサポートして運動能力や柔軟性を向上させることができる。また、本願発明者の実験によると、本実施形態の靴下２００を着用すると、足が軽くなることが確認された。さらに、足が麻痺してかかとが地面につかなかった身障者のかかとがつくようになり、その身障者が普通にかかとをついて歩けるようになることが確認された。なお、この靴下２００の技術も、上述したスパッツ１００のものと同様に、直接テープを貼る強い刺激に対して、弱い刺激を用いるものであって、非接触型の間接テーピングと呼べるものである。

　また、本実施形態の靴下２００は、本実施形態のスパッツ１００と組み合わせて着用することができる。加えて、スパッツ１００のスパッツ本体部１０と靴下２００の靴下本体部３０とを繋げて、ストッキング形状にして、そして、そのストッキング形状のものに、スパッツパターン部２０（２１～２４）および靴下パターン部４０（４１、４２）とを形成したものを構築してもよい。

　さらに、本実施形態のスパッツ１００（及び／又は、靴下２００）と、図１３および図１４に示したシャツ３００とを組み合わせることができる。図１３および図１４は、それぞれ、本実施形態のシャツ３００の正面図および背面図を示している。

　本実施形態のシャツ（Ｔシャツ）３００は、上半身を被覆する上半身部１１０と、上半身部１１０に形成された上半身サポート部１２０とを備えている。上半身サポート部１２０は、大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する上半身第１サポート部１２１と、棘上筋に沿った箇所に位置する上半身第２サポート部１２２と、大円筋に沿った箇所に位置する上半身第３サポート部１２３と含んでいる。

　上半身第１サポート部１２１は、大腰筋の一部に沿って延びる一対の短冊形状の構造（ストリップ部）１２１ａ、１２１ｂから構成されている。一対のストリップ部１２１ａ、１２１ｂは、大腰筋の上側の開始点である箇所に対応するポイント１２１ｃから下方に延びている。上半身第２サポート部１２２は、棘上筋に沿って延びる一対の短冊形状の構造（ストリップ部）１２２ａ、１２２ｂから構成されている。上半身第３サポート部１２３は、大円筋に沿って延びる一対の短冊形状の構造（ストリップ部）１２３ａ、１２３ｂから構成されている。シャツ３００の好適な一例では、上半身第１サポート部１２１、上半身第２サポート部１２２および上半身第３サポート部１２３は、テープ材料から構成されている。他の好適な一例では、上半身第１サポート部１２１、上半身第２サポート部１２２および上半身第３サポート部１２３は、インク印刷パターンで構成されている（典型的には、シルクスクリーン印刷によって形成されている）。なお、本実施形態の印刷用インクには、鉱物（粉末）を配合することができる。シャツ３００（特に、上半身第１サポート部１２１、上半身第２サポート部１２２および上半身第３サポート部１２３））についてのインク印刷パターンの説明は、上述したスパッツ１００のものと共通するので、説明を簡略化するために省略する。また、このような鉱物の粉末は、上半身第１サポート部１２１、上半身第２サポート部１２２および上半身第３サポート部１２３を構成するテープ材料に含めることも好ましい。

　なお、本実施形態のシャツ３００を構成する上半身部１１０は、前身頃１１５ａおよび後身頃１１５ｂからなる胴体部１１５、襟部１１１および袖部１１２から構成されている。この例では、胴体部１１５の下端１１９は、腰または股の周囲に位置している。本実施形態のシャツ３００（上半身部１１０）は、Ｔシャツの形状を有しているので、襟部１１１は丸首で、シャツ（例えば、ワイシャツ）のような襟はないが、襟があってもよい。また、袖部１１２は半袖であるが、長袖、七分袖（または、五分袖）、ノースリーブのような形態であってもよい。胴体部１１５は、前身頃１１５ａおよび後身頃１１５ｂを縫合したものが作製しやすいが、継ぎ目のない一体となったものであっても構わない。

　本実施形態のシャツ（衣服）３００によれば、上半身部１１０に上半身サポート部１２０が形成されており、上半身サポート部１２０は、大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する上半身第１サポート部１２１と、棘上筋に沿った箇所に位置する上半身第２サポート部１２２と、大円筋に沿った箇所に位置する上半身第３サポート部１２３とを含んでいるので、筋肉をサポートすることで活性化させて自然と任脈と督脈の経絡が流れるようにすることができる。その結果、スポーツ時、運搬時、介護される状態の時などにおいて、着用者の筋肉（または、筋肉や関節等を含めた全体）をサポートして運動能力や柔軟性を向上させることができる。

　そして、本実施形態のシャツ（衣服）３００の構成において、上半身サポートパターン部１２０を構成するインク印刷パターンがシルクスクリーン印刷で作製されていることにより、Ｔシャツの生地（綿）の部分と、印刷された部分（上半身サポートパターン部１２０）とに肌触り等の特性の違い（感触の違い、柔らかさ、伸縮性、表面の滑らかさ等の素材の特性が違い）が生じ、その特性の違いが、筋肉を活性化させて運動能力をサポートする。なお、その特性の違いが僅かなものであっても、そのインク印刷パターン（上半身サポートパターン部１２０）が筋肉などを支持して運動能力向上の機能を果たすのではなく、（身体は繊細なセンサーの固まりであるところ）筋肉の刺激のきっかけになればよく、インク印刷パターンの有無による特性の違いが僅かであっても、運動能力向上の効果を発揮することができる。なお、インクに鉱物を配合させているときは、その鉱物からの影響（例えば、マイナスイオン、テラヘルツ波、静電気、遠赤外線、ホルミシスなど）が筋肉の刺激になっている可能性もあり得る。本実施形態の一例では、上半身サポートパターン部１２０を構成するインク印刷パターンを、上半身部１１０の表面（露出している面）に形成すことによって、上半身第１プリントパターン部１２１、上半身第２プリントパターン部１２２および上半身第３プリントパターン部１２３を構築している。また、インク印刷パターン（上半身サポートパターン部１２０）を上半身部１１０の裏面（身体側の面）に形成することによって、上半身第１プリントパターン部１２１、上半身第２プリントパターン部１２２および上半身第３プリントパターン部１２３を構築することもできる。

　そして、本実施形態のスパッツ１００と、本実施形態に係るシャツ３００とを組み合わせるだけでなく、本実施形態のスパッツ１００とシャツ３００とが一体となった「つなぎ」の形態でもよい。さらに、それに、本実施形態の靴下２００を組み合わせてもよい。本実施形態のつなぎの構成のものは、つなぎの一部（背中など）において、着たり脱ぎやすいように、ボタンやファスナーなど設けたものにしてもよい。本実施形態のつなぎは、工事現場のつなぎ、工場での作業（例えば、車整備など）用のつなぎの他、全身タイツ、サーフィンやスキューバーダイビングに使用するウエットスーツ、水着なども該当する。

　さらに、本実施形態のスパッツ１００は、図１５および図１６に示すように改変することができる。図１５は、本実施形態に係るスパッツ１００の改変例の構成を示す背面側斜視図であり、上述した図２に対応する。また、図１６は、本発明の実施形態に係るスパッツ１００の改変例の構成を示す背面図であり、上述した図４に対応する。

　図１５および図１６に示したスパッツ１００では、さらに、腓腹筋８４（図１２参照）の一部に沿った箇所に位置する第５スパッツパターン部２４が形成されている。言い換えると、図２または図４に示したスパッツ本体部１０において、右脚部１５ａの裏面および左脚部１５ｂの裏面（背面）にて、腓腹筋８４の一部に沿うようにして第５スパッツパターン部２５がさらに形成されている。第５スパッツパターン部２５の幅などの条件は上述したもの（例えば、スパッツパターン部２４又は２１）に準ずる。第５スパッツパターン部２５の存在が、腓腹筋８４を刺激することで活性化させて、着用者の運動能力や柔軟性を向上させることができる。

　加えて、本実施形態のスパッツ１００は、図１７および図１８に示すような改変をすることもできる。図１７および図１８は、それぞれ、本実施形態に係るスパッツ１００の別の改変例の構成を示す正面図および背面図であり、上述した図３および図４に対応する。なお、改変例の新たなスパッツパターン部（２６、２７、２８、２９、５０）の幅などの条件は上述したもの（例えば、スパッツパターン部２４など）に準ずる。

　図１７および図１８に示したスパッツ１００では、上述したスパッツ１００（特に、図１５及び図１６に示したもの）にさらに、第６スパッツパターン部２６が形成されている。

　第６スパッツパターン部２６は、図１７に示すように、大腰筋（不図示）の少なくとも一部に沿った箇所に位置する大腰筋パターン部２６ａと、腸骨筋（不図示）の少なくとも一部に沿った箇所に位置する腸骨筋パターン部２６ｂとから構成されている。大腰筋パターン部２６ａおよび腸骨筋パターン部２６ｂは、大腰筋の下側の開始点である箇所に対応するポイント２６ｃから上方に延びている。図示した例では、第６スパッツパターン部２６は、ポイント２６ｃを交点（連結箇所）とするＶ字形状を有している。

　また、本実施形態のスパッツ１００では、第２スパッツパターン部２２および第３スパッツパターン部２３はハの字の形状を有している。そして、本実施形態のスパッツ１００では、第７スパッツパターン部２７が形成されている。第７スパッツパターン部２７は、膝（９１）の下側であって、長趾伸筋（不図示）及び／又は長腓骨筋（不図示）の一部の領域に位置するパターンである。図示した例では、第７スパッツパターン部２７は、逆ハの字の形状のパターンである。この例では、第２スパッツパターン部２２および第３スパッツパターン部２３と、第７スパッツパターン部２７とは対応して配置されており、すなわち、ハの字と逆ハの字が合わさるように形成されている。

　また、本実施形態のスパッツ１００では、短腓骨筋（不図示）の一部の領域に位置する第８スパッツパターン部２８が形成されている。図示した例では、第８スパッツパターン部２８は、脚９０の周囲を覆うように形成されている。なお、脚９０の周囲を完全に一周回るように形成しなくても、正面側と背面側との間に切れ目があるような形態でもよい。

　さらに、図示したスパッツ１００には、図１８に示すように、アキレス腱（８７）からヒラメ筋（８８）を覆うように延びる第９スパッツパターン部２９が形成されている。この第９スパッツパターン部２９は、上述した靴下２００の第２靴下パターン部４２（図８参照）と実質的に同等の構造・機能を有するものである。図１８に示した構成例において、第９スパッツパターン部２９は、Ｖ字形状を有している。

　加えて、本実施形態のスパッツ１００では、図１８に示すように、第１０スパッツパターン部５０が形成されている。第１０スパッツパターン部５０は、小臀筋（不図示）に沿った箇所に位置する小臀筋パターン部５１と、梨状筋（不図示）に沿った箇所に位置する梨状筋パターン部５２と、仙結節靭帯（不図示）に沿った箇所に位置する仙結節靭帯パターン部５３とから構成されている。

　本実施形態の第１０スパッツパターン部５０では、梨状筋パターン部５２によって、梨状筋に刺激を与えることでき、上下・前後のバランスが取りやすくなる。梨状筋パターン部５２は、梨状筋の端から端まで（開始点から終着点）延びるように形成されていることが好ましい。また、着用者の体型によっては、梨状筋の全体に沿って形成されないことがあるが、できるだけ、梨状筋の端と端（開始点と終着点）が、梨状筋パターン部５２の開始点と終着点に対応できるような形状でサイズのラインナップを揃えて（または、オーダーメイドで）形成されていることが好ましい。そして、小臀筋パターン部５１および仙結節靭帯パターン部５３によって、小臀筋および仙結節靭帯を刺激して、活性化（強化）させることができる。すなわち、小臀筋および仙結節靭帯は両方とも腰の動きを支える筋肉であり、その筋肉を活性化（強化）させることにより、腰を強めて腰痛を防ぐことが可能となる。

　図１７及び図１８に示したスパッツ１００によれば、腸脛靱帯８１の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部２１と、内側広筋８２の根本側の領域に位置する第２スパッツパターン部２２と、外側広筋８３の根本側の領域に位置する第３スパッツパターン部２３と、大腿二頭筋の一部に沿った箇所に位置する第４スパッツパターン部２４と、大腰筋パターン部２６ａと腸骨筋パターン部２６ｂとから構成された第６スパッツパターン部２６と、長趾伸筋及び／又は長腓骨筋の一部の領域に位置する第７スパッツパターン部２７と、短腓骨筋の一部の領域に位置する第８スパッツパターン部２８と、アキレス腱からヒラメ筋を覆うように延びる第９スパッツパターン部２９と、小臀筋パターン部５１と梨状筋パターン部５２と仙結節靭帯パターン部５３とから構成された第１０スパッツパターン部５０とがスパッツ本体部１０に形成されているので、対応する各筋肉を刺激することで活性化させることができる。その結果、着用者の筋肉をサポートして運動能力や柔軟性を向上させることができる。

　次に、本実施形態のスパッツ１００（場合によってシャツ３００とあわせて）および靴下２００の装着した場合の実施例の効果について具体的に説明する。

　＜例１＞男性
　変形性膝関節症の方にスパッツ１００を装着して１週間すごしてもらったところ、事故後２０年来の膝痛が消失した。痛みなくスムーズに屈伸ができるようになった。そして、世界一を誇る県内メーカー（宮城県のメーカー）の両膝装具と、ヒアルロン酸の定期的な関注（関節注入、膝関節注射）やリハビリが不要になった。

　＜例２＞女性
　股関節変形で痛みがある人に、シャツ３００（図１３、図１４参照）とスパッツ１００を装着してもらったところ、痛みが緩和して、楽に歩けるようになった。

　＜例３＞女性
　高齢のために前かがみになって歩くのもゆっくりになった人に、リライブシャツ３００とスパッツ１００を装着してもらったところ、体が真っ直ぐになって楽に歩けるようになった。

　＜例４＞女性
　高齢のために階段が上がりにくく手すりが必須となった人に、リライブシャツ３００とスパッツ１００を装着してもらったところ、安定して歩けるようになって手すりが不要になった。

　＜例５＞８０代女性（現役の医者）
　高齢のため背骨が曲がり歩くのも困難になった人に、リライブシャツ３００とスパッツ１００を装着してもらったところ、安定して歩けるようになった。

　＜例６＞４０代男性（半身麻痺の障害者）
　左足が拘縮して踵がつかない人に、靴下２００を装着してもらったところ、踵がつくようになった。

　＜例７＞５０代男性
　足がむくみやすく足がおもい人に、靴下２００を装着してもらったところ、むくみが取れた。

　＜例８＞５０代女性
　靴下２００を装着してもらったところ、長距離歩くのが楽になった。

　以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。上述した実施形態または改変例の構成または手法は相互に適用可能である。例えば、図２に示したスパッツ１００において、尻のところに、梨状筋パターン部５２を形成してもよいし、あるいは、第１０スパッツパターン部５０を形成してもよい。図２に示したスパッツ１００において、第４スパッツパターン部２４に代えて、第９スパッツパターン部２９を形成してもよい。また、図１に示したスパッツ１００において、第６スパッツパターン部２６を形成してもよい。さらには、図１７及び図１８に示したスパッツ１００において、第８スパッツパターン部２８を削除してもよい。あるいは、図１８に示したスパッツ１００において、第８スパッツパターン部２８及び／又は第９スパッツパターン部２９を削除して、第５スパッツパターン部２５を形成してもよい。また、図１７及び図１８に示したスパッツ１００において、第２スパッツパターン部２２、第３スパッツパターン部２３、第７スパッツパターン部２７、第８スパッツパターン部２８を省略した簡易パターンのスパッツを構築することも可能である。そのような簡易パターンのスパッツにおいても効果を奏する。

　また、例えば、本実施形態のスパッツ１００をアスリート用に構築するときは、図示したパターンにさらに機能を向上させる更なるパターンを追加するようにしてもよい。また、本実施形態の靴下２００が、野球のストッキングとして使用されるときは、野球のストッキングのデザイン（構造、機能）と調和させるようにすることができる。さらに、本実施形態のシャツ３００の構成において、介護の時は、着せ替え／着替えの問題があるので、前が開くようにしてボタンやファスナーをつけた形態にしてもよい。この開けやすいようにするための機能（ファスナーなど）は、スパッツ１００及び／又は靴下２００についても適用可能なこともある。なお、主に、シャツについてはＴシャツの形態を説明したが、ゴルフでは基本的に襟付きのものが必要であるので、襟付きのシャツとして構成することが好ましい。

　本発明によれば、着用者の筋肉をサポートして運動能力や柔軟性を向上させることができるスパッツおよび靴下を提供することができる。

１０スパッツ本体部
１１スパッツ本体部の上端
１２スパッツ開口部
１５ａ、１５ｂ右脚部、左脚部
１３スパッツ本体部の下端
２０スパッツパターン部
２１～２４第１～第４スパッツパターン部
２５第５スパッツパターン部
２６～２９第６～第９スパッツパターン部
３０靴下本体部
３１靴下本体部の上端
３２靴下開口部
４０靴下パターン部
４１～４２第１～第２靴下パターン部
５０第１０スパッツパターン部
５１小臀筋パターン部
５２梨状筋パターン部
５３仙結節靭帯パターン部
８１腸脛靱帯８２内側広筋
８３外側広筋
８４腓腹筋
８５長母趾伸筋
８６長趾伸筋
８７アキレス腱
８８ヒラメ筋
９０脚
９１膝
９３尻
９４足
９５つま先
９６踵
１００スパッツ
１２０上半身サポートパターン部
２００靴下
３００シャツ（Ｔシャツ）

Claims

　着用者の下半身を被覆するスパッツであって、
　脚を覆うスパッツ本体部と、
　前記スパッツ本体部の上端に設けられたスパッツ開口部と
　を備え、
　前記スパッツ本体部には、
腸脛靱帯の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部と、
膝の上側であって、内側広筋の根本側の領域に位置する第２スパッツパターン部と、
膝の上側であって、外側広筋の根本側の領域に位置する第３スパッツパターン部と、
大腿二頭筋の一部に沿った箇所に位置する第４スパッツパターン部と
　が形成されている、スパッツ。
　前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、および、前記第４スパッツパターン部は、それぞれ、左右対称の形状に配置されている、請求項１に記載のスパッツ。
　前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、および、前記第４スパッツパターン部は、それぞれ、前記スパッツ本体部の表面および裏面の少なくとも一方に貼られたテープ材料から構成されている、請求項１または２に記載のスパッツ。
　前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、および、前記第４スパッツパターン部は、それぞれ、前記スパッツ本体部にインクが印刷されることによって形成されたインク印刷パターンから構成されている、請求項１または２に記載のスパッツ。
　前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、および、前記第４スパッツパターン部は、それぞれ、３０ｍｍ以下の幅を有している、請求項１から４の何れか一つのスパッツ。
　前記スパッツ本体部には、さらに、腓腹筋の一部に沿った箇所に位置する第５スパッツパターン部が形成されている、請求項１に記載のスパッツ。
　着用者の下半身を被覆するスパッツであって、
　脚を覆うスパッツ本体部を備え、
　前記スパッツ本体部には、
腸脛靱帯の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部と、
膝の上側であって、内側広筋の根本側の領域に位置する第２スパッツパターン部と、
膝の上側であって、外側広筋の根本側の領域に位置する第３スパッツパターン部と、
大腿二頭筋の一部に沿った箇所に位置する第４スパッツパターン部と、
大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する大腰筋パターン部と、腸骨筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する腸骨筋パターン部とから構成された第６スパッツパターン部と、
膝の下側であって、長趾伸筋及び／又は長腓骨筋の一部の領域に位置する第７スパッツパターン部と、
短腓骨筋の一部の領域に位置する第８スパッツパターン部と、
アキレス腱からヒラメ筋を覆うように延びる第９スパッツパターン部と、
小臀筋に沿った箇所に位置する小臀筋パターン部と、梨状筋に沿った箇所に位置する梨状筋パターン部と、仙結節靭帯に沿った箇所に位置する仙結節靭帯パターン部とから構成された第１０スパッツパターン部と
　が形成されている、スパッツ。
　前記第６スパッツパターン部は、Ｖ字形状のパターンを有している、請求項７に記載のスパッツ。
　前記第７スパッツパターン部は、逆ハの字の形状のパターンを有している、請求項７または８に記載のスパッツ。
　前記第２スパッツパターン部および前記第３スパッツパターン部は、ハの字の形状のパターンを有している、請求項９に記載のスパッツ。
　前記第８スパッツパターン部は、脚の周囲を覆うように形成されたパターンを有している、請求項７から１０の何れか一つに記載のスパッツ。
　前記第９スパッツパターン部は、Ｖ字形状のパターンを有している、請求項７から１１の何れか一つに記載のスパッツ。
　前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、前記第４スパッツパターン部、前記第６スパッツパターン部、前記第７スパッツパターン部、前記第８スパッツパターン部、前記第９スパッツパターン部、および、前記第１０スパッツパターン部は、それぞれ、前記スパッツ本体部の表面および裏面の少なくとも一方に貼られたテープ材料から構成されている、請求項７から１２の何れか一つに記載のスパッツ。
　前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、前記第４スパッツパターン部、前記第６スパッツパターン部、前記第７スパッツパターン部、前記第８スパッツパターン部、前記第９スパッツパターン部、および、前記第１０スパッツパターン部は、それぞれ、前記スパッツ本体部にインクが印刷されることによって形成されたインク印刷パターンから構成されている、請求項７から１２の何れか一つに記載のスパッツ。
　前記第１スパッツパターン部、前記第２スパッツパターン部、前記第３スパッツパターン部、前記第４スパッツパターン部、前記第６スパッツパターン部、前記第７スパッツパターン部、前記第８スパッツパターン部、前記第９スパッツパターン部、および、前記第１０スパッツパターン部は、それぞれ、左右対称の形状に配置されている、請求項７から１２の何れか一つに記載のスパッツ。
　着用者の下半身を被覆するスパッツであって、
　脚を覆うスパッツ本体部を備え、
　前記スパッツ本体部には、
腸脛靱帯の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部と、
大腰筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する大腰筋パターン部と、腸骨筋の少なくとも一部に沿った箇所に位置する腸骨筋パターン部とから構成された第６スパッツパターン部と、
アキレス腱からヒラメ筋を覆うように延びる第９スパッツパターン部と、
小臀筋に沿った箇所に位置する小臀筋パターン部と、梨状筋に沿った箇所に位置する梨状筋パターン部と、仙結節靭帯に沿った箇所に位置する仙結節靭帯パターン部とから構成された第１０スパッツパターン部と
　が形成されている、スパッツ。
　着用者の足を被覆する靴下であって、
　足を覆う靴下本体部と、
　前記靴下本体部の上端に設けられた靴下開口部と
　を備え、
　前記靴下本体部には、
長母趾伸筋の一部および長趾伸筋の一部を覆う第１靴下パターン部と、
アキレス腱からヒラメ筋を覆うように延びる第２靴下パターン部と
　が形成されている、靴下。
　前記第１靴下パターン部の少なくとも一部は、つま先と踵の間の中心箇所よりもつま先側の領域において一周まわる構成を有しており、
　前記第２靴下パターン部は、Ｖ字形状のパターンを有している、請求項１７に記載の靴下。
　前記第１靴下パターン部および前記第２靴下パターン部は、それぞれ、左右対称の形状に配置されている、請求項１７または１８に記載の靴下。
　前記第１靴下パターン部および前記第２靴下パターン部は、それぞれ、前記靴下本体部の表面および裏面の少なくとも一方に貼られたテープ材料から構成されている、請求項１７から１９の何れか一つに記載の靴下。
　　前記第１靴下パターン部および前記第２靴下パターン部は、それぞれ、前記靴下本体部にインクが印刷されることによって形成されたインク印刷パターンから構成されている、請求項１７から１９の何れか一つに記載の靴下。
　前記第１靴下パターン部の幅は、１００ｍｍ以下であり、
　前記第２靴下パターン部の幅は、３０ｍｍ以下の幅を有している、請求項１７から２１の何れか一つの靴下。
　衣服であって、
　脚を覆うスパッツ本体部と、
　足を覆う靴下本体部と
　を備え、
　前記スパッツ本体部には、
腸脛靱帯の一部に沿った箇所に位置する第１スパッツパターン部と、
膝の上側であって、内側広筋の根本側の領域に位置する第２スパッツパターン部と、
膝の上側であって、外側広筋の根本側の領域に位置する第３スパッツパターン部と、
大腿二頭筋の一部に沿った箇所に位置する第４スパッツパターン部と
　が形成されており、
　前記靴下本体部には、
長母趾伸筋の一部および長趾伸筋の一部を覆う第１靴下パターン部と、
アキレス腱からヒラメ筋を覆うように延びる第２靴下パターン部と
　が形成されている、衣服。
　前記スパッツ本体部と前記靴下本体部とが連続して形成されている、請求項２３に記載の衣服。