WO2023062904A1

WO2023062904A1 - 空気調和機

Info

Publication number: WO2023062904A1
Application number: PCT/JP2022/028204
Authority: WO
Inventors: 智亮丹羽
Original assignee: 株式会社富士通ゼネラル
Priority date: 2021-10-14
Filing date: 2022-07-20
Publication date: 2023-04-20

Abstract

【課題】空気調和機を筐体に設置する際の設置性に影響を与えず、十分な断熱性能を備えた空気調和機を提供する。【解決手段】空気調和機は、室内熱交換器を有する室内機と、室内熱交換器に冷媒配管を通じて接続された室外熱交換器を有する室外機と、少なくとも室外機を収容する外側筐体とを備え、室外空間と室内空間とを仕切る建造物壁に取り付けられる。外側筐体は、建造物壁に形成され室外空間と室内空間とを連通させる壁連通孔に嵌め込まれるとともに上記室外機を配置できる内部空間を有する。内部空間は、上記室外空間に開口される。室外機が外側筐体の内部空間に配置される。外側筐体の内部空間に断熱材が配置される。断熱材は少なくとも、室外空間側に配置される第１断熱部と、室内空間側に配置されて着脱可能とされた第２断熱部とを有する。

Description

空気調和機

　本発明は、室外空間と室内空間を仕切る壁に形成された壁連通孔に設置される空気調和機に関する。

　空気調和機の中に、いわゆるＰＴＡＣ（Packaged Terminal Air Conditioner）と呼ばれる空気調和機がある。この空気調和機は、室外空間と室内空間を仕切る壁に形成された壁連通孔に設置される。壁連通孔に空気調和機を設置する際は、空気調和機とは別に用意される壁貫通孔に対応した大きさに形成された筐体（以下、外側筐体と記載する）の内側に空気調和機を設置する、つまり、空気調和機は外側筐体を介して壁連通孔に設置される（例えば、特許文献１参照）。

米国特許第１０３５２５９４号明細書

　上記の空気調和機では、外側筐体の一部が室内空気に触れる場所に配置されているものの、その残部は室外空気に触れる場所に配置される。従って、冬季になると、外側筐体においては、室外空気に触れている部分のほか、外側筐体の室内空気に触れている部分までも室外空気によって冷却されてしまう。このため、外側筐体の室内空気に触れている部分においては、室内空気と室外空間との温度差によって結露が発生する。

　結露を防ぐ手法として、外側筐体の内壁に断熱材を設ける手法が考えられる。しかし、壁に設けられた壁連通孔は規格によって、その寸法が定められている。これにより、結露を十分に抑えるため、断熱材の厚みを厚くすると、空気調和機を外側筐体内に設置する際、空気調和機が断熱材に接触して空気調和機を外側筐体内に設置する際の作業性を悪化させてしまう。一方、断熱材を薄くしてしまうと、室内空間と外側筐体の内側との間の断熱性を十分に確保できず、外側筐体の室内空気に触れている部分における結露の発生が抑えられなくなる。

　以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、空気調和機を筐体に設置する際の設置性に影響を与えず、十分な断熱性能を備えた空気調和機を提供することにある。

　上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る空気調和機は、室内熱交換器を有する室内機と、上記室内熱交換器に冷媒配管を通じて接続された室外熱交換器を有する室外機と、少なくとも上記室外機を収容する外側筐体とを備え、室外空間と室内空間とを仕切る建造物壁に取り付けられる。
　上記外側筐体は、上記建造物壁に形成され上記室外空間と上記室内空間とを連通させる壁連通孔に嵌め込まれるとともに上記室外機を配置できる内部空間を有する。
　上記内部空間は、上記室外空間に開口される。
　上記室外機が上記外側筐体の上記内部空間に配置される。
　上記外側筐体の上記内部空間に断熱材が配置される。
　上記断熱材は少なくとも、室外空間側に配置される第１断熱部と、室内空間側に配置されて着脱可能とされた第２断熱部とを有する。

　このような空気調和機であれば、空気調和機を外側筐体に設置する際の設置性に優れ、外側筐体が十分な断熱性能を備える。

　空気調和機においては、上記断熱材は、上記外側筐体の上面を形成する天壁の下側に配置されてもよい。

　このような空気調和機であれば、空気調和機を外側筐体に設置する際の設置性に優れ、外側筐体がより十分な断熱性能を備える。

　空気調和機においては、上記第１断熱部は、上記第２断熱部が嵌合する凹部を有し、上記室外空間から上記室内空間に向かう方向と上記天壁を上とした上下方向とに垂直な方向を左右方向としたとき、上記凹部は、左右方向における上記室内空間側の寸法が上記室外空間側の寸法より大きくなるように形成されてもよい。

　空気調和機においては、上記天壁は、上記壁連通孔に上記外側筐体がはめ込まれた際に、上記室内空間に配置される第１天壁と、上記壁連通孔から上記室外空間に渡って配置される第２天壁とを有し、上記第１断熱部及び上記第２断熱部は、上記第２天壁の下側に配置されてもよい。

　空気調和機においては、上記第１断熱部と上記第２断熱部との間に、第１遮風材が設けられてもよい。

　空気調和機においては、上記外側筐体と上記断熱材との間に空間を形成する空間形成部材が上記外側筐体と上記断熱材との間に配置されてもよい。

　空気調和機においては、上記第１断熱部は、少なくとも、第１断熱部材と第２断熱部材とに分割され、上記第１断熱部材は、上記第２断熱部材に対向する第１端面を有し、上記第２断熱部材は、上記第１断熱部材に対向する第２端面を有し、上記第１端面と第２端面とが対向してもよい。

　空気調和機においては、上記第１断熱部材は、第１基部と、上記第１基部から延びた第１延在部とを有し、上記第２断熱部材は、第２基部と、上記第２基部から延びた第２延在部とを有し、上記室外空間から上記室内空間に向かう室内外方向において、上記第１延在部の長さは、上記第１基部よりも短く、上記第２延在部の長さは、上記第２基部よりも短く、上記第１端面は、上記第１延在部に設けられ、上記第２端面は、上記第２延在部に設けられてもよい。

　空気調和機においては、上記第１端面及び上記第２端面のいずれか一方は、上記第１端面及び上記第２端面のいずれか他方に対し上記外側筐体に向けての圧力を与える押圧面を含み、上記他方は、上記圧力を受ける作用面を含んでもよい。

　空気調和機においては、上記室内外方向に垂直な方向における上記第１延在部の長さは、上記室内外方向に垂直な方向における上記第２延在部の長さより長く、上記第１端面が、上記押圧面を含み、上記第１端面の近傍の上記第１延在部に、上記第１断熱部材を上記外側筐体に固定する固定部が設けられてもよい。

　空気調和機においては、上記押圧面は、上記第１断熱部が上記外側筐体に配置されたときに、上記外側筐体に対して鋭角になるように形成され、上記作用面は、上記第２断熱部が上記外側筐体に配置されたときに、上記外側筐体に対して鈍角に形成されてもよい。

　空気調和機においては、上記押圧面は、上記第１断熱部が上記外側筐体に配置されたときに、上記外側筐体に対して平行になるように形成され、上記作用面は、前記第２断熱部が前記外側筐体に配置されたときに、上記外側筐体に対して平行に形成された上記押圧面に対して平行に形成されてもよい。

　空気調和機においては、上記第１断熱部が上記外側筐体に配置されたときに、上記押圧面と上記作用面との間に第２遮風材が配置されてもよい。

　空気調和機においては、上記第１断熱部と上記外側筐体との間に緩衝部材が配置され、上記緩衝部材は、上記第１断熱部材と上記外側筐体との間に配置された第１緩衝部材と、上記第２断熱部材と上記外側筐体との間に配置された第２緩衝部材とを含み、上記押圧面と上記作用面との間に上記第１緩衝部材の一部または上記第２緩衝部材の一部が介在し、上記押圧面と上記作用面との間に介在した上記第１緩衝部材の上記一部または上記第２緩衝部材の上記一部が上記第２遮風材となってもよい。

　空気調和機においては、上記押圧面が形成された、上記第１断熱部材及び上記第２断熱部材のいずれか一方と、上記外側筐体との間に配置された上記緩衝部材の一部が上記第２遮風材となってもよい。

　以上述べたように、本発明によれば、空気調和機を筐体に設置する際の設置性に影響を与えず、十分な断熱性能を備えた空気調和機が提供される。

本実施形態に係る空気調和機を示す概略的ブロック図である。室外空間で観察される室外機を概略的に示す概念図である。室内空間で観察される室外機を概略的に示す概念図である。建造物壁から取り外された外側筐体と、外側筐体内に設置された室外機とを概念的に示す分解斜視図である。図（ａ）は、建造物壁に形成された壁連通孔に外側筐体が嵌め込まれた状態を示す概略斜視図である。図（ｂ）は、図５（ａ）の状態から、第１側壁とグリルとが取り外され、外側筐体の内部の一部を示す概略斜視図である。外側筐体から第１側壁を取り除いたときの天壁の右端部の周辺を示す概略斜視図である。図６のＣ１－Ｃ２線に沿った断面を示す概略断面図である。図（ａ）は、天壁のうち、第２天壁を室内空間側から見た概略斜視図である。図（ｂ）、（ｃ）は、第２天壁を外側筐体の内部空間側から見た概略平面図である。図（ａ）は、本実施形態に係る外側筐体を用いた場合の作用を示す概略斜視図である。図（ｂ）は、比較例に係る外側筐体を用いた場合の作用を示す概略斜視図である。第２断熱材の別の例を示す概略断面図である。図（ａ）は、第２空間形成部材の別の例を示す概略斜視図である。図（ｂ）は、第２空間形成部材の別の例を示す概略断面図である。図（ａ）は、第２断熱材のさらに別の例を示す概略平面図である。図（ｂ）は、第２断熱材の第１断熱部を示す概略平面図である。図（ａ）は、第２天壁から第１断熱部の第１断熱部材を取り除いた概略斜視図である。図（ｂ）は、第１断熱部材の第１延在部と第２断熱部材の第２延在部とが対向する部分を拡大させた概略斜視図である。図（ａ）は、第１断熱部と第２断熱部とが互いに対向する箇所の一部であって、部分Ｐ２に相当する箇所における概略断面図である。図（ｂ）は、第１断熱部と第２断熱部とが互いに対向する箇所の一部であって、部分Ｐ３に相当する箇所における概略断面図である。図（ｃ）は、第１断熱部と第２断熱部とが互いに対向する箇所の一部であって、部分Ｐ４に相当する箇所における概略断面図である。図（ａ）は、図１２（ａ）に示された、第１断熱部材の第１延在部と第２断熱部材の第２延在部との間を室内外方向において室外空間側から見た概略側面図である。図（ｂ）は、第１断熱部が外側筐体に配置されたときに、押圧面と作用面との間に遮風材が配置された例を示す概略側面図である。押圧面、作用面、及び遮風材の変形例を示す概略側面図である。押圧面、作用面、及び遮風材の別の変形例を示す概略側面図である。

　以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。また、同一の部材または同一の機能を有する部材には同一の符号を付す場合があり、その部材を説明した後には適宜説明を省略する場合がある。また、以下に示す数値は例示であり、この例に限らない。

　（空気調和機）
　図１は、本実施形態に係る空気調和機を示す概略的ブロック図である。

　空気調和機１１は、室内機１２及び室外機１３を備える。室内機１２は、例えば、建造物内の室内空間に設置される。室内機１２は、例えば、室内空間の床面から２ｍ以上の高さで室内空間の壁面に固定される。室内機１２は、室内空間に相当する空間に設置されてもよい。室内機１２は、室内熱交換器１４を有する。室外機１３は、圧縮機１５、室外熱交換器１６、膨張弁１７、及び四方弁１８を有する。室内熱交換器１４、圧縮機１５、室外熱交換器１６、膨張弁１７、及び四方弁１８は、冷凍回路（冷媒回路）１９を形成する。室外熱交換器１６は、室内熱交換器１４に冷媒配管を通じて接続される。室外機１３は、第１制御部２５によって制御され、室内機１２は、第２制御部２６によって制御される。第１制御部２５と第２制御部２６とは、相互に信号を送受信する。

　冷凍回路１９は、第１循環経路２１を備える。第１循環経路２１は、四方弁１８の第１口１８ａと第２口１８ｂとを接続する。第１循環経路２１には圧縮機１５が配置される。圧縮機１５の吸入管１５ａは、四方弁１８の第１口１８ａに冷媒配管を介して接続される。第１口１８ａからガス冷媒が圧縮機１５の吸入管１５ａに供給される。圧縮機１５は、低圧のガス冷媒を所定の圧力まで圧縮する。圧縮機１５の吐出管１５ｂは、四方弁１８の第２口１８ｂに冷媒配管を介して接続される。圧縮機１５の吐出管１５ｂからガス冷媒は、四方弁１８の第２口１８ｂに供給される。冷媒配管は、例えば、銅管であればよい。

　冷凍回路１９は第２循環経路２２をさらに備える。第２循環経路２２は、四方弁１８の第３口１８ｃと第４口１８ｄとを接続する。第２循環経路２２には、第３口１８ｃ側から順番に室外熱交換器１６、膨張弁１７、及び室内熱交換器１４が組み込まれる。室外熱交換器１６は、室外熱交換器１６を通過する冷媒と室外熱交換器１６に接触する空気との間で熱エネルギーを交換する。室内熱交換器１４は、室内熱交換器１４を通過する冷媒と室内熱交換器１４に接触する空気との間で熱エネルギーを交換する。第２循環経路２２は、四方弁１８の第４口１８ｄに接続されて室外機１３から引き出され、室内熱交換器１４に向かって延びるガス管２２ａと、膨張弁１７に接続されて室外機１３から引き出され、室内熱交換器１４に向かって延びる液管２２ｂとを含む。

　室外機１３には送風ファン２３が組み込まれる。送風ファン２３は、室外熱交換器１６に室外空気を送風する。送風ファン２３は、例えば、羽根車の回転に応じて気流を生成する。送風ファン２３の働きで気流が室外熱交換器１６を通り抜ける。室外空気は、室外熱交換器１６を通り抜け冷媒と熱交換する。熱交換された冷気または暖気の気流は室外機１３から吹き出される。室外熱交換器１６を通り抜ける気流の流量は、送風ファン２３の回転数に応じて調整される。

　室内機１２には送風ファン２４が組み込まれる。送風ファン２４は、室内熱交換器１４に室内空気を送風する。送風ファン２４は、羽根車の回転に応じて気流を生成する。送風ファン２４の働きで室内機１２には室内空気が吸い込まれる。室内空気は、室内熱交換器１４を通り抜け冷媒と熱交換する。熱交換された冷気または暖気の気流は、室内機１２から吹き出される。通り抜ける気流の流量は、送風ファン２４の回転数に応じて調整される。

　冷凍回路１９で冷房運転が実施される場合には、四方弁１８は、第２口１８ｂ及び第３口１８ｃを相互に接続し、第１口１８ａ及び第４口１８ｄを相互に接続する。従って、圧縮機１５の吐出管１５ｂから高温高圧の冷媒が室外熱交換器１６に供給される。冷媒は、室外熱交換器１６、膨張弁１７、及び室内熱交換器１４を順番に流通する。室外熱交換器１６では冷媒から室外空気に熱が放熱する。膨張弁１７で冷媒は、低圧まで減圧される。減圧された冷媒は、室内熱交換器１４で室内空気から熱を吸熱する。これにより、室内機１２によって冷気が生成される。冷気は、送風ファン２４の働きで室内空間に吹き出される。

　冷凍回路１９で暖房運転が実施される場合には、四方弁１８は、第２口１８ｂ及び第４口１８ｄを相互に接続し、第１口１８ａ及び第３口１８ｃを相互に接続する。圧縮機１５から高温高圧の冷媒が室内熱交換器１４に供給される。冷媒は、室内熱交換器１４、膨張弁１７、及び室外熱交換器１６を順番に流通する。室内熱交換器１４では冷媒から周囲の空気に熱が放熱する。これにより、室内機１２によって暖気が生成される。暖気は、送風ファン２４の働きで室内空間に吹き出される。膨張弁１７で冷媒は、低圧まで減圧される。減圧された冷媒は、室外熱交換器１６で室外空気から熱を吸熱する。その後、冷媒は圧縮機１５に戻る。

　暖房運転を長く実施し、室外熱交換器１６の温度が氷点下になると、例えば、室外熱交換器１６に霜が付着する場合がある。暖房運転では室外熱交換器１６から霜を取り除く除霜運転が定期的に実施される。冷凍回路１９で除霜運転が実施される場合には、冷房運転と同様に、四方弁１８は、第２口１８ｂと第３口１８ｃとを接続し、第１口１８ａと第４口１８ｄとを接続する。圧縮機１５の吐出管１５ｂから高温高圧の冷媒が室外熱交換器１６に供給される。冷媒は、室外熱交換器１６、膨張弁１７及び室内熱交換器１４を順番に流通する。室外熱交換器１６では冷媒から熱が室外空気に放熱する。除霜運転では、送風ファン２３及び送風ファン２４は、停止される。これにより、室外熱交換器１６に付着した霜が融解し、この霜が室外熱交換器１６から除霜される。除霜運転は、暖房運転中に定期的に実施されることから、除霜運転を暖房運転に含ませ、除霜運転と暖房運転とをまとめて暖房運転としてもよい。

　図２は、室外空間で観察される室外機を概略的に示す概念図である。図３は、室内空間で観察される室外機を概略的に示す概念図である。

　空気調和機１１（図１）は、室外空間と室内空間とを仕切る建造物壁２９に取り付けられる。空気調和機１１は、少なくとも室外機１３を収容する外側筐体３４を備える。外側筐体３４は、建造物壁２９に形成された壁連通孔３１に嵌め込まれる。壁連通孔３１は、建造物３２の外壁面において室外空間（建造物外の空間）に開口する。壁連通孔３１は、建造物壁２９を貫通し、室外空間と室内空間とを連通させる。壁連通孔３１は、ＰＴＡＣの規格によって定められた寸法で設計される。室外機１３は、外側筐体３４内に設置され、開放口３３は、室外空間に開口している。室内機１２は、室外機１３とともに、外側筐体３４内に設置されてもよい。本明細書では、室外機１３が外側筐体３４に設置された実施形態が説明される。

　（外側筐体）
　図４は、建造物壁から取り外された外側筐体と、外側筐体内に設置された室外機とを概念的に示す分解斜視図である。

　外側筐体３４は、室内空間から内部空間３９を区画する。内部空間３９は、外側筐体３４によって室内空間から隔てられる。外側筐体３４は、壁体３６と、フロントパネル３７と、グリル３８とを備える。外側筐体３４は、例えば、板金で形成される。

　壁体３６は、室内空間に向かって開口する収納口３５を有する。壁体３６は、第１側壁（右側壁）３６ａと、第２側壁（左側壁）３６ｂと、底板３６ｃと、天壁３６０とを備える。第１側壁３６ａは、室内空間側から見て、壁連通孔３１の右端側に配置される。例えば、第１側壁３６ａは、壁連通孔３１の右端側で建造物壁２９（図２）の壁面に対して略直交して配置される。第２側壁３６ｂは、室内空間側から見て、壁連通孔３１の左端側に配置される。例えば、第２側壁３６ｂは、壁連通孔３１の左端側で建造物壁２９の壁面に対して略直交して配置される。底板３６ｃは、第１側壁３６ａ及び第２側壁３６ｂに直交して配置される。底板３６ｃは、第１側壁３６ａ及び第２側壁３６ｂのそれぞれの下端に結合される。底板３６ｃの外周端は、底板３６ｃの機械的強度を確保する都合から、上側に折り曲げられている。また、底板３６ｃの外周端を上側に折り曲げることで、室外空間から雨水が内部空間３９に漏入したとき、あるいは、室外熱交換器１６に付着した霜が溶解したときには、これらの水を底板３６ｃに溜め込むことができる。この折り曲げられた部分を折曲部３６ｃｅする。天壁３６０は、第１側壁３６ａ及び第２側壁３６ｂのそれぞれの上端に結合される。天壁３６０は、第１側壁３６ａと第２側壁３６ｂとにより挟まれる外側筐体３４の内部空間３９を上方から塞ぐ。フロントパネル３７は、壁体３６に結合される。フロントパネル３７は、収納口３５を塞ぐ。グリル３８は、フロントパネル３７と反対側である開放口３３に設置される。

　外側筐体３４が第１側壁３６ａ、第２側壁３６ｂ、天壁３６０、底板３６ｃ、フロントパネル３７、及びグリル３８によって組み立てられたとき、第１側壁３６ａ及び第２側壁３６ｂによって外側筐体３４の側面が形成され、底板３６ｃによって、外側筐体３４の下面が形成され、天壁３６０によって、外側筐体３４の上面が形成され、フロントパネル３７によって、外側筐体３４の前面が形成され、グリル３８によって、外側筐体３４の後面が形成される。

　また、外側筐体３４は、少なくとも室外機１３を配置できる内部空間３９を有する。内部空間３９は、第１側壁３６ａ、第２側壁３６ｂ、天壁３６０、底板３６ｃ、フロントパネル３７、および、グリル３８によって囲まれた空間である。内部空間３９は、第１側壁３６ａと第２側壁３６ｂとが対向する方向（以下、左右方向）において、第１側壁３６ａと第２側壁３６ｂとによって挟まれる。また、内部空間３９は、天壁３６０と底板３６ｃとが対向する方向(以下、上下方向)において、天壁３６０と底板３６ｃとによって挟まれる。また、内部空間３９は、フロントパネル３７とグリル３８とが対向する方向（以下、奥行方向とも呼ぶ、または、室内外方向とも呼ぶ）において、フロントパネル３７とグリル３８とによって挟まれる。なお、左右方向は、建造物壁２９に沿って室内床面と平行となる水平方向に対応し、上下方向は、室内床面と垂直となる垂直方向に対応する。奥行方向は、左右方向と上下方向とに直交する方向に対応する。内部空間３９は、外側筐体３４によって室内空間から区画されるとともに室外空間に開放される。なお、グリル３８は、建造物３２の外壁に埋め込まれてもよく、その場合には外側筐体３４からグリル３８は省略されてもよい。

　図５（ａ）は、建造物壁２９に形成された壁連通孔３１に外側筐体３４が嵌め込まれた状態を示す概略斜視図である。また、図５（ｂ）は、図５（ａ）の状態から、第１側壁３６ａとグリル３８とが取り外され、外側筐体３４の内部の一部を示す概略斜視図である。図５（ａ）、（ｂ）には、図３に示した建造物壁２９と壁連通孔３１とが示されていないが、ドッドで示された領域３１０が外側筐体３４の壁連通孔３１に嵌め込まれる領域に対応している。領域３１０において、外側筐体３４は、壁連通孔３１の内壁に対向する。

　外側筐体３４の天壁３６０は、壁連通孔３１に外側筐体３４がはめ込まれた際に、室内空間に配置される第１天壁３６１と、壁連通孔３１（領域３１０）から室外空間に渡って配置される第２天壁３６２とを有する。第１天壁３６１は、左右方向に延在する。第２天壁３６２は、左右方向に延在する。第１天壁３６１及び第２天壁３６２のそれぞれは、左右方向を長手方向とする。第１天壁３６１と、第２天壁３６２とは、奥行方向に並べて配置される。第１天壁３６１と、第２天壁３６２とは、互いに接触していない。

　第１天壁３６１は、外側筐体３４において着脱可能に構成される。第１天壁３６１と第２天壁３６２との間の境界３６０Ｂの位置は、例えば、壁連通孔３１の室内空間側の開口３１０ｅに一致する。境界３６０Ｂの位置は、開口３１０ｅに一致する位置に限らず、開口３１０ｅの位置から、室内空間側に若干ずれてもよく、室外空間側に若干ずれてもよい。

　図６は、外側筐体から第１側壁を取り除いたときの天壁の右端部の周辺を示す概略斜視図である。

　外側筐体３４は、上述した、壁体３６、フロントパネル３７、及びグリル３８のほかに、断熱材４０を備える。断熱材４０は、外側筐体３４の内部空間３９に配置される。例えば、断熱材４０は、天壁３６０の下方において、天壁３６０に沿って配置される。断熱材４０は、例えば、発砲スチロール材で形成されている。

　断熱材４０は、第１天壁３６１の下方に配置される第１断熱材４１と、第２天壁３６２の下方に配置される第２断熱材４２とを有する。第１断熱材４１は、左右方向に延在し、左右方向を長手方向とする。第２断熱材４２は、左右方向に延在し、左右方向を長手方向とする。第１断熱材４１と、第２断熱材４２とは、奥行方向に並べて配置される。

　また、外側筐体３４においては、外側筐体３４と断熱材４０との間に空間形成部材５０が配置される。空間形成部材５０は、例えば、板金で形成される。例えば、空間形成部材５０は、外側筐体３４の天壁３６０と、天壁３６０の下方に配置される断熱材４０との間に配置される。空間形成部材５０が外側筐体３４と断熱材４０との間に配置されることにより、外側筐体３４と断熱材４０との間には、複数の空間５５が形成される。複数の空間５５は、空間形成部材５０に含まれる区画壁５１３によって外側筐体３４と断熱材４０との間の間隙が奥行方向に区画されることにより形成される。空間５５及び区画壁５１３は、左右方向に延在する。なお、内部空間３９は、外側筐体３４の内部に空気調和機を収容する収容空間をとして機能するのに対し、空間５５は、内部空間３９から天壁３６０への熱伝導を抑制する断熱空間として機能する。

　空間形成部材５０は、第１天壁３６１の下方に配置される第１空間形成部材５１と、第２天壁３６２の下方に配置される第２空間形成部材５２とを有する。第１空間形成部材５１は、第１天壁３６１と第１断熱材４１との間に配置される。第２空間形成部材５２は、第２天壁３６２と第２断熱材４２との間に配置される。第１空間形成部材５１及び第２空間形成部材５２は、左右方向に延在し、それぞれ左右方向を長手方向とする。また、第１空間形成部材５１と、第２空間形成部材５２とは、奥行方向に並べて配置される。空間形成部材５０は、天壁３６０に溶接、ネジ等の固定部材によるねじ止め等の手法によって固定される。また、空間形成部材５０あるいは天壁３６０には、断熱材４０がネジ等の固定治具（不図示）によって固定される。上下方向において、空間形成部材５０は、天壁３６０に支持され、断熱材４０は、空間形成部材５０あるいは天壁３６０によって支持される。

　図７は、図６のＣ１－Ｃ２線に沿った断面を示す概略断面図である。図７には、上下方向と奥行方向とによって形成される仮想平面において外側筐体３４を切断した場合の断面が示されている。

　第１断熱材４１の端面と第２断熱材４２の端面とが対向し、それぞれの端面は、傾斜面となっている。第２断熱材４２の傾斜面４２ｔは、第１断熱材４１から第２断熱材４２に向かうにつれ上昇するように形成されており、第１断熱材４１の傾斜面４１ｔは、傾斜面４２ｔに対向する形状に形成されている。傾斜面４１ｔと傾斜面４２ｔとの、弾性体６０が配置されている。弾性体６０は、第１断熱材４１及び第２断熱材４２のそれぞれに接触する。例えば、弾性体６０は、第２断熱材４２に接着される。第１断熱材４１は、弾性体６０と接触するのみであり、接着はされていない。弾性体６０は、傾斜面４１ｔ及び傾斜面４２ｔに沿って左右方向に延在する。弾性体６０が第１断熱材４１と第２断熱材４２との間に挟まれ、傾斜面４１ｔ及び傾斜面４２ｔに沿って左右方向に延在することとにより、第１断熱材４１と第２断熱材４２との間から空間５５への室外空気の回り込みが抑制され、室内空間と外側筐体３４の内部空間３９との間の断熱性が確保される。

　なお、第１天壁３６１は、境界３６０Ｂ付近において下方に折り曲げて形成される折曲部３６１ａと、折曲部３６１ａの先端部を室外空間側に折り曲げて形成される延在部３６１ｂとを有する。第２天壁３６２は、境界３６０Ｂ付近において下方に折り曲げて形成される折曲部３６２ａを有する。第１天壁３６１の折曲部３６１ａと、第２天壁３６２の折曲部３６２ａとは奥行方向において対向するが、接触はしない。第１天壁３６１の延在部３６１ｂは、第２天壁３６２の折曲部３６２ａの下方を潜り、室外空間側に延在する。

　第１空間形成部材５１は、複数の板部５１１と、複数の板部５１２と、複数の区画壁５１３とを有する。第１空間形成部材５１は、一枚の板金であって、この板金が板部５１１と区画壁５１３との間、及び、区画壁５１３と板部５１２との間で、奥行方向に、くり返し折り曲げられている。板部５１１は、第１天壁３６１に接触する。板部５１１は、第１天壁３６１に溶接等の手法によって固定される。板部５１２は、第１断熱材４１に接触する。区画壁５１３は、板部５１１と板部５１２とに接続される。複数の板部５１１は、奥行方向に並べて配置され、複数の板部５１２は、奥行方向に並べて配置される。第１天壁３６１から第１空間形成部材５１を透視した場合、板部５１１は、隣り合う板部５１２の間に配置され、板部５１２は、隣り合う板部５１１の間に配置される。区画壁５１３は、板部５１１と板部５１２との間で上下方向に延在する。板部５１１、区画壁５１３、板部５１２、及び区画壁５１３の順で、このような部材が奥行方向に繰り返し配置されることよって、第１空間形成部材５１の断面形状は矩形波状になる。

　第１空間形成部材５１においては、奥行方向において隣り合う区画壁５１３と、この隣り合う区画壁５１３の間に配置された板部５１１と、第１断熱材４１とによって複数の空間５５が形成される。あるいは、奥行方向において隣り合う区画壁５１３と、この隣り合う区画壁５１３の間に配置された板部５１２と、第１天壁３６１とによって複数の空間５５が形成される。また、第１空間形成部材５１が第２空間形成部材５２に対向する第１空間形成部材５１の端部５１ｅでは、端部５１ｅを形成する板部５１１と、この端部５１ｅを形成する板部５１１に接続された区画壁５１３と、第１天壁３６１の折曲部３６１ａと、第１断熱材４１とによって空間５５が形成される。但し、図７の例では、端部５１ｅに形成される空間５５に、第１断熱材４１の一部（後述する仕切部材４１０）が延在する。

　また、第２空間形成部材５２は、複数の板部５２１と、複数の板部５２２と、複数の区画壁５２３とを有する。第２空間形成部材５２は、一枚の板金であって、この板金が板部５２１と区画壁５２３との間、及び、区画壁５２３と板部５２２との間で、奥行方向に、くり返し折り曲げられている。板部５２１は、第２天壁３６２に接触する。板部５２１は、第２天壁３６１に溶接、ねじ止め等の手法によって固定される。板部５２２は、第２断熱材４２に接触する。区画壁５２３は、板部５２１と板部５２２とに接続される。複数の板部５２１は、奥行方向に並べて配置され、複数の板部５２２は、奥行方向に並べて配置される。第２天壁３６２から第２空間形成部材５２を透視した場合、板部５２１は、隣り合う板部５２２の間に配置され、板部５２２は、隣り合う板部５２１の間に配置される。区画壁５２３は、板部５２１と板部５２２との間で上下方向に延在する。板部５２１、区画壁５２３、板部５２２、及び区画壁５２３の順で、このような部材が奥行方向に繰り返し配置されることよって、第２空間形成部材５２の断面形状は矩形波状になる。

　第２空間形成部材５２においては、奥行方向において隣り合う区画壁５２３と、この隣り合う区画壁５２３の間に配置された板部５２１と、第２断熱材４２とによって複数の空間５５が形成される。あるいは、奥行方向において隣り合う区画壁５２３と、この隣り合う区画壁５２３の間に配置された板部５２２と、第２天壁３６２とによって複数の空間５５が形成される。また、第２空間形成部材５２が第１空間形成部材５１に対向する第２空間形成部材５２の端部５２ｅでは、端部５２ｅを形成する板部５２１と、この端部５２ｅを形成する板部５２１に接続された区画壁５２３と、第２天壁３６２の屈曲部３６２ａと、第１天壁３６１の延在部３６１ｂと、第２断熱材４２とによって空間５５が形成される。

　外側筐体３４においては、複数の空間５５の少なくとも１つに、断熱材４１の一部である仕切部材４１０が延在している。例えば、図７に示すように、第１天壁３６１と第１断熱材４１との間に形成された複数の空間５５のうち、第２天壁３６２に最も近い空間５５、つまり、上述した端部５１ｅを形成する板部５１１と、この端部５１ｅを形成する板部５１１に接続された区画壁５１３と、第１天壁３６１の折曲部３６１ａによって形成される空間５５に、仕切部材４１０が延在している。なお、第１断熱材４１には、第１天壁３６１と反対側において第１断熱材４１を補強するためのアルミニウム箔等の金属箔４５が貼付されている。第２断熱材４２には、第２天壁３６２と反対側において第２断熱材４２を補強するためのアルミニウム箔等の金属箔４６が貼付されている。すなわち、外側筐体３４においては、天壁３６０、空間形成部材５０、断熱材４０、及び金属箔４５、４６を含む積層体が形成される。

　なお、以上説明した、断熱材４０及び空間形成部材５０は、天壁３６０に限らず、内部空間３９において第１側壁３６ａ及び第２側壁３６ｂの少なくともいずれかに設けられてもよい。また、第１空空間形成部材５１が第１天壁３６１と第１断熱材４１との間に設けられていない構造も本実施形態に含まれ、この場合は、第１断熱材４１は、第１天壁３６１に取り付けられる。また、第２空空間形成部材５２は、第２天壁３６２と第２断熱材４２との間に設けられていない構造も本実施形態に含まれ、この場合は、第２断熱材４２は、第２天壁３６２に取り付けられる。

　図８（ａ）は、天壁のうち、第２天壁３６２を室内空間側から見た概略斜視図である。図８（ｂ）、（ｃ）は、第２天壁３６２を外側筐体の内部空間側から見た概略平面図である。

　図８（ａ）、（ｂ）に示すように、第２断熱材４２は、少なくとも、第１断熱部４２１と、第２断熱部４２２とを有する。第１断熱部４２１及び第２断熱部４２２は、第２天壁３６２の下側に配置される。第２断熱材４０（第１断熱部４２１及び第２断熱部４２２）は、ネジ等の固定部材３６５によって、第２空間形成部材５２に取り付けられる。第２断熱材４２は、第１断熱部４２１と、第２断熱部４２２とからなる２分割構造に限らず、３分割以上の構造を備えてもよい。

　第１断熱部４２１及び第２断熱部４２２のそれぞれと、第２天壁３６２との間には、第２空間形成部材５２が設けられてる。第２空間形成部材５２は、第２天壁３６２に溶接等の手法で固定されている。また、第１断熱部４２１と第２断熱部４２２との間には、遮風材（弾性体）４２５が設けられる。遮風材４２５は、第１断熱部４２１と第２断熱部４２２とに接触している。例えば、遮風材４２５は、第１断熱部４２１に接着される。第２断熱材４２２は、遮風材４２５と接触するのみであり、接着はされていない。なお、本実施形態では、遮風材４２５を第１遮風材とする。

　第２断熱材４２は、第１断熱部４２１と第２断熱部４２２とが分割した分割構造を有する。図８（ｂ）に示すように、第１断熱部４２１と第２断熱部４２２は、固定部材３６５によって個別に第２空間形成部材５２に固定されているため、図８（ｃ）に示すように、第２断熱部４２２を固定する固定部材３６５を取り外すことにより、第２断熱部４２２のみを第２天壁３６２から取り外すことができ、また、取り外した第２断熱部４２２を固定部材３６５により第２天壁３６２に再び取り付けることができる。

　第１断熱部４２１は、第２断熱部４２２が嵌合する凹部４２４を有する。第２断熱部４２２及び凹部４２４の平面形状は、例えば、台形であり、図８（ｃ）に示すように、左右方向において、凹部４２４の室内空間側の寸法（幅）Ｗ_１が室外空間側の寸法Ｗ_２より大きくなるように、かつ、室外空間側から室内空間側へと向かうにつれ幅寸法が大きくなるように形成されている。

　本実施形態の作用について説明する。図９（ａ）は、本実施形態に係る外側筐体３４を用いた場合の作用を示す概略斜視図である。図９（ｂ）は、比較例に係る外側筐体を用いた場合の作用を示す概略斜視図である。図９（ａ）、（ｂ）では、第１天壁３６４１及びフロントパネル３７を外側筐体３４から取り外した後、人手によって室外機１３が室内空間から外側筐体３４の内部空間３９に設置（挿入）されたり、室外機１３が内部空間３９から室内空間に引き出されたりするときの室外機１３の移動の様子が示されている。

　第１天壁３６１及びフロントパネル３７は、室内空間に位置するため、外側筐体３４から容易に取り除くことができる。しかし、第２天壁３６２は、壁連通孔３１（領域３１０）に嵌め込まれるため、外側筐体３４から容易に取り外すことができない。

　図９（ｂ）に示された比較例では、第２天壁３６２下の第２断熱材４２が一体的に形成され、第２断熱材４２が分割構造を備えていない。このような構造では、内部空間３９の高さが第２断熱材４２の厚みによって制約を受ける。これにより、室外機１３を内部空間３９に出し入れするときには、室外機１３の一部、例えば、室外機１３の上面１３１が第２天壁３６２に接触する現象が起き得る。例えば、作業員は、室外機１３を外側筐体３４の内部空間３９に出し入れする際、室外機１３の手前を持ち上げながら、室外機１３を内部空間３９に押し入れたり引き出したりする。これにより、出し入れ作業中には、室外機１３の上面１３１が持ち上がり、室外機１３の上面１３１が第２天壁３６２に接触し易くなる。特に、この動作は、底板３６ｃの折曲部３６ｃｅを回避しながら、室外機１３を内部空間３９に出し入れする際に起き易い。

　ここで、第２断熱材４２全体を第２天壁３６２から取り外し、内部空間３９の高さを第２断熱材４２を第２天壁３６２から取り外す前よりも高くすることにより、室外機１３の内部空間３９への挿入作業に必要な寸法を確保する手法もある。しかし、一体的に形成された第２断熱材４２全体を第２天壁３６２から取り外すには、作業員が外側筐体３４の内部空間３９の奥（室外空間側）にまで手を差しいれる必要があり、作業性が悪い。また、第２断熱材４２を第２天壁３６２に固定するための複数の固定部材３６５を全て取り外す作業も必要になる。

　このように、比較例では、空気調和機１１の一部である室外機１３を外側筐体３４に設置する際の作業性が良好とは言えない。

　これに対し、図９（ａ）に示す本実施形態では、第２断熱材４２が分割構造をなっており、室内空間側の第２断熱部４２２が第２天壁３６２から取り外すことができる。従って、第２断熱部４２２が第２天壁３６２から取り外された後には、取り外し前に比べて内部空間３９の高さ（凹部４２４下の内部空間３９の高さ）が高くなる。これにより、底板３６ｃの折曲部３６ｃｅを回避しながら室外機１３を内部空間３９に出し入れするときには、室外機１３の一部、例えば、室外機１３の上面１３１が第２天壁３６２に接触することが回避される。

　また、第２断熱材４２が分割構造であれば、第２断熱材４２全体を第２天壁３６２から取り外すことを要さず、作業員にとって手前に配置された第２断熱部４２２を第２天壁３６２から取り外すのみで済む。また、第２断熱材４２の一部である第２断熱部４２２を固定する固定部材３６５のみを取り外す作業で済む。

　また、第１断熱部４２１は、第２断熱部４２２が嵌合し、左右方向において室内空間側の寸法（幅）Ｗ_１が室外空間側の寸法Ｗ_２より大きくなるように、かつ、室外空間側から室内空間側へと向かうにつれ幅寸法が大きくなるように形成されている凹部４２４を有する。これにより、室外機１３を外側筐体３４に格納した後、外側筐体３４の手前から凹部４２４を奥行方向に室外空間側に向けてスライドさせて第２断熱部４２２を凹部４２４に挿入することができるので、第２断熱部４２２を凹部４２４に確実に挿入できる。

　このように、本実施形態では、空気調和機１１の一部である室外機１３を外側筐体３４に設置する際の作業性が良好になる。

　また、第１断熱部４２１と第２断熱部４２２との間には、遮風材４２５が配置される。遮風材４２５は、第２断熱部４２２が第１断熱部４２１の凹部４２４に篏合された後、第１断熱部４２１及び第２断熱部４２２のそれぞれから押圧されて、第１断熱部４２１と第２断熱部４２２とに密着する。これにより、第２断熱材４２が分割構造であっても第１断熱部４２１と第２断熱部４２２との間に室外空気が流入することが抑制される。これにより、内部空間３９に流入した室外空気による第２天壁３６２の冷却が抑えられ、室内空間に位置する外側筐体３４での結露の発生が抑制される。

　また、本実施形態の外側筐体３４では、断熱材４０よりも熱伝導率が低い空気層を形成する空間５５を含む空間形成部材５０を天壁３６０と断熱材４０との間に設けている。これにより、室内空間と、外側筐体３４の内部空間３９との間の断熱性が十分に確保される。

　また、空間形成部材５０の区画壁５１３、５２３によって、外側筐体３４と断熱材４０との間が複数の空間５５に区画される。これにより、外側筐体３４と断熱材４０との間では空気の対流（例えば、奥行方向における空気の対流）が抑えられ、室内空間と外側筐体３４の内部空間３９との間の断熱性がより確保される。例えば、本実施形態では、第１天壁３６１の下方と、第２天壁３６２の下方とで複数の空間５５が区画されている。この結果、室外空間により近い第２天壁３６２の下方で対流する空気による熱伝導は第１天壁３６１の側には影響しにくくなる。また、第１天壁３６１及び第２天壁３６２のそれぞれの下方でさらに空間を複数の空間５５のように細かく分ければ、空気の対流による室内外空間側から室内空間側への熱伝導がより抑えられる。

　また、本実施形態では、天壁３６０が室内空間に配置される第１天壁３６１と、壁連通孔３１から室外空間に渡って配置される第２天壁３６２とに分割されている。天壁３６０を分割構造とすることにより、第１天壁３６１と第２天壁３６２との間の互いの熱伝導が抑制される。

　また、本実施形態では、空間形成部材５０の複数の空間５５の少なくとも１つに、断熱材４０の一部（仕切部材４１０）が延在している。例えば、第１空間形成部材５１によって形成された複数の空間５５のうち、第２天壁３６２に最も近い空間５５に、断熱材４０の一部が延在している。これにより、第１空間形成部材５１と第２空間形成部材５２との間の互いの熱伝導が抑制されることから、第１天壁３６１と第２天壁３６２との間の互いの熱伝導が抑制される。これにより、室内空間と外側筐体３４の内部空間３９との間の断熱性がより確保される。

　また、本実施形態では、第１天壁３６１と第２天壁３６２との間の境界３６０Ｂが壁連通孔３１の開放端３１０ｅに位置する。これにより、第１天壁３６１は、壁連通孔３１によって干渉を受けることなく、容易に外側筐体３４に取り付け、あるいは外側筐体３４から容易に取り外すことができる。また、室内空間側に境界３６０Ｂが極端にはみ出てくると、第２天壁３６１が室内空間で露出され、室内空間において第２天壁３６２に結露が生じ易い。従って、第１天壁３６１と第２天壁３６２との間の境界３６０Ｂは、壁連通孔３１の開放端３１０ｅに位置させることが好ましい。

　また、第１断熱材４１と第２断熱材４２との間には、弾性体６０が設けられている。弾性体６０は、遮風材として機能する。例えば、弾性体６０は、第１断熱材４１と第２断熱材４２との間に挟まれた後、第１断熱材４１及び第２断熱材４２のそれぞれから押圧されて、第１断熱材４１と第２断熱材４２とに密着する。これにより、第１断熱材４１と第２断熱材４２との間への室外空気の回り込みが抑制される。これにより、室内空間と外側筐体３４の内部空間３９との間の断熱性がより確保される。

　なお、分割構造を備えた第２断熱材４２においては、第２断熱部及び凹部の平面形状が台形に限らない。図１０（ａ）、（ｂ）は、第２断熱材の別の例を示す概略断面図である。

　例えば、図１０（ａ）に示す例では、第１断熱部４２１Ｂに設けられた凹部４２４Ｂと、第２断熱部４２２Ｂとが三角状になっている。凹部４２４Ｂにおいても、左右方向の幅が室外空間から室内空間に向かうにつれ、大きくなる。第２断熱部４２２Ｂは、三角形上の部分を凹部４２４Ｂに篏合させて第２天壁３６２に取り付けたり、第２天壁３６２から取り外したりすることができる。図１０（ｂ）に示す例では、第１断熱部４２１Ｃに設けられた凹部４２４Ｃと、第２断熱部４２２Ｃとが円弧状になっている。凹部４２４Ｃにおいても、左右方向の幅が室外空間から室内空間に向かうにつれ、大きくなる。第２断熱部４２２Ｃは、円弧状の部分を凹部４２４Ｃに篏合させて第２天壁３６２に取り付けたり、第２天壁３６２から取り外したりすることができる。このような構造も、これまでに説明した第１断熱部４２１と同様に、左右方向において室内空間側の寸法が室外空間側の寸法より大きくなるように、かつ、室外空間側から室内空間側へと向かうにつれ幅寸法が大きくなるように形成されているものであるため、本実施形態に含まれる。

　また、第２天壁３６２と第２断熱材４２との間に設けられた第２空間形成部材５２は、分割構造を備えてもよい。図１１（ａ）は、第２空間形成部材の別の例を示す概略斜視図である。図１１（ｂ）は、第２空間形成部材の別の例を示す概略断面図である。

　例えば、第２空間形成部材５２は、第２天壁３６２と第１断熱部４２１との間に設けられた第１部材５２ａと、第２天壁３６２と第２断熱部４２２との間に設けられた第２部材５２ｂとを有する。第１部材５２ａは、溶接等の手法によって第２天壁３６２に固定される。第２部材５２ｂは、ねじ止め等の手法によって第２天壁３６２に固定される。

　第２部材５２ｂは、ねじ止め等を解除することによって第２断熱部４２２とともに第２天壁３６２から取り外すことができる。第２断熱部４２２及び第２部材５２ｂを第２天壁３６２から取り外すことで、外側筐体３４の内部空間３９の高さがより高くなり、室外機１３を内部空間３９に設置するときの作業性がさらに向上する。このような構造も本実施形態に含まれる。

　また、天壁３６０の構造は、第１天壁３６１と第２天壁３６２とに分割される分割構造に限らない。天壁３６０は、第１天壁３６１と第２天壁３６２とが一体となった天壁によって形成されてもよい。この場合、一体となった天壁３６０の下方には、奥行方向に第１空間形成部材５１と第２空間形成部材５２とが並んで配置される。また、第１空間形成部材５１の下方には、第１断熱材４１が配置され、第２空間形成部材５２の下方には、第２断熱材４２が配置される。さらに、第２断熱材４２は、凹部４２４を有する第１断熱部４２１と、凹部４２４に収容され、凹部４２４から着脱可能の第２断熱部４２２とを有する。

　図１２（ａ）は、第２断熱材のさらに別の例を示す概略平面図である。図１２（ｂ）は、第２断熱材の第１断熱部を示す概略平面図である。

　第２断熱材４２の第１断熱部４２１は、少なくとも、第１断熱部材４２１１と第２断熱部材４２１２とに分割されてもよい。第１断熱部４２１は、第１断熱部材４２１１と第２断熱部材４２１２とに分割される例に限らず、３個以上に分割されてもよい。

　図１２（ｂ）に示すように、第１断熱部４２１のうち、第１断熱部材４２１１は、第１基部４２１１ｂと、第１基部４２１１ｂから延びた第１延在部４２１１ｅとを有する。また、第２断熱部材４２１２は、第２基部４２１２ｂと、第２基部４２１２ｂから延びた第２延在部４２１２ｅとを有する。第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとは、左右方向において並んでいる。第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとは、左右方向において第１基部４２１１ｂと第２基部４２１２ｂとの間に設けられる。第２基部４２１２ｂの面積は、第１基部４２１１ｂの面積よりも大きい。第１延在部４２１１ｅの面積は、第２延在部４２１２ｅの面積よりも大きい。

　また、第１断熱部４２１には、固定部材３６５がネジ止めによって固定される取付部材３６６（後述）を貫通させる貫通孔３６５ｈが設けられている。

　ここで、図１２（ａ）に示された「Ｌ_０」は、第１断熱部４２１の室内外方向における長さであり、「Ｌ_１」は、第１延在部４２１１ｅ及び第２延在部４２１２ｅの室内外方向における長さである。「Ｌ_２」は、第２断熱部４２２の室内外方向における長さである。図１２（ｂ）に示された「Ｌ_１０」は、第１延在部４２１１ｅの左右方向（室内外方向の垂直な方向）における長さである。「Ｌ_２０」は、第２延在部４２１２ｅの左右方向における長さである。

　第１断熱部４２１の室内外方向の最も長い寸法となるのが室内外方向における、第１基部４２１１ｂ及び第２基部４２１２ｂの長さであり、これがＬ_０である。第１延在部４２１１ｅの長さＬ_１０は、第２延在部４２１２ｅの長さＬ_２０よりも長い。また、室内外方向において、第１延在部４２１１ｅの長さは、第１基部４２１１ｂの長さよりも短い。また、室内外方向において、第２延在部４２１２ｅの長さは、第２基部４２１２ｂの長さよりも短い。また、第１延在部４２１１ｅの左右方向における長さＬ_１０は、第２延在部４２１２ｅの左右方向における長さＬ_２０よりも長い。

　また、第１断熱部材４２１１は、第１端面４２１１ｔを有する。第２断熱部材４２１２は、第２端面４２１２ｔを有する。第１端面４２１１ｔは、第１延在部４２１１ｅの端部に設けられる。第２端面４２１２ｔは、第２延在部４２１２ｅの端部に設けられる。第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとは、左右方向において対向する。なお、本実施形態での「対向」とは、２つの部材が所定の距離を隔てて向き合っている状態のほか、互いに接触している状態も含む。

　壁連通孔３１の室内外方向における長さは、建造物壁２９（図２）の厚さに応じて変化する。壁連通孔３１に外側筐体３４を設置する場合は、図３に示す室内側に突き出す部分の寸法はそのままにして、壁貫通孔３１に配置される図５に示す領域３１０の室内外方向における長さを変化させる、つまり、第２天壁３６２の室内外方向における長さに応じた長さＬ_０を備えた第１断熱部４２１が形成される。ここで、壁貫通孔３１が短くこれに応じて長さＬ_０を短くする際は、図９（ａ）用いて説明した、室外機１３を外側筐体３４の内部空間３９に納める際の作業性を確保するために、第２断熱部４２２の室内外方向における長さＬ_２は変化させずに、第１断熱部４２１の長さＬ_１を短くすることが好ましい。

　上述したように、第１断熱部４２１の長さＬ_０を短くするとき、第１延在部４２１１ｅ及び第２延在部４２１２ｅの長さＬ_１を短くすれば、第１延在部４２１１ｅ及び第２延在部４２１２ｅのそれぞれの機械的強度が落ちてしまう。特に、第１断熱部材４２１１と第２断熱部材４２１２とが分割されず一体となっている場合には、第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとが繋がった細長い延在部の両側に、第１基部４２１１ｂと第２基部４２１２ｂとが配置された状態になる。

　第１断熱部４２１が例えば成型によって形成される場合、第１延在部４２１１ｅの長さＬ_１が短いと、成型後に金型から第１断熱部４２１を取り外す際に、第１延在部４２１１ｅに加わる力によって第１延在部４２１１ｅが折れる虞がある。具体的には、金型から第１断熱部４２１を取り外す際に、第１延在部４２１１ｅより面積が大きい第１基部４２１１ｂが第１延在部４２１１ｅに比べて金型から外れにくく、第１基部４２１１ｂを金型から外すために力を加えた際に第１延在部４２１１ｅが折れることが考えられる。また、金型から第１断熱部４２１を取り外した後に次工程に向けて持ち運ぶ際や、外側筐体３４に第１断熱部４２１に組み付ける作業を行う際にも、第１延在部４２１１ｅに力が加わって折れる虞がある。具体的には、第１延在部４２１１ｅより第１基部４２１１ｂが重いことによって、上記持ち運び時や組み付け作業時に作業者が第１基部４２１１ｂを持つとこれらの重さにより延在部が折れることが考えられる。同様の現象は、第２断熱部４２２の第２延在部４２１２ｅにおいても起きうる。

　そこで、本実施形態では、第１基部４２１１ｂと第２基部４２１２ｂとに挟まれた部分、すなわち、上述した延在部が第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとに分割されており、これにより第１断熱部４２１が第１断熱部材４２１１と第２断熱部材４２１２とに分割されている。このように、第１断熱部４２１を第１断熱部材４２１１と第２断熱部材４２１２とに分割することで、第１断熱部４２１を金型から取り外す際や、第１断熱部４２１の持ち運び時や組み付け作業時に、第１断熱部材４２１１及び第２断熱部材４２１２のそれぞれが破損しにくくなる。

　また、本実施形態では、第１断熱部４２１として、第１延在部４２１１ｅの長さＬ_１０が第２延在部４２１２ｅの長さＬ_２０よりも長く設定され、第２基部４２１２ｂの面積が第１基部４２１１ｂの面積よりも大きい例が示されている。ここで、第２延在部４２１２ｅの長さＬ_２０が第１延在部４２１１ｅの長さＬ_１０よりも長い場合を想定する。このような場合、第２断熱部材４２１２が成型された後、第２断熱部材４２１２を金型から取り外す際や、第２断熱部材４２１２を持ち運んだり組付けたりする際に、作業員が第２断熱部材４２１２の第２延在部４２１２ｅを把持すると、面積の大きい第２基部４２１２ｂの重みに起因する力が細長い第２延在部４２１２ｅに働いて第２断熱部材４２１２が折れたり、割れたりする可能性がある。

　これに対し、本実施形態の例のように、第２延在部４２１２ｅの長さＬ_２０が第１延在部４２１１ｅの長さＬ_１０よりも短く設定された場合には、第２延在部４２１２ｅに第２基部４２１２ｂの重みに起因する力が加わっても、第２延在部４２１２ｅが折れにくくかつ割れにくくなる。

　また、第１断熱部材４２１１においては、第１基部４２１１ｂに第２延在部４２１２ｅの長さＬ_２０よりも長い長さＬ_１０の第１延在部４２１１ｅが繋がった例が示されている。このような場合、第１基部４２１１ｂの面積は第２基部４２１２ｂの面積よりも小さく、これにより第１基部４２１１ｂが第２基部４２１２ｂよりも軽くなる。これにより、第１基部４２１１ｂの重みに起因する力が第１延在部４２１１ｅに加わっても、第１基部４２１１ｂが折れにくくかつ割れにくくなるため、第１延在部４２１１ｅの長さＬ_１０を第２延在部４２１２ｅの長さＬ_２０より長く設定できることになる。

　図１３（ａ）は、第２天壁から第１断熱部の第１断熱部材を取り除いた概略斜視図である。図１３（ｂ）は、第１断熱部材の第１延在部と第２断熱部材の第２延在部とが対向する部分（図１３（ａ）に示す部分Ｐ１）を拡大した概略斜視図である。なお、図１３（ａ）、（ｂ）では、第１断熱部４２１と第２断熱部４２２の間に配置される遮風材４２５が図示されていない。

　図１３（ａ）に示すように、固定部材３６５による第２天壁３６２への固定を解除することで、第１断熱部材４２１１を第２天壁３６２から取り外すことができる。なお、図１３（ａ）では、第２断熱部材４２１２が固定部材３６５によって第２天壁３６２に固定された状態が示されている。また、第２断熱部４２２については、第２断熱部４２２を第２天壁３６２に固定する固定部材３６５が解除され、第２断熱部４２２が第２天壁３６２から若干離れた状態が示されている。なお、第２断熱部材４２１２や第２断熱部４２２も第１断熱部材４２１１と同様に、第２天壁３６２から取り外し可能である。

　固定部材３６５は、第２天壁３６２に設けられた取付部材３６６にネジ止め等によって取り付けられる（図１３（ｂ））。取付部材３６６は、第２天壁３６２に対して垂直に設けられる。ここで、「垂直」とは、完全な垂直のほか、誤差によって生じた若干の非垂直状態を含む。取付部材３６６は、例えば、パイプナット等であり、ネジ等の固定部材３６５が取付部材３６６に締め付けられることで固定部材３６５が取付部材３６６に固定される。さらに、取付部材３６６は、例えば、第２天壁３６２に設けられた支持部材３６７によって支持される。支持部材３６７は、例えば、第２空間形成部材５２の板部５２２及び区画壁５２３に設置される。

　第１断熱部４２１においては、第１断熱部材４２１１の第１基部４２１１ｂと、第１断熱部材４２１１の第１延在部４２１１ｅとが固定部材３６５によって第２天壁３６２に固定され、第２断熱部材４２１２の第２基部４２１２ｂが固定部材３６５によって第２天壁３６２に固定される。第２断熱部材４２１２の第２延在部４２１２ｅは、第１断熱部材４２１１の第１延在部４２１１ｅによって第２天壁３６２の側に押さえ付けられる。第２延在部４２１２ｅが第１延在部４２１１ｅによって押さえ付けられる構造については後述する。

　第２断熱部４２２が第１断熱部４２１に対向する端面４２２ｓは、傾斜面になっている。端面４２２ｓと第１断熱部４２１における第２天壁３６２と接触する面とがなす角は、例えば、鋭角になっている。第２断熱部４２２には、第２断熱部４２２が支持部材３６７に当たらないように、第２断熱部４２２が第２天壁３６２に対向する面に図１２（ｂ）に示す溝状の凹部４２２ｈが設けられている。このような凹部４２２ｈが第２断熱部４２２に設けられることにより、凹部４２２ｈが設けられた端面４２２ｓの部分Ｐ２での長さＬ_ｈ２は、凹部４２２ｈが設けられていない端面４２２ｓの部分Ｐ３、Ｐ４での端面４２２ｓの長さＬ_ｈ１よりも短くなる。ここで、端面４２２ｓの長さとは、端面４２２ｓが形成する傾斜面の幅とされる。

　図１４（ａ）は、第１断熱部と第２断熱部とが互いに対向する箇所の一部であって、上記の部分Ｐ２に相当する箇所における概略断面図である。ここで、部分Ｐ２とは、凹部４２２ｈが設けられた端面４２２ｓの領域である。図１４（ａ）には、図１２（ａ）に示す一点鎖線Ｃ３に沿った切断面が示される。図１４（ｂ）は、第１断熱部と第２断熱部とが互いに対向する箇所の一部であって、上記の部分Ｐ３に相当する箇所における概略断面図である。部分Ｐ３とは、図１３（ｂ）に示す部分Ｐ２から左側の端面４２２ｓの領域（部分Ｐ２から左側で凹部４２２ｈが設けられていない端面４２２ｓの領域）である。図１４（ｂ）には、図１２（ａ）に示す一点鎖線Ｃ４に沿った切断面が示される。図１４（ｃ）は、第１断熱部と第２断熱部とが互いに対向する箇所の一部であって、上記の部分Ｐ４に相当する箇所における概略断面図である。部分Ｐ４とは、図１３（ｂ）に示す部分Ｐ２から右側の端面４２２ｓの領域（部分Ｐ２から右側で凹部４２２ｈが設けられていない端面４２２ｓの領域）である。図１４（ｃ）には、図１２（ａ）に示す一点鎖線Ｃ５に沿った切断面が示される。図１４（ａ）、（ｂ）では、第１断熱部４２１として、第１延在部４２１１ｅが例示され、図１４（ｃ）では、第１断熱部４２１として、第２延在部４２１２ｅが例示される。

　図１４（ａ）、（ｂ）に示すように、第１断熱部４２１の第１延在部４２１１ｅが第２断熱部４２２に対向する端面４２１１ｓは、例えば、傾斜面になっている。また、図１４（ｃ）に示すように、第１断熱部４２１の第２延在部４２１２ｅが第２断熱部４２２に対向する端面４２１２ｓは、例えば、傾斜面になっている。端面４２２ｓは、端面４２１１ｓと端面４２１２ｓとに平行になった傾斜面になっている。また、端面４２１１ｓと端面４２２ｓとの間、及び端面４２１２ｓと端面４２２ｓには、遮風材４２５が介在する。なお、本実施形態での「平行」とは、完全な平行のほか、完全な平行からずれてもよく、例えば、各断熱部材の製造上の寸法ばらつきや、各断熱部材を外側筐体に組付ける際の組付けばらつき等の誤差によって生じた非平行状態を含んでもよい。また、非平行状態とは、押圧面からの圧力が作用面に与えられる程度の状態や、押圧面と作用面との間に介在する遮風材が圧縮されて押圧面と作用面との間の気密が保てる程度の状態を含む。

　端面４２１１ｓによって形成される傾斜面は、第１延在部４２１１ｅに限らず、第１基部４２１１ｂが第２断熱部４２２に対向する端面においても傾斜面となっていてもよい。また、端面４２１２ｓによって形成される傾斜面は、第２延在部４２１２ｅに限らず、第２基部４２１２ｂが第２断熱部４２２に対向する端面においても傾斜面となっていてもよい。また、端面４２２ｓによって形成される傾斜面は、第２延在部４２１２ｅに限らず、第２基部４２１２ｂが第２断熱部４２２に対向する端面においても傾斜面となっていてもよい。すなわち、第１断熱部４２１における第２断熱部４２２に対向する端面は、傾斜面となっており、第２断熱部４２２における第１断熱部４２１に対向する端面は、第１断熱部４２１における各端面に平行な傾斜面となっている。

　図１３（ｂ）に示したように、部分Ｐ２においては、支持部材３６７に当たらないように第２断熱部４２２の端面４２２ｓに凹部４２２ｈが設けられている。これにより、部分Ｐ２における断面では、図１４（ａ）に示すように、第１延在部４２１１ｅの端面４２１１ｓは、遮風材４２５を介して第２断熱部４２２の長さＬ_ｈ２の端面４２２ｓに接触する。これにより、第１延在部４２１１ｅの端面４２１１ｓの一部が遮風材４２５を介して第２断熱部４２２の端面４２２ｓに接触することになる。

　一方、部分Ｐ３においては、図１３（ｂ）に示したように、第２断熱部４２２の端面４２２ｓに凹部４２２ｈが設けられていない。これにより、部分Ｐ３においては、図１４（ｂ）に示すように、第１延在部４２１１ｅの端面４２１１ｓは、遮風材４２５を介して第２断熱部４２２の長さＬ_ｈ１の端面４２２ｓに接触する。これにより、第１延在部４２１１ｅの端面４２１１ｓの断面全域が遮風材４２５を介して第２断熱部４２２の端面４２２ｓに接触することになる。

　また、部分Ｐ４においては、図１３（ｂ）に示したように、第２断熱部４２２の端面４２２ｓに凹部４２２ｈが設けられていない。これにより、部分Ｐ４においては、図１４（ｃ）に示すように、第２延在部４２１２ｅの端面４２１２ｓは、遮風材４２５を介して第２断熱部４２２の長さＬ_ｈ１の端面４２２ｓに接触する。これにより、第２延在部４２１２ｅの端面４２１２ｓの断面全域が遮風材４２５を介して第２断熱部４２２に接触することになる。

　第１断熱部４２１と第２断熱部４２２との間の遮風性を向上させるには、凹部４２２ｈの数を少なくして、傾斜面同士の接触面積を増加させることが好ましい。例えば、凹部４２２ｈが設けられた端面４２２ｓと、端面４２１１ｓとを遮風材４２５を介して接触させた場合に比べ、凹部４２２ｈが設けられていない端面４２２ｓと、端面４２１１ｓとを遮風材４２５を介して接触させた場合のほうが、遮風材４２５を介した傾斜面同士の接触面積が増加するため第１断熱部４２１と第２断熱部４２２との間の遮風性が向上する。

　また、第１断熱部４２１と第２断熱部４２２との間の遮風性をさらに向上させるには、第１断熱部４２１の端面４２１１ｓから遮風材４２５を介して第２断熱部４２２の端面４２２ｓを押圧する圧力を発生させることが好ましい。このような圧力は、固定部材３６５によって第１断熱部４２１を第２天壁３６２に固定することによって発揮させることができる。

　ここで、第１断熱部４２１の第１延在部４２１１ｅは、図１２（ａ）に示すように、複数個の固定部材３６５によって第２天壁３６２に固定されている。従って、第２断熱部４２２に凹部４２２ｈが設けられたとしても、第１延在部４２１１ｅが固定部材３６５によって第２天壁３６２の側に押し付けられる。これにより、端面４２１１ｓから遮風材４２５を介した圧力Ｆ_３が端面４２２ｓに働く。この結果、第１断熱部４２１の第１延在部４２１１ｅと第２断熱部４２２との間においては、遮風材４２５が端面４２１１ｓと端面４２２ｓとによって圧縮されることにより、端面４２１１ｓと端面４２２ｓとの気密が保たれる。

　一方、第１断熱部４２１の第２延在部４２１２ｅは、図１２（ｂ）に示すように、左右方向における長さがＬ_１０よりも短いＬ_２０であるため、固定部材３６５によって第２天壁３６２に固定されていない（図１２（ａ）。ここで、第２延在部４２１２ｅを固定部材３６５で第２天壁３６２に固定した場合を想定する。この場合、固定部材３６５を固定する取付部材３６６を支持する支持部材３６７に第２延在部４２１２ｅが当たらないように、第２延在部４２１２ｅの端面４２１２ｓが対向する第２断熱部４２２の端面４２２Ｓに凹部４２２ｈを形成する必要があり、この結果、第２延在部４２１２ｅにおいては、第２延在部４２１２ｅの端面４２１２ｓと第２断熱部４２２の端面４２２ｓとの接触面積が減少してしまう。特に、第２延在部４２１２ｅの長さＬ_２０は、第１延在部４２１１ｅの長さＬ_１０よりも短い。このような短い第２延在部４２１２ｅにおいて、第２断熱部４２２に凹部４２２ｈが形成されてしまうと、端面４２１２ｓと端面４２２ｓとの接触面積がより減少することなる。

　従って、本実施形態では、第２延在部４２１２ｅが対向する第２断熱部４２２の下方には支持部材３６７を配置することなく、第２延在部４２１２ｅが対向する第２断熱部４２２の端面４２２ｓには凹部４２２ｈを設けず、第２延在部４２１２ｅが第１延在部４２１１ｅから受ける圧力を利用することで、第２延在部４２１２ｅと第２断熱部４２２との間の遮風性、及び第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとの間の遮風性をも向上させる。以下、その作用について説明する。

　図１５（ａ）は、図１２（ａ）に示された、第１断熱部材の第１延在部と第２断熱部材の第２延在部との間を室内外方向において室外空間側から見た概略側面図（矢印Ｐ_０で示す方向から第１断熱部材の第１延在部と第２断熱部材の第２延在部との間を見た概略側面図）である。図１５（ａ）において、第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとが左右方向に若干離れた状態が示されているが、第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとは接触していてもよい。ここで、第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとが若干離れた状態とは、第１延在部４２１１ｅの第１端面４２１１ｔと第２延在部４２１２ｅの第２端面４２１２ｔとの間の隙間が、これらの間に緩衝部材が介在する場合、緩衝部材の潰し代になっている程度の距離を意味する。さらに、"潰し代"とは、緩衝部材を隙間寸法まで圧縮すれば、第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間の気密が保てることが予め試験などにより確認できている寸法を意味する。

　本実施形態において、第１断熱部材４２１１の第１端面４２１１ｔは、第２断熱部材４２１２の第２端面４２１２ｔに対し外側筐体３４の第２天壁３６２に向けての圧力を与える押圧面を含む。この場合、第２断熱部材４２１２の第２端面４２１２ｔは、圧力を受ける作用面を含む。作用面は、押圧面に対して平行に形成される。

　例えば、図１５（ａ）の例では、第１延在部４２１１ｅの第１端面４２１１ｔが第２延在部４２１２ｅの第２端面４２１２ｔに圧力Ｆ_４を与える押圧面を含む。例えば、第１断熱部４２１が外側筐体３４に配置されたときに、第１延在部４２１１ｅの第１端面４２１１ｔは、外側筐体３４（外側筐体３４の第２天壁３６２）に対して鋭角になるように形成されている。第２延在部４２１２ｅの第２端面４２１２ｔは、外側筐体３４（外側筐体３４の第２天壁３６２）に対して鈍角になるように形成されている。また、第１端面４２１１ｔの近傍の第１延在部４２１１ｅに、第１断熱部材４２１１を外側筐体３４（外側筐体３４の第２天壁３６２）に固定する固定部材３６５が設けられている。

　固定部材３６５は、第１端面４２１１ｔの近傍に設けられていることから、固定部材３６５による第１延在部４２１１ｅの第２天壁３６２への固定によって第１端面４２１１ｔの近傍の第１延在部４２１１ｅが第２天壁３６２に押し付けられる。第１延在部４２１１ｅが第２天壁３６２の側に押し付けられることによって、第１端面４２１１ｔが第２端面４２１２ｔを押圧する圧力Ｆ_４が働く。これにより、第１延在部４２１１ｅの第１端面４２１１ｔと第２延在部４２１２ｅの第２端面４２１２ｔとが密接して、第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとの間の遮風性が確保される。

　また、圧力Ｆ_４によって第２延在部４２１２ｅが第２天壁３６２に押し付けられることから、図１４（ｃ）に示す、第２延在部４２１２ｅと第２断熱部４２２との間においても、第２断熱部４２２の端面４２２ｓが第２延在部４２１２ｅの端面４２１２ｓから圧力Ｆ_３を受ける。これにより、端面４２２ｔと端面４２１２ｓとによって遮風材４２５が圧縮されて、端面４２２ｔと端面４２１２ｓとの間の気密が保たれる。この結果、第２延在部４２１２ｅと第２断熱部４２２との間の遮風性が確保される。

　このように、第２延在部４２１２ｅが第１延在部４２１１ｅから受ける圧力Ｆ_４を利用することで、第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとの間の遮風性、及び第２延在部４２１２ｅと第２断熱部４２２との間の遮風性が確保される。

　なお、本実施形態では、第２断熱部材４２１２の第２端面４２１２ｔが第１端面４２１１ｔに対し外側筐体３４の第２天壁３６２に向けての圧力を与える押圧面を含んでもよい。この場合、第２端面４２１２ｔと第２天壁３６２とのなす角が鋭角となり、第１端面４２１２ｔと第２天壁３６２とのなす角が鈍角となる（不図示）。

　すなわち、本実施形態では、第１断熱部材４２１１の第１端面４２１１ｔ及び第２断熱部材４２１２の第２端面４２１２ｔのいずれか一方が第１端面４２１１ｔ及び第２端面４２１２ｔのいずれか他方に対し外側筐体３４の第２天壁３６２に向けての圧力を与える押圧面を含み、第１端面４２１１ｔまたは第２端面４２１２ｔのいずれか他方が圧力を受ける作用面を含む。

　また、第１断熱部材４２１２または第２断熱部材４２１２のいずれかと、外側筐体３４との間に緩衝部材を配置し、この緩衝部材の一部を遮風材として機能させてもよい。

　図１５（ｂ）は、第１断熱部が外側筐体に配置されたときに、押圧面と作用面との間に遮風材が配置された例を示す概略側面図である。例えば、図１５（ｂ）では、第１断熱部４２１と、外側筐体３４（外側筐体３４の第２天壁３６２）との間に、第２遮風材としての緩衝部材４２６が配置された例が示される。緩衝部材４２６は、例えば、第１緩衝部材４２６１と、第２緩衝部材４２６２とを含む。第１緩衝部材４２６１は、第１断熱部材４２１１と第２天壁３６２との間に配置される。第２緩衝部材４２６２は、第２断熱部材４２１２と第２天壁３６２との間に配置される。例えば、図１５（ｂ）では、第１緩衝部材４２６１が第１延在部４２１１ｅと第２天壁３６２との間に配置された例が示され、第２緩衝部材４２６２が第２延在部４２１２ｅと第２天壁３６２との間に配置された例が示されている。

　また、第１端面４２１１ｔと、第２端面４２１２ｔとの間には、第１緩衝部材４２６１の一部が介在している。第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間に介在した第１緩衝部材４２６１の一部は、遮風材として機能する。これにより、第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとによって、この遮風材が圧縮されて、第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間の気密が保たれる。

　ここで、第２端面４２１２ｔが圧力Ｆ_４を受ける作用面の場合、図１５（ｃ）の比較例に示すように、第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間に、第２緩衝部材４２６２の一部を延在させて、この一部を第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間の遮風材として機能させる手法も考えられる。

　しかし、この手法では、第２緩衝部材４２６２が第２延在部４２１２ｅの先鋭部４２１２ｑで鋭角に折り返されてしまう。これにより、先鋭部４２１ｑの近傍では第２緩衝部材４２６２の厚さが薄くなって、第１緩衝部材４２６１と第２緩衝部材４２６２との間に隙間４２６ｇが形成される可能性がある。従って、図１５（ｂ）に示すように、第１緩衝部材４２６１の一部を第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間に介在させて、その一部を遮風材として機能させることにより、先鋭部４２１ｑで第２緩衝部材４２６２が折り曲げられたことによって生じる第２緩衝部材４２６２の厚さの減少が起きなくなり、第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間の遮風性が確保される。

　また、本実施形態においては、第１端面４２１１ｔの一部が押圧面となり、第２端面４２１２ｔの一部が作用面となってもよい。例えば、図１６（ａ）、（ｂ）は、押圧面、作用面、及び遮風材の変形例を示す概略側面図である。なお、図１６（ａ）において、第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとが左右方向に若干離れた状態が示されているが、第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとは接触していてもよい。

　第１断熱部材４２１１が外側筐体３４に配置されたときに、第１端面４２１１ｔの一部が押圧面となり、この押圧面が外側筐体３４に対して平行になるように形成される。また、第２端面４２１２ｔの一部が作用面となり、この作用面が外側筐体３４に対して平行に形成された押圧面に対して平行に形成されてもよい。

　例えば、図１６（ａ）の例では、第１延在部４２１１ｅは、第１延在部４２１１ｅの一部が第２延在部４２１２ｅの側に突き出た突出部４２１１ｐを有する。また、第２延在部４２１２ｅは、第２延在部４２１２ｅの一部が第１延在部４２１１ｅの側に突き出た突出部４２１２ｐを有する。突出部４２１１ｐは、突出部４２１２ｐを覆うように形成される。

　例えば、第１延在部４２１１ｅの端面４２１１ｔは、端面４２１１ｉと、端面４２１１ｉに連なる端面４２１１ｊと、端面４２１１ｊに連なる端面４２１１ｋとを有する。本実施形態では、端面４２１１ｉと端面４２１１ｋとは第２天壁３６２に対して垂直に形成される。端面４２１１ｊは、第２天壁３６２に対して平行に形成される。第２延在部４２１２ｅの第２端面４２１２ｔは、端面４２１２ｉと、端面４２１２ｉに連なる端面４２１２ｊと、端面４２１２ｊに連なる端面４２１２ｋとを有する。本実施形態では、端面４２１２ｉと端面４２１２ｋとは第２天壁３６２に対して垂直に形成される。端面４２１２ｊは、第２天壁３６２に対して平行に形成される。端面４２１１ｉは、端面４２１２ｉに対向し、端面４２１１ｊは、端面４２１２ｊに対向し、端面４２１１ｋは、端面４２１２ｋに対向する。

　第１延在部４２１１ｅが固定部材３６５によって第２天壁３６２の側に押し付けられることにより、端面４２１１ｊから圧力Ｆ_５が端面４２１２ｊに働く。すなわち、端面４２１１ｊが端面４２１２ｊを押圧する押圧面となり、端面４２１２ｊが端面４２１１ｊからの圧力Ｆ_５を受ける作用面となる。このような構造によっても、第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとの間において、第１端面４２１１ｔと、第２端面４２１２ｔとが密接する。

　また、図１６（ｂ）に示すように、第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間に、第１緩衝部材４２６１の一部を介在させてもよい。第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間に介在させた第１緩衝部材４２６１の一部を遮風材として機能させることより、第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとによって、この遮風材が圧縮されて、第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間の気密性がより向上する。

　また、第１端面４２１１ｔの一部が押圧面となり、第２端面４２１２ｔの一部が作用面となる別の例を以下に示す。例えば、図１７（ａ）、（ｂ）は、押圧面、作用面、及び遮風材の別の変形例を示す概略側面図である。なお、図１７（ａ）において、第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとが左右方向に若干離れた状態が示されているが、第１延在部４２１１ｅと第２延在部４２１２ｅとは接触していてもよい。

　例えば、図１７（ａ）の例では、第１延在部４２１１ｅは、突出部４２１１ｐを有する。また、第２延在部４２１２ｅは、突出部４２１２ｐを有する。突出部４２１１ｐは、突出部４２１２ｐを覆うように形成される。

　第１延在部４２１１ｅの端面４２１１ｔは、端面４２１１ｍと、端面４２１１ｍに連なる端面４２１１ｊと、端面４２１１ｊに連なる端面４２１１ｎとを有する。本実施形態では、端面４２１１ｍと端面４２１１ｎとは第２天壁３６２に対して斜めに形成される。例えば、端面４２１１ｍと第２天壁３６２とのなす角は、鋭角に形成され、端面４２１１ｎと第２天壁３６２とのなす角は、鋭角に形成される。端面４２１１ｊは、第２天壁３６２に対して平行に形成される。第２延在部４２１２ｅの第２端面４２１２ｔは、端面４２１２ｍと、端面４２１２ｍに連なる端面４２１２ｊと、端面４２１２ｊに連なる端面４２１２ｎとを有する。本実施形態では、端面４２１２ｍと端面４２１２ｎとは第２天壁３６２に対して斜めに形成される。例えば、端面４２１２ｍと第２天壁３６２とのなす角は、鈍角に形成され、端面４２１２ｎと第２天壁３６２とのなす角は、鈍角に形成される。端面４２１２ｊは、第２天壁３６２に対して平行に形成される。端面４２１１ｍは、端面４２１２ｍに対向し、端面４２１１ｊは、端面４２１２ｊに対向し、端面４２１１ｎは、端面４２１２ｎに対向する。

　また、図１７（ｂ）に示すように、第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間に、第１緩衝部材４２６１の一部を介在させてもよい。第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間に介在させた第１緩衝部材４２６１の一部を遮風材として機能させることより、第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとによって、この遮風材が圧縮されて、第１端面４２１１ｔと第２端面４２１２ｔとの間の気密性がより向上する。

　このように、建造物壁２９が相対的に薄くなり、室内外方向における壁連通孔３１の長さが短くなったとしても、空気調和機１１の室外機１３を外側筐体３４に設置する際の作業性が損なわず、十分な断熱性能が確保される。

　以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。各実施形態は、独立の形態とは限らず、技術的に可能な限り複合することができる。

　１１…空気調和機
　１２…室内機
　１３…室外機
　１３１…上面
　１４…室内熱交換器
　１５ａ…吸入管
　１５…圧縮機
　１５ｂ…吐出管
　１６…室外熱交換器
　１７…膨張弁
　１８…四方弁
　１８ａ…第１口
　１８ｂ…第２口
　１８ｃ…第３口
　１８ｄ…第４口
　１９…冷凍回路
　２１…循環経路
　２２ａ…ガス管
　２２…循環経路
　２２ｂ…液管
　２３、２４…送風ファン
　２５、２６…制御部
　２９…建造物壁
　３１…壁連通孔
　３１０ｅ…開放端
　３１０…領域
　３２…建造物
　３３…開放口
　３４…外側筐体
　３５…収納口
　３６ｃｅ…折曲部
　３６…壁体
　３６ａ…第１側壁
　３６ｂ…第２側壁
　３６ｃ…底板
　３６０…天壁
　３６０Ｂ…境界
　３６１…第１天壁
　３６１ａ…折曲部
　３６１ｂ…延在部
　３６２…第２天壁
　３６２ａ…折曲部
　３６５…固定部材
　３６５ｈ…貫通孔
　３６６…取付部材
　３６７…支持部材
　３７…フロントパネル
　３８…グリル
　３９…内部空間
　４０…断熱材
　４１…第１断熱材
　４１ｔ…傾斜面
　４２…第２断熱材
　４２ｔ…傾斜面
　４２１、４２１Ｂ、４２１Ｃ…第１断熱部
　４２１１…第１断熱部材
　４２１１ｂ…第１基部
　４２１１ｅ…第１延在部
　４２１１ｔ…第１端面
　４２１１ｓ、４２１１ｉ、４２１１ｊ、４２１１ｋ、４２１１ｍ、４２１１ｎ…端面
　４２１１ｐ…突出部
　４２１２…第２断熱部材
　４２１２ｂ…第２基部
　４２１２ｅ…第２延在部
　４２１２ｔ…第２端面
　４２１２ｓ、４２１２ｉ、４２１２ｊ、４２１２ｋ、４２１２ｍ、４２１２ｎ…端面
　４２１２ｐ…突出部
　４２１２ｑ…先鋭部
　４２２、４２２Ｂ、４２２Ｃ…第２断熱部
　４２２ｓ…端面
　４２２ｈ…凹部
　４２４、４２４Ｂ、４２４Ｃ…凹部
　４２５…遮風材
　４２６…緩衝部材
　４２６１…第１緩衝部材
　４２６２…第２緩衝部材
　４２６ｇ…隙間
　４５…金属箔
　４６…金属箔
　５０…空間形成部材
　５１…第１空間形成部材
　５１ｅ…端部
　５１１、５１２…板部
　５１３…区画壁
　５２…第２空間形成部材
　５２ａ…第１部材
　５２ｂ…第２部材
　５２ｅ…端部
　５２１、５２２…板部
　５２３…区画壁
　５５…空間
　６０…弾性体
　４１０…仕切部材

Claims

　室内熱交換器を有する室内機と、前記室内熱交換器に冷媒配管を通じて接続された室外熱交換器を有する室外機と、少なくとも前記室外機を収容する外側筐体とを備え、室外空間と室内空間とを仕切る建造物壁に取り付けられる空気調和機であって、
　前記外側筐体は、前記建造物壁に形成され前記室外空間と前記室内空間とを連通させる壁連通孔に嵌め込まれるとともに前記室外機を配置できる内部空間を有し、
　前記内部空間は、前記室外空間に開口され、
　前記室外機が前記外側筐体の前記内部空間に配置され、
　前記外側筐体の前記内部空間に断熱材が配置され、
　前記断熱材は少なくとも、室外空間側に配置される第１断熱部と、室内空間側に配置されて着脱可能とされた第２断熱部とを有する
　空気調和機。
　請求項１に記載された空気調和機であって、
　前記断熱材は、前記外側筐体の上面を形成する天壁の下側に配置される
　空気調和機。
　請求項１または２に記載された空気調和機であって、
　前記第１断熱部は、前記第２断熱部が嵌合する凹部を有し、
　前記室外空間から前記室内空間に向かう方向と前記天壁を上とした上下方向とに垂直な方向を左右方向としたとき、
　前記凹部は、左右方向における前記室内空間側の寸法が前記室外空間側の寸法より大きくなるように形成される
　空気調和機。
　請求項２または３に記載された空気調和機であって、
　前記天壁は、上記壁連通孔に上記外側筐体がはめ込まれた際に、前記室内空間に配置される第１天壁と、前記壁連通孔から前記室外空間に渡って配置される第２天壁とを有し、
　前記第１断熱部及び前記第２断熱部は、前記第２天壁の下側に配置される
　空気調和機。
　請求項３または４に記載された空気調和機であって、
　前記第１断熱部と前記第２断熱部との間に、第１遮風材が設けられた
　空気調和機。
　請求項１～５のいずれか１つに記載された空気調和機であって、
　前記外側筐体と前記断熱材との間に空間を形成する空間形成部材が前記外側筐体と前記断熱材との間に配置された
　空気調和機。
　請求項１～６のいずれか１つに記載された空気調和機であって、
　前記第１断熱部は、少なくとも、第１断熱部材と第２断熱部材とに分割され、
　前記第１断熱部材は、前記第２断熱部材に対向する第１端面を有し、
　前記第２断熱部材は、前記第１断熱部材に対向する第２端面を有し、
　前記第１端面と第２端面とが対向する
　空気調和機。
　請求項７に記載された空気調和機であって、
　前記第１断熱部材は、第１基部と、前記第１基部から延びた第１延在部とを有し、
　前記第２断熱部材は、第２基部と、前記第２基部から延びた第２延在部とを有し、
　前記室外空間から前記室内空間に向かう室内外方向において、前記第１延在部の長さは、前記第１基部よりも短く、前記第２延在部の長さは、前記第２基部よりも短く、
　前記第１端面は、前記第１延在部に設けられ、前記第２端面は、前記第２延在部に設けられた
　空気調和機。
　請求項７または８に記載された空気調和機であって、
　前記第１端面及び前記第２端面のいずれか一方は、前記第１端面及び前記第２端面のいずれか他方に対し前記外側筐体に向けての圧力を与える押圧面を含み、
　前記他方は、前記押圧を受ける作用面を含む
　空気調和機。
　請求項９に記載された空気調和機であって、
　前記室内外方向の垂直な方向における前記第１延在部の長さは、前記室内外方向の垂直な方向における前記第２延在部の長さより長く、
　前記第１端面が、前記押圧面を含み、
　前記第１端面の近傍の前記第１延在部に、前記第１断熱部材を前記外側筐体に固定する固定部が設けられた
　空気調和機。
　請求項９または１０に記載された空気調和機であって、
　前記押圧面は、前記第１断熱部が前記外側筐体に配置されたときに、前記外側筐体に対して鋭角になるように形成され、
　前記作用面は、前記第２断熱部が前記外側筐体に配置されたときに、前記外側筐体に対して鋭角に形成されている、
　空気調和機。
　請求項９または１０に記載された空気調和機であって、
　前記押圧面は、前記第１断熱部が前記外側筐体に配置されたときに、前記外側筐体に対して平行になるように形成され、
　前記作用面は、前記第２断熱部が前記外側筐体に配置されたときに、前記外側筐体に対して平行に形成された前記押圧面に対して平行に形成されている、
　空気調和機。
　請求項９～１２のいずれか１つに記載された空気調和機であって、
　前記第１断熱部が前記外側筐体に配置されたときに、前記押圧面と前記作用面との間に第２遮風材が配置された
　空気調和機。
　請求項１３に記載された空気調和機であって、
　前記第１断熱部と前記外側筐体との間に緩衝部材が配置され、
　前記緩衝部材は、前記第１断熱部材と前記外側筐体との間に配置された第１緩衝部材と、前記第２断熱部材と前記外側筐体との間に配置された第２緩衝部材とを含み、
　前記押圧面と前記作用面との間に前記第１緩衝部材の一部または前記第２緩衝部材の一部が介在し、
　前記押圧面と前記作用面との間に介在した前記第１緩衝部材の前記一部または前記第２緩衝部材の前記一部が前記第２遮風材となる
　空気調和機。
　請求項１４に記載された空気調和機であって、
　前記押圧面が形成された、前記第１断熱部材及び前記第２断熱部材のいずれか一方と、前記外側筐体との間に配置された前記緩衝部材の一部が前記第２遮風材となる
　空気調和機。