WO2023042023A1 - 光電変換デバイス用材料、表示装置 - Google Patents

光電変換デバイス用材料、表示装置 Download PDF

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Abstract

利便性、有用性または信頼性に優れた新規な光電変換デバイス用材料を提供する。 第1の電極、第2の電極、第1の層、第2の層および第3の層を有し、第1の層は第1の電極および第2の電極の間に挟まれ、第2の層は第2の電極および第1の層の間に挟まれ、第3の層は第2の電極および第2の層の間に挟まれ、第3の層は第1の層と比較して、高い電子の移動度を備える光電変換デバイスにおいて第2の層に用いられ、アントラセン骨格を備え、アントラセン骨格は、ジアリールアミノ基、ジヘテロアリールアミノ基またはアリールヘテロアリールアミノ基と結合する、光電変換デバイス用材料。

Description

光電変換デバイス用材料、表示装置
本発明の一態様は、光電変換デバイス用材料、表示装置または半導体装置に関する。
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、記憶装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
置換もしくは無置換のアリール基を備えるジアリールアミノ基を備えるアントラセン誘導体を太陽電池用材料として含む、太陽電池が知られている(特許文献1)。
特許第5243891号公報
本発明の一態様は、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な光電変換デバイス用材料を提供することを課題の一とする。または、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な表示装置を提供することを課題の一とする。または、新規な光電変換デバイス用材料、新規な表示装置、または、新規な半導体装置を提供することを課題の一とする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
(1)本発明の一態様は、第1の電極、第2の電極、第1の層、第2の層および第3の層を有し、第1の層は第1の電極および第2の電極の間に挟まれ、第2の層は第2の電極および第1の層の間に挟まれ、第3の層は第2の電極および第2の層の間に挟まれ、第3の層は第1の層と比較して高い電子の移動度を備える光電変換デバイスにおいて、第2の層に用いられる、光電変換デバイス用材料である。
当該光電変換デバイス用材料はアントラセン骨格を備え、アントラセン骨格は、ジアリールアミノ基、ジヘテロアリールアミノ基またはアリールヘテロアリールアミノ基と結合する。
(2)また、本発明の一態様は、第1の電極、第2の電極、第1の層、第2の層および第3の層を有し、第1の層は第1の電極および第2の電極の間に挟まれ、第2の層は第2の電極および第1の層の間に挟まれ、第3の層は第2の電極および第2の層の間に挟まれ、第3の層は第1の層と比較して高い電子の移動度を備える光電変換デバイスにおいて、第2の層に用いられる光電変換デバイス用材料である。
当該光電変換デバイス用材料はアントラセン骨格を備え、アントラセン骨格は、9位において、ジアリールアミノ基、ジヘテロアリールアミノ基またはアリールヘテロアリールアミノ基と結合する。
(3)また、本発明の一態様は、第1の電極、第2の電極、第1の層、第2の層および第3の層を有し、第1の層は第1の電極および第2の電極の間に挟まれ、第2の層は第2の電極および第1の層の間に挟まれ、第3の層は第2の電極および第2の層の間に挟まれ、第3の層は第1の層と比較して高い電子の移動度を備える光電変換デバイスにおいて、第2の層に用いられる、光電変換デバイス用材料である。
当該光電変換デバイス用材料はアントラセン骨格を備え、アントラセン骨格は、9位において、置換または無置換のジアリールアミノ基と結合し、2位もしくは6位または2位および6位の両方において、置換または無置換の炭素数6乃至25のアリール基、置換または無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基、置換または無置換のジアリールアミノ基と結合する。
なお、置換または無置換のジアリールアミノ基のアリール基は、置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基または置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基である。
また、ジアリールアミノ基が2つのアリール基を備える場合、2つのアリール基は同じであっても異なっていても、互いに結合して環を形成してもよい。
また、ジアリールアミノ基が2つのヘテロアリール基を備える場合、2つのヘテロアリール基は同じでも異なっていても、互いに結合して環を形成してもよい。
また、ジアリールアミノ基がアリール基およびヘテロアリール基を備える場合、アリール基およびヘテロアリール基は、互いに結合して環を形成してもよい。
(4)また、本発明の一態様は、第1の電極、第2の電極、第1の層、第2の層および第3の層と、を有し、第1の層は第1の電極および第2の電極の間に挟まれ、第2の層は第2の電極および第1の層の間に挟まれ、第3の層は第2の電極および第2の層の間に挟まれ、第3の層は第1の層と比較して高い電子の移動度を備える光電変換デバイスにおいて、第2の層に用いられる、光電変換デバイス用材料である。
当該光電変換デバイス用材料はアントラセン骨格を備え、アントラセン骨格は、9位および10位において、置換または無置換のジアリールアミノ基と結合し、2位もしくは6位または2位および6位の両方において、置換または無置換の炭素数6乃至25のアリール基、置換または無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基、置換または無置換のジアリールアミノ基と結合する。
なお、置換または無置換の前記ジアリールアミノ基のアリール基は、置換または無置換の炭素数6乃至25のアリール基、または置換または無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基である。
また、ジアリールアミノ基が2つのアリール基を備える場合、2つのアリール基は同じであっても異なっていても、互いに結合して環を形成してもよい。
また、ジアリールアミノ基が2つのヘテロアリール基を備える場合、2つのヘテロアリール基は同じでも異なっていても、互いに結合して環を形成してもよい。
また、ジアリールアミノ基がアリール基およびヘテロアリール基を備える場合、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、互いに結合して環を形成してもよい。
(5)また、本発明の一態様は、第1の電極、第2の電極、第1の層、第2の層および第3の層と、を有し、第1の層は第1の電極および第2の電極の間に挟まれ、第2の層は第2の電極および第1の層の間に挟まれ、第3の層は第2の電極および第2の層の間に挟まれ、第3の層は第1の層と比較して高い電子の移動度を備える光電変換デバイスにおいて、第2の層に用いられる、下記一般式(G1)で表される、光電変換デバイス用材料である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000002
ただし、上記一般式(G1)において、A、ArおよびArは、それぞれ独立に、水素、重水素、置換もしくは無置換の炭素数1乃至13のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数3乃至10のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基、置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基または、置換もしくは無置換のジアリールアミノ基を表す。
なお、置換または無置換のジアリールアミノ基のアリール基は、置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基である。
また、ジアリールアミノ基が2つのアリール基を備える場合、2つのアリール基は同じであっても異なっていても、互いに結合して環を形成してもよい。
また、ジアリールアミノ基が2つのヘテロアリール基を備える場合、2つのヘテロアリール基は同じでも異なっていても、互いに結合して環を形成してもよい。
また、ジアリールアミノ基がアリール基およびヘテロアリール基を備える場合、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、互いに結合して環を形成してもよい。
乃至Rは、それぞれ独立に水素、重水素、置換もしくは無置換の炭素数1乃至13のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数3乃至10のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基、置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基または置換もしくは無置換の炭素数1乃至13のアルコキシ基のいずれかを表す。
Ar乃至Arは、それぞれ独立に置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基または置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基を表す。
また、上記一般式(G1)におけるすべての水素は重水素であってもよい。
これにより、可視光の領域を含む広い波長領域の光に対して感度を備える光電変換デバイス用材料を提供することができる。また、可視光の領域を含む広い波長領域の光に対して感度を備える光電変換デバイスを提供することができる。また、光電変換デバイスの動作電圧を低電圧化することができる。また、低電圧でも動作が可能な光電変換デバイスを提供することができる。また、光電変換デバイス用材料の溶解性を高めることができる。また、純度の検定が容易な光電変換デバイス用材料を提供することができる。また、精製および高純度化が容易な光電変換デバイス用材料を提供することができる。また、純度の高い材料を用いて信頼性の優れた光電変換デバイスを提供することができる。また、上記一般式(G1)で表される有機化合物は、様々な方法で合成することができる。また、合成方法による束縛が少なく、分子設計の柔軟性が高い。また、上記一般式(G1)で表される有機化合物はアミン骨格に由来する浅いHOMO準位と、アントラセン骨格に由来する優れたキャリア輸送性を備えるため、高効率の光電変換デバイスを提供することができる。その結果、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な光電変換デバイス用材料を提供することができる。
(6)また、本発明の一態様は、一組の画素を有する表示装置である。
一組の画素は第1の画素および第2の画素を備え、第1の画素は発光デバイスを備え、第2の画素は光電変換デバイスを備え、光電変換デバイスは発光デバイスに隣接する。
光電変換デバイスは、上記のいずれか一に記載の光電変換デバイス用材料を含む。
(7)また、本発明の一態様は、第1の機能層と、第2の機能層と、を有する上記の表示装置である。
第1の画素は第1の画素回路を備え、第1の画素回路は発光デバイスと電気的に接続される。
第2の画素は第2の画素回路を備え、第2の画素回路は光電変換デバイスと電気的に接続される。
第1の機能層は第2の機能層と重なり、第1の機能層は光電変換デバイスおよび発光デバイスを備える。
第2の機能層は、第1の画素回路および第2の画素回路を備える。
(8)また、本発明の一態様は、上記の発光デバイスが、第3の電極、第4の電極およびユニットを備える上記の表示装置である。
ユニットは第3の電極および第4の電極の間に挟まれ、ユニットは第1の層、第3の層および第4の層を備える。
第1の層は、第3の電極および第4の電極の間に挟まれ、第3の層は、第4の電極および第1の層の間に挟まれ、第3の層は、第1の層と比較して高い電子の移動度を備える。
第4の層は、第3の層および第1の層の間に挟まれ、第4の層は、発光性の材料を含む。
これにより、光を射出することができる。また、画像を表示することができる。また、照射された光を電流に変換することができる。また、撮像することができる。その結果、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な表示装置を提供することができる。
本明細書に添付した図面では、構成要素を機能ごとに分類し、互いに独立したブロックとしてブロック図を示しているが、実際の構成要素は機能ごとに完全に切り分けることが難しく、一つの構成要素が複数の機能に係わることもあり得る。
なお、本明細書中における発光装置とは、発光デバイスを用いた画像表示デバイスを含む。また、発光デバイスにコネクタ、例えば異方導電性フィルム又はTCP(Tape Carrier Package)が取り付けられたモジュール、TCPの先にプリント配線板が設けられたモジュール、又は発光デバイスにCOG(Chip On Glass)方式によりIC(集積回路)が直接実装されたモジュールも、発光装置に含む場合がある。さらに、照明器具等は、発光装置を有する場合がある。
本発明の一態様によれば、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な光電変換デバイス用材料を提供することができる。また、本発明の一態様は、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な表示装置を提供することができる。また、新規な光電変換デバイス用材料を提供することができる。また、新規な表示装置を提供することができる。
なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、必ずしも、これらの効果の全てを有する必要はない。なお、これら以外の効果は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の効果を抽出することが可能である。
図1Aおよび図1Bは、本発明の一態様の光電変換デバイス用材料を用いる光電変換デバイスの構成を説明する図である。
図2Aおよび図2Bは、実施の形態に係る表示装置の構成を説明する図である。
図3A乃至図3Cは、実施の形態に係る装置の構成を説明する図である。
図4は、実施の形態に係る装置の構成を説明する図である。
図5は、実施の形態に係る装置の構成を説明する回路図である。
図6は、実施の形態に係る装置の構成を説明する回路図である。
図7Aおよび図7Bは、実施の形態に係る装置の構成を説明する回路図である。
図8Aは、実施の形態に係る撮像装置の構成を説明する断面斜視図である。図8Bは、実施の形態に係る撮像装置の構成を説明する回路図である。
図9は、実施の形態に係る画素の構成を説明する断面図である。
図10A乃至図10Fは、実施の形態に係る撮像装置を収めたパッケージ、モジュールの構成を説明する斜視図である。
図11A乃至図11Fは、実施の形態に係る電子機器の構成を説明する図である。
図12A、図12Bは、実施例に係る光電変換デバイスの構成を説明する断面図である。
図13は、実施例に係るデバイスの分光感度を説明する図である。
図14は、実施例に係る光を照射した状態における、デバイスの電圧−電流密度特性を説明する図である。
図15は、実施例に係る光を照射していない状態における、デバイスの電圧−電流密度特性を説明する図である。
図16は、実施例に係るデバイスの分光感度を説明する図である。
図17は、実施例に係る光を照射した状態における、デバイスの電圧−電流密度特性を説明する図である。
図18は、実施例に係る光を照射していない状態における、デバイスの電圧−電流密度特性を説明する図である。
本発明の一態様の光電変換デバイス用材料は、第1の電極、第2の電極、第1の層、第2の層および第3の層を有し、第1の層は第1の電極および第2の電極の間に挟まれ、第2の層は第2の電極および第1の層の間に挟まれ、第3の層は第2の電極および第2の層の間に挟まれ、第3の層は第1の層と比較して、高い電子の移動度を備える、光電変換デバイスにおいて、第2の層に用いられる。当該光電変換デバイス用材料は、アントラセン骨格を備え、アントラセン骨格は、ジアリールアミノ基、ジヘテロアリールアミノ基またはアリールヘテロアリールアミノ基と結合する。
これにより、可視光の領域を含む広い波長領域の光に対して感度を備える光電変換デバイス用材料を提供することができる。また、可視光の領域を含む広い波長領域の光に対して感度を備える光電変換デバイスを提供することができる。また、光電変換デバイスの動作電圧を低電圧化することができる。また、低電圧でも動作が可能な光電変換デバイスを提供することができる。また、光電変換デバイス用材料の溶解性を高めることができる。また、純度の検定が容易な光電変換デバイス用材料を提供することができる。また、精製および高純度化が容易な光電変換デバイス用材料を提供することができる。また、純度の高い材料を用いて信頼性の優れた光電変換デバイスを提供することができる。また、本発明の一態様の光電変換デバイス用材料は、様々な方法で合成することができる。また、合成方法による束縛が少なく、分子設計の柔軟性が高い。また、本発明の一態様の光電変換デバイス用材料は、高効率の光電変換デバイスを提供することができる。その結果、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な光電変換デバイス用材料を提供することができる。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の光電変換デバイス用材料について、図1Aおよび図1Bを参照しながら説明する。
図1Aは、本発明の一態様の材料を用いる光電変換デバイス用の構成を説明する断面図であり、図1Bは、図1Aとは異なる光電変換デバイスの構成を説明する断面図である。
<光電変換デバイス用材料の例1>
本実施の形態で説明する光電変換デバイス用材料はアントラセン誘導体である。当該アントラセン誘導体はアントラセン骨格を備え、アントラセン骨格は、ジアリールアミノ基、ジヘテロアリールアミノ基またはアリールヘテロアリールアミノ基と結合する。
なお、本実施の形態で説明する光電変換デバイス用材料は、光電変換デバイス550Sが備える層114Sに用いることができる(図1A参照)。
光電変換デバイス550Sは、電極551S、電極552S、層112、114S層および層113を有する。
《層112》
層112は、電極551Sおよび電極552Sの間に挟まれる。
《層114S》
層114Sは、電極552Sおよび層112の間に挟まれ、上記のアントラセン誘導体を含む。
《層113》
層113は、電極552Sおよび114S層の間に挟まれる。また、層113は、層112と比較して高い電子の移動度を備える。
<光電変換デバイス用材料の例2>
また、本実施の形態で説明する光電変換デバイス用材料はアントラセン誘導体である。当該アントラセン誘導体はアントラセン骨格を備え、アントラセン骨格は、9位において、ジアリールアミノ基、ジヘテロアリールアミノ基またはアリールヘテロアリールアミノ基と結合する。
なお、本実施の形態で説明する光電変換デバイス用材料は、光電変換デバイス550Sの層114Sに用いることができる(図1A参照)。
<光電変換デバイス用材料の例3>
また、本実施の形態で説明する光電変換デバイス用材料はアントラセン誘導体である。当該アントラセン誘導体はアントラセン骨格を備え、当該アントラセン骨格は、9位において、置換または無置換のジアリールアミノ基と結合する。また、2位もしくは6位または2位および6位の両方において、置換または無置換の炭素数6乃至25のアリール基、置換または無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基、置換または無置換のジアリールアミノ基と結合する。
なお、アントラセン骨格の2位、6位および9位の水素と置換する、上記の置換または無置換のジアリールアミノ基のアリール基は、置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基または置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基である。
また、ジアリールアミノ基が2つのアリール基を備える場合、当該2つのアリール基は同じであっても異なっていても、互いに結合して環を形成してもよい。
また、ジアリールアミノ基が2つのヘテロアリール基を備える場合、当該2つのヘテロアリール基は同じでも異なっていても、互いに結合して環を形成してもよい。
また、ジアリールアミノ基がアリール基およびヘテロアリール基を備える場合、当該アリール基および当該ヘテロアリール基は、互いに結合して環を形成してもよい。
<光電変換デバイス用材料の例4>
また、本実施の形態で説明する光電変換デバイス用材料はアントラセン誘導体である。当該アントラセン誘導体はアントラセン骨格を備え、当該アントラセン骨格は、9位および10位において、置換または無置換のジアリールアミノ基と結合する。また、2位もしくは6位または2位および6位の両方において、置換または無置換の炭素数6乃至25のアリール基、置換または無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基、置換または無置換のジアリールアミノ基と結合する。
なお、置換または無置換のジアリールアミノ基のアリール基は、置換または無置換の炭素数6乃至25のアリール基、または置換または無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基である。
また、ジアリールアミノ基が2つのアリール基を備える場合、当該2つのアリール基は同じであっても異なっていても、互いに結合して環を形成してもよい。
また、ジアリールアミノ基が2つのヘテロアリール基を備える場合、当該2つのヘテロアリール基は同じでも異なっていても、互いに結合して環を形成してもよい。
また、ジアリールアミノ基がアリール基およびヘテロアリール基を備える場合、当該アリール基および当該ヘテロアリール基は、互いに結合して環を形成してもよい。
<光電変換デバイス用材料の例5>
また、本実施の形態で説明する光電変換デバイス用材料は、一般式(G1)で表されるアントラセン誘導体である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000003
ただし、上記一般式(G1)において、A、ArおよびArは、それぞれ独立に、水素、重水素、置換もしくは無置換の炭素数1乃至13のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数3乃至10のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基、置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基または置換もしくは無置換のジアリールアミノ基を表す。
また、置換または無置換のジアリールアミノ基のアリール基は、置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基である。
なお、ジアリールアミノ基が2つのアリール基を備える場合、当該2つのアリール基は同じであっても異なっていても、互いに結合して環を形成してもよい。
また、ジアリールアミノ基が2つのヘテロアリール基を備える場合、当該2つのヘテロアリール基は同じでも異なっていても、互いに結合して環を形成してもよい。
また、ジアリールアミノ基がアリール基およびヘテロアリール基を備える場合、当該アリール基およびヘテロアリール基は、互いに結合して環を形成してもよい。
また、R乃至Rは、それぞれ独立に、水素、重水素、置換もしくは無置換の炭素数1乃至13のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数3乃至10のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基、置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基または、置換もしくは無置換の炭素数1乃至13のアルコキシ基のいずれかを表す。
また、Ar乃至Arは、それぞれ独立に、置換または無置換の炭素数6乃至25のアリール基、置換または無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基を表す。
なお、一般式(G1)におけるすべての水素は重水素であってもよい。
これにより、可視光の領域を含む広い波長領域の光に対して感度を備える光電変換デバイス用材料を提供することができる。また、可視光の領域を含む広い波長領域の光に対して感度を備える光電変換デバイスを提供することができる。また、光電変換デバイスの動作電圧を低電圧化することができる。また、低電圧でも動作が可能な光電変換デバイスを提供することができる。また、光電変換デバイス用材料の溶解性を高めることができる。また、純度の検定が容易な光電変換デバイス用材料を提供することができる。また、精製および高純度化が容易な光電変換デバイス用材料を提供することができる。また、純度の高い材料を用いて信頼性の優れた光電変換デバイスを提供することができる。また、上記一般式(G1)で表される有機化合物は、様々な方法で合成することができる。また、合成方法による束縛が少なく、分子設計の柔軟性が高い。また、上記一般式(G1)で表される有機化合物はアミン骨格に由来する浅いHOMO準位と、アントラセン骨格に由来する優れたキャリア輸送性を備えるため、高効率の光電変換デバイスを提供することができる。その結果、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な光電変換デバイス用材料を提供することができる。
なお、上記ジアリールアミノ基、アリール基またはヘテロアリール基が有する置換基としては、例えば、アルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基または置換もしくは無置換の複素芳香族炭化水素基、等を用いることができる。
なお、該アルキル基としては、炭素数1乃至4のアルキル基を用いることができる。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基などを用いることができる。
また、該シクロアルキル基としては、炭素数3乃至10のシクロアルキル基を用いることができる。例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基などを用いることができる。
また、該芳香族炭化水素基としては、炭素数6以上30以下の芳香族炭化水素基を用いることができる。例えば、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、フルオレニル基、スピロフルオレニル基などを用いることができる。
また、該複素芳香族炭化水素基としては、炭素数2以上30以下の複素芳香族炭化水素基を用いることができる。例えば、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ピリダジン環、トリアジン環、キノリン環、キノキサリン環、キナゾリン環、ベンゾキナゾリン環、フェナントロリン環、アザフルオランテン環、イミダゾール環、オキサゾール環、オキサジアゾール環、トリアゾール環などを用いることができる。
[光電変換デバイス用材料の具体例]
上記構成を有する光電変換デバイス用材料の具体的な例を以下に示す。
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本実施の形態は、他の実施の形態または実施例の記載と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様の光電変換デバイス550Sの構成について、図1Aおよび図1Bを参照しながら説明する。
図1Aは、本発明の一態様の光電変換デバイスの構成を説明する断面図であり、図1Bは、図1Aとは異なる本発明の一態様の光電変換デバイスの構成を説明する断面図である。
<光電変換デバイス550Sの構成例>
本実施の形態で説明する光電変換デバイス550Sは、電極551Sと、電極552Sと、ユニット103Sと、を有する。電極552Sは電極551Sと重なり、ユニット103Sは、電極552Sおよび電極551Sの間に挟まれる。
<ユニット103Sの構成例>
ユニット103Sは光hvを吸収して、一方の電極に電子を、他方の電極に正孔を供給する。例えば、ユニット103Sは電極551Sに正孔を、電極552Sに電子を供給する。
ユニット103Sは単層構造または積層構造を備える。例えば、ユニット103Sは、層114S、層112および層113を備える(図1A参照)。層114Sは層112および層113の間に挟まれ、層112は電極551Sおよび層114Sの間に挟まれ、層113は電極552Sおよび層114Sの間に挟まれる。
例えば、光電変換層、正孔輸送層、電子輸送層、キャリアブロック層、などの機能層から選択した層を、ユニット103Sに用いることができる。
《層114Sの構成例1》
層114S(i,j)を光電変換層ということができる。層114S(i,j)は光hvを吸収し、一方に接する層に電子を、他方に接する層に正孔を供給する。例えば、層114S(i,j)は層112に正孔を、層113に電子を供給する。例えば、有機太陽電池に用いることができる材料を、層114S(i,j)に用いることができる。具体的には、電子受容性の材料および電子供与性の材料を、層114S(i,j)に用いることができる。
[電子受容性の材料の例]
例えば、フラーレン誘導体、非フラーレン電子受容体等を電子受容性の材料に用いることができる。
電子受容性の材料としては、例えば、C60フラーレン、C70フラーレン、[6,6]−フェニル−C71−酪酸メチルエステル(略称:PC71BM)、[6,6]−フェニル−C61−酪酸メチルエステル(略称:PC61BM)、1’,1’’,4’,4’’−テトロヒドロ−ジ[1,4]メタノナフタレノ[1,2:2’,3’,56,60:2’’,3’’][5,6]フラーレン−C60(略称:ICBA)等を用いることができる。
また、非フラーレン電子受容体としては、例えば、ペリレン誘導体、ジシアノメチレンインダノン基を有する化合物、等を用いることができる。N,N’−ジメチル−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシミド(略称:Me−PTCDI)、等を用いることができる。
[電子供与性の材料の例1]
例えば、実施の形態1において説明する、本発明の一態様の光電変換デバイス用材料を電子供与性の材料に用いることができる。
例えば、N−フェニル−N−[4−(ジフェニルアミノ)−フェニル]−10−フェニル−9−アントラセンアミン(略称:DPAPhA)、9,10−ビス[N,N−ジ−(p−トリル)−アミノ]アントラセン(略称:TTPA)、N,N’−(2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)−N,N,N’,N’−テトラキス(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ジアミン(略称:2Ph−mmtBuDPhA2Anth)、N,N’−ビス[3,5−ビス(2−アダマンチル)フェニル]−N,N’−ビス[3,5−ビス(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)フェニル]−2−フェニルアントラセン−9,10−ジアミン(略称:2Ph−mmAdtBuDPhA2Anth−02)等を、電子供与性の材料に用いることができる。
[電子供与性の材料の例2]
また、フタロシアニン化合物、テトラセン誘導体、キナクリドン誘導体、ルブレン誘導体、等を電子供与性の材料に用いることができる。
電子供与性の材料としては、例えば、銅(II)フタロシアニン(略称:CuPc)、すず(II)フタロシアニン(略称:SnPc)、亜鉛フタロシアニン(略称:ZnPc)、テトラフェニルジベンゾペリフランテン(略称:DBP)、ルブレン等を用いることができる。
《層114Sの構成例2》
例えば、単層構造または積層構造を層114Sに用いることができる。具体的には、バルクヘテロ接合型の構造を層114Sに用いることができる。または、ヘテロ接合型の構造を層114Sに用いることができる。
[混合材料の構成例]
例えば、電子受容性の材料および電子供与性の材料を含む混合材料を層114Sに用いることができる(図1A参照)。なお、電子受容性の材料および電子供与性の材料を含む混合材料を層114Sに用いる構成をバルクヘテロ接合型ということができる。
具体的には、C70フラーレンおよびDBPを含む混合材料を層114Sに用いることができる。
[ヘテロ接合型の例]
層114Nおよび層114Pを層114Sに用いることができる(図1B参照)。層114Nは一方の電極および層114Pの間に挟まれ、層114Pは層114Nおよび他方の電極の間に挟まれる。例えば、層114Nは電極552Sおよび層114Pの間に挟まれ、層114Pは層114Nおよび電極551Sの間に挟まれる。
n型の半導体を層114Nに用いることができる。例えば、Me−PTCDIを層114Nに用いることができる。
また、p型の半導体を層114Pに用いることができる。例えば、ルブレンを層114Pに用いることができる。
なお、層114Pが層114Nと接する構成を備える光電変換デバイス550Sを、PN接合型のフォトダイオードということができる。
《層112の構成例》
例えば、正孔輸送性を有する材料を、層112に用いることができる。また、層112を正孔輸送層ということができる。
[正孔輸送性を有する材料]
正孔移動度が、1×10−6cm/Vs以上である材料を、正孔輸送性を有する材料に好適に用いることができる。
例えば、アミン化合物またはπ電子過剰型複素芳香環骨格を有する有機化合物を、正孔輸送性を有する材料に用いることができる。具体的には、芳香族アミン骨格を有する化合物、カルバゾール骨格を有する化合物、チオフェン骨格を有する化合物、フラン骨格を有する化合物等を用いることができる。特に、芳香族アミン骨格を有する化合物またはカルバゾール骨格を有する化合物は、信頼性が良好であり、また、正孔輸送性が高く、駆動電圧低減にも寄与するため好ましい。
芳香族アミン骨格を有する化合物としては、例えば、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:NPB)、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(略称:TPD)、4,4’−ビス[N−(スピロ−9,9’−ビフルオレン−2−イル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:BSPB)、4−フェニル−4’−(9−フェニルフルオレン−9−イル)トリフェニルアミン(略称:BPAFLP)、4−フェニル−3’−(9−フェニルフルオレン−9−イル)トリフェニルアミン(略称:mBPAFLP)、4−フェニル−4’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBA1BP)、4,4’−ジフェニル−4’’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBBi1BP)、4−(1−ナフチル)−4’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBANB)、4,4’−ジ(1−ナフチル)−4’’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBNBB)、9,9−ジメチル−N−フェニル−N−[4−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)フェニル]フルオレン−2−アミン(略称:PCBAF)、N−フェニル−N−[4−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)フェニル]スピロ−9,9’−ビフルオレン−2−アミン(略称:PCBASF)、等を用いることができる。
カルバゾール骨格を有する化合物としては、例えば、1,3−ビス(N−カルバゾリル)ベンゼン(略称:mCP)、4,4’−ジ(N−カルバゾリル)ビフェニル(略称:CBP)、3,6−ビス(3,5−ジフェニルフェニル)−9−フェニルカルバゾール(略称:CzTP)、3,3’−ビス(9−フェニル−9H−カルバゾール)(略称:PCCP)、等を用いることができる。
チオフェン骨格を有する化合物としては、例えば、4,4’,4’’−(ベンゼン−1,3,5−トリイル)トリ(ジベンゾチオフェン)(略称:DBT3P−II)、2,8−ジフェニル−4−[4−(9−フェニル−9H−フルオレン−9−イル)フェニル]ジベンゾチオフェン(略称:DBTFLP−III)、4−[4−(9−フェニル−9H−フルオレン−9−イル)フェニル]−6−フェニルジベンゾチオフェン(略称:DBTFLP−IV)、等を用いることができる。
フラン骨格を有する化合物としては、例えば、4,4’,4’’−(ベンゼン−1,3,5−トリイル)トリ(ジベンゾフラン)(略称:DBF3P−II)、4−{3−[3−(9−フェニル−9H−フルオレン−9−イル)フェニル]フェニル}ジベンゾフラン(略称:mmDBFFLBi−II)、等を用いることができる。
《層113の構成例》
例えば、電子輸送性を有する材料、アントラセン骨格を有する材料および混合材料等を、層113に用いることができる。また、層113を電子輸送層ということができる。
[電子輸送性を有する材料]
例えば、金属錯体またはπ電子不足型複素芳香環骨格を有する有機化合物を、電子輸送性を有する材料に用いることができる。
金属錯体としては、例えば、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナト)ベリリウム(II)(略称:BeBq)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)(4−フェニルフェノラト)アルミニウム(III)(略称:BAlq)、ビス(8−キノリノラト)亜鉛(II)(略称:Znq)、ビス[2−(2−ベンゾオキサゾリル)フェノラト]亜鉛(II)(略称:ZnPBO)、ビス[2−(2−ベンゾチアゾリル)フェノラト]亜鉛(II)(略称:ZnBTZ)、等を用いることができる。
π電子不足型複素芳香環骨格を有する有機化合物としては、例えば、ポリアゾール骨格を有する複素環化合物、ジアジン骨格を有する複素環化合物、ピリジン骨格を有する複素環化合物、トリアジン骨格を有する複素環化合物等を用いることができる。特に、ジアジン骨格を有する複素環化合物またはピリジン骨格を有する複素環化合物は、信頼性が良好であり好ましい。また、ジアジン(ピリミジンまたはピラジン)骨格を有する複素環化合物は、電子輸送性が高く、駆動電圧を低減することができる。
ポリアゾール骨格を有する複素環化合物としては、例えば、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(略称:PBD)、3−(4−ビフェニリル)−4−フェニル−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール(略称:TAZ)、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(略称:OXD−7)、9−[4−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−9H−カルバゾール(略称:CO11)、2,2’,2’’−(1,3,5−ベンゼントリイル)トリス(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール)(略称:TPBI)、2−[3−(ジベンゾチオフェン−4−イル)フェニル]−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール(略称:mDBTBIm−II)、等を用いることができる。
ジアジン骨格を有する複素環化合物としては、例えば、2−[3−(ジベンゾチオフェン−4−イル)フェニル]ジベンゾ[f,h]キノキサリン(略称:2mDBTPDBq−II)、2−[3’−(ジベンゾチオフェン−4−イル)ビフェニル−3−イル]ジベンゾ[f,h]キノキサリン(略称:2mDBTBPDBq−II)、2−[3’−(9H−カルバゾール−9−イル)ビフェニル−3−イル]ジベンゾ[f,h]キノキサリン(略称:2mCzBPDBq)、4,6−ビス[3−(フェナントレン−9−イル)フェニル]ピリミジン(略称:4,6mPnP2Pm)、4,6−ビス[3−(4−ジベンゾチエニル)フェニル]ピリミジン(略称:4,6mDBTP2Pm−II)、4,8−ビス[3−(ジベンゾチオフェン−4−イル)フェニル]ベンゾ[h]キナゾリン(略称:4,8mDBtP2Bqn)、等を用いることができる。
ピリジン骨格を有する複素環化合物としては、例えば、3,5−ビス[3−(9H−カルバゾール−9−イル)フェニル]ピリジン(略称:35DCzPPy)、1,3,5−トリ[3−(3−ピリジル)フェニル]ベンゼン(略称:TmPyPB)、等を用いることができる。
トリアジン骨格を有する複素環化合物としては、例えば、2−[3’−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)−1,1’−ビフェニル−3−イル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(略称:mFBPTzn)、2−[(1,1’−ビフェニル)−4−イル]−4−フェニル−6−[9,9’−スピロビ(9H−フルオレン)−2−イル]−1,3,5−トリアジン(略称:BP−SFTzn)、2−{3−[3−(ベンゾ「b」ナフト[1,2−d]フラン−8−イル)フェニル]フェニル}−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(略称:mBnfBPTzn)、2−{3−[3−(ベンゾ「b」ナフト[1,2−d]フラン−6−イル)フェニル]フェニル}−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(略称:mBnfBPTzn−02)、等を用いることができる。
[アントラセン骨格を有する材料]
アントラセン骨格を有する有機化合物を、層113に用いることができる。特に、アントラセン骨格と複素環骨格の両方を含む有機化合物を好適に用いることができる。
例えば、アントラセン骨格と含窒素5員環骨格の両方を含む有機化合物を用いることができる。または、2つの複素原子を環に含む含窒素5員環骨格とアントラセン骨格の両方を含む有機化合物を用いることができる。具体的には、ピラゾール環、イミダゾール環、オキサゾール環、チアゾール環、等を当該複素環骨格に好適に用いることができる。
例えば、アントラセン骨格と含窒素6員環骨格の両方を含む有機化合物を用いることができる。または、2つの複素原子を環に含む含窒素6員環骨格とアントラセン骨格の両方を含む有機化合物を用いることができる。具体的には、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環等を当該複素環骨格に好適に用いることができる。
[混合材料の構成例]
また、複数種の物質を混合した材料を、層113に用いることができる。具体的には、アルカリ金属、アルカリ金属化合物またはアルカリ金属錯体と、電子輸送性を有する物質とを含む混合材料を、層113に用いることができる。
アルカリ金属、アルカリ金属化合物またはアルカリ金属錯体が、層113の厚さ方向において濃度差(0である場合も含む)をもって存在する構成が好ましい。
例えば、8−ヒドロキシキノリナト構造を含む金属錯体を用いることができる。また、8−ヒドロキシキノリナト構造を含む金属錯体のメチル置換体(例えば2−メチル置換体または5−メチル置換体)等を用いることもできる。
8−ヒドロキシキノリナト構造を含む金属錯体としては、例えば、8−ヒドロキシキノリナト−リチウム(略称:Liq)、8−ヒドロキシキノリナト−ナトリウム(略称:Naq)等を用いることができる。特に、一価の金属イオンの錯体、中でもリチウムの錯体が好ましく、Liqがより好ましい。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様の光電変換デバイス550Sの構成について、図1を参照しながら説明する。
<光電変換デバイス550Sの構成例>
本実施の形態で説明する光電変換デバイス550Sは、電極551Sと、電極552Sと、ユニット103Sと、層104と、を有する。電極552Sは、電極551Sと重なり、ユニット103Sは、電極551Sおよび電極552Sの間に挟まれ。また、層104は、電極551Sおよびユニット103Sの間に挟まれる。なお、例えば、実施の形態2において説明する構成を、ユニット103Sに用いることができる。
<電極551Sの構成例>
例えば、導電性材料を電極551Sに用いることができる。具体的には、金属、合金または導電性化合物を含む膜を、単層または積層で電極551Sに用いることができる。
例えば、効率よく光を反射する膜を電極551Sに用いることができる。具体的には、銀および銅等を含む合金、銀およびパラジウム等を含む合金またはアルミニウム等の金属膜を電極551Sに用いることができる。
また、例えば、光の一部を透過し、光の他の一部を反射する金属膜を電極551Sに用いることができる。これにより、微小共振器構造(マイクロキャビティ)を光電変換デバイス550Sに設けることができる。
また、例えば、可視光について透光性を有する膜を、電極551Sに用いることができる。具体的には、光が透過する程度に薄い金属の膜、合金の膜または導電性酸化物の膜などを、単層または積層で、電極551Sに用いることができる。
特に、4.0eV以上の仕事関数を備える材料を電極551Sに好適に用いることができる。
例えば、インジウムを含む導電性酸化物を用いることができる。具体的には、酸化インジウム、酸化インジウム−酸化スズ(略称:ITO)、ケイ素若しくは酸化ケイ素を含有した酸化インジウム−酸化スズ(略称:ITSO)、酸化インジウム−酸化亜鉛、酸化タングステン及び酸化亜鉛を含有した酸化インジウム(略称:IWZO)等を用いることができる。
また、例えば、亜鉛を含む導電性酸化物を用いることができる。具体的には、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛、アルミニウムを添加した酸化亜鉛などを用いることができる。
また、例えば、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、または金属材料の窒化物(例えば、窒化チタン)等を用いることができる。または、グラフェンを用いることができる。
《層104の構成例1》
例えば、正孔注入性を有する材料を、層104に用いることができる。また、層104を正孔注入層ということができる。
例えば、電界強度[V/cm]の平方根が600であるときに、正孔移動度が1×10−3cm/Vs以下である材料を層104に用いることができる。また、1×10[Ω・cm]以上1×10[Ω・cm]以下の抵抗率を備える膜を、層104に用いることができる。また、好ましくは、層104は、5×10[Ω・cm]以上1×10[Ω・cm]以下の抵抗率を備え、より好ましくは、1×10[Ω・cm]以上1×10[Ω・cm]以下の抵抗率を備える。
《層104の構成例2》
具体的には、電子受容性を有する物質を、層104に用いることができる。または、複数種の物質を含む複合材料を、層104に用いることができる。
[電子受容性を有する物質]
有機化合物および無機化合物を、電子受容性を有する物質に用いることができる。電子受容性を有する物質は、電界の印加により、隣接する正孔輸送層あるいは正孔輸送性を有する材料から電子を引き抜くことができる。
例えば、電子吸引基(ハロゲン基またはシアノ基)を有する化合物を、電子受容性を有する物質に用いることができる。なお、電子受容性を有する有機化合物は蒸着が容易で成膜がしやすい。これにより、光電変換デバイス550Sの生産性を高めることができる。
具体的には、7,7,8,8−テトラシアノ−2,3,5,6−テトラフルオロキノジメタン(略称:F−TCNQ)、クロラニル、2,3,6,7,10,11−ヘキサシアノ−1,4,5,8,9,12−ヘキサアザトリフェニレン(略称:HAT−CN)、1,3,4,5,7,8−ヘキサフルオロテトラシアノ−ナフトキノジメタン(略称:F6−TCNNQ)、2−(7−ジシアノメチレン−1,3,4,5,6,8,9,10−オクタフルオロ−7H−ピレン−2−イリデン)マロノニトリル、等を用いることができる。
特に、HAT−CNのように複素原子を複数有する縮合芳香環に電子吸引基が結合している化合物が、熱的に安定であり好ましい。
また、電子吸引基(特にフルオロ基のようなハロゲン基またはシアノ基)を有する[3]ラジアレン誘導体は、電子受容性が非常に高いため好ましい。
具体的には、α,α’,α’’−1,2,3−シクロプロパントリイリデントリス[4−シアノ−2,3,5,6−テトラフルオロベンゼンアセトニトリル]、α,α’,α’’−1,2,3−シクロプロパントリイリデントリス[2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンアセトニトリル]、α,α’,α’’−1,2,3−シクロプロパントリイリデントリス[2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゼンアセトニトリル]、等を用いることができる。
また、モリブデン酸化物、バナジウム酸化物、ルテニウム酸化物、タングステン酸化物、マンガン酸化物等を、電子受容性を有する物質に用いることができる。
また、フタロシアニン(略称:HPc)、銅フタロシアニン(CuPc)等のフタロシアニン系の錯体化合物、4,4’−ビス[N−(4−ジフェニルアミノフェニル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:DPAB)、N,N’−ビス{4−[ビス(3−メチルフェニル)アミノ]フェニル}−N,N’−ジフェニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(略称:DNTPD)等の芳香族アミン骨格を有する化合物を用いることができる。
また、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT/PSS)等の高分子等を用いることができる。
[複合材料の構成例1]
また、例えば、電子受容性を有する物質と正孔輸送性を有する材料を含む複合材料を層104に用いることができる。これにより、仕事関数が大きい材料だけでなく、仕事関数の小さい材料を電極551Sに用いることができる。または、仕事関数に依らず、広い範囲の材料から、電極551Sに用いる材料を選ぶことができる。
例えば、芳香族アミン骨格を有する化合物、カルバゾール誘導体、芳香族炭化水素、ビニル基を有している芳香族炭化水素、高分子化合物(オリゴマー、デンドリマー、ポリマー等)などを、複合材料の正孔輸送性を有する材料に用いることができる。また、正孔移動度が、1×10−6cm/Vs以上である材料を、複合材料の正孔輸送性を有する材料に好適に用いることができる。
また、比較的深いHOMO準位を有する物質を、複合材料の正孔輸送性を有する材料に好適に用いることができる。具体的には、HOMO準位が−5.7eV以上−5.4eV以下であると好ましい。
芳香族アミン骨格を有する化合物としては、例えば、N,N’−ジ(p−トリル)−N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン(略称:DTDPPA)、4,4’−ビス[N−(4−ジフェニルアミノフェニル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:DPAB)、N,N’−ビス{4−[ビス(3−メチルフェニル)アミノ]フェニル}−N,N’−ジフェニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(略称:DNTPD)、1,3,5−トリス[N−(4−ジフェニルアミノフェニル)−N−フェニルアミノ]ベンゼン(略称:DPA3B)、等を用いることができる。
カルバゾール誘導体としては、例えば、3−[N−(9−フェニルカルバゾール−3−イル)−N−フェニルアミノ]−9−フェニルカルバゾール(略称:PCzPCA1)、3,6−ビス[N−(9−フェニルカルバゾール−3−イル)−N−フェニルアミノ]−9−フェニルカルバゾール(略称:PCzPCA2)、3−[N−(1−ナフチル)−N−(9−フェニルカルバゾール−3−イル)アミノ]−9−フェニルカルバゾール(略称:PCzPCN1)、4,4’−ジ(N−カルバゾリル)ビフェニル(略称:CBP)、1,3,5−トリス[4−(N−カルバゾリル)フェニル]ベンゼン(略称:TCPB)、9−[4−(10−フェニル−9−アントラセニル)フェニル]−9H−カルバゾール(略称:CzPA)、1,4−ビス[4−(N−カルバゾリル)フェニル]−2,3,5,6−テトラフェニルベンゼン、等を用いることができる。
芳香族炭化水素としては、例えば、2−tert−ブチル−9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(略称:t−BuDNA)、2−tert−ブチル−9,10−ジ(1−ナフチル)アントラセン、9,10−ビス(3,5−ジフェニルフェニル)アントラセン(略称:DPPA)、2−tert−ブチル−9,10−ビス(4−フェニルフェニル)アントラセン(略称:t−BuDBA)、9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(略称:DNA)、9,10−ジフェニルアントラセン(略称:DPAnth)、2−tert−ブチルアントラセン(略称:t−BuAnth)、9,10−ビス(4−メチル−1−ナフチル)アントラセン(略称:DMNA)、2−tert−ブチル−9,10−ビス[2−(1−ナフチル)フェニル]アントラセン、9,10−ビス[2−(1−ナフチル)フェニル]アントラセン、2,3,6,7−テトラメチル−9,10−ジ(1−ナフチル)アントラセン、2,3,6,7−テトラメチル−9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン、9,9’−ビアントリル、10,10’−ジフェニル−9,9’−ビアントリル、10,10’−ビス(2−フェニルフェニル)−9,9’−ビアントリル、10,10’−ビス[(2,3,4,5,6−ペンタフェニル)フェニル]−9,9’−ビアントリル、アントラセン、テトラセン、ルブレン、ペリレン、2,5,8,11−テトラ(tert−ブチル)ペリレン、ペンタセン、コロネン、等を用いることができる。
ビニル基を有している芳香族炭化水素としては、例えば、4,4’−ビス(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニル(略称:DPVBi)、9,10−ビス[4−(2,2−ジフェニルビニル)フェニル]アントラセン(略称:DPVPA)、等を用いることができる。
高分子化合物としては、例えば、ポリ(N−ビニルカルバゾール)(略称:PVK)、ポリ(4−ビニルトリフェニルアミン)(略称:PVTPA)、ポリ[N−(4−{N’−[4−(4−ジフェニルアミノ)フェニル]フェニル−N’−フェニルアミノ}フェニル)メタクリルアミド](略称:PTPDMA)、ポリ[N,N’−ビス(4−ブチルフェニル)−N,N’−ビス(フェニル)ベンジジン](略称:Poly−TPD)、等を用いることができる。
また、例えば、カルバゾール骨格、ジベンゾフラン骨格、ジベンゾチオフェン骨格およびアントラセン骨格のいずれかを備える物質を、複合材料の正孔輸送性を有する材料に好適に用いることができる。また、ジベンゾフラン環またはジベンゾチオフェン環を含む置換基を有する芳香族アミン、ナフタレン環を有する芳香族モノアミン、または9−フルオレニル基がアリーレン基を介してアミンの窒素に結合する芳香族モノアミンを備える物質を、複合材料の正孔輸送性を有する材料に用いることができる。なお、N,N−ビス(4−ビフェニル)アミノ基を有する物質を用いると、光電変換デバイス550Sの信頼性を向上することができる。
これらの材料としては、例えば、N−(4−ビフェニル)−6,N−ジフェニルベンゾ[b]ナフト[1,2−d]フラン−8−アミン(略称:BnfABP)、N,N−ビス(4−ビフェニル)−6−フェニルベンゾ[b]ナフト[1,2−d]フラン−8−アミン(略称:BBABnf)、4,4’−ビス(6−フェニルベンゾ[b]ナフト[1,2−d]フラン−8−イル)−4’’−フェニルトリフェニルアミン(略称:BnfBB1BP)、N,N−ビス(4−ビフェニル)ベンゾ[b]ナフト[1,2−d]フラン−6−アミン(略称:BBABnf(6))、N,N−ビス(4−ビフェニル)ベンゾ[b]ナフト[1,2−d]フラン−8−アミン(略称:BBABnf(8))、N,N−ビス(4−ビフェニル)ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−4−アミン(略称:BBABnf(II)(4))、N,N−ビス[4−(ジベンゾフラン−4−イル)フェニル]−4−アミノ−p−ターフェニル(略称:DBfBB1TP)、N−[4−(ジベンゾチオフェン−4−イル)フェニル]−N−フェニル−4−ビフェニルアミン(略称:ThBA1BP)、4−(2−ナフチル)−4’,4’’−ジフェニルトリフェニルアミン(略称:BBAβNB)、4−[4−(2−ナフチル)フェニル]−4’,4’’−ジフェニルトリフェニルアミン(略称:BBAβNBi)、4,4’−ジフェニル−4’’−(6;1’−ビナフチル−2−イル)トリフェニルアミン(略称:BBAαNβNB)、4,4’−ジフェニル−4’’−(7;1’−ビナフチル−2−イル)トリフェニルアミン(略称:BBAαNβNB−03)、4,4’−ジフェニル−4’’−(7−フェニル)ナフチル−2−イルトリフェニルアミン(略称:BBAPβNB−03)、4,4’−ジフェニル−4’’−(6;2’−ビナフチル−2−イル)トリフェニルアミン(略称:BBA(βN2)B)、4,4’−ジフェニル−4’’−(7;2’−ビナフチル−2−イル)トリフェニルアミン(略称:BBA(βN2)B−03)、4,4’−ジフェニル−4’’−(4;2’−ビナフチル−1−イル)トリフェニルアミン(略称:BBAβNαNB)、4,4’−ジフェニル−4’’−(5;2’−ビナフチル−1−イル)トリフェニルアミン(略称:BBAβNαNB−02)、4−(4−ビフェニリル)−4’−(2−ナフチル)−4’’−フェニルトリフェニルアミン(略称:TPBiAβNB)、4−(3−ビフェニリル)−4’−[4−(2−ナフチル)フェニル]−4’’−フェニルトリフェニルアミン(略称:mTPBiAβNBi)、4−(4−ビフェニリル)−4’−[4−(2−ナフチル)フェニル]−4’’−フェニルトリフェニルアミン(略称:TPBiAβNBi)、4−フェニル−4’−(1−ナフチル)トリフェニルアミン(略称:αNBA1BP)、4,4’−ビス(1−ナフチル)トリフェニルアミン(略称:αNBB1BP)、4,4’−ジフェニル−4’’−[4’−(カルバゾール−9−イル)ビフェニル−4−イル]トリフェニルアミン(略称:YGTBi1BP)、4’−[4−(3−フェニル−9H−カルバゾール−9−イル)フェニル]トリス(1,1’−ビフェニル−4−イル)アミン(略称:YGTBi1BP−02)、4−ジフェニル−4’−(2−ナフチル)−4’’−{9−(4−ビフェニリル)カルバゾール)}トリフェニルアミン(略称:YGTBiβNB)、N−[4−(9−フェニル−9Hカルバゾール−3−イル)フェニル]−N−[4−(1−ナフチル)フェニル]−9,9’−スピロビ[9H−フルオレン]−2−アミン(略称:PCBNBSF)、N,N−ビス(4−ビフェニリル)−9,9’−スピロビ[9H−フルオレン]−2−アミン(略称:BBASF)、N,N−ビス(1,1’−ビフェニル−4−イル)−9,9’−スピロビ[9H−フルオレン]−4−アミン(略称:BBASF(4))、N−(1,1’−ビフェニル−2−イル)−N−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)−9,9’−スピロビ[9H−フルオレン]−4−アミン(略称:oFBiSF)、N−(4−ビフェニル)−N−(ジベンゾフラン−4−イル)−9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−アミン(略称:FrBiF)、N−[4−(1−ナフチル)フェニル]−N−[3−(6−フェニルジベンゾフラン−4−イル)フェニル]−1−ナフチルアミン(略称:mPDBfBNBN)、4−フェニル−4’−(9−フェニルフルオレン−9−イル)トリフェニルアミン(略称:BPAFLP)、4−フェニル−3’−(9−フェニルフルオレン−9−イル)トリフェニルアミン(略称:mBPAFLP)、4−フェニル−4’−[4−(9−フェニルフルオレン−9−イル)フェニル]トリフェニルアミン(略称:BPAFLBi)、4−フェニル−4’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBA1BP)、4,4’−ジフェニル−4’’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBBi1BP)、4−(1−ナフチル)−4’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBANB)、4,4’−ジ(1−ナフチル)−4’’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBNBB)、N−フェニル−N−[4−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)フェニル]スピロ−9,9’−ビフルオレン−2−アミン(略称:PCBASF)、N−(1,1’−ビフェニル−4−イル)−N−[4−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)フェニル]−9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−アミン(略称:PCBBiF)、9−ジメチル−N−[4−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)フェニル]−9H−フルオレン−2−アミン(略称:PCBBiF)、N,N−ビス(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)−9,9’−スピロビ−9H−フルオレン−4−アミン、N,N−ビス(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)−9,9’−スピロビ−9H−フルオレン−3−アミン、N,N−ビス(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)−9,9’−スピロビ−9H−フルオレン−2−アミン、N,N−ビス(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)−9,9’−スピロビ−9H−フルオレン−1−アミン、等を用いることができる。
[複合材料の構成例2]
例えば、電子受容性を有する物質と、正孔輸送性を有する材料と、アルカリ金属のフッ化物またはアルカリ土類金属のフッ化物とを、含む複合材料を、正孔注入性を有する材料に用いることができる。特に、原子比率において、フッ素原子が20%以上である複合材料を好適に用いることができる。これにより、層104の屈折率を低下することができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様の光電変換デバイス550Sの構成について、図1を参照しながら説明する。
<光電変換デバイス550Sの構成例>
本実施の形態で説明する光電変換デバイス550Sは、電極551Sと、電極552Sと、ユニット103Sと、層105と、を有する。電極552Sは、電極551Sと重なる領域を備え、ユニット103Sは、電極551Sおよび電極552Sの間に挟まれる領域を備える。また、層105は、ユニット103Sおよび電極552Sの間に挟まれる領域を備える。なお、例えば、実施の形態2において説明する構成を、ユニット103Sに用いることができる。
<電極552Sの構成例>
例えば、導電性材料を電極552Sに用いることができる。具体的には、金属、合金または導電性化合物を含む材料を、単層または積層で電極552Sに用いることができる。
例えば、実施の形態3において説明する電極551Sに用いることができる材料を、電極552Sに用いることができる。特に、電極551Sより仕事関数が小さい材料を電極552Sに好適に用いることができる。
例えば、元素周期表の第1族に属する元素、元素周期表の第2族に属する元素、希土類金属およびこれらを含む合金を、電極552Sに用いることができる。
具体的には、リチウム(Li)、セシウム(Cs)等、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)等、ユウロピウム(Eu)、イッテルビウム(Yb)等およびこれらを含む合金、例えばマグネシウムと銀の合金またはアルミニウムとリチウムの合金を、電極552Sに用いることができる。
《層105の構成例》
例えば、電子注入性を有する材料を、層105に用いることができる。また、層105を電子注入層ということができる。
具体的には、ドナー性を有する物質を、層105に用いることができる。または、ドナー性を有する物質と電子輸送性を有する材料を複合した材料を、層105に用いることができる。または、エレクトライドを、層105に用いることができる。これにより、例えば、電極552Sから電子を注入しやすくすることができる。または、仕事関数が小さい材料だけでなく、仕事関数の大きい材料を電極552Sに用いることができる。または、仕事関数に依らず、広い範囲の材料から、電極552Sに用いる材料を選ぶことができる。具体的には、Al、Ag、ITO、ケイ素または酸化ケイ素を含有した酸化インジウム−酸化スズなどを、電極552Sに用いることができる。
[ドナー性を有する物質]
例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属またはこれらの化合物(酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩等)を、ドナー性を有する物質に用いることができる。または、テトラチアナフタセン(略称:TTN)、ニッケロセン、デカメチルニッケロセン等の有機化合物を、ドナー性を有する物質に用いることもできる。
アルカリ金属化合物(酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩を含む)としては、酸化リチウム、フッ化リチウム(LiF)、フッ化セシウム(CsF)、炭酸リチウム、炭酸セシウム、8−ヒドロキシキノリナト−リチウム(略称:Liq)、等を用いることができる。
アルカリ土類金属化合物(酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩を含む)としては、フッ化カルシウム(CaF)、等を用いることができる。
[複合材料の構成例1]
また、複数種の物質を複合した材料を、電子注入性を有する材料に用いることができる。例えば、ドナー性を有する物質と電子輸送性を有する材料を、複合材料に用いることができる。
[電子輸送性を有する材料]
例えば、金属錯体またはπ電子不足型複素芳香環骨格を有する有機化合物を、電子輸送性を有する材料に用いることができる。
例えば、実施の形態2において説明する層113に用いることができる電子輸送性を有する材料を、複合材料に用いることができる。特に、電界強度[V/cm]の平方根が600である条件において、電子移動度が1×10−7cm/Vs以上、5×10−5cm/Vs以下である材料を、電子輸送性を有する材料に好適に用いることができる。
[複合材料の構成例2]
また、微結晶状態のアルカリ金属のフッ化物と電子輸送性を有する材料を、複合材料に用いることができる。または、微結晶状態のアルカリ土類金属のフッ化物と電子輸送性を有する材料を、複合材料に用いることができる。特に、アルカリ金属のフッ化物またはアルカリ土類金属のフッ化物を50wt%以上含む複合材料を好適に用いることができる。または、ビピリジン骨格を有する有機化合物を含む複合材料を好適に用いることができる。これにより、層105の屈折率を低下することができる。
[複合材料の構成例3]
例えば、非共有電子対を備える第1の有機化合物および第1の金属を含む複合材料を、層105に用いることができる。また、第1の有機化合物の電子数と第1の金属の電子数の合計が奇数であると好ましい。また、第1の有機化合物1モルに対する第1の金属のモル比率は、好ましくは0.1以上10以下、より好ましくは0.2以上2以下、さらに好ましくは0.2以上0.8以下である。
これにより、非共有電子対を備える第1の有機化合物は、第1の金属と相互に作用し、半占有軌道(SOMO:Singly Occupied Molecular Orbital)を形成することができる。また、電極552Sから層105に電子を注入する場合に、両者の間にある障壁を低減することができる。また、第1の金属は水および酸素との反応性が乏しいため、光電変換デバイス550Sの耐湿性を向上することができる。
また、電子スピン共鳴法(ESR:Electron spin resonance)を用いて測定したスピン密度が、好ましくは1×1016spins/cm以上、より好ましくは5×1016spins/cm以上、さらに好ましくは1×1017spins/cm以上である複合材料を、層105に用いることができる。
[非共有電子対を備える有機化合物]
例えば、電子輸送性を有する材料を、非共有電子対を備える有機化合物に用いることができる。例えば、電子不足型複素芳香環を有する化合物を用いることができる。具体的には、ピリジン環、ジアジン環(ピリミジン環、ピラジン環、ピリダジン環)、トリアジン環の少なくとも一つを有する化合物を用いることができる。
なお、非共有電子対を備える有機化合物の最低空軌道(LUMO:Lowest Unoccupied Molecular Orbital)準位が、−3.6eV以上−2.3eV以下であると好ましい。また、一般にCV(サイクリックボルタンメトリー)、光電子分光法、光吸収分光法、逆光電子分光法等により、有機化合物のHOMO準位及びLUMO準位を見積もることができる。
例えば、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(略称:BPhen)、2,9−ジ(ナフタレン−2−イル)−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(略称:NBPhen)、ジキノキサリノ[2,3−a:2’,3’−c]フェナジン(略称:HATNA)、2,4,6−トリス[3’−(ピリジン−3−イル)ビフェニル−3−イル]−1,3,5−トリアジン(略称:TmPPPyTz)等を、非共有電子対を備える有機化合物に用いることができる。なお、NBPhenはBPhenと比較して、高いガラス転移温度(Tg)を備え、耐熱性に優れる。
また、例えば、銅フタロシアニンを、非共有電子対を備える有機化合物に用いることができる。なお、銅フタロシアニンの電子数は奇数である。
[第1の金属]
例えば、非共有電子対を備える第1の有機化合物の電子数が偶数である場合、周期表における奇数の族である金属および第1の有機化合物の複合材料を、層105に用いることができる。
例えば、第7族の金属であるマンガン(Mn)、第9族の金属であるコバルト(Co)、第11族の金属である銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)、第13族の金属であるアルミニウム(Al)、インジウム(In)は、周期表において奇数の族である。なお、第11族の元素は、第7族または第9族元素と比べて融点が低く、真空蒸着に好適である。特に、Agは融点が低く好ましい。
なお、電極552Sおよび層105にAgを用いることにより、層105および電極552Sの密着性を高めることができる。
また、非共有電子対を備える第1の有機化合物の電子数が奇数である場合、周期表における偶数の族である第1の金属および第1の有機化合物の複合材料を、層105に用いることができる。例えば、第8族の金属である鉄(Fe)は、周期表において偶数の族である。
[エレクトライド]
例えば、カルシウムとアルミニウムの混合酸化物に電子を高濃度添加した物質等を、電子注入性を有する材料に用いることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置700の構成について、図2Aおよび図2Bを参照しながら説明する。
図2Aは、本発明の一態様の表示装置700の構成を説明する断面図であり、図2Bは、図2Aとは異なる本発明の一態様の表示装置700の構成を説明する断面図である。
<表示装置700の構成例1>
本実施の形態で説明する表示装置700は、発光デバイス550X(i,j)と、光電変換デバイス550S(i,j)とを有する(図2A参照)。光電変換デバイス550S(i,j)は、発光デバイス550X(i,j)と隣接する。
また、表示装置700は絶縁膜521を有し、光電変換デバイス550S(i,j)および発光デバイス550X(i,j)は、絶縁膜521上に形成される。
《光電変換デバイス550S(i,j)の構成例1》
光電変換デバイス550S(i,j)は、電極551S(i,j)と、電極552S(i,j)と、ユニット103S(i,j)と、を有する。また、層104および層105を有する。
例えば、実施の形態2乃至実施の形態4において説明する光電変換デバイスを、光電変換デバイス550S(i,j)に用いることができる。具体的には、電極551Sに用いることができる構成を電極551S(i,j)に用いることができる。また、ユニット103Sに用いることができる構成をユニット103S(i,j)に用いることができる。また、実施の形態3において説明する構成を層104に用いることができ、実施の形態5において説明する構成を層105に用いることができる。
《発光デバイス550X(i,j)の構成例1》
発光デバイス550X(i,j)は、電極551X(i,j)と、電極552X(i,j)と、ユニット103X(i,j)と、を有する(図2A参照)。電極552X(i,j)は電極551X(i,j)と重なり、ユニット103X(i,j)は、電極551X(i,j)および電極552X(i,j)の間に挟まれる。
電極551X(i,j)は電極551S(i,j)に隣接し、電極551X(i,j)は電極551X(i,j)との間に間隙551XS(i,j)を備える。
また、例えば、電極551S(i,j)に用いることができる材料を、電極551X(i,j)に用いることができる。
《ユニット103X(i,j)の構成例1》
ユニット103X(i,j)は、単層構造または積層構造を備える。例えば、ユニット103X(i,j)は、層111X(i,j)、層112および層113を備える(図2A参照)。層111X(i,j)は層112および層113の間に挟まれ、層112は電極551X(i,j)および層111X(i,j)の間に挟まれ、層113は電極552X(i,j)および層111X(i,j)の間に挟まれる。
例えば、発光層、正孔輸送層、電子輸送層、キャリアブロック層、などの機能層から選択した層を、ユニット103X(i,j)に用いることができる。また、正孔注入層、電子注入層、励起子ブロック層および電荷発生層などの機能層から選択した層を、ユニット103X(i,j)に用いることができる。
《発光デバイス550X(i,j)の構成例2》
また、発光デバイス550X(i,j)は、層104と、層105と、を有する。層104は、電極551X(i,j)およびユニット103X(i,j)の間に挟まれ、層105は、ユニット103X(i,j)および電極552X(i,j)に間に挟まれる。
なお、光電変換デバイス550S(i,j)の構成の一部を発光デバイス550X(i,j)の構成の一部に用いることができる。これにより、構成の一部を共通にすることができる。また、作製工程を簡略化することができる。
<表示装置700の構成例2>
また、本実施の形態で説明する表示装置700は、絶縁膜528を有する(図2A参照)。
《絶縁膜528の構成例》
絶縁膜528は開口部を備え、一の開口部は電極551S(i,j)と重なり、他の開口部は電極551X(i,j)と重なる。
<表示装置700の構成例3>
また、本実施の形態で説明する表示装置700は、層111X(i,j)を備える(図2Aまたは図2B参照)。
《層111X(i,j)の構成例1》
例えば、発光性の材料または発光性の材料およびホスト材料を、層111X(i,j)に用いることができる。また、層111X(i,j)を発光層ということができる。なお、正孔と電子が再結合する領域に層111X(i,j)を配置する構成が好ましい。これにより、キャリアの再結合により生じるエネルギーを、効率よく光にして射出することができる。また、電極等に用いる金属から遠ざけて層111X(i,j)を配置する構成が好ましい。これにより、電極等に用いる金属による消光現象を抑制することができる。
例えば、青色の光を射出する発光デバイス、緑色の光を射出する発光デバイスおよび赤色の光を射出する発光デバイスを表示装置700に配置することができる。また、白色の光を射出する発光デバイス、黄色の光を射出する発光デバイスまたは赤外線を射出する発光デバイスを表示装置700に配置することができる。
《層111X(i,j)の構成例2》
例えば、蛍光発光物質、りん光発光物質または熱活性化遅延蛍光(TADF:Thermally Delayed Fluorescence)を示す物質(TADF材料ともいう)を、発光性の材料に用いることができる。これにより、キャリアの再結合により生じたエネルギーを、発光性の材料から光ELXとして放出することができる(図2Aまたは図2B参照)。
[蛍光発光物質]
蛍光発光物質を層111X(i,j)に用いることができる。例えば、以下に例示する蛍光発光物質を層111X(i,j)に用いることができる。なお、これに限定されず、さまざまな公知の蛍光性発光物質を層111X(i,j)に用いることができる。
具体的には、5,6−ビス[4−(10−フェニル−9−アントリル)フェニル]−2,2’−ビピリジン(略称:PAP2BPy)、5,6−ビス[4’−(10−フェニル−9−アントリル)ビフェニル−4−イル]−2,2’−ビピリジン(略称:PAPP2BPy)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス[4−(9−フェニル−9H−フルオレン−9−イル)フェニル]ピレン−1,6−ジアミン(略称:1,6FLPAPrn)、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ビス[3−(9−フェニル−9H−フルオレン−9−イル)フェニル]ピレン−1,6−ジアミン(略称:1,6mMemFLPAPrn)、N,N’−ビス[4−(9H−カルバゾール−9−イル)フェニル]−N,N’−ジフェニルスチルベン−4,4’−ジアミン(略称:YGA2S)、4−(9H−カルバゾール−9−イル)−4’−(10−フェニル−9−アントリル)トリフェニルアミン(略称:YGAPA)、4−(9H−カルバゾール−9−イル)−4’−(9,10−ジフェニル−2−アントリル)トリフェニルアミン(略称:2YGAPPA)、N,9−ジフェニル−N−[4−(10−フェニル−9−アントリル)フェニル]−9H−カルバゾール−3−アミン(略称:PCAPA)、ペリレン、2,5,8,11−テトラ(tert−ブチル)ペリレン(略称:TBP)、4−(10−フェニル−9−アントリル)−4’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBAPA)、N,N’’−(2−tert−ブチルアントラセン−9,10−ジイルジ−4,1−フェニレン)ビス[N,N’,N’−トリフェニル−1,4−フェニレンジアミン](略称:DPABPA)、N,9−ジフェニル−N−[4−(9,10−ジフェニル−2−アントリル)フェニル]−9H−カルバゾール−3−アミン(略称:2PCAPPA)、N−[4−(9,10−ジフェニル−2−アントリル)フェニル]−N,N’,N’−トリフェニル−1,4−フェニレンジアミン(略称:2DPAPPA)、N,N,N’,N’,N’’,N’’,N’’’,N’’’−オクタフェニルジベンゾ[g,p]クリセン−2,7,10,15−テトラアミン(略称:DBC1)、クマリン30、N−(9,10−ジフェニル−2−アントリル)−N,9−ジフェニル−9H−カルバゾール−3−アミン(略称:2PCAPA)、N−[9,10−ビス(1,1’−ビフェニル−2−イル)−2−アントリル]−N,9−ジフェニル−9H−カルバゾール−3−アミン(略称:2PCABPhA)、N−(9,10−ジフェニル−2−アントリル)−N,N’,N’−トリフェニル−1,4−フェニレンジアミン(略称:2DPAPA)、N−[9,10−ビス(1,1’−ビフェニル−2−イル)−2−アントリル]−N,N’,N’−トリフェニル−1,4−フェニレンジアミン(略称:2DPABPhA)、9,10−ビス(1,1’−ビフェニル−2−イル)−N−[4−(9H−カルバゾール−9−イル)フェニル]−N−フェニルアントラセン−2−アミン(略称:2YGABPhA)、N,N,9−トリフェニルアントラセン−9−アミン(略称:DPhAPhA)、クマリン545T、N,N’−ジフェニルキナクリドン、(略称:DPQd)、ルブレン、5,12−ビス(1,1’−ビフェニル−4−イル)−6,11−ジフェニルテトラセン(略称:BPT)、2−(2−{2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エテニル}−6−メチル−4H−ピラン−4−イリデン)プロパンジニトリル(略称:DCM1)、2−{2−メチル−6−[2−(2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]キノリジン−9−イル)エテニル]−4H−ピラン−4−イリデン}プロパンジニトリル(略称:DCM2)、N,N,N’,N’−テトラキス(4−メチルフェニル)テトラセン−5,11−ジアミン(略称:p−mPhTD)、7,14−ジフェニル−N,N,N’,N’−テトラキス(4−メチルフェニル)アセナフト[1,2−a]フルオランテン−3,10−ジアミン(略称:p−mPhAFD)、2−{2−イソプロピル−6−[2−(1,1,7,7−テトラメチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]キノリジン−9−イル)エテニル]−4H−ピラン−4−イリデン}プロパンジニトリル(略称:DCJTI)、2−{2−tert−ブチル−6−[2−(1,1,7,7−テトラメチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]キノリジン−9−イル)エテニル]−4H−ピラン−4−イリデン}プロパンジニトリル(略称:DCJTB)、2−(2,6−ビス{2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エテニル}−4H−ピラン−4−イリデン)プロパンジニトリル(略称:BisDCM)、2−{2,6−ビス[2−(8−メトキシ−1,1,7,7−テトラメチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]キノリジン−9−イル)エテニル]−4H−ピラン−4−イリデン}プロパンジニトリル(略称:BisDCJTM)、N,N’−(ピレン−1,6−ジイル)ビス[(6,N−ジフェニルベンゾ[b]ナフト[1,2−d]フラン)−8−アミン](略称:1,6BnfAPrn−03)、3,10−ビス[N−(9−フェニル−9H−カルバゾール−2−イル)−N−フェニルアミノ]ナフト[2,3−b;6,7−b’]ビスベンゾフラン(略称:3,10PCA2Nbf(IV)−02)、3,10−ビス[N−(ジベンゾフラン−3−イル)−N−フェニルアミノ]ナフト[2,3−b;6,7−b’]ビスベンゾフラン(略称:3,10FrA2Nbf(IV)−02)、等を用いることができる。
特に、1,6FLPAPrnまたは1,6mMemFLPAPrn、1,6BnfAPrn−03のようなピレンジアミン化合物に代表される縮合芳香族ジアミン化合物は、ホールトラップ性が高く、発光効率または信頼性に優れているため好ましい。
[りん光発光物質]
りん光発光物質を層111X(i,j)に用いることができる。例えば、以下に例示するりん光発光物質を層111X(i,j)に用いることができる。なお、これに限定されず、さまざまな公知のりん光性発光物質を層111X(i,j)に用いることができる。
例えば、4H−トリアゾール骨格を有する有機金属イリジウム錯体、1H−トリアゾール骨格を有する有機金属イリジウム錯体、イミダゾール骨格を有する有機金属イリジウム錯体、電子吸引基を有するフェニルピリジン誘導体を配位子とする有機金属イリジウム錯体、ピリミジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体、ピラジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体、ピリジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体、希土類金属錯体、白金錯体、等を層111X(i,j)に用いることができる。
[りん光発光物質(青色)]
4H−トリアゾール骨格を有する有機金属イリジウム錯体等としては、例えば、トリス{2−[5−(2−メチルフェニル)−4−(2,6−ジメチルフェニル)−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル−κN2]フェニル−κC}イリジウム(III)(略称:[Ir(mpptz−dmp)])、トリス(5−メチル−3,4−ジフェニル−4H−1,2,4−トリアゾラト)イリジウム(III)(略称:[Ir(Mptz)])、トリス[4−(3−ビフェニル)−5−イソプロピル−3−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾラト]イリジウム(III)(略称:[Ir(iPrptz−3b)])、等を用いることができる。
1H−トリアゾール骨格を有する有機金属イリジウム錯体等としては、例えば、トリス[3−メチル−1−(2−メチルフェニル)−5−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾラト]イリジウム(III)(略称:[Ir(Mptz1−mp)])、トリス(1−メチル−5−フェニル−3−プロピル−1H−1,2,4−トリアゾラト)イリジウム(III)(略称:[Ir(Prptz1−Me)])、等を用いることができる。
イミダゾール骨格を有する有機金属イリジウム錯体等としては、例えば、fac−トリス[1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−2−フェニル−1H−イミダゾール]イリジウム(III)(略称:[Ir(iPrpmi)])、トリス[3−(2,6−ジメチルフェニル)−7−メチルイミダゾ[1,2−f]フェナントリジナト]イリジウム(III)(略称:[Ir(dmpimpt−Me)])、等を用いることができる。
電子吸引基を有するフェニルピリジン誘導体を配位子とする有機金属イリジウム錯体等としては、例えば、ビス[2−(4’,6’−ジフルオロフェニル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(III)テトラキス(1−ピラゾリル)ボラート(略称:FIr6)、ビス[2−(4’,6’−ジフルオロフェニル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(III)ピコリナート(略称:FIrpic)、ビス{2−[3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジナト−N,C2’}イリジウム(III)ピコリナート(略称:[Ir(CFppy)(pic)])、ビス[2−(4’,6’−ジフルオロフェニル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:FIracac)、等を用いることができる。
なお、これらは青色のりん光発光を示す化合物であり、440nmから520nmに発光波長のピークを有する化合物である。
[りん光発光物質(緑色)]
ピリミジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体等としては、例えば、トリス(4−メチル−6−フェニルピリミジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(mppm)])、トリス(4−t−ブチル−6−フェニルピリミジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(tBuppm)])、(アセチルアセトナト)ビス(6−メチル−4−フェニルピリミジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(mppm)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス(6−tert−ブチル−4−フェニルピリミジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(tBuppm)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス[6−(2−ノルボルニル)−4−フェニルピリミジナト]イリジウム(III)(略称:[Ir(nbppm)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス[5−メチル−6−(2−メチルフェニル)−4−フェニルピリミジナト]イリジウム(III)(略称:[Ir(mpmppm)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス(4,6−ジフェニルピリミジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(dppm)(acac)])、等を用いることができる。
ピラジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体等としては、例えば、(アセチルアセトナト)ビス(3,5−ジメチル−2−フェニルピラジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(mppr−Me)(acac)])、(アセチルアセトナト)ビス(5−イソプロピル−3−メチル−2−フェニルピラジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(mppr−iPr)(acac)])、等を用いることができる。
ピリジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体等としては、例えば、トリス(2−フェニルピリジナト−N,C2’)イリジウム(III)(略称:[Ir(ppy)])、ビス(2−フェニルピリジナト−N,C2’)イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:[Ir(ppy)(acac)])、ビス(ベンゾ[h]キノリナト)イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:[Ir(bzq)(acac)])、トリス(ベンゾ[h]キノリナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(bzq)])、トリス(2−フェニルキノリナト−N,C2’)イリジウム(III)(略称:[Ir(pq)])、ビス(2−フェニルキノリナト−N,C2’)イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:[Ir(pq)(acac)])、[2−d3−メチル−8−(2−ピリジニル−κN)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン−κC]ビス[2−(5−d3−メチル−2−ピリジニル−κN2)フェニル−κC]イリジウム(III)(略称:[Ir(5mppy−d3)(mbfpypy−d3)])、[2−d3−メチル−(2−ピリジニル−κN)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン−κC]ビス[2−(2−ピリジニル−κN)フェニル−κC]イリジウム(III)(略称:[Ir(ppy)(mbfpypy−d3)])、等を用いることができる。
希土類金属錯体としては、例えば、トリス(アセチルアセトナト)(モノフェナントロリン)テルビウム(III)(略称:[Tb(acac)(Phen)])、などが挙げられる。
なお、これらは主に緑色のりん光発光を示す化合物であり、500nmから600nmに発光波長のピークを有する。また、ピリミジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体は、信頼性または発光効率において、際だって優れる。
[りん光発光物質(赤色)]
ピリミジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体等としては、例えば、(ジイソブチリルメタナト)ビス[4,6−ビス(3−メチルフェニル)ピリミジナト]イリジウム(III)(略称:[Ir(5mdppm)(dibm)])、ビス[4,6−ビス(3−メチルフェニル)ピリミジナト](ジピバロイルメタナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(5mdppm)(dpm)])、ビス[4,6−ジ(ナフタレン−1−イル)ピリミジナト](ジピバロイルメタナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(d1npm)(dpm)])、等を用いることができる。
ピラジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体等としては、例えば、(アセチルアセトナト)ビス(2,3,5−トリフェニルピラジナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(tppr)(acac)])、ビス(2,3,5−トリフェニルピラジナト)(ジピバロイルメタナト)イリジウム(III)(略称:[Ir(tppr)(dpm)])、(アセチルアセトナト)ビス[2,3−ビス(4−フルオロフェニル)キノキサリナト]イリジウム(III)(略称:[Ir(Fdpq)(acac)])、等を用いることができる。
ピリジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体等としては、例えば、トリス(1−フェニルイソキノリナト−N,C2’)イリジウム(III)(略称:[Ir(piq)])、ビス(1−フェニルイソキノリナト−N,C2’)イリジウム(III)アセチルアセトナート(略称:[Ir(piq)(acac)])、等を用いることができる。
希土類金属錯体等としては、例えば、トリス(1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオナト)(モノフェナントロリン)ユーロピウム(III)(略称:[Eu(DBM)(Phen)])、トリス[1−(2−テノイル)−3,3,3−トリフルオロアセトナト](モノフェナントロリン)ユーロピウム(III)(略称:[Eu(TTA)(Phen)])、等を用いることができる。
白金錯体等としては、例えば、2,3,7,8,12,13,17,18−オクタエチル−21H,23H−ポルフィリン白金(II)(略称:PtOEP)、等を用いることができる。
なお、これらは、赤色のりん光発光を示す化合物であり、600nmから700nmに発光のピークを有する。また、ピラジン骨格を有する有機金属イリジウム錯体は、表示装置に良好に用いることができる色度の赤色発光が得られる。
[熱活性化遅延蛍光(TADF)を示す物質]
TADF材料を層111X(i,j)に用いることができる。例えば、以下に例示するTADF材料を発光性の材料に用いることができる。なお、これに限定されず、さまざまな公知のTADF材料を、発光性の材料に用いることができる。
TADF材料は、S1準位とT1準位との差が小さく、わずかな熱エネルギーによって三重項励起状態から一重項励起状態に逆項間交差(アップコンバート)できる。これにより、三重項励起状態から一重項励起状態を効率よく生成することができる。また、三重項励起エネルギーを発光に変換することができる。
また、2種類の物質で励起状態を形成する励起錯体(エキサイプレックス、エキシプレックスまたはExciplexともいう)は、S1準位とT1準位との差が極めて小さく、三重項励起エネルギーを一重項励起エネルギーに変換することが可能なTADF材料としての機能を有する。
なお、T1準位の指標としては、例えば、低温(例えば77Kから10K)で観測されるりん光スペクトルを用いればよい。TADF材料としては、例えば、その蛍光スペクトルの短波長側の裾において接線を引き、その外挿線の波長のエネルギーをS1準位とし、りん光スペクトルの短波長側の裾において接線を引き、その外挿線の波長のエネルギーをT1準位とした際に、そのS1準位とT1準位の差が0.3eV以下であることが好ましく、0.2eV以下であることがさらに好ましい。
また、TADF材料を発光物質として用いる場合、ホスト材料のS1準位はTADF材料のS1準位より高い方が好ましい。また、ホスト材料のT1準位はTADF材料のT1準位より高いことが好ましい。
例えば、フラーレン及びその誘導体、アクリジン及びその誘導体、エオシン誘導体等をTADF材料に用いることができる。また、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、スズ(Sn)、白金(Pt)、インジウム(In)、もしくはパラジウム(Pd)等を含む金属含有ポルフィリンをTADF材料に用いることができる。
具体的には、構造式を以下に示す、プロトポルフィリン−フッ化スズ錯体(SnF(Proto IX))、メソポルフィリン−フッ化スズ錯体(SnF(Meso IX))、ヘマトポルフィリン−フッ化スズ錯体(SnF(Hemato IX))、コプロポルフィリンテトラメチルエステル−フッ化スズ錯体(SnF(Copro III−4Me))、オクタエチルポルフィリン−フッ化スズ錯体(SnF(OEP))、エチオポルフィリン−フッ化スズ錯体(SnF(Etio I))、オクタエチルポルフィリン−塩化白金錯体(PtClOEP)、等を用いることができる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000023
また、例えば、π電子過剰型複素芳香環とπ電子不足型複素芳香環の一方または両方を有する複素環化合物をTADF材料に用いることができる。
具体的には、構造式を以下に示す、2−(ビフェニル−4−イル)−4,6−ビス(12−フェニルインドロ[2,3−a]カルバゾール−11−イル)−1,3,5−トリアジン(略称:PIC−TRZ)、9−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−9’−フェニル−9H,9’H−3,3’−ビカルバゾール(略称:PCCzTzn)、2−{4−[3−(N−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)−9H−カルバゾール−9−イル]フェニル}−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(略称:PCCzPTzn)、2−[4−(10H−フェノキサジン−10−イル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(略称:PXZ−TRZ)、3−[4−(5−フェニル−5,10−ジヒドロフェナジン−10−イル)フェニル]−4,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾール(略称:PPZ−3TPT)、3−(9,9−ジメチル−9H−アクリジン−10−イル)−9H−キサンテン−9−オン(略称:ACRXTN)、ビス[4−(9,9−ジメチル−9,10−ジヒドロアクリジン)フェニル]スルホン(略称:DMAC−DPS)、10−フェニル−10H,10’H−スピロ[アクリジン−9,9’−アントラセン]−10’−オン(略称:ACRSA)、等を用いることができる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000024
該複素環化合物は、π電子過剰型複素芳香環及びπ電子不足型複素芳香環を有するため、電子輸送性及び正孔輸送性が共に高く、好ましい。特に、π電子不足型複素芳香環を有する骨格のうち、ピリジン骨格、ジアジン骨格(ピリミジン骨格、ピラジン骨格、ピリダジン骨格)、およびトリアジン骨格は、安定で信頼性が良好なため好ましい。特に、ベンゾフロピリミジン骨格、ベンゾチエノピリミジン骨格、ベンゾフロピラジン骨格、ベンゾチエノピラジン骨格は電子受容性が高く、信頼性が良好なため好ましい。
また、π電子過剰型複素芳香環を有する骨格の中でも、アクリジン骨格、フェノキサジン骨格、フェノチアジン骨格、フラン骨格、チオフェン骨格、及びピロール骨格は、安定で信頼性が良好なため、当該骨格の少なくとも一を有することが好ましい。なお、フラン骨格としては、例えば、ジベンゾフラン骨格が、チオフェン骨格としては、例えば、ジベンゾチオフェン骨格が、それぞれ好ましい。また、ピロール骨格としては、例えば、インドール骨格、カルバゾール骨格、インドロカルバゾール骨格、ビカルバゾール骨格、3−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)−9H−カルバゾール骨格が特に好ましい。
なお、π電子過剰型複素芳香環とπ電子不足型複素芳香環とが直接結合した物質は、π電子過剰型複素芳香環の電子供与性とπ電子不足型複素芳香環の電子受容性が共に強くなり、S1準位とT1準位のエネルギー差が小さくなるため、熱活性化遅延蛍光を効率よく得られることから特に好ましい。なお、π電子不足型複素芳香環の代わりに、シアノ基のような電子吸引基が結合した芳香環を用いても良い。また、π電子過剰型骨格として、芳香族アミン骨格、フェナジン骨格等を用いることができる。
また、π電子不足型骨格として、キサンテン骨格、チオキサンテンジオキサイド骨格、オキサジアゾール骨格、トリアゾール骨格、イミダゾール骨格、アントラキノン骨格、フェニルボランまたはボラントレン等の含ホウ素骨格、ベンゾニトリルまたはシアノベンゼン等のニトリル基またはシアノ基を有する芳香環または複素芳香環、ベンゾフェノン等のカルボニル骨格、ホスフィンオキシド骨格、スルホン骨格等を用いることができる。
このように、π電子不足型複素芳香環およびπ電子過剰型複素芳香環の少なくとも一方の代わりにπ電子不足型骨格およびπ電子過剰型骨格を用いることができる。
《層111X(i,j)の構成例3》
キャリア輸送性を備える材料をホスト材料に用いることができる。例えば、正孔輸送性を有する材料、電子輸送性を有する材料、熱活性化遅延蛍光TADF(Thermally Delayed Fluorescence)を示す物質、アントラセン骨格を有する材料および混合材料等をホスト材料に用いることができる。なお、層111X(i,j)に含まれる発光性の材料より大きいバンドギャップを備える材料を、ホスト材料に用いる構成が好ましい。これにより、層111X(i,j)において生じる励起子からホスト材料へのエネルギー移動を、抑制することができる。
[正孔輸送性を有する材料]
正孔移動度が、1×10−6cm/Vs以上である材料を、正孔輸送性を有する材料に好適に用いることができる。
例えば、層112に用いることができる正孔輸送性を有する材料を、層111X(i,j)に用いることができる。具体的には、正孔輸送層に用いることができる正孔輸送性を有する材料を、層111X(i,j)に用いることができる。
[電子輸送性を有する材料]
例えば、金属錯体またはπ電子不足型複素芳香環骨格を有する有機化合物を、電子輸送性を有する材料に用いることができる。
例えば、実施の形態2において説明する層113に用いることができる電子輸送性を有する材料を、層111Xに用いることができる。
[アントラセン骨格を有する材料]
アントラセン骨格を有する有機化合物を、ホスト材料に用いることができる。特に、発光物質に蛍光発光物質を用いる場合において、アントラセン骨格を有する有機化合物は好適である。これにより、発光効率および耐久性が良好な発光デバイスを実現することができる。
アントラセン骨格を有する有機化合物としては、例えば、ジフェニルアントラセン骨格、特に9,10−ジフェニルアントラセン骨格を有する有機化合物が化学的に安定であるため好ましい。また、ホスト材料がカルバゾール骨格を有する場合、正孔の注入・輸送性が高まるため好ましい。特に、ホスト材料がジベンゾカルバゾール骨格を含む場合、カルバゾールよりもHOMO準位が0.1eV程度浅くなり、正孔が入りやすくなる上に、正孔輸送性にも優れ、耐熱性も高くなるため好適である。なお、正孔注入・輸送性の観点から、カルバゾール骨格に換えて、ベンゾフルオレン骨格またはジベンゾフルオレン骨格を用いてもよい。
したがって、9,10−ジフェニルアントラセン骨格およびカルバゾール骨格を共に有する物質、9,10−ジフェニルアントラセン骨格およびベンゾカルバゾール骨格を共に有する物質、9,10−ジフェニルアントラセン骨格およびジベンゾカルバゾール骨格を共に有する物質は、ホスト材料として好ましい。
例えば、6−[3−(9,10−ジフェニル−2−アントリル)フェニル]−ベンゾ[b]ナフト[1,2−d]フラン(略称:2mBnfPPA)、9−フェニル−10−{4−(9−フェニル−9H−フルオレン−9−イル)ビフェニル−4’−イル}アントラセン(略称:FLPPA)、9−(1−ナフチル)−10−[4−(2−ナフチル)フェニル]アントラセン(略称:αN−βNPAnth)、9−フェニル−3−[4−(10−フェニル−9−アントリル)フェニル]−9H−カルバゾール(略称:PCzPA)、9−[4−(10−フェニル−9−アントラセニル)フェニル]−9H−カルバゾール(略称:CzPA)、7−[4−(10−フェニル−9−アントリル)フェニル]−7H−ジベンゾ[c,g]カルバゾール(略称:cgDBCzPA)、3−[4−(1−ナフチル)−フェニル]−9−フェニル−9H−カルバゾール(略称:PCPN)、等を用いることができる。
特に、CzPA、cgDBCzPA、2mBnfPPA、PCzPAは非常に良好な特性を示す。
[熱活性化遅延蛍光(TADF)を示す物質]
TADF材料をホスト材料に用いることができる。TADF材料をホスト材料に用いると、TADF材料で生成した三重項励起エネルギーを、逆項間交差によって一重項励起エネルギーに変換することができる。さらに、励起エネルギーを発光物質に移動することができる。換言すれば、TADF材料はエネルギードナーとして機能し、発光物質はエネルギーアクセプターとして機能する。これにより、発光デバイスの発光効率を高めることができる。
これは、上記発光物質が蛍光発光物質である場合に、非常に有効である。また、このとき、高い発光効率を得るためには、TADF材料のS1準位は、蛍光発光物質のS1準位より高いことが好ましい。また、TADF材料のT1準位は、蛍光発光物質のS1準位より高いことが好ましい。したがって、TADF材料のT1準位は、蛍光発光物質のT1準位より高いことが好ましい。
また、蛍光発光物質の最も低エネルギー側の吸収帯の波長と重なるような発光を呈するTADF材料を用いることが好ましい。そうすることで、TADF材料から蛍光発光物質への励起エネルギーの移動がスムーズとなり、効率よく発光が得られるため、好ましい。
また、効率よく三重項励起エネルギーから逆項間交差によって一重項励起エネルギーが生成されるためには、TADF材料でキャリア再結合が生じることが好ましい。また、TADF材料で生成した三重項励起エネルギーが蛍光発光物質の三重項励起エネルギーに移動しないことが好ましい。そのためには、蛍光発光物質は、蛍光発光物質が有する発光団(発光の原因となる骨格)の周囲に保護基を有すると好ましい。該保護基としては、例えば、π結合を有さない置換基が好ましく、飽和炭化水素が好ましく、具体的には炭素数3以上10以下のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数3以上10以下のシクロアルキル基、炭素数3以上10以下のトリアルキルシリル基が挙げられ、保護基が複数あるとさらに好ましい。π結合を有さない置換基は、キャリアを輸送する機能に乏しいため、キャリア輸送またはキャリア再結合に影響をほとんど与えずに、TADF材料と蛍光発光物質の発光団との距離を遠ざけることができる。
ここで、発光団とは、蛍光発光物質において発光の原因となる原子団(骨格)を指す。発光団は、π結合を有する骨格が好ましく、芳香環を含むことが好ましく、縮合芳香環または縮合複素芳香環を有すると好ましい。
縮合芳香環または縮合複素芳香環としては、例えば、フェナントレン骨格、スチルベン骨格、アクリドン骨格、フェノキサジン骨格、フェノチアジン骨格等が挙げられる。特に、ナフタレン骨格、アントラセン骨格、フルオレン骨格、クリセン骨格、トリフェニレン骨格、テトラセン骨格、ピレン骨格、ペリレン骨格、クマリン骨格、キナクリドン骨格、ナフトビスベンゾフラン骨格を有する蛍光発光物質は蛍光量子収率が高いため好ましい。
例えば、発光性の材料に用いることができるTADF材料を、ホスト材料に用いることができる。
[混合材料の構成例1]
また、複数種の物質を混合した材料を、ホスト材料に用いることができる。例えば、電子輸送性を有する材料と正孔輸送性を有する材料を、混合材料に用いることができる。混合材料に含まれる正孔輸送性を有する材料と電子輸送性を有する材料の重量比は、正孔輸送性を有する材料:電子輸送性を有する材料の比の値を1/19以上19以下とすればよい。これにより、層111X(i,j)のキャリア輸送性を容易に調整することができる。また、再結合領域の制御も簡便に行うことができる。
[混合材料の構成例2]
りん光発光物質を混合した材料を、ホスト材料に用いることができる。りん光発光物質は、発光物質として蛍光発光物質を用いる際に蛍光発光物質へ励起エネルギーを供与するエネルギードナーとして用いることができる。
励起錯体を形成する材料を含む混合材料を、ホスト材料に用いることができる。例えば、形成される励起錯体の発光スペクトルが、発光物質の最も低エネルギー側の吸収帯の波長と重なる材料を、ホスト材料に用いることができる。これにより、エネルギー移動がスムーズとなり、発光効率を向上することができる。または、駆動電圧を抑制することができる。
励起錯体を形成する材料の少なくとも一方に、りん光発光物質を用いることができる。これにより、逆項間交差を利用することができる。または、三重項励起エネルギーを効率よく一重項励起エネルギーへ変換することができる。
励起錯体を形成する材料の組み合わせとしては、例えば、正孔輸送性を有する材料のHOMO準位が電子輸送性を有する材料のHOMO準位以上であると好ましい。または、正孔輸送性を有する材料のLUMO準位が電子輸送性を有する材料のLUMO準位以上であると好ましい。これにより、効率よく励起錯体を形成することができる。なお、材料のLUMO準位およびHOMO準位は、電気化学特性(還元電位および酸化電位)から導出することができる。具体的には、サイクリックボルタンメトリ(CV)測定法を用いて、還元電位および酸化電位を測定することができる。
なお、励起錯体の形成は、例えば正孔輸送性を有する材料の発光スペクトル、電子輸送性を有する材料の発光スペクトル、およびこれら材料を混合した混合膜の発光スペクトルを比較し、混合膜の発光スペクトルが、各材料の発光スペクトルよりも長波長シフトする(あるいは長波長側に新たなピークを持つ)現象を観測することにより確認することができる。あるいは、正孔輸送性を有する材料の過渡フォトルミネッセンス(PL)、電子輸送性を有する材料の過渡PL、及びこれら材料を混合した混合膜の過渡PLを比較し、混合膜の過渡PL寿命が、各材料の過渡PL寿命よりも長寿命成分を有する、あるいは遅延成分の割合が大きくなるなどの過渡応答の違いを観測することにより、確認することができる。また、上述の過渡PLは過渡エレクトロルミネッセンス(EL)と読み替えても構わない。すなわち、正孔輸送性を有する材料の過渡EL、電子輸送性を有する材料の過渡EL及びこれらの混合膜の過渡ELを比較し、過渡応答の違いを観測することによっても、励起錯体の形成を確認することができる。
《層112の構成例》
例えば、正孔輸送性を有する材料を、層112に用いることができる。また、層112を正孔輸送層ということができる。なお、層111X(i,j)に含まれる発光性の材料より大きいバンドギャップを備える材料を、層112に用いる構成が好ましい。これにより、層111X(i,j)において生じる励起子から層112へのエネルギー移動を、抑制することができる。なお、実施の形態2において層112について説明する構成を、層112に用いることができる。
《層113の構成例》
例えば、電子輸送性を有する材料、アントラセン骨格を有する材料および混合材料等を、層113に用いることができる。また、層113を電子輸送層ということができる。なお、層111X(i,j)に含まれる発光性の材料より大きいバンドギャップを有する材料を、層113に用いる構成が好ましい。これにより、層111X(i,j)において生じる励起子から層113へのエネルギー移動を、抑制することができる。なお、実施の形態2において層113について説明する構成を、層113に用いることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の一態様の装置の構成について、図3乃至図7を参照しながら説明する。
図3は本発明の一態様の装置の構成を説明する図である。図3Aは本発明の一態様の装置の上面図であり、図3Bは図3Aの一部を説明する上面図である。また、図3Cは、図3Aに示す切断線X1−X2、切断線X3−X4、切断線X9−X10、切断線X11−X12、および一組の画素703(i,j)における断面図である。
図4は本発明の一態様の装置の構成を説明するブロック図である。
図5は本発明の一態様の装置の構成を説明する回路図である。
図6は本発明の一態様の装置の構成を説明する回路図である。
図7は本発明の一態様の装置の構成を説明する回路図である。図7Aは本発明の一態様の装置に用いることができる増幅回路AMP1を説明する回路図であり、図7Bは本発明の一態様の装置に用いることができるサンプリング回路SC(j)の回路図である。
なお、本明細書において、1以上の整数を値にとる変数を符号に用いる場合がある。例えば、1以上の整数の値をとる変数pを含む(p)を、最大p個の構成要素のいずれかを特定する符号の一部に用いる場合がある。また、例えば、1以上の整数の値をとる変数mおよび変数nを含む(m,n)を、最大m×n個の構成要素のいずれかを特定する符号の一部に用いる場合がある。
<装置700の構成例1>
本発明の一態様の装置700は、領域231と、導電膜ANOと、導電膜VCOM2と、を有する(図3A参照)。領域231は、一組の画素703(i,j)を備える。
《一組の画素703(i,j)の構成例1》
一組の画素703(i,j)は、画素702X(i,j)を備える(図3Bおよび図3C参照)。
画素702X(i,j)は、画素回路530X(i,j)および発光デバイス550X(i,j)を備える。画素回路530X(i,j)は、導電膜ANOと電気的に接続される(図5参照)。
発光デバイス550X(i,j)は、一方の電極を画素回路530X(i,j)と電気的に接続され、他方の電極を導電膜VCOM2と電気的に接続される。例えば、機能層520が備える開口部591Xに設けられた導電膜を介して、電気的に接続される。また、機能層520が備える開口部591Sに設けられた導電膜を介して、電気的に接続される。また、装置700は端子519Bと、フレキシブルプリント基板FPC1と、導電性材料CPとを有する。
例えば、実施の形態5において説明する発光デバイスを、発光デバイス550X(i,j)に用いることができる。装置700は画像を表示する機能を備える。装置700は表示装置である。
《一組の画素703(i,j)の構成例2》
一組の画素703(i,j)は、画素702S(i,j)を備える(図3Bおよび図3C参照)。
画素702S(i,j)は、画素回路530S(i,j)および光電変換デバイス550S(i,j)を備える。画素回路530S(i,j)は、導電膜WX(j)と電気的に接続され、画素回路530S(i,j)は、撮像信号を供給する機能を備える(図6参照)。
光電変換デバイス550S(i,j)は、一方の電極を画素回路530S(i,j)と電気的に接続され、他方の電極を導電膜VPDと電気的に接続される。
例えば、実施の形態2乃至実施の形態4において説明する光電変換デバイスを、光電変換デバイス550S(i,j)に用いることができる。装置700は撮像信号を供給する機能を備える。装置700は撮像装置でもある。
<装置700の構成例2>
また、本発明の一態様の装置700は、機能層540と、機能層520と、を有する(図3C参照)。機能層540は、機能層520と重なる。
機能層540は、発光デバイス550X(i,j)および光電変換デバイス550S(i,j)を備える。
機能層520は、画素回路530X(i,j)、導電膜ANOおよび導電膜VCOM2を備える(図3Cおよび図5参照)。
機能層520は、画素回路530S(i,j)、導電膜WX(j)および導電膜VPDを備える(図3Cおよび図6参照)。
<装置700の構成例3>
また、本発明の一態様の装置700は、駆動回路GDと、導電膜G1(i)と、導電膜G2(i)と、を有する(図4および図5参照)。
《駆動回路GDの構成例》
駆動回路GDは、第1の選択信号および第2の選択信号を供給する。
導電膜G1(i)は第1の選択信号を供給され、導電膜G2(i)は第2の選択信号を供給される。
<装置700の構成例4>
また、本発明の一態様の装置700は、駆動回路SDと、導電膜S1(j)と、導電膜S2(j)と、を有する(図4および図5参照)。また、装置700は導電膜V0を有する。
《駆動回路SDの構成例》
駆動回路SDは、第1の制御信号および第2の制御信号を供給する。
導電膜S1(j)は第1の制御信号を供給され、導電膜S2(j)は第2の制御信号を供給される。
《画素回路530X(i,j)の構成例1》
画素回路530X(i,j)は、導電膜G1(i)および導電膜S1(j)と電気的に接続される。導電膜G1(i)は第1の選択信号を供給し、導電膜S1(j)は、第1の制御信号を供給する。
画素回路530X(i,j)は、第1の選択信号および第1の制御信号に基づいて、発光デバイス550X(i,j)を駆動する。また、発光デバイス550X(i,j)は、光を射出する。
《画素回路530X(i,j)の構成例2》
画素回路530X(i,j)は、スイッチSW21、スイッチSW22、トランジスタM21、容量C21およびノードN21を備える。
トランジスタM21は、ノードN21と電気的に接続されるゲート電極と、発光デバイス550X(i,j)と電気的に接続される第1の電極と、導電膜ANOと電気的に接続される第2の電極と、を備える。
スイッチSW21は、ノードN21と電気的に接続される第1の端子と、導電膜S1(j)と電気的に接続される第2の端子と、導電膜G1(i)の電位に基づいて、導通状態または非導通状態を制御する機能を有するゲート電極を備える。
スイッチSW22は、導電膜S2(j)と電気的に接続される第1の端子と、導電膜G2(i)の電位に基づいて、導通状態または非導通状態を制御する機能を有するゲート電極を備える。
容量C21は、ノードN21と電気的に接続される導電膜と、スイッチSW22の第2の電極と電気的に接続される導電膜を備える。
これにより、画像信号をノードN21に格納することができる。または、ノードN21の電位を、スイッチSW22を用いて、変更することができる。または、発光デバイス550X(i,j)が射出する光の強度を、ノードN21の電位を用いて、制御することができる。その結果、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な装置を提供することができる。
《画素回路530X(i,j)の構成例3》
画素回路530X(i,j)は、スイッチSW23、ノードN22および容量C22を備える。
スイッチSW23は、導電膜V0と電気的に接続される第1の端子と、ノードN22と電気的に接続される第2の端子と、導電膜G2(i)の電位に基づいて導通状態または非導通状態を制御する機能を有するゲート電極を備える。
容量C22は、ノードN21と電気的に接続される導電膜と、ノードN22と電気的に接続される導電膜を備える。
なお、トランジスタM21の第1の電極は、ノードN22と電気的に接続される。
<装置700の構成例5>
また、本発明の一態様の装置700は、駆動回路RDと、導電膜RS(i)と、導電膜TX(i)と、導電膜SE(i)と、を有する(図4および図6参照)。
《駆動回路RDの構成例》
駆動回路RDは、第3の選択信号、第4の選択信号および第5の選択信号を供給する。
導電膜RS(i)は第3の選択信号を供給され、導電膜TX(i)は第4の選択信号を供給され、導電膜SE(i)は第5の選択信号を供給される。
《画素回路530S(i,j)の構成例1》
画素回路530S(i,j)は、導電膜RS(i)、導電膜TX(i)および導電膜SE(i)と電気的に接続される。導電膜RS(i)は第3の選択信号を供給し、導電膜TX(i)は第4の選択信号を供給し、導電膜SE(i)は第5の選択信号を供給する。
画素回路530S(i,j)は、第3の選択信号に基づいて、初期化され、画素回路530S(i,j)は、第4の選択信号に基づいて、撮像し、画素回路530S(i,j)は、第5の選択信号に基づいて、撮像信号を供給する。なお、発光デバイス550X(i,j)が光を射出している期間に撮像することができる。
《画素回路530S(i,j)の構成例2》
画素回路530S(i,j)は、スイッチSW31、スイッチSW32、スイッチSW33、トランジスタM31、容量C31およびノードFDを備える。
スイッチSW31は、光電変換デバイス550S(i,j)と電気的に接続される第1の端子と、ノードFDと電気的に接続される第2の端子と、導電膜TX(i)の電位に基づいて、導通状態または非導通状態を制御する機能を有するゲート電極を備える。
スイッチSW32は、ノードFDと電気的に接続される第1の端子と、導電膜VRと電気的に接続される第2の端子と、導電膜RS(i)の電位に基づいて、導通状態または非導通状態を制御する機能を有するゲート電極を備える。
容量C31は、ノードFDと電気的に接続される導電膜と、導電膜VCPと電気的に接続される導電膜を備える。
トランジスタM31は、ノードFDと電気的に接続されるゲート電極と、導電膜VPIと電気的に接続される第1の電極と、を備える。
スイッチSW33は、トランジスタM31の第2の電極と電気的に接続される第1の端子と、導電膜WX(j)と電気的に接続される第2の端子と、導電膜SE(i)の電位に基づいて、導通状態または非導通状態を制御する機能を有するゲート電極を備える。
これにより、光電変換デバイス550S(i,j)が生成した撮像信号を、スイッチSW31を用いて、ノードFDに転送することができる。または、光電変換デバイス550S(i,j)が生成した撮像信号を、スイッチSW31を用いて、ノードFDに格納することができる。または、画素回路530S(i,j)および光電変換デバイス550S(i,j)の間を、スイッチSW31を用いて、非導通状態にすることができる。または、相関二重サンプリング法を適用することができる。または、撮像信号に含まれるノイズを低減することができる。その結果、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な装置を提供することができる。
<装置700の構成例6>
また、本発明の一態様の装置700は、読み出し回路RCと、導電膜CLと、導電膜CAPSELと、を有する(図4、図7Aおよび図7B参照)。
また、装置700は、導電膜VLENと、導電膜VIVと、を有する。
また、装置700は、導電膜VCLと、導電膜CDSVDDと、導電膜CDSVSSと、導電膜CDSBIASと、を有する。
《読み出し回路RCの構成例》
読み出し回路RCは読み出し回路RC(j)を含む(図4参照)。
読み出し回路RC(j)は、増幅回路AMP1(j)およびサンプリング回路SC(j)を備える。
[増幅回路AMP1(j)の構成例1]
増幅回路AMP1(j)は導電膜WX(j)と電気的に接続され、増幅回路AMP1(j)は撮像信号を増幅する機能を備える。
[増幅回路AMP1(j)の構成例2]
増幅回路AMP1(j)はトランジスタM32(j)を備え、トランジスタM32(j)は、導電膜VLENと電気的に接続されるゲート電極と、導電膜WX(j)と電気的に接続される第1の電極と、導電膜VIVと電気的に接続される第2の電極と、を備える。
なお、スイッチSW33が導通状態のとき、導電膜WX(j)は、トランジスタM31およびトランジスタM32(j)を接続する(図6および図7A参照)。これにより、トランジスタM31およびトランジスタM32(j)を用いて、ソースフォロワ回路を構成することができる。または、ノードFDの電位に基づいて、導電膜WX(j)の電位を変化することができる。
[サンプリング回路SC(j)の構成例]
サンプリング回路SC(j)は、端子IN1(j)、端子IN2、端子IN3および端子OUT(j)を備える(図7B参照)。
端子IN1(j)は導電膜WX(j)と電気的に接続され、端子IN2は導電膜CLと電気的に接続され、端子IN3は導電膜CAPSELと電気的に接続される。
サンプリング回路SC(j)は導電膜CLおよび導電膜CAPSELの電位に基づいて、撮像信号を取得する機能を備える。また、端子OUT(j)は端子IN1(j)の電位に基づいて変化する信号を供給する機能を備える。
これにより、画素回路530S(i,j)から撮像信号を取得することができる。または、例えば、相関二重サンプリング法を適用することができる。または、サンプリング回路SC(j)を導電膜WX(j)ごとに設けることができる。画素回路530S(i,j)の差分信号を、導電膜WX(j)ごとに取得することができる。または、サンプリング回路SC(j)の動作周波数を抑制することができる。または、ノイズを低減することができる。その結果、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な装置を提供することができる。
<装置700の構成例7>
また、本発明の一態様の装置700は、領域231を有する(図4参照)。領域231は画像を表示する機能を備える。
領域231は、一群の画素703(i,1)乃至画素703(i,n)および他の一群の画素703(1,j)乃至画素703(m,j)を備える。
一群の画素703(i,1)乃至画素703(i,n)は、行方向(図中に矢印R1で示す方向)に配設され、一群の画素703(i,1)乃至画素703(i,n)は、画素703(i,j)を含む。
また、導電膜G1(i)は、一群の画素703(i,1)乃至画素703(i,n)と電気的に接続される。
他の一群の画素703(1,j)乃至画素703(m,j)は、行方向と交差する列方向(図中に矢印C1で示す方向)に配設され、他の一群の画素703(1,j)乃至画素703(m,j)は、画素703(i,j)を含む。
また、他の一群の画素703(1,j)乃至画素703(m,j)は、導電膜S1g(j)と電気的に接続される。
<装置700の構成例8>
また、本発明の一態様の装置700は、マルチプレクサMUXと、増幅回路AMP2と、アナログデジタル変換回路ADCと、を有する(図4参照)。
マルチプレクサMUXは、複数のサンプリング回路SC(j)から一つを選んで撮像信号を取得し、例えば増幅回路AMP2に供給する機能を備える。
これにより、行方向に配設される複数の画素から所定の画素を選択して撮像情報を取得することができる。または、同時に取得する撮像信号の数を所定の数に抑制することができる。または、入力チャンネル数が、行方向に配設される画素の数より少ないアナログデジタル変換回路ADCを用いることができる。その結果、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な装置を提供することができる。
増幅回路AMP2は撮像信号を増幅し、アナログデジタル変換回路ADCに供給することができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、本発明の一態様の装置の構成について、図8乃至図10を参照しながら説明する。
図8Aは撮像装置を説明する断面斜視図であり、図8Bは画素回路を説明する回路図である。
図9は、本発明の一態様の装置の構成を説明する断面図である。具体的には、画素の断面図である。
図10A乃至図10Fは、撮像装置を収めたパッケージ、モジュールの斜視図である。
<撮像装置の構成例1>
本発明の一態様の装置は、機能層520、機能層540および機能層770を有する(図8参照)。機能層540は、機能層520および機能層770の間に挟まれる(図8および図9参照)。
機能層540は光電変換デバイス550S(i,j)を含む(図9参照)。
また、機能層520は画素回路530S(i,j)を含む。本発明の一態様の装置は撮像機能を有する。本発明の一態様の装置は撮像装置ということができる。
また、機能層770は、例えば、マイクロレンズアレイMLAおよび着色層CFを備える。
また、本発明の一態様の撮像装置は、画素および導電膜VPDを備える(図9参照)。画素は、光電変換デバイス550S(i,j)および画素回路530S(i,j)を備える。光電変換デバイス550S(i,j)は、電極551S(i,j)および電極552S(i,j)を有する。電極551S(i,j)は、画素回路530S(i,j)と電気的に接続され、電極552S(i,j)は導電膜VPDと電気的に接続される(図8Bおよび図9参照)。
《光電変換デバイス550S(i,j)》
光電変換デバイス550S(i,j)はユニット103S(i,j)を有する(図9参照)。ユニット103S(i,j)は、電極552S(i,j)および電極551S(i,j)の間に挟まれる。
ユニット103S(i,j)は、層114S(i,j)、層112および層113を備える。層114S(i,j)は層113および層112の間に挟まれ、層113は電極552S(i,j)および層114S(i,j)の間に挟まれ、層112は層114S(i,j)および電極551S(i,j)の間に挟まれる。
例えば、実施の形態2乃至実施の形態4において説明する光電変換デバイスを、光電変換デバイス550S(i,j)に用いることができる。
《画素回路530S(i,j)》
また、画素回路530S(i,j)は、スイッチSW31、SW32、スイッチSW33およびトランジスタM31を備える(図8Bおよび図9参照)。例えば、シリコン基板に形成したトランジスタをトランジスタM31に用いることができる。
<撮像装置の構成例2>
イメージセンサチップを収めたパッケージおよびカメラモジュールの一例について説明する。
図10Aは、イメージセンサチップを収めたパッケージの上面側の外観斜視図である。当該パッケージは、イメージセンサチップ650を固定するパッケージ基板610、カバーガラス620および両者を接着する接着剤630等を有する。
図10Bは、当該パッケージの下面側の外観斜視図である。パッケージの下面には、半田ボールをバンプ640としたBGA(Ball grid array)を有する。なお、BGAに限らず、LGA(Land grid array)またはPGA(Pin Grid Array)などを有していてもよい。
図10Cは、カバーガラス620および接着剤630の一部を省いて図示したパッケージの斜視図である。パッケージ基板610上には電極パッド660が形成され、電極パッド660およびバンプ640はスルーホールを介して電気的に接続されている。電極パッド660は、イメージセンサチップ650とワイヤ670によって電気的に接続されている。
また、図10Dは、イメージセンサチップをレンズ一体型のパッケージに収めたカメラモジュールの上面側の外観斜視図である。当該カメラモジュールは、イメージセンサチップ651を固定するパッケージ基板611、レンズカバー621、およびレンズ635等を有する。また、パッケージ基板611およびイメージセンサチップ651の間には撮像装置の駆動回路および信号変換回路などの機能を有するICチップ690も設けられており、SiP(System in package)としての構成を有している。
図10Eは、当該カメラモジュールの下面側の外観斜視図である。パッケージ基板611の下面および側面には、実装用のランド641が設けられたQFN(Quad flat no−lead package)の構成を有する。なお、当該構成は一例であり、QFP(Quad flat package)または前述したBGAが設けられていてもよい。
図10Fは、レンズカバー621およびレンズ635の一部を省いて図示したモジュールの斜視図である。ランド641は電極パッド661と電気的に接続され、電極パッド661はイメージセンサチップ651またはICチップ690とワイヤ671によって電気的に接続されている。
イメージセンサチップを上述したような形態のパッケージに収めることでプリント基板等への実装が容易になり、イメージセンサチップを様々な半導体装置、電子機器に組み込むことができる。
本実施の形態は、他の実施の形態または実施例の記載と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態8)
本発明の一態様に係る撮像装置を用いることができる電子機器として、表示機器、パーソナルコンピュータ、記録媒体を備えた画像記憶装置または画像再生装置、携帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯データ端末、電子書籍端末、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等のカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤー等)、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プリンタ複合機、現金自動預け入れ払い機(ATM)、自動販売機などが挙げられる。これら電子機器の具体例を図11A乃至図11Fに示す。
図11A携帯電話機の一例であり、筐体981、表示部982、操作ボタン983、外部接続ポート984、スピーカ985、マイク986、カメラ987等の他、ロジックボード、バッテリを有する。表示部982は表示モジュールを備える。表示モジュールは表示装置およびコネクタまたは集積回路を備える。表示モジュールはロジックボードと電気的に接続されている。当該携帯電話機は、表示部982にタッチセンサを備える。電話を掛ける、或いは文字を入力するなどのあらゆる操作は、指またはスタイラスなどで表示部982に触れることで行うことができる。当該携帯電話機における画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置およびその動作方法を適用することができる。
図11Bは携帯データ端末であり、筐体911、表示部912、スピーカ913、カメラ919等の他、ロジックボード、バッテリを有する。表示部912は表示モジュールを備え、表示モジュールは表示装置およびコネクタまたは集積回路を備える。表示モジュールはロジックボードと電気的に接続されている。表示部912が有するタッチパネル機能により情報の入出力を行うことができる。また、カメラ919で取得した画像から文字等を認識し、スピーカ913で当該文字を音声出力することができる。当該携帯データ端末における画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置およびその動作方法を適用することができる。
図11Cは監視カメラであり、支持台951、カメラユニット952、保護カバー953等の他、ロジックボードを有する。カメラユニット952には回転機構などが設けられ、天井に設置することで全周囲の撮像が可能となる。当該カメラユニットにおける画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置およびその動作方法を適用することができる。なお、監視カメラとは慣用的な名称であり、用途を限定するものではない。例えば監視カメラとしての機能を有する機器はカメラ、またはビデオカメラとも呼ばれる。
図11Dはビデオカメラであり、第1筐体971、第2筐体972、表示部973、操作キー974、レンズ975、接続部976、スピーカ977、マイク978等の他、ロジックボード、バッテリを有する。操作キー974およびレンズ975は第1筐体971に設けられており、表示部973は第2筐体972に設けられている。また、表示部973は表示モジュールを備える。表示モジュールは表示装置およびコネクタまたは集積回路を備え、表示モジュールはロジックボードと電気的に接続されている。当該ビデオカメラにおける画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置およびその動作方法を適用することができる。
図11Eはデジタルカメラであり、筐体961、シャッターボタン962、マイク963、発光部967、レンズ965等の他、ロジックボード、バッテリを有する。当該デジタルカメラにおける画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置およびその動作方法を適用することができる。
図11Fは腕時計型の情報端末であり、表示部932、筐体兼リストバンド933、カメラ939等の他、ロジックボード、バッテリを有する。表示部932は、情報端末の操作を行うためのタッチパネルを備える。また、表示部932は表示モジュールを備える。表示モジュールは表示装置およびコネクタまたは集積回路を備え、表示モジュールはロジックボードと電気的に接続されている。表示部932および筐体兼リストバンド933は可撓性を有し、身体への装着性が優れている。当該情報端末における画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置およびその動作方法を適用することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態または実施例の記載と適宜組み合わせることができる。
本実施例では、本発明の一態様のデバイス1、デバイス2、デバイス3、デバイス4について、図12乃至図15を参照しながら説明する。
図12Aは、光電変換デバイス550Sの構成を説明する図である。
図13は、デバイス1、デバイス2、デバイス3、デバイス4の分光感度特性を説明する図である。
図14は、光を照射した状態における、デバイス1、デバイス2、デバイス3、デバイス4の電圧−電流密度特性を説明する図である。
図15は、光を照射していない状態における、デバイス1、デバイス2、デバイス3、デバイス4の電圧−電流密度特性を説明する図である。
<デバイス1>
本実施例で説明する作製したデバイス1は、光電変換デバイス550Sと同様の構成を備える(図12参照)。
光電変換デバイス550Sは、電極551S、電極552S、層112、層114Sおよび層113を有する。層112は、電極551Sおよび電極552Sの間に挟まれ、層114Sは、電極552Sおよび層112の間に挟まれ、層113は、電極552Sおよび層114Sの間に挟まれ、層113は、層112と比較して、高い電子の移動度を備える。
《デバイス1の構成》
デバイス1の構成を表1に示す。また、本実施例で説明するデバイスに用いた材料の構造式を以下に示す。なお、本実施例の表中において、下付き文字および上付き文字は、便宜上、標準の大きさで記載される。例えば、略称に用いる下付き文字および単位に用いる上付き文字は、表中において、標準の大きさで記載される。表中のこれらの記載は、明細書の記載を参酌して読み替えることができる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000025
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000026
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000027
《デバイス1の作製方法》
下記のステップを有する方法を用いて、本実施例で説明するデバイス1を作製した。
[第1のステップ]
第1のステップにおいて、反射膜REFを形成した。具体的には、ターゲットに銀(Ag)、パラジウム(Pd)および銅(Cu)を含む合金(略称:APC)を用いて、スパッタリング法により形成した。
なお、反射膜REFはAPCを含み、100nmの厚さを備える。
[第2のステップ]
第2のステップにおいて、反射膜REF上に電極551Sを形成した。具体的には、ターゲットにケイ素若しくは酸化ケイ素を含有した酸化インジウム−酸化スズ(略称:ITSO)を用いて、スパッタリング法により形成した。
なお、電極551SはITSOを含み、100nmの厚さと、4mm(2mm×2mm)の面積を備える。
次いで、電極551Sが形成された基材を水で洗浄し、200℃で1時間焼成した後、UVオゾン処理を370秒行った。その後、10−4Pa程度まで内部が減圧された真空蒸着装置に基材を導入し、真空蒸着装置内の加熱室において、170℃で30分間の真空焼成を行った。その後、基材を30分程度放冷した。
[第3のステップ]
第3のステップにおいて、電極551S上に層104を形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を共蒸着した。
なお、層104はN,N−ビス(4−ビフェニル)−6−フェニルベンゾ[b]ナフト[1,2−d]フラン−8−アミン(略称:BBABnf)および電子アクセプタ材料(略称:OCHD−003)を、BBABnf:OCHD−003=1:0.1(重量比)で含み、11nmの厚さを備える。なお、OCHD−003はフッ素を含み、その分子量は672である。
[第4のステップ]
第4のステップにおいて、層104上に層112を形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を蒸着した。
なお、層112はBBABnfを含み、40nmの厚さを備える。
[第5のステップ]
第5のステップにおいて、層112上に層114Sを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を共蒸着した。
なお、層114SはN−フェニル−N−[4−(ジフェニルアミノ)−フェニル]−10−フェニル−9−アントラセンアミン(略称:DPAPhA)およびN,N’−ビス(2−エチルヘキシル)−3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸ジイミド(略称:EtHex−PTCDI)を、DPAPhA:EtHex−PTCDI=0.2:0.8(重量比)で含み、60nmの厚さを備える。
[第6のステップ]
第6のステップにおいて、層114S上に層113Bを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を蒸着した。
なお、層113Bは2−[3−(3´−ジベンゾチオフェン−4−イル)ビフェニル]ジベンゾ[f,h]キノキサリン(略称:2mDBTBPDBq−II)を含み、10nmの厚さを備える。
[第7のステップ]
第7のステップにおいて、層113B上に層113Aを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を蒸着した。
なお、層113Aは2,9−ジ(2−ナフチル)−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(略称:NBPhen)を含み、10nmの厚さを備える。
[第8のステップ]
第8のステップにおいて、層113A上に層105を形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を蒸着した。
なお、層105はフッ化リチウム(略称:LiF)を含み、1nmの厚さを備える。
[第9のステップ]
第9のステップにおいて、層105上に電極552Sを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を共蒸着した。
なお、電極552Sは銀(略称:Ag)およびマグネシウム(略称:Mg)を、Ag:Mg=3:0.3(重量比)で含み、10nmの厚さを備える。
[第10のステップ]
第10のステップにおいて、電極552S上に層CAPを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を蒸着した。
なお、層CAPは4,4’,4’’−(ベンゼン−1,3,5−トリイル)トリ(ジベンゾチオフェン)(略称:DBT3P−II)を含み、80nmの厚さを備える。
《デバイス1の動作特性》
デバイス1の動作特性を、室温にて測定した。(図13乃至図15参照)。
電極552Sの電位を基準として−4Vの電位を電極551Sに供給した状態で、単色光を照射した。照射光量に対する電流密度を測定し、その変換効率から外部量子収率(EQE:External Quantum Efficiency)を算出した(図13参照)。なお、375nm以上750nm以下の範囲から25nmおきに単色光の波長を選んだ。
12.5μW/cmの強度で550nm単色光を照射した状態で、電極552Sの電位を基準として、−6Vから+2Vまで電極551Sの電位を掃引しながら、デバイスを流れる電流密度を測定した(図14参照)。
また、光を当てない状態で、電極552Sの電位を基準として、−6Vから+2Vまで電極551Sの電位を掃引しながら、デバイスを流れる暗電流の電流密度を測定した(図15参照)。デバイス1および後述する他のデバイスの特性を表102に記載する。なお、照射光には、測定範囲において最も高いEQEを示す光を採用した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000028
デバイス1は、良好な光電変換特性を示すことがわかった。例えば、デバイス1は、425nm以上600nm以下の波長の光に対して、1%以上25%未満のEQEを備えていた(図13参照)。また、電極522Sの電位を基準とし、−6V以上0V以下の範囲の電位を電極551Sに印加したとき、光を照射した状態において流れる電流密度が、光を当てない状態において流れる電流密度より十分に大きい(図14および図15参照)。
<デバイス2>
本実施例で説明する作製したデバイス2は、光電変換デバイス550Sと同様の構成を備える(図12A参照)。デバイス2の構成は、層114Sにおいてデバイス1と異なる。具体的には、層114Sが、DPAPhAに換えて9,10−ビス[N,N−ジ−(p−トリル)−アミノ]アントラセン(略称:TTPA)を含む点がデバイス1とは異なる。
《デバイス2の構成》
デバイス2の構成を表3に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000029
《デバイス2の作製方法》
下記のステップを有する方法を用いて、本実施例で説明するデバイス2を作製した。
なお、デバイス2の作製方法は、第5のステップにおいて、DPAPhAおよびEtHex−PTCDIに換えて、TPPAおよびEtHex−PTCDIを共蒸着した点がデバイス1の作製方法とは異なる。ここでは、異なる部分について詳細に説明し、同様の方法を用いた部分については、上記の説明を援用する。
[第5のステップ]
第5のステップにおいて、層112上に層114Sを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を共蒸着した。
なお、層114Sは、TPPAおよびEtHex−PTCDIをTPPA:EtHex−PTCDI=0.2:0.8(重量比)で含み、60nmの厚さを備える。
《デバイス2の動作特性》
デバイス2の動作特性を、室温にて測定した(図13乃至図15参照)。
作製したデバイスの主な初期特性を表102に示す。
デバイス2は、良好な光電変換特性を示すことがわかった。例えば、デバイス2は、425nm以上600nm以下の波長の光に対して、1%以上34%未満のEQEを備えていた(図13参照)。また、電極522Sの電位を基準とし、−6V以上0V以下の範囲の電位を電極551Sに印加したとき、光を照射した状態において流れる電流密度が、光を当てない状態において流れる電流密度より十分に大きい(図14および図15参照)。
<デバイス3>
本実施例で説明する作製したデバイス3は、光電変換デバイス550Sと同様の構成を備える(図12参照)。デバイス3の構成は、層114Sにおいてデバイス1と異なる。具体的には、層114Sが、DPAPhAに換えてN,N’−(2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)−N,N,N’,N’−テトラキス(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ジアミン(略称:2Ph−mmtBuDPhA2Anth)を含む点がデバイス1とは異なる。
《デバイス3の構成》
デバイス3の構成を表4に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000030
《デバイス3の作製方法》
下記のステップを有する方法を用いて、本実施例で説明するデバイス3を作製した。
なお、デバイス3の作製方法は、第5のステップにおいて、DPAPhAおよびEtHex−PTCDIに換えて、2Ph−mmtBuDPhA2AnthおよびEtHex−PTCDIを共蒸着した点がデバイス1の作製方法とは異なる。ここでは、異なる部分について詳細に説明し、同様の方法を用いた部分については、上記の説明を援用する。
[第5のステップ]
第5のステップにおいて、層112上に層114Sを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を共蒸着した。
なお、層114Sは、2Ph−mmtBuDPhA2AnthおよびEtHex−PTCDIを2Ph−mmtBuDPhA2Anth:EtHex−PTCDI=0.2:0.8(重量比)で含み、60nmの厚さを備える。
《デバイス3の動作特性》
デバイス3の動作特性を、室温にて測定した(図13乃至図15参照)。
作製したデバイスの主な初期特性を表2に示す。
電極552Sの電位を基準として−4Vの電位を電極551Sに供給した状態で、単色光を照射した。照射光量に対する電流密度を測定し、その変換効率からEQEを算出した(図13参照)。なお、425nm以上625nm以下の範囲から25nmおきに単色光の波長を選んだ。
デバイス3は、良好な光電変換特性を示すことがわかった。例えば、デバイス3は、425nm以上600nm以下の波長の光に対して、1%以上38%未満のEQEを備えていた(図13参照)。また、電極522Sの電位を基準とし、−6V以上0V以下の範囲の電位を電極551Sに印加したとき、光を照射した状態において流れる電流密度が、光を当てない状態において流れる電流密度より十分に大きい(図14および図15参照)。
<デバイス4>
本実施例で説明する作製したデバイス4は、光電変換デバイス550Sと同様の構成を備える(図12参照)。デバイス4の構成は、層114Sにおいてデバイス1と異なる。具体的には、層114Sが、DPAPhAに換えてN,N’−ビス[3,5−ビス(2−アダマンチル)フェニル]−N,N’−ビス[3,5−ビス(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)フェニル]−2−フェニルアントラセン−9,10−ジアミン(略称:2Ph−mmAdtBuDPhA2Anth−02)を含む点がデバイス1とは異なる。
《デバイス4の構成》
デバイス4の構成を表5に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000031
《デバイス4の作製方法》
下記のステップを有する方法を用いて、本実施例で説明するデバイス4を作製した。
なお、デバイス4の作製方法は、第5のステップにおいて、DPAPhAおよびEtHex−PTCDIに換えて、2Ph−mmAdtBuDPhA2Anth−02およびEtHex−PTCDIを共蒸着した点がデバイス1の作製方法とは異なる。ここでは、異なる部分について詳細に説明し、同様の方法を用いた部分については、上記の説明を援用する。
[第5のステップ]
第5のステップにおいて、層112上に層114Sを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を共蒸着した。
なお、層114Sは、2Ph−mmAdtBuDPhA2Anth−02およびEtHex−PTCDIを2Ph−mmAdtBuDPhA2Anth−02:EtHex−PTCDI=0.2:0.8(重量比)で含み、60nmの厚さを備える。
《デバイス4の動作特性》
デバイス4の動作特性を、室温にて測定した(図13乃至図15参照)。
電極552Sの電位を基準として−4Vの電位を電極551Sに供給した状態で、単色光を照射した。照射光量に対する電流密度を測定し、その変換効率からEQEを算出した(図13参照)。なお、425nm以上625nm以下の範囲から25nmおきに単色光の波長を選んだ。
作製したデバイスの主な初期特性を表2に示す。
デバイス4は、良好な光電変換特性を示すことがわかった。例えば、デバイス4は、425nm以上600nm以下の波長の光に対して、1%以上37%未満のEQEを備えていた(図13参照)。また、電極522Sの電位を基準とし、−6V以上0V以下の範囲の電位を電極551Sに印加したとき、光を照射した状態において流れる電流密度が、光を当てない状態において流れる電流密度より十分に大きい(図14および図15参照)。
本実施例では、本発明の一態様のデバイス5、デバイス6、デバイス7、デバイス8について、図12および図16乃至図18を参照しながら説明する。
図12Bは、光電変換デバイス550Sの構成を説明する図である。
図16は、デバイス5、デバイス6、デバイス7、デバイス8の分光感度特性を説明する図である。
図17は、光を照射した状態における、デバイス5、デバイス6、デバイス7、デバイス8の電圧−電流密度特性を説明する図である。
図18は、光を照射していない状態における、デバイス5、デバイス6、デバイス7、デバイス8の電圧−電流密度特性を説明する図である。
<デバイス5>
本実施例で説明する作製したデバイス5は、光電変換デバイス550Sと同様の構成を備える(図12B参照)。デバイス5の構成は、実施例1で説明したデバイス1と異なる。具体的には、層114Sに換えて、層114Pおよび層114Nを備える点がデバイス1とは異なる。
光電変換デバイス550Sは、電極551S、電極552S、層112、層114および層113を有する。層112は、電極551Sおよび電極552Sの間に挟まれ、層114Sは、電極552Sおよび層112の間に挟まれ、層113は、電極552Sおよび層114Sの間に挟まれ、層113は、層112と比較して、高い電子の移動度を備える。
《デバイス5の構成》
デバイス5の構成を表6に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000032
《デバイス5の作製方法》
下記のステップを有する方法を用いて、本実施例で説明するデバイス5を作製した。
なお、デバイス5の作製方法は、第5のステップにおいて、層114Sに換えて、層114Pを形成した点と、第5のステップおよび第6のステップの間に第5−2のステップを備える点がデバイス1の作製方法とは異なる。ここでは、異なる部分について詳細に説明し、同様の方法を用いた部分については、上記の説明を援用する。
[第5のステップ]
第5のステップにおいて、層112上に層114Pを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を蒸着した。
なお、層114PはDPAPhA含み、12nmの厚さを備える。
[第5−2のステップ]
第5−2のステップにおいて、層114P上に層114Nを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を共蒸着した。
なお、層114Nは、EtHex−PTCDIを含み、48nmの厚さを備える。
《デバイス5の動作特性》
デバイス5の動作特性を、室温にて測定した(図16乃至図18参照)。
作製したデバイスの主な初期特性を表2に示す。
デバイス5は、良好な光電変換特性を示すことがわかった。例えば、デバイス5は、425nm以上600nm以下の波長の光に対して、0.6%以上7%未満のEQEを備えていた(図16参照)。また、電極522Sの電位を基準とし、−6V以上0V以下の範囲の電位を電極551Sに印加したとき、光を照射した状態において流れる電流密度が、光を当てない状態において流れる電流密度より十分に大きい(図17および図18参照)。
<デバイス6>
本実施例で説明する作製したデバイス6は、光電変換デバイス550Sと同様の構成を備える(図12B参照)。デバイス6の構成は、層114Pにおいてデバイス5と異なる。具体的には、層114Pが、DPAPhAに換えてTTPAを含む点がデバイス5とは異なる。
《デバイス6の構成》
デバイス6の構成を表7に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000033
《デバイス6の作製方法》
下記のステップを有する方法を用いて、本実施例で説明するデバイス6を作製した。
なお、デバイス6の作製方法は、第5のステップにおいて、DPAPhAに換えて、TPPAを蒸着した点がデバイス5の作製方法とは異なる。ここでは、異なる部分について詳細に説明し、同様の方法を用いた部分については、上記の説明を援用する。
[第5のステップ]
第5のステップにおいて、層112上に層114Pを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を蒸着した。
なお、層114Pは、TPPAを含み、12nmの厚さを備える。
《デバイス6の動作特性》
デバイス6の動作特性を、室温にて測定した(図16乃至図18参照)。
作製したデバイスの主な初期特性を表2に示す。
デバイス6は、良好な光電変換特性を示すことがわかった。例えば、デバイス6は、425nm以上600nm以下の波長の光に対して、0.47%以上12%未満のEQEを備えていた(図16参照)。また、電極522Sの電位を基準とし、−6V以上0V以下の範囲の電位を電極551Sに印加したとき、光を照射した状態において流れる電流密度が、光を当てない状態において流れる電流密度より十分に大きい(図17および図18参照)。
<デバイス7>
本実施例で説明する作製したデバイス7は、光電変換デバイス550Sと同様の構成を備える(図12B参照)。デバイス7の構成は、層114Pにおいてデバイス5と異なる。具体的には、層114Pが、DPAPhAに換えて2Ph−mmtBuDPhA2Anthを含む点がデバイス5とは異なる。
《デバイス7の構成》
デバイス7の構成を表108に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000034
《デバイス7の作製方法》
下記のステップを有する方法を用いて、本実施例で説明するデバイス7を作製した。
なお、デバイス7の作製方法は、第5のステップにおいて、DPAPhAに換えて、2Ph−mmtBuDPhA2Anthを蒸着した点がデバイス5の作製方法とは異なる。ここでは、異なる部分について詳細に説明し、同様の方法を用いた部分については、上記の説明を援用する。
[第5のステップ]
第5のステップにおいて、層112上に層114Pを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を蒸着した。
なお、層114Pは、2Ph−mmtBuDPhA2Anthを含み、12nmの厚さを備える。
《デバイス7の動作特性》
デバイス7の動作特性を、室温にて測定した(図16乃至図18参照)。
作製したデバイスの主な初期特性を表102に示す。
デバイス7は、良好な光電変換特性を示すことがわかった。例えば、デバイス7は、425nm以上600nm以下の波長の光に対して、0.5%以上8%未満のEQEを備えていた(図16参照)。また、電極522Sの電位を基準とし、−6V以上0V以下の範囲の電位を電極551Sに印加したとき、光を照射した状態において流れる電流密度が、光を当てない状態において流れる電流密度より十分に大きい(図17および図18参照)。
<デバイス8>
本実施例で説明する作製したデバイス8は、光電変換デバイス550Sと同様の構成を備える(図12B参照)。デバイス8の構成は、層114Pにおいてデバイス5と異なる。具体的には、層114Pが、DPAPhAに換えて2Ph−mmAdtBuDPhA2Anth−02を含む点がデバイス5とは異なる。
《デバイス8の構成》
デバイス8の構成を表9に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000035
《デバイス8の作製方法》
下記のステップを有する方法を用いて、本実施例で説明するデバイス8を作製した。
なお、デバイス8の作製方法は、第5のステップにおいて、DPAPhAに換えて、2Ph−mmAdtBuDPhA2Anth−02を蒸着した点がデバイス5の作製方法とは異なる。ここでは、異なる部分について詳細に説明し、同様の方法を用いた部分については、上記の説明を援用する。
[第5のステップ]
第5のステップにおいて、層112上に層114Pを形成した。具体的には、抵抗加熱法を用いて材料を蒸着した。
なお、層114Pは、2Ph−mmAdtBuDPhA2Anth−02を含み、12nmの厚さを備える。
《デバイス8の動作特性》
デバイス8の動作特性を、室温にて測定した(図16乃至図18参照)。
作製したデバイスの主な初期特性を表2に示す。
デバイス8は、良好な光電変換特性を示すことがわかった。例えば、デバイス8は、425nm以上600nm以下の波長の光に対して、0.4%以上11%未満のEQEを備えていた(図16参照)。また、電極522Sの電位を基準とし、−6V以上0V以下の範囲の電位を電極551Sに印加したとき、光を照射した状態において流れる電流密度が、光を当てない状態において流れる電流密度より十分に大きい(図17および図18参照)。
ANO:導電膜、AMP1:増幅回路、AMP2:増幅回路、CF:着色層、C21:容量、C22:容量、C31:容量、CAPSEL:導電膜、CDSVDD:導電膜、CDSVSS:導電膜、CDSBIAS:導電膜、CL:導電膜、FD:ノード、G1:導電膜、G2:導電膜、IN1:端子、IN2:端子、IN3:端子、M21:トランジスタ、M31:トランジスタ、M32:トランジスタ、N21:ノード、N22:ノード、OUT:端子、RS:導電膜、S1:導電膜、S1g:導電膜、S2:導電膜、SE:導電膜、SW21:スイッチ、SW22:スイッチ、SW23:スイッチ、SW31:スイッチ、SW32:スイッチ、SW33:スイッチ、TX:導電膜、V0:導電膜、VCOM2:導電膜、VCL:導電膜、VCP:導電膜、VIV:導電膜、VLEN:導電膜、VPD:導電膜、VPI:導電膜、VR:導電膜、WX:導電膜、103S:ユニット、103X:ユニット、104:層、105:層、111X:層、112:層、113:層、114N:層、114P:層、114S:層、231:領域、520:機能層、521:絶縁膜、528:絶縁膜、530S:画素回路、530X:画素回路、540:機能層、550S:光電変換デバイス、550X:発光デバイス、551S:電極、551X:電極、551XS:間隙、552S:電極、552X:電極、610:パッケージ基板、611:パッケージ基板、620:カバーガラス、621:レンズカバー、630:接着剤、635:レンズ、640:バンプ、641:ランド、650:イメージセンサチップ、651:イメージセンサチップ、660:電極パッド、661:電極パッド、670:ワイヤ、671:ワイヤ、690:ICチップ、700:装置、702S:画素、702X:画素、703:画素、770:機能層、911:筐体、912:表示部、913:スピーカ、919:カメラ、932:表示部、933:筐体兼リストバンド、939:カメラ、951:支持台、952:カメラユニット、953:保護カバー、961:筐体、962:シャッターボタン、963:マイク、965:レンズ、967:発光部、971:筐体、972:筐体、973:表示部、974:操作キー、975:レンズ、976:接続部、977:スピーカ、978:マイク、981:筐体、982:表示部、983:操作ボタン、984:外部接続ポート、985:スピーカ、986:マイク、987:カメラ

Claims (8)

  1.  第1の電極、第2の電極、第1の層、第2の層および第3の層を有し、
     前記第1の層は、前記第1の電極および前記第2の電極の間に挟まれ、
     前記第2の層は、前記第2の電極および前記第1の層の間に挟まれ、
     前記第3の層は、前記第2の電極および前記第2の層の間に挟まれ、
     前記第3の層は、前記第1の層と比較して、高い電子の移動度を備える光電変換デバイスにおいて、前記第2の層に用いられ、
     アントラセン骨格を備え、
     前記アントラセン骨格は、ジアリールアミノ基、ジヘテロアリールアミノ基またはアリールヘテロアリールアミノ基と結合する、光電変換デバイス用材料。
  2.  第1の電極、第2の電極、第1の層、第2の層および第3の層を有し、
     前記第1の層は、前記第1の電極および前記第2の電極の間に挟まれ、
     前記第2の層は、前記第2の電極および前記第1の層の間に挟まれ、
     前記第3の層は、前記第2の電極および前記第2の層の間に挟まれ、
     前記第3の層は、前記第1の層と比較して、高い電子の移動度を備える光電変換デバイスにおいて、前記第2の層に用いられ、
     アントラセン骨格を備え、
     前記アントラセン骨格は、9位において、ジアリールアミノ基、ジヘテロアリールアミノ基またはアリールヘテロアリールアミノ基と結合する、光電変換デバイス用材料。
  3.  第1の電極、第2の電極、第1の層、第2の層および第3の層を有し、
     前記第1の層は、前記第1の電極および前記第2の電極の間に挟まれ、
     前記第2の層は、前記第2の電極および前記第1の層の間に挟まれ、
     前記第3の層は、前記第2の電極および前記第2の層の間に挟まれ、
     前記第3の層は、前記第1の層と比較して、高い電子の移動度を備える光電変換デバイスにおいて、前記第2の層に用いられ、
     アントラセン骨格を備え、
     前記アントラセン骨格は、
     9位において、置換または無置換のジアリールアミノ基と結合し、
     2位もしくは6位または2位および6位の両方において、置換または無置換の炭素数6乃至25のアリール基、置換または無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基、置換または無置換のジアリールアミノ基と結合し、
     置換または無置換の前記ジアリールアミノ基のアリール基は、置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基または置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基であり、
     前記ジアリールアミノ基が2つのアリール基を備える場合、2つの前記アリール基は同じであっても異なっていても、互いに結合して環を形成してもよく、
     前記ジアリールアミノ基が2つのヘテロアリール基を備える場合、2つの前記ヘテロアリール基は同じでも異なっていても、互いに結合して環を形成してもよく、
     前記ジアリールアミノ基がアリール基およびヘテロアリール基を備える場合、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、互いに結合して環を形成してもよい、光電変換デバイス用材料。
  4.  第1の電極、第2の電極、第1の層、第2の層および第3の層を有し、
     前記第1の層は、前記第1の電極および前記第2の電極の間に挟まれ、
     前記第2の層は、前記第2の電極および前記第1の層の間に挟まれ、
     前記第3の層は、前記第2の電極および前記第2の層の間に挟まれ、
     前記第3の層は、前記第1の層と比較して、高い電子の移動度を備える光電変換デバイスにおいて、前記第2の層に用いられ、
     アントラセン骨格を備え、
     前記アントラセン骨格は、
     9位および10位において、置換または無置換のジアリールアミノ基と結合し、
     2位もしくは6位または2位および6位の両方において、置換または無置換の炭素数6乃至25のアリール基、置換または無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基、置換または無置換のジアリールアミノ基と結合し、
     置換または無置換の前記ジアリールアミノ基のアリール基は、置換または無置換の炭素数6乃至25のアリール基、または置換または無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基であり、
     前記ジアリールアミノ基が2つのアリール基を備える場合、2つの前記アリール基は同じであっても異なっていても、互いに結合して環を形成してもよく、
     前記ジアリールアミノ基が2つのヘテロアリール基を備える場合、2つの前記ヘテロアリール基は同じでも異なっていても、互いに結合して環を形成してもよく、
     前記ジアリールアミノ基がアリール基およびヘテロアリール基を備える場合、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、互いに結合して環を形成してもよい、光電変換デバイス用材料。
  5.  第1の電極、第2の電極、第1の層、第2の層および第3の層を有し、
     前記第1の層は、前記第1の電極および前記第2の電極の間に挟まれ、
     前記第2の層は、前記第2の電極および前記第1の層の間に挟まれ、
     前記第3の層は、前記第2の電極および前記第2の層の間に挟まれ、
     前記第3の層は、前記第1の層と比較して、高い電子の移動度を備える光電変換デバイスにおいて、前記第2の層に用いられる、一般式(G1)で表される、光電変換デバイス用材料。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-C000001
     ただし、上記一般式(G1)において、
     A、ArおよびArは、それぞれ独立に、
     水素、重水素、
     置換もしくは無置換の炭素数1乃至13のアルキル基、
     置換もしくは無置換の炭素数3乃至10のシクロアルキル基、
     置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基、
     置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基または、
     置換もしくは無置換のジアリールアミノ基を表し、
     置換または無置換の前記ジアリールアミノ基のアリール基は、置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基であり、
     前記ジアリールアミノ基が2つのアリール基を備える場合、2つの前記アリール基は同じであっても異なっていても、互いに結合して環を形成してもよく、
     前記ジアリールアミノ基が2つのヘテロアリール基を備える場合、2つの前記ヘテロアリール基は同じでも異なっていても、互いに結合して環を形成してもよく、
     前記ジアリールアミノ基がアリール基およびヘテロアリール基を備える場合、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、互いに結合して環を形成してもよく、
     R乃至Rは、それぞれ独立に、
     水素、重水素、
     置換もしくは無置換の炭素数1乃至13のアルキル基、
     置換もしくは無置換の炭素数3乃至10のシクロアルキル基、
     置換もしくは無置換の炭素数6乃至25のアリール基、
     置換もしくは無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基または、
     置換もしくは無置換の炭素数1乃至13のアルコキシ基のいずれかを表し、
     ArおよびArは、それぞれ独立に、
     置換または無置換の炭素数6乃至25のアリール基、
     置換または無置換の炭素数2乃至25のヘテロアリール基を表し、
     上記一般式(G1)におけるすべての水素は重水素であってもよい。
  6.  一組の画素を有し、
     前記一組の画素は、第1の画素および第2の画素を備え、
     前記第1の画素は、発光デバイスを備え、
     前記第2の画素は、光電変換デバイスを備え、
     前記光電変換デバイスは、前記発光デバイスに隣接し、
     前記光電変換デバイスは、請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の光電変換デバイス用材料を含む、表示装置。
  7.  第1の機能層と、第2の機能層と、を有し、
     前記第1の画素は、第1の画素回路を備え、
     前記第1の画素回路は、前記発光デバイスと電気的に接続され、
     前記第2の画素は、第2の画素回路を備え、
     前記第2の画素回路は、前記光電変換デバイスと電気的に接続され、
     前記第1の機能層は、前記第2の機能層と重なり、
     前記第1の機能層は、前記光電変換デバイスおよび前記発光デバイスを備え、
     前記第2の機能層は、前記第1の画素回路および前記第2の画素回路を備える、請求項6に記載の表示装置。
  8.  前記発光デバイスは、第3の電極、第4の電極およびユニットを備え、
     前記ユニットは、前記第3の電極および前記第4の電極の間に挟まれ、
     前記ユニットは、前記第1の層、前記第3の層および第4の層を備え、
     前記第1の層は、前記第3の電極および前記第4の電極の間に挟まれ、
     前記第3の層は、前記第4の電極および前記第1の層の間に挟まれ、
     前記第3の層は、前記第1の層と比較して、高い電子の移動度を備え、
     前記第4の層は、前記第3の層および前記第1の層の間に挟まれ、
     前記第4の層は、発光性の材料を含む、請求項6に記載の表示装置。
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