WO2022230434A1 - 車載装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

車載装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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達也 泉
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Abstract

車両に搭載され、車載ネットワークを介して中継装置と通信可能に接続される車載装置であって、前記中継装置が用いるネットワーク設定情報に関する処理を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記車両の利用者に関する利用者情報を取得し、取得した前記利用者情報を前記車両外に設けられた車外サーバに出力し、前記車外サーバから、前記利用者が利用可能な利用サービスの情報を取得し、取得した前記利用サービスの情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置又は車載ECUに出力する。

Description

車載装置、情報処理方法及びプログラム
 本開示は、車載装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
 本出願は、2021年4月28日出願の日本出願第2021-076605号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
 車両には、エンジン制御等のパワー・トレーン系、エアコン制御等のボディ系等の車載機器を制御するための車載ECU(Electronic Control Unit)が搭載されている。車載ECUは、MPU等の演算処理部、RAM等の書き換え可能な不揮発性の記憶部、及び他の車載ECUと通信するための通信部を含み、記憶部に記憶した制御プログラムを読み込んで実行することにより、車載機器の制御を行う。更に車両には、無線通信の機能を備えた中継装置が実装されており、中継装置を介して、車外のネットワークに接続されているプログラム提供装置と通信し、当該プログラム提供装置から車載ECUの制御プログラムをダウンロード(受信)し、当該車載ECUの制御プログラムを更新することができる(例えば特許文献1参照)。
特開2017-97851号公報
 本開示の一態様に係る車載装置は、車両に搭載され、車載ネットワークを介して中継装置と通信可能に接続される車載装置であって、前記中継装置が用いるネットワーク設定情報に関する処理を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記車両の利用者に関する利用者情報を取得し、取得した前記利用者情報を前記車両外に設けられた車外サーバに出力し、前記車外サーバから、前記利用者が利用可能な利用サービスの情報を取得し、取得した前記利用サービスの情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置又は車載ECUに出力する。
実施形態1に係る車載装置を含む車載システムの構成を例示する模式図である。 車載装置等の構成を例示するブロック図である。 利用サービス履歴テーブル(利用サービス履歴情報)の一例を示す説明図である。 中継関連情報等の一例を示す説明図である。 ネットワーク設定情報テーブル(通信経路)の一例を示す説明図である。 車載装置等による各処理の一態様を例示する説明図(シーケンス図)である。 車載装置の制御部の処理を例示するフローチャートである。 中継装置の制御部の処理を例示するフローチャートである。 車外サーバの制御部の処理を例示するフローチャートである。 実施形態2に係る車載装置等による各処理の一態様を例示する説明図(シーケンス図)である。 車載装置の制御部の処理を例示するフローチャートである。 中継装置の制御部の処理を例示するフローチャートである。 車外サーバの制御部の処理を例示するフローチャートである。
[本開示が解決しようとする課題]
 特許文献1の中継装置においては、中継制御を行う際に用いる設定情報を継承する処理について考慮されていないという問題点がある。
 本開示の目的は、他の車両にて適用されていた中継装置の設定情報を継承させることができる車載装置等を提供することである。
[本開示の効果]
 本開示の一態様によれば、他の車両にて適用されていた中継装置の設定情報を継承させる車載装置等を提供することができる。
[本開示の実施形態の説明]
 最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の一態様に係る車載装置は、車両に搭載され、車載ネットワークを介して中継装置と通信可能に接続される車載装置であって、前記中継装置が用いるネットワーク設定情報に関する処理を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記車両の利用者に関する利用者情報を取得し、取得した前記利用者情報を前記車両外に設けられた車外サーバに出力し、前記車外サーバから、前記利用者が利用可能な利用サービスの情報を取得し、取得した前記利用サービスの情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する。
 本態様にあたっては、車載装置の制御部は、例えば、自装置が搭載されている車両(自車)の利用者によって行われるユーザ承認操作を受け付けることにより、利用者情報を取得し、当該利用者情報を車外サーバに出力する。車載装置の制御部は、利用者情報を車外サーバに出力する際、例えば当該車載装置の記憶部等、アクセス可能な所定の記憶領域を参照することにより、自車にて利用者に対し提供可能なサービス(提供サービス)の情報(提供サービス情報)を取得し、当該提供サービス情報についても併せて車外サーバに出力するものであってもよい。車載装置の制御部は、利用者が利用可能な利用サービスの情報(利用サービス情報)を、車外サーバから取得する。車外サーバには、利用者が他の車両にて用いた利用サービスの情報が、当該利用者の利用履歴(利用サービス履歴)に応じて保存されている。当該利用サービスの情報は、異なる車両間にて利用サービスを引き継いで用いる際、引継ぎ先となる車両の中継装置に継承させるための情報である。車載装置の制御部は、取得した利用サービスの情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置、車載ECU又は、中継装置及び車載ECUに出力する。車載装置の制御部は、自車に搭載される車載ECU等の構成及び利用サービスの種類を特定するサービス識別子に応じて、自車用のネットワーク設定情報を作成(初期化)し、当該作成したネットワーク設定情報に対し、取得した利用サービスの情報を反映することにより、当該作成したネットワーク設定情報を、実際に用いるネットワーク設定情報に修正するものであってもよい。車載装置の制御部は、利用サービスの情報が反映されたネットワーク設定情報を用いて、ネットワーク設定変更指示を生成し、これを出力する。従って、異なる車両間にて引き継ぎたい利用サービスがある場合、当該利用サービスの情報を反映させたネットワーク設定情報を用いることにより、他の車両にて適用されていた中継装置のネットワーク設定情報を継承させることができる。これにより、他の車両にて用いた利用サービスを、当該車載装置が搭載されている車両(自車)にて引き継いで用いることができる。
(2)本開示の一態様に係る車載装置は、前記制御部は、前記車外サーバから取得した前記利用サービスの情報を出力し、出力した前記利用サービスの情報において、前記利用者による選択を受け付け、前記選択された利用サービスに基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する。
 本態様にあたっては、車外サーバから取得した利用サービスの情報は、利用者が他の車にて用いた利用サービスの履歴等に基づき、複数の利用サービスに関する情報を含む場合がある。このような場合であっても、制御部は、車外サーバから取得した利用サービスの情報を、例えばリスト形式にて表示装置等に出力することにより当該表示装置にて各利用サービスそれぞれを表示し、利用者に対しいずれかの利用サービスを選択させることができる。制御部は、利用者による1つ以上の利用サービスの選択を受け付け、選択された利用サービスに基づき変更したネットワーク設定情報(制御部にて生成したネットワーク設定情報)、又は当該利用サービスに対応する継承元ネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力することにより、利用者の選択に応じた利用サービスの引継ぎを行うことができる。
(3)本開示の一態様に係る車載装置は、前記車外サーバから、前記利用サービスを用いるにあたり前記中継装置に継承させるための継承元ネットワーク設定情報を取得し、取得した前記利用サービスの情報及び前記継承元ネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する。
 本態様にあたっては、車載装置の制御部は、利用者が利用可能な利用サービスの情報(利用サービス情報)と、当該利用サービス情報に関連付けられた継承元ネットワーク設定情報を、車外サーバから取得する。車外サーバには、利用者が他の車両にて用いた利用サービスの情報と、当該利用サービスに対応した中継装置のネットワーク設定情報(継承元ネットワーク設定情報)とが、当該利用者の利用履歴(利用サービス履歴)に応じて保存されている。当該継承元ネットワーク設定情報は、異なる車両間にて利用サービスを引き継いで用いる際、引継ぎ先となる車両の中継装置に継承させるための情報である。車載装置の制御部は、継承元ネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置、車載ECU又は、中継装置及び車載ECUに出力する。従って、異なる車両間にて引き継ぎたい利用サービスがある場合、当該利用サービスに対応した継承元ネットワーク設定情報を取得することにより、他の車両にて適用されていた中継装置のネットワーク設定情報を継承させることができる。これにより、他の車両にて用いた利用サービスを、当該車載装置が搭載されている車両(自車)にて引き継いで用いることができる。
(4)本開示の一態様に係る車載装置は、前記継承元ネットワーク設定情報は、前記利用サービスに応じて特定される前記車載ネットワーク内の通信経路に関する情報を含む。
 本態様にあたっては、継承元ネットワーク設定情報は、利用サービスに応じて特定される車載ネットワーク内の通信経路に関する情報を含むため、当該通信経路に関する情報に基づき、ネットワーク設定変更指示を効率的に生成することができる。
(5)本開示の一態様に係る車載装置は、前記制御部は、前記車外サーバにより変換された変換後の継承元ネットワーク設定情報を取得し、前記変換後の継承元ネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する。
 本態様にあたっては、車載装置の制御部は、車外サーバによって変換された変換後の継承元ネットワーク設定情報を取得し、当該変換後の継承元ネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する。従って、継承元ネットワーク設定情報が適用されていた中継装置が搭載された車両と、継承先となる中継装置が搭載された車両(自車)とにおいて、搭載されているアクチュエータ、車載ECU又は通信経路等の差異がある場合であっても、車外サーバによって変換された変換後の継承元ネットワーク設定情報を用いることにより、当該差異を吸収することができる。従って、車両間において利用サービスを引き継ぐにあたり、これら車両に搭載される通信経路等の差異がある場合であっても、当該車両間において利用サービスを引継ぎ、異なる車両にて同一の利用サービスを用いることができる。
(6)本開示の一態様に係る車載装置は、前記制御部は、取得した前記継承元ネットワーク設定情報を変換し、前記変換後の継承元ネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する。
 本態様にあたっては、車載装置の制御部は、継承元ネットワーク設定情報が適用されていた中継装置が搭載された車両と、当該継承元ネットワーク設定情報の継承先となる中継装置が搭載された車両(自車)とに搭載されているアクチュエータ、車載ECU又は通信経路等の差異に基づき、取得した継承元ネットワーク設定情報の変換の要否を判断する。車載装置の制御部は、通信経路等の差異がある場合、変換が必要であると判断し、継承元ネットワーク設定情報を変換するため、これら車両間において利用サービスを引継ぎ、異なる車両にて同一の利用サービスを用いることができる。
(7)本開示の一態様に係る車載装置は、前記制御部は、前記車両に適用済みの利用サービスの情報を取得し、前記中継装置から、前記適用済みの利用サービスに対応するネットワーク設定情報を取得し、前記適用済みの利用サービスの情報及びネットワーク設定情報と、前記利用者情報とを関連付けて、前記車外サーバに出力する。
 本態様にあたっては、車載装置の制御部は、車両(自車)に適用済みの利用サービスの情報(利用中サービス情報)と、当該利用中サービスに対応するネットワーク設定情報とを、利用者情報と関連付けて、車外サーバに出力する。これにより、当該車両にて適用済みの利用サービスの情報を、車外サーバにて保存し、利用者による利用サービスの利用履歴に関する情報(利用サービス履歴情報)を更新することができる。このように更新される利用サービス履歴情報は、当該利用者が、以降、他の車にて利用サービスを引き継ぐ際に用いることができ、利用者に対する利便性を継続的に向上させることができる。
(8)本開示の一態様に係る車載装置は、前記制御部は、前記中継装置から、前記適用済みの利用サービスを用いた期間における通信状態に関する情報を取得し、前記通信状態に関する情報、前記適用済みの利用サービスの情報及びネットワーク設定情報と、前記利用者情報とを関連付けて、前記車外サーバに出力する。
 本態様にあたっては、車載装置の制御部は、中継装置から取得した、適用済みの利用サービスを用いた期間における通信状態に関する情報についても、利用者情報を関連付けて車外サーバに出力するため、利用サービスの適用時における通信状態についても、車外サーバにて保存することができる。
(9)本開示の一態様に係るプログラムは、車両に搭載され、車載ネットワークを介して中継装置と通信可能に接続されるコンピュータに、前記車両の利用者に関する利用者情報を取得し、取得した前記利用者情報を前記車両外に設けられた車外サーバに出力し、前記車外サーバから、前記利用者が利用可能な利用サービスの情報と、前記利用サービスを用いるにあたり前記中継装置に継承させるための継承元ネットワーク設定情報とを取得し、取得した前記継承元ネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する処理を実行させる。
 本態様にあたっては、コンピュータを、他の車両にて適用されていた中継装置の設定情報を継承させる車載装置として用いることができる。
(10)本開示の一態様に係る情報処理方法は、車両に搭載され、車載ネットワークを介して中継装置と通信可能に接続されるコンピュータに、前記車両の利用者に関する利用者情報を取得し、取得した前記利用者情報を前記車両外に設けられた車外サーバに出力し、前記車外サーバから、前記利用者が利用可能な利用サービスの情報と、前記利用サービスを用いるにあたり前記中継装置に継承させるための継承元ネットワーク設定情報とを取得し、取得した前記継承元ネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する処理を実行させる。
 本態様にあたっては、コンピュータにより、他の車両にて適用されていた中継装置の設定情報を継承させる情報処理方法を提供することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
 本開示の実施形態に係る車載装置2等の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
 以下、実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る車載装置2を含む車載システムSの構成を例示する模式図である。図2は、車載装置2等の構成を例示するブロック図である。車載システムSは、車両Cに搭載された車外通信装置1、車載装置2、中継装置3、及び車載ECU4を含み、車載装置2は車外通信装置1を介して、車外ネットワークNに接続されている車外サーバ100と通信可能に接続されている。
 車外サーバ100は、例えばインターネット又は公衆回線網等の車外ネットワークNに接続されているサーバ等のコンピュータであり、CPU等による制御部102、記憶部101、及び通信部103を備える。記憶部101は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)又はハードディスク等により構成される。記憶部101には、車両Cに搭載される中継装置3等を制御するためのネットワーク設定情報が記憶されている。通信部103は、例えばイーサネット(登録商標)に対応した通信I/Fである。
 車外サーバ100は、車外ネットワークNを介して、複数の車両Cと通信可能に接続されており、これら車両Cから中継関連情報及び利用サービス履歴情報を取得することにより、当該複数の車両Cそれぞれにて適用されている利用サービスの履歴情報、及び当該利用サービスを用いる際のネットワーク設定情報を含む車両状態情報を集約する。個々の車両Cから送信される利用サービス履歴情報及び車両状態情報(ネットワーク設定情報)と、当該車両Cの利用者(利用サービスの利用者)を識別する利用者情報とは、関連付けられて、当該車両Cから車外サーバ100に送信される。従って、車外サーバ100は、取得した利用サービス履歴情報等を個々の利用者毎の利用サービス履歴として、確実に把握することができる。当該利用サービス履歴情報は、個々の車両Cにおいて用いられるネットワーク設定情報を変換するために用いられる。すなわち、各車両Cにて適用されるネットワーク設定情報は、同一の利用者における利用サービス履歴情報に基づき変換される。これにより、同一の利用者が異なる車両Cを操作するにあたり、他の車両Cにて用いた利用サービスの利用サービス履歴情報を、今回操作する車両Cのネットワーク設定情報に反映し、当該利用サービスを異なる車両C間にて継承することができる。このように利用サービス履歴情報を異なる車両C間にて継承するための記憶媒体として機能するストレージ装置は車外サーバ100に限定されず、利用者が保持するスマートホン等の携帯端末装置であってもよい。車両Cは、後述する車外通信装置1を介して、当該車両Cの利用者が保持する携帯端末装置と通信可能に接続され、当該携帯端末装置と利用サービス履歴情報等の送受信を行うものであってもよい。
 車外サーバ100は、集約した利用サービス履歴情報及び車両状態情報(ネットワーク設定情報)を個々の車両Cに送信することにより、当該利用サービス履歴情報等は、当該複数の車両Cに配信されるものとなる。車外サーバ100と車両Cとの通信は、当該車両Cの利用者情報に基づくユーザ認証(ログイン)がされた場合に行われる。当該車両Cの利用者による利用の終了(ログアウト)後、他の車両Cにおいて当該利用者の利用者情報に基づくユーザ認証(ログイン)が可能となる。すなわち、車外サーバ100は、特定の利用者に対し、当該利用者が利用中(ログイン中)の車両Cとのみ通信することができるものであり、同時にて特定の利用者による複数のログインが不可(同一ユーザによる同時期での複数ログインの禁止)となるように制限されているものであってもよい。このように、車両Cの利用者(利用サービスの利用者)によって特定される利用サービスを、異なる車両C間において引き継ぐことができる。車外サーバ100は、いずれかの利用サービスを異なる車両C間において引き継ぐ際、これら車両Cにおいて構成上の差異がある場合、ネットワーク設定情報を変更する。これにより、引継ぎ元の車両Cと、引継ぎ先の車両Cとの間に構成上の差異がある場合であっても、当該引継ぎ先の車両Cに利用サービスを引き継ぐことができる。車外サーバ100及び車両Cとの通信処理等の詳細は、後述する。車外サーバ100は、車両Cに搭載される車載装置2、中継装置3及び車載ECU4等の制御プログラムを車両Cに送信(配布)し、当該車両Cにて適用されている各種の制御プログラムを更新するOTA(Over The Air)サーバであってもよい。
 車両Cには、車外通信装置1、車載装置2、中継装置3及び、種々の車載機器(センサ、アクチュエータ)を制御するための複数の車載ECU4が搭載されている。車外通信装置1と車載装置2とは、例えばイーサネット等の通信プロトコルに対応した通信線51(イーサネットケーブル)によって通信可能に接続されている。車載装置2には、複数の中継装置3が通信線51によって接続されることにより、カスケード状の車載ネットワーク5が構成される。中継装置3には、複数の車載ECU4が通信線51によって通信可能に接続されている。これら車載ネットワーク5における通信接続形態はイーサネットに限定されず、例えばCAN等の通信プロトコルに対応したCANバスによるものであってもよい。
 車外通信装置1は、車外通信部11及び車内通信部12を含む。車内通信部12は、例えば、100BASE-T1又は1000BASE-T1等のイーサネットケーブルによる通信線51にて伝送されるTCP/IPのパケットに対応するイーサネットPHY部である。車外通信装置1は、車内通信部12及び、イーサネットケーブル等の通信線51を介して、車載装置2と通信可能に接続されている。
 車外通信部11は、4G、5G、WiFi等の移動体通信のプロトコルを用いて無線通信をするための通信装置であり、車外通信部11に接続されたアンテナ13を介して車外サーバ100とデータの送受信を行う。車外通信装置1と車外サーバ100との通信は、例えば公衆回線網又はインターネット等の車外ネットワークNを介して行われる。
 本実施形態では、車外通信装置1は、車載装置2と別装置とし、車内通信部12等によってこれら装置を通信可能に接続しているが、これに限定されない。車外通信装置1は、車載装置2の一構成部位として、車載装置2に内蔵されるものであってもよい。
 車載装置2は、制御部20、記憶部21、入出力I/F22、車内通信部23などを含む。車載装置2は、例えばヴィークルコンピュータ等の中央制御装置(コントローラ)により構成され、車両C全体の制御を行う統合ECUであってもよい。車載装置2は、車両Cの利用シーン等による状態(車両状態)を監視、当該車両状態の切替制御、又は車両Cに用いられる利用サービスに関する制御を行うものであってもよい。車載装置2は、車両状態又は利用サービスの切替に応じて、中継装置3に対しネットワーク設定変更指示を出力(送信)し、当該中継装置3のネットワーク設定変更させる制御処理を行う。車載装置2は、中継装置3であってもよい。例えば、車載ネットワーク5がカスケード状のトポロジーである場合、最上位に位置する中継装置3が、本実施形態における車載装置2として機能し、下位に接続される他の中継装置3に対し、ネットワーク設定変更させる制御処理を行うものであってもよい。
 制御部20は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等により構成されている。制御部20は、記憶部21に予め記憶された各プログラム及びデータを読み出して実行することにより、種々の制御処理及び演算処理等を行う。記憶部21に記憶された各プログラム等は、車載装置2が読み取り可能な記録媒体211から読み出された制御プログラムを記憶したものであってもよい。また、記憶部21に記憶された各プログラム等は、図示しない通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからプログラムをダウンロードし、記憶部21に記憶させたものであってもよい。
 記憶部21は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性のメモリ素子又は、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)若しくはフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ素子により構成してある。記憶部21には、中継装置3それぞれに対応したネットワーク設定情報が記憶されている。更に、記憶部21には、それぞれの中継装置3から取得した中継関連情報が記憶(蓄積)されている。中継装置3から取得した中継関連情報には、中継装置3が用いているネットワーク設定情報のうち車両C内の装置内に記憶された設定情報及び、中継装置3が該ネットワーク設定情報を用いて中継処理を行った期間における通信状態に関する情報を含む。当該通信状態に関する情報とは、通信トラフィック量(実測値)、バッファ滞留量(実測値)及び品質情報(実測値)等の情報である。ネットワーク設定情報を記憶している車両C内の装置とは、例えば、車載装置2や中継装置3のような装置のことである。ただし、これ以外にもネットワーク設定情報を記憶している装置が車両C内にあればそれを利用しても良い。ネットワーク設定情報のうち車両C内の装置内に記憶された設定情報とは、車外サーバ100で車両Cの各中継装置3に設定されているネットワーク設定情報が一意に特定できる情報を指す。例えば、ネットワーク設定情報のうち、当該ネットワーク設定情報のバージョンを示すVer番号等により、車外サーバ100で当該中継装置3に設定されるネットワーク設定情報が特定できる場合、Ver番号でも良い。
 入出力I/F22は、例えばシリアル通信するための通信インターフェイスである。入出力I/F22を介して、車載装置2は、ディスプレイ等の表示装置6及び、車両Cの起動及び停止を行うIGスイッチ(図示せず)と通信可能に接続される。
 車内通信部23は、例えばイーサネット等の通信プロトコルを用いた入出力インターフェイス(イーサネットPHY部)であり、制御部20は、車内通信部23を介して車載ネットワーク5に接続される中継装置3、車載ECU4又は車外通信装置1と相互に通信する。車内通信部23は、複数、設けられており、車内通信部23それぞれに、車載ネットワーク5を構成する通信線51が接続されている。
 中継装置3は、車載装置2と同様に制御部30、記憶部31、及び車内通信部32を備え、個々の機能部の構成は、車載装置2が備える機能部と同様の構成である。中継装置3は、例えばレイヤー2スイッチ、又はレイヤー3スイッチとして機能するイーサスイッチ(イーサSW)である。中継装置3の記憶部31には、中継制御(スイッチング制御)を行うためのネットワーク設定情報が記憶されている。中継装置3の記憶部31に記憶されているネットワーク設定情報は、車載装置2から出力(送信)されるネットワーク設定変更指示(ネットワーク設定情報)に基づき特定される情報であり、車両Cの利用シーン等の車両状態それぞれに対応した情報である。当該ネットワーク設定情報の詳細は、後述する。
 車載ECU4は、車載装置2又は中継装置3と同様に制御部(図示せず)、記憶部(図示せず)及び車内通信部(図示せず)を備え、いずれかの中継装置3に接続されている。これら車載ECU4同士は、中継装置3を介してサービス間通信を行い、更に車載装置2と通信するものであってもよい。車載ECU4は、車載装置2から、車両状態(利用シーン等)の切替に関する情報、又は中継装置3と同様にネットワーク設定変更指示(ネットワーク設定情報)を取得(受信)し、当該車両状態(利用シーン等)の切替に対応するものであってもよい。
 図3は、利用サービス履歴テーブル(利用サービス履歴情報)の一例を示す説明図である。図4は、中継関連情報等の一例を示す説明図である。車外サーバ100に通信可能に接続される複数の車両Cそれぞれから、車外サーバ100に送信され、当該車外サーバ100にて集約される利用サービスの履歴情報(利用サービス履歴情報)及び中継関連情報は、例えば、テーブル形式の利用サービス履歴テーブルとして、当該車外サーバ100の記憶部101に記憶(保存)される。
 利用サービス履歴テーブルは、当該テーブルの管理項目(フィールド)として、ユーザID、利用日時(履歴)、利用車両、利用サービス名、通信トラフィック量、中継関連情報及びNW設定情報を含む。ユーザIDの管理項目(フィールド)には、車両Cにおいて利用サービスを用いた利用者を識別するための識別番号(ユーザID)が格納される。利用日時(履歴)の管理項目(フィールド)には、利用者が利用サービスを用いた日時(利用日時)が格納される。
 利用車両の管理項目(フィールド)には、利用者が利用サービスを用いた車両C(利用車両)に関する情報が、格納される。当該利用車両に関する情報は、例えば、車種情報、又は車両C識別番号(VIN:Vehicle Identification Number)であってもよい。
 利用サービス名の管理項目(フィールド)には、利用者が用いた利用サービスの名称又は種類が格納される。利用サービスは、例えば、自動運転サービス、カーシェアサービス等の車両Cの使用形態(利用シーン)に応じたサービスである。
 通信トラフィック量の管理項目(フィールド)には、利用者が利用サービスを用いた際の車両Cにおける通信トラフィック等、当該車両Cに搭載された中継装置3によって収集された中継関連情報の一部又は集計値等が格納されるものであってもよい。通信トラフィック量には、車載装置2又は中継装置3がデータを他の車載ECU4へ送信する際の通信トラフィック量と、車載装置2又は中継装置3がデータを他の車載ECU4から受信する際のトラフィック量の2種類がある。
 中継関連情報の管理項目(フィールド)には、利用者が利用サービスを用いた際の車両Cにおける中継関連情報の全データ等の詳細情報が格納されている。当該中継関連情報の詳細情報は、例えばXML形式ファイルのオブジェクトデータとして格納(保存)され、例えば図4にて例示される管理項目(フィールド)にて定義されるものであってもよい。当該副管理項目は、例えば、各ポートの通信トラフィック量(実測値)、バッファ滞留量(実測値)、及び品質情報(実測値)を含む。各ポートの通信トラフィック量(実測値)には、車両Cから送信される中継関連情報に含まれる通信トラフィック量の実測値が格納される。当該通信トラフィック量の実測値は、各中継装置3の車内通信部32それぞれ(各ポート)における実測値を含む。バッファ滞留量(実測値)には、車両Cから送信される中継関連情報に含まれるバッファ滞留量の実測値が格納される。当該バッファ滞留量の実測値は、各中継装置3の車内通信部32それぞれにおける実測値を含む。品質情報(実測値)には、車両Cから送信される中継関連情報に含まれる品質情報の実測値が格納される。当該品質情報の実測値は、各中継装置3の車内通信部32それぞれにおける実測値を含む。
 NW設定情報には、利用者が利用サービスを用いた際、車両Cの中継装置3に適用されていたネットワーク設定情報が格納されている。当該ネットワーク設定情報は、利用サービスを用いる際に必要とされるサービス提供ECU及びサービス要求ECU等の車載ECU4に関する情報、当該サービス提供ECUからサービス要求ECUまでの通信経路に関する情報が含まれ、例えばXML形式ファイルのオブジェクトデータとして格納(保存)されるものであってもよい。車外サーバ100は、通信可能に接続される複数の車両Cそれぞれから、当該車両Cにて用いられた利用サービスの履歴情報を常時、周期的、又は定常的に取得(受信)することにより、利用サービス履歴テーブルを更新するものであってもよい。ネットワーク設定情報は、通信経路に関する情報等のARL(Address Resolution Logic table)に加え、更にACL(Access Control List)、及びQoS(Quality of Service)を含むものであってもよい。
 図5は、ネットワーク設定情報テーブル(通信経路)の一例を示す説明図である。車外サーバ100に通信可能に接続される複数の車両Cそれぞれから、車外サーバ100に送信され、当該車外サーバ100にて集約されるネットワーク設定情報は、例えば、通信経路に関する情報が車両C毎(車種毎)に展開され、テーブル形式のネットワーク設定情報テーブルとして、当該車外サーバ100の記憶部101に記憶(保存)される。
 ネットワーク設定情報テーブルは、当該テーブルの管理項目(フィールド)として、ユーザID、利用サービス名、提供ECU、要求ECU、及び各車両C毎の通信経路(ネットワーク設定情報)として、例えば車両CXの通信経路、車両CYの通信経路、車両CZの通信経路を含む。
 ユーザIDの管理項目(フィールド)には、車両Cにおいて利用サービスを用いた利用者を識別するための識別番号(ユーザID)が格納され、利用サービス履歴テーブルとの関連付け(リレーション)が行われる。利用サービス名には、利用サービスの名称又は種類が格納される。
 提供ECUには、同一レコードに格納される利用サービスを用いる際、サービスを提供するにあたり必要となる車載ECU4(サービス提供ECU)に関する仕様型式又は型番等の情報が格納される。要求ECUには、同一レコードに格納される利用サービスを用いる際、サービスを要求するにあたり必要となる車載ECU4(サービス要求ECU)に関する仕様型式又は型番等の情報が格納される。
 車両C毎の通信経路の管理項目(フィールド)には、個々の車両Cにおいて、同一レコードに格納される利用サービスを用いる際の車載ネットワーク5における提供ECUから要求ECUまでの通信経路に関する情報が格納される。例えば、車両C(X)の通信経路の管理項目(フィールド)には、当該車両C(X)に適用可能な利用サービスそれぞれに対応した通信経路に関する情報が格納される。また、特定の利用サービスの観点から、例えば利用サービス(A)は、提供ECU及び要求ECUとしてECU41及びECU43が必要であり、当該ECU41及びECU43を備える車両C(X)及び車両C(Y)は、利用サービス(A)を適用することが可能である。車両C(Z)においては、例えば車載ネットワーク5における帯域不足により、利用サービス(A)は不可である。また、利用サービス(C)においては、車両C(X)は適用可能であるが、車両C(Y)及び車両C(Z)は、提供ECU及び要求ECUの双方を有しないため、適用不可である。
 各利用サービスに対し、個々の車両C(車種)に応じて、適用(引継ぎ)の可否に関する情報が、ネットワーク設定情報テーブルに格納されているため、車外サーバ100は、当該ネットワーク設定情報テーブルを参照することにより、車両C(車種)それぞれに対し、個々の利用サービスの適用可否(引継ぎ可否)を効率的に判断することができる。
 車両C毎の通信経路の管理項目(フィールド)には、個々の車両Cの車載ネットワーク5に応じた通信経路が格納されている。これにより、例えば、車両C(X)にて利用された利用サービス(A)を、車両C(Y)に引き継ぐにあたり、これら車両C間における通信経路の差異(差分)に基づき、車外サーバ100は、継承元となる車両C(X)のネットワーク設定情報を変換し、車両C(Y)のネットワーク設定情報を生成することができる。この場合、継承元となる車両C(X)のネットワーク設定情報は、継承元ネットワーク設定情報に相当する。継承先となる車両C(Y)のネットワーク設定情報は、変換後ネットワーク設定情報に相当する。
 図6は、車載装置2等による各処理の一態様を例示する説明図(シーケンス図)である。車載システムSに含まれる複数の車両Cそれぞれにおける中継装置3及び車載装置2と、車外サーバ100との連関処理に関し、本実施形態における図示によるシーケンス図を用いて説明する。当該シーケンス図において、車外サーバ100は、車両C(X)及び車両C(Y)と通信するにあたり、これら車両C(X)及び車両C(Y)と同時に通信するものでなく、利用者によるユーザ認証等(ログイン)が行われているいずれかの車両Cと通信するものであってもよい。
 中継装置3及び車載ECU4は、当該中継装置3に適用されているネットワーク設定情報に基づき、中継処理及びサービス間通信を行う。中継装置3に適用されているネットワーク設定情報は、車両Cにて用いられている利用サービスに対応するものであり、車載装置2によって生成され、当該中継装置3に出力(送信)されたネットワーク設定変更指示によるものである。
 車両C(X)の車載装置2は、利用者による保存要求(ストア要求)を検知する(S1)。車両C(X)の車載装置2は、例えばタッチパネル機能を有する表示装置6上の利用者の操作を受け付け、当該操作に基づき行われる保存要求(ストア要求)を検知する。
 車両C(X)の車載装置2は、中継装置3から出力される中継関連情報を収集する(S2)。車両C(X)の車載装置2は、自車に搭載されている中継装置3それぞれに対し中継関連情報の収集を要求し、これら中継関連情報から送信される中継関連情報を取得することにより、複数の中継装置3から出力される中継関連情報を収集する。
 車両C(X)の車載装置2は、自車にて用いられている利用中サービス情報を収集する(S3)。車両C(X)の車載装置2は、例えば、自動運転状態、カーシェア状態等の車両Cの使用形態(利用シーン)に基づき特定される利用サービスの情報(利用中サービス情報)を取得する。これら利用中サービス情報は、例えば車載装置2の記憶部21に記憶されている。
 車両C(X)の車載装置2は、収集した情報(中継関連情報、利用中サービス情報)及び利用者情報を関連付けて、車外サーバ100に出力する(S4)。収集した情報(中継関連情報、利用中サービス情報)に関連付けられている利用者情報には、例えば、当該利用者を識別するためのユーザID、及び自車の車種等を特定する車種情報が含まれているものであってもよい。
 車外サーバ100は、車両C(X)の車載装置2から取得(受信)した情報(中継関連情報、利用中サービス情報)及び利用者情報を、利用者毎の利用サービス履歴情報として保存する(S5)。車外サーバ100は、車両C(X)から取得した情報(中継関連情報、利用中サービス情報)及び利用者情報に基づき、例えば、利用サービス履歴テーブル及びネットワーク設定情報テーブルを更新する。本実施形態における図示(S5とS6との間の点線)のとおり、車両C(X)における利用者は、サービス利用を終了(ログアウト)する。
 車両C(Y)の車載装置2は、車外サーバ100に、車両Cの利用者情報を出力する(S6)。車両C(Y)の車載装置2は、例えば、ユーザ認証にて用いられてユーザIDを利用者情報として車外サーバ100に出力する。利用者情報には、ユーザIDに加えて、当該利用者が利用する車両Cの車種情報が含まれるものであってもよい。
 車外サーバ100は、利用サービスの引継ぎ可否に基づきネットワーク設定情報を変換する(S7)。車外サーバ100は、利用者情報(ユーザID、車種情報等)、及び当該車外サーバ100の記憶部101に記憶されている利用サービス履歴情報テーブル、ネットワーク設定情報テーブルを参照することにより、利用サービスの引継ぎ可否に基づきネットワーク設定情報を変換する。ネットワーク設定情報テーブルには、各利用サービスに適用することができる車両Cの情報(車種情報)が格納されているため、車外サーバ100は、当該ネットワーク設定情報テーブルを参照することにより、利用サービスの引継ぎ可否を判定することができる。
 車外サーバ100は、車両C(Y)の車載装置2に、引継ぎ可能な利用サービス履歴及び変換されたネットワーク設定情報を車載装置2に出力する(S8)。車外サーバ100から車両C(Y)の車載装置2に出力(送信)されるネットワーク設定情報は、当該車両C(Y)における継承元ネットワーク設定情報に相当する。
 車両C(Y)の車載装置2は、利用サービス履歴を表示装置6に出力する(S9)。車両C(Y)の車載装置2は、車外サーバ100から取得した引継ぎ可能な利用サービス履歴を表示装置6に出力し、引継ぎ可能な利用サービス履歴を、例えばリスト形式で当該表示装置6に表示させる。
 車両C(Y)の車載装置2は、利用サービスの適用要求(ロード要求)を検知する(S10)。車両C(Y)の車載装置2は、例えばタッチパネル機能を有する表示装置6上の利用者の操作を受け付け、当該操作に基づき行われる適用要求(ロード要求)を検知する。
 車両C(Y)の車載装置2は、利用者による要求において選択された利用サービスに対応するネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を出力する(S11)。車両C(Y)の車載装置2は、選択された利用サービス名に対応するネットワーク設定情報(車外サーバ100から取得した継承元ネットワーク設定情報)に基づき、ネットワーク設定変更指示を生成する。車両C(Y)の車載装置2は、生成したネットワーク設定変更指示を、それぞれの中継装置3及び車載ECU4に出力(送信)する。
 車載装置2からのネットワーク設定変更指示を取得(受信)した中継装置3及び車載ECU4は、当該ネットワーク設定変更指示に含まれるネットワーク設定情報に基づき、切替後の車両状態(利用サービス/利用シーン)に対応した中継処理及びサービス間通信を行う。これにより、車外サーバ100から取得した継承元ネットワーク設定情報に基づき、当該継承元ネットワーク設定情報に対応する利用サービスを、車両C(Y)に引き継ぐ(継承)することができる。継承元の車両Cと、継承先の車両Cとの間にて、例えば車載ネットワーク5の経路構成に差異がある場合であっても、継承元ネットワーク設定情報は車外サーバ100によって変換されているため、当該差異を吸収して、継承先の車両Cに適用すること(引き継ぐこと)ができる。
 図7は、車載装置2の制御部20の処理を例示するフローチャートである。図8は、中継装置3の制御部30の処理を例示するフローチャートである。図9は、車外サーバ100の制御部102の処理を例示するフローチャートである。車載装置2の制御部20は、例えば車両Cが起動状態(IGスイッチがオン)又は停止状態(IGスイッチがオフ)において、定常的に以下の処理を行う。車載装置2の制御部20が以下の処理を行うにあたり、中継装置3及び車外サーバ100は、車載装置2と通信し、当該車載装置2の処理に連関して以下の処理を行う。
 車載装置2の制御部20は、車両Cの利用者情報を取得する(S101)。車載装置2の制御部20は、例えば、車両Cの利用者によって行われるユーザ認証の結果に基づき、当該利用者の利用者情報を取得する。車載装置2の制御部20は、例えば、ユーザ認証を行うためのアプリケーション画面を表示装置6に出力し、当該表示装置6におけるタッチパネル機能を用いて利用者によって入力された内容に基づきユーザ認証を行うものであってもよい。車載装置2の制御部20は、当該ユーザ認証結果が肯定的である場合、利用者によって入力された内容に基づき利用者情報を特定し取得するものであってもよい。車載装置2の制御部20は、ユーザ認証に併せて初期化に関する処理を行うものであってもよい。
 車載装置2の制御部20は、利用者情報を車外サーバ100に出力する(S102)。車載装置2の制御部20は、例えば、ユーザ認証にて用いられてユーザIDを利用者情報として車外サーバ100に出力する(車載装置2と車外サーバ100との送受信:A)。車載装置2の制御部20は、ユーザIDが含まれる利用者情報を車外サーバ100に出力するにあたり、車両C(自車)の種類に関する情報(車種情報)を含めて、車外サーバ100に出力するものであってもよい。この場合、車外サーバ100に出力(送信)される利用者情報は、利用者を一意に識別するユーザID(利用者識別番号)、及び当該利用者が利用する車両Cの車種情報を含む。利用者情報は、当該車種情報に代えて、又は車種情報と共に、識別番号(VIN:Vehicle Identification Number)を含むものであってもよい。
 車載装置2の制御部20は、車外サーバ100から引継ぎ可能な利用サービス履歴及びネットワーク設定情報を取得する(S103)。車外サーバ100から車載装置2への引継ぎ可能な利用サービス履歴及びネットワーク設定情報の出力(車外サーバ100と車載装置2との送受信:B)は、後述する車外サーバ100の処理フローにおけるG103の処理によって行われる。車外サーバ100から取得するネットワーク設定情報は、自車(当該車載装置2が搭載されている車両C)に搭載されている中継装置3に継承させるための継承元ネットワーク設定情報に相当する。すなわち、車載装置2の制御部20は、引継ぎ可能な利用サービス履歴と共に、当該利用サービスを用いるにあたり中継装置3に継承させるためのネットワーク設定情報を、継承元ネットワーク設定情報として取得する。
 車載装置2の制御部20は、利用サービス履歴を表示装置6に出力する(S104)。車載装置2の制御部20は、車外サーバ100から取得した引継ぎ可能な利用サービス履歴を表示装置6に出力し、当該表示装置6は、引継ぎ可能な利用サービス履歴を、例えばリスト形式で表示する。当該リストには、例えば、引継ぎ可能な利用サービス履歴における利用サービス名、当該利用サービスの概要、及び当該利用サービスを用いた日時が含まれる。
 車載装置2の制御部20は、車両Cの利用者による要求を受け付ける(S105)。車載装置2の制御部20は、例えば表示装置6に備えられているタッチパネル機能による利用者の操作に応じて、利用者による要求を受け付ける。当該要求は、利用サービスの引継ぎ(ロード)に関する要求、及び利用中のサービスの保存(ストア)に関する要求を含む。
 車載装置2の制御部20は、受け付けた要求が、利用サービスの引継ぎであるか否かを判定する(S106)。利用者による要求が利用サービスの引継ぎである場合(S106:YES)、車載装置2の制御部20は、利用者による要求において選択された利用サービスに対応するネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を出力する(S1061)。車載装置2の制御部20は、例えば表示装置6にてリスト形式で表示されている利用サービス名(引継ぎ可能な利用サービス履歴)のうち、1つ以上の利用サービス名の選択を受け付ける。車載装置2の制御部20は、選択された利用サービス名に対応するネットワーク設定情報(車外サーバ100から取得した継承元ネットワーク設定情報)に基づき、ネットワーク設定変更指示を生成する。車載装置2の制御部20は、生成したネットワーク設定変更指示を中継装置3それぞれに出力(送信)する(中継装置3と車載装置2との送受信:C)。
 利用者による要求が利用サービスの引継ぎでない場合(S106:NO)、車載装置2の制御部20は、受け付けた要求が、利用中のサービスの保存であるか否かを判定する(S107)。利用者による要求が利用中のサービス(利用中サービス)の保存である場合(S107:YES)、車載装置2の制御部20は、中継装置3に中継関連情報の収集を要求する(S108)。車載装置2の制御部20は、中継装置3それぞれに対し、中継関連情報の収集(取得)を要求する(中継装置3と車載装置2との送受信:D)。
 車載装置2の制御部20は、中継装置3から中継関連情報を取得する(S109)(中継装置3と車載装置2との送受信:E)。当該中継関連情報は、例えば、現時点にて適用されている中継装置3のネットワーク設定情報、中継装置3の車内通信部32毎のパケットロス、バッファオーバフロー等のエラー情報、キューバッファの滞留量、通信トラフィック量、再送又は輻輳発生回数等に基づく通信品質情報を含むものであってもよい。
 車載装置2の制御部20は、利用中サービス情報(適用済みの利用サービスの情報)を取得する(S110)。車載装置2の制御部20は、例えば、自動運転状態、カーシェア状態等の車両Cの使用形態(利用シーン)に基づき特定される利用サービスの情報(利用中サービス情報)を取得する。当該利用サービスは、自車にて適用済みの利用サービス(利用中サービス)である。当該利用中サービス情報は、例えば車載装置2の記憶部21に記憶されており、これを参照することにより、車載装置2の制御部20は、利用中サービス情報を取得する。
 車載装置2の制御部20は、中継関連情報、利用中サービス情報及び利用者情報を車外サーバ100に出力する(S111)。車載装置2の制御部20は、取得した中継関連情報、利用中サービス情報及び利用者情報を車外サーバ100に出力する(車外サーバ100と車載装置2との送受信:F)。
 利用者による要求が利用中のサービス(利用中サービス)の保存でない場合(S107:NO)、S1061又はS111の処理の実行後、車載装置2の制御部20は、再度S105を実行すべくループ処理を行う。
 中継装置3の制御部30は、車載装置2からネットワーク設定変更指示を受信したか否かを判定する(T101)。車載装置2から中継装置3へのネットワーク設定変更指示の出力(中継装置3と車載装置2との送受信:C)は、車載装置2おけるS1061の処理によって行われる。
 ネットワーク設定変更指示を受信した場合(T101:YES)、中継装置3の制御部30は、ネットワーク設定を変更する(T102)。中継装置3の制御部30は、当該中継装置3の記憶部31に記憶されているネットワーク設定情報を、車載装置2から受信(取得)したネットワーク設定変更指示に基づき、例えば上書き保存することにより、変更する。
 ネットワーク設定変更指示を受信しなかった場合(T101:NO)、又はT102の処理の実行後、中継装置3の制御部30は、車載装置2から中継関連情報の収集の要求を受信したか否かを判定する(T103)。車載装置2から中継装置3への中継関連情報の収集の要求の出力(中継装置3と車載装置2との送受信:D)は、車載装置2おけるS108の処理によって行われる。
 要求を受信した場合(T103:YES)、中継装置3の制御部30は、中継関連情報を収集する(T104)。中継装置3の制御部30は、例えば、当該中継装置3の記憶部31に記憶されている中継ログデータ、現時点にて適用されているネットワーク設定情報、及び閾値超えした通信量を収集する。当該中継ログデータには、例えば、中継装置3の車内通信部32毎のパケットロス、バッファオーバフロー等のエラー情報、キューバッファの滞留量、通トラフィック量、再送又は輻輳発生回数等に基づく通信品質情報を含むものであってもよい。中継装置3の制御部30は、当該通信量を収集するにあたり、収集した通信量を基に統計情報を算出し、通信量に当該統計情報を含めるものであってもよい。
 中継装置3の制御部30は、収集した中継関連情報を車載装置2に出力する(T105)。中継装置3の制御部30は、車載装置2からの要求に基づき収集した中継関連情報を、車載装置2に出力する(中継装置3と車載装置2との送受信:E)。
 要求を受信しなかった場合(T103:NO)、又はT105の処理の実行後、中継装置3の制御部30は、再度T101の処理を実行すべくループ処理を行う。
 車外サーバ100の制御部102は、車載装置2から利用者情報を受信したか否かを判定する(G101)。車載装置2から車外サーバ100への利用者情報の出力(車載装置2と車外サーバ100との送受信:A)は、車載装置2の処理フローにおけるS102の処理によって行われる。
 車載装置2から利用者情報を受信した場合(G101:YES)、車外サーバ100の制御部102は、利用サービスの引継ぎ可否に基づきネットワーク設定情報を変換する(G102)。車外サーバ100の制御部102は、車載装置2から取得した利用者情報(ユーザID、車種情報等)、及び当該車外サーバ100の記憶部101に記憶されている利用サービス履歴情報テーブル、ネットワーク設定情報テーブルを参照することにより、ネットワーク設定情報を変換する。車外サーバ100の制御部102は、例えば、ネットワーク設定情報テーブルを参照して、利用者情報に含まれる車種情報に基づき、当該車種情報にて特定される車両Cが用いることができる利用サービスを抽出する。
 ネットワーク設定情報テーブルには、各利用サービスに適用することができる車両Cの情報(車種情報)が格納されている。従って、車外サーバ100の制御部102は、利用者情報に含まれる車種情報と、利用者が以前に用いた利用サービスとを対比することにより、今回の車両C(自車)にて適用可能な利用サービス(引継ぎ可能な利用サービス)を抽出することができる。車外サーバ100の制御部102は、引継ぎ可能な利用サービスに対応するネットワーク設定情報を、継承元ネットワーク設定情報として特定し、特定した継承元ネットワーク設定情報を、継承先となる車両C(自車)に適合するように変換する。
 継承元ネットワーク設定情報の変換は、例えば、継承元の車両Cの車載ネットワーク5における通信経路と、継承先の車両C(自車)の車載ネットワーク5における通信経路との差異に基づき、当該通信経路を変換することにより行われるものであってもよい。継承元の車両Cの車載ネットワーク5における通信経路と、継承先の車両C(自車)の車載ネットワーク5における通信経路とが同一又は互換性を有する場合、継承元ネットワーク設定情報における変換は不要である。この際、車外サーバ100の制御部102は、継承元ネットワーク設定情報を変換することなく、車載装置2に出力するものであってもよい。今回の車両C(自車)にて適用不可な利用サービス(引継ぎ不可な利用サービス)は、例えば、当該利用サービスを用いるにあたり必要とされる車載ECU4(サービス提供ECU、サービス要求ECU)が当該車両C(自車)にて搭載されていないことにより、特定されるものであってもよい。車外サーバ100の制御部102は、このようにネットワーク設定情報テーブル等を参照することにより、利用サービスの引継ぎの可否及び、利用サービスの引継ぎの可の場合における継承元ネットワーク設定情報の変換を効率的に行うことができる。
 車外サーバ100の制御部102は、引継ぎ可能な利用サービス履歴及び変換したネットワーク設定情報を車載装置2に出力する(G103)。車外サーバ100の制御部102は、引継ぎ可能な利用サービス履歴及び変換したネットワーク設定情報、すなわち、利用者情報を出力した車両Cにて適用可能な利用サービス、及び当該利用サービスを用いるために当該車両Cにおける通信経路等に応じて変換したネットワーク設定情報(継承元ネットワーク設定情報)を、当該車両Cの車載装置2に出力する(車外サーバ100と車載装置2との送受信:B)。
 車載装置2から利用者情報を受信しなかった場合(G101:NO)、又はG103の処理の実行後、車外サーバ100の制御部102は、車載装置2から、ネットワーク設定情報、利用中サービス情報及び利用者情報を受信したか否かを判定する(G104)。車載装置2から車外サーバ100への利用中サービス情報等の出力(車載装置2と車外サーバ100との送受信:F)は、車載装置2の処理フローにおけるS111の処理によって行われる。
 車載装置2から利用中サービス情報等を受信した場合(G104:YES)、車外サーバ100の制御部102は、車載装置2から受信した利用中サービス情報等を利用サービス履歴情報として保存する(G105)。車外サーバ100の制御部102は、車載装置2から受信した中継関連情報、利用中サービス情報及び利用者情報を取得し、取得したこれら情報を当該車外サーバ100の記憶部101に記憶し、利用サービスの履歴テーブル及びネットワーク設定情報テーブルを更新する。
 車載装置2から利用中サービス情報等を受信しなかった場合(G104:NO)、又はG105の処理の実行後、車外サーバ100の制御部102は、再度G101の処理を実行すべくループ処理を行う。
(実施形態2)
 図10は、実施形態2に係る車載装置2等による各処理の一態様を例示する説明図(シーケンス図)である。実施形態2に係る車載装置2等を含む車載システムSにおいては、異なる車両Cにて利用サービスを引き継ぐ際に行われるネットワーク設定情報の変更は、引継ぎ先の車両Cの車載装置2によって行われる。車載装置2の記憶部21には、実施形態1の車外サーバ100の記憶部101にて記憶されているネットワーク設定情報テーブルと同様のテーブル(ネットワーク設定情報テーブル)が記憶されている。車載装置2の制御部20は、自装置の記憶部に記憶されているネットワーク設定情報テーブルを参照することにより、ネットワーク設定情報(継承元ネットワーク設定情報)を自車に適合するように変換する。中継装置3及び車載ECU4は、実施形態1と同様に、当該中継装置3に適用されているネットワーク設定情報に基づき、中継処理及びサービス間通信を行う。
 車両C(X)の車載装置2は、利用者による保存要求(ストア要求)を検知する(S21)。車両C(X)の車載装置2は、中継装置3から出力される中継関連情報を収集する(S22)。車両C(X)の車載装置2は、自車にて用いられている利用中サービス情報を収集する(S23)。車両C(X)の車載装置2は、収集した情報(中継関連情報、利用中サービス情報)及び利用者情報を関連付けて、車外サーバ100に出力する(S24)。車両C(X)の車載装置2は、実施形態1のS1からS4の処理と同様に、S21からS24の処理を行う。
 車外サーバ100は、車両C(X)の車載装置2から取得(受信)した情報(中継関連情報、利用中サービス情報)及び利用者情報を、利用者毎の利用サービス履歴情報として保存する(S25)。車外サーバ100は、実施形態1のS5の処理と同様に、S25の処理を行う。本実施形態における図示(S25とS26との間の点線)のとおり、車両C(X)における利用者は、サービス利用を終了(ログアウト)する。
 車両C(Y)の車載装置2は、車外サーバ100から、利用者情報により特定される利用サービス履歴等を取得する(S26)。車両C(Y)の車載装置2は、利用者情報にて特定される利用者の利用サービス履歴及び、これら利用サービスそれぞれに対応するネットワーク設定情報を、車外サーバ100から取得する。車外サーバ100から取得したネットワーク設定情報は、車両C(Y)における継承元ネットワーク設定情報に相当する。車両C(Y)の車載装置2は、利用者情報にて特定される当該利用者の利用サービス履歴(中継関連情報)のみを取得するものであってもよい。この場合、車両C(Y)の車載装置2は、自車に搭載される車載ECU4等の構成及び利用サービスの種類を特定するサービス識別子に応じて、自車用のネットワーク設定情報を作成(初期化)するものであってもよい。
 車両C(Y)の車載装置2は、利用サービス履歴を表示装置6に出力する(S27)。車両C(Y)の車載装置2は、車外サーバ100から取得した利用サービス履歴を表示装置6に出力し、引継ぎ可能な利用サービス履歴を、例えばリスト形式で当該表示装置6に表示させる。
 車両C(Y)の車載装置2は、利用サービスの適用要求(ロード要求)を検知する(S28)。車両C(Y)の車載装置2は、実施形態1の処理S10と同様に例えばタッチパネル機能を有する表示装置6上の利用者の操作を受け付け、当該操作に基づき行われる適用要求(ロード要求)を検知する。
 車両C(Y)の車載装置2は、利用サービスの引継ぎ可否に基づきネットワーク設定情報を変換する(S29)。車両C(Y)の車載装置2は、例えば、当該車載装置2の記憶部21に記憶されているネットワーク設定情報テーブルを参照し、更に車外サーバ100から取得した利用サービス履歴(中継関連情報)に基づき、ネットワーク設定情報を変換する。車載装置2は、例えば、ネットワーク設定情報テーブルを参照して、自車の車種情報に基づき、自車にて用いることができる利用サービスを抽出し、抽出した利用サービス(自車にて用いることができる利用サービス)のみを表示装置6に出力することにより、上述のS27の処理を実行するものであってもよい。これにより、自車にて用いることができない(引き継ぐことができない)利用サービスは、表示装置6にて表示されないものとなり、引き継ぎたい利用サービスを選択するにあたり、利用者の利便性を向上させることができる。又は、車載装置2は、引き継ぐことができない利用サービス(継承不可利用サービス)と、引き継ぐことができる利用サービス(継承可利用サービス)との表示態様を異ならせて、表示装置6に表示させるものであってもよい。車両C(Y)の車載装置2は、車外サーバ100からネットワーク設定情報(継承元ネットワーク設定情報)を取得した場合、当該継承元ネットワーク設定情報を上述のとおり変換する。車両C(Y)の車載装置2は、自車に搭載される車載ECU4等の構成及び利用サービスの種類を特定するサービス識別子に応じて、自車用のネットワーク設定情報を作成(初期化)した場合、当該作成したネットワーク設定情報を、車外サーバ100から取得した利用サービス履歴(中継関連情報)に基づき変換するものであってもよい。
 車両C(Y)の車載装置2は、変換したネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を出力する(S30)。車両C(Y)の車載装置2は、選択された利用サービス名に対応するネットワーク設定情報(車外サーバ100から取得した継承元ネットワーク設定情報)を変換し、変換したネットワーク設定情報に基づき、ネットワーク設定変更指示を生成する。
 継承元の車両Cと、継承先の車両Cとの間にて、例えば車載ネットワーク5の経路構成に差異がある場合であっても、継承元ネットワーク設定情報は、継承先の車両C(自車)の車載装置2によって変換されているため、当該差異を吸収して、継承先の車両C(自車)に適用すること(引き継ぐこと)ができる。
 図11は、車載装置2の制御部20の処理を例示するフローチャートである。図12は、中継装置3の制御部30の処理を例示するフローチャートである。図13は、車外サーバ100の制御部102の処理を例示するフローチャートである。車載装置2の制御部20は、実施形態1と同様に、例えば車両Cが起動状態(IGスイッチがオン)又は停止状態(IGスイッチがオフ)において、定常的に以下の処理を行う。車載装置2の制御部20が以下の処理を行うにあたり、中継装置3及び車外サーバ100は、車載装置2と通信し、当該車載装置2の処理に連関して以下の処理を行う。
 車載装置2の制御部20は、車両Cの利用者情報を取得する(S201)。車載装置2の制御部20は、実施形態1のS101と同様にS201の処理を行う。
 車載装置2の制御部20は、利用者情報を車外サーバ100に出力する(S202)。車載装置2の制御部20は、例えば、ユーザ認証にて用いられてユーザIDを利用者情報として車外サーバ100に出力する(車載装置2と車外サーバ100との送受信:A)。車載装置2の制御部20は、利用者情報を車外サーバ100に出力することにより、当該利用者情報(ユーザID)にて特定される利用者の利用サービス履歴の送信(ダウンロード)を車外サーバ100に要求する。
 車載装置2の制御部20は、車外サーバ100から利用サービス履歴等を取得する(S203)。車載装置2の制御部20は、利用者情報にて特定される利用者の利用サービス履歴及び、これら利用サービスそれぞれに対応するネットワーク設定情報を、車外サーバ100から取得する。車外サーバ100から車載装置2への引継ぎ可能な利用サービス履歴及びネットワーク設定情報の出力(車外サーバ100と車載装置2との送受信:B)は、後述する車外サーバ100の処理フローにおけるG202の処理によって行われる。車外サーバ100から取得する利用サービス履歴は、車載装置2が搭載される車両C(自車)にて適用不可(引継ぎ不可)な利用サービスを含むものであってもよい。また、車外サーバ100から取得するネットワーク設定情報は、実施形態1とは異なり、車外サーバ100にて変換されていないものであり、すなわち継承元の車両Cにて用いられたネットワーク設定情報である。当該ネットワーク設定情報は、以降の処理にて、車載装置2の制御部20によって変換される元データであり、継承元ネットワーク設定情報に相当する。車載装置2の制御部20は、利用者情報にて特定される当該利用者の利用サービス履歴(中継関連情報)のみを取得するものであってもよい。この場合、車載装置2の制御部20は、自車に搭載される車載ECU4等の構成及び利用サービスの種類を特定するサービス識別子に応じて、自車用のネットワーク設定情報を作成(初期化)するものであってもよい。
 車載装置2の制御部20は、利用サービス履歴を表示装置6に出力する(S204)。車載装置2の制御部20は、車外サーバ100から取得した利用サービス履歴を表示装置6に出力し、当該表示装置6は、引継ぎ可能な利用サービス履歴を例えば、リスト形式で表示する。当該リストには、例えば、利用サービス履歴における利用サービス名、当該利用サービスの概要、及び当該利用サービスを用いた日時が含まれる。
 車載装置2の制御部20は、車両Cの利用者による要求を受け付ける(S205)。車載装置2の制御部20は、実施形態1のS105と同様にS205の処理を行う。
 車載装置2の制御部20は、受け付けた要求が、利用サービスの引継ぎであるか否かを判定する(S206)。利用者による要求が利用サービスの引継ぎである場合(S206:YES)、車載装置2の制御部20は、利用サービスの引継ぎ可否に基づきネットワーク設定情報を変換する(S2061)。車載装置2の制御部20は、例えば、当該車載装置2の記憶部21に記憶されているネットワーク設定情報テーブルを参照し、又は車外サーバ100から取得した利用サービス履歴(中継関連情報)に基づき、ネットワーク設定情報を変換する。車載装置2の制御部20は、例えば、ネットワーク設定情報テーブルを参照して、自車の車種情報に基づき、自車にて用いることができる利用サービスを抽出する。ネットワーク設定情報テーブルには、各利用サービスに適用することができる車両Cの情報(車種情報)が格納されている。車載装置2の制御部20は、自車の車種情報と、利用者が以前に用いた利用サービスとを対比することにより、今回の車両C(自車)にて適用可能な利用サービス(引継ぎ可能な利用サービス)を抽出することができる。車載装置2の制御部20は、車外サーバ100からネットワーク設定情報(継承元ネットワーク設定情報)を取得した場合、当該継承元ネットワーク設定情報を上述のとおり変換する。車載装置2の制御部20は、自車に搭載される車載ECU4等の構成及び利用サービスの種類を特定するサービス識別子に応じて、自車用のネットワーク設定情報を作成(初期化)した場合、当該作成したネットワーク設定情報を、車外サーバ100から取得した利用サービス履歴(中継関連情報)に基づき変換するものであってもよい。
 車載装置2の制御部20は、引継ぎ可能な利用サービスに対応するネットワーク設定情報を、継承元ネットワーク設定情報として特定し、特定した継承元ネットワーク設定情報を、継承先となる車両C(自車)に適合するように変換する。継承元ネットワーク設定情報の変換は、例えば、継承元の車両Cの車載ネットワーク5における通信経路と、継承先の車両C(自車)の車載ネットワーク5における通信経路との差異に基づき、当該通信経路を変換することにより行われるものであってもよい。継承元の車両Cの車載ネットワーク5における通信経路と、継承先の車両C(自車)の車載ネットワーク5における通信経路とが同一又は互換性を有する場合、継承元ネットワーク設定情報における変換は不要である。この際、車載装置2の制御部20は、継承元ネットワーク設定情報を変換することなく、ネットワーク設定変更指示を生成するものであってもよい。
 車載装置2の制御部20は、S2061の処理にて変換したネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を出力する(S2062)。車載装置2の制御部20は、実施形態1の処理S1061と同様にS2062の処理を行う(中継装置3と車載装置2との送受信:C)。
 利用者による要求が利用サービスの引継ぎでない場合(S206:NO)、車載装置2の制御部20は、受け付けた要求が、利用中のサービスの保存であるか否かを判定する(S207)。利用者による要求が利用中のサービス(利用中サービス)の保存である場合(S207:YES)、車載装置2の制御部20は、中継装置3に中継関連情報の収集を要求する(S208)。車載装置2の制御部20は、中継装置3それぞれに対し、中継関連情報の収集(取得)を要求する(中継装置3と車載装置2との送受信:D)。
 車載装置2の制御部20は、中継装置3から中継関連情報を取得する(S209)(中継装置3と車載装置2との送受信:E)。車載装置2の制御部20は、利用中サービス情報(適用済みの利用サービスの情報)を取得する(S210)。車載装置2の制御部20は、中継関連情報、利用中サービス情報及び利用者情報を車外サーバ100に出力する(S211)。車載装置2の制御部20は、取得した中継関連情報、利用中サービス情報及び利用者情報を車外サーバ100に出力する(車外サーバ100と車載装置2との送受信:F)。車載装置2の制御部20は、実施形態1の処理S107からS111と同様に、S207からS211までの処理を行う。
 利用者による要求が利用中のサービス(利用中サービス)の保存でない場合(S207:NO)、S2062又はS211の処理の実行後、車載装置2の制御部20は、再度S205を実行すべくループ処理を行う。
 中継装置3の制御部30は、車載装置2からネットワーク設定変更指示を受信したか否かを判定する(T201)。車載装置2から中継装置3へのネットワーク設定変更指示の出力(中継装置3と車載装置2との送受信:C)は、車載装置2おけるS2062の処理によって行われる。
 ネットワーク設定変更指示を受信した場合(T201:YES)、中継装置3の制御部30は、ネットワーク設定を変更する(T202)。ネットワーク設定変更指示を受信しなかった場合(T201:NO)、又はT202の処理の実行後、中継装置3の制御部30は、車載装置2から中継関連情報の収集の要求を受信したか否かを判定する(T203)。車載装置2から中継装置3への中継関連情報の収集の要求の出力(中継装置3と車載装置2との送受信:D)は、車載装置2おけるS208の処理によって行われる。
 要求を受信した場合(T203:YES)、中継装置3の制御部30は、中継関連情報を収集する(T204)。中継装置3の制御部30は、収集した中継関連情報を車載装置2に出力する(T205)。中継装置3の制御部30は、車載装置2からの要求に基づき収集した中継関連情報を、車載装置2に出力する(中継装置3と車載装置2との送受信:E)。要求を受信しなかった場合(T203:NO)、又はT205の処理の実行後、中継装置3の制御部30は、再度T201の処理を実行すべくループ処理を行う。中継装置3の制御部30は、実施形態1のT101からT105と同様に、T201から2105までの処理を行う。
 車外サーバ100の制御部102は、車載装置2から利用者情報を受信したか否かを判定する(G201)。車載装置2から車外サーバ100への利用者情報の出力(車載装置2と車外サーバ100との送受信:A)は、車載装置2の処理フローにおけるS202の処理によって行われる。
 車載装置2から利用者情報を受信した場合(G201:YES)、車外サーバ100の制御部102は、利用サービス履歴等を車載装置2に出力する(G202)。車外サーバ100の制御部102は、車載装置2から送信された利用者情報によって特定される利用者の利用サービス履歴を、利用サービス履歴テーブル、及びネットワーク設定情報テーブルを参照することにより抽出する。車外サーバ100の制御部102は、抽出した利用サービス履歴において、個々の利用サービスに対応するネットワーク設定情報を特定し、抽出した利用サービス履歴と共に当該ネットワーク設定情報を車載装置2に出力する(車外サーバ100と車載装置2との送受信:B)。
 車載装置2から利用者情報を受信しなかった場合(G201:NO)、又はG202の処理の実行後、車外サーバ100の制御部102は、車載装置2から、ネットワーク設定情報、利用中サービス情報及び利用者情報を受信したか否かを判定する(G203)。車載装置2から車外サーバ100への利用中サービス情報等の出力(車載装置2と車外サーバ100との送受信:F)は、車載装置2の処理フローにおけるS211の処理によって行われる。
 車載装置2から利用中サービス情報等を受信した場合(G203:YES)、車外サーバ100の制御部102は、車載装置2から受信した利用中サービス情報等を利用サービス履歴情報として保存する(G204)。中継装置3の制御部30は、実施形態1のG105と同様に、G204の処理を行う。
 車載装置2から利用中サービス情報等を受信しなかった場合(G203:NO)、又はG204の処理の実行後、車外サーバ100の制御部102は、再度G201の処理を実行すべくループ処理を行う。
 今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 S 車載システム
 C 車両
 N 車外ネットワーク
 100 車外サーバ
 101 記憶部
 102 制御部
 103 通信部
 1 車外通信装置
 11 車外通信部
 12 車内通信部
 13 アンテナ
 2 車載装置(コントローラ)
 20 制御部
 21 記憶部
 211 記録媒体
 22 入出力I/F
 23 車内通信部
 3 中継装置(イーサSW)
 30 制御部
 31 記憶部
 32 車内通信部
 4 車載ECU
 5 車載ネットワーク
 51 通信線
 6 表示装置

Claims (10)

  1.  車両に搭載され、車載ネットワークを介して中継装置と通信可能に接続される車載装置であって、
     前記中継装置が用いるネットワーク設定情報に関する処理を行う制御部を備え、
     前記制御部は、
     前記車両の利用者に関する利用者情報を取得し、
     取得した前記利用者情報を前記車両外に設けられた車外サーバに出力し、
     前記車外サーバから、前記利用者が利用可能な利用サービスの情報を取得し、
     取得した前記利用サービスの情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する
     車載装置。
  2.  前記制御部は、
     前記車外サーバから取得した前記利用サービスの情報を出力し、
     出力した前記利用サービスの情報において、前記利用者による選択を受け付け、
     前記選択された利用サービスに基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する
     請求項1に記載の車載装置。
  3.  前記制御部は、
     前記車外サーバから、前記利用サービスを用いるにあたり前記中継装置に継承させるための継承元ネットワーク設定情報を取得し、
     取得した前記利用サービスの情報及び前記継承元ネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する
     請求項1又は請求項2に記載の車載装置。
  4.  前記継承元ネットワーク設定情報は、前記利用サービスに応じて特定される前記車載ネットワーク内の通信経路に関する情報を含む
     請求項3に記載の車載装置。
  5.  前記制御部は、
     前記車外サーバにより変換された変換後の継承元ネットワーク設定情報を取得し、
     前記変換後の継承元ネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する
     請求項3又は請求項4に記載の車載装置。
  6.  前記制御部は、
     取得した前記継承元ネットワーク設定情報を変換し、
     前記変換後の継承元ネットワーク設定情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する
     請求項3又は請求項4に記載の車載装置。
  7.  前記制御部は、
     前記車両に適用済みの利用サービスの情報を取得し、
     前記中継装置から、前記適用済みの利用サービスに対応するネットワーク設定情報を取得し、
     前記適用済みの利用サービスの情報及びネットワーク設定情報と、前記利用者情報とを関連付けて、前記車外サーバに出力する
     請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車載装置。
  8.  前記制御部は、
     前記中継装置から、前記適用済みの利用サービスを用いた期間における通信状態に関する情報を取得し、
     前記通信状態に関する情報、前記適用済みの利用サービスの情報及びネットワーク設定情報と、前記利用者情報とを関連付けて、前記車外サーバに出力する
     請求項7に記載の車載装置。
  9.  車両に搭載され、車載ネットワークを介して中継装置と通信可能に接続されるコンピュータに、
     前記車両の利用者に関する利用者情報を取得し、
     取得した前記利用者情報を前記車両外に設けられた車外サーバに出力し、
     前記車外サーバから、前記利用者が利用可能な利用サービスの情報を取得し、
     取得した前記利用サービスの情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する
     処理を実行させるプログラム。
  10.  車両に搭載され、車載ネットワークを介して中継装置と通信可能に接続されるコンピュータに、
     前記車両の利用者に関する利用者情報を取得し、
     取得した前記利用者情報を前記車両外に設けられた車外サーバに出力し、
     前記車外サーバから、前記利用者が利用可能な利用サービスの情報を取得し、
     取得した前記利用サービスの情報に基づき生成したネットワーク設定変更指示を前記中継装置に出力する
     処理を実行させる情報処理方法。
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